説明

画像処理装置

【課題】視聴者による意図的な操作を経ることなく、2D−3D変換の有効化/無効化を適切に制御する2D−3D変換機能を有する画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像データに付加されているデータを基に、画像データの再生操作制限を表す再生操作制限信号を生成する再生操作制限信号生成部15と、画像データを擬似3D画像に変換する2D−3D変換器15とを備える。2D−3D変換器15は、再生操作制限信号を基に、画像データを2D画像から擬似3D画像に変換する動作の有効化と無効化を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2D画像を疑似3D画像に変換する機能を有する画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
非立体(2D)画像を疑似立体(3D)画像に変換する機能(2D−3D変換機能)を有する画像処理装置として、特許文献1に記載の疑似立体画像生成装置が知られている。
【0003】
また、特許文献1に記載の疑似立体画像生成装置に関して、公知となっている適用事例としては、業務用3Dイメージプロセッサ「IF−2D3D1」(日本ビクター株式会社)が知られている。
【0004】
これら上記の疑似立体画像生成装置を用いることにより、あらゆる2D画像信号を擬似3D画像に加工し、表示装置に表示することが可能である。
【0005】
画像信号のコンテンツソースとしては、テレビ放送やインターネットなどで配信されるものや、DVDなどの記録媒体で供給されるものなどが考えられるが、上記疑似立体画像生成装置は、それらのいずれの画像信号にも適応可能な装置である。
【0006】
しかしながら、コンテンツの種別によっては、社会の一般通念上、擬似3D画像への変換がふさわしくないケースもある。その一例を以下に挙げる。
【0007】
DVDなどのパッケージメディアでは、多くはその冒頭部分に、コンテンツホルダーのタイトルロゴ、及び著作権保護の注意喚起メッセージなどが収録されている。これは、コンテンツの視聴者に注意喚起メッセージなどの画像を提示することにより、コンテンツの所有権を主張したり、違法コピーなどの著作権侵害行為を抑止することを目的としている。しかしながら、このような注意喚起メッセージなどの画像を擬似3D画像に変換し、表示装置に表示した場合、表示画像は右目用の画像と左目用の画像が重畳されたものとなる。この場合、例えば、表示装置が立体視機能を有しないものであったり、あるいは、表示装置が立体視機能を有する場合であっても、視聴者自身が立体視を可能にするための装置、例えば立体視メガネなどを装着せずにコンテンツを視聴した場合は、視聴される画像は右目用画像と左目用画像が重なった2重画像となり、正常な視聴が困難な画像となる。このため、2D−3D変換機能は、コンテンツホルダーの意図するところである、コンテンツの所有権主張や、違法コピーなどの著作権侵害行為の注意喚起を正常に表示することを阻害することとなる。
【0008】
この場合は、2D−3D変換機能をユーザー操作により無効にし、オリジナルの画像である2D表示状態で視聴することが、コンテンツホルダーの意図を叶える上で必要となる。しかし、2D−3D変換の有効化/無効化を視聴者自身の操作に委ねることは、前述のコンテンツホルダーからのメッセージの視聴を視聴者の意図により回避することが可能となることを意味する。すなわち、視聴者が視聴者自身の意思により意図的に2D−3D変換を有効状態にすることによって、コンテンツホルダーからのメッセージの視聴を行わないことが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2009−44722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明は、視聴者による意図的な操作を経ることなく、2D−3D変換の有効化/無効化を適切に制御するための画像処理装置を提供することにより、コンテンツホルダーからのメッセージを、コンテンツホルダーの意図どおりに、視聴者に対して確実に提示することを目的とする。
【0011】
DVDなどのパッケージメディアコンテンツには、字幕情報が付加されていることが多い。しかしながら、前述のコンテンツホルダーのタイトルロゴ、及び著作権保護の注意喚起メッセージなどが収録されている部分では、字幕情報は付加されていない。その理由は、コンテンツ画面に字幕を重畳して表示した場合、コンテンツホルダーがユーザーに対して提示したい画面を覆い隠すことになるため、ユーザーがコンテンツホルダーからのメッセージを正常に視聴できなくなるからであり、コンテンツホルダーがそれを望まないからである。
【0012】
また、一般に、DVDなどのパッケージメディアと、それを再生しコンテンツを視聴するための再生機においては、その再生プロセスにおいて、コンテンツ視聴者の意思や自発的操作にかかわらず、コンテンツホルダーの意図どおりの再生が行われるように制御する仕組みが備わっている。この仕組みを利用し、前述のコンテンツホルダーのタイトルロゴ、及び著作権保護の注意喚起メッセージなどが収録されている部分では、早送り再生、スキップ再生、チャプター送り、などのユーザー操作を不可能にすることにより、視聴者に対して、コンテンツホルダーの希望する時間だけ、所定のメッセージが表示されるようになっている。この制御機能は、DVD規格などで規定されており、DVD再生装置の製造者には、この規格に則った仕様で製品を製造することが義務付けられているため、この装置を使用してコンテンツを視聴する視聴者は、コンテンツホルダーからのメッセージを必然的に視聴するようになっている。
【0013】
この、パッケージメディア再生操作の制限機能は、例えばDVD規格における、ナビゲーションコマンドの規定によって実現されている。ナビゲーションコマンドの規定では、DVD再生機器は、ディスクコンテンツデータの再生に際して、コンテンツデータに付随して格納されているナビゲーションデータを監視し、その規定に従ってユーザーによる再生操作を制限する。この操作制限は、コンテンツのシーンに応じて制御が可能であるため、コンテンツホルダーの意図するシーンにのみ、限定的に、ユーザーによる再生操作制限を行うことが可能となっている。
【0014】
字幕は画像コンテンツに含まれる付加情報で、ユーザーがそれを視聴するために実装されているものであり、それ以外の用途への適用を想定されているものではない。
【0015】
また、上記に述べたように、ナビゲーションコマンドは、ユーザーの再生操作に制限をかけるために規定されたものであり、その他の用途への適応は想定されておらず、適用実績もない。
【0016】
本発明では、DVD再生信号などの画像データに含まれる、本来ユーザーの再生操作を制限するために存在するナビゲーションコマンド情報の中の再生操作制限を表す信号である再生操作制限信号や、単なるコンテンツの付加情報である字幕の有無を表す字幕情報信号に基づいて、本来想定されているのとは異なる用途である、2D−3D変換機能の有効化/無効化の制御に適用することを目的とする。
【0017】
すなわち、2D−3D変換機能の有効化/無効化の制御に対し、ナビゲーションコマンド情報や字幕の有無の情報を利用することにより、視聴者による意図的な操作を経ることなく、2D−3D変換の有効化/無効化を自動で切り替え、視聴者に対して、コンテンツホルダーからのメッセージを、擬似3D化による画像の乱れなしに、適切に提示することを可能にする画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記の課題を解決するために、本発明の第1の技術的側面に係る画像処理装置は、画像データに付加されているデータを基に、画像データの再生操作制限を表す再生操作制限信号を生成する再生操作制限信号生成部(15)と、画像データを擬似3D画像に変換する2D−3D変換器(15)とを備える。2D−3D変換器(15)は、再生操作制限信号を基に、画像データを2D画像から擬似3D画像に変換する動作の有効化と無効化を制御する。
【0019】
本発明の第1の技術的側面に係る画像処理装置は、前記画像データに付加されているデータを基に、字幕の有無を表す字幕情報信号を生成する字幕情報信号生成部(15)を更に備えてもよい。この場合、2D−3D変換器は、再生操作制限信号に加え、字幕情報信号を基に、画像データを2D画像から擬似3D画像に変換する動作の有効化と無効化を制御する。
【発明の効果】
【0020】
DVD再生信号などの画像データに含まれる、ナビゲーションコマンド情報の中の再生操作制限を表す信号である再生操作制限信号や字幕の有無を表す字幕情報信号に基づいて、2D−3D変換機能の有効化/無効化の制御を行うことにより、ユーザーの操作を経ることなく、コンテンツホルダーの意図どおりに、2D−3D変換の有効化/無効化の制御を自動で行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、本発明の各実施例に係る画像処理装置において用いられる基本的な構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、実施例1に係る画像処理装置であって、本発明の画像処理装置をDVD再生装置に適用した場合の例を示すブロック構成図である。
【図3】図3は、実施例1に係る画像処理装置の動作を説明する図である。
【図4】図4は、実施例2に係る画像処理装置であって、本発明の画像処理装置をDVD再生装置に適用した場合の例を示すブロック構成図である。
【図5】図5は、実施例3に係る画像処理装置であって、DVD再生装置と2D−3D変換装置が分離したシステムに本発明の画像処理装置を適用した場合の例を示すブロック構成図である。
【図6】図6は、実施例4に係る画像処理装置であって、DVD再生装置と2D−3D変換装置が分離したシステムに本発明の画像処理装置を適用した場合の例を示すブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施例において、先行して説明した実施例の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
【0023】
まず、図1に示すような、DVDの再生信号に含まれる字幕情報とナビゲーションコマンド情報とを読み取る機能と、DVD再生画像を擬似3D画像に変換する機能とを有する装置を用いることを想定する。
【0024】
DVDの再生信号11は、DVDの再生信号11に含まれる字幕情報とナビゲーションコマンド情報とを読み取る機能を持つ復号器12に入力される。すると、復号器12は、入力されたDVDの再生信号11に基づき、字幕の有無を示す字幕情報信号18とナビゲーションコマンド情報の中の再生操作制限を表す信号である再生操作制限信号13を生成し出力する。すなわち、復号器12は、再生操作制限信号生成部および字幕情報信号生成部として機能する。DVDの再生信号11を何らかの手段により復号化して得られた画像信号14は、2D−3D変換器15に入力される。すると、2D−3D変換器15は、左の擬似立体画像信号16と右の擬似立体画像信号17とを生成し出力する。このとき、字幕情報信号18と再生操作制限信号13とが2D−3D変換器15に入力され、字幕情報信号18と再生操作制限信号13との少なくとも一方が2D−3D変換機能の有効化/無効化を切り替える制御を行うのに用いられる。
【実施例1】
【0025】
実施例1に係る画像処理装置では、図2に示すように、DVD再生機能とDVDの再生画像を擬似3D画像に変換する機能とを有したDVD再生装置20に適用する。
【0026】
再生されるDVDには、画像信号14が符号化されて記録されている。DVD信号読み取り装置21から出力されたDVDの再生信号11は、復号器12に入力され、画像信号14に復号されて出力される。出力された画像信号14は、非立体(2D)画像を疑似立体(3D)画像に変換する2D−3D変換器15に入力される。すると、2D−3D変換器15は、左の擬似立体画像信号16と右の擬似立体画像信号17とを生成し出力する。2つの擬似立体画像信号16、17は、3D表示変換器28に入力され、立体表示装置30に伝送するための信号フォーマットである3D画像フォーマット信号29に変換され、DVD再生装置20から出力される。出力された3D画像フォーマット信号29は、立体表示装置30に入力され、立体視表示される。立体表示装置30を視聴する視聴者31は、この立体表示装置30にあわせた視聴方法、例えば立体メガネをかける、などの方法をとることにより、DVDに記録されている2D画像信号を、擬似3D画像で視聴することができる。また、復号器12から、字幕の有無を表す字幕情報信号18と、ナビゲーションコマンド情報の中の再生操作制限を表す信号である、再生操作制限信号13が出力される。この信号は、2D−3D変換器15に入力される。また、2D−3D制御信号33は、ユーザー操作により2D−3D変換の有効化/無効化を制御する信号である。2D−3D変換器15で行われる2D−3D変換動作は、字幕情報信号18と、再生操作制限信号13と、2D−3D制御信号33に基づいた論理演算により、有効化/無効化が制御される。字幕情報信号18が字幕無しの状態で、かつ、再生操作制限信号13が再生制限ありの状態のときは、2D−3D制御信号33で2D−3D変換動作の有効化を行っても、2D−3D変換動作有効にはならず無効化に固定され、字幕情報信号18が字幕あり、または、再生操作制限信号13が再生制限なしの状態のときにのみ、2D−3D制御信号33によって2D−3D変換動作の有効化/無効化を切り替えることができるように構成されている。
【0027】
この装置における、2D−3D変換の有効化/無効化の制御方法を図3に示す。図3の1段目はDVD再生信号を表し、コンテンツホルダーがユーザー再生操作制限を意図しない部分と、コンテンツホルダーからのメッセージであってユーザー再生操作制限を意図する部分とを示す。図3の2段目は、DVD再生信号に付随する字幕情報の有無を表す信号であり、実線部分は字幕無し、破線部分は字幕ありを表す。図3の3段目は、DVD再生信号に付随するナビゲーションコマンド情報の中の、再生操作制限を表す信号であり、実線部分は再生制限無し、破線部分は再生制限ありを表す。図3の4段目は、ユーザー操作により2D−3D変換の有効化/無効化を制御する信号であり、ロー(L)レベルの期間は2D−3D変換の無効化を指示している期間を表し、ハイ(H)レベルの期間は2D−3D変換の有効化を指示している期間を表す。図3の5段目は、2D−3D変換機の有効化/無効化期間を表し、2D−3D変換機の有効期間と、2D−3D変換機の無効期間とを表す。図3に示すとおり、コンテンツホルダーがユーザー再生操作制限を意図する、コンテンツホルダーからのメッセージ部分においては、ユーザーが2D−3D変換機の有効化を指示したとしても、2D−3D変換の無効化がなされるように自動で制御される。
【実施例2】
【0028】
実施例1のDVD再生装置20では、図2に示したように、復号器12から字幕情報信号18と再生操作制限信号13が出力され、2D−3D変換器15において2D−3D制御信号33との論理演算が行われる例を示した。しかし、例えば、この論理演算を復号器12の内部で行い、その結果である2D−3D変換の制御を切り替える信号のみを2D−3D変換器15に入力するようにしてもよい。
【0029】
実施例2のDVD生成装置20aでは、図4に示すように、2D−3D制御信号33は復号器12に直接入力され、復号器12の内部で検出される字幕の有無を表す字幕情報信号と復号器12の内部で検出されるナビゲーションコマンド情報の中の再生操作制限を表す信号である再生操作制限信号との論理演算が行われる。復号器12からは、上記の論理演算の結果である2D―3D変換制御切り替え信号(基準信号)19が出力される。すなわち、復号器12は、再生操作制限信号生成部と字幕情報信号生成部と基準信号生成部として機能する。2D−3D変換器15には、2D−3D変換制御切り替え信号19のみが入力され、この信号でのみ、2D−3D変換の有効化/無効化の制御が行われる。
【実施例3】
【0030】
実施例1と実施例2では共に、DVD再生機能と、再生画像を擬似3D画像に変換する機能が同じ躯体に内包されたDVD再生装置20、20aの例を示した。実施例3では、図5に示すように、DVD再生機能を有するDVD再生装置20bと再生画像を擬似3D画像に変換する機能を有する2D−3D変換装置34とにシステムが分離している場合について説明する。
【0031】
DVD再生装置20bから、画像信号14と共に、字幕情報信号18と、再生操作制限信号13が、それぞれ独立した伝送路を経て、2D−3D変換装置34に入力される。2D−3D変換装置34で行われる2D−3D変換動作の有効化/無効化は、実施例1や実施例2と同様に、2D−3D制御信号33と、字幕情報信号18と、再生操作制限信号13との論理演算の結果により制御される。
【実施例4】
【0032】
実施例3では、DVD再生装置20bから2D−3D変換装置34へ、画像信号14と字幕情報信号18と再生操作制限信号13とが独立した経路で伝送されていることを示した。実施例4では、画像信号14と字幕情報信号18と再生操作制限信号13を重畳して伝送する場合について、図6を例に説明する。
【0033】
実施例4では、画像信号14と再生操作制限信号13とを重畳する手段の一例として、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)の伝送規格で定められているCEC(Consumer Electronics Control)コマンドの中のVendor Specific Commands(CEC13.9)を使用する場合について述べる。
【0034】
CECコマンドの伝送は、HDMI伝送路にて、画像データ伝送と同時に行われるため、画像データのシーンに同期した情報を伝送することができる。Vendor Specific Commands(CEC13.9)は、HDMI規格に対応した画像伝送機能を持つ製品の製造者に開放されており、製造者独自の取り決めにより、Vendor Specific Commands(CEC13.9)にて、独自のデータを伝送することが可能になっている。
【0035】
DVD再生装置20cでは、Vendor Specific Commands(CEC13.9)にて、再生操作制限信号13を伝送する機能を実装する。そして、2D−3D変換装置34aでは、Vendor Specific Commands(CEC13.9)にて伝送された再生操作制限信号13を取り出す機能を実装する。このことにより、DVD再生装置20cと2D−3D変換装置34aとの間で、再生操作制限信号13を画像信号14と共に再生操作制限信号13をHDMI伝送路35を経て伝送することができる。したがって、2D−3D変換の有効化/無効化の自動切り替えを、双方が分離しているシステムにおいても、実施例3のように、新たな伝送路を増やすことなく実現できる。
【実施例5】
【0036】
実施例4では、図6に示したように、DVD再生装置20cから2D−3D変換装置34aへ、画像信号14と字幕情報信号18と再生操作制限信号13とが、一本のHDMI伝送路35に重畳されて伝送されていることを示した。実施例5では、DVD再生装置20cの内部において、図4の2D−3D変換制御切り替え信号19に相当する信号(基準信号)を、字幕情報信号18と再生操作制限信号13との少なくとも一方から生成する。すなわち、実施例4では、DVD再生装置20cが画像再生装置と再生操作制限信号生成部と字幕情報信号生成部と基準信号生成部として機能する。そして、生成した2D−3D変換制御切り替え信号19に相当する信号(基準信号)を、画像信号14と共に、一本のHDMI伝送路35に重畳して伝送伝送する。実施例5の場合の構成図は、図6における字幕情報信号18と再生操作制限信号13の2本の信号線が、図4に示したような2D−3D変換制御切り替え信号19に相当する1本の信号線に置き換わったものと同一となる。
【符号の説明】
【0037】
11…DVDの再生信号
12…復号器
13…再生操作制限信号
14…画像信号
15…2D−3D変換器
16…左の擬似立体画像信号
17…右の擬似立体画像信号
18…字幕情報信号
19…2D−3D変換制御切り替え信号
20、20a、20b、20c…DVD再生装置
21…DVD信号読み取り装置
28…3D表示変換器
29…3D画像フォーマット信号
30…立体表示装置
31…視聴者
33…2D−3D制御信号
34、34a…2D−3D変換装置
35…HDMI伝送路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2D画像の画像データを処理するための画像処理装置であって、
前記画像データに付加されているデータを基に、前記画像データの再生操作制限を表す再生操作制限信号を生成する再生操作制限信号生成部と、
前記画像データを擬似3D画像に変換する2D−3D変換器と、
を備え、
前記2D−3D変換器は、前記再生操作制限信号を基に、前記画像データを2D画像から擬似3D画像に変換する動作の有効化と無効化を制御する
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記画像データに付加されているデータを基に、字幕の有無を表す字幕情報信号を生成する字幕情報信号生成部を更に備え、
前記2D−3D変換器は、前記再生操作制限信号に加え、前記字幕情報信号を基に、前記画像データを2D画像から擬似3D画像に変換する動作の有効化と無効化を制御することを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記画像データが格納された記録媒体から、前記画像データを読み取り出力するための画像データ再生装置を更に備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項2に記載の画像処理装置であって、
前記画像データが格納された記録媒体から、前記画像データを読み取り出力するための画像データ再生装置を更に備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項3に記載の画像処理装置であって、
前記画像再生装置から出力された前記画像データと前記再生操作制限信号生成部で生成された前記再生操作制限信号とを重畳して、前記2D−3D変換器に伝送する画像出力伝送路を更に備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
請求項4に記載の画像処理装置であって、
前記画像再生装置から出力された前記画像データと前記再生操作制限信号生成部で生成された前記再生操作制限信号と前記字幕情報信号生成部で生成された前記字幕情報信号とを重畳して、前記2D−3D変換器に伝送する画像出力伝送路を更に備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
請求項1または2に記載の画像処理装置であって、
前記画像データが画像処理装置の外部から入力されることを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記再生操作制限信号を基に、2D画像から擬似3D画像に変換する動作を制御するための基準信号を生成する基準信号生成部を更に備え、
前記2D−3D変換器は、前記基準信号を基に、前記画像データを2D画像から擬似3D画像に変換する動作の有効化と無効化を制御する
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
請求項2に記載の画像処理装置であって、
前記再生操作制限信号と前記字幕情報信号とを基に、2D画像から擬似3D画像に変換する動作を制御するための基準信号を生成する基準信号生成部を更に備え、
前記2D−3D変換器は、前記基準信号を基に、前記画像データを2D画像から擬似3D画像に変換する動作の有効化と無効化を制御する
ことを特徴とする画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−129845(P2012−129845A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−280314(P2010−280314)
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】