説明

特定人物の手指関節の型を取り形にする指輪

【課題】 従来の結婚指輪等の特別な関係を強調する指輪の場合は、名前やイニシャル等を入れるのみで実感に乏しいものや、毛髪等特定の人物の実体物を入れる複雑な構造をしたものでした。
【解決手段】 特定人物の実指からシリコーン樹脂で型取りし、蝋型法によりプラチナ・金・白金・銀等の貴金属に鋳造成型することで、実体感をシンプルな構造で表現できます。また、量産可能となり特定な人物と多人数との一体感を演出できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装着することにより、ある特定の人物との関係を強く意識できる指輪に関するものである。
【技術背景】
【0002】
従来の結婚指輪等の特別な関係を強調する指輪の場合は、名前やイニシャル等を入れたり、特許文献1のように文字の割り印表記や特許文献2のような特定人物の毛髪等を入れる仕組みにしたものもある。
【特許文献1】 特許公開2003−299511
【特許文献2】 特許公開平11−332619
【発明開示】

【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上にのべた従来の指輪では、文字などの場合は実体感に乏しく、また、実物を入れる等の場合は衛生上の問題も考えられる。
【0004】
本発明は、装着することにより、ある特定の人物との関係を強く意識できることを目的とした。
【0005】
そして、本発明は上記目的を達成するために特定人物の実指からシリコーン樹脂で型取りし、蝋型法によりプラチナ・金・白金・銀等の貴金属に成型することで、実体感をシンプルな構造で表現できます。
【発明の効果】
【0006】
上述したように本発明の指輪は、複雑な構造に頼ることなくある特定人物の指の形を自分の指に重ねることで最大限に特定人物との関係を強く感じることができます。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
特定の人物の指の型を取る。一般的には左手薬指であるが全指で可能である。
【0008】
型取り部は凹凸のはっきりした第二関節部を取るが、親指の場合は第一関節部を取る。
図1の(1)に第二関節上部の凹凸の形を表す。
【0009】
型取り部の凹凸が際立つように、真っ直ぐにして図2のシリコーン樹脂離型素材(ポリプロピレン)(4)の型枠に指を差込み型取りする。この時ゴムパッキン(5)により図2の型枠と指(6)は固定され、関節部を正確に型取りし注入するシリコーン樹脂の流出も防ぐことができる。
【0010】
図1の(1)の形になる型取り部は手の甲側の上部シワの多い部分と左右側面部のみが重要である。
【0011】
図2の上部(7)から注型用シリコーン樹脂を充填し、硬化させる。
【0012】
シリコーン樹脂の型は一度だけの型取で半永久的に原型として使用可能である。
【0013】
単品の場合はその型から蝋型を作り、前記貴金属に鋳造し製品になるが、大量生産の場合は金型を成形することで量産可能となる。
【0014】
サイズの設定、変更は(3)下部(手のひら側)の成型していない部分でおこない、場合によってはフリーサイズ構造にすることも可能である。
【0015】
指輪内側(2)には通常どおり氏名・日付・ナンバーなど特定人物との関係を補足する文字を刻むことも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0016】
婚約・結婚指輪としてのほか、俳優・ミュージシャン・アーティスト・政治家等特別な人物の実指形の指輪は、それらのファンや支援者との関係を強調する装着感が得られることで、単品のみでなく量産需要の可能性もある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】 本発明の斜視図
【図2】 本発明のシリコーン樹脂原型成型器具に指を装着した状態の斜視図
【符号の節名】
【0018】
1 指型取り部
2 指輪内部(文字刻印部)
3 サイズ調節部位
4 シリコーン樹脂離型素材(ポリプロピレン)
5 ゴムパッキン
6 指
7 シリコーン樹脂注入口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ある特定人物の実指から型取りし成型することにより、ある特定人物の指の形の一部をそのままに再現した指輪。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−264443(P2008−264443A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−131050(P2007−131050)
【出願日】平成19年4月16日(2007.4.16)
【出願人】(507160160)
【Fターム(参考)】