生ごみ処理機付き流し台
【課題】外容器内にごみがこぼれることなく、清掃性に優れた生ごみ処理機付き流し台を提供する。
【解決手段】生ごみを収納すると共に減量処理する着脱自在の処理容器１３と、前記処理容器１３の開口部６を開閉する投入口蓋７と、流し台１のシンク４に取付けられ前記処理容器１３を収納する外容器１０と、前記外容器１０に着脱自在で、前記外容器１０と前記処理容器１３との間に配されると共に、前記外容器１０の上面を覆うごみ受け１１を備えたもので、処理容器１３の外にこぼれたごみをごみ受け１１で受けるので、外容器１０にごみが落下することが無く、また、ごみ受け１１は着脱自在のため、ごみ受け１１をはずして清掃でき、清掃性が大幅に向上する。
【解決手段】生ごみを収納すると共に減量処理する着脱自在の処理容器１３と、前記処理容器１３の開口部６を開閉する投入口蓋７と、流し台１のシンク４に取付けられ前記処理容器１３を収納する外容器１０と、前記外容器１０に着脱自在で、前記外容器１０と前記処理容器１３との間に配されると共に、前記外容器１０の上面を覆うごみ受け１１を備えたもので、処理容器１３の外にこぼれたごみをごみ受け１１で受けるので、外容器１０にごみが落下することが無く、また、ごみ受け１１は着脱自在のため、ごみ受け１１をはずして清掃でき、清掃性が大幅に向上する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、生ごみ等の厨芥を乾燥などの手段で減量処理する生ごみ処理機と流し台とを一体化した生ごみ処理機付き流し台に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の、この種の生ごみ処理機付き流し台は、流し台に固定された外容器と、前記外容器に着脱自在に収納される処理容器を備え、前記処理容器に生ごみを入れ、運転することにより、その処理容器の内部で生ごみが減量処理されるようになっている（例えば、特許文献１参照）。
【特許文献１】特許第３６７６７９６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、前記従来の生ごみ処理機付き流し台の構成では、処理容器にたまった減量処理済みごみを捨てる際に、処理容器の着脱を繰り返すために、スムーズに処理容器を取り出せるように、処理容器と外容器の間に隙間が設けてあり、生ごみ投入時にその隙間から生ごみや水が外容器にたまることがあった。そして、外容器内を清掃するためにはふきん等で拭いたりする必要があるが、外容器が流し台に固定されているために、作業が非常に困難になるという課題があった。
【０００４】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、清掃性に優れた生ごみ処理機付き流し台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
前記従来の課題を解決するために、本発明の生ごみ処理機付き流し台は、生ごみを収納すると共に減量処理する着脱自在の処理容器と、前記処理容器の開口部を開閉する蓋体と、流し台のシンクに取付けられ前記処理容器を収納する外容器と、前記外容器に着脱自在で、前記外容器と前記処理容器との間に配されると共に、前記外容器の上面を覆うごみ受けを備えたもので、処理容器の外にこぼれたごみをごみ受けで受けるので、外容器にごみが落下することが無く、また、ごみ受けは着脱自在のため、ごみ受けをはずして清掃でき、清掃性が大幅に向上する。
【発明の効果】
【０００６】
本発明の生ごみ処理機付き流し台は、使用者の清掃性を大きく向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００７】
第１の発明は、生ごみを収納すると共に減量処理する着脱自在の処理容器と、前記処理容器の開口部を開閉する蓋体と、流し台のシンクに取付けられ前記処理容器を収納する外容器と、前記外容器に着脱自在で、前記外容器と前記処理容器との間に配されると共に、前記外容器の上面を覆うごみ受けを備えたもので、処理容器の外にこぼれたごみをごみ受けで受けるので、外容器にごみが落下することが無く、また、ごみ受けは着脱自在のため、ごみ受けをはずして清掃でき、清掃性が大幅に向上する。
【０００８】
第２の発明は、特に、第１の発明の処理容器内に生ごみを攪拌する攪拌羽根を、外容器の底面に前記攪拌羽根を回転駆動する駆動装置をそれぞれ設け、前記駆動装置は、駆動軸と、前記駆動軸を回転させる駆動モータからなり、ごみ受けに、前記駆動軸が貫通する穴を設けると共に、前記穴の周囲に壁を立設したもので、ごみ受けに落下した生ごみなどが、壁で遮られるので、穴から落ちて外容器に入ることがない。
【０００９】
第３の発明は、特に、第１の発明の処理容器内に生ごみを攪拌する攪拌羽根を、外容器の底面に前記攪拌羽根を回転駆動する駆動装置をそれぞれ設け、ごみ受けに、前記駆動装置と前記攪拌羽根を連結する連結軸を回転自在に設けたもので、ごみ受けに、駆動軸などを貫通させるための穴を設ける必要が無いので、外容器内に生ごみや液体などが侵入するのを確実に防止することができる。
【００１０】
第４の発明は、特に、第１〜３のいずれか一つの発明のごみ受けの少なくとも一部を着磁性のある材質で形成し、前記ごみ受けを外容器に装着した時に、前記ごみ受けの着磁性のある材質で形成した部分と対向する前記外容器の外側に磁石を設けたもので、ごみ受けが、磁石で外容器内に保持されるので、処理容器を取り出す際に、ごみ受けも一緒に持ち上がることが無く、使用勝手が良い。
【００１１】
第５の発明は、特に、第１〜４のいずれか一つの発明のごみ受けの内側側面に、前記ごみ受け着脱操作用の取っ手を設けたもので、ごみ受けの取り出しが容易になるので、ごみ受けの清掃性が良くなる。
【００１２】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【００１３】
（実施の形態１）
図１は、本発明の第１の実施の形態における生ごみ処理機付き流し台の斜視図、図２は、同生ごみ処理機付き流し台の部分断面図、図３は、同生ごみ処理機付き流し台の本体上部の投入口蓋周辺部の縦断面図である。
【００１４】
図１において、本実施の形態における生ごみ処理機付き流し台の流し台１は、下方を収納庫とし、上部に、排水口２並びに上水道の蛇口３を設けてなるシンク４が備え付けられており、前記シンク４の天面５には、生ごみを投入するための開口部６を有する後述の処理容器１３が着脱自在に装着されると共に、後述の乾燥手段を有した生ごみ処理機５０をその下部に配設している。また、７は、処理容器１３の開口部６を閉鎖する蓋体としての投入口蓋であり、回動軸８を介して、流し台１の後方方向に倒立開閉自在に設けられている。
【００１５】
次に、図２並びに図３を用いて、生ごみ処理機５０の構成の詳細を説明する。
【００１６】
外容器１０は、流し台１のシンク４内に設けられており、略円筒状に形成した容器体で構成している。また、外容器１０の底面下部には、駆動装置１２および、磁石２４が取り付けられている。駆動装置１２は、駆動軸１５と駆動軸１５を回転させるための駆動モータ２２とで構成されている。駆動軸１５は、外容器１０の内側に突出している。
【００１７】
外容器１０の内側には、着脱自在のごみ受け１１が収納されている。ごみ受け１１は、着磁性があり、さびにくいＳＵＳ４３０で形成されており、ごみ受け１１の上面には、外容器１０の上面を覆うようにフランジ１１ａが形成されている。
【００１８】
また、ごみ受け１１の底面中央には穴４０があいており、駆動装置１２の駆動軸１５がこの穴４０を通って突出すると共に、穴４０の周囲には、全周に渡って壁４１が立設されていて、ごみ受け１１内にこぼれたごみや水が外容器１０内に落ちないようにしている。さらに、ごみ受け１１の内側側面には着脱操作時に持つ取っ手２３が対向して設けられている。
【００１９】
１３は、ごみ受け１１内に着脱自在に収納装着される処理容器であり、シンク４の上方より投入された生ごみの収納並びに乾燥処理容器として設けられている。この処理容器１３は、外容器１０と同様略円筒状の容器に構成され、その上部には、ごみ受け１１から取り外した際、処理容器１３の持ち運びをサポートするハンドル５２が、回動軸１４を介して回動自在に取り付けられている。また、処理容器１３の内部下方には、投入された生ごみを攪拌するための攪拌羽根１６を先端に設けた回転軸１７が回転自在に設けられ、処理容器１３をごみ受１１に装着したときに、回転軸１７の下端が、連結金具１８を介して駆動軸１５に嵌合連結するようになっている。
【００２０】
次に１９は、前記外容器１０の外郭フレームとなる外容器フレームであり、側面に乾燥手段２０並びに脱臭排気手段２１が配設され、その下方には、前記処理容器１３に設けた攪拌羽根１６に回転を与えるための駆動モーター２２を具備すると共に、流し台１内部で、外容器１０に固定されている。
【００２１】
前記乾燥手段２０には、熱源ヒータ３１並びに送風機３２を設けると共に、後述の上部の送風経路２９に連結される送風パイプ３３を具備し、前記脱臭排気手段２１は、前記加熱作用で発生した水蒸気の凝縮装置３５並びに、脱臭触媒３６を有し、外容器１０並びに処理容器１３の側壁に設けた連通穴部３４を含む経路３７により、流し台１の下方外部に排気する構成としている。
【００２２】
また、前記投入口蓋７は、上部外郭を形成する蓋上２７と、閉鎖時のタイトを行うパッキン２６を有する蓋下２８とで構成され、前記両部材の間に前記乾燥手段２０からの送風パイプ３３が連結される送風経路２９が形成され、蓋下２８に噴出し口４５を設けている。
【００２３】
また、投入口蓋７の開閉感知には蓋下２８と外容器１０のフランジ１０ａに設けられた磁石スイッチ３９により構成を行い、その開閉感知により生ごみ処理機の運転のオンオフ制御を行うものとしている。
【００２４】
以上のように構成された本実施の形態における生ごみ処理機付き流し台の動作、作用を、以下に説明する。
【００２５】
まず、投入口蓋７をあけ、処理容器１３の開口部６から処理容器１３内に生ごみを投入する。このとき、処理容器１３とごみ受け１１とのすきまからごみがごみ受け１１内に落ちることが考えられる。また、生ごみ投入時に、処理容器１３に入らずごみ受け１１のフランジ１１ａに乗った場合は、フランジ１１ａ上のごみをふきん等で処理容器１３内に落ちるように払うことが考えられるが、このときにも生ごみが処理容器１３とごみ受け１１とのすきまからごみがごみ受け１１内に落ちる可能性がある。
【００２６】
さて、生ごみ投入後に、投入口蓋７を閉めると、磁石スイッチ３９が投入口蓋７が閉まったことを検知し、乾燥処理運転を始める。乾燥処理運転が開始すると、電動モータ２２の駆動により攪拌羽根１６が回転し、処理容器１３内の生ごみが攪拌される。その間、熱源ヒータ３１で加熱されて生成された熱風が、送風機３２の運転により、送風パイプ３３、送風経路２９を経て、噴出し口４５から処理容器１３内の生ごみに吹き付けられる。
【００２７】
熱風が吹き付けられることにより生ごみから発生した蒸気を含む空気は、連通穴部３４を通って、凝縮装置３５に至り、そこで蒸気成分が凝縮されて液体になり、シンク４の配水管４６を経て外部に排出される。一方、蒸気成分が除かれた空気は、経路３７を経て脱臭触媒３６に至り、そこで臭気成分が除去され、臭いの少ない空気となって、外部には排出される。
【００２８】
生ごみが乾燥し減量処理された後、ごみを捨てる時には、ハンドル５２をつかみ、処理容器１３を持ち上げる。このとき、処理容器１３が、ごみ受け１１にこすれることがあるが、ごみ受け１１は、外容器１０の底面に突出した磁石２４によって保持されているので、ごみ受け１１が処理容器１３と共に持ち上がることがない。そして、処理容器１３を取り出し、乾燥したごみを捨てる。
【００２９】
さらに、ごみ受け１１内の汚れが気になれば、取っ手２３を持って、ごみ受け１１を上に引き上げる。ごみ受け１１は、磁石２４によって保持されているが取っ手２３を持てば容易に引き上げることができる。外したごみ受け１１は、容易に水洗いやふきんでふいたりできるし、凹凸が少ないので容易にごみを取り除くことができ清掃性が良い。
【００３０】
（実施の形態２）
図４は、本発明の第２の実施の形態の生ごみ処理機付き流し台の要部横断面図である。なお、上記第１の実施の形態における生ごみ処理機付き流し台と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【００３１】
本実施の形態における生ごみ処理機付き流し台は、図４に示すように、ごみ受け１１の底面に回転自在な連結軸４２を設け、その連結軸４２の上端部に、処理容器１３に設けた連結金具１８と嵌合する上連結金具４３を、又連結軸４２の下端に、駆動装置１２の駆動軸１５と嵌合する下連結金具４４を取り付け、駆動モータ２２の動力が、駆動軸１５、連結軸４２、連結金具１８を経て攪拌羽根１６に伝達されるようにしたものである。
【００３２】
この構成によりごみ受け１１の底面に穴を開ける必要がなくなるので、投入口蓋７が開いた状態で誤って生ごみ処理機に水がかかっても、ごみ受け１１が水を受けるのでごみ受け１１の取っ手２３を持って引き上げ、たまった水を容易に捨てることができ、清掃性が良い。
【産業上の利用可能性】
【００３３】
以上のように、本発明にかかる生ごみ処理機付き流し台は、着脱自在なごみ受けを設けることで、容易にこぼれたごみを清掃することができ、清掃性に優れたもので、ビルトイン機器等の用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
【図１】（ａ）本発明の実施の形態１における生ごみ処理機付き流し台の斜視図、（ｂ）同生ごみ処理機付き流し台の要部斜視図
【図２】同生ごみ処理機付き流し台の部分断面図
【図３】同生ごみ処理機付き流し台の本体上部の投入口蓋周辺部の縦断面図
【図４】本発明の実施の形態２における生ごみ処理機付き流し台の要部横断面図
【符号の説明】
【００３５】
１ 流し台
２ 排水口
３ 蛇口
４ シンク
５ 天面
６ 開口部
７ 投入口蓋（蓋体）
８ 回動軸
１０ 外容器
１１ ごみ受け
１２ 駆動装置
１３ 処理容器
１４ 回動軸
１５ 駆動軸
１６ 攪拌羽根
１７ 回転軸
１８ 連結金具
２０ 乾燥手段
２１ 脱臭排気手段
２２ 駆動モーター
２３ 取っ手
２４ 磁石
３３ 送風パイプ
３４ 連通穴部
３５ 凝縮装置
３６ 脱臭触媒
３７ 経路
３９ 磁石スイッチ
４０ 穴
４１ 壁
４２ 連結軸
４３ 上連結金具
４４ 下連結金具
【技術分野】
【０００１】
本発明は、生ごみ等の厨芥を乾燥などの手段で減量処理する生ごみ処理機と流し台とを一体化した生ごみ処理機付き流し台に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の、この種の生ごみ処理機付き流し台は、流し台に固定された外容器と、前記外容器に着脱自在に収納される処理容器を備え、前記処理容器に生ごみを入れ、運転することにより、その処理容器の内部で生ごみが減量処理されるようになっている（例えば、特許文献１参照）。
【特許文献１】特許第３６７６７９６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、前記従来の生ごみ処理機付き流し台の構成では、処理容器にたまった減量処理済みごみを捨てる際に、処理容器の着脱を繰り返すために、スムーズに処理容器を取り出せるように、処理容器と外容器の間に隙間が設けてあり、生ごみ投入時にその隙間から生ごみや水が外容器にたまることがあった。そして、外容器内を清掃するためにはふきん等で拭いたりする必要があるが、外容器が流し台に固定されているために、作業が非常に困難になるという課題があった。
【０００４】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、清掃性に優れた生ごみ処理機付き流し台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
前記従来の課題を解決するために、本発明の生ごみ処理機付き流し台は、生ごみを収納すると共に減量処理する着脱自在の処理容器と、前記処理容器の開口部を開閉する蓋体と、流し台のシンクに取付けられ前記処理容器を収納する外容器と、前記外容器に着脱自在で、前記外容器と前記処理容器との間に配されると共に、前記外容器の上面を覆うごみ受けを備えたもので、処理容器の外にこぼれたごみをごみ受けで受けるので、外容器にごみが落下することが無く、また、ごみ受けは着脱自在のため、ごみ受けをはずして清掃でき、清掃性が大幅に向上する。
【発明の効果】
【０００６】
本発明の生ごみ処理機付き流し台は、使用者の清掃性を大きく向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００７】
第１の発明は、生ごみを収納すると共に減量処理する着脱自在の処理容器と、前記処理容器の開口部を開閉する蓋体と、流し台のシンクに取付けられ前記処理容器を収納する外容器と、前記外容器に着脱自在で、前記外容器と前記処理容器との間に配されると共に、前記外容器の上面を覆うごみ受けを備えたもので、処理容器の外にこぼれたごみをごみ受けで受けるので、外容器にごみが落下することが無く、また、ごみ受けは着脱自在のため、ごみ受けをはずして清掃でき、清掃性が大幅に向上する。
【０００８】
第２の発明は、特に、第１の発明の処理容器内に生ごみを攪拌する攪拌羽根を、外容器の底面に前記攪拌羽根を回転駆動する駆動装置をそれぞれ設け、前記駆動装置は、駆動軸と、前記駆動軸を回転させる駆動モータからなり、ごみ受けに、前記駆動軸が貫通する穴を設けると共に、前記穴の周囲に壁を立設したもので、ごみ受けに落下した生ごみなどが、壁で遮られるので、穴から落ちて外容器に入ることがない。
【０００９】
第３の発明は、特に、第１の発明の処理容器内に生ごみを攪拌する攪拌羽根を、外容器の底面に前記攪拌羽根を回転駆動する駆動装置をそれぞれ設け、ごみ受けに、前記駆動装置と前記攪拌羽根を連結する連結軸を回転自在に設けたもので、ごみ受けに、駆動軸などを貫通させるための穴を設ける必要が無いので、外容器内に生ごみや液体などが侵入するのを確実に防止することができる。
【００１０】
第４の発明は、特に、第１〜３のいずれか一つの発明のごみ受けの少なくとも一部を着磁性のある材質で形成し、前記ごみ受けを外容器に装着した時に、前記ごみ受けの着磁性のある材質で形成した部分と対向する前記外容器の外側に磁石を設けたもので、ごみ受けが、磁石で外容器内に保持されるので、処理容器を取り出す際に、ごみ受けも一緒に持ち上がることが無く、使用勝手が良い。
【００１１】
第５の発明は、特に、第１〜４のいずれか一つの発明のごみ受けの内側側面に、前記ごみ受け着脱操作用の取っ手を設けたもので、ごみ受けの取り出しが容易になるので、ごみ受けの清掃性が良くなる。
【００１２】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【００１３】
（実施の形態１）
図１は、本発明の第１の実施の形態における生ごみ処理機付き流し台の斜視図、図２は、同生ごみ処理機付き流し台の部分断面図、図３は、同生ごみ処理機付き流し台の本体上部の投入口蓋周辺部の縦断面図である。
【００１４】
図１において、本実施の形態における生ごみ処理機付き流し台の流し台１は、下方を収納庫とし、上部に、排水口２並びに上水道の蛇口３を設けてなるシンク４が備え付けられており、前記シンク４の天面５には、生ごみを投入するための開口部６を有する後述の処理容器１３が着脱自在に装着されると共に、後述の乾燥手段を有した生ごみ処理機５０をその下部に配設している。また、７は、処理容器１３の開口部６を閉鎖する蓋体としての投入口蓋であり、回動軸８を介して、流し台１の後方方向に倒立開閉自在に設けられている。
【００１５】
次に、図２並びに図３を用いて、生ごみ処理機５０の構成の詳細を説明する。
【００１６】
外容器１０は、流し台１のシンク４内に設けられており、略円筒状に形成した容器体で構成している。また、外容器１０の底面下部には、駆動装置１２および、磁石２４が取り付けられている。駆動装置１２は、駆動軸１５と駆動軸１５を回転させるための駆動モータ２２とで構成されている。駆動軸１５は、外容器１０の内側に突出している。
【００１７】
外容器１０の内側には、着脱自在のごみ受け１１が収納されている。ごみ受け１１は、着磁性があり、さびにくいＳＵＳ４３０で形成されており、ごみ受け１１の上面には、外容器１０の上面を覆うようにフランジ１１ａが形成されている。
【００１８】
また、ごみ受け１１の底面中央には穴４０があいており、駆動装置１２の駆動軸１５がこの穴４０を通って突出すると共に、穴４０の周囲には、全周に渡って壁４１が立設されていて、ごみ受け１１内にこぼれたごみや水が外容器１０内に落ちないようにしている。さらに、ごみ受け１１の内側側面には着脱操作時に持つ取っ手２３が対向して設けられている。
【００１９】
１３は、ごみ受け１１内に着脱自在に収納装着される処理容器であり、シンク４の上方より投入された生ごみの収納並びに乾燥処理容器として設けられている。この処理容器１３は、外容器１０と同様略円筒状の容器に構成され、その上部には、ごみ受け１１から取り外した際、処理容器１３の持ち運びをサポートするハンドル５２が、回動軸１４を介して回動自在に取り付けられている。また、処理容器１３の内部下方には、投入された生ごみを攪拌するための攪拌羽根１６を先端に設けた回転軸１７が回転自在に設けられ、処理容器１３をごみ受１１に装着したときに、回転軸１７の下端が、連結金具１８を介して駆動軸１５に嵌合連結するようになっている。
【００２０】
次に１９は、前記外容器１０の外郭フレームとなる外容器フレームであり、側面に乾燥手段２０並びに脱臭排気手段２１が配設され、その下方には、前記処理容器１３に設けた攪拌羽根１６に回転を与えるための駆動モーター２２を具備すると共に、流し台１内部で、外容器１０に固定されている。
【００２１】
前記乾燥手段２０には、熱源ヒータ３１並びに送風機３２を設けると共に、後述の上部の送風経路２９に連結される送風パイプ３３を具備し、前記脱臭排気手段２１は、前記加熱作用で発生した水蒸気の凝縮装置３５並びに、脱臭触媒３６を有し、外容器１０並びに処理容器１３の側壁に設けた連通穴部３４を含む経路３７により、流し台１の下方外部に排気する構成としている。
【００２２】
また、前記投入口蓋７は、上部外郭を形成する蓋上２７と、閉鎖時のタイトを行うパッキン２６を有する蓋下２８とで構成され、前記両部材の間に前記乾燥手段２０からの送風パイプ３３が連結される送風経路２９が形成され、蓋下２８に噴出し口４５を設けている。
【００２３】
また、投入口蓋７の開閉感知には蓋下２８と外容器１０のフランジ１０ａに設けられた磁石スイッチ３９により構成を行い、その開閉感知により生ごみ処理機の運転のオンオフ制御を行うものとしている。
【００２４】
以上のように構成された本実施の形態における生ごみ処理機付き流し台の動作、作用を、以下に説明する。
【００２５】
まず、投入口蓋７をあけ、処理容器１３の開口部６から処理容器１３内に生ごみを投入する。このとき、処理容器１３とごみ受け１１とのすきまからごみがごみ受け１１内に落ちることが考えられる。また、生ごみ投入時に、処理容器１３に入らずごみ受け１１のフランジ１１ａに乗った場合は、フランジ１１ａ上のごみをふきん等で処理容器１３内に落ちるように払うことが考えられるが、このときにも生ごみが処理容器１３とごみ受け１１とのすきまからごみがごみ受け１１内に落ちる可能性がある。
【００２６】
さて、生ごみ投入後に、投入口蓋７を閉めると、磁石スイッチ３９が投入口蓋７が閉まったことを検知し、乾燥処理運転を始める。乾燥処理運転が開始すると、電動モータ２２の駆動により攪拌羽根１６が回転し、処理容器１３内の生ごみが攪拌される。その間、熱源ヒータ３１で加熱されて生成された熱風が、送風機３２の運転により、送風パイプ３３、送風経路２９を経て、噴出し口４５から処理容器１３内の生ごみに吹き付けられる。
【００２７】
熱風が吹き付けられることにより生ごみから発生した蒸気を含む空気は、連通穴部３４を通って、凝縮装置３５に至り、そこで蒸気成分が凝縮されて液体になり、シンク４の配水管４６を経て外部に排出される。一方、蒸気成分が除かれた空気は、経路３７を経て脱臭触媒３６に至り、そこで臭気成分が除去され、臭いの少ない空気となって、外部には排出される。
【００２８】
生ごみが乾燥し減量処理された後、ごみを捨てる時には、ハンドル５２をつかみ、処理容器１３を持ち上げる。このとき、処理容器１３が、ごみ受け１１にこすれることがあるが、ごみ受け１１は、外容器１０の底面に突出した磁石２４によって保持されているので、ごみ受け１１が処理容器１３と共に持ち上がることがない。そして、処理容器１３を取り出し、乾燥したごみを捨てる。
【００２９】
さらに、ごみ受け１１内の汚れが気になれば、取っ手２３を持って、ごみ受け１１を上に引き上げる。ごみ受け１１は、磁石２４によって保持されているが取っ手２３を持てば容易に引き上げることができる。外したごみ受け１１は、容易に水洗いやふきんでふいたりできるし、凹凸が少ないので容易にごみを取り除くことができ清掃性が良い。
【００３０】
（実施の形態２）
図４は、本発明の第２の実施の形態の生ごみ処理機付き流し台の要部横断面図である。なお、上記第１の実施の形態における生ごみ処理機付き流し台と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【００３１】
本実施の形態における生ごみ処理機付き流し台は、図４に示すように、ごみ受け１１の底面に回転自在な連結軸４２を設け、その連結軸４２の上端部に、処理容器１３に設けた連結金具１８と嵌合する上連結金具４３を、又連結軸４２の下端に、駆動装置１２の駆動軸１５と嵌合する下連結金具４４を取り付け、駆動モータ２２の動力が、駆動軸１５、連結軸４２、連結金具１８を経て攪拌羽根１６に伝達されるようにしたものである。
【００３２】
この構成によりごみ受け１１の底面に穴を開ける必要がなくなるので、投入口蓋７が開いた状態で誤って生ごみ処理機に水がかかっても、ごみ受け１１が水を受けるのでごみ受け１１の取っ手２３を持って引き上げ、たまった水を容易に捨てることができ、清掃性が良い。
【産業上の利用可能性】
【００３３】
以上のように、本発明にかかる生ごみ処理機付き流し台は、着脱自在なごみ受けを設けることで、容易にこぼれたごみを清掃することができ、清掃性に優れたもので、ビルトイン機器等の用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
【図１】（ａ）本発明の実施の形態１における生ごみ処理機付き流し台の斜視図、（ｂ）同生ごみ処理機付き流し台の要部斜視図
【図２】同生ごみ処理機付き流し台の部分断面図
【図３】同生ごみ処理機付き流し台の本体上部の投入口蓋周辺部の縦断面図
【図４】本発明の実施の形態２における生ごみ処理機付き流し台の要部横断面図
【符号の説明】
【００３５】
１ 流し台
２ 排水口
３ 蛇口
４ シンク
５ 天面
６ 開口部
７ 投入口蓋（蓋体）
８ 回動軸
１０ 外容器
１１ ごみ受け
１２ 駆動装置
１３ 処理容器
１４ 回動軸
１５ 駆動軸
１６ 攪拌羽根
１７ 回転軸
１８ 連結金具
２０ 乾燥手段
２１ 脱臭排気手段
２２ 駆動モーター
２３ 取っ手
２４ 磁石
３３ 送風パイプ
３４ 連通穴部
３５ 凝縮装置
３６ 脱臭触媒
３７ 経路
３９ 磁石スイッチ
４０ 穴
４１ 壁
４２ 連結軸
４３ 上連結金具
４４ 下連結金具
【特許請求の範囲】
【請求項１】
生ごみを収納すると共に減量処理する着脱自在の処理容器と、前記処理容器の開口部を開閉する蓋体と、流し台のシンクに取付けられ前記処理容器を収納する外容器と、前記外容器に着脱自在で、前記外容器と前記処理容器との間に配されると共に、前記外容器の上面を覆うごみ受けを備えた生ごみ処理機付き流し台。
【請求項２】
処理容器内に生ごみを攪拌する攪拌羽根を、外容器の底面に前記攪拌羽根を回転駆動する駆動装置をそれぞれ設け、前記駆動装置は、駆動軸と、前記駆動軸を回転させる駆動モータからなり、ごみ受けに、前記駆動軸が貫通する穴を設けると共に、前記穴の周囲に壁を立設したことを特徴とする請求項１に記載の生ごみ処理機付流し台。
【請求項３】
処理容器内に生ごみを攪拌する攪拌羽根を、外容器の底面に前記攪拌羽根を回転駆動する駆動装置をそれぞれ設け、ごみ受けに、前記駆動装置と前記攪拌羽根を連結する連結軸を回転自在に設けたことを特徴とする請求項１に記載の生ごみ処理機付流し台。
【請求項４】
ごみ受けの少なくとも一部を着磁性のある材質で形成し、前記ごみ受けを外容器に装着した時に、前記ごみ受けの着磁性のある材質で形成した部分と対向する前記外容器の外側に磁石を設けたことを特徴とした請求項１〜３のいずれか１項に記載の生ごみ処理機付き流し台。
【請求項５】
ごみ受けの内側側面に、前記ごみ受け着脱操作用の取っ手を設けた請求項１〜４のいずれか１項に記載の生ごみ処理機付き流し台。
【請求項１】
生ごみを収納すると共に減量処理する着脱自在の処理容器と、前記処理容器の開口部を開閉する蓋体と、流し台のシンクに取付けられ前記処理容器を収納する外容器と、前記外容器に着脱自在で、前記外容器と前記処理容器との間に配されると共に、前記外容器の上面を覆うごみ受けを備えた生ごみ処理機付き流し台。
【請求項２】
処理容器内に生ごみを攪拌する攪拌羽根を、外容器の底面に前記攪拌羽根を回転駆動する駆動装置をそれぞれ設け、前記駆動装置は、駆動軸と、前記駆動軸を回転させる駆動モータからなり、ごみ受けに、前記駆動軸が貫通する穴を設けると共に、前記穴の周囲に壁を立設したことを特徴とする請求項１に記載の生ごみ処理機付流し台。
【請求項３】
処理容器内に生ごみを攪拌する攪拌羽根を、外容器の底面に前記攪拌羽根を回転駆動する駆動装置をそれぞれ設け、ごみ受けに、前記駆動装置と前記攪拌羽根を連結する連結軸を回転自在に設けたことを特徴とする請求項１に記載の生ごみ処理機付流し台。
【請求項４】
ごみ受けの少なくとも一部を着磁性のある材質で形成し、前記ごみ受けを外容器に装着した時に、前記ごみ受けの着磁性のある材質で形成した部分と対向する前記外容器の外側に磁石を設けたことを特徴とした請求項１〜３のいずれか１項に記載の生ごみ処理機付き流し台。
【請求項５】
ごみ受けの内側側面に、前記ごみ受け着脱操作用の取っ手を設けた請求項１〜４のいずれか１項に記載の生ごみ処理機付き流し台。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２０１０−１１６７５３（Ｐ２０１０−１１６７５３Ａ）
【公開日】平成２２年５月２７日（２０１０．５．２７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−２９２２６０（Ｐ２００８−２９２２６０）
【出願日】平成２０年１１月１４日（２００８．１１．１４）
【出願人】（０００００５８２１）パナソニック株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年５月２７日（２０１０．５．２７）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年１１月１４日（２００８．１１．１４）
【出願人】（０００００５８２１）パナソニック株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
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