申請システム
【課題】申請情報に未入力項目がある場合でも情報コードを作成し、この情報コードを読み取ることで未入力項目を把握したうえで申請情報を受け付ける申請システムを提供する。
【解決手段】申請手段20は、申請者端末21および管理サーバー22と、申請情報および申請情報用コードQ2を申請用紙41および補足用紙42に印刷して表示するプリンタ23と、を備えている。また、受付手段30は、補足用紙42に表示された申請情報用コードQ2を読み取るコードリーダ32と、申請情報用コードQ2を読み取ることで取得された情報を表示し、未入力項目が表示される場合にこの未入力項目に対して受付者が追加情報を入力可能な受付用端末31であって、コードリーダ32により取得された申請情報と追加情報が入力された場合にこの追加情報とに基づいて受付処理を実施する受付用端末31と、を備えている。
【解決手段】申請手段20は、申請者端末21および管理サーバー22と、申請情報および申請情報用コードQ2を申請用紙41および補足用紙42に印刷して表示するプリンタ23と、を備えている。また、受付手段30は、補足用紙42に表示された申請情報用コードQ2を読み取るコードリーダ32と、申請情報用コードQ2を読み取ることで取得された情報を表示し、未入力項目が表示される場合にこの未入力項目に対して受付者が追加情報を入力可能な受付用端末31であって、コードリーダ32により取得された申請情報と追加情報が入力された場合にこの追加情報とに基づいて受付処理を実施する受付用端末31と、を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報コードを読み取ることにより申請情報を受け付ける申請システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報コードを読み取ることにより申請情報を受け付ける申請システムに関する技術として、下記特許文献1に示す許可証発行システムが知られている。この許可証発行システムでは、受付端末装置において、申請書が受け付けられると、オペレータ入力により受理番号付の申請書記載情報が生成されて、サーバーコンピュータ装置に送信されるとともに、バーコード形式の受理番号を付したラベルが印刷される。また、審査端末装置においては、上記ラベルが貼り付けられた申請書のバーコード形式の受理番号がバーコードリーダにて読み取られると、読み取った受理番号を検索キーとしてサーバーコンピュータ装置から対応する受理番号付の申請書記載情報が取得されて、申請に応じた許可又は不許可の審査結果がサーバーコンピュータ装置へ送信される。そして、サーバーコンピュータ装置により、審査結果が許可となった受理番号に対応する申請書記載情報に関して、許可証発行のための発行番号が順に生成される。
【0003】
また、発行端末装置においては、申請書に付されたバーコード形式の受理番号がバーコードリーダにて読み取られて、この読み取った受理番号を検索キーとしてサーバーコンピュータ装置から上記発行番号が付加された受理番号に対応する許可内容が取得されると、当該許可内容に応じた許可証がプリンタにより印刷されて発行される。これにより、発行管理装置と一台の端末装置とを用いた構成とし、受付段階で付される受理番号を基にして、一台の端末装置を使用した審査、許可証の発行等が実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−268085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1に示すような構成では、申請書類の識別番号を単に情報コード化(バーコード化)したに過ぎず、入力項目の内容まで情報コード化はされていない。また、各入力項目および対応する入力内容を単に情報コード化する場合には、入力必須項目などに対して未入力の項目があると、申請情報が不足していると警告されて入力処理が完了しないために、不足情報が新たに入力されるまで申請情報の情報コード化が完了しない。特に、初めての申請のために記載すべき内容が分からない等の理由により未入力項目があると、上述のような情報コード化ができず、情報コードを使用した申請ができない。さらに、未入力項目があった場合に情報コード化が可能であっても、どの項目が未入力項目か情報コードを読取った側では知ることができない、といった課題があった。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、申請情報に未入力項目がある場合でも情報コードを作成し、この情報コードを読み取ることで未入力項目を把握したうえで申請情報を受け付ける申請システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の申請システムでは、申請者が申請者端末から入力した申請情報を表示媒体に表示する申請手段と、受付者が前記表示媒体に表示された前記申請情報を受け付ける受付手段と、を有する申請システムであって、前記申請手段は、前記申請者が複数の入力項目に前記申請情報をそれぞれ入力するための申請側入力手段と、前記複数の入力項目に対して入力されるべき情報が入力されていない項目を未入力項目としてチェックするチェック手段と、前記申請側入力手段により入力された前記申請情報のうちの少なくとも一部と、前記チェック手段により未入力項目がチェックされた場合にこの未入力項目とを情報コードに変換する変換手段と、前記申請情報および前記情報コードを前記表示媒体に表示する申請側表示手段と、を備え、前記受付手段は、前記表示媒体に表示された前記情報コードを読み取る読取手段と、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで取得された情報を表示可能な受付側表示手段と、前記受付側表示手段により前記未入力項目が表示される場合にこの未入力項目に対して前記受付者が追加情報を入力可能な受付側入力手段と、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで取得された前記申請情報と、前記受付側入力手段により前記追加情報が入力された場合にこの追加情報とに基づいて受付処理を実施する受付処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の申請システムにおいて、前記受付側表示手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで取得された情報に基づいて前記未入力項目の有無を表示することを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の申請システムにおいて、前記受付側表示手段は、前記未入力項目に関連する情報を他の入力項目に対して視覚的に変更して表示することを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3に記載の申請システムにおいて、前記受付側表示手段は、前記未入力項目に関連する情報の表示色を他の入力項目に対して変更して表示することを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の申請システムにおいて、前記受付側表示手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで前記未入力項目が取得されると、この未入力項目に対して、前記受付側入力手段による入力位置を示すカーソルを移動させて表示することを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明は、請求項5に記載の申請システムにおいて、前記受付側表示手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで複数の前記未入力項目が取得された場合に、これら各未入力項目のうちのいずれかを選択してこの選択された未入力項目に対して前記カーソルを移動させて表示する選択手段を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明は、請求項5に記載の申請システムにおいて、前記複数の入力項目には申請に関する重要度に応じて予め優先順位が設定されており、前記受付側表示手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで複数の前記未入力項目が取得された場合に、前記優先順位の高い未入力項目から前記カーソルを移動させて表示することを特徴とする。
【0014】
請求項8の発明は、請求項7に記載の申請システムにおいて、前記変換手段は、前記優先順位に関する情報を含むように前記情報コードを変換することを特徴とする。
【0015】
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の申請システムにおいて、前記受付手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで前記未入力項目が取得されるとその旨を報知する報知手段を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の申請システムにおいて、前記表示媒体は、前記申請情報のうち少なくとも一部と、他の表示媒体と識別するための識別情報とが印刷される申請用紙と、当該識別情報および前記情報コードが印刷される補足用紙と、を備え、前記受付処理手段は、前記申請用紙の前記識別情報と前記補足用紙の前記識別情報とが一致する場合に前記受付処理を実施することを特徴とする。
【0017】
請求項11の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の申請システムにおいて、前記申請手段は、前記申請側入力手段により入力された前記申請情報を記憶する記憶手段を備え、前記申請側入力手段は、前記記憶手段から取得した前記申請情報の少なくとも一部を当該申請側入力手段にて入力された申請情報として流用可能に構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
請求項1の発明では、申請手段は、申請者が複数の入力項目に申請情報をそれぞれ入力するための申請側入力手段と、未入力項目をチェックするチェック手段と、入力された申請情報のうちの少なくとも一部と未入力項目がチェックされた場合にこの未入力項目とを情報コードに変換する変換手段と、申請情報および情報コードを表示媒体に表示する申請側表示手段と、を備えている。また、受付手段は、表示媒体に表示された情報コードを読み取る読取手段と、情報コードを読み取ることで取得された情報を表示可能な受付側表示手段と、未入力項目が表示される場合にこの未入力項目に対して受付者が追加情報を入力可能な受付側入力手段と、読取手段により取得された申請情報と追加情報が入力された場合にこの追加情報とに基づいて受付処理を実施する受付処理手段と、を備えている。
【0019】
これにより、受付手段において、表示媒体に表示された情報コードを読取手段により読み取ることで、申請情報のうちの少なくとも一部が取得されて円滑に受付処理を実施することができる。特に、申請手段において未入力項目がある申請情報を情報コードに変換しても、受付手段において受付側表示手段に表示された未入力項目により受付者による追加情報の入力が促されるので、未入力項目の情報コード化に起因する受付処理時の申請情報不足を抑制することができる。
したがって、申請情報に未入力項目がある場合でも情報コードを作成し、この情報コードを読み取ることで未入力項目を把握したうえで申請情報を受け付けることができる。
【0020】
請求項2の発明では、受付側表示手段により、読取手段により情報コードを読み取ることで取得された情報に基づいて未入力項目の有無が表示されるため、受付者による追加情報の入力が確実に促されるので、未入力項目の情報コード化に起因する受付処理時の申請情報不足を確実に抑制することができる。
【0021】
請求項3の発明では、受付側表示手段により、未入力項目に関連する情報が他の入力項目に対して視覚的に変更して表示されるため、未入力項目が明確になり、受付者による追加情報の入力が確実に促されるので、未入力項目の情報コード化に起因する受付処理時の申請情報不足を確実に抑制することができる。
【0022】
請求項4の発明では、受付側表示手段により、未入力項目に関連する情報の表示色が他の入力項目に対して変更して表示されるため、未入力項目がより明確になり、受付者による追加情報の入力が確実に促されるので、未入力項目の情報コード化に起因する受付処理時の申請情報不足を確実に抑制することができる。
【0023】
請求項5の発明では、読取手段により情報コードを読み取ることで未入力項目が取得されると、受付側表示手段により、この未入力項目にカーソルが移動して表示される。これにより、受付者による追加情報の入力が促されるとともに、この入力作業を容易に実施することができる。
【0024】
請求項6の発明では、受付側表示手段には、読取手段により情報コードを読み取ることで複数の未入力項目が取得された場合に、これら各未入力項目のうちのいずれかを選択してこの選択された未入力項目に対してカーソルを移動させて表示する選択手段が設けられている。これにより、未入力項目が複数取得された場合でも、受付者は、所望の未入力項目を容易に選択して追加情報を入力することができる。
【0025】
請求項7の発明では、読取手段により情報コードを読み取ることで複数の未入力項目が取得された場合に、受付側表示手段により、優先順位の高い未入力項目からカーソルが移動して表示される。このため、受付者により申請に関する重要度の高い未入力項目から追加情報が入力されることとなり、受付処理時の申請情報不足を確実に抑制することができる。
【0026】
請求項8の発明では、変換手段により、優先順位に関する情報を含むように情報コードが変換されるため、受付手段に対して上記優先順位に関する情報を予め設定することなく、申請に関する重要度の高い未入力項目から追加情報を入力させることができる。
【0027】
請求項9の発明では、受付手段には、読取手段により情報コードを読み取ることで未入力項目が取得されるとその旨を報知する報知手段が設けられているため、受付者に対して未入力項目の存在を確実に認識させて、受付者による追加情報の入力を確実に促すことができる。
【0028】
請求項10の発明では、表示媒体は、申請情報のうち少なくとも一部と識別情報とが印刷される申請用紙と、当該識別情報および情報コードが印刷される補足用紙と、を備えている。そして、申請用紙の識別情報と補足用紙の識別情報とが一致する場合に、受付処理手段により受付処理が実施される。これにより、例えば、従来の申請用紙に加えて上記情報コードが印刷された補足用紙を表示媒体として申請する場合など、表示媒体として申請に関する用紙が複数枚になる場合であっても、各識別情報が一致するか否かを判断することで、誤った申請用紙および補足用紙の組み合わせによる受付処理をなくすことができる。
【0029】
請求項11の発明では、記憶手段には申請側入力手段により入力された申請情報が記憶されており、申請側入力手段は、記憶手段から取得した申請情報の少なくとも一部を当該申請側入力手段にて入力された申請情報として流用可能に構成される。これにより、同じ内容の申請を行う場合には、対象の申請情報を記憶手段から取得するだけでよいので、申請者による申請情報の入力を容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本実施形態に係る申請システムの構成を概略的に例示するブロック図である。
【図2】申請手段にて実行される申請前処理の流れを例示するフローチャートの一部である。
【図3】申請手段にて実行される申請前処理の流れを例示するフローチャートの一部である。
【図4】申請書イメージ表示・印刷処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。
【図5】メール送信処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。
【図6】ダウンロード処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。
【図7】電子文章生成処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。
【図8】申請前処理において申請者端末に表示される初期画面を概略的に示す説明図である。
【図9】申請前処理において申請者端末に表示される申請情報入力画面を概略的に示す説明図である。
【図10】図9の申請情報入力画面にてエラー内容が表示された状態を示す説明図である。
【図11】図9の申請情報入力画面にて次画面遷移確認用ダイアログが表示された状態を示す説明図である。
【図12】申請前処理において申請者端末に表示される申請情報確認画面を概略的に示す説明図である。
【図13】図12の申請情報確認画面にて未入力項目の内容が表示された状態を示す説明図である。
【図14】申請前処理において申請者端末に表示されるアクション画面を概略的に示す説明図である。
【図15】申請用紙の表示内容を概略的に説明する説明図である。
【図16】補足用紙の表示内容を概略的に説明する説明図である。
【図17】受付手段にて実行される受付処理における受領書発行処理の流れを例示するフローチャートの一部である。
【図18】受付手段にて実行される受付処理における受領書発行処理の流れを例示するフローチャートの一部である。
【図19】受付手段にて実行される受付処理におけるビザ発行処理の流れを例示するフローチャートの一部である。
【図20】ビザ発行処理において受付用端末に表示される申請情報確認・修正画面を概略的に示す説明図である。
【図21】図20の申請情報確認・修正画面にて未入力項目が明示された状態を示す説明図である。
【図22】本実施形態の第1変形例に係る申請用紙の表示内容を概略的に説明する説明図である。
【図23】本実施形態の第2変形例に係る申請情報確認・修正画面を概略的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の申請システムを具現化した一実施形態について図を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る申請システム10の構成を概略的に例示するブロック図である。
本実施形態に係る申請システム10は、申請者が申請者端末21を用いて申請書類として申請用紙41等を作成し、受付者がこの申請用紙41等を受け付けるシステムとして構成されている。本実施形態では、例えば、大使館において申請用紙41等に応じてビザ(査証)を発行するシステムとして当該申請システム10が採用される場合について説明する。
【0032】
当該申請システム10は、図1に示すように、申請者が申請者端末21から入力した申請情報を申請用紙41等に印刷(表示)する申請前処理を実行するための申請手段20と、受付者が申請用紙41等に表示された申請情報を受け付ける受付処理を実行するための受付手段30とを備えている。
【0033】
申請手段20では、申請者がインターネット等のネットワークNに接続されている申請者端末21のキーボードを操作して管理サーバー22にて管理される所定の申請用サイトに接続することで、上記申請前処理が開始されることとなる。なお、本実施形態では、申請者端末21は、申請者が所有するパーソナルコンピュータでもよいし、申請用として大使館や申請に関連する受付場所等に設置される専用端末であってもよい。また、管理サーバー22は、受付者側である大使館または委託された管理業者によって管理されている。また、申請者端末21にはプリンタ23が接続されており、このプリンタ23は、上記申請前処理によって入力された申請情報等を申請用紙41等に印刷(表示)する申請側表示手段として機能するものである。
【0034】
受付手段30では、大使館職員等の受付者が受付用端末31を操作して、申請者から申請された申請用紙41等に印刷された申請情報を読み取るために、上記受付処理が実行されることとなる。受付用端末31にはコードリーダ32が接続されており、このコードリーダ32は、申請用紙41等に印刷された識別用コードQ1や申請情報用コードQ2(後述する)を光学的に読み取る読取手段として機能するものである。また、受付用端末31にはプリンタ33が接続されており、このプリンタ33は、上記受付処理によって受領書43やビザ44を印刷して発行する発行手段として機能するものである。
【0035】
次に、申請手段20にて実行される申請前処理について、図を参照して説明する。図2および図3は、申請手段20にて実行される申請前処理の流れを例示するフローチャートである。図4は、申請書イメージ表示・印刷処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。図5は、メール送信処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。図6は、ダウンロード処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。図7は、電子文章生成処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。図8は、申請前処理において申請者端末21に表示される初期画面51を概略的に示す説明図である。図9は、申請前処理において申請者端末21に表示される申請情報入力画面52を概略的に示す説明図である。図10は、図9の申請情報入力画面52にてエラー内容が表示された状態を示す説明図である。図11は、図9の申請情報入力画面52にて次画面遷移確認用ダイアログが表示された状態を示す説明図である。図12は、申請前処理において申請者端末21に表示される申請情報確認画面53を概略的に示す説明図である。図13は、図12の申請情報確認画面53にて未入力項目の内容が表示された状態を示す説明図である。図14は、申請前処理において申請者端末21に表示されるアクション画面54を概略的に示す説明図である。図15は、申請用紙41の表示内容を概略的に説明する説明図である。図16は、補足用紙42の表示内容を概略的に説明する説明図である。
【0036】
申請者が申請者端末21を操作してネットワークNを介し管理サーバー22にて管理される所定の申請用サイトに接続すると、図8に示す初期画面51が申請者端末21のモニタ21aに表示され、申請者により「申請書の作成」が選択されると、申請前処理が開始される。この申請前処理では、まず、図2のステップS101において、入力画面表示処理がなされる。この処理では、図9に例示するように、申請情報を入力するための申請情報入力画面52が申請者端末21のモニタ21aに表示される。
【0037】
本実施形態では、申請情報を入力するための入力項目として、例えば、「氏名」、「住所」および「生年月日」が設定されており、このうち「氏名」および「生年月日」が入力必須項目として設定されている。そのため、申請情報入力画面52では、「氏名」、「住所」および「生年月日」の表示の近傍に「氏名」、「住所」および「生年月日」に関する情報を入力するための入力領域52a〜52cが表示される。これら各入力領域52a〜52cのいずれかにカーソルCを移動させることで、当該入力領域に対して申請者端末21におけるキーボードの操作に応じた情報の入力が可能となる。また、申請情報入力画面52には、後述する「申請情報のアップロード」や「戻る」、「取消」および「確認画面へ」を選択(クリック)するためのボタン表示が表示されている。
【0038】
上述のように申請情報入力画面52が表示されると、ステップS103において申請情報のアップロードが選択されたか否かについて判定される。ここで、後述するように前回以前の申請前処理により申請情報が申請者端末21にダウンロードされており、申請者により申請者端末21の「申請情報のアップロード」が選択されると、ステップS103にてYesと判定される。続いて、ステップS105にて対象ファイルの指定ダイアログ表示処理がなされ、申請者端末21にダウンロードされていた申請情報がファイル毎に表示される。そして、申請者が対象のファイルを選択すると(S107)、ステップS109にて入力情報セット処理がなされ、選択されたファイルの申請情報がアップロードされて対応する入力領域52a〜52cにそれぞれセットされて表示される。
【0039】
上述のようにアップロードされた申請情報が入力領域52a〜52cにそれぞれセットされて表示されるか、申請情報をアップロードすることなく申請者の操作に応じて申請情報が各入力領域52a〜52cに入力されると(S111)、申請者による「確認画面へ」ボタンのクリック(S113)に応じて、ステップS115において、入力項目にエラーが有るか否かについて判定される。ここで、例えば図10に例示するように、「生年月日」の入力領域52cに対して、未来の日付が入力されている状態で「確認画面へ」ボタンがクリックされると、入力項目にエラーが有るとして、ステップS115にてYesと判定される。そして、ステップS117にてエラー内容表示処理がなされて、この段階では、図10に例示するようにエラー内容を示すダイアログ52dが申請情報入力画面52にて表示される。これにより、申請者に対して入力情報の修正が促されることとなる。なお、申請者端末21は、特許請求の範囲に記載の「申請側入力手段」の一例に相当し得る。
【0040】
一方、各入力領域52a〜52cに入力された情報にエラーがない場合には(S115でNo)、ステップS119において、入力必須項目が未入力であるか否かについて判定される。ここで、例えば図11に例示するように、入力必須項目である「生年月日」の入力領域52cに入力されるべき情報が何も入力されていない状態で「確認画面へ」ボタンがクリックされると、この入力必須項目が未入力の項目であるとして、ステップS119にてYesと判定される。
【0041】
そして、ステップS121にて次画面遷移確認用ダイアログ表示処理がなされる。この処理では、図11に例示するように次画面への遷移を確認するためのダイアログ52eが申請情報入力画面52にて表示されることで、申請者に対して入力必須項目を未入力のままで次の作業に進むか否かの判断が促されることとなる。ここで、申請者が未入力と判定された入力必須項目を入力するためにダイアログ52eの「いいえ」がクリックされると、ステップS123にてNoと判定されて、申請者による情報入力を待つ状態になる。
【0042】
上述したステップS119において、全ての入力必須項目が入力済みであることからNoと判定されると、図3のステップS125において、確認画面表示処理がなされる。この処理では、図12に例示するように、入力した申請情報を確認するための申請情報確認画面53が申請者端末21のモニタ21aに表示される。また、上述したステップS123において、申請者が入力必須項目を未入力のままで次の作業に進むためにダイアログ52eの「はい」がクリックされてYesと判定されると、上記確認画面表示処理がなされる。この段階では、図13に例示するように、上記申請情報確認画面53に対して、未入力である入力必須項目が明示されるとともに、その入力領域の表示色が他の入力領域に対して視覚的に注意を引く表示色に変更される。
【0043】
上述のように申請情報確認画面53が表示された後、申請者が当該申請情報確認画面53に表示された申請情報を修正するために、申請者により申請情報確認画面53に表示された「戻る」ボタンがクリックされると(S127でYes)、上記ステップS101からの処理がなされる。一方、申請情報確認画面53に表示された申請情報で作業を進めるために、申請者により申請情報確認画面53に表示された「進む」ボタンがクリックされると(S127でNo)、ステップS129にて申請書No.採番処理がなされ、他の申請者が申請する申請書と区別する識別情報として固有の申請書No.が採番される。
【0044】
次に、ステップS131において、申請情報用コードデータ作成処理がなされる。この処理では、上述のように入力された申請情報および申請書No.を所定の規定に基づき申請情報用コードQ2としてコード化して変換するためのコードデータが作成される。なお、本実施形態では、申請情報用コードQ2および後述する識別用コードQ1として、QRコード(登録商標)が採用されている。また、ステップS131を実行する手段は、特許請求の範囲に記載の「変換手段」の一例に相当し得る。
【0045】
続いて、ステップS133において、アクション画面表示処理がなされる。この処理では、図14に例示するように、入力された申請情報に基づいて作成される申請用紙41および補足用紙42の出力形式を選択するためのアクション画面54が申請者端末21のモニタ21aに表示される。本実施形態では、出力形式として、「表示/印刷」、「メール送信」および「ダウンロード」が設定されており、アクション画面54には、「表示/印刷」、「メール送信」および「ダウンロード」を選択(クリック)するためのボタン表示54a〜54cや当該申請前処理を終了するための「閉じる」ボタン54dが表示されている。
【0046】
ここで、「表示/印刷」ボタン54aは、申請用紙41および補足用紙42をPDF形式で表示するとともにプリンタ23により印刷するときに選択されるものである。また、「メール送信」ボタン54bは、申請用紙41および補足用紙42に対応する電子文章を他の端末にメール送信するときに選択されるものである。また、「ダウンロード」ボタン54cは、申請用紙41および補足用紙42を作成するために入力された申請情報を、次回以降の申請時に流用できるように申請者端末21にダウンロードするときに選択されるものである。
【0047】
上述のようにアクション画面54が表示されている状態では、申請者によりいずれかのボタン54a〜54dがクリックされるまで、ステップS135、S137、S139、S141にてNoとの判定が繰り返される。そして、申請者により「表示/印刷」ボタン54aがクリックされると、ステップS135にてYesと判定されて、ステップS200にて申請書イメージ表示・印刷処理のサブルーチンが実行される。このサブルーチンでは、まず、図4のステップS500において、電子文章生成処理のサブルーチンが実行される。このサブルーチンでは、図7のステップS501において、識別用コード生成処理がなされる。この処理では、上記ステップS129にて採番された申請書No.が識別用コードQ1としてコード化される。
【0048】
次に、ステップS503において、申請情報に未入力項目があるか否かについて判定される。ここで、上記ステップS123にてYesと判定されて入力必須項目が未入力のままになっている場合には(S503でYes)、ステップS505にてチェック情報出力処理がなされ、申請用紙41における未入力項目に対してチェック表示するためのチェック情報が、申請用紙41の書式フォーマットへの表示のために出力される。なお、ステップS505を実行する手段は、特許請求の範囲に記載の「チェック手段」の一例に相当し得る。
【0049】
このようにチェック情報が出力されるか、未入力項目がないため上記ステップS503にてNoと判定されると、ステップS507にて識別用コード出力処理がなされて、ステップS501にてコード化された識別用コードQ1が申請用紙41の書式フォーマットへの表示のために出力される。次に、ステップS509にて申請情報出力処理がなされて、入力された申請情報が申請用紙41の書式フォーマットへの表示のために出力される。なお、ステップS503からステップS509までの処理は、申請用紙41に相当する電子文章を生成するための処理である。
【0050】
続いて、ステップS511において、申請情報に未入力項目があるか否かについて判定され、上述のように入力必須項目が未入力のままになっている場合には(S511でYes)、ステップS513にて未入力項目名出力処理がなされ、上述のように「生年月日」が未入力であればこの項目名が未入力項目名として補足用紙42の書式フォーマットへの表示のために出力される。そして、ステップS515にてチェック情報出力処理がなされ、補足用紙42において未入力項目等がある旨を示すためのチェック情報が補足用紙42の書式フォーマットへの表示のために出力される。このように未入力項目名およびチェック情報が出力されるか、未入力項目がないため上記ステップS511にてNoと判定されると、ステップS517にて申請用情報コード出力処理がなされて、ステップS131にて作成されたコードデータに基づいて生成された申請情報用コードQ2が補足用紙42の書式フォーマットへの表示のために出力される。なお、ステップS511からステップS517までの処理は、補足用紙42に相当する電子文章を生成するための処理である。
【0051】
次に、ステップS519にてファイル名付与処理がなされ、申請用紙41および補足用紙42をPDF形式のデータとして保存するためのデフォルトでのファイル名が、「申請者名」に作成日時を付加して付与される。具体的には、例えば、デフォルトでのファイル名は、「申請者名+作成日時.pdf」として付与される。そして、ステップS521にて電子文章の出力処理がなされ、上述のようにファイル名が付与された申請用紙41および補足用紙42のPDF形式のデータが電子文章として出力されて、ステップS500における電子文章生成処理のサブルーチンが終了する。
【0052】
上述のように図4のステップS500における電子文章生成処理がなされて、申請用紙41および補足用紙42のPDF形式のデータが電子文章として出力されると、図4のステップS201において電子文章表示処理がなされる。この処理では、上述のように生成された電子文章に応じて、申請用紙41および補足用紙42が申請者端末21のモニタ21aに表示される。
【0053】
ここで、申請用紙41には、図15に例示するように、上記ステップS509にて出力された申請情報に応じて、「氏名」および「住所」に対応する申請情報がそれぞれ表示される。このとき、上述したように「生年月日」が未入力項目である場合には、この項目は空欄となり、上記ステップS505にて出力されたチェック情報に応じて、当該未入力項目の近傍にチェック表示41aがなされる。また、申請用紙41には、申請書No.の表示と、上記ステップS507にて出力された識別用コードQ1とが表示される。
【0054】
また、補足用紙42には、図16に例示するように、申請書No.と入力された申請情報のうち入力必須項目である「氏名」とその入力情報とがそれぞれ表示される。この補足用紙42には、未入力項目の有無を明確にするために、「必須項目への未入力項目または、手書き修正項目があります。」という文章と、「必須項目への未入力項目または、手書き修正項目はありません。」という文章と、それぞれの文章の近傍にチェックボックス42a,42bとが表示されている。これら両チェックボックス42a,42bは、いずれか一方にチェック表示がされることとなる。ここで、上述したように未入力項目がある場合には、上記ステップS515にて出力されたチェック情報に応じて、チェックボックス42aにチェック表示がされる。また、補足用紙42には、未入力項目の対象を明確にするために、所定の記載欄42cに上記ステップS513にて出力された未入力項目名が明示される。さらに、補足用紙42には、上記ステップS517にて出力された申請情報用コードQ2が表示される。
【0055】
そして、PDF表示される申請用紙41および補足用紙42に対して申請者が印刷指示を選択することで、ステップS203にて印刷処理がなされて申請用紙41および補足用紙42がプリンタ23により印刷されて出力される。なお、本実施形態では、上記印刷処理は、Adobe Systems社のアクロバットリーダー(Acrobat Reader)を使用して表示された申請用紙41および補足用紙42に対する印刷指示に応じて実行されるが、例えば、他のアプリケーションにてモニタ21aに表示された申請用紙41および補足用紙42をプリンタ23により印刷して出力してもよい。これにより、ステップS200における申請書イメージ表示・印刷処理のサブルーチンが終了し、再びステップS133にてアクション画面54を表示する処理がなされる。
【0056】
また、上述のようにアクション画面54が表示されている状態において、申請者により「メール送信」ボタン54bがクリックされると、ステップS137にてYesと判定されて、ステップS300にてメール送信処理のサブルーチンが実行される。このサブルーチンでは、まず、図5のステップS500にて上述した電子文章生成処理のサブルーチンが実行されて申請用紙41および補足用紙42のPDF形式のデータが電子文章として生成されると、ステップS301にて電子文章変換処理がなされる。この処理では、セキュリティ対策として上記電子文章に対して所定のパスワードが設定され、この電子文章がZIP形式に変換される。
【0057】
次に、ステップS303において、メール送信準備処理がなされる。この処理では、例えば、メールサブジェクトが「VISA Application 申請名+作成日時」として設定され、SMTPサーバー名およびメール本文が所定の設定ファイルから取得され、メール送信元アドレスおよびメール返信先アドレスが本システム管理者アドレスとして設定される。また、申請者が申請者端末21のキーボードの操作により画面入力したメールアドレスがメール送信先アドレスとして設定され、上記ステップS301にて変換されたZIP形式の電子文章がメールに添付される。
【0058】
そして、ステップS305にてメール送信処理がなされ、上述のように作成されたメールが申請者の指示によりメール送信される。そして、ステップS307にてSMTPサーバーでの受付が完了したか否かについて判定され、受付完了していれば(S307でYes)、ステップS309にてメール送信完了の報知処理がなされ、メール送信完了の旨がモニタ21aに表示等されることで報知される。一方、SMTPサーバーでの受付が完了しない状態になると(S307でNo)、ステップS311にてメール送信失敗の報知処理がなされ、メール送信失敗の旨がモニタ21aに表示等されることで報知される。これにより、ステップS300におけるメール送信処理のサブルーチンが終了し、再びステップS133にてアクション画面54を表示する処理がなされる。
【0059】
申請者は、上述のように送信されたメールを、申請者端末21と異なる所定の端末にて受信することで、このメールに添付された電子文章を当該所定の端末にて表示・印刷等することができる。
【0060】
また、上述のようにアクション画面54が表示されている状態において、申請者により「ダウンロード」ボタン54cがクリックされると、ステップS139にてYesと判定されて、ステップS400にてダウンロード処理のサブルーチンが実行される。このサブルーチンでは、まず、図6のステップS401において、デフォルトファイル名作成処理がなされ、申請情報を保存するためのデフォルトファイル名が、例えば、「申請者名+作成日時.dat」として作成される。次に、ステップS403にてダウンロード用ファイル生成処理がなされ、申請情報として入力された情報がダウンロード用ファイルとして生成される。続いて、ステップS405にて保存先及びファイル名の指定ダイアログ表示処理がなされ、申請者端末21における保存先及びファイル名を確認するための指定ダイアログが表示される。そして、申請者により、指定された保存先及びファイル名か変更された保存先またはファイル名にて保存指示がなされると、ステップS407にてYesと判定される。そして、ステップS409にてダウンロード処理がなされて、上記ダウンロード用ファイルが上記保存先に上記ファイル名で保存(記憶)される。これにより、ステップS400におけるダウンロード処理のサブルーチンが終了し、再びステップS133にてアクション画面54を表示する処理がなされる。
【0061】
そして、アクション画面54が表示された状態で、申請者により「閉じる」ボタン54dがクリックされると、申請手段20による当該申請前処理が終了する。
【0062】
このように申請前処理を実行することで印刷された申請用紙41に未入力項目がある場合には、申請者によりその未入力項目に対応する記入欄に手書きで申請情報を記入することで、申請書類の作成が完了する。
【0063】
次に、受付手段30にて実行される受付処理について、図を参照して説明する。図17および図18は、受付手段30にて実行される受付処理における受領書発行処理の流れを例示するフローチャートである。図19は、受付手段30にて実行される受付処理におけるビザ発行処理の流れを例示するフローチャートの一部である。図20は、ビザ発行処理において受付用端末31に表示される申請情報確認・修正画面55を概略的に示す説明図である。図21は、図20の申請情報確認・修正画面55にて未入力項目が明示された状態を示す説明図である。
【0064】
本実施形態における受付処理は、申請者に対して受領書43を発行するための受領書発行処理と、申請者に対してビザ44を発行するためのビザ発行処理とからなる。当該受付処理では、受付用端末31にて従来使用していた既存受付システムを利用するために、この既存受付システムと、識別用コードQ1および申請情報用コードQ2を読み取ることで受付作業を簡易化する新たな連携システムとが併用される。ここで、既存受付システムとは、申請書No.や識別用コードQ1を除く申請用紙41に相当する申請書類を受付対象とする受付システムである。すなわち、既存受付システムでは、申請書類に記載された申請情報を受付者が手入力等することで、申請情報やビザ発行等に関するデータが蓄積されている。
【0065】
まず、受領書発行処理について、図17および図18のフローチャートを用いて説明する。ステップS601,603にて上述した既存受付システムおよび連携システムが起動している状態において、上述のように作成された申請用紙41および補足用紙42が申請者により受付者に対して提出されると、受付者によるコードリーダ32の操作に応じて、ステップS605にて情報コード読取処理がなされる。そして、情報コードの読み取りが成功し、この読み取った情報コードが識別用コードQ1である場合には、ステップS607にてYesと判定される。
【0066】
なお、コードリーダ32により読み取られた情報コードが識別用コードQ1でない場合、または、情報コードの読み取りに失敗した場合には、ステップS607にてNoと判定される。そして、ステップS609にて警告表示処理がなされ、例えば、「申請用紙に表示された情報コードを読み取ってください」等の表示が受付用端末31のモニタ31aに表示され、受付者に対して識別用コードQ1の読み取り作業が促されて、ステップS605からの処理がなされる。なお、受付用端末31およびモニタ31aは、特許請求の範囲に記載の「受付側表示手段」の一例に相当し得る。
【0067】
上述のように識別用コードQ1が読み取られた後に、受付者によるコードリーダ32の操作に応じて、ステップS611にて情報コード読取処理がなされる。そして、情報コードの読み取りが成功し、この読み取った情報コードが申請情報用コードQ2である場合には、ステップS613にてYesと判定される。なお、コードリーダ32により読み取られた情報コードが申請情報用コードQ2でない場合、または、情報コードの読み取りに失敗した場合には、ステップS613にてNoと判定される。そして、ステップS615にて警告表示処理がなされ、例えば、「補足用紙に表示された情報コードを読み取ってください」等の表示が受付用端末31のモニタ31aに表示され、受付者に対して申請情報用コードQ2の読み取り作業が促されて、ステップS611からの処理がなされる。
【0068】
上述のように申請情報用コードQ2が読み取られると、ステップS617において、ステップS605にて読み取られた識別用コードQ1の申請書No.と、ステップS611にて読み取られた申請情報用コードQ2に含まれる申請書No.とが一致するか否かについて判定される。ここで、両者が一致しない場合には、誤った申請用紙41と補足用紙42との組み合わせであるとして、ステップS617にてNoと判定される。そして、ステップS619にて警告処理がなされ、例えば、「申請書No.が不一致です。申請用紙と補足用紙の組み合わせを確認し、再度、申請用紙と補足用紙の情報コードを読み取ってください」等の表示が受付用端末31のモニタ31aに表示され、受付者に対して申請用紙41および補足用紙42の組み合わせを再確認する作業が促されて、ステップS605からの処理がなされる。
【0069】
一方、ステップS605にて読み取られた識別用コードQ1の申請書No.とステップS611にて読み取られた申請情報用コードQ2に含まれる申請書No.とが一致する場合には、ステップS617にてYesと判定される。次に、図18のステップS621にて受領書発行ボタン表示処理がなされて、受付用端末31のモニタ31aに受領書43を発行するための受領書発行ボタンが表示される。そして、受付者が受領書発行ボタンをクリックすると(S623)、ステップS625にて受領書生成処理がなされて所定の書式の受領書43が生成される。続いて、ステップS627にて受領書発行処理がなされて、プリンタ33により受領書43が印刷される。
【0070】
このように印刷されて発行された受領書43は、申請用紙41および補足用紙42を提出した申請者に対して申請書類が受領された証明として渡されることとなる。また、受付用端末31において、受領書が発行された申請書No.が日付等の情報とともに記憶される。
【0071】
次に、ビザ発行処理について、図17および図19のフローチャートを用いて説明する。このビザ発行処理は、上述のように受領書が発行された申請書No.の申請用紙41および補足用紙42に対して実施される処理である。当該ビザ発行処理では、まず、上述のように図17のステップS601からの処理がなされ、読み取った申請用紙41および補足用紙42の申請書No.が一致すると、ステップS617にてYesと判定される。
【0072】
次に、図19のステップS631において、申請情報セット処理がなされる。この処理では、図20に例示するように、受付用端末31のモニタ31aに表示される申請情報等を確認・修正するための申請情報確認・修正画面55に対して、ステップS611にて読み取った申請情報用コードQ2をデコードすることで得られる申請情報等が、対応する入力領域55a〜55cにそれぞれセットされて表示される。なお、申請情報確認・修正画面55における各入力領域55a〜55cは、上述した申請情報入力画面52における各入力領域52a〜52cに相当する。
【0073】
このとき、図20に例示するように、申請情報用コードQ2に未入力項目が含まれない場合には(S633でNo)、受付者により申請情報の確認等がなされ(S639)、所定の審査を経た後に申請情報確認・修正画面55に表示される「ビザ発行」ボタンがクリックされる(S641)。これにより、ステップS643にてビザ生成処理がなされて、ビザ44を発行するためのデータが生成され、ステップS645にてビザ発行処理がなされて、プリンタ33によりビザ44が印刷されて発行される。なお、上記所定の審査を経た申請書No.の申請用紙41および補足用紙42に対してのみ、当該ビザ発行処理が実施されてもよい。
【0074】
一方、申請情報用コードQ2に未入力項目が含まれる場合には(S633でYes)、ステップS635において、未入力項目名表示処理がなされる。この処理では、未入力項目を明示するため、図21に例示するように、未入力項目の項目名が申請情報確認・修正画面55の所定の記載欄55dに表示される。そして、ステップS637において、未入力項目表示変更処理がなされる。この処理では、未入力項目をより明示するため、図21に例示するように、未入力項目に対応する入力領域の表示色が他の入力項目に対して視覚的に注意を引く表示色に変更して表示される。また、未入力項目表示変更処理では、入力領域に対する入力位置を示すカーソルCが表示色が変更された入力領域に入力可能に表示される。
【0075】
ここで、上述のように「生年月日」に関する情報が未入力である場合には、所定の記載欄55dに「生年月日が未入力です」と表示されるとともに、「生年月日」に対応する入力領域55cの表示色が通常色と異なり例えばグレー色などで表示され、この入力領域55cにカーソルCが表示される(図21参照)。
【0076】
このように未入力項目が明示されることで受付者が未入力項目を把握したうえで、この受付者により、申請用紙41に手書きで記入された申請情報が確認されて、この申請情報確認・修正画面55の未入力項目に対応する入力領域に対して追加情報として申請情報が入力される(S639)。なお、受付用端末31は、特許請求の範囲に記載の「受付側入力手段」および「受付処理手段」の一例に相当し得る。
【0077】
これにより、未入力項目がある申請情報を申請情報用コードQ2として情報コード化する場合でも、申請情報不足をおこすことなく円滑に申請情報を受け付けることができる。特に、従来、既存受付システムの運用時に使用されていた申請書類に対して申請書No.や識別用コードQ1を表示するだけで本実施形態に係る申請用紙41が構成されるので、補足用紙42を新たに受付対象とするだけで、既存受付システムを有効に活用することができる。
【0078】
以上説明したように、本実施形態に係る申請システム10では、申請手段20は、申請者が複数の入力項目に申請情報をそれぞれ入力するための申請者端末21であって、未入力項目をチェックし、入力された申請情報と未入力項目がチェックされた場合にこの未入力項目とを申請情報用コードQ2に変換する申請者端末21と、申請情報および申請情報用コードQ2を申請用紙41および補足用紙42に印刷して表示するプリンタ23と、を備えている。また、受付手段30は、補足用紙42に表示された申請情報用コードQ2を読み取るコードリーダ32と、申請情報用コードQ2を読み取ることで取得された情報を表示し、未入力項目が表示される場合にこの未入力項目に対して受付者が追加情報を入力可能な受付用端末31であって、コードリーダ32により取得された申請情報と追加情報が入力された場合にこの追加情報とに基づいて受付処理を実施する受付用端末31と、を備えている。
【0079】
これにより、受付手段30において、補足用紙42に表示された申請情報用コードQ2をコードリーダ32により読み取ることで、申請情報等が取得されて円滑に上記受付処理を実施することができる。特に、申請手段20において未入力項目がある申請情報を申請情報用コードQ2に変換しても、受付用端末31のモニタ31aにおいて申請情報確認・修正画面55に表示された未入力項目により受付者による追加情報の入力が促されるので、未入力項目の情報コード化に起因する受付処理時の申請情報不足を抑制することができる。
したがって、申請情報に未入力項目がある場合でも申請情報用コードQ2を作成し、この申請情報用コードQ2を読み取ることで未入力項目を把握したうえで申請情報を受け付けることができる。
【0080】
また、本実施形態に係る申請システム10では、受付用端末31のモニタ31aに表示される申請情報確認・修正画面55により、コードリーダ32により申請情報用コードQ2を読み取ることで取得された情報に基づいて未入力項目の有無が記載欄55dに表示されるため(S635)、受付者による追加情報の入力が確実に促されるので、未入力項目の情報コード化に起因する受付処理時の申請情報不足を確実に抑制することができる。
【0081】
さらに、本実施形態に係る申請システム10では、受付用端末31のモニタ31aに表示される申請情報確認・修正画面55により、未入力項目に関連する情報の表示色が他の入力項目に対して変更して表示されるため(S637)、未入力項目が明確になり、受付者による追加情報の入力が確実に促されるので、未入力項目の情報コード化に起因する受付処理時の申請情報不足を確実に抑制することができる。
【0082】
さらにまた、本実施形態に係る申請システム10では、コードリーダ32により申請情報用コードQ2を読み取ることで未入力項目が取得されると、受付用端末31のモニタ31aに表示される申請情報確認・修正画面55により、この未入力項目にカーソルCが移動して表示される。これにより、受付者による追加情報の入力が促されるとともに、この入力作業を容易に実施することができる。
【0083】
また、本実施形態に係る申請システム10では、表示媒体としての申請書類は、申請情報と識別用コードQ1とが印刷される申請用紙41と、申請書No.および申請情報用コードQ2が印刷される補足用紙42とからなる。そして、申請用紙41の識別用コードQ1の申請書No.と補足用紙42の申請情報用コードQ2に含まれる申請書No.とが一致する場合に、上記受付処理が実施される。これにより、本実施形態のように、従来の申請用紙に加えて上記申請情報用コードQ2が印刷された補足用紙42を申請書類として申請する場合など、申請書類として申請に関する用紙が複数枚になる場合であっても、各申請書No.が一致するか否かを判断することで、誤った申請用紙および補足用紙の組み合わせによる受付処理をなくすことができる。
【0084】
さらに、本実施形態に係る申請システム10では、ステップS400におけるダウンロード処理により、申請者端末21には入力された申請情報が保存(記憶)され、ステップS109における入力情報セット処理では、申請者端末21の保存先から取得した申請情報が申請情報として流用可能に構成される。これにより、同じ内容の申請を行う場合には、対象の申請情報を申請者端末21の保存先から取得するだけでよいので、申請者による申請情報の入力を容易に実施することができる。
【0085】
図22は、本実施形態の第1変形例に係る申請用紙45の表示内容を概略的に説明する説明図である。
図22に示すように、本実施形態の第1変形例として、上述した申請用紙41および補足用紙42を1つの申請用紙45として構成してもよい。すなわち、申請用紙45には、申請情報および申請情報用コードQ2が表示されるだけでなく、未入力項目がある場合には、当該未入力項目の近傍にチェック表示45aがなされ、所定の記載欄45bに未入力項目名が明示される。さらに、申請用紙45には、未入力項目の有無を明確にするために、「必須項目への未入力項目または、手書き修正項目があります。」という文章と、「必須項目への未入力項目または、手書き修正項目はありません。」という文章と、それぞれの文章の近傍にチェックボックス45c,45dとが表示され、未入力項目がある場合には、チェックボックス45cにチェック表示がされる。
【0086】
このようにしても、受付手段30により実行される受付処理にて、申請用紙45に表示される申請情報を未入力項目がある場合であっても円滑に受け付けることができる。この場合、申請書類が複数枚にならないので、申請用紙45に対して申請書No.を表示しなくてもよい。このため、受付処理では、識別用コードQ1を読み取る処理と、申請書No.が一致するか否かを判定する処理とを省略することができる。
【0087】
図23は、本実施形態の第2変形例に係る申請情報確認・修正画面56を概略的に示す説明図である。
本実施形態の第2変形例として、複数の未入力項目がある申請用紙41が受付対象であるために、上記ステップS611にて複数の未入力項目が取得された場合に、これら各未入力項目のうちのいずれかを選択してこの選択された未入力項目に対してカーソルCを移動させて表示してもよい。例えば、図23に例示するように、申請情報確認・修正画面56において「生年月日」および「電話番号」の2つの未入力項目がある場合には、どちらかにカーソルCが移動される。また、図23に例示するように、入力領域56c,56dの表示色が通常色と異なるように表示され、未入力項目の項目名が所定の記載欄56eに表示される。これにより、受付者は、修正対象の未入力項目を容易に選択して追加情報を入力することができる。
【0088】
上記第2変形例において、上記ステップS611にて複数の未入力項目が取得された場合に、優先順位の高い未入力項目からカーソルが移動して表示されてもよい。具体的には、上述のように申請情報確認・修正画面56において「生年月日」および「電話番号」の2つの未入力項目がある場合に、「生年月日」が「電話番号」よりも優先順位が高くなるように予め設定されていると、カーソルCは、「生年月日」に対応する入力領域に表示される。このため、受付者により申請に関する重要度の高い未入力項目から追加情報が入力されることとなり、受付処理時の申請情報不足を確実に抑制することができる。なお、上記優先順位は、予め受付用端末31のメモリ等に記憶されているものとする。
【0089】
また、上記優先順位は、受付用端末31のメモリ等に記憶されることに限らず、申請情報用コードQ2に含まれてもよい。このように、優先順位に関する情報を含むように申請情報用コードQ2が変換されるため、受付手段30に対して上記優先順位に関する情報を予め設定することなく、申請に関する重要度の高い未入力項目から追加情報を入力させることができる。
【0090】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)上記実施形態および変形例において、申請システム10は、大使館における申請書に応じたビザ(査証)を発行するシステムに採用されることに限らず、例えば、パスポートの申請等、申請者が申請者端末を用いて作成した申請書を受け付けて所定の許可証を発行するシステムに採用されてもよい。また、当該申請システム10は、例えば、給付金の申請等、申請者が申請者端末を用いて作成した申請書を受け付けるだけで許可証等を発行しないシステムに採用されてもよい。この場合、受領書を発行する場合には上記受領書発行処理がなされ、上記ビザ発行処理に対してビザ生成処理等が廃止された受付処理がなされることとなる。
【0091】
(2)上記実施形態および変形例において、申請者により入力される申請情報は、申請用紙41および補足用紙42等の紙媒体に印刷されて表示されることに限らず、例えば、携帯端末のモニタ等の表示媒体に表示されてもよい。
【0092】
(3)上記実施形態および変形例において、申請手段20にて実施される申請前処理は、申請者端末21にて実行されてもよいし、管理サーバー22にて実行されてその内容が申請者端末21のモニタ21aに表示されてもよい。
【0093】
(4)上記ステップS131では、入力された全ての申請情報および申請書No.を所定の規定に基づき申請情報用コードQ2としてコード化するためのコードデータが作成されることに限らず、申請書No.と必要な申請情報のみをコード化するためのコードデータが作成されてもよい。
【0094】
(5)上記実施形態および変形例において、申請情報を入力するための入力項目は、「氏名」、「住所」および「生年月日」に限らず、例えば、「職業」や「電話番号」等であってもよい。
【0095】
(6)上記実施形態および変形例において、受付用端末31のモニタ31aに表示される申請情報確認・修正画面55では、未入力項目に関連する情報の表示色が他の入力項目に対して変更して表示されることに限らず、未入力項目に関連する情報の表示方法が他の入力項目に対して変更して表示される等、他の入力項目に対して視覚的に変更して表示されてもよい。このようにしても、未入力項目が明確になり、受付者による追加情報の入力が促されるので、未入力項目の情報コード化に起因する受付処理時の申請情報不足を抑制することができる。
【0096】
(7)上記実施形態および変形例において、受付手段30には、コードリーダ32により申請情報用コードQ2を読み取ることで未入力項目が取得されるとその旨を報知する報知手段が設けてもよい。この報知手段としては、例えば、警告音を発生可能なブザーや報知時に振動するバイブレータ等があげられる。これにより、受付者に対して未入力項目の存在を確実に認識させて、受付者による追加情報の入力を確実に促すことができる。
【符号の説明】
【0097】
10…申請システム
20…申請手段
21…申請者端末(申請側入力手段)
21a…モニタ
22…管理サーバー
23…プリンタ(申請側表示手段)
30…受付手段
31…受付用端末(受付側入力手段,受付側表示手段)
31a…モニタ(受付側表示手段)
32…コードリーダ(読取手段)
33…プリンタ
41…申請用紙(表示媒体)
42…補足用紙(表示媒体)
43…受領書
44…ビザ
52…申請情報入力画面
53…申請情報確認画面
54…アクション画面
55…申請情報確認・修正画面
C…カーソル
Q1…識別用コード
Q2…申請情報用コード
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報コードを読み取ることにより申請情報を受け付ける申請システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報コードを読み取ることにより申請情報を受け付ける申請システムに関する技術として、下記特許文献1に示す許可証発行システムが知られている。この許可証発行システムでは、受付端末装置において、申請書が受け付けられると、オペレータ入力により受理番号付の申請書記載情報が生成されて、サーバーコンピュータ装置に送信されるとともに、バーコード形式の受理番号を付したラベルが印刷される。また、審査端末装置においては、上記ラベルが貼り付けられた申請書のバーコード形式の受理番号がバーコードリーダにて読み取られると、読み取った受理番号を検索キーとしてサーバーコンピュータ装置から対応する受理番号付の申請書記載情報が取得されて、申請に応じた許可又は不許可の審査結果がサーバーコンピュータ装置へ送信される。そして、サーバーコンピュータ装置により、審査結果が許可となった受理番号に対応する申請書記載情報に関して、許可証発行のための発行番号が順に生成される。
【0003】
また、発行端末装置においては、申請書に付されたバーコード形式の受理番号がバーコードリーダにて読み取られて、この読み取った受理番号を検索キーとしてサーバーコンピュータ装置から上記発行番号が付加された受理番号に対応する許可内容が取得されると、当該許可内容に応じた許可証がプリンタにより印刷されて発行される。これにより、発行管理装置と一台の端末装置とを用いた構成とし、受付段階で付される受理番号を基にして、一台の端末装置を使用した審査、許可証の発行等が実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−268085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1に示すような構成では、申請書類の識別番号を単に情報コード化(バーコード化)したに過ぎず、入力項目の内容まで情報コード化はされていない。また、各入力項目および対応する入力内容を単に情報コード化する場合には、入力必須項目などに対して未入力の項目があると、申請情報が不足していると警告されて入力処理が完了しないために、不足情報が新たに入力されるまで申請情報の情報コード化が完了しない。特に、初めての申請のために記載すべき内容が分からない等の理由により未入力項目があると、上述のような情報コード化ができず、情報コードを使用した申請ができない。さらに、未入力項目があった場合に情報コード化が可能であっても、どの項目が未入力項目か情報コードを読取った側では知ることができない、といった課題があった。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、申請情報に未入力項目がある場合でも情報コードを作成し、この情報コードを読み取ることで未入力項目を把握したうえで申請情報を受け付ける申請システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の申請システムでは、申請者が申請者端末から入力した申請情報を表示媒体に表示する申請手段と、受付者が前記表示媒体に表示された前記申請情報を受け付ける受付手段と、を有する申請システムであって、前記申請手段は、前記申請者が複数の入力項目に前記申請情報をそれぞれ入力するための申請側入力手段と、前記複数の入力項目に対して入力されるべき情報が入力されていない項目を未入力項目としてチェックするチェック手段と、前記申請側入力手段により入力された前記申請情報のうちの少なくとも一部と、前記チェック手段により未入力項目がチェックされた場合にこの未入力項目とを情報コードに変換する変換手段と、前記申請情報および前記情報コードを前記表示媒体に表示する申請側表示手段と、を備え、前記受付手段は、前記表示媒体に表示された前記情報コードを読み取る読取手段と、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで取得された情報を表示可能な受付側表示手段と、前記受付側表示手段により前記未入力項目が表示される場合にこの未入力項目に対して前記受付者が追加情報を入力可能な受付側入力手段と、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで取得された前記申請情報と、前記受付側入力手段により前記追加情報が入力された場合にこの追加情報とに基づいて受付処理を実施する受付処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の申請システムにおいて、前記受付側表示手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで取得された情報に基づいて前記未入力項目の有無を表示することを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の申請システムにおいて、前記受付側表示手段は、前記未入力項目に関連する情報を他の入力項目に対して視覚的に変更して表示することを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3に記載の申請システムにおいて、前記受付側表示手段は、前記未入力項目に関連する情報の表示色を他の入力項目に対して変更して表示することを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の申請システムにおいて、前記受付側表示手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで前記未入力項目が取得されると、この未入力項目に対して、前記受付側入力手段による入力位置を示すカーソルを移動させて表示することを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明は、請求項5に記載の申請システムにおいて、前記受付側表示手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで複数の前記未入力項目が取得された場合に、これら各未入力項目のうちのいずれかを選択してこの選択された未入力項目に対して前記カーソルを移動させて表示する選択手段を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明は、請求項5に記載の申請システムにおいて、前記複数の入力項目には申請に関する重要度に応じて予め優先順位が設定されており、前記受付側表示手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで複数の前記未入力項目が取得された場合に、前記優先順位の高い未入力項目から前記カーソルを移動させて表示することを特徴とする。
【0014】
請求項8の発明は、請求項7に記載の申請システムにおいて、前記変換手段は、前記優先順位に関する情報を含むように前記情報コードを変換することを特徴とする。
【0015】
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の申請システムにおいて、前記受付手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで前記未入力項目が取得されるとその旨を報知する報知手段を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の申請システムにおいて、前記表示媒体は、前記申請情報のうち少なくとも一部と、他の表示媒体と識別するための識別情報とが印刷される申請用紙と、当該識別情報および前記情報コードが印刷される補足用紙と、を備え、前記受付処理手段は、前記申請用紙の前記識別情報と前記補足用紙の前記識別情報とが一致する場合に前記受付処理を実施することを特徴とする。
【0017】
請求項11の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の申請システムにおいて、前記申請手段は、前記申請側入力手段により入力された前記申請情報を記憶する記憶手段を備え、前記申請側入力手段は、前記記憶手段から取得した前記申請情報の少なくとも一部を当該申請側入力手段にて入力された申請情報として流用可能に構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
請求項1の発明では、申請手段は、申請者が複数の入力項目に申請情報をそれぞれ入力するための申請側入力手段と、未入力項目をチェックするチェック手段と、入力された申請情報のうちの少なくとも一部と未入力項目がチェックされた場合にこの未入力項目とを情報コードに変換する変換手段と、申請情報および情報コードを表示媒体に表示する申請側表示手段と、を備えている。また、受付手段は、表示媒体に表示された情報コードを読み取る読取手段と、情報コードを読み取ることで取得された情報を表示可能な受付側表示手段と、未入力項目が表示される場合にこの未入力項目に対して受付者が追加情報を入力可能な受付側入力手段と、読取手段により取得された申請情報と追加情報が入力された場合にこの追加情報とに基づいて受付処理を実施する受付処理手段と、を備えている。
【0019】
これにより、受付手段において、表示媒体に表示された情報コードを読取手段により読み取ることで、申請情報のうちの少なくとも一部が取得されて円滑に受付処理を実施することができる。特に、申請手段において未入力項目がある申請情報を情報コードに変換しても、受付手段において受付側表示手段に表示された未入力項目により受付者による追加情報の入力が促されるので、未入力項目の情報コード化に起因する受付処理時の申請情報不足を抑制することができる。
したがって、申請情報に未入力項目がある場合でも情報コードを作成し、この情報コードを読み取ることで未入力項目を把握したうえで申請情報を受け付けることができる。
【0020】
請求項2の発明では、受付側表示手段により、読取手段により情報コードを読み取ることで取得された情報に基づいて未入力項目の有無が表示されるため、受付者による追加情報の入力が確実に促されるので、未入力項目の情報コード化に起因する受付処理時の申請情報不足を確実に抑制することができる。
【0021】
請求項3の発明では、受付側表示手段により、未入力項目に関連する情報が他の入力項目に対して視覚的に変更して表示されるため、未入力項目が明確になり、受付者による追加情報の入力が確実に促されるので、未入力項目の情報コード化に起因する受付処理時の申請情報不足を確実に抑制することができる。
【0022】
請求項4の発明では、受付側表示手段により、未入力項目に関連する情報の表示色が他の入力項目に対して変更して表示されるため、未入力項目がより明確になり、受付者による追加情報の入力が確実に促されるので、未入力項目の情報コード化に起因する受付処理時の申請情報不足を確実に抑制することができる。
【0023】
請求項5の発明では、読取手段により情報コードを読み取ることで未入力項目が取得されると、受付側表示手段により、この未入力項目にカーソルが移動して表示される。これにより、受付者による追加情報の入力が促されるとともに、この入力作業を容易に実施することができる。
【0024】
請求項6の発明では、受付側表示手段には、読取手段により情報コードを読み取ることで複数の未入力項目が取得された場合に、これら各未入力項目のうちのいずれかを選択してこの選択された未入力項目に対してカーソルを移動させて表示する選択手段が設けられている。これにより、未入力項目が複数取得された場合でも、受付者は、所望の未入力項目を容易に選択して追加情報を入力することができる。
【0025】
請求項7の発明では、読取手段により情報コードを読み取ることで複数の未入力項目が取得された場合に、受付側表示手段により、優先順位の高い未入力項目からカーソルが移動して表示される。このため、受付者により申請に関する重要度の高い未入力項目から追加情報が入力されることとなり、受付処理時の申請情報不足を確実に抑制することができる。
【0026】
請求項8の発明では、変換手段により、優先順位に関する情報を含むように情報コードが変換されるため、受付手段に対して上記優先順位に関する情報を予め設定することなく、申請に関する重要度の高い未入力項目から追加情報を入力させることができる。
【0027】
請求項9の発明では、受付手段には、読取手段により情報コードを読み取ることで未入力項目が取得されるとその旨を報知する報知手段が設けられているため、受付者に対して未入力項目の存在を確実に認識させて、受付者による追加情報の入力を確実に促すことができる。
【0028】
請求項10の発明では、表示媒体は、申請情報のうち少なくとも一部と識別情報とが印刷される申請用紙と、当該識別情報および情報コードが印刷される補足用紙と、を備えている。そして、申請用紙の識別情報と補足用紙の識別情報とが一致する場合に、受付処理手段により受付処理が実施される。これにより、例えば、従来の申請用紙に加えて上記情報コードが印刷された補足用紙を表示媒体として申請する場合など、表示媒体として申請に関する用紙が複数枚になる場合であっても、各識別情報が一致するか否かを判断することで、誤った申請用紙および補足用紙の組み合わせによる受付処理をなくすことができる。
【0029】
請求項11の発明では、記憶手段には申請側入力手段により入力された申請情報が記憶されており、申請側入力手段は、記憶手段から取得した申請情報の少なくとも一部を当該申請側入力手段にて入力された申請情報として流用可能に構成される。これにより、同じ内容の申請を行う場合には、対象の申請情報を記憶手段から取得するだけでよいので、申請者による申請情報の入力を容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本実施形態に係る申請システムの構成を概略的に例示するブロック図である。
【図2】申請手段にて実行される申請前処理の流れを例示するフローチャートの一部である。
【図3】申請手段にて実行される申請前処理の流れを例示するフローチャートの一部である。
【図4】申請書イメージ表示・印刷処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。
【図5】メール送信処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。
【図6】ダウンロード処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。
【図7】電子文章生成処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。
【図8】申請前処理において申請者端末に表示される初期画面を概略的に示す説明図である。
【図9】申請前処理において申請者端末に表示される申請情報入力画面を概略的に示す説明図である。
【図10】図9の申請情報入力画面にてエラー内容が表示された状態を示す説明図である。
【図11】図9の申請情報入力画面にて次画面遷移確認用ダイアログが表示された状態を示す説明図である。
【図12】申請前処理において申請者端末に表示される申請情報確認画面を概略的に示す説明図である。
【図13】図12の申請情報確認画面にて未入力項目の内容が表示された状態を示す説明図である。
【図14】申請前処理において申請者端末に表示されるアクション画面を概略的に示す説明図である。
【図15】申請用紙の表示内容を概略的に説明する説明図である。
【図16】補足用紙の表示内容を概略的に説明する説明図である。
【図17】受付手段にて実行される受付処理における受領書発行処理の流れを例示するフローチャートの一部である。
【図18】受付手段にて実行される受付処理における受領書発行処理の流れを例示するフローチャートの一部である。
【図19】受付手段にて実行される受付処理におけるビザ発行処理の流れを例示するフローチャートの一部である。
【図20】ビザ発行処理において受付用端末に表示される申請情報確認・修正画面を概略的に示す説明図である。
【図21】図20の申請情報確認・修正画面にて未入力項目が明示された状態を示す説明図である。
【図22】本実施形態の第1変形例に係る申請用紙の表示内容を概略的に説明する説明図である。
【図23】本実施形態の第2変形例に係る申請情報確認・修正画面を概略的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の申請システムを具現化した一実施形態について図を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る申請システム10の構成を概略的に例示するブロック図である。
本実施形態に係る申請システム10は、申請者が申請者端末21を用いて申請書類として申請用紙41等を作成し、受付者がこの申請用紙41等を受け付けるシステムとして構成されている。本実施形態では、例えば、大使館において申請用紙41等に応じてビザ(査証)を発行するシステムとして当該申請システム10が採用される場合について説明する。
【0032】
当該申請システム10は、図1に示すように、申請者が申請者端末21から入力した申請情報を申請用紙41等に印刷(表示)する申請前処理を実行するための申請手段20と、受付者が申請用紙41等に表示された申請情報を受け付ける受付処理を実行するための受付手段30とを備えている。
【0033】
申請手段20では、申請者がインターネット等のネットワークNに接続されている申請者端末21のキーボードを操作して管理サーバー22にて管理される所定の申請用サイトに接続することで、上記申請前処理が開始されることとなる。なお、本実施形態では、申請者端末21は、申請者が所有するパーソナルコンピュータでもよいし、申請用として大使館や申請に関連する受付場所等に設置される専用端末であってもよい。また、管理サーバー22は、受付者側である大使館または委託された管理業者によって管理されている。また、申請者端末21にはプリンタ23が接続されており、このプリンタ23は、上記申請前処理によって入力された申請情報等を申請用紙41等に印刷(表示)する申請側表示手段として機能するものである。
【0034】
受付手段30では、大使館職員等の受付者が受付用端末31を操作して、申請者から申請された申請用紙41等に印刷された申請情報を読み取るために、上記受付処理が実行されることとなる。受付用端末31にはコードリーダ32が接続されており、このコードリーダ32は、申請用紙41等に印刷された識別用コードQ1や申請情報用コードQ2(後述する)を光学的に読み取る読取手段として機能するものである。また、受付用端末31にはプリンタ33が接続されており、このプリンタ33は、上記受付処理によって受領書43やビザ44を印刷して発行する発行手段として機能するものである。
【0035】
次に、申請手段20にて実行される申請前処理について、図を参照して説明する。図2および図3は、申請手段20にて実行される申請前処理の流れを例示するフローチャートである。図4は、申請書イメージ表示・印刷処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。図5は、メール送信処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。図6は、ダウンロード処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。図7は、電子文章生成処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。図8は、申請前処理において申請者端末21に表示される初期画面51を概略的に示す説明図である。図9は、申請前処理において申請者端末21に表示される申請情報入力画面52を概略的に示す説明図である。図10は、図9の申請情報入力画面52にてエラー内容が表示された状態を示す説明図である。図11は、図9の申請情報入力画面52にて次画面遷移確認用ダイアログが表示された状態を示す説明図である。図12は、申請前処理において申請者端末21に表示される申請情報確認画面53を概略的に示す説明図である。図13は、図12の申請情報確認画面53にて未入力項目の内容が表示された状態を示す説明図である。図14は、申請前処理において申請者端末21に表示されるアクション画面54を概略的に示す説明図である。図15は、申請用紙41の表示内容を概略的に説明する説明図である。図16は、補足用紙42の表示内容を概略的に説明する説明図である。
【0036】
申請者が申請者端末21を操作してネットワークNを介し管理サーバー22にて管理される所定の申請用サイトに接続すると、図8に示す初期画面51が申請者端末21のモニタ21aに表示され、申請者により「申請書の作成」が選択されると、申請前処理が開始される。この申請前処理では、まず、図2のステップS101において、入力画面表示処理がなされる。この処理では、図9に例示するように、申請情報を入力するための申請情報入力画面52が申請者端末21のモニタ21aに表示される。
【0037】
本実施形態では、申請情報を入力するための入力項目として、例えば、「氏名」、「住所」および「生年月日」が設定されており、このうち「氏名」および「生年月日」が入力必須項目として設定されている。そのため、申請情報入力画面52では、「氏名」、「住所」および「生年月日」の表示の近傍に「氏名」、「住所」および「生年月日」に関する情報を入力するための入力領域52a〜52cが表示される。これら各入力領域52a〜52cのいずれかにカーソルCを移動させることで、当該入力領域に対して申請者端末21におけるキーボードの操作に応じた情報の入力が可能となる。また、申請情報入力画面52には、後述する「申請情報のアップロード」や「戻る」、「取消」および「確認画面へ」を選択(クリック)するためのボタン表示が表示されている。
【0038】
上述のように申請情報入力画面52が表示されると、ステップS103において申請情報のアップロードが選択されたか否かについて判定される。ここで、後述するように前回以前の申請前処理により申請情報が申請者端末21にダウンロードされており、申請者により申請者端末21の「申請情報のアップロード」が選択されると、ステップS103にてYesと判定される。続いて、ステップS105にて対象ファイルの指定ダイアログ表示処理がなされ、申請者端末21にダウンロードされていた申請情報がファイル毎に表示される。そして、申請者が対象のファイルを選択すると(S107)、ステップS109にて入力情報セット処理がなされ、選択されたファイルの申請情報がアップロードされて対応する入力領域52a〜52cにそれぞれセットされて表示される。
【0039】
上述のようにアップロードされた申請情報が入力領域52a〜52cにそれぞれセットされて表示されるか、申請情報をアップロードすることなく申請者の操作に応じて申請情報が各入力領域52a〜52cに入力されると(S111)、申請者による「確認画面へ」ボタンのクリック(S113)に応じて、ステップS115において、入力項目にエラーが有るか否かについて判定される。ここで、例えば図10に例示するように、「生年月日」の入力領域52cに対して、未来の日付が入力されている状態で「確認画面へ」ボタンがクリックされると、入力項目にエラーが有るとして、ステップS115にてYesと判定される。そして、ステップS117にてエラー内容表示処理がなされて、この段階では、図10に例示するようにエラー内容を示すダイアログ52dが申請情報入力画面52にて表示される。これにより、申請者に対して入力情報の修正が促されることとなる。なお、申請者端末21は、特許請求の範囲に記載の「申請側入力手段」の一例に相当し得る。
【0040】
一方、各入力領域52a〜52cに入力された情報にエラーがない場合には(S115でNo)、ステップS119において、入力必須項目が未入力であるか否かについて判定される。ここで、例えば図11に例示するように、入力必須項目である「生年月日」の入力領域52cに入力されるべき情報が何も入力されていない状態で「確認画面へ」ボタンがクリックされると、この入力必須項目が未入力の項目であるとして、ステップS119にてYesと判定される。
【0041】
そして、ステップS121にて次画面遷移確認用ダイアログ表示処理がなされる。この処理では、図11に例示するように次画面への遷移を確認するためのダイアログ52eが申請情報入力画面52にて表示されることで、申請者に対して入力必須項目を未入力のままで次の作業に進むか否かの判断が促されることとなる。ここで、申請者が未入力と判定された入力必須項目を入力するためにダイアログ52eの「いいえ」がクリックされると、ステップS123にてNoと判定されて、申請者による情報入力を待つ状態になる。
【0042】
上述したステップS119において、全ての入力必須項目が入力済みであることからNoと判定されると、図3のステップS125において、確認画面表示処理がなされる。この処理では、図12に例示するように、入力した申請情報を確認するための申請情報確認画面53が申請者端末21のモニタ21aに表示される。また、上述したステップS123において、申請者が入力必須項目を未入力のままで次の作業に進むためにダイアログ52eの「はい」がクリックされてYesと判定されると、上記確認画面表示処理がなされる。この段階では、図13に例示するように、上記申請情報確認画面53に対して、未入力である入力必須項目が明示されるとともに、その入力領域の表示色が他の入力領域に対して視覚的に注意を引く表示色に変更される。
【0043】
上述のように申請情報確認画面53が表示された後、申請者が当該申請情報確認画面53に表示された申請情報を修正するために、申請者により申請情報確認画面53に表示された「戻る」ボタンがクリックされると(S127でYes)、上記ステップS101からの処理がなされる。一方、申請情報確認画面53に表示された申請情報で作業を進めるために、申請者により申請情報確認画面53に表示された「進む」ボタンがクリックされると(S127でNo)、ステップS129にて申請書No.採番処理がなされ、他の申請者が申請する申請書と区別する識別情報として固有の申請書No.が採番される。
【0044】
次に、ステップS131において、申請情報用コードデータ作成処理がなされる。この処理では、上述のように入力された申請情報および申請書No.を所定の規定に基づき申請情報用コードQ2としてコード化して変換するためのコードデータが作成される。なお、本実施形態では、申請情報用コードQ2および後述する識別用コードQ1として、QRコード(登録商標)が採用されている。また、ステップS131を実行する手段は、特許請求の範囲に記載の「変換手段」の一例に相当し得る。
【0045】
続いて、ステップS133において、アクション画面表示処理がなされる。この処理では、図14に例示するように、入力された申請情報に基づいて作成される申請用紙41および補足用紙42の出力形式を選択するためのアクション画面54が申請者端末21のモニタ21aに表示される。本実施形態では、出力形式として、「表示/印刷」、「メール送信」および「ダウンロード」が設定されており、アクション画面54には、「表示/印刷」、「メール送信」および「ダウンロード」を選択(クリック)するためのボタン表示54a〜54cや当該申請前処理を終了するための「閉じる」ボタン54dが表示されている。
【0046】
ここで、「表示/印刷」ボタン54aは、申請用紙41および補足用紙42をPDF形式で表示するとともにプリンタ23により印刷するときに選択されるものである。また、「メール送信」ボタン54bは、申請用紙41および補足用紙42に対応する電子文章を他の端末にメール送信するときに選択されるものである。また、「ダウンロード」ボタン54cは、申請用紙41および補足用紙42を作成するために入力された申請情報を、次回以降の申請時に流用できるように申請者端末21にダウンロードするときに選択されるものである。
【0047】
上述のようにアクション画面54が表示されている状態では、申請者によりいずれかのボタン54a〜54dがクリックされるまで、ステップS135、S137、S139、S141にてNoとの判定が繰り返される。そして、申請者により「表示/印刷」ボタン54aがクリックされると、ステップS135にてYesと判定されて、ステップS200にて申請書イメージ表示・印刷処理のサブルーチンが実行される。このサブルーチンでは、まず、図4のステップS500において、電子文章生成処理のサブルーチンが実行される。このサブルーチンでは、図7のステップS501において、識別用コード生成処理がなされる。この処理では、上記ステップS129にて採番された申請書No.が識別用コードQ1としてコード化される。
【0048】
次に、ステップS503において、申請情報に未入力項目があるか否かについて判定される。ここで、上記ステップS123にてYesと判定されて入力必須項目が未入力のままになっている場合には(S503でYes)、ステップS505にてチェック情報出力処理がなされ、申請用紙41における未入力項目に対してチェック表示するためのチェック情報が、申請用紙41の書式フォーマットへの表示のために出力される。なお、ステップS505を実行する手段は、特許請求の範囲に記載の「チェック手段」の一例に相当し得る。
【0049】
このようにチェック情報が出力されるか、未入力項目がないため上記ステップS503にてNoと判定されると、ステップS507にて識別用コード出力処理がなされて、ステップS501にてコード化された識別用コードQ1が申請用紙41の書式フォーマットへの表示のために出力される。次に、ステップS509にて申請情報出力処理がなされて、入力された申請情報が申請用紙41の書式フォーマットへの表示のために出力される。なお、ステップS503からステップS509までの処理は、申請用紙41に相当する電子文章を生成するための処理である。
【0050】
続いて、ステップS511において、申請情報に未入力項目があるか否かについて判定され、上述のように入力必須項目が未入力のままになっている場合には(S511でYes)、ステップS513にて未入力項目名出力処理がなされ、上述のように「生年月日」が未入力であればこの項目名が未入力項目名として補足用紙42の書式フォーマットへの表示のために出力される。そして、ステップS515にてチェック情報出力処理がなされ、補足用紙42において未入力項目等がある旨を示すためのチェック情報が補足用紙42の書式フォーマットへの表示のために出力される。このように未入力項目名およびチェック情報が出力されるか、未入力項目がないため上記ステップS511にてNoと判定されると、ステップS517にて申請用情報コード出力処理がなされて、ステップS131にて作成されたコードデータに基づいて生成された申請情報用コードQ2が補足用紙42の書式フォーマットへの表示のために出力される。なお、ステップS511からステップS517までの処理は、補足用紙42に相当する電子文章を生成するための処理である。
【0051】
次に、ステップS519にてファイル名付与処理がなされ、申請用紙41および補足用紙42をPDF形式のデータとして保存するためのデフォルトでのファイル名が、「申請者名」に作成日時を付加して付与される。具体的には、例えば、デフォルトでのファイル名は、「申請者名+作成日時.pdf」として付与される。そして、ステップS521にて電子文章の出力処理がなされ、上述のようにファイル名が付与された申請用紙41および補足用紙42のPDF形式のデータが電子文章として出力されて、ステップS500における電子文章生成処理のサブルーチンが終了する。
【0052】
上述のように図4のステップS500における電子文章生成処理がなされて、申請用紙41および補足用紙42のPDF形式のデータが電子文章として出力されると、図4のステップS201において電子文章表示処理がなされる。この処理では、上述のように生成された電子文章に応じて、申請用紙41および補足用紙42が申請者端末21のモニタ21aに表示される。
【0053】
ここで、申請用紙41には、図15に例示するように、上記ステップS509にて出力された申請情報に応じて、「氏名」および「住所」に対応する申請情報がそれぞれ表示される。このとき、上述したように「生年月日」が未入力項目である場合には、この項目は空欄となり、上記ステップS505にて出力されたチェック情報に応じて、当該未入力項目の近傍にチェック表示41aがなされる。また、申請用紙41には、申請書No.の表示と、上記ステップS507にて出力された識別用コードQ1とが表示される。
【0054】
また、補足用紙42には、図16に例示するように、申請書No.と入力された申請情報のうち入力必須項目である「氏名」とその入力情報とがそれぞれ表示される。この補足用紙42には、未入力項目の有無を明確にするために、「必須項目への未入力項目または、手書き修正項目があります。」という文章と、「必須項目への未入力項目または、手書き修正項目はありません。」という文章と、それぞれの文章の近傍にチェックボックス42a,42bとが表示されている。これら両チェックボックス42a,42bは、いずれか一方にチェック表示がされることとなる。ここで、上述したように未入力項目がある場合には、上記ステップS515にて出力されたチェック情報に応じて、チェックボックス42aにチェック表示がされる。また、補足用紙42には、未入力項目の対象を明確にするために、所定の記載欄42cに上記ステップS513にて出力された未入力項目名が明示される。さらに、補足用紙42には、上記ステップS517にて出力された申請情報用コードQ2が表示される。
【0055】
そして、PDF表示される申請用紙41および補足用紙42に対して申請者が印刷指示を選択することで、ステップS203にて印刷処理がなされて申請用紙41および補足用紙42がプリンタ23により印刷されて出力される。なお、本実施形態では、上記印刷処理は、Adobe Systems社のアクロバットリーダー(Acrobat Reader)を使用して表示された申請用紙41および補足用紙42に対する印刷指示に応じて実行されるが、例えば、他のアプリケーションにてモニタ21aに表示された申請用紙41および補足用紙42をプリンタ23により印刷して出力してもよい。これにより、ステップS200における申請書イメージ表示・印刷処理のサブルーチンが終了し、再びステップS133にてアクション画面54を表示する処理がなされる。
【0056】
また、上述のようにアクション画面54が表示されている状態において、申請者により「メール送信」ボタン54bがクリックされると、ステップS137にてYesと判定されて、ステップS300にてメール送信処理のサブルーチンが実行される。このサブルーチンでは、まず、図5のステップS500にて上述した電子文章生成処理のサブルーチンが実行されて申請用紙41および補足用紙42のPDF形式のデータが電子文章として生成されると、ステップS301にて電子文章変換処理がなされる。この処理では、セキュリティ対策として上記電子文章に対して所定のパスワードが設定され、この電子文章がZIP形式に変換される。
【0057】
次に、ステップS303において、メール送信準備処理がなされる。この処理では、例えば、メールサブジェクトが「VISA Application 申請名+作成日時」として設定され、SMTPサーバー名およびメール本文が所定の設定ファイルから取得され、メール送信元アドレスおよびメール返信先アドレスが本システム管理者アドレスとして設定される。また、申請者が申請者端末21のキーボードの操作により画面入力したメールアドレスがメール送信先アドレスとして設定され、上記ステップS301にて変換されたZIP形式の電子文章がメールに添付される。
【0058】
そして、ステップS305にてメール送信処理がなされ、上述のように作成されたメールが申請者の指示によりメール送信される。そして、ステップS307にてSMTPサーバーでの受付が完了したか否かについて判定され、受付完了していれば(S307でYes)、ステップS309にてメール送信完了の報知処理がなされ、メール送信完了の旨がモニタ21aに表示等されることで報知される。一方、SMTPサーバーでの受付が完了しない状態になると(S307でNo)、ステップS311にてメール送信失敗の報知処理がなされ、メール送信失敗の旨がモニタ21aに表示等されることで報知される。これにより、ステップS300におけるメール送信処理のサブルーチンが終了し、再びステップS133にてアクション画面54を表示する処理がなされる。
【0059】
申請者は、上述のように送信されたメールを、申請者端末21と異なる所定の端末にて受信することで、このメールに添付された電子文章を当該所定の端末にて表示・印刷等することができる。
【0060】
また、上述のようにアクション画面54が表示されている状態において、申請者により「ダウンロード」ボタン54cがクリックされると、ステップS139にてYesと判定されて、ステップS400にてダウンロード処理のサブルーチンが実行される。このサブルーチンでは、まず、図6のステップS401において、デフォルトファイル名作成処理がなされ、申請情報を保存するためのデフォルトファイル名が、例えば、「申請者名+作成日時.dat」として作成される。次に、ステップS403にてダウンロード用ファイル生成処理がなされ、申請情報として入力された情報がダウンロード用ファイルとして生成される。続いて、ステップS405にて保存先及びファイル名の指定ダイアログ表示処理がなされ、申請者端末21における保存先及びファイル名を確認するための指定ダイアログが表示される。そして、申請者により、指定された保存先及びファイル名か変更された保存先またはファイル名にて保存指示がなされると、ステップS407にてYesと判定される。そして、ステップS409にてダウンロード処理がなされて、上記ダウンロード用ファイルが上記保存先に上記ファイル名で保存(記憶)される。これにより、ステップS400におけるダウンロード処理のサブルーチンが終了し、再びステップS133にてアクション画面54を表示する処理がなされる。
【0061】
そして、アクション画面54が表示された状態で、申請者により「閉じる」ボタン54dがクリックされると、申請手段20による当該申請前処理が終了する。
【0062】
このように申請前処理を実行することで印刷された申請用紙41に未入力項目がある場合には、申請者によりその未入力項目に対応する記入欄に手書きで申請情報を記入することで、申請書類の作成が完了する。
【0063】
次に、受付手段30にて実行される受付処理について、図を参照して説明する。図17および図18は、受付手段30にて実行される受付処理における受領書発行処理の流れを例示するフローチャートである。図19は、受付手段30にて実行される受付処理におけるビザ発行処理の流れを例示するフローチャートの一部である。図20は、ビザ発行処理において受付用端末31に表示される申請情報確認・修正画面55を概略的に示す説明図である。図21は、図20の申請情報確認・修正画面55にて未入力項目が明示された状態を示す説明図である。
【0064】
本実施形態における受付処理は、申請者に対して受領書43を発行するための受領書発行処理と、申請者に対してビザ44を発行するためのビザ発行処理とからなる。当該受付処理では、受付用端末31にて従来使用していた既存受付システムを利用するために、この既存受付システムと、識別用コードQ1および申請情報用コードQ2を読み取ることで受付作業を簡易化する新たな連携システムとが併用される。ここで、既存受付システムとは、申請書No.や識別用コードQ1を除く申請用紙41に相当する申請書類を受付対象とする受付システムである。すなわち、既存受付システムでは、申請書類に記載された申請情報を受付者が手入力等することで、申請情報やビザ発行等に関するデータが蓄積されている。
【0065】
まず、受領書発行処理について、図17および図18のフローチャートを用いて説明する。ステップS601,603にて上述した既存受付システムおよび連携システムが起動している状態において、上述のように作成された申請用紙41および補足用紙42が申請者により受付者に対して提出されると、受付者によるコードリーダ32の操作に応じて、ステップS605にて情報コード読取処理がなされる。そして、情報コードの読み取りが成功し、この読み取った情報コードが識別用コードQ1である場合には、ステップS607にてYesと判定される。
【0066】
なお、コードリーダ32により読み取られた情報コードが識別用コードQ1でない場合、または、情報コードの読み取りに失敗した場合には、ステップS607にてNoと判定される。そして、ステップS609にて警告表示処理がなされ、例えば、「申請用紙に表示された情報コードを読み取ってください」等の表示が受付用端末31のモニタ31aに表示され、受付者に対して識別用コードQ1の読み取り作業が促されて、ステップS605からの処理がなされる。なお、受付用端末31およびモニタ31aは、特許請求の範囲に記載の「受付側表示手段」の一例に相当し得る。
【0067】
上述のように識別用コードQ1が読み取られた後に、受付者によるコードリーダ32の操作に応じて、ステップS611にて情報コード読取処理がなされる。そして、情報コードの読み取りが成功し、この読み取った情報コードが申請情報用コードQ2である場合には、ステップS613にてYesと判定される。なお、コードリーダ32により読み取られた情報コードが申請情報用コードQ2でない場合、または、情報コードの読み取りに失敗した場合には、ステップS613にてNoと判定される。そして、ステップS615にて警告表示処理がなされ、例えば、「補足用紙に表示された情報コードを読み取ってください」等の表示が受付用端末31のモニタ31aに表示され、受付者に対して申請情報用コードQ2の読み取り作業が促されて、ステップS611からの処理がなされる。
【0068】
上述のように申請情報用コードQ2が読み取られると、ステップS617において、ステップS605にて読み取られた識別用コードQ1の申請書No.と、ステップS611にて読み取られた申請情報用コードQ2に含まれる申請書No.とが一致するか否かについて判定される。ここで、両者が一致しない場合には、誤った申請用紙41と補足用紙42との組み合わせであるとして、ステップS617にてNoと判定される。そして、ステップS619にて警告処理がなされ、例えば、「申請書No.が不一致です。申請用紙と補足用紙の組み合わせを確認し、再度、申請用紙と補足用紙の情報コードを読み取ってください」等の表示が受付用端末31のモニタ31aに表示され、受付者に対して申請用紙41および補足用紙42の組み合わせを再確認する作業が促されて、ステップS605からの処理がなされる。
【0069】
一方、ステップS605にて読み取られた識別用コードQ1の申請書No.とステップS611にて読み取られた申請情報用コードQ2に含まれる申請書No.とが一致する場合には、ステップS617にてYesと判定される。次に、図18のステップS621にて受領書発行ボタン表示処理がなされて、受付用端末31のモニタ31aに受領書43を発行するための受領書発行ボタンが表示される。そして、受付者が受領書発行ボタンをクリックすると(S623)、ステップS625にて受領書生成処理がなされて所定の書式の受領書43が生成される。続いて、ステップS627にて受領書発行処理がなされて、プリンタ33により受領書43が印刷される。
【0070】
このように印刷されて発行された受領書43は、申請用紙41および補足用紙42を提出した申請者に対して申請書類が受領された証明として渡されることとなる。また、受付用端末31において、受領書が発行された申請書No.が日付等の情報とともに記憶される。
【0071】
次に、ビザ発行処理について、図17および図19のフローチャートを用いて説明する。このビザ発行処理は、上述のように受領書が発行された申請書No.の申請用紙41および補足用紙42に対して実施される処理である。当該ビザ発行処理では、まず、上述のように図17のステップS601からの処理がなされ、読み取った申請用紙41および補足用紙42の申請書No.が一致すると、ステップS617にてYesと判定される。
【0072】
次に、図19のステップS631において、申請情報セット処理がなされる。この処理では、図20に例示するように、受付用端末31のモニタ31aに表示される申請情報等を確認・修正するための申請情報確認・修正画面55に対して、ステップS611にて読み取った申請情報用コードQ2をデコードすることで得られる申請情報等が、対応する入力領域55a〜55cにそれぞれセットされて表示される。なお、申請情報確認・修正画面55における各入力領域55a〜55cは、上述した申請情報入力画面52における各入力領域52a〜52cに相当する。
【0073】
このとき、図20に例示するように、申請情報用コードQ2に未入力項目が含まれない場合には(S633でNo)、受付者により申請情報の確認等がなされ(S639)、所定の審査を経た後に申請情報確認・修正画面55に表示される「ビザ発行」ボタンがクリックされる(S641)。これにより、ステップS643にてビザ生成処理がなされて、ビザ44を発行するためのデータが生成され、ステップS645にてビザ発行処理がなされて、プリンタ33によりビザ44が印刷されて発行される。なお、上記所定の審査を経た申請書No.の申請用紙41および補足用紙42に対してのみ、当該ビザ発行処理が実施されてもよい。
【0074】
一方、申請情報用コードQ2に未入力項目が含まれる場合には(S633でYes)、ステップS635において、未入力項目名表示処理がなされる。この処理では、未入力項目を明示するため、図21に例示するように、未入力項目の項目名が申請情報確認・修正画面55の所定の記載欄55dに表示される。そして、ステップS637において、未入力項目表示変更処理がなされる。この処理では、未入力項目をより明示するため、図21に例示するように、未入力項目に対応する入力領域の表示色が他の入力項目に対して視覚的に注意を引く表示色に変更して表示される。また、未入力項目表示変更処理では、入力領域に対する入力位置を示すカーソルCが表示色が変更された入力領域に入力可能に表示される。
【0075】
ここで、上述のように「生年月日」に関する情報が未入力である場合には、所定の記載欄55dに「生年月日が未入力です」と表示されるとともに、「生年月日」に対応する入力領域55cの表示色が通常色と異なり例えばグレー色などで表示され、この入力領域55cにカーソルCが表示される(図21参照)。
【0076】
このように未入力項目が明示されることで受付者が未入力項目を把握したうえで、この受付者により、申請用紙41に手書きで記入された申請情報が確認されて、この申請情報確認・修正画面55の未入力項目に対応する入力領域に対して追加情報として申請情報が入力される(S639)。なお、受付用端末31は、特許請求の範囲に記載の「受付側入力手段」および「受付処理手段」の一例に相当し得る。
【0077】
これにより、未入力項目がある申請情報を申請情報用コードQ2として情報コード化する場合でも、申請情報不足をおこすことなく円滑に申請情報を受け付けることができる。特に、従来、既存受付システムの運用時に使用されていた申請書類に対して申請書No.や識別用コードQ1を表示するだけで本実施形態に係る申請用紙41が構成されるので、補足用紙42を新たに受付対象とするだけで、既存受付システムを有効に活用することができる。
【0078】
以上説明したように、本実施形態に係る申請システム10では、申請手段20は、申請者が複数の入力項目に申請情報をそれぞれ入力するための申請者端末21であって、未入力項目をチェックし、入力された申請情報と未入力項目がチェックされた場合にこの未入力項目とを申請情報用コードQ2に変換する申請者端末21と、申請情報および申請情報用コードQ2を申請用紙41および補足用紙42に印刷して表示するプリンタ23と、を備えている。また、受付手段30は、補足用紙42に表示された申請情報用コードQ2を読み取るコードリーダ32と、申請情報用コードQ2を読み取ることで取得された情報を表示し、未入力項目が表示される場合にこの未入力項目に対して受付者が追加情報を入力可能な受付用端末31であって、コードリーダ32により取得された申請情報と追加情報が入力された場合にこの追加情報とに基づいて受付処理を実施する受付用端末31と、を備えている。
【0079】
これにより、受付手段30において、補足用紙42に表示された申請情報用コードQ2をコードリーダ32により読み取ることで、申請情報等が取得されて円滑に上記受付処理を実施することができる。特に、申請手段20において未入力項目がある申請情報を申請情報用コードQ2に変換しても、受付用端末31のモニタ31aにおいて申請情報確認・修正画面55に表示された未入力項目により受付者による追加情報の入力が促されるので、未入力項目の情報コード化に起因する受付処理時の申請情報不足を抑制することができる。
したがって、申請情報に未入力項目がある場合でも申請情報用コードQ2を作成し、この申請情報用コードQ2を読み取ることで未入力項目を把握したうえで申請情報を受け付けることができる。
【0080】
また、本実施形態に係る申請システム10では、受付用端末31のモニタ31aに表示される申請情報確認・修正画面55により、コードリーダ32により申請情報用コードQ2を読み取ることで取得された情報に基づいて未入力項目の有無が記載欄55dに表示されるため(S635)、受付者による追加情報の入力が確実に促されるので、未入力項目の情報コード化に起因する受付処理時の申請情報不足を確実に抑制することができる。
【0081】
さらに、本実施形態に係る申請システム10では、受付用端末31のモニタ31aに表示される申請情報確認・修正画面55により、未入力項目に関連する情報の表示色が他の入力項目に対して変更して表示されるため(S637)、未入力項目が明確になり、受付者による追加情報の入力が確実に促されるので、未入力項目の情報コード化に起因する受付処理時の申請情報不足を確実に抑制することができる。
【0082】
さらにまた、本実施形態に係る申請システム10では、コードリーダ32により申請情報用コードQ2を読み取ることで未入力項目が取得されると、受付用端末31のモニタ31aに表示される申請情報確認・修正画面55により、この未入力項目にカーソルCが移動して表示される。これにより、受付者による追加情報の入力が促されるとともに、この入力作業を容易に実施することができる。
【0083】
また、本実施形態に係る申請システム10では、表示媒体としての申請書類は、申請情報と識別用コードQ1とが印刷される申請用紙41と、申請書No.および申請情報用コードQ2が印刷される補足用紙42とからなる。そして、申請用紙41の識別用コードQ1の申請書No.と補足用紙42の申請情報用コードQ2に含まれる申請書No.とが一致する場合に、上記受付処理が実施される。これにより、本実施形態のように、従来の申請用紙に加えて上記申請情報用コードQ2が印刷された補足用紙42を申請書類として申請する場合など、申請書類として申請に関する用紙が複数枚になる場合であっても、各申請書No.が一致するか否かを判断することで、誤った申請用紙および補足用紙の組み合わせによる受付処理をなくすことができる。
【0084】
さらに、本実施形態に係る申請システム10では、ステップS400におけるダウンロード処理により、申請者端末21には入力された申請情報が保存(記憶)され、ステップS109における入力情報セット処理では、申請者端末21の保存先から取得した申請情報が申請情報として流用可能に構成される。これにより、同じ内容の申請を行う場合には、対象の申請情報を申請者端末21の保存先から取得するだけでよいので、申請者による申請情報の入力を容易に実施することができる。
【0085】
図22は、本実施形態の第1変形例に係る申請用紙45の表示内容を概略的に説明する説明図である。
図22に示すように、本実施形態の第1変形例として、上述した申請用紙41および補足用紙42を1つの申請用紙45として構成してもよい。すなわち、申請用紙45には、申請情報および申請情報用コードQ2が表示されるだけでなく、未入力項目がある場合には、当該未入力項目の近傍にチェック表示45aがなされ、所定の記載欄45bに未入力項目名が明示される。さらに、申請用紙45には、未入力項目の有無を明確にするために、「必須項目への未入力項目または、手書き修正項目があります。」という文章と、「必須項目への未入力項目または、手書き修正項目はありません。」という文章と、それぞれの文章の近傍にチェックボックス45c,45dとが表示され、未入力項目がある場合には、チェックボックス45cにチェック表示がされる。
【0086】
このようにしても、受付手段30により実行される受付処理にて、申請用紙45に表示される申請情報を未入力項目がある場合であっても円滑に受け付けることができる。この場合、申請書類が複数枚にならないので、申請用紙45に対して申請書No.を表示しなくてもよい。このため、受付処理では、識別用コードQ1を読み取る処理と、申請書No.が一致するか否かを判定する処理とを省略することができる。
【0087】
図23は、本実施形態の第2変形例に係る申請情報確認・修正画面56を概略的に示す説明図である。
本実施形態の第2変形例として、複数の未入力項目がある申請用紙41が受付対象であるために、上記ステップS611にて複数の未入力項目が取得された場合に、これら各未入力項目のうちのいずれかを選択してこの選択された未入力項目に対してカーソルCを移動させて表示してもよい。例えば、図23に例示するように、申請情報確認・修正画面56において「生年月日」および「電話番号」の2つの未入力項目がある場合には、どちらかにカーソルCが移動される。また、図23に例示するように、入力領域56c,56dの表示色が通常色と異なるように表示され、未入力項目の項目名が所定の記載欄56eに表示される。これにより、受付者は、修正対象の未入力項目を容易に選択して追加情報を入力することができる。
【0088】
上記第2変形例において、上記ステップS611にて複数の未入力項目が取得された場合に、優先順位の高い未入力項目からカーソルが移動して表示されてもよい。具体的には、上述のように申請情報確認・修正画面56において「生年月日」および「電話番号」の2つの未入力項目がある場合に、「生年月日」が「電話番号」よりも優先順位が高くなるように予め設定されていると、カーソルCは、「生年月日」に対応する入力領域に表示される。このため、受付者により申請に関する重要度の高い未入力項目から追加情報が入力されることとなり、受付処理時の申請情報不足を確実に抑制することができる。なお、上記優先順位は、予め受付用端末31のメモリ等に記憶されているものとする。
【0089】
また、上記優先順位は、受付用端末31のメモリ等に記憶されることに限らず、申請情報用コードQ2に含まれてもよい。このように、優先順位に関する情報を含むように申請情報用コードQ2が変換されるため、受付手段30に対して上記優先順位に関する情報を予め設定することなく、申請に関する重要度の高い未入力項目から追加情報を入力させることができる。
【0090】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)上記実施形態および変形例において、申請システム10は、大使館における申請書に応じたビザ(査証)を発行するシステムに採用されることに限らず、例えば、パスポートの申請等、申請者が申請者端末を用いて作成した申請書を受け付けて所定の許可証を発行するシステムに採用されてもよい。また、当該申請システム10は、例えば、給付金の申請等、申請者が申請者端末を用いて作成した申請書を受け付けるだけで許可証等を発行しないシステムに採用されてもよい。この場合、受領書を発行する場合には上記受領書発行処理がなされ、上記ビザ発行処理に対してビザ生成処理等が廃止された受付処理がなされることとなる。
【0091】
(2)上記実施形態および変形例において、申請者により入力される申請情報は、申請用紙41および補足用紙42等の紙媒体に印刷されて表示されることに限らず、例えば、携帯端末のモニタ等の表示媒体に表示されてもよい。
【0092】
(3)上記実施形態および変形例において、申請手段20にて実施される申請前処理は、申請者端末21にて実行されてもよいし、管理サーバー22にて実行されてその内容が申請者端末21のモニタ21aに表示されてもよい。
【0093】
(4)上記ステップS131では、入力された全ての申請情報および申請書No.を所定の規定に基づき申請情報用コードQ2としてコード化するためのコードデータが作成されることに限らず、申請書No.と必要な申請情報のみをコード化するためのコードデータが作成されてもよい。
【0094】
(5)上記実施形態および変形例において、申請情報を入力するための入力項目は、「氏名」、「住所」および「生年月日」に限らず、例えば、「職業」や「電話番号」等であってもよい。
【0095】
(6)上記実施形態および変形例において、受付用端末31のモニタ31aに表示される申請情報確認・修正画面55では、未入力項目に関連する情報の表示色が他の入力項目に対して変更して表示されることに限らず、未入力項目に関連する情報の表示方法が他の入力項目に対して変更して表示される等、他の入力項目に対して視覚的に変更して表示されてもよい。このようにしても、未入力項目が明確になり、受付者による追加情報の入力が促されるので、未入力項目の情報コード化に起因する受付処理時の申請情報不足を抑制することができる。
【0096】
(7)上記実施形態および変形例において、受付手段30には、コードリーダ32により申請情報用コードQ2を読み取ることで未入力項目が取得されるとその旨を報知する報知手段が設けてもよい。この報知手段としては、例えば、警告音を発生可能なブザーや報知時に振動するバイブレータ等があげられる。これにより、受付者に対して未入力項目の存在を確実に認識させて、受付者による追加情報の入力を確実に促すことができる。
【符号の説明】
【0097】
10…申請システム
20…申請手段
21…申請者端末(申請側入力手段)
21a…モニタ
22…管理サーバー
23…プリンタ(申請側表示手段)
30…受付手段
31…受付用端末(受付側入力手段,受付側表示手段)
31a…モニタ(受付側表示手段)
32…コードリーダ(読取手段)
33…プリンタ
41…申請用紙(表示媒体)
42…補足用紙(表示媒体)
43…受領書
44…ビザ
52…申請情報入力画面
53…申請情報確認画面
54…アクション画面
55…申請情報確認・修正画面
C…カーソル
Q1…識別用コード
Q2…申請情報用コード
【特許請求の範囲】
【請求項1】
申請者が申請者端末から入力した申請情報を表示媒体に表示する申請手段と、受付者が前記表示媒体に表示された前記申請情報を受け付ける受付手段と、を有する申請システムであって、
前記申請手段は、
前記申請者が複数の入力項目に前記申請情報をそれぞれ入力するための申請側入力手段と、
前記複数の入力項目に対して入力されるべき情報が入力されていない項目を未入力項目としてチェックするチェック手段と、
前記申請側入力手段により入力された前記申請情報のうちの少なくとも一部と、前記チェック手段により未入力項目がチェックされた場合にこの未入力項目とを情報コードに変換する変換手段と、
前記申請情報および前記情報コードを前記表示媒体に表示する申請側表示手段と、
を備え、
前記受付手段は、
前記表示媒体に表示された前記情報コードを読み取る読取手段と、
前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで取得された情報を表示可能な受付側表示手段と、
前記受付側表示手段により前記未入力項目が表示される場合にこの未入力項目に対して前記受付者が追加情報を入力可能な受付側入力手段と、
前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで取得された前記申請情報と、前記受付側入力手段により前記追加情報が入力された場合にこの追加情報とに基づいて受付処理を実施する受付処理手段と、
を備えることを特徴とする申請システム。
【請求項2】
前記受付側表示手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで取得された情報に基づいて前記未入力項目の有無を表示することを特徴とする請求項1に記載の申請システム。
【請求項3】
前記受付側表示手段は、前記未入力項目に関連する情報を他の入力項目に対して視覚的に変更して表示することを特徴とする請求項1または2に記載の申請システム。
【請求項4】
前記受付側表示手段は、前記未入力項目に関連する情報の表示色を他の入力項目に対して変更して表示することを特徴とする請求項3に記載の申請システム。
【請求項5】
前記受付側表示手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで前記未入力項目が取得されると、この未入力項目に対して、前記受付側入力手段による入力位置を示すカーソルを移動させて表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の申請システム。
【請求項6】
前記受付側表示手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで複数の前記未入力項目が取得された場合に、これら各未入力項目のうちのいずれかを選択してこの選択された未入力項目に対して前記カーソルを移動させて表示する選択手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の申請システム。
【請求項7】
前記複数の入力項目には申請に関する重要度に応じて予め優先順位が設定されており、
前記受付側表示手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで複数の前記未入力項目が取得された場合に、前記優先順位の高い未入力項目から前記カーソルを移動させて表示することを特徴とする請求項5に記載の申請システム。
【請求項8】
前記変換手段は、前記優先順位に関する情報を含むように前記情報コードを変換することを特徴とする請求項7に記載の申請システム。
【請求項9】
前記受付手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで前記未入力項目が取得されるとその旨を報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の申請システム。
【請求項10】
前記表示媒体は、
前記申請情報のうち少なくとも一部と、他の表示媒体と識別するための識別情報とが印刷される申請用紙と、
当該識別情報および前記情報コードが印刷される補足用紙と、を備え、
前記受付処理手段は、前記申請用紙の前記識別情報と前記補足用紙の前記識別情報とが一致する場合に前記受付処理を実施することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の申請システム。
【請求項11】
前記申請手段は、前記申請側入力手段により入力された前記申請情報を記憶する記憶手段を備え、
前記申請側入力手段は、前記記憶手段から取得した前記申請情報の少なくとも一部を当該申請側入力手段にて入力された申請情報として流用可能に構成されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の申請システム。
【請求項1】
申請者が申請者端末から入力した申請情報を表示媒体に表示する申請手段と、受付者が前記表示媒体に表示された前記申請情報を受け付ける受付手段と、を有する申請システムであって、
前記申請手段は、
前記申請者が複数の入力項目に前記申請情報をそれぞれ入力するための申請側入力手段と、
前記複数の入力項目に対して入力されるべき情報が入力されていない項目を未入力項目としてチェックするチェック手段と、
前記申請側入力手段により入力された前記申請情報のうちの少なくとも一部と、前記チェック手段により未入力項目がチェックされた場合にこの未入力項目とを情報コードに変換する変換手段と、
前記申請情報および前記情報コードを前記表示媒体に表示する申請側表示手段と、
を備え、
前記受付手段は、
前記表示媒体に表示された前記情報コードを読み取る読取手段と、
前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで取得された情報を表示可能な受付側表示手段と、
前記受付側表示手段により前記未入力項目が表示される場合にこの未入力項目に対して前記受付者が追加情報を入力可能な受付側入力手段と、
前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで取得された前記申請情報と、前記受付側入力手段により前記追加情報が入力された場合にこの追加情報とに基づいて受付処理を実施する受付処理手段と、
を備えることを特徴とする申請システム。
【請求項2】
前記受付側表示手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで取得された情報に基づいて前記未入力項目の有無を表示することを特徴とする請求項1に記載の申請システム。
【請求項3】
前記受付側表示手段は、前記未入力項目に関連する情報を他の入力項目に対して視覚的に変更して表示することを特徴とする請求項1または2に記載の申請システム。
【請求項4】
前記受付側表示手段は、前記未入力項目に関連する情報の表示色を他の入力項目に対して変更して表示することを特徴とする請求項3に記載の申請システム。
【請求項5】
前記受付側表示手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで前記未入力項目が取得されると、この未入力項目に対して、前記受付側入力手段による入力位置を示すカーソルを移動させて表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の申請システム。
【請求項6】
前記受付側表示手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで複数の前記未入力項目が取得された場合に、これら各未入力項目のうちのいずれかを選択してこの選択された未入力項目に対して前記カーソルを移動させて表示する選択手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の申請システム。
【請求項7】
前記複数の入力項目には申請に関する重要度に応じて予め優先順位が設定されており、
前記受付側表示手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで複数の前記未入力項目が取得された場合に、前記優先順位の高い未入力項目から前記カーソルを移動させて表示することを特徴とする請求項5に記載の申請システム。
【請求項8】
前記変換手段は、前記優先順位に関する情報を含むように前記情報コードを変換することを特徴とする請求項7に記載の申請システム。
【請求項9】
前記受付手段は、前記読取手段により前記情報コードを読み取ることで前記未入力項目が取得されるとその旨を報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の申請システム。
【請求項10】
前記表示媒体は、
前記申請情報のうち少なくとも一部と、他の表示媒体と識別するための識別情報とが印刷される申請用紙と、
当該識別情報および前記情報コードが印刷される補足用紙と、を備え、
前記受付処理手段は、前記申請用紙の前記識別情報と前記補足用紙の前記識別情報とが一致する場合に前記受付処理を実施することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の申請システム。
【請求項11】
前記申請手段は、前記申請側入力手段により入力された前記申請情報を記憶する記憶手段を備え、
前記申請側入力手段は、前記記憶手段から取得した前記申請情報の少なくとも一部を当該申請側入力手段にて入力された申請情報として流用可能に構成されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の申請システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公開番号】特開2011−204094(P2011−204094A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−71871(P2010−71871)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【出願人】(500352063)株式会社デンソーエスアイ (6)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【出願人】(500352063)株式会社デンソーエスアイ (6)
【Fターム(参考)】
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