画像処理装置
【課題】 閲覧機器の表示用画像の表示状況に合わせて、不必要となった画像のみを破棄するようにする。
【解決手段】 閲覧機器のいずれかへ送信した表示用画像以前に生成した表示用画像のうち、上記閲覧機器のいずれかで表示処理中または表示中である表示用画像以外の表示用画像に関連する静止画像を破棄する。
【解決手段】 閲覧機器のいずれかへ送信した表示用画像以前に生成した表示用画像のうち、上記閲覧機器のいずれかで表示処理中または表示中である表示用画像以外の表示用画像に関連する静止画像を破棄する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LANまたはインターネット等のネットワーク上の閲覧機器からリモートコントロールが可能な画像処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、他の機器に画像を配信する装置で、保存データ量が所定量に達したときは、保存した静止画データのうち最も保存時間の長い静止画データを消去して新たな静止画データを保存するものがある。(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−79868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記のような方法では、閲覧機器がどのタイミングで画像を要求するか分からないため、画像処理装置が画像を破棄した後に閲覧装置より画像の要求を受けた場合、画像を送信することができないという問題がある。
【0005】
そこで本発明の目的は、閲覧装置の表示用画像の表示状況に合わせて、不必要となった画像のみを破棄するようにした画像処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る画像処理装置は、静止画像を一定間隔で連続的に生成する手段(101)と、上記静止画像から表示用画像を生成する手段(103)と、一台ないし複数の閲覧機器からの要求に応じて表示用画像を上記閲覧機器に送信する手段(108)と、上記閲覧機器のいずれかからの撮影要求の際に、撮影要求と上記撮影要求を行った閲覧機器で表示している表示用画像の情報を受信する手段(108)と、表示用画像と関連付いた静止画像を上記撮影要求を行った閲覧機器に送信する手段(108)と、上記閲覧機器のいずれかへ送信した表示用画像以前に生成した表示用画像のうち、上記閲覧機器のいずれかで表示処理中または表示中である表示用画像以外の表示用画像、に関連する静止画像を破棄する手段(103)を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、画像処理装置を閲覧装置から遠隔撮影をする際に、画像処理装置にて静止画像を一定間隔で連続的に生成し、静止画像から表示用画像を生成し閲覧装置に送信する際に、閲覧装置に以前送信した表示用画像の表示状態の確認を行う。これにより、閲覧装置の表示状態に合わせて必要な静止画像のみ残し、不必要となった静止画像を破棄することで、画像処理装置のメモリを効率的に使用する事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】第1の実施形態におけるシステム構成の一例である。
【図2】第1の実施形態における画像処理装置の構成の一例である。
【図3】第1の実施形態における閲覧装置の構成の一例である。
【図4】第1の実施形態における遠隔撮影時に一定間隔で連続的に撮影を行う際の処理を記すフローチャートの一例である。
【図5】第1の実施形態における表示用画像の閲覧処理を示すシーケンス図の一例である。
【図6】第1の実施形態における表示用画像の閲覧処理と撮影処理を示すシーケンス図の一例である。
【図7】第1の実施形態における遠隔撮影画面の一例である。
【図8(a)】第1の実施形態における画像処理装置が閲覧装置に送信した表示用画像の表示状態を示すリストの例である。
【図8(b)】第1の実施形態における表示用画像の送信時に静止画像を破棄する処理の流れを記すフローチャートの一例である。
【図9】第2の実施形態における表示用画像の生成時に静止画像を破棄する処理の流れを記すフローチャートの一例である。
【図10】第3の実施形態におけるセッションタイムアウト時の静止画像を破棄する処理の流れを記すフローチャートの一例である。
【図11】第4の実施形態における遠隔撮影終了時の静止画像を破棄する処理の流れを記すフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の画像処理装置の構成例を示す図である。画像処理装置100は、閲覧装置300、400、500とネットワーク200を介して接続されている。ここでいうネットワークは無線LANのアドホックモードなどの端末同士の接続や、LANやインターネット等の回線を介した構成となる。
【0010】
図2(a)は、画像処理装置100のハード構成を示す図である。101は光学系であり、レンズユニット、絞り、シャッターなどが含まれる。102は光学的な被写体像を電気信号に変換する撮像素子である。103はCPUであり、各部からの入力信号やプログラムに従い、撮像制御、記憶制御、通信制御などを行う。104はRAMであり、一次記憶装置として動作する揮発性メモリが用いられる。105はフラッシュメモリであり、二次記憶装置として動作する不揮発性メモリが用いられる。フラッシュメモリ105には、各種のプログラムが記憶されており、CPU103はこれらのプログラムを読み出して実行することで画像処理装置100を制御する。106はTFTやLCD等から成る表示部である。なお、画像処理装置100は表示部と接続しこれを制御するための手段を有していれば十分であり、表示部そのものは必ずしも画像処理装置100が有している必要はない。107は各種ボタンスイッチやダイアル、タッチパネル等で構成される操作部である。108は通信部であり、閲覧装置300との通信インタフェースとして機能する。なお、画像処理装置100は通信部にアクセスするための手段を有していれば十分であり、通信部そのものは必ずしも画像処理装置100が有している必要はない。109はいわゆるメモリカードであり、撮影により得られた画像データが記憶される。
【0011】
ここでフラッシュメモリ105には、画像処理装置100をHTTPサーバとして機能させるためのプログラムが記憶されている。CPU103はこのプログラムを実行することにより、画像処理装置100をHTTPサーバとして起動させ、通信部108を介して外部装置からのアクセスを受け付けることが可能となる。なお、通信部108が画像処理装置100と別体の通信デバイスとして構成されている場合は、通信デバイスの内部にCPUと内部メモリとを設け、この内部メモリに通信デバイスをHTTPサーバとして機能させるためのプログラムを保持してもよい。この場合は、通信デバイスのCPUがプログラムを実行し、通信デバイスをHTTPサーバとして起動させることになる。
【0012】
図3は、閲覧装置300のハード構成を示す図である。301はCPUであり、各部からの入力信号やプログラムに従い、記憶制御、通信制御などを行う。302はRAMであり、一次記憶装置として動作する揮発性メモリが用いられる。303はフラッシュメモリであり、二次記憶装置として動作する不揮発性メモリが用いられる。304はTFTやLCD等から成る表示部である。なお、閲覧装置300は表示部と接続しこれを制御するための手段を有していれば十分であり、表示部そのものは必ずしも閲覧装置300が有している必要はない。305は各種ボタンスイッチやダイアル、タッチパネル等で構成される操作部である。306は通信部であり、画像処理装置100との通信インタフェースとして機能する。なお、閲覧装置300は通信部にアクセスするための手段を有していれば十分であり、通信部そのものは必ずしも閲覧装置300が有している必要はない。
【0013】
図4は本実施形態における、図1の画像処理装置100での遠隔撮影時に一定間隔で連続的に撮影を行う際の撮影処理を記すフローチャートである。画像処理装置100は、遠隔撮影が開始されると撮影を行い(ステップS401)、静止画像を生成し(ステップS402)、静止画像から表示用画像を生成し(ステップS403)、遠隔撮影が終了していなければ(ステップS404)再度撮影を行う。なお生成した撮影画像と表示用画像をRAM104に保管する。
【0014】
図5は本実施形態における、図1の画像処理装置100と閲覧装置300との間で行われる遠隔撮影時の表示用画像の閲覧処理を示すシーケンス図である。
【0015】
画像処理装置100は閲覧装置300より表示用画像の要求を受信し(ステップS501)、表示用画像データの送信を開始する(ステップS502)。閲覧装置300は表示用画像を受信開始し受信処理を行う(ステップS503)。画像処理装置100が表示用画像データの送信を完了すると(ステップS504)、閲覧装置300は受信した表示用画像の描画処理を行う(ステップS505)。表示用画像の描画処理が完了すると、閲覧装置300は表示用画像を表示部304に表示し(ステップS506)、また画像処理装置100へ次の表示用画像を要求する(ステップS507)。
【0016】
この時、閲覧装置300が表示用画像を受信する処理(ステップS503)と表示用画像を描画する処理(ステップS505)を合わせた処理が、表示用画像の表示処理(ステップS508)となる。
【0017】
また画像処理装置100は、閲覧装置300からの表示用画像の要求を受信してから表示用画像を送信する以外に、閲覧装置300からの要求を受けずに閲覧装置300へ表示用画像を送信してもよい。
【0018】
図6は本実施形態における、図1の画像処理装置100と閲覧装置300との間で行われる遠隔撮影時の表示用画像の閲覧と撮影処理を示すシーケンス図である。ここでは図5の表示用画像の閲覧処理を簡易的に記す。
【0019】
画像処理装置100は閲覧装置300より表示用画像の要求を受信し(ステップS601)、表示用画像1データを送信する(ステップS602)。閲覧装置300は受信した表示用画像1の描画処理を行い描画処理が完了すると、表示部304に表示用画像1を表示する(ステップS603)。
【0020】
画像処理装置100は閲覧装置300より次の表示用画像の要求を受信し(ステップS604)、表示用画像2データを送信する(ステップS605)。閲覧装置300は受信した表示用画像2の描画処理を行い描画処理が完了すると、表示部304に表示用画像2を表示する(ステップS606)。
【0021】
画像処理装置100は閲覧装置300より次の表示用画像の要求を受信し(ステップS607)、表示用画像2データを送信する(ステップS608)。ここで、閲覧装置300のユーザー操作により撮影要求がなされた場合、画像処理装置100は閲覧装置300より撮影要求と、閲覧部304で表示中である表示用画像がどれであるかの情報、ここでは「表示用画像2を表示中である」という情報を受信し(ステップS609)、表示用画像2に関連付く撮影画像2を送信する(ステップS610)。閲覧装置300は受信した撮影画像2の描画処理を行い、描画処理が完了すると表示部304に撮影画像2を表示する(ステップS611)。
【0022】
閲覧装置300の表示部304に表示する、画像処理装置100を操作する遠隔撮影画面701の例を図7に示す。遠隔撮影画面701はHTMLファイルとして作成されており、遠隔撮影画面701内には画像表示領域702があり、ここに画像処理装置100で生成した表示用画像を表示する。また撮影ボタン703を押下すると画像処理装置100に撮影要求を送信し、それを受けた画像処理装置100から静止画像を受信し、受信した静止画像を画像表示領域702に表示する。
【0023】
図8(a)は本実施形態における、図1の画像処理装置100が閲覧装置に送信した表示用画像の表示状態を示すリストの例である。ここでは三台の閲覧装置300、400、500が画像処理装置100を遠隔操作するものとする。
【0024】
画像処理装置100は表示用画像nを生成すると表示用画像リストに記載し、各閲覧装置でどのような表示状態であるかを管理する。
【0025】
ここでの例として、
表示用画像1は閲覧装置300に送信され表示されているため、閲覧装置300での状態が「表示中」である。
【0026】
表示用画像2は閲覧装置500に送信され表示されているため、閲覧装置500での状態が「表示中」である。
【0027】
表示用画像3は閲覧装置400に送信され表示されているため、閲覧装置400での状態が「表示中」である。
【0028】
表示用画像4は閲覧装置300に送信され描画処理中であるため、閲覧装置300での状態が「表示処理中」であり、閲覧装置400に送信され描画処理中であるため、閲覧装置400での状態が「表示処理中」である。
【0029】
表示用画像5は閲覧装置500に送信している途中であるため、閲覧装置500での状態が「送信中」である。
【0030】
図8(b)は、本実施形態における、図1の画像処理装置100における表示用画像の送信時に静止画像を破棄する処理の流れを記すフローチャートである。
【0031】
画像処理装置100は閲覧装置yから表示用画像要求を受信すると、最新の表示用画像である表示用画像nの送信を開始し(ステップS801)、表示用画像リスト上の表示用画像nの閲覧装置yでの状態を「送信中」とする(ステップS802)。閲覧装置yへの表示用画像nの送信が完了すると(ステップS803)、表示用画像リストを更新し表示用画像nの閲覧装置yでの状態を「表示処理中」とする(ステップS804)。そして表示用画像リスト上の表示用画像n以前の表示用画像の状態を各々確認する(ステップS805)。
【0032】
状態確認を行う表示用画像を表示用画像iとし、閲覧装置yでの状態が「表示中」となっているかを確認する(ステップS806)。「表示中」となっていたら、表示用画像リストを更新し表示用画像iの閲覧装置yでの状態をクリアする(ステップS807)。このとき閲覧装置y以外の他の閲覧装置の状態が「表示処理中」または「表示中」となっていないか確認し(ステップS808)、いないならば表示用画像リストから表示用画像iを削除する(ステップS809)。そして表示用画像iに関連する静止画像iをRAM104より破棄する(ステップS810)。
【0033】
次に表示用画像iの閲覧装置yでの状態が「表示処理中」となっているかどうかを確認し(ステップS811)、「表示処理中」となっていたら表示用画像リストを更新し、表示用画像iの閲覧装置yでの状態を「表示中」とする(ステップS812)。表示用画像リスト上の全ての表示用画像に関して状態の確認が完了したら(ステップS813)、表示用画像要求処理は完了となる。
【0034】
<第2の実施形態>
図9は本実施形態における、図1の画像処理装置100における表示用画像の生成時に静止画像を破棄する処理の流れを記すフローチャートである。
【0035】
画像処理装置100が生成した表示用画像を表示用画像nとし、表示用画像nを生成すると(ステップS901)、表示用画像リスト上の表示用画像n以前の表示用画像の状態を各々確認する(ステップS902)。
【0036】
状態確認を行う表示用画像を表示用画像iとし、表示用画像が閲覧装置に送信されているかどうかを確認する(ステップS903)。どの閲覧装置にも送信されていなければ、その表示用画像iを表示用画像リストから削除し(ステップS904)、表示用画像iと関連する静止画像iをRAM104より破棄する(ステップS905)。
【0037】
表示用画像リスト上の表示用画像を全て確認したら(ステップS906)、表示用画像nを表示用画像リストの最後に追加する(ステップS907)。そして遠隔撮影が終了していなければ(ステップS908)、再度表示用画像の生成を行う。
【0038】
<第3の実施形態>
図10は本実施形態における、図1の閲覧装置300が画像処理装置100を遠隔撮影中にセッションタイムアウトとなった時に、画像処理装置100の静止画像を破棄する処理の流れを記すフローチャートである。
【0039】
画像処理装置100において、閲覧装置とのセッションがタイムアウトとなると(ステップS1001)、全ての静止画像をRAM104より破棄する(ステップS1002)。
【0040】
<第4の実施形態>
図11は本実施形態における、図1の画像処理装置100における遠隔撮影終了時に、静止画像を破棄する処理の流れを記すフローチャートである。
【0041】
画像処理装置100において、遠隔撮影を終了すると(ステップS1101)、全ての静止撮影をRAM104より破棄する(ステップS1102)。
<他の実施形態>
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0042】
100 画像処理装置
300、400、500 閲覧装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、LANまたはインターネット等のネットワーク上の閲覧機器からリモートコントロールが可能な画像処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、他の機器に画像を配信する装置で、保存データ量が所定量に達したときは、保存した静止画データのうち最も保存時間の長い静止画データを消去して新たな静止画データを保存するものがある。(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−79868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記のような方法では、閲覧機器がどのタイミングで画像を要求するか分からないため、画像処理装置が画像を破棄した後に閲覧装置より画像の要求を受けた場合、画像を送信することができないという問題がある。
【0005】
そこで本発明の目的は、閲覧装置の表示用画像の表示状況に合わせて、不必要となった画像のみを破棄するようにした画像処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る画像処理装置は、静止画像を一定間隔で連続的に生成する手段(101)と、上記静止画像から表示用画像を生成する手段(103)と、一台ないし複数の閲覧機器からの要求に応じて表示用画像を上記閲覧機器に送信する手段(108)と、上記閲覧機器のいずれかからの撮影要求の際に、撮影要求と上記撮影要求を行った閲覧機器で表示している表示用画像の情報を受信する手段(108)と、表示用画像と関連付いた静止画像を上記撮影要求を行った閲覧機器に送信する手段(108)と、上記閲覧機器のいずれかへ送信した表示用画像以前に生成した表示用画像のうち、上記閲覧機器のいずれかで表示処理中または表示中である表示用画像以外の表示用画像、に関連する静止画像を破棄する手段(103)を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、画像処理装置を閲覧装置から遠隔撮影をする際に、画像処理装置にて静止画像を一定間隔で連続的に生成し、静止画像から表示用画像を生成し閲覧装置に送信する際に、閲覧装置に以前送信した表示用画像の表示状態の確認を行う。これにより、閲覧装置の表示状態に合わせて必要な静止画像のみ残し、不必要となった静止画像を破棄することで、画像処理装置のメモリを効率的に使用する事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】第1の実施形態におけるシステム構成の一例である。
【図2】第1の実施形態における画像処理装置の構成の一例である。
【図3】第1の実施形態における閲覧装置の構成の一例である。
【図4】第1の実施形態における遠隔撮影時に一定間隔で連続的に撮影を行う際の処理を記すフローチャートの一例である。
【図5】第1の実施形態における表示用画像の閲覧処理を示すシーケンス図の一例である。
【図6】第1の実施形態における表示用画像の閲覧処理と撮影処理を示すシーケンス図の一例である。
【図7】第1の実施形態における遠隔撮影画面の一例である。
【図8(a)】第1の実施形態における画像処理装置が閲覧装置に送信した表示用画像の表示状態を示すリストの例である。
【図8(b)】第1の実施形態における表示用画像の送信時に静止画像を破棄する処理の流れを記すフローチャートの一例である。
【図9】第2の実施形態における表示用画像の生成時に静止画像を破棄する処理の流れを記すフローチャートの一例である。
【図10】第3の実施形態におけるセッションタイムアウト時の静止画像を破棄する処理の流れを記すフローチャートの一例である。
【図11】第4の実施形態における遠隔撮影終了時の静止画像を破棄する処理の流れを記すフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の画像処理装置の構成例を示す図である。画像処理装置100は、閲覧装置300、400、500とネットワーク200を介して接続されている。ここでいうネットワークは無線LANのアドホックモードなどの端末同士の接続や、LANやインターネット等の回線を介した構成となる。
【0010】
図2(a)は、画像処理装置100のハード構成を示す図である。101は光学系であり、レンズユニット、絞り、シャッターなどが含まれる。102は光学的な被写体像を電気信号に変換する撮像素子である。103はCPUであり、各部からの入力信号やプログラムに従い、撮像制御、記憶制御、通信制御などを行う。104はRAMであり、一次記憶装置として動作する揮発性メモリが用いられる。105はフラッシュメモリであり、二次記憶装置として動作する不揮発性メモリが用いられる。フラッシュメモリ105には、各種のプログラムが記憶されており、CPU103はこれらのプログラムを読み出して実行することで画像処理装置100を制御する。106はTFTやLCD等から成る表示部である。なお、画像処理装置100は表示部と接続しこれを制御するための手段を有していれば十分であり、表示部そのものは必ずしも画像処理装置100が有している必要はない。107は各種ボタンスイッチやダイアル、タッチパネル等で構成される操作部である。108は通信部であり、閲覧装置300との通信インタフェースとして機能する。なお、画像処理装置100は通信部にアクセスするための手段を有していれば十分であり、通信部そのものは必ずしも画像処理装置100が有している必要はない。109はいわゆるメモリカードであり、撮影により得られた画像データが記憶される。
【0011】
ここでフラッシュメモリ105には、画像処理装置100をHTTPサーバとして機能させるためのプログラムが記憶されている。CPU103はこのプログラムを実行することにより、画像処理装置100をHTTPサーバとして起動させ、通信部108を介して外部装置からのアクセスを受け付けることが可能となる。なお、通信部108が画像処理装置100と別体の通信デバイスとして構成されている場合は、通信デバイスの内部にCPUと内部メモリとを設け、この内部メモリに通信デバイスをHTTPサーバとして機能させるためのプログラムを保持してもよい。この場合は、通信デバイスのCPUがプログラムを実行し、通信デバイスをHTTPサーバとして起動させることになる。
【0012】
図3は、閲覧装置300のハード構成を示す図である。301はCPUであり、各部からの入力信号やプログラムに従い、記憶制御、通信制御などを行う。302はRAMであり、一次記憶装置として動作する揮発性メモリが用いられる。303はフラッシュメモリであり、二次記憶装置として動作する不揮発性メモリが用いられる。304はTFTやLCD等から成る表示部である。なお、閲覧装置300は表示部と接続しこれを制御するための手段を有していれば十分であり、表示部そのものは必ずしも閲覧装置300が有している必要はない。305は各種ボタンスイッチやダイアル、タッチパネル等で構成される操作部である。306は通信部であり、画像処理装置100との通信インタフェースとして機能する。なお、閲覧装置300は通信部にアクセスするための手段を有していれば十分であり、通信部そのものは必ずしも閲覧装置300が有している必要はない。
【0013】
図4は本実施形態における、図1の画像処理装置100での遠隔撮影時に一定間隔で連続的に撮影を行う際の撮影処理を記すフローチャートである。画像処理装置100は、遠隔撮影が開始されると撮影を行い(ステップS401)、静止画像を生成し(ステップS402)、静止画像から表示用画像を生成し(ステップS403)、遠隔撮影が終了していなければ(ステップS404)再度撮影を行う。なお生成した撮影画像と表示用画像をRAM104に保管する。
【0014】
図5は本実施形態における、図1の画像処理装置100と閲覧装置300との間で行われる遠隔撮影時の表示用画像の閲覧処理を示すシーケンス図である。
【0015】
画像処理装置100は閲覧装置300より表示用画像の要求を受信し(ステップS501)、表示用画像データの送信を開始する(ステップS502)。閲覧装置300は表示用画像を受信開始し受信処理を行う(ステップS503)。画像処理装置100が表示用画像データの送信を完了すると(ステップS504)、閲覧装置300は受信した表示用画像の描画処理を行う(ステップS505)。表示用画像の描画処理が完了すると、閲覧装置300は表示用画像を表示部304に表示し(ステップS506)、また画像処理装置100へ次の表示用画像を要求する(ステップS507)。
【0016】
この時、閲覧装置300が表示用画像を受信する処理(ステップS503)と表示用画像を描画する処理(ステップS505)を合わせた処理が、表示用画像の表示処理(ステップS508)となる。
【0017】
また画像処理装置100は、閲覧装置300からの表示用画像の要求を受信してから表示用画像を送信する以外に、閲覧装置300からの要求を受けずに閲覧装置300へ表示用画像を送信してもよい。
【0018】
図6は本実施形態における、図1の画像処理装置100と閲覧装置300との間で行われる遠隔撮影時の表示用画像の閲覧と撮影処理を示すシーケンス図である。ここでは図5の表示用画像の閲覧処理を簡易的に記す。
【0019】
画像処理装置100は閲覧装置300より表示用画像の要求を受信し(ステップS601)、表示用画像1データを送信する(ステップS602)。閲覧装置300は受信した表示用画像1の描画処理を行い描画処理が完了すると、表示部304に表示用画像1を表示する(ステップS603)。
【0020】
画像処理装置100は閲覧装置300より次の表示用画像の要求を受信し(ステップS604)、表示用画像2データを送信する(ステップS605)。閲覧装置300は受信した表示用画像2の描画処理を行い描画処理が完了すると、表示部304に表示用画像2を表示する(ステップS606)。
【0021】
画像処理装置100は閲覧装置300より次の表示用画像の要求を受信し(ステップS607)、表示用画像2データを送信する(ステップS608)。ここで、閲覧装置300のユーザー操作により撮影要求がなされた場合、画像処理装置100は閲覧装置300より撮影要求と、閲覧部304で表示中である表示用画像がどれであるかの情報、ここでは「表示用画像2を表示中である」という情報を受信し(ステップS609)、表示用画像2に関連付く撮影画像2を送信する(ステップS610)。閲覧装置300は受信した撮影画像2の描画処理を行い、描画処理が完了すると表示部304に撮影画像2を表示する(ステップS611)。
【0022】
閲覧装置300の表示部304に表示する、画像処理装置100を操作する遠隔撮影画面701の例を図7に示す。遠隔撮影画面701はHTMLファイルとして作成されており、遠隔撮影画面701内には画像表示領域702があり、ここに画像処理装置100で生成した表示用画像を表示する。また撮影ボタン703を押下すると画像処理装置100に撮影要求を送信し、それを受けた画像処理装置100から静止画像を受信し、受信した静止画像を画像表示領域702に表示する。
【0023】
図8(a)は本実施形態における、図1の画像処理装置100が閲覧装置に送信した表示用画像の表示状態を示すリストの例である。ここでは三台の閲覧装置300、400、500が画像処理装置100を遠隔操作するものとする。
【0024】
画像処理装置100は表示用画像nを生成すると表示用画像リストに記載し、各閲覧装置でどのような表示状態であるかを管理する。
【0025】
ここでの例として、
表示用画像1は閲覧装置300に送信され表示されているため、閲覧装置300での状態が「表示中」である。
【0026】
表示用画像2は閲覧装置500に送信され表示されているため、閲覧装置500での状態が「表示中」である。
【0027】
表示用画像3は閲覧装置400に送信され表示されているため、閲覧装置400での状態が「表示中」である。
【0028】
表示用画像4は閲覧装置300に送信され描画処理中であるため、閲覧装置300での状態が「表示処理中」であり、閲覧装置400に送信され描画処理中であるため、閲覧装置400での状態が「表示処理中」である。
【0029】
表示用画像5は閲覧装置500に送信している途中であるため、閲覧装置500での状態が「送信中」である。
【0030】
図8(b)は、本実施形態における、図1の画像処理装置100における表示用画像の送信時に静止画像を破棄する処理の流れを記すフローチャートである。
【0031】
画像処理装置100は閲覧装置yから表示用画像要求を受信すると、最新の表示用画像である表示用画像nの送信を開始し(ステップS801)、表示用画像リスト上の表示用画像nの閲覧装置yでの状態を「送信中」とする(ステップS802)。閲覧装置yへの表示用画像nの送信が完了すると(ステップS803)、表示用画像リストを更新し表示用画像nの閲覧装置yでの状態を「表示処理中」とする(ステップS804)。そして表示用画像リスト上の表示用画像n以前の表示用画像の状態を各々確認する(ステップS805)。
【0032】
状態確認を行う表示用画像を表示用画像iとし、閲覧装置yでの状態が「表示中」となっているかを確認する(ステップS806)。「表示中」となっていたら、表示用画像リストを更新し表示用画像iの閲覧装置yでの状態をクリアする(ステップS807)。このとき閲覧装置y以外の他の閲覧装置の状態が「表示処理中」または「表示中」となっていないか確認し(ステップS808)、いないならば表示用画像リストから表示用画像iを削除する(ステップS809)。そして表示用画像iに関連する静止画像iをRAM104より破棄する(ステップS810)。
【0033】
次に表示用画像iの閲覧装置yでの状態が「表示処理中」となっているかどうかを確認し(ステップS811)、「表示処理中」となっていたら表示用画像リストを更新し、表示用画像iの閲覧装置yでの状態を「表示中」とする(ステップS812)。表示用画像リスト上の全ての表示用画像に関して状態の確認が完了したら(ステップS813)、表示用画像要求処理は完了となる。
【0034】
<第2の実施形態>
図9は本実施形態における、図1の画像処理装置100における表示用画像の生成時に静止画像を破棄する処理の流れを記すフローチャートである。
【0035】
画像処理装置100が生成した表示用画像を表示用画像nとし、表示用画像nを生成すると(ステップS901)、表示用画像リスト上の表示用画像n以前の表示用画像の状態を各々確認する(ステップS902)。
【0036】
状態確認を行う表示用画像を表示用画像iとし、表示用画像が閲覧装置に送信されているかどうかを確認する(ステップS903)。どの閲覧装置にも送信されていなければ、その表示用画像iを表示用画像リストから削除し(ステップS904)、表示用画像iと関連する静止画像iをRAM104より破棄する(ステップS905)。
【0037】
表示用画像リスト上の表示用画像を全て確認したら(ステップS906)、表示用画像nを表示用画像リストの最後に追加する(ステップS907)。そして遠隔撮影が終了していなければ(ステップS908)、再度表示用画像の生成を行う。
【0038】
<第3の実施形態>
図10は本実施形態における、図1の閲覧装置300が画像処理装置100を遠隔撮影中にセッションタイムアウトとなった時に、画像処理装置100の静止画像を破棄する処理の流れを記すフローチャートである。
【0039】
画像処理装置100において、閲覧装置とのセッションがタイムアウトとなると(ステップS1001)、全ての静止画像をRAM104より破棄する(ステップS1002)。
【0040】
<第4の実施形態>
図11は本実施形態における、図1の画像処理装置100における遠隔撮影終了時に、静止画像を破棄する処理の流れを記すフローチャートである。
【0041】
画像処理装置100において、遠隔撮影を終了すると(ステップS1101)、全ての静止撮影をRAM104より破棄する(ステップS1102)。
<他の実施形態>
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0042】
100 画像処理装置
300、400、500 閲覧装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理装置であって、
静止画像を一定間隔で連続的に生成する手段と、
上記静止画像から表示用画像を生成する手段と、
一台ないし複数の閲覧機器からの要求に応じて表示用画像を上記閲覧機器に送信する手段と、
上記閲覧機器のいずれかからの撮影要求の際に、撮影要求と上記撮影要求を行った閲覧機器で表示している表示用画像の情報を受信する手段と、
表示用画像と関連付いた静止画像を上記撮影要求を行った閲覧機器に送信する手段と、
上記閲覧機器のいずれかへ送信した表示用画像以前に生成した表示用画像のうち、上記閲覧機器のいずれかで表示処理中または表示中である表示用画像以外の表示用画像、に関連する静止画像を破棄する手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
表示用画像生成時に上記閲覧機器のいずれにも送信していない表示用画像に関連する静止画像を破棄する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
上記閲覧装置の全てとセッションタイムアウト時間が経過した場合は、上記静止画像を破棄する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
遠隔操作終了時は上記静止画像を破棄する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項1】
画像処理装置であって、
静止画像を一定間隔で連続的に生成する手段と、
上記静止画像から表示用画像を生成する手段と、
一台ないし複数の閲覧機器からの要求に応じて表示用画像を上記閲覧機器に送信する手段と、
上記閲覧機器のいずれかからの撮影要求の際に、撮影要求と上記撮影要求を行った閲覧機器で表示している表示用画像の情報を受信する手段と、
表示用画像と関連付いた静止画像を上記撮影要求を行った閲覧機器に送信する手段と、
上記閲覧機器のいずれかへ送信した表示用画像以前に生成した表示用画像のうち、上記閲覧機器のいずれかで表示処理中または表示中である表示用画像以外の表示用画像、に関連する静止画像を破棄する手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
表示用画像生成時に上記閲覧機器のいずれにも送信していない表示用画像に関連する静止画像を破棄する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
上記閲覧装置の全てとセッションタイムアウト時間が経過した場合は、上記静止画像を破棄する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
遠隔操作終了時は上記静止画像を破棄する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8(a)】
【図8(b)】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8(a)】
【図8(b)】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−156675(P2012−156675A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−12730(P2011−12730)
【出願日】平成23年1月25日(2011.1.25)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月25日(2011.1.25)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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