説明

画像処理コントローラ及び検査支援システム

【課題】 制御プログラムに基づく一連の画像処理の過程を忠実に再現することができる画像処理コントローラを提供する。
【解決手段】 PC2から転送された検査設定データ15を保持するメモリ14と、フローチャート上のスタートシンボルからエンドシンボルまでを計測周期として、制御プログラムを繰返し実行するプログラム実行部16と、プログラム実行部16によって実行された処理ユニットごとの計測結果A11を計測周期ごとの履歴情報として抽出し、処理ユニット及び計測周期に関連付けて保持する履歴バッファ17aと、制御プログラムの実行中にプログラム実行部16によってカメラ12から取得されたカメラ画像A21を計測周期ごとの履歴情報として抽出し、計測周期に関連付けて保持する履歴バッファ17bと、履歴バッファ17a,17b内に保持されている履歴情報をPC2へ転送する履歴情報転送部19により構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理コントローラ及び検査支援システムに係り、さらに詳しくは、検査対象物を撮影して得られるカメラ画像に基づいて判定信号を出力する画像処理コントローラの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
検査対象物を撮影して得られるカメラ画像を画像処理し、検査対象物の形状、位置、カメラ画像に基づく判定結果を示す判定信号などを処理結果として出力する画像処理コントローラには、一連の処理手順を変更可能なものが知られている(例えば、特許文献1)。通常、一連の処理手順をこの様な画像処理コントローラに実行させるための制御プログラムは、PC(パーソナルコンピュータ)などの情報処理端末上で動作するエディタ(ソフトウェア)を用いて作成される。ユーザは、作成した制御プログラムを画像処理コントローラに転送することにより、検査対象物に対して所望の検査を行うことができる。
【0003】
一般に、画像処理の結果として、検査対象物に異常や不具合があると判定された場合に、画像処理が正常に行われたか否かを検証するには、当該画像処理時のカメラ画像や計測結果を確認する必要がある。上述した画像処理コントローラには、制御プログラムの実行時に取得したカメラ画像や計測結果を履歴情報として保持する機能が従来から設けられている。この様な履歴情報をディスプレイ上に表示させることにより、制御プログラム実行時のカメラ画像や計測結果を確認することができる。ところが、カメラ画像と計測結果とは別個の情報として蓄積されるので、計測結果をカメラ画像上にグラフィカルに表示させようとすると、カメラ画像から計測結果を得るために、計測を再度実行させ、カメラ画像に基づいて計測値を再計算させる必要があった。つまり、従来の画像処理コントローラでは、制御プログラムを再度実行させることなく、履歴情報として蓄積された計測結果をカメラ画像上にグラフィカルに表示することができなかった。しかも、計測結果をカメラ画像上にグラフィカルに表示させようとすると、制御プログラムを再度実行させる必要があることから、運転を一旦停止させなければならないという問題があった。また、PC上で計測結果をカメラ画像上にグラフィカルに表示させるには、画像処理をシミュレーションする必要があった。
【0004】
さらに、制御プログラムを再度実行させる場合、制御プログラムが繰返し実行されるごとに時系列で変化する変数(カウンタなど)の状態は反映されないので、実際の計測結果と再計算結果との間にずれが生じてしまい、履歴を正確に再現できないという問題があった。また、外部入力を参照して画像処理を行う制御プログラムの場合には、さらに、外部入力の状態が変化してしまうという問題があった。
【特許文献1】特開平9−288568号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した通り、従来の画像処理コントローラでは、制御プログラムを再度実行させることなく、履歴情報として蓄積された計測結果をカメラ画像上にグラフィカルに表示することができないという問題があった。しかも、計測結果をカメラ画像上にグラフィカルに表示させようとすると、制御プログラムを再度実行させる必要があることから、運転を一旦停止させなければならないという問題もあった。また、PC上で計測結果をカメラ画像上にグラフィカルに表示させるには、画像処理をシミュレーションする必要があるという問題もあった。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、制御プログラムに基づく一連の画像処理の過程を忠実に再現することができる画像処理コントローラ及び検査支援システムを提供することを目的とする。特に、制御プログラムを再度実行させることなく、履歴情報として蓄積された計測結果をカメラ画像上にグラフィカルに表示させることができる画像処理コントローラを提供することを目的とする。また、運転を停止させることなく、履歴情報として蓄積された計測結果をカメラ画像上にグラフィカルに表示させることができる画像処理コントローラを提供することを目的とする。また、プログラム作成装置上で画像処理をシミュレーションさせることなく、履歴情報として蓄積された計測結果をカメラ画像上にグラフィカルに表示させることができる検査支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の本発明による画像処理コントローラは、検査対象物を撮影してカメラ画像を生成するカメラと、上記カメラから上記カメラ画像を取得して当該カメラ画像から計測結果を抽出し、この計測結果に基づいて上記検査対象物の良否を判定して判定信号を出力する画像処理コントローラと、上記画像処理コントローラの制御プログラムを作成するプログラム作成装置とからなる検査支援システムであって、上記プログラム作成装置が、画像処理を示す2以上の処理ユニットを保持する処理ユニット記憶手段と、スタートシンボルにおいて開始し、エンドシンボルにおいて終了する実行フロー上に上記処理ユニットを配置することによって、フローチャートを生成するフローチャート生成手段と、上記フローチャートに基づいて、上記画像処理コントローラの制御プログラムを生成するプログラム生成手段と、上記制御プログラムを上記画像処理コントローラへ転送するプログラム転送手段とを有する検査支援システムに用いられ、上記プログラム作成装置から転送された上記制御プログラムを保持するプログラム記憶手段と、上記フローチャート上のスタートシンボルからエンドシンボルまでを計測周期として、上記制御プログラムを繰返し実行するプログラム実行手段と、上記プログラム実行手段によって実行された上記処理ユニットごとの上記計測結果を上記計測周期ごとの履歴情報として抽出し、処理ユニット及び計測周期に関連付けて保持する第1履歴情報蓄積手段と、上記制御プログラムの実行中に上記プログラム実行手段によって上記カメラから取得された上記カメラ画像を上記計測周期ごとの履歴情報として抽出し、計測周期に関連付けて保持する第2履歴情報蓄積手段と、上記第1履歴情報蓄積手段及び上記第2履歴情報蓄積手段に保持されている履歴情報を上記プログラム作成装置へ転送する履歴情報転送手段とを備えて構成される。
【0008】
この画像処理コントローラでは、制御プログラムの実行時に、処理ユニットごとの計測結果と、カメラから取得したカメラ画像とが計測周期ごとの履歴情報として抽出保持され、必要に応じてプログラム作成装置へ転送される。その際、履歴情報として抽出された計測結果が処理ユニットに関連付けて保持されるので、制御プログラムに基づく一連の画像処理の過程を処理ユニット単位で再現させることができる。特に、制御プログラム実行時の計測結果及びカメラ画像が履歴情報として抽出され、いずれも計測周期に関連付けて保持されるので、この様にして履歴情報として蓄積された計測結果を表示させれば、制御プログラムを再度実行させることなく、計測結果をカメラ画像上にグラフィカルに表示させることができる。従って、制御プログラムに基づく一連の画像処理の過程を忠実に再現することができる。また、履歴情報として蓄積された計測結果を表示させるだけであって、カメラ画像から計測結果を得るための再計算を必要としないので、運転を停止させることなく、計測結果をカメラ画像上に表示させることができる。
【0009】
第2の本発明による画像処理コントローラは、上記構成に加え、上記第1履歴情報蓄積手段が、予め指定された処理ユニットにおける上記検査対象物の判定結果に基づいて、履歴情報を抽出するように構成される。この様な構成によれば、予め指定された処理ユニットの判定結果に基づいて履歴情報が抽出されるので、検査対象物の良否の判定結果に応じて所望の履歴情報を蓄積させることができる。
【0010】
第3の本発明による画像処理コントローラは、上記構成に加え、上記履歴情報の蓄積数の上限を決定する蓄積条件決定手段を備え、上記第1及び第2履歴情報蓄積手段が、上記蓄積数の上限に基づいて、古くなった履歴情報に新たに抽出した履歴情報を上書きするように構成される。
【0011】
第4の本発明による画像処理コントローラは、検査対象物を撮影してカメラ画像を生成するカメラと、上記カメラ画像から計測結果を抽出し、この計測結果に基づいて上記検査対象物の良否を判定して判定信号を出力する画像処理コントローラと、上記画像処理コントローラによって表示制御され、上記計測結果を表示するためのディスプレイと、上記画像処理コントローラを操作するための操作ユニットと、上記画像処理コントローラの制御プログラムを作成するプログラム作成装置とからなる検査支援システムであって、上記プログラム作成装置が、パラメータが変更可能な画像処理を示す2以上の処理ユニットを保持する処理ユニット記憶手段と、スタートシンボルにおいて開始し、エンドシンボルにおいて終了する実行フロー上に上記処理ユニットを配置することによって、フローチャートを生成するフローチャート生成手段と、上記フローチャートに基づいて、上記画像処理コントローラの制御プログラムを生成するプログラム生成手段と、上記制御プログラムを上記画像処理コントローラへ転送するプログラム転送手段とを有する検査支援システムに用いられ、上記プログラム作成装置から転送された上記制御プログラムを保持するプログラム記憶手段と、上記フローチャート上のスタートシンボルからエンドシンボルまでを計測周期として、上記制御プログラムを繰返し実行するプログラム実行手段と、上記プログラム実行手段によって実行された上記処理ユニットごとの上記計測結果を上記計測周期ごとの履歴情報として抽出し、処理ユニット及び計測周期に関連付けて保持する第1履歴情報蓄積手段と、上記制御プログラムの実行中に上記プログラム実行手段によって上記カメラから取得された上記カメラ画像を上記計測周期ごとの履歴情報として抽出し、計測周期に関連付けて保持する第2履歴情報蓄積手段と、上記第1履歴情報蓄積手段及び上記第2履歴情報蓄積手段に保持されている履歴情報を上記ディスプレイ上に表示する履歴表示手段とを備え、上記履歴表示手段が、上記操作ユニットの操作によって選択された上記処理ユニットについて、この処理ユニットに関連付けて保持されている上記計測結果を当該処理ユニットの上記パラメータに基づいて上記カメラ画像上に表示するように構成される。
【0012】
第5の本発明による検査支援システムは、検査対象物を撮影してカメラ画像を生成するカメラと、上記カメラ画像から計測結果を抽出し、この計測結果に基づいて上記検査対象物の良否を判定して判定信号を出力する画像処理コントローラと、上記画像処理コントローラの制御プログラムを作成するプログラム作成装置とからなる検査支援システムであって、上記プログラム作成装置が、パラメータが変更可能な画像処理を示す2以上の処理ユニットを保持する処理ユニット記憶手段と、スタートシンボルにおいて開始し、エンドシンボルにおいて終了する実行フロー上に上記処理ユニットを配置することによって生成されたフローチャートを編集画面上に表示するフローチャート表示手段と、上記フローチャートに基づいて、上記画像処理コントローラの制御プログラムを生成するプログラム生成手段と、上記制御プログラムを上記画像処理コントローラへ転送するプログラム転送手段とを有する。そして、上記画像処理コントローラが、上記プログラム作成装置から転送された上記制御プログラムを保持するプログラム記憶手段と、上記フローチャート上のスタートシンボルからエンドシンボルまでを計測周期として、上記制御プログラムを繰返し実行するプログラム実行手段と、上記プログラム実行手段によって実行された上記処理ユニットごとの上記計測結果を上記計測周期ごとの履歴情報として抽出し、処理ユニット及び計測周期に関連付けて保持する第1履歴情報蓄積手段と、上記制御プログラムの実行中に上記プログラム実行手段によって上記カメラから取得された上記カメラ画像を上記計測周期ごとの履歴情報として抽出し、計測周期に関連付けて保持する第2履歴情報蓄積手段と、上記第1履歴情報蓄積手段及び上記第2履歴情報蓄積手段に保持されている履歴情報を上記プログラム作成装置へ転送する履歴情報転送手段とを備え、上記プログラム作成装置が、上記画像処理コントローラから転送された上記履歴情報を保持する履歴情報記憶手段と、上記履歴情報を上記編集画面上に表示する履歴表示手段とを備え、上記履歴表示手段が、上記フローチャート上で選択された処理ユニットに関連付けられている上記計測結果を当該処理ユニットの上記パラメータに基づいて上記カメラ画像上に表示するように構成される。
【0013】
この検査支援システムでは、制御プログラムの実行時に、処理ユニットごとの計測結果と、カメラから取得したカメラ画像とが計測周期ごとの履歴情報として抽出保持され、必要に応じてプログラム作成装置へ転送される。その際、履歴情報として抽出された計測結果が処理ユニットに関連付けて保持される。プログラム作成装置では、履歴情報を編集画面上に表示する際、フローチャート上で選択された処理ユニットに関連付けられている計測結果をカメラ画像上に表示させるので、画像処理をシミュレーションさせることなく、制御プログラムに基づく一連の画像処理の過程を処理ユニット単位で再現させることができる。その際、処理ユニットのパラメータに基づいて表示を行うので、履歴情報として蓄積された計測結果をカメラ画像上にグラフィカルに表示させることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明による画像処理コントローラ及び検査支援システムによれば、履歴情報として抽出された計測結果が処理ユニットに関連付けて保持されるので、制御プログラムに基づく一連の画像処理の過程を処理ユニット単位で再現させることができる。特に、制御プログラム実行時の計測結果及びカメラ画像が履歴情報として抽出され、いずれも計測周期に関連付けて保持されるので、この様にして履歴情報として蓄積された計測結果を表示させれば、実際の計測結果との間でずれを生じさせることなく、計測結果をカメラ画像上に表示させることができる。従って、制御プログラムに基づく一連の画像処理の過程を忠実に再現することができる。また、履歴情報として蓄積された計測結果を表示させるだけであって、カメラ画像から計測結果を得るための再計算を必要としないので、運転を停止させることなく、計測結果をカメラ画像上に表示させることができる。また、処理ユニットのパラメータに基づいて表示を行うので、履歴情報として蓄積された計測結果をカメラ画像上にグラフィカルに表示させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
<検査支援システム>
図1は、本発明の実施の形態による検査支援システムの一構成例を示した斜視図である。この検査支援システムは、検査対象物の搬送ライン上に配置される画像処理装置1と、この画像処理装置1の制御プログラムを生成するPC(パーソナルコンピュータ)2とからなる。
【0016】
画像処理装置1は、画像処理コントローラ11、カメラ12、ディスプレイ13a及び操作ユニット13bからなり、検査対象物から得られたカメラ画像に基づいて判定信号を出力するセンサー装置である。この判定信号は、図示しないPLC(Programmable Logic Controller:プログラマブルコントローラ)などへ入力され、画像処理装置1は、FA(Factory Automation)センサーとして使用される。
【0017】
カメラ12は、被写体を撮影して画像データを生成し、カメラ画像として出力する撮像装置であり、画像処理コントローラ11に着脱可能に接続される。カメラ12は、検査対象物が搬送される搬送ライン上に配置され、検査対象物を被写体として撮影が行われる。
【0018】
ディスプレイ13aは、検査対象物を撮影して得られたカメラ画像やカメラ画像に基づく画像処理結果を表示するための出力装置である。このディスプレイ13aは、画像処理コントローラ11によって表示制御され、通常、画像処理コントローラ11の近傍に配置される。つまり、このディスプレイ13aは、画像処理コントローラ11が運転中である場合に、画像処理コントローラ11の動作状態をユーザに確認させるための表示装置となっている。操作ユニット13bは、ディスプレイ13a上でフォーカス位置を移動させたり、メニュー項目を選択するための入力装置である。
【0019】
画像処理コントローラ11は、カメラ12からのカメラ画像を取り込んで処理し、カメラ画像に基づいて行った判定結果を示す判定信号を処理結果として出力する画像処理装置1の本体ユニットである。カメラ画像の取得動作は、例えば、PLCなどの外部機器から入力される制御信号であって、カメラ画像を取り込むタイミングを規定する撮像トリガ信号に基づいて行われる。
【0020】
この画像処理コントローラ11には、最大で4台のカメラ12が接続され、これらのカメラ12から取得したカメラ画像に基づいて画像処理が行われる。画像処理コントローラ11から出力される判定信号は、製品の良否などの判定結果を示す信号として生成される。
【0021】
また、画像処理コントローラ11には、ディスプレイ13a及び操作ユニット13bが接続されており、PC2を接続しなくても、操作ユニット13bを入力装置とし、ディスプレイ13aを出力装置として動作させることができる。
【0022】
PC2は、画像処理コントローラ11の制御プログラムを作成するプログラム作成装置であり、PC2上で動作するエディタ(ソフトウェア)によって制御プログラムが生成される。画像処理コントローラ11の制御プログラムを作成する際、PC2上でシミュレーションして動作確認することができる。
【0023】
PC2では、画像処理コントローラ11によるディスプレイ13a上の表示態様を規定するレイアウト情報が作成される。このレイアウト情報もエディタによってPC2における編集画面上で作成され、制御プログラム及びレイアウト情報からなる検査設定データが生成される。
【0024】
PC2と画像処理装置1の画像処理コントローラ11とは、イーサネット(Ethernet:登録商標)などの通信ネットワークを介して接続される。PC2には、複数の画像処理コントローラ11が着脱可能に接続される。PC2上で作成した検査設定データを画像処理コントローラ11に転送することにより、画像処理コントローラ11内の検査設定データを書き換えることができる。また、画像処理コントローラ11内の検査設定データを取り込んでPC2上で編集することもできる。このPC2は、通常、画像処理装置1のメンテナンス時に画像処理コントローラ11が接続される。
【0025】
この検査支援システムでは、画像処理コントローラ11の運転中にカメラ12から取得したカメラ画像や、カメラ画像から抽出した計測結果が履歴情報として蓄積され、必要に応じてディスプレイ13aやPC2上に表示させることができる。
【0026】
<システム構成>
図2は、図1の検査支援システムのシステム構成の一例を示したブロック図である。この検査支援システム100は、1台のPC2と、通信ネットワーク3を介してPC2に接続された複数の画像処理装置1により構成される。PC2上で作成された制御プログラムは、検査設定データ22としてメモリ21内に格納される。
【0027】
PC2上で作成された検査設定データ22は、通信ネットワーク3を介して画像処理コントローラ11に転送される。このとき、転送先を指定して検査設定データ22を転送することにより、所望の画像処理コントローラ11について、メモリ14内の検査設定データ15を更新し、或いは、メモリ14内に新たな検査設定データを追加することができる。
【0028】
この画像処理コントローラ11では、フラッシュメモリなどのメモリ14内に複数の検査設定データ15が保持されている。各検査設定データ15は、処理手順や検査内容が異なる制御プログラムからなり、ユーザ操作に基づいて実行対象とする検査設定データ15を変更することができる。
【0029】
PC2では、通信ネットワーク3によって接続されている画像処理コントローラ11から検査設定データ15を取得して編集する動作が行われる。
【0030】
<エディタ画面>
図3は、図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、検査設定データ22を作成するためのエディタ画面40が示されている。エディタ画面40は、PC2上で検査設定データを新たに作成し、或いは、画像処理コントローラ11から取得した検査設定データを編集するための編集画面であり、PC2上に表示される。
【0031】
このエディタ画面40は、それぞれ表示位置や表示範囲が変更可能な複数のウィンドウ画面からなる。具体的には、システムビューウィンドウ41、パーツリストウィンドウ42、ユニットプロパティウィンドウ43、ビジョンビューウィンドウ44及びリザルトビューウィンドウ45からなる。
【0032】
システムビューウィンドウ41は、システム構成や編集対象とする検査設定データを一覧表示するためのウィンドウ画面であり、コントローラ一覧画面41a及びワークスペース一覧画面41bからなる。
【0033】
コントローラ一覧画面41aは、PC2に接続されている画像処理コントローラ11を一覧表示するための画面であり、画像処理コントローラ11を示すアイコンや、画像処理コントローラ11内に保持されている検査設定データ15を示すアイコンが表示されている。
【0034】
画像処理コントローラ11や検査設定データ15を示す各アイコンは、ツリー形式で表示されている。すなわち、画像処理コントローラ11を上階層とし、この画像処理コントローラ11内に保持されている検査設定データ15を下階層として、検査設定データ15がどの画像処理コントローラ11に保持されているのかが識別可能なように表示されている。
【0035】
ワークスペース一覧画面41bは、編集対象とする検査設定データを一覧表示するための画面であり、画像処理コントローラ11ごとに設けられるメモリ21上の作業領域を示すアイコンや、検査設定データを示すアイコンが表示されている。画像処理コントローラ11ごとに設けられるメモリ21上の作業領域は、該当する画像処理コントローラ11に関連付けられており、ワークスペースとして表示されている。つまり、PC2上には、検査設定データが画像処理コントローラ11ごとに保持され、画像処理コントローラ11ごとのワークスペースにおいて編集が行われる。
【0036】
この様な作業領域を示すアイコンや検査設定データを示すアイコンは、ツリー形式で表示されている。すなわち、画像処理コントローラ11に対応するワークスペースを上階層とし、このワークスペース内の検査設定データを下階層として、検査設定データがどのワークスペースに存在するのかが識別可能なように表示されている。
【0037】
コントローラ一覧画面41aの見出し欄に配置されている更新ボタン(アイコン)を操作すれば、画像処理コントローラ11から新たに検査設定データが取得され、PC2上に保持されている検査設定データやシステム構成が最新のものに更新される。また、登録ボタンを操作すれば、PC2上で作成された検査設定データが画像処理コントローラ11に転送される。
【0038】
ワークスペース一覧画面41bの見出し欄に配置されている更新ボタン(アイコン)を操作すれば、画像処理コントローラ11から取得された検査設定データによって、編集対象とする検査設定データが更新される。また、追加ボタンを操作すれば、新たな作業領域が設けられ、検査設定データを示すアイコンが追加される。
【0039】
パーツリストウィンドウ42は、検査設定データを作成する際に選択可能な処理ユニットをユニット一覧として表示するためのウィンドウ画面である。処理ユニットは、パラメータが変更可能な処理を示すシンボルであり、画像処理を示す画像処理ユニット、撮像処理を示す撮像ユニット、フロー制御処理を示す制御ユニット、及び、出力処理を示す出力ユニットなどが処理ユニットとして設けられている。この様な処理ユニットを後述するフロービューウィンドウ内のフローチャート上に配置することによって、所望のフローシーケンスからなる制御プログラムが作成される。
【0040】
パーツリストウィンドウ42内には、複数の処理ユニットが表示される。この例では、処理の種類によって処理ユニットが8つのカテゴリーに区分され、各カテゴリーを示すアイコンが表示されている。具体的には、「画像入力」、「計測」、「制御」、「演算」、「タイミング」、「表示」、「出力」及び「コマンド出力」のカテゴリーに区分されている。
【0041】
「画像入力」は、撮像に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、カメラ画像を取り込む撮像ユニットが属している。撮像ユニットには、シャッタースピード、カメラ感度、フラッシュ遅延時間、フラッシュオン時間、撮像対象カメラ、フラッシュ端子及びトリガ端子を指定するためのパラメータがプロパティとして関連付けられている。
【0042】
「計測」は、計測に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、パターンサーチユニット、エッジ位置検出ユニット、ブロブ検出ユニット、色検査ユニットなどの画像処理ユニットが属している。
【0043】
パターンサーチは、カメラ画像上のサーチ領域内を走査して予め登録されたパターン画像と一致する位置を検出する処理である。エッジ位置検出は、カメラ画像上の計測領域について、検出方向に垂直な方向の平均濃度を求め、検出方向の濃度変化からエッジの位置を検出する処理である。
【0044】
ブロブ検出は、カメラ画像を2値化し、同一濃度を有する画素の塊をブロブとして抽出して、計測領域内に存在するブロブの数、面積、重心位置を検出する処理である。色検査は、検査領域内の色を測定する処理であり、色に対応する数値が計測結果として抽出される。
【0045】
この様な計測に関する画像処理では、検査対象物の形状、サイズ、カメラ画像内における位置などが検知され、その計測値が画像処理結果として出力される。また、計測値と、ユーザが予め指定したパラメータとを比較し、この比較結果に基づいて検査対象物の良否、例えば、不具合や異常の有無を判定し、その判定結果が画像処理結果として出力される。
【0046】
「制御」は、制御に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、繰返しユニット、バイパスユニット、エンドシンボルなどの制御ユニットが属している。繰返しユニットは、実行フローを繰り返す際の始点を示す繰返し開始ユニットと、終点を示す繰返し終了ユニットとからなる処理ユニットであり、所定の条件が満たされるまで開始ユニット及び終了ユニット間の実行フローを繰り返させる処理を示す。
【0047】
バイパスユニットは、実行フローを2つの枝フローに分岐させる分岐ユニットと、この分岐ユニットによって分岐された枝フローを合流させる合流ユニットとからなる処理ユニットであり、所定の条件で実行フローを分岐させる処理を示す。エンドシンボルは、1回のフローシーケンスを終了させるための表示オブジェクトである。
【0048】
「演算」は、演算に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、数値演算ユニット及び位置補正ユニットの画像処理ユニットが属している。「タイミング」は、フロー遷移の停止動作に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、ウェイトユニット、イベント待ちユニットなどの制御ユニットが属している。ウェイトユニットは、所定時間だけフロー遷移を停止させる処理を示す。イベント待ちユニットは、端子入力や変数値が所定の状態となるまでフロー遷移を停止させる処理を示す。
【0049】
「表示」は、表示に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、グラフィック表示ユニットなどの画像処理ユニットが属している。グラフィック表示ユニットは、他の処理ユニットを参照し、当該処理ユニットの処理結果をグラフィカルに表示する処理を示す。
【0050】
「出力」は、出力に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、端子出力ユニット、結果出力ユニット、画像出力ユニットなどの出力ユニットが属している。端子出力ユニットには、参照先ユニット、判定結果及び判定結果の出力先端子を指定するためのパラメータがプロパティとして関連付けられている。結果出力ユニットには、参照先ユニット、処理結果を示す数値データ、数値データを出力する際のデータ形式(テキスト形式又はバイナリ形式)、及び、数値データの出力先を指定するためのパラメータがプロパティとして関連付けられている。画像出力ユニットには、参照先ユニット、カメラ画像、画像データを出力する際のデータ形式、及び、画像データの出力先を指定するためのパラメータがプロパティとして関連付けられている。
【0051】
「コマンド出力」は、コマンド出力に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、コマンド発行ユニット、表示パターン切替ユニット及びダイアログ表示ユニットの出力ユニットが属している。コマンド発行ユニットは、画像登録、検査設定の切替え、リセットなどのコマンドを発行する処理を示す。
【0052】
ユニットプロパティウィンドウ43は、コントローラ一覧画面41a、ワークスペース一覧画面41b又はフロービューウィンドウ上で選択された処理ユニットのプロパティを表示するためのウィンドウ画面である。
【0053】
ビジョンビューウィンドウ44は、コントローラ一覧画面41a、ワークスペース一覧画面41b又はフロービューウィンドウ上で選択された処理ユニットに関連付けられているカメラ画像を表示するためのウィンドウ画面である。
【0054】
リザルトビューウィンドウ45は、コントローラ一覧画面41a、ワークスペース一覧画面41b又はフロービューウィンドウ上で選択された処理ユニットのパラメータと、シミュレーション結果とを表示するためのウィンドウ画面である。
【0055】
このエディタ画面40では、システムビューウィンドウ41の下部に配置されているフロービューボタン41cを操作すれば、上述したシステムビューウィンドウ41に代えて、フロービューウィンドウを表示させることができる。フロービューウィンドウは、画像処理コントローラ11に実行させる処理手順をフローチャートとして表示するウィンドウ画面であり、ワークスペース一覧画面41b上で選択された検査設定データが表示される。
【0056】
また、リザルトビューウィンドウ45の下部に配置されている抽出一覧ボタン45aを操作すれば、リザルトビューウィンドウ45に代えて、抽出一覧ウィンドウを表示させることができる。抽出一覧ウィンドウは、リザルトビューウィンドウ45上で選択されたパラメータ及び処理結果を抽出して処理ユニットごとの抽出結果を一覧表示するためのウィンドウ画面である。
【0057】
<フロービューウィンドウ>
図4は、図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、フロービューウィンドウ46が表示されたエディタ画面40が示されている。フロービューウィンドウ46は、検査設定データの制御プログラムを新たに作成し、或いは、画像処理コントローラ11から取得した制御プログラムを編集するために、処理手順を示すフローチャート47を表示するウィンドウ画面である。
【0058】
フロービューウィンドウ46には、複数の処理ユニット48を配列することによって構成されたフローチャート47が表示されている。フローチャート47には、スタートシンボル「S」において開始し、エンドシンボル「E」において終了する実行フロー上で時系列に実行される処理ユニットが表されている。ユーザは、この様な実行フロー上に処理ユニット48を配置することによって所望の制御プログラムを構成することができる。
【0059】
つまり、画像処理コントローラ11に行わせる一連の画像処理は、処理ユニットとしてブロック化されており、ユーザは、処理ユニットをフロービューウィンドウ46内の実行フロー上に配置するだけで、当該処理ユニットが直前の処理ユニットの処理結果に基づいて所定の処理を行うフローシーケンスを作成することができる。
【0060】
フロービューウィンドウ46の下部に配置されているシステムビューボタン46aを操作すれば、このフロービューウィンドウ46に代えて、システムビューウィンドウ41を表示させることができる。
【0061】
フロービューウィンドウ46上で選択されている処理ユニットは、フォーカス表示され、ユニットプロパティウィンドウ43内にそのプロパティが表示される。ユニットプロパティウィンドウ43内には、編集ボタン43aが配置され、編集ボタン43aを操作すれば、処理ユニットのプロパティを編集するためのプロパティ編集画面が表示される。プロパティ編集画面は、ユーザ操作に基づいて処理ユニットのパラメータを指定し、或いは、既に指定されているパラメータを変更するための編集画面である。
【0062】
<フローチャート>
図5は、図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、フロービューウィンドウ46内のフローチャート47の一例が示されている。このフローチャート47は、スタートシンボル61aで開始し、エンドシンボル61bで終了する実行フロー上に複数の処理ユニットが配置されている。
【0063】
フロービューウィンドウ46上でフローチャート47を作成編集する場合、パーツリストウィンドウ42を用いて作業が行われる。例えば、フローチャート47内に処理ユニットを挿入する際には、パーツリストウィンドウ42上で所望の処理ユニットを選択し、マウスポインタなどで実行フロー上の位置を指定することによって挿入される。
【0064】
この例では、フローチャート47が、分岐ユニット62a、撮像ユニット、色検査ユニット、数値演算ユニット、合流ユニット62b、ブロブ検出ユニット、繰返し開始ユニット65a、エッジ位置検出ユニット、パターンサーチユニット、繰返し終了ユニット65b及びグラフィック表示ユニットをこの順序で実行フロー上に配置することによって構成されている。
【0065】
分岐ユニット62a及び合流ユニット62bは、バイパスユニットを構成する制御ユニットであり、実行フロー上にバイパスユニットを挿入する際には、常に分岐ユニット62a及び合流ユニット62bを対にして挿入される。
【0066】
この例では、スタートシンボル61aからの実行フローが分岐ユニット62aにより2つの枝フロー63に分岐され、この分岐ユニット62aで分岐された枝フローが合流ユニット62bにおいて合流されている。その際、一方の枝フロー63は、撮像ユニット、色検査ユニット及び数値演算ユニットを経て合流ユニット62bに達しているのに対して、他方の枝フロー63は、撮像ユニットを経て合流ユニット62bに達するバイパス経路(迂回路)となっている。
【0067】
繰返し開始ユニット65a及び繰返し終了ユニット65bは、繰返しユニットを構成する制御ユニットであり、実行フロー上に繰返しユニットを挿入する際にも、繰返し開始ユニット65a及び繰返し終了ユニット65bを対にして挿入される。
【0068】
この例では、繰返し開始ユニット65a及び繰返し終了ユニット65b間にエッジ位置検出ユニット及びパターンサーチユニットが配置されており、実行時にはエッジ位置検出ユニット及びパターンサーチユニットの処理が繰り返される。
【0069】
フローチャート47内の分岐ユニット62a及び繰返し開始ユニット65aには、折畳みアイコン64aが配置されている。この折畳みアイコン64aは、制御ユニット間の実行フローを省略してフローチャート47を表示させるためのアイコンであり、処理ユニットに隣接させて表示される。
【0070】
また、フローチャート47上で選択されている処理ユニットは、フォーカス表示され、ユニットプロパティウィンドウ43内に当該処理ユニットのプロパティを表示させ、或いは、編集対象として当該処理ユニットのプロパティを変更することができる。
【0071】
<履歴蓄積>
図6は、図2の検査支援システム100における画像処理コントローラ11の構成例を示したブロック図であり、画像処理コントローラ11内の機能構成の一例が示されている。この画像処理コントローラ11は、メモリ14、プログラム実行部16、履歴蓄積制御部17、蓄積条件決定部18、履歴情報転送部19及び表示制御部20により構成される。メモリ14は、PC2から転送された検査設定データ15を保持する制御プログラムの記憶手段である。
【0072】
プログラム実行部16は、メモリ14内に保持されている制御プログラムを読み出して実行し、一連の画像処理を行う処理部である。このプログラム実行部16では、計測対象とするカメラ画像を撮像トリガ信号に基づいてカメラ12から取得する際の取得サイクルを計測周期として、制御プログラムが繰返し実行される。
【0073】
制御プログラムを繰返し実行する際の周期(計測周期)は、当該制御プログラムに対応するフローチャート47によって規定されるものとする。すなわち、フローチャート47上のスタートシンボル(ユニット)からエンドシンボルまでのフローシーケンスを1周期分の画像処理として、計測周期が定められる。従って、フローチャート47上に1つの撮像ユニットが配置されている場合には、1つのカメラ画像を計測対象として取得するごとに、カメラ画像に基づいて1回の計測が行われ、当該カメラ画像から計測結果が抽出されることとなる。
【0074】
メモリ14内に複数の検査設定データ15が保持されている場合には、ユーザが実行対象として選択指定した検査設定データに基づいて画像処理が行われる。
【0075】
履歴蓄積制御部17は、履歴バッファ17a及び17bを有し、制御プログラムの実行時に得られる計測結果及びカメラ画像を履歴情報として抽出し、履歴バッファ17a及び17b内に格納する動作を行っている。
【0076】
履歴バッファ17aは、プログラム実行部16によって実行された処理ユニットごとの計測結果を計測周期ごとの履歴情報として抽出し、処理ユニット及び計測周期に関連付けて保持する第1履歴情報蓄積手段であり、バッファメモリからなる。この履歴バッファ17aには、例えば、計測周期ごとの計測結果データA11と、この計測結果データA11を処理ユニットに関連付けるためのユニット識別情報A12とが履歴情報として保持されている。
【0077】
履歴バッファ17bは、制御プログラムの実行中にプログラム実行部16によってカメラ12から取得されたカメラ画像を計測周期ごとの履歴情報として抽出し、計測周期に関連付けて保持する第2履歴情報蓄積手段であり、バッファメモリからなる。この履歴バッファ17bには、例えば、計測周期ごとのカメラ画像データA21が履歴情報として保持されている。
【0078】
制御プログラムに基づく画像処理の結果から計測結果やカメラ画像を履歴情報として抽出する際の抽出方法には、全抽出、判定抽出などがある。この全抽出は、処理ユニットごとに得られる計測結果や計測周期ごとのカメラ画像を全て履歴情報として抽出させる方法である。
【0079】
一方、判定抽出は、ユーザによって予め指定された処理ユニットにおける検査対象物の判定結果に基づいて、履歴情報を抽出させる方法であり、当該処理ユニットの判定結果に応じて履歴情報として抽出するか否かが決定される。
【0080】
ここで、処理ユニットの判定結果に基づいて履歴情報を抽出させる際に抽出対象とする処理ユニットは、当該処理ユニットを含む全ての処理ユニットであるものとする。つまり、処理ユニットの判定結果が所定値である場合には、当該処理ユニットを含む全ての処理ユニットの計測結果が履歴情報として抽出される。この様な履歴情報の抽出方法は、検査設定データ15ごとに指定することができる。
【0081】
蓄積条件決定部18は、履歴蓄積制御部17が履歴情報を履歴バッファ17a,17b内に蓄積する際の蓄積数の上限を決定する動作を行っている。この蓄積数の上限の決定は、ユーザ操作に基づいて行われ、例えば、計測周期ごとに履歴情報を蓄積させる際の最大蓄積数が蓄積数の上限として予め定められる。
【0082】
履歴蓄積制御部17では、蓄積条件決定部18によって決定された蓄積数の上限に基づいて、古くなった履歴情報に新たに抽出した履歴情報を上書きする動作が行われる。すなわち、履歴バッファ17a,17b内に保持されている履歴情報の蓄積数が、蓄積条件決定部18によって定められた最大蓄積数に達すると、新たに抽出した履歴情報を上書き保存させる動作が行われる。この場合、各履歴バッファ17a,17bは、リングバッファとして動作することとなる。
【0083】
ここでは、履歴バッファ17a,17b上の履歴情報は、実行対象とする制御プログラムが変更されると、消去されるものとする。
【0084】
履歴情報転送部19は、履歴バッファ17a及び17b内に保持されている履歴情報をPC2へ転送する動作を行っている。表示制御部20は、履歴バッファ17a,17b内の履歴情報をディスプレイ13a上に表示する動作を行っている。この履歴情報の表示は、ユーザ操作に基づいて行われ、処理ユニットごとの計測結果がカメラ画像上にグラフィカルに表示される。
【0085】
すなわち、この画像処理コントローラ11では、処理ユニットごとの計測結果A11と、カメラ12から取得したカメラ画像A21とが計測周期ごとの履歴情報として保持されるので、制御プログラムに基づく一連の画像処理の過程を処理ユニット単位で再現させることができる。その際、計測結果A11及びカメラ画像A21がいずれも計測周期に関連付けて保持されるので、制御プログラムを再度実行させることなく、計測結果A11をカメラ画像A21上にグラフィカルに表示させることができる。従って、他の検査設定データを実行中であっても、計測結果をカメラ画像上にグラフィカルに表示させて履歴を再現させることができる。
【0086】
また、制御プログラムが繰返し実行されるごとに時系列で変化する変数(カウンタなど)の状態は計測結果A11に反映されているので、計測結果A11及びカメラ画像A21を計測周期に関連付けて保持することによって、履歴を正確に再現することができる。さらに、外部入力を参照して画像処理を行う制御プログラムの場合にも、外部入力の状態の変化は計測結果A11に反映されているので、履歴を正確に再現することができる。
【0087】
計測結果A11のグラフィカル表示は、例えば、検査設定データ15から処理ユニットのパラメータを抽出するとともに、履歴情報から計測結果A11を抽出することによって行われ、計測領域や検出位置を示す図形がカメラ画像A21上に表示される。
【0088】
一方、PC2上では、画像処理コントローラ11から転送された履歴情報を、ユーザ操作に基づいてエディタ画面40上に表示する動作が行われる。その際、計測結果A11及びカメラ画像A21が計測周期ごとの履歴情報として保持されるので、制御プログラムをシミュレーションすることなく、計測結果A11をカメラ画像A21上にグラフィカルに表示させることができ、制御プログラムに基づく一連の画像処理の過程をPC2上で再現させることができる。
【0089】
<エディタの機能構成>
図7は、図2の検査支援システム100におけるPC2の構成例を示したブロック図であり、画像処理コントローラ11の制御プログラムを作成するエディタの機能構成の一例が示されている。このPC2は、メモリ21、処理ユニット記憶部23、フローチャート表示部24、プログラム生成部25、プログラム転送部26、操作入力部27、履歴表示部28及び履歴情報記憶部29により構成される。
【0090】
処理ユニット記憶部23には、撮像ユニットや計測ユニットなどの処理ユニットが保持されている。フローチャート表示部24は、スタートシンボルにおいて開始し、エンドシンボルにおいて終了する実行フロー上に処理ユニットを配置することによって生成されたフローチャート47をエディタ画面40のフロービューウィンドウ46上に表示する動作を行っている。
【0091】
プログラム生成部25は、ユーザがフロービューウィンドウ46上で作成したフローチャート47を実行形式に変換することにより、画像処理コントローラ11の制御プログラムを生成する動作を行っている。
【0092】
メモリ21には、プログラム生成部25により生成された制御プログラムが検査設定データ22として保持される。プログラム転送部26は、メモリ21内の検査設定データ22を画像処理コントローラ11へ転送する動作を行っている。
【0093】
履歴情報記憶部29には、画像処理コントローラ11から転送された計測周期ごとの履歴情報29aが保持されている。この履歴情報29aは、メモリ21内の検査設定データ22に関連付けて保持される。
【0094】
履歴表示部28は、履歴情報記憶部29内に保持されている履歴情報29aをエディタ画面40上に表示する動作を行っている。この履歴表示部28では、例えば、フローチャート47上でユーザが選択した処理ユニットについて、履歴情報29aを表示する動作が行われる。すなわち、ユーザが選択した処理ユニットに関連付けられている履歴情報を抽出し、抽出した履歴情報の計測結果がカメラ画像上に表示される。
【0095】
計測結果をカメラ画像上に表示する際に、当該処理ユニットのパラメータを参照することによって、計測結果をグラフィカルに表示させることができる。つまり、画像処理コントローラ11の運転中にディスプレイ13a上に表示されるのと同じように、計測結果をPC2上に表示させることができる。
【0096】
<蓄積条件設定画面>
図8は、図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、履歴情報を蓄積させる際の蓄積条件を定めるための蓄積条件設定画面70が示されている。この蓄積条件設定画面70は、画像処理コントローラ11が履歴情報を蓄積する際の蓄積条件をPC2上で設定するための入力画面であり、ユーザ操作に基づいてエディタ画面40上に表示される。
【0097】
蓄積条件設定画面70には、蓄積方法として、蓄積単位を指定するための入力欄71と、シリーズ内世代数を指定するための入力欄72と、蓄積回数を指定するための入力欄73と、蓄積モードを指定するための入力欄74と、蓄積対象を指定するための入力欄75とが設けられている。
【0098】
蓄積単位は、計測周期ごとに履歴情報を蓄積保存させる際の処理単位であり、1周期を単位とする「シングル履歴」と、複数周期を単位とする「シリーズ履歴」とが選択可能となっている。シリーズ内世代数は、1周期を1世代とする世代数であり、シリーズ履歴として蓄積保存させる世代数を選択指定することができる。
【0099】
蓄積回数は、履歴情報を蓄積保存させる際の蓄積数の上限である。蓄積モードは、履歴情報を蓄積保存させる際のメモリへの書込み方法であり、上書きモード又は非上書きモードのいずれかを選択することができる。
【0100】
蓄積対象の入力欄75では、蓄積対象とするカメラ画像を選択指定し、或いは、計測結果を蓄積させるか否かを選択することができる。
【0101】
蓄積条件設定画面70上で選択指定された入力情報を画像処理コントローラ11へ転送することによって、履歴情報を所望の蓄積条件で蓄積させることができる。
【0102】
<履歴再現>
図9は、図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、ビジョンウィンドウ44及びユーザウィンドウ49内に履歴情報が表示されたエディタ画面40が示されている。ビジョンウィンドウ44及びユーザウィンドウ49は、カメラ画像を表示するためのウィンドウ画面である。
【0103】
ビジョンウィンドウ44やユーザウィンドウ49内に履歴情報を表示させる履歴再現モードでは、ビジョンウィンドウ44内に、フロービューウィンドウ46上で選択されている処理ユニットについて、画像処理に使用されたカメラ画像が履歴情報として表示される。なお、カメラ画像を表示する際の表示方法としては、スルー画像又はフィルタ処理後画像のいずれかを選択することができる。表示方法として、スルー画像を選択した場合は、履歴情報として保持されたカメラ画像であって、フローチャート上で選択されている処理ユニットにおける画像処理に使用されたカメラ画像がそのまま表示される。一方、フィルタ処理後画像を選択した場合には、処理ユニットにおける画像処理に使用されたカメラ画像であって、計測結果を求める処理の前処理として行われたフィルタ処理後の画像データからなるカメラ画像が表示される。
【0104】
この例では、色検査ユニットにおける色検査処理に使用されたカメラ画像(スルー画像)が表示されている。このカメラ画像上には、検査対象とする画像領域を示す図形、すなわち、円形状の枠50がグラフィカル表示されている。
【0105】
一方、ユーザウィンドウ49には、フロービューウィンドウ46上でユーザが選択した複数の処理ユニットの履歴情報が同時に表示されている。この例では、色検査ユニット及びエッジ位置検出ユニットにおける画像処理に使用されたカメラ画像上に、色検査の検査領域を示す円形状の枠50と、エッジ位置検出で検出されたエッジを示す線分52及びエッジ位置検出の計測領域を示す矩形形状の枠51とが表示されている。
【0106】
また、リザルトビューウィンドウ45内には、フロービューウィンドウ46上で選択されている処理ユニットのパラメータと、履歴情報としての計測結果とが表示されている。このリザルトビューウィンドウ45内には、処理ユニットのプロパティ編集時に、編集ダイアログ上でユーザが指定したパラメータが一覧表示されている。
【0107】
本実施の形態によれば、履歴情報として抽出された計測結果が処理ユニットに関連付けて保持されるので、制御プログラムに基づく一連の画像処理の過程を処理ユニット単位で再現させることができる。特に、制御プログラム実行時の計測結果及びカメラ画像が履歴情報として抽出され、いずれも計測周期に関連付けて保持されるので、この様にして履歴情報として蓄積された計測結果を表示させれば、制御プログラムを再度実行させることなく、計測結果をカメラ画像上にグラフィカルに表示させることができる。従って、制御プログラムに基づく一連の画像処理の過程を忠実に再現することができる。また、履歴情報として蓄積された計測結果を表示させるだけであって、カメラ画像から計測結果を得るための再計算を必要としないので、画像処理コントローラ11の運転を停止させることなく、計測結果をカメラ画像上に表示させることができる。
【0108】
また、PC2では、履歴情報をエディタ画面40上に表示する際、フローチャート47上で選択された処理ユニットに関連付けられている計測結果をカメラ画像上に表示させるので、画像処理をシミュレーションさせることなく、制御プログラムに基づく一連の画像処理の過程を処理ユニット単位で再現させることができる。その際、処理ユニットのパラメータに基づいて表示を行うので、履歴情報として蓄積された計測結果をカメラ画像上にグラフィカルに表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】本発明の実施の形態による検査支援システムの一構成例を示した斜視図である。
【図2】図1の検査支援システムのシステム構成の一例を示したブロック図である。
【図3】図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、検査設定データ22を作成するためのエディタ画面40が示されている。
【図4】図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、フロービューウィンドウ46が表示されたエディタ画面40が示されている。
【図5】図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、フロービューウィンドウ46内のフローチャート47の一例が示されている。
【図6】図2の検査支援システム100における画像処理コントローラ11の構成例を示したブロック図であり、コントローラ11内の機能構成の一例が示されている。
【図7】図2の検査支援システム100におけるPC2の構成例を示したブロック図であり、エディタの機能構成の一例が示されている。
【図8】図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、蓄積条件を定めるための蓄積条件設定画面70が示されている。
【図9】図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、履歴情報が表示されたエディタ画面40が示されている。
【符号の説明】
【0110】
1 画像処理装置
2 PC
3 通信ネットワーク
11 画像処理コントローラ
12 カメラ
13a ディスプレイ
13b 操作ユニット
14,21 メモリ
15,22 検査設定データ
16 プログラム実行部
17 履歴蓄積制御部
18 蓄積条件決定部
19 履歴情報転送部
20 表示制御部
23 処理ユニット記憶部
24 フローチャート表示部
25 プログラム生成部
26 プログラム転送部
27 操作入力部
28 履歴表示部
29 履歴情報記憶部
40 エディタ画面
46 フロービューウィンドウ
47 フローチャート
48 処理ユニット
100 検査支援システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査対象物を撮影してカメラ画像を生成するカメラと、上記カメラから上記カメラ画像を取得して当該カメラ画像から計測結果を抽出し、この計測結果に基づいて上記検査対象物の良否を判定して判定信号を出力する画像処理コントローラと、上記画像処理コントローラの制御プログラムを作成するプログラム作成装置とからなる検査支援システムであって、
上記プログラム作成装置が、画像処理を示す2以上の処理ユニットを保持する処理ユニット記憶手段と、スタートシンボルにおいて開始し、エンドシンボルにおいて終了する実行フロー上に上記処理ユニットを配置することによって、フローチャートを生成するフローチャート生成手段と、上記フローチャートに基づいて、上記画像処理コントローラの制御プログラムを生成するプログラム生成手段と、上記制御プログラムを上記画像処理コントローラへ転送するプログラム転送手段とを有する検査支援システムに用いられる上記画像処理コントローラにおいて、
上記プログラム作成装置から転送された上記制御プログラムを保持するプログラム記憶手段と、
上記フローチャート上のスタートシンボルからエンドシンボルまでを計測周期として、上記制御プログラムを繰返し実行するプログラム実行手段と、
上記プログラム実行手段によって実行された上記処理ユニットごとの上記計測結果を上記計測周期ごとの履歴情報として抽出し、処理ユニット及び計測周期に関連付けて保持する第1履歴情報蓄積手段と、
上記制御プログラムの実行中に上記プログラム実行手段によって上記カメラから取得された上記カメラ画像を上記計測周期ごとの履歴情報として抽出し、計測周期に関連付けて保持する第2履歴情報蓄積手段と、
上記第1履歴情報蓄積手段及び上記第2履歴情報蓄積手段に保持されている履歴情報を上記プログラム作成装置へ転送する履歴情報転送手段とを備えたことを特徴とする画像処理コントローラ。
【請求項2】
上記第1履歴情報蓄積手段が、予め指定された処理ユニットにおける上記検査対象物の判定結果に基づいて、履歴情報を抽出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理コントローラ。
【請求項3】
上記履歴情報の蓄積数の上限を決定する蓄積条件決定手段を備え、
上記第1及び第2履歴情報蓄積手段が、上記蓄積数の上限に基づいて、古くなった履歴情報に新たに抽出した履歴情報を上書きすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理コントローラ。
【請求項4】
検査対象物を撮影してカメラ画像を生成するカメラと、上記カメラ画像から計測結果を抽出し、この計測結果に基づいて上記検査対象物の良否を判定して判定信号を出力する画像処理コントローラと、上記画像処理コントローラによって表示制御され、上記計測結果を表示するためのディスプレイと、上記画像処理コントローラを操作するための操作ユニットと、上記画像処理コントローラの制御プログラムを作成するプログラム作成装置とからなる検査支援システムであって、
上記プログラム作成装置が、パラメータが変更可能な画像処理を示す2以上の処理ユニットを保持する処理ユニット記憶手段と、スタートシンボルにおいて開始し、エンドシンボルにおいて終了する実行フロー上に上記処理ユニットを配置することによって、フローチャートを生成するフローチャート生成手段と、上記フローチャートに基づいて、上記画像処理コントローラの制御プログラムを生成するプログラム生成手段と、上記制御プログラムを上記画像処理コントローラへ転送するプログラム転送手段とを有する検査支援システムに用いられる上記画像処理コントローラにおいて、
上記プログラム作成装置から転送された上記制御プログラムを保持するプログラム記憶手段と、
上記フローチャート上のスタートシンボルからエンドシンボルまでを計測周期として、上記制御プログラムを繰返し実行するプログラム実行手段と、
上記プログラム実行手段によって実行された上記処理ユニットごとの上記計測結果を上記計測周期ごとの履歴情報として抽出し、処理ユニット及び計測周期に関連付けて保持する第1履歴情報蓄積手段と、
上記制御プログラムの実行中に上記プログラム実行手段によって上記カメラから取得された上記カメラ画像を上記計測周期ごとの履歴情報として抽出し、計測周期に関連付けて保持する第2履歴情報蓄積手段と、
上記第1履歴情報蓄積手段及び上記第2履歴情報蓄積手段に保持されている履歴情報を上記ディスプレイ上に表示する履歴表示手段とを備え、
上記履歴表示手段が、上記操作ユニットの操作によって選択された上記処理ユニットについて、この処理ユニットに関連付けて保持されている上記計測結果を当該処理ユニットの上記パラメータに基づいて上記カメラ画像上に表示することを特徴とする画像処理コントローラ。
【請求項5】
検査対象物を撮影してカメラ画像を生成するカメラと、上記カメラ画像から計測結果を抽出し、この計測結果に基づいて上記検査対象物の良否を判定して判定信号を出力する画像処理コントローラと、上記画像処理コントローラの制御プログラムを作成するプログラム作成装置とからなる検査支援システムであって、
上記プログラム作成装置が、パラメータが変更可能な画像処理を示す2以上の処理ユニットを保持する処理ユニット記憶手段と、スタートシンボルにおいて開始し、エンドシンボルにおいて終了する実行フロー上に上記処理ユニットを配置することによって生成されたフローチャートを編集画面上に表示するフローチャート表示手段と、上記フローチャートに基づいて、上記画像処理コントローラの制御プログラムを生成するプログラム生成手段と、上記制御プログラムを上記画像処理コントローラへ転送するプログラム転送手段とを有する検査支援システムにおいて、
上記画像処理コントローラが、上記プログラム作成装置から転送された上記制御プログラムを保持するプログラム記憶手段と、
上記フローチャート上のスタートシンボルからエンドシンボルまでを計測周期として、上記制御プログラムを繰返し実行するプログラム実行手段と、
上記プログラム実行手段によって実行された上記処理ユニットごとの上記計測結果を上記計測周期ごとの履歴情報として抽出し、処理ユニット及び計測周期に関連付けて保持する第1履歴情報蓄積手段と、
上記制御プログラムの実行中に上記プログラム実行手段によって上記カメラから取得された上記カメラ画像を上記計測周期ごとの履歴情報として抽出し、計測周期に関連付けて保持する第2履歴情報蓄積手段と、
上記第1履歴情報蓄積手段及び上記第2履歴情報蓄積手段に保持されている履歴情報を上記プログラム作成装置へ転送する履歴情報転送手段とを備え、
上記プログラム作成装置が、上記画像処理コントローラから転送された上記履歴情報を保持する履歴情報記憶手段と、
上記履歴情報を上記編集画面上に表示する履歴表示手段とを備え、
上記履歴表示手段が、上記フローチャート上で選択された処理ユニットに関連付けられている上記計測結果を当該処理ユニットの上記パラメータに基づいて上記カメラ画像上に表示することを特徴とする検査支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図6】
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【図7】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−146075(P2009−146075A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−321475(P2007−321475)
【出願日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(000129253)株式会社キーエンス (681)
【Fターム(参考)】