説明

画像処理システム

【課題】表示記憶媒体の表示部に対する画像処理の動作指示を、利用者が直感的に行い易くした画像処理システムを提供する。
【解決手段】書込シート100の載置面110上に電子ペーパー200を置く。電子ペーパー200の表示部250上には、処理を示すアイコン群250aが表示される。利用者は、このアイコン群250aのうちから所望のアイコンをペン300で指示する。これにより、書込シート100は利用者の指示に応じた画像データを送信し、電子ペーパー200はこの画像データに基づいた画像に書き換える。表示部250上の処理を促すアイコンが表示されるため、利用者は、表示部250から目を離すことなく処理を指示することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示記録媒体(所謂、電子ペーパー)に対して画像の書き込みを行う画像処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータのGUI(Graphical User Interface)において、表示を三次元構造化することにより、人の空間感覚を情報認識/操作に組み込み、複数のコンテンツに対する情報操作ユーザビリティを改善する技術が開発されている。さらに、アイコンなどがディスプレイ内に表示されるユーザ・インターフェースに対し、間接的に人の空間感覚を応用する以外に、タンジブル・ビットのような物理的なユーザ・インターフェースによって、直接的に人の空間感覚に訴える情報操作ユーザビリティの技術が開発されている。物理的なユーザ・インターフェースは、ディスプレイ内に表示されるユーザ・インターフェースと異なり、実際にその物に触れたり掴めたりするため、人がその物に対してどのような物理的操作ができるかということを直感的に理解しやすいという利点がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、複数の媒体(コンテンツ)を画像認識により連携させ、実空間での情報操作を可能とする発明が開示されている。
【特許文献1】特開2001−265523号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、表示記憶媒体の表示部に対する画像処理の動作指示を、利用者が直感的に行い易くした画像処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するために、本発明が採用する画像処理システムの発明は、画像を表示する表示部を有する表示記録媒体と、前記表示記録媒体の表示部に画像を書き込む書込シートと、を具備する画像処理システムであって、
前記表示記録媒体は、当該表示記録媒体の所定位置に配設され、電力を受電する受電部と、前記表示記録媒体の所定位置に配設され、画像データを含むデータ信号を受信する受信部と、前記受電部で電力が給電された状態で、前記受信部で受信したデータ信号から画像データを抽出し、この画像データに基づいた画像を前記表示部に書き込む書込手段と、
前記表示部に表示された画像データを記憶する記憶手段と、を有し、
前記書込シートは、前記表示記録媒体が載置される載置面と、前記載置面に平行に設けられ、前記受電部に電力を供給するための給電部が複数配列された電力伝送層と、前記電力伝送層に重ねて設けられ、前記受信部にデータ信号を送信するための送信部が複数配列された信号伝送層と、前記表示記録媒体の前記受電部に対応した給電部、前記受信部に対応した送信部を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された前記給電部および前記送信部を介して、前記表示記録媒体の前記受電部および前記受信部に電力および画像データを含むデータ信号を送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
【0006】
上記画像処理システムにおいて、前記表示部に処理を示すアイコンを表示するためのアイコン画像データを記憶するアイコン画像データ記憶手段と、前記書込手段により前記アイコンを前記表示部の指定領域内に表示させ、前記アイコンが利用者によって指示されたことを検出する指示アイコン検出手段と、前記指示アイコン検出手段によって検出されたアイコンに対応した処理を実行する処理実行手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
上記画像処理システムにおいて、前記表示記録媒体の前記載置面上の配置を検出する媒体配置検出手段と、前記媒体配置検出手段によって検出された前記表示記録媒体の配置から前記指定領域を設定する指定領域設定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
上記画像処理システムにおいて、前記指定領域設定手段は、前記媒体配置検出手段によって検出された表示記録媒体の配置から、各表示記録媒体が重なり合わない場合には、前記表示部内の所定位置を前記指定領域とすることを特徴とする。
【0009】
上記画像処理システムにおいて、前記指定領域設定手段は、前記媒体配置検出手段によって検出された表示記録媒体の配置から、各表示記録媒体が重なり合っている場合には、上側に位置する表示記録媒体の表示部のうち、互いに重なり合う表示部の領域を前記指定領域とすることを特徴とする。
【0010】
上記画像処理システムにおいて、前記媒体配置検出手段は、前記抽出手段によってそれぞれ抽出された受電部に対応する給電部、受信部に対応する送信部によって、前記載置面における表示記録媒体の配置を検出することを特徴とする。
【0011】
上記画像処理システムにおいて、前記表示記録媒体の表示部に既に表示されている画像或いは表示記録媒体の重なり具合に基づき、前記アイコン画像データ記憶手段からアイコン画像データを抽出するアイコン抽出手段と、を具備することを特徴とする。
【0012】
上記画像処理システムにおいて、前記処理実行手段は、前記アイコン毎に実行される処理が記憶された処理記憶手段と、前記指示アイコン検出手段によって検出されたアイコンに対応した処理を前記処理記憶手段から読み出す処理読出手段と、を具備することを特徴とする。
【0013】
上記画像処理システムにおいて、前記アイコン画像データ記憶手段に記憶されるアイコン画像データは、アイコンとアイコンの内容を記載したコードを表示するためのデータであり、
前記指示アイコン検出手段は、前記コードを読み取る読取手段であることを特徴とする。
【0014】
上記画像処理システムにおいて、前記給電部および前記受電部、前記受信部および前記送信部は、コイルによって形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明による画像処理システムにあっては、表示記録媒体を書込シートの載置面に載置することにより、前記表示記憶媒体の受電部と前記書込シートの給電部と、前記表示記録媒体の受信部と前記書込シートの送信部とが各々電気的に結合され、前記受電部で電力が給電された状態でデータ信号が受信部で受信されると、前記表示記録媒体の表示部には、画像データに基づいた画像が表示される。このように、本画像処理システムでは、表示記録媒体を書込シートの載置面に乗せることで、表示記録媒体の画像切換えを容易に行うことが可能となる。
【0016】
また、画像処理システムにあっては、処理を示すアイコンを表示記録媒体媒体の表示部内に表示させるようにしたから、利用者は、表示記録媒体の表示部を見た状態のまま、画像書換等の処理を指示することができ、誤指示を防止すると共に、表示記録媒体の画像書換等の処理をより簡単・確実に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[実施形態]
(A:構成)
(A−1:画像処理システムの全体構成)
図1は画像処理システム1の全体構成を示す図である。この画像処理システム1は、薄手の平面状に構成された書込シート100と、薄手の平面に形成された表示記録媒体である電子ペーパー200と、コードを読み取って無線で信号を送信するペン300と、を備える。また、図1には、電子ペーパー200を1つしか図示していないが、この電子ペーパー200は複数であってもよい。
【0018】
書込シート100は、平坦な載置面110を有し、その載置面110から電子ペーパー200に対して磁界結合を利用して電力および画像データの供給を行う装置である。電子ペーパー200は、受電コイル231を介して受信した書込電圧を受けて書込開始状態にし、受信コイル221を介して受信したデータ信号を受けて画像データを生成した上で、この画像が表示部に書き込まれるようになっている。
次に、各構成要素について説明する。
【0019】
(A−2:電子ペーパーの構成)
図2は電子ペーパー200の構成の一例を示すブロック図である。
制御部210はCPU(Central Processing Unit)などの演算装置であり、バス290を介して、信号受信層220、電力受電層230、記憶部240及び表示部250を制御する。記憶部240はROM(Read Only Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などのメモリであり、表示部250に表示する画像データや制御部210に読み込まれる制御プログラムなどを記憶する他、電子ペーパー200に固有の媒体識別情報MIDが記憶される。
【0020】
この制御部210と記憶部240はフィルム状の電子回路基板である基板260上に実装される。信号受信層220は受信コイル221を備える。この受信コイル221は、書込シート100からの要求に応じて上述する媒体識別情報MIDに対応する信号を送信する他、書込シート100から画像データを受け取る。電力受電層230は、書込シート100から電力を受け取る受電コイル231を備える。表示部250は例えば矩形状の表示領域を有しており、制御部210による制御の下で、画像データに基づいた画像をその表示領域に表示する。
この表示部250の表示方式は、電力の供給がなくても、表示内容を維持することができる表示方式であり、例えば、マイクロカプセル方式をはじめ、電子粉流体方式、液晶方式など様々な方式を採用することができる。従って、画像の書き込み時のみ書き換え用の電力を供給し、それ以外では表示のための電力の供給を行わないため、表示状態を維持するためであっても常時電力を必要とするメモリ性の無い表示方式と比較して、消費電力が極めて少なく、表示維持のための電源を備えていなくてもよいという特徴を有する。
【0021】
また、表示部250の領域およびコイルの配置関係は、図3に示すようになる。
図3は、電子ペーパー200の表示部250を座標化して表示したものである。
表示部250の四隅は、座標(0,0)、(Xn,0)、(Xn,Yn)、(Xn,Yn)、受電コイル231の中心は、座標(X0A,Y0)、受信コイル221の中心は、座標(X0B,Y0)となる。
但し、座標単位は、書込シート100の座標単位と一致するものとする。
【0022】
(A−3:書込シートの構成)
図3は書込シート100の構成を示す図である。
図に示すように、書込シート100は、載置面110(図1参照)、信号伝送層120、電力伝送層130、スイッチ層140A,140B、検出部150、制御部160、記憶部170および無線受信部195を備え、これらがバス190を介して接続されている。検出部150、制御部160および記憶部170は、電子回路基板である基板180上に実装される。
【0023】
信号伝送層120は、載置面110に平行な平面に格子状に配列された複数の送信コイル121を備えている。これら送信コイル121にはそれぞれ固有の識別情報SIDAが割り振られている。スイッチ層140Aは、信号伝送層120に備えられた各送信コイル121に対応するスイッチ(図示略)を備えており、順次スイッチをオン状態にすることによって、スイッチに対応する送信コイル121に電流を順次流し、送信コイル121から磁界を発生させるようになっている。
【0024】
電力伝送層130は、載置面110に平行な平面に格子状に配列された複数の給電コイル131を備えている。これら給電コイル131にはそれぞれ固有の識別情報SIDBが割り振られている。スイッチ層140Bは、電力伝送層130に備えられた各給電コイル131に対応するスイッチ(図示略)を備えており、順次スイッチをオン状態にすることによって、スイッチに対応する給電コイル131に電流を順次流し、給電コイル131から磁界を発生させるようになっている。
【0025】
検出部150は、各送信コイル121および各給電コイル131のインダクタンスを監視する。この検出部150からの信号を受けて、制御部160では、インダクタンスが著しく変化する給電コイル131および送信コイル121を、受電コイル231および受信コイル221に対向するコイルとして特定する処理を行う。そして、制御部160は、特定された送信コイル121および給電コイル131を信号送信および電力供給に使用するコイルとして記憶部170に記憶する。
【0026】
制御部160は、例えばCPUなどの演算装置であり、記憶部170に格納されている各種プログラムを読み出して実行することにより、書込シート100各部の制御を司る。記憶部170はフラッシュメモリなどの記憶装置であり、制御部160に読み込まれるプログラムや、プログラムを実行するのに必要な情報を格納・記憶する。
この記憶部170は、表示媒体200が表示する画像データのほか、各々の表示媒体200とこれらに送信する画像データとの対応関係を記述した画像データ対応表171と、受信コイル221と送信コイル121との対応関係を記述する識別情報対応表172と、表示部250の指定領域にアイコン(処理を示すマーク;ミニUI(ユーザ・インターフェース))を表示させるためのアイコン画像データとなるアイコン情報対応表173と、各アイコン(コード)に対応した処理を示す処理対応表(図示せず)、表示部250に書き込みを行うための画像データ等を記憶する。
【0027】
また、記憶部170には、図3に示す表示部250の領域およびコイルの配置関係等、各種データがパラメートとして記憶される。
なお、表示媒体200の表示部250は、同時に1ページ分の画像データを表示するが、記憶部170に記憶された各画像データは、1又は複数ページの画像データからなるファイルであり、各画像データにはページ番号が割り当てられている。
また、指定領域に表示されるアイコンは、処理を示すマークとコード(例えば、バーコード、QRコード等)とからなる。
【0028】
書込シート100の送信コイル121、給電コイル131の配置は、例えば、図5に示すように配置されている。つまり、各送信コイル121および各給電コイル131は重なった位置で格子状に配置され、その範囲は、座標(0,0)、(X35,0)、(X35,Y25)、(0,Y25)となる。
【0029】
ここで、電子ペーパー200の受信コイル221および受電コイル231に対応する送信コイル121および給電コイル131を特定する処理について説明する。
図5に示すように、電子ペーパー200が載置面110上に置かれると、制御部160は、スイッチ層140A,140Bの各スイッチを順次オン・オフ動作させて、送信コイル121、給電コイル131に順次磁界を発生させる。検出部150で送信コイル121、給電コイル131のインダクタンスを監視する。対応するコイルがある場合には、誘導磁界が発生するため、検出部150で検出されるインダクタンスが著しく変化することになる。これにより、制御部160は、電子ペーパー200の受信コイル221および受電コイル231に対応する送信コイル121および給電コイル221を特定する。
図5の場合、受信コイル221に対応する送信コイル121は、座標(X16,Y9)に位置するコイル、受電コイル231に対応する給電コイル131は、座標(X13,Y11)に位置するコイルが特定されることになる。
【0030】
信号送信用のコイル(送信コイル121および受信コイル221)と、電力供給用のコイル(給電コイル131と受電コイル231)とでインダクタンスの大きさを変えておくことで、コイルを特定する処理を同時に行うことも可能となる。インダクタンスの大きさを変える手段としては、コイルの巻数或いは径を変えればよい。
また、受信コイル221は送信コイル121に対して任意の相対位置に置かれるため、上述した磁界結合を確実に形成するためには、受信コイル221が送信コイル121よりも大きいことが望ましい。同様に、受電コイル231は給電コイル131よりも大きいことが望ましい。
【0031】
一方、無線受信部195は、ペン300で読み取ったコード信号を無線通信を介して受信するものである。制御部160は、受信したコード信号から利用者が要求した処理動作を記憶部170の処理対応表から読み出し、さらにこの処理に応じた画像データを読み出して送信コイル121を介して電子ペーパー200に送信する処理を行う。
【0032】
(A−3−1:画像データ対応表の構成)
次に、画像データ対応表171について説明する。
図6は画像データ対応表171を示す図であり、この図に示すような画像データ対応表171が記憶部170の所定の領域に予め記憶されている。画像データ対応表171には、各電子ペーパー200の媒体識別情報MIDと、その媒体識別情報MIDが示す電子ペーパー200に対して最後に送信した画像データが属するファイルのファイル名およびその画像データに割り当てられたページ数が対応付けられて記述されている。
図に示す例では、媒体識別情報MIDが「MID−1」の電子ペーパー200には、ファイル名「DATA1」に含まれるページ「1」にあたる画像データが最後に送信されたことが記述されている。
【0033】
(A−3−2:識別情報対応表の構成)
次に、識別情報対応表172について説明する。
図7は識別情報対応表172を示す図であり、この図に示すような識別情報対応表172が記憶部170の所定の領域に予め記憶されている。この識別情報対応表172には、信号伝送層120に設けられた全ての送信コイル121の識別情報SIDと、各送信コイル121の中心座標とが対応付けられて記述されている。この中心座標は、書込シート100の載置面110に定めた2次元のXY座標によって表わされる。なお、この識別情報対応表172は、送信コイル121について記載したものであるが、給電コイル131においても同様の対応表を備えるものとし、その説明および図示は省略する。
また、識別情報対応表172には、媒体識別情報MIDを記述するフィールドが設けられている。初期状態において、このフィールドはブランクであるが、いずれかの送信コイル121が受信コイル221から媒体識別情報MIDを示す信号を受信したとき、制御部160は、その送信コイル121の識別情報SIDに対応するフィールドに、受信した媒体識別情報MIDを記述する。
図に示す例では、媒体識別情報MIDが「MID−1」の電子ペーパー200の受信コイル221に対応する送信コイル121の識別情報SID−288で座標(X16,Y9)となることが記述されている。
【0034】
(A−3−3:アイコン情報の構成)
次に、アイコン情報対応表173について説明する。
図8はアイコン情報対応表173を示す図であり、この図に示すようなアイコン情報対応表173が記憶部170の所定の領域に予め記憶されている。このアイコン情報対応表173には、電子ペーパー200に書き込まれた画像或いは電子ペーパー200の重なり具合等によって選択されるアイコン群情報AD1〜AD4が記憶されている。
例えば、載置面110に電子ペーパー200が単独で置かれ、表示部250に書き込まれていた画像が、連続するデータの1頁分となる場合には、次の頁を指定するアイコン、戻る頁を指定するアイコン、最初の頁を指定するアイコン、最後の頁を指定するアイコン等を表示するためのアイコン群がアイコン群情報となって記憶されている。また、前述した如く、このアイコン情報には、マークと共にコードを表示するためのデータが記憶されている。このため、表示部250にアイコン群が表示される際には、各アイコンと共にコードが表示されることになる。
一方、電子ペーパー200が重なっている場合には、上記アイコンに加えて、表示画像を拡大するアイコン、下側に位置した電子ペーパー200に表示された画像をコピーするアイコンが加わったアイコン群がアイコン情報となって記憶されている。
【0035】
(A−4:通信状態にある書込シートおよび媒体の構造)
図9は、電子ペーパー200が書込シート100の載置面110に置かれた状態を模式的に示す図である。
図に示すように、電子ペーパー200は、下から順に、絶縁保護膜(図示略)、信号受信層220、電力受電層230、基板260及び表示部250が積層された構造となっている。一方、書込シート100は、上から順に、絶縁保護膜(図示略)、信号伝送層120、スイッチ層140(140A,140B)、電力伝送層130及び基板180が積層された構造となっている。
この構成において、信号伝送層120と信号受信層220とは、図示しない絶縁保護膜を挟んで、対向配置される。そして、信号伝送層120と信号受信層220のそれぞれに設けられたコイル同士が磁界結合を形成してデータ通信が行われる。さらに、これら2層を挟んで、電力伝送層130と電力受電層230のそれぞれに設けられたコイル同士が磁界結合を形成して、電力伝送層130から電力受電層230へ無線送電を行うことにより、電子ペーパー200に電力が供給される。
【0036】
(B:動作)
次に、画像処理システム1の動作を説明する。
図10は画像処理システム1の動作の流れを説明するためのシーケンスチャートである。
上述したように電子ペーパー200はメモリ性を有するため電力が供給されていない状態でも表示状態を維持できるので、電力供給を止めた後でも、電子ペーパー200には、電子ペーパー200が行った前回の画像書込処理によって書き込まれた画像がそのまま表示されている。
【0037】
利用者は、このような前回の画像が表示された状態の電子ペーパー200を書込シート100の載置面110上に置く。書込シート100の制御部160は、全ての送信コイル121および給電コイル131のインダクタンスを検出し(ステップS1)、受信コイル221に対応する送信コイル121、受電コイル231に対応する給電コイル131を特定する処理を行う(ステップS2)。
その後、制御部160は、特定された送信コイル121に電流を流して受信コイル221との間に磁界結合を形成し、特定された給電コイル131に電流を流して受電コイル231との間に磁界結合を形成する(ステップS3)。これにより、書込シート100は電子ペーパー200に対する書込処理の準備が完了する。
【0038】
次に、書込シート100の制御部160は、磁界結合を利用して電子ペーパー200に固有の媒体識別情報MIDを送信するように要求する(ステップS4)。この要求に応じて電子ペーパー200の制御部210は、記憶部240から媒体識別情報MIDを読出し、これに応じた信号を受信コイル221から送信する(ステップS5)。上述の要求をした送信コイル121がこの信号を受信すると、制御部160は、受信した信号に応じた媒体識別情報MIDを、この送信コイル121と対応付けて識別情報対応表172に記述する(ステップS6)。
【0039】
一方、制御部160は、特定された送信コイル121および給電コイル131と、表示部250の領域の四隅の座標から、電子ペーパー200の載置面110における配置を数学的に算出する(ステップS7)。そして、この座標を記憶部170に記憶する。
【0040】
次に、制御部160は、既に表示されている画像或いは電子ペーパー200の配置状態から、記憶部170のアイコン情報対応表173からアイコン群を抽出する(ステップS8)。この際、表示部250におけるアイコン群の指定領域も設定してアイコン画像データを生成する(詳細は具体例で説明する)。
そして、制御部160は、ステップS8で生成したアイコン画像データを送信コイル121、受信コイル221を介して電子ペーパー200に送信する(ステップS9)。
【0041】
このアイコン画像データを受信した電子ペーパー200の制御部210は、画像データを解析して、指定領域にアイコン群を表示する(ステップS10)。例えば、図5の場合には、図12に示すようなアイコン群250aの表示が行われる。なお、図示はマークのみでコードの表示は省略する。
【0042】
このアイコン群の表示を見た利用者は、アイコンと共に表示されたコードをペン300で読み取ることにより、指示されたアイコンを表す読取信号がペン300から書込シート100の無線受信部195に送信される(ステップS11)。
書込シート100の制御部160は、利用者が指示したアイコンに対応した処理を処理対応表から読み出し、この処理に応じた画像データを生成し(ステップS12)、電子ペーパー200に送信する。この際、給電コイル131から受電コイル231には書換に必要な電力が供給される。
そして、電子ペーパー200の制御部210では、受信した画像データを解析し、表示部250にアイコンの指示に応じた画像を書き込む(ステップS13)。
【0043】
(C:具体例)
次に、本実施形態による画像処理システムによって、電子ペーパー200の表示部250にアイコンが表示されるまでの処理を、具体例を挙げて説明する。
<具体例1>
図5および図11は、載置面110上に1つの電子ペーパー200を載置した場合を例示している。
図5のように、電子ペーパー200を載置面110に置いた場合には、制御部160はステップS2によるコイル特定処理によって、電子ペーパー200の受信コイル221に対応する送信コイル121の座標(X16,Y9)、受電コイル231に対応する給電コイルの座標(X13,Y11)として特定した上で、ステップS7の配置検出処理によって、載置面110上の表示部250の四隅は、座標(X12,Y10)、(X19,Y6)、(X24,Y15)、(X17,Y19)となることが、数学的に算出される。
【0044】
次に、制御部160は、既に表示部250に表示されている画像からアイコン群を抽出する。例えば、表示部250に表示されている連続するデータの1頁部分となる場合には、次の頁を指定するアイコン、戻る頁を指定するアイコン、最初の頁を指定するアイコン、最後の頁を指定するアイコン等を表示するためのアイコン情報をアイコン情報対応表173から抽出する。しかも、重なる他の電子ペーパー200がないため、予め設定した所定領域を指定領域とする位置情報をアイコン情報に付加し、アイコン画像データとして生成する。
【0045】
上述のように生成されたアイコン画像データを受けて電子ペーパー200は、図11に示すようなアイコン群250aの表示が行われる。このアイコン群250aでは、最初のページに飛ぶ、ページ戻し、ページ送り又は最後のページに飛ぶことを指示するための4つの領域が表示される。
【0046】
<具体例2>
次に、載置面110上に2つの電子ペーパー200A,200Bを重ねて置いた場合を、図12および図13に基づいて説明する。
制御部160はステップS2によるコイル特定処理によって、電子ペーパー200の受信コイル221に対応する送信コイル121、受電コイル231に対応する給電コイルの座標を特定する。
この際、電子ペーパー200が載置面110上に順番に置かれてゆく場合には、特定処理は順次行われるため、先にコイルが特定された電子ペーパー200が下側に位置し、後にコイルが特定された電子ペーパー200が上側に位置したものとして判定される。
一方、複数の電子ペーパー200が同時に載置面110上に置かれた場合には、先の特定処理において送信コイル121および給電コイル131が多数特定されつことになるため、受信コイル221と受電コイル231の距離から、1つの電子ペーパー200におけるコイル221,231(コイル121,131)の位置を特定する。しかし、この場合、電子ペーパー200の上下の判定は不可能となる。
【0047】
図11の場合、電子ペーパー200Aの受信コイル221Aに対応する送信コイル121の座標は(X19,Y12)、受電コイル231Aに対応する給電コイル131の座標は(X15,Y12)となり、電子ペーパー200Bの受信コイル221Bに対応する送信コイル121の座標は(X23,Y5)、受電コイル231Bに対応する給電コイル131の座標は(X20,Y5)となる。
さらに、制御部160は、ステップS7の配置検出処理によって、電子ペーパ200Aの表示部250の四隅の座標は(X14,Y11)、(X22,Y11)、(X22,Y21)、(X14,Y21)、電子ペーパ200Bの表示部250の四隅の座標は(X19,Y4)、(X27,Y4)、(X27,Y14)、(X19,Y14)となることを数学的に算出する。
その後、制御部160は、表示部250A,250Bが重なる領域の座標が(X19,Y11)、(X22,Y11)、(X22,Y14)、(X19,Y14)となることを算出し、さらにこの領域を表示部250の座標に置き換える。
【0048】
次に、制御部160は、重なる電子ペーパー200の上下が判断できている場合には、表示部250A,250Bが重なる領域があることから、例えば、次の頁を指定するアイコン、戻る頁を指定するアイコン、最初の頁を指定するアイコン、最後の頁を指定するアイコンに加えて、表示画像を拡大するアイコン、下側に位置した電子ペーパー200に表示された画像をコピーするアイコンを表示するためのアイコン情報をアイコン情報対応表173から抽出する。しかも、電子ペーパー200の表示部250が重なっているため、重なっている領域を指定領域とした位置情報をアイコン情報に付加し、アイコン画像データとして生成する。
【0049】
制御部160は、上側に位置した電子ペーパー200Aの受信コイル221Aに対して生成されたアイコン画像データを送信する。アイコン画像データを受信した電子ペーパー200の制御部210は、アイコン画像データを分析した上で、表示されるアイコン群および指定領域を表示部250Aに反映させて、図13に示すような表示を行う。このアイコン群250bでは、最初のページに飛ぶ、ページ戻し、ページ送り又は最後のページに飛ぶことを指示するための4つの領域、さらに表示画像を拡大するアイコン、下側に位置した電子ペーパー200に表示された画像をコピーするアイコンの6つの領域が表示される。
【0050】
一方、制御部160は、2つの電子ペーパー200を同時に載置面110に置いた場合のように、電子ペーパー200の上下の判定が困難となる場合には、下側に位置した電子ペーパー200に表示された画像をコピーするアイコンの表示はアイコン群から削除されたアイコン画像データを生成する。そして、制御部160は、表示部250が重なる領域にアイコン群を表示するためのアイコン画像データを、各電子ペーパー200に送信する。
これにより、各表示部250の重なった領域にアイコン群が各々表示されることになる。しかも、アイコンのページ戻し、ページ送りは、各電子ペーパー200に既に表示される画像に応じて設定されているため、下側に位置した電子ペーパー200に表示された画像をコピーする機能は使用できないものの、既に書き込まれている画像に基づいた画像処理は、各電子ペーパー200に表示されるアイコンによって行うことが可能となる。
【0051】
(D:実施形態の効果)
以上説明した実施形態によれば、電子ペーパー200を書込シート100の載置面110上のどの位置に置いたとしても、書込シート100から電子ペーパー200に対して電力と画像データを供給して、電子ペーパー200の表示部250における画像を書き込みを行うことができる。よって、電子ペーパー200には、電源を持たせる必要なく、画像データを記憶する不揮発性の記憶手段も必要ない。
【0052】
また、電子ペーパー200が表示した表示内容は電力の供給がなくても維持されるので、利用者は、書込シート100から電子ペーパー200を離しても表示は維持されるため、表示内容をいつでも確認することができる。
【0053】
さらに、電子ペーパー200には、書込シート100から供給されるアイコン画像データに基づいて、処理を示すアイコン群が表示されるため、電子ペーパー200に例えばキーやボタンなどの専用の指示手段を設けることで機構を複雑にする必要がなく、用途に合わせて柔軟性のあるアイコン配置を行うことができる。よって、電子ペーパー200の装置構成が簡略化され、利便性も向上させることができる。
【0054】
この画像処理システムにあっては、書込シート100の載置面110に電子ペーパー200を置くという動作のみで、電子ペーパー200の表示部250に操作用のアイコンが表示されるため、利用者は、電子ペーパー200の表示部250を操作するのに他の機器を使って間接的に操作する必要がなく、画像書換等の処理の指示をアイコンを介して行うことで、処理の指示を直感的に行うことができる。さらに、本システムでは、利用者が直接表示されている画像を見ながら、処理の指示を行えるため、誤指示を防止し、画像書換等の処理をより簡単・確実に行うことができる。
【0055】
(E:変形例)
上記の実施形態を以下のように変形してもよい。
<変形例1>
前記実施形態においては、載置面110上に電子ペーパー200を2つ置いた場合(図12、参照)を記載したが、本発明はこれに限るものではなく、3つ以上の電子ペーパー200が置かれた場合であっても、同様の処理によってアイコン表示を行うことが可能となる。
【0056】
<変形例2>
前記実施形態では、利用者がアイコンを指示したことを、アイコンに対応したコードをペン300で読み取ることによって実現したが、指示したアイコンを検出する方法は、これに限るものではない。
例えば、格子状に配置されたフォトセンサおよび圧力センサを有するセンサ層を載置面110に設けるようにしてもよい。この場合、フォトセンサは、光が電子ペーパー200によって遮られることで、制御部160は載置面110上の配置を測定する。重なり合っている場合にはその重なり部分も数学的に算出する。制御部160は、この情報に基づき、アイコン群が表示される領域に対応する圧力センサを特定しておく。そして、利用者がアイコンを押圧することで、アイコンに対応した圧力センサが反応し、制御部160は、指示されたアイコンを特定する。
【0057】
<変形例3>
前記実施形態では、信号伝送層120の各送信コイル121、電力伝送層130の各給電コイル131を格子状に配置する場合を例示したが、配置はこれに限らず、任意であっても、電子ペーパー200の受信コイル221と受電コイル231に対応する送信コイル121と給電コイル131が特定できればよい。
【0058】
<変形例4>
前記実施形態では、書込シート100に内蔵した制御部160、記憶部170および検出部150等の機能は、書込シート100からインターフェースを介して接続されたパーソナルコンピュータに設けるようにしてもよい。さらに、記憶部170に記憶・格納されたデータは、ネットワークを介して外部のサーバに記憶・格納して、処理動作を行う毎に、データの授受を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の実施形態による画像処理システムの全体を示す斜視図である。
【図2】電子ペーパーの構成を示す図である。
【図3】電子ペーパーの平面図である。
【図4】書込シートの構成を示す図である。
【図5】書込シートの平面図である。
【図6】画像データ対応表を示す図である。
【図7】識別情報対応表を示す図である。
【図8】アイコン情報対応表を示す図である。
【図9】画像処理システムの電気的接続を模式的に示す図である。
【図10】画像処理システムの動作を示すシーケンスチャートである。
【図11】電子ペーパーにアイコン群が表示される例を示す図である。
【図12】書込シートに2つの電子ペーパーが置かれた状態を示す平面図である。
【図13】2つの電子ペーパーを重ねた状態でアイコン群が表示される例を示す図である。
【符号の説明】
【0060】
100…書込シート、120…信号伝送層、121…送信コイル、130…電力伝送層、131…給電コイル、140A,140B(140)…スイッチ層、150…検出部、160…制御部、170…記憶部、171…画像データ対応表、172…識別情報対応表、173…アイコン情報対応表、195…無線受信部、200…電子ペーパー、210…制御部、220…信号受信層、221…受信コイル、230…電力受電層、231…受電コイル、240…記憶部、250…表示部、300…ペン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示部を有する表示記録媒体と、前記表示記録媒体の表示部に画像を書き込む書込シートと、を具備する画像処理システムであって、
前記表示記録媒体は、当該表示記録媒体の所定位置に配設され、電力を受電する受電部と、
前記表示記録媒体の所定位置に配設され、画像データを含むデータ信号を受信する受信部と、
前記受電部で電力が給電された状態で、前記受信部で受信したデータ信号から画像データを抽出し、この画像データに基づいた画像を前記表示部に書き込む書込手段と、
前記表示部に表示された画像データを記憶する記憶手段と、を有し、
前記書込シートは、前記表示記録媒体が載置される載置面と、
前記載置面に平行に設けられ、前記受電部に電力を供給するための給電部が複数配列された電力伝送層と、
前記電力伝送層に重ねて設けられ、前記受信部にデータ信号を送信するための送信部が複数配列された信号伝送層と、
前記表示記録媒体の前記受電部に対応した給電部、前記受信部に対応した送信部を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された前記給電部および前記送信部を介して、前記表示記録媒体の前記受電部および前記受信部に電力および画像データを含むデータ信号を送信する送信手段と、を有する
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項2】
請求項1記載の画像処理システムにおいて、
前記表示部に処理を示すアイコンを表示するためのアイコン画像データを記憶するアイコン画像データ記憶手段と、
前記書込手段により前記アイコンを前記表示部の指定領域内に表示させ、前記アイコンが利用者によって指示されたことを検出する指示アイコン検出手段と、
前記指示アイコン検出手段によって検出されたアイコンに対応した処理を実行する処理実行手段と、を備えた
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項3】
請求項2記載の画像処理システムにおいて、
前記表示記録媒体の前記載置面上の配置を検出する媒体配置検出手段と、
前記媒体配置検出手段によって検出された前記表示記録媒体の配置から前記指定領域を設定する指定領域設定手段と、を備えた
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項4】
請求項3記載の画像処理システムにおいて、
前記指定領域設定手段は、前記媒体配置検出手段によって検出された表示記録媒体の配置から、各表示記録媒体が重なり合わない場合には、前記表示部内の所定位置を前記指定領域とする
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項5】
請求項3記載の画像処理システムにおいて、
前記指定領域設定手段は、前記媒体配置検出手段によって検出された表示記録媒体の配置から、各表示記録媒体が重なり合っている場合には、上側に位置する表示記録媒体の表示部のうち、互いに重なり合う表示部の領域を前記指定領域とする
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項6】
請求項3〜5のいずれか1に記載の画像処理システムにおいて、
前記媒体配置検出手段は、前記抽出手段によってそれぞれ抽出された受電部に対応する給電部、受信部に対応する送信部によって、前記載置面における表示記録媒体の配置を検出する
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項7】
請求項2〜6のいずれか1記載の画像処理システムにおいて、
前記表示記録媒体の表示部に既に表示されている画像或いは表示記録媒体の重なり具合に基づき、前記アイコン画像データ記憶手段からアイコン画像データを抽出するアイコン抽出手段と、を具備する
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項8】
請求項2〜7のいずれか1に記載の画像処理システムにおいて、
前記処理実行手段は、前記アイコン毎に実行される処理が記憶された処理記憶手段と、
前記指示アイコン検出手段によって検出されたアイコンに対応した処理を前記処理記憶手段から読み出す処理読出手段と、を具備する
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項9】
請求項2〜8のいずれか1に記載の画像処理システムにおいて、
前記アイコン画像データ記憶手段に記憶されるアイコン画像データは、アイコンとアイコンの内容を記載したコードを表示するためのデータであり、
前記指示アイコン検出手段は、前記コードを読み取る読取手段である
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項10】
請求項2〜9のいずれか1に記載の画像処理システムにおいて、
前記給電部および前記受電部、前記受信部および前記送信部は、コイルによって形成される
ことを特徴とする画像処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−151357(P2009−151357A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−326187(P2007−326187)
【出願日】平成19年12月18日(2007.12.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】