説明

現像装置及び画像形成装置

【課題】温度変化等に依らず、画質を良好に保つことのできる現像装置等を提供する。
【解決手段】現像装置9内に温度計98を設けると共に、温度計98による測定温度が高くなるほど現像剤に印加する電圧を小さく、測定温度が低くなるほど印加する電圧を大きくするように、現像剤帯電装置97を制御する電圧制御部60を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ、又は複合機等の画像形成装置及び上記画像形成装置にて使用され得る現像装置に関するものであり、特に液体現像剤を用いて画像形成を行う現像装置及び湿式画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、液体のキャリアとトナーとを含む液体現像剤を用いて画像形成を行う湿式の現像装置及び画像形成装置(以下、「現像装置等」とする)が提案されている。湿式の現像装置等では、現像ローラから感光体ドラム上に描かれた静電潜像へトナーを付着させることで、静電潜像を現像している。良好な画像を得るために、湿式の現像装置等には、現像ローラの表面に付着した現像液に電圧を印加する機構が設けられる。特許文献1には、この機構の一例として電圧印加ローラが設けられている。
【特許文献1】特開平9‐185266号公報(1997年7月15日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上述した従来の技術では、温度等の変化によっては画質を一定に保つことができない場合があった。
【0004】
本発明はこの従来の問題点に鑑みてなされたものであって、温度等の条件の変化によっても画質を保つことのできる現像装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、請求項1の現像装置は、静電潜像を担持可能な像担持体に対して、トナーと液体のキャリアとを含む現像剤を供給することで、上記静電潜像を現像する現像装置であって、上記現像剤を担持して上記像担持体に対向する現像部材と、上記現像部材上の現像剤に電界を印加する電界印加部と、上記現像剤の粘度が大きくなるほど、上記電界印加部が現像剤に印加する電界を強くする電界制御部と、を備える。
【0006】
現像剤の粘度が大きくなるほど、現像部材上に付着する現像剤の量は多くなる。よって、帯電制御部が、現像剤の粘度が大きくなるほど現像剤に印加される電界が大きくなるように帯電器を制御することで、トナーの帯電不足による画像濃度の低下が起こりにくくなる。
【0007】
一方、現像剤の粘度が小さくなると、現像部材上に付着する現像剤の量は少なくなる。よって、現像剤の粘度が小さいときに、現像剤の粘度が大きいときに適切であった電界と強度が同じ電界を印加すると、電界の強度が必要以上に大きいために現像部材と電界印加部との間でリークが生じることがある。すると、現像部材及び他の部材に不具合が生じることがある。これに対して上記現像装置は、現像剤の粘度に合わせて電界の強度が制御されるので、このような不具合が起こりにくい。
【0008】
また、請求項2に記載の現像装置は、静電潜像を担持可能な像担持体に対して、トナーと液体のキャリアとを含む現像剤を供給することで、上記静電潜像を現像する現像装置であって、上記現像剤が表面に付着した状態で上記像担持体に対向する現像部材と、上記現像部材上の現像剤に電界を印加する電界印加部と、上記現像剤の温度を測定する温度計と、上記温度計による測定結果から、上記現像剤の温度が低くなるほど、上記帯電器が現像剤に印加する電界を強くする電界制御部と、を備える。
【0009】
現像剤の粘度に影響を与える要素の1つが温度である。よって、請求項2のような構成によれば、請求項1の現像装置と同様に、温度の変化によって生じる現像剤の粘度の変化にかかわらず、画像を良好に保つことができる。
【0010】
また、請求項3に記載するように、静電潜像を担持可能な像担持体と、トナーと液体のキャリアとを含む現像剤が表面に付着した状態で上記像担持体に対向する現像部材と、上記現像部材上の現像剤に電界を印加する電界印加部と、上記現像剤の粘度が大きくなるほど、上記電界印加部が現像剤に印加する電界を強くする電界制御部を備える現像装置と、を備える画像形成装置も、本発明の技術的範囲に含まれる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、温度等の条件の変化に依らず、画質を一定に保つことができると共に、装置の不具合等の問題も起こりにくい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の現像装置の実施の一形態である現像装置9、及び画像形成装置の実施の一形態であるプリンタ1について、以下、図面を参照して説明する。なお、説明の便宜上、図面では部材の位置及び大きさ等は適宜強調して描かれている。また、以下の実施形態は、本発明の画像処理装置の一例として、カラープリンタを挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明の画像処理装置は画像形成部を備えていればよく、コピー機、ファクシミリ機としての機能を有する所謂複合機(MFP、Multi Function Peripheral)やコピー機能のみを備えたものでもよい。以下に説明するこれらの部材の具体的な構成や、その他の部材等については、適宜変更可能である。
【0013】
<1.プリンタ1>
まず、図1を参照してプリンタ1全体の構成について説明する。図1はプリンタ1の要部構成を示す正面図である。
【0014】
プリンタ1は、画像を形成するための用紙Pを収容するための用紙収容部3カラー画像を形成成する画像形成部2、用紙Pを収容する用紙収容部3、用紙P上に画像形成装置2が形成した画像を転写する転写部4、用紙P上に画像を定着させる定着部5、画像が定着した後の用紙Pを受け取る用紙排出トレイ6、用紙収容部3から用紙排出トレイ6まで用紙Pを搬送する用紙搬送部7、トナータンク217、及びキャリアタンク218等を備える。
【0015】
画像形成部2は、無端状、すなわち環状であって一方向に回転可能な中間転写ベルト21を備え、さらに、中間転写ベルト2の回転方向に沿って、それぞれイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の4色の現像剤によって画像を形成し、上記中間転写ベルト21に一次転写する画像形成ユニットFY,FM,FC,及びFB、中間転写ベルト21上の一次転写された画像から余剰のキャリアを除去するキャリア除去部22、並びに、上述の転写部4による転写後に中間転写ベルト21から現像剤を除去するベルトクリーニング部23等を備える。
【0016】
より具体的には、画像形成部2は、中間転写ベルト21の裏側(中間転写ベルト21の環形状の内側)に、中間転写ベルト21に接するよう、ベルト駆動ローラ211、第一従動ローラ212、第二従動ローラ213を、中間転写ベルト21の回転方向に沿ってこの順に備える。ベルト駆動ローラ211は回転することで主転写ベルト21を時計回りに回転移動させ、第一及び第二従動ローラ212及び213はベルト駆動ローラ211の回転に従動して回転する。ベルト駆動ローラ211は、中間転写ベルト21を挟んで上述の転写部4の転写ローラ41と対向するように設けられており、転写ローラ41と共に転写部4を構成している。
【0017】
画像形成ユニットFY,FM,FC,及びFBは、第二従動ローラ213からベルト駆動ローラ211に向かってこの順に配される。画像形成ユニットの配置順序はこれに限定されるものではないが、各色の混色による完成画像への影響を配慮すると、この配置が好ましい。画像形成ユニットの詳細については後述する。
【0018】
キャリア除去部22は、中間転写ベルト21の移動方向において最下流の画像形成ユニットFBのさらに下流、かつベルト駆動ローラ211の上流に設けられる。キャリア除去部22は、中間転写ベルト21の表面に接触してキャリア液を除去するキャリア除去ローラ22a、キャリア除去ローラ22aに付着したキャリア液を回収するための回収装置22b、及び、中間転写ベルト21を挟んでキャリア除去ローラ22aに対向するように配された対向ローラ22cを備える。キャリア除去ローラ22aの表面は、中間転写ベルト21の表面よりも濡れ性が高いことが好ましい。
【0019】
ベルトクリーニング部23は、中間転写ベルト21の移動方向において転写部4の下流、かつ画像形成ユニットのうちで最上流の画像形成ユニットFYの上流に配される。より具体的には、ベルトクリーニング部23は、第二従動ローラ213の近傍で中間転写ベルト21に接触するブレード23aと、ブレード23aによって掻き取られた現像剤を収納する収納ケース23bとを備える。
【0020】
用紙収納部3は、図1に示すように、トナー像を定着させる用紙を収納する部分であって、プリンタ1の下部に配置されている。用紙収納部3は、用紙を収納している給紙カセット31、及び給紙カセット31内の一番上の用紙Pを用紙搬送部7へ供給する給紙部222等を備える。
【0021】
転写部4は、上述のベルト駆動ローラ211、及び中間転写ベルト21を挟んでベルト駆動ローラ211と対向する転写ローラ41等を備える。転写部4は、転写ローラ41にバイアスを印加するバイアス印加部(図示せず)を備えており、このバイアスによって中間転写ベルト21から用紙Pに画像が転写される。
【0022】
定着部5は、用紙Pにトナー像を定着させる部分であって、用紙搬送方向において転写部4の下流に配置されている。定着部5は、用紙に転写されたトナー像に接する加熱ローラ51、及び加熱ローラ52に対向して配置された加圧ローラ52等を備える。
【0023】
用紙搬送部7は、複数のローラ対等を備えている。
【0024】
現像剤タンク217及びキャリア液タンク218は、トナーを高濃度に含む高濃度現像剤及びキャリア液をそれぞれ収納する。また、プリンタ1は、現像剤タンク217及びキャリア液タンク218から画像形成ユニット(FY、FM、FC、FB)に高濃度現像剤及びキャリア液を供給する供給機構(図示せず)を備える。
【0025】
<2.画像形成ユニット>
画像形成ユニットFY、FM、FC、及びFBは略同様の構成となっているので、以下では図2を参照してイエロー用の画像形成ユニットFYについて説明し、他の画像形成ユニットについては説明を省略する。図2は、画像形成ユニットFYの要部構成を示す正面図である。
【0026】
図2に示すように、画像形成ユニットFYは、回転可能な感光体ドラム10を備え、その回転方向に沿って、感光体ドラム10を一様に帯電させる帯電部11、帯電した感光体ドラム10表面に光を照射することによって静電潜像を描く露光部12、静電潜像を現像剤で現像する現像装置9、現像された画像を中間転写ベルト21に転写する一次転写ローラ13、転写後の感光体ドラム10上に残存する現像剤を除去するドラムクリーニング部14、光源を備え、クリーニング後の感光体ドラム10の表面を光源からの光によって除電して次の画像形成に備える除電部15等を備える。
【0027】
現像装置9は、現像部材としての現像ローラ91と、供給ローラ92と、支持ローラ93と、現像剤供給部94と、現像剤除去装置96と、電界印加部としての現像剤帯電装置97と、温度計98と、以上の各部材を収容する現像容器99と、を備える。
【0028】
現像ローラ91は、感光体ドラム10に接触するように配置され、回転することで現像剤を感光体ドラム10に供給する。
【0029】
供給ローラ92は、現像ローラ91に現像剤を供給するためのものであって、現像ローラ91の下部に接触するよう配される。この供給ローラ92には、ドクターブレード921が接触させられている。このドクターブレード921によって現像ローラ91に供給するために供給ローラ92上に担持されている現像剤の層厚が所定値に規制される。
【0030】
現像剤供給部94は、供給ローラ92と支持ローラ93との接触部分付近の支持ローラ93に現像剤を供給するための部材である。
【0031】
支持ローラ93は、現像剤を供給ローラ92とともに支持するための部材であって、供給ローラ92に接触するように配される。
【0032】
現像剤除去装置96は、感光体ドラム10に供給されずに現像ローラ91上に残留した現像剤を除去するための装置であって、現像剤除去ブレード961を有している。この現像剤除去ブレード961によって現像ローラ91上の現像剤を掻き取る。
【0033】
現像剤帯電装置97は、現像ローラ91に担持された現像剤中のトナーを帯電させるための装置であって、現像ローラ91の近傍に配される。
【0034】
温度計98は、現像容器99の内壁上で、現像ローラ91の近傍に配される。この場合には、物体から放射される熱を関知する放射熱温度計を用いる。ただし、温度計98は、温度計98の測定結果が、現像剤の温度、さらに具体的には現像ローラ91上の現像剤の粘度を反映するようになっていれば、その形態、プリンタ100内での設置位置等は本形態に限定されるものではない。例えば、温度計98は現像容器99の外壁上に設けられてもよいし、現像装置9外でプリンタ100内の気温を測定することができるようになっていてもよい。その他、温度計として、現像剤供給部94内の現像剤に直接接する位置に、温度計98に代えて温度センサを設けてもよい。
【0035】
温度計98及び現像剤帯電装置97は、電圧制御部60に接続されている。電圧制御部60は、温度計98の測定した温度が上昇するに従って現像剤帯電装置97が現像剤に印加する電圧を小さくするように、現像剤帯電装置97を制御する。このように温度に応じて電圧の大きさが変えられることによって、現像ローラ91上の現像剤に印加される電圧量が適切に保たれ、現像剤中のトナーの帯電量の不足、及び過剰な電圧の印加によるリークの発生等を防ぐことができる。トナーの帯電量の不足は画像の濃度低下を招き、リークの発生は感光体ドラム10表面に穴を開けることがあり、どちらも画像不良を引き起こす。また、リークは感光体ドラム10以外の部材の故障を招くこともある。より具体的に述べると、以下の通りである。
【0036】
温度が高くなるほど現像剤の粘度は小さくなる。それゆえ、温度が高くなるほど現像ローラ91上に形成される現像剤の層の厚みは小さくなる。逆に温度が低くなるほど現像剤の粘度は高くなるので、現像ローラ91上の現像剤の層の厚みは大きくなる。
【0037】
確かに、現像ローラ91上の現像剤の層の厚みのばらつきを小さく抑えるために、上述したように供給ローラ92上の現像剤の層の厚みを均一とするためのドクターブレード921が設けられている。しかし、ドクターブレード921は弾性を有するので、現像剤の粘度が高まると、ドクターブレード921に供給ローラ92上の現像剤が当たることで変形し、ドクターブレード921を通過する現像剤の量が多くなる。その結果、上述したように現像ローラ91上の現像剤の層の厚みが大きくなる。このように厚みが増すと、トナーを帯電させるためにはより大きい電圧が必要となる。
【0038】
一方、温度が低いときに良好な画像が得られるように電圧を固定すると、温度が高くなってトナー粘度が低下したときには、過剰の電圧が印加されることになり、これがリークを引き起こすことがある。
【0039】
以上の説明からも明らかなように、電圧制御部60は、現像ローラ91上の現像剤の層の厚みに応じて、現像剤帯電装置97を制御するようになっていればよい。つまり、電圧制御部60は、現像剤の層の厚みに影響を与える要素に基づいて現像剤帯電装置97を制御することができればよい。この要素の一例が、現像剤の粘度であり、さらに具体的には温度である。よって、温度計98に代えて、現像剤の粘度自体を測定する粘度計等、現像ローラ91上の現像剤の層の厚みが反映される要素を検出する手段を、適宜用いることができる。
【0040】
また、粘度を測定する手段として、例えば、現像剤に接するように配される撹拌羽根と、モータと、モータの電流値変化を検出する電流検出部とを備える粘度測定部を用いることができる。撹拌羽根は、例えば現像剤供給部94内に設けられてもよい。この粘度測定部は、上記モータにより上記撹拌羽根を回転させ、上記電流検出部の検出結果から間接的に現像剤の粘度の変化を検出することができる。
【0041】
電圧制御部60はハードウェア資源によって実現されてもよいし、ソフトウェア資源によって実現されてもよい。本形態では、電圧制御部60はCPU(Central Processing Unit)等を用いてソフトウェア資源によって実現されるものとする。図3に、プリンタ1のハードウェア構成を示すブロック図を示す。
【0042】
図3に示すように、プリンタ1は上述の部材に加えて、CPU201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)204、上記印刷における各駆動部に対応するドライバ205等を備える。これらの部材及び図1を参照して説明した画像形成部2等の部材は、内部バス206を介して互いに接続されている。
【0043】
CPU201は、例えばRAM202を作業領域として利用し、ROM203やHDD204等に記憶されているプログラムを実行したり、当該実行結果に基づいて上記ドライバ205とデータや命令を授受したりすることにより図1に示した各駆動部の動作を制御する。
【0044】
本形態では、電圧制御部60は、CPU201がプログラムを実行することによって実現される。HDD204等の記憶装置内に温度と電圧との関係を表すテーブルが格納されており、電圧制御部60は、このテーブルを参照することで温度計98の測定温度に対応する電圧を印加するように、現像剤帯電装置97を制御することができる。
【0045】
電圧制御部60は、表1に示すような制御を行うものであってもよい。表1中、「搬送量」とは、現像ローラ91上の現像剤の量であり、25℃で基準の5μmとなるように設定されている。
【0046】
【表1】

表1に示すように、温度が低いほど搬送量は大きくなるが、現像剤帯電装置97が現像剤により大きい電圧を印加することで、良好な画像が得られた。また、温度が高くなると、現像剤帯電装置97からの印加電圧がより小さくされるので、リーク等の問題も起きなかった。
【0047】
なお、プリンタ1は、さらに現像剤循環装置を備えていてもよい。現像剤循環装置は、クリーニングユニット26及び現像剤除去装置96によって回収されたり、ドクターブレード921によって掻き取られたりした現像剤を回収し、高濃度現像剤及びキャリア液を加えることで濃度を調整して、現像剤供給部94に供給する装置である。このように現像剤循環装置を備えることで、プリンタ1は現像剤の消費量を低減することができるという効果を奏する。
【0048】
なお、以上の実施形態では、定電流制御されるコロナ放電方式の現像剤帯電装置97を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。現像剤帯電装置97に代えて、現像ローラ91上の現像剤に電界を印加することができる他の装置を適用することができる。例えばこの装置は、定電圧制御される帯電装置であってもよい。この場合、現像剤の粘度が増加するほど帯電装置に供給される電流値が増加されるようになっていればよい。また、コロナ放電方式だけではなく、バイアスを印加可能なローラ形状部材やシート状部材を用いる装置を適宜利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】プリンタ1の要部構成を示す正面図。
【図2】画像形成ユニットFYの要部構成を示す正面図。
【図3】プリンタ1のハードウェア構成を示すブロック図。
【符号の説明】
【0050】
1 プリンタ(画像形成装置)
10 感光体ドラム
9 現像装置
97 現像剤帯電装置(電界印加部)
91 現像ローラ(現像部材)
60 電圧制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電潜像を担持可能な像担持体に対して、トナーと液体のキャリアとを含む現像剤を供給することで、上記静電潜像を現像する現像装置であって、
上記現像剤を担持して上記像担持体に対向する現像部材と、
上記現像部材上の現像剤に電界を印加する電界印加部と、
上記現像剤の粘度が大きくなるほど、上記電界印加部が現像剤に印加する電界を強くする電界制御部と、を備える現像装置。
【請求項2】
静電潜像を担持可能な像担持体に対して、トナーと液体のキャリアとを含む現像剤を供給することで、上記静電潜像を現像する現像装置であって、
上記現像剤が表面に付着した状態で上記像担持体に対向する現像部材と、
上記現像部材上の現像剤に電界を印加する電界印加部と、
上記現像剤の温度を測定する温度計と、
上記温度計による測定結果から、上記現像剤の温度が低くなるほど、上記帯電器が現像剤に印加する電界を強くする電界制御部と、を備える現像装置。
【請求項3】
静電潜像を担持可能な像担持体と、
トナーと液体のキャリアとを含む現像剤が表面に付着した状態で上記像担持体に対向する現像部材と、
上記現像部材上の現像剤に電界を印加する電界印加部と、
上記現像剤の粘度が大きくなるほど、上記電界印加部が現像剤に印加する電界を強くする電界制御部を備える現像装置と、
を備える画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−42396(P2009−42396A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−205794(P2007−205794)
【出願日】平成19年8月7日(2007.8.7)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】