説明

現像剤保持手段

【課題】 湿式現像装置において、現像剤保持手段に使用されるローラ間のギャップを厳密に管理せずとも十分な量の現像剤を保持することができる湿式現像装置を提供する。
【解決手段】 現像剤を供給する現像剤供給手段により供給される現像剤を保持する現像剤保持手段を備えた、湿式現像装置であって、前記現像剤保持手段は、回転可能に軸支された第一のローラと、回転可能に軸支された第二のローラと、前記第一のローラを包囲し、少なくとも前記第一のローラの回転方向において前記第一のローラと相対移動可能な可撓性の筒状部材と、を備え、前記筒状部材と前記第二のローラとによって前記現像剤が保持されることを特徴とする湿式現像装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、湿式現像装置に係り、特に液体現像剤を保持する現像剤保持手段を備える湿式現像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
湿式現像装置は、液体現像剤を用いるため、微細なトナー粒子を用いることが出来るので高画質を実現できること、少量のトナーで十分な画像濃度が得られるので経済的であること、比較的低温でトナーを用紙に定着することが出来るので省エネルギーを実現できること、などの利点がある。このような湿式画像形成装置において、感光体上に形成される静電潜像を現像してトナー像を得るために、図4の断面図に示す様な現像剤の搬送手段が開発されている。
【0003】
図4に示す現像剤の搬送手段は、感光体ドラム上にトナーを供給するための所定の均一な厚みの現像剤を形成する手段であり、それぞれ平行に配置されている保持ローラ10(図中時計回り)、現像剤供給ローラ12(反時計周り)、現像ローラ14(時計回り)を含む。このうち、保持ローラ10及び現像剤供給ローラ12は現像剤42を保持する保持手段としての機能を有する。
【0004】
現像剤42は、図4に示すように保持ローラ10及び現像剤供給ローラ12の上方に配置されている現像剤供給部28から供給され、重力により落下し、両ローラ表面間のくさび形状の位置(保持部)に保持される。現像剤42は、現像剤供給部28からの供給量と、両ローラ間の隙間(ギャップ)の大きさとに応じてローラ回転中の保持量が決定される。
【0005】
現像剤42は両ローラ間のギャップを経て下側へ移動し、その際に現像剤供給ローラ12の表面に塗布される。そして、現像剤供給ローラ12の回転とともに、塗布された現像剤は現像剤供給ローラ12の下側付近に配置されたブレード121により掻き取られ所定の厚みになる。その後、現像剤供給ローラ12がさらに回転し、現像ローラ14へ現像剤を塗布することによって、現像ローラ14に、所定の厚みで均一な現像剤の薄層を形成することができるよう構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、上述の各ローラを装置に組み付ける際、現像剤供給ローラ12は、その表面が現像ローラ14の表面に回転軸方向に沿って均一に接し、且つ、供給ローラ10の表面との間に回転軸方向に沿って均一且つ所定の大きさのギャップを形成して配置されなければならない。ところが、実際には、現像剤供給ローラ12はその製造工程上、径の誤差が生じやすい。そのため、製造時に現像剤供給ローラ12を装置に組み付ける際には、その表面が現像ローラ14の表面に回転軸方向に均一に接するように軸合わせして組み付けられる。その結果、保持ローラ10と現像剤供給ローラ12との間には、装置ごとにその大きさ及び回転軸方向の均一性が異なるギャップが形成されていた。
【0007】
そのため、例えば現像剤の粘度が低い場合には、ギャップが大き過ぎると現像剤が下方へ流れ落ちる量が増加してしまうためにローラの回転中に保持部において十分な量の現像剤を保持することができず、結果として現像ローラ14に十分な厚みの現像剤の薄層を形成することができなくなってしまう場合が生じるという問題点があった。
【0008】
また、例えば供給ローラ10の組み付け時に位置調整を行う工程を導入して装置ごとのギャップの大きさ及び均一性の差を最小限に抑えるために厳密に管理しようとすると、製造工程が複雑になってしまうという問題点があった。
【0009】
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、現像剤保持手段を備える湿式現像装置において、現像剤保持手段に使用されるローラ間のギャップを厳密に管理せずとも十分な量の現像剤を保持することができる湿式現像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するため、本発明では、現像剤を供給する現像剤供給手段により供給される現像剤を保持する現像剤保持手段を備えた、湿式現像装置であって、前記現像剤保持手段は、回転可能に軸支された第一のローラと、回転可能に軸支された第二のローラと、前記第一のローラを包囲し、少なくとも第一のローラの回転方向において前記第一のローラと相対移動可能な可撓性の筒状部材と、を備え、前記筒状部材と前記第二のローラによって前記現像剤が保持されることを特徴とする湿式現像装置を提供する。
【0011】
上記の構成により、本発明は、現像剤保持手段において第一のローラと第二のローラ間のギャップが装置ごとに異なっても可撓性の筒状部材を備えているために、現像剤の保持量を十分に保持することができる。
【0012】
また、前記第二のローラは、前記現像剤の薄層が形成される現像ローラに前記現像剤を塗布するための現像剤供給ローラであることを特徴とする。
【0013】
また、前記現像剤保持手段が、前記筒状部材の外周面と前記第二のローラの外周面とにより規定される空間部に前記現像剤を保持することを特徴とする。
【0014】
また、前記筒状部材はフィルム部材により継ぎ目無く形成されていることを特徴とする。
【0015】
さらに、前記フィルム部材が高分子材料のフィルム部材であることを特徴とする。
【0016】
また、前記筒状部材が、前記第一のローラ及び前記第二のローラの前記現像剤に対するせん断応力により伝達された回転力で回転することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、現像剤保持手段を備える湿式現像装置において、現像剤保持手段に使用されるローラ間のギャップを厳密に管理せずとも十分な量の現像剤を保持することができる湿式現像装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明に係る現像剤保持手段を備える湿式現像装置の具体的な実施形態を図を参照して説明する。
【0019】
図1は本発明の実施形態に係る湿式現像装置を備える画像形成装置の断面概略図であり、図2は、図1に示される湿式現像装置を示す断面斜視図である。本発明の実施形態に係る湿式現像装置は、電子写真法を利用した画像形成装置に用いられる。
【0020】
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置は、ハウジング1、保持ローラ10、現像剤供給ローラ12、現像ローラ14、スクイズローラ16、攪拌ローラ24、現像剤供給部28、帯電器32、フレキシブルフィルム40、ブレード121,141を備える現像部と、感光体ドラム18、帯電器34を備える静電潜像形成部と、中間転写ローラ20、2次転写ローラ22とを備える転写部と、定着ローラ36,38を備える定着部と、を有する。
【0021】
各ローラ等の回転方向は、図1に示すように、保持ローラ10、現像ローラ14、中間転写ローラ20、定着ローラ36が時計回り、現像剤供給ローラ12、スクイズローラ16、感光体ドラム18、2次転写ローラ22、定着ローラ38が反時計回りである。
【0022】
また、保持ローラ10、現像剤供給ローラ12、現像ローラ14、スクイズローラ16は回転軸が互いに平行となるよう、それぞれハウジング1の側面に回転可能に軸支されている。同様に、感光体ドラム18、中間転写ローラ20、2次転写ローラ22も現像部の各ローラと回転軸が互いに平行となるように画像形成装置の所定の位置にそれぞれ回転可能に軸支されている。
【0023】
フレキシブルフィルム40は保持ローラ10を内包するよう配置されている。また、保持ローラ10の回転軸方向に対するフレキシブルフィルム40の長さは保持ローラ10の回転軸方向の長さよりも少し短く設定されている。現像剤供給部28は、保持ローラ10と現像剤供給ローラ12との中間付近、及び各ローラの回転軸方向中央付近の位置の上方に配置されている。現像剤供給部28は、図示しない現像剤タンクから供給された現像剤を排出する管である。
【0024】
帯電器32,34はそれぞれ現像ローラ14、感光体ドラム18の上部付近に近接配置されている。記録紙26の印刷時の進行方向は図中右側から左側へ向かう方向である。記録紙26は、中間転写ローラ20と2次転写ローラ22の間でトナーを転写され、その後、定着ローラ36,38を経て、装置外部へ排出される。
【0025】
現像剤は、トナーとキャリア液からなる混合液であり、図示しない現像剤タンクにおいて所定の濃度に調整されている(例えば、トナーとキャリア液の重量比が3:7)。キャリア液は、例えば石油系の溶剤を用いることができる。現像剤供給部28から供給された現像剤は、現像剤供給ローラ12外周、フレキシブルフィルム40外周、及びハウジング1の側壁により規定されるくさび形状の空間(保持部41)に保持される。
【0026】
現像剤供給ローラ12が反時計周り、フレキシブルフィルム40が時計回りにそれぞれ回転し、現像剤が現像剤供給ローラ12とフレキシブルフィルム40との間のギャップに入り込むことにより、現像剤供給ローラ12に現像剤が塗布される。
【0027】
現像剤供給ローラ12は、その表面に複数の微細な溝が形成されている。その溝は、例えば深さが数十μm程度であり1インチ中に100〜200本程度が形成されている。現像剤供給ローラ12の溝は、グラビアロール等の分野で広く用いられている表面コート等の技術を用いて形成することができる。その溝は、例えば軸方向と平行ではなく斜行して両端へ延びるように形成されてもよい。現像剤供給ローラ12に現像剤が十分に塗布されると、溝内部にまで現像剤が入り込む。なお、現像剤供給ローラ12の表面のそのような溝を形成する工程において、ローラの径に誤差が生じやすい。
【0028】
現像剤が塗布された現像剤供給ローラ12は、その後さらに回転し、ブレード121によって表面の現像剤が掻き落とされ、残った現像剤はほぼ、溝に入り込んだもののみとなる。
【0029】
現像剤供給ローラ12は、その表面が現像ローラ14の表面に多少押圧されて回転軸方向において均一に接するように組み付けられている。したがって、溝に現像剤を有する現像剤供給ローラ12の表面が、時計周りに回転する現像ローラ14との接触位置に達すると、現像剤が現像ローラ14側へ移動し、溝の深さに応じた均一な厚みの現像剤の薄層が現像ローラ14上に形成される。
【0030】
現像ローラ14の近傍に配置された帯電器32は、図2のように現像ローラ14の回転軸方向に延びており、現像ローラ14の表面付近を+500V程度に帯電させる。また、感光体ドラム18の近傍に配置された帯電器34は、図示しないが感光体ドラム18の回転軸方向に延びており、反時計回りに回転する感光体ドラム18の表面付近を+700V程度に均一に帯電させる。
【0031】
感光体ドラム18は、帯電器34により帯電された後、画像形成情報に基づいて感光体ドラム18の回転軸方向(主走査方向)に走査されるレーザビームにより露光される。レーザビームが照射された位置(点)は電位が+100V程度にまで低下し、その結果+700Vと+100Vのコントラストを有する静電潜像が感光体ドラム18上に形成される。
【0032】
静電潜像が形成された感光体ドラム18がさらに回転し、現像ローラ14上の現像剤の薄層と接触すると、キャリア液が感光体ドラム18に付着し、感光体ドラム18上の電位が低下した位置のみにトナーが引き寄せられて移動する。すなわち、現像ローラ14の表面付近は電位が+500Vであり、感光体ドラム18の露光された部分は電位が+100Vであるが、その電位勾配によって、トナーはプラス電荷であるにもかかわらず、電位+100Vの部位へ移動する。一方、電位が+700Vの部位にはトナーは付着しないため、感光体ドラム18上には、静電潜像に対応した、キャリア液を含むトナー像が形成される。
【0033】
スクイズローラ16は、感光体ドラム18に近接配置されており、反時計周りに回転し、感光体ドラム18に付着したキャリア液を除去する機能を有する。したがって、スクイズローラ16を経た感光体ドラム18上には、キャリア液をほとんど含まないトナー像が形成されている。
【0034】
時計回りに回転する中間転写ローラ20は−100V程度に帯電しているため、プラス電荷を有するトナーが感光体ドラム18から中間転写ローラ20へと静電引力により移動する。その結果、中間転写ローラ20上にトナー像が転写される。
【0035】
反時計周りに回転する2次転写ローラは、−1kV程度に帯電している。したがって、中間転写ローラ20と2次転写ローラに挟まれた記録紙26上では、中間転写ローラ20上のトナーが2次転写ローラ22側へと静電引力により引き寄せられる。この結果、記録紙26上側にトナーが移動し、トナー像が記録紙26に転写される。その後、記録紙26は、定着ローラ36,38の方向へ進み、所定の加熱・加圧等が行われ、トナーが記録紙26に定着される。
【0036】
ハウジング1の底部付近には、図2に示すような螺旋状の攪拌ローラ24が備えられている。フレキシブルフィルム40から重力により落下する現像剤、現像剤供給ローラ12及び現像ローラ14から各ブレード121,141によって掻き落とされた現像剤、スクイズローラ16によって取り除かれたキャリア液等がそれぞれハウジング底部付近に溜まる。溜まった現像剤は攪拌ローラ24の回転により、攪拌されながら所定の方向に移動させられ、現像剤タンクへ回収される。こうして回収された現像剤は、キャリア液とトナーの濃度調整が行われ、再利用される。
【0037】
図3は、本発明の実施形態における現像剤保持手段を示す断面模式図である。フレキシブルフィルム40は、可撓性を有する筒状部材であり、例えばPETフィルム等の高分子材料を用いたシームレスフィルムを使用することができる。すなわち、フレキシブルフィルム40は、回転軸に対して、その直交する全ての方向に可撓性を有する。また、回転軸に直交する断面形状は、通常は円形であるが、外力により変形可能である。フレキシブルフィルム40は、その厚みが例えば約30μmから約200μm程度のものを用いることができる。薄過ぎると強度不足で「よれ」が生じ、厚過ぎると可撓性を失ってしまう。
【0038】
また、保持ローラ10と現像剤供給ローラ12とは、一つの例として、フレキシブルフィルム40の厚みにおおよそ100μmを加えた程度の大きさのギャップを有するように配置することができる。なお、これは一例であり、保持ローラ10の径、フレキシブルフィルム40の径及び厚み等を考慮して最適なギャップを選択することができる。当然ながら、ここでいう保持ローラ10と現像剤供給ローラ12の間のギャップは厳密な管理を必要としないおおよその大きさでよい。
【0039】
本発明の実施形態では、現像剤供給部28から供給された現像剤42を、ローラの回転中に、現像剤供給ローラ12外周、フレキシブルフィルム40外周、及びハウジング1で規定されたくさび形状の保持部41に十分な量(フレキシブルフィルム40と現像剤供給ローラ12との間の回転軸方向に延びるギャップを現像剤で不足なく満たすことができる量)保持する構成となっている。
【0040】
フレキシブルフィルム40は現像剤供給ローラ12に対して軸方向の長さが多少短く設定されているため、保持ローラ10及び現像剤供給ローラ12の回転中には常にフレキシブルフィルム40と現像剤供給ローラ12の隙間に現像剤の一部が入り込んだ状態となっている。したがって、フレキシブルフィルム40は、保持ローラ10と現像剤供給ローラ12の回転運動による現像剤に対するせん断応力によって回転力が伝達される。その結果、例えば保持ローラ10と現像剤供給ローラ12の回転速度が等しいと仮定すると、フレキシブルフィルム40は両ローラの回転速度よりも遅い速度で図中時計周りに回転する。例えば、粘度が比較的小さい現像剤である場合、フレキシブルフィルム40が保持ローラ10及び現像剤供給ローラ12から伝達される回転力は低下するので、フレキシブルフィルム40の回転速度が減少し、現像剤が流れ落ちにくくなる。これらの構成により、現像剤の粘度が低く、保持ローラ10と現像剤供給ローラ12の間のギャップが多少大きい場合であっても、保持部41に現像剤を十分に保持することができる。
【0041】
また、本発明の実施形態では、保持ローラ10の径は、現像剤供給ローラ12と比して小さくすることができる。フレキシブルフィルム40と現像剤供給ローラ12との間で現像剤を保持するため、保持ローラ10の径が小さくてもフレキシブルフィルム40の径が現像剤供給ローラ12と同程度或いはそれ以上であれば現像剤を十分に保持することができるからである。
【0042】
以上のように、本発明によれば、保持ローラ10と現像剤供給ローラ12の間のギャップの大きさ及び回転軸方向の均一性が装置間で異なったとしても、現像剤の粘度の影響にかかわらずローラの回転中の現像剤の保持量を十分に保つことができる。その結果、保持ローラ10と現像剤供給ローラ12の間のギャップの管理及び組み付け管理が必要なくなるため、製造工程を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施形態に係る湿式現像装置を備える画像形成装置の断面概略図である。
【図2】図1の湿式現像装置を示す断面斜視図である。
【図3】本発明の実施形態における現像剤保持手段を示す図である。
【図4】従来の現像剤保持手段を示す図である。
【符号の説明】
【0044】
1 ハウジング
10 保持ローラ
12 現像剤供給ローラ
121 ブレード
14 現像ローラ
141 ブレード
16 スクイズローラ
18 感光体ドラム
20 中間転写ローラ
22 2次転写ローラ
24 攪拌ローラ
26 記録紙
28 現像剤供給部
30 レーザビーム
32,34 帯電器
36,38 定着ローラ
40 フレキシブルフィルム
41 保持部
42 現像剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現像剤を供給する現像剤供給手段により供給される現像剤を保持する現像剤保持手段を備えた、湿式現像装置であって、
前記現像剤保持手段は、
回転可能に軸支された第一のローラと、
回転可能に軸支された第二のローラと、
前記第一のローラを包囲し、少なくとも前記第一のローラの回転方向において前記第一のローラと相対移動可能な可撓性の筒状部材と、を備え、
前記筒状部材と前記第二のローラとによって前記現像剤が保持されることを特徴とする湿式現像装置。
【請求項2】
前記第二のローラは、前記現像剤の薄層が形成される現像ローラに前記現像剤を塗布するための現像剤供給ローラであることを特徴とする請求項1に記載の湿式現像装置。
【請求項3】
前記現像剤保持手段が、前記筒状部材の外周面と前記第二のローラの外周面とにより規定される空間部に前記現像剤を保持することを特徴とする請求項1または2に記載の湿式現像装置。
【請求項4】
前記筒状部材はフィルム部材により継ぎ目無く形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の湿式現像装置。
【請求項5】
前記フィルム部材が高分子材料のフィルム部材であることを特徴とする請求項4に記載の湿式現像装置。
【請求項6】
前記筒状部材が、前記第一のローラ及び前記第二のローラの前記現像剤に対するせん断応力により伝達された回転力で回転することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の湿式現像装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−301320(P2006−301320A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−123271(P2005−123271)
【出願日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【出願人】(000000527)ペンタックス株式会社 (1,878)
【Fターム(参考)】