説明

瓶或いは同様な容器にラベル貼りする方法並びにこの方法を実施する装置

【課題】
瓶或いは容器を合理的な形式で異なる構成のラベルを備えることが可能である方法を提供する。
【解決手段】
ラベル出発材料から印刷によって発生されたラベルを備える瓶或いは同様な容器にラベル貼りする方法では、ラベルの印刷は容器へのラベルの取り付け前に少なくとも1つのそこの印刷ユニットを通るラベル貼りステーションにおけるラベル出発材料の印刷によって行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、特許請求項1の上位概念に基づく、 即ちラベル出発材料から印刷によって発生されたラベルを備え且つ容器が輸送体上を通って移動され、ラベルが容器上に取り付けられる少なくとも1つのラベル貼りステーションの使用の下で瓶或いは同様な容器にラベル貼りする方法に関し、並びに請求項23の上位概念に基づく、 即ち容器が輸送体を通して移動されて、ラベルを容器上に取り付けられる少なくとも一つのラベル貼りステーションを備えて、ラベル出発材料の使用の下で印刷により形成されたラベルにより瓶或いは同様な容器にラベル貼りする装置に関する。
【背景技術】
【0002】
瓶或いは同様な容器の構成の範囲内では、これら容器を第一方法工程においてラベルを備えるが、しかし通常の印刷方法によって、 例えばスクリーン印刷方法或いはタンポン印刷により印刷することは公知である。この場合には、それぞれの構成の変更は、容器の直接印刷のために使用された機械的印刷マスク或いは印刷版の交換によって、或いは使用されたラベル或いは使用されたラベル材料の交換によってのみ可能であり、それは少なくとも時間がかかり、通常にも回転する印刷機或いはラベル貼り機では不可能である。
【0003】
さらに、容器は第二工程において即ち印刷或いはラベル貼り後に、 容器から容器まで(例えば算出数)、容器グループから容器グループまで(例えば充填数)、或いは日から日まで(例えば生産日)が相違し得る簡単な情報を備えることは公知である。
【0004】
さらに、平らな印刷製品を印刷するのに決定されて、多数の印字点が一ラインにおいて互いに密に或いは互いの非常に僅かな間隔、 例えばインチ当たり少なくとも百五十印字点を印刷製品の印刷すべき表面上に形成され得る、しかも多数の個々の制御できる個別ノズルによって形成され得る印字ヘッドは、公知である。「音響ジェット」との名の下で公知であるこの印字ヘッドの有効な印字幅は、単に印字ヘッドを制御するコンピュータの算出出力の容量に依存している。それで、インチ当たり1.7−6.8本の印字ヘッドの印刷幅(256ビット制御部或いは1024ビット制御部)が可能である。この印字ヘッドにより十分に大きな平面を持つ二次元印刷の印刷は印刷すべき表面と唯一軸線方向のみの印字ヘッドとの間の相対運動によって可能である。
【特許文献1】独逸特許出願公開第3935347号明細書
【特許文献2】米国特許第6786263号明細書
【特許文献3】特開2004−17999号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明の課題は、瓶或いは容器を合理的な形式で異なる構成のラベルを備えることが可能である方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するために、特許請求項1、即ちラベルの印刷は容器へのラベルの取り付け前に少なくとも1つのそこの印刷ユニットを通るラベル貼りステーションにおけるラベル出発材料の印刷によって行われることに一致した方法が形成されている。装置或いはラベル貼り機は特許請求項23の対象、即ち少なくとも一つのラベル貼りステーションにおいて少なくとも一つの印刷ユニットが容器上に取り付け前にラベルの印刷のために設けられていることである。
【0007】
この発明による方法の特性は、ラベルの全外観のためにばかりではなくまず最初に軽微な情報が、むしろラベル構成或いはラベルのこの構成を形成する印刷の本質的部分がラベル貼り前、 即ちラベル貼りステーション或いはそこの印刷ユニットにおける容器にラベルを取り付ける前にラベル現材料或いはラベル出発材料に印刷されることである。それ故に、ラベルの印刷はラベル貼りステーションにおいてラベル貼り直前に行われる。既にこれによって同一のラベル出発材料(ラベル出発材料)の使用の下で、 印刷ユニットの適切な調整或いは置換によってラベル構成を変更することが可能である。
【0008】
この発明の好ましい実施態様では、印刷ユニットは、それがそれぞれの印刷画像をラベル貼り出発材料上に電子制御装置或いはコンピュータによる制御に依存して形成され、しかも、 電子的に或いはデータセットによりソフトウエア的に形成され、例えば制御装置或いはコンピュータのメモリーに意図された印刷マスクに基づいて形成される。ソフトウエア的印刷マスクの変更によってラベル構成の問題のない変更或いは置換が可能であり、しかも、各関係において、 即ちとりわけグラフ、 色彩を含めて、 しかしラベル印刷などの大きさや形状を含めて変更或いは置換が可能である。この発明は、つまり、必要な場合にそれぞれのラベル構成を問題なく、しかもそれぞれにラベル貼りする容器、 或いはこの容器に満たした製品に依存して、変更し且つ現実化する、又は変更する或いは現実化する可能性を提供する。さらに、ラベル出発材料の印刷のためのこの製品に必要なラベル構成を選択して使用し、それぞれの印刷されたラベルの大きさをラベル貼りすべき容器の大きさ或いは直径に適合させ、或いは適合して選択し、 しかし循環するラベル貼り処理中にラベル構成或いはラベル構成の一部を変更させる可能性が生じる。
【0009】
印刷ユニットは、好ましくは「音響ジェット」印字ヘッドとして或いはしかしこの種の「音響ジェット」印字ヘッドに一致する印字ヘッドとして形成されている特に少なくとも一つの印字ヘッドを有する。この種の印字ヘッドは、印刷すべき面の印刷の際にこの面から僅かな間隔で対向位置して配置されている印刷領域には、印字ヘッド長手軸線に互いに密に継続して設けられ、それぞれにノズル開口と各ノズル開口に付属された電極とにより形成されている多数の個別ノズルを有する。印字ヘッドに存在する印刷インクは、個別ノズルの作動の際にこの個別ノズルに付属された電極が電圧を作用されるときに初めて、各個別ノズルにて、或いは付属ノズル開口から流出し、この電極の極性と電位は印字ヘッド或いは印字ヘッド内の印刷インクの極性と電位から相違するので、静電力によって所定量の印刷インクが作動した個別ノズルのノズル開口から噴出される、或いは持ち出される。この種の印字ヘッドは次の「静電印字ヘッド」と呼ばれる。
【0010】
この発明の意味の容器はとりわけ瓶、小箱或いは包装体である。この発明の意味のラベル構成は特にラベル出発材料の各グラブの、色彩の及び内容の又はそのいずれか一方の構成或いは印刷である。
【0011】
この発明に使用されたラベル出発材料は例えば無端状或いは帯状ラベル出発材料である。個別紙葉状ラベル出発材料はこの発明には基本的に使用でき、しかも、ラベルステーション或いはそこの印刷ユニットの構成に一致して使用できる。
【0012】
この発明の実施態様は従属請求項の対象である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
この発明は、次に図に基づいて実施例にて詳細に説明されている。
【実施例】
【0014】
図では1は瓶3の形態で容器にラベル2を取り付けるラベル貼り機であり、この瓶はラベル貼り機1に或いは容器入口4にて輸送体5上に直立して供給される。ラベル貼り機では、回転構成様式に又は直線構成様式に形成されたラベル貼り機が重要である。次に、発明対象をそれに制限することなしに、単純化のために単にラベル貼り機が回転構成様式に処理される。瓶3は容器収容部にて縦機械軸線を中心に矢印Aの方向に回転して駆動されるロータに引渡されて、ロータ6により図2にて一般に8で示されたラベル貼りステーションを通して移動される。ラベル貼りされた瓶3は容器出口9にて輸送体10に引渡されて、この輸送体により別の使用に供給される。
【0015】
図示された実施態様では、ラベル2は自己接着するラベルとして形成されていて、それぞれに無端ラベル出発材料11からの分離によって形成され、その材料はそれ自体公知の形式に少なくとも三層に形成され、しかも、図3と4に一致して、適したラベル出発材料から後のラベル2を形成する層11.1を備え、自己接着する層11.2を備え並びに引き離しできるカバー層11.3を備えて(例えばシリコン紙)形成される。ラベル出発材料11は貯蔵コイル12の形態の貯蔵体12の貯蔵品として利用できる。ラベル2は図示された実施態様では周辺ラベルとして形成されている。
【0016】
ラベル貼りステーション8の特性は、ラベル出発材料11或いはラベル出発材料11の個々の後で分離によってラベルを形成する部分が最初にラベル貼りステーション8に、印刷ユニット13にて瓶3上への取り付け直前に印字ヘッド14の使用の下で印刷されることにある。印字ヘッド14は電子制御装置15(コンピュータ)によりディジタル的に制御されて、この電子制御装置ではそれぞれの印字ヘッド14から生じる印刷画像(ラベル構成)が整理される。
【0017】
印刷ユニット13におけるラベル出発材料の印刷は、それぞれのラベル2の印刷及びグラフ且つ色彩的又はそのいずれか一方の構成或いは装備が完全に印刷ユニット13によって新たなラベル出発材料11に形成される、或いはしかしこの印刷ユニット13により既にラベル出発材料11上に存在する印刷が所望形式で充填されて、例えば語学的、色彩的且つグラフ的又はそれらのいずれか一つの追加物を備えている。最初にラベル貼りステーション8において、即ち瓶3のラベル貼り直前にラベル出発材料11の印刷によって並びに電子制御装置15により印刷ユニット13或いはそこに設けられた印字ヘッド14の制御によってディジタル或いはデータ的に整理された印刷版或いは印刷マスクの使用の下で、異なる好ましい可能性、即ちとりわけ異なる製品、ラベル2の大きさ或いは異なる瓶直径におけるこのラベルを形成してラベル出発材料から分離された長さの調整或いは適合に関してのラベル貼り機1の迅速な転向の可能性が明らかになる。さらに、ラベル構成、即ちラベル2単独への印刷の問題のない変更は、電子制御装置15の新たなプログラム或いはプログラム変更によって可能である。特に回転ラベル処理中にラベル構成或いはこの一部を変更する、例えば各ラベル貼りすべき瓶3用の印刷画像を新たに構成する可能性が、とりわけ各ラベル用の構成或いは印刷画像が一定構成部材と可変内容或いは情報から構成されるような形式にも形成される。この種の可変内容は例えば画像情報或いは画像表示及び変更する色彩的構成及び変更する印刷された情報又はそれらのいずれか一方であり得る。これにより、例えばラベル2を異なる人々、例えば、フットボールなどのような任意のチームスポーツの選手の画像的表示をもつラベル構成の基本形状の維持のもとで構成するが可能である。変更する印刷構成部材には、例えば数に関して或いは文字数字併用方式の情報が重要であり、例えば製造日付け及び最低耐久性日付け又はそのいずれか一方に関係する、或いは数コードの形態の情報が重要である。
【0018】
同様にこの発明によると裁断マークの塗布が設けられる。これは、特にラベル出発材料が裁断過程によって個別ラベルに裁断され、この裁断過程がラベル帯上の適切な裁断マークの光学的検出によって惹起される場合には、重要である。
【0019】
瓶3へのラベル2の取り付けは、この実施態様では通常の形態で、ラベル貼りステーション8の引渡し位置において自己接着するラベル出発材料11がカバー層11.3の引き離し後にそれぞれにそこを通して移動された瓶3にもたらされて、ラベル出発材料11から分離されてラベル2を形成する材料長さが瓶軸線を中心に瓶1の回転の下で完全に瓶3の外面に当接されていることによって、行われる。
【0020】
出来るだけ高出力(時間単位当たり印刷されたラベル2の数)を備え且つ出来るだけ光学的印刷品質を備えるラベル出発材料11を印刷するために、図示された実施態様では、印字ヘッド14は静電印字ヘッドとして形成されている。多色印刷を可能とするために、各印字ヘッド14が多色印刷のインクセットの印刷するのに用いられる三つの印字ヘッド14が設けられている。それ故に、印字ヘッド14はそのインク付与において異なる印刷インク(例えば赤、青と黄色)を含有する。根本的に、別の印字ヘッド14を印刷ユニット13に備える、例えば黒い印刷インク用の第四印字ヘッド14を備える可能性も、生じる。
【0021】
図3と4に示されるように、各印字ヘッド14が実質的にとりわけ液状或いは溶解しにくい印刷インクを収容する閉鎖された内部空間17を形成するハウジング16から成る。このハウジング16は、内部空間17が下ハウジング部分16.1に対して漏斗状に或いは楔状に狭くなるように形成されている。ハウジング16の全長にわたり延びていてハウジング軸線或いは印字ヘッド軸線DLに平行に配向されているこのハウジング部分16.1には、多数の個々に制御可能な個別ノズル18が印刷インクを制御されて塗布するように設けられ、しかも、少なくとも一列に印字ヘッド長手軸線DLの方向に互いに継続して且つ例えばインチ当たり150本の個別ノズル18或いはそれ以上がハウジング部分16.1に形成されるような密な配列に設けられている。
【0022】
個別ノズル18を有するハウジング部分16.1により、各印字ヘッド14は所定の僅かな間隔で印刷すべきラベル出発材料11の上部に配置されており、この出発材料は印字ヘッド14において水平平面において配向されて図3の矢印Bに一致して連続的に或いは規則的に通して移動され、この際にこの輸送方向或いは送り方向Bが印字ヘッド14の印字ヘッド長手軸線DLを横切って、特にこの軸線DLに垂直に配向されている。図示された実施態様では、印字ヘッド14はその印字ヘッド長手軸線DLにより水平方向に且つ互いに平行に配置され、特に共通水平平面にも配置されている。
【0023】
ラベル出発材料11は印刷の際に水平に印字ヘッド14の下に配置されているので、瓶3にラベル2を引き渡すために、しかし、縦平面或いは実質的に縦平面においてラベル出発材料11の整合が必要であるので、印刷後に、しかし印刷前も、ラベル出発材料11の転向或いは回転が行われ、これは図3と図5で19と20にて示されている。
【0024】
各個別ノズル18は開口21とこの開口に付属された針状電極22とから成り、この電極はそれぞれの開口の軸線と同じ軸線に配置されていて、ハウジング内部空間17の内部でこの開口からの僅かな間隔にて終わっている。さらに、各印字ヘッド14は、少なくとも印刷過程中にハウジング内部空間17内に塗布された印刷インクが或る静的流体圧により個別ノズル18の開口21に対して生じるように形成されている。無論、この開口の横断面は印刷インクの粘性及び表面電圧又はそのいずれか一方の考慮の下で、個別ノズル18が作動されない際には静的流体圧にもかかわらずに印刷インクが開口21から生じないように選択される。
【0025】
電極22は制御装置15を介して個々に制御でき、しかも、個別ノズル18が作動されない際には適切な電極22がハウジング内部空間17内の印刷インクと同じ電気電位を有するように制御できる。一本の個別ノズル18の作動の際には、付属電極22の電圧電位が適切な作動によって短期間に或いはインパルス状に変更されるので、開口21にわたり印字点23を発生する印刷インクがラベル出発材料11に塗布される。
【0026】
印字ヘッド14はその印字ヘッド長手軸線DLによりラベル出発材料11の長手延長部を横切って或いは垂直に、又は送り方向Bに垂直に配置されているので、それぞれにラベル出発材料11の長手延長部に或いは送り方向Bに垂直に印刷すべき領域の全幅にわたり延びていて、しかも、ラベル出発材料11の長手方向に或いは運動方向に前進して延びている列においてラベル出発材料11への印刷塗布が行われる。個別ノズル18の作動は高速度により可能である。さらに、印刷のために、ラベル出発材料11とそれぞれの印字ヘッド14の間の唯一の相対運動のみが必要であり、即ちラベル出発材料11の送り運動のみが必要である。この理由から、高印刷出力が得られる。それぞれの印刷画像が実施されるように純粋にディジタル的に形成される。
【0027】
ラベル出発材料11の送り運動が少なくとも印字ヘッド14の領域には同様に電子制御装置15によって制御されて、しかも、印字ヘッド14の制御と同時に制御され手、明確な印刷画像に高品質を達成できることが生じる。さらに、印字ヘッド14の領域にはラベル出発材料11用の心合せ案内手段が設けられて、この手段を印字ヘッド14に関して最適に整合させ、特にしかし、印字ヘッド14とラベル出発材料11の間の所定間隔を正確に守るために、設けられている。
【0028】
印字ヘッド14により形成された印刷を特にコントラスト及び鮮明さ又はそのいずれか一方に関して改良するために、印字ヘッド14の前で送り方向Bにおいてコロナ要素24を配置することは目的に適っており、このコロナ要素24はその長手延長部によりラベル出発材料11の平面と平行に且つ送り方向Bを横切って或いは垂直に配向されており、このコロナ要素によりラベル出発材料11が印刷すべき側面に静電的に荷電される。
【0029】
図5は、後から、機能線図或いはブロック線図にて、ラベル貼りステーション8の本質的要素を示す。図示される如く、貯蔵体12へのラベル出発材料11の送り方向或いは輸送方向において連続してまず第一に転向部20が設けられ、そこでは場合によって引き続いてラベル出発材料11を予熱する予熱ユニット25が印刷ユニット13の印刷前に設けられている。印刷ユニット13上には乾燥ユニット26があり、このユニットではラベル出発材料11が別の転向部19を介して送出しユニット27に到達する前に、加熱によって印刷インクの最終乾燥が行われ、ラベル出発材料11から分離により形成された個々のラベルがこの送出しユニット27に或いはラベル引渡し部を通して移動された瓶3に引渡される。このために、送出しユニット27は、そのユニットが専門家に帯状ラベル出発材料から形成された自己接着性ラベルによるラベル貼りから知られている形式に構成されており、特に帯状カバー層11.3を引き離す引離し或いは転向縁28を備え、引き離されたカバー層11.3を収容する集合ユニット29を備え並びに帯状ラベル出発材料11から各ラベル2を引き離す裁断装置30を備えている。
【0030】
任意の予熱ユニット25によって、印刷インクの乾燥が加速される。特に予熱ユニット25によって印字ヘッド14により形成された個々のインクセットの印刷インクは少なくともなお印刷ユニット13の内部で、色彩的に異なる印刷インクの望まれない混合或いは入り交り回転が生じない限り乾燥されることが達成される。
【0031】
この発明は、前述のように実施例に記載されていた。この発明を基礎としている発明思想が見捨てられることなしに、多数の変更並びに変形が可能であることが生じる。それで、例えば、ロール送りラベル或いはラベル出発材料の加工が可能であるように、ラベル貼り機1を構成することが可能である。さらに、ラベル出発材料或いは個別ラベルが加工され得るようにラベル貼り機1を実施することが可能であり、それらラベルはそれぞれににかわの使用の下で、例えば周辺ラベルなどとして瓶3に固定されている。この種の自己接着しないラベル出発材料或いは個別紙葉状ラベル出発材料の使用では、送出しユニットが例えば裁断装置30の傍に、分離したラベル2がそれぞれに当該瓶へ取り付けるまで保持されている真空ドラムを有する。
【0032】
前述のように、さらに、印刷ユニット13に引き続く乾燥ユニット26において印刷インクの最終乾燥が行われることから、出発された。基本的には、乾燥ユニット26の代わりに或いはこの乾燥ユニットに追加してラベル出発材料11の送り方向Bにおいて各印字ヘッド14後に乾燥ユニットを備えることが可能である。
【0033】
印刷インクの適切な選択の際に、乾燥は他の形式にも行われ、例えば紫外線光或いは赤外線照射によって行われる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】瓶の形態のラベルを備えた容器を示す。
【図2】静電印字ヘッドを有するラベル貼りステーションを備えるこの発明による循環構成のラベル貼り機を概略的表示で平面図を示す。
【図3】印刷すべきラベル出発材料と一緒に、部分断面でラベル貼りステーションの印刷ユニットの静電印字ヘッドを概略的表示で示す。
【図4】図3の印刷ユニットの印字ヘッドを示す。
【図5】ラベル貼りステーションの機能要素を概略的機能表示で示す。
【符号の説明】
【0035】
1....ラベル貼り機
2....ラベル
3....瓶
4....容器入口
5....輸送体
6....容器収容部
7....ロータ
8....ラベル貼りステーション
9....容器出口
10...輸送体
11...帯状ラベル出発材料
11.1〜11.3...ラベル出発材料11の層
12...ラベル出発材料11における貯蔵器或いは貯蔵体
13...印刷ユニット
14...印字ヘッド
15...静電制御装置
16...印字ヘッドのハウジング
16.1...ハウジング部分
17...ハウジング内部空間
18...個別ノズル
19、20...ラベル出発材料11用の転向ユニット
21...個別ノズル18の開口
22...個別ノズル18の電極
23...印字点
24...コロナ要素
25...予熱ユニット
26...乾燥ユニット
27...送出しユニット
28...引離しユニット
29...集合ユニット
30...裁断ユニット
A....ロータ7の回転運動
B....ラベル出発材料11の送り方向
DL...印字ヘッド長手軸線
DE...印刷平面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベル出発材料(11)から印刷によって形成されたラベル(2)を備え且つ容器(3)が輸送体(7)上を通って移動され、ラベル(2)が容器上に取り付けられる少なくとも1つのラベル貼りステーション(8)の使用の下で瓶(3)或いは同様な容器にラベル貼りする方法において、ラベル(2)の印刷は容器へのラベル(2)の取り付け前に少なくとも1つのそこの印刷ユニット(13)を通るラベル貼りステーション(8)におけるラベル出発材料(11)の印刷によって行われることを特徴とする方法。
【請求項2】
ラベル出発材料(11)は予め印刷されており、ラベル貼りステーション(8)におけるラベル出発材料(11)の印刷によってラベル出発材料(11)上に既に存在する印刷画像の補足が行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ラベル貼りステーション(8)におけるラベル出発材料(11)の印刷によってそれぞれラベル(2)の完全印刷画像が形成されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ラベル出発材料(11)の印刷は多色で行われることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
ラベル出発材料(11)の印刷は、 電子制御部(15)に依存して印刷画像を形成させる少なくとも1つの印刷ユニット(13)の使用の下で行われることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
印刷ユニット(13)は印刷画像を制御装置(15)において電子的に或いはソフトウエア的に引き渡された印刷マスクに依存して形成させることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
印刷画像はラベル貼り過程中に少なくとも部分的に変更されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
ラベル出発材料(11)は列状にラベル出発材料長手方向を横切って印刷され、しかも例えばその全幅或いはほぼ全幅にわたり印刷されることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
印刷はラベル出発材料(11)と印刷ユニット(13)或いはこの印刷ユニット(13)の少なくとも1つの印字ヘッド(14)の間の相対運動の下で行われることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
ラベル出発材料(11)は印刷ユニット(13)に対して或いはそこの少なくとも1つの印字ヘッド(14)に対して移動されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
少なくとも1つの印刷ユニット(13)は印刷インクを制御されて引き渡す多数の個々に制御可能な個別ノズル(18)を備える少なくとも1つの静電印字ヘッド(14)を有し、個別ノズル(18)は少なくとも一列に互いに継続して印字ヘッド長手軸線(DL)に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
相対運動は少なくとも一つの印字ヘッド(14)とラベル出発材料(11)の間に印字ヘッド長手軸線(DL)を横切って或いは垂直に行われること特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ラベル出発材料(11)は印刷の際に水平に或いは実質的に水平に配向されていること特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
少なくとも一つの印字ヘッド(14)はラベル出発材料(11)の上部に配置されていること特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
少なくとも二つの、 特に少なくとも三つの印字ヘッド(14)を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
各印字ヘッド(14)により多色印刷画像を形成するために、多色印刷のインクセットが形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
印刷インクはラベル出発材料(11)に塗布後にエネルギー作用、 例えば加熱及び紫外線光又はそのいずれか一方によって乾燥されるか、硬化されることを特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
ラベル出発材料(11)は印刷前に加熱され且つ静電的に荷電される又は加熱されるか、 或いは静的に荷電されることを特徴とする請求項1乃至請求項17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
帯状、例えば自己接着性ラベル出発材料(11)の使用によって、そのラベル出発材料からラベル(2)が分離によって形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
ラベル出発材料(11)の印刷はラベル(2)の分離前に行われることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
個別紙葉状ラベル出発材料の使用を特徴とする請求項1乃至請求項20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
ラベル貼りすべき容器(3)が縦機械軸線を中心に循環して駆動されるロータ(7)上で少なくとも一つのラベル貼りステーション(8)を通して移動される循環式構成のラベル貼り機の使用を特徴とする請求項1乃至請求項21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
容器(3)が輸送体(7)を通して移動されて、ラベル(2)を容器上に取り付けられる少なくとも一つのラベル貼りステーション(8)を備えて、ラベル出発材料(11)の使用の下で印刷により形成されたラベル(2)により瓶(3)或いは同様な容器にラベル貼りする装置において、少なくとも一つのラベル貼りステーション(8)において少なくとも一つの印刷ユニット(13)が容器上に取り付け前にラベル(2)の印刷のために設けられていることを特徴とする装置。
【請求項24】
少なくとも一つの印刷ユニット(13)はラベル出発材料(11)を多色印刷するように形成されていることを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項25】
印刷ユニット(13)は印刷画像を電子制御部(15)に依存して形成することを特徴とする請求項23或いは請求項24に記載の装置。
【請求項26】
印刷ユニット(13)は印刷画像を電子制御装置(15)において静電的に或いはソフトウエア的に意図した印刷マスクに依存して形成することを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項27】
印刷ユニット(13)或いはこのユニットの少なくとも一つの印字ヘッド(14)はラベル出発材料(11)を列状にラベル出発材料長手方向を横切って印刷し、しかも例えばその全幅にわたり或いはほぼその全幅にわたり印刷することを特徴とする請求項23乃至請求項26のいずれか一項に記載の装置。
【請求項28】
印刷中にラベル出発材料(11)と印刷ユニット(13)或いはこの印刷ユニット(13)の少なくとも一つの印字ヘッド(14)との間に相対運動を発生させる手段を備えることを特徴とする請求項23乃至請求項27のいずれか一項に記載の装置。
【請求項29】
ラベル出発材料(11)が印刷ユニット(13)或いはそこの少なくとも一つの印字ヘッド(14)に対して移動される送り手段を備えることを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項30】
少なくとも一つの印刷ユニット(13)は印刷インクを制御して引き渡す多数の個々に制御できる個別ノズル(18)を備える少なくとも一つの静電印字ヘッド(14)を有し、そしてこの個別ノズル(18)は少なくとも一列に互いに継続して印字ヘッド長手軸線(DL)に配置されていることを特徴とする請求項23乃至請求項29のいずれか一項に記載の装置。
【請求項31】
印字ヘッド長手軸線(DL)を備える少なくとも一つの印字ヘッド(14)はラベル出発材料(11)の送り運動を横切って或いは垂直に配置されていることを特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項32】
ラベル出発材料(11)は印刷の際に水平に或いは実質的に水平に配向されていることを特徴とする請求項23乃至請求項31のいずれか一項に記載の装置。
【請求項33】
少なくとも一つの印字ヘッド(14)はラベル出発材料(11)の上部に配置されていることを特徴とする請求項23乃至請求項32のいずれか一項に記載の装置。
【請求項34】
少なくとも二つの、特に少なくとも三つの印字ヘッド(14)を備えることを特徴とする請求項23乃至請求項33のいずれか一項に記載の装置。
【請求項35】
各印字ヘッドにより多色印刷画像を形成するために多色印刷のインクセットが形成されていることを特徴とする請求項23乃至請求項34のいずれか一項に記載の装置。
【請求項36】
エネルギー作用、例えば加熱及び紫外線光又はそのいずれか一方によってラベル出発材料(11)に塗布後に印刷インクを乾燥させる手段(26)を備えることを特徴とする請求項23乃至請求項35のいずれか一項に記載の装置。
【請求項37】
印刷前にラベル出発材料(11)を加熱し且つ静電的荷電する、 又は加熱するか或いは静電的荷電する手段(25、24)を備えることを特徴とする請求項23乃至請求項36のいずれか一項に記載の装置。
【請求項38】
ラベル(2)が放出ユニット(27)にて分離によって形成される帯状の例えば自己接着性ラベル出発材料(11)の使用する構成を備えることを特徴とする請求項23乃至請求項37のいずれか一項に記載の装置。
【請求項39】
個別紙葉状ラベル出発材料の使用する構成を備えることを特徴とする請求項23乃至請求項38のいずれか一項に記載の装置。
【請求項40】
ラベル貼りすべき容器(3)が縦機械軸線を中心に循環して駆動されるロータ(7)上で少なくとも一つのラベル貼りステーション(8)を通して移動される循環式構成のラベル貼り機としての構成を備えることを特徴とする請求項23乃至請求項39のいずれか一項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−186263(P2007−186263A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−1076(P2007−1076)
【出願日】平成19年1月9日(2007.1.9)
【出願人】(598125028)カーハーエス・アクチエンゲゼルシヤフト (125)
【Fターム(参考)】