説明

田植機

【課題】苗載台の裏側にローリング制御装置をコンパクトに設置でき、走行車に植付部を近接させて配置でき、機体を小型且つ軽量化できる田植機を提供する。
【解決手段】エンジン2を搭載した走行車1と、苗載台16及び苗植付爪17を備える植付部15と、前記走行車1にリンク機構27を介して前記植付部15を連結させるヒッチ部材24と、前記植付部15の左右傾きを調節するローリング制御装置151とを備えた田植機において、前記苗載台16の底面のうち縦送りベルト123よりも高位置の底面に略平行になる方向に傾斜させた姿勢で、前記ヒッチ部材24の上端側に前記ローリング制御装置151を支持するように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は苗載台及び苗植付爪を備えて連続的に苗植作業を行う田植機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、田植機に植付部の左右水平制御を行うローリング制御装置を備えた構造が知られている(特許文献1等)。従来技術では、組付けやメンテナンス作業性を向上するために、本機と苗載台との間にローリング制御装置の設置スペースを大きく確保する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−289825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術の構造では、苗載台とローリング制御装置との間の距離(隙間)を大きく確保しようとすると、本機から植付部が大きく離間して、機体全長が長尺化する。そのため、機体の小型化や軽量化を簡単に実行できない等の問題がある。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するものであり、苗載台の裏側にローリング制御装置をコンパクトに設置でき、走行車に植付部を近接させて配置でき、機体を小型且つ軽量化できる田植機を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明における田植機は、エンジンを搭載した走行車と、苗載台及び苗植付爪を備える植付部と、前記走行車にリンク機構を介して前記植付部を連結させるヒッチ部材と、前記植付部の左右傾きを調節するローリング制御装置とを備えた田植機において、前記苗載台の底面のうち縦送りベルトよりも高位置の底面に略平行になる方向に傾斜させた姿勢で、前記ヒッチ部材の上端側に前記ローリング制御装置を支持するように構成したものである。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の田植機において、前記植付部の横フレームに左右の苗台支持フレームを立設させた構造であって、前記縦送りベルトの上方側のガイドレールに近接させて前記ローリング制御装置を配置し、前記ヒッチ部材と前記ローリング制御装置と一方の前記苗台支持フレームと前記横フレームとを正面視4角のループ形状に配列して、前記苗載台の裏側に前記ローリング制御装置を組込む一方、前記植付部が所定以上に下動することを規制するストッパ部材を設けたものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、エンジンを搭載した走行車と、苗載台及び苗植付爪を備える植付部と、前記走行車にリンク機構を介して前記植付部を連結させるヒッチ部材と、前記植付部の左右傾きを調節するローリング制御装置とを備えた田植機において、前記苗載台の底面のうち縦送りベルトよりも高位置の底面に略平行になる方向に傾斜させた姿勢で、前記ヒッチ部材の上端側に前記ローリング制御装置を支持するように構成したものであるから、前記苗載台の裏側のデッドスペースを有効に活用して、前記ローリング制御装置をコンパクトに組込むことができ、前記走行車に前記植付部を近接させて配置させることができる。また、前記ヒッチ部材の上端側の所定高さ位置に前記ローリング制御装置を支持できるから、前記ローリング制御装置のローリング性能の確保に必要な距離だけ離間させて、例えばローリング支点軸等に対して前記ローリング制御装置を離反させることができ、前記植付部の左右方向の傾斜角度を調節する前記ローリング制御装置のローリング制御機能を向上できる。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、前記植付部の横フレームに左右の苗台支持フレームを立設させた構造であって、前記縦送りベルトの上方側のガイドレールに近接させて前記ローリング制御装置を配置し、前記ヒッチ部材と前記ローリング制御装置と一方の前記苗台支持フレームと前記横フレームとを正面視4角のループ形状に配列して、前記苗載台の裏側に前記ローリング制御装置を組込む一方、前記植付部が所定以上に下動することを規制するストッパ部材を設けたから、ローリング支点軸に対して前記ローリング制御装置をローリング性能に適正な距離だけ離間させて設けることができ、前記ローリング制御装置によって前記植付部の左右方向の傾斜角度を調節するローリング制御機能を向上できる。ローリング制御装置を支持する構造を、コンパクトに構成しながら支持強度を向上できる。走行車に植付部を近接させて配置しても、植付部が所定以上に下動することによる植付部やその周辺部品の破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】田植機の全体側面図。
【図2】田植機の全体平面図。
【図3】植付部の側面図。
【図4】植付部の平面図。
【図5】植付部の平面説明図。
【図6】植付部の概略正面図。
【図7】植付フレーム部の正面図。
【図8】植付フレーム部の側面図。
【図9】植付フレーム部の平面断面図。
【図10】植付フレーム左側平面図。
【図11】植付フレーム右側平面図。
【図12】植付フレームの断面説明図。
【図13】植付フレームの斜視説明図。
【図14】苗取出し部の説明図。
【図15】苗送りケース部の断面説明図。
【図16】変速軸部の説明図。
【図17】切換機構の説明図。
【図18】植付爪ユニットクラッチ部の説明図。
【図19】植付爪ユニットクラッチ部の外観説明図。
【図20】サイドバンパ部の説明図。
【図21】ローリング部の正面説明図。
【図22】ローリング部の側面説明図。
【図23】ローリングブラケット部の側面説明図。
【図24】中央復帰スイッチ部の側面説明図。
【図25】中央復帰スイッチ部の平面説明図。
【図26】植深調節レバー部の説明図。
【図27】ヒッチブラケット部の側面説明図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は乗用田植機の側面図、図2は同平面図を示し、図中1は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン2を車体フレーム3に搭載させ、前後方向に長手状のミッションケース4前方にフロントアクスルケース5を介して水田走行用前輪6を支持させると共に、前記ミッションケース4後部のリヤアクスルケース7に水田走行用後輪8を支持させる。そして前記エンジン2等を覆うボンネット9両側に予備苗載台10を取付けると共に、作業者が搭乗する車体カバー11によって前記ミッションケース4等を覆い、前記車体カバー11後側の運転台12上面に運転席13を取付け、その運転席13の前方で前記ボンネット9後部に操向ハンドル14を設ける。
【0012】
また、図中15は4条植え用の苗載台16並びに複数の苗植付爪17などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台16を下部レール18及びガイドレール19を介して植付フレーム20に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース21を前記植付フレーム20に支持させ、該ケース21の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース22・22を配設し、その爪ケース22・22先端に苗植付爪17・17を取付ける。また前記植付フレーム20の左右両端側に左右サイドフレーム23・23を立設させて苗載台16を支持させ、植付フレーム20左右中央のヒッチブラケット24をトップリンク25及びロワーリンク26を含む昇降リンク機構27を介し走行車1に連結させ、走行車1に設ける油圧昇降シリンダ28をロワーリンク26に連結させ、該昇降シリンダ28の駆動時にリンク機構27を介し植付部15を昇降させると共に、植付部15の下降時には左右に往復摺動させる苗載台16から一株分の苗を植付爪17によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0013】
また、図中29は主変速レバー、30は機体の搭乗位置は勿論のこと機体から降りた位置で走行停止などの操作を可能とさせる苗継ぎレバー、31は植付昇降レバー、32は主クラッチペダル、33・33は左右ブレーキペダル、34は2条分均平用センタフロート、35は1条分均平用サイドフロート、36は4条用側条施肥機、37・37は後輪8の外側に配備させる補助車輪である。
【0014】
前記側条用施肥機36は、肥料を入れる肥料ホッパ38と、肥料を供給する肥料繰出部である肥料繰出ケース39と、フロート34・35の側条作溝器40にフレキシブル形搬送ホース41を介して肥料を排出させるターボブロワー型送風機42と、円筒形のエアタンク43とを備えると共に、エアタンク43右側端に送風機42を取付け、4条分4組の肥料繰出ケース39をエアタンク43上側に配設させ、肥料ホッパ38の後側に前記苗載台16の上端を近接配備させている。
【0015】
図3乃至図12に示す如く、前記植付フレーム20は各2条分用のパイプ製左右縦フレーム44a・44bと、左右縦フレーム44a・44bの前端間を連結するパイプ製横フレーム45とを備え、バルジ加工で形成する十字形フレーム継手(十字管継手)46を各縦フレーム44a・44b先端に溶接固定させ、回転軸47を介し前記ロータリケース21を継手46に回転自在に支持させると共に、バルジ加工で形成する左右十字形フレーム継手(十字管継手)48a・48bを縦フレーム44a・44bと横フレーム45に溶接固定させて、これら縦及び横フレーム44a・44b・45を一体連結させて軽量の植付フレーム20を低コストに形成するように構成している。
【0016】
また、右フレーム継手48bの前端部に植付入力軸49を設け、前記ミッションケース4のPTO軸からの駆動力を自在継手軸50を介し入力軸49に伝達させ、横フレーム45に内設する植付駆動軸51にベベルギヤ49a・52を介し入力軸49を連動連結させると共に、左右縦フレーム44a・44bに内設する植付爪駆動軸53をベベルギヤ52・54及び安全クラッチ55を介し植付駆動軸51に連結させ、前記回転軸47にベベルギヤ56a・56b及び植付爪ユニットクラッチ57を介し植付爪駆動軸53を連動連結させて、苗植付爪17の駆動を行うように構成している。
【0017】
さらに、苗載台16の左右方向の横送りと苗載台16上の苗の縦送りを行う苗送り軸58をアルミダイキャスト製の苗送りケース59を介し植付駆動軸51の左端に連動連結させるもので、左フレーム継手48aの左端取付部であるフランジ部60に苗送りケース59の一端側フランジ部61をボルト止め固定させ、ケース59の他端側に苗送り軸58の左端を挿入支持させ、ケース59内の駆動軸51と苗送り軸58間に高低変速用の2組の切換ギヤ62・63で形成する変速機構64を介在させ、機体略中心に対し苗送り軸58の左半分を苗縦送りカム軸65・右半分を苗台横送りネジ軸66に設けて、苗送り軸58の高低2速の回転駆動時に苗載台16の横送りと、苗載台16上の苗の縦送りを行うように構成している。
【0018】
図10、図11にも示す如く、前記植付フレーム20の前端下側に植付深さ調節支点軸67を回動自在に枢支させ、各フロート34・35後端上面のブラケット68・69を植付深さ調節リンク70・71を介し前記支点軸67に連結させ、センタフロート34の前端に連結する昇降リンク72によってフロート傾斜角度(植付深さ)の変化を検出すると共に、前記支点軸67に基端を固設する植深調節レバー73によって基準植付深さの調節を行うように構成している。
【0019】
なお、前記支点軸67の左右両端にはL形状の左右サイドバンパ74を取付部材75を介し折畳み自在に外方に突設させている。
【0020】
図8、図10、図11にも示す如く、左右筋引マーカ76を折畳み(起伏)自在に支持する左右マーカ支持ステー77の基端を左右フレーム継手48a・48bの外側上面に溶接固定させるもので、ステー77をL型パイプで形成し、前後方向の縦ステー部77aを継手48a・48b略中央で縦方向の略同一高さ面に線接触で溶接固定させ、横ステー部77bを縦フレーム44a・44bの前方で左右外方に臨ませ、横ステー部77b先端の取付軸78にマーカ台79を介しマーカ76を折畳み自在に支持させると共に、左ステー77の横ステー部77bを苗送りケース59の前方に位置させて該ケース59を保護するように構成している。
【0021】
また図13にも示す如く、前記支持ステー77は左右サイドフレーム23・23の基端を継手48a・48b側に取付ける左右の補強部材80・81の内側面にも縦ステー部77a基端を溶接固定させて、これらサイドフレーム23とステー77の支持強度を向上させるように構成している。
【0022】
図14にも示す如く、苗載台16下端の苗取出板82を上下動させて苗取量を調節する苗取調節板83を、植付フレーム20のガイド部材84にガイドロッド85を介し上下動自在に支持させ、調節板83のフック86に係合させる係合板87を左右方向の苗取量調節軸88に設け、該苗取量調節軸88の左端側に連結する苗取量調節レバー89の操作によって、苗植付爪17が取出す1株分の苗量の調節を行うもので、苗送りケース59に固設する軸受板90と前記右補強部材81に苗取量調節軸88の横軸部88aの左右両端側を回動自在に支持させ、苗送りケース59より外方で横軸部88aの左端側を前方に略90度に折曲げて前後方向の縦軸部88bに形成し、苗送りケース59の前方で縦軸部88bの前端を内方に略90度に折曲げて、レバー取付部88cに形成して、該取付部88cにL形状の調節レバー89基端を2本のボルト91で固定させ、レバー89先端をレバーガイド92を介し前方斜上方に延設させ、左後輪8と補助車輪37間に臨ませるように設けて、各部88a・88b・88cで苗送りケース59を囲んで保護すると共に、ケース59と苗取量調節軸88の隙間93で前記搬送ホース41の位置決めを行うように構成している。
【0023】
前記ヒッチブラケット24はトップリンク25及びロワーリンク26を連結させる上下リンク軸94・95を有し、植付フレーム20の横フレーム45略中央に溶接で抱持固定する支点部材96をブラケット24の下端にローリング支点軸97を介して回動自在に連結させ、ブラケット24上端の取付座98に油圧ローリングシリンダ99を取付け、シリンダ99のピストンロッド100先端を右サイドフレーム23上端の固定ブラケット101に連結させ、複動型の前記シリンダ99を往復駆動するギヤポンプ102と、該ポンプ102を正逆駆動する可逆型電動モータ103と油タンク104とをシリンダ99に一体的に設け、前記取付座98上面に固設する受板105と苗載台16裏側面の左右端のブラケット間にローリング補正バネ106を張設して、ヒッチブラケット24左側の横フレーム45のセンサ台107に設けた振子型ローリングセンサ108が植付部15の傾斜を検出するとき、シリンダ99のピストンロッド100を進退制御して支点軸97回りに植付部15を左右に揺動させて植付部15の水平保持を図るように構成している。
【0024】
また、前記横フレーム45と支点部材96右端とに溶接固定させるブラケット109を設け、該ブラケット109と右サイドフレーム23上端のブラケット101と間を斜めステー110で補強連結させて、最も軽量構造のもので右サイドフレーム23の剛性を向上させて、ローリング性能の確保を図るように構成している。
【0025】
さらに、前記ブラケット109で苗送り軸58の略中間を回転自在に支持させるもので、右支持ステー77に固設する軸受板111とブラケット109間に軸受112を介し前記横送りネジ軸66両端を支持させ、前記縦送りカム軸65の右端を継手113を介しネジ軸66左端に、また左端を苗送りケース59にそれぞれ連結支持させて、これら左右に分割される縦送りカム軸65及びネジ軸66を両持ち構造とさせて支持強度を向上させると共に、縦送りカム軸65の右端を同一軸芯でネジ軸66に連結させて縦送り精度を向上させるように構成している。前記カム軸65は鉄製中空パイプで、またネジ軸66は中実鉄材で形成して、機体中心より左側に前記苗送りケース59とカム軸65、右側に重さの大きいネジ軸66を振り分け配置させて、左右のバランスを良好とさせるように設けている。
【0026】
また、前記ネジ軸66には滑り子114をネジ結合させ、苗載台16に滑り子受け115を介して滑り子114を連結させて、ネジ軸66の一方向の回転時に苗載台16を左右往復移動させると共に、前記縦送りカム軸65には左右縦送りカム116を有して、苗載台16が左右移動端まで移動するときには従動カム117に縦送りカム116を当接させ一方向クラッチ118を介し縦送りローラ軸119を一方向に回転させて、苗載台16下端側に設ける上下一対のローラ軸119・120の縦送りローラ121・122間に巻回する縦送りベルト123を苗1株分下端方向に移動させるように構成している。
【0027】
図15乃至図17にも示す如く、前記苗送りケース59を連結させるフレーム継手48aは、苗送りケース59を取付固定するフランジ部60をフレーム継手48aの一端側に設け、フランジ部60より一定長さ突出させるフレーム継手48aの外側端に嵌合するインロー嵌合部124を苗送りケース59の一側内面に設けると共に、該嵌合部124の外端にテーパ面125を形成し、Oリング126をテーパ面125と継手48a間に介在させて、フランジ部60・61のボルト127による固定時には継手48aとケース59間の気密保持を簡単構成で低コストな手段によって図るように構成している。
【0028】
前記苗送りケース59には植付駆動軸51とは別体の変速軸128を設け、前記ベベルギヤ52の内側にスプライン穴129を形成して、該スプライン穴129に駆動軸51左端と変速軸128右端とを嵌合させて駆動軸51に変速軸128を一体連結させて、苗送りケース59の取外し時には変速軸128も一体で容易に取外し可能とさせるように構成している。
【0029】
また、前記継手48aとベベルギヤ52との間にベアリング130を介設して、継手48a一端側にベベルギヤ52を回転自在に支持させ、ベアリング130位置より外端の継手48a外側面にフランジ部60を溶接固定させて、ベアリング130の嵌合する継手48a嵌合面の内径aよりフランジ部60を溶接する継手48a内周面の内径bを大(a<b)に形成して、フランジ部60の溶接歪みで継手48aが多少変形してもベアリング130の組立には悪影響を与えないように構成している。
【0030】
さらに、前記苗送りケース59は縦ケース部59aと横ケース部59bとを有するL形状に形成し、横ケース部59bの右端にフランジ部61を形成し、縦ケース部59aに切換ギヤ62・63で形成する変速機構64を、横ケース部59bに変速切換機構131を組込むもので、前記切換ギヤ62・63は変速軸128に遊転支持する駆動側ギヤ62a・63aと、縦送りカム軸65左端に結合固定する従動側ギヤ62b・63bとを有すると共に、前記切換機構131は変速軸128のキー溝132内に埋設して先端をシートバネ133力でギヤ62a・63aのキー溝134に択一的に係合させるシフトキー135と、シフトキー135にシフトリング136及びシフター137を介して連結させる切換レバー138とを有し、切換レバー138の左端操作部138aを苗送りケース59左外方の前側に突出させて、切換レバー138の左右方向の押引操作によって高低2速の横送り速度の切換を行うように構成している。
【0031】
また、前記切換ギヤ62・63はシフト135と係合する側のギヤ62a・63aを鉄など金属材で、また他側のギヤ62b・63bを樹脂材で形成して、軽量化と耐久性の両方の向上を図るように構成している。
【0032】
図18、図19にも示す如く、前記植付フレーム20は前側のフレーム継手48a・48b内にコンパクトに各ベベルギヤ49a・52・54を組込むと共に、後側のフレーム継手46にコンパクトに各ベベルギヤ56a・56b及び植付爪ユニットクラッチ57を組込んで、構造の簡単化と低コスト化を図るもので、植付爪ユニットクラッチ57は回転軸47に遊転支持するベベルギヤ56bに固定クラッチ部139を、回転軸47に左右摺動自在にスプライン嵌合させる摺動体140に可動クラッチ部141をそれぞれ形成し、常時はクラッチバネ142によって摺動体140を押圧してクラッチ部139・141を結合(オン)させると共に、摺動体140をバネ142力に抗し後退させるクラッチ操作部材143をフレーム継手46に進退自在に設けて、操作部材143をレバー144などを介し苗載台16裏側のユニットクラッチレバー(図示せず)に連結させて、該クラッチレバー操作によって植付爪ユニットクラッチ57の入切を行うように構成している。
【0033】
図20(1)(2)に示す如く、前記サイドバンパ74は支点軸67の両端に固設する側面視コ形状の取付部材75にバンパ折曲垂直部74aを上下動自在に挿通させ、取付部材75より下方に突出させる垂直部74aのバネ座145と取付部材75間に圧縮バネ146を介設させると共に、取付部材75の左端面及び前面に当接させるL形状の位置規制板147を垂直部74aに固定させ、規制板147の後方への回動を阻止するストッパ部148を取付部材75に設け、規制板147と取付部材75左端面との当接位置ではバンパ水平部74bを支点軸67の延長方向に突出状態とさせて苗取出板82などを保護する一方、バネ146に抗しバンパ74を上方に引上げ前方に水平部74bを略90度回動させ、規制板147と取付部材75前面とを当接させるバンパ収納位置のとき機体巾を縮小させて運搬車への積込みや格納を容易に可能とさせるように構成している。
【0034】
ところで、前記苗送りケース59内は2軸65・128で構成し、2組の切換ギヤ62・63やシフトキー135の簡単な変速機構64及び切換機構131を覆う構成のため、型代を低く抑え低コストで小型軽量に形成すると共に、ケース本体側にボルト149を介し固定させる左側面部のケース蓋150を取外して、ギヤ62・63の交換や点検など容易に可能とさせてメンテナンス性を向上させることができる。
【0035】
また、横ケース部59bを長尺形状とし、縦ケース部59aとフランジ部61との間の距離を大とさせて、ボルト127の付け外し作業で工具類を使用する場合には、工具類を容易にボルト127位置まで挿入させてケース59の良好な着脱作業を可能とさせることができる。
【0036】
以上のように、植付部15は植付フレーム20をパイプフレームで形成して構成の簡単化と軽量化を図るものであり、苗植付爪17を駆動する植付フレーム20と、左右筋引マーカ76を折畳み自在に支持するマーカ支持ステーであるマーカ支持部材77とを備え、マーカ支持ステー77の後端を植付フレーム20に固定させると共に、先端側を機体外方に折曲形成させたことによって、従来の如く植付深さ調節の都度にマーカ76の支持角度を変化させることなく、またマーカ76の収納操作時にも苗載台16や、本機に装備する施肥部である施肥装置36にマーカ76を当接させる不都合なく、植付部15にコンパクトにマーカ76を組込んで機体前後長を短縮化し、機体の前後バランスを良好とさせると共に、マーカ76の収納姿勢を従来に比べ起立姿勢とさせて、マーカ収納操作時にはマーカ76に付着する泥土の作業者側への飛散を防止させ、また、マーカ支持ステー77の折曲位置の適宜変更で植付フレーム20など使用部品を共通とさせた他機種・他仕様への展開も可能とさせてコスト低減を図ることができる。
【0037】
また、苗植付爪17を駆動する植付フレーム20と、植付フレーム20の左右一側に配設して苗送り軸58を駆動する苗送りケース59と、左右筋引マーカ76を折畳み自在に支持するマーカ支持ステー77とを備え、マーカ支持ステー77の後端を植付フレーム20に固定させ、前端側を機体外方に折曲形成させると共に、マーカ支持ステー77の折曲部である横ステー部77bを苗送りケース59前方に配置させることによって、従来の如く植付深さ調節の都度にマーカ76の支持角度を変化させることなく、またマーカ76の収納操作時にも苗載台16や、本機に装備する施肥装置36にマーカ76を当接させる不都合なく、植付部15にコンパクトにマーカ76を組込んで機体前後長を短縮化し、機体の前後バランスを良好とさせると共に、マーカ76の収納姿勢を従来に比べ起立姿勢とさせて、マーカ収納操作時にはマーカ76に付着する泥土の作業者側への飛散を防止させ、また、マーカ支持ステー77の折曲位置の適宜変更で植付フレームなど使用部品を共通とさせた他機種・他仕様への展開も可能とさせてコスト低減を図り、さらには苗送りケース59前方をマーカ支持ステー77で保護して苗送りケース59の損傷を防止し耐久性を向上させることができる。
【0038】
また、苗植付爪17を駆動する植付フレーム20と、植付フレーム20の左右一側に配設して苗送り軸58を駆動する苗送りケース59と、苗載台16の苗取量を調節する苗取量調節部材である苗取量調節軸88を備え、苗送りケース59の後方から側方を迂回させて前方に苗取量調節軸88の先端側を突設させることによって、苗送りケース59の外方を苗取量調節軸88で保護して苗送りケース59の耐久性を向上させると共に、施肥部36の装着時には苗取量調節軸88を施肥ホース41の案内部材として活用してホース41の損傷のない良好な支持を可能とさせることができる。
【0039】
また、苗載台16の苗取量を調節する苗取量調節操作部材である苗取量調節レバー89を植付部15の側方に備えると共に、後輪の外方で且つ機体前方に向け調節レバー89の操作部を突出させることによって、運転席位置からの作業者の身体の捻り量を可及的に小さく抑えて苗取量調節レバー89の操作性を向上させると共に、苗取量調節レバー89の回動角の自由度を高めるなど配置などでの容易化を図ることができる。
【0040】
さらに、後輪8とこの外側の補助車輪37間に苗取量調節レバー89を配置させることによって、後輪8と補助車輪37間の限られたスペースを有効利用して苗取量調節レバー89を配設させ、植付部15へのコンパクトな組込みを容易に可能とさせることができる。
【0041】
またさらに、後輪8の一側方に苗取量調節レバー89を、後輪8を挾んで他側方に植付深さを調節する植深調節操作部材である植深調節レバー73を配置させることによって、作業中の操作を必要とするこれらレバー73・89を機体中心に対して同一側方に近接配備させて、これらの操作性を向上させることができる。
【0042】
また、苗送り軸58は一端側に縦送りカム軸65を、他端側に横送りネジ軸66を形成すると共に、これらカム軸65及びネジ軸66を機体中心より左右に振り分け配置させたことによって、植付部15の左右重量バランスを良好とさせて苗植付精度を安定維持させると共に、縦送りカム軸65の縦送りカム116及び横送りネジ軸16の滑り子114を機体中央から左右に振分けてこれらのメンテナンスを容易とさせることができる。
【0043】
ところで図21乃至図25にも示す如く、前記ローリングシリンダ99・ギヤポンプ102・電動モータ103・油タンク104などでローリング制御ユニット151を構成し、苗載台16の裏側でヒッチブラケット24と右サイドフレーム23間にユニット151を組込むもので、前記ヒッチブラケット24と制御ユニット151と右サイドフレーム23と横フレーム45とで正面視4角のループ形状に形成して、ローリング制御用の支持アームなど別途設置する必要なく元来のブラケット24とサイドフレーム23を利用し、且つこれらブラケット24やフレーム23などからはみ出すことなく支持強度良好でコンパクトにユニット151を組込むと共に、ユニット151を略水平に配置して油圧のエア噛みなどを防止して性能の安定保持を図るように構成している。
【0044】
また、前記制御ユニット151は前下り(前傾)姿勢に傾斜させて苗載台16の前後傾き(略57度)に略沿って苗載台16裏側に配置させると共に、側面視でトップリンク25の揺動範囲とはユニット151をラップさせるように設けて、本機と植付部15間にコンパクトに組込んで機体全長を縮小させるもので、ユニット151の下側左端部と前記取付座98との間にローリングブラケット152を介設させている。前記ブラケット152はユニット151の下側左端部にボルト153で固定させる門形本体部154と、前記取付座98に枢支軸155を介し上下揺動自在に連結させる門形取付部156とを有し、本体部154に前下り傾斜分の角度を異ならせて取付部156を固定させて、ヒッチブラケット24にユニット151を前下り姿勢で連結させると共に、枢支軸155をヒッチブラケット24に最大近接させた位置でトップリンク25の枢支点となるリンク軸94よりオフセットさせた位置に設けて、ブラケット24の剛性を向上させ、トップリンク25との干渉を回避させて、ユニット151のコンパクトな組込みと性能の向上を図るように構成している。
【0045】
ブラケット24上端側に設けた油圧ローリングシリンダ99を、苗載台16の底面のうち縦送りベルト123よりも高位置に配置し、苗載台16の上方側のガイドレール19に近接させている。油圧ローリングシリンダ99を苗載台16の裏側の高位置に配置することによって、油圧ローリングシリンダ99と支点軸97とをローリング性能の確保に適正な距離だけ離間させている。制御ユニット151は、苗載台16の前後傾きに略沿った姿勢で、ヒッチブラケット24に設けられているから、ヒッチブラケット24の上端側に制御ユニット151を配置しても、前高後低姿勢の苗載台16を制御ユニット151との干渉を避けながら走行車1に近接配置できる。
【0046】
図24、図25にも示す如く、植付部15のローリング制御中の中央復帰を検出する中央復帰スイッチ157をローリングシリンダ99先端下側のスイッチ台158に設置させるもので、スイッチ台158にアーム軸159及び捩りバネ160を介し揺動自在に支持させるスイッチ操作アーム161と、前記ブラケット101に基端を固定して先端側をアーム161近傍まで延設させるアーム作動板162とを備え、植付部15が略水平から右下り状態に支点軸97を中心として回動するとき、作動板162を自由状態としてバネ160力でアーム161をスイッチ157のアクチュエータ157aに当接させてスイッチ157をオンとさせる一方、植付部15が略水平から右上り状態に回動するとき、作動板162先端をアーム161に当接させバネ160力に抗し回動させてスイッチ157をオフとさせるように設けて、植付部15が右下り状態より中央に復帰するときにスイッチ157をオンからオフに、また右上り状態より中央に復帰するときにはオフからオンとさせて、スイッチ157による植付部15の中央復帰(水平)を検出するように構成している。該構成の場合非制御側のスイッチ台158にスイッチ157及び操作アーム161の何れもを設けて、これらの取付精度を向上させると共に、スイッチ157の性能を安定保持させ耐久性を向上させることができる。
【0047】
図26にも示す如く、前記支点軸97を中心としたヒッチブラケット24の左側に植深調節レバー73及び苗取量調節レバー89やこれらの関連付属部品など重量物を配置させ、ヒッチブラケット24の右側に配設するローリング制御ユニット151とのバランスを略均衡させ、植付部15の重心も略中央付近に位置させるもので、前記植深調節レバー73は係脱自在に連結させる調節板163をネジ結合体164、ネジ軸165を介して速度同調の植深補正モータ166に連動連結させて、手動による植付深さの基準調節を行うと共に、走行速度の変化時には補正モータ166でもって植付深さの基準補正を自動的に行うように構成している。
【0048】
また、上記の如くヒッチブラケット24の左側に植深調節レバー73及び苗取量調節レバー89など重量物を配置させる構成にあって、制御ユニット151を設置しない(水平制御の無い)仕様の場合には右フレーム継手48bに設置する植付入力軸49が図20の正面視で反時計方向(矢印方向)に回転することによって、支点軸97を中心として植付部15に右下り方向(図20では左下り方向)のモーメントが発生しても、この反対側の前記レバー73、89など重量物によって反対方向のモーメントを発生させる状態とさせて、モーメントを相殺させ植付部15の左右バランスを良好に保つことができる。
【0049】
図27に示す如く、前記ロワーリンク26後端のU形状の左右フレーム26a間を補強パイプ167で一体連結させて剛性を向上させると共に、前記ヒッチブラケット24前側面の略中間部に3角形状の下動ストッパ部材168を固設させて、植付部15が必要以上に下動するときにはストッパ部材168を補強パイプ167に当接させて、植付部15のそれ以上の下動を規制し植付部15が破損するなどの不都合を防止するように構成している。
【0050】
上記からも明らかなように、植付部15の左右傾きを調節するローリング制御装置であるローリング制御ユニット151と、苗載台16より取出す1株分の苗の取出量を調節する苗取量調節部材である苗取量調節レバー89と、苗の植付深さを調節する植深調節部材である植深調節レバー73とを備え、機体中心に対し一側にローリング制御ユニット151を、他側に苗取量及び植深調節レバー89、73を振り分け配置させたことによって、ローリング制御ユニット151と調節レバー73、89とを左右バランス良く植付部15に組込んで、機体全体のバランスを良好とさせて安定した走行を可能とさせると共に、植付精度を向上させることができる。
【0051】
また、植付部15に植付駆動力を入切させる植付入力部である植付入力軸49を機体中心より一側に設けると共に、植付入力軸49の回転でローリング支点であるローリング支点軸97を中心として植付部15が回動する方向とは反対側方向側に各調節レバー73、89を設けたことによって、植付入力軸49の回転でローリング支点軸97を中心として植付部15が左右に回動するときのモーメントを各調節レバー73、89で相殺させると共に、植付部15の重心を機体略中央のローリング支点軸97位置に近接させて高精度なローリング制御を可能とさせることができる。
【0052】
さらに、本機にリンク機構27を介し昇降自在に連結させるヒッチ部材であるヒッチブラケット24と、植付部15とヒッチブラケット24間に介設して植付部15を左右水平に保持するローリング制御ユニット151とを備え、ローリング制御ユニット151を前下り姿勢に傾斜させてヒッチブラケット24に連結支持させる枢支部材であるブラケット152を設けたことによって、苗載台16の前後傾き(略57度)に略沿った状態でローリング制御ユニット151を有効に配置させ、苗載台16裏側のデッドスペースを減少させコンパクトにローリング制御ユニット151を植付部15に組込み可能とさせて、機体全長の縮小化を図って機体を小型化させることができる。
【0053】
また、側面視でリンク機構27の昇降揺動範囲にローリング制御ユニット151をラップさせたことによって、ローリング制御ユニット151を最大本機側に接近させて植付部15を可及的に前方に配置させて機体全長の縮小化を容易に可能とさせることができる。
【0054】
以上実施例から明らかなように本発明は、エンジン2を搭載した走行車1と、苗載台16及び苗植付爪17を備える植付部15と、前記走行車1にリンク機構27を介して前記植付部15を連結させるヒッチ部材24と、前記植付部15の左右傾きを調節するローリング制御装置151とを備えた田植機において、前記苗載台16の底面のうち縦送りベルト123よりも高位置の底面に略平行になる方向に傾斜させた姿勢で、前記ヒッチ部材24の上端側に前記ローリング制御装置151を支持するように構成したものであるから、前記苗載台16の裏側のデッドスペースを有効に活用して、前記ローリング制御装置151をコンパクトに組込むことができ、前記走行車1に前記植付部15を近接させて配置させることができる。また、前記ヒッチ部材24の上端側の所定高さ位置に前記ローリング制御装置151を支持できるから、前記ローリング制御装置151のローリング性能の確保に必要な距離だけ離間させて、例えばローリング支点軸97等に対して前記ローリング制御装置151を離反させることができ、前記植付部15の左右方向の傾斜角度を調節する前記ローリング制御装置151のローリング制御機能を向上できる。
【0055】
また、前記植付部15の横フレーム45に左右の苗台支持フレーム23を立設させた構造であって、前記縦送りベルト123の上方側のガイドレール19に近接させて前記ローリング制御装置151を配置し、前記ヒッチ部材24と前記ローリング制御装置151と一方の前記苗台支持フレーム23と前記横フレーム45とを正面視4角のループ形状に配列して、前記苗載台16の裏側に前記ローリング制御装置151を組込む一方、前記植付部15が所定以上に下動することを規制するストッパ部材168を設けたから、ローリング支点軸97に対して前記ローリング制御装置151をローリング性能に適正な距離だけ離間させて設けることができ、前記ローリング制御装置151によって前記植付部15の左右方向の傾斜角度を調節するローリング制御機能を向上できる。ローリング制御装置151を支持する構造を、コンパクトに構成しながら支持強度を向上できる。走行車1に植付部15を近接させて配置しても、植付部15が所定以上に下動することによる植付部15やその周辺部品の破損を防止できる。
【符号の説明】
【0056】
1 走行車
2 エンジン
15 植付部
16 苗載台
17 苗植付爪
24 ヒッチ部材
27 リンク機構
97 ローリング支点軸
123 縦送りベルト
151 ローリング制御ユニット(制御装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンを搭載した走行車と、苗載台及び苗植付爪を備える植付部と、前記走行車にリンク機構を介して前記植付部を連結させるヒッチ部材と、前記植付部の左右傾きを調節するローリング制御装置とを備えた田植機において、
前記苗載台の底面のうち縦送りベルトよりも高位置の底面に略平行になる方向に傾斜させた姿勢で、前記ヒッチ部材の上端側に前記ローリング制御装置を支持するように構成したことを特徴とする田植機。
【請求項2】
前記植付部の横フレームに左右の苗台支持フレームを立設させた構造であって、前記縦送りベルトの上方側のガイドレールに近接させて前記ローリング制御装置を配置し、前記ヒッチ部材と前記ローリング制御装置と一方の前記苗台支持フレームと前記横フレームとを正面視4角のループ形状に配列して、前記苗載台の裏側に前記ローリング制御装置を組込む一方、前記植付部が所定以上に下動することを規制するストッパ部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の田植機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2009−207503(P2009−207503A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−152577(P2009−152577)
【出願日】平成21年6月26日(2009.6.26)
【分割の表示】特願2001−70156(P2001−70156)の分割
【原出願日】平成13年3月13日(2001.3.13)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】