説明

生ゴミ処理方法及び生ゴミ処理システム

【課題】本発明は、従来にない作用効果を発揮する画期的な生ゴミ処理方法及び生ゴミ処理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】複数の生ゴミ用容器1を複数の生ゴミ発生部所2へ夫々配置し、続いて、配置された各生ゴミ用容器1に生ゴミと培養土3とを投入して培養土原料4を得、続いて、この培養土原料4を集積スペース5に集積し、続いて、この集積された培養土原料4に適宜な資材6を混入して発酵させることで培養土3を得、続いて、この培養土3の少なくとも一部を前記生ゴミ発生部所2へ搬送して前記生ゴミ用容器1に投入する培養土3とするものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生ゴミ処理方法及び生ゴミ処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、生ゴミ貯蔵用容器を各家庭に配置し、各家庭で発生した生ゴミをこの生ゴミ貯蔵用容器内で発酵させて発酵物とし、続いてこの各家庭で得られた発酵物を回収して堆肥工場等に集積し、更に発酵を進行させて生ゴミを堆肥化する方法が提案されている(以下、従来技術という。)。
【0003】
この従来技術においては生ゴミが堆肥として再資源化されており、この従来技術により得られた堆肥は、各家庭に配布されて生ゴミの発酵促進剤として生ゴミ投入時に再利用される。尚、各家庭において堆肥が余った場合には園芸用資材としても利用される。
【0004】
【特許文献1】特願2001−268735号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した従来技術は、生ゴミの発酵を各家庭で行うため、厄介であり、また、余った堆肥を家庭で花や野菜等の栽培に利用するには、この余った堆肥を畑や花壇の土に混ぜて使用するか、堆肥に各種改良剤を混合して培養土にしなければならず、この点においても厄介であり、結果としてこの余った堆肥は家庭で利用されず、リサイクル性に問題があった(特に畑や花壇といった堆肥を混ぜるに十分な量の土がないアパートやマンションなどの集合住宅では利用できない。)。
【0006】
本発明は、各家庭で得られた生ゴミを集積スペースにおいて培養土に効率良く加工することができ、従来技術と同様、この培養土を各家庭に配布して生ゴミ投入時に再利用することができ、更に、配布した培養土が余った場合にはこの培養土を各家庭等で園芸用資材としてそのまま利用することもでき、よって、リサイクル性に秀れる等、従来技術の問題点を解決することができる生ゴミ処理方法及び生ゴミ処理システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
複数の生ゴミ用容器1を複数の生ゴミ発生部所2へ夫々配置し、続いて、配置された各生ゴミ用容器1に生ゴミと培養土3とを投入して培養土原料4を得、続いて、この培養土原料4を集積スペース5に集積し、続いて、この集積された培養土原料4に適宜な資材6を混入して発酵させることで培養土3を得、続いて、この培養土3の少なくとも一部を前記生ゴミ発生部所2へ搬送して前記生ゴミ用容器1に投入する培養土3とすることを特徴とする生ゴミ処理方法に係るものである。
【0009】
また、請求項1記載の生ゴミ処理方法において、前記生ゴミ用容器1に生ゴミを投入した後に培養土3を投入して交互の堆積状態として培養土原料4を得ることを特徴とする生ゴミ処理方法に係るものである。
【0010】
また、請求項1,2いずれか1項に記載の生ゴミ処理方法において、前記培養土原料4は、中継スペース7に配置される集荷用容器8に集められた後、前記集積スペース5へ集積され、また、前記培養土3は前記中継スペース7に搬送された後、前記生ゴミ発生部所2へ搬送されることを特徴とする生ゴミ処理方法に係るものである。
【0011】
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の生ゴミ処理方法において、前記集積スペース5で得られる培養土3の残部は販売用に供されるものであることを特徴とする生ゴミ処理方法に係るものである。
【0012】
また、請求項1〜4いずれか1項に記載の生ゴミ処理方法において、前記適宜な資材6は、前記培養土原料4の培養土化を促進する枝葉,草,窒素若しくはリン酸等であることを特徴とする生ゴミ処理方法に係るものである。
【0013】
また、複数の生ゴミ発生部所2へ配置される複数の生ゴミ用容器1と、配置された各生ゴミ用容器1に投入される生ゴミ及び培養土3と、前記各生ゴミ用容器1で生ゴミ及び培養土3から得られる培養土原料4を集積する集積スペース5と、前記培養土原料4に適宜な資材6を混入発酵して得られる培養土3と、この培養土原料4及び適宜な資材6から得られた培養土3の少なくとも一部を前記生ゴミ発生部所2へ搬送する搬送手段、とから構成されていることを特徴とする生ゴミ処理システムに係るものである。
【0014】
また、請求項6記載の生ゴミ処理システムにおいて、前記培養土原料4は、前記生ゴミ用容器1に生ゴミを投入した後に培養土3を投入して交互の堆積状態として得られるものであることを特徴とする生ゴミ処理システムに係るものである。
【0015】
また、請求項6,7いずれか1項に記載の生ゴミ処理システムにおいて、前記生ゴミ発生部所2と集積スペース5との間には中継スペース7が設けられていることを特徴とする生ゴミ処理システムに係るものである。
【0016】
また、請求項8記載の生ゴミ処理システムにおいて、前記培養土原料4を前記中継スペース7に搬送する搬送手段W1と、前記中継スペース7から前記培養土原料4を前記集積スペース5へ搬送する搬送手段W2と、前記培養土3を前記中継スペース7に搬送する搬送手段W3と、前記中継スペース7から前記培養土3を前記生ゴミ発生部所2へ搬送する搬送手段W4を具備することを特徴とする生ゴミ処理システムに係るものである。
【0017】
また、請求項6〜9いずれか1項に記載の生ゴミ処理システムにおいて、前記集積スペース5で得られる培養土3の残部は販売用に供されるものであることを特徴とする生ゴミ処理システムに係るものである。
【0018】
また、請求項6〜10いずれか1項に記載の生ゴミ処理システムにおいて、前記適宜な資材6は、前記培養土原料4の培養土化を促進する枝葉,草,窒素若しくはリン酸等であることを特徴とする生ゴミ処理システムに係るものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明は上述のようにしたから、各家庭で得られた生ゴミを集積スペースにおいて培養土に効率良く加工することができ、従来技術と同様、この培養土を各家庭に配布して生ゴミ投入時に再利用することができ(培養土を循環させて生ゴミを効率良く処理することができる)、更に、配布した培養土が余った場合にはこの培養土を各家庭等で園芸用資材としてそのまま利用することもでき、よって、リサイクル性に秀れた生ゴミ処理方法及び生ゴミ処理システムとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて簡単に説明する。
【0021】
本発明は、図1,2に示す通り、複数の生ゴミ用容器1を複数の生ゴミ発生部所2へ夫々配置し、続いて、配置された各生ゴミ用容器1に生ゴミと培養土3とを投入して培養土原料4を得、続いて、この培養土原料4を集積スペース5に集積し、続いて、この集積された培養土原料4に適宜な資材6を混入して発酵させることで培養土3を得、続いて、この培養土3の少なくとも一部を前記生ゴミ発生部所2へ搬送して前記生ゴミ用容器1に投入する培養土3とする。
【0022】
本発明は上述のようにしたから、各生ゴミ発生部所2で得られた生ゴミを各生ゴミ発生部所2とは別の集積スペース5において培養土3に加工することができ、よって、培養土化が効率良く行われ、また、この培養土3を各生ゴミ発生部所2に配布して生ゴミ投入時に再利用することができ(培養土を循環させて生ゴミを効率良く処理することができる)、更に、配布した培養土3が余った場合にはこの培養土3を各生ゴミ発生部所2等で園芸用資材としてそのまま利用することもでき、よって、リサイクル性に秀れることになる。
【実施例】
【0023】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0024】
本実施例は、図1,2に示す通り、複数の生ゴミ発生部所2へ配置される複数の生ゴミ用容器1と、配置された各生ゴミ用容器1に投入される生ゴミ及び培養土3と、前記各生ゴミ用容器1で生ゴミ及び培養土3から得られる培養土原料4を集積する集積スペース5と、前記培養土原料4に適宜な資材6を混入発酵して得られる培養土3と、この培養土原料4及び適宜な資材6から得られた培養土3の少なくとも一部を前記生ゴミ発生部所2へ搬送する搬送手段、とから構成されている生ゴミ処理システムである。
【0025】
また、この生ゴミ処理システムにおける培養土3の循環は搬送手段を利用して達成され、本実施例は、前記培養土原料4を前記中継スペース7に搬送する搬送手段W1と、前記中継スペース7から前記培養土原料4を前記集積スペース5へ搬送する搬送手段W2と、前記培養土3を前記中継スペース7に搬送する搬送手段W3と、前記中継スペース7から前記培養土3を前記生ゴミ発生部所2へ搬送する搬送手段W4を具備する。
【0026】
これら各構成を具備することで、本実施例は、培養土3を循環させて生ゴミを良好に処理することができる。
【0027】
以下、本実施例に係る構成各部について詳細な説明をする。
【0028】
本実施例の生ゴミとは、家庭系生ゴミ及び事業系生ゴミを指す。
【0029】
また、本実施例の生ゴミ発生部所2とは、家庭,食品スーパー,レストラン(食堂),病院や学校等の集合施設等の生ゴミを含む食品廃棄物の排出源である。
【0030】
本実施例においては、予め上述した生ゴミ発生部所2に生ゴミ用容器1を配置しておき、この生ゴミ用容器1に上述した生ゴミを含む食品廃棄物が投入される。
【0031】
前記生ゴミ用容器1は、市販の一般的な蓋付きのバケツ1(生ごみ貯蔵用容器)を採用することができる。蓋付きのバケツ1を採用することで、生ゴミの悪臭の拡散や雨水の浸入を防止することができ、しかもコスト安な生ゴミ用容器1となる。
【0032】
前記生ゴミ用容器1は、本実施例以外にも適宜採用することができる。
【0033】
また、本実施例においては、前記蓋付きのバケツ1に投入される生ゴミ等と共に投入するための培養土3も予め生ゴミ発生部所2に配布する。
【0034】
前記培養土3は、生ゴミ中の水分を吸収する役割を果たし、水分の多い条件下で発生し易い生ゴミの嫌気的腐敗及び嫌気的腐敗による悪臭を抑制できる。
【0035】
また、本実施例において、前記蓋付きのバケツ1の内底部に予め培養土3を約4〜5cm程度敷き詰めておいても良く、予め培養土3を敷き詰めることにより一層生ゴミ中の水分吸収作用が向上する。
【0036】
また、前記生ゴミと培養土3とは、例えば生ゴミを投入した後に培養土3を投入して交互の堆積状態(サンドイッチ状)とすることが好ましい(生ゴミが隠れる程度に培養土3を約2cmかける。)。交互の堆積状態(サンドイッチ状)とすることで、投入した生ゴミと培養土3とを混合する手間が省ける上、生ゴミ中の水分を培養土3に吸収させることができ、例えば生ゴミの上に培養土3を投入して堆積させることにより生ゴミから発生する悪臭も抑制できる。
【0037】
この生ゴミと培養土3との投入期間は、例えば数日間〜数週間程度の適宜期間連続して行う。具体的には、生ゴミと培養土3との投入期間は、3〜10日間を目安とし、これは、生ゴミ発生部所2で発生する生ゴミの量や、後に培養土原料4として集荷することを週に1,2回とすることなどを考慮した期間である。
【0038】
この生ゴミと培養土3とがある程度堆積したら、この生ゴミと培養土3との堆積物を培養土原料4として集荷する。この培養土原料4は後述する中継スペース7へ集められるが、この中継スペース7へは搬送手段W1(車両を用いて運ぶ手段や手で運ぶ人為的手段など)を用いて搬送される。
【0039】
前記培養土原料4の集荷は、中継スペース7に配置される集荷用容器8を用いて行う。
【0040】
家庭系の生ゴミ用容器1に堆積した培養土原料4であれば、前記集荷用容器8として前記生ゴミ用容器1より容積の大きいものを採用し、この集荷用容器8を例えば同一町内等の所定の区域に設けられた一箇所若しくは複数箇所の中継スペース7に設置しておき、この集荷用容器8に各家庭の培養土原料4を投入することで、培養土原料4を集めて、この集荷用容器8を搬送手段W2(車両を用いて運ぶ手段や手で運ぶ人為的手段など)を用いて集荷し、後述する集積スペース5へ搬送される。
【0041】
尚、培養土原料4は、集荷用容器8により集荷する方法以外にも、生ゴミ用容器1をそのまま集積スペース5に運び込み集積する方法を採用しても良い。
【0042】
また、事業系の生ゴミ用容器1の場合、培養土原料4の堆積量が多いと考えられるため、この生ゴミ用容器1をそのまま集荷用容器8として回収車等により集荷できるようにしても良い。即ち、培養土原料の堆積量が多いと考えられる場合には、生ゴミ用容器1と集荷用容器8とを兼用できるようにすることで、生ゴミ用容器1の大量の培養土原料4を集荷用容器8に移し変える手間を除くことができる。
【0043】
この集荷した培養土原料4は予め用意した集積スペース5に集積される。尚、集積スペース5とは、生ゴミ発生部所2とは異なる場所であり、例えば培養土化プラント等である。
【0044】
この集積した培養土原料4に適宜な資材6を30〜300%混入する。
【0045】
前記適宜な資材6は、枝葉,草,窒素若しくはリン酸等である。
【0046】
前記枝葉とは具体的には庭木を剪定した枝葉や街路樹の剪定くず、落ち葉等をいい、また、草とは具体的には庭の刈り取った草や河川等の刈草等をいい、夫々家庭等から予め回収したものや、土木工事等で発生したもの、きのこ栽培の廃おが、製材くず,樹皮(バーク)等の木くず類を粉砕して使用する。
【0047】
また、前記窒素やリン酸等は栄養分となる。食品残渣,尿素,食品工業脱水スラッジ等のタンパク源を豊富に含むものを採用すると良い。
【0048】
前記培養土原料4に枝葉,草,窒素若しくはリン酸等を混入した状態で前記培養土原料4を約1,5ヵ月〜4ヵ月程度の間で発酵させ、培養土化を促進して培養土3とする。
【0049】
本実施例は前記適宜な資材6として土壌を使用することもできる。土壌として、赤土,黒土,火山灰土等適宜な土壌を採用できる。
【0050】
また、前述のように発酵させて得られた培養土に、培養土調整剤として各種肥料,微生物資材,カニ殻等,パーライト,軽石,バーミキュライト,ピートモス,草炭,ココピート等の土壌改良剤や土等を添加することもできる。
【0051】
よって、本実施例の培養土3は、植物の生長に必要な栄養分を豊富に含むものとなる。
【0052】
尚、本実施例中の培養土3とは、土壌の混入の有無に関わらず植物等の自立性を保持し得るものをいう。
【0053】
続いて、前記培養土3の少なくとも一部を前記生ゴミ発生部所2へ搬送して前記生ゴミ用容器1に投入する培養土3とする。この培養土3は中継スペース7へ集められるが、この中継スペース7へは搬送手段W3(車両を用いて運ぶ手段や手で運ぶ人為的手段など)を用いて搬送される。
【0054】
即ち、本実施例において生ゴミ等から生成した培養土3を生ゴミ投入時に再び生ゴミと共に前記生ゴミ用容器1に投入することでこの培養土3が再利用される。
【0055】
この培養土3は集荷用容器8と共に、例えば同一町内等の所定の区域に設けられた前記中継スペース7に設置しておき、前記集荷用容器8に培養土原料4を投入した後にこの培養土3を持ち帰れるようにすると良い。この培養土3は中継スペース7から生ゴミ発生部所2へ搬送されるが、この生ゴミ発生部所2へは搬送手段W4(車両を用いて運ぶ手段や手で運ぶ人為的手段など)を用いて搬送される。
【0056】
また、この各家庭等に配布する培養土3の量は確定しても良いが、確定しないで、培養土3を例えば生ゴミの投入時に併用する分量よりも多めに持ち帰ることができるようにすると、この培養土3をより有効に利用することができる。しかもこの培養土3は、各家庭等でそのまま花や野菜等の栽培に用いることができるため、リサイクル性も良好となる。
【0057】
また、本実施例の培養土3は、ホームセンター,生産者,JA等に販売しても良い。また、新たな培養土等の原料として使用することもできる。
【0058】
本実施例は上述のようにしたから、各家庭(一般住宅の家庭は勿論、アパートやマンションなどの集合住宅の家庭)等の各生ゴミ発生部所2で得られた生ゴミを各生ゴミ発生部所2とは別の培養土プラント等の集積スペース5において培養土3に加工することができ、よって、培養土化が効率良く行われ、また、この培養土3を各家庭等の各生ゴミ発生部所2に配布して生ゴミ投入時に再利用することができ(培養土を循環させて生ゴミを効率良く処理することができる)、更に、配布した培養土3が余った場合にはこの培養土3を各家庭等で園芸用資材としてそのまま利用することもでき、よって、リサイクル性に秀れることになる。
【0059】
また、本実施例は、このシステムを利用する各自がこの培養土3を使って植物の栽培は勿論、生ゴミを処理するシステムであるから、必然的に分別を行おうとする意識を向上させることができ、この点においても環境問題に対応した技術となる。
【0060】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本実施例の概要を示すフローチャートである。
【図2】本実施例の概念図である。
【符号の説明】
【0062】
W1 搬送手段
W2 搬送手段
W3 搬送手段
W4 搬送手段
1 生ゴミ用容器
2 生ゴミ発生部所
3 培養土
4 培養土原料
5 集積スペース
6 資材
7 中継スペース
8 集荷用容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の生ゴミ用容器を複数の生ゴミ発生部所へ夫々配置し、続いて、配置された各生ゴミ用容器に生ゴミと培養土とを投入して培養土原料を得、続いて、この培養土原料を集積スペースに集積し、続いて、この集積された培養土原料に適宜な資材を混入して発酵させることで培養土を得、続いて、この培養土の少なくとも一部を前記生ゴミ発生部所へ搬送して前記生ゴミ用容器に投入する培養土とすることを特徴とする生ゴミ処理方法。
【請求項2】
請求項1記載の生ゴミ処理方法において、前記生ゴミ用容器に生ゴミを投入した後に培養土を投入して交互の堆積状態として培養土原料を得ることを特徴とする生ゴミ処理方法。
【請求項3】
請求項1,2いずれか1項に記載の生ゴミ処理方法において、前記培養土原料は、中継スペースに配置される集荷用容器に集められた後、前記集積スペースへ集積され、また、前記培養土は前記中継スペースに搬送された後、前記生ゴミ発生部所へ搬送されることを特徴とする生ゴミ処理方法。
【請求項4】
請求項1〜3いずれか1項に記載の生ゴミ処理方法において、前記集積スペースで得られる培養土の残部は販売用に供されるものであることを特徴とする生ゴミ処理方法。
【請求項5】
請求項1〜4いずれか1項に記載の生ゴミ処理方法において、前記適宜な資材は、前記培養土原料の培養土化を促進する枝葉,草,窒素若しくはリン酸等であることを特徴とする生ゴミ処理方法。
【請求項6】
複数の生ゴミ発生部所へ配置される複数の生ゴミ用容器と、配置された各生ゴミ用容器に投入される生ゴミ及び培養土と、前記各生ゴミ用容器で生ゴミ及び培養土から得られる培養土原料を集積する集積スペースと、前記培養土原料に適宜な資材を混入発酵して得られる培養土と、この培養土原料及び適宜な資材から得られた培養土の少なくとも一部を前記生ゴミ発生部所へ搬送する搬送手段、とから構成されていることを特徴とする生ゴミ処理システム。
【請求項7】
請求項6記載の生ゴミ処理システムにおいて、前記培養土原料は、前記生ゴミ用容器に生ゴミを投入した後に培養土を投入して交互の堆積状態として得られるものであることを特徴とする生ゴミ処理システム。
【請求項8】
請求項6,7いずれか1項に記載の生ゴミ処理システムにおいて、前記生ゴミ発生部所と集積スペースとの間には中継スペースが設けられていることを特徴とする生ゴミ処理システム。
【請求項9】
請求項8記載の生ゴミ処理システムにおいて、前記培養土原料を前記中継スペースに搬送する搬送手段と、前記中継スペースから前記培養土原料を前記集積スペースへ搬送する搬送手段と、前記培養土を前記中継スペースに搬送する搬送手段と、前記中継スペースから前記培養土を前記生ゴミ発生部所へ搬送する搬送手段を具備することを特徴とする生ゴミ処理システム。
【請求項10】
請求項6〜9いずれか1項に記載の生ゴミ処理システムにおいて、前記集積スペースで得られる培養土の残部は販売用に供されるものであることを特徴とする生ゴミ処理システム。
【請求項11】
請求項6〜10いずれか1項に記載の生ゴミ処理システムにおいて、前記適宜な資材は、前記培養土原料の培養土化を促進する枝葉,草,窒素若しくはリン酸等であることを特徴とする生ゴミ処理システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−54829(P2007−54829A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−204830(P2006−204830)
【出願日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(399054033)株式会社ホーネンアグリ (1)
【出願人】(598094698)
【出願人】(505284356)
【Fターム(参考)】