説明

物品管理システム

【課題】電子タグを用いて物品配置部に配置される物品の管理が行える物品管理システムを低コストで構築できるようにすること。
【解決手段】配置部用電子タグ6は、物品配置部4における物品3が配置される位置に対応させて取り付けられており、物品3が物品配置部4に配置されたときに、配置部用電子タグ6及び物品用電子タグ6aが互いに近接することで、配置部用電子タグ6及び物品用電子タグ6aの情報がタグリーダ8を用いて読み取れなくなり、管理コンピュータ2は、タグリーダ8を用いて読み取れなくなった配置部用電子タグ6及び物品用電子タグ6aの情報を対応させて記憶する記憶部25を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子タグに記憶された情報を電磁波を用いて読み取るタグリーダと、タグリーダから情報が入力される管理コンピュータと、を備える物品管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、収納領域に収納された物品を検索した場合に、物品の収納領域を分かり易く出力できるようにした物品検索システム(物品管理システム)があり、この物品検索システムでは、棚部(物品配置部)にRFIDメディア(電子タグ)から情報を読み出す収納領域管理ボードを配置し、この収納領域管理ボードに複数のアンテナ基板(タグリーダ)を設け、収納領域管理ボードにおける各アンテナ基板上に配置された物品に取り付けられたRFIDメディアを読み出すことで、どの物品が棚部におけるどの位置に配置されているかを把握できるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−273554号公報(第5頁、第2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の物品検索システム(物品管理システム)にあっては、1つの棚部(物品配置部)に配置される収納領域管理ボードに複数のアンテナ基板(タグリーダ)を設けるため、アンテナ基板の設置数が増えるばかりか、各々のアンテナ基板に対して、配線等を行い管理用パソコン(管理コンピュータ)まで接続したり、電源ケーブルを接続したりしなければならないので、物品検索システムの構築コストが嵩むという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、電子タグを用いて物品配置部に配置される物品の管理が行える物品管理システムを低コストで構築できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の物品管理システムは、
複数の物品と、該物品を配置する物品配置部と、該物品配置部に取り付けられる複数の配置部用電子タグと、前記物品に取り付けられた物品用電子タグと、前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの各々に記憶された情報を電磁波を用いて読み取るタグリーダと、該タグリーダから前記情報が入力される管理コンピュータと、を備える物品管理システムであって、
前記配置部用電子タグは、前記物品配置部における前記物品が配置される位置に対応させて取り付けられており、前記物品が前記物品配置部に配置されたときに、前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグが互いに近接することで、前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの情報が前記タグリーダを用いて読み取れなくなり、前記管理コンピュータは、前記タグリーダを用いて読み取れなくなった前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの情報を対応させて記憶する記憶部を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、電子タグ同士を近接させると該電子タグ同士とタグリーダとの通信が行えなくなるという現象を利用して、物品が物品配置部に配置された際に、タグリーダを用いて読み取れなくなった配置部用電子タグ及び物品用電子タグの情報を対応させて記憶部に記憶しておけば、該記憶部を参照することで、物品配置部におけるいずれの位置に物品が配置されたかを判断できるようになり、電子タグを用いて物品の管理が行えるようになり、各々の配置部用電子タグに対して、配線等を行い管理コンピュータまで接続したり、電源ケーブルを接続したりする必要がなくなり、低コストで物品管理システムを構築できる。
【0007】
本発明の請求項2に記載の物品管理システムは、
複数の物品と、該物品を配置する物品配置部と、該物品配置部に取り付けられる複数の配置部用電子タグと、前記物品に取り付けられた物品用電子タグと、前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの各々に記憶された情報を電磁波を用いて読み取るタグリーダと、前記電磁波を妨害する妨害部と、該タグリーダから前記情報が入力される管理コンピュータと、を備える物品管理システムであって、
前記配置部用電子タグは、前記物品配置部における前記物品が配置される位置に対応させて取り付けられており、前記管理コンピュータは、前記物品が前記物品配置部に配置されたときに、前記妨害部に電磁波が妨害されることによって、前記タグリーダを用いてほぼ同時に読み取れなくなった前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの情報を対応させて記憶する記憶部を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、物品が物品配置部に配置された際に、妨害部に電磁波が妨害されることによって、タグリーダを用いてほぼ同時に読み取れなくなった配置部用電子タグ及び物品用電子タグの情報を対応させて記憶部に記憶しておけば、該記憶部を参照することで、物品配置部におけるいずれの位置に物品が配置されたかを判断できるようになり、電子タグを用いて物品の管理が行えるようになり、各々の配置部用電子タグに対して、配線等を行い管理コンピュータまで接続したり、電源ケーブルを接続したりする必要がなくなり、低コストで物品管理システムを構築できる。
【0008】
本発明の請求項3に記載の物品管理システムは、
複数の物品と、該物品を配置する物品配置部と、該物品配置部に取り付けられる複数の配置部用電子タグと、前記物品に取り付けられた物品用電子タグと、前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの各々に記憶された情報を電磁波を用いて読み取るタグリーダと、該タグリーダから前記情報が入力される管理コンピュータと、を備える物品管理システムであって、
前記配置部用電子タグは、前記物品配置部における前記物品が配置される位置に対応させて取り付けられており、前記物品が前記物品配置部から取り除かれたときに、前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグが互いに離間することで、前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの情報が前記タグリーダを用いて読み取られるようになり、前記管理コンピュータは、前記タグリーダを用いて読み取られるようになった前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの情報を対応させて記憶する記憶部を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、電子タグ同士を近接させると該電子タグ同士とタグリーダとの通信が行えなくなるという現象を利用して、物品が物品配置部から取り除かれた際に、タグリーダを用いて読み取られるようになった配置部用電子タグ及び物品用電子タグの情報を対応させて記憶部に記憶しておけば、該記憶部を参照することで、物品配置部におけるいずれの位置の物品が取り除かれたかを判断できるようになり、電子タグを用いて物品の管理が行えるようになり、各々の配置部用電子タグに対して、配線等を行い管理コンピュータまで接続したり、電源ケーブルを接続したりする必要がなくなり、低コストで物品管理システムを構築できる。
【0009】
本発明の請求項4に記載の物品管理システムは、
複数の物品と、該物品を配置する物品配置部と、該物品配置部に取り付けられる複数の配置部用電子タグと、前記物品に取り付けられた物品用電子タグと、前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの各々に記憶された情報を電磁波を用いて読み取るタグリーダと、前記電磁波を妨害する妨害部と、該タグリーダから前記情報が入力される管理コンピュータと、を備える物品管理システムであって、
前記配置部用電子タグは、前記物品配置部における前記物品が配置される位置に対応させて取り付けられており、前記管理コンピュータは、前記物品が前記物品配置部から取り除かれたときに、前記妨害部による電磁波の妨害が解除されることによって、前記タグリーダを用いてほぼ同時に読み取られるようになった前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの情報を対応させて記憶する記憶部を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、物品が物品配置部から取り除かれた際に、妨害部による電磁波の妨害が解除されることによって、タグリーダを用いてほぼ同時に読み取られるようになった配置部用電子タグ及び物品用電子タグの情報を対応させて記憶部に記憶しておけば、該記憶部を参照することで、物品配置部におけるいずれの位置の物品が取り除かれたかを判断できるようになり、電子タグを用いて物品の管理が行えるようになり、各々の配置部用電子タグに対して、配線等を行い管理コンピュータまで接続したり、電源ケーブルを接続したりする必要がなくなり、低コストで物品管理システムを構築できる。
【0010】
本発明の請求項5に記載の物品管理システムは、請求項1ないし4のいずれかに記載の物品管理システムであって、
前記物品配置部が平面状をなし、前記物品が前記物品配置部に載置されるようになっており、前記物品用電子タグが、物品の底面に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、物品が物品配置部に配置された際に、物品の底面の物品用電子タグが、物品の配置位置に対応した配置部用電子タグに確実に接触してタグリーダの電磁波を妨害するようになり、該妨害された配置部用電子タグの情報が、タグリーダを用いて読み取れなくなることで、物品配置部における所定の配置位置に物品が配置されたことを把握できるようになり、各々の配置部用電子タグに対して、配線等を行い管理コンピュータまで接続したり、電源ケーブルを接続したりする必要がなくなり、低コストで物品管理システムを構築できる。
【0011】
本発明の請求項6に記載の物品管理システムは、請求項1ないし5のいずれかに記載の物品管理システムであって、
前記配置部用電子タグには、該配置部用電子タグが取り付けられた取付位置情報が記憶されていることを特徴としている。
この特徴によれば、配置部用電子タグに直接的に取付位置情報を記憶させて置くことで、読取可能な取付位置情報に基づいて、その取付位置には、物品が配置されていないことを把握でき、かつ読取不能な取付位置情報に基づいて、その取付位置には、物品が配置されていることを把握でき、タグリーダを用いて配置部用電子タグを読み取るだけで、別途、管理コンピュータ等のデータベース等を参照しなくても、物品配置部に配置された物品の管理を行えるようになる。
【0012】
本発明の請求項7に記載の物品管理システムは、請求項1ないし6のいずれかに記載の物品管理システムであって、
前記配置部用電子タグには、前記物品配置部に対応し、かつ各々の配置部用電子タグに固有に付与される配置部タグID情報が記憶されていることを特徴としている。
この特徴によれば、配置部用電子タグに直接的に物品配置部に対応した配置部タグID情報を記憶させて置くことで、物品配置部が複数設けられた場合であっても、タグリーダを用いて配置部用電子タグを読み取るだけで、いずれの物品配置部に物品が配置されているか否かの判断ができ、別途、管理コンピュータ等のデータベース等を参照しなくても、物品配置部に配置された物品の管理を行えるようになる。
【0013】
本発明の請求項8に記載の物品管理システムは、請求項1ないし7のいずれかに記載の物品管理システムであって、
前記配置部用電子タグには、該配置部用電子タグの取付位置に配置される物品の物品情報が記憶されていることを特徴としている。
この特徴によれば、タグリーダを用いて読み取れなくなった配置部用電子タグの取付位置に物品が配置されていることが判断でき、かつ物品が取り除かれた後でも、配置部用電子タグを読み取ることで、その配置部用電子タグの取付位置に、過去にどのような物品が配置されていたを判断できる。
【0014】
本発明の請求項9に記載の物品管理システムは、請求項1ないし8のいずれかに記載の物品管理システムであって、
前記物品用電子タグには、該物品用電子タグが取り付けられた物品の物品情報が記憶されていることを特徴としている。
この特徴によれば、工場等で物品に物品用電子タグを取り付け、その物品用電子タグに直接的に物品情報を記憶させて置くことで、物品を物品配置部に配置するだけで、物品の物品情報をタグリーダが読み取って管理コンピュータ等に入力することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明に係る物品管理システムを実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例1】
【0016】
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、実施例1における商品陳列棚を示す斜視図であり、図2は、商品陳列棚の棚板を示す縦断側面図であり、図3は、商品陳列棚の棚板を示す横断平面図であり、図4(a)は、陳列部用電子タグを示す斜視図であり、図4(b)は、陳列部用電子タグを示す側面図であり、図5は、商品用電子タグを示す斜視図であり、図6(a)は、陳列部用電子タグ上に商品が載置された状態を示す斜視図であり、図6(b)は、陳列部用電子タグ上の商品が取り除かれた状態を示す斜視図であり、図7は、商品陳列装置のシステム構成を示すブロック図であり、図8は、陳列部テーブルを示す図であり、図9は、商品テーブルを示す図であり、図10は、現在状態テーブルを示す図であり、図11は、履歴テーブルを示す図であり、図12は、商品陳列棚の管理画面を示す図であり、図13は、管理制御回路で行われる更新処理のフローチャートである。以下、図2の紙面左方側を商品陳列棚の正面側(前方側)とし、図3の紙面下方側を商品陳列棚の正面側(前方側)として説明する。
【0017】
図1の符号1は、本発明の商品陳列装置を構成する商品陳列棚1と管理コンピュータ2である。この商品陳列棚1及び管理コンピュータ2は、主にスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の商品販売店舗等に設置され、商品陳列棚1に陳列された加工食品や生鮮食品等の本実施例における物品としての商品3の有無を管理コンピュータ2を用いて管理するようになっている。
【0018】
図1に示すように、商品陳列棚1には、複数段(本実施例では5段)の本実施例における物品配置部としての棚板4が配置され、この棚板4は、スチール材(金属製物品)等の金属部材により形成されている。尚、棚板4の左右に配置される側板5も金属部材により形成されている。
【0019】
棚板4の上面には、複数の商品3が陳列されるようになっている。また、棚板4の上面には、本実施例における配置部用電子タグ及び妨害部としての複数の陳列部用電子タグ6(RFIDタグ)が貼り付けられており、この陳列部用電子タグ6は、棚板4の上面において商品3が配置される位置に対応して取り付けられている。尚、図5に示すように、各々の商品3の底面には、本実施例における物品用電子タグ及び妨害部としての商品用電子タグ6a(RFIDタグ)が貼り付けられている。この商品用電子タグ6aは、工場から店舗までの流通時における流通管理やレジ等で行われる会計管理等に用いられるようになっている。
【0020】
図2に示すように、商品陳列棚1の背面板7の内部には、各々の棚板4に対応してタグリーダ8設けられている。このタグリーダ8は、電磁波(電波)を用いて棚板4に取り付けられた陳列部用電子タグ6及び商品3に取り付けられた商品用電子タグ6aと通信可能となっている。棚板4及び側板5が金属部材により構成されているため、1つのタグリーダ8の電磁波の拡散範囲、すなわちタグリーダ8の読取可能範囲は、1つの棚板4の上面側のみの範囲となっている。
【0021】
図1及び図2に示すように、本実施例では、店舗内に設置された万引き防止用の監視カメラ17が接続ケーブル18を介して管理コンピュータ2に接続されている。また、監視カメラ17で撮影した映像を表示するための本実施例における報知手段としてのモニタ19が商品陳列棚1の背面板7の上端部に設置されている。
【0022】
また、最下段の棚板4の内部には、各タグリーダ8を制御する棚制御回路9が設けられている。更に、タグリーダ8と棚制御回路9とは、接続ケーブル10を介して接続されており、この接続ケーブル10を介してタグリーダ8に制御信号を伝達したり電力を供給したりするようになっている。
【0023】
尚、図1に示すように、棚制御回路9は、商品陳列棚1の外方に延設される接続ケーブル11を介して管理コンピュータ2と接続されるとともに、電源ケーブル12を介して屋内のコンセント等の外部電源から電力を供給されている。
【0024】
図3に示すように、略平面状をなす棚板4に配置された陳列部用電子タグ6は、各々の陳列部用電子タグ6同士を結ぶ仮想線αが平面視で格子形状をなすように、行方向及び列方向に並んで配置されている。陳列部用電子タグ6の取付位置は、商品3の配置位置と対応しており、1つの商品3が1つの陳列部用電子タグ6に上方から載置(陳列)されるようになっている。
【0025】
尚、陳列部用電子タグ6の取付位置(配置位置)は、行方向及び列方向の座標によって特定されるようになっており、この座標が後述する陳列部テーブル及び履歴テーブルの座標の項目に登録されるようになっている(図8及び図11参照)。
【0026】
図4(a)及び図4(b)に示すように、陳列部用電子タグ6は、情報が記憶されたICチップ14と、このICチップ14に記憶された情報を電磁波を用いて送受信するためのコイルアンテナ15と、を有する略シート状をなす電子タグ本体16を備えており、この電子タグ本体16とタグリーダ8が電磁波を用いて通信可能となっている。
【0027】
尚、陳列部用電子タグ6のICチップ14には、該当する陳列部用電子タグ6に固有に付与された陳列部タグIDや、該当する陳列部用電子タグ6が取り付けられた棚板4における取付位置に関する取付位置情報や、後述するように陳列部用電子タグ6上に載置される商品3の商品名等の商品3に関する商品情報(物品情報)などが記憶されている。
【0028】
図5に示すように、商品用電子タグ6aは、陳列部用電子タグ6と同様に、情報が記憶されたICチップ14と、このICチップ14に記憶された情報を電磁波を用いて送受信するためのコイルアンテナ15と、を有する略シート状をなす電子タグ本体16を備えている。
【0029】
尚、商品用電子タグ6aのICチップ14には、該当する商品用電子タグ6aに固有に付与された商品タグIDや、該当する商品用電子タグ6aが取り付けられる商品3の商品名等の商品3に関する商品情報などが記憶されている。
【0030】
より詳述すると、陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aには、タグリーダ8から照射された電磁波によりコイルアンテナ15が電磁誘導により発電を行い、ICチップ14を稼動させるとともに、コイルアンテナ15を用いて電磁波をタグリーダ8に向けて照射できるようになっており、ICチップ14の情報を非接触方式(無線方式)でタグリーダ8によって読み取るパッシブ型の電子タグ本体16(RFIDタグ)が用いられている。
【0031】
図6(a)に示すように、商品3が棚板4上に載置されることで、商品3の底面に取り付けられた商品用電子タグ6aと、棚板4に取り付けられた陳列部用電子タグ6とが、互いに接触(近接)するようになっている。電子タグ6,6a同士を近接させると、両電子タグ6,6aとタグリーダ8との通信が行えなくなるという現象が生じるようになっており、電子タグ6,6aとタグリーダ8との間で、電磁波を用いた通信が不可能になる。
【0032】
図6(b)に示すように、商品3が棚板4上から取り除かれることで、商品3の底面に取り付けられた商品用電子タグ6aと、棚板4に取り付けられた陳列部用電子タグ6とが、互いに離間するようになっている。電子タグ6,6a同士を離間させると、両電子タグ6,6aとタグリーダ8との間で、電磁波を用いた通信が可能になる。
【0033】
また、図4に示すように、陳列部用電子タグ6は、本実施例における磁性部材としての磁性シート22を介して棚板4に貼り付けられている。一般的にRFIDタグは金属製物品に貼り付けられると、タグリーダ8から出力される磁力線が金属製物品内部に渦電流を生じさせ、この渦電流によりRFIDタグとタグリーダ8との通信を不能にしてしまう。
【0034】
しかしながら、本実施例では、陳列部用電子タグ6と金属製物品としての棚板4との間に磁性シート22が配置されることで、タグリーダ8から出力される磁力線が磁性シート22により遮蔽され、棚板4内部に磁力線による渦電流が発生することを防止できる。そのため陳列部用電子タグ6を棚板4に貼り付けても、陳列部用電子タグ6とタグリーダ8との通信が可能になり、陳列部用電子タグ6を棚板4に貼り付けて使うことができる。
【0035】
更に、図5に示すように、商品用電子タグ6aも陳列部用電子タグ6と同様に、本実施例における磁性部材としての磁性シート22を介して商品3に貼り付けられている。そのため商品3が缶詰や缶入飲料等の金属製物品にて形成されている場合であっても、商品用電子タグ6aとタグリーダ8との通信が可能になり、商品用電子タグ6aを金属製物品で形成された商品3に貼り付けて使うことができる。
【0036】
尚、本実施例における陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aの電子タグ本体16は、平面視で正方形状をなすとともに、磁性シート22も電子タグ本体16と同一形状をし、この磁性シート22の寸法は、電子タグ本体16の寸法よりも若干大きくなっている。
【0037】
本実施例における商品陳列装置のシステム構成を説明する。図7に示すように、管理コンピュータ2は、現在の商品管理の状態などを表示する管理画面を有する表示部23と、管理者が管理コンピュータ2に対して入力操作するための入力部24と、各種データベースが記憶された記憶部25と、現在時刻を計時するRTC26(リアルタイムクロック)と、これら管理コンピュータ2内部の装置類を制御するための管理制御回路27と、を有している。尚、管理コンピュータ2には、店舗内における商品陳列棚1の様子を監視するための監視カメラ17が接続されている。
【0038】
商品陳列棚1は、各棚板4の上面に取り付けられた複数の陳列部用電子タグ6と、各々の棚板4の陳列部用電子タグ6に記憶された情報を読み取るタグリーダ8と、各タグリーダ8を制御するための棚制御回路9と、商品陳列棚1の背面板7の上端部に設置されたモニタ19と、を有している。
【0039】
また、棚制御回路9は所定時間毎にタグリーダ8を作動させて、棚板4上に配置された陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aから情報を繰り返し読み取るようにしている。棚制御回路9は、タグリーダ8を作動させる毎に、タグリーダ8を用いて陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aから読み取った情報を読取情報として、管理コンピュータ2に送信するようになっている。
【0040】
尚、管理コンピュータ2は、接続ケーブル11を介して商品陳列棚1の棚制御回路9と接続されるとともに、電源ケーブル13を介して屋内のコンセント等の外部電源から電力を供給されている。また、管理コンピュータ2の記憶部25には、図8から図11に示す陳列部用電子タグ6に関する情報が登録された陳列部テーブルと、商品用電子タグ6aに関する情報が登録された商品テーブルと、棚板4の現在状態に関する情報が登録された現在状態テーブルと、棚板4の現在状態に関する更新時刻等の情報が登録された履歴テーブルと、からなるデータベースが記憶されている。
【0041】
図8に示すように、陳列部テーブルには、陳列部用電子タグ6に固有に付与された陳列部タグIDに対応付けて、該当する陳列部用電子タグ6が取り付けられた商品陳列棚1の番号と、該商品陳列棚1における棚板4の段数と、棚板4における陳列部用電子タグ6が取り付けられた座標位置と、該当する棚板4に載置される商品3の商品名と、該当する陳列部用電子タグ6がタグリーダ8によって読み取れるか否かを示す読取状態と、読取状態が変化した時間を示す更新時刻の項目が設けられている。尚、読取状態の項目には、タグリーダ8を用いて陳列部用電子タグ6に記憶された情報が、読み取れる場合にON状態が登録され、読み取れない場合にOFF状態が登録されるようになっている。
【0042】
図9に示すように、商品テーブルには、商品用電子タグ6aに固有に付与された商品タグIDに対応付けて、該当する商品用電子タグ6aが取り付けられた商品3の商品名と、該当する商品用電子タグ6aがタグリーダ8によって読み取れるか否かを示す読取状態と、読取状態が変化した時間を示す更新時刻の項目が設けられている。尚、読取状態の項目には、タグリーダ8を用いて商品用電子タグ6aに記憶された情報が、読み取れる場合にON状態が登録され、読み取れない場合にOFF状態が登録されるようになっている。
【0043】
尚、各棚板4毎に配置されたタグリーダ8は、該当する棚板4に取り付けられた陳列部用電子タグ6及び該当する棚板4に載置された商品3に取り付けられた商品用電子タグ6aのみの情報を読み取るようになっているため、該当するタグリーダ8から読み取られた読取情報は、商品陳列棚1における棚板4の各段に対応するようになっている。
【0044】
図10に示すように、現在状態テーブルには、陳列部用電子タグ6の陳列部タグIDに対応付けて、該当する陳列部用電子タグ6上に載置された商品3に取り付けられた商品用電子タグ6aの商品タグIDが登録されるとともに、陳列部用電子タグ6上に商品3が載置されているか否かを示す現在状態が登録されている。
【0045】
尚、現在状態テーブルにおける現在状態の項目では、陳列部用電子タグ6上に商品3が載置されている場合には、「配置」が登録され、陳列部用電子タグ6上から商品3が取り除かれた場合には、「空き」が登録されるようになっている。更に尚、現在状態テーブルにおける商品タグIDの項目では、陳列部用電子タグ6上に配置されている商品3の商品用電子タグ6aの商品タグIDが登録され、陳列部用電子タグ6上から商品3が取り除かれた場合には、取り除かれる直前に配置されていた商品3の商品用電子タグ6aの商品タグIDが登録される。
【0046】
図11に示すように、履歴テーブルには、現在状態テーブルにおける現在状態が変化した時刻を示す更新時刻に対応付けて、現在状態が変化した陳列部タグIDの陳列部用電子タグ6が取り付けられた商品陳列棚1の番号と、該商品陳列棚1における棚板4の段数と、棚板4における陳列部用電子タグ6が取り付けられた座標位置と、該当する棚板4に載置される商品3の商品名と、該当する座標位置に商品3が載置されているか否かを示す現在状態が登録されている。
【0047】
尚、履歴テーブルにおける現在状態の項目では、前述した現在状態テーブルと同様に、該当する座標位置に商品3が載置されている場合には、「配置」が登録され、該当する座標位置から商品3が取り除かれた場合には、「空き」が登録されるようになっている。
【0048】
図12に示すように、管理コンピュータ2の表示部23には、陳列部テーブル及び現在状態テーブルに基づいて作成された管理画面が表示されるようになっている。この管理画面には、各商品陳列棚1の棚板4の各段毎に、棚板4の段数と棚板4に載置された商品3の商品名とを表示するとともに、棚板4を示す図形を桝目状に区切ることで商品3の座標位置(載置位置)を表示し、該当する各座標位置に商品3が、載置されているか否かを表示するようになっている。
【0049】
各棚板4の座標位置に商品3が載置されている場合には、該当する棚板4の座標位置に取り付けられた陳列部用電子タグ6の情報がタグリーダ8を用いて読み取れないOFF状態となっているため、管理画面における該当する座標位置を色付けして表示する。また、各棚板4の座標位置に商品3が載置されていない場合には、該当する棚板4の座標位置に取り付けられた陳列部用電子タグ6の情報がタグリーダ8を用いて読み取れるON状態となっているため、管理画面における該当する座標位置を白色で表示する。このように管理画面では、各々の棚板4に対して、どの程度の数量の商品3が載置されているか管理者が視認できるようになっている。
【0050】
尚、本実施例では、商品3が工場から出荷される際に商品用電子タグ6aが商品3に取り付けられるようになっている。この工場出荷時に、商品用電子タグ6aに対して商品タグIDや商品名等の商品3に関する商品情報などが記憶される。そして、店舗の商品陳列棚1に商品3を陳列する際に、タグリーダ8を用いて商品用電子タグ6aに記憶された情報を読み取り、店舗に設置された管理コンピュータ2の商品テーブルに自動的に商品情報などを登録させることができる。そのため店舗の管理者の入力作業により商品テーブルに商品情報を登録したり、工場に設置された管理コンピュータ(図示略)等のデータベース等を参照して店舗に設置された管理コンピュータ2に商品情報を登録する必要がなくなる。
【0051】
更に尚、本実施例では、商品陳列棚1が工場から出荷される際に陳列部用電子タグ6が棚板4に取り付けられるようになっている。この工場出荷時に、陳列部用電子タグ6に対して陳列部タグIDや該当する陳列部用電子タグ6が取り付けられた棚板4における取付位置に関する取付位置情報などが記憶される。そして、店舗において商品陳列棚1を設置する際に、商品陳列棚1と管理コンピュータ2とを接続すれば、タグリーダ8が陳列部用電子タグ6に記憶された情報を読み取り、店舗に設置された管理コンピュータ2の陳列部テーブルに自動的に取付位置情報などを登録させることができる。そのため店舗の管理者の入力作業により陳列部テーブルに取付位置情報を登録したり、工場に設置された管理コンピュータ(図示略)等のデータベース等を参照して店舗に設置された管理コンピュータ2に取付位置情報を登録する必要がなくなる。
【0052】
また、本実施例では、陳列部テーブルにおける商品名の項目は、後述する管理コンピュータ2が実行する更新処理において、商品用電子タグ6aから自動的に商品名を含んだ商品情報が収得され、この商品情報に基づいて登録されるようになっている。
【0053】
次に、本実施例における管理コンピュータ2の管理制御回路27が実行する陳列部テーブル、商品テーブル、現在状態テーブル、履歴テーブルの更新処理を図11のフローチャートに基づいて以下に説明する。
【0054】
図13に示すように、管理コンピュータ2における各テーブルの更新処理では、先ず、Sa01のステップにおいて、管理制御回路27は、商品陳列棚1の棚制御回路9がタグリーダ8を用いて読み取った陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aの読取情報を受信する。尚、この読取情報には、陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aのICチップ14に記憶された陳列部タグIDと商品情報と取付位置情報とを含んでいる。
【0055】
読取情報を受信した管理制御回路27は、受信した読取情報と陳列部テーブル及び商品テーブルとを比較して、新規に読取状態が変化した陳列部タグID及び商品タグIDが存在すれば、受信した読取情報に基づいて、該当する陳列部タグID及び商品タグIDに対応する陳列部テーブル及び商品テーブルの読取状態の項目を更新するとともに、更新した現在時刻をRTC26により計時して、陳列部テーブル及び商品テーブルの更新時刻の項目を更新する。
【0056】
より詳しくは、陳列部テーブル及び商品テーブルの所定の陳列部タグID及び商品タグIDの読取状態がON状態であって、受信した読取情報に含まれる該当する陳列部タグID及び商品タグIDの読取状態がOFF状態であるならば、新規に読取状態が変化したものとして、陳列部テーブル及び商品テーブルにおける該当する陳列部タグID及び商品タグIDの読取状態をON状態にする。
【0057】
また、陳列部テーブル及び商品テーブルの所定の陳列部タグID及び商品タグIDの読取状態がOFF状態であって、受信した読取情報に含まれる該当する陳列部タグID及び商品タグIDの読取状態がON状態であるならば、新規に読取状態が変化したものとして、陳列部テーブル及び商品テーブルにおける該当する陳列部タグID及び商品タグIDの読取状態をOFF状態にする。
【0058】
そして、Sa02のステップに進み、管理制御回路27は、陳列部テーブルの更新時刻と商品テーブルの更新時刻とを比較して、互いに更新時刻が同時刻に読取状態がON状態となった陳列部タグID及び商品タグIDがあるか否かを判定し、更新時刻が同時刻に読取状態がON状態となった陳列部タグID及び商品タグIDがある場合には、Sa06のステップに進み、更新時刻が同時刻に読取状態がON状態となった陳列部タグID及び商品タグIDが無い場合には、Sa03のステップに進む。
【0059】
Sa03のステップにおいて、管理制御回路27は、陳列部テーブルの更新時刻と商品テーブルの更新時刻とを比較して、互いに更新時刻が同時刻に読取状態がOFF状態となった陳列部タグID及び商品タグIDがあるか否かを判定し、更新時刻が同時刻に読取状態がOFF状態となった陳列部タグID及び商品タグIDがある場合には、Sa04のステップに進み、更新時刻が同時刻に読取状態がOFF状態となった陳列部タグID及び商品タグIDが無い場合には、処理を終了する。
【0060】
Sa04のステップにおいて、管理制御回路27は、陳列部テーブルにおいて、更新時刻が同時刻に読取状態がOFF状態となった陳列部タグIDが2つ以上、及び商品テーブルにおいて、更新時刻が同時刻に読取状態がOFF状態となった商品タグIDが2つ以上ある場合には、処理を終了し、更新時刻が同時刻に読取状態がOFF状態となった陳列部タグID及び商品タグIDがそれぞれ1つづつであれば、Sa05のステップに進む。
【0061】
Sa05のステップでは、同時刻に読取状態がOFF状態となった陳列部タグIDと商品タグIDとを対応付けて現在状態テーブルを更新し、現在状態テーブルにおける該当する陳列部タグID及び商品タグIDに対応する現在状態の項目に「配置」を登録する。
【0062】
また、Sa05のステップにおいて、管理制御回路27は、履歴テーブルに更新時刻を追加登録するとともに、陳列部テーブル及び商品テーブルを参照し、同時刻に読取状態がOFF状態となった陳列部タグIDと商品タグIDとに対応付けられた商品陳列棚1の番号と、棚板4の段数と、該当する棚板4における陳列部用電子タグ6の座標位置と、商品名と、を登録し、履歴テーブルにおける現在状態の項目に「配置」を登録する。
【0063】
本実施例では、商品3が棚板4上に載置されると、商品3の底面に取り付けられた商品用電子タグ6aと、棚板4の上面に取り付けられた陳列部用電子タグ6と、が互いに接触(近接)し、両電子タグ6,6aとタグリーダ8との間で、電磁波を用いた通信が不可能になる(図6(a)参照)。そのためSa05のステップでは、同時刻に読取状態がOFF状態となった陳列部タグID及び商品タグIDに基づいて、この陳列部タグID及び商品タグIDが付与された電子タグ6,6a同士が互いに接触されて、該当する陳列部用電子タグ6の座標位置が「配置」状態になったものと把握することで、現在状態テーブル及び履歴テーブルを更新するようにしている。
【0064】
尚、Sa04のステップにおいて、同時刻に読取状態がOFF状態となった陳列部タグID及び商品タグIDがそれぞれ2つ以上ある場合には、2つの商品3が同時に棚板4に載置された状態であるため、その場合には、いずれの商品3がいずれの陳列部用電子タグ6上に載置されたか把握できないので、現在状態テーブル及び履歴テーブルの更新処理を行わずに処理を終了する。また、このとき現在状態テーブル及び履歴テーブルを手入力により修正が必要であることを管理コンピュータ2の表示部23に表示させて管理者に指摘するようにしてもよい。
【0065】
Sa06のステップにおいて、管理制御回路27は、陳列部テーブルにおいて、更新時刻が同時刻に読取状態がON状態となった陳列部タグIDが2つ以上、及び商品テーブルにおいて、更新時刻が同時刻に読取状態がON状態となった商品タグIDが2つ以上ある場合には、Sa09のステップに進み、更新時刻が同時刻に読取状態がON状態となった陳列部タグID及び商品タグIDがそれぞれ1つづつであれば、Sa07のステップに進む。
【0066】
Sa07のステップでは、同時刻に読取状態がON状態となった陳列部タグIDと商品タグIDとを対応付けて現在状態テーブルを更新し、現在状態テーブルにおける該当する陳列部タグID及び商品タグIDに対応する現在状態の項目に「空き」を登録する。
【0067】
また、Sa07のステップにおいて、管理制御回路27は、履歴テーブルに更新時刻を追加登録するとともに、陳列部テーブル及び商品テーブルを参照し、同時刻に読取状態がON状態となった陳列部タグIDと商品タグIDとに対応付けられた商品陳列棚1の番号と、棚板4の段数と、該当する棚板4における陳列部用電子タグ6の座標位置と、商品名と、を登録し、履歴テーブルにおける現在状態の項目に「空き」を登録する。
【0068】
本実施例では、棚板4上に載置された商品3が取り除かれると、商品3の底面に取り付けられた商品用電子タグ6aと、棚板4の上面に取り付けられた陳列部用電子タグ6と、が互いに離間し、両電子タグ6,6aとタグリーダ8との間で、電磁波を用いた通信が可能になる(図6(b)参照)。そのためSa07のステップでは、同時刻に読取状態がON状態となった陳列部タグID及び商品タグIDに基づいて、この陳列部タグID及び商品タグIDが付与された電子タグ6,6a同士が互いに離間されて、該当する陳列部用電子タグ6の座標位置が「空き」状態になったものと把握することで、現在状態テーブル及び履歴テーブルを更新するようにしている。
【0069】
尚、Sa06のステップにおいて、同時刻に読取状態がON状態となった陳列部タグID及び商品タグIDがそれぞれ2つ以上ある場合には、2つの商品3が同時に棚板4から取り除かれた状態であるため、いずれの商品3がいずれの陳列部用電子タグ6上から取り除かれたか把握できないので、その場合には、現在状態テーブル及び履歴テーブルの更新処理を行わずにSa09のステップに進む。また、このとき現在状態テーブル及び履歴テーブルを手入力により修正が必要であることを管理コンピュータ2の表示部23に表示させて管理者に指摘するようにしてもよい。
【0070】
尚、Sa05及びSa07のステップにおいて、陳列部テーブルにおいて、陳列部タグIDに対応付けられた商品情報としての商品名は、該当する陳列部タグIDが現在状態テーブルにて対応付けられた商品タグIDが商品テーブルにて対応付けられた商品名と、同じ商品名になるように更新されるようにしてもよい。更に尚、陳列部テーブルの更新に伴い、タグリーダ8を用いて陳列部用電子タグ6のICチップ14に商品情報としての商品名を書き換えるようにしてもよい。このようにすることで、陳列部用電子タグ6に記憶された各棚板4に対応した商品情報を、棚板4に載置される商品3に応じて自動的に書き換えることができ、例えば、棚板4を取り外して違う商品陳列棚1に取り付け直しても、載置する商品3に応じで陳列部用電子タグ6に記憶された商品情報が自動的に書き換えられるようになる。
【0071】
Sa08のステップにおいて、管理制御回路27は、履歴テーブルを参照し、現在状態の項目が「空き」となった履歴が3秒以内に5件以上あるか否かを判定し、「空き」となった履歴が3秒以内に5件以上ある場合には、Sa09のステップに進み、「空き」となった履歴が3秒以内に5件以上無い場合には、処理を終了する。
【0072】
Sa09のステップにおいて、管理制御回路27は、商品陳列棚1に設置されたモニタ19を作動させて、監視カメラ17で撮影した店舗内における商品陳列棚1の様子の映像をモニタ19に表示するとともに、「監視カメラ作動中」のメッセージをモニタ19に表示させ、処理を終了する。尚、モニタ19は作動開始から所定時間経過後に自動的に停止される。
【0073】
Sa06のステップにおいて、2つ以上の商品3が棚板4から同時に取り除かれたと判定した場合や、Sa08のステップにおいて、3秒以内に5件以上の「空き」の履歴が生じた場合、すなわち3秒以内に5つ以上の商品3が棚板4から取り除かれたと判定した場合には、一般的に客が棚板4から商品3を取り除く行動とは異なり、万引き行為が行われている可能性が高い。そのような場合にSa09のステップにおいてモニタ19を作動させることで、客に対して警告を行うことができるようになり、万引き行為の抑止力になる。尚、モニタ19にブザー等を内蔵しておき、モニタ19の作動開始とともにブザー音を鳴らして客に報知するようにしてもよい。更に尚、モニタ19が作動した時間帯を管理者が参照し、該当する時間帯に監視カメラ17が撮影した映像を確認することもできる。
【0074】
以上、本実施例における物品管理システムでは、陳列部用電子タグ6は、棚板4における商品3が配置される位置に対応させて取り付けられており、商品3が棚板4に配置されたときに、陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aが互いに近接することで、陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aの情報がタグリーダ8を用いて読み取れなくなり、管理コンピュータ2は、タグリーダ8を用いて読み取れなくなった陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aの情報を対応させて記憶する記憶部25を有していることで、電子タグ6,6a同士を近接させると該電子タグ6,6a同士とタグリーダ8との通信が行えなくなるという現象を利用して、商品3が棚板4に配置された際に、タグリーダ8を用いて読み取れなくなった陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aの情報を対応させて記憶部25に記憶しておけば、該記憶部25を参照することで、棚板4におけるいずれの位置に商品3が配置されたかを判断できるようになり、電子タグ6,6aを用いて商品3の管理が行えるようになり、各々の陳列部用電子タグ6に対して、配線等を行い管理コンピュータ2まで接続したり、電源ケーブル12を接続したりする必要がなくなり、低コストで物品管理システムを構築できる。
【0075】
また、陳列部用電子タグ6は、棚板4における商品3が配置される位置に対応させて取り付けられており、商品3が棚板4から取り除かれたときに、陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aが互いに離間することで、陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aの情報がタグリーダ8を用いて読み取られるようになり、管理コンピュータ2は、タグリーダ8を用いて読み取られるようになった陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aの情報を対応させて記憶する記憶部25を有していることで、電子タグ6,6a同士を近接させると該電子タグ6,6a同士とタグリーダ8との通信が行えなくなるという現象を利用して、商品3が棚板4から取り除かれた際に、タグリーダ8を用いて読み取られるようになった陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aの情報を対応させて記憶部25に記憶しておけば、該記憶部25を参照することで、棚板4におけるいずれの位置の商品3が取り除かれたかを判断できるようになり、電子タグ6,6aを用いて商品3の管理が行えるようになり、各々の陳列部用電子タグ6に対して、配線等を行い管理コンピュータ2まで接続したり、電源ケーブル12を接続したりする必要がなくなり、低コストで物品管理システムを構築できる。
【0076】
また、棚板4が平面状をなし、商品3が棚板4に載置されるようになっており、商品用電子タグ6aが、商品3の底面に設けられていることで、商品3が棚板4に配置された際に、商品3の底面の商品用電子タグ6aが、商品3の配置位置に対応した陳列部用電子タグ6に確実に接触してタグリーダ8の電磁波を妨害するようになり、該妨害された陳列部用電子タグ6の情報が、タグリーダ8を用いて読み取れなくなることで、棚板4における所定の配置位置に商品3が配置されたことを把握できるようになり、各々の陳列部用電子タグ6に対して、配線等を行い管理コンピュータ2まで接続したり、電源ケーブル12を接続したりする必要がなくなり、低コストで物品管理システムを構築できる。
【0077】
また、陳列部用電子タグ6には、該陳列部用電子タグ6が取り付けられた取付位置情報が記憶されていることで、読取可能な取付位置情報に基づいて、その取付位置には、商品3が配置されていないことを把握でき、かつ読取不能な取付位置情報に基づいて、その取付位置には、商品3が配置されていることを把握でき、タグリーダ8を用いて陳列部用電子タグ6を読み取るだけで、別途、商品陳列棚1の製造工場に設置された管理コンピュータ(図示略)等のデータベース等を参照しなくても、棚板4に配置された商品の管理を行えるようになる。
【0078】
また、陳列部用電子タグ6には、棚板4に対応し、かつ各々の陳列部用電子タグ6に固有に付与される陳列部タグID情報(配置部タグID情報)が記憶されていることで、陳列部用電子タグ6に直接的に棚板4に対応した陳列部タグID情報を記憶させて置くことで、棚板4が複数設けられた場合であっても、タグリーダ8を用いて陳列部用電子タグ6を読み取るだけで、いずれの棚板4に商品3が配置されているか否かの判断ができ、別途、商品陳列棚1の製造工場に設置された管理コンピュータ(図示略)等のデータベース等を参照しなくても、棚板4に配置された商品3の管理を行えるようになる。尚、別途、電子タグ用のハンディターミナルにて、陳列部用電子タグ6に記憶された情報を読み取って管理することもできる。
【0079】
また、陳列部用電子タグ6には、該陳列部用電子タグ6の取付位置に配置される商品3の商品情報が記憶されていることで、タグリーダ8を用いて読み取れなくなった陳列部用電子タグ6の取付位置に商品3が配置されていることが判断でき、かつ商品3が取り除かれた後でも、陳列部用電子タグ6を読み取ることで、その陳列部用電子タグ6の取付位置に、過去にどのような商品3が配置されていたを判断できる。
【0080】
また、商品用電子タグ6aには、該商品用電子タグ6aが取り付けられた商品3の商品情報が記憶されていることで、工場等で商品3に商品用電子タグ6aを取り付け、その商品用電子タグ6aに直接的に商品情報を記憶させて置くことで、商品3を棚板4に配置するだけで、商品3の商品情報をタグリーダ8が読み取って管理コンピュータ2に入力することができる。
【実施例2】
【0081】
次に、実施例2に係る物品管理システムにつき、図14及び図15を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。図14は、実施例2における商品用電子タグを示す斜視図であり、図15は、棚板上に商品を載置する状態を示す斜視図である。
【0082】
図14に示すように、各々の商品3の底面には、該底面の全てを覆う本実施例における妨害部としての金属シール28が貼り付けられている。この金属シール28は、電磁波を遮蔽する金属部材により構成されている。また、金属シール28の略中央部には、本実施例における物品用電子タグとしての商品用電子タグ6a(RFIDタグ)が磁性シート22を介して貼り付けられている。
【0083】
図15に示すように、棚板4は、前記実施例1と同様に、スチール材(金属製物品)等の金属部材により形成されている。尚、実施例2では、この棚板4自体が電磁波を妨害する妨害部を構成している。
【0084】
実施例2では、商品3の底面に取り付けられた商品用電子タグ6aと、棚板4に取り付けられた陳列部用電子タグ6とが、互いに接触(近接)しないように、商品3が多少ずれた位置に載置されても、商品3の金属シール28が棚板4の陳列部用電子タグ6と接触(近接)して、陳列部用電子タグ6とタグリーダ8との間の電磁波を用いた通信が不可能になるとともに、商品3の商品用電子タグ6aが棚板4と接触(近接)して、商品用電子タグ6aとタグリーダ8との間の電磁波を用いた通信が不可能になる。
【0085】
以上、実施例2における物品管理システムでは、陳列部用電子タグ6は、棚板4における商品3が配置される位置に対応させて取り付けられており、管理コンピュータ2は、商品3が棚板4に配置されたときに、金属シール28に電磁波が妨害されることによって、タグリーダ8を用いてほぼ同時に読み取れなくなった陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aの情報を対応させて記憶する記憶部25を有していることで、商品3が棚板4に配置された際に、金属シール28に電磁波が妨害されることによって、タグリーダ8を用いてほぼ同時に読み取れなくなった陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aの情報を対応させて記憶部25に記憶しておけば、該記憶部25を参照することで、棚板4におけるいずれの位置に商品3が配置されたかを判断できるようになり、電子タグ6,6aを用いて商品3の管理が行えるようになり、各々の陳列部用電子タグ6に対して、配線等を行い管理コンピュータ2まで接続したり、電源ケーブル12を接続したりする必要がなくなり、低コストで物品管理システムを構築できる。
【0086】
また、陳列部用電子タグ6は、棚板4における商品3が配置される位置に対応させて取り付けられており、管理コンピュータ2は、商品3が棚板4から取り除かれたときに、金属シール28による電磁波の妨害が解除されることによって、タグリーダ8を用いてほぼ同時に読み取られるようになった陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aの情報を対応させて記憶する記憶部25を有していることで、商品3が棚板4から取り除かれた際に、金属シール28による電磁波の妨害が解除されることによって、タグリーダ8を用いてほぼ同時に読み取られるようになった陳列部用電子タグ6及び商品用電子タグ6aの情報を対応させて記憶部25に記憶しておけば、該記憶部25を参照することで、棚板4におけるいずれの位置の商品3が取り除かれたかを判断できるようになり、電子タグ6,6aを用いて商品3の管理が行えるようになり、各々の陳列部用電子タグ6に対して、配線等を行い管理コンピュータ2まで接続したり、電源ケーブル12を接続したりする必要がなくなり、低コストで物品管理システムを構築できる。
【0087】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0088】
例えば、前記実施例では、陳列部用電子タグ6が、棚板4の上面において商品3が配置される位置に対応して取り付けられていたが、陳列部用電子タグ6の配置位置は、商品3の配置位置に対応する必要はなく、1つの商品3が棚板4に配置された際に、該1つの商品3が複数の陳列部用電子タグ6上に同時に載置(近接)され、これら複数の陳列部用電子タグ6がタグリーダ8と通信不能になるようにしてもよく、その場合には、現在状態テーブルにおいて、1つの商品3が載置された複数の陳列部用電子タグ6によって特定される座標位置の項目を設け、該座標位置と商品タグIDとを対応付けて登録するようにしてもよい。
【0089】
また、前記実施例2では、商品3の底面の全てを覆う金属シール28により妨害部を構成しているが、商品3の容器自体を、缶入飲料(缶詰)などの電磁波を遮蔽する金属部材により形成することで、商品3自体を妨害部として構成するようにしてもよい。
【0090】
また、前記実施例2では、金属部材で形成された棚板4自体を妨害部として構成しているが、棚板4自体が合成樹脂等の非金属部材により形成されている場合には、棚板4の上面に、該上面の全てを覆う金属シール(図示略)を貼り付けることで、棚板4の上面を妨害部として構成してもよい。更に、図15に示すように、商品3に貼り付けられた金属シール28と補形をなす金属シール29を棚板4の上面に貼り付け、棚板4の上面における商品3が配置される部位のみを妨害部として構成してもよく、このようにすれば、商品3を棚板4の上面における金属シール29から離れた位置に配置した後に、商品3をスライド移動させることで、金属シール29の上面に商品3を配置して、商品3及び棚板4の電子タグ6,6a同士を、タグリーダ8を用いてほぼ同時に読み取れないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】実施例1における商品陳列棚を示す斜視図である。
【図2】商品陳列棚の棚板を示す縦断側面図である。
【図3】商品陳列棚の棚板を示す横断平面図である。
【図4】(a)は、陳列部用電子タグを示す斜視図であり、(b)は、陳列部用電子タグを示す側面図である。
【図5】商品用電子タグを示す斜視図である。
【図6】(a)は、陳列部用電子タグ上に商品が載置された状態を示す斜視図であり、(b)は、陳列部用電子タグ上の商品が取り除かれた状態を示す斜視図である。
【図7】商品陳列装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図8】陳列部テーブルを示す図である。
【図9】商品テーブルを示す図である。
【図10】現在状態テーブルを示す図である。
【図11】履歴テーブルを示す図である。
【図12】商品陳列棚の管理画面を示す図である。
【図13】管理制御回路で行われる更新処理のフローチャートである。
【図14】実施例2における商品用電子タグを示す斜視図である。
【図15】棚板上に商品を載置する状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0092】
1 商品陳列棚
2 管理コンピュータ
3 商品(物品)
4 棚板(物品配置部,妨害部)
5 側板
6 陳列部用電子タグ(電子タグ,妨害部)
6a 商品用電子タグ(電子タグ,妨害部)
7 背面板
8 タグリーダ
9 棚制御回路
10、11 接続ケーブル
12、13 電源ケーブル
14 ICチップ
15 コイルアンテナ
16 電子タグ本体
17 監視カメラ
18 接続ケーブル
19 モニタ
22 磁性シート
23 表示部
24 入力部
25 記憶部
26 RTC
27 管理制御回路
28,29 金属シール(妨害部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物品と、該物品を配置する物品配置部と、該物品配置部に取り付けられる複数の配置部用電子タグと、前記物品に取り付けられた物品用電子タグと、前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの各々に記憶された情報を電磁波を用いて読み取るタグリーダと、該タグリーダから前記情報が入力される管理コンピュータと、を備える物品管理システムであって、
前記配置部用電子タグは、前記物品配置部における前記物品が配置される位置に対応させて取り付けられており、前記物品が前記物品配置部に配置されたときに、前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグが互いに近接することで、前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの情報が前記タグリーダを用いて読み取れなくなり、前記管理コンピュータは、前記タグリーダを用いて読み取れなくなった前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの情報を対応させて記憶する記憶部を有していることを特徴とする物品管理システム。
【請求項2】
複数の物品と、該物品を配置する物品配置部と、該物品配置部に取り付けられる複数の配置部用電子タグと、前記物品に取り付けられた物品用電子タグと、前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの各々に記憶された情報を電磁波を用いて読み取るタグリーダと、前記電磁波を妨害する妨害部と、該タグリーダから前記情報が入力される管理コンピュータと、を備える物品管理システムであって、
前記配置部用電子タグは、前記物品配置部における前記物品が配置される位置に対応させて取り付けられており、前記管理コンピュータは、前記物品が前記物品配置部に配置されたときに、前記妨害部に電磁波が妨害されることによって、前記タグリーダを用いてほぼ同時に読み取れなくなった前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの情報を対応させて記憶する記憶部を有していることを特徴とする物品管理システム。
【請求項3】
複数の物品と、該物品を配置する物品配置部と、該物品配置部に取り付けられる複数の配置部用電子タグと、前記物品に取り付けられた物品用電子タグと、前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの各々に記憶された情報を電磁波を用いて読み取るタグリーダと、該タグリーダから前記情報が入力される管理コンピュータと、を備える物品管理システムであって、
前記配置部用電子タグは、前記物品配置部における前記物品が配置される位置に対応させて取り付けられており、前記物品が前記物品配置部から取り除かれたときに、前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグが互いに離間することで、前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの情報が前記タグリーダを用いて読み取られるようになり、前記管理コンピュータは、前記タグリーダを用いて読み取られるようになった前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの情報を対応させて記憶する記憶部を有していることを特徴とする物品管理システム。
【請求項4】
複数の物品と、該物品を配置する物品配置部と、該物品配置部に取り付けられる複数の配置部用電子タグと、前記物品に取り付けられた物品用電子タグと、前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの各々に記憶された情報を電磁波を用いて読み取るタグリーダと、前記電磁波を妨害する妨害部と、該タグリーダから前記情報が入力される管理コンピュータと、を備える物品管理システムであって、
前記配置部用電子タグは、前記物品配置部における前記物品が配置される位置に対応させて取り付けられており、前記管理コンピュータは、前記物品が前記物品配置部から取り除かれたときに、前記妨害部による電磁波の妨害が解除されることによって、前記タグリーダを用いてほぼ同時に読み取られるようになった前記配置部用電子タグ及び前記物品用電子タグの情報を対応させて記憶する記憶部を有していることを特徴とする物品管理システム。
【請求項5】
前記物品配置部が平面状をなし、前記物品が前記物品配置部に載置されるようになっており、前記物品用電子タグが、物品の底面に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の物品管理システム。
【請求項6】
前記配置部用電子タグには、該配置部用電子タグが取り付けられた取付位置情報が記憶されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の物品管理システム。
【請求項7】
前記配置部用電子タグには、前記物品配置部に対応し、かつ各々の配置部用電子タグに固有に付与される配置部タグID情報が記憶されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の物品管理システム。
【請求項8】
前記配置部用電子タグには、該配置部用電子タグの取付位置に配置される物品の物品情報が記憶されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の物品管理システム。
【請求項9】
前記物品用電子タグには、該物品用電子タグが取り付けられた物品の物品情報が記憶されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の物品管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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