説明

画像処理装置及びプログラム

【課題】合成により嗜好性を高めるだけでなく、実用性も高めた表示を提供する。
【解決手段】画像処理装置としての機能を有する画像表示装置1は、時刻を計時する計時部11と、被写体が存在する画像データから被写体画像を抽出する被写体画像抽出部14と、計時部11によって計時された時刻に対応した、被写体画像抽出部14により抽出された被写体画像を指針として用いたアナログ時計を表示する表示部12と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、撮像された動画像について、アンダーレイによる合成やオーバーレイによる合成技術を用いて合成する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−159158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の技術では、合成する目的で被写体が切り抜かれたフレーム画像を用いているが、合成画像を生成するためにこれらの画像を用いるのは利用上、効率が良くないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明の課題は、合成により嗜好性を高めるだけでなく、実用性も高めた表示を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の画像処理装置は、時刻を計時する計時手段と、被写体が存在する被写体存在画像から被写体画像を抽出する抽出手段と、前記計時手段によって計時された時刻に対応した、前記抽出手段により抽出された被写体画像を指針として用いたアナログ時計を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記表示手段は、前記少なくとも1の指針に相当する指針表示としての前記被写体画像を所定の角度回動させることによって時刻を表示することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記抽出手段は、複数の前記被写体存在画像のそれぞれから前記被写体画像を抽出し、前記表示手段は、前記計時手段により計時された時刻に応じて、前記抽出手段により抽出された複数の前記被写体画像の中から前記指針表示とすべき画像を選択して表示することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像処理装置において、前記表示手段は、所定期間内にて、所定の単位時間ごとに異なる前記被写体画像を前記指針表示として表示することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像処理装置において、前記抽出手段は、動画像を構成する複数のフレーム画像を前記複数の前記被写体存在画像として、これらの被写体存在画像のそれぞれから前記被写体画像を抽出し、前記表示手段は、前記抽出手段により抽出された前記複数の前記被写体画像の中から、前記所定の単位時間ごとに異なる画像を前記指針表示とすべき画像として選択して表示することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の画像処理装置において、前記表示手段は、前記指針表示の回動範囲により規定される所定の時間帯ごとに、前記抽出手段により抽出された複数の前記被写体画像の中から前記指針表示とすべき画像を選択して表示することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項2〜6の何れか一項に記載の画像処理装置において、前記表示手段は、前記指針表示として、時針、分針及び秒針の各々に相当する時針表示、分針表示及び秒針表示の各々を表示し、前記抽出手段は、少なくとも1の前記被写体存在画像から画像領域の大きさが互いに異なる3つ以上の前記被写体画像を抽出し、前記抽出手段により抽出された前記3つ以上の被写体画像のそれぞれの画像領域の大きさに基づいて、前記時針表示、前記分針表示及び前記秒針表示の各々として表示する前記被写体画像をそれぞれ決定する決定手段を更に備え、前記表示手段は、この決定手段により前記時針表示、前記分針表示及び前記秒針表示の各々として決定された前記被写体画像を表示することを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明のプログラムは、画像処理装置のコンピュータを、時刻を計時する計時手段、被写体が存在する被写体存在画像から被写体画像を抽出する抽出手段、前記計時手段によって計時された時刻に対応した、前記抽出手段により抽出された被写体画像を指針として用いたアナログ時計を表示部に表示させる表示手段、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、合成により嗜好性を高めるだけでなく、実用性も高めた表示を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明を適用した一実施形態の画像処理装置としての機能を有するフォトフレームの主要構成を示すブロック図である。
【図2】フォトフレームによる時計表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図3】指針表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図4】図3の続きを示すフローチャートである。
【図5】画像データ及び被写体画像の一例を示す図である。
【図6】動画像のフレーム画像から被写体画像を抽出する一例を示す図である。
【図7】毎秒、秒針表示の被写体画像を異ならせる一例を示す図である。
【図8】被写体画像を指針表示とするアナログ時計表示の一例を示す図である。
【図9】所定の時間帯ごとに指針表示としての被写体画像を異ならせる設定の一例を示す図である。
【図10】所定の時間帯ごとに指針表示としての被写体画像を異ならせる一例を示す図である。
【図11】1つの画像データからそれぞれ画像領域の大きさが異なる3つの被写体画像を抽出する一例を示す図である。
【図12】画像領域の大きさが異なる3つの被写体画像を、時針表示、分針表示及び秒針表示のそれぞれに用いた時計表示の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0017】
図1は、本発明を適用した一実施形態の画像表示装置1の主要構成を示すブロック図である。
本実施形態の画像表示装置1は、例えば、卓上に設置されるデジタルフォトフレーム等であり、外部機器(例えば、デジタルカメラ2等)等からデータを取得し、取得したデータに基づく表示を表示部12により行う。
具体的には、画像表示装置1は、例えば、図1に示すように、計時部11と、表示部12と、データ取得部13と、被写体画像抽出部14と、記憶部15と、入力部16と、表示制御部17と、CPU18と、を備えて構成されている。被写体画像抽出部14と、表示制御部17と、CPU18と、は、例えば、カスタムLSI(図示略)として設計されている。
【0018】
計時部11は、時刻を計時する。計時部11は、例えば、時刻を計時する回路や当該回路を稼動させる電池等からなる。ここで、計時部11は、時刻を計時する計時手段を構成している。
【0019】
表示部12は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)や有機エレクトロルミネッセンス(Electro-Luminescence:EL)ディスプレイ等からなり、表示制御部17から出力されて入力される表示制御信号の内容に応じた表示を行う。
【0020】
データ取得部13は、画像データを取得する。本実施形態において、データ取得部13により取得される画像データ(例えば図5(a)に示す画像データP)の画像領域には、被写体(例えば図5(a)に示す被写体H)に対応するデータ(被写体存在画像)が含まれている。
【0021】
データ取得部13は、静止画像データ及び動画像データを画像データとして取得する。また、データ取得部13は、複数の画像データを取得することができる。
データ取得部13は、例えば、外部機器と所定の通信ケーブル(例えば、USBケーブル等)を介して接続される外部入出力端子13aを備え、外部機器から画像データを取得する。
【0022】
被写体画像抽出部14は、データ取得部13を介して取得された、被写体が存在する画像データから被写体画像を抽出する。
具体的には、被写体画像抽出部14は、画像データの画像領域から被写体領域を切り抜き、切り抜いた被写体領域を被写体画像(例えば図5(b)に示す被写体画像T)とする。ここで、被写体画像抽出部14は、被写体が存在する被写体存在画像から被写体画像を抽出する抽出手段を構成している。
【0023】
画像データの画像領域から被写体領域を切り抜く方法は特に限定されない。
被写体領域を切り抜く方法として、例えば、被写体の輪郭をユーザの入力操作により決定する方法が挙げられる。この場合、例えば、画像表示装置1はタッチパネル等の入力装置を備え、表示部12に表示された画像に含まれる被写体の輪郭を決定するための入力操作を受け付ける。具体的には、タッチパネルが、表示部12の画像表示領域をなす表示画面に直接的若しくは間接的に接触するユーザの指(手)やタッチペン等の接触位置を検出する。タッチパネルは、例えば、表示画面上或いは当該表示画面よりも内側に設けられ、抵抗膜方式、超音波表面弾性波方式、静電容量方式等の各種方式により、表示画面上における接触位置のXY座標を検出する。そして、タッチパネルは、接触位置のXY座標に係る位置信号を被写体画像抽出部14に出力する。被写体画像抽出部14は、タッチパネルから入力されたXY座標に係る位置信号に応じた領域を抽出し、被写体画像とする。
被写体領域を切り抜く他の方法として、例えば、被写体を含む画像と被写体を含まない画像との差分抽出による方法が挙げられる。この場合、データ取得部13は、被写体が存在する画像データ及び当該画像データから差分抽出により被写体を切り抜くための被写体が存在しない画像データの両方を取得する。そして、被写体画像抽出部14が、被写体が存在する画像データ及び被写体が存在しない画像データとの比較結果に基づいてマスクデータを生成し、当該マスクデータを被写体が存在する画像データと合成して被写体画像を抽出する。
【0024】
また、画像データが動画像データである場合、被写体画像抽出部14は、動画像を構成する複数のフレーム画像の一部又は全部を複数の被写体存在画像として、これらの被写体存在画像から被写体画像を複数抽出する(例えば図6に示す被写体画像T1、T2、T3)。
【0025】
被写体画像を抽出する画像データは、ユーザの入力指示に基づいて決定される。例えば、入力部16の上下左右移動キーや決定キー(図示略)に対するユーザの入力操作により選択された画像データから被写体画像を抽出する。
画像データの選択において、ユーザは、一又は複数の画像データを選択することができる。複数の画像データが選択されている場合、被写体画像抽出部14は、複数の画像データのそれぞれから被写体画像を抽出する。
【0026】
記憶部15は、例えば、不揮発性のメモリ等からなり、画像表示装置1に時計表示を行うときの構成部品画像(例えば図8に示す時計枠G1や、識別子画像G2、G3、G4、G5等)のデータ等を記憶する。
【0027】
入力部16は、例えば、画像データの選択、送り操作等を行うための上下左右移動キーや決定キー、表示部12に時計表示を行わせる時計表示キー、表示部12による表示を終了させる表示終了キー等の各種機能キーを備え、ユーザにより操作されたキーの操作信号を表示制御部17に出力するようになっている。
【0028】
表示制御部17は、入力部16に対する入力内容や、データ取得部13を介して取得される画像データに基づいて、被写体画像を用いた時計表示を表示部12に行わせる。
入力部16の時計表示キーに対する入力操作が行われると、表示制御部17は、計時部11により計時された時刻を取得し、取得された時刻をアナログ時計による時刻表示に相当する表示態様で表示する時計表示処理を行う。具体的には、表示制御部17は、少なくとも1の指針に相当する指針表示を所定の角度回動させることによって時刻を表示するための表示制御信号を生成し、表示部12へ出力する。指針表示の例としては、時針表示、分針表示及び秒針表示等が挙げられる。ここで、表示制御部17は、表示部12と協働することにより、計時部11により計時された時刻を、アナログ時計による時刻表示に相当する表示態様で表示する表示手段として機能する。
【0029】
被写体画像抽出部14から被写体画像を入力されると、表示制御部17は、時針表示、分針表示及び秒針表示等の指針表示として被写体画像を表示部12へ表示させる(例えば図8に示す時針表示としての被写体画像Ta、分針表示としての被写体画像Tb及び秒針表示としての被写体画像Tc)。ここで、表示制御部17は、被写体画像抽出部14により抽出された被写体画像を、アナログ時計の少なくとも1の指針に相当する指針表示として選択し、表示部12に表示させる。
【0030】
表示制御部17は、時針表示、分針表示及び秒針表示として表示する被写体画像をそれぞれ決定するにあたり、1つの被写体画像を3つに複製する。そして、表示制御部17は、複製された3つの被写体画像のそれぞれを時針表示、分針表示及び秒針表示として表示する。
また、表示制御部17は、時針表示、分針表示及び秒針表示のそれぞれに割り当てた被写体画像をそれぞれ異なる大きさで表示部12に表示させるためのサイズ変更処理を行う。具体的には、表示制御部17は、図8に示すように、秒針表示としての被写体画像Tcを最も大きくし、時針表示としての被写体画像Taを最も小さくし、分針表示としての被写体画像Tbを秒針表示としての被写体画像と時針表示としての被写体画像との中間の大きさとする。
【0031】
また、表示制御部17は、被写体画像抽出部14により複数の被写体画像が抽出、入力された場合、被写体画像抽出部14により抽出された複数の被写体画像の中で、計時部11により計時された時刻に応じて、異なる被写体画像を指針表示として表示部12に表示させる。具体的には、表示制御部17は、所定期間内にて、所定の単位時間ごとに指針表示としての被写体画像(例えば秒針表示等)を異ならせて表示手段に表示させる表示部12に表示させる。
【0032】
例えば、動画像データに基づいて複数(例えば3)の被写体画像(例えば図6に示す被写体画像T1、T2、T3)が被写体画像抽出部14に抽出されている場合、表示制御部17は、抽出された複数の被写体画像の数(例えば3)に応じた所定期間(例えば3秒間)の毎秒と、当該複数の被写体画像のそれぞれとを対応付ける。そして、表示制御部17は、当該対応付けに基づいて、所定の単位時間(例えば1秒)ごとに異なる被写体画像を秒針表示として表示部12に表示させる。
【0033】
本実施形態では、指針表示としての被写体画像をその1秒前に表示されていた指針表示としての被写体画像と異ならせるのは、秒針表示のみである。時針表示及び分針表示の被写体画像は、複数の被写体画像のうち1つの被写体画像に固定される。秒針表示として表示される被写体画像の画像領域の大きさは、前述のサイズ変更処理において秒針表示としての被写体画像の大きさに統一されるよう処理しても良い。
【0034】
入力部16の表示終了キーに対する入力操作が行われると、表示制御部17は、表示部12による指針表示を終了させて、時計表示処理を終了させる。
【0035】
CPU18は、画像表示装置1の各部を制御するものである。具体的には、CPU10は、画像表示装置1の各種処理プログラム(図示略)に従って各種の制御動作を行うものである。
【0036】
次に、画像表示装置1による時計表示処理について、図2及至図4を参照して説明する。
画像表示装置1のCPU18は、入力部16の時計表示キーに対する入力操作が行われるまで待機する(ステップS1;NO)。時計表示キーに対する入力操作が行われると(ステップS1;YES)、CPU18は、指針表示に用いる被写体画像を抽出する元となる画像データの選択をユーザに行わせるための選択画面表示を表示部12に行わせる(ステップS2)。
【0037】
ステップS2の処理後、CPU18は、ユーザにより画像データが選択されるまで待機する(ステップS3;NO)。ユーザにより画像データが選択されると(ステップS3;YES)、CPU18は、選択された画像データを取得して被写体画像抽出部14に入力する。被写体画像抽出部14は入力された画像データから被写体画像を抽出し(図5(a)、(b)及び図6を参照)、表示制御部17へ出力する(ステップS4)。
【0038】
ここで、被写体画像抽出部14による被写体画像の抽出について、図を用いて例示する。
まず、静止画像の画像データから被写体画像を抽出する場合について、図5(a)、(b)を用いて説明する。図5(a)は、被写体が存在する画像データの描画内容の一例を示す図である。図5(b)は、図5(a)に示す画像データに基づいて抽出された被写体画像の一例を示す図である。
【0039】
次に、動画像のフレーム画像から被写体画像を抽出する場合について、図6を用いて説明する。図6は、動画像のフレーム画像から被写体画像を抽出する一例を示す図である。
図6に示す例では、秒間20フレームの動画像データに含まれ、毎秒の1フレーム目となるフレーム画像(図6に示すフレーム画像F1、F2、F3)から、被写体(図6に示す被写体H1、H2、H3)を含む被写体領域を切り抜いて被写体画像(図6に示す被写体画像T1、T2、T3)を抽出する例を示している。動画像のフレーム画像から被写体画像を抽出する処理内容は、当該例示に限られるものではなく、被写体画像抽出部14は予め定められた切り抜き条件に基づいて動画像データから被写体画像を切り抜くことができる。切り抜き条件は任意に決定することができる。
【0040】
ステップS4の処理後、表示制御部17は、指針表示処理を行う(ステップS5)。
指針表示処理について、図3及び図4を用いて説明する。
表示制御部17は、ステップS4において入力された1又は複数の被写体画像のうち1つの被写体画像を3つに複製する(ステップS11)。そして、表示制御部17は、複製された3つの被写体画像のそれぞれを、時針表示、分針表示及び秒針表示としてそれぞれ異なる大きさで表示部12に表示させるためのサイズ変更処理を行う(ステップS12)。
【0041】
また、表示制御部17は、ステップS4において被写体画像抽出部14により抽出、入力された被写体画像が、複数の被写体画像であるか否か判定する(ステップS13)。例えば、ステップS4において動画を構成する各フレーム画像から被写体画像が抽出された場合は、入力された被写体画像が複数の被写体画像であると判断する。ステップS4において被写体画像抽出部14により抽出、入力された被写体画像が複数であると判定された場合(ステップS13;YES)、表示制御部17は、被写体画像の数に応じて、所定期間と複数の被写体画像のそれぞれとを対応付ける(ステップS14)。つまり、各被写体画像について、表示させる期間(時間)を対応付ける。
【0042】
ステップS14の処理後又はステップS13の判定において被写体画像抽出部14により抽出、入力された被写体画像が複数でないと判定された場合(ステップS13;NO)、表示制御部17は、記憶部15から構成部品画像(例えば図8に示す時計枠G1や、識別子画像G2、G3、G4、G5等)を取得して表示部12に表示させる(ステップS15)。また、表示制御部17は、計時部11から現在時刻を取得する(ステップS16)。
【0043】
次に、表示制御部17は、ステップS14の処理により複数の被写体画像の数に応じた所定期間と複数の被写体画像のそれぞれとの対応付けがなされているか否か判定する(ステップS17)。ステップS14の処理により複数の被写体画像の数に応じた所定期間と複数の被写体画像のそれぞれとの対応付けがなされている場合(ステップS17;YES)、表示制御部17は、ステップS16で得られた現在時刻に対応する被写体画像を秒針表示とする(ステップS18)。
【0044】
ステップS18の処理により、所定の単位時間ごとに異なる被写体画像が秒針表示として表示部12に表示される。
図7は、毎秒、異なる被写体画像を秒針表示とする一例を示す図である。図7(a)は、図6に示す被写体画像T1を秒針として表示する一例を示す図である。図7(b)は、秒針表示として図6に示す被写体画像T2を被写体画像T1の一秒後に表示した一例を示す図である。図7(c)は、秒針表示として図6に示す被写体画像T3を被写体画像T2の1秒後に表示した一例を示す図である。図7(d)は、被写体画像T3を表示して一秒後に被写体画像T1を秒針表示とする一例を示す図である。
例えば、図6に示すように、抽出された複数の被写体画像の数が3である場合、表示制御部17は、図7(a)、図7(b)、図7(c)に示すように、3秒間、3つの被写体画像T1、T2、T3を順次、秒針表示として毎秒切り替えて表示させる。そして、3つの被写体画像の表示が一巡した後の4秒目に、表示制御部17は、図7(d)に示すように、最初の1秒目に秒針表示として表示した被写体画像T1を秒針表示とし、以後3秒間の表示切替ループを繰り返す。
【0045】
一方、ステップS17の判定において、ステップS14の処理により複数の被写体画像の数に応じた所定期間と複数の被写体画像のそれぞれとの対応付けがなされていない場合(ステップS17;NO)、表示制御部17は、ステップS12の処理で秒針表示としてサイズ変更処理を施された被写体画像を秒針表示とする(ステップS19)(図8に示す秒針表示としての被写体画像Tcを参照)。
【0046】
ステップS18又はステップS19の処理後、表示制御部17は、ステップS18又はステップS19の処理によって秒針表示とされた被写体画像ならびにステップS12において時針表示とされた被写体画像及び分針表示とされた被写体画像をそれぞれ、ステップS16で得られた現在時刻に対応する回動角度で表示部12に表示させる(ステップS20)。
【0047】
ステップS20の処理により、被写体画像を指針表示とするアナログ時計表示が表示部12に表示される。
図8は、被写体画像を指針表示とするアナログ時計表示の一例を示す図である。
図8に示す例では、時針表示としての被写体画像Ta、分針表示としての被写体画像Tb及び秒針表示としての被写体画像Tcの各々が表示されている。時針表示としての被写体画像Ta、分針表示としての被写体画像Tb及び秒針針表示としての被写体画像Tcは、図5(b)に示す被写体画像Tに基づく。
【0048】
ステップS20の処理後、表示制御部17は、入力部16の表示終了キーに対する入力操作が行われたか否かチェックする(ステップS21)。入力部16の表示終了キーに対する入力操作が行われると、表示制御部17は、指針表示処理を終了する。指針表示処理の終了により、画像表示装置1による時計表示処理が終了する。
ステップS21の判定において、入力部16の表示終了キーに対する入力操作が行われていない場合(ステップS21;NO)、ステップS16の処理に戻る。
【0049】
以上のように、本実施形態の画像表示装置1によれば、計時部11により計時された時刻を、アナログ時計の少なくとも1つの指針に相当する指針表示を所定の角度回動させることによって表示部12が表示する。ここで、データ取得部13が、被写体が存在する画像データを取得し、被写体画像抽出部14が、画像データから被写体画像を抽出する。そして、表示制御部17が、被写体画像を、時針表示、分針表示及び秒針表示として表示部12に表示させる。
これによって、アナログ時計の指針表示の回動角度によって時刻を表示するにあたり、被写体画像を指針表示とすることにより、被写体画像を用いて時計表示を行うことができ、実用的な表示を行うことができ、かつ、指針表示として被写体画像が用いられることで、興趣性の高い表示を行うことができる。
【0050】
また、データ取得部13が画像データを複数取得し、被写体画像抽出部14が、複数の画像データのそれぞれから被写体画像を抽出する。そして、表示制御部17が、複数の被写体画像の中で、計時部11により計時された時刻に応じて、指針表示としての被写体画像を異ならせて表示部12に表示させる。
これによって、時刻に応じて、指針表示としての被写体画像が異なるものとなるので、時間の遷移に伴って移り変わる指針表示に一層の面白みを付加することができ、当該指針表示としての被写体画像の遷移をユーザが視認することにより興趣性の向上を図ることができる。また、時刻に応じて指針表示としての被写体画像が異なる被写体画像となることで、指針表示の被写体画像の変化により時刻の経過のユーザによる視認性を向上させて、時刻の経過の把握を容易なものとすることができる。
【0051】
また、表示制御部17が、所定の単位時間ごとに、指針表示としての被写体画像を異ならせて表示部12に表示させる。
これによって、所定の単位時間ごとに、指針表示としての被写体画像が異なるものとなるので、ユーザは、時間の遷移に伴って移り変わる指針表示としての被写体画像の遷移を見て楽しむことができ、時計表示に一層の面白みを付加することができる。また、秒針に相当する被写体画像が毎秒異なる被写体画像となることで、ユーザは、指針表示の被写体画像の変化により、時刻の経過を視認することができる。つまり、時刻(秒)の経過の視認性が大幅に向上する。
また、被写体画像抽出部14は、画像データが動画像である場合、動画像を構成する複数のフレーム画像に基づいて被写体画像を複数抽出する。
これによって、動画像からも被写体画像を抽出することができる。
また、時刻に応じて、指針表示としての被写体画像を異ならせる場合において、動画像のフレーム画像から抽出された複数の被写体画像を用いることによって、動画像における時系列に沿った被写体の変遷を指針表示に反映させることができる。これによって、時間の遷移に伴って移り変わる指針表示に一層の面白みを付加することができ、当該指針表示としての被写体画像の遷移をユーザが視認することにより興趣性の向上を図ることができる。また、時刻に応じて指針表示としての被写体画像が異なる被写体画像となることで、指針表示の被写体画像の変化により時刻の経過のユーザによる視認性を向上させて、時刻の経過の把握を容易なものとすることができる。
【0052】
なお、上記各実施形態に例示したものは本発明の画像処理装置の一例であり、これに限られるものではない。本発明は、上記各実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
【0053】
<変形例>
例えば、表示制御部17が、指針表示の回動範囲により規定される所定の時間帯ごとに、時針表示としての被写体画像、分針表示としての被写体画像及び秒針表示としての被写体画像を異ならせて表示部12に表示させるようにしてもよい。所定の時間帯は、任意に設定することができる。
【0054】
即ち、例えば、図9に示すように、0時から4時まで、4時から8時まで、8時から12時までのように、時針表示の回動範囲により規定される時間帯ごとに指針表示としての被写体画像を異ならせる設定とした場合、表示制御部17は、図10(a)〜(c)に示すように、各時間帯において指針表示とする被写体画像を異ならせる。図10(a)に示す時計表示は、0時から4時までの時間帯において図6に示す被写体画像T1を指針表示としている一例である。図10(b)に示す時計表示は、4時から8時までの時間帯において図6に示す被写体画像T2を指針表示としている一例である。図10(c)に示す時計表示は、8時から12時までの時間帯において図6に示す被写体画像T3を指針表示としている一例である。
ここで、例えば「0時から4時まで」とは、時刻を「時:分:秒」の形式で表した場合、0:00:00〜3:59:59を示す。同様に、「4時から8時まで」は4:00:00〜7:59:59を示し、「8時から12時まで」は8:00:00〜11:59:59を示す。図9に示す例では、0時から12時までの間の所定の時間帯の一例を示しているが、12時から24時(0時)についても同様に設定することができる。
【0055】
各時間帯に対応する被写体画像の元となる画像データは、ユーザにより個別に指定されるようにしてもよいし、所定の条件に基づいて自動的に選択するようにしてもよい。
また、指針表示の回動範囲により規定される所定の時間帯は、時針表示の回動範囲により規定される時間帯に限らず、他の指針表示(例えば分針表示や秒針表示等)の回動範囲により規定される時間帯でもよい。また、秒針表示の回動範囲により規定される時間帯にごとに秒針表示としての被写体画像を異ならせ、分針表示の回動範囲により規定される時間帯ごとに分針表示としての被写体画像を異ならせ、時針表示の回動範囲により規定される時間帯ごとに時針表示としての被写体画像を異ならせる等、各指針表示の回動範囲により規定される所定の時間帯と被写体画像を異ならせる指針表示との関係を個別に設定してもよい。
【0056】
指針表示の回動範囲により規定される所定の時間帯に応じて、指針表示としての被写体画像が異なるものとすることで、時間の遷移に伴って移り変わる指針表示に一層の面白みを付加することができ、当該指針表示としての被写体画像の遷移をユーザが視認することにより興趣性の向上を図ることができる。また、時刻に応じて指針表示としての被写体画像が異なる被写体画像となることで、指針表示の被写体画像の変化により時刻の経過のユーザによる視認性を向上させて、時刻の経過の把握を容易なものとすることができる。
【0057】
また、被写体画像抽出部14が、それぞれ画像領域の大きさが異なる3つ被写体画像を抽出し、表示制御部17が、3つ以上の被写体画像のそれぞれの画像領域の大きさに基づいて、時針表示、分針表示及び秒針表示の各々として表示する被写体画像をそれぞれ決定し、この決定結果に基づいて、被写体画像を時針表示、分針表示及び秒針表示の各々として表示部12に表示させるようにしてもよい。被写体画像の画像領域の大きさとは、被写体画像を表示した場合の表示サイズ(見かけ上の表示の大きさ)である。
【0058】
例えば、描画内容に3つの被写体(例えば図11(a)に示す被写体H4、H5、H6)を含む1の画像データQからそれぞれの被写体に対応する被写体領域を切り抜いて3つの被写体画像を抽出する。図11(b)に示す例では、被写体画像抽出部14は、それぞれ画像領域の大きさが異なる3つの被写体画像T4、T5、T6を抽出している。
【0059】
そして、表示制御部17は、3つの被写体画像のそれぞれの画像領域の大きさに基づいて、時針表示、分針表示及び秒針表示として表示する被写体画像をそれぞれ決定する。例えば、図11(b)に示す3つの被写体画像T4、T5、T6の場合、表示制御部17は、3つの被写体画像の中で最も大きい画像領域を有する被写体画像T4を秒針表示として決定する。また、表示制御部17は、3つの被写体画像の中で最も小さい画像領域を有する被写体画像T6を時針表示として決定する。そして、表示制御部17は、秒針表示と時針表示の中間の大きさの画像領域を有する被写体画像T5を分針表示として決定する。表示制御部17は、図12に示すように、この決定結果に基づいて、被写体画像を時針表示、分針表示及び秒針表示として表示部12に表示させる。
上記の被写体画像の画像領域の大小と秒針表示、分針表示及び時針表示との対応関係は一例であり、当該対応関係は任意に定めることができる。
また、被写体画像抽出部14により4つ以上の被写体画像が抽出された場合、表示制御部17は、4つ以上の被写体画像のうち、所定の選択基準によって選択された3つの被写体画像を時針表示、分針表示及び秒針表示として表示する被写体画像としてそれぞれ決定する。
【0060】
以上、時針表示、分針表示及び秒針表示として表示する被写体画像の画像領域の大きさがそれぞれ異なるものとすることで、ユーザは、被写体画像の見た目の大きさにより時針表示、分針表示及び秒針表示を見分けることができる。これによって、時計表示によって示される時刻の視認性が大幅に向上する。
また、画像領域の大きさの異なる被写体画像を時針表示、分針表示及び秒針表示とすることにより、指針表示に一層の面白みを付加することができ、当該指針表示としての被写体画像の遷移をユーザが視認することにより興趣性の向上を図ることができる。
【0061】
なお、上記各実施形態のデータ取得部13は、外部機器と所定の通信ケーブル(例えば、USBケーブル等)を介して接続される外部入出力端子13aを備え、外部機器から画像データを取得しているが、他の構成により画像データを取得してもよい。例えば、ハードディスクドライブやメモリカード等の外部記憶装置から画像データを読み出して取得するようにしてもよいし、ネットワーク接続を介して画像データを取得するようにしてもよい。取得した画像データを、画像表示装置1等の画像処理装置が備える記憶部(例えば記憶部15)に記憶させるようにしてもよい。
【0062】
また、上記各実施形態の被写体画像抽出部14は、画像データから被写体領域を切り抜いて被写体画像を抽出しているが、他の方法により被写体画像を抽出してもよい。例えば、データ取得部13により取得された画像データの描画内容が被写体のみであるか否かを被写体画像抽出部14が判定し、被写体のみである場合には画像データをそのまま被写体画像とし、被写体のみでない場合には被写体を切り抜くようにしてもよい。
【0063】
また、上記各実施形態の記憶部15は、不揮発性のメモリを備えているが、他の記憶装置、例えばハードディスクドライブや、CD−ROM等の光ディスク、ROMチップその他の記憶装置を用いてもよい。また、上記実施形態において図示する背景画像や時計パーツ画像はあくまで一例であり、任意の画像を用いることができる。背景画像や時計パーツ画像は、省略することもできる。
【0064】
また、上記各実施形態の指針表示は一例であり、実施形態の記載内容に限らない。指針表示とは、必ずしも指針自体の軸を含まず、時刻(例えば時、分、秒等)を指し示す何らかの指標を表示する全ての表示内容を含みうるものであり、指標と時刻表示の相対的な角度関係に基づいて時刻を表示する態様を含む。例えば、所定の位置に固定された指標に対して時刻表示のための文字盤等の角度が相対的に変わることで時刻が表示される場合等が挙げられる。
また、時針表示、分針表示及び秒針表示のうち、一部の構成を省略することができる。その一例として、時針表示及び分針表示のみで時刻を表示する例が挙げられる。
【0065】
また、上記各実施形態の図示例では、時針表示、分針表示及び秒針表示のそれぞれの回動軸の位置を同一としているが、時針表示、分針表示及び秒針表示の一部又はそれぞれの回動軸の位置を別として時刻を表示するようにしてもよい。
また、上記各実施形態の時計表示は、12時間単位で区切られた時刻を表示するアナログ時計の形式をとっているが、これに限らない。他の時間単位(例えば24時間単位等)の時刻を表示するようにしてもよい。
また、時針表示、分針表示又は秒針表示以外の指針表示を用いてもよい。例えば、十分の一秒を示すための指針表示等が挙げられる。
【0066】
また、上記各実施形態において、計時部11により計時された時刻に応じて被写体画像を異ならせる対象としている指針表示の種類は一例であり、他の指針表示の被写体画像を異ならせてもよい。
例えば、上記実施形態では、毎秒異ならせる被写体画像を秒針表示としているが、秒針に限らなくてもよい。時針表示、分針表示及び秒針表示の一部又は全部でもよい。
また、変形例では、所定の時間帯ごとに異ならせる被写体画像を、時針表示、分針表示及び秒針表示としているが、時針表示、分針表示及び秒針表示の一部でもよい。
【0067】
また、上記実施形態では、指針表示を異ならせる被写体画像の抽出元として、動画像データから切り出された被写体画像を用いているが、静止画から抽出された複数の被写体画像でもよい。
また、3つ以上の被写体画像を抽出する例として、1つの静止画の画像データから3つの被写体画像を抽出しているが、複数の画像データや1つの動画像から3つ以上の被写体画像を抽出してもよい。
【0068】
また、上記実施形態のフローチャートにより示される処理順序は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、入力部16の時計表示キーが操作された後に画像データの選択を行う順序としているが、時計表示キーの操作と画像データの選択の順序はこれに限らない。その一例として、画像表示装置1の表示部12に画像データが表示された状態で時計表示キーを操作すると、その画像データから抽出された被写体画像を用いた時計表示を行う場合等が挙げられる。
【0069】
加えて、上記実施形態にあっては、計時手段、抽出手段、表示手段、としての機能を、CPU18の制御下にて、計時部11、表示部12、被写体画像抽出部14、表示制御部17が駆動することにより実現される構成としたが、これに限られるものではなく、CPU18によって所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としても良い。
即ち、プログラムを記憶するプログラムメモリ(図示略)に、計時処理ルーチン、抽出処理ルーチン、表示処理ルーチン、を含むプログラムを記憶しておく。そして、計時処理ルーチンによりCPU18を、時刻を計時する計時手段として機能させるようにしても良い。また、抽出処理ルーチンによりCPU18を、被写体が存在する被写体存在画像から被写体画像を抽出する抽出手段として機能させるようにしても良い。また、表示処理ルーチンによりCPU18を、計時処理ルーチンによって計時された時刻に対応した、抽出処理ルーチンにより抽出された被写体画像を指針として用いたアナログ時計を表示する表示手段として機能させるようにしても良い。
【符号の説明】
【0070】
1 フォトフレーム
2 デジタルカメラ
11 計時部
12 表示部
13 データ取得部
14 被写体画像抽出部
15 記憶部
16 入力部
17 表示制御部
18 CPU


【特許請求の範囲】
【請求項1】
時刻を計時する計時手段と、
被写体が存在する被写体存在画像から被写体画像を抽出する抽出手段と、
前記計時手段によって計時された時刻に対応した、前記抽出手段により抽出された被写体画像を指針として用いたアナログ時計を表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記少なくとも1の指針に相当する指針表示としての前記被写体画像を所定の角度回動させることによって時刻を表示することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記抽出手段は、複数の前記被写体存在画像のそれぞれから前記被写体画像を抽出し、
前記表示手段は、前記計時手段により計時された時刻に応じて、前記抽出手段により抽出された複数の前記被写体画像の中から前記指針表示とすべき画像を選択して表示することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記表示手段は、所定期間内にて、所定の単位時間ごとに異なる前記被写体画像を前記指針表示として表示することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記抽出手段は、動画像を構成する複数のフレーム画像を前記複数の前記被写体存在画像として、これらの被写体存在画像のそれぞれから前記被写体画像を抽出し、
前記表示手段は、前記抽出手段により抽出された前記複数の前記被写体画像の中から、前記所定の単位時間ごとに異なる画像を前記指針表示とすべき画像として選択して表示することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記表示手段は、前記指針表示の回動範囲により規定される所定の時間帯ごとに、前記抽出手段により抽出された複数の前記被写体画像の中から前記指針表示とすべき画像を選択して表示することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記表示手段は、前記指針表示として、時針、分針及び秒針の各々に相当する時針表示、分針表示及び秒針表示の各々を表示し、
前記抽出手段は、少なくとも1の前記被写体存在画像から画像領域の大きさが互いに異なる3つ以上の前記被写体画像を抽出し、
前記抽出手段により抽出された前記3つ以上の被写体画像のそれぞれの画像領域の大きさに基づいて、前記時針表示、前記分針表示及び前記秒針表示の各々として表示する前記被写体画像をそれぞれ決定する決定手段を更に備え、
前記表示手段は、この決定手段により前記時針表示、前記分針表示及び前記秒針表示の各々として決定された前記被写体画像を表示することを特徴とする請求項2〜6の何れか一項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
画像処理装置のコンピュータを、
時刻を計時する計時手段、
被写体が存在する被写体存在画像から被写体画像を抽出する抽出手段、
前記計時手段によって計時された時刻に対応した、前記抽出手段により抽出された被写体画像を指針として用いたアナログ時計を表示部に表示させる表示手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−257323(P2011−257323A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−133497(P2010−133497)
【出願日】平成22年6月11日(2010.6.11)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】