説明

画像作成および切り抜き装置

【課題】
インクジェットプリンタの幅寸法を縮小でき、部品コストが抑えることができるカッティングヘッド付きインクジェットプリンタを提供する。

【解決手段】
所望の画像の作成および所望の画像の切り抜きを行う画像作成 および切り抜き装置において、シート上を前記所定の方向に移動しながら前記シートを所望の画像に基づいて画像作成を行うインクジェットヘッドを、キャッピング時には、昇降スライダーの縁部をロックさせる手段を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所望する画像の作成および所望の画像の切り抜きを行うことのできる画像作成および切り抜き装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インクジェットプリンタなどの各種印刷装置は、販売コストを抑えるために、所望の画像を作成するインクジェットヘッドと所望の画像の切り抜きを行うカッティングヘッドを一体的に備えるインクジェットプリンタが提案されている。
【0003】
しかしながらこのインクジェットプリンタは、カッティング時には、インクジェットヘッドのノズルの乾燥を防ぐためにキャッピングする必要があり、そのためキャッピング位置に固定するためのロック装置を必要とする。
【0004】
そのロック装置は、インクジェットヘッドの走査方向の端部に配置する構造としているため、インクジェットプリンタの幅寸法が増すばかりではなく、部品点数が増加するなどしてコストが高くなるという問題点が招来される恐れがあった。
【特許文献1】特開平07ー256960号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記したような従来の技術を有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構成を簡素化してコストの低減を図ることのできる画像作成および切り抜き装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、画像データに基づいて所望の画像の作成および画像の切り抜きを行う画像作成および切り抜き装置において、 シートをX方向に移動する移動手段と、前記移動手段によって移動されるシートの進行方向であるX方向に直角なY方向に延長されて配設されたガイドレールに沿ってY方向に移動自在に支持され、前記シートを所望の画像に基づいて切り抜くカッターを備えたカッティングヘッドと、前記ガイドレールに沿ってY方向に移動自在に支持され、前記カッティングヘッドのY方向における側方に位置するように並設されて、前記シート上に所望の画像を作成するインクジェットヘッドと、前記カッティングヘッドと前記インクジェットヘッドとの前記ガイドレールに沿ったY方向の移動を、前記画像データに基づき制御する制御手段と、前記カッティングヘッドのY方向における前記インクジェットヘッド側に配設され、前記カッティングヘッドを前記インクジェットヘッドと分離可能に連結する第1の連結手段と、前記インクジェットヘッドのY方向における前記カッティングヘッド側に配設され、前記第1の連結手段と連結可能であって、前記インクジェットヘッドを前記カッティングヘッドと分離可能に連結する第2の連結手段と、前記インクジェットヘッドのZ軸方向における前記インクジェット・ヘッドの下面側に配設され、前記インクジェットヘッドを前記画像作成および切り抜き装置の固定系部位に係合・離脱自在に係止する係止手段とを有し、前記画像データに基づいて画像を作成する場合には、前記係止手段によって、前記インクジェットヘッドを前記画像作成および切り抜き装置の固定系部位から離脱させるとともに、前記第1の連結手段と前記第2の連結手段とを連結して前記カッティングヘッドと前記インクジェットヘッドとを連結し、前記制御手段によって、前記インクジェット・ヘッドと前記カッティングヘッドとを一体的に、前記画像データに基づいて前記ガイド・レールに沿ってY方向に移動させて前記シート上に所望の画像を作成し、前記画像データに基づいて画像を切り抜きを行う場合には、前記係止手段によって、前記インクジェット・ヘッドを前記画像作成および切り抜き装置の固定系部位に係合するとともに、前記第1の連結手段と前記第2の連結手段とを分離して前記インクジェットヘッドと前記カッティングヘッドとを分離し、前記制御手段によって、前記カッティングヘッドのみを、前記画像データに基づいて前記ガイドレールに沿ってY方向に移動させて前記シートを所望の画像に基づいて切り抜くようにしたのもである。 また本発明のうち請求項2の記載の発明は、請求項1に記載の発明において第1の連結手段と前記第2の連結手段とはそれぞれ、マグネットを有するようにしたのもである。 また本発明のうち請求項3の記載の発明は、係止手段には、インクジェットヘッドのメンテナンスを行うキャッピング装置を併設するようにしたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明による画像作成および切り抜き装置は、構成を簡素化してコストの低減を図ることのできるようになるという優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、添付の図面に基づいて、発明による画像作成および切り抜き装置に実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
【実施例1】
【0009】
図1には、本発明による画像作成および切り抜き装置の実施の形態に一例の外観図(斜視図)が示されており、図2A〜2Cは、カッティングヘッドとインクジェットヘッドの接続状態を示す正面図である。
図3A〜3Bは、インクジェットヘッドのキャッピング状態における部分断面図および、カッティングヘッドとインクジェットヘッドの接続状態における部分断面図である。
図4A〜4Bは、直動ガイドを示す図である。
図5は、画像作成および切り抜き装置の制御部を示すブロック図である。
図6は、キャップ装置を示す平面図である。
【0010】
なお、画像作成および切り抜き装置10においては、単シートまたは、長尺の巻きシートなどのシート100が用いられる。このシート100の幅方向を、以下、「主走査方向」と称し、主走査方向と直交する方向(即ち、シートの長手方向かつシートの搬送方向)を以下、「副走査方向」と称する。 また、主走査方向がXYZ直交座標系(図に示す座標系を示す参考図参照)におけるY軸方向と一致するようになられており、副走査方向がX軸方向と一致するようになられている。 画像作成および切り抜き装置10は、後で説明するパソコン等からの指示によって、用紙上に所望の画像を印刷し、その印刷外形をカッティングヘッドに設けられたカッターで切断する。
【0011】
図1に示す画像作成および切り抜き装置10の本体11は、主走査方向に延長して配設された固定系のベース部材20と、ベース部材20を支持するスタンドR、L 18から構成されている。 本体11には、印刷用のインクを出力するインクジェットヘッド40とカッタを有するカッティングヘッド49と、インクジェットヘッド40を主走査方向に移動させる際のガイドとなる直動レール31と、本体11の一方端部に設けられた操作パネル13と、インクカートリッジ15を収納するインクカートリッジストッカ14と、本体11の両側端部に設けられたサイドカバー12とから構成されている。 操作パネル13には操作状態を表示する表示部と、インクジェットヘッド40およびカッティングヘッド50の位置を指定するカーソルキーや、画像データの信号に基づいて画像作成または、切り抜きを開始すべき所定部位の領域を指定するための開始領域設定キーや、設定された開始領域からの画像の作成または切り抜きを開始するための作動開始キーなどが設けられている。
【0012】
本体11の前面には、フロントカバー21が設けられ、本体11のインクジェットヘッド40およびカッティングヘッド49の下部には、プラテン22が設けられている。本体11の左端部には、インクジェットヘッド40での印字時およびカッティングヘッドでのカット時に用紙をプラテン22上でピンチロール(図示なし)で挟むためのピンチロールレバー19が設けられている。 次にインクジェットヘッド40とカッティングヘッド49について説明する。図2A乃至図2Bは、インクジェットヘッド40とカッティングヘッド49の動作を示す正面図である。図2Cはインクジェットヘッド40とカッティングヘッド50を直動レールに取り付けた状態を示す平面図である。図2A乃至図2Bを参照して、インクジェットヘッド40はインクジェットヘッドキャリッジ42に保持され、カッティングヘッド49は、カッティングヘッドキャリッジ50に保持される。 インクジェットヘッドキャリッジ42とカッティングヘッドキャリッジ50とは相互に連結され、主走査方向に直動レール31に沿って、モータ26によってワイヤー27を介して駆動される。これに対して、印字される用紙は主走査方向に直交する副走査方向に図示のないピンチローラで押圧されながら駆動される。 インクジェットヘッド40は、それぞれ黄色(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)のインクを出力するインクジェットノズル41および43を有する。
【0013】
カッティングヘッド49は、カッターホルダ29を有し、カッター51は、カッターホルダ29によって所定の位置に保持される。カッター51は、通常は、図示のないコイルばねによって、上方に引き上げられた状態になっている。カッター51を用いて用紙等を切断するときは、カッティングヘッド49に設けられたソレノイド52を作動させ、そのプランジャー58によってコイルばねに対抗してカッター51を切断面に下降させる。 なおカッター51は、所定の取り付け部に取り付けられており、その取り付け部には、スイベルナイフ方式、回転方式などがあり、通常の刃物はもちろん、超音波カッター、熱によるヒートカッターなどの任意のカッターを取り付けることができる。
【0014】
また、所定の取り付け部には、カッタホルダをペンホルダに変更して、インクペン、サインペン、ボールペン、鉛筆などの画像作成用のペンを把持させ、画像データの基づいて画像を作成することも可能である。 次に、インクジェットヘッドキャリッジ42とカッティングヘッドキャリッジ50との接続部について説明する。図2Aはインクジェットヘッドキャリッジ42とカッティングヘッドキャリッジ50との接続部を示す図であり、インクジェットヘッドキャリッジ42がキャッピング位置に到達する前の状態を示す図である。
【0015】
図3Aを参照して、インクジェットヘッドキャリッジ42は、直動レール31の上でカッティングヘッドキャリッジ50の右側に位置するように設けられている。このカッティングキャリッジ50の右側に設けられているマグネット44が第1連結部に対応して、インクジェットヘッドキャリッジ42の左側側壁に固着したマグネット45が、第1連結部に対応する。なお、ここで両者を連結するのに二つのマグネットを用いるのではなく、いずれか一方をマグネットとし、他方を板金等としてもよい。
【0016】
インクジェットヘッドキャリッジ42とカッティングヘッドキャリッジ50とを接続したり分離したりできる。 また、カッティングヘッドキャリッジ50がワイヤー27によって駆動され、それに追随してインクジェットヘッドキャリッジ42が移動されるが、その詳細については、後述する。次にZ−Zで示す部分の平面図を図2Cに示す。図2Cを参照してインクジェットヘッドキャリッジ42は、インクジェットヘッド取り付け部62に取り付けられ、2個の直動ブロック32aおよび32bを介して直動レール31に取り付けられている。同様に、カッティングヘッドキャリッジ50はカッティングヘッド取り付け部36に取り付けられ、2個の直動ブロック32cおよび32dを介して直動レール31に取り付けられている。
【0017】
次に直動ガイド30について説明する。図4Aは図2Aにおいて、図2AのY―Yで示す部分の断面図であり、図4Bは、直動ガイド30の詳細を示す図である。図4Aおよび図4Bを参照して、ガイドレール16に直動ガイド31が取り付けられる。直動ガイド30は、直動レール31に摺動しながら移動する直動ブロック32を有し構成されている。直動ブロック32には、上記したように、インクジェットヘッド取り付け部62およびカッティングヘッド取り付け部36が取り付けられる。図4B示すように、直動ブロック32と直動レール31との間で転動可能な溝34a、34bが設けられ、それによって直動ブロック32は直動レール31上を滑らかかつ高精度に移動可能のである。ここで複数の球33は直動ブロック32内で循環する。
【0018】
次にインクジェットノズル41、43がキャッピング装置60と係合しているキャッピング状態について説明する。図3A は、この状態を示す部分断面図である。インクジェットヘッドキャリッジ42がカッティングヘッドキャリッジ50によって右側端部のキャッピング位置に移動され、この位置に到達すると、キャッピング装置60のZ方向に摺動自在に取り付けられたキャッピングホルダー61が垂直上方に移動し、インクジェットヘッド40のインクジェットノズル41、43をキャッピングする。
【0019】
図3A乃至図3Bにはインクジェットヘッドを保護するキャッピング装置の部分断面図が表されている。インクジェットノズル41、43を覆うキャップ部材33、34は、図6に示すようにその吸引口33a、34aをそれぞれポンプ35、36に一部を構成するチューブ37、38の一端に接続されていて吸引力を受けるようになっている。またそのキャップ部材はばねによって上方に付勢されてノズル面を密閉するように設けられている。 前記キャップ部材33,34が収めれれる昇降スライダー61の縁部62にはインクジェットヘッド40と嵌合しインクジェットキャリッジ42の動きを規制するための係止部63を有する。
【0020】
また、昇降スライダー61には、後述するシャフト64に沿ってZ方向に摺動するためのガイド孔65が四方に開けられており、そのガイド孔65には、ブッシュ66が装着されている。またその昇降スライダー61の中央部にはスクリューナット68が固定されている。 昇降スライダー61の下方に位置するスライダーベース67にはそのブッシュ66と対応する位置に前記シャフト64が固着されており、スライダーベース67の略中央に固定されたモーター69のシャフト70にはZスクリュー73がベアリングハウジング72を介して回転可能に固定されている。そしてZスクリュー73は前記スクリューナット68と回転可能に係合されている。 図2Aを参照して、画像作成および切り抜き装置10の駆動側端部には、モータ26(図2A,図2B)に接続されたプーリ25に巻き付けられたワイヤー27が駆動される。ワイヤー27は、上記したように、カッティングヘッドキャリッジ49に接続されておりこれによって、カッティングヘッドキャリッジ49に配設されたマグネット44で吸着接続されたインクジェットヘッドキャリッジ42が主走査方向に移動される。
【0021】
図3Aを参照して、インクジェットヘッド40をインクジェットノズル41、43のキャッピング位置に固定する手順について説明する。カッティングヘッドキャリッジ50にマグネット44によって連結された、インクジェットヘッドキャリッジ42が駆動側端部にあるキャッピング位置に到達すると図3Bに示すごとく、その位置にてインクジェットヘッドキャリッジ42は停止される。そして、Zスクリュー73をモーター69によって回転させることで、昇降スライダー61が上昇して、キャップ部材がノズル面41に当接すると同時に昇降スライダー61の縁部62がインクジェットヘッドの凸部80に嵌合して、インクジェットヘッドキャリッジはキャッピング位置にて固定される。
【0022】
マイクロ・コンピュータ106は、中央処理装置(CPU)108aと、CPU108aが実行するプログラムを格納したリードオンリメモリ(ROM)108bと、ホストコンピュータ104からのデータ信号を一時記憶するバッファメモリやCPU108aによるプログラムの実行時に必要な各種レジスタなどが設定されたワーキング・エリアとしてのランダム・アクセス・メモリ(RAM)108cとにより構成されている。
【0023】
また、CPU108aには、バスを介して、Xモータ114、Yモータ26、Zモータ115およびアクチュエータ52のオン/オフ制御をそれぞれ行うドライバ110a、110b、110cと、インクジェットヘッド40を制御するドライバ110eと、昇降スライダー61を昇降させるZモータ115を制御するドライバ110fと、電源をオン/オフするスイッチや各種の操作キーが配設された操作パネル13とが接続されている。
【0024】
なお、上記の制御方法の実施例において、Xモータ114、Yモータ26およびアクチュエータ52にはステッピング・モータを使用した場合について説明しているが、サーボ・モータを使用することも可能である。この場合には図5に示すように、Xモータ114、Yモータ26およびアクチュエータ52に、それぞれエンコーダ92a、92bおよび高さ検出器112を接続し、Xモータ114、Yモータ26およびアクチュエータ52の状態を常時検出可能とし、カッティングキャリッジ50がシート100に対してどの位置に存在するかを、CPU108aを介してRAM108cに読み出し可能に常時記憶する。こうしたエンコーダ92a、92bおよび高さ検出器76は、Xモータ80、Yモータ82およびアクチュエータ52のオン/オフに関わらず、常にXモータ114、Yモータ26およびアクチュエータ52の状態を検出することができる。
【0025】
以上の構成において、カッティングを行うための手順として、上記のように、インクジェットヘッドキャリッジ42がキャッピング位置にて固定された状態でカッティングキャリッジを左方向に移動させると、昇降スライダー61の縁部62にロックされたインクジェットキャリッジ42は移動が制限されているため、マグネット吸着が解除され、カッティングキャリッジ50のみが主走査方向に移動可能となり、それからCPU108bがRAM108c のカッティングデータを順次呼び出し、読み出したカッティングデータに従ってドライバを制御して、Xモータ114、Yモータ26およびアクチュエータ52を起動するとともに、カッティングヘッド50に把持させたカッタ51によってシート100をカッティングすることができる。
【0026】
次に印刷を行う手順として、マグネット44とマグネット45とを吸着させて、カッティングヘッド49を設置したカッティングキャリッジ50にインクジェットヘッド42を設置したインクジェットキャリッジ40が連結された状態において、シート100に所望の画像を作成する場合には、ホストコンピュータ104から出力された画像データの信号をRAM108cのバッファメモリに読み込み記憶する。 そして、CPU108aがRAM108cの画像データを順次読み出し、読み出した画像データに従ってドライバ110a、110b、110c、110eを制御してXモータ114、Yモータ26およびアクチュエータ52を駆動するとともに、インクジェットヘッド40に設置されたインクジェットノズルにより、シート100の表面に所望の画像を作成する。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は、画像の作成および所望の画像の切り抜きを行うことのできる画像作成および切り抜きにおいて利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明による画像作成および切り抜き装置の実施の形態に一例の外観図
【図2】(A)(B)(C)カッティングヘッドとインクジェットヘッドの接続状態を示す正面図である。
【図3】(A)(B)インクジェットヘッドを保護するキャッピング装置の部分断面図である。
【図4】(A)(B)は、直動ガイドを示す図である。
【図5】本発明による画像作成および切り抜き装置の他の制御方法を説明するブロック構成説明図である。
【図6】キャップ装置の平面図である。
【符号の説明】
【0029】
10 画像作成および切り抜き装置
11 本体
14 インクカートリッジストッカ
18 スタンドR、L
20 ベース部材
22 プラテン
31 直動レール
40 インクジェットヘッド
42 インクジェットヘッドキャリッジ
49 カッティングヘッド
50 カッティングヘッドキャリッジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データに基づいて所望の画像の作成および画像の切り抜きを行う画像作成および切り抜き装置において、シートをX方向に移動する移動手段と、 前記移動手段によって移動されるシートの進行方向であるX方向に直角なY方向に延長されて配設されたガイドレールに沿ってY方向に移動自在に支持され、 前記シートを所望の画像に基づいて切り抜くカッターを備えたカッティングヘッドと、前記ガイドレールに沿ってY方向に移動自在に支持され、 前記カッティングヘッドのY方向における側方に位置するように並設されて、前記シート上に所望の画像を作成するインクジェットヘッドと、 前記カッティングヘッドと前記インクジェットヘッドとの前記ガイドレールに沿ったY方向の移動を、前記画像データに基づき制御する制御手段と、 前記カッティングヘッドのY方向における前記インクジェットヘッド側に配設され、前記カッティングヘッドを前記インクジェットヘッドと分離可能に連結する第1の連結手段と、 前記インクジェットヘッドのY方向における前記カッティングヘッド側に配設され、前記第1の連結手段と連結可能であって、前記インクジェットヘッドを前記カッティングヘッドと分離可能に連結する第2の連結手段と、 前記インクジェットヘッドのZ方向における前記インクジェットヘッドの下面側に配設され、前記インクジェットヘッドを前記画像作成および切り抜き装置の固定系部位に係合離脱自在に係止する係止手段とを有し、 前記画像データに基づいて画像を作成する場合には、前記係止手段によって、前記インクジェットヘッドを前記画像作成および切り抜き装置の固定系部位から離脱させるとともに、 前記第1の連結手段と前記第2の連結手段とを連結して前記カッティングヘッドと前記インクジェットヘッドとを連結し、 前記制御手段によって、前記インクジェットヘッドと前記カッティングヘッドとを一体的に、前記画像データに基づいて前記ガイドレールに沿ってY方向に移動させて前記シート上に所望の画像を作成し、 前記画像データに基づいて画像を切り抜きを行う場合には、前記係止手段によって、前記インクジェットヘッドを前記画像作成および切り抜き装置の固定系部位に係合するとともに、 前記第1の連結手段と前記第2の連結手段とを分離して前記インクジェットヘッドと前記カッティングヘッドとを分離し、前記制御手段によって、前記カッティングヘッドのみを、 前記画像データに基づいて前記ガイドレールに沿ってY方向に移動させて前記シートを所望の画像に基づいて切り抜くことを特徴とする画像作成および切り抜き装置。
【請求項2】
前記第1の連結手段と前記第2の連結手段とはそれぞれ、マグネットにより構成される請求項1に記載の画像作成および切り抜き装置。
【請求項3】
前記係止手段には、インクジェットヘッドのメンテナンスを行うキャッピング装置を併設して構成されている請求項1に記載の画像作成および切り抜き装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−35510(P2006−35510A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−215913(P2004−215913)
【出願日】平成16年7月23日(2004.7.23)
【出願人】(000116057)ローランドディー.ジー.株式会社 (163)
【Fターム(参考)】