説明

環境試験装置

【課題】既設設備を大きく変更することなく、路面輻射装置を必要に応じて簡単に追加設置することができるとともに、必要としないときには路面輻射装置を別の場所へ簡単に移動させて収納しておくことができる環境試験装置を提供する。
【解決手段】シャーシダイナモメータ11上に自動車Mを配置して環境試験を行う環境試験室12を備えた環境試験装置において、環境試験室12内部に、自動車Mを下方から加熱する移動可能な電気ヒータ式路面輻射装置15を設けた環境試験装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は環境試験装置に関するものであり、特に、高温環境下での自動車等の車両の運転状態を屋内でシミュレートするのに適した環境試験に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、高温環境下における自動車等の車両以下、単に「自動車」というの運転状態の性能、例えばエンジンに供給されるガソリンの気化状態や空調装置の性能を屋内において試験するための環境試験は知られている。この環境試験装置は、一般に、自動車を固定した状態で駆動輪をローラ上に支持して回転させるシャーシダイナモメータを備えた環境試験室において行われている。また、その環境試験室には、自動車の走行風に相当する空気流を供給する風洞装置や太陽による日射の影響を再現するための日射装置等が設けられている。
【0003】
また、従来、環境試験装置において、環境試験室の床面に埋設した状態にして、該環境試験装置内部に被試験自動車を下方から加熱す路面輻射装置を設け、この路面輻射装置によって高温環境下での路面輻射熱に相当する熱エネルギーを自動車の下面に与えるようにした環境試験装置も知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭56−42686号公報。
【特許文献2】特開平5−281098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1、特許文献2等で知られる従来の路面輻射装置を設けた環境試験装置は、路面輻射装置が環境試験室の床面に埋設され、かつ、固定された状態で設けられているので、設置場所に制限がある問題があった。また、設備が大型化する問題や、既設設備に追加して設置するには大規模な改修工事が必要となり、簡単に追加して設置することができないという問題点があった。
【0006】
そこで、既設設備を大きく変更することなく、路面輻射装置を必要に応じて簡単に追加設置することができるとともに、必要としないときには路面輻射装置を別の場所へ簡単に移動させて収納しておくことができる環境試験装置とするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、シャーシダイナモメータ上に被試験車両を配置して環境試験を行う環境試験室を備えた環境試験装置において、前記環境試験室内部に、前記被試験車両を下方から加熱する移動可能な電気ヒータ式路面輻射装置を設けた環境試験装置を提供する。
【0008】
この構成によれば、路面輻射装置は移動可能であるため、該路面輻射装置を必要としないとき、該路面輻射装置を試験位置とは別の場所へ移動させて邪魔とならないように収納しておき、該路面輻射装置を必要とするとき、その別の場所から試験位置に移動させ、かつ、設置して使用することができる。したがって、既設設備を大きく変更することなく、路面輻射装置を簡単に追加設置することが可能となる。また、小型の路面輻射装置を複数台用意しておき、試験をする車両の大きさ等に合わせて必要とする台数及びそれぞれの路面輻射装置を好ましい位置に設置することができる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、上記路面輻射装置は、装置本体と該装置本体の一端部側に設けた可搬用のローラと該装置本体の他端部側に設けた可搬用の取手を有し、該可搬用の取手で前記装置本体の他端部側を持ち上げ、かつ、前記可搬用のローラで前記装置本体の他端部側を支えて移動可能に構成してなる環境試験装置を提供する。
【0010】
この構成によれば、作業者が可搬用の取手を持って装置本体の片側を持ち上げると、該片側と対抗している該装置本体の別の片側が可搬用のローラで支えられる。また、その可搬用のローラを転動させると、該路面輻射装置を必要とする位置へ簡単に移動させて設置または収納することができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成において、上記路面輻射装置は、環境試験室内部に設けられた電気コネクタに着脱可能に接続される電気コネクタを有してなる環境試験装置を提供する。
【0012】
この構成によれば、試験位置に移動された路面輻射装置の電気コネクタを環境試験室内部に設けられた電気コネクタに接続させることにより、簡単に電気接続状態を形成して該路面輻射装置を使用することができる。反対に、路面輻射装置を必要としないときには、該路面輻射装置側の電気コネクタを環境試験室側の電気コネクタから取り外し、該路面輻射装置を所定の位置へ移動させて収納することができる。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の構成において、上記環境試験室内に、上記被試験車両を上方から過熱する日射装置を設けてなる環境試験装置を提供する。
【0014】
この構成によれば、環境試験室内で、被試験車両を下方から輻射装置で加熱するのと同時に、上方から日射装置で加熱する高温環境試験が可能になる。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明は、路面輻射装置は移動可能であるため、設置場所に制限を受けることがなくなる。また、既設設備を大きく変更することなく、路面輻射装置を簡単に追加設置することが可能になる。さらに、小型の路面輻射装置を複数台用意しておき、試験をする車両の大きさ等に合わせて好ましい位置及び数を設置することができるので、設定した試験条件がより実際の運転状態に近くなり、精密な試験データを得ることができる。
【0016】
請求項2記載の発明は、作業者が可搬用の取手を持って装置本体の片側を持ち上げると、該片側と対抗している該装置本体の別の片側が可搬用のローラで支えられ、また、該可搬用のローラを転動させると路面輻射装置を必要とする位置へ簡単に移動させて設置または収納することができるので、請求項1の発明の効果に加えて、さらに路面輻射装置の設置及び取り外しが簡単になる。
【0017】
請求項3記載の発明は、試験位置に移動された路面輻射装置側の電気コネクタと環境試験室側の電気コネクタを着脱することにより、該路面輻射装置の設置及び取り外しを簡単に行うことができるので、請求項1及び2記載の発明の効果に加えて、さらに路面輻射装置の設置及び取り外しが簡単になる。
【0018】
請求項4記載の発明は、環境試験室内で、被試験車両を下方から輻射装置で加熱するのと同時に、上方から日射装置で加熱する高温環境試験が可能になるので、請求項1,2または3記載の発明の効果に加えて、高温環境下における車両の運転状態等を屋内でシミュレートして、環境試験を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施例に係る環境試験装置の概略側断面。
【図2】同上環境試験装置の試験位置周辺部における構造を一部拡大して示す説明図。
【図3】同上環境試験装置における路面輻射装置の概略平面図。
【図4】同上路面輻射装置の側面図。
【図5】同上路面輻射装置におけるヒータ結線図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明は既設設備を大きく変更することなく、路面輻射装置を必要に応じて簡単に追加設置することができるとともに、必要としないときには路面輻射装置を別の場所へ簡単に移動させて収納しておくことができる環境試験装置を提供するという目的を達成するために、シャーシ被試験車両を配置して環境試験を行う環境試験室を備えた環境試験装置において、前記環境試験室内部に、前記被試験車両を下方から加熱する移動可能な電気ヒータ式路面輻射装置を設けたことにより実現した。
【0021】
以下、本発明の環境試験装置を自動車用環境試験装置、特に自動車用高温環境試験装置に適用した場合として、その好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0022】
図1は本実施例に係る自動車用環境試験装置の概略側断面図である。なお、以下の説明において、図1の左右方向左側を装置の前方、右側を後方とし、また上下方向を上下または天井面と床面、紙面に垂直な方向を左右として説明する。
【0023】
同図において、環境試験室10は、被試験車両である四輪駆動タイプの自動車Mの駆動輪W,W,W,Wを支持する周知のシャーシダイナモメータ11を床面12aに設けた環境試験室12と、該環境試験室12と共に閉回路タイプの風洞を形成する送風ダクト13と、前記環境試験室12の試験位置P同図中の自動車Mが配置されている位置に配置されている前記自動車Mの上方から該自動車Mを加熱して太陽による日射の影響を再現する日射装置14と、同じく前記試験位置Pに配置されている前記自動車Mの下方から該自動車Mを加熱して高温環境下での路面輻射熱に相当する熱エネルギーを該自動車Mの下面に与える路面輻射装置15等により構成されている。
【0024】
前記環境試験室12には、ソーク室図示せずから該環境試験室12内に前記自動車Mを出し入れするための出入口16と、該環境試験室12内と前記送風ダクト13内を通って循環する風洞用の吹出口17及び排風口18が前記自動車Mの前部及び後部に対向させた状態にして設けられている。
【0025】
前記環境試験室12の前記出入口16は、ドア19で開閉可能に閉じられ、また前記排風口18の前側上流側には、前記環境試験室12内の空気を該排風口18前記送風ダクト13内に導く可動コーナーベーン変流翼20が配設されている。該可動コーナーベーン20は、前記環境試験室12内に前記自動車Mを出し入れするときに左右方向に移動でき、該自動車Mの移動を妨げないようにして設けられている。
【0026】
前記送風ダクト13は、一端開口側が前記吹出口17に接続されているとともに、他端開口側が前記排風口18に接続されて、前記環境試験室12の上方を取り囲むようにして配設されている。
【0027】
また、前記送風ダクト13内には、モータ図示せずで駆動されて該送風ダクト13内に空気流を生起させるファン21と、空気流の温度及び湿度を所定の状態に調整するための冷却器22、ヒータ23、及び加湿器24を備えた空調機25が設けられているとともに、該送風ダクト13の屈曲部には、空気流の方向を滑らかに変化させるための固定コーナーベーン26が設けられている。
【0028】
前記日射装置14は、前記環境試験室12の天井面12bに垂設されており、前記試験位置Pに配置されている前記自動車Mを上方から照射して加熱し、太陽による日射の影響を再現するための多数の赤外線ランプを備えている。
【0029】
前記路面輻射装置15は、前記試験位置Pに配置されている前記自動車Mを下方から照射して加熱し、高温環境下での路面輻射熱に相当する熱エネルギーを該自動車Mの下面に与える、電気ネルギーで発熱する多数の熱線コイルヒータを埋設してなる電気ヒータ式のパネル状部材である。該電気ヒータ式の路面輻射装置15は、床面12a上を自由に移動可能で、また、該床面12aと自動車Mの下面との間に介装されるようにして、該床面12a上に1枚以上、複数枚並べて載置されるもので、その使用枚数は試験方法及び自動車Mの大きさ等によって異なるものである。なお、本実施例では、図2に示すように、シャーシダイナモメータ11上にそれぞれ載置されている前側の駆動輪W,Wと後側の駆動輪W,Wの間に、4枚の路面輻射装置15,15,15,15を設置して試験を行うようにした場合を一例としている。
【0030】
更に詳述すると、前記路面輻射装置15は、図3及び図4に示すように、それぞれ平面状に並べ、かつ、ヒータクランプ27で固定して設けられた多数の熱線コイルヒータ28,28,28と、T型熱電対29及び過熱防止器30を内蔵してなる路面輻射装置本体31を有している。それら各熱線ヒータ28,28,28とT型熱電対29と過熱防止器30は、それぞれリード線28a,29a,30aと電気コネクタ28b,29b,30bを介して前記路面輻射装置本体31の外部に導出されている。図5は、その路面輻射装置15における電気結線図を示す。
【0031】
そして、前記路面輻射装置15は、図2に示すように前記電気コネクタ28b,29b,30bを前記環境試験室12内の床面12aに設けられている電気コネクタ12c,12c,12cに各々接続させると、該電気コネクタ12c,12c,12cを介してマイクロコンピュータを備えた輻射熱制御装置35に接続される。なお、該輻射熱制御装置35には、前記環境試験室12内部の温度を測定する温度測定器36が接続されている。
【0032】
また、前記路面輻射装置本体31の一端側で、かつ、前記リード線28a,29a,30aと前記電気コネクタ28b,29b,30bがそれぞれ導出されてなる側面部31aの左右両側には、該側面部31aからそれぞれ外側に向かって水平に延長するようにして左右1対の取手32,32が取り付けられ、該路面輻射装置本体31の他端側となる側面部31bの左右両側には、該側面部31bからそれぞれ外側に向かって水平に延長するようにして左右1対のキャスター33,33が取り付けられている。
【0033】
前記各キャスター33,33は、前記路面輻射装置本体31の前記側面部31bから外側へ向けて水平に突出した状態にして該側面部31bに取り付けられたブラケット33aと、該ブラケット33aに枢軸33bを介して回転可能に取り付けられた可搬用のローラ33cとで構成されている。なお、前記可搬用のローラ33cは側面部31b側の脚部を兼ね、図4に示すように前記路面輻射装置本体31の下面部31cから下側に向けて若干突出した状態にして設けられている。一方、前記側面部31b側における下面部31cの左右両側には、前記可搬用のローラ33c,33cにそれぞれ対応して、固定脚部34,34が該下面部31cから下側に突出した状態にして設けられている。
【0034】
したがって、前記路面輻射装置15は、前記路面輻射装置本体31が床面12a上に前記下面部31cを下側に向けて載置されているとき、前記路面輻射装置本体31は前記1対の可搬用のローラ33c,33cと前記1対の固定脚部34,34で支えられて、前記床面12a上に移動不能な状態で配置される。これに対して、作業者が前記取手32,32を掴んで、前記路面輻射装置15の前記側面部31a側の前記下面部31cを持ち上げると、前記可搬用のローラ33c,33cが、前記側面部31b側の前記下面部31cを下側から支える形となる。また、前記可搬用の33c,33cを転動させることにより、前記路面輻射装置15を自由な位置へ移動させることができる。そして、移動後は、前記側面部31a側における前記下面部31cを下げ、前記固定脚部34,34を前記床面12a上に載置させると、その床面12aの位置で前記路面輻射装置15を保持できるようになっている。
【0035】
次に、本発明に係る環境試験装置10の作用を説明する。まず、環境試験を開始する前準備として、試験を行う自動車Mを前記環境試験室12内に運び込んで試験位置Pにセット、すなわち前記シャーシダイナモメータ11,11,11,11上に、前側の駆動輪W,Wと後側の駆動輪W,Wをそれぞれ載置させてセットする。
【0036】
次いで、上述したようにして前記取手32と前記可搬用のローラ33cを使用して所定の収納位置から前記路面輻射装置15を必要枚数本実施例では4枚運んで来て、該路面輻射装置15を前記自動車Mの下側に差し入れ、該路面輻射装置15を前記床面12a上に配置するとともに、前記電気コネクタ28b,29b,30bをそれぞれ前記環境試験室12側の前記電気コネクタ12cに接続してセットする。
【0037】
続いて、環境試験の条件、すなわち前記環境試験室12内部の温度、湿度、及び路面の性質を、予め環境設定装置図示せずに入力した後、前記自動車Mの前記駆動輪W,W,W,Wを駆動して前記シャーシダイナモメータ11,11,11,11を回動させる。同時に、前記設定された試験条件に対応する高温環境を実現すべく、前記ファン21、前記空調機25、及び前記路面輻射装置15を駆動して所望の高温環境試験を実行する。
【0038】
また、設定した試験条件に応じて前記日射装置14を駆動する場合には、該日射装置14の熱エネルギーによって前記環境試験室12内部の温度が変化するため、その温度変化に応じて前記路面輻射装置15の発熱量を調整する必要がある。このため、前記温度測定器36で測定した前記環境試験室12内部の温度が入力される前記輻射熱制御装置35が、前記測定した温度に応じて前記路面輻射装置15の発熱量を適切に制御する。その結果、設定した試験条件が正確に実現されて精密な試験データを得ることができる。しかも、前記路面輻射装置15は前記熱線コイルヒータ28を熱源としているので、速やかに発熱量を変化させることができる。
【0039】
そして、試験が完了したら、前記環境試験室12内部の前記電気コネクタ12cから前記電気コネクタ28b,29b,30bをそれぞれ取り外し、その後、上述したようにして前記路面輻射装置15を前記可搬用の取手32と前記可搬用のローラ33cを使用して収納位置に移動させて収納する。これにより、試験を終えた前記自動車Mを前記環境試験室12の外部へ移動させることができる。
【0040】
したがって、本実施例に係る前記路面輻射装置15は移動動可能であるため、該路面輻射装置15を必要としないとき、該路面輻射装置15を試験位置Pとは別の場所へ移動させて邪魔とならないように収納しておき、反対に該路面輻射装置15を必要とするときには、前記別の場所から試験位置Pに移動させ、かつ、設置して使用することができるので、既設設備を大きく変更することなく、路面輻射装置15を簡単に追加設置することが可能となる。また、小型の路面輻射装置15を複数台用意しておき、試験をする自動車Mの大きさ等に合わせて必要とする台数及びそれぞれの路面輻射装置15を好ましい位置に設置することができる。
【0041】
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、自動車の高温環境試験装置以外の環境試験装置にも応用できる。
【符号の説明】
【0043】
10 環境試験室
11 シャーシダイナモメータ
12 環境試験室
12a 床面
12c 電気コネクタ
13 送風ダクト
14 日射装置
15 路面輻射装置
25 空調機
28 熱線コイルヒータ
28a リード線
28b 電気コネクタ
29 T型熱電対
29a リード線
29b 電気コネクタ
30 過熱防止器
30a リード線
30b 電気コネクタ
31 路面輻射装置本体
31d 上面部発熱面
32 可搬用の取手
33 キャスター
33c 可搬用のローラ
34 固定脚部
35 輻射熱制御装置
36 温度測定器
M 自動車
W 駆動輪
P 試験位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャーシダイナモメータ上に被試験車両を配置して環境試験を行う環境試験室を備えた環境試験装置において、
前記環境試験室内部に、前記被試験車両を下方から加熱する移動可能な電気ヒータ式路面輻射装置を設けたことを特徴とする環境試験装置。
【請求項2】
上記路面輻射装置は、装置本体と該装置本体の一端部側に設けた可搬用のローラと該装置本体の他端部側に設けた可搬用の取手を有し、該可搬用の取手で前記装置本体の他端部側を持ち上げ、かつ、前記可搬用のローラで前記装置本体の他端部側を支えて移動可能に構成してなることを特徴とする請求項1記載の環境試験装置。
【請求項3】
上記路面輻射装置は、環境試験室内部に設けられた電気コネクタに着脱可能に接続される電気コネクタを有してなることを特徴とする請求項1または2記載の環境試験装置。
【請求項4】
上記環境試験室内に、上記被試験車両を上方から過熱する日射装置を設けてなることを特徴とする請求項1,2または3記載の環境試験装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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