説明

甘味付けしない量のモナチンを有する飲料製品および香味料系

甘味付けしない量のモナチンを含む飲料製品および香味料系が提供される。甘味付けしない量のモナチンを含む飲料濃縮組成物も提供される。その上、飲料を調製する酢方法であって、香味料系を提供する工程、少なくとも1つの追加の飲料成分を提供する工程、および完全な飲料の0.01質量%から5.0質量%の量の香味料系を少なくとも1つの追加の飲料成分と混合して、完全な飲料を調製する工程を有してなる方法が提供される。

【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
本出願は、ここにその全てを引用する、「Beverage Having a Non-Sweetening Amount of a Potent Natural Sweetener」と題する、2007年12月21日に出願された同時係属の米国特許出願第11/962258号の一部継続出願である、「Beverage products and Flavor Systems Having a Non-Sweetening Amount of Monatin」と題する、2008年12月15日に出願された米国特許出願第12/334937号の優先権を主張する、「Beverage products and Flavor Systems Having a Non-Sweetening Amount of Monatin」と題する、2008年12月16日に出願された国際特許出願第PCT/US2008/086995号の優先権を主張するものである。
【技術分野】
【0002】
本発明は、飲料および飲料濃縮物などの他の飲料製品に関する。特に、本発明は、代替栄養特徴、および/または口当たりに関する市場の要望を満たすのに適した配合を有する飲料および他の飲料製品に関する。
【背景技術】
【0003】
変化する市場の要望を満たすために、飲料の改善された新たな配合物が望まれている。特に、美味しさ、口当たりの良さなどを含む代わりの風味プロファイルを有する飲料の市場の需要が認められている。例えば、風味のインパクトの抑揚を含む代わりの味覚特徴を有する飲料製品の市場の需要が認められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の課題は、飲料製品における代わりの風味プロファイルおよび/または口当たり特徴、もしくはある風味プロファイルまたは味覚特徴のための代わりの配合物に関する市場の要望を満たすのに適した飲料製品を提供することにある。本発明のまたは本発明のある実施の形態のこれらのと他の目的、特徴および利点は、例示の実施の形態の以下の開示と説明から、当業者には明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
甘味付けしない量(non-sweetening amount)のモナチン(monatin)が香味料系および飲料製品の味覚を改変し、例えば、風味のインパクトの抑揚、風味の向上、甘味の一時的効果の改善、素早い甘味の始まりの付加、および/または改善された口当たりの内の1つ以上などの所望の味覚特徴を増加させることが分かった。甘味付けしない量のモナチンにより、例えば、苦味、酸味、臭み(off-flavor)または臭気(off-note)、長引く甘味、後味、またはそれらの任意の組合せなどの飲料製品における望ましくない味覚特徴を低減させられることが分かった。また、甘味付けしない量のモナチンにより、例えば、油っぽさ、粘りけ、べたつき、チョークっぽさ(chalkiness)、ボディのなさ、またはそれらの任意の組合せなどの飲料製品における望ましくない口当たり特徴を低減できることも分かった。
【0006】
第1の態様によれば、水、甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチン、および1種類以上の追加の飲料製品成分を含む飲料が提供される。この1種類以上の追加の飲料製品成分としては、甘味付けする量の、モナチン以外の少なくとも1種類の甘味料、香味料、着色料、酸味料、ビタミン類、ミネラル類、たまはそれらの任意のものの混合物が挙げられる。飲料中のモナチンの甘味付けしない量は、ゼロより多く3.0ppm未満であり、飲料中で味覚改質剤として効果的である。甘味付けする量の、モナチン以外の少なくとも1種類の甘味料は、追加の強い天然甘味料、強い人工甘味料、栄養天然甘味料、モナチン以外の非栄養天然甘味料、およびそれらの任意のものの混合物の内の少なくとも1種類を含む。甘味付けしない量のモナチンが味覚改質剤として含まれている、ここに開示された飲料のある例示の(すなわち、非限定的)実施の形態としては、炭酸飲料、非炭酸飲料、コーラ飲料、お茶類飲料などが挙げられる。
【0007】
ある例示の実施の形態において、飲料製品は、追加の飲料成分が、甘味付けする量の、モナチン以外の少なくとも1種類の甘味料、香味料としてのコーラ香味料、カラメル着色料、およびリン酸、クエン酸、アスコルビン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸を含む酸味料、またはそれらの任意のものの混合物を有するコーラ飲料である。ある例示の実施の形態において、飲料製品は、追加の飲料成分が、甘味付けする量の、モナチン以外の少なくとも1種類の甘味料、香味料としてのお茶香味料およびお茶抽出物の内の少なくとも一方、および酸味料としての、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、乳酸、酒石酸、およびリンゴ酸の内の少なくとも1種類を含むお茶飲料である。
【0008】
第2の態様によれば、初期体積の水、1部の濃縮物の5部の水による希釈によって出来上がる完全な(full strength)飲料において甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチン、および甘味付けする量の、モナチン以外の甘味料、香味料、着色料、酸味料、ビタミン類、ミネラル類、またはそれらの任意のものの混合物を含む1種類以上の追加の飲料製品成分を含む飲料濃縮物が提供される。飲料濃縮物中のモナチンの量は、完全な飲料においてゼロより多く3.0ppm未満となり、完全な飲料において味覚改質剤として効果的である。甘味付けする量の、モナチン以外の甘味料は、追加の強い天然甘味料、強い人工甘味料、栄養天然甘味料、モナチン以外の非栄養天然甘味料、およびそれらの任意のものの混合物の内の少なくとも1種類を含む。ある例示の実施の形態において、飲料濃縮物は、初期体積の水、酸味料、コーラ香味料、およびカラメル着色料をさらに含むコーラ飲料濃縮物である。ある例示の実施の形態において、飲料濃縮物は、酸味料、およびお茶香味料とお茶抽出物の内の少なくとも一方をさらに含むお茶飲料濃縮物である。
【0009】
別の態様によれば、香味料系であって、溶媒と、香味料抽出物および芳香化学物質の内の少なくとも一方と、完全な飲料が、完全な飲料の0.01質量%から5.0質量%の量の香味料系を含むものである、香味料系から作られる完全な飲料において、甘味付けせず、ゼロより多く3.0ppm未満であり、完全な飲料において味覚改質剤として効果的である量のモナチンを含む強い天然甘味料とを含む香味料系が提供される。ある例示の実施の形態において、溶媒は、水、エタノール、グリセリン、プロピレングリコール、ベンジルアルコール、イソプロパノール、およびトリアセチンの内の少なくとも1種類を含む。ある例示の実施の形態において、香味料抽出物は、コーラ抽出物、お茶抽出物、ベリー類抽出物、および柑橘類抽出物の内の少なくとも1種類を含む。
【0010】
別の態様によれば、飲料を製造する方法であって、溶媒、香味料抽出物と芳香化学物質の内の少なくとも一方、および完全な飲料の0.01質量%から5.0質量%の量で香味料系を含む完全な飲料において甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを含む香味料系を提供する工程;炭酸水、非炭酸水、甘味付けする量の、モナチン以外の少なくとも1種類の甘味料、着色料、酸味料、ビタミン類、ミネラル類、およびそれらの任意のものの混合物の内の少なくとも1種類を含む追加の飲料成分を提供する工程;および完全な飲料の0.01質量%から5.0質量%の量の香味料系を追加の飲料成分と混合して、完全な飲料を作る工程を有してなる方法が提供される。この香味料系中のモナチンの量は、完全な飲料においてゼロより多く3.0ppm未満となり、完全な飲料における味覚改質剤として効果的である。甘味付けする量の、モナチン以外の甘味料は、追加の強い天然甘味料、強い人工甘味料、栄養天然甘味料、レバウディオサイドA以外の非栄養天然甘味料、およびそれらの任意のものの混合物の内の少なくとも1種類を含む。
【0011】
ある例示の実施の形態において、その方法は、コーラ飲料を製造する方法であって、香味料抽出物がコーラ香味料を含み、追加の飲料成分が、炭酸水、甘味付けする量の、モナチン以外の少なくとも1種類の甘味料、着色剤としてのカラメル、およびリン酸、クエン酸、アスコルビン酸、乳酸、酒石酸、およびリンゴ酸の内の少なくとも1種類を含む酸味料を含む。ある例示の実施の形態において、その方法は、お茶飲料を製造する方法であって、香味料抽出物はお茶抽出物を含み、追加の飲料成分は、非炭酸水、甘味付けする量の、モナチン以外の甘味料、およびリン酸、クエン酸、アスコルビン酸、乳酸、酒石酸、およびリンゴ酸の内の少なくとも1種類を含む酸味料を含む。
【0012】
当業者は、ここに開示された飲料および他の飲料製品のある例示の実施の形態の以下の説明の恩恵を受ければ、本発明の少なくともある例示の実施の形態により、望ましい味覚プロファイル、栄養特徴などを提供するのに適した改善されたまたは代わりの配合物が得られることを理解するであろう。本発明のまたは本発明のある実施の形態のこれらと他の態様、特徴および利点は、例示の実施の形態の以下の説明から、当業者によりさらに理解されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを有する香味料系および飲料製品を提供する。この開示による香味料系および飲料製品は、多くの異なる特別な配合物または構成要素のいずれを有していてもよいことが理解されよう。この開示による香味料系および飲料製品の配合物は、製品の意図する市場区分、その所望の栄養特徴、風味プロファイルなどのような要因に依存して、ある程度変動し得る。例えば、以下に記載する香味料系および飲料配合物のいずれをも含む、特定の香味料系および飲料の実施の形態の配合物に、さらに別の成分を加える選択肢も一般的である。
【0014】
ここに用いたように、「甘味付けしない量」という用語は、全体としての飲料製品において、味見した人の大半に判断され、甘味付けしない量の甘味料を含有する飲料製品のサンプルを、甘味付けしない量の甘味料を含まない対応して配合された飲料製品のサンプルと比較して、飲料製品の甘味強度を知覚できるほどは増加させない、甘味料の量を称する。ある例示の実施の形態において、飲料製品は、この飲料製品の配合物中に含まれる少量の強い天然甘味料のモナチンにより知覚できるほど甘味が付けられない。任意の特定の甘味料の甘味の閾値は、その甘味料が含まれる飲料製品の配合物に応じて様々であろうことを理解すべきである。例えば、所定の量のある甘味料は、水中において著しく甘いが、それでも、同量の同じ甘味料は、コーラ飲料配合物においては甘味付けしないかもしれない。ある例示の実施の形態において、甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンは、1つ以上の望ましい味覚特徴を増加させ、1つ以上の望ましくない味覚特徴を低減させるかまたはなくし、1つ以上の望ましくない口当たり特徴を低減させ、もしくはこれらの任意の組合せにより、飲料製品の味覚を改善する。ここに用いたように、味覚または口当たり特徴を増加させる、低減させる、抑揚をつける、および向上させるという用語は、甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを含まない対応して配合された飲料製品におけるその特徴の知覚できるレベルと比較して、飲料製品におけるその特徴を知覚できるほど変化させることを意味する。ここに用いたように、「味覚改質剤」という用語は、甘味強度の増加も低減も含まない。しかしながら、甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンは、本発明の飲料製品において、甘味付けする量のある他の甘味料と混ぜられた場合、甘味強度を相乗的に増加させるかもしれず、そのような相乗効果は、本発明の範囲に含まれる。
【0015】
ここに用いたように、「味覚」という用語は、飲料製品の風味を称し、甘味、酸味、苦味、塩味および旨味(例えば、滋養味(savoriness)または肉の味(meatiness))を含む。ここに用いたように、「口当たり」という用語は、飲料製品が口に与える触感(すなわち、口の中の物理的および化学的相互作用による)を称する。口当たりは、飲み込む際の味覚(palate)への初期の知覚から評価される。口当たりおよび味覚(taste)は、互いに重複および/または影響するであろう。
【0016】
ここに用いたように、「望ましくない味覚特徴」という用語は、飲料製品において知覚できる1つ以上の臭みを称する。望ましくない味覚特徴は、当該技術分野において知られており、例えば、以下に限られないが、苦味、酸味、臭み、臭気、渋味、およびそれらの任意の組合せを含む。
【0017】
ここに用いたように、「望ましくない口当たり特徴」という用語は、飲料製品において知覚できる1つ以上の望ましくない触感を称する。望ましくない口当たり特徴は、当該技術分野において知られており、例えば、以下に限られないが、油っぽさ、粘りけ、べたつき、チョークっぽさ、ボディのなさ、水っぽさ、およびそれらの任意の組合せを含む。
【0018】
ここに用いたように、「望ましい味覚特徴」という用語は、ここに記載する飲料製品に加えることのできる1つ以上の魅力的な風味または味覚を称する。望ましい味覚特徴は、当該技術分野において知られており、例えば、以下に限られないが、風味のインパクトの抑揚、風味の向上(例えば、食べたときの風味の知覚)、および良好な甘味の一時的効果(例えば、迅速な甘味の始まり、甘味が後に残らない)を含む。ある例示の実施の形態において、甘味付けしない量の強い天然甘味料により、ここにさらに説明する追加の風味向上剤の必要性が低減するかまたはなくなる。
【0019】
ある例示の実施の形態において、飲料製品中の甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンは、その飲料製品(例えば、コーラ飲料、お茶飲料、飲料濃縮物)の味覚を改質するが、それ自体は、知覚できる甘味に寄与しない。ある例示の実施の形態において、飲料製品は、ゼロより多く3.0ppm未満(例えば、0.1ppmから2.5ppm、1.0ppmから2.0ppm、ゼロより多く1.0ppm未満、0.2ppmから0.5ppm、ゼロより多く0.2ppm未満)の甘味付けしない量のモナチンを含む。
【0020】
使用される甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンは、飲料製品に関する所望のレベルの味覚の変化(例えば、望ましい味覚特徴および/または風味知覚における増加および/または望ましくない味覚特徴または望ましくない口当たり特徴の低減の程度および量)に依存する。使用される甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンは、飲料製品が甘味付けする量の、モナチン以外の甘味料を含有するか否かに依存する。何故ならば、モナチンは、甘味付けする量の、モナチン以外の様々な甘味料と組み合わせて甘味付けしない量で用いられたときに、飲料製品の味覚を変える能力が異なるかもしれないからである。
【0021】
ここに用いたように、「強い甘味料」は、砂糖の少なくとも2倍甘い甘味料、すなわち、質量基準で、同等の甘味を達成するのに砂糖の質量の半分以下しか必要としない甘味料を意味する。例えば、強い甘味料は、砂糖で10度のブリックス(Brix)のレベルまで甘味付けられた飲料製品における同等の甘味を達成するのに砂糖の質量の半分未満しか必要ないであろう。強い甘味料は、栄養甘味料と非栄養甘味料の両方を含む。その上、強い甘味料は、強い天然甘味料および強い人工甘味料の両方を含む。ある強い甘味料に関する一般に受け入れられている効力のデータとしては、例えば:
チクロ 砂糖の30倍甘い
グリシルリジン 砂糖の30〜50倍甘い
ステビオサイド 砂糖の100〜250倍甘い
モグロサイドV 砂糖の100〜300倍甘い
レバウディオサイドA 砂糖の150〜300倍甘い
アセスルファムK 砂糖の200倍甘い
アルパルテーム 砂糖の200倍甘い
サッカリン 砂糖の300倍甘い
ネオヘスペリジンジヒドロカルコン 砂糖の300倍甘い
スクラロース 砂糖の600倍甘い
アリテーム 砂糖の2,000倍甘い
ネオテーム 砂糖の8,000倍甘い
が挙げられる。
【0022】
ここに用いたように、「栄養甘味料」という用語は、一般に、典型的な使用量、例えば、一人分8オンス(約240ml)当たり約5カロリーより多い、かなりのカロリー量を提供する甘味料を称する。ここに用いたように、「非栄養甘味料」は、典型的な使用量においてかなりのカロリー量は提供しない甘味料、すなわち、砂糖の10ブリックスと同等の甘味を達成するのに飲料一人分8オンス(約240ml)当たり約5カロリー未満しか与えない甘味料を称する。ここに用いたように、「フルカロリー」の飲料配合物は、栄養甘味料により甘味付けられた飲料である。ここに用いたように、「減カロリーの飲料」は、フルカロリーのもの、典型的に、以前に市販されたフルカロリーのものと比較して、飲料一人分8オンス(約240ml)当たりのカロリーが少なくとも25%減少した飲料を意味する。ここに用いたように、「ライトな飲料」は、フルカロリーのものと比較して、飲料一人分8オンス(約240ml)当たりのカロリーが少なくとも三分の一減少した飲料を意味する。ここに用いたように、「低カロリー飲料」は、飲料一人分8オンス(約240ml)当たり40カロリー未満である。ここに用いたように、「ゼロカロリーの飲料」または「ダイエット飲料」は、飲料一人分、例えば、8オンス(約240ml)当たり5カロリー未満であることを意味する。
【0023】
ここに用いたように、「天然」という用語は、以下の指針にしたがって定義される:天然成分の原料は、自然に存在するかまたは起源を持つ。発酵および酵素を含む生合成を用いても差し支えないが、化学試薬による合成は利用されない。人工着色料、保存料、および香味料は、天然成分とは見なされない。成分は、少なくとも:物理過程(physical process)、発酵、および酵素性分解を含むある特別な技法により処理または精製されてもよい。適切なプロセスおよび精製技法は、少なくとも:吸収、吸着、凝集、遠心分離、チョッピング(chopping)、調理(焼く、揚げる、茹でる、焙焼)、冷却、切断、クロマトグラフィー、被覆、結晶化、消化、乾燥(噴霧、凍結乾燥(freeze drying)、真空)、蒸発、蒸留、電気泳動、乳化、被包、抽出、押出し、濾過、発酵、研削、浸出、浸漬、微生物学的(レンネット、酵素)、混合、剥離、浸透、冷蔵/冷凍、圧搾、浸せき、洗浄、加熱、イオン交換、凍結乾燥(lyophilization)、浸透、沈殿、塩析、昇華、超音波処理、濃縮、凝集、均質化、再構成、酵素性分解(天然に見つかる酵素を用いて)を含む。加工助剤(清浄剤、触媒、凝集剤、濾過助剤、および結晶化阻害剤などを含む食品成分の魅力および有用性を向上させるための製造助剤として使用される物質と現在定義されている。米国食品医薬品局の規制条例21 CFR§170.3(c)(24)を参照のこと。)は、副次的な添加剤と考えられ、適切に除去されれば、使用してもよい。ここに用いたように、「人工」という用語は、天然ではないいずれのもの、例えば、ヒトにより製造されたいずれのものである。
【0024】
ここに開示された飲料製品に使用される甘味料は、飲料において摂取するのに適した食用消耗品である。「食用消耗品」は、ヒトまた動物の摂取のための食品または飲料もしくは食品または飲料の成分を意味する。甘味料または甘味剤は、ここに用いたように、甘味付けする量で使用されたときに、飲料製品に甘味を与えることのできる、栄養または非栄養の、天然または人工の飲料製品の成分または添加剤(もしくはそれらの混合物)であり得る。香味剤および甘味剤の知覚は、ある程度、成分の相互関係に依存するであろう。風味および甘味は別々に知覚されるかもしれない。すなわち、風味と甘味の知覚は、互いに依存することも、互いに関係ないこともある。例えば、大量の香味剤を使用する場合、少量の甘味剤は容易に知覚できるかもしれず、その逆もまた真なりであろう。それゆえ、任意の所定の製品における香味剤と甘味剤との間の口と嗅覚の相互作用は、成分の相互関係を含むであろう。
【0025】
ある例示の実施の形態において、強い天然甘味料のモナチンは、ここに開示された飲料製品に甘味付けしない量で含まれる。モナチンは他に、2−ヒドロキシ−2−(インドール−3−リメチル)−4−アミノグルタル酸または4−ヒドロキシ−4−(3−インドリルメチル)グルタミン酸として知られている。以下の化学式を参照のこと。モナチンは、スクレロキトン属イリキフォリウス科(Sclerochiton ilicifolius)の植物、特にその樹皮と根からの抽出により得ることができる。モナチンは、生体内または生体外のいずれかで、生合成によっても産生することができる。モナチンは、砂糖(すなわち、ショ糖)の約2000倍の甘味度を有し、非栄養甘味料である。モナチンは、2R,4R−モナチン、2S,4S−モナチン、2R,4S−モナチン、および2S,4R−モナチンの4つの立体異性体を有する。ここに用いたように、「モナチン」という用語は、これら4つの立体異性体の内の任意の1つまたは複数の任意の組合せを称する。
【化1】

【0026】
ある例示の実施の形態において、飲料製品は、甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンに加えて、甘味付けする量の追加の天然または人工の甘味料を1種類以上含んでもよい。ここに用いたように、「甘味付けする量」という用語は、全体としての飲料製品において、味見した人の大半に判断され、甘味付けする量の甘味料を含有する飲料製品のサンプルを、甘味付けする量の甘味料を含まない対応して配合された飲料製品のサンプルと比較して、甘いと知覚される、甘味料の量を称する。甘味料の甘味付けする量は、数値を与える場合、ショ糖の7質量%水溶液の甘味を基準として決定できる。この技法は、当業者によく知られており、例えば、米国特許第4902525号明細書に見られる。甘味料は、また、口当たり、すなわち、飲料のボディーまたはテキスチャーにも影響を与え得る。甘味料は、多すぎると他の風味を圧倒し得るのに対し、少なすぎると、ある場合には、水っぽいまたは風味の弱い飲料ができることがある。
【0027】
甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを含む、ここに開示された飲料の様々な実施の形態において、甘味付けする量で使用するのに適した、モナチン以外の甘味料は、甘味付けする量の天然(例えば、追加の天然)および人工または合成の甘味料を含む。甘味付けする量の適切な甘味料および甘味料の組合せは、所望の栄養特徴、飲料製品の味覚プロファイル、味覚および他の官能要因のために選択される。少なくともそのようなある例示の実施の形態に適した天然甘味料は、甘味付けする量の、例えば、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、D−タガトース、エリトリトール、マルチトール、マルトース、ラクトース、フラクトオリゴ糖、レバウディオサイドA、ラカンカ、モグロサイドV、グリシルリジン、ブラゼイン、キシロース、アラビノース、イソマルト、ラクチトール、トレハロース、リボース、タンパク質甘味料、例えば、タウマチン、モネリン、L−アラニンおよびグリシン、並びにそれらの任意の組合せの内の1種類以上を含む。ここに開示された飲料製品のある例示の実施の形態は、甘味付けしない量で含まれる強い天然甘味料のモナチンとは異なる、甘味付けする量の少なくとも1種類の追加の強い天然甘味料を含む。例えば、ある実施の形態は、甘味付けしない量のモナチンおよび甘味付けする量のレバウディオサイドAを含んでよい。別の実施例において、ある実施の形態は、甘味付けしない量のモナチンおよび甘味付けする量のラカンカを含んでよい。
【0028】
ある例示の実施の形態において、ここに開示された飲料製品中の甘味付けする量の強い天然甘味料は、例えば、ステビア植物からの抽出または精製によって得られる、強い非栄養甘味料のレバウディオサイドAであってよい。ステビア(例えば、菊科ステビア属(Stevia rebaudiana Bertoni))は、その葉が天然の甘いジテルペングリコシド(例えば、ステビオールグリコシド)の複雑な混合物を含有する、甘い味の植物である。ステビオサイドおよびレバウディオサイドは、甘味の一因となる、ステビアの成分である。典型的に、これらの化合物は、ステビオサイド(乾燥質量で4〜13%)と、ステビオールビオサイド(steviolbioside)(微量)と、レバウディオサイドA(2〜6%)、レバウディオサイドB(微量)、レバウディオサイドC(1〜2%)、レバウディオサイドD(微量)およびレバウディオサイドE(微量)を含むレバウディオサイドと、ズルコサイドA(0.4〜0.7%)とを含むことが分かっている。そのような化合物は、ここでは、ステビア成分と称される。
【0029】
ある例示の実施の形態において、ここに開示された飲料製品中の甘味付けする量の強い天然甘味料は、例えば、非栄養性の強い甘味料のラカンカであってよい。ラカンカは、様々な異なる綴りと発音を有し、ウリ科(family Cucurbitaceae)、Jollifieae連、Thladianthinae亜連、ラカンカ属(genus Siraitia)の植物の果実から得られる。ラカンカは、しばしば、属/種S. grosvenorii、S.siamensis、S.silomaradjae、S.sikkimensis、S.africana、S.borneensis、およびS.taiwanianaから得られる。適切な果物は、羅漢果果実と呼ばれることも多い、属/種S.grosvenoriiのものを含む。ラカンカは、例えば、米国特許第5411755号明細書に論じられているように、産生しても差し支えない。ラカンカは、トリテルペングリコシドまたはモグロサイド(例えば、モグロサイドV)を含有し、これらの成分はラカンカ甘味料として使用してよい。ラカンカは、ジュースまたはジュース濃縮物、粉末などとして使用できる。ある例示の実施の形態において、ラカンカジュースは、モグロサイドV、モグロサイドIV、11−オキソ−モグロサイドV、シアメノシドおよびそれらの混合物などのモグロサイドを少なくとも約0.1%(例えば、0.1%から約15%)含有する。ある例示の実施の形態において、ラカンカジュース濃縮物は少なくとも約2.0質量%のモグロサイドVを含有する。ある例示の実施の形態において、ラカンカ粉末は少なくとも約45質量%のモグロサイドVを含有する。
【0030】
他の果物、野菜または植物からの甘味料を、甘味付けしない量の強い天然甘味料を含むここに開示された飲料製品の少なくともある例示の実施の形態において、甘味付けする量で天然または加工甘味料として使用してもよい。
【0031】
ある例示の実施の形態において、甘味付けしない量の強い天然甘味料のレバウディオサイドAを有する飲料製品は、例えば、リンゴ、チコリ、ハチミツなどの天然源からのスクロース、フルクトース、グルコース、グルコース・フルクトース・シロップ、例えば、高フルクトースコーンシロップ、転化糖、メープルシロップ、メープルシュガー、黒糖糖蜜、例えば、マイルドモラセス、ダークモラセス、廃糖蜜、および甜菜糖蜜などのサトウキビ糖蜜、およびそれらの任意のものの混合物などの、甘味付けする量の栄養性の天然結晶質または液体甘味料も含有する。
【0032】
ここに開示された飲料製品の少なくともある実施の形態において随意的な追加の甘味料として甘味付けする量で使用するのに適した例示の人工甘味料は、甘味付けする量の強い人工甘味料を含む。そのような強い人工甘味料としては、ペプチド系甘味料、例えば、アスパルテーム、ネオテーム、およびアリテーム、並びに非ペプチド系甘味料、例えば、サッカリンナトリウム、サッカリンカルシウム、アセスルファームカリウム、ナトリウムチクロ、カルシウムチクロ、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、スクラロース、およびそれらの任意の混合物が挙げられる。この開示の恩恵を受ければ、甘味付けしない量のここに開示した強い天然甘味料のモナチンを含む飲料製品の様々な実施の形態において、甘味付けする量で使用するのに適した追加のまたは代わりの甘味料を選択することは当業者の能力の範囲内であろう。
【0033】
ある例示の実施の形態において、以下に限られないが、酸味料、着色料、香味料、ミネラル類、ビタミン類、果汁、果実香味料、または他の果実産物、他の味覚改質剤、例えば、味覚剤(tastent)、マスキング剤など、風味向上剤、および/または炭酸を含む追加の飲料成分を加えてもよく、これらのものは、典型的に、味覚、口当たり、栄養特徴などを変えるために飲料製品配合物に加えても差し支えない。この開示による少なくともある飲料製品配合物に適しているであろう例示の香味料としては、コーラ香味料、お茶香味料、柑橘香味料、ベリー香味料、スパイス香味料などが挙げられる。二酸化炭素の形態にある炭酸を発泡のために加えてもよい。他の成分、製造技法、所望の賞味期限などに応じて、所望であれば、保存料を加えても差し支えない。必要に応じて、カフェインを加えても差し支えない。
【0034】
ここに開示された飲料製品は、飲料、すなわち、直ぐに飲める(ready-to-drink)液体飲料、飲料濃縮物などを含む。飲料としては、例えば、炭酸ソフトドリンク(例えば、コーラ飲料、柑橘飲料、ジンジャーエール、ルートビア、味付きセルツァー炭酸水)、非炭酸ソフトドリンク、ドリンクサーバー向け飲料、フローズンタイプの直ぐに飲める飲料、コーヒー飲料、お茶飲料、乳飲料、粉末飲料濃縮物並びに液体飲料濃縮物、味付き水、強化水(例えば、Propel(商標)フィットネス用水)、果汁および果汁風味ドリンク、スポーツドリンク、栄養飲料、水分補給ドリンク(例えば、GATORADE(商標))、健康ドリンクおよびアルコール飲料が挙げられる。飲料はさらに、例えば、フルカロリードリンク/飲料および減カロリー(例えば、ライト、ダイエット、ゼロカロリー)ドリンク/飲料を含む。ここに開示された甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを含む飲料製品のある例示の実施の形態は、水(好ましくは炭酸水)、甘味付けする量の、モナチン以外の少なくとも1種類の甘味料、コーラの実の抽出物および/または他のコーラ香味料、カラメル、酸味料、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、乳酸、酒石酸、および/またはリンゴ酸、および随意的な他の成分を含むコーラ飲料である。ここに開示された甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを含む飲料製品のある例示の実施の形態は、水、甘味付けする量の、モナチン以外の少なくとも1種類の甘味料、少なくとも1種類のお茶抽出物およびお茶香味料、酸味料、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、乳酸、酒石酸および/またはリンゴ酸、および随意的な他の成分を含むお茶飲料である。追加と代わりの適切な成分は、この開示の恩恵を受ければ、当業者により認識されるであろう。
【0035】
「飲料濃縮物」および「シロップ」という用語は、この開示全体に渡り交換可能に使用されている。あるいは、飲料濃縮物は粉末形態にあってもよい。考えられる飲料濃縮物の少なくともある例示の実施の形態は、追加の成分が加えられる初期体積の水により調製される。完全な飲料組成物は飲料濃縮物から、濃縮物が完全な飲料まで希釈されるようにこの濃縮物に追加の体積の水を加えることによって調製できる。典型的に、例えば、完全な飲料は、約1部の濃縮物を約3から約7部の水と混ぜ合わせることによって、濃縮物から調製できる。ある例示の実施の形態において、完全な飲料は、1部の濃縮物を5部の水と混ぜ合わせることによって、調製される。ある例示の実施の形態において、完全な飲料を調製するのに用いられる追加の水は、炭酸水である。ある他の実施の形態において、完全な飲料は、濃縮物の調製とその後の希釈を行わずに、直接調製される。
【0036】
便宜上、いくつかの成分は、ある場合において、飲料製品の配合または製造に用いられるその成分の元の形態を参照することによって、ここに記載されていることが、当業者には理解されよう。成分のそのような元の形態は、その成分が完成した飲料製品中に見られる形態とは異なるかもしれない。それゆえ、例えば、この開示による飲料製品のある例示の実施の形態において、甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンは、典型的に、飲料中に実質的に溶解され、分散されているであろう。同様に、固体、濃縮物(例えば、ジュース濃縮物)などと特定されている他の成分は、典型的に、その元の形態で残っているよりもむしろ、飲料全体に渡り、または飲料濃縮物全体に渡り、均一に分散しているであろう。それゆえ、飲料製品配合物のある成分への言及は、飲料製品中の成分の形態への制限として解釈すべきではなく、むしろ、製品配合物の単離された成分としてその成分を記載する都合の良い手段として解釈すべきである。
【0037】
水は、甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを含む、ここに開示された飲料製品中の基本成分であり、典型的に、残りの成分がその中に溶解、乳化、懸濁または分散されるビヒクルまたは液体部分である。飲料製品のある実施の形態の製造に、精製水を用いても差し支えなく、飲料の味覚、香り、または外観に悪影響を与えないように、標準的な飲料品質の水を利用してもよい。水は、典型的に、無色透明であり、好ましくないミネラル類、味覚および臭いを含まず、有機物質を含まず、アルカリ度が低く、飲料製造時に適用される業界基準および政府基準に基づく許容される微生物品質のものである。ある例示の実施の形態において、水は、完全な飲料の約80質量%から約99.9質量%までのレベルで存在する。少なくともある例示の実施の形態において、ここに開示された飲料および濃縮物中に用いられる水は、「処理水」であり、これは、米国特許第7052725号明細書に開示されたように、ここに記載された成分のいずれの随意的な添加前に、水のミネラル含有量を実質的に全て除去するために処理された水を称する。処理水を製造する方法は、当業者に知られており、特に、脱イオン、蒸留、濾過および逆浸透(「R−O」)を含む。「処理水」、「精製水」、「脱塩水」、「蒸留水」および「R−O水」という用語は、この議論において一般に同意であると理解され、実質的に全てのミネラル含有量が除去され、典型的に、合計で約500ppm以下の、例えば、約250ppm以下しか溶解固形物を含有しない水を称する。
【0038】
甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを含む、ここに開示された飲料製品のある実施の形態は、1種類以上の酸も含む。酸味料は、例えば、飲料の味覚に酸味を添えること、美味しさを向上させること、喉の渇きを癒す効果を増大させること、甘味を改質すること、および穏やかな保存料として働くことを含む1つ以上の機能の内のいずれを果たしても差し支えない。適切な酸は、公知であり、この開示の恩恵を受ければ、当業者には明らかであろう。ここに開示された甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを含む飲料のいくつかまたは全ての実施の形態に使用するのに適した例示の酸としては、リン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、アスコルビン酸、フマル酸、グルコン酸、コハク酸、マレイン酸およびアジピン酸並びにそれらの任意のものの混合物が挙げられる。
【0039】
酸は、例えば、溶液の形態で、所望のpHの飲料を提供するのに十分な量で使用することができる。典型的に、例えば、酸味料の1種類以上の酸は、使用する酸味料、所望のpH、使用する他の成分などに応じて、合計で、飲料の約0.01質量%から約0.5質量%、例えば、飲料の約0.05質量%から約0.25質量%の量で使用される。少なくとも甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを含む、ここに開示された飲料製品の少なくともある例示の実施の形態のpHは、約2.0から約5.0の範囲の値であり得る。ある例示の実施の形態における酸は、飲料の風味を向上させる。酸が多すぎると、飲料の風味が損なわれ、酸っぱさやまたは他のまずさ(off-taste)が生じるのに対し、酸が少なすぎると、飲料の味覚のめりはりがなくなることがある。
【0040】
選択される特定の酸およびその使用量は、一部には、他の成分、飲料製品の所望の賞味期限、並びに飲料のpH、滴定酸度、および味覚への影響に依存する。当業者には、この開示の恩恵を受ければ、アスパルテームなどのペプチド系の人工甘味料を含有する飲料製品を調製する場合、得られた飲料組成物は、その人工甘味料の甘味効果を維持するためにあるpH未満に最良に維持される。カルシウム補給飲料の調製において、カルシウム塩が存在すると、pHが増し、これにより、塩の分解を補助し、人工甘味料の安定性のための所望のpHを維持する両方のために、追加の酸が必要になる。飲料組成物中に追加の酸が存在すると、その組成物の滴定酸度が増加し、その結果、得られた飲料がより酸っぱい味になってしまう。ここに開示した甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを含む飲料の任意の特定の実施の形態の酸味料成分のための適切な酸または酸の組合せおよびそのような酸の量を選択することは、この開示の恩恵を受ければ、当業者の能力の範囲内であろう。
【0041】
甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを含む、ここに開示された飲料製品のある例示の実施の形態は、pHを調節するために少量のアルカリ剤を含有してもよい。そのようなアルカリ剤の例としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、および炭酸カリウムが挙げられる。例えば、アルカリ剤の水酸化カリウムは約0.02質量%から約0.04質量%の量で使用してよく、約0.03質量%の量が特定の飲料には典型的である。その量は、アルカリ剤の種類と、pHを調節すべき程度とによる。
【0042】
甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを含む、ここに開示された飲料製品および香味料系は、必要に応じて、1種類以上の追加の香味料組成物、例えば、天然と合成の果実香味料、植物香味料、他の香味料、およびそれらの混合物を含有する。ここに用いたように、「果実香味料」という用語は、概して、種子植物の食用の生殖部分由来の香味料を称する。甘い果肉が種子に関連するもの、例えば、バナナ、トマト、クランベリーなどと、小さい果肉質のベリー類を有するものの両方が含まれる。また、「果実香味料」という用語には、天然源由来の果実香味料に似せて作られた合成香味料も含まれる。適切な果実の供給源の例としては、果実全体またはその部分、果汁、果汁濃縮物、果実ピューレおよびそのブレンド、乾燥果実粉末、乾燥果汁粉末、凍結乾燥果汁、粉末およびピューレなどが挙げられる。
【0043】
例示の果実香味料の例としては、柑橘香味料、例えば、オレンジ、マンダリンオレンジ、タンジェリン、タンジェロ、ザボン、レモン、ライムおよびグレープフルーツ、並びにリンゴ、ブドウ、チェリー、およびパイナップル香味料などの香味料、並びにそれらの任意の組合せが挙げられる。ある例示の実施の形態において、飲料濃縮物、飲料、および香味料系は、果実香味料成分、例えば、果汁濃縮物または果汁を含む。ここに用いたように、「植物香味料」という用語は、果実以外の、植物の部分由来の香味料を称する。それゆえ、植物香味料は、木の実、樹皮、根および葉の精油および抽出物由来の香味料を含み得る。また、天然源由来の植物香味料に似せて作られた合成香味料も「植物香味料」という用語に含まれる。そのような植物香味料の例としては、コーラ香味料、お茶香味料、コーヒー、ココア、ヘーゼルナッツ、アーモンド、他の木の実香味料、およびそれらの混合物が挙げられる。香味料成分は、上述した香味料の様々なもののブレンドをさらに含んで差し支えない。ここに記載された飲料濃縮物、飲料、および香味料系のある例示の実施の形態において、コーラ香味料成分および/またはお茶香味料成分が使用される。ここに開示された甘味付けしない量の強い天然甘味料を含む飲料に風味特徴を与えるために有用な香味料成分の特定の量は、選択される風味、所望の風味の印象、および香味料成分の形態による。当業者には、この開示の恩恵を受ければ、所望の風味の印象を達成するのに用いられる任意の特定の香味料成分の量を容易に決定することができるであろう。
【0044】
ある例示の実施の形態において、ここに開示された甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを含む飲料製品および香味料系は、ジュースの形態で提供することができる。ジュースは、濃縮物、ピューレ、濃度100%(single-strength)のジュースの形態、または他の適切な形態で用いることができる。ここに用いた「ジュース」という用語は、濃度100%の果汁および/または野菜汁、並びに濃縮物、ピューレ、ミルク、および他の形態を含む。所望の風味を有する飲料を生成するために、多数の異なる果汁および/または野菜汁を、必要に応じて、他の香味料と共に組み合わせて差し支えない。適切なジュース源の例としては、以下に限られないが、プラム、プルーン、ナツメヤシ、パイナップル、桃、バナナ、リンゴ、西洋梨、グアバ、アプリコット、ココナッツ、オリーブ、キウイ、マルメロ、クロウメモドキ、パッションフルーツ、ナナカマド、ザクロ、柿、マンゴ、大黄、パパイヤ、ライチ、レモン、オレンジ、ライム、タンジェリン、マンダリンオレンジ、タンジェロ、ザボン、グレープフルーツ、バルバドスチェリー(アセロラチェリー)、ベアベリー、ブラックベリー、ブルーベリー、ボイゼンベリー、チェリー、チョークチェリー、クラウドベリー、クランベリー、小粒の干しぶどう、ナツメヤシ、デューベリー、エルダーベリー、ブドウ、西洋スグリ、ハックルベリー、ローガンベリー、オラリーベリー、マルベリー、干しぶどう、プレーンズベリー(plains berry)、プレイリーベリー、ラズベリー、サスカトゥーンベリー、サーモンベリー、シーバックソーンベリー、スローベリー、イチゴ、クロミキイチゴ、ソーンベリー、ワインベリー、ハイデルベリーなどが挙げられる。この開示の恩恵を受ければ、少なくともある例示の実施の形態に使用するのに適した多数の追加のおよび代わりのジュースが、当業者に明らかであろう。ジュースを用いたここに開示された飲料製品において、ジュースは、例えば、飲料の少なくとも約0.2質量%のレベルで用いてもよい。ある例示の実施の形態において、ジュースは、飲料の約0.2質量%から約40質量%のレベルで用いられる。典型的に、ジュースは、仮にそうしたら、約1質量%から約20質量%の量で使用することができる。
【0045】
色が薄いそのようなジュースのあるものを、飲料の色を濃くせずに、飲料のジュース含量を増加させるためおよび/または風味を調節するために、ある例示の実施の形態の配合物に含ませても差し支えない。そのようなジュースの例としては、リンゴ、西洋梨、パイナップル、桃、レモン、ライム、オレンジ、マンダリンオレンジ、タンジェロ、ザボン、アプリコット、グレープフルーツ、タンジェリン、大黄、カシス、マルメロ、パッションフルーツ、パパイヤ、マンゴ、グアバ、ライチ、キウイ、マンダリン、ココナッツ、およびバナナが挙げられる。所望であれば、風味を抜いた脱色したジュースを用いても差し支えない。
【0046】
ここに開示した飲料製品および香味料系の少なくともある例示の実施の形態に使用するのに適した他の香味料の例としては、桂皮、クローヴ、シナモン、コショウ、生姜、バニラスパイス香味料、カルダモン、コリアンダー、ルートビア、サッサフラス、朝鮮人参などのスパイス香味料が挙げられる。少なくともある例示の実施の形態に使用するのに適した数多くの追加のおよび代わりの香味料が、この開示の恩恵を受ければ、当業者には明白であろう。香味料は、抽出物、含油樹脂、ジュース濃縮物、瓶詰め業者のベース、または当該技術分野において公知の他の形態にあって差し支えない。少なくともある例示の実施の形態において、そのようなスパイスまたは他の香味料は、ジュースまたはジュースの組合せの香味料を引き立たせる。
【0047】
1種類以上の香味料を乳濁液の形態で使用して差し支えない。香味料乳濁液は、香味料のいくつかまたは全てを、必要に応じて飲料の他の成分と共に、乳化剤と混合することにとよって調製できる。この乳化剤は、香味料を一緒に混合するときにまたはその後に加えてもよい。ある例示の実施の形態において、乳化剤は水溶性である。例示の適した乳化剤としては、アラビアゴム、加工デンプン、カルボキシメチルセルロース、トラガカント、ガッチゴム(gum ghatti)および他の適切なゴムが挙げられる。追加の適切な乳化剤は、この開示の恩恵を受ければ、飲料配合物の当業者にとって明白であろう。例示の実施の形態における乳化剤は、香味料および乳化剤の混合物の約3%より多くを構成する。ある例示の実施の形態において、乳化剤は、混合物の約5%から約30%である。
【0048】
混濁剤(clouding agent)としても機能できる増量剤が、飲料中に分散した乳濁液滴を維持するのに一般に用いられる。そのような増量剤の例は、臭素化植物油、ロジンエステル、および特に、エステルガムである。少なくともここに開示された甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを含む飲料に、市販されている任意の増量剤を使用することができる。香味料乳濁液滴を安定化させるために、増量剤の他に、乳化剤および乳化安定剤を使用して差し支えない。そのような乳化剤および乳化安定剤の例としては、ガム、ペクチン、セルロース、ポリソルベート、ソルビタンエステルおよびアルギン酸プロピレングリコールが挙げられる。
【0049】
ここに開示された飲料製品のある例示の実施の形態に発泡を与えるために、二酸化炭素が使用される。飲料に炭酸を含ませるための当該技術分野に公知の技法および炭酸化装置のいずれのものを用いても差し支えない。二酸化炭素は、飲料の味覚と外観を向上させ、好ましくない細菌を抑制し破壊することによって、飲料の純度を守るのに役立つことができる。ある実施の形態において、例えば、飲料は、約7.0体積までの二酸化炭素のCO2レベルを有する。典型的な実施の形態は、例えば、約0.5から5.0体積の二酸化炭素を有するであろう。ここと独立請求項に用いられるように、1体積の二酸化炭素は、60°F(16℃)および大気圧で、任意の所定の量の水により吸収される二酸化炭素の量として定義される。気体の体積は、その気体を吸収する水が占めるのと同じ空間を占める。二酸化炭素含量は、発泡の所望のレベルおよび飲料の味覚または口当たりへの二酸化炭素の影響に基づいて、当業者によって選択できる。炭酸化は、天然であっても、合成であっても差し支えない。
【0050】
必要に応じて、ここに開示された甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを含む飲料の様々な実施の形態にカフェインを加えても差し支えない。加えるカフェインの量は、所望の飲料の性質、飲料を市場に出すべき国の任意の適用規制対策などにより決まる。カフェインは、食品および飲料に使用するために許容される純度のものでなければならない。カフェインは、起源が天然(例えば、コラノキの実、カカオナッツ、コーヒーおよび/またはお茶からの)であっても、合成されたものであっても差し支えない。追加のカフェインを加える前に、配合物中にカフェインが存在する場合(例えば、コーヒーまたはお茶飲料において)、その中に存在するカフェインは、飲料中のカフェインのパーセンテージに含めるべきである。カフェインの量は、濃度100%の飲料の約0.002質量%から約0.05質量%までであり得る。ある実施の形態において、カフェインの量は約0.005%から約0.02%までである。ある例示の実施の形態において、カフェインは、飲料の0.02質量パーセント以下のレベルで含まれる。濃縮物またはシロップについて、カフェインのレベルは、約0.006%から約0.15%までであり得る。例えば、カフェイン抜きではないフレーバーコーヒーが使用される場合、カフェインのレベルはそれより高くても差し支えない。何故ならば、これらの素材はカフェインを天然に含有するからである。
【0051】
ここに開示された飲料製品は、一般に、飲料配合物中に典型的に見つかるもののいずれも含む、追加の成分を含有してもよい。これらの追加の成分は、例えば、安定化された飲料濃縮物に典型的に加えることができる。そのような追加の成分の例としては、以下に限られないが、カフェイン、カラメルおよび他の着色剤または染料、消泡剤、ガム、乳化剤、お茶固形物、お茶抽出物、濁り成分、および栄養補給物質などのここに開示されたものが挙げられる。
【0052】
栄養補給成分の例は、当業者に知られており、その例としては、以下に制限するものではなく、ビタミン類、ミネラル類、ハーブまたは植物、アミノ酸、または必須脂肪酸または酵素、プロテアーゼ、組織、器官、睾丸(glands)またはその部分が挙げられる。ビタミン類としては、以下に限られないが、ビタミンA、ビタミンE(トコフェロール)、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB3(ナイアシン)、ビタミンB5(パントテン酸)、ビタミンB6(ピリドキシン)、ビタミンB7(ビオチン)、ビタミンB9(葉酸)、ビタミンB12(シアノコバラミン)、ビタミンK(ナフトキノン)、ビタミンD(D1(エルゴカルシフェロールとルミステロールの1:1の分子化合物);D2(エルゴカルシフェロールまたはカルシフェロール);D3(コレカルシフェロール);D4(ジヒドロタキステロール);D5(シトカルシフェロール))、並びにそれらの組合せが挙げられる。補給物質は、典型的に、良好な製造慣例の下で一般に許容される量で存在し、典型的に、RDVが確立されている場合には、約1%から約100%のRDVの間の量で存在する。ある実施の形態において、栄養補給成分は、確立されている場合、約5%から約20%のRDVの量で存在してよい。
【0053】
ここに開示された甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを含む飲料製品は、必要に応じて、1種類以上の着色料をさらに含んでも差し支えない。ここに用いたように、「着色料」は、色を与える任意の化合物を意味することが意図されており、その化合物としては、以下に限られないが、天然顔料、合成顔料、着色添加物およびそれらの混合物が挙げられる。天然と人工の着色料を使用してよい。ここに開示された甘味付けしない量の強い天然甘味料を含む飲料を着色するために、1種類以上のFD&C染料(例えば、黄色5号、青色2号、赤色40号)および/またはFD&Cレーキを使用して差し支えない。少なくともここに開示された甘味付けしない量の強い天然甘味料を含む飲料に使用してよい例示のレーキ染料は、レーキの赤色40号、黄色6号、青色1号などのFDAで承認されたレーキである。その上、他の従来の食品および食品着色利用と組み合わせたFD&C染料またはFD&Cレーキ染料の混合物を使用してもよい。他の着色料、例えば、天然添加物を利用してもよい。そのような他の着色料の非限定的例としては、果汁および野菜汁および/または粉末、カラメル、リボフラビン、カロチノイド(例えば、ベータカロチン)、ウコン、およびリコピンが挙げられる。使用する着色料の正確な料は、使用する着色料および完成した製品において望ましい強度により、様々である。一般に、着色料は、利用する場合、組成物の約0.0001質量%から約0.5質量%、約0.001質量%から約0.1質量%、または約0.004質量%から約0.1質量%のレベルで存在すべきである。
【0054】
甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチンを含む、ここに開示された飲料製品の少なくともある実施の形態において、保存料を用いてもよい。すなわち、少なくともある例示の実施の形態は、随意的な溶解した保存料系を含有する。4.0未満のpHを有する溶液、特に、3.0未満のpHの溶液は、典型的に、「微生物安定性(microstable)」である。すなわち、それらの溶液は、微生物の増殖を阻害し、それゆえ、さらに保存料を必要とせずに、摂取前に長期間の貯蔵に適している。しかしながら、所望であれば、追加の保存料系を用いても差し支えない。保存料系が用いられる場合、製造中の任意の適切なときに、例えば、ある場合には、甘味料の添加前に、飲料製品の加えて差し支えない。ここに用いたように、「保存料系」または「保存料」という用語は、制限を意図するものではなく、安息香酸塩、例えば、安息香酸ナトリウム、安息香酸カルシウムおよび安息香酸カリウム、ソルビン酸塩、例えば、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カルシウム、およびソルビン酸カリウム、クエン酸塩、例えば、クエン酸ナトリウムおよびクエン酸カリウム、ポリリン酸塩、例えば、ヘキサメタリン酸ナトリウム(SHMP)、およびそれらの混合物などの公知の化学保存料、並びにアスコルビン酸、EDTA、BHA、BHT、TBHQ、デヒドロ酢酸、炭酸ジメチル、エトキシキン、ヘプチルパラベン、およびそれらの任意の組合せなどの酸化防止剤を含む、食品および飲料の組成物に使用するのに認可された全ての適切な天然の保存料を含む。
【0055】
保存料は、適用される法律および規則の下で指定された最大レベルを超えない量で使用できる。使用される保存料のレベルは、典型的に、計画された最終製品のpH、並びに特定の飲料配合物の微生物学的腐敗可能性(spoilage potential)の評価にしたがって、調節される。利用される最大レベルは典型的に、飲料の約0.05質量%である。この開示の恩恵を受ければ、この開示にしたがう飲料に関する適切な保存料または保存料の組合せを選択することは、当業者の能力の範囲内であろう。
【0056】
ここに開示された飲料製品の少なくともある例示の実施の形態に適した飲料保存の他の方法としては、例えば、高温充填およびトンネル滅菌などの、熱処理または熱加工処理工程が挙げられる。そのような工程は、飲料製品における酵母、カビおよび微生物の増殖を低減させるために使用することができる。例えば、ブラウム(Braum)等の米国特許第4830862号明細書には、果汁飲料の製造における滅菌の使用、並びに炭酸飲料における適切な保存料の使用が開示されている。カスティン(Kastin)の米国特許第4925686号明細書には、安息香酸ナトリウムおよびソルビン酸カリウムを含有する熱滅菌された冷凍可能な果汁組成物が開示されている。
【0057】
本発明の別の態様によれば、甘味付けしない量の強い天然甘味料のモナチン、溶媒、および香味料抽出物と芳香化学物質との内の少なくとも一方を含む香味料系が提供される。ある例示の実施の形態において、この香味料系は、完全な飲料中において甘味付けしない量であって、この香味料系が完全な飲料の約0.01質量%から約5.0質量%(例えば、約0.2質量%から約3.5質量%、約0.35質量%から約0.5質量%)の量で完全な飲料中に含められた後に、完全な飲料中でモナチンがゼロより多く3.0ppm未満(例えば、0.1ppmから2.5ppm、1.0ppmから2.0ppm、ゼロより多く1.0ppm未満、0.2pmから0.5ppm、ゼロより多く0.2ppm未満)となる量でモナチンを含む。
【0058】
ある例示の実施の形態において、前記溶媒としては、水、エタノール、グリセリン、プロピレングリコール、ベンジルアルコール、イソプロパノール、トリアセチン、およびそれらの内の任意のものの混合物が挙げられる。ある例示の実施の形態において、前記香味料抽出物としては、果実抽出物、植物抽出物、スパイス抽出物、およびこれらの内の任意のものの混合物が挙げられるであろう。例示の果実抽出物としては、柑橘類抽出物(例えば、中でも、オレンジ、マンダリンオレンジ、タンジェリン、タンジェロ、ザボン、レモン、ライム、およびグレープフルーツの抽出物)、ベリー類抽出物(例えば、中でも、ブラックベリー、ブルーベリー、ボイゼンベリー、クランベリー、ラズベリー、およびイチゴの抽出物)、およびリンゴ、ブドウ、チェリー、パイナップル、プラム、プルーン、イチジク、桃、バナナ、西洋梨、グアバ、アプリコット、ココナッツ、オリーブ、キウイ、マルメロ、パッションフルーツ、ザクロ、柿、マンゴ、大黄、パパイヤ、ライチ、小粒の干しぶどう、およびナツメヤシの抽出物が挙げられる。例示の植物抽出物としては、コーラの実、お茶、コーヒー、カカオ豆、ヘーゼルナッツ、アーモンドなどが挙げられる。例示のスパイス抽出物としては、桂皮、クローブ、シナモン、胡椒、生姜、バニラ、カルダモン、コリアンダー、ルートビア、サッサフラス、朝鮮人参などが挙げられる。
【0059】
ある例示の実施の形態において、芳香化学物質としては、嗅覚官能効果を提供し、米国食品香料製造者協会(FEMA)により一般に安全と認められる(GRAS)ものと指定された任意の化学物質が挙げられる。FEMAによりGRASと指定された化学物質は、ある基準を用いてテストされ、ヒトが使用するのに安全であると見なされている。例示のGRAS芳香化学物質としては、アセトアルデヒド、酢酸、酢酸イソアミル、3−メチルブタノール、酪酸イソアミル、ヘキサン酸イソアミル、吉草酸イソアミル、ベンズアルデヒド、安息香酸、酢酸ベンジル、ベンジルアルコール、桂皮酸ベンジル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、ブタノール、イソブタノール、酪酸ブチル、酪酸イソブチル、イソ酪酸ブチル、ヘキサン酸ブチル、プロピオン酸イソブチル、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、酪酸、イソ酪酸、シンナムアルデヒド、桂皮酸、2,3−ブタンジオン、酢酸エチル、アセト酢酸エチル、ベンゾイル酢酸エチル、酪酸エチル、イソ酪酸エチル、桂皮酸エチル、ヘプタン酸エチル、乳酸エチル、2−メチル酪酸エチル、プロピオン酸エチル、ピルビン酸エチル、吉草酸エチル、イソ吉草酸エチル、2−ヘプタノン、ヘキサナール、ヘキサン酸、ヘキサノール、ラズベリーケトン、α−イオノン、β−イオノン、乳酸、2−メチルブチルアルデヒド、イソバレルアルデヒド、2−メチル酪酸、桂皮酸メチル、2−メチル酪酸メチル、プロピオン酸メチル、プロピオンアルデヒド、プロパン酸、プロパノール、ピルビン酸、吉草酸、イソ吉草酸、バニリン、4−メチル−5−ヒドロキシエチルチアゾール、アセトン、ヘプタン酸、2−メチル酪酸2−メチルブチル、2−イソプロピル−5−メチル−2−ヘキサナール、3−ヒドロキシ酪酸エチル、イソ桂皮酸2−メチルブチル、イソ酪酸イソアミル、チグリル酸、酢酸D−2−メチルブチル、L−2−メチルブタノール、メタノール、シクロペンタデカノン、無水酢酸、および他の化合物が挙げられる。GRAS芳香化学物質は、天然源から抽出されても、または合成により生成されてもよい。
【実施例】
【0060】
以下の実施例は、本発明の特別な実施の形態であるが、それに制限することを意図するものではない。
【0061】
実施例1
水中、必要に応じて水と他の溶媒の混合物中、0.01質量%(100ppm)のモナチンの香味料溶液を調製する。飲料を調製するために、飲料の総質量に基づいてゼロより多く3.0質量%未満(例えば、0.1〜2.5質量%、1.0〜2.0質量%)の量の香味料溶液を、他の飲料成分、例えば、甘味付けする量の甘味料、酸味料、別の香味料、着色料、追加の水、および任意の他の飲料成分の内の1種類以上と混合する。この飲料は、炭酸飲料、非炭酸飲料、または任意の他の飲料製品であってよい。甘味付けしない量(例えば、ゼロより多く3.0ppm未満、0.1ppmから2.5ppm、1.0ppmから2.0ppm、ゼロより多く1.0ppm未満、0.2ppmから0.5ppm、ゼロより多く0.2ppm未満)のモナチンを含む飲料は、甘味付けしない量のモナチンを含まない、対応する飲料配合物と比較して、少なくとも1つの増大した望ましい味覚特徴(例えば、増大した風味の影響、風味の向上、改善された口当たり、改善された甘味の一時的作用)および/または少なくとも1つの低減したまたはなくなった望ましくない味覚特徴(例えば、低減したまずさ、低減した後味、低減した後に残る甘味)を示す。
【0062】
実施例2
水中、必要に応じて水と他の溶媒の混合物中、1.0質量%(10,000ppm)のモナチンの香味料溶液を調製する。飲料を調製するために、飲料の総質量に基づいてゼロより多く0.03質量%未満(例えば、0.001〜0.025質量%、0.01〜0.02質量%)の量の香味料溶液を、他の飲料成分、例えば、甘味付けする量の甘味料、酸味料、別の香味料、着色料、追加の水、および任意の他の飲料成分の内の1種類以上と混合する。この飲料は、炭酸飲料、非炭酸飲料、または任意の他の飲料製品であってよい。甘味付けしない量(例えば、ゼロより多く3.0ppm未満、0.1ppmから2.5ppm、1.0ppmから2.0ppm、ゼロより多く1.0ppm未満、0.2ppmから0.5ppm、ゼロより多く0.2ppm未満)のモナチンを含む飲料は、甘味付けしない量のモナチンを含まない、対応する飲料配合物と比較して、少なくとも1つの増大した望ましい味覚特徴(例えば、増大した風味の影響、風味の向上、改善された口当たり、改善された甘味の一時的作用)および/または少なくとも1つの低減したまたはなくなった望ましくない味覚特徴(例えば、低減したまずさ、低減した後味、低減した後に残る甘味)を示す。
【0063】
実施例3
柑橘類香味料成分の総量が100質量%となるように、開示された範囲内の量の以下の成分を一緒に混合することによって、柑橘類香味料系を調製する。柑橘類香味料成分の全てのパーセントは、柑橘類香味料系の総質量に基づく質量パーセントである。
柑橘類抽出物=40〜80質量%
芳香化学物質=0.10〜2.0質量%
モナチン=0.01〜1.0質量%
水=2.0〜20質量%
溶媒(エタノール)=10〜30質量%
【0064】
飲料を調製するために、飲料の総質量に基づいてゼロより多く3.0質量%未満(例えば、0.01〜2.5質量%、0.50〜1.8質量%)の量の柑橘類香味料系を、他の飲料成分、例えば、甘味付けする量の甘味料、酸味料、着色料、追加の水、および任意の他の飲料成分の内の1種類以上と混合する。この飲料は、炭酸飲料、非炭酸飲料、または任意の他の飲料製品であってよい。甘味付けしない量(例えば、ゼロより多く3.0ppm未満、0.1ppmから2.5ppm、1.0ppmから2.0ppm)のモナチンを含む柑橘風味の飲料は、甘味付けしない量のモナチンを含まない、対応する柑橘風味の飲料配合物と比較して、少なくとも1つの増大した望ましい味覚特徴(例えば、増大した風味の影響、風味の向上、改善された口当たり、改善された甘味の一時的作用)および/または少なくとも1つの低減したまたはなくなった望ましくない味覚特徴(例えば、低減したまずさ、低減した後味、低減した後に残る甘味)を示す。
【0065】
実施例4
コーラ香味料成分の総量が100質量%となるように、0.1〜3.0質量%の量の実施例2の香味料溶液および97〜99.9質量%の量のコーラ香味料(パーセントは、コーラ香味料系の総質量に基づく質量パーセントである)を一緒に混合することによって、コーラ香味料系を調製する。飲料を調製するために、飲料の総質量に基づいて0.1〜3.0質量%の量のコーラ香味料系を、他の飲料成分、例えば、甘味付けする量の甘味料、カラメル、リン酸、カフェイン、および炭酸水と混合する。甘味付けしない量(例えば、ゼロより多く3.0ppm未満、0.1ppmから2.5ppm、1.0ppmから2.0ppm)のモナチンを含むコーラ香味料の飲料は、甘味付けしない量のモナチンを含まない、対応するコーラ飲料配合物と比較して、少なくとも1つの増大した望ましい味覚特徴(例えば、増大した風味の影響、風味の向上、改善された口当たり、改善された甘味の一時的作用)および/または少なくとも1つの低減したまたはなくなった望ましくない味覚特徴(例えば、低減したまずさ、低減した後味、低減した後に残る甘味)を示す。
【0066】
実施例5
香味料成分の総量が100質量%となるように、0.1〜3.0質量%の量の実施例2の香味料溶液および97〜99.9質量%の量の任意の果実香味料、植物香味料および/またはスパイス香味料(パーセントは、香味料系の総質量に基づく質量パーセントである)を一緒に混合することによって、他の香味料系を調製する。飲料を調製するために、飲料の総質量に基づいて0.1〜3.0質量%の量の香味料系を、他の飲料成分、例えば、甘味付けする量の甘味料、着色料、酸味料、保存料、追加の水、または任意のほかの飲料成分の内の少なくとも1種類以上と混合する。この飲料は、炭酸飲料、非炭酸飲料も、または任意の他の飲料製品であってよい。甘味付けしない量(例えば、ゼロより多く3.0ppm未満、0.1ppmから2.5ppm、1.0ppmから2.0ppm、ゼロより多く1.0ppm未満、0.2ppmから0.5ppm、ゼロより多く0.2ppm未満)のモナチンを含む風味の付いた飲料は、甘味付けしない量のモナチンを含まない、対応する飲料配合物と比較して、少なくとも1つの増大した望ましい味覚特徴(例えば、増大した風味の影響、風味の向上、改善された口当たり、改善された甘味の一時的作用)および/または少なくとも1つの低減したまたはなくなった望ましくない味覚特徴(例えば、低減したまずさ、低減した後味、低減した後に残る甘味)を示す。
【0067】
本明細書に引用された全ての文献、特許および公表された特許出願の内容は、全ての目的のために、その全てを引用によりここに包含される。例示の実施の形態の先の開示と説明の恩恵を受ければ、ここに開示された本発明の一般的な原理にしたがう様々な代わりと異なる実施の形態が可能であることが当業者には明らかであろう。そのような様々な改変と代わりの実施の形態の全てが、本発明の真の範囲および精神に含まれることが当業者には認識されるであろう。添付された特許請求の範囲は、そのような変更と代わりの実施の形態の全てを包含することが意図されている。開示されたパーセントの全ては、質量パーセントである。この開示と以下の特許請求の範囲における単数形の不定冠詞と定冠詞(例えば、「a」、「an」、「the」など)の使用は、特定の例において、その用語が特に1つおよびたった1つを意味することが意図されていることが、文脈から明らかでない限り、「少なくとも1つ」を意味する特許における従来の手法にしがう。同様に、「含む」という用語は、広い解釈ができ、追加の項目、特徴、成分などを排除するものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料製品において、
水と、
甘味付けしない量のモナチンであって、前記飲料製品中のモナチンの前記甘味付けしない量が、ゼロより多く3.0ppm未満であり、かつ味覚改質剤として効果的であるモナチンと、
追加の飲料製品成分であって、
モナチン以外の強い天然甘味料、強い人工甘味料、栄養天然甘味料、モナチン以外の非栄養天然甘味料、およびそれらの内の任意のものの混合物の内の少なくとも1種類を含む、甘味付けする量のモナチン以外の甘味料、
香味料、
着色料、
酸味料、
ビタミン類、
ミネラル類、および
それらの内の任意のものの混合物、
を含む追加の飲料製品成分と、
を有する飲料製品。
【請求項2】
前記飲料製品が、フルカロリー飲料、ダイエット飲料、ゼロカロリー飲料、または低カロリー飲料であることを特徴とする請求項1記載の飲料製品。
【請求項3】
前記飲料製品が、減カロリー飲料またはライトな飲料であることを特徴とする請求項1記載の飲料製品。
【請求項4】
前記飲料製品が、炭酸ソフトドリンク、非炭酸ソフトドリンク、栄養飲料、水分補給ドリンク、健康ドリンク、ドリンクサーバー向け飲料、フローズンタイプの直ぐに飲める飲料、コーヒー飲料、お茶飲料、乳飲料、味付き水、強化水、果汁、果汁風味ドリンク、スポーツドリンク、アルコール飲料、またはそれらの内の任意のものの混合物であることを特徴とする請求項1記載の飲料製品。
【請求項5】
前記炭酸ソフトドリンクが、コーラ飲料、柑橘飲料、ジンジャーエール、ルートビア、または味付きセルツァー炭酸水であることを特徴とする請求項4記載の飲料製品。
【請求項6】
前記炭酸ソフトドリンクがコーラ飲料であり、前記水が炭酸水を含み、前記以下の飲料製品成分が、甘味付けする量の、モナチン以外の少なくとも1種類の甘味料、コーラ香味料、カラメル、並びにリン酸、クエン酸、アスコルビン酸、乳酸、酒石酸、およびリンゴ酸の内の少なくとも1種類を含むことを特徴とする請求項5記載の飲料製品。
【請求項7】
前記飲料がお茶飲料であり、前記追加の飲料製品成分が、甘味付けする量の、モナチン以外の少なくとも1種類の甘味料、お茶香味料とお茶抽出物との内の少なくとも一方、並びに並びにリン酸、クエン酸、アスコルビン酸、乳酸、酒石酸、およびリンゴ酸の内の少なくとも1種類を含むことを特徴とする請求項4記載の飲料製品。
【請求項8】
味覚改質剤として効果的な前記甘味付けしない量のモナチンにより、少なくとも1つの望ましい味覚特徴の増加、少なくとも1つの望ましくない味覚特徴の低減、および少なくとも1つの望ましくない口当たり特徴の低減の内の1つ以上が提供されることを特徴とする請求項1記載の飲料製品。
【請求項9】
前記少なくとも1つの望ましい味覚特徴の増加が、風味の影響の抑揚、風味の向上、甘味の一時的効果の改善、および迅速な甘味の開始の追加の内の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項8記載の飲料製品。
【請求項10】
前記少なくとも1つの望ましくない味覚特徴の低減が、甘味の長引きの低減、まずさの低減またはマスキング、および後味の低減の内の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項8記載の飲料製品。
【請求項11】
モナチン以外の前記追加の強い天然甘味料が、レバウディオサイドA、ステビオサイド、ラカンカ粉末、ラカンカジュース濃縮物、モグロサイドV、グリシルリジン、それらの内の任意のものの混合物の内の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1記載の飲料製品。
【請求項12】
前記強い人工甘味料が、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、チクロ、ネオテーム、スクラロース、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、アリテーム、およびそれらの内の任意のものの混合物の内の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1記載の飲料製品。
【請求項13】
前記栄養天然甘味料が、グルコース・フルクトース・シロップ、スクロース、グルコース、フルクトース、およびそれらの内の任意のものの混合物の内の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1記載の飲料製品。
【請求項14】
モナチン以外の前記非栄養天然甘味料が、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、D−タガトース、エリトリトール、マルチトール、マルトース、ラクトース、フラクトオリゴ糖、キシロース、アラビノース、イソマルト、ラクチトール、マルチトール、トレハロース、リボース、およびそれらの内の任意のものの混合物の内の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1記載の飲料製品。
【請求項15】
前記酸味料が、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、乳酸、酒石酸、およびリンゴ酸の内の少なくとも1種類を含むことを特徴とする請求項1記載の飲料製品。
【請求項16】
前記飲料製品中のモナチンの甘味付けしない量が0.1ppmから2.5ppmの範囲にあることを特徴とする請求項1記載の飲料製品。
【請求項17】
前記飲料製品中のモナチンの甘味付けしない量が1.0ppmから2.0ppmの範囲にあることを特徴とする請求項1記載の飲料製品。
【請求項18】
前記飲料製品中のモナチンの甘味付けしない量がゼロより多く1.0ppm未満の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の飲料製品。
【請求項19】
前記飲料製品中のモナチンの甘味付けしない量が0.2ppmから0.5ppmの範囲にあることを特徴とする請求項1記載の飲料製品。
【請求項20】
前記飲料製品中のモナチンの甘味付けしない量がゼロより多く0.2ppm未満の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の飲料製品。
【請求項21】
飲料濃縮物において、
初期体積の水と、
1部の濃縮物の5部の水による希釈によって調製される完全な飲料において、
甘味付けせず、
ゼロより多く3.0pppm未満であり、
前記完全な飲料において味覚改質剤として効果的である、
量のモナチンと、
追加の飲料製品成分であって、
モナチン以外の強い天然甘味料、強い人工甘味料、栄養天然甘味料、モナチン以外の非栄養天然甘味料、およびそれらの内の任意のものの混合物の内の少なくとも1種類を含む、甘味付けする量のモナチン以外の甘味料、
香味料、
着色料、
酸味料、
ビタミン類、
ミネラル類、および
それらの内の任意のものの混合物、
を含む追加の飲料製品成分と、
を有する飲料濃縮物。
【請求項22】
完全な飲料のための香味料系において、
溶媒と、
香味料抽出物および芳香化学物質の内の少なくとも一方と、
甘味付けせず、味覚改質剤として効果的であり、前記完全な飲料の0.01質量%から5.0質量%の範囲の量で前記香味料系を含む完全な飲料において、ゼロより多く3.0ppm未満の量で存在するモナチンと、
を有してなる香味料系。
【請求項23】
前記溶媒が、水、エタノール、グリセリン、プロピレングリコール、ベンジルアルコール、イソプロパノール、およびトリアセチンの内の少なくとも1種類を含み、
前記香味料抽出物が、コーラ抽出物、お茶抽出物、ベリー類抽出物、および柑橘類抽出物の内の少なくとも1種類を含むことを特徴とする請求項22記載の香味料系。
【請求項24】
完全な飲料を調製する方法において、
香味料系であって、
溶媒と、
香味料抽出物および芳香化学物質の内の少なくとも一方と、
前記完全な飲料の0.01質量%から5.0質量%の範囲の量で前記香味料系を含む完全な飲料において、甘味付けせず、ゼロより多く3.0ppm未満であり、味覚改質剤として効果的である量で存在するモナチンと、
を含む香味料系を提供する工程、
追加の飲料成分であって、
炭酸水、
非炭酸水
モナチン以外の強い天然甘味料、強い人工甘味料、栄養天然甘味料、モナチン以外の非栄養天然甘味料、およびそれらの内の任意のものの混合物の内の少なくとも1種類を含む、甘味付けする量のモナチン以外の甘味料、
香味料、
着色料、
酸味料、
ビタミン類、
ミネラル類、および
それらの内の任意のものの混合物、
を含む追加の飲料成分を提供する工程、および
前記完全な飲料の0.01質量%から5.0質量%の範囲の量の前記香味料系を前記追加の飲料成分と混合して、前記完全な飲料を調製する工程、
を有してなる方法。
【請求項25】
前記完全な飲料がコーラ飲料であり、
前記香味料抽出物がコーラ香味料を含み、
前記追加の飲料成分が、炭酸水、甘味付けする量の、モナチン以外の甘味料、カラメル、並びにリン酸、クエン酸、アスコルビン酸、乳酸、酒石酸、およびリンゴ酸の内の少なくとも1種類を含むことを特徴とする請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記完全な飲料がお茶飲料であり、
前記風味抽出物がお茶抽出物であり、
前記追加の飲料成分が、非炭酸水、甘味付けする量の、モナチン以外の少なくとも1種類の甘味料、並びにリン酸、クエン酸、アスコルビン酸、乳酸、酒石酸、およびリンゴ酸の内の少なくとも1種類を含むことを特徴とする請求項24記載の方法。

【公表番号】特表2011−505166(P2011−505166A)
【公表日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−537162(P2010−537162)
【出願日】平成20年12月16日(2008.12.16)
【国際出願番号】PCT/US2008/086995
【国際公開番号】WO2009/085758
【国際公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【出願人】(509257411)ザ コンセントレイト マニュファクチャリング カンパニー オブ アイルランド (31)
【氏名又は名称原語表記】THE CONCENTRATE MANUFACTURING COMPANY OF IRELAND
【Fターム(参考)】