説明

生体情報転送装置

【課題】生体情報の測定が完了すると測定された生体情報データは自動的に予め指定した医療機関等へ送信することができる生体情報転送装置であること。
【解決手段】生体情報測定のための部材の着脱を検知する手段により生体情報の測定の終
了を検知し、同検知により通信回線に適合するデータ形式に変換するための手段や通信回線に生体情報データを送出するための手段等を備える通信ユニットが起動し、送信のための操作をしなくても生体情報の測定が完了すると生体情報データは予め指定した医療機関へ自動的に送信することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は生体情報を測定し、測定した生体情報を通信回線を介して医療機関等へ転送する生体情報転送装置に関し、特に測定生体情報を簡易な操作で送信することができる生体情報転送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の生体情報転送装置は、図6に示すように小型血糖測定器603、データ転送装置601、携帯電話602で構成されており、小型血糖測定器603で測定された生体情報(ここでは血糖値)はインターネット606、を介して医療機関605等へ転送される。
【0003】
即ち、小型血糖測定器603で測定された血糖値データはデータ転送装置601に送られる。送られた血糖値データはデータ転送装置601において、携帯電話の通信に用いられるフォーマット形式に変換処理され、変換処理されたデータ形式の血糖値が携帯電話602へ送られる。携帯電話に送られた血糖値データは携帯電話の機能を使って接続されたインタネット606を経て所定の医療機関605へ送信される。
【0004】
従って、小型血糖測定器603では測定した血糖値データに対して何の加工もせずにデータ転送装置へ出力さえすればよく、このことから小型血糖測定器603にフォーマット変換処理機能を持たせる場合と比較して小型血糖測定器の構成を簡略化することができるとしている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−368907号公報(第3−4頁、第5図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の生体情報転送装置においては、測定データを医療機関等へ送信する場合に携帯電話としての操作が不可欠であることから、例えば電子機器の操作が苦手な人に対しても複雑な操作を強いることになるという問題があった。
【0006】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、生体情報の測定が完了すると測定された生体情報データは自動的に予め指定した医療機関等へ送信することのできる生体情報転送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の生体情報転送装置は、生体情報を測定する生体情報センサユニットと互いに接続され、生体情報を通信回線を介して医療機関へ送信する通信ユニットとで構成し、生体情報センサユニットに生体情報を測定するための部材を装着することにより、生体情報の測定を開始し、同部材を除去することで測定された生体情報をデータ処理し、予め指定されている医療機関へ測定された生体情報を送信することを特徴としている。
【0008】
この構成により、被検査者は生体情報を測定するための部材例えば生体情報である血糖値を測定する場合に測定のための電極を生体情報センサユニットに装着し、測定終了後除去すれば測定した生体情報は予め指定した医療機関へ送信することができる。そのため送信のための被検査者の操作を不要にすることができる。
【0009】
また、本発明の生体情報転送装置は生体情報を測定するための部材の着脱が可能な測定手段、部材の着脱を検知する手段、電力供給を制御する手段、測定状態を検知する手段、測定した生体情報データを取込んで記憶する手段、測定した生体情報データを通信ユニットへ送出するためのインタフェース手段そして全体を制御する制御手段とを備えている生体情報センサユニットと、一方、生体情報センサユニットと接続されて生体情報データを受信する手段、受信した生体情報データを取込んで記憶する手段、受信した生体情報データを通信回線に適合するデータ形式に変換するためのデータ形式変換手段、通信回線に生体情報データを送出するための通信回線インタフェース手段そして制御手段とを備えている通信ユニットとで構成されていることを特徴としている。
【0010】
この構成により、通信ユニットは生体情報センサユニットとの接続状態を検知することができるようになり、また生体情報センサユニットで行われる生体情報の測定状態即ち、測定のために電極が装着されたこと、測定中であること、電極が除去されたこと等の測定状態を検知することができることになる。さらに、この構成により測定した生体情報を医療機関へ送信することができることとなる。
【0011】
また、本発明の生体情報転送装置は測定した生体情報データを通信ユニットへ送出すると生体情報センサユニットから消去することを特徴としている。
【0012】
この構成により生体情報センサユニットの測定データを記憶するメモリ容量は最小限に構成することができると同時に測定した生体情報は確実に通信ユニットに送出することになる。
【0013】
また、本発明の生体情報転送装置は測定した生体情報データを通信ユニットへ送出すると生体情報センサユニットに送出済みフラグをつけて管理することを特徴としている。この構成により、生体情報センサユニットの測定データは未送出の測定データと区別して記憶することができ、再送要求に対応することも可能になる。
【0014】
また、本発明の生体情報転送装置は生体情報の測定と、測定した生体情報データを取込んで記憶する手段への取込みを生体情報センサユニットに内蔵する蓄電池の電力で稼動し、測定した生体情報データを取込んで記憶する手段から通信ユニットへの送信は、通信ユニットから供給される電力によって稼動することを特徴としている。
【0015】
この構成により、生体情報センサユニットに内蔵する蓄電池は生体情報転送装置において必要最小限の稼動のみを賄えばよいことになり、内蔵蓄電池の小型化または測定回数の拡大または必要とする蓄電池交換の期間を長くすることができる。
【0016】
また、本発明の生体情報転送装置は部材の着脱を検知する手段、状態を検知する手段、生体情報センサユニットの電力供給を制御する手段、生体情報センサユニットの接続を検知する接続検知手段および通信ユニットの電力供給を制御する手段とを備えたことを特徴としている。
【0017】
この構成により、生体情報センサユニットに内蔵する蓄電池の適切な稼動と切断とを行うことが可能になり、内蔵する蓄電池の省電力化が図れることになる。また測定した生体情報データを通信ユニットの稼動の中で生体情報センサユニットから通信ユニットへ取り込むことができることになる。
【0018】
また、本発明の生体情報転送装置は生体情報センサユニットと通信ユニットの接続が検知された場合に通信ユニットの生体情報センサユニットからの生体情報データの取り込みを開始し生体情報データを医療機関へ送信開始することを特徴としている。
【0019】
この構成により、例えば生体情報センサユニットを通信ユニットと独立して生体情報の測定を行った場合においても被検査者は生体情報センサユニットを通信ユニットに接続するだけで測定データを生体情報センサユニットから通信ユニットへ送出し、さらに医療機関への送信を行うことができることになる。
【0020】
また、本発明の生体情報転送装置は通信ユニットの入力指示手段による指示が入力された場合に通信ユニットの受信した生体情報データを医療機関へ送信開始することを特徴としている。
【0021】
この構成により、通信ユニット内にある生体情報を任意のタイミングで医療機関へ送信することができることになり、必要に応じて再送することも可能にしている。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、生体情報の測定が完了すると測定された生体情報データは予め指定した医療機関等へ自動的に送信することができ、被検査者は送信のための操作を必要としないという効果を有する生体情報転送装置を提供することができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、全図を通じて同一符号は同一対象物を表す。
【0024】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における生体情報転送装置の構成図である。図1において、生体情報転送装置110は生体情報センサユニット111、通信ユニット112で構成し相互に接続されている。生体情報センサユニット111は個別に蓄電池を内蔵し、生体情報被検査者100の生体情報測定は通信ユニット112と切り離して単独で稼動することもできる。通信ユニット112は生体情報センサユニット111の接続の有無を検知し、生体情報センサユニット111に記憶されている測定生体情報データを取り込み、通信回線に適合するデータ形式に変換する。そして通信ユニット112が通信回線網120へ送出し、予め登録されている医療機関130へ送信する。
【0025】
以上のように構成された生体情報転送装置について、図2から図4を用いてさらに詳細を説明する。以降、測定対象生体情報は血糖値としてより具体的に説明する。図2は生体情報センサユニットの機能ブロック図を示す。
【0026】
生体情報センサユニット111は生体情報測定のための部材である測定電極201、測定電極201の着脱が可能な測定手段である測定部210、測定電極201の着脱を検知する手段である電極検知部211、生体情報センサユニット111の電力供給を制御する手段である電力制御部221、測定状態を検知する手段である測定状態検知部222、測定した生体情報データを取り込んで記憶する手段であるセンサユニットメモリ部213、測定した生体情報データを通信ユニット112へ送出するためのインタフェース手段である通信ユニットインタフェース部223、生体情報センサユニット111全体を制御する制御手段であるセンサユニット制御部212、で構成される。
【0027】
血糖値の測定は最初に測定のための準備として生体情報被検査者100から微少量の血液を測定電極201へ採取する。そして被検査者が血液滴を搭載した測定電極201を測定部210へ装着することにより開始される。
【0028】
即ち、測定電極201の装着を電極検知部211が検知すると電極検知部211は電力制御部221に対して内蔵する電源部220の電力を生体情報センサユニット111内に供給するための指示を出す。その結果、生体情報センサユニット111内は電力制御部221の制御により電源部220の電力が供給され、測定のための稼動状態が確立する。
【0029】
測定部210で測定された血糖値はセンサユニット制御部212を介してセンサユニットメモリ部213へ送られ、センサユニット制御部212で生成された測定現在日時データとともにセンサユニットメモリ部213で記憶される。また測定された血糖値は表示部214で表示して被検査者100へ伝達される。被検査者は表示された測定血糖値を確認するとともに、例えば測定時の状態即ち、空腹時での測定かあるいは食後2時間での測定かを操作部215から入力する。また測定の有効/無効の指示もこのタイミングで与えることができる。操作部215から入力した被検査者の指示はセンサユニット制御部212を介して測定血糖値と関係してセンサユニットメモリ部213で記憶される。
【0030】
図4に測定血糖値等管理テーブルの一例を示す。測定血糖値等管理テーブルはセンサユニットメモリ部213で記憶する測定日時と測定血糖値そして被検査者が入力指示した内容で構成される。被検査者が入力指示した内容、例えば空腹時測定の指示は“食後マーク” に“0”を、食後2時間の指示は同“1”で示している。また測定の有効は“無効/有効”に“0”を、無効の指示は同“1”で示している。
【0031】
被検査者100が生体情報センサユニット111の表示部214で測定結果を確認し、前記した被検査者の指示操作が終わると、血糖値の測定は終了することから被検査者は不要になった測定電極201を生体情報センサユニット111から除去する。測定電極201が除去されると電極検知部211が除去を検知する。その結果、電極検知部211は電力制御部221に対して測定のための電力供給停止を指示し、センサユニットメモリ部213の測定血糖値データを保持した状態で電力が停止する。
【0032】
一方、測定電極201の装着と除去の検知は電極検知部211から通信ユニットインタフェース部223を介して通信ユニット112へ伝達される。
【0033】
図3は通信ユニット112の機能ブロック図を示す。通信ユニット112は生体情報センサユニット111と接続されて生体情報データを受信する手段であるセンサユニットインタフェース部310、受信した生体情報データを取込んで記憶する手段である通信ユニットメモリ部312、受信した生体情報データを通信回線に適合するデータ形式に変換するためのデータ形式変換手段であるデータ形式変換部314、通信回線に生体情報データを送出するための通信回線インタフェース手段である通信回線インタフェース部315、通信ユニット全体を制御する制御手段である通信ユニット制御部311、生体情報センサユニットの接続を検知する接続検知手段であるユニット接続検知部322、通信ユニットの電力供給を制御する手段である通信電力制御部321から構成する。
【0034】
通信ユニット112は電源部320から供給される電力により駆動している。そしてユニット接続検知部322が生体情報センサユニット111との接続を検知している状態で、前記通信ユニット112へ伝達された測定電極201の装着と除去の検知は、センサユニットインタフェース310を介して通信ユニット制御部311に伝達される。
【0035】
通信ユニット制御部311は測定電極201除去の検知が伝達されると通信電力制御部321に指示して電源部320の電力を生体情報センサユニット111の電力制御部221へ供給する。その結果、生体情報センサユニット111に内蔵する電源部220に替わって、センサユニット制御部212、センサユニットメモリ部213、通信ユニットインタフェース部223が稼働状態になり、通信ユニット制御部311の指示に基づきセンサユニット制御部212はセンサユニットメモリ部213に記憶している測定血糖値等管理テーブルから血糖値データと関連情報を読み出し、通信ユニットインタフェース部223へ送出する。
【0036】
通信ユニットインタフェース部223に送出された同データは通信ユニット制御部311の指示によりセンサユニットインタフェース部310を介して通信ユニットメモリ部312へ取り込まれる。通信ユニット制御部311はセンサユニット制御部212に対して、送出した血糖値データと関連情報をセンサユニットメモリ部213から削除することを指示し、次の血糖値データと関連情報の読出しと送出を指示する。
【0037】
センサユニットメモリ部213の測定血糖値等管理テーブルから全ての血糖値データと関連情報が読み出されるまで以上の動作は繰り返し行われる。全ての血糖値データと関連情報が通信ユニットメモリ部312に取り込まれると通信ユニット制御部311は生体情報センサユニット111への電力供給を通信電力制御部321へ指示して止める。
【0038】
次に、通信ユニット制御部311は通信ユニットメモリ部312に取り込んだ血糖値データと関連情報を順次医療機関130へ送信する。即ち、通信ユニットメモリ部312に取り込んだ血糖値データと関連情報をデータ形式変換部314に送り、通信回線に適合する所定のデータ形式に変換し、通信回線インタフェース部315を介して通信回線120へ送出し、医療機関130へ送信する。前記送信は通信ユニットメモリ部312にある全ての血糖値データと関連情報が送信されるまで繰り返して行われ、全てのデータが送信完了すれば、通信ユニット制御部311は送出した血糖値データと関連情報を通信ユニットメモリ部312から削除する処理を行う。
【0039】
このような本発明の第1の実施の形態の生体情報転送装置によれば、生体情報測定のための部材の着脱が可能な測定手段と部材の着脱を検知する手段と生体情報センサユニットの電力供給を制御する手段と測定状態を検知する手段と測定した生体情報データを取り込んで記憶する手段と測定した生体情報データを通信ユニットへ送出するためのインタフェース手段と生体情報センサユニット全体を制御する制御手段とを備える生体情報センサユニットと生体情報センサユニットと接続されて生体情報データを受信する手段と受信した生体情報データを取り込んで記憶する手段と受信した生体情報データを通信回線に適合するデータ形式に変換するためのデータ形式変換手段と通信回線に生体情報データを送出するための通信回線インタフェース手段と通信ユニット全体を制御する制御手段と生体情報センサユニットの接続を検知する接続検知手段とを備える通信ユニットを設けることにより、被検査者は送信のための操作をしなくても生体情報の測定が完了すると測定された生体情報データは予め指定した医療機関へ自動的に送信することができる。
【0040】
また、生体情報センサユニットに内蔵する蓄電池は生体情報の外部医療機関への送信には使用しないで、生体情報測定のみに限定することから内蔵する蓄電池の省電力化を図ることができる。
【0041】
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は生体情報センサユニットの接続を検知する接続検知手段を設けるよう構成している。図5は本発明の第2の実施の形態における生体情報転送装置の動作シーケンス図である。図5において“接続状態”は生体情報センサユニット111と通信ユニット112との接続の有無(有は接、無は断に対応)を示している。“電極状態”は測定電極201の測定部210への着脱状態を示す。“測定データのユニット間移動”は生体情報センサユニット111から通信ユニット112へデータの移動を示している。“測定”は生体情報センサユニット111が測定状態にあるか否かを示している。“データ送信”は生体情報転送装置110から外部医療機関130への送信の状態を示している。
【0042】
生体情報センサユニット111は前記したように個別に蓄電池を内蔵し、生体情報の測定時は単独で稼動することができ、通信ユニット112と物理的に切り離した状態でも生体情報の測定ができる。生体情報測定の手順は通信ユニット112との接続の有無に関係なく前記した電極に生体情報被検査者100から微少量の血液を測定電極201へ採取し、そして被検査者が血液滴を搭載した測定電極201を測定部210へ装着することにより測定が開始され、以降測定した血糖値データ等をセンサユニットメモリ部213へ記憶し、測定電極201の除去を検知して自身の電力を停止するまで生体情報センサユニット111は前記した同じ測定のための動作を行う。
【0043】
生体情報センサユニット111には通信ユニット112と独立した状態で測定を行った回数分の測定血糖値データ等が記憶されている((1)−1、(1)−2)。この状態で通信ユニット112に生体情報センサユニット111が接続される((a)のタイミング)と通信ユニット112にあるユニット接続検知部322が生体情報センサユニット111の接続を検知すると生体情報センサユニット111にある測定データを通信ユニット112に取り込み、そして外部医療機関130への送信を行う。
【0044】
即ち、通信ユニット制御部311は通信電力制御部321に指示して電源部320の電力を生体情報センサユニット111の電力制御部221へ供給し、センサユニットメモリ部213の血糖値データと関連情報を読み出してセンサユニットインタフェース310を介して通信ユニットメモリ部312へ取り込む。取り込みが終わるとセンサユニットメモリ部213の測定血糖値等管理テーブル上に、血糖値データと関連情報を通信ユニットメモリ部312へ送出済みを記録する。図4(b)は測定血糖値等管理テーブルの一例を示しており、“送信済みフラグ”には前記通信ユニットメモリ部312へ血糖値データと関連情報の送出がおわると“1”が記録される。“送信済みフラグ”にある“0”はまだ通信ユニットメモリ部312へ送られてない血糖値データであることを示している。
【0045】
全ての血糖値データと関連情報がセンサユニットメモリ部213から通信ユニットメモリ部312に取り込まれると通信ユニット制御部311は生体情報センサユニット111への電力供給を通信電力制御部321へ指示して止め、そして通信ユニット制御部311は通信ユニットメモリ部312に取り込んだ血糖値データと関連情報をデータ形式変換部314、通信回線インタフェース部315を介して通信回線120へ送出し、順次医療機関130へ送信する。
【0046】
このような本発明の第2の実施の形態の生体情報転送装置によれば、生体情報センサユニットの接続を検知する接続検知手段を設けることにより、生体情報センサユニット111の接続が検知されれば、通信ユニット112は生体情報センサユニット111を稼働状態にして、生体情報センサユニット111が単独状態で測定した生体情報を外部医療機関130へ複雑な操作をすることなく送信することができる。
【0047】
なお、以上の説明では、生体情報センサユニットの接続を検知する接続検知手段により接続が検知されたことにより生体情報センサユニット111から測定データを読み出し、そして外部医療機関へ送信した例について説明したが、通信ユニットの入力指示手段である入出力部313による指示が入力された場合に生体情報データを医療機関へ送信開始することについても同様に実施可能である。また測定対象生体情報は血糖値として説明したが血糖値測定に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0048】
以上のように、本発明にかかる生体情報転送装置は、生体情報の測定が完了すると測定された生体情報データは予め指定した医療機関等へ自動的に送信することができ、被検査者は送信のための操作を必要としないという効果を有し、生体情報を測定し、測定した生体情報を通信回線を介して医療機関等へ転送する生体情報転送装置に関し、特に測定生体情報を簡易な操作で送信することができる生体情報転送装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施の形態1における生体情報転送装置の構成図
【図2】本発明の実施の形態1における生体情報転送装置の生体情報センサユニット機能ブロック図
【図3】本発明の実施の形態1における生体情報転送装置の通信ユニット機能ブロック図
【図4】本発明の実施の形態1における生体情報転送装置の測定血糖値等管理テーブルの一例図
【図5】本発明の実施の形態2における生体情報転送装置の動作シーケンス図
【図6】従来の生体情報転送装置の構成図
【符号の説明】
【0050】
100 生体情報被検査者
110 生体情報転送装置
111 生体情報センサユニット
112 通信ユニット
120 通信回線網
130 医療機関
201 測定電極
210 測定部
211 電極検知部
212 センサユニット制御部
213 センサユニットメモリ部
214 表示部
215 操作部
220,320 電源部
221 電力制御部
222 測定状態検知部
223 通信ユニットインタフェース部
310 センサユニットインタフェース部
311 通信ユニット制御部
312 通信ユニットメモリ部
313 入出力部
314 データ形式変換部
315 通信回線インタフェース部
321 通信電力制御部
322 ユニット接続検知部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体情報を測定する生体情報センサユニットと、
互いに接続され、前記生体情報を通信回線を介して医療機関へ送信する通信ユニットと
で構成する生体情報転送装置であって、
前記生体情報センサユニットに生体情報測定のための部材を装着することにより、生体情報の測定を開始し、前記生体情報測定のための部材を除去することで前記測定された生体情報をデータ処理し、前記医療機関へ測定された生体情報を送信することを特徴とする生体情報転送装置。
【請求項2】
前記生体情報測定のための部材との着脱が可能な測定手段と
前記生体情報測定のための部材の着脱を検知する手段と
前記生体情報センサユニットの電力供給を制御する手段と
測定状態を検知する手段と
前記測定した生体情報データを取込んで記憶する手段と
前記測定した生体情報データを通信ユニットへ送出するためのインタフェース手段と
前記生体情報センサユニット全体を制御する制御手段とを備える前記生体情報センサユニットと
前記生体情報センサユニットと接続されて生体情報データを受信する手段と
前記受信した生体情報データを取込んで記憶する手段と
前記受信した生体情報データを通信回線に適合するデータ形式に変換するためのデータ形式変換手段と
通信回線に生体情報データを送出するための通信回線インタフェース手段と
前記通信ユニット全体を制御する制御手段と
を備える前記通信ユニットと
で構成することを特徴とする請求項1記載の生体情報転送装置。
【請求項3】
前記測定した生体情報データは前記通信ユニットへ送出すると前記生体情報センサユニットから消去することを特徴とする請求項1記載の生体情報転送装置。
【請求項4】
前記測定した生体情報データは前記通信ユニットへ送出すると前記生体情報センサユニットに送出済みフラグをつけて管理することを特徴とする請求項1記載の生体情報転送装置。
【請求項5】
生体情報の測定と前記測定した生体情報データを取込んで記憶する手段への取込みは生体情報センサユニットに内蔵する蓄電池の電力で稼動し、前記測定した生体情報データを取込んで記憶する手段から通信ユニットへの送出は通信ユニットから供給される電力によって稼動することを特徴とする生体情報転送装置。
【請求項6】
前記生体情報測定のための部材の着脱を検知する手段と
前記測定状態を検知する手段と
前記生体情報センサユニットの電力供給を制御する手段と
前記生体情報センサユニットの接続を検知する接続検知手段と
前記通信ユニットの電力供給を制御する手段と
を備えたことを特徴とする請求項5記載の生体情報転送装置。
【請求項7】
前記生体情報センサユニットと前記通信ユニットの接続が検知された場合に前記通信ユニットの前記生体情報センサユニットからの生体情報データ取込みを開始し生体情報データを医療機関へ送信開始することを特徴とする請求項1または請求項5記載の生体情報転送装置。
【請求項8】
通信ユニットの入力指示手段による指示が入力された場合に前記通信ユニットの前記受信した生体情報データを医療機関へ送信開始することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の生体情報転送装置。



【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図2】
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