説明

用紙搬送装置及び画像形成装置

【課題】用紙が通紙する用紙搬送路の冷却能力を向上することができる用紙搬送装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙搬送装置100は、一対のガイド板103,104と、送風部と、ガイド板駆動機構107とを備えている。送風部は、一対のガイド板103,104によって形成される用紙搬送路110に空気を送る。そして、ガイド板駆動機構107は、一対のガイド板103,104のうち少なくとも一方のガイド板103を他方のガイド板104に対して接近または離反させて、一対のガイド板103,104の間隔Tを用紙Sの厚さ及び紙質に応じて変える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙を定着部から搬送する用紙搬送装置、及びこの用紙搬送装置を備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置は、用紙に画像を形成するために、まず感光体を帯電させると共に原稿画像に合わせて電荷を消去、いわゆる露光し、静電潜像を形成する。この感光体の静電潜像に現像部を用いてトナーを付着させる。そして、画像形成装置は、感光体に付着したトナーを中間転写ベルトや用紙等の転写材に転写して、転写したトナー像を定着部によって用紙に定着することで用紙に画像を形成している。また、トナー像が定着された用紙は、用紙搬送路を通って搬送される。
【0003】
なお、用紙にトナー像を定着させるために、定着部では、加圧及び加熱してトナー像を用紙に定着させている。そのため、用紙は、定着部によって加熱される。そして、用紙の両面に画像を形成する際には、定着部によって加熱された用紙が、用紙搬送路を介して反転部を通過し、再度画像形成部を通過する。そのため、加熱された用紙が用紙搬送路を通過することで、用紙搬送路や、用紙搬送路の近くに設けられている画像形成部の温度が上昇する。
【0004】
そして、画像形成部の温度が上昇すると、現像部に収容されたトナーの性質が変化したり、感光体の感度が変化したりする。その結果、用紙に形成される画像の品質が低下するおそれがあった。また、用紙搬送路の温度が上昇すると、用紙搬送路を形成するガイド板に定着部で定着された用紙のトナーが溶融し、付着するおそれがあった。
【0005】
この対策として特許文献1に記載された画像形成装置では、定着部の後に冷却装置を複数配置する技術が提案されている。また、用紙が通過する用紙搬送路にファン等の送風部から空気を送り、用紙搬送路及び用紙搬送路を通過する用紙を冷却する技術も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−112103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の画像形成装置の用紙搬送装置では、用紙を安定して搬送するために、用紙搬送路を形成する一対のガイド板の間隔を狭めているため、送風部から送り込まれた空気が用紙搬送路を流れ難くなっていた。その結果、用紙搬送路を通過する用紙を冷却するために、従来の画像形成装置の用紙搬送装置では、用紙搬送路に十分な量の空気が流れないため、必要な冷却能力を得ることができていない、という問題を有していた。
【0008】
本発明の目的は、上記従来技術における実情を考慮し、用紙が通紙する用紙搬送路の冷却能力を向上することができる用紙搬送装置及び画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の用紙搬送装置は、一対のガイド板と、送風部と、ガイド板駆動機構とを備えている。
一対のガイド板は、用紙を案内する用紙搬送路を形成する。送風部は、一対のガイド板によって形成される用紙搬送路に空気を送る。そして、ガイド板駆動機構は、一対のガイド板のうち少なくとも一方のガイド板を他方のガイド板に対して接近または離反させて、一対のガイド板の間隔を用紙の厚さ及び紙質に応じて変える。
【0010】
上記構成の用紙搬送装置では、用紙搬送を通紙する用紙の厚さが厚い場合は、ガイド板駆動機構を駆動させて、一対のガイド板の間隔を広げる。これにより、一対のガイド板の間に送風部から送り込まれる空気の量が増える。
【0011】
また、本発明の画像形成装置は、画像形成部と、用紙搬送装置と、を備えている。画像形成装置は、用紙に画像を形成する。用紙搬送装置は、用紙を搬送する。
また、用紙搬送装置は、一対のガイド板と、送風部と、ガイド板駆動機構とを備えている。一対のガイド板は、用紙を案内する用紙搬送路を形成する。送風部は、一対のガイド板によって形成される用紙搬送路に空気を送る。そして、ガイド板駆動機構は、一対のガイド板のうち少なくとも一方のガイド板を他方のガイド板に対して接近または離反させて、一対のガイド板の間隔を用紙の厚さ及び紙質に応じて変える。
【発明の効果】
【0012】
上記構成の用紙搬送装置及び画像形成装置によれば、ガイド板駆動機構によって一対のガイド板の間隔を変化させて広げることで、送風部から一対のガイド板の間に送り込まれる空気の量を増やすことができる。その結果、用紙及び用紙搬送路に対する冷却能力を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の画像形成装置の実施の形態例を示す全体構成図である。
【図2】本発明の用紙搬送装置の第1の実施の形態例を示すもので、図2Aは通常のガイド板の状態を示す構成図、図2Bはガイド板の間隔を広げた状態を示す構成図である。
【図3】本発明の画像形成装置の実施の形態例における制御系を示すブロック図である。
【図4】本発明の画像形成装置における用紙搬送装置のガイド板を駆動する処理例を示すフローチャートである。
【図5】用紙の紙質及び厚さの違いによる一対のガイド板の間隔の例を示す表である。
【図6】本発明の用紙搬送装置の第2の実施の形態例を示すもので、図6Aは通常のガイド板の状態を示す構成図、図6Bはガイド板の間隔を広げた状態を示す構成図である。
【図7】本発明の用紙搬送装置の第3の実施の形態例を示す構成図である。
【図8】本発明の用紙搬送装置の変形例を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、画像形成装置及び用紙搬送装置を実施するための形態について、図1〜図8を参照して説明する。各図において共通の部材には、同一の符号を付している。なお、本欄の記載は、特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。
【0015】
1.画像形成装置の構成例
まず、図1を参照して本発明の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかる画像形成装置1の構成例について説明する。
図1は、画像形成装置を示す全体構成図である。
【0016】
図1に示す画像形成装置1は、タンデム型カラー画像形成装置であり、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせてカラー画像の形成を行う。
【0017】
画像形成装置1は、画像読取部10と、4組の画像形成部20Y,20M,20C,20Kと、中間転写ベルト30と、用紙収納部40と、2次転写部50と、定着部60と、用紙のスイッチバックを行う反転部70とを有する。また、画像形成装置1は、操作表示部80と、制御部90と、定着部60と反転部70の間に配置される用紙搬送装置100を有する。
【0018】
画像読取部10は、原稿台11に載置された原稿の画像を走査露光して、ラインイメージセンサに読み込み、光電変換することにより画像情報信号を生成する。この画像情報信号は、画像処理部120(図3参照)に送信される。画像処理部120は、画像情報信号に対してアナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等をして画像形成信号を生成する。この画像形成信号は、画像形成部20Y,20M,20C,20Kの後述する各光書込部23Y,23M,23C,23Kに入力される。
【0019】
画像形成部20Yは、イエロー(Y)色の画像を形成し、画像形成部20Mは、マゼンタ(M)色の画像を形成する。また、画像形成部20Cは、シアン(C)色の画像を形成し、画像形成部20Kは、ブラック(K)色の画像を形成する。
【0020】
画像形成部20Yは、感光体ドラム21Yと、その感光体ドラム21Yの周囲に配置された帯電部22Yと、光書込部23Yと、現像部24Yと、ドラムクリーナ25Yを有している。これと同様に、画像形成部20Mは、感光体ドラム21Mと、帯電部22Mと、光書込部23Mと、現像部24Mと、ドラムクリーナ25Mを有している。
【0021】
また、画像形成部20Cは、感光体ドラム21Cと、帯電部22Cと、光書込部23Cと、現像部24Cと、ドラムクリーナ25Cを有している。そして、画像形成部20Kは、感光体ドラム21Kと、帯電部22Kと、光書込部23Kと、現像部24Kと、ドラムクリーナ25Kを有している。
【0022】
感光体ドラム21Y,21M,21C,21K、帯電部22Y,22M,22C,22K、光書込部23Y,23M,23C,23K、現像部24Y、24M、24C、24K及びドラムクリーナ25Y,25M,25C,25Kは、それぞれ共通する機能を有する。以下、特に区別が必要な場合を除き符号Y、M、C、Kを付さずに説明する。
【0023】
感光体ドラム21は、不図示の駆動モータによって回転する。帯電部22は、感光体ドラム21に電荷を与え感光体ドラム21の表面を一様に帯電する。光書込部23は、画像情報信号に基づいて、感光体ドラム21の表面に対して露光操作を行って感光体ドラム21上に静電潜像を形成する。
【0024】
現像部24は、感光体ドラム21に形成された静電潜像にトナーを付着させる。これにより、感光体ドラム21の表面には、トナー像が形成される。ドラムクリーナ25は、転写後に感光体ドラム21の表面に残留しているトナーを除去する。
【0025】
感光体ドラム21上に付着したトナーは、転写材の一例を示す中間転写ベルト30に転写される。中間転写ベルト30は、無端状に形成されており、複数のローラによって感光体ドラム21の回転方向とは逆方向に回転される。
【0026】
中間転写ベルト30における各画像形成部20Y,20M,20C,20Kの感光体ドラム21Y,21M,21C,21Kと対向する位置には、1次転写部31Y,31M,31C,31Kが設けられている。1次転写部31Y,31M,31C,31Kは、中間転写ベルト30にトナーと反対の極性を印加させることで、感光体ドラム21上に形成されたトナー像を中間転写ベルト30に転写する。
【0027】
そして、中間転写ベルト30が回転することで、中間転写ベルト30の表面には、4組の画像形成部20Y,20M,20C,20Kで形成されたトナー像が順次転写される。これにより、中間転写ベルト30上には、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各トナー像が重畳したカラー画像が形成される。
【0028】
4組の画像形成部20Y,20M,20C,20Kの下部には、用紙収納部40が配置されている。この用紙収納部40は、用紙Sのサイズに応じて複数設けられている。用紙Sは、用紙収納部40から給紙部41に給紙されて搬送部43に送られる。そして、用紙Sは、レジストローラ44を経て転写位置である2次転写部50に搬送される。
【0029】
2次転写部50は、ローラ状に形成されており、レジストローラ44を経て送られてきた用紙Sを中間転写ベルト30側に押圧する。これにより、用紙S上には、中間転写ベルト30上のカラー画像が転写される。
【0030】
2次転写部50における用紙Sの排出側には、定着部60が設けられている。定着部60は、用紙Sに転写されたトナー像を加圧加熱して定着させる。トナー像が定着した用紙Sは、定着搬送ローラ46及び排紙ローラ47を経て装置外に排出される。
【0031】
定着搬送ローラ46における用紙Sの搬送方向下流には、切換ゲート48が配置されている。切換ゲート48は、定着搬送ローラ46を通過した用紙Sの搬送方向を切り換える。
【0032】
すなわち、片面画像形成におけるフェイスアップ排紙を行う場合に、切換ゲート48は、用紙Sを直進させる。これにより、用紙Sは、排紙ローラ47によって排紙される。なお、フェイスアップ排紙とは、画像形成を行った一面を表にする排紙(表排紙)のことである。
【0033】
また、片面画像形成におけるフェイスダウン排紙又は両面画像形成を行う場合に、切換ゲート48は、用紙Sの搬送方向を切り換えて用紙Sを後述する用紙搬送装置100を介して反転部70へ案内する。なお、フェイスダウン排紙とは、画像形成を行った一面を裏にする排紙(裏排紙)のことである。
【0034】
さらに、定着部60における用紙Sの搬送方向の下流側、すなわち切換ゲート48と、反転部70の間には、用紙Sを反転部へ搬送する用紙搬送装置100が設けられている。この用紙搬送装置100については、後で詳しく説明する。
【0035】
反転部70は、用紙Sの搬送方向を逆転するスイッチバックを行って、用紙Sの表裏を反転させる。この反転部70における用紙Sを反転させた後の下流側には、再搬送路72が設けられている。
【0036】
フェイスダウン排紙を行う場合は、反転部70によって表裏が反転された用紙Sを、用紙搬送装置100を介して切換ゲート48へ案内し、排紙ローラ47によって排紙する。また、両面画像形成を行う場合、反転部70によって表裏が反転された用紙Sは、再搬送路72を経て転写位置に送られる。
【0037】
操作表示部80は、タッチパネル等を有しており、ユーザが画像形成装置1を動作させるためのジョブ情報を入力する入力部として機能する。この操作表示部80では、例えば、用紙のサイズや厚さの選択、用紙の枚数の選択、片面画像形成又は両面画像形成の選択等をジョブ情報として入力することができる。操作表示部80で入力されたジョブ情報は、制御部90に送信される。
【0038】
また、操作表示部80は、スタートボタンを有している。ユーザが操作表示部80によりジョブ情報を入力してスタートボタンを押圧することにより、画像形成装置1は、入力されたジョブ情報に基づいた動作を開始する。制御部90は、受信したジョブ情報に基づいて画像形成装置1の画像形成動作を制御する。
【0039】
2.用紙搬送装置の第1の実施の形態例
次に、用紙搬送装置の第1の実施の形態例である用紙搬送装置100の構成例について、図1、図2A及び図2Bを参照して説明する。
図2Aは、用紙搬送装置100の構成図である。
【0040】
図1に示すように、用紙搬送装置100における切換ゲート48側、すなわち用紙搬送装置100における用紙Sの搬送方向の上流側には、送風部である送風ファン101が設けられている。また、用紙搬送装置100における反転部70側、すなわち用紙搬送装置100における用紙Sの搬送方向の下流側には、排気部である排気ファン102が設けられている。
【0041】
送風ファン101は、用紙搬送装置100の後述する一対のガイド板103,104で形成される用紙搬送路110(図2A参照)に空気を送る。これにより、用紙搬送路110は、送風ファン101から送られた空気によって冷却される。そして、排気ファン102は、送風ファン101から送られた空気を用紙搬送路110から外部に排気する。
【0042】
さらに、用紙搬送装置100における用紙Sの搬送方向の上流側には、図に表れない検知部128(図3参照)が配置されている。この検知部128は、用紙搬送装置100に搬送される用紙Sの厚さを検知する。そして、検知部128は、検知した用紙Sの厚さ情報を制御部90に出力する。
【0043】
図2Aに示すように、用紙搬送装置100は、第1のガイド板103と、第2のガイド板104と、搬送用の一対の搬送ローラ106A,106Bと、所定の距離を隔てて設けられたガイド板駆動機構107とを備えている。第1のガイド板103と、第2のガイド板104は、間隔Tを空けて略平行に配置されている。この第1のガイド板103及び第2のガイド板104によって、フェイスダウン排紙または両面画像形成を行う場合に用紙Sを案内する用紙搬送路110が形成される。
【0044】
また、第1のガイド板103は、ガイド板駆動機構107により、第2のガイド板104に対して接近及び離反可能に支持される。また、第2のガイド板104は、不図示の固定部により固定される。
【0045】
ガイド板駆動機構107は、2つのカム回転軸108と、2つの略円形のカム回転体109と、カム回転軸108を回転させる不図示の駆動部とを有している。カム回転軸108は、カム回転体109の中心からずれた位置に取り付けられている。そして、カム回転体109は、カム回転軸108に回転可能に支持され、偏心回転する。また、2つのカム回転体109は、第1のガイド板103に接触している。
【0046】
図2Bは、第1のガイド板103と第2のガイド板104との間隔を広げた状態を示す構成図である。
この図2Bに示すように、カム回転体109がカム回転軸108を中心に偏心回転すると、カム回転体109と接触している第1のガイド板103が移動する。そして、第1のガイド板103は、第2のガイド板104から離反する。そのため、第1のガイド板103と第2のガイド板104の間隔Tが広がり、用紙Sを案内する用紙搬送路110の間隔Tが広がる。
【0047】
また、用紙搬送路110の間隔Tが広がることで、送風ファン101から第1のガイド板103と第2のガイド板104との間に送り込まれる空気の量を増やすことができる。これにより、用紙搬送路110及びこの用紙搬送路110を通紙する用紙Sに対する冷却効果が向上する。
【0048】
なお、本例では、ガイド板駆動機構としてカム機構を用いた例を説明したが、これに限定されるものではない。第1のガイド板103を移動させるガイド板駆動機構としては、例えば、ギアや、ソレノイドアクチュエータ等のその他の機構を適用することができる。
【0049】
また、図1に示すように、一対の搬送ローラ106A,106Bは、反転部70における用紙Sの搬送方向の上流に配置されている。図2Aに示すように、これら搬送ローラ106A,106Bは、ニップ部106cで用紙Sを挟持する。この搬送ローラ106A,106Bは、互いに反対方向に回転することにより、用紙Sの搬送を行う。
【0050】
さらに、本例の用紙搬送装置100では、一対のガイド板103,104のうち第1のガイド板103のみを移動させる例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第1のガイド板103及び第2のガイド板104の両方を移動可能に構成し、用紙搬送路110の間隔を調整するようにしてもよい。
【0051】
3.画像形成装置の各部のハードウェア構成例
次に、図3を参照して、本例の画像形成装置1の各部のハードウェア構成について説明する。
図3は、本例の画像形成装置1の制御系を示すブロック図である。
【0052】
図3に示すように、画像形成装置1は、制御部90と、制御部90が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)122と、制御部90の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)123と、を有する。さらに、画像形成装置1は、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)124と、操作表示部80を有する。なお、ROM122としては、通常電気的に消去可能なプログラマブルROMが用いられる。
【0053】
制御部90は、ROM122、RAM123、HDD124及び操作表示部80にそれぞれシステムバス127を介して接続され、装置全体を制御する。また、制御部90は、画像読取部10、画像処理部120、画像形成部20Y,20M,20C,20K、給紙部41、用紙搬送装置100のガイド板駆動機構107及び検知部128にシステムバス127を介して接続されている。
【0054】
HDD124は、画像読取部10で読み取って得た原稿画像の画像データを記憶したり、出力済みの画像データ等を記憶したりする。操作表示部80は、液晶表示装置(LCD)又は有機ELD(Electro Luminescence Display)等のディスプレイからなるタッチパネルである。この操作表示部80は、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。さらに、操作表示部80は、複数のキーを備え、ユーザのキー操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付けて入力信号を出力する。
【0055】
画像読取部10は、原稿画像を光学的に読み取って電気信号(画像データ)に変換する。画像読取部10によって生成された画像データや、画像形成装置1に接続された外部装置の一例を示すPC(パーソナルコンピュータ)130から送信される画像データは、画像処理部120に送られ、画像処理される。画像処理部120は、受信した画像データをアナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮等の処理を行う。
【0056】
なお、本例では、外部装置としてパーソナルコンピュータを用いた例を説明したが、これに限定されるものではなく、外部装置は、例えばファクシミリ装置等その他各種の装置を用いることができる。
【0057】
画像形成部20Y,20M,20C,20Kは、画像処理部120によって画像処理された画像データを受け取り、用紙S上に画像を形成する。
【0058】
上述したように、制御部90には、システムバス127を介して用紙搬送装置100の検知部128が接続されている。制御部90には、検知部128から用紙Sの厚さ情報が送信される。制御部90は、送信された用紙Sの厚さ情報に基づいて用紙搬送装置100のガイド板駆動機構107を駆動させる。そして、ガイド板駆動機構107は、一対のガイド板103,104(図2B参照)の間隔Tを変更する。
【0059】
なお、本例では、操作表示部80に入力された用紙Sの厚さ情報だけでなく、検知部128によって実際に用紙搬送装置100に搬送される用紙Sの厚さを検知している。これにより、操作表示部80に入力された用紙Sの厚さと異なる厚さの用紙Sが搬送された場合でも、用紙Sの厚さを検知部128により正確に検知することができる。その結果、実際に搬送された用紙Sに応じてガイド板103,104の間隔Tを変更することができる。
【0060】
4.用紙搬送装置の処理例
次に、用紙搬送装置における一対のガイド板の間隔を変更させる処理例について図2A〜図4を参照して説明する。
図4は、用紙搬送装置における一対のガイド板の間隔を変更させる処理例を示すフローチャートである。なお、図2Aに示す第1のガイド板103の位置を初期位置という。
【0061】
図4に示すように、検知部128(図3参照)によって、用紙搬送装置100を通過する用紙Sの厚さを検知する(ステップS1)。次に、検知部128によって検知された用紙Sの厚さ情報が、検知部128から制御部90(図3参照)に送信される。制御部90は、検知部128から受信した用紙Sの厚さ情報によって、用紙Sが所定の厚さ以上の紙(以下、「厚紙」という。)か、または所定の厚さ以下の紙(以下、「薄紙」という。)かを判別する(ステップS2)。
【0062】
ここで、薄紙は、熱容量が小さく温度が下がり易いため、定着によって用紙Sに加えられた熱を放出する時間が短い。よって、図2Aに示すように、第1のガイド板103と第2のガイド板104の間隔Tが狭くし、冷却効果が低くても十分に用紙Sを冷却することができる。また、第1のガイド板103と第2のガイド板104の間隔T、すなわち用紙搬送路110の間隔Tが狭いため、用紙Sが用紙搬送路110内にばたつくことを抑制することができ、用紙Sの通紙性能を安定させることができる。
【0063】
これに対し、厚紙は薄紙よりも熱容量が大きく、温度が下がり難いため、熱を放出する時間が長く、冷却効果を高める必要がある。そのため、用紙Sが厚紙であると判別した場合(YES)、制御部90は、ガイド板駆動機構107の駆動部を駆動させ、図2Aに示すカム回転軸108を中心にカム回転体109を偏心回転させる。そして、カム回転体109が回転することで、一対のガイド板103,104の間隔Tが広がる(ステップS3)。
【0064】
次に、ガイド板103,104の間隔Tが所定の長さまで広がったか否かを判別する(ステップS4)。ガイド板103,104の間隔Tが所定の長さまで広がった場合(YES)、制御部90は、ガイド板駆動機構107の駆動部を停止する(ステップS5)。なお、ガイド板103,104の間隔Tが所定の長さまで広がってない場合(NO)では、制御部90は、ガイド板駆動機構107の駆動部を駆動させ、ガイド板103,104を所定の間隔まで広げる。
【0065】
これにより、図2Bに示すように、一対のガイド板103、104の間隔Tが広がることで、送風ファン101(図1参照)から用紙搬送路110内に送り込まれる空気の量を増やすことができる。その結果、本例の用紙搬送装置100は、用紙Sや用紙搬送路110に対する冷却効果を高めることができる。
【0066】
そして、ガイド板駆動機構107の駆動部が停止すると、用紙Sを一対のガイド板103,104で形成された用紙搬送路110に通紙する(ステップS6)。次に、用紙Sが用紙搬送路110を通過したか否かを判別する(ステップS7)。用紙Sが用紙搬送路110を通過した場合(YES)、制御部90は、ガイド板駆動機構107のカム回転体109をステップS3の処理と反対方向に回転させて、第1のガイド板103を図2Aに示す初期位置に戻す(ステップS7)。そして、用紙搬送装置100の処理が終了する。
【0067】
なお、ステップS2の処理において用紙Sが厚紙でない(NO)と判別した場合、ガイド板駆動機構107を駆動させずに、第1のガイド板103が図2Aに示す初期位置の状態で、用紙Sを通紙する(ステップS9)。
【0068】
次に、用紙の厚み及び種類の違いにおけるガイド板103,104の間隔の一例について図5を参照して説明する。
図5は、用紙の厚み及び種類の違いにおけるガイド板103,104の間隔を示す表である。
【0069】
図5に示すように、用紙Sが普通紙の場合、用紙Sの厚みが0.1mm以下では、ガイド板103,104の間隔Tは、例えば3mmに設定される。そして、用紙Sは、その厚みが厚くなるに従って、熱容量が大きくなり、温度が下がり難くなる。そのため、用紙Sの厚みが0.1〜0.2mm、0.2mm以上と厚くなるに従って、用紙Sや用紙搬送路110に対する冷却効果を高めるために、ガイド板103,104の間隔Tは、4mm、5mmの順に広がる。
【0070】
用紙搬送装置100と通紙する用紙Sの判別については、用紙の厚さに限定されるものではなく、用紙Sの紙質によって判別してもよい。用紙Sの紙質としては、例えば普通紙か、表面にコーティングが施された用紙(以下、「コート紙」という。)である。なお、コート紙は、熱を放出し難く、温度が下がりにくいため、普通紙よりも冷却効果を高くする必要がある。
【0071】
そのため、図5に示すように、用紙Sがコート紙の場合、ガイド板103,104の間隔Tは、普通紙よりも広く設定される。例えば、用紙Sの厚さが、0.1mm以下の場合、ガイド板103,104の間隔Tは、用紙Sが普通紙の場合(3mm)よりも広い、5mmに設定される。
【0072】
そして、コート紙でも普通紙と同様に、用紙の厚さが厚くなるに従って、熱容量が大きくなるため、ガイド板103,104の間隔Tを広げて冷却効果を高める必要がある。例えば、用紙Sの厚さが、0.1〜0.2mmの範囲の場合、ガイド板103,104の間隔Tは、6.5mmに設定され、用紙Sの厚さが0.2mm以上の場合では、ガイド板103,104の間隔Tは、8mmに設定される。
【0073】
5.用紙搬送装置の第2の実施の形態例
次に、用紙搬送装置の第2の実施の形態例について、図6A及び図6Bを参照して説明する。
図6Aは、第2の実施の形態例にかかる用紙搬送装置の構成図である。図6Bは、第1のガイド板を移動させた状態を示す構成図である。
【0074】
図6A及び図6Bに示す用紙搬送装置200は、第1の実施の形態例にかかる用紙搬送装置100と(図2A参照)同様の構成を備えている。この用紙搬送装置200が第1の実施の形態例にかかる用紙搬送装置100と異なることは、第1のガイド板203とガイド突部212である。そのため、ここでは、第1のガイド板203及びガイド突部212について説明し、第1の実施の形態例にかかる用紙搬送装置100と共通する部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0075】
図6Aに示すように、第1のガイド板203には、開口部203aが形成されている。開口部203aは、用紙Sが搬送される搬送方向に沿って開口する長孔である。この開口部203a内には、ガイド突部212の突条部212aが配置される。
【0076】
ガイド突部212は、用紙Sの搬送方向に沿って延在する突条部212aと、突条部212aを支持する脚部212bとから構成されている。脚部212bは、突条部212aの長手方向の両端から連続して形成されている。この脚部212bは、不図示の固定部によって固定される。また、突条部212aは、第1のガイド板203の開口部203a内に配置され、第2のガイド板104と対向する。そして、ガイド突部212の突条部212aと第2のガイド板104との間に用紙Sが通紙する。
【0077】
図6Bに示すように、所定の厚さ以上の用紙Sが通紙する場合、第1のガイド板203が第2のガイド板104から離れ、第1のガイド板203及び第2のガイド板104の間隔Tが広がる。これにより、送風ファン101(図1参照)から一対のガイド板203,104の間に送り込まれる空気の量が増え、用紙S及び用紙搬送路110内の冷却能力を高めることができる。
【0078】
ここで、一般的に用紙Sが通紙する用紙搬送路110の間隔が広がると、用紙Sが用紙搬送路110でばたつくおそれがあり、用紙Sの通紙安定性が低下する。
【0079】
これに対し、この用紙搬送装置200では、ガイド突部212の脚部212bが不図示の固定部に固定されており、ガイド突部212の位置は変わらない。そのため、第1のガイド板203が第2のガイド板104から離れると、第1のガイド板203とガイド突部212との位置関係が相対的に変化する。そして、ガイド突部212の突条部212aが、第1のガイド板203の開口部203aから突出し、第1のガイド板203と第2のガイド板104の間に配置される。
【0080】
また、一対のガイド板203,104の間隔Tが変化しても、ガイド突部212は、固定されているため、ガイド突部212の突条部212aと第2のガイド板104の間隔Lは、変化しない。すなわち、第1のガイド板203が第2のガイド板104から離れても、第2の実施の形態例にかかる用紙搬送装置200は、用紙Sが通紙する間隔を一定に保つことができる。
【0081】
その結果、用紙搬送路110の間隔が広がることで生じる用紙Sのばたつきをガイド突部212によって抑制することができ、用紙Sの通紙安定性を確保することができる。すなわち、この第2の実施の形態例にかかる用紙搬送装置200によれば、用紙Sの通紙安定性の確保と、冷却能力の向上という、相反する2つの効果及び作用を同時に達成できる。
【0082】
その他の構成は、上述した第1の実施の形態例にかかる用紙搬送装置100と同様であるため、それらの説明は省略する。このような用紙搬送装置200によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる用紙搬送装置100と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0083】
6.用紙搬送装置の第3の実施の形態例
次に、用紙搬送装置の第3の実施の形態例について、図7を参照して説明する。
図7は、第3の実施の形態例にかかる用紙搬送装置の構成図である。なお、この図7では、ガイド板駆動機構107を省略している。
【0084】
図7に示す用紙搬送装置300は、第2の実施の形態例にかかる用紙搬送装置200と(図6A参照)同様の構成を備えている。この用紙搬送装置300が第2の実施の形態例にかかる用紙搬送装置200と異なるところは、ガイド突部駆動機構317である。そのため、ここでは、ガイド突部駆動機構317について説明し、第2の実施の形態例にかかる用紙搬送装置200と共通する部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0085】
図7に示すように、ガイド突部駆動機構317は、ガイド突部212を第2のガイド板104に対して接近または離反可能に支持し、ガイド突部212の突条部212aを用紙搬送路110内に突出させるものである。このガイド突部駆動機構317は、2つの突部側カム回転軸318と、2つの略円形の突部側カム回転体319と、突部側カム回転軸318を回転させる不図示の突部側駆動部とを有している。
【0086】
突部側カム回転軸318は、突部側カム回転体319の中心からずれた位置に取り付けられている。そして、突部側カム回転体319は、突部側カム回転軸318に回転可能に支持されて偏心回転する。また、2つの突部側カム回転体319は、ガイド突部212の脚部212bに接触している。
【0087】
突部側カム回転体319が回転すると、ガイド突部212の脚部212bが突部側カム回転体319に押圧される。その結果、ガイド突部212が第2のガイド板104に対して接近または離反し、ガイド突部212の突条部212aと第2のガイド板104の間隔Lが変化する。
【0088】
この用紙搬送装置300の第1のガイド板203及びガイド突部212の動作は、例えば次のように処理される。図4に示す処理例におけるステップS3の処理において、第1のガイド板203と第2のガイド板104の間隔Tを広げた際に、ガイド突部駆動機構317を駆動させてガイド突部212の突条部212aを用紙搬送路110内に突出させる。これにより、用紙搬送路110内の間隔を広くして冷却能力を高めると共に用紙Sの通紙安定性を確保することができる。
【0089】
なお、突条部212aにおける用紙搬送路110内への突出量は、用紙搬送装置300を通紙する用紙Sの種類、例えば厚さや紙質等に応じて変える。
【0090】
また、用紙Sの通紙が終了すると、第1のガイド板203と第2のガイド板104の間隔Tを狭める共に、ガイド突部駆動機構317を駆動させてガイド突部212の突条部212aを用紙搬送路110から引っ込める。
【0091】
なお、ガイド板駆動機構107(図6A参照)と、ガイド突部駆動機構317を同一の駆動部によって駆動させてもよい。また、ガイド板駆動機構107のカム回転軸108(図6A参照)とガイド突部駆動機構317の突部側カム回転軸318を一体に構成してもよい。
【0092】
さらに、ガイド突部駆動機構317としてカム機構を用いた例を説明したが、これに限定されるものではない。ガイド突部212を移動させるガイド突部駆動機構317としては、例えば、ギアや、ソレノイドアクチュエータ等のその他の機構を適用することができる。
【0093】
その他の構成は、上述した第1の実施の形態例にかかる用紙搬送装置100及び第2の実施の形態例にかかる用紙搬送装置200と同様であるため、それらの説明は省略する。このような用紙搬送装置300によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる用紙搬送装置100と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0094】
7.用紙搬送装置の変形例
次に、用紙搬送装置の変形例について、図8を参照して説明する。
図8は、変形例にかかる用紙搬送装置の構成図である。
【0095】
図8に示す用紙搬送装置400は、第1の実施の形態例にかかる用紙搬送装置100と(図2A参照)同様の構成を備えている。この用紙搬送装置400が第1の実施の形態例にかかる用紙搬送装置100と異なる点は、第1のガイド板403及び第2のガイド板404が湾曲し、用紙搬送路410が湾曲している点である。そのため、ここでは、第1のガイド板403及び第2のガイド板404について説明し、第1の実施の形態例にかかる用紙搬送装置100と共通する部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0096】
図8に示すように、第1のガイド板403及び第2のガイド板404は、互いに略同一の曲率を有するように湾曲して形成されている。そのため、第1のガイド板403及び第2のガイド板404で形成される用紙搬送路410も略同一の間隔で湾曲している。
【0097】
ここで、湾曲した用紙搬送路410を用紙Sが通紙するとき、用紙Sは、通紙する際に生じる遠心力によって半径方向の外側に押される。そのため、用紙Sは、曲率半径方向の外側に配置されたガイド板に沿って通紙する。そして、用紙Sが押し付けられる曲率半径方向の外側のガイド板の位置が変化すると、用紙Sが搬送される距離が変わり、搬送タイミングがずれるおそれがある。
【0098】
そのため、図8に示すように、ガイド板駆動機構107によってその位置が変わる第1のガイド板403は、曲率半径方向の内側に配置されている。そして、曲率半径方向の外側に配置される第2のガイド板404は、不図示の固定部によりその位置が固定されている。これにより、曲率半径方向の内側に配置された第1のガイド板403の位置が変化しても、用紙Sが押し付けられる第2のガイド板404の位置が変化しないため、用紙Sの搬送に与える影響を少なくすることができる。
【0099】
また、ガイド突部212(図6A、図7参照)を湾曲した用紙搬送装置400に設ける場合、ガイド突部212を半径方向の外側に配置すると、用紙Sがガイド突部212の突条部212aと摺擦し、用紙Sに傷がつくおそれがある。そのため、ガイド突部212は、半径方向の内側に配置することが好ましい。そして、ガイド突部212の突条部212aは、第1のガイド板403及び第2のガイド板404と略同じ曲率半径を有するように構成させる。
【0100】
その他の構成は、上述した第1の実施の形態例にかかる用紙搬送装置100と同様であるため、それらの説明は省略する。このような用紙搬送装置400によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる用紙搬送装置100と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0101】
以上、画像形成装置及び用紙搬送装置の実施の形態について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明の画像形成装置及び用紙搬送装置は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0102】
また、上述した画像形成装置1は、4組の画像形成部20Y,20M,20C,20Kを用いてカラー画像を形成する構成としたが、本発明に係る画像形成装置としては、1つの画像形成部を用いて単色画像を形成する構成としてもよい。
【0103】
また、上述した画像形成装置1は、感光体に形成されたトナー像を転写させる転写材として中間転写ベルトを有し、中間転写ベルトから用紙に画像を2次転写させる構成とした。しかし、本発明に係る画像形成装置としては、感光体から用紙に直接トナー像を転写させる構成であってもよい。
【0104】
さらに、上述した用紙搬送装置100,200,300,400は、切換ゲート48と反転部70の間における用紙Sの搬送に適用した例について説明したが、これに限定されるものではない。本発明の用紙搬送装置は、反転部70から転写位置に用紙Sを搬送する搬送装置等の定着部60の下流側に配置される搬送装置に適用されるものである。
【符号の説明】
【0105】
1…画像形成装置、 10…画像読取部、 11…原稿台、 20Y,20M,20C,20K…画像形成部、 21Y,21M,21C,21K…感光体ドラム、 22Y,22M,22C,22K…帯電部、 23Y,23M,23C,23K…光書込部、 24Y,24M,24C,24K…現像部、 25Y,25M,25C,25K…ドラムクリーナ、 30…中間転写ベルト、 31Y,31M,31C,31K…1次転写部、 43…搬送部、 50…2次転写部、 60…定着部、 70…反転部、 72…再搬送路、 80…操作表示部、 90…制御部、 100,200,300,400…用紙搬送装置、 101…送風ファン(送風部)、 102…排気ファン(排気部)、 103,203,403…第1のガイド板、 104,404…第2のガイド板、 106A,106B…搬送ローラ、 107…ガイド板駆動機構、 108…カム回転軸、 109…カム回転体、 110,410…用紙搬送路、 128…検知部、 203a…開口部、 212…ガイド突部、 212a…突条部、 212b…脚部、 317…ガイド突部駆動機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙を案内する用紙搬送路を形成する一対のガイド板と、
前記一対のガイド板によって形成される前記用紙搬送路に空気を送る送風部と、
前記一対のガイド板のうち少なくとも一方のガイド板を他方のガイド板に対して接近または離反させて、前記一対のガイド板の間隔を前記用紙の厚さ及び紙質に応じて変えるガイド板駆動機構と、
を備えた用紙搬送装置。
【請求項2】
前記ガイド板駆動機構は、前記用紙の厚さが所定の厚さを超えた際に、前記一対のガイド板の間隔を広げる
請求項1に記載の用紙搬送装置。
【請求項3】
前記一対のガイド板のうち少なくとも一方のガイド板から前記用紙搬送路内に突出し、他方のガイド板と共に前記用紙を案内するガイド突部を設けた
請求項1または2に記載の用紙搬送装置。
【請求項4】
前記一対のガイド板を通過する前記用紙の厚さ及び紙質に応じて、前記ガイド突部の前記ガイド板からの突出量を変化させるガイド突部駆動機構を設けた
請求項3に記載の用紙搬送装置。
【請求項5】
前記用紙搬送路における前記用紙の搬送方向の上流側に、前記用紙の厚さを検知する検知部を設けた
請求項1〜4のいずれかに記載の用紙搬送装置。
【請求項6】
前記一対のガイド板は、互いに略同一の曲率により湾曲して形成され、
前記一対のガイド板のうち曲率半径方向の内側に配置されたガイド板が、前記ガイド板駆動機構により移動する
請求項1〜5のいずれかに記載の用紙搬送装置。
【請求項7】
用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記用紙を搬送する用紙搬送装置と、を備え、
前記用紙搬送装置は、
前記用紙を案内する用紙搬送路を形成する一対のガイド板と、
前記一対のガイド板によって形成される前記用紙搬送路に空気を送る送風部と、
前記一対のガイド板のうち少なくとも一方のガイド板を他方のガイド板に対して接近または離反させて、前記一対のガイド板の間隔を前記用紙の厚さ及び紙質に応じて変えるガイド板駆動機構と、
を備えた画像形成装置。
【請求項8】
前記用紙搬送装置は、前記画像形成部に設けた前記用紙にトナー像を定着させる定着部における前記用紙の搬送方向の下流側に配置される
請求項7に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−103821(P2013−103821A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−249871(P2011−249871)
【出願日】平成23年11月15日(2011.11.15)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】