説明

現場形成支持構造を備えたステントレス心臓弁

【課題】本来の位置で形成可能な支持構造を有する人工弁を提供する。
【解決手段】弁は、ベースおよび少なくとも1の流れ閉塞器を有する人工弁(104)を有する。第1の可撓性要素は、動脈血管系の機能的部位で弁を保持することができない。第1の要素(126)は、弁のベースの近位側に延びる。第2の可撓性要素(128)は、動脈血管系の機能的部位で弁を保持することができない。第2の要素は、弁のベースの遠位側に延びる。少なくとも1つの剛性要素(300)は、第1および第2の可撓性要素の少なくとも1つと組み合わされて、第1または第2の要素に部位で弁を保持するのに十分な剛性を付与する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも部分的に遠位側の膨張可能なドーナツ形構造および近位側の膨張可能なドーナツ形構造を形成する少なくとも1つの膨張可能なチャネルを有する膨張可能なカフであって、前記遠位側の膨張可能なドーナツ形構造と前記近位側の膨張可能なドーナツ形構造の間を延びる胴部をさらに有する膨張可能なカフと、
前記膨張可能なカフに連結され、第1の軸方向への流れを可能にし、かつ前記第1の軸方向とは反対の第2の軸方向への流れを阻害するように構成された弁と、
を有する心血管人工弁。
【請求項2】
心臓の左心室と大動脈の間に位置する大動脈弁と置換するための人工弁であって、
遠位端および近位端を有する膨張可能な構造と、
前記膨張可能な構造に連結され、概ね前記膨張可能な構造の前記遠位端と近位端との間に配置された弁部材と、を有し、
前記膨張可能な構造の遠位端が前記左心室内に配置されるように構成され、前記膨張可能な構造の近位端が前記大動脈内に配置されるように構成された人工弁。
【請求項3】
少なくとも第1の膨張可能なチャンバおよび前記第1の膨張可能なチャンバと流体連通していない第2の可膨張性チャンバを有する膨張可能な本体であって、少なくとも部分的にほぼ環状のリングを形成するように構成された膨張可能な本体と、
前記膨張可能な本体に連結され、第1の軸方向への流れを可能にし、かつ前記第1の軸方向とは反対の第2の軸方向への流れを阻害するように構成された弁と、
前記第1の膨張可能なチャンバと連通している第1の膨張ポートと、
前記第2の膨張可能なチャンバと連通している第2の膨張ポートと、
を有する心血管人工弁。
【請求項4】
遠位端および近位端を有するカフと、
前記カフに連結され、ドーナツ形構造を形成する少なくとも1つの膨張可能なチャネルを有する膨張可能な構造と、
前記カフに連結され、第1の軸方向への流れを可能にし、かつ前記第1の軸方向とは反対の第2の軸方向への流れを阻害するように構成された弁とを備え、
前記カフの遠位端が流れに対して非円形の断面を有し、前記非円形の断面が、隣接する弁の性能に影響を及ぼすように構成された心血管人工弁。
【請求項5】
遠位端および近位端を有する可撓性のカフと、
前記カフに連結され、ドーナツ形構造を形成する少なくとも1つの膨張可能なチャネルを有する膨張可能な構造と、
前記カフに取り付けられ、第1の軸方向への流れを可能にし、かつ前記第1の軸方向とは反対の第2の軸方向への流れを阻害するように構成された弁と、
半径方向に拡張して隣接する解剖学的構造とかみ合う第1の位置と、半径方向断面が減少する第2の位置との間で移動可能な、少なくともアンカーと、
を有する心血管人工弁。
【請求項6】
膨張可能な本体と、
前記本体に連結され、第1の軸方向への流れを可能にし、かつ前記第1の軸方向とは反対の第2の軸方向への流れを阻害するように構成された弁と、
前記膨張可能な本体に取外し可能に連結された少なくとも2つの制御ワイヤと、
を有する心血管人工弁。
【請求項7】
各制御ワイヤは、外側スリーブおよび前記外側スリーブ内で移動可能に配置された内側の細長い部材を有し、前記外側スリーブは、前記膨張可能な本体の一部が通って延びる少なくとも1つの開口部を含み、前記内側の細長い部材は、前記膨張可能な本体が前記少なくとも1つの開口部内で固定される第1の位置と、前記膨張可能な本体が前記第2の開口部から外れる第2の位置とから移動可能である、請求項6に記載の人工弁。
【請求項8】
少なくとも1つの膨張チャネルを有する膨張可能な本体と、
前記本体に連結され、第1の軸方向への流れを可能にし、かつ前記第1の軸方向とは反対の第2の軸方向への流れを阻害するように構成された弁と、
前記少なくとも1つの膨張可能なチャネルと連通している膨張ポートと、
前記膨張ポート内に配置されたプラグと、
前記少なくとも1つの膨張チャネルと連通している前記膨張チューブを通って延びる膨張チューブと、
前記膨張チューブに連結されたバルーンであって、前記膨張チューブが前記膨張ポートから分離されるのを前記バルーンが防ぐ第1の膨張位置と、前記膨張チューブが前記膨張ポートから分離されることができる第2の収縮位置と、の間で拡張するように構成されたバルーンと、
を有する心血管人工弁。
【請求項9】
膨張可能な構造を有する人工弁を、心臓の天然弁に近接した位置まで経内腔的に前進させることと、
前記天然弁より遠位側の前記膨張可能な構造の部分を膨張させることと、
前記天然の環状弁より近位側の前記膨張可能な構造の部分を膨張させることと、
を有する、心臓内への人工弁の移植方法。
【請求項10】
膨張可能な構造を有する人工弁を、心臓の天然弁に近接した位置まで経内腔的に前進させることと、
前記膨張可能な構造の遠位部分を膨張させることと、
前記弁を近位側に後退させて、前記天然弁の遠位側に向いた部分に前記膨張可能な構造の遠位部分を据え付けることと、
を有する、心臓内への人工弁の移植方法。
【請求項11】
膨張可能な構造を有する人工弁を、心臓の天然弁に近接した位置まで経内腔的に前進させることと、
前記膨張可能な構造の第1のチャンバを膨張させることと、
前記膨張可能な構造の第2のチャンバを別個に膨張させることと、
を有する、心臓内への人工弁の移植方法。
【請求項12】
膨張可能な構造を有する人工弁を、心臓の天然弁に近接した位置まで経内腔的に前進させることと、
前記膨張可能な構造を膨張させて、前記人工弁を展開することと、
前記人工弁を隣接する解剖学的構造にステープル留めまたは縫合することと、
を有する、心臓内への人工弁の移植方法。
【請求項13】
人工弁を心臓の天然弁に近接した位置まで経内腔的に前進させることと、
前記人工弁を心血管部位に完全に展開することと、
前記人工弁の性能特性を試験することと、
前記人工弁の展開を少なくとも部分的に反転させることと、
前記人工弁を再配置することと、
前記人工弁を再展開することと、
を有する、患者の治療方法。
【請求項14】
膨張チューブと、前記膨張チューブと連通している膨張可能な構造を有する人工弁と、を有する展開用カテーテルを、心臓の天然弁に近接した位置まで前進させることと、
前記膨張可能な構造を前記膨張チューブで膨張させることと、
前記膨張チューブを前記膨張可能なカテーテルに連結させたまま、前記展開用カテーテルを患者から取り除くことと、
除去用カテーテルを、前記膨張チューブを越えて前進させることと、
前記膨張可能な構造を収縮させることと、
前記人工弁を前記除去用カテーテル内に後退させることと、
前記人工弁および前記除去用カテーテルを前記患者から抜き取ることと、
を有する、患者の治療方法。
【請求項15】
人工弁と前記人工弁に連結されたリンク部材とを有する展開用カテーテルを、心臓の天然弁に近接した位置まで前進させることと、
前記人工弁を展開することと、
前記リンク部材を前記人工弁に連結させたまま、前記展開用カテーテルを患者から取り除くことと、
除去用カテーテルを、前記リンク部材を越えて前進させることと、
前記人工弁を前記除去用カテーテル内に後退させることと、
前記人工弁および前記除去用カテーテルを前記患者から抜き取ることと、
を有する、患者の治療方法。
【請求項16】
0.75cm2以下の大動脈弁を介して患者の最小流れ断面積を特定するステップと、
前記弁を介して前記最小流れ断面積を拡大させるステップと、
少なくとも約1.75cmの最小流れ断面積を提供する人工弁を展開するステップと、
を有する、患者の治療方法。
【請求項17】
天然弁と流体連通している心血管部位で一時弁の膨張可能な構造を膨張させるステップと、
前記天然弁の少なくとも一部を経内腔的に取り除くステップと、
人工弁を展開して、天然弁を補完または置換するステップと、
前記一時弁を取り除くステップと、
を有する、患者の治療方法。
【請求項18】
天然弁と連続の流体流れで一時弁を配置するステップと、
前記一時弁の上流に膨張可能な人工弁を展開するステップと、
前記一時弁を取り除くステップと、
を有する、鼓動している心臓に処置を行う方法。
【請求項19】
鼓動している心臓の弁に対する低侵襲性処置を可能にする一時仮心臓弁カテーテルであって、
近位端および遠位端を有する細長い可撓性カテーテル本体と、
前記遠位端にある、膨張可能な構造を有する弁と、
前記弁が前記カテーテルから外れるのを防ぐための、前記カテーテルと前記弁の間の少なくとも1つのリンクと、
を有する一時心臓弁カテーテル。
【請求項20】
人工弁であって、動脈血管系の機能的部位で前記弁を保持することができない、前記弁のベースの近位側および遠位側の両方に延びる可撓性の支持要素に取り付けられた人工弁を用意するステップと、
前記弁を前記部位に配置するステップと、
前記可撓性の支持要素を補足して、前記弁を前記部位で保持するのに十分に前記支持要素の剛性を増加させるステップと、
を有する、人工弁支持体の本来の位置での形成方法。
【請求項21】
ベースおよび少なくとも1つの流れ閉塞器を有する人工弁と、
動脈血管系の機能的部位で前記弁を保持することができない、前記弁の前記ベースの近位側に延びる第1の可撓性要素と、
前記動脈血管系の前記機能的部位で前記弁を保持することができない、前記弁の前記ベースの遠位側に延びる第2の可撓性要素と、
前記第1および第2の可撓性要素の少なくとも1つと組み合わされて、前記第1または第2の要素に前記部位で前記弁を保持するのに十分な剛性を付与するための、少なくとも1つの剛性要素と、
を有する、本来の位置で形成可能な支持構造を有する移植可能な人工弁。
【請求項22】
前記第1および第2の可撓性要素の少なくとも1つは膨張可能な区画を有する、請求項21に記載の本来の位置で形成可能な支持構造を有する移植可能な人工弁。
【請求項23】
前記第1および第2の可撓性要素はそれぞれ膨張可能な区画を有する、請求項22に記載の本来の位置で形成可能な支持構造を有する移植可能な人工弁。
【請求項24】
前記剛性要素は膨張媒体を有する、請求項21に記載の本来の位置で形成可能な支持構造を有する移植可能な人工弁。
【請求項25】
前記剛性要素は少なくとも1つの細長いフィラメントを有する、請求項21に記載の本来の位置で形成可能な支持構造を有する移植可能な人工弁。
【請求項26】
前記第1および第2の可撓性要素の少なくとも1つは細長い管状チャネルを有する、請求項21に記載の本来の位置で形成可能な支持構造を有する移植可能な人工弁。
【請求項27】
前記細長い管状チャネルは前記弁を通る長手方向の流れ軸の周りで螺旋状に延びる、請求項26に記載の本来の位置で形成可能な支持構造を有する移植可能な人工弁。

【図1】
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【図2】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図2G】
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【図2H】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図14】
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【図15】
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【図16A】
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【図16B】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18C】
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【図19】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図20】
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【図20A】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22A】
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【図22B】
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【図23】
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【図24A】
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【図24B】
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【図25A】
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【図25B】
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【図25C】
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【図25D】
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【図25E】
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【図25F】
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【図26】
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【図27A】
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【図27B】
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【図27C】
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【図27D】
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【図27E】
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【図28】
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【図28A】
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【図29】
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【図30】
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【図30A】
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【図31】
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【図32】
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【図32A】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図35A】
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【図35B】
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【図36】
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【図36A】
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【図36B】
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【図37】
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【図37A】
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【図38A】
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【図38B】
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【図38C】
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【図39A】
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【図39B】
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【図39C】
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【図39D】
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【図40A】
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【図40B】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45A】
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【図45B】
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【図45C】
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【図46A】
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【図46B】
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【図46C】
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【図47A】
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【図47B】
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【図47C】
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【図47D】
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【図47E】
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【図48】
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【図49A】
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【図49B】
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【図49C】
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【図49D】
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【図50】
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【図51】
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【図52A】
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【図52B】
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【図53】
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【図54A】
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【図54B】
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【図54C】
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【図55A】
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【図55B】
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【図56A】
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【図56B】
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【図56C】
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【図56D】
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【図57A】
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【図57B】
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【図57C】
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【図57D】
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【図57E】
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【図57F】
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【図57G】
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【図57H】
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【図57I】
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【図57J】
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【図57K】
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【図57L】
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【図57M】
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【図57N】
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【図57O】
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【公開番号】特開2013−52304(P2013−52304A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−278637(P2012−278637)
【出願日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【分割の表示】特願2007−511588(P2007−511588)の分割
【原出願日】平成17年5月5日(2005.5.5)
【出願人】(506365751)ダイレクト フロウ メディカル、 インク. (4)
【Fターム(参考)】