説明

物質の分配

本発明は、1回分の割り当ての物質が充填された容器から物質を分配することを目的とする。この容器は、充填空洞を規定する、好ましくはシート材料から製造された、予め成形された変形可能な本体を備え、この本体は、開口部及び該開口部を取り囲む一体型の平面状の外周リムを有し、この開口部は、外周シーリングシームによって外周リムにシールされたカバーシートによって閉じられている。物質を含んだ容器は、カバーシートの変形能を使用することによって開けられる。支持表面は、凹部の位置以外でカバーシートを支持する。この凹部は、外周シーリングシームの一部の少なくとも上方に位置決めされる。容器本体の圧縮の際に物質が加圧されてカバーシートが凹部中に膨張し、その結果、膨張が形成される位置でシーリングシームが破損し、結果として容器が開けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分配装置による容器からの物質の分配に関する。
【背景技術】
【0002】
これは、例えば、飲料分配装置が示されているEP 278 773から公知である。この分配装置は、炭酸飲料の調製のための香料成分を含むバッグを空にするよう適合している。このバッグは受取及び作動ユニット中に挿入され、該ユニットは、バッグを圧縮して内容物をバッグから放出ノズルへと排出するための手段を有する。この放出ノズルはまた、炭酸水を供給するための供給コンジットに接続される。この供給コンジットは、給仕用カップ(serving cup)をレバーに対して押し付けることによってレバーを操作することにより開くことができる閉鎖弁を備える。こうして香料成分と炭酸水とが放出ノズル中で混合され、その後これらは給仕用カップ中に分配される。異なる香料を含んだ異なるバッグが受取ユニットに続けて挿入される場合、異なる香料間の相互汚染が生じ得る。炭酸ドリンクを給仕するための部分とは別に、公知の分配装置は、熱水及び冷水のための別個の蛇口もまた有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、1回分の割り当ての物質(a single portion of a substance)が充填された容器から物質を分配することを目的とする。この容器は、充填空洞(filling cavity;充填するためのキャビティ)を規定する、好ましくはシート材料から製造された、予め成形された変形可能な本体を備え、この本体は、開口部及び該開口部を取り囲む一体型の平面状の外周リム(circumferential rim)を有し、この開口部は、外周シーリングシーム(circumferential sealing seam)によって該外周リムにシールされたカバーシートによって閉じられている。
【0004】
このような容器自体は公知である。例えば、EP 299 571は、少量のミルク、クリームなどのための容器を示している。この容器は、充填空洞を規定する硬質プラスチックの底部及び壁を有する。さらに、この容器には、充填空洞と連絡したチャネルが提供されている。カバーシートがこの充填空洞及びチャネルを覆っている。このカバーシートは引っ張りタブを有し、容器の内容物がそこを通って分配され得る開口部を形成するために、この引っ張りタブによってカバーシートがチャネルにて引き離され得る。
【0005】
本発明によれば、物質(例えば、ソフトドリンク用のシロップ)は、給仕用容器(例えば、カップ又はボトル)中に、容器から直接分配される。また、給仕用容器中で混合が生じるように給仕用容器中に水が分配され、それによって、物質による分配装置の汚染を防止する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、カバーの変形能を使用することによって、物質を含んだ容器を開けることを目的とする。この容器は受取手段中に保持され、カバーシートは凹部が提供された支持表面と係合させる。この支持表面は、凹部の位置以外でカバーシートを支持する。この凹部は、外周シーリングシームの一部の少なくとも上方に位置決めされる。次いで、容器本体が圧縮され、それによって物質が加圧されてカバーが凹部中に膨張し、その結果、膨張が形成される部位でシーリングシームが破損し、結果として容器が開けられる。この容器を開ける方法は、切断手段も容器を開けるように適合した他の手段も(これらは、物質で汚染され得る)必要とせず、このことは衛生の観点から有利である。
【0007】
好ましくは、この容器は、真空成形プロセス又は熱成形プロセスによって製造される。好ましくはプラスチック、好ましくはポリスチレン又はアルミニウムの平坦なシートが、成形ダイを備えた真空成形装置又は熱成形装置中に配置され、充填空洞をダイ中に真空成形することによって、複数の容器本体がシート中に同時に成形される。次いで、充填空洞を有するシートが充填機中に配置され、物質が充填される。容器本体を有するシートは、好ましくはカバーホイルのカバーシートで覆われ、このカバーシートは容器本体上にシールされ、結果として容器が閉じられる。最後に、閉じられた容器を有するシートが打ち抜き機中に配置され、ここで、容器間の廃棄材料を打ち抜くことによって、本体の外周リムの周囲が成形される。
【0008】
好ましくは、カバーホイルのシートは、アルミニウム又は別の材料、好ましくは多層材料から製造される。あるいは、このカバーシートは、可能な実施形態においては予め成形されたカバーとして熱成形によって製造され得る材料製、例えば、ポリスチレン又はポリエチレン製であり得る。
【0009】
有利な実施形態において、カバーシートには同定手段が提供される。この同定手段は、容器の自動的な同定を可能とするために、容器中に含まれる物質に対応する。この容器は、容器および容器中の物質を自動的に同定するための同定認識手段を備えた分配装置中に配置され得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は、図面を参照して以下の記載からより明らかとなろう。
【0011】
図1、2a〜2cは、物質を含むための容器1を示す。容器1は、プラスチックシート材料から好ましくは製造された、変形可能な本体を備える。この本体は、別の材料(例えば、アルミニウム又は積層ボール紙)から製造することもできる。好ましくは、この本体は、底部3及び該底部3から延びる側壁4を有し、これらは充填空洞を規定する。平面状の外周リム5が、底部3の反対側にて、側壁4と一体化しており、側壁4から外側に延びている。外周リム5は開口部6を取り囲んでいる。ホイル材料のカバーシート7は、外周シーリングシーム10によって外周リム5にシールされ、開口部6を閉じる。このホイル材料は、多層材料であり得る。
【0012】
図2bに、カバーシートを伴わない容器1の上面図が示される。外周リム5は、分配チャネル9を有する延長タブ(extending tab)8を有し、この分配チャネル9は、このタブ8中の窪みによって形成されている。さらに、外周リムは、延長タブ8の正反対側に握りタブ(gripping tab)11を有する。カバーシート7は、延長タブ8にもシールされ、好ましくは、握りタブ11にもシールされる。
【0013】
分配チャネル9は、延長タブ8の縁部にて開放端部9aを有する。チャネル9を有する延長タブ8は、カバーシート7によって覆われる。図2b及び2cで理解できるように、この分配チャネル9は、充填空洞から離れている。即ち、このチャネルは充填空洞と連結していない。充填空洞に物質が充填され、カバーシートが容器に適用されると、分配チャネル9の近傍のシーリングシーム10の領域10bは、空洞と分配チャネル9との間に、物質に対する障壁を形成する。
【0014】
好ましくは、分配チャネル9の位置の外周シーリングシーム10の領域10bは弱くされる。これは、シーリングシーム10の幅を、分配チャネル9の近傍での幅が外周の残部での幅よりも小さいようにすることによって行なうことができる(図2b参照)。別の可能性は、容器を開ける間又はその前に、分配チャネル9の近傍で局所的にシーリングシーム10を加熱し、それによってシーリングシームを局所的に弱くすることである。
【0015】
使用する際に、容器本体は圧縮され、それによって容器1の内容物が加圧され得る。容器1の内部に対する圧力を増大させることによって、シーリングシーム10は当該領域10bで破損し、カバーシート7とタブ表面の領域との間に、充填空洞を分配チャネルに接続する通路が形成され、それによって、物質が空洞からこの通路を通過してチャネル9へ入ることが可能となる。これは、図2bにおいて矢印90で示される。
【0016】
図6〜8は、ハウジング62を備えたドリンク分配装置61を示す。ハウジング62の上部には、水を供給するための水タンク63が配置される。別の実施形態において、内部水保存タンクを備えた装置を提供することも可能である。また、水補給ラインに装置を接続することも可能である。ハウジング62から、ドリンクを充填すべきカップ64又は別の給仕用容器を配置するためのプラットホーム65が延びている。カップ64の上方に、3つの分配パイプ66a、66b及び66cが配置され、これらのパイプを通って、冷水、温水及び炭酸水がそれぞれ分配され得る。プラットホーム65の下側に、プラットホーム70が配置される。プラットホーム70は、こぼれた水を収集するための収集レセプタクル71を下部に備えるグリッドとして形成することができる。収集レセプタクル71は、洗浄することができるように取り外し可能であり得る。さらなる実施形態において、収集レセプタクル中にエバポレータを配置して、こぼれた流体を蒸発させることができ、その結果、レセプタクルをあまり頻繁に空にする必要は無い。
【0017】
ボトルなどをこの装置中に配置することも可能である。このボトルは、プラットホーム70上に配置することができる。図23a及び23bに、特別に設計されたボトル230をその中に備える分配装置61が示されている。ボトル230は上部部分231を有し、この上部部分は、シーリング様式で受取手段67の下に収まるよう適合しており、その結果、分配された基質及び水は分配の間にこぼれ得ない。その目的のために、受取手段67には、シーリングガスケットなどのようなシーリング手段が提供され得る。
【0018】
図34a〜dに、分配装置61のためのボトル430のさらなる実施形態が示される。この実施形態において、ボトル430は、プラグ様の閉鎖部材431を有する。ボトルネックの周りには、回転可能なリング433が配置される。リング433には、リング433を通ってらせん状様式で延びる2つのスロット434が提供される。リング433上には、握りフィン(gripping fin)436が提供される。
【0019】
閉口部材431は、2つのレッグ432a及び(en)432bを有するブラケット432によって、リング433に連結される。各レッグ432a、432bは、内側に向かって延びる突出部435を有し、これら突出部の各々がスロット434の1つに挿入される。ブラケット432のレッグ432a及び432bの各々には、上部の直線状のスロット部分437a及び下部の曲線状の部分437bを備えたガイドスロット437が提供される。ボトルネック上には、ガイドピン438が正反対の側に提供され、これらガイドピンは各々がガイドスロット437の1つに収容される。
【0020】
図34aに示されるように、使用の際に、ボトルは、閉鎖部材431によって閉じられる。人は、握りフィン436を握ってリング433を回転させることによって、ボトル430を開けることができる。図34bで理解できるように、この回転によって、スロット434のらせん状形態は、ブラケットレッグ432a及び432b上の突出部435を上方に押しやる。こうして、カバー部材431は、ガイドスロット437の直線状部分437aにおけるガイドピン438にガイドされて、ボトル430から持ち上げられる。
【0021】
ある時点で、ブラケット432は、ガイドスロット437の曲線状部分437bがガイドピン438に達するような距離だけ持ち上げられる。図34cから理解できるように、リング433を更に回転させることによって、ブラケット432は、ガイドピン438とガイドスロットの曲線状部分437bとの連携に起因して、傾き始める。図34dに示されるように、閉鎖部材431は、最終位置に到達するまで、即ち、ガイドスロット437の曲線状部分437bがガイドピン438と係合する位置に到達するまで、ボトル430から離れて傾けられる。図34dに示される状態において、使用者は、ボトルを分配装置中に配置してボトルを充填することができるか、あるいは、ボトル430からドリンクを注ぐことができる。
【0022】
ボトル430を閉じるために、リング433は、図34a〜dを参照して記載したのと反対の方向及び反対の順序で回転させる。
【0023】
分配装置は、1回分の割り当ての物質(例えば、ソフトドリンク用のコーヒー濃縮液又はシロップ)が充填された上記のような容器1を受取るための受取手段67を備える。
【0024】
図7に、装置61の模式的断面が示される。タンク63からの水は、制御システム75によって、供給ライン74aを通って冷却システム73、加熱システム72及び炭酸化システム71へと方向付けられ得、これらのシステムはそれぞれ、供給ライン74bによって、3つの分配パイプ66a、66b及び66cと接続される。炭酸化システム71は、好ましくは、以下に記載されるCOが充填されたボトルを備える。
【0025】
図5に示されるように、4つのライン51〜54を有し、これら全てが1つの中央分配パイプ50に接続されていることも可能である。この分配パイプ50は、容器1から分配される物質のビーム中に水が噴出されるように方向付けられ、その結果、それら2つの間の良好な混合が保障される。4つのライン51〜54は、熱水、冷水、周囲温度の水及び炭酸水を分配パイプ50に供給するためのものである。
【0026】
図35aには、COボトル360が、弁アレンジメント(valve arrangement)351の下に如何に位置決めされるかが示される。
【0027】
COボトル360には、閉鎖弁361が提供される。この閉鎖弁361は、出口362を有するハウジング366を有し、この出口は、好ましくはバネ荷重閉鎖部材363によって閉じられており、この閉鎖部材は、出口362が開けられるように押し下げられるべきものである。弁ハウジング366の上側には、2つの直線状の縁部367aを有する外周フランジ367が提供される。
【0028】
接続アレンジメント(connecting arrangement)351は、実質的に円筒状のハウジング352を備える。ハウジング352内には、接続手段354がスライド可能に配置される。この接続手段354は、ハウジング352内の解放位置と接続位置との間でスライドし得る。図35a〜cにおいて、接続手段354は解放位置にあり、図35d、35e及び36において、接続手段354は接続位置にある。
【0029】
接続手段354は、パイプ又はホースが接続され得る出口355を有する。接続手段354は、COボトル350上の閉鎖弁361に嵌り、そして突出部材(図示せず)を備え、この突出部材は、閉鎖部材363を押し下げて弁361を開けるのに適している。この突出部材は、シーリングリング(図示せず)によって取り囲まれており、それによって、使用の間にボトル360からCOガスが逃げるのを防ぐ。
【0030】
接続アレンジメント351の円筒状ハウジング352は、その下端に、弁361のフランジ367と相補的な形態を有する開口部356を有する。使用の際に、円筒状ハウジング352は、図35b中に示されるように、フランジ367及び弁の上に配置される。次に、ボトル360を、図35bに示されるように90°回転させる。接続手段354の下端には、フランジ367の直線状の縁部に嵌まる2つのリップ357(図36もまた参照のこと)が提供される。図35c中では、これらのリップ357は、フランジ367の直線状の縁部の真上にある。次に、図35d及び36に示されるように、接続手段は、レバー358を下に押すことによって下方に移動させる。レバー358は、カム370を備える軸部359の周りで回転する。カム370は、接続手段354の上部表面354aを係合する。カム370の回転により、接続手段354は接続位置へと押し下げられる(図35e参照)。この接続位置において、リップ357は、直線状の縁部367aの上に位置決めされる。これにより、使用の間にボトルが接続手段354に対して回転すること(これは、シーリング手段の損傷及び/又はCOガスの漏出を導き得る)が防止される。
【0031】
分配装置の受取手段67は、容積が変動する圧縮チャンバ68を有する。圧縮チャンバ68は、リニア電気モータ69bによって駆動されるスクリュースピンドル69aを有するピストン69によって区切られる。このピストンは、容器1の底部3を係合するように適合させている。他の可能な実施形態(図示せず)において、駆動手段は、空気圧手段、水圧手段を備え得るか、又は手動で駆動するように適合させ得る。
【0032】
このピストンは、容器を特定の形態に変形させるように適合させた形態を有し得る。図7において、ピストン69は、圧縮チャンバ68の内径に実質的に対応する直径を有する平坦な前面69cを有することが、模式的に示される。
【0033】
図21aにおいて別のピストン210が示され、このピストンは、圧縮チャンバ68の内径に実質的に対応する一定の直径を有する後方部分210bと、容器1の底部3と実質的に同じ直径を有する前面210cを有する実質的に錐体の形状の前方部分210aとを有する。錐体形状部分210は、凸曲面形態を有する表面210dを有する。図21bにおいて理解できるように、ピストン210のこの形態により、容器1が変形し、錐体形状部分210aの表面210dと圧縮チャンバ68の壁68aとの間の領域で皺を寄せることが可能となる。
【0034】
図22aにおいて、直線状に減少する表面220dを有する錐体形状部分220aを備えるピストン220が示される。前面220cは、容器1の底部3の直径よりも小さい直径を有する。図22bにおいて理解できるように、ピストン220のこの形態により、容器1が変形し、錐体形状部分220aの表面220dと圧縮チャンバ68の壁68aとの間の領域で折り重なることが可能となる。
【0035】
ピストン210及び220を有利に使用して容器1を圧縮することができ、その結果、充填空洞中のほぼ全ての物質が分配される。このことは、少ない損失だけが存在することを意味し、これは経済的観点から有利である。
【0036】
図24に、掻き集め縁部(scraping edge)241を有するピストン240が示される。この掻き集め縁部241は、容器の圧縮の間に、圧縮チャンバ68の内部表面68aとピストン240との間に容器の材料が詰まらないこと(これは、ピストンの妨害を引き起こし得る)を防ぐ。
【0037】
受取手段67はカバー蓋80を有し、このカバー蓋は、ヒンジで動いて開けること(図8参照)も閉じること(図6参照)もできる。さらに、受取手段67は、フロントプレート81を有する。このフロントプレート81には、容器1の延長タブ8及び握りタブ11を有する外周リム5の厚さに実質的に対応する深さを有する凹部82が提供される。凹部82の底部は、外周リム5の裏側を係合する停止面を形成する。さらに、凹部82中には、容器1の分配チャネル9を収容することができるより深い凹部83が提供される。このより深い凹部83は、受取手段中に容器1を1つの様式でのみ配置することができ、それによって装置の適切な機能及び使用が保障されるという利点を有する。
【0038】
カバー蓋80には凹部84が提供され、この凹部84は、容器1が受取手段中に受取られると、分配チャネル9の近傍の外周リム10の領域10bの上方に配置される。
【0039】
図9には、容器1が受取手段67中に如何に配置されるかが示される。凹部82の周囲は、好ましくは、図10中に最良に示されるように、タブ8及び11を有する容器1の外周リム5の周囲を囲んで嵌合する。このように、容器1は、受取手段67中に正確な様式でのみ配置され得、そして容器1の分配チャネル9は常に下向きに方向付けられ、それによって、分配装置61中に位置決めされたカップ64又は別の給仕用容器中に物質が常に正確に分配される。
【0040】
次いで、カバー蓋80が閉じられ、それによって、分配チャネル9の近傍の外周シーリングシーム10の領域10bの上方に凹部84が位置決めされる。カバー蓋80の内側は、カバーシート7を支持する支持表面を形成する。外周シーリングシーム10は、凹部84の位置では、勿論支持されていない。上記のように、容器本体が圧縮されそれによって物質が加圧されると、カバーシート7は凹部84中に局所的に膨張し、その結果、シーリングシーム10が領域10b(ここで膨張が形成される)で破損し、結果として容器1が開けられる。
【0041】
容器本体のさらなる圧縮によって、全ての物質がカップ64又は別の容器中に分配される。次いで、冷水、温水又は炭酸水が、パイプ66a〜66cを通って添加され得る。これは、以下にさらに記載するように、自動的に行うことができる。次いで、カバー蓋80が開けられ得(図11)、容器1が受取手段67から取り出され得る。好ましくは、受取手段67の下に配置された廃棄物容器110が提供され、これは、前方にスライドさせることによって開けることができる。空の容器1は、廃棄物容器110中に落ち得、その後、廃棄物容器110は再度閉じられ得る。
【0042】
図11のみならず図3、4a〜4cにおいて、圧縮後の容器1が示される。膨張は参照番号7aで示される。図4b及び4cにおいて、明確にするために、膨張部7aを通って充填空洞から分配チャネル9へと物質が如何に流れるかを矢印によって再度示す。
【0043】
好ましくは、この分配装置61は、容器1及び容器中の物質を自動的に同定するための同定認識手段を備える。この目的のために、また、容器1は好ましくは同定手段を備える。好ましくは、この同定手段は、容器1のカバーシート7に適用される。この同定手段は、視覚的同定手段(例えば、バーコードなど)であり得る。また、電子同定手段(より具体的には共振回路又はトランスポンダを備える)も可能である。容器に適用された同定手段は、容器中に含まれる特定の物質に対応する。
【0044】
同定認識手段は、図7に示されるような、受取手段67のフロントプレート81に提供されるセンサ79であり得る。好ましくは、センサ85(例えば、光学センサ、メカニカルセンサ又は電子センサ)がカバー蓋80上に提供され(図8参照)、その結果、カバー蓋80が閉じられると、認識手段は、容器1が受取手段67中に存在するか否かを検出することができ、そして、特定の物質を含むどの容器1が受取手段67中に存在するかを認識することができる。センサ79又は85は、同定手段からの情報を、例えば、いくつかのドリンク用のレシピを保存することができる電子メモリが提供された制御システム75(図7参照)へと転送する。別の可能性は、容器1上の同定手段がレシピについての情報を含み、それが次いで制御システム75に転送されることである。
【0045】
例えば、濃縮コーヒー物質を含んだ容器1が受取手段67中に配置されると、分配装置61は、ある所定量の熱水をカップ64に添加するべきであることを自動的に認識するであろう。
【0046】
好ましくは、分配装置61は、制御パネル又は制御ボタン78を有し、これによって、消費者は、容器1を受取手段67中に配置することなく、カップ中に自身の選択した水(熱水、冷水、炭酸水、周囲温度の水)を分配することができる。
【0047】
好ましくは、この分配装置は、制御システム75に接続されたディスプレイ76を有する。ディスプレイ76上にはドリンクが表示され得、それに対応する物質を含んだ容器が受取手段67中に配置される。また、スタートボタンが提供され得、その操作によって、物質及び水の分配が開始される。このように、消費者は、自身が正しい容器1を受取手段67中に配置したか否かを、ディスプレイ75上で最終チェックすることができる。
【0048】
同定手段はまた、容器中の物質の量に対応することもできる。異なる量の同じ物質を含んだ容器が存在し得る。従って、一杯のドリンクの調製のための容器を有することが可能であるが、1瓶の同じドリンクの調製のための容器を有することも可能である。この分配装置は、ドリンクについての正しい濃度を得るためにどの量の水を物質に添加すべきかを、同定手段及び同定認識手段によって決定することができる。
【0049】
この局面に関して、この装置は好ましくは、受取手段中に配置される容器を認識することができるだけでなく、給仕用容器を認識することもできる。例えば、装置61中にボトル230が配置されているか否かを検出することができるセンサが配置される。このセンサは、制御システム75に接続され得る。この制御システム75は、ボトルの調製のための容器1が受取手段67中に配置されている場合に、ボトル230が分配装置61中に配置されているか否かを決定することができる。そうでない場合、この制御システムは、水の分配を遮断するであろう。この方法により、分配装置中に配置されている給仕用容器が小さすぎる場合に流体がこぼれるのを防ぐことができる。好ましい実施形態において、ボトル230の上部部分231(図23参照)には、同定手段(例えば、分配装置中の対応する受取部材中に正確に嵌合する特定の形態)が提供され得る。この様式において、分配装置はこのボトルのときだけ作動し、ドリンクのこぼれが生じ得ないことを保障することができる。
【0050】
容器1と組み合わせて本発明の装置61を用いると、物質は、容器1から給仕用容器(カップ64、グラス、ジョッキ、デキャンタ、ボトルなど)中に直接分配される。物質は、給仕用容器中でこの物質を特定量の水と混合することによって処理される。このことの利点は、分配装置が物質で汚染されないことである。従って、異なるドリンクが連続して調製される場合、物質間の相互汚染は生じ得ない。その後、水が物質に添加され得るが、物質が給仕用容器中に分配される前に、水を給仕用容器中に分配することも可能である。物質及び水の同時分配もまた可能である。
【0051】
分配装置のさらなる実施形態において、図20に示されるように、加熱エレメントが提供される。この図には、本体の一部が受取手段67の圧縮チャンバ68中に配置された容器1が示される。カバー蓋80は閉じられ、容器1のカバーシート7を支持する。カバー蓋80中の凹部84に加熱エレメント200が配置され、この加熱エレメント200は、分配チャネル9と充填空洞との間で、バネエレメント201によって、容器1の延長タブ8上のカバーシート7に対して付勢される。受取手段67のフロントプレート81から現れ、圧縮チャンバ68の下方には、バネエレメント203によって延長タブ8の裏側に対して付勢された別の加熱エレメント202が配置される。この加熱エレメント200及び202は、容器が圧縮される前に、容器1の分配チャネル9の近傍のシーリングシーム10の領域10bで、カバーシート7及び延長タブ8を加熱するために使用される。この方法で、シーリングシーム10は領域10bで弱くされ、容器本体が圧縮されたときにこの領域10bで破損する。加熱エレメント200及び202のうち一方を割愛することも可能である。
【0052】
図25〜31には、分配装置の好ましい実施形態の受取手段567が示される。明確にするために、カバー蓋80はこれらの図中には示されない。同じ理由で、容器1のカバーシートもまた、これらの図中では割愛される。
【0053】
図25a〜31bは、実質的に円筒状の穴591を有するハウジング590を備えた受取手段567を示す。穴591中には、圧縮シリンダ580がスライド可能に配置される。圧縮シリンダ580中では、ピストン569がスライド可能に可動である。このように、圧縮シリンダの内部表面及びピストン569によって、圧縮チャンバ568が形成され、区切られる。圧縮チャンバ568は、図25bに示されるように、圧縮シリンダ580におけるピストン569の最も後方の位置によって決定される最大長さを有する。この最大長さは、装置が異なる高さ、従って異なる容積の容器1を収容することができるような長さである。異なる容積を有する容器1には、同じ濃度の同じ物質が充填され得るが、この装置は、異なる量でドリンクを分配することがなおも可能である。容器の製造者には、特定のドリンク用の物質を1つの濃縮倍率で提供すればよいだけなので、これはかなりの利点を生じる。異なる用量のための容器を次々に充填すべき場合、充填デバイスの計量だけを適合させればよい(これは、実際、操作を実施するのが容易である)ので、容器の充填手順は単純化される。全く同一のドリンクのための容器が充填される場合には、同じ風味の異なる濃度の物質間の相互汚染は充填機を介して生じ得ないので、充填機中の部品を交換する必要はない。
【0054】
ピストン569は、電気モータ569bによって駆動されるスクリュースピンドル569aに接続される。ハウジング590は、後部側にバックプレート583を有する。このスクリュースピンドル569aとモータ569bの一部とは、バックプレート583中の開口部584を通って延びる。
【0055】
シリンダ580には、一対のガイド穴540、541が提供され、これらのガイド穴は、その全長にわたってシリンダ580を通る軸に対して平行に延びる。一対のガイドロッド530及び531が、ガイド穴540及び541内にスライド可能に配置される。ガイドロッド530及び531は各々、末端部分530a及び531aをそれぞれ有し、この末端部分はハウジング590のバックプレート583に取り付けられる。
【0056】
圧縮シリンダ580の後方端部とハウジング590のバックプレート583との間で、一対の圧縮バネ585及び586が、ガイドロッド530及び531の周りに配置される。図25及び26に示されるように、圧縮バネ585、586は、ハウジング590内の前方位置へと圧縮シリンダ580を押す。この前方位置において、圧縮シリンダ580の前面581は、ハウジング590の前面591と同じ平面にある。圧縮シリンダ580の前面581には凹部582が提供されており、この凹部は、図8〜10に示される受取手段67の実施形態における凹部と類似した機能を有するが、異なる外側外周形状を有し、容器の分配チャネルを受取るためのより深い凹部が提供されていない。凹部582の形態は、容器1が取り除かれた図29a及び30aにおいて最良に理解される。
【0057】
有利には、容器1の外周リム5には、図25aにおいて理解できるように、ガイド穴450、541中に嵌る一対の位置決め突起601(図32参照)が提供される。これにより、容器1は、ただ1つの様式で受取手段中に配置され得る。
【0058】
ハウジング590中の穴591は、前方部分に、底部側に向かう開口部592を有する。レセプタクル510は、以下に記載するように、空の容器1を受取るために、開口部592の真下に配置される。
【0059】
図25〜31に示される実施形態の操作を、以下で説明する。
【0060】
図25a及び25bにおいて、受取手段は、充填された容器1が受取手段567中に配置された第1の状態にある。圧縮シリンダ580は、ハウジング590内の前方位置にある。容器の外周リム5は、凹部582内に配置され、突起601は、ガイド穴内に配置される。ピストン569は、圧縮シリンダ580内の後方位置にある。
【0061】
次に、容器1は、図26a及び26bに示されるように、シリンダ580中の前方位置に向かってピストンを動かすことによって圧縮される。容器1は勿論、これらの図中には示されていないカバー蓋によって支持されている。
【0062】
容器1の圧縮後、ピストン569は、圧縮シリンダ580内の後方位置に向かって引き戻される。次いで、ピストンの後方側は、シリンダ580上に配置された後方隣接面に隣接する。図27a及び27bに示されるように、ピストン569をさらに引き戻すことによって、シリンダ580は、ピストン569と共に移動する。
【0063】
ピストン569をなおさらに後方に移動させることによって、シリンダ580は、ガイド穴540、541内のガイドロッド530、531が容器1の外周リム5上の位置決め突起601に隣接する位置に向かって、後方に移動する。ピストン569及びシリンダ580をなおさらに引き戻すことによって、静止状態のガイドロッド530、531は、ガイド穴540、541から位置決め突起601を排出する。こうして、図28a及び28bに示すように、容器1は、受取手段567から排出される。従って、ガイドロッド530、531は、排出手段の機能を有する。また、容器1上の位置決め突起601は、上記から明らかなように、容器の排出のための機能を有する。
【0064】
図29a及び29bに示すように、容器は、開口部592を通ってレセプタクル510中に落ちる。容器1の排出は、受取手段567のカバー蓋(図示せず)が閉じたままで生じることに留意すべきである。
【0065】
次に、ピストン569を再度前方に移動させる。バネ585及び586は、その前方位置(図31a及び31b参照)に向かって、シリンダ580を前方に(図30a及び30b参照)押し出す。図31a及び31bに示される状態において、受取手段567は、新たな充填済み容器1を受取る準備ができている。
【0066】
外周リム5上の位置決め突起601(図32参照)は、容器1を製造するために使用される熱成形プロセスの間に、リムに成形され得る。これは、容器1の空洞及び残部に対する突起601の位置が正確に形成され、その結果、位置決め手段としての適切な機能が保証され得るという利点を有する。
【0067】
突起601は、容器が受取手段567中に配置されているか否かを確認するために使用され得る。この目的のために、センサが、一方又は両方のガイド穴540、541内に配置され得る。図33に示される容器1の実施形態から理解できるように、外周リム5は、2つより多い、この特定の例では4つの突起602を有し得る。突起601は、容器1、より具体的には容器1の内容物を同定するために使用され得る。位置決め突起602が好ましくは密接に嵌合する4つのガイド穴を受取手段に提供することによって、および、ガイド穴にセンサを提供することによって、これらの突起は、同定手段として使用することができる。この目的のために、突起602の数及び突起の長さを変化させることによって同定コードが構成され得、これはセンサによって決定され得る。使用されるセンサは、光学センサであり得るが、任意の他の適切な型のセンサであってもよい。
【0068】
図32において、容器本体が、平坦な壁部分41を有する実質的に円筒状の側壁4を有することが理解できる。この平坦な壁部分41は、その上にバーコードを有するラベルを提供するために使用することができ、その結果、バーコードを、バーコードリーダー(図示せず)によって平坦な表面から適切に読み取ることができる。バーコードは、上記のような同定手段として使用される。バーコードは、容器本体の軸方向で読み取られるように配向させることができる。バーコードを有するラベルは、自体公知のインモールドラベル法によって平坦な部分41に適用することができる。
【0069】
容器1の底部にバーコードを提供することも可能である。その場合、容器1は、図32を参照して上記したような平坦な壁部分41を有する必要は無い。バーコードは、好ましくは、容器1が充填され、カバーシートが容器にシールされた直後に、印刷デバイス(例えば、適切なインクジェットプリンター)によって底部に書き込まれる。これは、容器1の充填の正確な日付に関する情報をバーコード中に含めることができるという利点を有する。次いで、保存期間に関する情報もまた、バーコード中に含めることができる。容器1上のこの保存期間情報を使用し、それによって、保存期間が過ぎたときに、分配装置61が消費者に警告するか又は容器1を開けることを拒絶さえすることが可能である。結果として、装置61によって給仕されるドリンクの高い品質を保証することができる。
【0070】
図45において理解できるように、底部にバーコードが適用された容器が分配装置61の受取手段67、567中に配置される場合、バーコードリーダー450は、ピストン69、569が引き戻された位置にあるときにバーコードをスキャンすることができる。バーコードリーダー450は、受取手段の上方に配置され、圧縮チャンバ68、568の壁の開口部452を介してスキャンすることができる。バーコードリーダー450によって読み取り可能な範囲は、点線451によって規定された例の通りである。
【0071】
容器1の挿入の間に、バーコードは、バーコードリーダー450に対して移動する。これにより、単純な静的(static)レーザースキャン装置をバーコードリーダーとして使用することが可能になり、このことは、より進歩した、従って相対的に高価なバーコードリーダー(例えば、CCDデバイス又は回転ミラーを有するレーザースキャナ)と比較して有利である。単純なレーザースキャナの別の利点は、例えばCCDデバイスよりも大きい角度から、容器1の底部上のバーコードをスキャンすることができることである。レーザースキャナは、容器1の底部表面上で、垂線453に対して50°の最大角度θからスキャンすることができるが(図45参照)、CCDデバイスは、上述の垂線に対して30°の最大角度θからしかスキャンすることができない。結果として、単純なレーザースキャナの使用により、受取手段67、567のよりコンパクトな設計が可能となる。
【0072】
上記記載において、容器1は、平滑な側壁を有する。しかし、図12に示されるような波型の側壁又は図13に示されるような階段状の側壁を有することも可能である。これにより、それぞれの容器121及び131のより容易な圧縮が可能となる。
【0073】
容器の別の実施形態が図14aに示される。この容器は、図1〜2に示される容器1に実質的に対応する。従って、対応する構成要素は同じ参照番号で指定され、本明細書中ではさらに記載することはしない。
【0074】
図1の容器との差異は、延長タブ8が分配チャネル9を有し、この分配チャネル9が、この延長タブに形成されており、延長タブ8の縁部で終わらないことである。従って、分配チャネル9は閉じた端部9bを有する。延長タブ8には、破断横線(transverse line of rupture)128が提供される。この破断線128は、分配チャネル9bと実質的に垂直に交差する。破断線128は、容器1の製造の間に、延長タブ8の下側にクロスカット130を適用することによって成形され得る。クロスカット130は、図14b中でより詳細に示される。カット130は、タブ8の厚さを通って部分的に延びる。カバーシート7には、破断線128に対応する位置に、予め切り込み線が提供され得る。
【0075】
使用の際に、消費者は、図14a中に矢印129で示されるように、延長タブ8の末端部分8bを上方に引っ張ることによって、末端部分8bを延長タブ8の残部から分離することができる。図14cに示されるように、延長タブ8は破断線128にて破損し、カバーシートの断片が張り付いた部分8bは、開口端部9aを有する分配チャネル9を残して、分離される。次いで、容器1は、さらなる使用のために分配装置67中に配置され得る。この容器1の利点は、分配チャネル9が、実際の使用の瞬間まで環境からシールされ、それにより、汚れなどによる汚染のリスクが排除されることである。従って、食品での使用に充分適合させた衛生的な容器が提供される。
【0076】
容器の別の実施形態が図15中に上面図で示される。外周リム5は、カバーシートによって覆われた平坦な延長タブを有する。図中、シーリングシームが見えるように、カバーシートは示していない。カバーシートは、外周シーリング10シームから延長タブ8の縁部に向かって外側に延びる2つの実質的に平行なシーリングシーム135によって、延長タブ8にシールされる。使用の際に、外周シール10は領域10bで破損し、物質は、矢印によって示されるように、2つのシーリングシーム135の間で、タブ表面及びカバーシートによって形成された分配通路を通って充填空洞から流れる。図15aに示されるように、延長タブ8の縁部にさらなるシール136が提供され得るが、この端部は開いていてもよく、即ち、タブ8にシールされていなくてもよい。図33に示される容器の特に有利な実施形態において、弱くされた領域10bは、図15bに最良に示されるように、容器の空洞の方向に向いた中央部分10cを有する。これは、シールがまず中央部分10cで破損し、次いでシーリングシーム135に向かって展開し、ここでシールの破損が止まるという効果を有する。
【0077】
好ましくは、分配装置のカバー蓋80は、細長い形態を有する凹部84aを有し(図15c参照)、この凹部は、図15、図15a又は図15bに示される容器のシール135間の通路と協働するように適合させている。使用の際に、図15〜15bの容器(図15cに示されるようなカバー蓋80を有する装置中で圧縮される)のカバーシートは、図15dに示されるようなチャネル150の形態で膨張する。この結果、物質のフィルムジェット151が容器から排出される。好ましくは、水のフィルムジェット152は、分配装置の中央分配パイプ50に提供されたフラットノズルヘッド153から排出される。物質と水との良好な混合は、水のフィルムジェット152と物質のフィルムジェット151との間の広い接触表面に起因して生じる。別の利点は、物質の充分に規定されたジェットが、飛沫することなく従って分配装置の汚染の可能性なく提供されることである。シール135間にこのように形成された通路150のさらなる利点は、容器1の圧縮後に圧力が解放されたときに、この通路150中の物質の残渣が、圧力不足(underpressure)に起因して容器1の空洞中に引き戻され、またこの圧力不足により、容器1のカバーシートがリム8上に吸い付けられることである。用語「吸入」効果によって特徴付けることができるこれらの効果は、容器1の圧縮後に、容器1から物質がもはやこぼれず、それによって、分配装置の汚染が生じないという結果をもたらす。
【0078】
一般に、物質は、最大の厚さを有する材料層に最も強く付着する。これにより、分配通路から出てくる物質の流れは、最も厚い層(この場合はタブ8)に向かって曲げられる。図15eは、図15a、15bの容器1のなおさらに好ましい実施形態を示し、図中、延長タブ8は、タブ8の縁部159に向かって薄くなる末端部分158を有する。好ましくは、タブ8は、分配通路が終わる縁部159にて、カバーシートと実質的に同じ厚さを有する。この特徴により、物質の流れが曲がらずに分配通路を真直ぐ下方に出て行くという結果が生じる。利点は、充分に規定されかつ良好に方向付けられた物質の流れが、分配装置の可能な汚染なしに提供されることである。末端部分158は、プラスチック材料のシートに容器1を熱成形する間にタブ8に成形され得る。以下に記載するように、プラスチック材料のシート(このシートから容器1が成形される)中に成形された容器1間で廃棄材料(waist material)を打ち抜きながら、末端部分158を成形することも可能である。
【0079】
図15a及び15bに、分配通路がタブ8の直線状の縁部で終わることが示される。しかし、リム5の延長タブの縁部に凹部が提供され、通路がこの凹部で終わることもまた可能である。図15fに示されるように、凹部154は曲線状の形態を有し、この曲線は、タブ8の平面にある。代替的実施形態において、通路は、図15gに示されるように、V字型の凹部155で終わる。凹部154及び155は、延長タブ8の縁部を段階的に離れる物質の流れを提供する。これにより、物質と延長タブ8の材料との間の付着の全体的な影響が減ずる。この特徴により、物質の流れが曲がらずに分配通路をより直線的に下方に出て行くという結果が生じ、これは、分配装置の可能な汚染なしに、充分に規定されかつ良好に方向付けられた物質の流れを有利に生じる。凹部154、155のさらなる利点は、内側に向かって形成された縁部が、使用、輸送又は他の状況の間に容易に損傷しないことである。損傷した縁部は、物質の流れを乱し、また流れの偏向を引き起こし、それにより、分配装置を汚染するであろう。
【0080】
図37には容器の1実施形態が示され、図中、分配チャネルには障害物370が提供され、この場合、障害物370は、カバーシートと、分配チャネルを規定するシール135間のリム上部表面との間のドット形状のシールである。図38には容器の別の実施形態が示され、図中、Vの先端が空洞へと方向付けられたV字型の障害物380が提供される。勿論、他の形状の障害物が分配チャネル中に提供されてもよい。障害物370、380は、分配チャネル内の物質の流れに対して有利な影響を与え、その結果、流れはチャネルを出る際に分配装置を汚染しない。
【0081】
図39に示される別の実施形態において、弱くされた部分10bの後方にて、シール135間に1つ以上の弱いシールが提供される。示された実施形態において、2つの弱いシール390及び391が弱いシール10の後方に提供される。容器の圧縮の間に、まず外周シール10の弱くされた部分10bが破損し、分配チャネルの最初の部分を開く。次に、分配チャネル中の第1の弱いシール390に圧力が及ぼされ、この弱いシール390が破損して分配チャネルの第2の部分を開き、それによって圧力が第2の弱いシール391に及ぼされる。第2の弱いシールが破損すると、分配チャネルは外側に向かって完全に開かれる。弱いシール390及び391は、徐々にかつ従ってより良好に制御された容器1の開口を提供する。物質の最初の分配された流れは、有利にはより良好に制御される。さらなる実施形態において、部分10bは第1の弱いシール390よりも強く、この第1の弱いシール390は第2の弱いシール391よりも強い。
【0082】
図16は、容器のなお別の実施形態を示す。図中、容器本体のみが示される。図1の容器1の構成要素に対応する容器161の構成要素は、同じ参照番号に160が加算されて示される。これらの構成要素はここでは記載しない。図1の実施形態との差異は、この実施形態が2つの充填空洞を有することである。2つの充填空洞は、混合すべき異なる物質を含むことができる。これは、特定のドリンク又は食品(例えば、シロップ入りヨーグルト、クリーム入りコーヒー)を調製するのに有用であり得るが、非食品用途(例えば、エポキシを調製する場合)も可能である。
【0083】
充填空洞は、図16及び図18に示されるように同じ容積を有し得るが、充填空洞が図17及び図19に示されるように異なる容積を有することも可能である。
【0084】
図17には、同じ断面を有するが異なる高さを有する充填空洞を有する容器170が示される。この容器170が分配装置67によって圧縮されると、ピストンは、まず最大の高さを有する充填空洞に対応する底部173aを係合し、その後小さい方の高さを有する充填空洞の底部173bを係合する。これは、例えば、ヨーグルトをその上にシロップ又はソースをつけて給仕すべき場合に実用的である。
【0085】
図19には、異なる断面を有する充填空洞を有する容器191が示される。
【0086】
勿論、異なる高さ及び異なる断面を有する充填空洞を有する容器とすることもまた可能である。
【0087】
図16〜19の全ての実施形態において、2つの充填空洞からの物質が、1つの分配チャネル169、189、199を介して分配される。
【0088】
本明細書中で上記した物質が充填された容器は、好ましくは、容器がプラスチック材料のシートから成形される方法によって製造される。まず、プラスチック材料の平坦なシートが、成形ダイを備えた真空成形装置又は熱成形装置中に配置される。充填空洞をダイ中に真空成形することによって、複数の容器本体がシート中に同時に成形される。おそらくまた、容器1の分配チャネル9は、真空成形機によって延長タブ(この延長タブは、続いて打ち抜き機において成形される)に押圧される。充填空洞を有するシートは充填機中に配置され、物質が充填される。引き続き、カバーホイルのシート7が、容器本体を有するシートの上にシールされる。最後に、閉じられた容器を有するシートが打ち抜き機中に配置され、ここで、本体の外周リムの周囲が、容器1間の廃棄材料を打ち抜くことによって成形される。
【0089】
上記の様式で、1つのシートから2つの異なる型の容器を同時に製造することも可能である。これは、2つの容器が一緒に使用されるべきである場合に有利である。可能な適用は、1つの容器が既に記載した容器1と同様であり、一方、他方の容器がさらなる食品を含むことである。一例として、スープ用の物質を含んだ容器(分配装置61の受取手段67中に配置される)と、装置61がスープを調製した後に消費者によりスープに添加されるべきクルトンが充填された第2の容器とを想定することができる。
【0090】
容器1に物質を充填する場合、容器1中の物質の最終平面の上方には、特定の所謂ヘッドスペースが必要である。ヘッドスペースは、充填後の最終物質平面と容器1の上側のカバーとの間の距離である。このヘッドスペースは、充填機が、例えば飛沫によって物質を過度にこぼさないことを保証する。特定のドリンクの異なる割り当て(例えば、1杯又は1瓶のソフトドリンク)について、等濃度の物質を含んだ異なるサイズの本体を有する容器1が、本発明に従う分配装置中に挿入され得ることは、既に言及した。上記容器は、好ましくは、実質的に40mmの直径の本体を有する。より少ない容積の物質を含んだ容器について、充分なヘッドスペースが容器1中の最終物質平面の上方に残存し得るように、減少した長さ及び約40mmの等しい直径を有する容器本体を使用する代わりに、より小さい直径(例えば、20又は30mm)及びより大きい長さを有する容器本体を使用することがより好都合である。外周リムは、勿論、同じ外側の形態及び寸法を有したままであり、それによって、より小さい直径を有する本体を有する容器は、より大きい本体の容器1と同様の問題を全く伴わずに、分配装置の受取手段中に配置され得る。
【0091】
例えばホイル材料の平坦なシートではないが、予め成形されたカバーを、容器は有し得る。図40には、カバー表面403が空洞内に位置決めされるように予め成形されたカバー400が示される。図40中で、カバー表面403は容器1の空洞内に皿状(countersunk)で位置することが示される。カバー400は平面状の外周リム401をさらに有し、この外周リム401は、容器1の外周リム5に接触し、かつ外周リム5に対してシールされている。皿状カバー表面403のせいで、容器1中の物質の流体平面402と層400との間のヘッドスペースは減少する。流体平面の上方のヘッドスペースがより小さいことは、物質の上方の空気の容積が減少することを意味し、これは、容器1内に含まれる物質の保存期間の観点から有利である。
【0092】
図41には、図40と同様の容器が示されており、この容器の上方に分配装置のカバー蓋80(図8参照)が位置決めされている。カバー蓋80は、容器のカバー400の皿状の形態と相補的であるような形状である。カバー蓋80は、容器1のカバー400が該容器の内容物の加圧の際に膨張することが可能となるための凹部84を有する。
【0093】
この容器は、容器1のリム5の上方に位置付けられたカバー表面を有する予め成形されたカバーを有することもできる。図42に例が示され、図中、カバーは参照番号420で指定されている。カバー420は、容器1のリム5の平面の上方の平面に延びるカバー表面421を有する。カバー420はリム422を有し、このリムは、容器のリム5に相補的であり、かつシーリングシームで容器に取り付けられる。
【0094】
図43及び図44に示されるさらに好ましい実施形態において、容器本体及びカバーは、実質的に等しい形状で、同じ材料から製造される。このような容器1は、2つの予め成形されたシェル430を備えた本体を有する。上記の容器の用語法において、シェル430のうち一方は本体を形成するが、他方のシェル430はカバーを形成する。これらのシェルは、好ましくはプラスチック材料から、より好ましくはポリエチレンから製造され、熱成形プロセスによって製造される。シェル430は各々、物質を含むための充填空洞431の一部を規定する。シェル430は各々、外周リム432を有する。それぞれのシェル430の外周リム432は、外周シーリングシーム436によって互いに取り付けられる。外周の一部で一緒にシールされた外周リム432は、分配部分434を形成する。図43及び図44に示される可能な実施形態において、外周の一部におけるシェル430の外周リム432は、それぞれ分配部分の半分433を有し、ここで、この分配部分の半分433は一緒にシールされ、それによって、容器の分配部分434を形成する。分配部分の半分433は、少なくとも2つの外側に方向付けられたシーリングシーム435によって一緒にシールされ、このシーリングシーム435は、外周シーリングシーム436から分配部分435の縁部437まで、互いから一定の距離を置いて延びる。この実施形態は、図15a〜15gに示される容器1の分配部分と類似した形状であり得る。別の実施形態において、分配部分433には、予め成形された分配チャネルが提供され、この分配チャネルは、図2に示される容器1の延長タブ8の実施形態と同様に、シーリングシームによって、充填空洞から隔離される。
【0095】
上記記載において、食品を分配するための使用について言及した。この容器には、コーヒー、お茶、チョコレート、スープ、ミルク若しくはヨーグルトドリンクのような乳製品、果物及び野菜のジュース、ソフトドリンク並びにスポーツドリンク用の濃縮液を充填することができる。
【0096】
しかし、上記のような様式で容器から物質を分配する使用は、食品での用途にのみ限定されない。非食品用途(例えば、医薬の用量を分配するための医療用途)においてこの原理を使用することも可能である。
【0097】
この分配装置は、特定の期間の後に洗浄すべきである。この目的のために、洗浄流体が分配装置を通って導かれ得る。例えば、図7の分配装置61の上に、水タンク63の代わりに、洗浄流体を含んだタンク又は他の容器を配置することが可能である。装置61中に洗浄流体を流すために、容器1の形状を有するダミー容器が、受取手段67中に配置され得る。このダミー容器には、センサ79によって読み取られ得るバーコード又は他の同定手段が提供され得る。次いで、制御システム75が洗浄プログラムを実行し、それによって、洗浄流体の流れが流体ライン74a、74b及び66を通って導かれる。ダミー容器の本体は、圧縮手段によって圧縮されないような短い長さを有し得る。別の可能な実施形態において、このダミー容器には、装置によって分配される洗浄流体がなおも存在する場合、生じる混合物を着色するチェック流体を充填してもよい。ダミー容器の圧縮は、チェック流体を分配する。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】図1は、本発明に従う容器の好ましい実施形態の透視図を示す。
【図2a】図2aは、図1の容器の正面図を示す。
【図2b】図2bは、図1の容器の上面図を示す。
【図2c】図2cは、図1の容器の側面図を示す。
【図3】図3 は、圧縮状態にある図1の容器の透視図を示す。
【図4a】図4aは、図3の容器の正面図を示す。
【図4b】図4bは、図3の容器の上面図を示す。
【図4c】図4cは、図3の容器の側面図を示す。
【図5】図5は、図1の容器のための受取手段を備えたドリンク分配装置の1実施形態の正面透視図を示す。
【図6】図6は、図1の容器のための受取手段を備えたドリンク分配装置の別の実施形態の正面透視図を示す。
【図7】図7は、図6の分配装置の模式的断面を示す。
【図8】図8は、受取手段の蓋が開けられている、図6の分配装置の正面透視図を示す。
【図9】図9は、図1の容器が図6の分配装置に如何に挿入されるかを示す。
【図10】図10は、図1の容器が図6の分配装置中に完全に挿入された状態にあることを示す。
【図11】図11は、図3の圧縮された容器が図6の分配装置から如何に取り出されるかを示す。
【図12】図12は、容器の代替的実施形態を示す。
【図13】図13は、容器の別の代替的実施形態を示す。
【図14a】図14aは、閉じた端部を有する分配チャネルを有する容器のさらなる実施形態を示す。
【図14b】図14bは、図14aの容器の詳細を示す。
【図14c】図14cは、チャネルが開けられた後の図14aの容器の分配チャネルを示す。
【図15】図15は、容器の代替的実施形態の上面図を示す。
【図15a】図15aは、容器の別の代替的実施形態の上部の一部を示す。
【図15b】図15bは、容器のなお別の実施形態の上部の一部を示す。
【図15c】図15cは、図15、15a及び15bの容器と共に使用することができる、分配装置のためのカバー蓋の代替的実施形態を示す。
【図15d】図15dは、図15a又は15bの容器が如何に圧縮され、その内容物が混合流体と如何に混合されるかを示す。
【図15e】図15eは、容器のさらなる実施形態の一部を示す。
【図15f】図15fは、凹部を有する分配部分を有する容器の1実施形態の一部を示す。
【図15g】図15gは、凹部を有する分配部分を有する容器の別の実施形態の一部を示す。
【図16】図16は、2つの充填空洞を有する容器の1実施形態の透視図を示す。
【図17】図17は、異なる高さを有する2つの充填空洞を有する容器の断面を示す。
【図18】図18は、図16の容器の上面図を示す。
【図19】図19は、各々が異なる断面を有する2つの充填空洞を有する容器の上面図を示す。
【図20】図20は、加熱エレメントが提供された受取手段の1実施形態の断面を示す。
【図21a】図21aは、容器の圧縮前の、特定のピストン形態を有する受取手段の1実施形態の断面を示す。
【図21b】図21bは、容器の圧縮後の、図21aの受取手段の断面を示す。
【図22a】図22aは、容器の圧縮前の、別のピストン形態を有する受取手段の1実施形態の断面を示す。
【図22b】図22bは、容器の圧縮後の、図22aの受取手段の断面を示す。
【図23a】図23aは、中にボトルが配置された、図6の分配装置の透視図を示す。
【図23b】図23bは、図23bの分配装置の正面図を示す。
【図24】図24は、容器の圧縮前の、なお別のピストン形態を有する受取手段の1実施形態の断面を示す。
【図25a】図25aは、第1の状態にある受取手段の好ましい実施形態の透視図を示す。
【図25b】図25bは、第1の状態にある受取手段の好ましい実施形態の断面を示す。
【図26a】図26aは、第2の状態にある受取手段の好ましい実施形態の透視図を示す。
【図26b】図26bは、第2の状態にある受取手段の好ましい実施形態の断面を示す。
【図27a】図27aは、第3の状態にある受取手段の好ましい実施形態の透視図を示す。
【図27b】図27bは、第3の状態にある受取手段の好ましい実施形態の断面を示す。
【図28a】図28aは、第4の状態にある受取手段の好ましい実施形態の透視図を示す。
【図28b】図28bは、第4の状態にある受取手段の好ましい実施形態の断面を示す。
【図29a】図29aは、第5の状態にある受取手段の好ましい実施形態の透視図を示す。
【図29b】図29bは、第5の状態にある受取手段の好ましい実施形態の断面を示す。
【図30a】図30aは、第6の状態にある受取手段の好ましい実施形態の透視図を示す。
【図30b】図30bは、第6の状態にある受取手段の好ましい実施形態の断面を示す。
【図31a】図31aは、第7の状態にある受取手段の好ましい実施形態の透視図を示す。
【図31b】図31bは、第7の状態にある受取手段の好ましい実施形態の断面を示す。
【図32】図32は、図25〜31の受取手段と共に使用することができる容器の好ましい実施形態の透視図を示す。
【図33】図33は、容器の代替的実施形態の上面図を示す。
【図34a】図34aは、本発明の分配装置において使用することができるボトルの好ましい実施形態を示す。
【図34b】図34bは、本発明の分配装置において使用することができるボトルの好ましい実施形態を示す。
【図34c】図34cは、本発明の分配装置において使用することができるボトルの好ましい実施形態を示す。
【図34d】図34dは、本発明の分配装置において使用することができるボトルの好ましい実施形態を示す。
【図35a】図35aは、COボトルの接続アレンジメントとの接続の工程を示す。
【図35b】図35bは、COボトルの接続アレンジメントとの接続の工程を示す。
【図35c】図35cは、COボトルの接続アレンジメントとの接続の工程を示す。
【図35d】図35dは、COボトルの接続アレンジメントとの接続の工程を示す。
【図35e】図35eは、COボトルの接続アレンジメントとの接続の工程を示す。
【図36】図36は、図35dの一部をより詳細に示す。
【図37】図37は、分配チャネル中に障害物を有する容器の1実施形態の透視図を示す。
【図38】図38は、分配チャネル中に障害物を有する容器の別の実施形態の一部の上面図を示す。
【図39】図39は、分配チャネル中に複数のシールを有する容器の1実施形態の一部の上面図を示す。
【図40】図40は、皿状カバーシートを有する容器の1実施形態の断面図を示す。
【図41】図41は、分配装置のカバー蓋と組み合わせた、図40の容器の断面図を示す。
【図42】図42は、予め成形されたカバーを有する、本発明に従う容器の代替的実施形態を示す。
【図43】図43は、2つの予め成形されたシェルを備える、本発明に従う容器のなお別の代替的実施形態の断面図を示す。
【図44】図44は、図43中の線A−Aに沿った断面図を示す。
【図45】図45は、バーコードリーダーを備えた受取手段の1実施形態の断面を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1回分の割り当ての物質が充填された容器であって、該容器は、充填空洞を規定する予め成形された変形可能な本体を備え、該本体は、開口部及び該開口部を取り囲む一体型の平面状の外周リムを有し、該開口部は、外周シーリングシームによって該外周リムにシールされたカバーシートによって閉じられ、ここで、該容器には、該容器中に含まれる物質に対応する同定手段が提供され、それによって、該容器の自動的な同定を可能とする、該容器と、
該容器を受取るための受取手段を備える分配装置であって、該装置は、該容器を開けるよう適合させており、かつ該容器及び該容器中の物質を自動的に同定するための同定認識手段を備える、該分配装置と、
の組み合わせ。
【請求項2】
分配装置が、容器本体を圧縮するための圧縮手段を備え、かつ、容器のシーリングシームが所定の位置に弱いスポットを有し、その結果、該容器本体を圧縮することによって該容器の内容物を加圧する際に、シールがその弱いスポットで破損する、請求項1に記載の組み合わせ。
【請求項3】
分配装置の受取手段が、容器本体を受取るための可変容積を有する圧縮チャンバと、外周リムの裏側を係合する停止面と、容器のカバーシートを係合するための支持表面を有するカバー蓋とを有する、上記請求項のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項4】
カバー蓋に凹部が提供され、該凹部が、該カバー蓋が閉じられるとシーリングシームの一部の上方に位置決めされるよう配置され、それによって、容器本体の圧縮の際に容器のカバーが該凹部中に膨張し、該シーリングシームが破損することが可能となる、請求項3に記載の組み合わせ。
【請求項5】
受取手段を、異なる本体サイズを有する容器を受取るように適合させている、請求項1〜4に記載の組み合わせ。
【請求項6】
受取手段を、物質の分配の間に容器の外周リムを保持するように適合させている、請求項1〜5に記載の組み合わせ。
【請求項7】
受取手段に、該受取手段から容器を排出するための排出手段が提供される、前記請求項のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項8】
排出手段が1つ以上の排出ロッドを備え、該排出ロッドが停止面に対して突出して容器の外周リムを係合する位置に向かって、該排出ロッドが該停止面に対して可動である、請求項6に記載の組み合わせ。
【請求項9】
排出ロッドが静止しており、かつ、停止面が、カバー蓋近傍の前方位置と該カバー蓋から離れた後方位置との間で、該排出ロッドに対して可動である、請求項8に記載の組み合わせ。
【請求項10】
圧縮チャンバに、駆動手段に連結されたピストンが提供され、該ピストンを、容器本体を係合するように適合させている、請求項2〜9のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項11】
駆動手段がスクリュースピンドル及び電気モータを備える、請求項10に記載の組み合わせ。
【請求項12】
駆動手段が空気圧手段を備える、請求項10に記載の組み合わせ。
【請求項13】
駆動手段が水圧手段を備える、請求項10に記載の組み合わせ。
【請求項14】
駆動手段を手動で駆動するように適合させている、請求項10に記載の組み合わせ。
【請求項15】
分配装置が、容器から分配された物質を処理するための処理手段を備える、前記請求項のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項16】
処理手段が、容器からの物質と混合すべき液体のための液体分配手段を備える、請求項15に記載の組み合わせ。
【請求項17】
液体のための液体分配手段が、冷水及び/又は熱水及び/又は周囲温度の水を分配するための手段を備える、請求項16に記載の組み合わせ。
【請求項18】
液体のための分配手段が、炭酸水を分配するための手段を備える、請求項16又は17に記載の組み合わせ。
【請求項19】
炭酸水を分配するための手段が、COボトルを分配装置に接続するための接続アレンジメント及びCOボトルを組み合わせて備える、請求項18に記載の組み合わせ。
【請求項20】
閉鎖弁がCOボトルに提供され、かつ、該閉鎖弁を開くための接続手段が接続アレンジメントに提供される、請求項19に記載の組み合わせ。
【請求項21】
閉鎖弁が外周フランジを有する弁ハウジングを有し、かつ、接続手段が該フランジを係合するための係合手段を有し、その結果、接続された状態で、該接続手段に対する該弁ハウジングの回転が防止される、請求項20に記載の組み合わせ。
【請求項22】
分配装置が異なる種類の水(例えば、熱水、冷水及び炭酸水)のための分配手段を有し、該分配手段が、該異なる種類の水がカップ又はボトルのような給仕用容器中に一点で分配され得るように位置決めされる、前記請求項のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項23】
同定手段が容器のカバーシートに適用される、前記請求項のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項24】
同定手段が予め成形された変形可能な本体に適用される、前記請求項のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項25】
同定手段が視覚的同定手段(例えばバーコード)である、請求項23又は25に記載の組み合わせ。
【請求項26】
同定手段が電子同定手段を備える、請求項23又は24に記載の組み合わせ。
【請求項27】
電子同定手段が共振回路を備える、請求項26に記載の組み合わせ。
【請求項28】
電子同定手段がトランスポンダを備える、請求項28に記載の組み合わせ。
【請求項29】
同定認識手段が光学スキャン手段を備え、該光学スキャン手段が、容器の底部表面をスキャンすることができるように分配装置の受取手段中に配置される、前記請求項のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項30】
光学スキャン手段がレーザースキャナを備える、請求項29に記載の組み合わせ。
【請求項31】
カバーシートがホイル材料から製造される、前記請求項のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項32】
カバーシートが多層材料を含む、前記請求項のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項33】
物質を含むための容器であって、充填空洞を規定する予め成形された変形可能な本体を備え、該本体が、開口部及び該開口部を取り囲む一体型の平面状の外周リムを有し、該開口部が、外周シーリングシームによって該外周リムにシールされたカバーシートによって閉じられ、ここで、該外周リムが、分配チャネルを有する分配部分を有し、該分配チャネルが、該カバーシートによって覆われた窪みによって該分配部分に形成されており、該分配チャネルが、該外周シーリングシームによって該充填空洞から隔離されている、当該容器。
【請求項34】
外周シーリングシームが、チャネルと充填空洞との間の位置で、例えば減少したシームの幅によって弱くされており、その結果、容器本体を圧縮することによって容器の内容物を加圧する際に、シールがその位置で破損し、カバーシートとリムの分配部分との間に通路が形成され、それによって、物質が該空洞から該通路を通過して該チャネルへ入ることが可能となる、請求項33に記載の容器。
【請求項35】
リムの分配部分が、分配チャネルが形成された延長タブを備える、請求項33又は34に記載の容器。
【請求項36】
チャネルが、延長タブの縁部に端部を有する、請求項35に記載の容器。
【請求項37】
延長タブの縁部の端部が開口している、請求項36に記載の容器。
【請求項38】
チャネルの端部が延長タブの縁部でシールされている、請求項36に記載の容器。
【請求項39】
物質を含むための容器であって、充填空洞を規定する予め成形された変形可能な本体を備え、該本体が、開口部及び該開口部を取り囲む一体型の平面状の外周リムを有し、該開口部が、外周シーリングシームによって該外周リムにシールされたカバーシートによって閉じられ、ここで、該外周リムが、該カバーシートによって覆われた平坦な分配部分を有し、該カバーシートが、少なくとも2つの外側に方向付けられたシーリングシームによって該分配部分にシールされており、該少なくとも2つの外側に方向付けられたシーリングシームが、該外周シーリングシームから該分配部分の縁部まで、互いから一定の距離を置いて延びている、当該容器。
【請求項40】
外周シーリングシームが、2つの外側に方向付けられたシーリングシーム間の位置で、例えば減少したシームの幅によって弱くされた部分を有し、その結果、壁に対して圧縮力を及ぼすことによって容器の内容物を加圧する際に、シールがその位置で破損し、該2つの外側に方向付けられたシーリングシームとカバーシートと分配部分の表面との間に分配通路が形成される、請求項39に記載の容器。
【請求項41】
外周シーリングシームの弱くされた部分が、2つの外側に方向付けられたシーリングシーム間の位置に尖った部分を有し、その先端が充填空洞に向かって方向付けられており、その結果、容器の圧縮の際にシールが該尖った部分で破損し始める、請求項40に記載の容器。
【請求項42】
外側に方向付けられたシーリングシームが実質的に平行である、請求項39〜41のいずれかに記載の容器。
【請求項43】
分配部分が延長タブとして形成されている、請求項39〜42のいずれかに記載の容器。
【請求項44】
分配部分が、その縁部近傍に、該縁部に向かって厚さが減少していく部分を有する、請求項39〜43のいずれかに記載の容器。
【請求項45】
縁部における分配部分の厚さが、カバーシートの厚さと実質的に等しい、請求項44に記載の容器。
【請求項46】
握りタブが外周リムに提供されている、請求項33〜45のいずれかに記載の容器。
【請求項47】
握りタブが延長タブと正反対側に位置付けられている、請求項46に記載の容器。
【請求項48】
容器壁が、プラスチック材料、好ましくはポリスチレンで形成されている、請求項33〜47のいずれかに記載の容器。
【請求項49】
容器壁が金属で形成されている、請求項33〜47のいずれかに記載の容器。
【請求項50】
カバーシートがホイル材料から製造されている、請求項33〜49のいずれかに記載の容器。
【請求項51】
カバーシートが多層材料から製造されている、請求項33〜50のいずれかに記載の容器。
【請求項52】
カバーシートが予め成形されている、請求項33〜49のいずれかに記載の容器。
【請求項53】
容器本体が、真空成形及び/又は熱成形によって成形されている、請求項33〜52のいずれかに記載の容器。
【請求項54】
変形可能な本体が、底部及び該底部から上方に延びる側壁を備える、請求項33〜53のいずれかに記載の容器。
【請求項55】
容器本体が、容器の圧縮を促進するように波型である、請求項33〜54に記載の容器。
【請求項56】
外周リムに、該リム中の窪みによって形成された1つ以上の位置決め突起が提供されている、請求項33〜55に記載の容器。
【請求項57】
物質を含むための容器であって、充填空洞を規定する変形可能な本体を備え、該本体が2つの予め成形された本体シェルを備え、各本体シェルが、該充填空洞の一部を規定し、かつ該シェルの縁部に一体型の平面状の外周リムを有し、ここで、該シェルの外周リムが、シーリングシームで互いに取り付けられており、ここで、外周の一部で一緒にシールされた外周リムが、分配チャネルを有する分配部分を形成しており、該分配チャネルが、シーリングシームによって該充填空洞から隔離されている、当該容器。
【請求項58】
物質を含むための容器であって、充填空洞を規定する変形可能な本体を備え、該本体が2つの予め成形された本体シェルを備え、各本体シェルが、該充填空洞の一部を規定し、かつ該シェルの縁部に一体型の平面状の外周リムを有し、ここで、該シェルの外周リムがシーリングシームで互いに取り付けられ、それによって、該容器の外周リムを形成しており、ここで、該外周リムが、外周の一部で、それぞれ分配部分の半分を有し、ここで、該分配部分の半分が、少なくとも2つの外側に方向付けられたシーリングシームによって一緒にシールされており、該少なくとも2つの外側に方向付けられたシーリングシームが、該外周シーリングシームから該分配部分の縁部まで、互いから一定の距離を置いて延びている、当該容器。
【請求項59】
請求項33〜56のうち1項に記載の容器を製造するための方法であって、
成形ダイを備えた真空成形装置又は熱成形装置中に平坦なシートを配置し、そして、充填空洞を該ダイ中に真空成形することによって、該シート中に複数の容器本体を同時に成形し、
該充填空洞を有するシートを充填機中に配置して物質を充填し、
該容器本体を有するシート上にカバーシートをシールし、
閉じた容器を有するシートを打ち抜き機中に配置し、ここで、該本体の外周リムの周囲が、該容器間の廃棄材料を打ち抜くことによって成形される、
当該方法。
【請求項60】
真空成形機又は熱成形機において、容器の分配チャネルもまた、引き続いて打ち抜き機中で成形されるべき延長タブに押圧される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
真空成形機又は熱成形機によって、位置決め突起が、引き続いて打ち抜き機中で成形されるべき外周リムに押圧される、請求項59又は60に記載の方法。
【請求項62】
カバーシートがホイル材料から製造される、請求項59〜61のいずれかに記載の方法。
【請求項63】
カバーシートが、同定手段を備えて製造される、請求項59〜62のいずれかに記載の方法。
【請求項64】
同定手段が、真空成形装置又は熱成形装置において、インモールドラベル法によって容器本体に適用される、請求項59〜63のいずれかに記載の方法。
【請求項65】
同定手段が、容器本体の充填及びシールの直後に、該容器本体上に印刷される、請求項59〜63のいずれかに記載の方法。
【請求項66】
物質を含む容器を開けるための方法であって、該容器が、充填空洞を規定する変形可能な本体(シート材料製)を備え、該本体が、開口部及び該開口部を取り囲む一体型の平面状の外周リムを有し、該開口部が、外周シーリングシームによって該外周リムにシールされたカバーシートによって閉じられており、当該方法は、
該容器を保持する工程と、
該カバーシートを、凹部が提供されており、かつ、該凹部の位置以外で該カバーシートを支持するように適合させた支持表面と係合させる工程であって、該凹部が、該外周シーリングシームの一部の少なくとも上方に位置決めされている、該工程と、
該容器本体を圧縮し、それによって、該物質が加圧され、該カバーシートが該凹部中に膨張し、その結果、膨張が形成された位置で該シーリングシームが破損し、結果として該容器が開けられる、工程と、
を含む、当該方法。
【請求項67】
物質を含む容器を開けるための方法であって、該容器が、充填空洞を規定する変形可能な本体(シート材料製)を備え、該本体が、開口部及び該開口部を取り囲む一体型の平面状の外周リムを有し、該開口部が、外周シーリングシームによって該外周リムにシールされたカバーシートによって閉じられており、当該方法は、
該容器を保持する工程と、
該カバーシートを、凹部が提供されており、かつ、該凹部の位置以外で該カバーシートを支持するように適合させた支持表面と係合させる工程であって、該凹部が、該外周シーリングシームの少なくとも一部の上方に位置決めされている、該工程と、
該シーリングシームを該凹部に面した位置で加熱し、それによって、該シーリングシームを局所的に弱くさせる工程と、
該容器本体を圧縮し、それによって、該物質が加圧され、該カバーシートが該凹部中に膨張し、その結果、膨張が形成された位置で該シーリングシームが破損し、結果として該容器が開けられる、工程と、
を含む、当該方法。
【請求項68】
ドリンクの調製のための方法であって、
成形ダイを備えた真空成形装置又は熱成形装置中に平坦なシートを配置し、そして、該ダイ中に充填空洞を真空成形又は熱成形することによって、複数の容器本体を該シート中に同時に成形し、
該充填空洞を有するシートを充填機中に配置して物質を充填し、
該容器本体を有するシート上にカバー材料のシートをシールし、
閉じた容器を有するシートを打ち抜き機中に配置し、ここで、該本体の外周リムの周囲が、該容器間の廃棄材料を打ち抜くことによって成形され、
該容器を受取り保持するための受取手段を備えるドリンク分配装置中に該容器を配置し、
該カバーシートを、凹部が提供されており、かつ、該凹部の位置以外で該カバーシートを支持するように適合させた支持表面と係合させ、ここで、該凹部が、外周シーリングシームの一部の少なくとも上方に位置決めされており、
該容器を該分配装置によって同定し、その結果、該装置が、該容器中にどの物質が含まれているかを認識し、
給仕用容器を該ドリンク分配装置中に配置し、
該分配装置によって該容器本体を圧縮し、それによって、該物質が加圧され、該カバーシートが該凹部中に膨張し、その結果、膨張が形成された位置で該シーリングシームが破損し、結果として該容器が開けられ、
該物質を、該容器から該給仕用容器中に直接分配し、
混合流体、特に水を、該ドリンク分配装置によって該給仕用容器中に分配し、該物質と混合して給仕可能なドリンクを得、
該容器を該分配装置から取り出す、
当該方法。
【請求項69】
請求項1〜32のいずれかに記載の組み合わせと共に使用するための、給仕用ボトル。
【請求項70】
請求項19に記載の組み合わせにおいて使用するための、COボトル。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14a】
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【図14b】
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【図14c】
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【図15】
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【図15a】
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【図15b】
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【図15c】
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【図15d】
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【図15e】
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【図15f】
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【図15g】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21a】
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【図21b】
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【図22a】
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【図22b】
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【図23a】
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【図23b】
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【図24】
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【図25a】
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【図25b】
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【図26a】
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【図26b】
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【図27a】
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【図27b】
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【図28a】
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【図28b】
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【図29a】
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【図29b】
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【図30a】
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【図30b】
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【図31a】
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【図31b】
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【図32】
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【図33】
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【図34a】
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【図34b】
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【図34c】
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【図34d】
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【図35a】
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【図35b】
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【図35c】
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【図35d】
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【図35e】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【公表番号】特表2007−525385(P2007−525385A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−553521(P2006−553521)
【出願日】平成17年2月11日(2005.2.11)
【国際出願番号】PCT/EP2005/001541
【国際公開番号】WO2005/077811
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(506280982)エムディーエス グローバル ホールディング リミティッド (3)
【Fターム(参考)】