説明

現像装置及び画像形成装置

【課題】現像部の交換時、ユーザーの手を汚すことがない現像装置、画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明の現像装置は、トナー及びキャリアを含む液体現像剤を収容する収容部401Yと、液体現像剤を貯留する貯留部、及び貯留部に貯留された液体現像剤を担持して潜像を現像する現像剤担持体を有して着脱される現像部300Yと、前記貯留部に接続もしくは分離するとともに、液体現像剤を搬送する液体現像剤供給管370Yと、前記液体現像剤供給管370Yに配され、液体現像剤を前記収容部401Yから前記貯留部への搬送、もしくは前記貯留部から前記収容部401Yへの搬送を切り換える切換部(液体現像剤供給ポンプ375Y)と、を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、感光体上に形成した潜像をトナー及びキャリアからなる液体現像剤によって現像する現像装置、及び現像装置によるトナー及びキャリアからなる現像像をさらに記録媒体に転写して、転写されたトナー像を融着し定着して画像形成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液体溶媒中に固体成分からなるトナーを分散させた高粘度の液体現像剤を用いて潜像を現像し、静電潜像を可視化する湿式画像形成装置が種々提案されている。この湿式画像形成装置に用いられる現像剤は、シリコーンオイルや鉱物油、食用油等からなる電気絶縁性を有し高粘度の有機溶剤(キャリア液)中に固形分(トナー粒子)を懸濁させたものであり、このトナー粒子は、粒子径が1μm前後と極めて微細である。このような微細なトナー粒子を使用することにより、湿式画像形成装置では、粒子径が7μm程度の粉体トナー粒子を使用する乾式画像形成装置に比べて高画質化が可能である。
【0003】
上記のような液体現像剤を用いた画像形成装置としては、例えば、特許文献1(特開2009−122630号公報)などに記載のものがある。
【特許文献1】特開2009−122630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の画像形成装置においては、現像措置30Yを構成する部品の摩耗等に伴い、これを交換するニーズが存在する。現像措置30Yを交換する際には、液体現像剤の貯留部35Yから、液体現像剤の搬送経路(貯留部35Yと濃度調整タンク82Yとの間の経路)を分離するが、このとき、貯留部35Yに貯留されている液体現像剤が搬送経路の分離部から流出し、ユーザーの手を汚したり、画像形成装置周辺を汚損したりするという問題があった。また、交換時においては、現像措置30Yに液体現像剤が残留してしまうので、この分の液体現像剤が無駄となり、ランニングコストが上昇してしまう、という問題もあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記課題を解決するためのもので、本発明に係る現像装置は、トナー及びキャリアを含む液体現像剤を収容する収容部と、液体現像剤を貯留する貯留部、及び貯留部に貯留された液体現像剤を担持して潜像を現像する現像剤担持体を有して着脱される現像部と、前記貯留部に接続もしくは分離するとともに、液体現像剤を搬送する搬送経路と、前記搬送経路に配され、液体現像剤を前記収容部から前記貯留部への搬送、もしくは前記貯留部から前記収容部への搬送を切り換える切換部と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、本発明に係る現像装置は、前記収容部は、液体現像剤のトナー濃度を調整する濃度調整部である。
【0007】
また、本発明に係る画像形成装置は、潜像が形成される潜像担持体と、前記潜像担持体を露光して前記潜像を前記潜像担持体に形成する露光部と、トナー及びキャリアを含む液体現像剤を収容する収容部と、液体現像剤を貯留する貯留部、及び貯留部に貯留された液体現像剤を担持して潜像を現像する現像剤担持体を有して着脱される現像部と、前記貯留部に接続もしくは分離するとともに、液体現像剤を搬送する搬送経路と、前記搬送経路に配され、液体現像剤を前記収容部から前記貯留部への搬送、もしくは前記貯留部から前記
収容部への搬送を切り換える切換部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記現像部の交換を指示する交換支持部と、前記交換指示部から前記現像部の交換が指示されたとき、前記切換部により液体現像剤を前記貯留部から前記収容部へ液体現像剤を搬送させる制御部と、を備える。
【0009】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記収容部は、液体現像剤のトナー濃度を調整する濃度調整部である。
【0010】
以上、本発明の現像装置及び画像形成装置においては、液体現像剤を収容部から貯留部への搬送、もしくは貯留部から収容部への搬送を切り換える切換部を備えており、このような本発明の現像装置及び画像形成装置によれば、液体現像剤を貯留部から収容部へ搬送させることにより、現像部の交換時、これを空にすることが可能となることから、ユーザーの手を汚したり、画像形成装置周辺を汚損したりすることがないし、また、液体現像剤が無駄となり、ランニングコストが上昇してしまことがない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示す図である。
【図2】画像形成部及び現像装置の主要構成要素を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置の現像部交換に関連するブロック構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像形成装置における現像部交換の具体例を説明する図である。
【図5】本発明の実施形態に係る画像形成装置における現像部交換のための制御処理のフローを示す図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る画像形成装置における現像部交換のための制御処理のフローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示した図である。画像形成装置の中央部に配置された各色の画像形成部に対し、現像装置30Y、30M、30C、30Kは、画像形成装置の下部に配置され、転写ベルト40、2次転写部(2次転写ユニット)60は、画像形成装置の上部に配置されている。
【0013】
画像形成部は、感光体10Y、10M、10C、10K、コロナ帯電器11Y、11M、11C、11K、不図示の露光ユニット12Y、12M、12C、12K等を備えている。コロナ帯電器11Y、11M、11C、11Kによって、感光体10Y、10M、10C、10Kを一様に帯電させ、入力された画像信号に基づいて露光ユニット12Y、12M、12C、12Kに搭載される各露光ヘッドを駆動することで、帯電された感光体10Y、10M、10C、10K上に静電潜像を形成する。
【0014】
現像装置30Y、30M、30C、30Kは、概略、現像ローラー20Y、20M、20C、20K、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)からなる各色の液体現像剤を貯蔵する現像剤容器(リザーバ)31Y、31M、31C、31K、これら各色の液体現像剤を現像剤容器31Y、31M、31C、31Kから現像ローラー20Y、20M、20C、20Kに塗布する塗布ローラーであるアニロックスローラー32Y、32M、32C、32K等を備え、各色の液体現像剤により感光体10Y、10M、10C、10K上に形成された静電潜像を現像する。
【0015】
転写ベルト40は、エンドレスのベルトであり、駆動ローラー41とテンションローラー42との間に張架され、一次転写部50Y、50M、50C、50Kで感光体10Y、10M、10C、10Kと当接しながら駆動ローラー41により回転駆動される。一次転写部50Y、50M、50C、50Kは、感光体10Y、10M、10C、10Kと転写ベルト40を挟んで一次転写ローラー51Y、51M、51C、51Kが対向配置され、感光体10Y、10M、10C、10Kとの当接位置を転写位置として、現像された感光体10Y、10M、10C、10K上の各色のトナー像を転写ベルト40上に順次重ねて転写し、フルカラーのトナー像を形成する。
【0016】
2次転写ユニット60は、2次転写ローラー61が転写ベルト40を挟んでベルト駆動ローラー41と対向配置され、さらに2次転写ローラークリーニングブレード62からなるクリーニング装置が配置される。そして、2次転写ローラー61を配置した転写位置において、転写ベルト40上に形成された単色のトナー像やフルカラーのトナー像をシート材搬送経路Lにて搬送される用紙、フィルム、布等の記録媒体に転写する。
【0017】
さらに、経路シート材搬送経路Lの下流には、定着ユニット90が配置され、用紙等の記録媒体上に転写された単色のトナー像やフルカラーのトナー像を用紙等の記録媒体に融着させ定着させる。
【0018】
次に、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の画像形成部及び現像装置について説明する。図2は画像形成部及び現像装置の主要構成要素を示した断面図である。各色の画像形成部及び現像装置の構成は同様であるので、以下、イエロー(Y)の画像形成部及び現像装置に基づいて説明する。
【0019】
画像形成部は、感光体10Yの外周の回転方向に沿って、感光体クリーニングブレード18Y、コロナ帯電器11Y、露光ユニット12Y、現像装置30Yの現像ローラー20Y、感光体スクイーズローラー13Y、感光体スクイーズローラー13Y’が配置されている。また、感光体スクイーズローラー13Y、13Y’には、付属構成として感光体スクイーズローラークリーニングブレード14Y、14Y’からなるクリーニング装置が配置されている。
【0020】
現像装置30Yにおける現像ローラー20Yの外周には、クリーニングブレード21Y、弾性ローラー16Y、トナー圧縮コロナ発生器22Yが配置されている。弾性ローラー16Yには、アニロックスローラー32Yが当接しており、アニロックスローラー32Yには、現像ローラー20Yへ供給する液体現像剤の量を調整する規制ブレード33Yが当接している。
【0021】
弾性ローラー16Yには、現像ローラー20Yに供給されずに弾性ローラー16Y上に残った液体現像剤を掻き落とす弾性ローラークリーニングブレード17Yが当接している。
【0022】
液体現像剤容器31Yは、仕切り部330Yによって供給貯留部310Y及び回収貯留部320Yの2つの空間に仕切られており、供給貯留部310Yには液体現像剤供給用のオーガ34Yが、また、回収貯留部320Yには液体現像剤回収用の回収オーガ321Yが収容されている。
【0023】
また、転写ベルト40に沿って、感光体10Yと対向する位置に一次転写部の一次転写ローラー51Yが配置されている。
【0024】
なお、画像形成プロセスの始めから終わりまでで、より前段に配置されるローラーなどの構成は、後段に配置されるローラーなどの構成より上流にあるものと定義する。
【0025】
現像装置30Yの供給貯留部310Yにおいては、キャリア内にトナーを概略重量比25%程度に分散した状態の液体現像剤を貯留する。一方、現像装置30Yの回収貯留部320Yには、アニロックスローラー32Yに供給されなかった液体現像剤や、感光体スクイーズローラークリーニングブレード14Y、14Y’で掻き落とされた液体現像剤、クリーニングブレード21Yにより現像ローラー20Yから掻き落とされた液体現像剤、弾性ローラークリーニングブレード17Yにより弾性ローラー16Yから掻き落とされた液体現像剤などを回収する回収オーガ321Yも備えられている。
【0026】
現像剤容器31Yに収容されている液体現像剤は、従来一般的に使用されているIsopar(商標:エクソン)をキャリアとした低濃度(1〜3wt%程度)かつ低粘度の、常温で揮発性を有する揮発性液体現像剤ではなく、高濃度かつ高粘度の、常温で不揮発性を有する不揮発性液体現像剤である。
【0027】
すなわち、本発明における液体現像剤は、熱可塑性樹脂中へ顔料等の着色剤を分散させた平均粒径1μmの固形子を、有機溶媒、シリコーンオイル、鉱物油又は食用油等の液体溶媒中へ分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約25%とした高粘度(HAAKE
RheoStress RS600を用いて、25℃の時のせん断速度が1000(1/s)のときの粘弾性が30〜300mPa・s程度)の液体現像剤である。
【0028】
より詳細を記すと、本発明における液体現像剤は、0.5〜1,000mPa・s(25℃)の粘度を有する液状シリコーン油中に、少なくともバインダー樹脂を分散したもので、HAAKE RheoStress RS600を用いて25℃での剪断速度が1000(1/s)の時の粘弾性が30mPa・s〜300mPa・s(25℃)の粘度を有するものである。
【0029】
液状シリコーン油は、低揮発性キャリア液であり、直鎖状構造の液状シリコーン、環状構造の液状シリコーン、分岐鎖状構造の液状シリコーン、またはそれらの組合せからなる群より選択される。
【0030】
液状シリコーン油としては、米国ダウ・コーニング社によるDC 200 Fluid(20cSt)、DC 200 Fluid(100cSt)、DC 200 Fluid(50cSt)、DC 345 Fluid等が例示される。
【0031】
顔料とバインダー樹脂は液状シリコーン油中に直接分散されてもよいが、好ましくは顔料とバインダー樹脂を溶融混練し、バインダー樹脂で被覆された顔料とされるとよい。

本発明の液体現像剤は、上記で得たマスターバッチと分散剤と液状シリコーン油とをボールミルで微粉砕、混合して調製され、30〜300mPa・s(25℃)の粘度を有するものとされるとよい。トナー固形分濃度は、40質量%以下、好ましくは10〜25質量%とするとよい。本実施形態においては、液体現像剤として、トナー固形分濃度が25質量%のものが、現像剤容器31Yに収容されている。
【0032】
アニロックスローラー32Yは、弾性ローラー16Yに対して液体現像剤を供給し、塗布する塗布ローラーとして機能するものである。このアニロックスローラー32Yは、円筒状の部材であり、表面に液体現像剤を担持し易いように表面に微細且つ一様に螺旋状に彫刻された溝による凹凸面が形成されたローラーである。このアニロックスローラー32Yにより、現像剤容器31Yから現像ローラー20Yへと液体現像剤が供給される。装置
動作時においては、図2に示すように、オーガ34Yが反時計回り回転し、アニロックスローラー32Yに液体現像剤を供給し、アニロックスローラー32Yは時計回りに回転して、反時計回りに回転する弾性ローラー16Yに液体現像剤を塗布する。アニロックスローラー32Yによって弾性ローラー16Yに塗布された液体現像剤は、反時計回りに回転する現像ローラー20Yに供給される。
【0033】
規制ブレード33Yは、厚さ200μm程度の金属ブレードであり、アニロックスローラー32Yの表面に当接し、アニロックスローラー32Yによって坦持搬送されてきた液体現像剤の膜厚、量を規制し、弾性ローラー16Yに供給する液体現像剤の量を調整する。
【0034】
現像ローラー20Yは、円筒状の部材であり、回転軸を中心に図2に示すように反時計回りに回転する。該現像ローラー20Yは鉄等金属製の内芯の外周部に、ポリウレタンゴム、シリコンゴム、NBR等の弾性層を設け、さらにこの弾性層にPFAやウレタンコートの被覆を設けたものである。現像ローラークリーニングブレード21Yは、現像ローラー20Yの表面に当接するゴム等で構成され、現像ローラー20Yが感光体10Yと当接する現像ニップ部より現像ローラー20Yの回転方向の下流側に配置されて、現像ローラー20Yに残存する液体現像剤を掻き落として除去するものである。ここで、掻き落とされた液体現像剤は、現像装置30Yの回収貯留部320Yに落下する。
【0035】
弾性ローラー16Yについても、鉄等金属製の内芯の外周部に、ポリウレタンゴム、シリコンゴム、NBR等の弾性層を設け、さらにこの弾性層にPFAやウレタンコートの被覆を設けたものである。また、弾性ローラークリーニングブレード17Yは、弾性ローラー16Yに残存する液体現像剤を掻き落として除去する。ここで、掻き落とされた液体現像剤は、現像装置30Yの回収貯留部320Yに落下する。
【0036】
現像ローラー20Yに担持されてトナー圧縮された液体現像剤は、現像ローラー20Yが感光体10Yに当接する現像ニップ部において、所望の電界印加によって、感光体10Yの潜像に対応し移動し、これを現像する。そして、現像残りの現像剤は、現像ローラークリーニングブレード21Yによって掻き落として除去され現像剤容器31Y内の回収貯留部320Yに滴下して再利用される。
【0037】
一次転写の上流側に配置される感光体スクイーズ装置は、感光体10Yに対向して現像ローラー20Yの下流側に配置して感光体10Yに現像されたトナー像の余剰現像剤を回収するものであり、図2に示すように表面に弾性体を被覆して感光体10Yに摺接して回転する弾性ローラー部材から成る感光体スクイーズローラー13Y、13Y’と、該感光体スクイーズローラー13Y、13Y’に押圧摺接して表面をクリーニングするクリーニングブレード14Y、14Y’とから構成され、感光体10Yに現像された液体現像剤から余剰なキャリア及び本来不要なカブリトナーを回収し、顕像内のトナー粒子比率を上げる機能を有する。
【0038】
一次転写部50Yでは、感光体10Yに現像された現像剤像を一次転写ローラー51Yにより転写ベルト40へ転写する。ここで、感光体10Yと転写ベルト40は等速度で移動する構成であり、回転及び移動の駆動負荷を軽減するとともに、感光体10Yの顕像トナー像への外乱作用を抑制している。
【0039】
一次転写の下流側において、感光体10Yと当接している感光体クリーニングブレード18Yは、感光体10Y上の転写されずに残った液体現像剤をクリーニングする。この感光体クリーニングブレード18Yによって掻き落とされた液体現像剤は、現像剤貯留基体280Yに落下する。現像剤貯留基体280Yには回転する回収オーガ281Yが設けら
れており、回収オーガ281Yの回転に伴い、現像剤貯留基体280Yに貯留している液体現像剤はリサイクル現像剤回収管285Yに導かれ、リサイクル現像剤回収管285Yを経てバッファタンク530Yに到達する。
【0040】
現像装置30Yは、現像剤容器31Yにおける供給貯留部310Yに対し、キャリアにトナーを概略重量比25%に分散した液体現像剤を供給する濃度調整用タンク400Yが設けられている。供給貯留部310Yの底部には、供給貯留部310Yにおける液体現像剤の存否の検出を行うエンプティセンサー380Yが設けられている。このエンプティセンサー380Yは、液体現像剤が供給貯留部310Yの底部からなくなると検出信号を出力するようになっている。一方、エンプティセンサー380Yは、液体現像剤が供給貯留部310Yに存在する間は信号を出力しないようになっている。
【0041】
濃度調整用タンク400Yと供給貯留部310Yとの間には液体現像剤供給管370Yが設けられており、この液体現像剤供給管370Yの途中に配されている液体現像剤供給ポンプ375Yの駆動により濃度調整用タンク400Y中の濃度が調整された液体現像剤が、供給貯留部310Yに供給されるようになっている。
【0042】
この液体現像剤供給管370Yの配管経路中には、配管経路を分離することが可能な継ぎ手からなる供給管分離部376Yが設けられている。着脱可能な現像部300Yを交換する際に、この供給管分離部376Yにおいて、液体現像剤供給管370Yの分離が行われる。また、現像部300Yの交換後には、供給管分離部376Yで液体現像剤供給管370Yの接続が行われる。
【0043】
また、濃度調整用タンク400Yと、現像容器31Yにおける回収貯留部320Yとの間には液体現像剤回収管371Yが設けられており、各クリーニングブレードにより掻き落とされた液体現像剤が貯留されている回収貯留部320Yにおいて、回収オーガ321Yが回転すると、液体現像剤は液体現像剤回収管371Yに導かれ、濃度調整用タンク400Yに落下する。
【0044】
この液体現像剤回収管371Yの配管経路中には、配管経路を分離することが可能な継ぎ手からなる回収管分離部377Yが設けられている。現像部300Yを交換する際に、この回収管分離部377Yにおいて、液体現像剤回収管371Yの分離が行われる。また、現像部300Yの交換後には、回収管分離部377Yで液体現像剤回収管371Yの接続が行われる。
【0045】
高濃度現像剤タンク510Yは、トナー固形分濃度約35%以上の高濃度液体現像剤を貯蔵するタンクであり、キャリア液タンク520Yはキャリア原液を貯蔵するタンクである。
【0046】
高濃度現像剤タンク510Yと濃度調整用タンク400Yとの間には高濃度現像剤供給管511Yが設けられており、高濃度現像剤供給管511Y中の高濃度現像剤供給ポンプ513Yが駆動されることで、高濃度現像剤タンク510Yから濃度調整用タンク400Yに高濃度液体現像剤を供給することができるようになっている。濃度調整用タンク400Y内の液体現像剤のトナー固形分濃度が25%を下回った場合、高濃度現像剤供給ポンプ513Yが駆動されることで、濃度調整用タンク400Yに高濃度液体現像剤を供給し、濃度を高めるようにすることができる。
【0047】
キャリア液タンク520Yと濃度調整用タンク400Yとの間にはキャリア液供給管521Yが設けられており、キャリア液供給管521Y中のキャリア液供給ポンプ523Yが駆動されることで、キャリア液タンク520Yから濃度調整用タンク400Yにキャリ
ア液の原液を供給することができるようになっている。濃度調整用タンク400Y内の液体現像剤のトナー固形分濃度が25%を上回った場合、キャリア液供給ポンプ523Yが駆動されることで、濃度調整用タンク400Yにキャリア液の原液を供給し、濃度を低めるようにすることができる。
【0048】
また、現像剤貯留基体280Yから回収された液体現像剤が貯留されているバッファタンク530Yと、濃度調整用タンク400Yとの間にはリサイクル現像剤供給管531Yが設けられており、リサイクル現像剤供給管531Y中のリサイクル現像剤供給ポンプ533Yが駆動されることで、バッファタンク530Yから濃度調整用タンク400Yにリサイクルした液体現像剤を供給することができるようになっている。
【0049】
バッファタンク530Yに貯留されている液体現像剤は、2次転写が行われた後の感光体10Yから掻き落とされた液体現像剤であるので、トナー固形分濃度が極めて低い(トナー固形分濃度約3%程度)、キャリアリッチなものである。したがって、濃度調整用タンク400Y内の液体現像剤のトナー固形分濃度が25%を上回ったとき、キャリア液タンク520Yから濃度調整用タンク400Yにキャリア液を供給する代わりに、バッファタンク530Yから濃度調整用タンク400Yに液体現像剤を供給すると、キャリア液タンク520Y中のキャリア液の原液を節約することが可能となる場合がある。
【0050】
濃度調整用タンク400Yは、現像装置30Yにおける現像プロセスで用いる液体現像剤を調製するために利用されるタンクである。
【0051】
この濃度調整用タンク400Yは、液体現像剤を貯留しておく収容部401Yと、この収容部401Yを覆うと共に、各配管、軸部406Yなどが挿通される蓋部402Yを有している。
【0052】
この蓋部402Yにはモーター405Yが取り付けられている。モーター405Yの回転軸である軸部406Yは蓋部402Yから収容部401Y内に挿通されている。軸部406Yには、液体現像剤に浸ることが想定される位置に攪拌翼407Yが取り付けられており、モーター405Yの作動に伴い、攪拌翼407Yが回転し収容部401Y中の液体現像剤が攪拌されるようになっている。
【0053】
上記のように構成される現像装置30Yにおいては、経年使用によるローラー類の摩耗などの理由により、現像装置30Yを構成する一部(現像部300Y)を交換するようになっている。ここで、現像部300Yの交換時における制御を行うための構成について説明する。図3は本発明の実施形態に係る画像形成装置の現像部交換に関連するブロック構成を示す図である。
【0054】
図3において、主制御部600YはCPUとCPU上で動作するプログラムを保持するROMとCPUのワークエリアであるRAMなどからなる汎用の情報処理装置である。この主制御部600Yに対しては、エンプティセンサー380Yによる検出信号と、交換指示スイッチ610からのON/OFF信号が入力される。
【0055】
交換指示スイッチ610は、ユーザーが現像部300Yの交換を希望するときに操作するスイッチである。当該交換指示スイッチ610はユーザーによる入力操作によってON信号が発せられるようになっている。
【0056】
表示部640はユーザーに対して所定の情報を報知する表示手段であり、主制御部600Yからの指令に基づいて、表示が変更されるように構成されている。なお、表示部640に代えて、音声案内を行うものを利用したり、表示部640と音声案内を組み合わせた
報知手段を利用したりすることもできる。
【0057】
液体現像剤供給ポンプモーター630Yは、液体現像剤供給管370Y中に配されている液体現像剤供給ポンプ375Yのモーターであり、モーター制御部620Yは液体現像剤供給ポンプモーター630Yを制御するものである。モーター制御部620Yは主制御部600Yからの入力に基づいて、液体現像剤供給ポンプモーター630Yに対する制御信号を出力するようになっている。
【0058】
モーター制御部620Yは、液体現像剤供給ポンプモーター630Yの回転の正逆をコントロールする。これにより、液体現像剤の搬送手段である液体現像剤供給ポンプ375Yは、収容部401Yから前記現像部330Yの供給貯留部310Yに液体現像剤を汲み上げるように搬送する第1モードと、逆に、現像部330Yから収容部401Yに液体現像剤を搬送し、現像部330Yにおける供給貯留部310Yに貯留されている液体現像剤を前記収容部401Yに戻すように搬送する第2モードの2つのモードによる動作を行うようになっている。
【0059】
すなわち、液体現像剤供給ポンプ375Yは、液体現像剤を現像部300Yの収容部401Yから供給貯留部310Yへの搬送(第1モード実行時)、もしくは供給貯留部310Yから現像部300Yの収容部401Yへの搬送(第2モード実行時)を切り換える切換部として機能する。
【0060】
前記第1モードは画像形成装置が通常の印刷動作を実行しているときに実行されるモードであり、前記第2モードは現像部330Yの交換の前段において、現像部330Yの供給貯留部310Yから液体現像剤を搬出し、供給貯留部310Yを空にするときに実行されるモードである。
【0061】
ここで、現像部330Yの交換についてより詳しく説明する。図4は本発明の実施形態に係る画像形成装置における現像部交換の具体例を説明する図である。図4における点線で示す円の中の構成が現像部300Yとして定義されるものである。本実施形態において、交換指示スイッチ610が、ユーザーによって操作されると、液体現像剤供給ポンプ375Yで第2モードが実行されて、現像部330Yの供給貯留部310Yに貯留されている液体現像剤が収容部401Yに戻される。
【0062】
供給貯留部310Yに貯留されている液体現像剤が空になると、ユーザーは、液体現像剤供給管370Yの配管経路中に配されている供給管分離部376Yで液体現像剤供給管370Yを分離し、さらに液体現像剤回収管371Yの配管経路中に配されている回収管分離部377Yで液体現像剤回収管371Yを分離し、使用済みの現像部300Yを取り外す。
【0063】
次に、新品の現像部300Yを用意し、供給管分離部376Yで液体現像剤供給管370Yの接続を行い、回収管分離部377Yで液体現像剤回収管371Yの接続を行う。
【0064】
以上のような本発明の現像部及び画像形成装置によれば、第2モードにより、現像部330Yの交換時、これを空にすることが可能となることから、ユーザーの手を汚したり、画像形成装置周辺を汚損したりすることがないし、また、液体現像剤が無駄となり、ランニングコストが上昇してしまことがない。
【0065】
以上、本発明の現像装置及び画像形成装置においては、液体現像剤を現像部300Yの収容部401Yから供給貯留部310Yへの搬送(第1モード実行時)、もしくは供給貯留部310Yから現像部300Yの収容部401Yへの搬送(第2モード実行時)を切り
換える切換部(液体現像剤供給ポンプ375Y)を備えており、このような本発明の現像装置及び画像形成装置によれば、第2モードの実行で、液体現像剤を供給貯留部310Yから現像部300Yの収容部401Yへ搬送させることにより、現像部300Yの交換時、これを空にすることが可能となることから、ユーザーの手を汚したり、画像形成装置周辺を汚損したりすることがないし、また、液体現像剤が無駄となり、ランニングコストが上昇してしまことがない。
【0066】
続いて、以上のように構成される現像装置における現像部330Yの交換のための制御処理について説明する。図5は本発明の実施形態に係る画像形成装置における現像部交換のための制御処理のフローを示す図である。
【0067】
図5において、ステップS100で処理が開始されると、ステップS101で交換指示スイッチ610がONとなったか否かが判定される。当該判定がYESとなると、次にステップS102に進み、液体現像剤供給ポンプ375Yで第2モードによるポンプ動作を開始して、現像部330Yの供給貯留部310Yに貯留されている液体現像剤を収容部401Yに戻す動作を実行する。
【0068】
ステップS103では、供給貯留部310Yに貯留されている液体現像剤を収容部401Yに戻すのに十分な所定時間が経過したか否かが判定される。ステップS103における判定がYESとなると、次にステップS104に進み、第2モードによるポンプ動作を停止し、続くステップS105において、表示部640で現像部330Yの交換可の表示を行い、ユーザーに報知し、ステップS106で処理を終了する。
【0069】
以上、本発明の現像装置及び画像形成装置においては、液体現像剤を現像部300Yの収容部401Yから供給貯留部310Yへの搬送(第1モード実行時)、もしくは供給貯留部310Yから現像部300Yの収容部401Yへの搬送(第2モード実行時)を切り換える切換部(液体現像剤供給ポンプ375Y)を備えており、このような本発明の現像装置及び画像形成装置によれば、第2モードの実行で、液体現像剤を供給貯留部310Yから現像部300Yの収容部401Yへ搬送させることにより、現像部300Yの交換時、これを空にすることが可能となることから、ユーザーの手を汚したり、画像形成装置周辺を汚損したりすることがないし、また、液体現像剤が無駄となり、ランニングコストが上昇してしまことがない。
【0070】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。他の実施形態においては、現像部330Yの交換のための制御処理が異なるのみであるので、以下、この点について説明する。図6は本発明の他の実施形態に係る画像形成装置における現像部交換のための制御処理のフローを示す図である。
【0071】
図6において、ステップS200で処理が開始されると、ステップS201で交換指示スイッチ610がONとなったか否かが判定される。当該判定がYESとなると、次にステップS202に進み、現像装置30が停止中であるか否かが判定される。ステップS202における判定がYESである場合には、ステップS203に進み、表示部640により、動作中のため交換不可の旨を表示しユーザーに報知する。
【0072】
ステップS202の判定がNOであると、ステップS204に進み、表示部640による、動作中のため交換不可の表示を行わない。次に、ステップS205に進み、回収オーガ281Yの動作を開始する。続くステップS206では、液体現像剤供給ポンプ375Yで第1モードによるポンプ動作を開始して、収容部401Yの液体現像剤を現像部330Yの供給貯留部310Yに汲み上げる動作を実行する。このような第1モードの動作によって、現像部330Yの供給貯留部310Yに対して、収容部401Yから液体現像剤
が汲み上げられ供給されることとなるが、汲み上げられた液体現像剤によって、現像部330Yに含まれる各構成が洗い流され、リフレッシュされる効果がある。
【0073】
ステップS207では、時間カウントを開始し、ステップS208では所定時間が経過したかが判定される。所定時間が経過すると、続いて、ステップS209に進み、液体現像剤供給ポンプ375Yで第2モードによるポンプ動作を開始して、現像部330Yの供給貯留部310Yに貯留されている液体現像剤を収容部401Yに戻す動作を実行する。
【0074】
ステップS210で、供給貯留部310Yから液体現像剤がなくなったことを示すエンプティセンサー380Yからの検出信号が入力されたと判定されると、次にステップS211に進む。
【0075】
ステップS211では、液体現像剤供給ポンプ375Yで第2モードによるポンプ動作を停止し、ステップS212で、回収オーガ281Yを停止する。
【0076】
続くステップS213において、表示部640で現像部330Yの交換可の表示を行い、ユーザーに報知し、ステップS214で処理を終了する。
【0077】
以上、他の実施形態に係る現像装置及び画像形成装置においては、液体現像剤を現像部300Yの収容部401Yから供給貯留部310Yへの搬送(第1モード実行時)、もしくは供給貯留部310Yから現像部300Yの収容部401Yへの搬送(第2モード実行時)を切り換える切換部(液体現像剤供給ポンプ375Y)を備えており、このような本発明の現像装置及び画像形成装置によれば、第2モードの実行で、液体現像剤を供給貯留部310Yから現像部300Yの収容部401Yへ搬送させることにより、現像部300Yの交換時、これを空にすることが可能となることから、ユーザーの手を汚したり、画像形成装置周辺を汚損したりすることがないし、また、液体現像剤が無駄となり、ランニングコストが上昇してしまことがない。
【符号の説明】
【0078】
10Y、10M、10C、10K・・・感光体、11Y、11M、11C、11K・・・コロナ帯電器、12Y、12M、12C、12K・・・露光ユニット、13Y、13Y’・・・感光体スクイーズローラー、14Y、14Y’・・・感光体スクイーズローラークリーニングブレード、16Y・・・弾性ローラー、17Y・・・弾性ローラークリーニングブレード、18Y・・・感光体クリーニングブレード、20Y、20M、20C、20K・・・現像ローラー、21Y・・・現像ローラークリーニングブレード、22Y・・・トナー圧縮コロナ発生器、30Y、30M、30C、30K・・・現像装置、31Y、31M、31C、31K・・・現像剤容器、32Y、32M、32C、32K・・・アニロックスローラー、33Y・・・規制ブレード、34Y・・・オーガ(供給ローラー)、40・・・転写ベルト、41・・・ベルト駆動ローラー、42・・・テンションローラー、46・・・転写ベルトクリーニングブレード、50Y、50M、50C、50K・・・一次転写部、51Y、51M、51C、51K・・・一次転写バックアップローラー、60・・・2次転写ユニット、61・・・2次転写ローラー、62・・・2次転写ローラークリーニングブレード、90・・・定着ユニット、280Y・・・現像剤貯留基体、281Y・・・回収オーガ、285Y・・・リサイクル現像剤回収管、300Y・・・現像部、310Y・・・供給貯留部、320Y・・・回収貯留部、321Y・・・回収オーガ、330Y・・・仕切り部、370Y・・・液体現像剤供給管、371Y・・・液体現像剤回収管、375Y・・・液体現像剤供給ポンプ、376Y・・・供給管分離部、377Y・・・回収管分離部、380Y・・・エンプティセンサー、400Y・・・濃度調整用タンク、401Y・・・収容部、402Y・・・蓋部、405Y・・・モーター、406Y・・・軸部、407Y・・・攪拌翼、510Y・・・高濃度現像剤タンク、511Y・・・
高濃度現像剤供給管、513Y・・・高濃度現像剤供給ポンプ、520Y・・・キャリア液タンク、521Y・・・キャリア液供給管、523Y・・・キャリア液供給ポンプ、530Y・・・バッファタンク、531Y・・・リサイクル現像剤供給管、533Y・・・リサイクル現像剤供給ポンプ、600Y・・・主制御部、610・・・交換指示スイッチ、620Y・・・モーター制御部、630Y・・・液体現像剤供給ポンプモーター、640・・・表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナー及びキャリアを含む液体現像剤を収容する収容部と、
液体現像剤を貯留する貯留部、及び貯留部に貯留された液体現像剤を担持して潜像を現像する現像剤担持体を有して着脱される現像部と、
前記貯留部に接続もしくは分離するとともに、液体現像剤を搬送する搬送経路と、
前記搬送経路に配され、液体現像剤を前記収容部から前記貯留部への搬送、もしくは前記貯留部から前記収容部への搬送を切り換える切換部と、
を備えることを特徴とする現像装置。
【請求項2】
前記収容部は、液体現像剤のトナー濃度を調整する濃度調整部である請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
潜像が形成される潜像担持体と、
前記潜像担持体を露光して前記潜像を前記潜像担持体に形成する露光部と、
トナー及びキャリアを含む液体現像剤を収容する収容部と、
液体現像剤を貯留する貯留部、及び貯留部に貯留された液体現像剤を担持して潜像を現像する現像剤担持体を有して着脱される現像部と、
前記貯留部に接続もしくは分離するとともに、液体現像剤を搬送する搬送経路と、
前記搬送経路に配され、液体現像剤を前記収容部から前記貯留部への搬送、もしくは前記貯留部から前記収容部への搬送を切り換える切換部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
前記現像部の交換を指示する交換支持部と、
前記交換指示部から前記現像部の交換が指示されたとき、前記切換部により液体現像剤を前記貯留部から前記収容部へ液体現像剤を搬送させる制御部と、
を備える請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記収容部は、液体現像剤のトナー濃度を調整する濃度調整部である請求項4または請求項5に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−225979(P2012−225979A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−90836(P2011−90836)
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】