説明

生化学的農業製品としてのアントラキノン含有誘導体

農薬としての有効性が増大したアントラキノン誘導体を含む製剤を提供する。これらの製剤は、(a)植物害虫に対する活性を有する1種以上のアントラキノン誘導体を含む調製物;(b)1種以上のC2−C7アルコール、またはグリコールもしくはラクトン;および硫酸塩、エトキシ化脂肪酸エステルからなる群から選択される(c)1種以上の界面活性剤を含んでもよく、ここで、該アルコールおよび界面活性剤は、該調製物を安定化するのに有効な量で存在する。これらの製剤を農薬として用いる方法も提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
アントラキノン誘導体(例えば、フィスシオン、エモジン、クリソファノール、およびベンチロキノンなど)をバイオ農薬として含有する調製物を処方するための組成物および方法を本明細書で開示する。
【背景技術】
【0002】
合成殺真菌剤に対する植物病原体集団の耐性の急速な拡大や環境汚染に対するヒトの意識の高まりに伴い、植物疾患を防除する代替手段が極めて必要とされている。最も効果的な手段は、植物の誘導抵抗性[L.C.van Loon,P.A.H.M.Bakker,and C.M.J.Pieterse,Systemic resistance induced by Rhizosphere bacteria,Annu.Rev.Phytopathol.1998.36:453−83(非特許文献1)]および/または全身獲得抵抗性[W.E.Durrant and X.Dong,Systemic acquired resistance,Annu.Rev.Phytopathol.,2004,42:185−209(非特許文献2)]によって植物防御機構を強化することである。したがって、病原体耐性の形成を低下および/または遅延させ、かつ環境を保護する。
【0003】
誘導抵抗性は、適切な刺激を受けたときに植物が発現する強化された防御能の状態である[Kuc,J.,Development and future direction of induced systemic resistance in plants,Crop Protection,2000,19,859−861(非特許文献3)]。植物の誘導抵抗性は、化学物質、非病原体、非病原性形態の病原体によって誘発されることもある。誘導抵抗性が全身性であるとき、それは一般に、全身獲得抵抗性と呼ばれる[L.C.van Loon,P.A.H.M.Bakker,and C.M.J.Pieterse,Systemic resistance induced by Rhizosphere bacteria,Annu.Rev.Phytopathol.1998.36:453−83(非特許文献1)]。
【0004】
レイン、エモジン、アロエ−エモジン、パリエチン、フィスシオン、エモジン−グリコシド、フィスシオン−グリコシド、クリソファノールおよびクリソファノール−グリコシドなどのアントラキノン誘導体も同様に、病原体に対する植物抵抗性を誘導する1つの化学物質ファミリーに属する。この部類の化学物質の誘導抵抗性は、ミルサナ(登録商標)(大虎杖の抽出物に与えられた商品名)を用いて十分に研究された[B.Fofana,D.J.McNally,C.Labbe,R.Boulanger,N.Benhamou,A.Seguin,R.R.Belanger,Milsana(登録商標)−induced resistance in powdery mildew−infected cucumber plants correlates with the induction of chalcone synthase and chalcone isomerase,Physiol.Molec.Plant Pathol.2002,61,121−132(非特許文献4)]。フィスシオンおよびエモジンは、バイオアッセイに基づく分画によって本発明者らの実験室で確認されたミルサナ(登録商標)中の主要な生体活性アントラキノン誘導体である。フィスシオンおよびエモジンのグリコシド誘導体は活性にとって重要ではない。農業分野の他の数多くの研究により、多くのアントラキノン誘導体が抗真菌活性、摂食阻害活性、抗微生物活性、軟体動物駆除活性などの強力な生体活性を示すことが示された[S.K.Agarwal,S.S.Singh,S.Verma,S.Kumar,Antifungal activity of anthraquinone derivatives from Rheum emodi,J.Ethnopharmacol.72(2000)43−46S(非特許文献5);J.D.D.Tamokoua,M.F.Tala,H.K.Wabo,J.R.Kuiatea,P.Tane,Antimicrobial activities of methanol extract and compounds from stem bark of Vismia rubescens,J.Ethnopharmacol,2009,印刷中(非特許文献6);G.N.Krishnakumari,B.Bhuvaneswari,I.R.Swapna,Antifeedant activity of quinones from Ventilago madaraspatana,Fitoterapia,72(2001)671−675(非特許文献7);Y.Liu,F.Sporer,M.Wink,J.Jourdane,R.Henning,Y.L.Li and A.Ruppel,Anthraquinones in Rheum palmatum and Rumex dentatus(Polygonaceae),and phorbol esters in Jatropha curcas(Euphorbiaceae) with molluscicidal activity against the schistosome vector snails Oncomelania,Biomphalaria and Bulinus,Tropical Medicine and International Health,1997,2(2),179−188(非特許文献8)]。これらの化合物の相互作用、例えば、フィスシオンとクリソファノールの相互作用には、相乗効果も存在する[X−J.,Yang,L−J.,Yang,S−N.,Wang,D−Z.,Yu,H−W.,Ni,Synergistic interaction of physcion and chrysophanol on plant powdery mildew,Pest Manag Sci 63:511−515(2007)(非特許文献9)]。
【0005】
環境を保護するために、オオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)に由来する製品であるミルサナ(登録商標)が、水性懸濁濃縮液(SC)として処方され、バイオ化学農薬として登録された(米国特許第4,863,734号、Process for combating fungi(特許文献1);米国特許第5,989,429号、Processes for forming stabilized biochemical agricultural products(特許文献2))。ミルサナ(登録商標)は、うどん粉病の防除用の非常に効果的な製品である。しかしながら、それを優れた商業用農薬製品にするのを妨げる2つの大きな問題は、工業的再現性と製剤の不安定性である。そのような製剤を作製する再現性は工業では乏しい。抽出物中の多くの化学物質(例えば、クロロフィルおよびアントラキノン誘導体)が疎水性化合物であるので、時間の経過とともに、これらの化合物は凝集して、より大きい粒子を形成することがある。多くの困難はそのような大きい粒子と関連している。それらは水に溶けにくい。さらに、散布溶液中の活性成分の有効濃度が減少し、効力が低下する。大きい粒子はスプレー容器に付着することもあり、水で洗い流すことが難しい。大きい粒子はノズルを塞ぐことすらある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第4,863,734号、Process for combating fungi
【特許文献2】米国特許第5,989,429号、Processes for forming stabilized biochemical agricultural products
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】L.C.van Loon,P.A.H.M.Bakker,and C.M.J.Pieterse,Systemic resistance induced by Rhizosphere bacteria,Annu.Rev.Phytopathol.1998.36:453−83
【非特許文献2】W.E.Durrant and X.Dong,Systemic acquired resistance,Annu.Rev.Phytopathol.,2004,42:185−209
【非特許文献3】Kuc,J.,Development and future direction of induced systemic resistance in plants,Crop Protection,2000,19,859−861
【非特許文献4】B.Fofana,D.J.McNally,C.Labbe,R.Boulanger,N.Benhamou,A.Seguin,R.R.Belanger,Milsana(登録商標)−induced resistance in powdery mildew−infected cucumber plants correlates with the induction of chalcone synthase and chalcone isomerase,Physiol.Molec.Plant Pathol.2002,61,121−132
【非特許文献5】S.K.Agarwal,S.S.Singh,S.Verma,S.Kumar,Antifungal activity of anthraquinone derivatives from Rheum emodi,J.Ethnopharmacol.72(2000)43−46S
【非特許文献6】J.D.D.Tamokoua,M.F.Tala,H.K.Wabo,J.R.Kuiatea,P.Tane,Antimicrobial activities of methanol extract and compounds from stem bark of Vismia rubescens,J.Ethnopharmacol,2009,印刷中
【非特許文献7】G.N.Krishnakumari,B.Bhuvaneswari,I.R.Swapna,Antifeedant activity of quinones from Ventilago madaraspatana,Fitoterapia,72(2001)671−675;
【非特許文献8】Y.Liu,F.Sporer,M.Wink,J.Jourdane,R.Henning,Y.L.Li and A.Ruppel,Anthraquinones in Rheum palmatum and Rumex dentatus(Polygonaceae),and phorbol esters in Jatropha curcas(Euphorbiaceae) with molluscicidal activity against the schistosome vector snails Oncomelania,Biomphalaria and Bulinus,Tropical Medicine and International Health,1997,2(2),179−188
【非特許文献9】X−J.,Yang,L−J.,Yang,S−N.,Wang,D−Z.,Yu,H−W.,Ni,Synergistic interaction of physcion and chrysophanol on plant powdery mildew,Pest Manag Sci 63:511−515(2007)
【非特許文献10】全米有機プログラム(NOP) http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/nop、2009年7月20日引用
【非特許文献11】漢方薬データベース http://www.tcmlib.com/2009年7月20日引用
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
アントラキノン誘導体(例えば、フィスシオン、エモジン、クリソファノール、およびベンチロキノンなど)をバイオ農薬として含有する調製物を処方するための組成物および方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
植物害虫、特に、植物病原性の細菌、真菌、昆虫、線虫などの植物の植物病原体に対して用いられる生化学的農業製品としておよび/または軟体動物駆除剤としてのアントラキノン誘導体の製剤、ならびに雑草に対する出芽前および出芽後除草剤の使用を本明細書で開示する。特定の実施形態では、本明細書で開示された組成物および方法で用いられるアントラキノン誘導体は、主要活性成分または主要活性成分のうちの1つである。
【0010】
特に、(a)植物害虫に対する活性を有する1種以上のアントラキノン誘導体を含む調製物と、(b)1種以上のC2−C7脂肪族アルコールまたはグリコールおよびラクトンと、(c)硫酸塩、エトキシ化脂肪酸エステルからなる群から選択される1種以上の界面活性剤と、場合により植物における植物病原性感染を調節するのに使用し得る不凍剤または担体のうちの少なくとも1つとを含む製剤を提供する。製剤は、液体(濃縮液もしくは即時使用可能製品)、エマルジョンまたは固体の形態であり得る。
【0011】
特定の実施形態では、製剤は、ヘキサノールおよびエタノールに溶解された植物害虫に対する活性を有する1種以上のアントラキノン誘導体を含む調製物を含み、かつラウリル硫酸ナトリウムおよびプロピオン酸カルシウムをさらに含む。アントラキノン誘導体は約0.001%〜45%の量で存在する可能性があり、ヘキサノールは約0.1%〜10%の量で存在する可能性があり、エタノールは約0.1%〜20%の量で存在する可能性があり、ラウリル硫酸ナトリウムは約0.01%〜15%の量で存在する可能性があり、かつプロピオン酸カルシウムは約0.001%〜10%の量で存在する可能性がある。また別の特定の実施形態では、製剤は、(a)植物害虫に対する活性を有する1種以上のアントラキノン誘導体を含む調製物と、(b)ヘキサノールと、(c)ラウリル硫酸ナトリウムと、(d)2−[2−[3,4−ビス(2−メトキシエトキシ)オキソラン−2−イル]−2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エチルヘキサデカノエートと、(e)プロピオン酸カルシウム;(f)プロピレングリコールと、(g)水とを含み、かつ場合により、マイクロエマルジョンの形態である。アントラキノンは、約0.001%〜45%の量で存在する可能性があり、ヘキサノールは約0.1〜10%の量で存在し、2−[2−[3,4−ビス(2−メトキシエトキシ)オキソラン−2−イル]−2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エチルヘキサデカノエートは0.1〜35%の量で存在し、プロピレングリコールは約1%〜8%の量で存在し、ラウリル硫酸ナトリウムは約0.01%〜15%の量で存在し、かつプロピオン酸カルシウムは約0.001%〜10%の量で存在する。本発明はさらに、(a)植物害虫に対する活性を有する1種以上のアントラキノン誘導体を含む調製物と、(b)1種以上の塩基と、(c)1種以上の水混和性共溶媒とを含む水性製剤を提供する。(a)の調製物は約0.01〜45重量%の量で存在する可能性があり、塩基は約0.1〜10%の量で存在し、共溶媒は0.1%〜30%の量で存在する。
【0012】
特定の実施形態では、製剤は、該誘導体と、グリコール(例えば、プロピレングリコール)と、有機酸(例えば、ギ酸)と、塩基(例えば、水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウム)とを含む。調製物は約0.01〜約45重量%の量で存在する可能性があり、塩基は約0.1%〜5%の量で存在し、プロピレングリコールは約0.1%〜8%の量で存在し、かつ有機酸は約0.1%〜5%の量で存在する。
【0013】
特定の実施形態では、製剤は、懸濁濃縮液(SC)、マイクロエマルジョン(ME)、ナノエマルジョン(NE)、可溶性液体(SL)、即時使用可能製品(RTU)、水中エマルジョン(EW)、マイクロカプセル化またはナノカプセル化製剤などの水性製剤を含むが、これらに限定されない。製剤は、乳化可能濃縮液(EC)などの油性製剤、および水溶性粉末(WSP)、水分散性顆粒(WDG)または水分散性錠剤(WGT)などの粉末製剤も含む。
【0014】
また別の特定の実施形態では、製剤は、化学農薬および/またはバイオ農薬であり得る抗微生物剤をさらに含む。
【0015】
植物における植物病原体感染(例えば、真菌または細菌)を調節するための上で示した製剤を用いる方法であって、植物および/もしくはその種子ならびに/または該植物を生育するために用いられる基板に、該植物病原体感染を調節するのに有効な量の本明細書で開示された製剤を適用することを含む方法も提供する。
【0016】
植物害虫に対して用いられる製剤を調製するための(a)植物害虫に対する活性を有する1種以上のアントラキノン誘導体を含む調製物;(b)1種以上のC2−C7脂肪族アルコール、もしくはC2−C7グリコールもしくはC2−C7ラクトンおよび(c)硫酸塩からなる群から選択される1種以上の界面活性剤の使用、またはあるいは植物害虫に対して用いられる製剤を調製するための(a)植物害虫に対する活性を有する1種以上のアントラキノン誘導体を含む調製物;(b)1種以上の塩基;(c)1種以上の水混和性共溶媒の使用を提供する。
【0017】
特定の実施形態では、該植物害虫侵入を調節するのに有効な量の上で開示された製剤を土壌に適用することによって、上で示した製剤を用いて土壌中の植物害虫の侵入を調節する方法を提供する。
【0018】
上で示し、本明細書で開示した製剤は、タンク混合でまたは生育期に所定の順序および適用間隔にしたプログラム(ローテーションと呼ばれる連続適用)でバイオ農薬または化学農薬などの抗微生物剤と同時に用いることができる。したがって、上で示した製剤と抗微生物剤を含む組合せも提供する。
【0019】
あるいは、上で示した製剤は抗微生物剤をさらに含み得る。特定の実施形態では、抗微生物剤は、約0.001重量%〜約10重量%の量で存在する。
【0020】
上で示した成分および抗微生物剤を含む製剤および組合せを用いて、植物および/または土壌への植物害虫の侵入を調節し、かつ植物病原性の真菌および細菌感染をさらに調節し得る。
【発明を実施するための形態】
【0021】
値の範囲が提供されている場合、その範囲の上限と下限の間の、文脈から明らかにそうでないと示されない限り、下限の10分の1の位までの、各々の介在する値、および任意の他の記述された範囲またはその記述された範囲内の介在する値は、本発明に包含されることが理解される。記述された範囲内の特に除外される限度次第で、これらのより小さい範囲の上限および下限がそれより小さい範囲内に独立に含まれ得ることも本発明に包含される。記述された範囲がこれらの限度の一方または両方を含む場合、その含まれた限度のどちらか一方または両方を除外する範囲も本発明に含まれる。
【0022】
別途定義しない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者に一般に理解されているものと同じ意味を有する。本明細書に記載されているものと同様または同等の任意の方法および材料を本発明の実施または試験において用いることもできるが、好ましい方法および材料がここに記載されている。
【0023】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形の「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」は、文脈から明らかにそうでないことが示されない限り、複数の指示対象を含むことに留意しなければならない。例えば、「真菌(a fungus)」は、「真菌(fungi)」も包含する。
【0024】
本明細書で定義されるように、「調節する」という用語は、植物病原性の細菌もしくは真菌感染の量、植物害虫侵入の量、または植物病原性の細菌もしくは真菌感染または植物害虫侵入の蔓延速度を変化させることを意味するために用いられる。
【0025】
アントラキノン誘導体
アントラキノン誘導体としては、フィスシオン、エモジン、クリソファノール、ベンチロキノン、エモジングリコシド、クリソファノールグリコシド、フィスシオングリコシド、3,4−ジヒドロキシ−1−メトキシアントラキノン−2−カルボキシアルデヒド、ダムナカンタールが挙げられるが、これらに限定されない。これらの誘導体は、以下と同様の構造を共有する:
【0026】
【化1】

式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素、ヒドロキシル、ヒドロキシルアルキル、ハロゲン、カルボキシル、アルキル、アルキオキシル、アルケニル、アルケニルオキシル、アルキニル、アルキニルオキシル、ヘテロシクリル、芳香族、またはアリール基、糖(例えば、グルコース)である。
【0027】
特定の実施形態では、本発明は、限定するものではないが、タデ科(Polygonaceae)、クロウメモドキ科(Rhamnaceae)、マメ科(Fabaceae)、ツルボラン科(Asphodelaceae)、およびアカネ科(Rubiaceae)を含む、植物の科に由来する抽出物中に含まれるアントラキノン誘導体に関する。これらの化合物は、葉、茎、樹皮、根および果実などの植物の任意の部分から単離または入手することができる。植物材料は湿っていても乾燥していてもよいが、乾燥した植物材料が好ましい。生化学的農業製品に適合するために、抽出および精製で用いられる溶媒およびプロセスは、全米有機プログラム(NOP)[http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/nop、2009年7月20日引用(非特許文献10)]の要件を満たさなければならない。
【0028】
より具体的な実施形態では、植物抽出物は、タデ科のメンバーに由来する。本明細書で定義されるように、「に由来する」は、特定の源から直接単離もしくは入手されることまたはあるいは特定の源から直接単離もしくは入手された物質もしくは生物の特徴を同定したことを意味する。特定の実施形態では、該組合せ中の抽出物は、フィスシオンおよび場合によりエモジンなどの少なくとも1種のアントラキノン誘導体を含有する。タデ科のメンバーとしては、限定するものではないが、アセトセッラ(Acetosella)、アンティゴノン(Antigonon)、アリストカプサ(Aristocapsa)、ビルデルディキア(Bilderdykia)、ブルンニキア(Brunnichia)、ケントロステギア(Centrostegia)、コリザンテ(Chorizanthe)、コッコロバ(Coccoloba)、コッコロビス(Coccolobis)、コッコロボ(Coccolobo)、コルクルム(Corculum)、デデクケラ(Dedeckera)、デロピルム(Delopyrum)、デントケラス(Dentoceras)、ドデカエマ(Dodecahema)、エメクス(Emex)、エリオゴヌム(Eriogonum)、ファフォピルム(Fafopyrum)、ファゴピルム(Fagopyrum)、ファロピア(Fallopia)、ギルマニア(Gilmania)、ゴオドマニア(Goodmania)、アルフォルディア(Harfordia)、オルリステリア(Hollisteria)、コエニギア(Koenigia)、ラスタッリアエア(Lastarriaea)、ムクロネア(Mucronea)、ムエレンベッキア(Muehlenbeckia)、ネマカウリス(Nemacaulis)、オキシリア(Oxyria)、オキシテカ(Oxytheca)、ペルスカリオア(Perscarioa)、ペルシカリア(Persicaria)、プレウロプテルス(Pleuropterus)、ポドプテルス(Podopterus)、ポリゴネッラ(Polygonella)、ポリゴヌム(Polygonum)、プテロステギア(Pterostegia)、レウム(Rheum)、ルメクス(Rumex)、ルプレクティア(Ruprechtia)、ステノゴヌム(Stenogonum)、システノテカ(Systenotheca)、ティサネッラ(Thysanella)、トウァラ(Tovara)、トラカウロン(Tracaulon)、トリプラリス(Triplaris)が挙げられ、さらにより具体的な実施形態では、抽出物は、レイノウトリア(別称、ファロピア)属の種またはレウム種に由来していてもよい。最も具体的な実施形態では、抽出物は、オオイタドリに由来する。
【0029】
またより具体的な実施形態では、これらの製剤中のアントラキノン誘導体のパーセント濃度は、0.001〜99.99%の範囲を取る。特定の実施形態では、濃度範囲は、約0.01〜95%である。濃度は、約0.01%〜約45%であることが好ましい。
【0030】
アントラキノン誘導体は、いくつかの植物、真菌、地衣類、および昆虫に天然に存在する。上で述べたように、植物では、アントラキノン誘導体は、タデ科、クロウメモドキ科、マメ科、ツルボラン科、アカネ科などの様々な科に存在する[Subash C.Verma,Narendra P.Singh,Arun K.Sinha,Determination and locational variations in the quantity of hydroxyanthraquinones and their glycosides in rhizomes of Rheum emodi using high−performance liquid chromatography,Journal of Chromatography A,1097(2005)59−65]。アントラキノン誘導体は、葉、茎、樹皮、根および果実などの様々な植物組織に広く分布している。一例として、フィスシオンは、例えば、チャイニーズ・グーズベリー(またはキウイフルーツ、シナサルナシ(Actinidia chinensis Planch))、鶏骨草(アブルス・カントニエンシス(Abrus Cantoniensis Hance))、山麻根(shan ma gen)(Boehmeria tricuspis Hance)、ハブソウの種子(Cassia occidentalis L.)、カッシアの種子(すなわち、エビスグサのカッシア・オブツシフォリアL.(Cassia obtusifolia L.)の種子)、センナの葉(チンネベリセンナ(Cassia angustifolia Vahl.))、ハネセンナ(カッシア・アラタ(Cassia alata L.))の葉、一般的なディソスマティスの根茎および根(ディソスマ・ウェルシペッリス(Dysosma versipellis Hance))、白八角蓮(bai ba jiao lian)(ディソスマ・マジョレンシス(Dysosma majorensis Gagnep.))、ヒゲノカズラの木(tree clubmoss)(マンネンスギ(Lycopodium obscurum L.))の草本、薬用のヤエヤマアオキ(モリンダ・オフィシナリス(Morinda officinalis How))、アダン(シマタコノキ(Pandanus tectorius Soland))の根、何首烏(he shou wu)(ツルドクダミ(Polygonum multiflorum Thunb))、鶏雪七(ji xue qi)(ポリゴヌム・アンプレクシカウレ(Polygonum amplexicaule))、雪三七(xue san qi)(レウム・リキアンゲンセ(Rheum likiangense San.))、西蔵酸模(xi zang suan mo)(ルメクス・パティエンティア(Rumex patientia L.))、毛脉酸模(mao mai suan mo)(カラフトノダイオウ(Rumex gmelinii Turcz.))、牛舌草(niu she cao)(コギシギシ(Rumex dentatus L.))、酸模(suan mo)(スイバ(Rumex acetosa L.))、虎杖(hu zhang)(シロバナサクラタデ(Polygonum Cuspidatium))、土大黄(tu da huang)(エゾノギシギシ(Rumex obtusifolius L.))、塔黄(ta huang)(セイタカダイオウ(Rheum nobile Hook.))、羊蹄(yang ti)(ギシギシ(Rumex japonicus Houtt.))、東洋のクロウメモドキ(イソノキ(Rhamnus crenata Sieb.))の根、茜草(qian cao)(アカネ(Rubia cordifolia L.))、大風葯(da feng yao)(ラムヌス・ナペレンシス(Rhamnus napelensis Wall.))、大血藤(サルゲントドクサ・クネアータ(Sargentodoxa cuneata Oliv.))の茎、雪蓮花(サウスレア・ラニケプス(Saussurea laniceps Hand.))などの多くの薬草に存在する[漢方薬データベースhttp://www.tcmlib.com/2009年7月20日引用(非特許文献11)]。
【0031】
アントラキノン誘導体は、全米有機プログラム[http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/nop.2009年7月20日引用(非特許文献10)]によって使用が許可されている任意の無機または有機溶媒によって植物材料から抽出することができる。例えば、これらの材料をすりつぶした後、塩基溶液で抽出し、次に、酸溶液で酸性化し、最後に酢酸エチル、ブタノールなどの有機溶媒で抽出することができるし、またはすりつぶした材料をエタノール、もしくは酢酸エチルなどの有機溶媒;もしくは植物材料からアントラキノン誘導体を抽出するための任意の他の方法およびその組合せを用いて直接抽出することができる。次に、抽出溶液を20〜100℃などの適当な温度、好ましくは30〜70℃において真空下で濃縮するかまたは乾燥させる。
【0032】
製剤
抽出方法によって、アントラキノン誘導体を含有する抽出物は、極めて水溶性の化合物(例えば、遊離の糖、グリコシド、酸、アミン酸など)から極めて疎水性の化合物(例えば、クロロフィル、長鎖脂肪酸、アントラキノン誘導体など)までを含んでもよい。これらの抽出物の物理的特性は、従来の油性製剤にとって問題となる可能性がある。なぜなら、親水性化合物は油に溶けることはできないが、水に溶けることはでき、疎水性化合物は、水に溶けることはできないが、油に溶けることができるからである。酢酸エチルまたはブタノールなどの疎水性溶媒を用いて得られる抽出物だけが、乳化可能濃縮液(EC)などの油性製剤に好適である。したがって、粉末および水性製剤は、どの抽出物にとっても最良の選択である。水性製剤としては、懸濁濃縮液(SC)、マイクロエマルジョン(ME)、ナノエマルジョン(NE)、可溶性液体(SL)、水中エマルジョン(EW)、即時使用可能製品(RTU)およびマイクロカプセルまたはナノカプセル製剤が挙げられる。粉末製剤としては、限定するものではないが、水溶性粉末(WSP)、水分散性顆粒(WDG)および水分散性錠剤(WGT)が挙げられる。ミルサナ(登録商標)SCと簡単に比較するために、無水エタノール抽出物粉末を大虎杖オオイタドリ(Polygonum sachalinense)の粉末を以下の全ての製剤例で用いた。
【0033】
懸濁濃縮液
懸濁濃縮液(「SC」とも表す)は、使用前に水で希釈することが意図される液体中の固体微粒子活性成分の安定な懸濁液と定義される。この製剤は、活性成分、不凍剤、分散剤、安定剤、水およびその他、抗微生物剤、消泡成分などを含有してもよい。
【0034】
フィスシオンおよびエモジンは、大虎杖オオイタドリの無水エタノール抽出物粉末中の主要な工業用活性成分である。その融点は200℃を上回り、それらは水中で極めて安定である。したがって、活性成分に基づくと、タデエタノール抽出物はSC製剤に好適である。
【0035】
水混和性有機溶媒は、疎水性化合物の一部を溶解するのに役立つことができ、凝集または大きい粒子に関する問題を解決した。基本的に、NOP[http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/nop、2009年7月20日引用(非特許文献10)]の認可物質のリストからの水混和性溶媒は全て、最大推奨散布量で植物毒性が示されない限り、可能である。そのような溶媒としては、限定するものではないが、C2−C7脂肪族アルコール(例えば、エタノール、イソプロパノール)、グリコール(例えば、プロピレングリコール)を含み得るアルコール、酸(例えば、酢酸、プロパン酸)およびラクトン(例えば、γ−ブチロラクトン)が挙げられるが、これらに限定されない。SC中の水混和性有機溶媒の最大パーセント含有量は、最大限の疎水性化合物を溶解させるが、最大推奨散布量での植物毒性を生じさせないことを可能にするべきである。そのような製剤中の活性成分は、0.001%〜90%、好ましくは0.01%〜45%の範囲を取る。
【0036】
調製物は、エタノール量を調整することによって最適化してもよい。エタノールの重量パーセントを最終製剤中1、2、4、6、8および10%で調べた。懸濁した粒子のサイズおよび沈殿などの最終製剤の物理的特性に基づくと、10%(W/W)エタノールを含む製剤が最良の製剤であった。
【0037】
マイクロエマルジョン
マイクロエマルジョン(「ME」とも表す)は、分散相の個々の液滴が直径100ナノメートル未満であるために透明である、熱力学的に安定なエマルジョンである。MEの組成物は、通常、活性成分、不凍剤、共溶媒、界面活性剤、水およびその他、抗微生物剤などからなる。そのような製剤の活性成分は、0.1〜50%、好ましくは1〜30%の範囲にある。
【0038】
抗微生物剤は、微生物が貯蔵の間にME中で増殖するのを妨げることができる。NOP[http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/nop、2009年7月20日引用(非特許文献10)]の認可物質に記載されている化学物質はどれも、そのような目的に好適である。例えば、重炭酸塩、炭酸塩、プロピオン酸塩、ソルビン酸塩、安息香酸塩など。抗微生物剤の量は、0.1〜15%、好ましくは2〜10%の範囲を取る。抗微生物剤は化学農薬であってもよく、特に、クロロニトリル、キノキサリン、スルファミド、ホスホネート、ホスファイト、ジチオカルバメート、クロロアルキチオ、フェニルピリジン−アミン、シアノ−アセトアミドオキシムからなる群から選択される非無機系の化学的マルチサイト殺真菌剤であってもよい。あるいは、化学農薬は、限定するものではないが、カルバメート、オルガノホスフェート、シクロジエンオルガノクロライド、フェニルピラゾール、ピレスロイド、ピレトリン、ネオニコチノイド、ニトログアナジン、ニコチン、スピノシン、グリコシド、幼若ホルモン類似体および他の昆虫増殖調節因子、ピリジンアゾメチン、ピリジンカルボキサミド、テトラジン、チアゾリジノン、2,4−ジフェニルオキシゾリン誘導体、有機スズ、ピロール、ブプロフェジン、ヒドラメチルノン、ナフトキノン誘導体、ピリダジノン、フェノキシピラゾール、テトロン酸、カルバゼート、ロテノン、有機塩素化合物−ジフェニル脂肪族化合物をはじめとする、殺昆虫剤または抗菌剤であってもよい。抗微生物剤は、ストレプトミセス、バークホルデリア、トリコデルマ、グリオクラディウムなどの微生物に由来するバイオ農薬であってもよく、または殺真菌および/もしくは殺昆虫活性を有する天然油もしくは油製品(例えば、パラフィン油、ティーツリー油、レモングラス油)であってもよい。
【0039】
不凍剤は、通常、NOP[http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/nop、2009年7月20日引用(非特許文献10)]の認可物質に記載されているアルコール(例えば、イソプロパノール、ブタノール、グリセリンまたはグリコール(例えば、プロピレングリコール))、および糖(例えば、グルコース)である。不凍剤は毒性の低い任意の化学物質、特に、天然化学物質をさらに含んでもよく、この目的に好適である。ME中の不凍剤の含有率は化学的特性によって決まり、通常、0.1〜15%の範囲、好ましくは2〜8%の範囲である。
【0040】
共溶媒は、活性成分を溶解させるのに役立つ。共溶媒は、通常、NOP[http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/nop、2009年7月20日引用(非特許文献10)]の認可物質に記載されている、限定するものではないが、C2−C7脂肪族アルコール(例えば、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ヘキサノール)をはじめとするアルコール、ケトンおよびエステル(例えば、グリセリルトリアセテート、γ−ブチロラクトン)である。しかしながら、共溶媒は、これらの化学物質に限定されない。毒性の低い任意の化学物質、特に、天然化学物質がこの目的に好適である。ME中の共溶媒の含有率は化学的特性によって決まり、通常0.1〜20%、好ましくは1〜15%である。
【0041】
界面活性剤の組合せは、マイクロエマルジョンを安定化するのに役立つ。通常、この組合せは、非イオン性界面活性剤および非アニオン性界面活性剤またはカチオン性界面活性剤を含む。通常、NOP[http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/nop、2009年7月20日引用(非特許文献10)]の認可物質に記載されている任意の界面活性剤組合せの親水性−親油性−バランス(HLB)は、13〜40の範囲に収まり、この目的に好適である。これらの界面活性剤としては、例えば、硫酸塩、リン酸塩、エトキシ化アルコール、エトキシ化脂肪酸エステル、エトキシ化フェノール、エトキシ化脂肪酸などが挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、界面活性剤は、2−[2−[3,4−ビス(2−メトキシエトキシ)オキソラン−2−イル]−2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エチルヘキサデカノエートまたはラウリル硫酸ナトリウムのうちの少なくとも1つである。組み合わせた界面活性剤の量は、0.1〜50%、好ましくは10〜40%の範囲を取る。
【0042】
可溶性液体または可溶性濃縮液
可溶性液体(「SL」とも表す)(または「SC」とも表す可溶性濃縮液)は、均質な液体製剤である。活性成分は、共溶媒および界面活性剤の助けを借りてまたは借りずに液体溶媒(特に、水)に溶解している。その後、適用するときに、濃縮液を水で希釈する。本発明の組成物で用いられるアントラキノン誘導体(例えば、フィスシオン、エモジン、クリソファノール、ベンチロキノン)の大部分は、芳香族環上に1つまたは複数のヒドロキシル基を有し、これにより、塩基性条件下で容易に脱プロトン化する。塩を形成した後、これらのアントラキノン誘導体は、より高い水溶解度を有することになる。エモジンやフィスシオンなどの脱プロトン化したアントラキノン誘導体は依然として非常に活性があり、かつそれらは塩基性条件下で安定である。活性成分の含有量は、約0.001〜80%、好ましくは0.01〜45%、より好ましくは約0.02〜25%の範囲を取る。
【0043】
塩基としては、炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなど)、水酸化物塩(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)が挙げられるが、これらに限定されない。フェノールヒドロキシル基を脱プロトン化するかまたはそれらと塩を形成することができる、NOP[http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/nop、2009年7月20日引用(非特許文献10)]によって使用が許されている認可された塩基性化学物質はどれも、この目的に適合する。塩基の含有量は、約0.1〜10%、好ましくは0.2〜5%の範囲を取る。
【0044】
そのような製剤のための共溶媒は、アルコール(例えば、エタノール、イソプロパノール)、酸(例えば、酢酸、プロパン酸)およびラクトン(例えば、γ−ラクトン)などの水混和性溶媒である。特定の実施形態では、それは、C2−C7アルコールまたはグリコールである。NOP[http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/nop、2009年7月20日引用(非特許文献10)]に記載されている水混和性溶媒はどれも、この目的に好適である。共溶媒の含有量は、約0.1〜20%、好ましくは0.1〜15%の範囲を取る。
【0045】
界面活性剤は、NOP[http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/nop、2009年7月20日引用(非特許文献10)]によって使用が許されている任意の分散剤であってもよい。分散剤としては、フミン酸、ヴァニスパースCBなどが挙げられるが、これらに限定されない。そのような製剤のための界面活性剤は、高いHLB値、通常、12を超える、好ましくは13を超えるHLB値を有するものであることができる。NOP[http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/nop、2009年7月20日引用(非特許文献10)]によって使用が許されている界面活性剤はどれも、そのような目的に好適である。これらの界面活性剤としては、例えば、硫酸塩、リン酸塩、エトキシ化アルコール、エトキシ化脂肪酸エステル、エトキシ化フェノール、エトキシ化脂肪酸などが挙げられるが、これらに限定されない。界面活性剤の量は、0.5〜35%、好ましくは3〜8%の範囲を取る。
【0046】
即時使用可能製品(RTU)
即時使用可能製品(「RTU」とも表す)は、濃度が極めて低く、希釈または混合しないで用いられる製剤である。これは、固体(例えば、餌)またはあるいはトリガースプレイヤーボトルを介して適用されることが多い液体であることができる。液体RTUは、通常、水を担体として用いる。RTUは、例えば、ME、SL、SCなどの製剤のいずれか1つであることができる。そのような製剤の組成物は、上で記載したようなME、SLまたはSCと類似している。
【0047】
抗微生物剤は、微生物が貯蔵の間にRTU中で増殖するのを妨げることができる。NOP[http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/nop、2009年7月20日引用(非特許文献10)]の認可物質に記載されている化学物質はどれも、そのような目的に好適である。例えば、重炭酸塩、炭酸塩、プロピオン酸塩、ソルビン酸塩、安息香酸塩など。抗微生物剤の量は、0.001〜2%、好ましくは0.01〜0.5%の範囲を取る。
【0048】
安定剤は、水中でアントラキノン誘導体を安定化することができる、NOP[http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/nop、2009年7月20日引用(非特許文献10)]の認可物質に記載されている任意の化学物質であることができる。これには、エタノールなどの水混和性溶媒、またはEDTAなどの無機塩またはNOP[http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/nop、2009年7月20日引用(非特許文献10)]の認可物質に記載されている任意の界面活性剤が含まれるが、これらに限定されない。安定剤の量は、約0.001〜2%、好ましくは0.01〜0.1%の範囲を取る。
【0049】
そのような製剤のための界面活性剤は、高いHLB値、通常、12を超える、好ましくは13を超えるHLB値を有する分散剤または任意の界面活性剤であることができる。NOP[http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/nop、2009年7月20日引用(非特許文献10)]によって使用が許されている分散剤または界面活性剤はどれも、そのような目的に好適である。これらの界面活性剤としては、例えば、硫酸塩、リン酸塩、エトキシ化アルコール、エトキシ化脂肪酸エステル、エトキシ化フェノール、エトキシ化脂肪酸などが挙げられるが、これらに限定されない。界面活性剤の量は、0.001〜1%、好ましくは0.01〜0.5%の範囲を取る。
【0050】
水溶性粉末(WSP)
WSPは、水に直接溶解し、スプレー溶液を生じることができる粉末化濃縮物である。アントラキノン誘導体を含有する植物抽出物は、水混和性共溶媒の代わりに固体担体を用いることを除き、可溶性液体(SL)製剤の場合と同様の方法で処方してもよい。固体担体は、重炭酸塩、炭酸塩およびデキストリンなど、水溶性である。
【0051】
水分散性顆粒(WDG)および水分散性錠剤(WGT)
これらは、活性成分を吸収するかまたは活性成分に付着する担体(例えば、カオリン、石灰光、ホワイトカーボンブラック、シリカ土壌藻類)を用い、かつ水に分散するのを助ける分散剤および他の補助剤を用いて、スプレー溶液を生じる製剤である。
【0052】
乳化可能濃縮液(EC)
これは、水と混合して、スプレー溶液を生成する液体濃縮形態の農薬である。植物由来のアントラキノン誘導体を、NOP[http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/nop、2009年7月20日引用(非特許文献10)]による認可物質に記載されている疎水性溶媒で抽出し、この抽出物をECとして処方することができる。疎水性溶媒としては、ブタノール、ヘキサノールおよび酢酸エチルも同様に挙げられるが、これらに限定されない。
【実施例】
【0053】
以下の実施例は、本発明の好ましい実施形態および有用性を説明するために提示されるのであって、本明細書に付随する特許請求の範囲で別途記載しない限り、本発明を限定することを意図するものではない。
【0054】
実施例1:可溶性濃縮液
5%オオイタドリSC製品(以下、「5%MBI SC製品」と表す)の調製:A)50グラムの乾燥したタデ(オオイタドリ)エタノール抽出物を600rpmで少なくとも5分間、100グラムの変性エタノール中でホモジナイズする;B)378グラムの硝酸カルシウムを463グラムの水中にて600rpmで少なくとも5分間ホモジナイズする; C)AおよびBを合わせ、その後、混合物を2500rpmで少なくとも5分間ホモジナイズする。最後に、最終製剤の温度は約44〜50℃であった。
【0055】
5%オオイタドリSCの物理的特性の評価:新しい5%SCの分散および安定性を標準的な硬水での200倍希釈で評価した(注:200倍希釈は推奨散布量である)。不溶性の沈殿はごくわずかであった(全乾燥固体の<1%)。4℃および54℃での2週間の貯蔵試験により、ボトルの下にわずかな沈殿層があることが示されたが、この層はボトルを少し振ることによって再び懸濁された。しかしながら、米国特許第5,989,429号(特許文献2)に記載されている手順を用いて調製され、KHHからミルサナ(登録商標)として市販されている5%オオイタドリSCとは異なり、凝集や大きな粒子は認められなかった。5%MBI SC製品とともに適用したとき、ノズルの詰まりはなかった。
【0056】
キュウリうどん粉病バイオアッセイ:キュウリ植物は処置時に2週齢であった。開いた第1本葉は、全ての植物で活発に増殖していた。KHH製の200倍希釈のミルサナ(登録商標)を陽性対照として用いた。5つの異なるバッチの5%レガリア(登録商標)SC試料を200倍希釈で評価した。処置剤を0.02%(v/v)Nu−Film Pを含有する水の中で調製した。処置剤を2オンス霧吹きを用いて噴霧した。各々の植物を3.5〜4ml(表側に2.5〜3mlおよび裏側に1ml)で処置した。処置してから3時間後、全ての植物に、水に懸濁した1ml当たり約8.4×10個の分生子の新鮮な分生子懸濁液を植菌した。処置/植菌してから7日後、うどん粉病病変の数を決定した。
【0057】
バイオアッセイ結果の比較:結果(表1)は、5%MBI SC製品のSCの平均効力が5%ミルサナ(登録商標)SCの平均効力よりも遙かに大きいことを示した。さらに、5%MBI SC製品のSCの効力はバッチ間で再現性があった。
【0058】
【表1】

【0059】
実施例2:マイクロエマルジョン(以下、「ME」と表す)
5%オオイタドリME(以下、5%MBI ME製品)と表す)の調製:1)5グラムの乾燥したタデ(オオイタドリ)エタノール抽出物を2グラムのヘキサノールおよび2グラムのプロピレングリコールと900rpmで5分間混合する;2)22グラムの2−[2−[3,4−ビス(2−メトキシエトキシ)オキソラン−2−イル]−2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エチルヘキサデカノエートおよび3グラムのラウリル硫酸ナトリウムを混合物に添加し、900rpmで5分間混合する;3)3グラムのプロピオン酸カルシウムを63グラムの水と混合する;4)900rpmで10分間撹拌することによって、工程3の混合物を工程2の混合物に添加し、透明な製剤を形成させる。この製剤は分散および安定性試験に適合し、4℃と54℃の両方における2週間の貯蔵安定性試験にも合格した。
【0060】
20%オオイタドリME(以下、20%MBI ME製品と表す)の調製:1)20グラムの乾燥したタデ(オオイタドリ)エタノール抽出物を7グラムのヘキサノールおよび4グラムのプロピレングリコールと900rpmで5分間混合する;2)30グラムの2−[2−[3,4−ビス(2−メトキシエトキシ)オキソラン−2−イル]−2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エチルヘキサデカノエートおよび6グラムのラウリル硫酸ナトリウムを混合物に添加し、全ての成分を900rpmで5分間混合する;3)6グラムのソルビン酸カリウムを27グラムの水と混合する;4)900rpmで10分間撹拌することによって、工程3の混合物を工程2の混合物に添加し、透明な製剤を形成させる。この製剤は分散および安定性試験に適合し、4℃と54℃の両方における2週間の貯蔵安定性試験にも合格した。
【0061】
キュウリうどん粉病バイオアッセイ:植物に1ml当たり2.4×10個の分生子の分生子懸濁液を植菌することを除き、上に記載したようにバイオアッセイを実施した。2つのバッチの5%MBI ME製品を200倍、800倍および3200倍で希釈した。20%MBI ME製品の1つのバッチを2000倍希釈で試験した。
【0062】
バイオアッセイ結果の比較:結果(表2)は、800倍希釈の5%MBI ME製品の平均効力が、200倍希釈の5%ミルサナ(登録商標)SCの平均効力と同じかまたはそれよりも良好であることを示した。同様に、2000倍希釈の20%MBI ME製品の平均効力(表3)は、200倍希釈の5%ミルサナ(登録商標)SCの平均効力と同じかまたはそれよりも良好であった。
【0063】
【表2】

【0064】
【表3】

【0065】
実施例3:可溶性液体(SL)
20%MBI SL製品の調製:1)2グラムの水酸化ナトリウム(または5グラムの炭酸ナトリウム)を4グラムのプロピレングリコールとともに50グラムの水に溶解させる;2)5グラムの液体ギ酸を添加して溶解させる;3)均一な溶液が得られるまで900rpmで撹拌しながら、20グラムの乾燥したタデ(オオイタドリ)エタノール抽出物をゆっくりと添加する。この製剤は分散および安定性試験に適合し、4℃と54℃の両方における2週間の貯蔵安定性試験にも合格した。そのような製剤のpH値は8〜8.5前後である。
【0066】
キュウリうどん粉病バイオアッセイ:植物に1ml当たり5×10個の分生子の分生子懸濁液を植菌することを除き、上に記載したようにバイオアッセイを実施した。4つのバッチの20%MBI SL製品を2000倍で希釈した。
【0067】
バイオアッセイ結果の比較:結果(表4)は、2000倍希釈の20%MBI SL製品の平均効力が、200倍希釈の5%ミルサナ(登録商標)SCの平均効力と同じかまたはそれよりも良好であることを示した。
【0068】
【表4】

【0069】
実施例4:即時使用可能性品(RTU)
0.025%MBI RTU−01製品の調製:1)0.25グラムの乾燥したタデ(オオイタドリ)エタノール抽出物を0.2グラムのヘキサノールおよび100グラムのエタノールに溶解させる;2)0.3グラムのラウレス硫酸ナトリウムを混合物に添加し、よく混合する;3)899.25グラムの水を混合物に添加し、この混合物を均一な溶液が得られるまで900rpmで撹拌する。この製剤は、4℃と54℃での2週間の貯蔵安定性試験に合格した。それはまた、多くの花に対する植物毒性を示さなかった。
【0070】
0.025%MBI RTU−02製品の調製:1)0.25グラムの乾燥したタデ(オオイタドリ)エタノール抽出物を0.2グラムのヘキサノールおよび0.2グラムのエタノールに溶解させる;2)0.09グラムのラウレス硫酸ナトリウムを混合物に添加し、よく混合する;3)998.96グラムの水を混合物に添加し、なおもよく混合する;4)0.3グラムのプロピオン酸カルシウムを添加して、均一な溶液が得られるまで900rpmで撹拌することにより、よく混合する。この製剤は、4℃と54℃での2週間の貯蔵安定性試験に合格した。それはまた、多くの花に対する植物毒性を示さなかった。
【0071】
キュウリうどん粉病バイオアッセイ:植物に1ml当たり5×10個の分生子の分生子懸濁液を植菌したことを除き、上に記載したようにバイオアッセイを実施した。同じ容量の0.025%MBI RTU製品を5%MBI ME製品の200倍希釈物としてキュウリ植物の各々の鉢に噴霧した。
【0072】
バイオアッセイ結果の比較:結果(表5)は、0.025%MBI RTU製品の平均効力が200倍希釈の5%ミルサナ(登録商標)MEの平均効力と同じであることを示した。
【0073】
【表5】

【0074】
本発明は、特定の実施形態を参照して記載されているが、様々な等価物、変更および修正を用いることができ、かつそれらも依然として本発明の範囲内にあることが明白であるので、その詳細は、限定的なものとみなされるべきではない。
【0075】
様々な参考文献が本明細書の全体を通して引用されており、その各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)植物害虫に対する活性を有する1種以上のアントラキノン誘導体を含む調製物;(b)1種以上のC2−C7アルコール、またはグリコールもしくはラクトン;(c)硫酸塩、エトキシ化脂肪酸エステルからなる群から選択される1種以上の界面活性剤を含み、ここで、前記アルコールおよび界面活性剤は、前記調製物および場合により(d)不凍剤、(e)担体および(f)抗微生物剤のうちの少なくとも1つを安定化するのに有効な量で存在し、かつ前記抗微生物剤は、化学農薬、バイオ農薬または殺真菌および/もしくは殺昆虫活性を有する天然産物もしくは油製品からなる群から選択される、製剤。
【請求項2】
植物害虫に対する活性を有する1種以上のアントラキノン誘導体を含む前記調製物が、タデ科(Polygonaceae)、クロウメモドキ科(Rhamnaceae)、マメ科(Fabaceae)、ツルボラン科(Asphodelaceae)、およびアカネ科(Rubiaceae)に由来する抽出物である、請求項1に記載の製剤。
【請求項3】
前記アントラキノン誘導体が、構造
【化1】

式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素、ヒドロキシル、ヒドロキシルアルキル、ハロゲン、カルボキシル、アルキル、アルキオキシル、アルケニル、アルケニルオキシル、アルキニル、アルキニルオキシル、ヘテロシクリル、芳香族、もしくはアリール基または糖である、
を有する、請求項1に記載の製剤。
【請求項4】
前記アントラキノン誘導体が、フィスシオン、エモジン、クリソファノール、ベンチロキノン、エモジングリコシド、クリソファノールグリコシド、フィスシオングリコシド、3,4−ジヒドロキシ−1−メトキシアントラキノン−2−カルボキシアルデヒドおよびダムナカンタールからなる群から選択される、請求項3に記載の製剤。
【請求項5】
前記アントラキノン誘導体が約0.01重量%〜約45重量%の量で存在し、かつ/または前記アルコールもしくはグリコールもしくはラクトンが約0.001重量%〜約20重量%の量で存在し、かつ/または前記界面活性剤が約0.001重量%〜約35重量%の量で存在し、かつ/または前記抗微生物剤が約0.001重量%〜約10重量%の量で存在し、かつ/または前記不凍剤が約2重量%〜約8重量%の量で存在する、請求項1に記載の製剤。
【請求項6】
前記C2−C7アルコールが、エタノール、イソプロパノール、ブタノールおよびヘキサノールからなる群から選択され、ここで、前記グリコールはプロピレングリコールから選択され、かつ前記ラクトンは、γ−ブチロラクトンなどの水溶性ラクトンである、請求項1に記載の製剤。
【請求項7】
前記界面活性剤が、硫酸塩、エトキシ化アルコール、エトキシ化脂肪酸エステル、硫酸塩、リン酸塩、エトキシ化アルコール、エトキシ化脂肪酸エステル、エトキシ化フェノールおよびエトキシ化脂肪酸からなる群から選択される、請求項1に記載の製剤。
【請求項8】
前記界面活性剤が、2−[2−[3,4−ビス(2−メトキシエトキシ)オキソラン−2−イル]−2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エチルヘキサデカノエートまたはラウリル硫酸ナトリウムのうちの少なくとも1つである、請求項7に記載の製剤。
【請求項9】
前記不凍剤がグリコールである、請求項1に記載の製剤。
【請求項10】
前記グリコールがプロピレングリコールである、請求項9に記載の製剤。
【請求項11】
前記製剤が、ヘキサノールおよびエタノールに溶解された植物害虫に対する活性を有する1種以上のアントラキノン誘導体を含む調製物を含む液体製剤であり、かつラウリル硫酸ナトリウムおよびプロピオン酸カルシウムをさらに含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項12】
植物害虫に対する活性を有する1種以上のアントラキノン誘導体を含む前記調製物が約0.001%〜45%の量で存在し、前記ヘキサノールが約0.1%〜20%の量で存在し、前記エタノールが約1%〜12%の量で存在し、ラウリル硫酸ナトリウムが約0.01%〜15%の量で存在し、かつプロピオン酸カルシウムが約0.001%〜10%の量で存在する、請求項11に記載の製剤。
【請求項13】
前記製剤が、(a)植物害虫に対する活性を有する1種以上のアントラキノン誘導体を含む調製物;(b)ヘキサノール;(c)ラウリル硫酸ナトリウム;(d)2−[2−[3,4−ビス(2−メトキシエトキシ)オキソラン−2−イル]−2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エチルヘキサデカノエート;(e)プロピオン酸カルシウム;(f)プロピレングリコールおよび(g)水を含むマイクロエマルジョンである、請求項1に記載の製剤。
【請求項14】
植物害虫に対する活性を有する1種以上のアントラキノン誘導体を含む前記調製物が約0.001%〜45%の量で存在し、前記ヘキサノールが約0.1%〜10%の量で存在し、前記プロピレングリコールが約1%〜8%の量で存在し、ラウリル硫酸ナトリウムが約0.01%〜15%の量で存在し、かつプロピオン酸カルシウムが約0.01%〜10%の量で存在する、請求項13に記載の製剤。
【請求項15】
(a)植物害虫に対する活性を有する1種以上のアントラキノン誘導体を含む調製物;(b)1種以上の塩基;(c)1種以上の水混和性共溶媒を含む水性製剤。
【請求項16】
(a)前記塩基のうちの少なくとも1つが、炭酸塩および水酸化物塩からなる群から選択され、(b)前記水混和性共溶媒が有機酸、グリコールおよび/またはC2−C7脂肪族アルコールまたはラクトンからなる群から選択される、請求項15に記載の製剤。
【請求項17】
植物害虫に対する活性を有する前記アントラキノン誘導体が約0.01〜約45重量%の量で存在し、前記塩基が約0.2%〜5%の量で存在し、かつ前記共溶媒が約0.1%〜15%の量で存在する、請求項15に記載の製剤。
【請求項18】
前記製剤が、植物害虫に対する活性を有する前記アントラキノン誘導体、プロピレングリコール、有機酸、および水酸化物塩基を含む、請求項15に記載の製剤。
【請求項19】
植物における植物病原性の真菌および/もしくは細菌感染ならびに/または植物害虫侵入を調節するための方法であって、前記植物および/またはその種子および/または前記植物を生育するために用いられる基板に、前記植物病原性の真菌および/もしくは細菌感染ならびに/または植物害虫侵入を調節するのに有効な量の請求項1〜18に記載の製剤を適用することを含む方法。
【請求項20】
植物害虫に対して用いられる製剤の調製のための(a)植物害虫に対する活性を有する1種以上のアントラキノン誘導体を含む調製物;(b)1種以上のC2−C7アルコールまたはグリコールまたはラクトンおよび(c)硫酸塩からなる群から選択される1種以上の界面活性剤の使用。

【公表番号】特表2013−506673(P2013−506673A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−532140(P2012−532140)
【出願日】平成22年10月4日(2010.10.4)
【国際出願番号】PCT/US2010/051359
【国際公開番号】WO2011/044055
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(512078764)マローネ バイオ イノベイションズ、インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】MARRONE BIO INNOVATIONS,INC.
【住所又は居所原語表記】2121 Second Street Suite 107b,Davis,CA 95618 United States of America
【Fターム(参考)】