説明

画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム

【課題】多様なテンプレートフレームからのユーザーの選択をより容易にする。
【解決手段】受付PC20は、ユーザーによって選択された画像データに関する解析を行い、撮影日時、選択された画像数、選択された画像に含まれる人数及び選択された画像に含まれる人物領域の大きさ(設定条件)の情報に基づいて、テンプレートフレームの順位を設定して選択可能な態様で表示する。ここで、例えば、撮影日時は、例えば同一日や数日間など複数の画像データの撮影された状況が反映されている。また、集合写真であるか風景と共に人物が撮影されているか人物をアップで撮影しているかなど、画像に含まれる人物の状態も撮影された状況が反映されている。これらの設定条件やグループ優先順位情報31、フレーム優先度情報34を用いて、選択された画像に適するようにテンプレートフレームの順位を設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像処理装置としては、デジタルカメラで撮影され被写体等を識別するコードが付加された画像データをネットワークを介して受信し、画質を最適化すると共にそのコードに対応する旅行先に応じた風景テンプレートと旅行会社の広告テンプレートとを画像データと合成し編集してアルバムとしたあと、旅行の解散場所に近い印刷所へ送信することにより、写真アルバムを旅行者へ提供するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−267287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の装置では、旅行先に応じた風景テンプレートを用いてアルバムを作成するが、印刷対象となる写真画像に合わせたテンプレートフレームをユーザーが選択してアルバムを作成したいということがある。このようなテンプレートフレームを多種多様に提供すると、ユーザーの嗜好に適合するサービスを提供することができる。その一方、テンプレートフレームが多種多様にあると、膨大なテンプレートフレームから写真画像に適するフレームを選択しなければならず、ユーザーの選択作業に時間がかかることがあった。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、多様なテンプレートフレームからのユーザーの選択をより容易にすることができる画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラムを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の画像処理装置は、
画像を配置するテンプレートフレームを複数記憶した記憶手段と、
画像を表示する表示手段と、
選択された画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記取得した画像データの画像に関する解析を行い、撮影日時、選択された画像数、該解析結果である選択された画像に含まれる人数及び該解析結果である選択された画像に含まれる人物領域の大きさ、のうち少なくとも1以上の情報に基づいて前記選択された画像に適するよう前記複数のテンプレートフレームの順位を設定する優先順位設定手段と、
前記設定した順位の順に前記テンプレートフレームを選択可能な態様で前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えたものである。
【0008】
この画像処理装置では、選択された画像データを取得し、取得した画像データの画像に関する解析を行い、撮影日時、選択された画像数、選択された画像に含まれる人数及び選択された画像に含まれる人物領域の大きさ、のうち少なくとも1以上の情報に基づいて、選択された画像に適するように画像を配置する、複数のテンプレートフレームの順位を設定し、設定した順位の順にテンプレートフレームを選択可能な態様で表示する。ここで、例えば、撮影日時は、例えば同一日や数日間など複数の画像データの撮影された状況が反映されていると考えられる。また、例えば、集合写真であるか、風景と共に人物が撮影されているか、人物をアップで撮影しているかなど、画像に含まれる人物の状態も撮影された状況が反映されていると考えられる。このように、撮影された状況に合わせて複数のテンプレートフレームの順位を設定して選択可能に表示するのである。したがって、多様なテンプレートフレームからのユーザーの選択を容易にすることができる。ここで、画像データ取得手段は、ユーザーによって選択された画像データを取得するものとしてもよい。
【0009】
本発明の画像処理装置において、前記テンプレートフレームは、2以上の写真をデザイン配置するデザインフレーム、写真を修飾するフォトフレーム、旅行に関する修飾が施されたトリップフレーム及びイベントに関する修飾が施されたイベントフレームのうち少なくとも1種類のグループに対応付けられており、前記優先順位設定手段は、前記撮影日時、前記画像に含まれる人数、前記人物領域の大きさのうち少なくとも1以上に基づいて前記グループの順位を設定し、前記選択した画像数に応じて前記テンプレートフレームの順位を設定するものとしてもよい。こうすれば、テンプレートフレームを同一属にグループ化して、順位を設定し、そのあと画像数に合わせたテンプレートの順位を設定するから、比較的容易にユーザーの選択をより容易にすることができる。このとき、選択した画像数に応じて前記テンプレートフレームの順位を設定するに際して、選択した画像数の画像を配置することができない前記テンプレートフレームを前記表示手段に表示させないものとしてもよい。
【0010】
本発明の画像処理装置において、前記テンプレートフレームは、2以上の写真をデザイン配置するデザインフレーム、写真を修飾するフォトフレーム、旅行に関する修飾が施されたトリップフレーム及びイベントに関する修飾が施されたイベントフレームのうち少なくとも1種類のグループに対応付けられており、前記優先順位設定手段は、次の(1)〜(6)の少なくとも1以上の条件に基づいて前記複数のテンプレートフレームの順位を設定するものとしてもよい。こうすれば、選択された画像の撮影状況に応じてより適したグループを優先的に表示するため、ユーザーの選択をより容易にすることができる。ここで「所定人数」とは、例えば行事の規模に基づく人数としてもよく、例えば、4人としてもよいし、5人としてもよいし、あるいは2人としてもよい。
(1)前記選択された画像に人物を含む画像がないときには、前記デザインフレームのグループをより上位順位のテンプレートフレームに設定する。
(2)前記選択された画像の撮影日時に関連性がないときには、前記デザインフレームのグループをより上位順位のテンプレートフレームに設定する。
(3)前記選択された画像の撮影日時が1日以内及び連日のうちいずれかであり、且つ前記複数の画像に所定人数以上である多人数を含む画像があるときには、前記イベントフレームのグループをより上位順位のテンプレートフレームに設定する。
(4)前記選択された画像の撮影日時が1日以内及び連日のうちいずれかであり、且つ前記複数の画像に前記人物領域が所定値よりも小さい画像があるときには、前記イベントフレーム及び前記トリップフレームのグループのいずれかをより上位順位のテンプレートフレームに設定する。
(5)前記選択された画像の撮影日時が1日以内であり、前記複数の画像が所定人数未満である少人数を含む画像且つ前記人物領域が所定値よりも大きい画像であるときには、前記フォトフレームのグループをより上位順位のテンプレートフレームに設定する。
(6)前記選択された画像の撮影日時が連日であり、前記複数の画像が所定人数未満である少人数を含む画像且つ前記人物領域が所定値よりも大きい画像であるときには、前記トリップフレーム及び前記フォトフレームのグループのいずれかをより上位順位のテンプレートフレームに設定する。
【0011】
本発明の画像処理装置において、前記テンプレートフレームは、2以上の写真をデザイン配置するデザインフレーム、写真を修飾するフォトフレーム、旅行に関する修飾が施されたトリップフレーム及びイベントに関する修飾が施されたイベントフレームのうち少なくとも1種類のグループに対応付けられており、前記記憶手段は、複数の前記グループの優先順位を含むグループ優先順位情報を記憶しており、前記優先順位設定手段は、前記グループ優先順位情報に含まれる前記グループの優先順位に応じて前記複数のテンプレートフレームの順位を設定するものとしてもよい。こうすれば、テンプレートフレームをグループ化すると共に、グループ優先順位情報を用いてユーザーの選択をより容易にすることができる。この態様の画像処理装置は、前記表示手段に表示されたテンプレートフレームをユーザーが選択したあと該選択したテンプレートフレームに対応付けられた前記グループの使用頻度を高めて前記グループ優先順位情報を更新するグループ使用頻度更新手段、を備えたものとしてもよい。こうすれば、ユーザーの利用状況を反映しながらユーザーの嗜好により適するものをより優先的に提示することができる。このとき、使用頻度の高いグループは、より優先順位が高いものとしてもよい。また、本発明の画像処理装置において、前記記憶手段は、テンプレートフレームとグループとを対応付けたフレーム情報を記憶しており、前記表示手段に表示されたテンプレートフレームのうち最上位順位のグループに対応付けられていないテンプレートフレームをユーザーが選択すると、該選択されたテンプレートフレームに対して該最上位順位のグループの使用頻度を高めて前記フレーム情報を更新し、その後、該テンプレートフレームに対応付けられていない未登録グループの使用頻度が所定頻度以上となると該未登録グループを該テンプレートフレームに対応付けて前記フレーム情報を更新するグループ登録更新手段、を備えたものとしてもよい。こうすれば、ユーザーの利用状況に応じて、テンプレートフレームに新たなグループが対応付けられるため、ユーザーの嗜好により適するものを更に優先的に提示することができる。
【0012】
本発明の画像処理装置において、前記記憶手段は、前記テンプレートフレームの優先度を含むフレーム優先度情報を記憶しており、前記優先順位設定手段は、前記フレーム優先度情報に含まれる前記テンプレートフレームの優先度に応じて前記複数のテンプレートフレームの順位を設定するものとしてもよい。こうすれば、フレーム優先度情報を用いてユーザーの選択をより容易にすることができる。この態様を採用した画像処理装置は、前記表示手段に表示されたテンプレートフレームをユーザーが選択したあと該選択したテンプレートフレームの使用頻度を高めて前記フレーム優先度情報を更新するフレーム使用頻度更新手段、を備えたものとしてもよい。こうすれば、ユーザーの利用状況を反映しながらユーザーの嗜好により適するものをより優先的に提示することができる。このとき、使用頻度の高いテンプレートフレームは、より優先度が高いものとしてもよい。
【0013】
本発明の画像処理装置において、前記テンプレートフレームは、2以上の写真をデザイン配置するデザインフレーム、写真を修飾するフォトフレーム、旅行に関する修飾が施されたトリップフレーム及びイベントに関する修飾が施されたイベントフレームのうち少なくとも1種類のグループに対応付けられており、前記記憶手段は、前記選択された画像の撮影日時に関する情報と前記選択された画像に含まれる人物に関する情報と複数の前記グループとが対応付けられている画像グループ対応情報を記憶しており、前記優先順位設定手段は、撮影日時、選択された画像数、該解析結果である選択された画像に含まれる人数及び該解析結果である選択された画像に含まれる人物領域の大きさを設定条件として前記画像グループ対応情報を用いて前記グループの優先順位を設定し、前記表示手段に表示されたテンプレートフレームのうち最上位順位のグループに対応付けられていないテンプレートフレームをユーザーが選択すると、最上位順位のグループを設定した設定条件と前記選択されたテンプレートフレームに対応付けられているグループとを対応付けて記憶し、該設定条件と該対応付けられているグループとが所定頻度以上記憶されると該設定条件により該対応付けられているグループが最上位順位のグループに設定されるよう画像グループ対応情報を更新する画像グループ対応情報更新手段、を備えたものとしてもよい。この画像処理装置では、画像グループ対応情報を用いて、撮影日時や画像に含まれる人物に関する情報に対応付けられているグループを優先的に設定するが、ユーザーが最上位順位のグループに対応付けられていないテンプレートフレームを選択するのを所定頻度以上行うと、最上位順位のグループを設定した設定条件と選択されたテンプレートフレームに対応付けられているグループとを対応付けて画像グループ対応情報を更新する。例えば、選択された画像により定められる設定条件とグループとの対応付けが実情と解離しているような場合であっても、ユーザーの利用状況を反映して画像グループ対応情報を更新し、設定条件とグループとの対応付けを実情に近づけるため、ユーザーの嗜好により適するものをより優先的に提示することができる。
【0014】
本発明の画像処理方法は、
画像を配置するテンプレートフレームを複数記憶した記憶手段と、画像を表示する表示手段と、を利用する画像処理方法であって、
(a)選択された画像データを取得するステップと、
(b)前記取得した画像データの画像に関する解析を行い、撮影日時、選択された画像数、該解析結果である選択された画像に含まれる人数及び該解析結果である選択された画像に含まれる人物領域の大きさ、のうち少なくとも1以上の情報に基づいて前記選択された画像に適するよう前記複数のテンプレートフレームの順位を設定するステップと、
(c)前記設定した順位の順に前記テンプレートフレームを選択可能な態様で前記表示手段に表示させるステップと、を含むものである。
【0015】
この画像処理方法では、上述した画像処理装置と同様に、撮影された状況に合わせて複数のテンプレートフレームの順位を設定して選択可能に表示するため、多様なテンプレートフレームからのユーザーの選択をより容易にすることができる。なお、この画像処理方法において、上述した画像処理装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した画像処理装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
【0016】
本発明のプログラムは、上述した画像処理方法の各ステップを1以上のコンピューターに実現させるためのものである。このプログラムは、コンピューターが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピューターから別のコンピューターへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピューターに実行させるか又は複数のコンピューターに各ステップを分担して実行させれば、上述した画像処理方法の各ステップが実行されるため、この方法と同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】ミニラボシステム10の構成の概略を示す構成図。
【図2】グループ優先順位情報31及び画像・グループ対応情報32の説明図。
【図3】各グループごとのテンプレートフレームの一例を表す説明図。
【図4】フレーム情報33の説明図。
【図5】受付PC20の機能構成の一例を示すブロック図。
【図6】フレーム表示処理ルーチンの一例を表すフローチャート。
【図7】フレーム選択画面70の一例を表す説明図。
【図8】優先順位更新処理ルーチンの一例を表すフローチャート。
【図9】第1優先順位のグループのフレームが選択された際の説明図。
【図10】第1優先順位以外のグループのフレームが選択された際の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態であるミニラボシステム10の構成の概略を示す構成図である。図2は、グループ優先順位情報31及び画像・グループ対応情報32の説明図である。図3は、各グループごとのテンプレートフレームの一例を表す説明図である。図4は、フレーム情報33の説明図である。図5は、受付PC20の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施形態のミニラボシステム10は、図1に示すように、データを処理して画面表示する受付パソコン(PC)20と、受付PC20からデータを受けてプリンター60に印刷指令を与える制御PC52と、印刷処理を実行するプリンター60とを備えている。このミニラボシステム10では、受付PC20と制御PC52とがネットワーク回線としてのLAN12を介して接続され、制御PC52とプリンター60とがローカル回線としてのUSBを介して接続されている。また、LAN12には受付PC20以外に受付PC50など、複数の図示しない受付PCが接続されている。なお、受付PC50は、受付PC20と同様の構成であることから、その説明を省略する。
【0019】
受付PC20は、テンプレートフレームに1又は2以上の画像を配置して配置済画像を作成し、作成した配置済画像の印刷依頼を受け付ける画像処理装置として構成されたパソコンである。この受付PC20は、各種制御を実行するCPU22や各種制御プログラムを記憶するROM23、データを一時的に記憶するRAM24、各種アプリケーションプログラムや各種データファイルを記憶する大容量メモリーであるHDD25と、メモリーカード14とのデータの入出力を司るメモリーカードリーダー30、LAN12に接続された外部機器(例えば制御PC52)との間で信号の送受信が可能なネットワークインターフェイス(I/F)28、を備えている。また、受付PC20は、ユーザーが各種指令を入力するキーボード及びマウス等の入力装置26や、各種情報を画面表示するディスプレイ27などを備えている。このユーザーPC20は、ディスプレイ27に表示されたカーソル等をユーザーが入力装置26を介して入力操作するとその入力操作に応じた動作を実行する機能を有している。CPU22やROM23、RAM24、HDD25、入力装置26、ディスプレイ27及びメモリーカードリーダー30は、バス29によって電気的に接続され、各種制御信号やデータのやり取りができるよう構成されている。この受付PC20は、インストールされたプログラムによりプリンター60に対して印刷処理を指令したりプリンター60の情報を表示したりする。
【0020】
HDD25には、テンプレートフレームの選択処理の際に利用される情報として、グループ優先順位情報31、画像・グループ対応情報32及びフレーム情報33や、テンプレートフレームの選択処理を実行するフレーム表示プログラム37及び優先順位更新プログラム38などが記憶されている。グループ優先順位情報31は、図2に示すように、優先順位と、テンプレートフレームのグループと、ユーザーによって選択されたグループの選択回数とが対応付けられている。このミニラボシステム10では、テンプレートフレームは、少なくとも1つのグループに属している。このグループとしては、図3に示すように、例えば、2以上の写真をデザイン配置するデザインフレーム、写真を修飾するフォトフレーム、旅行に関する修飾が施されたトリップフレーム及びイベントに関する修飾が施されたイベントフレームなどが規定されている。グループ優先順位情報31では、選択回数のより多いグループがより高い優先順位を有するよう設定されている。デザインフレームは、例えば、複数の画像を、異なる大きさや異なる傾きをもって配置するものなどであり、アルバムなどに用いられる。フォトフレームは、例えば、その撮影状況(季節、場所、時刻など)に合わせたイラストを配置したものであり、1枚の画像を修飾する際などに用いられる。トリップフレームは、旅行に関するイラストを配置したものであり、数日間にわたる旅行における複数画像のアルバムなどに用いられる。イベントフレームは、行事(運動会や卒業式など)に関するイラストを配置したものであり、1日あるいは数日間に行われた行事における複数画像のアルバムなどに用いられる。
【0021】
画像・グループ対応情報32は、図2に示すように、選択された画像の撮影日時に関する情報と、選択された画像に含まれる人物に関する情報と、グループとが対応付けられている。撮影日時に関する情報としては、例えば、選択された画像すべてが、同日に撮影されたものか、数日間にわたる連日に撮影されたものか、撮影日に関連がないかなどが含まれている。人物に関する情報としては、選択された画像すべてに人物がいない、所定人数以上(例えば4人以上、5人以上など)の多人数が撮影された画像が1以上含まれている、所定人数未満(例えば4人未満、5人未満など)の少人数で人物領域が写真中で占める割合が所定値よりも大きい大範囲であるか、人物領域が写真中で占める割合が所定値よりも小さい小範囲であるかなどの情報が含まれている。この画像・グループ対応情報32では、撮影日時の情報及び画像に含まれる人物に関する情報(設定条件ともいう)が与えられると、所定のグループが第1優先順位として導かれるよう設定されている。なお、設定条件によっては、グループが複数対応付けられているものもあるが、この場合は、グループ優先順位情報31のグループの優先順位にしたがって第1優先順位が定められるものとした。また、人物領域の「所定値」は、写真中に占める人物領域の大きさと、写真の種別、例えば人物写真であるか記念写真であるかとの関係を求め、この関係に応じて経験的に定めるものとしてもよい。
【0022】
フレーム情報33は、テンプレートフレームに関するデータベースであり、図4に示すように、所定のテンプレートフレームと少なくとも1以上のグループとを対応付けた情報(所属)が格納されている。図4では、説明の便宜のため、初期に対応付けられている所属グループを「◎」で示した。また、詳しくは後述するが、フレーム情報33の「所属グループ」はユーザーの利用に基づいて追加登録されるよう構成されており、追加登録された所属グループは「○」で示すものとした(後述図10参照)。このフレーム情報33には、テンプレートフレームのナンバーや、所属グループ及び使用頻度としてのそのグループにおける過去の選択回数などを格納するフレーム優先度情報34、テンプレートフレームのサムネイル35、テンプレートフレームのフレームデータ36などが格納されている。フレーム優先度情報34は、格納されている選択回数(使用頻度)を用いて同一グループに属する複数のテンプレートフレームの順位を設定する際に利用される。フレーム優先度情報34では、選択回数のより多いテンプレートフレームがより高い優先度を有するよう設定されている。
【0023】
この受付PC20は、図5に示すように、機能構成として画像データ取得部40と、優先順位設定部41と、選択画面作成部42と、表示制御部43とを備えている。また、受付PC20は、指示取得部44と、グループ使用頻度更新部45と、フレーム使用頻度更新部46と、グループ登録更新部47と、配置済画像作成部48と、印刷処理部49とを備えている。画像データ取得部40は、メモリーカード14などからユーザーによって選択された1以上の画像データを取得する処理を行う。優先順位設定部41は、画像データ取得部40から取得した画像データの画像に含まれる人物に関する解析を行う。また、優先順位設定部41は、撮影日時、選択された画像数、解析結果である人物に関する情報などに基づき、グループ優先順位情報31、画像・グループ対応情報32及びフレーム情報33などを利用して複数のテンプレートフレームの順位を設定する処理を行う。人物に関する情報には、例えば、画像に含まれる人数や画像に含まれる人物領域の写真中で占める大きさなどが含まれる。選択画面作成部42は、設定した順位の順にテンプレートフレームを選択可能に配置したフレーム選択画面を作成する処理を行う。表示制御部43は、作成されたフレーム選択画面をディスプレイ27に表示出力する処理を行う。指示取得部44は、テンプレートフレームの選択指示や選択したテンプレートフレームを用いて作成した配置済画像の印刷指示などを入力装置26などから入力する処理を行う。グループ使用頻度更新部45は、テンプレートフレームの選択指示に基づいてテンプレートフレームに対応付けられたグループの使用頻度を高めてグループ優先順位情報を更新する処理を行う。フレーム使用頻度更新部46は、テンプレートフレームの選択指示に基づいてテンプレートフレームの使用頻度を高めてフレーム優先度情報34を更新する処理を行う。グループ登録更新部47は、対応付けられていない未登録グループの優先順位が高いときにユーザーにテンプレートフレームが選択されて使用頻度が高まると、未登録グループをこのテンプレートフレームに対応付けてフレーム情報33を更新する処理を行う。配置済画像作成部48は、ユーザーからの画像作成指示に基づいて選択されたテンプレートフレームに選択済みの画像を配置し配置済画像を作成する処理を行う。印刷処理部49は、ユーザーからの印刷指示に基づいて、作成した配置済画像を印刷データへ変換し、制御PC52へ出力する処理を行う。
【0024】
制御PC52は、受付PC20などからの印刷指令及び印刷データを受けて、プリンター60へ印刷データを送信する機能を有する印刷サーバー装置として構成されたパソコンである。この制御PC52は、各種制御を実行するCPUや各種制御プログラムを記憶するROM、データを一時的に記憶するRAM、各種アプリケーションプログラムや各種データファイルを記憶する大容量メモリーであるHDD及びI/Fを備えている。
【0025】
プリンター60は、各種制御を実行するCPU62と、各種制御プログラムを記憶するROM63と、データを一時的に記憶するRAM64と、インクを記録紙に吐出する印刷機構65と、外部機器(例えば制御PC52)との間で信号送受信が可能なI/F68とを備えている。印刷機構65は、図示しないが、各色のインクに圧力をかけ、この加圧されたインクを記録紙に吐出して印刷処理を実行するインクジェット方式の機構である。なお、インクへ圧力をかける機構は、圧電素子の変形によるものとしてもよいしヒーターの熱による気泡の発生によるものとしてもよい。あるいは、印刷機構65は、ドットインパクト方式、電子写真方式及び熱転写方式などのいずれであってもよい。
【0026】
次に、こうして構成された本実施形態のミニラボシステム10の動作、まず、テンプレートフレームを選択可能に表示する動作について説明する。図6は、HDD25に記憶され、CPU22によって実行されるフレーム表示処理ルーチンの一例を表すフローチャートである。まず、ユーザーは、図示しないアプリケーションプログラムを実行し、メモリーカード14に格納されている画像データのうちいずれか1以上を選択し、画面上に表示されている図示しないテンプレート選択ボタンをクリックする。すると、CPU22は、図6に示すフレーム表示処理ルーチンを実行する。ここでは、CPU22は、上述した機能ブロックのいずれかを用いてフレーム表示処理ルーチンを実行するものとした。
【0027】
このルーチンを実行すると、まず、CPU22は、テンプレートフレームの順位を設定する準備として、優先順位設定部41を用いてグループの優先順位をグループ優先順位情報31から読み出すと共に、テンプレートフレームの優先度をフレーム優先度情報34から読み出す(ステップS100)。次に、CPU22は、画像データ取得部40を用いてユーザーが選択した画像データを取得し(ステップS110)、優先順位設定部41を用いて画像データ解析処理を実行する(ステップS120)。この画像データ解析処理では、選択された全画像データの画像の撮影日時、画像に含まれる人数、画像中に人物領域の占める割合や大きさなどを解析する処理を行う。撮影日時は、各々の画像データに格納されている撮影日時の情報を読み出すことにより解析することができる。人物に関する解析は、従来から様々な方法があるが、例えば、顔領域を検出することにより実行することができる。この一例としての顔領域の検出は、画像のうち予め定められた肌色の範囲内の画素を肌色画素として抽出し、抽出した肌色画素に基づいて所定の特徴(例えば、肌色画素が顔に相当する形状で所定の面積を占めている領域)を有する肌色画素の領域を算出し、算出した肌色画素の領域の中央やや上部で肌色画素の領域よりも輝度値の低い領域を目の領域として抽出すると共に抽出した両目の下側の領域内で肌色画素の集合領域よりも輝度値の低い領域を口の領域として抽出し、目や口の領域が抽出されたときに顔領域が存在するとして検出するものとした。この顔領域の数により人数を求め、この顔領域の大きさを人物の領域として用いるものとした。顔領域の大きさが大きくなると、この顔領域を含めた人物領域の大きさも大きくなることから、顔領域の大きさと人物領域の大きさとは相関がある。ここでは、処理の容易さを考慮し、この顔領域の大きさを人物領域の大きさとして取り扱うものとした。なお、顔領域と、顔領域の下に存在する体の領域との関係を経験的に求め、顔領域の大きさが与えられると、顔領域と体領域とからなる人物領域の大きさを、顔領域と画像における配置位置とから導出するものとし、この人物領域を用いるものとしてもよい。
【0028】
次に、CPU22は、優先順位設定部41やグループ優先順位情報31、画像・グループ対応情報32を用いてグループの優先順位を設定する処理を実行する(ステップS130〜S250)。グループ優先順位の設定処理では、CPU22は、まず、撮影日時の情報を調べ(ステップS130)、選択された全画像の撮影日時に関連性がないときには、様々な時期に撮影した画像をアルバムにするものと判定し、デザインフレームのグループを第1優先順位(最優先)に設定する(ステップS140)。一方、選択された全画像の撮影日時が同日であるときには、CPU22は、選択された全画像のなかに人物を含む画像があるか否かを判定し(ステップS150)、人物を含む画像がないときには、風景画像をアルバムにするものと判定し、ステップS140でデザインフレームのグループを第1優先順位に設定する。一方、人物を含む画像があるときには、CPU22は、多人数を含む画像があるか否かを判定し(ステップS160)、多人数を含む画像があるときには、1日中に行われた行事をアルバムにするものと判定し、イベントフレームのグループを第1優先順位に設定する(ステップS170)。ここで「多人数」とは、例えば集合写真など、個人的な行事として想定されるものとして設定される所定人数よりも規模の大きい人数をいい、例えば、4人以上としてもよいし、5人以上としてもよいし、あるいは2人以上としてもよい。また、「多人数でない」場合は、所定人数未満の「少人数」であるものとしてもよく、多人数に対応し、4人未満としてもよいし、5人未満としてもよいし、あるいは1人としてもよい。
【0029】
一方、ステップS160で多人数を含む画像がないときには、CPU22は、選択された全画像のうち、人物領域が小範囲である画像があるか否かを判定し(ステップS180)、人物領域が小範囲である画像がないときには、人物領域が大範囲である、即ち比較的アップで人物を撮影した画像群であると判定し、フォトフレームのグループを第1優先順位に設定する(ステップS190)。ここで、「小範囲の人物領域」は、人物とその周りの撮影対象(風景やオブジェなど)とが被写体として撮影されているか否かを判定可能な範囲に経験的に設定するものとしてもよい。あるいは、人物がアップで撮影されていないと判定可能な範囲に経験的に設定するものとしてもよい。さて、ステップS180で人物領域が小範囲である画像があるときには、CPU22は、人物とその周囲が撮影対象であり、1日に行われた行事、旅行のいずれかであるものと判定し、イベントフレーム及びトリップフレームのいずれかのグループを第1優先順位に設定する(ステップS200)。ここでは、イベントフレーム及びトリップフレームのいずれかのグループを第1優先順位に設定するに際して、グループ優先順位情報31の優先順位の高い方を第1優先順位とし、グループ優先順位情報31の優先順位の低い方を第2優先順位とするものとした。
【0030】
ステップS130で、選択された全画像の撮影日時が数日間の連日であるときには、CPU22は、選択された全画像のなかに人物を含む画像があるか否かを判定し(ステップS210)、人物を含む画像がないときには、風景画像をアルバムにするものと判定し、ステップS140でデザインフレームのグループを第1優先順位に設定する。一方、選択された全画像のなかに人物を含む画像があるときには、CPU22は、多人数を含む画像があるか否かを判定し(ステップS220)、多人数を含む画像があるときには、数日にわたって行われた行事をアルバムにするものと判定し、ステップS170でイベントフレームのグループを第1優先順位に設定する。一方、ステップS220で多人数を含む画像がないときには、CPU22は、選択された全画像のうち、人物領域が小範囲である画像があるか否かを判定し(ステップS230)、人物領域が小範囲である画像があるときには、人物とその周囲が撮影対象であり、数日にわたり行われた行事、旅行のいずれかであるものと判定し、ステップS200でイベントフレーム及びトリップフレームのいずれかのグループを第1優先順位に設定する。一方、ステップS230で人物領域が小範囲である画像がないときには、人物が撮影対象であり、数日にわたり行われた旅行若しくはスナップショットのいずれかであるものと判定し、トリップフレーム及びフォトフレームのいずれかのグループを第1優先順位に設定し、他方のグループを第2優先順位に設定する(ステップS240)。ここでは、トリップフレーム及びフォトフレームのいずれかのグループを第1優先順位に設定するに際して、グループ優先順位情報31の優先順位の高い方を第1優先順位とし、グループ優先順位情報31の優先順位の低い方を第2優先順位とするものとした。このように、撮影日時及び画像に含まれる人物の情報を設定条件として、選択された画像に適したテンプレートフレームのグループを最優先に設定するのである。
【0031】
ステップS140,S170,S190,S200及びS240で第1優先順位のグループを設定すると、CPU22は、グループ優先順位情報31の優先順位に基づいて第2優先順位以降の順位を設定する(ステップS250)。ここでは、グループ優先順位情報31の優先順位の高いグループから順に、第1優先順位以降のグループの順位とするものとした。なお、第2優先順位が既に設定されている場合は、第3優先順位以降のグループの順位を設定するものとした。
【0032】
続いて、CPU22は、フレーム情報33に格納されたフレーム優先度情報34を用いて、テンプレートフレームの使用頻度に応じて各グループのテンプレートフレームの順位を設定し(ステップS260)、選択されている画像数に応じて各グループのテンプレートフレームの順位を設定する(ステップS270)。ここでは、まず、テンプレートフレームの使用頻度が高いほどより上位順位となるように各グループ内での順位が定められるものとした。次に、選択された画像数とテンプレートフレームの配置可能な画像数とが同数であるものが最も上位順位となり、選択された画像数とテンプレートフレームの配置可能な画像数とがより近いものが次の上位順位となるように各グループ内での順位が定められるものとした。このとき、選択された画像数が、テンプレートフレームの配置可能な画像数よりも大きい、即ち、テンプレートフレームに空きがでないものをより上位とするものとしてもよい。こうして、設定条件に応じてグループを用いて大まかな順位が定められ、テンプレートフレームの使用頻度や配置する画像数に応じて各グループ内での細かな順位が定められ、全体としてユーザーの意図するテンプレートフレームと想定されるテンプレートフレームがより上位順位に設定されるのである。
【0033】
そして、CPU22は、選択画面作成部42を用い、設定した順位の順に、テンプレートフレームを配置してフレーム選択画面を作成し、表示制御部43を用い、作成したフレーム選択画面を表示出力させ(ステップS280)、このルーチンを終了する。図7は、ディスプレイ27に表示されるフレーム選択画面70の一例を表す説明図である。このフレーム選択画面70は、カーソル71により選択可能にテンプレートフレームが配置されているフレーム表示欄72と、テンプレートフレームの選択値を入力する選択値入力部74と、次頁へ進める際に押下される進むボタン76と、前ページへ戻る際に押下される戻るボタン78とが配置されている。フレーム選択画面70では、進むボタン76や戻るボタン78が押下されると、ページがめくられるように画面が推移するものとした。また、フレーム表示欄72は、左頁が右頁に対して順位が高く、各頁において左上、右上、左下、右下の順に順位が低くなるようにテンプレートフレームのサムネイルがフレーム表示欄72に表示されている。上述したように、テンプレートフレームが、撮影日時、人物の情報、使用頻度及び選択された画像数に応じて順番に配置されているから、ユーザーの嗜好により適合するフレームがより上位に配置されており、ユーザーは、フレーム選択画面70のページをめくる回数をより低減してテンプレートフレームを選択することができるのである。
【0034】
その後、フレーム選択画面70でテンプレートフレームが選択されると、CPU22は、配置済画像作成部48を用い、選択されたテンプレートフレームに選択された画像を配置して配置済画像を作成する。なお、ユーザーの入力装置26の操作による入力に基づいて、テンプレートフレームへの画像の配置順や配置位置などを適宜変更可能としてもよい。ユーザーの確認、及び指示取得部44を介した印刷指示の入力に基づいて、CPU22は、印刷処理部49を用い、作成した配置済画像を印刷データへ変換し、制御PC52へ出力する処理を行う。制御PC52を介して印刷データを受信したプリンター60では、この印刷データの印刷処理を行う。印刷処理では、プリンター60のCPU72は、駆動モータを駆動して搬送ローラーなどを回転させて記録紙を搬送し、印刷データに基づいて印刷ヘッドからインクをこの記録紙上へ吐出するように印刷機構65を制御する。このようにして、テンプレートフレームに1以上の画像を配置した配置済画像の印刷処理を実行する。
【0035】
次に、グループ優先順位情報31及びフレーム優先度情報34を更新する動作について説明する。図8は、HDD25に記憶され、CPU22によって実行される優先順位更新処理ルーチンの一例を表すフローチャートである。このルーチンは、フレーム選択画面を表示したのち、テンプレートフレームが選択されたあと実行される。
【0036】
このルーチンを実行すると、CPU22は、第1優先順位のグループに属するテンプレートフレームが選択されたか否かを判定する(ステップS300)。第1優先順位のグループに属するフレームが選択されたときには、CPU22は、フレーム使用頻度更新部46を用い、選択されたテンプレートフレームにおける第1優先順位に設定されているグループの選択回数を値「1」インクリメントしてフレーム優先度情報34を更新する(ステップS310)。即ち、選択されたテンプレートフレームの使用頻度を高めてフレーム優先度情報34を更新するのである。次に、CPU22は、グループ使用頻度更新部45を用い、選択されたグループの選択回数を値「1」インクリメントしてグループ優先順位情報31を更新し(ステップS320)、このルーチンを終了する。即ち、選択されたグループの使用頻度を高めてグループ優先順位情報31を更新するのである。このように、第1優先順位のグループに属するテンプレートフレームが選択されたときには、このテンプレートフレームの使用頻度及びその所属グループの使用頻度を高めて更新するのである。このため、次回にユーザーが利用する際には、より高い使用頻度のグループ及びテンプレートフレームがより高い順位に表示されるようになる。
【0037】
一方、ステップS300で第1優先順位のグループに属するテンプレートフレームが選択されなかったとき、即ち、第1優先順位のグループに属していないテンプレートフレームが選択されたときには、CPU22は、フレーム使用頻度更新部46を用い、選択されたテンプレートフレームにおける、第1優先順位に設定されているグループ(未登録グループとも称する)の選択回数を値「1」インクリメントしてフレーム優先度情報34を更新する(ステップS330)。例えば、図4のフレーム優先度情報34において、第1優先順位がイベントフレームであるときにトリップフレームのグループに属するNo.C1が選択されたときには、このNo.C1のイベントフレームのグループの選択回数をインクリメントするのである。
【0038】
次に、CPU22は、インクリメントしたグループの選択回数が所定のグループ追加閾値に到達したか否かを判定する(ステップS340)。この「グループ追加閾値」は、例えば、選択されたテンプレートフレームが未登録グループに所属すべきであるなど、新たなグループを追加するに足りる値に経験的に定めることができる。ここでは、グループ追加閾値は、選択回数50回に設定されているものとした。インクリメントしたグループの選択回数が所定のグループ追加閾値に到達していないときには、CPU22は、ステップS320で、選択されたグループの選択回数を値「1」インクリメントしてグループ優先順位情報31を更新し、このルーチンを終了する。例えば、第1優先順位がイベントフレームであるときにトリップフレームのグループに属するNo.C1が選択されたときには、グループ優先順位情報31においてトリップフレームのグループの選択回数をインクリメントするのである。一方、ステップS340で、インクリメントしたグループの選択回数が所定のグループ追加閾値に到達したときには、CPU22は、選択されたテンプレートフレームにおける所属グループに未登録グループを追加登録する(ステップS350)。即ち、この選択されたテンプレートフレームは、複数の所属グループを有するものとなる。そして、CPU22は、グループ優先順位情報31において、追加登録したグループの選択回数を値「1」インクリメントし(ステップS360)、このルーチンを終了する。例えば、第1優先順位がイベントフレームであるときにトリップフレームのグループに属するNo.C1が選択され、このNo.C1にイベントフレームのグループが追加登録されたときには、グループ優先順位情報31においてイベントフレームのグループの選択回数をインクリメントするのである。このように、グループやテンプレートフレームの使用頻度を更新し、更に、そのグループに属するべきグループをテンプレートに追加することによって、ユーザーの利用状態を学習してテンプレートフレームを更に容易に選択できるようにするのである。
【0039】
ここで、グループ優先順位情報31及びフレーム優先度情報34を更新する動作を具体例を用いて説明する。図9は、第1優先順位のグループのテンプレートフレームが選択された際の説明図であり、図10は、第1優先順位以外のグループのテンプレートフレームが選択された際の説明図である。ここでは、選択された画像の、撮影日時及び画像に含まれる人物の情報などの設定条件に基づいて第1優先順位にイベントフレームのグループが設定され、第n優先順位(nは2以上の整数)にトリップフレームが設定された場合を前提とし、図9ではイベントフレームのグループに所属するNo.D1のテンプレートフレームが選択された場合について、図10ではトリップフレームのグループに所属するNo.C1のテンプレートフレームが選択された場合について説明する。なお、以下では、上述した優先順位更新処理ルーチンのステップ番号を用いて説明する。
【0040】
図9の1段目に示すように、CPU22は、設定条件に基づいてテンプレートフレームの順位を設定し、設定された順位でテンプレートフレームを配置したフレーム選択画面70をディスプレイに表示する。このとき、フレーム選択画面70上で、第1優先順位のイベントフレームのグループに所属するD1のテンプレートフレームがユーザーによって選択される(図9の2段目)。すると、図9の3段目に示すように、フレーム優先度情報34におけるD1のテンプレートフレームの選択回数を値「1」インクリメントすると共に(S310)、グループ優先順位情報31における第1優先順位のイベントフレームの選択回数を値「1」インクリメントする(S320)。その後、同様に第1優先順位にイベントフレームのグループが設定された際には、例えば、D1のテンプレートフレームの使用頻度が上昇しており、その上位順位のテンプレートフレームよりも使用頻度が上昇すると、その表示順位が上昇するのである(図9の4段目)。
【0041】
また、更にユーザーによって利用され、利用回数が増加したあと、図10の1段目に示すように、設定条件に基づいてテンプレートフレームの順位を設定し、設定された順位でテンプレートフレームを配置したフレーム選択画面70をディスプレイに表示する。このとき、フレーム選択画面70上で、第1優先順位のイベントフレームのグループに所属しないC1のテンプレートフレームがユーザーによって選択される(図10の2段目)。すると、図10の3段目に示すように、フレーム優先度情報34におけるC1のテンプレートフレームの未登録グループであるイベントフレームのグループの選択回数を値「1」インクリメントする(S330)。このとき、未登録グループの追加条件(例えば、選択回数が所定のグループ追加閾値(例えば選択回数50回)以上となる)が成立すると、フレーム優先度情報34におけるC1のテンプレートフレームの未登録グループであるイベントフレームを所属グループに追加登録し(S350)、追加したグループの選択回数を値「1」インクリメントする(S360)。その後、同様に第1優先順位にイベントフレームのグループが設定された際には、例えば、C1のテンプレートフレームにグループが追加されており、追加グループの優先度で表示され、その表示順位が上昇するのである(図10の4段目)。
【0042】
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のHDD25が本発明の記憶手段に相当し、ディスプレイ27が表示手段に相当し、CPU22及び画像データ取得部40が画像データ取得手段に相当し、CPU22及び優先順位設定部41が優先順位設定手段に相当し、CPU22と選択画面作成部42と表示制御部43とが表示制御手段に相当し、CPU22及びグループ使用頻度更新部45がグループ使用頻度更新手段に相当し、CPU22及びフレーム使用頻度更新部46がフレーム使用頻度更新手段に相当し、CPU22及びグループ登録更新部47がグループ登録更新手段に相当する。なお、本実施形態では、受付PC20の動作を説明することにより本発明の画像処理方法の一例も明らかにしている。
【0043】
以上詳述した本実施形態の受付PC20によれば、ユーザーによって選択された画像データを取得し、取得した画像データの画像に関する解析を行い、撮影日時、選択された画像数、選択された画像に含まれる人数及び選択された画像に含まれる人物領域の大きさ(設定条件)、の情報に基づいて、選択された画像に適するように画像を配置する複数のテンプレートフレームの順位を設定し、設定した順位の順にテンプレートフレームを選択可能な態様で表示する。ここで、例えば、撮影日時は、例えば同一日や数日間など複数の画像データの撮影された状況が反映されており、集合写真であるか、風景と共に人物が撮影されているか、人物をアップで撮影しているかなど、画像に含まれる人物の状態も撮影された状況が反映されている。このように、撮影された状況に合わせて複数のテンプレートフレームの順位を設定して選択可能に表示するため、多様なテンプレートフレームからのユーザーの選択をより容易にすることができる。
【0044】
また、テンプレートフレームを同一属にグループ化しておき、設定条件に基づいてグループの順位を設定し、そのあと画像数に合わせたテンプレートの順位を設定するため、比較的容易にユーザーの選択をより容易にすることができる。更に、設定条件とグループの優先順位を対応付けたグループ優先順位情報31に基づいて複数のテンプレートフレームの順位を設定し、選択された画像の撮影状況などに応じてより適したグループを優先的に表示するため、ユーザーの嗜好により適するものを優先的に提示することができる。また、グループ優先順位情報31を用いてユーザーの選択をより容易にすることができる。更にまた、ユーザーのテンプレートフレームの選択に応じてグループ優先順位情報31を更新するため、ユーザーの利用状況を反映しながらユーザーの嗜好により適するものをより優先的に提示することができる。そして、最上位順位のグループに対応付けられていない(未登録グループの)テンプレートフレームをユーザーが選択したあと、未登録グループの使用頻度が所定頻度以上となるとこの未登録グループをこのテンプレートフレームに対応付けるため、ユーザーの利用状況に応じて、テンプレートフレームに新たなグループを対応付けることにより、ユーザーの嗜好により適するものを更に優先的に提示することができる。そしてまた、フレーム優先度情報34を用いてテンプレートフレームの優先度に応じて複数のテンプレートフレームの順位を設定するため、より容易にユーザーの嗜好により適するものを優先的に提示することができる。そして更に、ユーザーのテンプレートフレームの選択に応じてフレーム優先度情報34を更新するため、ユーザーの利用状況を反映しながらユーザーの嗜好により適するものをより優先的に提示することができる。
【0045】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0046】
例えば、上述した実施形態では、撮影日時、選択された画像数、選択された画像に含まれる人数及び選択された画像に含まれる人物領域の大きさの設定条件に基づいてテンプレートフレームの順位を設定するものとしたが、撮影日時、選択された画像数、選択された画像に含まれる人数及び選択された画像に含まれる人物領域の大きさのうち少なくとも1以上の情報によりテンプレートフレームの順位を設定するものとしてもよい。即ち、4つの条件のうち1以上の条件を省略するものとしてもよい。あるいは、上述した条件以外の新たな条件を、上記のいずれか1つの条件と入れ替えてもよいし、更に加えるものとしてもよい。
【0047】
上述した実施形態では、デザイン、フォト、トリップ及びイベントのいずれか1以上のグループにテンプレートフレームを対応付け、このグループごとに優先順位を定めてテンプレートフレームの順位を設定するものとしたが、このグループは、特にこれに限定されず、これらのうち1以上を省略してもよいし、上述した以外の新たなグループを、上記のいずれか1つのグループと入れ替えてもよいし、更に加えるものとしてもよい。あるいは、グループを用いずにテンプレートフレームの順位を設定するものとしてもよい。このとき、例えば、所定の条件を満たすと所定のテンプレートの優先順位が高まるようフレーム優先度情報34を構成してもよい。
【0048】
上述した実施形態では、選択された画像に人物を含む画像がないとき及び撮影日時に関連性がないときにはデザインフレームのグループを第1優先順位に設定し、撮影日時が1日以内及び連日のうちいずれかであり且つ多人数を含む画像があるときにはイベントフレームのグループを第1優先順位に設定し、撮影日時が1日以内及び連日のうちいずれかであり且つ人物領域が小領域である画像があるときにはイベント及びトリップフレームのグループのいずれかを第1優先順位に設定し、撮影日時が1日以内であり少人数を含む画像且つ人物領域が大範囲の画像であるときにはフォトフレームのグループを第1優先順位に設定し、撮影日時が連日であり少人数を含む画像且つ人物領域が大範囲であるときにはトリップ及びフォトフレームのグループのいずれかを第1優先順位に設定するものとしたが、特にこれに限定されない。例えば、上記いずれか1以上の条件を省略してもよいし、設定するグループを変更・追加してもよいし、上記以外の新たな条件を上記条件に代えてもよいし、新たに加えてもよい。
【0049】
上述した実施形態では、グループ優先順位情報31を用いてグループの優先順位を設定するものとしたが、特にこれに限定されず、グループ優先順位情報31を用いずにグループの優先順位を設定するものとしてもよい。このとき、撮影日時、選択された画像数、選択された画像に含まれる人数及び選択された画像に含まれる人物領域の大きさなどの各設定条件に対して、最上位から最下位のグループの優先順位を対応付けて記憶し、この情報に基づいてグループの優先順位の設定を行うものとしてもよい。また、グループの使用頻度をグループの選択回数としたが、特にこれに限定されず、例えば、全体のグループ使用回数に対する所定のグループの使用回数の割合を使用頻度としてもよい。
【0050】
上述した実施形態では、画像・グループ対応情報32を用いて第1優先順位のグループを設定するものとしたが、特にこれに限定されない。例えば、画像・グループ対応情報32に最上位から最下位のグループの優先順位を対応付けて記憶しておき、この情報に基づいてグループの優先順位の設定を行うものとしてもよい。あるいは、画像・グループ対応情報32を省略し、設定条件が与えられると、それに適合する情報を有するテンプレートフレームを検索して、テンプレートフレームの順位を設定するものとしてもよい。
【0051】
上述した実施形態では、フレーム優先度情報34を用いてテンプレートフレームの順位を設定するものとしたが、特にこれに限定されない。また、テンプレートフレームの使用頻度をテンプレートフレームの選択回数としたが、特にこれに限定されず、例えば、全体のテンプレートフレームの使用回数に対する所定のテンプレートフレームの使用回数の割合を使用頻度としてもよい。
【0052】
上述した実施形態では、ユーザーのテンプレートフレームの選択に応じてグループ優先順位情報31を更新するものとしたが、これを省略するものとしてもよい。こうしても、多様なテンプレートフレームからのユーザーの選択をより容易にすることができる。また、ユーザーのテンプレートフレームの選択に応じてフレーム優先度情報34を更新するものとしたが、これを省略するものとしてもよい。こうしても、多様なテンプレートフレームからのユーザーの選択をより容易にすることができる。また、第1優先順位ではないグループに所属するテンプレートフレームが選択され、それが所定頻度を超えたときは、第1優先順位のグループとそのテンプレートフレームとを対応付ける、即ち新たなグループを追加登録するものとしたが、特にこれに限定されず、例えば、所属グループを新たなグループに変更するものとしてもよい。あるいは、新たな所属グループの登録更新を行わないものとしてもよい。こうしても、多様なテンプレートフレームからのユーザーの選択をより容易にすることができる。あるいは、所定の削除条件を満たしたときに、一度追加した新たなグループとの対応を削除するようにしてもよい。このとき、同じ条件を満たしても、当初から対応していたグループは削除せず、追加した新たなグループのみを削除してもよいし、最後の1グループは削除せず、それ以外は削除するようにしてもよい。
【0053】
上述した実施形態では、選択した画像数に応じて前記テンプレートフレームの順位を設定するに際して、テンプレートフレームに空きがでないものをより上位とするものとしたが、選択した画像数の画像を配置することができないテンプレートフレームを表示させないものとしてもよい。
【0054】
上述した実施形態では、第1優先順位ではないグループに所属するテンプレートフレームが選択されたとき、つまり選択された画像に最も適したグループであるとして提示したがユーザーの嗜好と相違した場合には、それが所定頻度以上となると、テンプレートフレームに対応付けられていないこのグループを追加登録しフレーム優先度情報34を更新することによって、ユーザーの嗜好により適するものとするものとしたが、特にこれに限定されない。例えば、選択された画像に最も適したグループであるとして提示したがユーザーの嗜好と相違した場合には、設定条件とグループとの対応付けを変更して画像・グループ対応情報32を更新するものとしてもよい。具体的には、フレーム選択画面70に表示したテンプレートフレームのうち最上位順位のグループに対応付けられていないテンプレートフレームをユーザーが選択すると、最上位順位のグループを設定した設定条件と選択されたテンプレートフレームに対応付けられているグループとを対応付けて画像・グループ対応情報32に記憶し、設定条件と対応付けられているグループとが所定頻度以上記憶されるとこの設定条件によりこの該対応付けられているグループが最上位順位のグループに設定されるよう画像・グループ対応情報32を更新する。ここで、所定頻度としては、上記新たな対応関係が記憶された回数(例えば50回など)としてもよい。このように、画像・グループ対応情報32を用いて、撮影日時や画像に含まれる人物に関する情報に対応付けられているグループを優先的に設定するが、ユーザーが最上位順位のグループに対応付けられていないテンプレートフレームを選択するのを所定頻度以上行うと、最上位順位のグループを設定した設定条件と選択されたテンプレートフレームに対応付けられているグループとを対応付けて画像・グループ対応情報32を更新するのである。こうすれば、例えば選択された画像により定められる設定条件とグループとの対応付けが実情と解離しているような場合であっても、ユーザーの利用状況を反映して画像・グループ対応情報32を更新し、設定条件とグループとの対応付けを実情に近づけるため、ユーザーの嗜好により適するものをより優先的に提示することができる。
【0055】
上述した実施形態では、受付PC20、制御PC52、プリンター60とがLAN12に接続されたミニラボシステム10であるものとしたが、テンプレートフレームの順位を選択された画像に基づいて設定するものとすれば特にこれに限定されず、例えば、受付PC20と制御PC52とを一体化してもよいし、制御PC52とプリンター60とを一体化してもよいし、受付PC20と制御PC52とプリンター60とを一体としてもよい。印刷データの作成においても、受付PC20で行う必要はなく、制御PC52や、プリンター60で作成してもよいし、これらが協働して作成してもよい。また、上述した実施形態では、受付PC20による画像処理装置として説明したが、画像処理方法としてもよいし、画像処理方法を実行するプログラムとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、印刷産業に利用可能である。
【符号の説明】
【0057】
10 ミニラボシステム、12 LAN、14 メモリーカード、20 受付PC、22 CPU、23 ROM、24 RAM、25 HDD、26 入力装置、27 ディスプレイ、28 ネットワークインターフェイス(I/F)、29 バス、30 メモリーカードリーダー、31 グループ優先順位情報、32 画像・グループ対応情報、33 フレーム情報、34 フレーム優先度情報、35 サムネイル、36 フレームデータ、37 フレーム表示プログラム、38 優先順位更新プログラム、40 画像データ取得部、41 優先順位設定部、42 選択画面作成部、43 表示制御部、44 指示取得部、45 グループ使用頻度更新部、46 フレーム使用頻度更新部、47 グループ登録更新部、48 配置済画像作成部、49 印刷処理部、50 受付PC、52 制御PC、60 プリンター、62 CPU、63 ROM、64 RAM、65 印刷機構、68 ネットワークインターフェイス(I/F)、70 フレーム選択画面、71 カーソル、72 フレーム表示欄、74 選択値入力部、76 進むボタン、78 戻るボタン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を配置するテンプレートフレームを複数記憶した記憶手段と、
画像を表示する表示手段と、
選択された画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記取得した画像データの画像に関する解析を行い、撮影日時、選択された画像数、該解析結果である選択された画像に含まれる人数及び該解析結果である選択された画像に含まれる人物領域の大きさ、のうち少なくとも1以上の情報に基づいて前記選択された画像に適するよう前記複数のテンプレートフレームの順位を設定する優先順位設定手段と、
前記設定した順位の順に前記テンプレートフレームを選択可能な態様で前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えた画像処理装置。
【請求項2】
前記テンプレートフレームは、2以上の写真をデザイン配置するデザインフレーム、写真を修飾するフォトフレーム、旅行に関する修飾が施されたトリップフレーム及びイベントに関する修飾が施されたイベントフレームのうち少なくとも1種類のグループに対応付けられており、
前記優先順位設定手段は、前記撮影日時、前記画像に含まれる人数、前記人物領域の大きさのうち少なくとも1以上に基づいて前記グループの順位を設定し、前記選択した画像数に応じて前記テンプレートフレームの順位を設定する、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記テンプレートフレームは、2以上の写真をデザイン配置するデザインフレーム、写真を修飾するフォトフレーム、旅行に関する修飾が施されたトリップフレーム及びイベントに関する修飾が施されたイベントフレームのうち少なくとも1種類のグループに対応付けられており、
前記優先順位設定手段は、次の(1)〜(6)の少なくとも1以上の条件に基づいて前記複数のテンプレートフレームの順位を設定する、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
(1)前記選択された画像に人物を含む画像がないときには、前記デザインフレームのグループをより上位順位のテンプレートフレームに設定する。
(2)前記選択された画像の撮影日時に関連性がないときには、前記デザインフレームのグループをより上位順位のテンプレートフレームに設定する。
(3)前記選択された画像の撮影日時が1日以内及び連日のうちいずれかであり、且つ前記複数の画像に所定人数以上である多人数を含む画像があるときには、前記イベントフレームのグループをより上位順位のテンプレートフレームに設定する。
(4)前記選択された画像の撮影日時が1日以内及び連日のうちいずれかであり、且つ前記複数の画像に前記人物領域が所定値よりも小さい画像があるときには、前記イベントフレーム及び前記トリップフレームのグループのいずれかをより上位順位のテンプレートフレームに設定する。
(5)前記選択された画像の撮影日時が1日以内であり、前記複数の画像が所定人数未満である少人数を含む画像且つ前記人物領域が所定値よりも大きい画像であるときには、前記フォトフレームのグループをより上位順位のテンプレートフレームに設定する。
(6)前記選択された画像の撮影日時が連日であり、前記複数の画像が所定人数未満である少人数を含む画像且つ前記人物領域が所定値よりも大きい画像であるときには、前記トリップフレーム及び前記フォトフレームのグループのいずれかをより上位順位のテンプレートフレームに設定する。
【請求項4】
前記テンプレートフレームは、2以上の写真をデザイン配置するデザインフレーム、写真を修飾するフォトフレーム、旅行に関する修飾が施されたトリップフレーム及びイベントに関する修飾が施されたイベントフレームのうち少なくとも1種類のグループに対応付けられており、
前記記憶手段は、複数の前記グループの優先順位を含むグループ優先順位情報を記憶しており、
前記優先順位設定手段は、前記グループ優先順位情報に含まれる前記グループの優先順位に応じて前記複数のテンプレートフレームの順位を設定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像処理装置であって、
前記表示手段に表示されたテンプレートフレームをユーザーが選択したあと該選択したテンプレートフレームに対応付けられた前記グループの使用頻度を高めて前記グループ優先順位情報を更新するグループ使用頻度更新手段、を備えた画像処理装置。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の画像処理装置であって、
前記記憶手段は、テンプレートフレームとグループとを対応付けたフレーム情報を記憶しており、
前記表示手段に表示されたテンプレートフレームのうち最上位順位のグループに対応付けられていないテンプレートフレームをユーザーが選択すると、該選択されたテンプレートフレームに対して該最上位順位のグループの使用頻度を高めて前記フレーム情報を更新し、その後、該テンプレートフレームに対応付けられていない未登録グループの使用頻度が所定頻度以上となると該未登録グループを該テンプレートフレームに対応付けて前記フレーム情報を更新するグループ登録更新手段、を備えた画像処理装置。
【請求項7】
前記記憶手段は、前記テンプレートフレームの優先度を含むフレーム優先度情報を記憶しており、
前記優先順位設定手段は、前記フレーム優先度情報に含まれる前記テンプレートフレームの優先度に応じて前記複数のテンプレートフレームの順位を設定する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の画像処理装置であって、
前記表示手段に表示されたテンプレートフレームをユーザーが選択したあと該選択したテンプレートフレームの使用頻度を高めて前記フレーム優先度情報を更新するフレーム使用頻度更新手段、を備えた画像処理装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記テンプレートフレームは、2以上の写真をデザイン配置するデザインフレーム、写真を修飾するフォトフレーム、旅行に関する修飾が施されたトリップフレーム及びイベントに関する修飾が施されたイベントフレームのうち少なくとも1種類のグループに対応付けられており、
前記記憶手段は、前記選択された画像の撮影日時に関する情報と前記選択された画像に含まれる人物に関する情報と複数の前記グループとが対応付けられている画像グループ対応情報を記憶しており、
前記優先順位設定手段は、撮影日時、選択された画像数、該解析結果である選択された画像に含まれる人数及び該解析結果である選択された画像に含まれる人物領域の大きさを設定条件として前記画像グループ対応情報を用いて前記グループの優先順位を設定し、
前記表示手段に表示されたテンプレートフレームのうち最上位順位のグループに対応付けられていないテンプレートフレームをユーザーが選択すると、最上位順位のグループを設定した設定条件と前記選択されたテンプレートフレームに対応付けられているグループとを対応付けて記憶し、該設定条件と該対応付けられているグループとが所定頻度以上記憶されると該設定条件により該対応付けられているグループが最上位順位のグループに設定されるよう画像グループ対応情報を更新する画像グループ対応情報更新手段、を備えた画像処理装置。
【請求項10】
画像を配置するテンプレートフレームを複数記憶した記憶手段と、画像を表示する表示手段と、を利用する画像処理方法であって、
(a)選択された画像データを取得するステップと、
(b)前記取得した画像データの画像に関する解析を行い、撮影日時、選択された画像数、該解析結果である選択された画像に含まれる人数及び該解析結果である選択された画像に含まれる人物領域の大きさ、のうち少なくとも1以上の情報に基づいて前記選択された画像に適するよう前記複数のテンプレートフレームの順位を設定するステップと、
(c)前記設定した順位の順に前記テンプレートフレームを選択可能な態様で前記表示手段に表示させるステップと、を含む画像処理方法。
【請求項11】
請求項10に記載の画像処理方法の各ステップを1以上のコンピューターに実現させる、プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−227783(P2011−227783A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−98290(P2010−98290)
【出願日】平成22年4月21日(2010.4.21)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】