説明

画像処理システム、画像処理装置及びプログラム

【課題】複数の画像処理装置が連携して一連の処理を実行する際における、画像処理装置間のUI連携の柔軟性が向上する画像処理システムを提供する。
【解決手段】画像処理システム1は、携帯情報端末2と印刷装置3とを備える。携帯情報端末2は、受け付けた第1の画像処理用情報に基づいて、ユーザインタフェースを決定する。そして、決定されたユーザインタフェースを特定するユーザインタフェース特定情報を、通信網6を経由しないで印刷装置3に出力する。印刷装置3は、ユーザインタフェース特定情報により特定されるユーザインタフェースを提示する。そして、提示したユーザインタフェースを介して、第2の画像処理用情報を利用者から受け付ける。そして、通信網6を経由して取得した第1の画像処理用情報、及び、利用者から受け付けた第2の画像処理用情報を用いて、画像処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理システム、画像処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の画像処理装置が連携して一連の処理を実行する画像処理システムが存在する。特許文献1には、携帯電話と印刷装置とが連携して一連の処理を実行する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2004−295325号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
複数の画像処理装置が連携して一連の処理を実行する際に、それぞれの画像処理装置から提供されるユーザインタフェースが予め決まっていると、1つの画像処理装置に対して利用者が行った操作に応じたユーザインタフェースを他の画像処理装置から出力するなどといった、画像処理装置間のユーザインタフェースの柔軟な連携が困難になる。
【0004】
本発明は、複数の画像処理装置が連携して一連の処理を実行する際における、画像処理装置間のユーザインタフェース連携の柔軟性が向上する画像処理システム、画像処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、第1の画像処理装置と第2の画像処理装置とが、通信網を介して接続されるとともに、前記通信網を経由しないで情報の入出力を行う情報入出力手段を備える画像処理システムであって、前記第1の画像処理装置が、画像処理に用いる第1の画像処理用情報を利用者から受け付ける第1の画像処理用情報受付手段と、前記第1の画像処理用情報に基づいて、前記第2の画像処理装置が提示すべきユーザインタフェースを決定するユーザインタフェース決定手段と、前記ユーザインタフェース決定手段により決定される前記ユーザインタフェースを特定するユーザインタフェース特定情報を、前記情報入出力手段により前記第2の画像処理装置に出力するユーザインタフェース特定情報出力手段と、前記第1の画像処理用情報に対応する識別子を、前記情報入出力手段により前記第2の画像処理装置に出力する画像処理用情報出力手段と、を含み、前記第2の画像処理装置が、前記第1の画像処理装置から前記ユーザインタフェース特定情報を、前記情報入出力手段により受け付けるユーザインタフェース特定情報受付手段と、前記ユーザインタフェース特定情報により特定されるユーザインタフェースを示すユーザインタフェース情報をユーザインタフェース情報記憶手段から取得するユーザインタフェース情報取得手段と、前記識別子を前記第1の画像処理装置から、前記情報入出力手段により受け付ける識別子受付手段と、前記識別子受付手段が受け付ける前記識別子に対応する前記第1の画像処理用情報を、前記通信網を経由して取得する画像処理用情報取得手段と、前記ユーザインタフェース情報が示す前記ユーザインタフェースを提示するユーザインタフェース提示手段と、前記ユーザインタフェース提示手段により提示されるユーザインタフェースを介して、前記画像処理に用いる第2の画像処理用情報を利用者から受け付ける第2の画像処理用情報受付手段と、前記第1の画像処理用情報及び前記第2の画像処理用情報を用いて、前記画像処理を実行する画像処理実行手段と、を含み、前記第1の画像処理装置と前記第2の画像処理装置とのいずれか一方が携帯情報端末であり、他方が用紙入力手段と用紙出力手段とのうち少なくとも一方を備えることとしたものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、画像処理装置であって、画像処理に用いる第1の画像処理用情報を利用者から受け付ける第1の画像処理用情報受付手段と、前記第1の画像処理用情報に基づいて、提示すべきユーザインタフェースを決定するユーザインタフェース決定手段と、前記ユーザインタフェース決定手段により決定される前記ユーザインタフェースを特定するユーザインタフェース特定情報を出力するユーザインタフェース特定情報出力手段と、前記第1の画像処理用情報に対応する識別子を出力する画像処理用情報出力手段と、を含む他の画像処理装置と通信網を介して接続する手段と、前記通信網を経由しないで情報の入出力を行う情報入出力手段と、前記他の画像処理装置から前記ユーザインタフェース特定情報を、前記情報入出力手段により受け付けるユーザインタフェース特定情報受付手段と、前記ユーザインタフェース特定情報により特定されるユーザインタフェースを示すユーザインタフェース情報をユーザインタフェース情報記憶手段から取得するユーザインタフェース情報取得手段と、前記識別子を前記他の画像処理装置から、前記情報入出力手段により受け付ける識別子受付手段と、前記識別子受付手段が受け付ける前記識別子に対応する前記第1の画像処理用情報を、前記通信網を経由して取得する画像処理用情報取得手段と、前記ユーザインタフェース情報が示す前記ユーザインタフェースを提示するユーザインタフェース提示手段と、前記ユーザインタフェース提示手段により提示されるユーザインタフェースを介して、前記画像処理に用いる第2の画像処理用情報を利用者から受け付ける第2の画像処理用情報受付手段と、前記第1の画像処理用情報及び前記第2の画像処理用情報を用いて、前記画像処理を実行する画像処理実行手段と、を含むこととしたものである。
【0007】
請求項3に記載の発明は、画像処理装置であって、画像処理に用いる第1の画像処理用情報と、ユーザインタフェースを介して利用者から受け付ける第2の画像処理用情報とを用いて前記画像処理を実行する他の画像処理装置と通信網を介して接続する手段と、前記通信網を経由しないで情報の入出力を行う情報入出力手段と、前記第1の画像処理用情報を利用者から受け付ける第1の画像処理用情報受付手段と、前記第1の画像処理用情報に基づいて、提示すべきユーザインタフェースを決定するユーザインタフェース決定手段と、前記ユーザインタフェース決定手段により決定される前記ユーザインタフェースを特定するユーザインタフェース特定情報を、前記情報入出力手段により前記他の画像処理装置に出力するユーザインタフェース特定情報出力手段と、前記第1の画像処理用情報に対応する識別子を、前記情報入出力手段により前記他の画像処理装置に出力する画像処理用情報出力手段と、を含むこととしたものである。
【0008】
請求項4に記載の発明は、プログラムであって、画像処理に用いる第1の画像処理用情報を利用者から受け付ける第1の画像処理用情報受付手段と、前記第1の画像処理用情報に基づいて、提示すべきユーザインタフェースを決定するユーザインタフェース決定手段と、前記ユーザインタフェース決定手段により決定される前記ユーザインタフェースを特定するユーザインタフェース特定情報を出力するユーザインタフェース特定情報出力手段と、前記第1の画像処理用情報に対応する識別子を出力する画像処理用情報出力手段と、を含む他の画像処理装置と通信網を介して接続する手段、前記通信網を経由しないで情報の入出力を行う情報入出力手段、前記他の画像処理装置から前記ユーザインタフェース特定情報を、前記情報入出力手段により受け付けるユーザインタフェース特定情報受付手段、前記ユーザインタフェース特定情報により特定されるユーザインタフェースを示すユーザインタフェース情報をユーザインタフェース情報記憶手段から取得するユーザインタフェース情報取得手段、前記識別子を前記他の画像処理装置から、前記情報入出力手段により受け付ける識別子受付手段、前記識別子受付手段が受け付ける前記識別子に対応する前記第1の画像処理用情報を、前記通信網を経由して取得する画像処理用情報取得手段、前記ユーザインタフェース情報が示す前記ユーザインタフェースを提示するユーザインタフェース提示手段、前記ユーザインタフェース提示手段により提示されるユーザインタフェースを介して、前記画像処理に用いる第2の画像処理用情報を利用者から受け付ける第2の画像処理用情報受付手段、前記第1の画像処理用情報及び前記第2の画像処理用情報を用いて、前記画像処理を実行する画像処理実行手段、としてコンピュータを機能させることとしたものである。
【0009】
請求項5に記載の発明は、プログラムであって、画像処理に用いる第1の画像処理用情報と、ユーザインタフェースを介して利用者から受け付ける第2の画像処理用情報とを用いて前記画像処理を実行する他の画像処理装置と通信網を介して接続する手段、前記通信網を経由しないで情報の入出力を行う情報入出力手段、前記第1の画像処理用情報を利用者から受け付ける第1の画像処理用情報受付手段、前記第1の画像処理用情報に基づいて、提示すべきユーザインタフェースを決定するユーザインタフェース決定手段、前記ユーザインタフェース決定手段により決定される前記ユーザインタフェースを特定するユーザインタフェース特定情報を、前記情報入出力手段により前記他の画像処理装置に出力するユーザインタフェース特定情報出力手段、前記第1の画像処理用情報に対応する識別子を、前記情報入出力手段により前記他の画像処理装置に出力する画像処理用情報出力手段、としてコンピュータを機能させることとしたものである。
【0010】
また、上記のプログラムはコンピュータ可読な情報記憶媒体に格納することもできる。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、用紙入力手段または用紙出力手段を備える画像処理装置と、携帯情報端末とが連携して一連の処理を実行する際における、インターフェース連携の柔軟性を、本構成を採用しない場合と比較して、向上させることができる。
【0012】
請求項2,3,4,5に記載の発明によれば、複数の画像処理装置が連携して一連の処理を実行する際における、画像処理装置間のユーザインタフェース連携の柔軟性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0014】
図1のネットワーク構成図に示すように、本実施形態における画像処理システム1は、携帯情報端末2と、印刷装置3と、印刷管理装置4と、ファイルサーバ5とを含んで構成される。携帯情報端末2は、電話網やインターネットなどの通信網(ネットワーク)6に接続されている。なお、ネットワーク6は有線であっても無線であっても構わない。
【0015】
そして、印刷装置3と、印刷管理装置4と、ファイルサーバ5とは、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)7に接続されており、印刷装置3と、印刷管理装置4と、ファイルサーバ5とは通信することができるようになっている。また、ネットワーク6とLAN7とは接続されており、携帯情報端末2は、LAN7に接続された印刷装置3や印刷管理装置4やファイルサーバ5と通信することができるようになっている。
【0016】
図1に示す印刷管理装置4、及び、ファイルサーバ5は、例えば、CPU等の制御装置、ハードディスク等の記憶装置、ディスプレイ等の出力装置、キーボード等の入力装置、ネットワークボード等の通信装置を備えた公知のサーバコンピュータシステムにより構成される。
【0017】
図2(a)は、本実施形態に係る携帯情報端末2のハードウェア構成を示す図である。携帯情報端末2は、制御部20、記憶部21、ユーザインタフェース(UI)部22、通信部23、入出力部24を含んで構成される。制御部20、記憶部21、UI部22、通信部23、入出力部24は、バス26を介して接続される。
【0018】
制御部20はCPU等のプログラム制御デバイスであり、携帯情報端末2にインストールされるプログラムに従って動作する。なお、このプログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ可読な情報伝達媒体を介して、あるいは、インターネットなどの通信ネットワークを介して携帯情報端末2に供給される。
【0019】
記憶部21は、RAM等の記憶素子やハードディスクなどである。記憶部21には、制御部20によって実行されるプログラムなどが記憶される。また、記憶部21は、制御部20のワークメモリとしても動作する。
【0020】
UI部22は、ディスプレイ、マイク、スピーカー、ボタンなどであり、利用者が行った操作の内容や、利用者が入力した音声を制御部20に出力する。また、このUI部22は、制御部20から入力される指示に従って情報を表示出力したり音声出力したりする。
【0021】
通信部23は、例えば、ネットワークインタフェースなどであり、制御部20から入力される指示に従って、ネットワーク6を介して、印刷管理装置4やファイルサーバ5などへ情報を送信する。また、この通信部23は、ネットワーク6を介して受信される情報を制御部20に出力する。
【0022】
入出力部24は、印刷装置3と近接またはそれに準じた距離での非接触通信を行って、印刷装置3から出力される情報を読み取り、制御部20に出力する。また、この入出力部24は、制御部20から入力される情報を近接またはそれに準じた距離での非接触通信により出力するものである。この入出力部24には、ICカードリーダライターモジュールやICカードモジュールを用いると良い。もちろん、これに限らず、近接またはそれに準じた距離で非接触通信を行って、情報を入出力するものであれば他のどんなものを用いても構わない。具体的には、例えば、入出力部24はIrSimpleなどの赤外線を用いる通信モジュールなどであっても構わない。
【0023】
図2(b)は、本実施形態に係る印刷装置3のハードウェア構成を示す図である。印刷装置3は、制御部30、記憶部31、ユーザインタフェース(UI)部32、通信部33、入出力部34、プリンタ部35を含んで構成される。制御部30、記憶部31、UI部32、通信部33、入出力部34、プリンタ部35は、バス36を介して接続される。
【0024】
制御部30はCPU等のプログラム制御デバイスであり、印刷装置3にインストールされるプログラムに従って動作する。なお、このプログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ可読な情報伝達媒体を介して、あるいは、インターネットなどの通信ネットワークを介して印刷装置3に供給される。
【0025】
記憶部31は、RAM等の記憶素子やハードディスクなどである。記憶部31には、制御部30によって実行されるプログラムなどが格納される。また、記憶部31は、制御部30のワークメモリとしても動作する。
【0026】
UI部32は、液晶タッチパネルや、ディスプレイ、テンキーなどのキーパッドなどであり、利用者が行った操作の内容を制御部30に出力する。また、このUI部32は、制御部30から入力される指示に従って情報を表示出力する。
【0027】
通信部33は、例えば、ネットワークインタフェースなどであり、制御部30から入力される指示に従って、LAN7を介して情報を送信する。また、この通信部33は、LAN7を介して受信される情報を制御部30に出力する。
【0028】
入出力部34は、携帯情報端末2と近接またはそれに準じた距離での非接触通信を行って、携帯情報端末2から出力される情報を読み取り、制御部30に出力する。また、この入出力部34は、制御部30から入力される情報を近接またはそれに準じた距離での非接触通信により出力するものである。この入出力部34には、ICカードリーダライターモジュールやICカードモジュールを用いると良い。もちろん、これに限らず、近接またはそれに準じた距離で非接触通信を行って、情報を入出力するものであれば他のどんなものを用いても構わない。具体的には、例えば、入出力部34はIrSimpleなどの赤外線を用いる通信モジュールなどであっても構わない。
【0029】
プリンタ部35は、用紙出力部を備えており、制御部30から入力される指示に従って、用紙などの記録媒体に画像を形成する。
【0030】
次に、画像処理システム1で実現される機能について説明する。本実施形態に係る画像処理システム1は、機能的には、図3の機能ブロック図に示すように、第1の画像処理用情報受付部40−1、第2の画像処理用情報受付部40−2、ユーザインタフェース決定部41、ユーザインタフェース特定情報出力部42、ユーザインタフェース特定情報受付部43、ユーザインタフェース情報記憶部44、ユーザインタフェース情報取得部45、ユーザインタフェース提示部46、画像処理用情報記憶部47、画像処理用情報出力部48、識別子受付部49、画像処理用情報取得部50、画像処理実行部51、を含むものとして機能する。
【0031】
これらの要素は、コンピュータである携帯情報端末2や印刷装置3などにインストールされたプログラムを、携帯情報端末2に含まれるCPU等の制御部20や印刷装置3に含まれるCPU等の制御部30などで実行することにより実現されている。
【0032】
第1の画像処理用情報受付部40−1は、携帯情報端末2の制御部20とUI部22とを主として実現される。第1の画像処理用情報受付部40−1は、画像処理に用いる第1の画像処理用情報60−1(図4参照)を利用者から受け付ける。
【0033】
図4は、第1の画像処理用情報60−1のデータ構造の一例を示す図である。本実施形態では、図4に示すように、第1の画像処理用情報60−1は、ジョブ識別子(ジョブID)61、コマンド情報62、ファイル所在情報63を含んでいる。ジョブID61は、第1の画像処理用情報60−1の識別子である。コマンド情報62は、印刷装置3で実行する対象となるコマンドを示す情報である。ファイル所在情報63は、コマンド情報62が示すコマンドを実行する対象となるファイルの所在を示す情報である。具体的には、例えば、ファイル所在情報63は、コマンドを実行する対象となるファイルのファイルサーバ5内におけるパス、URL、名称などを示している。なお、もちろん、第1の画像処理用情報60−1に含まれる情報は、コマンド情報62やファイル所在情報63に限定されない。
【0034】
そして、本実施形態では、第1の画像処理用情報受付部40−1は、図5(a)に示すような、リンク64が複数表示されたコマンド受付画面65を、液晶ディスプレイなどの、携帯情報端末2のUI部22上に表示出力する。そして、利用者が、これらのリンク64のうちの1つ(例えば、「印刷」と表示されているリンク64)をクリックすると、第1の画像処理用情報受付部40−1は、このリンク64に対応するコマンドを示すコマンド情報62(例えば、「印刷」を示すコマンド情報62)を受け付ける。
【0035】
すると、第1の画像処理用情報受付部40−1は、図5(b)に示すような、リンク64が複数表示された印刷対象ファイル選択画面66を、液晶ディスプレイなどの、携帯情報端末2のUI部22上に表示出力する。印刷対象ファイル選択画面66内のリンク64は、それぞれファイルサーバ5が備える記憶装置に記憶されているファイルの名称を示している。また、これらのリンク64は、それぞれのリンク64に対応するファイルのファイルサーバ5内における所在を示すファイル所在情報63と関連付けられている。そして、利用者が、これらのリンク64のうちの1つ(例えば、「提案書」と表示されているリンク64)をクリックすると、第1の画像処理用情報受付部40−1は、このリンク64に関連付けられたファイル所在情報63を受け付ける。
【0036】
そして、第1の画像処理用情報受付部40−1は、図5(c)に示すような、ICカード情報出力用画面67を、携帯情報端末2のUI部22上に表示出力する。
【0037】
ユーザインタフェース決定部41は、携帯情報端末2の制御部20を主として実現される。ユーザインタフェース決定部41は、第1の画像処理用情報60−1に基づいて、印刷装置3が提示すべきユーザインタフェース(例えば、印刷装置3が表示出力すべき画面)を決定する。
【0038】
ユーザインタフェース特定情報出力部42は、携帯情報端末2の制御部20と入出力部24とを主として実現される。ユーザインタフェース特定情報出力部42は、ユーザインタフェース決定部41により決定されるユーザインタフェース(例えば、印刷装置3が表示出力すべき画面)を特定するユーザインタフェース特定情報を、ネットワーク6を経由しないで印刷装置3に出力する。
【0039】
ユーザインタフェース特定情報受付部43は、印刷装置3の制御部30と入出力部34とを主として実現される。ユーザインタフェース特定情報受付部43は、ネットワーク6を経由しないで、携帯情報端末2からユーザインタフェース特定情報を受け付ける。
【0040】
ユーザインタフェース情報記憶部44は、印刷管理装置4が備える記憶装置を主として実現される。ユーザインタフェース情報記憶部44は、ユーザインタフェースを示すユーザインタフェース情報を記憶する。本実施形態では、具体的には、ユーザインタフェース情報記憶部44は、画面管理情報70(図6参照)を記憶する。
【0041】
図6は、画面管理情報70のデータ構造の一例を示す図である。図6に示すように、画面管理情報70は、ユーザインタフェース特定情報の一例である出力対象画面識別子(出力対象画面ID)71と、ユーザインタフェース情報の一例である出力対象画面情報72を含んでいる。
【0042】
出力対象画面ID71は、画面管理情報70の識別子である。そして、出力対象画面情報72は、印刷装置3に表示出力すべき画面を示す情報である。具体的には、例えば、出力対象画面情報72は、図7に示すような、メッセージ表示部73と、実行ボタン74と、中止ボタン75とを含む印刷画面76を示す情報である。ユーザインタフェース情報記憶部44は、本実施形態では、具体的には、例えば、値が「001」である出力対象画面ID71と、図7に示すような印刷画面76を示す情報である出力対象画面情報72と、を含む、画面管理情報70を記憶する。
【0043】
そして、本実施形態では、ユーザインタフェース決定部41は、第1の画像処理用情報受付部40−1が受け付けたコマンド情報62とファイル所在情報63とに基づいて、図7に示すような印刷画面76を、印刷装置3が表示出力すべき画面として決定する。
【0044】
そして、利用者が、図5(c)に示すような、ICカード情報出力用画面67が携帯情報端末2のUI部22上に表示出力された携帯情報端末2の入出力部24を、印刷装置3の入出力部34にかざすと、携帯情報端末2のユーザインタフェース特定情報出力部42は、印刷装置3のユーザインタフェース特定情報受付部43に、図7に示すような印刷画面76に対応する出力対象画面ID71を出力する。すなわち、印刷装置3のユーザインタフェース特定情報受付部43は、携帯情報端末2のユーザインタフェース特定情報出力部42から、図7に示すような印刷画面76に対応する出力対象画面ID71を受け付ける。
【0045】
なお、本実施形態では、ユーザインタフェース特定情報出力部42は、出力対象画面ID71(ユーザインタフェース特定情報)を出力するが、例えば、出力対象画面情報72(ユーザインタフェース情報)や、第1の画像処理用情報60−1などを出力するようにしてもよい。また、本実施形態では、ユーザインタフェース特定情報受付部43は、出力対象画面ID71(ユーザインタフェース特定情報)を受け付けるが、例えば、出力対象画面情報72(ユーザインタフェース情報)や、第1の画像処理用情報60−1などを受け付けるようにしてもよい。
【0046】
ユーザインタフェース情報取得部45は、印刷装置3の制御部30を主として実現される。ユーザインタフェース情報取得部45は、ユーザインタフェース特定情報により特定されるユーザインタフェースを示すユーザインタフェース情報を、ユーザインタフェース情報記憶部44から取得する。
【0047】
本実施形態では、具体的には、例えば、ユーザインタフェース情報取得部45は、ユーザインタフェース特定情報受付部43が、印刷画面76に対応する出力対象画面ID71を受け付けた際に、印刷画面76に対応する出力対象画面ID71に関連付けられた出力対象画面情報72をユーザインタフェース情報記憶部44から取得する。
【0048】
ユーザインタフェース提示部46は、印刷装置3の制御部30とUI部32とを主として実現される。ユーザインタフェース提示部46は、ユーザインタフェース特定情報により特定されるユーザインタフェースを提示する。具体的には、例えば、ユーザインタフェース提示部46は、出力対象画面ID71により特定される出力対象画面(本実施形態では、すなわち、図7に示すような印刷画面76)を印刷装置3が備えるディスプレイなどのUI部32に表示出力する。このように、ユーザインタフェース提示部46は、ユーザインタフェース情報取得部45が取得したユーザインタフェース情報が示すユーザインタフェースを提示してもよい。
【0049】
また、ユーザインタフェース提示部46は、ユーザインタフェース情報と第1の画像処理用情報60−1とに基づくユーザインタフェースを提示してもよい。具体的には、例えば、図7に示すような印刷画面76と、「提案書」というファイルの名称を示すファイル所在情報63を含む第1の画像処理用情報60−1とに基づいて、図8に示すような印刷画面76を生成して、印刷装置3が備えるディスプレイなどのUI部32に表示出力するようにしてもよい。
【0050】
第2の画像処理用情報受付部40−2は、印刷装置3の制御部30とUI部32とを主として実現される。第2の画像処理用情報受付部40−2は、ユーザインタフェース提示部46により提示されるユーザインタフェースを介して、画像処理に用いる第2の画像処理用情報60−2を利用者から受け付ける。
【0051】
図9は、第2の画像処理用情報60−2のデータ構造の一例を示す図である。本実施形態では、図9に示すように、第2の画像処理用情報60−2は、コマンド制御情報77を含んでいる。コマンド制御情報77は、第1の画像処理用情報60−1に含まれるコマンド情報62が示すコマンドの実行を制御するための情報である。
【0052】
本実施形態では、図7に示すような印刷画面76に含まれる、実行ボタン74は、コマンド情報62が示すコマンドの「実行」を示すコマンド制御情報77と関連付けられており、中止ボタン75は、コマンド情報62が示すコマンドの「中止」を示すコマンド制御情報77と関連付けられている。そして、例えば、図7に示すような印刷画面76が印刷装置3のUI部32に表示出力されている場合に、利用者が、実行ボタン74を押下すると、第2の画像処理用情報受付部40−2は、コマンド情報62が示すコマンドの「実行」を示すコマンド制御情報77を受け付ける。ここで、利用者が、中止ボタン75を押下すると、第2の画像処理用情報受付部40−2は、コマンド情報62が示すコマンドの「中止」を示すコマンド制御情報77を受け付ける。
【0053】
画像処理用情報記憶部47は、印刷管理装置4が備える記憶装置を主として実現される。画像処理用情報記憶部47は、後述する画像処理用情報出力部48が出力する第1の画像処理用情報60−1を記憶する。
【0054】
画像処理用情報出力部48は、携帯情報端末2の制御部20と通信部23と入出力部24とを主として実現される。画像処理用情報出力部48は、画像処理用情報取得部50が取得する第1の画像処理用情報60−1を画像処理用情報記憶部47に出力する。このとき、画像処理用情報出力部48は、ネットワーク6を経由して第1の画像処理用情報60−1を画像処理用情報記憶部47に出力するようにしてもよい。また、画像処理用情報出力部48は、その第1の画像処理用情報60−1に対応する識別子を、ネットワーク6を経由しないで、入出力部24により、印刷装置3に出力する。
【0055】
識別子受付部49は、印刷装置3の制御部30と入出力部34を主として実現される。識別子受付部49は、画像処理用情報出力部48が出力する識別子を、ネットワーク6を経由しないで、入出力部34により受け付ける。
【0056】
本実施形態では、具体的には、例えば、利用者が図5(b)に示すような、印刷対象ファイル選択画面66が、携帯情報端末2のUI部22上に表示出力されている状況において、第1の画像処理用情報受付部40−1が、「提案書」と表示されているリンク64に関連付けられたファイル所在情報63を受け付けた場合は、値が「1」であるジョブID61と、「印刷」を示すコマンド情報62と、「提案書」という名称のファイルのファイルサーバ5内におけるパスを示すファイル所在情報63とを含む第1の画像処理用情報60−1を画像処理用情報記憶部47に出力する。なお、このとき、印刷管理装置4が、携帯情報端末2の要求に応じて、新たなジョブID61を生成して携帯情報端末2に出力するようにしてもよい。
【0057】
また、利用者が、図5(c)に示すような、ICカード情報出力用画面67が携帯電話端末2のUI部22上に表示出力された携帯情報端末2の入出力部24を、印刷装置3の入出力部34にかざすと、携帯情報端末2の画像処理用情報出力部48は、具体的には、例えば、値が「1」であるジョブID61を印刷装置3の識別子受付部49に出力する。すなわち、印刷装置3の識別子受付部49は、値が「1」であるジョブID61を携帯情報端末2から受け付ける。
【0058】
画像処理用情報取得部50は、印刷装置3の制御部30と通信部33とを主として実現される。画像処理用情報取得部50は、識別子受付部49が受け付ける識別子に対応する第1の画像処理用情報60−1を画像処理用情報記憶部47から取得する。このとき、画像処理用情報取得部50は、ネットワーク6を経由して第1の画像処理用情報60−1を画像処理用情報記憶部47から取得するようにしてもよい。
【0059】
具体的には、例えば、識別子受付部49が、値が「1」であるジョブID61を携帯情報端末2から受け付けた際に、画像処理用情報取得部50は、画像処理用情報記憶部47から、上述したような、値が「1」であるジョブID61を含む第1の画像処理用情報60−1を取得する。
【0060】
画像処理実行部51は、画像処理用情報取得部50が取得した第1の画像処理用情報60−1、及び、第2の画像処理用情報受付部40−2が受け付けた第2の画像処理用情報60−2を用いて、画像処理を実行する。
【0061】
本実施形態では、具体的には、例えば、値が「1」であるジョブID61と、「印刷」を示すコマンド情報62と、「提案書」という名称のファイルのファイルサーバ5内におけるパスを示すファイル所在情報63とを含む第1の画像処理用情報60−1、及び、コマンド情報62が示すコマンドの「実行」を示すコマンド制御情報77を含む第2の画像処理用情報60−2を用いて、このファイル所在情報63によって示されるパスに存在するファイル(名称が「提案書」であるファイル)を印刷装置3のプリンタ部35から印刷する。なお、画像処理実行部51は、第1の画像処理用情報60−1や第2の画像処理用情報60−2以外の情報を用いて画像処理を実行してももちろん構わない。
【0062】
次に、ファイルサーバ5が備える記憶装置に記憶された「提案書」という名称のファイルを携帯情報端末2によって指定して、そのファイルの内容を印刷装置3から印刷する際の処理の流れの一具体例を図10に示すフロー図を参照しながら説明する。
【0063】
まず、携帯情報端末2の第1の画像処理用情報受付部40−1が、携帯情報端末2が備える液晶ディスプレイなどのUI部22に、図5(a)に示すようなコマンド受付画面65を表示出力する(S101)。ここで、利用者が「印刷」と表示されているリンク64をクリックすると、携帯情報端末2の第1の画像処理用情報受付部40−1は、「印刷」を示すコマンド情報62を受け付ける(S102)。
【0064】
そして、携帯情報端末2の第1の画像処理用情報受付部40−1が、携帯情報端末2が備える液晶ディスプレイなどのUI部22に、図5(b)に示すような印刷対象ファイル選択画面66を表示出力する(S103)。ここで、利用者が「提案書」と表示されているリンク64をクリックすると、携帯情報端末2の第1の画像処理用情報受付部40−1は、「提案書」のファイルサーバ5内におけるパスを示すファイル所在情報63を受け付ける(S104)。
【0065】
そして、携帯情報端末2の画像処理用情報出力部48は、値が「1」であるジョブID61と、「印刷」を示すコマンド情報62と、「提案書」という名称のファイルのファイルサーバ5内におけるパスを示すファイル所在情報63とを含む第1の画像処理用情報60−1を印刷管理装置4の画像処理用情報記憶部47に出力する(S105)。
【0066】
そして、携帯情報端末2のユーザインタフェース決定部41は、上記のコマンド情報62と、ファイル所在情報63と、に基づいて、印刷画面76(図7参照)を、印刷装置3が表示出力すべき画面として決定する(S106)。
【0067】
そして、携帯情報端末2のユーザインタフェース特定情報出力部42は、印刷管理装置4のユーザインタフェース情報記憶部44に、印刷画面76に対応する出力対象画面ID71を問い合わせ、印刷管理装置4のユーザインタフェース情報記憶部44から、値が「001」である出力対象画面ID71を取得する(S107)。
【0068】
そして、携帯情報端末2のユーザインタフェース特定情報出力部42は、図5(c)に示すような、ICカード情報出力用画面67を、携帯情報端末2のUI部22上に表示出力する(S108)。
【0069】
ここで、利用者が、携帯情報端末2の入出力部24を、印刷装置3の入出力部34にかざすと、携帯情報端末2のユーザインタフェース特定情報出力部42は、値が「001」である出力対象画面ID71を印刷装置3のユーザインタフェース特定情報受付部43に出力する。すなわち、印刷装置3のユーザインタフェース特定情報受付部43は、値が「001」である出力対象画面ID71を受け付ける(S109)。
【0070】
また、このとき、携帯情報端末2の画像処理用情報出力部48は、値が「1」であるジョブID61を印刷装置3の識別子受付部49に出力する。すなわち、印刷装置3の識別子受付部49は、値が「1」であるジョブID61を受け付ける(S110)。
【0071】
そして、印刷装置3のユーザインタフェース情報取得部45は、ユーザインタフェース情報記憶部44から、値が「001」である出力対象画面ID71に関連付けられた、図7に示すような印刷画面76を示す情報である出力対象画面情報72を取得する(S111)。
【0072】
そして、印刷装置3の画像処理用情報取得部50は、画像処理用情報記憶部47から、値が「1」であるジョブID61と、「印刷」を示すコマンド情報62と、「提案書」という名称のファイルのファイルサーバ5内におけるパスを示すファイル所在情報63とを含む第1の第1の画像処理用情報60−1を取得する(S112)。
【0073】
そして、印刷装置3のユーザインタフェース提示部46は、S110に示す処理で取得した出力対象画面情報72と、S110に示す処理で取得した第1の画像処理用情報60−1と、に基づいて、図8に示すような印刷画面76を生成して、印刷装置3が備えるディスプレイなどのUI部32に表示出力する(S113)。
【0074】
そして、利用者が、印刷装置3のUI部32に表示出力された印刷画面76内の実行ボタン74を押下すると、第2の画像処理用情報受付部40−2は、コマンド情報62が示すコマンドの「実行」を示すコマンド制御情報77を受け付ける(S114)。
【0075】
そして、印刷装置3の画像処理実行部51は、「提案書」という名称のファイルのファイルサーバ5内におけるパスを示すファイル所在情報63に基づいて、「提案書」という名称のファイルをファイルサーバ5から取得し、このファイルの内容を印刷装置3のプリンタ部35から印刷出力する(S115)。
【0076】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0077】
また、例えば、上記実施形態における携帯情報端末2と印刷装置3との役割を逆転させるようにしても構わない。具体的には、例えば、用紙入力部(例えば、スキャナ部)を備える画像処理装置によって、印刷物をスキャンすることによって生成される文書ファイルのファイルサーバ5内の格納先を携帯情報端末2によって指定して、指定されたファイルサーバ5内の格納先にスキャンされた文書ファイルを格納するようにしても構わない。
【0078】
このことからわかるように、上記実施形態における画像処理システム1は、携帯情報端末2や、印刷装置3の代わりに、一般的な画像処理装置を含んで構成されても構わない。
【0079】
また、画像処理システム1は、ユーザインタフェース情報取得部45を含まない構成としてもよい。このとき、携帯情報端末2のユーザインタフェース特定情報出力部42が、ユーザインタフェース情報を印刷装置3のユーザインタフェース特定情報受付部43に出力しても構わない。すなわち、印刷装置3のユーザインタフェース特定情報受付部43がユーザインタフェース情報を印刷装置3のユーザインタフェース特定情報受付部43から受け付けるようにしても構わない。
【0080】
また、画像処理システム1は、画像処理用情報記憶部47や、画像処理用情報出力部48や、識別子受付部49や、画像処理用情報取得部50を含まない構成としてもよい。このとき、携帯情報端末2のユーザインタフェース特定情報出力部42が、第1の画像処理用情報60−1を印刷装置3のユーザインタフェース特定情報受付部43に出力しても構わない。すなわち、印刷装置3のユーザインタフェース特定情報受付部43が第1の画像処理用情報60−1を印刷装置3のユーザインタフェース特定情報受付部43から受け付けるようにしても構わない。
【0081】
また、上記実施形態では、各種情報のデータ構造の表現はあくまでも一例であり、他のデータ構造により実装してももちろん構わない。
【0082】
また、ユーザインタフェース情報記憶部44、画像処理用情報記憶部47、ファイルサーバ5が備える記憶装置、のうちのいくつかを画像処理システム1外の別のコンピュータに設け、携帯情報端末2と通信部23を介して通信し、印刷装置3と通信部33を介して通信する構成とした、分散型情報処理システムに本発明を適用してもよい。
【0083】
また、携帯情報端末2や印刷装置3は、一つの筐体により構成されていても、複数の筐体により構成されていてもよい。
【0084】
また、上記実施形態では、画像処理の対象としてファイルを挙げたが、ファイル以外の情報に対して、本発明を適用してもよい。
【0085】
また、上記実施形態以外の利用シーンにおいて本発明を適用してもよい。具体的には、例えば、携帯情報端末2で承認依頼のジョブを受信して、その携帯情報端末2を利用者が印刷装置3にかざして、印刷装置3が承認対象の文書を印刷して、印刷された文書に利用者が承認印を押印して、その文書を印刷装置3がスキャンして、利用者が携帯情報端末2でスキャンされた文書に対応するファイルのファイルサーバ5内における格納先を指定して、指定された格納先にスキャンされた文書に対応するファイルを格納するようにしても構わない。また、ジョブID61を複数の利用者によって引き継ぎながら一連のワークフローを実行するようにしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像処理システムのネットワーク構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る携帯情報端末及び印刷装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る画像処理システムの機能ブロックの一例を示す図である。
【図4】第1の画像処理用情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図5】コマンド受付画面、印刷対象ファイル選択画面、及びICカード情報出力用画面の一例を示す図である。
【図6】印刷管理情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図7】印刷画面の一例を示す図である。
【図8】印刷画面の一例を示す図である。
【図9】第2の画像処理用情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図10】画像処理システムで行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0087】
1 画像処理システム、2 携帯情報端末、3 印刷装置、4 印刷管理装置、5 ファイルサーバ、6 通信網(ネットワーク)、7 LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)、20 制御部、21 記憶部、22 ユーザインタフェース(UI)部、23 通信部、24 入出力部、26 バス、30 制御部、31 記憶部、32 ユーザインタフェース(UI)部、33 通信部、34 入出力部、35 プリンタ部、36 バス、40−1 第1の画像処理用情報受付部、40−2 第2の画像処理用情報受付部、41 ユーザインタフェース決定部、42 ユーザインタフェース特定情報出力部、43 ユーザインタフェース特定情報受付部、44 ユーザインタフェース情報記憶部、45 ユーザインタフェース情報取得部、46 ユーザインタフェース提示部、47 画像処理用情報記憶部、48 画像処理用情報出力部、49 識別子受付部、50 画像処理用情報取得部、51 画像処理実行部、60−1 第1の画像処理用情報、60−2 第2の画像処理用情報、61 ジョブ識別子(ジョブID)、62 コマンド情報 63 ファイル所在情報、64 リンク、65 コマンド受付画面、66 印刷対象ファイル選択画面、67 ICカード情報出力用画面、70 画面管理情報、71 出力対象画面識別子(出力対象画面ID)、72 出力対象画面情報、73 メッセージ表示部、74 実行ボタン、75 中止ボタン、76 印刷画面、77 コマンド制御情報。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の画像処理装置と第2の画像処理装置とが、通信網を介して接続されるとともに、前記通信網を経由しないで情報の入出力を行う情報入出力手段を備える画像処理システムであって、
前記第1の画像処理装置が、
画像処理に用いる第1の画像処理用情報を利用者から受け付ける第1の画像処理用情報受付手段と、
前記第1の画像処理用情報に基づいて、前記第2の画像処理装置が提示すべきユーザインタフェースを決定するユーザインタフェース決定手段と、
前記ユーザインタフェース決定手段により決定される前記ユーザインタフェースを特定するユーザインタフェース特定情報を、前記情報入出力手段により前記第2の画像処理装置に出力するユーザインタフェース特定情報出力手段と、
前記第1の画像処理用情報に対応する識別子を、前記情報入出力手段により前記第2の画像処理装置に出力する画像処理用情報出力手段と、を含み、
前記第2の画像処理装置が、
前記第1の画像処理装置から前記ユーザインタフェース特定情報を、前記情報入出力手段により受け付けるユーザインタフェース特定情報受付手段と、
前記ユーザインタフェース特定情報により特定されるユーザインタフェースを示すユーザインタフェース情報をユーザインタフェース情報記憶手段から取得するユーザインタフェース情報取得手段と、
前記識別子を前記第1の画像処理装置から、前記情報入出力手段により受け付ける識別子受付手段と、
前記識別子受付手段が受け付ける前記識別子に対応する前記第1の画像処理用情報を、前記通信網を経由して取得する画像処理用情報取得手段と、
前記ユーザインタフェース情報が示す前記ユーザインタフェースを提示するユーザインタフェース提示手段と、
前記ユーザインタフェース提示手段により提示されるユーザインタフェースを介して、前記画像処理に用いる第2の画像処理用情報を利用者から受け付ける第2の画像処理用情報受付手段と、
前記第1の画像処理用情報及び前記第2の画像処理用情報を用いて、前記画像処理を実行する画像処理実行手段と、を含み、
前記第1の画像処理装置と前記第2の画像処理装置とのいずれか一方が携帯情報端末であり、他方が用紙入力手段と用紙出力手段とのうち少なくとも一方を備える、
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項2】
画像処理に用いる第1の画像処理用情報を利用者から受け付ける第1の画像処理用情報受付手段と、前記第1の画像処理用情報に基づいて、提示すべきユーザインタフェースを決定するユーザインタフェース決定手段と、前記ユーザインタフェース決定手段により決定される前記ユーザインタフェースを特定するユーザインタフェース特定情報を出力するユーザインタフェース特定情報出力手段と、前記第1の画像処理用情報に対応する識別子を出力する画像処理用情報出力手段と、を含む他の画像処理装置と通信網を介して接続する手段と、
前記通信網を経由しないで情報の入出力を行う情報入出力手段と、
前記他の画像処理装置から前記ユーザインタフェース特定情報を、前記情報入出力手段により受け付けるユーザインタフェース特定情報受付手段と、
前記ユーザインタフェース特定情報により特定されるユーザインタフェースを示すユーザインタフェース情報をユーザインタフェース情報記憶手段から取得するユーザインタフェース情報取得手段と、
前記識別子を前記他の画像処理装置から、前記情報入出力手段により受け付ける識別子受付手段と、
前記識別子受付手段が受け付ける前記識別子に対応する前記第1の画像処理用情報を、前記通信網を経由して取得する画像処理用情報取得手段と、
前記ユーザインタフェース情報が示す前記ユーザインタフェースを提示するユーザインタフェース提示手段と、
前記ユーザインタフェース提示手段により提示されるユーザインタフェースを介して、前記画像処理に用いる第2の画像処理用情報を利用者から受け付ける第2の画像処理用情報受付手段と、
前記第1の画像処理用情報及び前記第2の画像処理用情報を用いて、前記画像処理を実行する画像処理実行手段と、
を含むことを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
画像処理に用いる第1の画像処理用情報と、ユーザインタフェースを介して利用者から受け付ける第2の画像処理用情報とを用いて前記画像処理を実行する他の画像処理装置と通信網を介して接続する手段と、
前記通信網を経由しないで情報の入出力を行う情報入出力手段と、
前記第1の画像処理用情報を利用者から受け付ける第1の画像処理用情報受付手段と、
前記第1の画像処理用情報に基づいて、提示すべきユーザインタフェースを決定するユーザインタフェース決定手段と、
前記ユーザインタフェース決定手段により決定される前記ユーザインタフェースを特定するユーザインタフェース特定情報を、前記情報入出力手段により前記他の画像処理装置に出力するユーザインタフェース特定情報出力手段と、
前記第1の画像処理用情報に対応する識別子を、前記情報入出力手段により前記他の画像処理装置に出力する画像処理用情報出力手段と、
を含むことを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
画像処理に用いる第1の画像処理用情報を利用者から受け付ける第1の画像処理用情報受付手段と、前記第1の画像処理用情報に基づいて、提示すべきユーザインタフェースを決定するユーザインタフェース決定手段と、前記ユーザインタフェース決定手段により決定される前記ユーザインタフェースを特定するユーザインタフェース特定情報を出力するユーザインタフェース特定情報出力手段と、前記第1の画像処理用情報に対応する識別子を出力する画像処理用情報出力手段と、を含む他の画像処理装置と通信網を介して接続する手段、
前記通信網を経由しないで情報の入出力を行う情報入出力手段、
前記他の画像処理装置から前記ユーザインタフェース特定情報を、前記情報入出力手段により受け付けるユーザインタフェース特定情報受付手段、
前記ユーザインタフェース特定情報により特定されるユーザインタフェースを示すユーザインタフェース情報をユーザインタフェース情報記憶手段から取得するユーザインタフェース情報取得手段、
前記識別子を前記他の画像処理装置から、前記情報入出力手段により受け付ける識別子受付手段、
前記識別子受付手段が受け付ける前記識別子に対応する前記第1の画像処理用情報を、前記通信網を経由して取得する画像処理用情報取得手段、
前記ユーザインタフェース情報が示す前記ユーザインタフェースを提示するユーザインタフェース提示手段、
前記ユーザインタフェース提示手段により提示されるユーザインタフェースを介して、前記画像処理に用いる第2の画像処理用情報を利用者から受け付ける第2の画像処理用情報受付手段、
前記第1の画像処理用情報及び前記第2の画像処理用情報を用いて、前記画像処理を実行する画像処理実行手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項5】
画像処理に用いる第1の画像処理用情報と、ユーザインタフェースを介して利用者から受け付ける第2の画像処理用情報とを用いて前記画像処理を実行する他の画像処理装置と通信網を介して接続する手段、
前記通信網を経由しないで情報の入出力を行う情報入出力手段、
前記第1の画像処理用情報を利用者から受け付ける第1の画像処理用情報受付手段、
前記第1の画像処理用情報に基づいて、提示すべきユーザインタフェースを決定するユーザインタフェース決定手段、
前記ユーザインタフェース決定手段により決定される前記ユーザインタフェースを特定するユーザインタフェース特定情報を、前記情報入出力手段により前記他の画像処理装置に出力するユーザインタフェース特定情報出力手段、
前記第1の画像処理用情報に対応する識別子を、前記情報入出力手段により前記他の画像処理装置に出力する画像処理用情報出力手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−217738(P2009−217738A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−63216(P2008−63216)
【出願日】平成20年3月12日(2008.3.12)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】