説明

生活状況監視システムおよび生活状況監視方法

【課題】既に複数の機能が搭載されて移動の可能な無線装置を活用して、操作者の能動的な操作を必要とすることなく、単身世帯の世帯主の生活状況を監視するシステムを提供する。
【解決手段】携帯電話網インターフェースと演算部と光センサ部とを備えるコントロールボードと、前記コントロールボードが携帯電話網とインターネットを介してアプリサーバ並びにメールサーバとデータベースサーバとウェブサーバとに接続されて、前記コントロールボードは光センサ部で検出した光量情報を前記アプリサーバに送信し、前記アプリサーバは光量情報をデータベースサーバに送信するとともに光量情報の時間変化率を算出して予め算出した規定値から光量情報時間変化率が日の出による変化なのか、日没による変化なのか、否かを判定し、非消灯事態である場合に、前記アプリサーバが消灯がなされていない旨のメールを生成して予め定めた連絡先端末に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、単身世帯の世帯主の生活状況を監視するシステムに係り、特に携帯電話モジュールを活用するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
日本国内の平成20年における65歳以上の者のいる世帯は1977万世帯であり、そのうち、単独世帯は435万世帯である。このような世帯において、居住者である65歳以上の老人が、突然体調が悪化した場合に自ら他者へ連絡できない場合は、生死の危険を伴う可能性がある。実際に、死亡した場合はいわゆる孤独死として定義され、社会問題として提起されている。
【0003】
これらの課題を解決すべくすでに、幾つかの提案がなされている。例えば、特許文献1は、見守り担当業者Bの見守りサーバ1は見守り対象者Aの行動検出情報を収集して対応する被連絡者及びサービス提供担当業者へ電子メールとして配信する。一方サービス提供担当業者Cの管理用サーバ4は配信されてくる検出情報の統計処理を行うとともに解析判断を行い、これら処理結果や解析判断結果を電子メールとして被連絡者D宛に送信し、また判断結果が異常の場合や被連絡者からの依頼に基づいて管理用データベース5に格納されている各派遣員の現況情報から当該見守り対象者Aの居宅Hへ派遣可能な派遣員を検索抽出することにより、見守りサービスのための見守り用サーバと、見守り対象者宅への派遣員の派遣サービス等のための管理用サーバとで機能分担が図れ、夫々の担当業者が設置するサーバの処理負担を軽減できる方法が提案されている。
【0004】
また、特許文献2は、電力の使用状況をパターン化したデータと、クラインアント端末から受信して保存した電力使用量のデータを比較する方法について開示されている。このデータの比較から差分を抽出し、抽出した差分と予め定めた閾値データとを比較して閾値を超えた場合に異常発生検出と判定する手段と、異常が検出された時に予め定めた宛先に通知する手段を有する発明が記載されている。
【0005】
さらに、特許文献3は、「制御盤Cのコントロール部24は、各スイッチ装置Bから送られてくる監視データを時計部23でカウントする時刻と共にメモリ22に記憶し、監視データ及び時刻から1日の平均的な時間経過に対する照明装置Aの点滅状態をパターン化して基本点滅パターンと比較して、監視データによって把握される照明装置Aの点滅パターンがメモリ22に記憶されている基本点滅パターンと著しく異なる場合に居住者に異常が生じていると判断する」旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−234134号公報
【特許文献2】特開2007−183890号公報
【特許文献3】特開2002−83387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1で示される方法では、固定電話回線を使用しており、見守り対象を監視するセンサと固定電話を接続する装置をセンサ側と固定電話機側に設ける必要があり、煩雑である。固定電話を利用する場合は、電話機の位置によって配置が限定されることとなり、設置時の自由度が低下する。
【0008】
また、特許文献2おける、電力を用いる場合は、その日の天気や気温や季節の変動、また、活動によって変化が発生し、例えば閾値を定める場合も、想定される原因も複雑となり、閾値の予想を立てるのが困難である。
【0009】
さらに、特許文献3では、照明装置の点滅は、さまざまなパターンが用いられ、基本点滅パターンを比較して監視データとなり、異常の判断が来ないものである。また、本文献の発明を実施するためには、照明に特別な装置を設けることが必要となり、照明選択の自由度が低下する。
【0010】
本発明の目的は、既に複数の機能が搭載されて移動の可能な無線装置を活用して、操作者の能動的な操作を必要とすることなく、単身世帯の世帯主の生活状況を監視するシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る生活状況監視システムは、携帯電話網インターフェースと演算部と光センサ部とを備えるコントロールボードと、前記コントロールボードが携帯電話網とインターネットを介してアプリサーバ並びにメールサーバとデータベースサーバとウェブサーバとに接続されて、前記コントロールボードは光センサ部で検出した光量情報を前記アプリサーバに送信し、前記アプリサーバは光量情報をデータベースサーバに送信するとともに光量情報の時間変化率を算出して予め算出した規定値から光量情報時間変化率が日の出による変化なのか、日没による変化なのか、人為的な燈火の点灯による変化なのか、人為的な燈火の消灯による変化なのかを判定し、前記日の出による変化の間に前記人為的な燈火の消灯による変化が存在しない非消灯事態である場合に、前記アプリサーバが消灯がなされていない旨のメールを生成し、前記メールを前記メールサーバ経由で予め定めた連絡先端末に送信する。
【0012】
また、本発明に係る生活状況監視方法は、携帯電話網インターフェースと演算部と光センサ部とを備えるコントロールボードと、前記コントロールボードが携帯電話網とインターネットを介してアプリサーバ並びにメールサーバとデータベースサーバとウェブサーバとに接続される生活状況監視方法において、
前記コントロールボードは光センサ部で検出した光量情報を前記アプリサーバに送信するステップと、
前記アプリサーバは光量情報をデータベースサーバに送信するステップと、
前記アプリサーバは光量情報の時間変化率を算出するステップと、
前記アプリサーバは予め算出した規定値をメモリに格納しておくステップと、
前記アプリサーバは、光量情報時間変化率が日の出による変化なのか、日没による変化なのか、人為的な燈火の点灯による変化なのか、人為的な燈火の消灯による変化なのかを予め算出した規定値との比較によって判定するステップと、
前記アプリサーバは、前記日の出による変化の間に前記人為的な燈火の消灯による変化が存在しない非消灯事態である場合に、前記アプリサーバが消灯がなされていない旨のメールを生成するステップと、
前記メールを前記メールサーバ経由で予め定めた連絡先端末に送信する。
【発明の効果】
【0013】
第1に、無線装置を利用することで、センサと無線装置並びに無線装置と外部サーバとを接続する機能は、無線装置に搭載されているため、簡便な方法でシステムを構築することができる。また、設置時の配置位置の自由度が確保されるという効果も有する。
【0014】
第2に、監視する側も無線装置に監視状況が通報されるため、無線装置が使用可能である地域におれば確実に監視ができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施例に係る生活状況監視システムにおけるコントロールボードの実施例のブロックダイヤグラムである。
【図2】本発明の第1の実施例に係る生活状況監視システムにおける光センサにより(1)時間対光量グラフを示し、(2)光量時間変化率対時間グラフを示す。
【図3】本発明の第1の実施例に係る生活状況監視システムにおける光センサによる(1)光量対時間の測定結果であり、夜間に居住者による燈火について消灯がなされているグラフであり、(2)夜間の居住者による燈火の点灯がなされた後に、消灯がなされていないグラフであり、(3)夜間に居住者による燈火の点灯も消灯もなされていないグラフである。
【図4】本発明の第1の実施例に係る生活状況監視システムにおけるシステム全体のブロックダイヤグラムである。
【図5】本発明の第1の実施例に係る生活状況監視システムにおけるシステム全体のフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施例に係る生活状況監視システムにおけるシステム全体のフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施例に係る生活状況監視システムにおけるシステム全体の送受信に関するフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施例に係る生活状況監視システムにおけるシステム全体の送受信に関するフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施例に係る生活状況監視システムにおけるコントロールボードの実施例の外観図である。
【図10】本発明の第2の実施例に係る生活状況監視システムにおける温度センサにより(1)時間対温度グラフを示し、(2)時間対温度グラフであって、t3の時刻で温度急上昇が発生したことを示す。
【図11】本発明の第2の実施例に係る生活状況監視システムにおけるシステム全体のフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施例に係る生活状況監視システムにおけるシステム全体の送受信に関するフローチャートである。
【図13】本発明の第3の実施例に係る生活状況監視システムにおけるコントロールボードの実施例のブロックダイヤグラムである。
【図14】本発明の第3の実施例に係る生活状況監視システムにおけるコントロールボードの実施例のブロックダイヤグラムである。
【図15】本発明の第3の実施例に係る生活状況監視システムにおけるシステム全体のブロックダイヤグラムである。
【図16】本発明の第3の実施例に係る生活状況監視システムにおけるシステム全体のフローチャートである。
【図17】本発明の第3の実施例に係る生活状況監視システムにおけるシステム全体のフローチャートである。
【図18】本発明の第3の実施例に係る生活状況監視システムにおけるシステム全体の送受信に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(実施例1)
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下で説明する全ての図面において、同一の構成要素には同一の符号を付加し、適宜説明を省略する。
【0017】
図1は、本発明の第1の実施例である生活状況監視システムにおけるコントロールボード26を示すブロックダイヤグラムである。
【0018】
本発明の第1の実施例である生活状況監視システム1に係るコントロールボード26は、演算部6と第1のADコンバータ(以下、ADコンバータAD1と云う)8とタイマ10とメモリ12と出力部14と第2のADコンバータ(以下、ADコンバータAD2と云う)(22)を内蔵するマイクロコンピュータ2と、このマイクロコンピュータ2と結合する光センサ18と、同じく結合する温度センサ20と、同じく結合する携帯電話網と通信可能な携帯電話用通信網用モジュール24とからなる装置である。
【0019】
マイクロコンピュータ2は、半導体上にROM、RAM,演算部、周辺回路、タイマ、入出力回路を搭載したものであり、AVR(商標)、PIC(商標)、H8(商標)などのLSI回路を採用することができる。
【0020】
演算部6は、メモリ12と接続されデータパスの制御回路であり、データを受取その受取データの送信先を決定するよう構成される。メモリ12に格納されるプログラム16と協働して動作する。
【0021】
ADコンバータAD1(8)は、第一のアナログデータコンバータであり、光センサ18であるCDSセルが光量の変化に応じて変化する抵抗値に応じて変化したアナログの電圧値を受信してデジタル信号に変換する回路である。フラッシュ型、パイプライン型、逐次変換型、デルタシグマ型、二重積分型のADのいずれでもよい。フォトトランジスタで光量を検出した場合は、電圧変換した値を変換してもよい。
【0022】
タイマ10は、予め定めた時間を計測する回路であり、計測を開始または前記携帯電話用通信モジュール24から測定データをサーバに送るタイミングを計る、フリップ―フロップ回路等で構成される。
【0023】
メモリ12は、記憶装置であって、特にマイクロコンピュータ2であるプログラム16が格納される。予めデータを格納しておくROM型と、演算時に順次書き込み、不使用時に消去されるRAM型のいずれもが搭載される。ROM型は、さらに、複数回の書き込みが可能なフラッシュROMが採用されてもよい。
【0024】
出力部14は、例えば電源回路の動作に連動や携帯電話用通信網用モジュール24への指示を行う信号に連動して点灯するLEDを設けてもよい。
【0025】
プログラム16は、光センサ18や温度センサ20等で計測したデータを通信モジュールへ送信するプログラムと、温度センサ20で計測したデータから時間変化率を算出するプログラムや、計測した時間変化率と規定値とを比較して変化がある場合に通信モジュールに送付するプログラムが格納される。
【0026】
ADコンバータAD2(22)は、第二のアナログデータコンバータであり、ADコンバータAD1(8)同様の構成であり、温度センサ20の発生する起電力をデジタル信号に変換する。
【0027】
光センサ18は、CDSセンサ、フォトダイオード、フォトレジスタにより光の変化によって抵抗値の変化として計測する機能を有する。
【0028】
温度センサ20は、熱電対やサーミスタと接続され、温度の変化を端子の両端電圧や抵抗値の変化として検出する機能を有する。詳細については、図4を用いて後述する。
【0029】
携帯電話用通信網用モジュール24は、マイクロコンピュータ2から入力されたデータを、パケットデータに変換して、携帯電話網28に無線接続して、携帯電話網28に接続される受信先へパケットデータを送受信する装置である。産業装置、車載機器、セキュリティ端末など、幅広い製品に組み込むことで、製品の稼働状況、位置情報などを取得し、効率的に管理することができる小型の通 信端末あり、例えばCDMA 1X(商標)あるいはCDMA 1X WIN(商標)に対応しており、最大2.4Mbpsの高速通信が可能なように構成される。
【0030】
図2を用いて、本発明における光量時間変化率について説明する。図2(1)は、時間対光量曲線C1を示しており、時間t1において光量がs1であり、時間t2において光量がs2である。t1とt2の差がΔtであり、s1とs2の差がΔsである。図2(2)に時間対光量時間変化率曲線C2を示す。ここで、図2(2)では、光量時間変化率(Δs/Δt)の値がLstnである直線C3が示されている。ここで、C2とC3の交点の時間がt3である。すなわち、時間にしてt1〜t3の間、光量時間変化率(Δs/Δt)の値がLstnであることになる。基準値がLstnとなる。一方、基準値はマイナスの光量時間変化率(Δs/Δt)にも設けられ、図2(2)では、マイナスの基準値が―Lstnである曲線C4が開示されている。従って、光量時間変化率(Δs/Δt)の値が―Lstn以下となった場合も基準値の範囲外となる。
【0031】
図3を用いて、本発明に係る時間対光量曲線を示し、(1)は日没tsetより前の時間ton時に室内灯が点灯され、夜間のある時間toffに消灯がなされ、時刻triseに日の出となり、徐々に明るくなる様子が示されている。また、光量時間変化率が時刻tonと時刻triseに光量時間変化率が予め定めた値を上回っている。このため、予め定めた値を上回っていることを示すマーカMartf1,Martf2がそれぞれtset1の上段にマーカMartf1が描画される。また、光量時間変化率マイナスの基準値を越えたことから、時刻toff1においてその上部に同様にマークMartf2が描画されている。
【0032】
例えば、家の中の明るさは電灯によれば100〜400ルクス程度であるが、その明るさの変化は夜間の電灯の操作によれば、0.1秒程度で数ルクスから100〜400ルクス変化する。一方、日の出、日没によれば、明るさがその程度に変化するのに日の出、日没ともに2時間程度に時間が必要となる。すなわち、人為的光量時間変化率が400ルクス/0.1秒であり、日の出、日没が400ルクス/2時間となる。従って、400ルクス/1秒〜400ルクス/10分程度の規格値を設けることで十分判定が可能である。従って、規格値の範囲として、400ルクス/1秒〜400ルクス/10分〜―400ルクス/1秒〜−400ルクス/10分となる。
【0033】
これに対して、図3(2)では、室内灯の点灯に相当する光量時間変化率の変化が、時刻ton2に発生し、このため、マーカMartf3が描画されている。しかし消灯に該当するtoff1に相当するtoffに消灯信号が存在しない。すなわち、夜になって、室内灯が点灯されたものの室内灯が消灯された形跡がないものである。室内の状態が、室内灯を点灯時には問題が無く、通常の消灯時間に室内に人がいない場合と、室内に人がいないか、消灯できない状態にあったことが推測される。
いずれも、通常の状態ではないことが明らかである。
【0034】
さらに、図3(3)にあっては、人為的な室内灯の点灯が一切ないことが明らかであります。すなわち、日没であるtset3や、日の出を示すtrise3においては、自然光の光量変化しかないことを示している。すなわち、室内にいる本人が一切、室内灯を制御できない状態にある場合や、室内に室内灯を制御する人間が存在しない場合が考えられる。
【0035】
次に図4を用いて、本発明に係る生活状況監視システムのブロックダイヤグラムを示す。コントロールボード26は、携帯電話網28と無線接続され、携帯電話網28は、ゲートウェイ30を介してインターネット32と接続される。インターネット32は、ウェブサーバ34と、アプリサーバ36と、データベースサーバ38と、メールサーバ40と、受け手側携帯電話網のゲートウェイ41と、ゲートウェイ41と接続される受け手側携帯電話網42と、受け手側携帯電話端末44と、受け手側パーソナルコンピュータ50が接続するプロバイダーのゲートウェイ46と、ゲートウェイ46に接続されるアクセスポイント48と、受け手側パーソナルコンピュータ50とから構成される。
【0036】
コントロールボード26は、図1で説明した通りである。
【0037】
携帯電話網28は、基地局と中継局と交換機とそれらを結ぶ伝送路から構成されるネットワークであり、インターネットとはゲートウェイ30を介して接続される。
【0038】
ゲートウェイ30は、携帯電話網28とインターネット32とを接続するサーバコンピュータであって、一方のプロトコルから他方のプロトコルへ変換する機能を備える。
【0039】
ウェブサーバ34は、HTTPに則り、クライアントソフトウェアのウェブブラウザに対して、HTMLやオブジェクトの表示を提供する機能を備えるサービスプログラムが搭載されるサーバコンピュータであって、アプリサーバ36で生成したグラフをウェブ上で表示できるように動作する。
【0040】
アプリサーバ36は、コントロールボード26から配信される各センサモジュールからのデータをデータベースサーバ38に格納する機能と、また、各センサモジュールからのデータに異常がある場合は、メールサーバ40で送信可能な数値データに変換する機能と、さらに異常を通知するメールデータを生成する機能を備えるサービスプログラムが搭載されるコンピュータである。
【0041】
データベースサーバ38は、アプリサーバ36が送信するデータを附属するメモリに格納する機能と、アプリサーバ36とメールサーバ40の要求するデータをメモリから呼び出して提供する機能を備えるサービスプログラムが搭載されるサーバコンピュータであって、コントロールボードの識別番号と、センサの識別番号と、受け手携帯電話番号と、ID番号と、パスワードと、センサの計測時刻データと、センサの計測データと、光量時間変化率とを格納するサーバであり、正式のIDとパスワードで認証された要求信号に対してデータを配信する。予め、測定箇所の日の出時刻と日没時刻も格納される。
【0042】
メールサーバ40は、電子メールを配送するためのサーバソフトウェアを提供するサービスプログラムが搭載されるサーバコンピュータであって、特にPOP/SMTPを用いることが好ましいが、IMAPや他のプロトコルであってもよく、本発明においては、コントロールボード2より配信されたセンサで検出されたデータを受け手側携帯電話端末44へ電子メールとして配信する機能を備える。
【0043】
ゲートウェイ41は、受け手携帯電話網42とインターネット32とを接続するサーバコンピュータであって、一方のプロトコルから他方のプロトコルへ変換する機能を備える。
【0044】
携帯電話網42は、基地局と中継局と交換機とそれらを結ぶ伝送路から構成されるネットワークであり、インターネットとはゲートウェイ41を介して接続される。
【0045】
受け手側携帯電話端末44は、移動体通信システムの端末であって、本発明においては、メールサーバ40より配信されるメールを受領することで、遠方にあるコントロールボード26に接続されるセンサモジュールの測定するデータを受信するかまたは前記ウェブサーバのウェブデータを閲覧できる機能を備える。
【0046】
ゲートウェイ46は、アクセスポイント48とインターネット32とを接続するサーバコンピュータであって、一方のプロトコルから他方のプロトコルへ変換する機能を備える。
【0047】
アクセスポイント48は、受け手側パーソナルコンピュータ50がインターネットにアクセスするためのインターネット接続プロバイダである。
【0048】
受け手側パーソナルコンピュータ50は、演算処理部と制御回路と入出力回路と記憶回路を備え、記憶回路内にOSとアプリケーションプログラムを搭載し、アプリケーションプログラムに従って演算を行う装置であり、特にネットワーク経由でのウェブページの閲覧機能と、メールの送受信機能を備える装置であればよい。
【0049】
図5を用いて、本発明に係る生活状況監視システムによる監視方法のフローの(S2)から(S18)の工程について説明する。
【0050】
光センサ18は、5分〜10分間隔で光量を測定する(S2)。
【0051】
測定されたデータは、全てコントロールボード26に送られ、メモリ12に測定時刻とともに光量値が格納される(S4)。
【0052】
コントロールボード26は、1時間光センサ18の計測データを収集すると、計測データを測定時刻データとまとめてアプリサーバ36に向けて送信する(S6)。
【0053】
アプリサーバ36は、コントロールボード26から計測データと測定時刻データを受信する(S8)。
【0054】
アプリサーバ36は、連続する2つの計測データとその測定時刻から、単位時間当たりの光量時間変化率を計測データ毎に全て算出する(S10)。
【0055】
アプリサーバ36は、予め、夜間であって街灯の無い状態で、室内灯を点灯させた場合の光量時間変化率を点灯光量時間変化率として、夜間であって街灯の無い状態で、室内灯を消灯させた場合の光量時間変化率を消灯光量時間変化率として計測し、その値をアプリサーバ36のメモリに格納しておく。そこで、計測データ毎に算出した光量時間変化率が、点灯光量時間変化率と消灯光量時間変化率の範囲内にあるか否かを比較判定する(S12)。
【0056】
光量時間変化率が、点灯光量時間変化率と消灯光量時間変化率の範囲内にある場合は、自然的光量変動、すなわち、日没または日の出による変動と判定する(S14)。あらかじめ、日の出時刻と日没時刻をメモリに格納し、その時刻とのずれが誤差の範囲であることを確認すればより精度を向上させることができる。
【0057】
一方、光量時間変化率が、点灯光量時間変化率と消灯光量時間変化率の範囲外にある場合は、人為的光量変動であると判定する(S16)。すなわち、室内に人間が存在し、人間の意思により室内灯を点灯または消灯したと判断する。
【0058】
アプリサーバ36は、人為的光量変動があった時刻を確定する(S17)。
【0059】
アプリサーバ36は、計測データと測定時刻データと人為的光量変動が存在した場合のその時刻データをデータベースサーバ38のメモリに格納する(S18)。
【0060】
図6に、本発明に係る生活状況監視システムによる監視方法のフローにおけるS20以降の工程について説明する。
【0061】
アプリサーバ36は、日の出時刻までに人為的光量変更があるか否かを判定する(S20)。
【0062】
アプリサーバ36は、人為的光量変更が無い場合は、異常と判定する(S22)。
【0063】
アプリサーバ36は、異常と判定した場合は、異常である旨のメールデータを作成する(S24)。アプリサーバ36が、メールデータをメールサーバ40へ送信する。
【0064】
メールサーバ40は、受領したメールデータを受け手側携帯電話端末44または、受け手側パーソナルコンピュータ50の少なくとも一方に宛てに送信する(S26)。
【0065】
アプリサーバ36が、データベースサーバ38にデータを登録する(S28)。
【0066】
その後、光センサ18は、5分〜10分間隔で光量を測定する(S2)工程へ戻る。
【0067】
図7に、本発明の第1の実施例に係る生活状況監視システムにおけるシステム全体の送受信に関するフローチャートを示す。
【0068】
コントロールボード26は、内蔵するタイマ10により5分〜10分の予め光量を測定する(Sa2)。所定の時間間隔例えば、10分経過ごとに光センサの出力を取り込む。
【0069】
光センサ18は、光量を電圧値として検出する(Sa4)。電圧値は、コントロールボード26のADコンバータAD1(8)へ伝達される(Sa6)。
【0070】
コントロールボード26は、検出してADコンバータAD1(8)でデジタル化された光量値をコントロールボード26内のメモリ12に時間情報とともに格納して蓄積される(Sa8)。
【0071】
コントロールボード26は、所定の時間間隔が経過、例えば、1時間経過した際に、アプリサーバ36への接続を試みる。まずは、コントロールボード26は、アプリサーバ36へ接続確認信号を送信する(Sa10)。
【0072】
これに対して接続確認信号を受信すると、アプリサーバ36は、接続が可能な状態であれば、接続OK信号を送信する(Sa12)。
【0073】
引き続き接続OK信号を受信すると、コントロールボード26は、通信確認信号をアプリサーバ36へ送信する(Sa14)。
【0074】
この通信確認信号を受信すると、アプリサーバ36は、通信が可能であれば、通信OK信号をコントロールボード26へ送信する(Sa16)。
【0075】
通信OK信号を受信すると、コントロールボード26は、光量値情報と測定時刻情報をアプリサーバ36へデータ通信として送信する(Sa18)。
【0076】
アプリサーバ36は、光量値情報と測定時刻情報を受信して蓄積する(Sa20)。
【0077】
アプリサーバ36は、連続する光量値情報と測定時刻情報とから単位時間当たりの光量時間変化率を算出する。すなわち、連続する2つの光量値の後の光量値から先の光量値の差を2つの測定時間の差で割り光量値時間変化率を算出する。求められた光量値時間変化率をあらかじめ登録してある日の出時の光量値時間変化率及び日没時の光量時間変化率と比較し、計測した光量時間変化率が日の出時の光量値時間変化率及び日没時の光量時間変化率の範囲にあるか否かを判定する。
【0078】
計測した光量時間変化率が日の出時の光量値時間変化率及び日没時の光量時間変化率の範囲内の値であれば、光量時間変化率は、変化無または日の出、日没の自然光による光量御時間変化率であると判定する。
【0079】
一方、計測した光量時間変化率が日の出時の光量値時間変化率及び日没時の光量時間変化率の範囲外である場合は、光量時間変化率は、人為的な変化率と判定する。すなわち、人間による室内灯の点灯または消灯と判定する(Sa22)。間による室内灯の点灯または消灯と判定された場合は、点灯か消灯のいずれであるかと、その時刻が記録される。
【0080】
アプリサーバ36は、さらに、人間による消灯が日没後、次の日の出までの間に発生しているかいないかを判定する。人間による消灯がある場合は、通常判定となる(Sa24)。
【0081】
通常判定の場合は、アプリサーバ36は、光量情報と測定時刻情報をデータベースサーバ38に送信する(Sa26)。
【0082】
データベースサーバ38は、メモリ装置に光量情報と測定時刻情報と人間による点灯または消灯情報を格納し、蓄積する(Sa28)。
【0083】
一方、アプリサーバ36は、さらに、人間による消灯が日没後、次の日の出までの間に発生していないと判定した場合は、すなわち、人間による消灯がないと判断される場合は、異常判定となる(Sa30)。
【0084】
異常判定の場合も、アプリサーバ36は、光量情報と測定時刻情報をデータベースサーバ38に送信する(Sa32)。
【0085】
データベースサーバ38は、メモリ装置に光量情報と測定時刻情報と人間による点灯または消灯情報を格納し、蓄積する(Sa34)。
【0086】
アプリサーバ36は、異常判定を連絡する受け手側携帯電話端末44宛てのメールデータを作成する(Sa36)。すなわち、特定の年月日何時以降に消灯または、点灯と消灯のいずれもが翌日の日の出までに無い旨のメールデータを生成する。
【0087】
アプリサーバ36は、異常判定メールをメールサーバ40宛てに送信する(Sa40)。
【0088】
メールサーバ40は、受信した異常判定メールを受け手側携帯電話端末44宛てに転送する(Sa44)。
【0089】
受け手側携帯電話端末44は、異常判定メールを受信する。このようにして、受け手側携帯電話端末44は異常判定メールを受信することができる。
【0090】
図8に、点灯データ生成時のフローと、ウェブデータ作成フローについて詳細に示す。なお、図7と異なる工程を中心に説明する。工程Sb22までは、図7同様であることから、工程sb24から説明する。
【0091】
データ判定後、アプリサーバ36は、連続する光量値情報と測定時刻情報とから単位時間当たりの光量時間変化率を算出する。すなわち、連続する2つの光量値の後の光量値から先の光量値の差を2つの測定時間の差で割り光量値時間変化率を算出する。求められた光量値時間変化率をあらかじめ登録してある日の出時の光量値時間変化率及び日没時の光量時間変化率と比較し、計測した光量時間変化率が日の出時の光量値時間変化率及び日没時の光量時間変化率の範囲にあるか否かを判定する。
【0092】
計測した光量時間変化率が日の出時の光量値時間変化率及び日没時の光量時間変化率の範囲内の値であれば、光量時間変化率は、変化無または日の出、日没の自然光による光量御時間変化率であると判定する。
【0093】
一方、計測した光量時間変化率が日の出時の光量値時間変化率及び日没時の光量時間変化率の範囲外である場合は、光量時間変化率は、人為的な変化率と判定する。すなわち、人間による室内灯の点灯または消灯と判定する(Sb24)。
【0094】
アプリサーバ36は、人為的な変化率と判定した場合は、人為的な変化率であることを示すマーク用データを生成する。すなわち、人為的変化率である旨と、人為的変化の発生した時刻を発生時刻として決定し、人為的変化率発生情報と発生時刻情報を作成する(Sa36)。
【0095】
アプリサーバ36は、この作成マークデータと光量値情報と測定時刻情報をデータサーバ38に送信する(Sb28)。
【0096】
データサーバ38は、受信した作成マークデータと光量値情報と測定時刻情報をメモリ装置格納する(Sb32)。
【0097】
一方、受け手側携帯電話端末44または、受け手側パーソナルコンピュータ50からウェブ要求があった場合について説明する。受け手側携帯電話端末44または、受け手側パーソナルコンピュータ50は、ウェブサーバ34に対して、ウェブページ閲覧要求を送信する(Sb36)。
【0098】
ウェブサーバ34は、要求してきた受け手側携帯電話端末44または、受け手側パーソナルコンピュータ50に対して、認証要求としてID番号とパスワード番号の請求を行う(Sb38)。
【0099】
受け手側携帯電話端末44または、受け手側パーソナルコンピュータ50は、ウェブサーバ34に対して、ID番号とパスワード番号を送信する(Sb40)。
【0100】
ウェブサーバ34は、照会されたID番号とパスワード番号をデータベースサーバ38に照会する(Sb42)。
【0101】
データベースサーバ38は、照会されたID番号とパスワード番号が適合している場合は、適合していると結果を送信し、適合していない場合は、その旨返信する(Sb44)。
【0102】
ウェブサーバ34は、認証が適合している場合は、さらに、受け手側携帯電話端末44または、受け手側パーソナルコンピュータ50と関連付けされている作成マークデータと光量値情報と測定時刻情報をデータベースサーバ38に要求する(Sb46)。
【0103】
データベースサーバ38は、要求された作成マークデータと光量値情報と測定時刻情報をウェブサーバ34に送信する(Sb48)。
【0104】
そこで、ウェブサーバ34は、参照し、ウェブ表示用にJpGraph(商標),PHPlot(商標)等のグラフデータが表示されるウェブデータを生成する(Sb50)。具体的には、時間当たりの光量の変化グラフを示す。
【0105】
ウェブサーバ34は、生成したウェブデータを受け手側携帯電話端末44または、受け手側パーソナルコンピュータ50が閲覧できるように例えばhtmlフォーマットのページデータを生成する。
【0106】
従って、受け手側携帯電話端末44または、受け手側パーソナルコンピュータ50にウェブ上で、例えば、図3のように、時間に対する光量の様子がわかり、また、人為的な消灯と点灯にはマーク表示がなされる。
【0107】
図9に、本発明を実施した筐体51の外観図を示す。筐体51には、電源入電時点灯する緑色LEDマーク52と、データ送信時に明るくなる赤色LEDマーク53と、光量を測るCDSセル54が筐体51前面のパネル55に配置されている。また、温度センサは、金属製の前面パネル55に温度センサ57がシリコン等の熱伝導シール56により熱結合されて配置される。
【0108】
(実施例2)
本発明の第1の実施例である生活状況監視システムにおいて、温度異常を検出する機能について説明する。異常と判定されるのは図10(2)に示されるような場合である。
【0109】
図10を用いて、温度センサにおける温度時間変化率について説明する。図10(1)は、時間対温度曲線C5を示しており、時間tt1において温度がT1であり、時間tt2において温度がT2である。tt1とtt2の差がΔttであり、T1とT2の差がΔTである。図10(2)に時間対温度時間曲線C6を示す。ここで、図10(2)では、温度の変化率が突然時刻tt3で急激に変化した例を示す。ここで、温度時間変化率(ΔT/Δtt)の値がある値以上になった場合は、異常値と判定する。
【0110】
例えば、火災発生時の気温の変化は100℃/分であり、日常の気温の変化は、7℃/6時間であり、規定値として100℃/10分から100℃/60分の規格値でも十分判定可能である。
【0111】
図11に示すように、温度異常の判定は、アプリサーバ36ではなく、コントロールボード26で判定する。その旨をフローチャートを用いて説明する。
【0112】
まず、温度センサが1分間隔で温度を測定して、電圧値として出力する(S40)。なお、通常時は10分毎に計測する。
【0113】
測定されたデータは、全てコントロールボード26に送られ、メモリ12に測定時刻とともに測定温度が格納される(S42)。
【0114】
コントロールボード26は、測定時刻と測定温度から、センサ測定時間変化量値を算出する。また、コントロールボードは26は、異常判定用の上限温度センサ測定時間変化量値LTEMPが予め定められている。センサ測定時間変化量値がこのLTEMP値を上回るか否かを判定する(S44)。
【0115】
温度センサ測定時間変化量値がこのLTEMP値を上回った場合は、コントロールボード26がその旨をアプリサーバ36へ送信する(S46)。
【0116】
アプリサーバ36は、センサ測定時間変化量値がこのLTEMP値を上回ったとの情報を受信する(S48)。
【0117】
アプリサーバ36は、センサ測定時間変化量値がこのLTEMP値を上回った旨のメールデータを作成する(S50)。
【0118】
アプリサーバ36は、メールサーバ40へ作成メールデータを送信する(S52)。
【0119】
メールサーバ40は、作成メールデータを受け手側携帯電話端末44に送信する(S54)。その後、温度センサ工程へ戻る。
【0120】
一方、センサ測定時間変化量値がこのLTEMP値を同等か下回った場合は、コントロールボード26は、1時間温度センサ20の計測データを収集すると、計測データを測定時刻データとまとめてアプリサーバ36に向けて送信する(S60)。
【0121】
アプリサーバ36は、コントロールボード26から計測データと測定時刻データを受信する(S62)。
【0122】
アプリサーバ36が、データベースサーバ38にデータを登録する(S64)。
【0123】
図12に、本発明の第2の実施例に係る生活状況監視システムにおけるシステム全体の送受信に関するフローチャートを示す。
【0124】
温度センサ20は、熱電対等を用いて温度を測定し、温度情報と測定時刻情報をコントロールボード26に伝達する(Sc2)。
【0125】
コントロールボード26は、温度センサより受信した温度情報と測定時刻情報を蓄積する(Sc4)。
【0126】
コントロールボード26内の演算部6がメモリ12に格納されるプログラムによって、連続する温度情報と測定時刻情報から温度センサ測定時間変化量値を算出する(Sc6)。
【0127】
コントロールボード26は、異常判定用の上限温度センサ測定時間変化量値LTEMPと温度センサ測定時間変化量値を比較し、上限温度センサ測定時間変化量値LTEMPを上回っていた場合は、異常値と判定する(Sc8)。
【0128】
コントロールボード26は、異常データ判定の結果をアプリサーバ36に送信する(Sc10)。
【0129】
アプリサーバ36は、異常と判定した場合は、異常であり温度が急上昇しており火災の可能性がある旨のメールデータを作成する(Sc12)。
【0130】
アプリサーバ36が、メールデータをメールサーバ40へ送信する(Sc14)。
【0131】
メールサーバ40は、アプリサーバ36からメールデータを受信する(Sc16)。受信したメールを受け受け手側携帯電話端末44に送信する(Sc20)。すなわち、温度異常はサーバではなく、コントロールボード26で判断して、直ちに受け手側携帯電話端末44に送信することができる。
【0132】
(実施例3)
続いて、光センサや温度センサを複数個別々の場所に配置する場合の本発明の第3の実施例である生活状況監視システムにおけるコントロールボード26を示すブロックダイヤグラム図13に示す。
【0133】
実施例1における図1との違いは、コントロールボード26は、本体内部に携帯電話網に接続する携帯電話用通信網用モジュール24の他にコントローラ通信用通信モジュール60を備える点である。
【0134】
このコントローラ通信用通信モジュール60は、他のセンサを搭載したコントロールボード68と接続するためのモジュールである。他のコントロールボード用接続モジュール60のみを搭載したコントロールボード68と接続が可能である。接続形態としては、無線LAN規格やIrda規格を含む赤外線規格、微弱電波規格、特定小電力電波規格およびブルートゥース規格をもちいることができる。図13にコントロールボード62の構成を示す。
【0135】
図14に、本発明の第3の実施例である生活状況監視システム1に係るコントロールボード68のブロックダイヤグラムが示されている。
【0136】
コントロールボード68は、携帯電話用通信網用モジュール24が存在しないことが特徴であり、光センサや温度センサを搭載し、図13に示すコントロールボード62親機に対する子機の働きをするものである。
【0137】
図15に、本発明に係る生活状況監視システムの実施例3に係るブロックダイヤグラムを示す。図4に示す実施例1との差異は、携帯網およびボード間通信接続第1コントロールボード62の他にボード間通信接続第1コントロールボード68が存在する点で異なっている。
【0138】
図16は、本発明に係る生活状況監視システムによる監視方法のフローを示す。図5のフローと異なるのは、S70〜S74でありその旨説明する。すなわち、センサの測定は、ボード間コントローラのセンサが測定する(S70)。
【0139】
続いて携帯網およびボード間通信接続第1コントロールボード62のセンサが光センサまたは温度センサが測定する(S72)。
【0140】
携帯網およびボード間通信接続第1コントロールボード62は、光センサ18と温度センサ20のデータは直接ADコンバータAD1(8)およびADコンバータAD2(22)経由で演算部6を介してデータが送られる。
【0141】
一方、ボード間通信接続第1コントロールボード68は光センサ18と温度センサ20の計測情報は、コントローラ通信用通信モジュール64経由で、携帯網およびボード間通信接続第1コントロールボード62へ送信される。その結果両コントローラデータが集積される(S74)。
【0142】
続いて、図18を用いて本発明の第3の実施例に係る生活状況監視システムにおけるシステム全体の送受信に関するフローチャートを示す。図7と比較すると第1センサと第2センサ、第1コントローラと第2コントローラを有し、Sd10までが図7と異なる工程となる。
【0143】
すなわち、第1コントロールで測定時間を管理する(Sd2)。第1センサと第2センサについて検出し(sd4、sd6)何れのデータも第1コントローラにデータが送信される(Sd8,Sd10)。第1コントロールボード62がデータを蓄積する(Sd12)。このような配置とすることで、複数の子機の場所の光量時間変化率を測定可能である。この場合、部屋毎の室内灯消灯の検出や、異常時メールも部屋毎に行うことができる。すなわち、集合住宅等への適用も可能である。
【符号の説明】
【0144】
1 生活状況監視システム
2 マイクロコンピュータ
6 演算部
8 第1のADコンバータ(ADコンバータAD1)
10 タイマ
12 メモリ
14 出力部
16 プログラム
18 光センサ
20 温度センサ
22 第2のADコンバータAD2(ADコンバータAD2)
24 携帯電話用通信網用モジュール
26 コントロールボード
28 携帯電話網
30 ゲートウェイ
32 インターネット
34 ウェブサーバ
36 アプリサーバ
38 データベースサーバ
40 メールサーバ
41 受け手側携帯電話網のゲートウェイ
42 受け手携帯電話網
44 受け受け手側携帯電話端末
46 プロバイダーのゲートウェイ
48 アクセスポイント
50 受け手側パーソナルコンピュータ
51 筐体
52 緑色LEDマーク
53 赤色LEDマーク
54 CDSセル
55 パネル
57 温度センサ
56 熱伝導シール
60 コントロールボード用接続モジュール
62 携帯網およびボード間通信接続第1コントロールボード
64 コントローラ通信用通信モジュール
68 ボード間通信接続第1コントロールボード
68 コントロールボード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話網インターフェースと演算部と光センサ部とを備えるコントロールボードと、前記コントロールボードが携帯電話網とインターネットを介してアプリサーバ並びにメールサーバとデータベースサーバとウェブサーバとに接続されて、前記コントロールボードは光センサ部で検出した光量情報を前記アプリサーバに送信し、前記アプリサーバは光量情報をデータベースサーバに送信するとともに光量情報の時間変化率を算出して予め算出した規定値から光量情報時間変化率が日の出による変化なのか、日没による変化なのか、人為的な燈火の点灯による変化なのか、人為的な燈火の消灯による変化なのかを予め算出した規定値との比較によって判定し、前記日の出による変化の間に前記人為的な燈火の消灯による変化が存在しない非消灯事態である場合に、前記アプリサーバが消灯がなされていない旨のメールを生成し、前記メールを前記メールサーバ経由で予め定めた連絡先端末に送信する生活状況監視システム。
【請求項2】
さらに前記ウェブサーバは、特定の端末から特定箇所の生活状況情報閲覧請求信号を受信したら、前記データベースサーバに特定箇所の検出時間と光量とからなる生活状況情報を要求し、検出時間毎の光量グラフデータを生成し、この光量グラフデータをウェブページデータとして特定の端末装置に送信することを特徴とする請求項1記載の生活状況監視システム。
【請求項3】
前記アプリサーバは、前記非消灯事態である旨の情報を他の光量情報とともにデータベースサーバの記憶装置に格納することを特徴とする請求項1記載の生活状況監視システム。
【請求項4】
前記ウェブサーバは、この光量グラフデータに前記非消灯事態である旨の情報を表示させることを特徴とする請求項2記載の生活状況監視システム。
【請求項5】
前記コントロールボードは、温度センサをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の生活状況監視システム。
【請求項6】
前記コントロールボードは、温度センサで測定した温度と時間から温度時間変化率を算出し、温度時間変化率がある既定の値を超えたら前記コントロールボードは温度時間変化率がある既定の値を超えた情報を前記アプリサーバに送信し、前記アプリサーバが温度急上昇火災の危険性の旨のメールを生成し、前記メールを前記メールサーバ経由で予め定めた連絡先端末に送信する請求項1記載の生活状況監視システム。
【請求項7】
携帯電話網インターフェースと演算部と光センサ部とを備えるコントロールボードと、前記コントロールボードが携帯電話網とインターネットを介してアプリサーバ並びにメールサーバとデータベースサーバとウェブサーバとに接続される生活状況監視方法において、
前記コントロールボードは光センサ部で検出した光量情報を前記アプリサーバに送信するステップと、
前記アプリサーバは光量情報をデータベースサーバに送信するステップと、
前記アプリサーバは光量情報の時間変化率を算出するステップと、
前記アプリサーバは予め算出した規定値をメモリに格納しておくステップと、
前記アプリサーバは、光量情報時間変化率が日の出による変化なのか、日没による変化なのか、人為的な燈火の点灯による変化なのか、人為的な燈火の消灯による変化なのかを予め算出した規定値との比較によって判定するステップと、
前記アプリサーバは、前記日の出による変化の間に前記人為的な燈火の消灯による変化が存在しない非消灯事態である場合に、前記アプリサーバが消灯がなされていない旨のメールを生成するステップと、
前記メールを前記メールサーバ経由で予め定めた連絡先端末に送信するステップからなる生活状況監視方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−193301(P2011−193301A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−58563(P2010−58563)
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【出願人】(505468417)
【出願人】(506421585)
【出願人】(510072375)
【出願人】(510072386)
【Fターム(参考)】