画像再生方法及び画像再生装置
【課題】 多数の画像ファイルが複数のフォルダに分類されて記録された記録媒体から所望のフォルダもしくは画像を簡単な操作で検索できるようにする。
【解決手段】 外部からジャンプボタンが操作されオンとなった時に表示されている画像が存在するフォルダを基準フォルダとし、画像送りボタンがオンされるのに応じて基準フォルダに対してジャンプフォルダ数だけ移動させたジャンプフォルダを決定し、さらに決定したジャンプフォルダの画像の中から再生する画像を決定して再生表示するようにして、画像が複数のフォルダに分類されて記録されている記録媒体から所望のフォルダもしくは画像を検索する際に簡単な操作のみで検索できるようにする。
【解決手段】 外部からジャンプボタンが操作されオンとなった時に表示されている画像が存在するフォルダを基準フォルダとし、画像送りボタンがオンされるのに応じて基準フォルダに対してジャンプフォルダ数だけ移動させたジャンプフォルダを決定し、さらに決定したジャンプフォルダの画像の中から再生する画像を決定して再生表示するようにして、画像が複数のフォルダに分類されて記録されている記録媒体から所望のフォルダもしくは画像を検索する際に簡単な操作のみで検索できるようにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像再生方法及び画像再生装置に関し、特に複数のフォルダに分類して記録された多数の画像ファイルの中から所望の画像ファイルを検索して再生するための画像再生技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、撮影した画像情報を電子的に処理してメモリカードなどの記録媒体に画像ファイルとして保存可能なデジタルカメラが普及している。さらに、このようなデジタルカメラの大半は、内蔵する表示装置(例えば、液晶表示パネル)やビデオ出力に接続する外部表示装置(例えば、テレビ)により画像を表示可能なように構成されている。
【0003】
ユーザは記録された画像を1回の操作で1コマずつ順に送る又は戻すことによって、画像を確認しながら所望の画像ファイルを探し出し閲覧する。また、1回の操作で1コマずつではなく、N(Nは2以上の整数)コマ先又は前の画像を表示可能なジャンプ機能を有するデジタルカメラがある。このようなジャンプ機能により、明らかに現在表示されている画像の近傍に所望の画像ファイルが存在しないことをユーザが認識している場合に、ユーザは少ない操作回数で所望の画像ファイルを探し出して閲覧可能である。
【0004】
一方、近年、記録媒体は大容量化の傾向が顕著である。この傾向が進むにつれ、1つの記録媒体に記録される画像のコマ数(画像ファイル数)が膨大になっている。記録可能な画像ファイル数が膨大になるに従って、ユーザは所望の画像ファイルを探し出して閲覧するためにコマ送り又はコマ戻しの操作を何度も行わなければならなくなり、煩雑な操作を強いられることになる。
【0005】
上述したジャンプ機能を有するデジタルカメラが、特許文献1に記載されている。特許文献1には、ユーザが上ボタンを操作することにより最初の画像又は初期画面にジャンプし、下ボタンを操作することにより最後の画像又は初期画面にジャンプする画像再生方法が記載されている。
【0006】
また、画像ファイルが記録されるフォルダを目的に合わせてユーザが指定して撮影を行うことができるデジタルカメラがある。このデジタルカメラでは、ユーザは目的に合わせて再生を行う場合に、フォルダを意識して再生を行うこととなる。従来のデジタルカメラでは、画像の再生表示を行っている再生画面からフォルダ選択画面に表示画面を切り替えて、フォルダが選択された後に再生画面に再び戻る必要があった。
【0007】
【特許文献1】特開2004−153832号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、ジャンプ機能を有する従来のデジタルカメラは、記録されている画像の総コマ数に対してジャンプコマ数Nが大き過ぎたり、あるいは小さ過ぎたりすることがある。また、どのフォルダの画像が次に再生されるのかが簡単に分からない。そのため、ジャンプ機能を有する従来のデジタルカメラは、所望のフォルダを意識しながら画像を探し出すのに不便である。
【0009】
また、例えば、特許文献1に記載されているデジタルカメラのように、ジャンプ機能により最初又は最後の画像にジャンプするだけでは、記録されている画像のコマ数が増えた場合に、結局、コマ送りで閲覧することが多くなって操作が煩雑になる。
【0010】
また、フォルダ選択画面に表示画面を切り替えてフォルダを選択させるデジタルカメラでは、ユーザが画像情報なしでフォルダを選択した後に、選択したフォルダの画像を再生表示して所望のフォルダであるかの確認を行うこととなり、操作が煩雑になる。
【0011】
本発明は、多数の画像ファイルが複数のフォルダに分類されて記録された記録媒体から所望のフォルダもしくは画像を簡単な操作で検索できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る画像再生方法は、画像が複数のフォルダに分類されて記録されている記録媒体内におけるフォルダの中から、外部からの所定の操作入力時に表示されている画像が存在するフォルダを基準フォルダとして、当該操作入力に応じて移動させるジャンプフォルダを決定するジャンプフォルダ決定ステップと、前記ジャンプフォルダ決定ステップにて決定したジャンプフォルダの画像から再生する画像を決定するフォルダジャンプ再生画像決定ステップと、前記フォルダジャンプ再生画像決定ステップにて決定した画像を再生して表示する表示ステップとを有することを特徴とする。
本発明に係る画像再生装置は、複数のフォルダに分類されて記録媒体に記録されている画像を再生し表示する表示手段と、前記記録媒体内におけるフォルダの中から、外部からの所定の操作入力時に表示されている画像が存在するフォルダを基準フォルダとして、当該操作入力に応じて移動させるジャンプフォルダを決定するジャンプフォルダ決定手段と、前記ジャンプフォルダ決定手段により決定したジャンプフォルダの画像から再生する画像を決定するフォルダジャンプ再生画像決定手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、画像が複数のフォルダに分類されて記録されている記録媒体内におけるフォルダの中から、外部からの所定の操作入力時に表示されている画像が存在するフォルダを基準フォルダとして、当該操作入力に応じて移動させるジャンプフォルダを決定するジャンプフォルダ決定ステップと、前記ジャンプフォルダ決定ステップにて決定したジャンプフォルダの画像から再生する画像を決定するフォルダジャンプ再生画像決定ステップと、前記フォルダジャンプ再生画像決定ステップにて決定した画像を再生して表示手段に表示させる表示ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記プログラムを記録したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、複数のフォルダに分類されて多数の画像ファイルが記録された記録媒体から所望のフォルダもしくは画像を、簡単な操作で検索することができ、検索に係る操作性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による画像再生装置の一例であるデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。なお、本実施形態に係る画像再生装置は、デジタルカメラに限定されるものではなく、デジタルビデオカメラであってもカメラ付き携帯電話であってもよい。
図1において、100は被写体を撮像するデジタルカメラである。110は電源であり、デジタルカメラ100内の各回路(各機能部)に電源を供給する。120はカードスロットであり、着脱可能な記録媒体であるメモリカード121の挿抜が可能である。メモリカード121は、不揮発性メモリを内蔵したカード状の記録媒体である。メモリカード121は、例えばSDメモリカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)である。
【0016】
メモリカード121をカードスロット120に差し込んだ状態では、メモリカード121は、カード入出力部119と電気的に接続され、デジタルカメラ100との間でデータを送受信することが可能になる。なお、本実施形態では、着脱可能な記録媒体の一例としてメモリカード121を用いているが、これに限定されるものではない。例えば、メモリカードの代わりに、ハードディスク装置、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク等を使用しても良い。
【0017】
101は光軸方向に沿って移動させることにより焦点調節を行うフォーカシングレンズであり、102は同じく光軸方向に沿って移動させることにより撮像画像の変倍を行うズーミングレンズである。103は撮像素子104へ入射する光量を調節するための絞りである。フォーカシングレンズ101、ズーミングレンズ102及び絞り103は、デジタルカメラ100における撮像光学系を構成する。
【0018】
撮像素子104は、CCDイメージセンサ又はCMOSイメージセンサ等で構成される光電変換素子である。撮像素子104は、光学素子101〜103により構成される撮像光学系で形成された被写体の光学像を光電変換し、画像信号を出力する。前処理回路105は、CDS(相関二重サンプリング)回路及びAGC(オートゲインコントロール)回路等を含み、撮像素子104から出力される画像信号のノイズを除去するとともにゲインを制御する。
【0019】
A/D(アナログ−デジタル)コンバータ106は、前処理回路105から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。像信号処理部107は、A/Dコンバータ106での変換処理により得られたデジタル画像信号に、γ補正及びAWB(オートホワイトバランス)等の画像処理を施して画像データを生成する。像信号処理部107は、いわば撮像素子104の特性に起因する画像濃度の非線形性、及び光源に起因する画像色の偏りを補正する。フレームメモリ108は、いわゆるバッファメモリとして機能するメモリであり、像信号処理部107により生成された画像データを一時記憶する。
【0020】
撮像素子104、前処理回路105、A/Dコンバータ106、像信号処理部107、及びフレームメモリ108は、撮像光学系で形成された被写体像を画像データに変換する光電変換系を構成する。
【0021】
デジタルカメラ100全体を制御するCPU(Central Processing Unit)109には、電源110、不揮発性メモリ111、圧縮部112、RAMメモリ113、EVF/LCD制御部114、EVF/LCD115、メインスイッチ116、第1レリーズスイッチ117、第2レリーズスイッチ118、カード入出力部119、及び操作ボタン122〜125が接続される。ここで、EVF/LCD115は、2つの表示装置を有し、一つはEVF(電子ビューファインダ)であり、もう一つはLCD(液晶ディスプレイ)である。なお、EVFは、LCDよりも小型の液晶ディスプレイを有する。
【0022】
CPU109は、撮像素子104からの画像信号の読み出しを制御するクロック信号を送出し、撮像素子104、前処理回路105、A/Dコンバータ106、像信号処理部107、及びフレームメモリ108の各機能部の動作タイミングを制御する。CPU109は、不揮発性メモリ111に記憶されたソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することでデジタルカメラ100の各機能部を制御する。例えば、CPU109は、不揮発性メモリ111から処理プログラムを読み出して実行することで、後述する図2に示すフォルダジャンプ送りモードでの画像送り動作を実現する。
【0023】
不揮発性メモリ111は、例えばEEPROM等で構成されており、CPU109により実行される処理プログラムや各種データを記憶する。不揮発性メモリ111は、電源110がオフになり電源供給が遮断されても、記憶しているプログラムやデータを失うことなく保持する。
【0024】
圧縮部112は、入力される画像データに所定の画像圧縮処理(例えば、JPEG方式による画像圧縮処理)を施して、データ量、具体的には画像ファイルサイズを縮小する。RAMメモリ113は、いわゆるCPU109のワークメモリとして機能し、CPU109が各種処理を行う際にデータを一時的に記憶する。EVF/LCD制御部114は、EVF/LCD115を制御する。また、EVF/LCD制御部114は、EVFおよびLCDに同じ画像を供給する。
【0025】
ユーザの操作によりメインスイッチ116がオンにされると、CPU109は、撮影に関する所定のプログラムを実行する。第1レリーズスイッチ117はレリーズボタンの第1ストローク(半押し状態)でオンになり、第2レリーズスイッチ118はレリーズボタンの第2ストローク(全押し状態)でオンとなる。例えば、本実施形態におけるデジタルカメラ100では、第1レリーズスイッチ117がオンになると、測距や露光検出などの撮影動作に係る前処理が行われ、第2レリーズスイッチ118がオンになると実際に被写体像を得る撮像処理が行われる。なお、レリーズボタンは、デジタルカメラ100にユーザが操作可能なように設けられた図示しないボタンである。
【0026】
また、操作ボタン122〜125がユーザにより押下されると、CPU109は、押下されたボタンに応じた動作を実行したり、そのボタンに応じた機能を有効にしたりする。具体的には、画像左送りボタン122、画像右送りボタン123、及びマルチ表示ボタン125の何れかが押下されると、CPU109は、押下されたボタンに応じて、画像左送り、画像右送り、及びマルチ表示に係る動作を実行する。ここで、マルチ表示とは、例えばEVF/LCD115に複数の画像を同時に表示する動作である。また、ジャンプボタン124が押下されると、CPU109は、デジタルカメラ100の動作状態をフォルダジャンプ送りモードにして、フォルダジャンプに係る機能を有効にする。
【0027】
カード入出力部119は、メモリカード121との間でデータ送受信などの通信を行うためのインタフェース部である。カード入出力部119は、カードスロット120へ挿入されたメモリカード121にコマンドを送信できるとともに、メモリカード121との間で種々のデータを送受信可能である。
【0028】
メモリカード121は、圧縮画像データを記録又は保存する機能を具備し、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、磁気ディスク又は光ディスク等からなる。なお、メモリカード121への圧縮画像データの記録は、1つの撮像画像に係る圧縮画像データが1つの画像ファイルとして記録されるとともに、それらが複数のフォルダに分類して記録される。
【0029】
次に、動作について説明する。
なお、本実施形態におけるデジタルカメラ100での撮像動作及びそれにより得られる画像データの記録媒体への記録動作は、従来のデジタルカメラと同様であるので説明は省略する。
ただし、本実施形態では、上述したように1つの撮像画像に係る画像データが1つの画像ファイルとして記録されるとともに、複数のフォルダに分類して記録される。また、本実施形態では、記録媒体に記録された画像ファイルについての表示に係る配列順序、すなわち通常の画像再生時における画像の表示順は、撮影順であるものとする。
【0030】
操作ボタン122〜125へのユーザ操作に対する本実施形態での基本動作を説明する。本実施形態におけるデジタルカメラ100は、通常の画像再生時に画像左送りボタン122が押下されると、現在表示している画像の前の画像をEVF/LCD115に表示し、画像右送りボタン123が押下されると、現在表示している画像の次の画像をEVF/LCD115に表示する。
【0031】
また、デジタルカメラ100は、最新の画像を表示している状態で画像右送りボタン123が押下されると、最古の画像をEVF/LCD115に表示する。デジタルカメラ100は、逆に最古の画像を表示している状態で画像左送りボタン122が押下されると、最新の画像をEVF/LCD115に表示する。また、通常の画像再生時にジャンプボタン124がユーザにより押下されると、デジタルカメラ100の動作状態は、フォルダジャンプ送りモードになり、フォルダジャンプ機能が有効になる。
【0032】
図2は、本実施形態におけるフォルダジャンプ送りモードでの画像送り動作を示すフローチャートである。図2に示すフローチャートを参照して、フォルダジャンプ送りモードでの画像送り動作について説明する。
【0033】
通常の画像再生時にジャンプボタン124がユーザにより押下され、動作状態がフォルダジャンプ送りモードに移ると、CPU109は、現在表示している画像が存在するフォルダを基準となるフォルダ(以下、「カレントフォルダ」と称す。)として決定する(S11)。ここで、複数の画像を同時に表示するマルチ表示を行っている場合には、CPU109は、表示されている複数の画像の中から選択した画像をカレントファイルとして決定し、このカレントファイルが存在するフォルダをカレントフォルダとして決定する。もしくは、CPU109は、マルチ表示している画像が、最も多く存在するフォルダをカレントフォルダとして決定するようにしても良い。
【0034】
ステップS11においてカレントフォルダを決定した後、CPU109は、ジャンプボタン124がオンであるかオフであるかを判別する(S12)。その結果、ジャンプボタン124がオフであれば、CPU109は、通常再生に戻るよう制御を行い、フォルダジャンプ画像送り処理を終了する。
【0035】
一方、ステップS12での判別の結果、ジャンプボタン124がオンであれば、CPU109は、画像右送りボタン123がオンであるかオフであるかを判別する(S13)。その結果、画像右送りボタン123がオンであれば、CPU109は、右送りジャンプフォルダ決定処理(S15)を行う。
【0036】
一方、ステップS13での判別の結果、画像右送りボタン123がオフであれば、CPU109は、画像左送りボタン122がオンであるかオフであるかを判別する(S14)。その結果、画像左送りボタン122がオンであれば、CPU109は、左送りジャンプフォルダ決定処理(S16)を行う。
【0037】
一方、ステップS14での判別の結果、画像左送りボタン122がオフであれば、すなわちジャンプボタン124がオン、かつ画像送りボタン122、123の双方がオフであれば、CPU109は、ステップS12に戻り、再びジャンプボタン124がオンであるかオフであるかを判別する。
【0038】
ステップS15での右送りジャンプフォルダ決定処理では、CPU109は、現在表示している画像が存在するフォルダに対してフォルダ順で次のフォルダをジャンプフォルダとして決定する。同様に、ステップS16での左送りジャンプフォルダ決定処理では、CPU109は、現在表示している画像が存在するフォルダに対してフォルダ順で前のフォルダをジャンプフォルダとして決定する。なお、ステップS15での右送りジャンプフォルダ決定処理及びステップS16での左送りジャンプフォルダ決定処理の詳細については後述する。
【0039】
ステップS15又はS16でのジャンプフォルダ決定処理においてジャンプフォルダを決定した後、CPU109は、フォルダジャンプ再生画像決定処理(S17)を行う。ステップS17でのフォルダジャンプ再生画像決定処理では、CPU109は、決定したジャンプフォルダにおける先頭画像を含む1枚以上の画像を再生画像として決定する。そして、CPU109は、ステップS17において決定した再生画像をEVF/LCD115に表示し(S18)、ステップS12に戻る。
【0040】
ジャンプボタン124が押下されてオンになった後、ジャンプボタン124がオフであると判別されるまで、上述したステップS12〜S18までの処理がCPU109により実行される。
【0041】
次に、図2に示したステップS15、S16において実行されるジャンプフォルダ決定処理について説明する。
図3は、図2に示したステップS15での右送りジャンプフォルダ決定処理を説明するための図である。図3に示したような階層構造で多数の画像ファイルが複数のフォルダに分割して記録媒体(メモリカード121)に記録されており、通常の画像再生処理により“IMG_0544.Jpg”の画像ファイルDIPに係る画像が表示されているとする。
【0042】
このとき、ジャンプボタン124がユーザにより押下されてオンになると、CPU109は、画像ファイルDIP(“IMG_0544.Jpg”)が存在するフォルダ“345XXXXX”をカレントフォルダCFに決定する。さらに、画像右送りボタン123がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)に対してフォルダ順で次のフォルダ(順方向に次のフォルダ)であるフォルダ“346XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。
【0043】
なお、図3に示した例では、CPU109は、カレントフォルダCFに対してフォルダ順で次のフォルダをジャンプフォルダJFにするようにしているが、右送りジャンプフォルダ決定処理はこれに限定されるものではない。例えば図4に示すように、不揮発性メモリ111にフォルダジャンプ定数を記録しておき、その記録されているフォルダジャンプ定数分だけカレントフォルダCFに対してフォルダ順で順方向のフォルダをジャンプフォルダとして決定するようにしてもよい。
【0044】
図4は、右送りジャンプフォルダ決定処理の他の例を説明するための図である。図4に示した例では、不揮発性メモリ111に記録されているフォルダジャンプ定数が2の場合を示している。通常の画像再生処理により“IMG_0544.Jpg”の画像ファイルDIPに係る画像が表示されている状態でジャンプボタン124がオンされると、CPU109は、画像ファイルDIPが存在するフォルダ“345XXXXX”をカレントフォルダCFに決定する。さらに、画像右送りボタン123がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)に対してフォルダ順で順方向に2つ先のフォルダであるフォルダ“451XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。
【0045】
次に、図2に示したステップS16での左送りジャンプフォルダ決定処理について説明する。
図5は、左送りジャンプフォルダ決定処理を説明するための図である。図5に示したような階層構造でメモリカード121に記録された多数の画像ファイルの中から、通常の画像再生処理により“IMG_0544.Jpg”の画像ファイルDIPに係る画像が表示されているとする。このとき、ジャンプボタン124がオンされると、CPU109は、画像ファイルDIP(“IMG_0544.Jpg”)が存在するフォルダ“345XXXXX”をカレントフォルダCFに決定する。さらに、画像左送りボタン122がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)に対してフォルダ順で前のフォルダであるフォルダ“102XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。
【0046】
なお、図5に示した例では、CPU109は、カレントフォルダCFに対してフォルダ順で前のフォルダをジャンプフォルダJFにするようにしているが、左送りジャンプフォルダ決定処理はこれに限定されるものではない。例えば図6に示すように、不揮発性メモリ111にフォルダジャンプ定数を記録しておき、その記録されているフォルダジャンプ定数分だけカレントフォルダCFに対してフォルダ順で逆方向のフォルダをジャンプフォルダとして決定するようにしてもよい。
【0047】
図6は、左送りジャンプフォルダ決定処理の他の例を説明するための図である。図6に示した例では、不揮発性メモリ111に記録されているフォルダジャンプ定数が2の場合を示している。通常の画像再生処理により“IMG_0544.Jpg”の画像ファイルDIPに係る画像が表示されている状態でジャンプボタン124がオンされると、CPU109は、画像ファイルDIPが存在するフォルダ“345XXXXX”をカレントフォルダCFに決定する。さらに、画像左送りボタン122がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)に対してフォルダ順で2つ前のフォルダであるフォルダ“100XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。
【0048】
なお、不揮発性メモリ111に記録するフォルダジャンプ定数は、デジタルカメラ100が備えるユーザインターフェース(メニュー操作等)により変更可能にしてもよい。ここで、フォルダジャンプ定数を1に変更した場合、デジタルカメラ100は図3及び図6で説明した動作を行うことになる。
【0049】
また、フォルダジャンプ定数によりフォルダのジャンプ数を決定するのではなく、CPU109が、図7に示すようにして記録媒体(メモリカード121)内に存在する全フォルダ数に基づきフォルダのジャンプ数を算出するようにしても良い。
【0050】
図7は、CPU109によるフォルダジャンプ数算出動作を示すフローチャートである。
フォルダジャンプ数算出動作を開始すると、CPU109は、記録媒体内フォルダ数算出処理(S31)を行う。ステップS31での記録媒体内フォルダ数算出処理では、CPU109は、記録媒体であるメモリカード121の中に存在するフォルダの総数Fを算出する。
【0051】
次に、CPU109は、ステップS31において得られたフォルダの総数Fを用いてフォルダジャンプ数算出処理(S32)を行う。ステップS32でのフォルダジャンプ数算出処理では、CPU109は、不揮発性メモリ111に記録されている周回フォルダジャンプ定数で、フォルダ総数Fを割った商をフォルダジャンプ数として決定する。そして、フォルダジャンプ数算出動作を終了する。
【0052】
例えば、記録媒体内に900個のフォルダがあり、不揮発性メモリ111に記録されている周回フォルダジャンプ定数が10であった場合には、フォルダジャンプ数は900÷10=90となる。ここでカレントフォルダCFが400番目のフォルダであった場合、CPU109は、右送りジャンプフォルダ決定処理(S15)であれば、順方向に90個先の490番目のフォルダをジャンプフォルダJFに決定する。同様に、CPU109は、左送りジャンプフォルダ決定処理(S16)であれば、90個前の310番目のフォルダをジャンプフォルダJFに決定する。
【0053】
なお、全フォルダ数とそれに対応するフォルダジャンプ数とを規定したテーブルを不揮発性メモリ111に記憶しておき、図7に示したステップS32において、CPU109は、そのテーブルを参照することでジャンプフォルダ数を決定するようにしても良い。
【0054】
また、図2に示したステップS15、S16において決定したジャンプフォルダJFに画像がない場合には、CPU109は、さらに次又は前のフォルダを候補として検索し、画像が存在するフォルダをジャンプフォルダJFに決定し直すように補正をかけても良い。
【0055】
例えば、図8に示す例では、通常の画像再生処理により“IMG_0544.Jpg”の画像ファイルDIPに係る画像が表示されているので、このときジャンプボタン124がオンされると、カレントフォルダCFは、画像ファイルDIP(“IMG_0544.Jpg”)が存在する“345XXXXX”となる。さらに、画像右送りボタン123がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)の次のフォルダであるフォルダ“346XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定しようとするが、フォルダ“346XXXXX”には画像ファイルが存在しない。そのため、CPU109は、カレントフォルダCFから見てさらに次のフォルダであり、かつ画像ファイルが存在するフォルダ“451XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。
【0056】
また、図2に示したステップS15、S16において決定したジャンプフォルダJFに画像がない場合には、CPU109は、フォルダ内に画像ファイルが存在しない旨を警告表示や警告音等でユーザに示すようにしても良い。
【0057】
また、右送りジャンプフォルダ決定処理によるジャンプフォルダの決定において、最新のフォルダを飛び越えてしまう場合には、CPU109が、最古のフォルダに戻って不足フォルダ分をジャンプした先のフォルダをジャンプフォルダに決定するようにしても良いし、最新のフォルダをジャンプフォルダに決定するようにしても良い。また、同様に左送りジャンプフォルダ決定処理によるジャンプフォルダの決定において、最古のフォルダを飛び越えてしまう場合には、CPU109が、最新のフォルダに戻って不足フォルダ分をジャンプした先のフォルダをジャンプフォルダに決定するようにしても良いし、最古のフォルダをジャンプフォルダに決定するようにしても良い。
【0058】
次に、図2に示したステップS17において実行されるフォルダジャンプ再生画像決定処理について説明する。上述したように、フォルダジャンプ再生画像決定処理では、CPU109は、ジャンプフォルダにおける先頭画像を含む1枚以上の画像を再生画像として決定するが、再生画像枚数は現在再生されている状態(ジャンプ前の状態)に依存する。
【0059】
例えば、1枚表示の状態でフォルダジャンプを行った場合には、図9に示すようにジャンプフォルダの先頭画像が1枚表示される。
図9は、図2に示したステップS17でのフォルダジャンプ再生画像決定処理を説明するための図である。図9に示したような階層構造でメモリカード121に記録された多数の画像ファイルの中から、通常の画像再生処理により“IMG_0544.Jpg”の画像ファイルDIPに係る画像が1枚のみ表示されているとする。このとき、ジャンプボタン124がオンされると、CPU109は、画像ファイルDIP(“IMG_0544.Jpg”)が存在するフォルダ“345XXXXX”をカレントフォルダCFに決定する。さらに、画像右送りボタン123がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)の次のフォルダであるフォルダ“451XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定し、そのフォルダ内の先頭画像である画像ファイルDIN(“IMG_0511.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0060】
また、例えば4枚表示の状態でフォルダジャンプを行った場合には、図10に示すようにジャンプフォルダの先頭画像から順方向の画像が4枚表示される。
図10に示す例では、通常の画像再生処理により画像ファイルDIP’(“IMG_0543.Jpg”、“IMG_0544.Jpg”、“IMG_0560.Jpg”、及び“IMG_0561.Jpg”)に係る画像が表示されているので、このときジャンプボタン124がオンされると、カレントフォルダCFは、画像ファイルDIP’が存在するフォルダ“345XXXXX”となる。さらに、画像右送りボタン123がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)の次のフォルダであるフォルダ“451XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。また、CPU109は、ジャンプフォルダJF(“451XXXXX”)の先頭画像を含む画像ファイルDIN’(“IMG_0511.Jpg”、“IMG_0543.Jpg”、“IMG_0544.Jpg”、及び“IMG_0560.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0061】
なお、図9、図10に示した例では、画像右送りボタン123がオンされる場合を一例として示しているが、画像左送りボタン122がオンされる場合はジャンプフォルダJFがフォルダ“100XXXXX”に変わるだけである。
【0062】
ここで、通常の画像再生処理により表示している画像の中にカレントフォルダの先頭画像が含まれていない状態でジャンプボタン124がオンされ、さらに画像左送りボタン122がオンされた場合には、CPU109は、図11に示すように、ジャンプフォルダ及び再生画像を決定するようにしても良い。すなわち、CPU109は、カレントフォルダをジャンプフォルダに決定するとともに、カレントフォルダの先頭画像を含む1枚以上の画像を再生画像として決定するようにしても良い。
【0063】
図11に示す例では、通常の画像再生処理により画像ファイルDIP(“IMG_0560.Jpg”)に係る画像が表示されているので、このときジャンプボタン124がオンされると、カレントフォルダCFは、画像ファイルDIPが存在するフォルダ“451XXXXX”となる。さらに、画像左送りボタン122がオンされると、CPU109は、画像ファイルDIP(“IMG_0560.Jpg”)がカレントフォルダCF(“451XXXXX”)の先頭画像ではないので、カレントフォルダCFをそのままジャンプフォルダJFAに決定する。また、CPU109は、フォルダ“451XXXXX”の先頭画像である画像ファイルDINA(“IMG_0511.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0064】
図11に示した例で、さらに画像左送りボタン122がオンされると、ジャンプフォルダJFA(“451XXXXX”)の先頭画像である画像ファイルDINA(“IMG_0511.Jpg”)を表示しているので、CPU109は、ジャンプフォルダJFA(“451XXXXX”)の前のフォルダであるフォルダ“345XXXXX”を次のジャンプフォルダJFBに決定する。また、CPU109は、ジャンプフォルダJFB(“345XXXXX”)の先頭画像である画像ファイルDINB(“IMG_0511.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0065】
さらに画像左送りボタン122がオンされると、同様にして、CPU109は、ジャンプフォルダJFB(“345XXXXX”)の前のフォルダであるフォルダ“100XXXXX”を次のジャンプフォルダJFCに決定する。また、CPU109は、ジャンプフォルダJFC(“100XXXXX”)の先頭画像である画像ファイルDINC(“IMG_0137.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0066】
また、フォルダジャンプ再生画像決定処理において、CPU109は、ジャンプフォルダにおける後端画像を含む1枚以上の画像を再生画像として決定するようにしても良い。
例えば、1枚表示の状態でフォルダジャンプを行った場合には、図12に示すようにジャンプフォルダの後端画像が1枚表示される。
図12に示す例では、通常の画像再生処理により画像ファイルDIP(“IMG_0544.Jpg”)に係る画像が表示されているので、このときジャンプボタン124がオンされると、カレントフォルダCFは、画像ファイルDIPが存在するフォルダ“345XXXXX”となる。さらに、画像左送りボタン122がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)の前のフォルダであるフォルダ“100XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。また、CPU109は、ジャンプフォルダJF(“100XXXXX”)の後端画像である画像ファイルDIN(“IMG_2703.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0067】
また、例えば4枚表示の状態でフォルダジャンプを行った場合には、図13に示すようにジャンプフォルダJFの後端画像から逆方向の画像が4枚表示される。
図13に示す例では、通常の画像再生処理により画像ファイルDIP’(“IMG_0543.Jpg”、“IMG_0544.Jpg”、“IMG_0560.Jpg”、及び“IMG_0561.Jpg”)に係る画像が表示されている、このときジャンプボタン124がオンされると、カレントフォルダCFは、画像ファイルDIP’が存在するフォルダ“345XXXXX”となる。さらに、画像左送りボタン122がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)の前のフォルダであるフォルダ“100XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。また、CPU109は、ジャンプフォルダJF(“100XXXXX”)の後端画像を含む画像ファイルDIN’(“IMG_0138.Jpg”、“IMG_0139.Jpg”、“IMG_0290.Jpg”、及び“IMG_2703.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0068】
ここで、通常の画像再生処理により表示している画像の中にカレントフォルダの後端画像が含まれていない状態でジャンプボタン124がオンされ、さらに画像右送りボタン123がオンされた場合には、CPU109は、図14に示すように、ジャンプフォルダ及び再生画像を決定するようにしても良い。すなわち、CPU109は、カレントフォルダをジャンプフォルダに決定するとともに、カレントフォルダの後端画像を含む1枚以上の画像を再生画像として決定するようにしても良い。
【0069】
図14に示す例では、通常の画像再生処理により画像ファイルDIP(“IMG_0139.Jpg”)に係る画像が表示されているので、このときジャンプボタン124がオンされると、カレントフォルダCFは、画像ファイルDIPが存在するフォルダ“100XXXXX”となる。さらに、画像右送りボタン123がオンされると、CPU109は、画像ファイルDIP(“IMG_0139.Jpg”)がカレントフォルダCF(“100XXXXX”)の後端画像ではないので、カレントフォルダCFをそのままジャンプフォルダJFAに決定する。また、CPU109は、フォルダ“100XXXXX”の後端画像である画像ファイルDINA(“IMG_2703.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0070】
図14に示した例で、さらに画像右送りボタン123がオンされると、ジャンプフォルダJFA(“100XXXXX”)の後端画像である画像ファイルDINA(“IMG_2703.Jpg”)を表示しているので、CPU109は、ジャンプフォルダJFA(“100XXXXX”)の次のフォルダであるフォルダ“345XXXXX”を次のジャンプフォルダJFBに決定する。また、CPU109は、ジャンプフォルダJFB(“345XXXXX”)の後端画像である画像ファイルDINB(“IMG_0788.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0071】
さらに画像右送りボタン123がオンされると、同様にして、CPU109は、ジャンプフォルダJFB(“345XXXXX”)の次のフォルダであるフォルダ“451XXXXX”を次のジャンプフォルダJFCに決定する。また、CPU109は、ジャンプフォルダJFC(“451XXXXX”)の後端画像である画像ファイルDINC(“IMG_0788.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0072】
また、フォルダジャンプ再生画像決定処理において、CPU109は、カレントフォルダ内の全画像数に対する再生中画像の割合とジャンプフォルダ内の全画像数とから再生画像を決定するようにしても良い。
図15は、その場合のCPU109によるフォルダジャンプ再生画像決定処理を示すフローチャートである。
【0073】
フォルダジャンプ再生画像決定処理を開始すると、CPU109は、カレントフォルダ内画像数算出処理(S21)を行う。ステップS21でのカレントフォルダ内画像数算出処理では、CPU109は、カレントフォルダの中に存在する画像ファイルの総数NCを算出する。
【0074】
次に、CPU109は、再生中カレントフォルダ画像割合算出処理(S22)を行う。ステップS22での再生中カレントフォルダ画像割合算出処理では、CPU109は、現在再生表示中の画像のカレントフォルダでの画像の先頭からの順番NPを総数NCで割ることにより、カレントフォルダ内の再生画像の位置に対する割合Pを求める。
【0075】
続いて、CPU109は、ステップS22において得られた割合Pに基づいて、ジャンプフォルダ内再生画像算出処理(S23)を行う。ステップS23でのジャンプフォルダ内再生画像算出処理では、CPU109は、ジャンプフォルダの中に存在する画像ファイルの総数NJを算出し、割合Pと積算したのち整数補正した数NP’を算出し、ジャンプフォルダ内での先頭からM枚番目の画像ファイルを再生画像として決定する。そして、フォルダジャンプ再生画像決定処理を終了する。
【0076】
例えば、図15に示す例では、通常の画像再生処理により画像ファイルDIP(“IMG_0255.Jpg”)に係る画像が表示されているので、このときジャンプボタン124がオンされると、カレントフォルダCFは、画像ファイルDIPが存在するフォルダ“100XXXXX”となる。ここで、カレントフォルダCF(“100XXXXX”)には100枚の画像ファイルが存在し、かつカレントフォルダCF(“100XXXXX”)の先頭画像から40番目の画像ファイル(“IMG_0255.Jpg”)がEVF/LCD115に表示されている。この場合、上述したフォルダジャンプ再生画像決定処理にて算出される割合Pは、40÷100=0.4となる。
【0077】
さらに、画像右送りボタン123がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“100XXXXX”)の次のフォルダであるフォルダ“345XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。ここで、ジャンプフォルダJF(“345XXXXX”)には200枚の画像ファイルがある。したがって、この場合、再生画像の先頭からの順番NP’は、0.4×200=80となり、CPU109は、ジャンプフォルダJF(“345XXXXX”)の先頭画像から80番目の画像ファイルである画像ファイルDIN(“IMG_0544.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0078】
なお、上述した説明では、通常の画像再生時とフォルダジャンプ操作後との画像の表示形式は同じとしているが、ユーザのメニュー操作などによりフォルダジャンプ操作後の表示方法を別途設定できるようにしても良い。この場合には、通常の画像再生時の表示形式にかかわらず、フォルダジャンプ操作後の表示形式を任意に設定することが可能になり、例えば、フォルダジャンプ操作後の表示形式を通常の画像再生時と異なるようにすることもできる。例えば、通常の画像再生時には1枚の画像を再生表示し、フォルダジャンプ操作後には9枚の画像をマルチ表示するように表示形式を設定することができる。
【0079】
また、フォルダジャンプ再生画像画像決定処理において、複数の画像を再生画像として決定する、つまり複数の画像をEVF/LCD115に表示する場合に、ジャンプフォルダに存在する画像が表示可能な画像数より少なければ、ジャンプフォルダに存在する画像のみを表示するようにしても良いし、ジャンプフォルダに隣接するフォルダに存在する画像もあわせて再生画像として表示するようにしても良い。ジャンプフォルダに隣接するフォルダに存在する画像も再生画像としてEVF/LCD115に表示する場合には、図17に示すようにジャンプフォルダに存在する画像群171をそうでない画像群172に対して強調するように表示しても良い。また、逆に、ジャンプフォルダに存在しない画像群172を強調するように表示しても良い。
【0080】
以上、第1の実施形態によれば、CPU109は、通常の画像再生処理により多数の画像ファイルが記録されたメモリカード121から読み出した画像を表示しているときに、ジャンプボタン124がオンされると、現在表示している画像が存在するフォルダをカレントフォルダに決定する。さらに、画像左送りボタン122又は画像右送りボタン123がオンされると、CPU109は、操作されたボタン122、123に応じて、カレントフォルダに対してフォルダジャンプ数だけ前後のフォルダをジャンプフォルダに決定する。また、CPU109は、ジャンプフォルダの画像ファイルの中から再生する画像ファイルを決定して再生画像としてEVF/LCD115に表示する。
【0081】
これにより、画像左送りボタン122又は画像右送りボタン123を操作すると、現在表示している画像が存在するフォルダに対してフォルダジャンプ数だけ前後したフォルダの画像ファイルが再生画像として表示される。したがって、多数の画像ファイルが複数のフォルダに分類されて記録されたメモリカード121から所望のフォルダもしくは画像ファイルを検索する場合に、簡単な操作で検索できるようになり、検索に係る操作性を向上させることができる。
【0082】
また、記録媒体であるメモリカード121内のフォルダ数に応じてフォルダジャンプ数を決定するようにした場合には、フォルダ総数に応じた適切なフォルダジャンプ数を設定することができる。これにより、検索に係るユーザ操作を軽減することができ、フォルダを意識して画像ファイルを配置しているユーザは、少ない操作で所望のフォルダもしくは画像データをすばやく検索し閲覧することができる。
【0083】
また、メモリカード121のフォルダ内の画像数に応じてジャンプ先のフォルダにおける再生画像を決定するようにした場合には、検索に係るユーザ操作を軽減でき、フォルダを意識して画像ファイルを配置しているユーザは、少ない操作で所望の画像ファイルを検索することが可能になる。
【0084】
また、マルチ表示においてフォルダジャンプを行った場合に、ジャンプ先のフォルダの画像のみを表示対象としたり、画像がないときに警告等を行うようにしたりした場合には、フォルダに対する画像をユーザが明確に認識することができる。また、現在表示している画像のフォルダ内での相対位置を割合で算出し、ジャンプ先のフォルダにおいても相対位置が同じ割合となる画像ファイルを再生画像としてEVF/LCD115に表示するようにした場合には、所望の画像ファイルについてフォルダの中での相対位置が分かっているとき、異なるフォルダのその相対位置に対応した画像を表示させてジャンプすることにより、ユーザは少ない操作で所望の画像ファイルを検索し閲覧することが可能になる。
【0085】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
図18は、本発明の第2の実施形態による画像再生装置を適用したデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。この図18において、図1に示したブロック等と同一の機能を有するブロック等には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0086】
図18に示す第2の実施形態におけるデジタルカメラ100aは、図19に示すように、メモリカード121内の順番を持った複数のフォルダから2つの選択フォルダSFA、SFBを選択することで、その間に存在するフォルダ数を全フォルダ数としてフォルダジャンプ数を算出するようにしたものである。
【0087】
図18に示すデジタルカメラ100aには、図1に示したデジタルカメラ100の構成に加えフォルダ選択ボタン200及び選択フォルダ決定ボタン201が追加されている。フォルダ選択ボタン200及び選択フォルダ決定ボタン201は、それぞれ押下操作でオンとなるボタンである。
【0088】
CPU109aは、上述した第1の実施形態の動作を実現するとともに、追加されたフォルダ選択ボタン200及び選択フォルダ決定ボタン201に対する操作に応じて図20に示す動作を行う。
図20は、図18に示す第2の実施形態におけるデジタルカメラ100aでのフォルダ選択操作を適用したフォルダジャンプ数決定処理を示すフローチャートである。
【0089】
まず、CPU109aは、フォルダ選択ボタン200がオンであるかオフであるかを判別する(S41)。その結果、フォルダ選択ボタン200がオンであれば、CPU109aは、メモリカード121に記録されているフォルダの中から1つのフォルダを選択し、選択フォルダ決定ボタン201に対する操作に応じてフォルダを決定する(S42)。CPU109aは、決定されたフォルダを、選択すべき2つの選択フォルダSFA、SFBのうち1つのフォルダとしてRAMメモリ113等に記憶する。
【0090】
上述したフォルダの選択・決定操作を2回以上繰り返すことで、フォルダジャンプ数を決定するために選択フォルダSFA、SFBが決定できる。なお、3回以上の選択・決定操作が行なわれた場合には、直前の2回の操作にて決定された選択フォルダが採用される。ステップS41、S42において決定した2つの選択フォルダSFA、SFBで良くなければ(S43のNo)、ステップS41,S42での処理を繰り返す。
【0091】
一方、ステップS41、S42において決定した2つの選択フォルダSFA、SFBで良ければ(S43のYes)、CPU109aは、2つの選択フォルダSFA,SFB間のフォルダ数を計数する。さらに、CPU109aは、計数して得られた選択フォルダSFA,SFB間のフォルダ数を全フォルダ数として、その全フォルダ数を不揮発性メモリ111に記録されている周回フォルダジャンプ定数で割った商をフォルダジャンプ数として決定する(S44)。そして、フォルダジャンプ数決定処理を終了する。
【0092】
ここで、選択フォルダSFA、SFBを選択する手段としては、フォルダ選択専用画面でフォルダのリストから選択するようにしても良いし、画像を選択することでその画像が存在するフォルダを選択するようにしても良い。
【0093】
上述のようにして決定したフォルダジャンプ数を用い、CPU109aは、全フォルダの画像を対象として第1の実施形態において説明したフォルダジャンプ再生動作を実行する。このように対象範囲を全フォルダとする場合には、2つの選択フォルダSFA、SFBは、単にフォルダジャンプ数を決定するためのみに使用されることになる。
また、CPU109aは、2つの選択フォルダSFA,SFBの間にあるフォルダの画像を対象として第1の実施形態において説明したフォルダジャンプ再生動作を実行するようにしても良い。このように2つの選択フォルダSFA,SFBの間の画像を対象範囲とする場合には、2つの選択フォルダSFA,SFBは、フォルダジャンプ数を決定するために使用されつつ、対象範囲を規定するのにも使用されることになる。
【0094】
以上、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、多数の画像ファイルが複数のフォルダに分類されて記録されたメモリカード121から所望のフォルダもしくは画像ファイルを検索する場合に、簡単な操作で検索でき検索に係る操作性を向上させることができる。また、例えば、第1の実施形態において説明したフォルダジャンプ再生で2つの選択フォルダSFA,SFBを決定し、決定した2つの選択フォルダSFA、SFBの間のフォルダ数を基にフォルダジャンプ数を決定することにより、徐々に範囲を絞り込みながら画像の検索閲覧を行うことができる。これにより、フォルダ数が多くなっても、所望のフォルダもしくは画像ファイルを容易に見つけやすくなる。この効果は、対象とするフォルダ数が増える程、顕著であり、ユーザの利便性を大幅に向上させることができる。
【0095】
(その他の実施形態)
上述した各実施形態は、装置あるいはシステム内のコンピュータ(あるいはCPU、MPU等)で実行可能なコンピュータプログラムによって実現することもできる。この場合、上記コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を介して上記装置あるいはシステムに供給される。上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが供給されたコンピュータプログラムを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのコンピュータプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるコンピュータプログラムは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに、供給されたコンピュータプログラムがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのコンピュータプログラムの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【0096】
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施形態におけるフォルダジャンプ送りモードでの画像送り動作を示すフローチャートである。
【図3】右送りジャンプフォルダ決定処理の一例を説明するための図である。
【図4】右送りジャンプフォルダ決定処理の他の例を説明するための図である。
【図5】左送りジャンプフォルダ決定処理の一例を説明するための図である。
【図6】左送りジャンプフォルダ決定処理の他の例を説明するための図である。
【図7】フォルダジャンプ数算出動作を示すフローチャートである。
【図8】右送りジャンプフォルダ決定処理の他の例を説明するための図である。
【図9】フォルダジャンプ再生画像決定処理の一例を説明するための図である。
【図10】フォルダジャンプ再生画像決定処理の他の例を説明するための図である。
【図11】フォルダジャンプ再生画像決定処理の他の例を説明するための図である。
【図12】フォルダジャンプ再生画像決定処理の他の例を説明するための図である。
【図13】フォルダジャンプ再生画像決定処理の他の例を説明するための図である。
【図14】フォルダジャンプ再生画像決定処理の他の例を説明するための図である。
【図15】フォルダジャンプ再生画像決定処理を示すフローチャートである。
【図16】フォルダジャンプ再生画像決定処理の他の例を説明するための図である。
【図17】フォルダジャンプ操作後の画像の表示例を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施形態におけるデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。
【図19】第2の実施形態におけるフォルダ選択の一例を示す図である。
【図20】フォルダジャンプ数決定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0098】
109、109a CPU
111 不揮発性メモリ
113 RAMメモリ
114 EVF/LCD制御部
115 EVF/LCD
119 カード入出力部
120 カードスロット
121 記録媒体
122 画像左送りボタン
123 画像右送りボタン
124 ジャンプボタン
125 マルチ表示ボタン
126 フォルダ選択ボタン
127 選択フォルダ決定ボタン
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像再生方法及び画像再生装置に関し、特に複数のフォルダに分類して記録された多数の画像ファイルの中から所望の画像ファイルを検索して再生するための画像再生技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、撮影した画像情報を電子的に処理してメモリカードなどの記録媒体に画像ファイルとして保存可能なデジタルカメラが普及している。さらに、このようなデジタルカメラの大半は、内蔵する表示装置(例えば、液晶表示パネル)やビデオ出力に接続する外部表示装置(例えば、テレビ)により画像を表示可能なように構成されている。
【0003】
ユーザは記録された画像を1回の操作で1コマずつ順に送る又は戻すことによって、画像を確認しながら所望の画像ファイルを探し出し閲覧する。また、1回の操作で1コマずつではなく、N(Nは2以上の整数)コマ先又は前の画像を表示可能なジャンプ機能を有するデジタルカメラがある。このようなジャンプ機能により、明らかに現在表示されている画像の近傍に所望の画像ファイルが存在しないことをユーザが認識している場合に、ユーザは少ない操作回数で所望の画像ファイルを探し出して閲覧可能である。
【0004】
一方、近年、記録媒体は大容量化の傾向が顕著である。この傾向が進むにつれ、1つの記録媒体に記録される画像のコマ数(画像ファイル数)が膨大になっている。記録可能な画像ファイル数が膨大になるに従って、ユーザは所望の画像ファイルを探し出して閲覧するためにコマ送り又はコマ戻しの操作を何度も行わなければならなくなり、煩雑な操作を強いられることになる。
【0005】
上述したジャンプ機能を有するデジタルカメラが、特許文献1に記載されている。特許文献1には、ユーザが上ボタンを操作することにより最初の画像又は初期画面にジャンプし、下ボタンを操作することにより最後の画像又は初期画面にジャンプする画像再生方法が記載されている。
【0006】
また、画像ファイルが記録されるフォルダを目的に合わせてユーザが指定して撮影を行うことができるデジタルカメラがある。このデジタルカメラでは、ユーザは目的に合わせて再生を行う場合に、フォルダを意識して再生を行うこととなる。従来のデジタルカメラでは、画像の再生表示を行っている再生画面からフォルダ選択画面に表示画面を切り替えて、フォルダが選択された後に再生画面に再び戻る必要があった。
【0007】
【特許文献1】特開2004−153832号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、ジャンプ機能を有する従来のデジタルカメラは、記録されている画像の総コマ数に対してジャンプコマ数Nが大き過ぎたり、あるいは小さ過ぎたりすることがある。また、どのフォルダの画像が次に再生されるのかが簡単に分からない。そのため、ジャンプ機能を有する従来のデジタルカメラは、所望のフォルダを意識しながら画像を探し出すのに不便である。
【0009】
また、例えば、特許文献1に記載されているデジタルカメラのように、ジャンプ機能により最初又は最後の画像にジャンプするだけでは、記録されている画像のコマ数が増えた場合に、結局、コマ送りで閲覧することが多くなって操作が煩雑になる。
【0010】
また、フォルダ選択画面に表示画面を切り替えてフォルダを選択させるデジタルカメラでは、ユーザが画像情報なしでフォルダを選択した後に、選択したフォルダの画像を再生表示して所望のフォルダであるかの確認を行うこととなり、操作が煩雑になる。
【0011】
本発明は、多数の画像ファイルが複数のフォルダに分類されて記録された記録媒体から所望のフォルダもしくは画像を簡単な操作で検索できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る画像再生方法は、画像が複数のフォルダに分類されて記録されている記録媒体内におけるフォルダの中から、外部からの所定の操作入力時に表示されている画像が存在するフォルダを基準フォルダとして、当該操作入力に応じて移動させるジャンプフォルダを決定するジャンプフォルダ決定ステップと、前記ジャンプフォルダ決定ステップにて決定したジャンプフォルダの画像から再生する画像を決定するフォルダジャンプ再生画像決定ステップと、前記フォルダジャンプ再生画像決定ステップにて決定した画像を再生して表示する表示ステップとを有することを特徴とする。
本発明に係る画像再生装置は、複数のフォルダに分類されて記録媒体に記録されている画像を再生し表示する表示手段と、前記記録媒体内におけるフォルダの中から、外部からの所定の操作入力時に表示されている画像が存在するフォルダを基準フォルダとして、当該操作入力に応じて移動させるジャンプフォルダを決定するジャンプフォルダ決定手段と、前記ジャンプフォルダ決定手段により決定したジャンプフォルダの画像から再生する画像を決定するフォルダジャンプ再生画像決定手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、画像が複数のフォルダに分類されて記録されている記録媒体内におけるフォルダの中から、外部からの所定の操作入力時に表示されている画像が存在するフォルダを基準フォルダとして、当該操作入力に応じて移動させるジャンプフォルダを決定するジャンプフォルダ決定ステップと、前記ジャンプフォルダ決定ステップにて決定したジャンプフォルダの画像から再生する画像を決定するフォルダジャンプ再生画像決定ステップと、前記フォルダジャンプ再生画像決定ステップにて決定した画像を再生して表示手段に表示させる表示ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記プログラムを記録したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、複数のフォルダに分類されて多数の画像ファイルが記録された記録媒体から所望のフォルダもしくは画像を、簡単な操作で検索することができ、検索に係る操作性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による画像再生装置の一例であるデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。なお、本実施形態に係る画像再生装置は、デジタルカメラに限定されるものではなく、デジタルビデオカメラであってもカメラ付き携帯電話であってもよい。
図1において、100は被写体を撮像するデジタルカメラである。110は電源であり、デジタルカメラ100内の各回路(各機能部)に電源を供給する。120はカードスロットであり、着脱可能な記録媒体であるメモリカード121の挿抜が可能である。メモリカード121は、不揮発性メモリを内蔵したカード状の記録媒体である。メモリカード121は、例えばSDメモリカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)である。
【0016】
メモリカード121をカードスロット120に差し込んだ状態では、メモリカード121は、カード入出力部119と電気的に接続され、デジタルカメラ100との間でデータを送受信することが可能になる。なお、本実施形態では、着脱可能な記録媒体の一例としてメモリカード121を用いているが、これに限定されるものではない。例えば、メモリカードの代わりに、ハードディスク装置、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク等を使用しても良い。
【0017】
101は光軸方向に沿って移動させることにより焦点調節を行うフォーカシングレンズであり、102は同じく光軸方向に沿って移動させることにより撮像画像の変倍を行うズーミングレンズである。103は撮像素子104へ入射する光量を調節するための絞りである。フォーカシングレンズ101、ズーミングレンズ102及び絞り103は、デジタルカメラ100における撮像光学系を構成する。
【0018】
撮像素子104は、CCDイメージセンサ又はCMOSイメージセンサ等で構成される光電変換素子である。撮像素子104は、光学素子101〜103により構成される撮像光学系で形成された被写体の光学像を光電変換し、画像信号を出力する。前処理回路105は、CDS(相関二重サンプリング)回路及びAGC(オートゲインコントロール)回路等を含み、撮像素子104から出力される画像信号のノイズを除去するとともにゲインを制御する。
【0019】
A/D(アナログ−デジタル)コンバータ106は、前処理回路105から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。像信号処理部107は、A/Dコンバータ106での変換処理により得られたデジタル画像信号に、γ補正及びAWB(オートホワイトバランス)等の画像処理を施して画像データを生成する。像信号処理部107は、いわば撮像素子104の特性に起因する画像濃度の非線形性、及び光源に起因する画像色の偏りを補正する。フレームメモリ108は、いわゆるバッファメモリとして機能するメモリであり、像信号処理部107により生成された画像データを一時記憶する。
【0020】
撮像素子104、前処理回路105、A/Dコンバータ106、像信号処理部107、及びフレームメモリ108は、撮像光学系で形成された被写体像を画像データに変換する光電変換系を構成する。
【0021】
デジタルカメラ100全体を制御するCPU(Central Processing Unit)109には、電源110、不揮発性メモリ111、圧縮部112、RAMメモリ113、EVF/LCD制御部114、EVF/LCD115、メインスイッチ116、第1レリーズスイッチ117、第2レリーズスイッチ118、カード入出力部119、及び操作ボタン122〜125が接続される。ここで、EVF/LCD115は、2つの表示装置を有し、一つはEVF(電子ビューファインダ)であり、もう一つはLCD(液晶ディスプレイ)である。なお、EVFは、LCDよりも小型の液晶ディスプレイを有する。
【0022】
CPU109は、撮像素子104からの画像信号の読み出しを制御するクロック信号を送出し、撮像素子104、前処理回路105、A/Dコンバータ106、像信号処理部107、及びフレームメモリ108の各機能部の動作タイミングを制御する。CPU109は、不揮発性メモリ111に記憶されたソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することでデジタルカメラ100の各機能部を制御する。例えば、CPU109は、不揮発性メモリ111から処理プログラムを読み出して実行することで、後述する図2に示すフォルダジャンプ送りモードでの画像送り動作を実現する。
【0023】
不揮発性メモリ111は、例えばEEPROM等で構成されており、CPU109により実行される処理プログラムや各種データを記憶する。不揮発性メモリ111は、電源110がオフになり電源供給が遮断されても、記憶しているプログラムやデータを失うことなく保持する。
【0024】
圧縮部112は、入力される画像データに所定の画像圧縮処理(例えば、JPEG方式による画像圧縮処理)を施して、データ量、具体的には画像ファイルサイズを縮小する。RAMメモリ113は、いわゆるCPU109のワークメモリとして機能し、CPU109が各種処理を行う際にデータを一時的に記憶する。EVF/LCD制御部114は、EVF/LCD115を制御する。また、EVF/LCD制御部114は、EVFおよびLCDに同じ画像を供給する。
【0025】
ユーザの操作によりメインスイッチ116がオンにされると、CPU109は、撮影に関する所定のプログラムを実行する。第1レリーズスイッチ117はレリーズボタンの第1ストローク(半押し状態)でオンになり、第2レリーズスイッチ118はレリーズボタンの第2ストローク(全押し状態)でオンとなる。例えば、本実施形態におけるデジタルカメラ100では、第1レリーズスイッチ117がオンになると、測距や露光検出などの撮影動作に係る前処理が行われ、第2レリーズスイッチ118がオンになると実際に被写体像を得る撮像処理が行われる。なお、レリーズボタンは、デジタルカメラ100にユーザが操作可能なように設けられた図示しないボタンである。
【0026】
また、操作ボタン122〜125がユーザにより押下されると、CPU109は、押下されたボタンに応じた動作を実行したり、そのボタンに応じた機能を有効にしたりする。具体的には、画像左送りボタン122、画像右送りボタン123、及びマルチ表示ボタン125の何れかが押下されると、CPU109は、押下されたボタンに応じて、画像左送り、画像右送り、及びマルチ表示に係る動作を実行する。ここで、マルチ表示とは、例えばEVF/LCD115に複数の画像を同時に表示する動作である。また、ジャンプボタン124が押下されると、CPU109は、デジタルカメラ100の動作状態をフォルダジャンプ送りモードにして、フォルダジャンプに係る機能を有効にする。
【0027】
カード入出力部119は、メモリカード121との間でデータ送受信などの通信を行うためのインタフェース部である。カード入出力部119は、カードスロット120へ挿入されたメモリカード121にコマンドを送信できるとともに、メモリカード121との間で種々のデータを送受信可能である。
【0028】
メモリカード121は、圧縮画像データを記録又は保存する機能を具備し、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、磁気ディスク又は光ディスク等からなる。なお、メモリカード121への圧縮画像データの記録は、1つの撮像画像に係る圧縮画像データが1つの画像ファイルとして記録されるとともに、それらが複数のフォルダに分類して記録される。
【0029】
次に、動作について説明する。
なお、本実施形態におけるデジタルカメラ100での撮像動作及びそれにより得られる画像データの記録媒体への記録動作は、従来のデジタルカメラと同様であるので説明は省略する。
ただし、本実施形態では、上述したように1つの撮像画像に係る画像データが1つの画像ファイルとして記録されるとともに、複数のフォルダに分類して記録される。また、本実施形態では、記録媒体に記録された画像ファイルについての表示に係る配列順序、すなわち通常の画像再生時における画像の表示順は、撮影順であるものとする。
【0030】
操作ボタン122〜125へのユーザ操作に対する本実施形態での基本動作を説明する。本実施形態におけるデジタルカメラ100は、通常の画像再生時に画像左送りボタン122が押下されると、現在表示している画像の前の画像をEVF/LCD115に表示し、画像右送りボタン123が押下されると、現在表示している画像の次の画像をEVF/LCD115に表示する。
【0031】
また、デジタルカメラ100は、最新の画像を表示している状態で画像右送りボタン123が押下されると、最古の画像をEVF/LCD115に表示する。デジタルカメラ100は、逆に最古の画像を表示している状態で画像左送りボタン122が押下されると、最新の画像をEVF/LCD115に表示する。また、通常の画像再生時にジャンプボタン124がユーザにより押下されると、デジタルカメラ100の動作状態は、フォルダジャンプ送りモードになり、フォルダジャンプ機能が有効になる。
【0032】
図2は、本実施形態におけるフォルダジャンプ送りモードでの画像送り動作を示すフローチャートである。図2に示すフローチャートを参照して、フォルダジャンプ送りモードでの画像送り動作について説明する。
【0033】
通常の画像再生時にジャンプボタン124がユーザにより押下され、動作状態がフォルダジャンプ送りモードに移ると、CPU109は、現在表示している画像が存在するフォルダを基準となるフォルダ(以下、「カレントフォルダ」と称す。)として決定する(S11)。ここで、複数の画像を同時に表示するマルチ表示を行っている場合には、CPU109は、表示されている複数の画像の中から選択した画像をカレントファイルとして決定し、このカレントファイルが存在するフォルダをカレントフォルダとして決定する。もしくは、CPU109は、マルチ表示している画像が、最も多く存在するフォルダをカレントフォルダとして決定するようにしても良い。
【0034】
ステップS11においてカレントフォルダを決定した後、CPU109は、ジャンプボタン124がオンであるかオフであるかを判別する(S12)。その結果、ジャンプボタン124がオフであれば、CPU109は、通常再生に戻るよう制御を行い、フォルダジャンプ画像送り処理を終了する。
【0035】
一方、ステップS12での判別の結果、ジャンプボタン124がオンであれば、CPU109は、画像右送りボタン123がオンであるかオフであるかを判別する(S13)。その結果、画像右送りボタン123がオンであれば、CPU109は、右送りジャンプフォルダ決定処理(S15)を行う。
【0036】
一方、ステップS13での判別の結果、画像右送りボタン123がオフであれば、CPU109は、画像左送りボタン122がオンであるかオフであるかを判別する(S14)。その結果、画像左送りボタン122がオンであれば、CPU109は、左送りジャンプフォルダ決定処理(S16)を行う。
【0037】
一方、ステップS14での判別の結果、画像左送りボタン122がオフであれば、すなわちジャンプボタン124がオン、かつ画像送りボタン122、123の双方がオフであれば、CPU109は、ステップS12に戻り、再びジャンプボタン124がオンであるかオフであるかを判別する。
【0038】
ステップS15での右送りジャンプフォルダ決定処理では、CPU109は、現在表示している画像が存在するフォルダに対してフォルダ順で次のフォルダをジャンプフォルダとして決定する。同様に、ステップS16での左送りジャンプフォルダ決定処理では、CPU109は、現在表示している画像が存在するフォルダに対してフォルダ順で前のフォルダをジャンプフォルダとして決定する。なお、ステップS15での右送りジャンプフォルダ決定処理及びステップS16での左送りジャンプフォルダ決定処理の詳細については後述する。
【0039】
ステップS15又はS16でのジャンプフォルダ決定処理においてジャンプフォルダを決定した後、CPU109は、フォルダジャンプ再生画像決定処理(S17)を行う。ステップS17でのフォルダジャンプ再生画像決定処理では、CPU109は、決定したジャンプフォルダにおける先頭画像を含む1枚以上の画像を再生画像として決定する。そして、CPU109は、ステップS17において決定した再生画像をEVF/LCD115に表示し(S18)、ステップS12に戻る。
【0040】
ジャンプボタン124が押下されてオンになった後、ジャンプボタン124がオフであると判別されるまで、上述したステップS12〜S18までの処理がCPU109により実行される。
【0041】
次に、図2に示したステップS15、S16において実行されるジャンプフォルダ決定処理について説明する。
図3は、図2に示したステップS15での右送りジャンプフォルダ決定処理を説明するための図である。図3に示したような階層構造で多数の画像ファイルが複数のフォルダに分割して記録媒体(メモリカード121)に記録されており、通常の画像再生処理により“IMG_0544.Jpg”の画像ファイルDIPに係る画像が表示されているとする。
【0042】
このとき、ジャンプボタン124がユーザにより押下されてオンになると、CPU109は、画像ファイルDIP(“IMG_0544.Jpg”)が存在するフォルダ“345XXXXX”をカレントフォルダCFに決定する。さらに、画像右送りボタン123がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)に対してフォルダ順で次のフォルダ(順方向に次のフォルダ)であるフォルダ“346XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。
【0043】
なお、図3に示した例では、CPU109は、カレントフォルダCFに対してフォルダ順で次のフォルダをジャンプフォルダJFにするようにしているが、右送りジャンプフォルダ決定処理はこれに限定されるものではない。例えば図4に示すように、不揮発性メモリ111にフォルダジャンプ定数を記録しておき、その記録されているフォルダジャンプ定数分だけカレントフォルダCFに対してフォルダ順で順方向のフォルダをジャンプフォルダとして決定するようにしてもよい。
【0044】
図4は、右送りジャンプフォルダ決定処理の他の例を説明するための図である。図4に示した例では、不揮発性メモリ111に記録されているフォルダジャンプ定数が2の場合を示している。通常の画像再生処理により“IMG_0544.Jpg”の画像ファイルDIPに係る画像が表示されている状態でジャンプボタン124がオンされると、CPU109は、画像ファイルDIPが存在するフォルダ“345XXXXX”をカレントフォルダCFに決定する。さらに、画像右送りボタン123がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)に対してフォルダ順で順方向に2つ先のフォルダであるフォルダ“451XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。
【0045】
次に、図2に示したステップS16での左送りジャンプフォルダ決定処理について説明する。
図5は、左送りジャンプフォルダ決定処理を説明するための図である。図5に示したような階層構造でメモリカード121に記録された多数の画像ファイルの中から、通常の画像再生処理により“IMG_0544.Jpg”の画像ファイルDIPに係る画像が表示されているとする。このとき、ジャンプボタン124がオンされると、CPU109は、画像ファイルDIP(“IMG_0544.Jpg”)が存在するフォルダ“345XXXXX”をカレントフォルダCFに決定する。さらに、画像左送りボタン122がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)に対してフォルダ順で前のフォルダであるフォルダ“102XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。
【0046】
なお、図5に示した例では、CPU109は、カレントフォルダCFに対してフォルダ順で前のフォルダをジャンプフォルダJFにするようにしているが、左送りジャンプフォルダ決定処理はこれに限定されるものではない。例えば図6に示すように、不揮発性メモリ111にフォルダジャンプ定数を記録しておき、その記録されているフォルダジャンプ定数分だけカレントフォルダCFに対してフォルダ順で逆方向のフォルダをジャンプフォルダとして決定するようにしてもよい。
【0047】
図6は、左送りジャンプフォルダ決定処理の他の例を説明するための図である。図6に示した例では、不揮発性メモリ111に記録されているフォルダジャンプ定数が2の場合を示している。通常の画像再生処理により“IMG_0544.Jpg”の画像ファイルDIPに係る画像が表示されている状態でジャンプボタン124がオンされると、CPU109は、画像ファイルDIPが存在するフォルダ“345XXXXX”をカレントフォルダCFに決定する。さらに、画像左送りボタン122がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)に対してフォルダ順で2つ前のフォルダであるフォルダ“100XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。
【0048】
なお、不揮発性メモリ111に記録するフォルダジャンプ定数は、デジタルカメラ100が備えるユーザインターフェース(メニュー操作等)により変更可能にしてもよい。ここで、フォルダジャンプ定数を1に変更した場合、デジタルカメラ100は図3及び図6で説明した動作を行うことになる。
【0049】
また、フォルダジャンプ定数によりフォルダのジャンプ数を決定するのではなく、CPU109が、図7に示すようにして記録媒体(メモリカード121)内に存在する全フォルダ数に基づきフォルダのジャンプ数を算出するようにしても良い。
【0050】
図7は、CPU109によるフォルダジャンプ数算出動作を示すフローチャートである。
フォルダジャンプ数算出動作を開始すると、CPU109は、記録媒体内フォルダ数算出処理(S31)を行う。ステップS31での記録媒体内フォルダ数算出処理では、CPU109は、記録媒体であるメモリカード121の中に存在するフォルダの総数Fを算出する。
【0051】
次に、CPU109は、ステップS31において得られたフォルダの総数Fを用いてフォルダジャンプ数算出処理(S32)を行う。ステップS32でのフォルダジャンプ数算出処理では、CPU109は、不揮発性メモリ111に記録されている周回フォルダジャンプ定数で、フォルダ総数Fを割った商をフォルダジャンプ数として決定する。そして、フォルダジャンプ数算出動作を終了する。
【0052】
例えば、記録媒体内に900個のフォルダがあり、不揮発性メモリ111に記録されている周回フォルダジャンプ定数が10であった場合には、フォルダジャンプ数は900÷10=90となる。ここでカレントフォルダCFが400番目のフォルダであった場合、CPU109は、右送りジャンプフォルダ決定処理(S15)であれば、順方向に90個先の490番目のフォルダをジャンプフォルダJFに決定する。同様に、CPU109は、左送りジャンプフォルダ決定処理(S16)であれば、90個前の310番目のフォルダをジャンプフォルダJFに決定する。
【0053】
なお、全フォルダ数とそれに対応するフォルダジャンプ数とを規定したテーブルを不揮発性メモリ111に記憶しておき、図7に示したステップS32において、CPU109は、そのテーブルを参照することでジャンプフォルダ数を決定するようにしても良い。
【0054】
また、図2に示したステップS15、S16において決定したジャンプフォルダJFに画像がない場合には、CPU109は、さらに次又は前のフォルダを候補として検索し、画像が存在するフォルダをジャンプフォルダJFに決定し直すように補正をかけても良い。
【0055】
例えば、図8に示す例では、通常の画像再生処理により“IMG_0544.Jpg”の画像ファイルDIPに係る画像が表示されているので、このときジャンプボタン124がオンされると、カレントフォルダCFは、画像ファイルDIP(“IMG_0544.Jpg”)が存在する“345XXXXX”となる。さらに、画像右送りボタン123がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)の次のフォルダであるフォルダ“346XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定しようとするが、フォルダ“346XXXXX”には画像ファイルが存在しない。そのため、CPU109は、カレントフォルダCFから見てさらに次のフォルダであり、かつ画像ファイルが存在するフォルダ“451XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。
【0056】
また、図2に示したステップS15、S16において決定したジャンプフォルダJFに画像がない場合には、CPU109は、フォルダ内に画像ファイルが存在しない旨を警告表示や警告音等でユーザに示すようにしても良い。
【0057】
また、右送りジャンプフォルダ決定処理によるジャンプフォルダの決定において、最新のフォルダを飛び越えてしまう場合には、CPU109が、最古のフォルダに戻って不足フォルダ分をジャンプした先のフォルダをジャンプフォルダに決定するようにしても良いし、最新のフォルダをジャンプフォルダに決定するようにしても良い。また、同様に左送りジャンプフォルダ決定処理によるジャンプフォルダの決定において、最古のフォルダを飛び越えてしまう場合には、CPU109が、最新のフォルダに戻って不足フォルダ分をジャンプした先のフォルダをジャンプフォルダに決定するようにしても良いし、最古のフォルダをジャンプフォルダに決定するようにしても良い。
【0058】
次に、図2に示したステップS17において実行されるフォルダジャンプ再生画像決定処理について説明する。上述したように、フォルダジャンプ再生画像決定処理では、CPU109は、ジャンプフォルダにおける先頭画像を含む1枚以上の画像を再生画像として決定するが、再生画像枚数は現在再生されている状態(ジャンプ前の状態)に依存する。
【0059】
例えば、1枚表示の状態でフォルダジャンプを行った場合には、図9に示すようにジャンプフォルダの先頭画像が1枚表示される。
図9は、図2に示したステップS17でのフォルダジャンプ再生画像決定処理を説明するための図である。図9に示したような階層構造でメモリカード121に記録された多数の画像ファイルの中から、通常の画像再生処理により“IMG_0544.Jpg”の画像ファイルDIPに係る画像が1枚のみ表示されているとする。このとき、ジャンプボタン124がオンされると、CPU109は、画像ファイルDIP(“IMG_0544.Jpg”)が存在するフォルダ“345XXXXX”をカレントフォルダCFに決定する。さらに、画像右送りボタン123がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)の次のフォルダであるフォルダ“451XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定し、そのフォルダ内の先頭画像である画像ファイルDIN(“IMG_0511.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0060】
また、例えば4枚表示の状態でフォルダジャンプを行った場合には、図10に示すようにジャンプフォルダの先頭画像から順方向の画像が4枚表示される。
図10に示す例では、通常の画像再生処理により画像ファイルDIP’(“IMG_0543.Jpg”、“IMG_0544.Jpg”、“IMG_0560.Jpg”、及び“IMG_0561.Jpg”)に係る画像が表示されているので、このときジャンプボタン124がオンされると、カレントフォルダCFは、画像ファイルDIP’が存在するフォルダ“345XXXXX”となる。さらに、画像右送りボタン123がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)の次のフォルダであるフォルダ“451XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。また、CPU109は、ジャンプフォルダJF(“451XXXXX”)の先頭画像を含む画像ファイルDIN’(“IMG_0511.Jpg”、“IMG_0543.Jpg”、“IMG_0544.Jpg”、及び“IMG_0560.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0061】
なお、図9、図10に示した例では、画像右送りボタン123がオンされる場合を一例として示しているが、画像左送りボタン122がオンされる場合はジャンプフォルダJFがフォルダ“100XXXXX”に変わるだけである。
【0062】
ここで、通常の画像再生処理により表示している画像の中にカレントフォルダの先頭画像が含まれていない状態でジャンプボタン124がオンされ、さらに画像左送りボタン122がオンされた場合には、CPU109は、図11に示すように、ジャンプフォルダ及び再生画像を決定するようにしても良い。すなわち、CPU109は、カレントフォルダをジャンプフォルダに決定するとともに、カレントフォルダの先頭画像を含む1枚以上の画像を再生画像として決定するようにしても良い。
【0063】
図11に示す例では、通常の画像再生処理により画像ファイルDIP(“IMG_0560.Jpg”)に係る画像が表示されているので、このときジャンプボタン124がオンされると、カレントフォルダCFは、画像ファイルDIPが存在するフォルダ“451XXXXX”となる。さらに、画像左送りボタン122がオンされると、CPU109は、画像ファイルDIP(“IMG_0560.Jpg”)がカレントフォルダCF(“451XXXXX”)の先頭画像ではないので、カレントフォルダCFをそのままジャンプフォルダJFAに決定する。また、CPU109は、フォルダ“451XXXXX”の先頭画像である画像ファイルDINA(“IMG_0511.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0064】
図11に示した例で、さらに画像左送りボタン122がオンされると、ジャンプフォルダJFA(“451XXXXX”)の先頭画像である画像ファイルDINA(“IMG_0511.Jpg”)を表示しているので、CPU109は、ジャンプフォルダJFA(“451XXXXX”)の前のフォルダであるフォルダ“345XXXXX”を次のジャンプフォルダJFBに決定する。また、CPU109は、ジャンプフォルダJFB(“345XXXXX”)の先頭画像である画像ファイルDINB(“IMG_0511.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0065】
さらに画像左送りボタン122がオンされると、同様にして、CPU109は、ジャンプフォルダJFB(“345XXXXX”)の前のフォルダであるフォルダ“100XXXXX”を次のジャンプフォルダJFCに決定する。また、CPU109は、ジャンプフォルダJFC(“100XXXXX”)の先頭画像である画像ファイルDINC(“IMG_0137.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0066】
また、フォルダジャンプ再生画像決定処理において、CPU109は、ジャンプフォルダにおける後端画像を含む1枚以上の画像を再生画像として決定するようにしても良い。
例えば、1枚表示の状態でフォルダジャンプを行った場合には、図12に示すようにジャンプフォルダの後端画像が1枚表示される。
図12に示す例では、通常の画像再生処理により画像ファイルDIP(“IMG_0544.Jpg”)に係る画像が表示されているので、このときジャンプボタン124がオンされると、カレントフォルダCFは、画像ファイルDIPが存在するフォルダ“345XXXXX”となる。さらに、画像左送りボタン122がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)の前のフォルダであるフォルダ“100XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。また、CPU109は、ジャンプフォルダJF(“100XXXXX”)の後端画像である画像ファイルDIN(“IMG_2703.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0067】
また、例えば4枚表示の状態でフォルダジャンプを行った場合には、図13に示すようにジャンプフォルダJFの後端画像から逆方向の画像が4枚表示される。
図13に示す例では、通常の画像再生処理により画像ファイルDIP’(“IMG_0543.Jpg”、“IMG_0544.Jpg”、“IMG_0560.Jpg”、及び“IMG_0561.Jpg”)に係る画像が表示されている、このときジャンプボタン124がオンされると、カレントフォルダCFは、画像ファイルDIP’が存在するフォルダ“345XXXXX”となる。さらに、画像左送りボタン122がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“345XXXXX”)の前のフォルダであるフォルダ“100XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。また、CPU109は、ジャンプフォルダJF(“100XXXXX”)の後端画像を含む画像ファイルDIN’(“IMG_0138.Jpg”、“IMG_0139.Jpg”、“IMG_0290.Jpg”、及び“IMG_2703.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0068】
ここで、通常の画像再生処理により表示している画像の中にカレントフォルダの後端画像が含まれていない状態でジャンプボタン124がオンされ、さらに画像右送りボタン123がオンされた場合には、CPU109は、図14に示すように、ジャンプフォルダ及び再生画像を決定するようにしても良い。すなわち、CPU109は、カレントフォルダをジャンプフォルダに決定するとともに、カレントフォルダの後端画像を含む1枚以上の画像を再生画像として決定するようにしても良い。
【0069】
図14に示す例では、通常の画像再生処理により画像ファイルDIP(“IMG_0139.Jpg”)に係る画像が表示されているので、このときジャンプボタン124がオンされると、カレントフォルダCFは、画像ファイルDIPが存在するフォルダ“100XXXXX”となる。さらに、画像右送りボタン123がオンされると、CPU109は、画像ファイルDIP(“IMG_0139.Jpg”)がカレントフォルダCF(“100XXXXX”)の後端画像ではないので、カレントフォルダCFをそのままジャンプフォルダJFAに決定する。また、CPU109は、フォルダ“100XXXXX”の後端画像である画像ファイルDINA(“IMG_2703.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0070】
図14に示した例で、さらに画像右送りボタン123がオンされると、ジャンプフォルダJFA(“100XXXXX”)の後端画像である画像ファイルDINA(“IMG_2703.Jpg”)を表示しているので、CPU109は、ジャンプフォルダJFA(“100XXXXX”)の次のフォルダであるフォルダ“345XXXXX”を次のジャンプフォルダJFBに決定する。また、CPU109は、ジャンプフォルダJFB(“345XXXXX”)の後端画像である画像ファイルDINB(“IMG_0788.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0071】
さらに画像右送りボタン123がオンされると、同様にして、CPU109は、ジャンプフォルダJFB(“345XXXXX”)の次のフォルダであるフォルダ“451XXXXX”を次のジャンプフォルダJFCに決定する。また、CPU109は、ジャンプフォルダJFC(“451XXXXX”)の後端画像である画像ファイルDINC(“IMG_0788.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0072】
また、フォルダジャンプ再生画像決定処理において、CPU109は、カレントフォルダ内の全画像数に対する再生中画像の割合とジャンプフォルダ内の全画像数とから再生画像を決定するようにしても良い。
図15は、その場合のCPU109によるフォルダジャンプ再生画像決定処理を示すフローチャートである。
【0073】
フォルダジャンプ再生画像決定処理を開始すると、CPU109は、カレントフォルダ内画像数算出処理(S21)を行う。ステップS21でのカレントフォルダ内画像数算出処理では、CPU109は、カレントフォルダの中に存在する画像ファイルの総数NCを算出する。
【0074】
次に、CPU109は、再生中カレントフォルダ画像割合算出処理(S22)を行う。ステップS22での再生中カレントフォルダ画像割合算出処理では、CPU109は、現在再生表示中の画像のカレントフォルダでの画像の先頭からの順番NPを総数NCで割ることにより、カレントフォルダ内の再生画像の位置に対する割合Pを求める。
【0075】
続いて、CPU109は、ステップS22において得られた割合Pに基づいて、ジャンプフォルダ内再生画像算出処理(S23)を行う。ステップS23でのジャンプフォルダ内再生画像算出処理では、CPU109は、ジャンプフォルダの中に存在する画像ファイルの総数NJを算出し、割合Pと積算したのち整数補正した数NP’を算出し、ジャンプフォルダ内での先頭からM枚番目の画像ファイルを再生画像として決定する。そして、フォルダジャンプ再生画像決定処理を終了する。
【0076】
例えば、図15に示す例では、通常の画像再生処理により画像ファイルDIP(“IMG_0255.Jpg”)に係る画像が表示されているので、このときジャンプボタン124がオンされると、カレントフォルダCFは、画像ファイルDIPが存在するフォルダ“100XXXXX”となる。ここで、カレントフォルダCF(“100XXXXX”)には100枚の画像ファイルが存在し、かつカレントフォルダCF(“100XXXXX”)の先頭画像から40番目の画像ファイル(“IMG_0255.Jpg”)がEVF/LCD115に表示されている。この場合、上述したフォルダジャンプ再生画像決定処理にて算出される割合Pは、40÷100=0.4となる。
【0077】
さらに、画像右送りボタン123がオンされると、CPU109は、カレントフォルダCF(“100XXXXX”)の次のフォルダであるフォルダ“345XXXXX”をジャンプフォルダJFに決定する。ここで、ジャンプフォルダJF(“345XXXXX”)には200枚の画像ファイルがある。したがって、この場合、再生画像の先頭からの順番NP’は、0.4×200=80となり、CPU109は、ジャンプフォルダJF(“345XXXXX”)の先頭画像から80番目の画像ファイルである画像ファイルDIN(“IMG_0544.Jpg”)を再生画像として決定する。
【0078】
なお、上述した説明では、通常の画像再生時とフォルダジャンプ操作後との画像の表示形式は同じとしているが、ユーザのメニュー操作などによりフォルダジャンプ操作後の表示方法を別途設定できるようにしても良い。この場合には、通常の画像再生時の表示形式にかかわらず、フォルダジャンプ操作後の表示形式を任意に設定することが可能になり、例えば、フォルダジャンプ操作後の表示形式を通常の画像再生時と異なるようにすることもできる。例えば、通常の画像再生時には1枚の画像を再生表示し、フォルダジャンプ操作後には9枚の画像をマルチ表示するように表示形式を設定することができる。
【0079】
また、フォルダジャンプ再生画像画像決定処理において、複数の画像を再生画像として決定する、つまり複数の画像をEVF/LCD115に表示する場合に、ジャンプフォルダに存在する画像が表示可能な画像数より少なければ、ジャンプフォルダに存在する画像のみを表示するようにしても良いし、ジャンプフォルダに隣接するフォルダに存在する画像もあわせて再生画像として表示するようにしても良い。ジャンプフォルダに隣接するフォルダに存在する画像も再生画像としてEVF/LCD115に表示する場合には、図17に示すようにジャンプフォルダに存在する画像群171をそうでない画像群172に対して強調するように表示しても良い。また、逆に、ジャンプフォルダに存在しない画像群172を強調するように表示しても良い。
【0080】
以上、第1の実施形態によれば、CPU109は、通常の画像再生処理により多数の画像ファイルが記録されたメモリカード121から読み出した画像を表示しているときに、ジャンプボタン124がオンされると、現在表示している画像が存在するフォルダをカレントフォルダに決定する。さらに、画像左送りボタン122又は画像右送りボタン123がオンされると、CPU109は、操作されたボタン122、123に応じて、カレントフォルダに対してフォルダジャンプ数だけ前後のフォルダをジャンプフォルダに決定する。また、CPU109は、ジャンプフォルダの画像ファイルの中から再生する画像ファイルを決定して再生画像としてEVF/LCD115に表示する。
【0081】
これにより、画像左送りボタン122又は画像右送りボタン123を操作すると、現在表示している画像が存在するフォルダに対してフォルダジャンプ数だけ前後したフォルダの画像ファイルが再生画像として表示される。したがって、多数の画像ファイルが複数のフォルダに分類されて記録されたメモリカード121から所望のフォルダもしくは画像ファイルを検索する場合に、簡単な操作で検索できるようになり、検索に係る操作性を向上させることができる。
【0082】
また、記録媒体であるメモリカード121内のフォルダ数に応じてフォルダジャンプ数を決定するようにした場合には、フォルダ総数に応じた適切なフォルダジャンプ数を設定することができる。これにより、検索に係るユーザ操作を軽減することができ、フォルダを意識して画像ファイルを配置しているユーザは、少ない操作で所望のフォルダもしくは画像データをすばやく検索し閲覧することができる。
【0083】
また、メモリカード121のフォルダ内の画像数に応じてジャンプ先のフォルダにおける再生画像を決定するようにした場合には、検索に係るユーザ操作を軽減でき、フォルダを意識して画像ファイルを配置しているユーザは、少ない操作で所望の画像ファイルを検索することが可能になる。
【0084】
また、マルチ表示においてフォルダジャンプを行った場合に、ジャンプ先のフォルダの画像のみを表示対象としたり、画像がないときに警告等を行うようにしたりした場合には、フォルダに対する画像をユーザが明確に認識することができる。また、現在表示している画像のフォルダ内での相対位置を割合で算出し、ジャンプ先のフォルダにおいても相対位置が同じ割合となる画像ファイルを再生画像としてEVF/LCD115に表示するようにした場合には、所望の画像ファイルについてフォルダの中での相対位置が分かっているとき、異なるフォルダのその相対位置に対応した画像を表示させてジャンプすることにより、ユーザは少ない操作で所望の画像ファイルを検索し閲覧することが可能になる。
【0085】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
図18は、本発明の第2の実施形態による画像再生装置を適用したデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。この図18において、図1に示したブロック等と同一の機能を有するブロック等には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0086】
図18に示す第2の実施形態におけるデジタルカメラ100aは、図19に示すように、メモリカード121内の順番を持った複数のフォルダから2つの選択フォルダSFA、SFBを選択することで、その間に存在するフォルダ数を全フォルダ数としてフォルダジャンプ数を算出するようにしたものである。
【0087】
図18に示すデジタルカメラ100aには、図1に示したデジタルカメラ100の構成に加えフォルダ選択ボタン200及び選択フォルダ決定ボタン201が追加されている。フォルダ選択ボタン200及び選択フォルダ決定ボタン201は、それぞれ押下操作でオンとなるボタンである。
【0088】
CPU109aは、上述した第1の実施形態の動作を実現するとともに、追加されたフォルダ選択ボタン200及び選択フォルダ決定ボタン201に対する操作に応じて図20に示す動作を行う。
図20は、図18に示す第2の実施形態におけるデジタルカメラ100aでのフォルダ選択操作を適用したフォルダジャンプ数決定処理を示すフローチャートである。
【0089】
まず、CPU109aは、フォルダ選択ボタン200がオンであるかオフであるかを判別する(S41)。その結果、フォルダ選択ボタン200がオンであれば、CPU109aは、メモリカード121に記録されているフォルダの中から1つのフォルダを選択し、選択フォルダ決定ボタン201に対する操作に応じてフォルダを決定する(S42)。CPU109aは、決定されたフォルダを、選択すべき2つの選択フォルダSFA、SFBのうち1つのフォルダとしてRAMメモリ113等に記憶する。
【0090】
上述したフォルダの選択・決定操作を2回以上繰り返すことで、フォルダジャンプ数を決定するために選択フォルダSFA、SFBが決定できる。なお、3回以上の選択・決定操作が行なわれた場合には、直前の2回の操作にて決定された選択フォルダが採用される。ステップS41、S42において決定した2つの選択フォルダSFA、SFBで良くなければ(S43のNo)、ステップS41,S42での処理を繰り返す。
【0091】
一方、ステップS41、S42において決定した2つの選択フォルダSFA、SFBで良ければ(S43のYes)、CPU109aは、2つの選択フォルダSFA,SFB間のフォルダ数を計数する。さらに、CPU109aは、計数して得られた選択フォルダSFA,SFB間のフォルダ数を全フォルダ数として、その全フォルダ数を不揮発性メモリ111に記録されている周回フォルダジャンプ定数で割った商をフォルダジャンプ数として決定する(S44)。そして、フォルダジャンプ数決定処理を終了する。
【0092】
ここで、選択フォルダSFA、SFBを選択する手段としては、フォルダ選択専用画面でフォルダのリストから選択するようにしても良いし、画像を選択することでその画像が存在するフォルダを選択するようにしても良い。
【0093】
上述のようにして決定したフォルダジャンプ数を用い、CPU109aは、全フォルダの画像を対象として第1の実施形態において説明したフォルダジャンプ再生動作を実行する。このように対象範囲を全フォルダとする場合には、2つの選択フォルダSFA、SFBは、単にフォルダジャンプ数を決定するためのみに使用されることになる。
また、CPU109aは、2つの選択フォルダSFA,SFBの間にあるフォルダの画像を対象として第1の実施形態において説明したフォルダジャンプ再生動作を実行するようにしても良い。このように2つの選択フォルダSFA,SFBの間の画像を対象範囲とする場合には、2つの選択フォルダSFA,SFBは、フォルダジャンプ数を決定するために使用されつつ、対象範囲を規定するのにも使用されることになる。
【0094】
以上、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、多数の画像ファイルが複数のフォルダに分類されて記録されたメモリカード121から所望のフォルダもしくは画像ファイルを検索する場合に、簡単な操作で検索でき検索に係る操作性を向上させることができる。また、例えば、第1の実施形態において説明したフォルダジャンプ再生で2つの選択フォルダSFA,SFBを決定し、決定した2つの選択フォルダSFA、SFBの間のフォルダ数を基にフォルダジャンプ数を決定することにより、徐々に範囲を絞り込みながら画像の検索閲覧を行うことができる。これにより、フォルダ数が多くなっても、所望のフォルダもしくは画像ファイルを容易に見つけやすくなる。この効果は、対象とするフォルダ数が増える程、顕著であり、ユーザの利便性を大幅に向上させることができる。
【0095】
(その他の実施形態)
上述した各実施形態は、装置あるいはシステム内のコンピュータ(あるいはCPU、MPU等)で実行可能なコンピュータプログラムによって実現することもできる。この場合、上記コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を介して上記装置あるいはシステムに供給される。上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが供給されたコンピュータプログラムを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのコンピュータプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるコンピュータプログラムは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに、供給されたコンピュータプログラムがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのコンピュータプログラムの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【0096】
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施形態におけるフォルダジャンプ送りモードでの画像送り動作を示すフローチャートである。
【図3】右送りジャンプフォルダ決定処理の一例を説明するための図である。
【図4】右送りジャンプフォルダ決定処理の他の例を説明するための図である。
【図5】左送りジャンプフォルダ決定処理の一例を説明するための図である。
【図6】左送りジャンプフォルダ決定処理の他の例を説明するための図である。
【図7】フォルダジャンプ数算出動作を示すフローチャートである。
【図8】右送りジャンプフォルダ決定処理の他の例を説明するための図である。
【図9】フォルダジャンプ再生画像決定処理の一例を説明するための図である。
【図10】フォルダジャンプ再生画像決定処理の他の例を説明するための図である。
【図11】フォルダジャンプ再生画像決定処理の他の例を説明するための図である。
【図12】フォルダジャンプ再生画像決定処理の他の例を説明するための図である。
【図13】フォルダジャンプ再生画像決定処理の他の例を説明するための図である。
【図14】フォルダジャンプ再生画像決定処理の他の例を説明するための図である。
【図15】フォルダジャンプ再生画像決定処理を示すフローチャートである。
【図16】フォルダジャンプ再生画像決定処理の他の例を説明するための図である。
【図17】フォルダジャンプ操作後の画像の表示例を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施形態におけるデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。
【図19】第2の実施形態におけるフォルダ選択の一例を示す図である。
【図20】フォルダジャンプ数決定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0098】
109、109a CPU
111 不揮発性メモリ
113 RAMメモリ
114 EVF/LCD制御部
115 EVF/LCD
119 カード入出力部
120 カードスロット
121 記録媒体
122 画像左送りボタン
123 画像右送りボタン
124 ジャンプボタン
125 マルチ表示ボタン
126 フォルダ選択ボタン
127 選択フォルダ決定ボタン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像が複数のフォルダに分類されて記録されている記録媒体内におけるフォルダの中から、外部からの所定の操作入力時に表示されている画像が存在するフォルダを基準フォルダとして、当該操作入力に応じて移動させるジャンプフォルダを決定するジャンプフォルダ決定ステップと、
前記ジャンプフォルダ決定ステップにて決定したジャンプフォルダの画像から再生する画像を決定するフォルダジャンプ再生画像決定ステップと、
前記フォルダジャンプ再生画像決定ステップにて決定した画像を再生して表示する表示ステップとを有することを特徴とする画像再生方法。
【請求項2】
前記記録媒体内におけるフォルダの中から、前記所定の操作入力を基に前記基準フォルダを決定する基準フォルダ決定ステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像再生方法。
【請求項3】
前記ジャンプフォルダ決定ステップでは、前記基準フォルダに対して次のフォルダ又は前のフォルダを、前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項1に記載の画像再生方法。
【請求項4】
前記ジャンプフォルダ決定ステップでは、前記基準フォルダに対して一定のフォルダジャンプ定数だけ順方向のフォルダ又は逆方向のフォルダを、前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項1に記載の画像再生方法。
【請求項5】
前記記録媒体に記録されている所定範囲のフォルダのフォルダ数を計数するフォルダ数計数ステップと、
前記フォルダ数計数ステップにて計数されたフォルダ数に基づいてフォルダジャンプ数を決定するフォルダジャンプ数決定ステップとをさらに有し、
前記ジャンプフォルダ決定ステップでは、前記基準フォルダに対して前記フォルダジャンプ数決定ステップにて決定したフォルダジャンプ数だけ順方向のフォルダ又は逆方向のフォルダを、前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項1に記載の画像再生方法。
【請求項6】
前記フォルダジャンプ数決定ステップでは、前記フォルダ数計数ステップにて得られたフォルダ数を一定の周回フォルダジャンプ定数で除算した商を前記フォルダジャンプ数に決定することを特徴とする請求項5に記載の画像再生方法。
【請求項7】
前記フォルダジャンプ数決定ステップでは、前記フォルダ数と前記フォルダジャンプ数との対応を記憶するテーブルを参照し、前記フォルダ数計数ステップにて得られたフォルダ数に応じて前記フォルダジャンプ数を決定することを特徴とする請求項5に記載の画像再生方法。
【請求項8】
前記フォルダジャンプ数決定ステップが、前記フォルダ数計数ステップにて得られたフォルダ数に基づいて決定された前記フォルダジャンプ数をユーザの指示により変更する変更ステップを有することを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項9】
前記所定範囲のフォルダは、前記記録媒体に記録されている全フォルダであることを特徴とする請求項5〜8の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項10】
前記記録媒体に記録されている全フォルダから前記所定範囲のフォルダを決定するために、画像又はフォルダを選択する選択ステップをさらに有することを特徴とする請求項5〜8の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項11】
前記ジャンプフォルダ決定ステップにて決定したジャンプフォルダに画像が存在しない場合に、当該決定したジャンプフォルダを前記基準フォルダとして再度前記ジャンプフォルダ決定ステップを実行することを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項12】
前記ジャンプフォルダ決定ステップにて決定したジャンプフォルダに画像が存在しない場合に、警告を行う警告ステップをさらに有することを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項13】
前記フォルダジャンプ再生画像決定ステップでは、再生する画像を前記ジャンプフォルダの中の先頭画像を含む1枚以上の画像に決定することを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項14】
前記ジャンプフォルダ決定ステップでは、前記所定の操作入力時に表示されている画像の中に、前記基準フォルダの中の先頭画像が含まれていない場合には、当該基準フォルダを前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項13に記載の画像再生方法。
【請求項15】
前記フォルダジャンプ再生画像決定ステップでは、再生する画像を前記ジャンプフォルダの中の後端画像を含む1枚以上の画像に決定することを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項16】
前記ジャンプフォルダ決定ステップでは、前記所定の操作入力時に表示されている画像の中に、前記基準フォルダの中の後端画像が含まれていない場合には、当該基準フォルダを前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項15に記載の画像再生方法。
【請求項17】
前記フォルダ内の画像枚数を計数するフォルダ内画像数計数ステップと、
前記フォルダ内画像数計数ステップにて計数された当該フォルダ内の全画像枚数に対して、前記所定の操作入力時に表示されている画像の前記基準フォルダ内での順番の割合を算出するフォルダ内画像順番割合算出ステップとさらに有し、
前記フォルダジャンプ再生画像決定ステップでは、再生する画像を前記ジャンプフォルダにおける当該割合から1枚以上の画像に決定することを特徴とする請求項1〜16の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項18】
前記表示ステップでは、前記ジャンプフォルダの画像のみを再生することを特徴とする請求項1〜17の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項19】
前記表示ステップでは、前記ジャンプフォルダの画像を強調表示して再生することを特徴とする請求項1〜17の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項20】
前記表示ステップでは、前記ジャンプフォルダの画像とは異なる画像を強調表示して再生することを特徴とする請求項1〜17の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項21】
複数のフォルダに分類されて記録媒体に記録されている画像を再生し表示する表示手段と、
前記記録媒体内におけるフォルダの中から、外部からの所定の操作入力時に表示されている画像が存在するフォルダを基準フォルダとして、当該操作入力に応じて移動させるジャンプフォルダを決定するジャンプフォルダ決定手段と、
前記ジャンプフォルダ決定手段により決定したジャンプフォルダの画像から再生する画像を決定するフォルダジャンプ再生画像決定手段とを備えることを特徴とする画像再生装置。
【請求項22】
前記記録媒体内におけるフォルダの中から、前記所定の操作入力を基に前記基準フォルダを決定する基準フォルダ決定手段をさらに備えることを特徴とする請求項21に記載の画像再生装置。
【請求項23】
前記ジャンプフォルダ決定手段が、前記基準フォルダに対して次のフォルダ又は前のフォルダを、前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項21に記載の画像再生装置。
【請求項24】
前記ジャンプフォルダ決定手段が、前記基準フォルダに対して一定のフォルダジャンプ定数だけ順方向のフォルダ又は逆方向のフォルダを、前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項21に記載の画像再生装置。
【請求項25】
前記記録媒体に記録されている所定範囲のフォルダのフォルダ数を計数するフォルダ数計数手段と、
前記フォルダ数計数手段により計数されたフォルダ数に基づいてフォルダジャンプ数を決定するフォルダジャンプ数決定手段とをさらに備え、
前記ジャンプフォルダ決定手段が、前記基準フォルダに対して前記フォルダジャンプ数決定手段により決定したフォルダジャンプ数だけ順方向のフォルダ又は逆方向のフォルダを、前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項21に記載の画像再生装置。
【請求項26】
前記フォルダジャンプ数決定手段が、前記フォルダ数計数手段により得られたフォルダ数を一定の周回フォルダジャンプ定数で除算した商を前記フォルダジャンプ数に決定することを特徴とする請求項25に記載の画像再生装置。
【請求項27】
前記フォルダジャンプ数決定手段が、前記フォルダ数と前記フォルダジャンプ数との対応を記憶するテーブルを参照し、前記フォルダ数計数手段により得られたフォルダ数に応じて前記フォルダジャンプ数を決定することを特徴とする請求項25に記載の画像再生装置。
【請求項28】
前記フォルダジャンプ数決定手段が、前記フォルダ数計数手段により得られたフォルダ数に基づいて決定された前記フォルダジャンプ数をユーザの指示により変更する変更手段を備えることを特徴とする請求項25〜27の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項29】
前記所定範囲のフォルダは、前記記録媒体に記録されている全フォルダであることを特徴とする請求項25〜28の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項30】
前記記録媒体に記録されている全フォルダから前記所定範囲のフォルダを決定するために、画像又はフォルダを選択する選択手段をさらに備えることを特徴とする請求項25〜28の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項31】
前記ジャンプフォルダ決定手段により決定したジャンプフォルダに画像が存在しない場合に、当該決定したジャンプフォルダを前記基準フォルダとして再度前記ジャンプフォルダを決定するジャンプフォルダ補正手段をさらに備えることを特徴とする請求項21〜30の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項32】
前記ジャンプフォルダ決定手段により決定したジャンプフォルダに画像が存在しない場合に、警告を行う警告手段をさらに備えることを特徴とする請求項21〜30の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項33】
前記フォルダジャンプ再生画像決定手段が、再生する画像を前記ジャンプフォルダの中の先頭画像を含む1枚以上の画像に決定することを特徴とする請求項21〜31の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項34】
前記ジャンプフォルダ決定手段が、前記表示手段により表示されている画像の中に、前記基準フォルダの中の先頭画像が含まれていない場合には、当該基準フォルダを前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項33に記載の画像再生装置。
【請求項35】
前記フォルダジャンプ再生画像決定手段が、再生する画像を前記ジャンプフォルダの中の後端画像を含む1枚以上の画像に決定することを特徴とする請求項21〜31の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項36】
前記ジャンプフォルダ決定手段が、前記表示手段により表示されている画像の中に、前記基準フォルダの中の後端画像が含まれていない場合には、当該基準フォルダを前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項35に記載の画像再生装置。
【請求項37】
前記フォルダ内の画像枚数を計数するフォルダ内画像数計数手段と、
前記フォルダ内画像数計数手段により計数された当該フォルダ内の全画像枚数に対して、前記表示手段により表示されている画像の前記基準フォルダ内での順番の割合を算出するフォルダ内画像順番割合算出手段とをさらに備え、
前記フォルダジャンプ再生画像決定手段が、再生する画像を前記ジャンプフォルダにおける当該割合から1枚以上の画像に決定することを特徴とする請求項21〜36の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項38】
前記表示手段が、前記ジャンプフォルダの画像のみを再生することを特徴とする請求項21〜37の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項39】
前記表示手段が、前記ジャンプフォルダの画像を強調表示して再生することを特徴とする請求項21〜37の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項40】
前記表示手段が、前記ジャンプフォルダの画像とは異なる画像を強調表示して再生することを特徴とする請求項21〜37の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項41】
デジタルカメラに実装されることを特徴とする請求項21〜40の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項42】
画像が複数のフォルダに分類されて記録されている記録媒体内におけるフォルダの中から、外部からの所定の操作入力時に表示されている画像が存在するフォルダを基準フォルダとして、当該操作入力に応じて移動させるジャンプフォルダを決定するジャンプフォルダ決定ステップと、
前記ジャンプフォルダ決定ステップにて決定したジャンプフォルダの画像から再生する画像を決定するフォルダジャンプ再生画像決定ステップと、
前記フォルダジャンプ再生画像決定ステップにて決定した画像を再生して表示手段に表示させる表示ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項43】
請求項42に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
画像が複数のフォルダに分類されて記録されている記録媒体内におけるフォルダの中から、外部からの所定の操作入力時に表示されている画像が存在するフォルダを基準フォルダとして、当該操作入力に応じて移動させるジャンプフォルダを決定するジャンプフォルダ決定ステップと、
前記ジャンプフォルダ決定ステップにて決定したジャンプフォルダの画像から再生する画像を決定するフォルダジャンプ再生画像決定ステップと、
前記フォルダジャンプ再生画像決定ステップにて決定した画像を再生して表示する表示ステップとを有することを特徴とする画像再生方法。
【請求項2】
前記記録媒体内におけるフォルダの中から、前記所定の操作入力を基に前記基準フォルダを決定する基準フォルダ決定ステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像再生方法。
【請求項3】
前記ジャンプフォルダ決定ステップでは、前記基準フォルダに対して次のフォルダ又は前のフォルダを、前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項1に記載の画像再生方法。
【請求項4】
前記ジャンプフォルダ決定ステップでは、前記基準フォルダに対して一定のフォルダジャンプ定数だけ順方向のフォルダ又は逆方向のフォルダを、前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項1に記載の画像再生方法。
【請求項5】
前記記録媒体に記録されている所定範囲のフォルダのフォルダ数を計数するフォルダ数計数ステップと、
前記フォルダ数計数ステップにて計数されたフォルダ数に基づいてフォルダジャンプ数を決定するフォルダジャンプ数決定ステップとをさらに有し、
前記ジャンプフォルダ決定ステップでは、前記基準フォルダに対して前記フォルダジャンプ数決定ステップにて決定したフォルダジャンプ数だけ順方向のフォルダ又は逆方向のフォルダを、前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項1に記載の画像再生方法。
【請求項6】
前記フォルダジャンプ数決定ステップでは、前記フォルダ数計数ステップにて得られたフォルダ数を一定の周回フォルダジャンプ定数で除算した商を前記フォルダジャンプ数に決定することを特徴とする請求項5に記載の画像再生方法。
【請求項7】
前記フォルダジャンプ数決定ステップでは、前記フォルダ数と前記フォルダジャンプ数との対応を記憶するテーブルを参照し、前記フォルダ数計数ステップにて得られたフォルダ数に応じて前記フォルダジャンプ数を決定することを特徴とする請求項5に記載の画像再生方法。
【請求項8】
前記フォルダジャンプ数決定ステップが、前記フォルダ数計数ステップにて得られたフォルダ数に基づいて決定された前記フォルダジャンプ数をユーザの指示により変更する変更ステップを有することを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項9】
前記所定範囲のフォルダは、前記記録媒体に記録されている全フォルダであることを特徴とする請求項5〜8の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項10】
前記記録媒体に記録されている全フォルダから前記所定範囲のフォルダを決定するために、画像又はフォルダを選択する選択ステップをさらに有することを特徴とする請求項5〜8の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項11】
前記ジャンプフォルダ決定ステップにて決定したジャンプフォルダに画像が存在しない場合に、当該決定したジャンプフォルダを前記基準フォルダとして再度前記ジャンプフォルダ決定ステップを実行することを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項12】
前記ジャンプフォルダ決定ステップにて決定したジャンプフォルダに画像が存在しない場合に、警告を行う警告ステップをさらに有することを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項13】
前記フォルダジャンプ再生画像決定ステップでは、再生する画像を前記ジャンプフォルダの中の先頭画像を含む1枚以上の画像に決定することを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項14】
前記ジャンプフォルダ決定ステップでは、前記所定の操作入力時に表示されている画像の中に、前記基準フォルダの中の先頭画像が含まれていない場合には、当該基準フォルダを前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項13に記載の画像再生方法。
【請求項15】
前記フォルダジャンプ再生画像決定ステップでは、再生する画像を前記ジャンプフォルダの中の後端画像を含む1枚以上の画像に決定することを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項16】
前記ジャンプフォルダ決定ステップでは、前記所定の操作入力時に表示されている画像の中に、前記基準フォルダの中の後端画像が含まれていない場合には、当該基準フォルダを前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項15に記載の画像再生方法。
【請求項17】
前記フォルダ内の画像枚数を計数するフォルダ内画像数計数ステップと、
前記フォルダ内画像数計数ステップにて計数された当該フォルダ内の全画像枚数に対して、前記所定の操作入力時に表示されている画像の前記基準フォルダ内での順番の割合を算出するフォルダ内画像順番割合算出ステップとさらに有し、
前記フォルダジャンプ再生画像決定ステップでは、再生する画像を前記ジャンプフォルダにおける当該割合から1枚以上の画像に決定することを特徴とする請求項1〜16の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項18】
前記表示ステップでは、前記ジャンプフォルダの画像のみを再生することを特徴とする請求項1〜17の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項19】
前記表示ステップでは、前記ジャンプフォルダの画像を強調表示して再生することを特徴とする請求項1〜17の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項20】
前記表示ステップでは、前記ジャンプフォルダの画像とは異なる画像を強調表示して再生することを特徴とする請求項1〜17の何れかに記載の画像再生方法。
【請求項21】
複数のフォルダに分類されて記録媒体に記録されている画像を再生し表示する表示手段と、
前記記録媒体内におけるフォルダの中から、外部からの所定の操作入力時に表示されている画像が存在するフォルダを基準フォルダとして、当該操作入力に応じて移動させるジャンプフォルダを決定するジャンプフォルダ決定手段と、
前記ジャンプフォルダ決定手段により決定したジャンプフォルダの画像から再生する画像を決定するフォルダジャンプ再生画像決定手段とを備えることを特徴とする画像再生装置。
【請求項22】
前記記録媒体内におけるフォルダの中から、前記所定の操作入力を基に前記基準フォルダを決定する基準フォルダ決定手段をさらに備えることを特徴とする請求項21に記載の画像再生装置。
【請求項23】
前記ジャンプフォルダ決定手段が、前記基準フォルダに対して次のフォルダ又は前のフォルダを、前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項21に記載の画像再生装置。
【請求項24】
前記ジャンプフォルダ決定手段が、前記基準フォルダに対して一定のフォルダジャンプ定数だけ順方向のフォルダ又は逆方向のフォルダを、前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項21に記載の画像再生装置。
【請求項25】
前記記録媒体に記録されている所定範囲のフォルダのフォルダ数を計数するフォルダ数計数手段と、
前記フォルダ数計数手段により計数されたフォルダ数に基づいてフォルダジャンプ数を決定するフォルダジャンプ数決定手段とをさらに備え、
前記ジャンプフォルダ決定手段が、前記基準フォルダに対して前記フォルダジャンプ数決定手段により決定したフォルダジャンプ数だけ順方向のフォルダ又は逆方向のフォルダを、前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項21に記載の画像再生装置。
【請求項26】
前記フォルダジャンプ数決定手段が、前記フォルダ数計数手段により得られたフォルダ数を一定の周回フォルダジャンプ定数で除算した商を前記フォルダジャンプ数に決定することを特徴とする請求項25に記載の画像再生装置。
【請求項27】
前記フォルダジャンプ数決定手段が、前記フォルダ数と前記フォルダジャンプ数との対応を記憶するテーブルを参照し、前記フォルダ数計数手段により得られたフォルダ数に応じて前記フォルダジャンプ数を決定することを特徴とする請求項25に記載の画像再生装置。
【請求項28】
前記フォルダジャンプ数決定手段が、前記フォルダ数計数手段により得られたフォルダ数に基づいて決定された前記フォルダジャンプ数をユーザの指示により変更する変更手段を備えることを特徴とする請求項25〜27の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項29】
前記所定範囲のフォルダは、前記記録媒体に記録されている全フォルダであることを特徴とする請求項25〜28の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項30】
前記記録媒体に記録されている全フォルダから前記所定範囲のフォルダを決定するために、画像又はフォルダを選択する選択手段をさらに備えることを特徴とする請求項25〜28の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項31】
前記ジャンプフォルダ決定手段により決定したジャンプフォルダに画像が存在しない場合に、当該決定したジャンプフォルダを前記基準フォルダとして再度前記ジャンプフォルダを決定するジャンプフォルダ補正手段をさらに備えることを特徴とする請求項21〜30の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項32】
前記ジャンプフォルダ決定手段により決定したジャンプフォルダに画像が存在しない場合に、警告を行う警告手段をさらに備えることを特徴とする請求項21〜30の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項33】
前記フォルダジャンプ再生画像決定手段が、再生する画像を前記ジャンプフォルダの中の先頭画像を含む1枚以上の画像に決定することを特徴とする請求項21〜31の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項34】
前記ジャンプフォルダ決定手段が、前記表示手段により表示されている画像の中に、前記基準フォルダの中の先頭画像が含まれていない場合には、当該基準フォルダを前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項33に記載の画像再生装置。
【請求項35】
前記フォルダジャンプ再生画像決定手段が、再生する画像を前記ジャンプフォルダの中の後端画像を含む1枚以上の画像に決定することを特徴とする請求項21〜31の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項36】
前記ジャンプフォルダ決定手段が、前記表示手段により表示されている画像の中に、前記基準フォルダの中の後端画像が含まれていない場合には、当該基準フォルダを前記ジャンプフォルダに決定することを特徴とする請求項35に記載の画像再生装置。
【請求項37】
前記フォルダ内の画像枚数を計数するフォルダ内画像数計数手段と、
前記フォルダ内画像数計数手段により計数された当該フォルダ内の全画像枚数に対して、前記表示手段により表示されている画像の前記基準フォルダ内での順番の割合を算出するフォルダ内画像順番割合算出手段とをさらに備え、
前記フォルダジャンプ再生画像決定手段が、再生する画像を前記ジャンプフォルダにおける当該割合から1枚以上の画像に決定することを特徴とする請求項21〜36の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項38】
前記表示手段が、前記ジャンプフォルダの画像のみを再生することを特徴とする請求項21〜37の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項39】
前記表示手段が、前記ジャンプフォルダの画像を強調表示して再生することを特徴とする請求項21〜37の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項40】
前記表示手段が、前記ジャンプフォルダの画像とは異なる画像を強調表示して再生することを特徴とする請求項21〜37の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項41】
デジタルカメラに実装されることを特徴とする請求項21〜40の何れかに記載の画像再生装置。
【請求項42】
画像が複数のフォルダに分類されて記録されている記録媒体内におけるフォルダの中から、外部からの所定の操作入力時に表示されている画像が存在するフォルダを基準フォルダとして、当該操作入力に応じて移動させるジャンプフォルダを決定するジャンプフォルダ決定ステップと、
前記ジャンプフォルダ決定ステップにて決定したジャンプフォルダの画像から再生する画像を決定するフォルダジャンプ再生画像決定ステップと、
前記フォルダジャンプ再生画像決定ステップにて決定した画像を再生して表示手段に表示させる表示ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項43】
請求項42に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
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【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2007−53414(P2007−53414A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−235091(P2005−235091)
【出願日】平成17年8月12日(2005.8.12)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月12日(2005.8.12)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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