画像処理装置
【課題】原稿に対応する画像を所望のレイアウトに簡単に配置することができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】バーコード情報が検出された原稿は、写真原稿であると判別し、バーコード情報が検出されない原稿は、メッセージ原稿であると判別し、写真原稿のそれぞれについて、原稿枠を、レイアウト基準線に対して鏡像となる原稿枠に変換し、この変換された原稿枠を、写真画像レイアウト枠として設定し、メッセージ原稿のそれぞれについて、レイアウト基準線に対して鏡像となる座標に、原稿枠を平行移動して得られる領域を、メッセージ画像レイアウト枠として設定し、写真画像レイアウト枠に、上記写真画像データを取得して配置し、メッセージ画像レイアウト枠に、上記メッセージ画像データを取得して配置し、合成出力する。
【解決手段】バーコード情報が検出された原稿は、写真原稿であると判別し、バーコード情報が検出されない原稿は、メッセージ原稿であると判別し、写真原稿のそれぞれについて、原稿枠を、レイアウト基準線に対して鏡像となる原稿枠に変換し、この変換された原稿枠を、写真画像レイアウト枠として設定し、メッセージ原稿のそれぞれについて、レイアウト基準線に対して鏡像となる座標に、原稿枠を平行移動して得られる領域を、メッセージ画像レイアウト枠として設定し、写真画像レイアウト枠に、上記写真画像データを取得して配置し、メッセージ画像レイアウト枠に、上記メッセージ画像データを取得して配置し、合成出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の写真画像データをレイアウト合成して1つの画像データとして出力する画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、デジタルカメラや写真画質のカラープリンタの普及に伴い、デジタルカメラで撮影した複数の写真画像データを、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)に取り込んで、その写真画像データをプリンタで印刷することが多くなった。
【0003】
また、写真がレイアウトされたアルバムを作成する場合に、従来のように写真プリントをアルバムに貼り付けるのではなく、複数の写真がレイアウトされた画像をカラープリンタで1枚の印刷用紙に印刷することにより、アルバムを作成する方法がある。
【0004】
たとえば特許文献1には、画像データを配置するための台紙を読取装置で読み取って、写真をレイアウトする方法が記載されている。この方法では、まず画像が配置される位置が互いに異なる複数の台紙からユーザが台紙を選択し、この選択した台紙に対応する識別番号を記憶する。そしてユーザは、台紙の枠の中に印刷対象の画像ファイルのファイル名を入力する。そして、この台紙を読み取ると、識別番号に従って特定された台紙の所定の位置に、入力されたファイル名により特定された複数の画像データをそれぞれ配置して印刷することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−032472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記引用文献1に記載の方法では、ユーザは、画像のレイアウトを示す台紙を予め用意しなければならないという問題がある。また、ユーザは画像のレイアウトが予め定められた複数の台紙から選択を行うため、アルバムに写真を貼る方法のように、自由に写真のレイアウトを決めることができないという問題がある。
【0007】
以上の課題を鑑みて本発明は、原稿に対応する画像を所望のレイアウトに簡単に配置することができる画像処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を鑑みて本発明は、複数の写真画像データをレイアウト合成し、1つの画像データとして出力する画像処理装置であって、原稿台の一部または全部を読取領域とし、上記読取領域を読み取り、読取画像データを取得する読取手段と、上記読取画像データから、複数の原稿のエッジを検出し、原稿枠として取得する原稿枠取得手段と、上記原稿枠取得手段が取得した複数の上記原稿枠のそれぞれについて、写真画像データを特定するバーコード情報が、原稿枠内に含まれていることを検出するバーコード情報検出手段と、上記原稿枠内に上記バーコード情報が検出された原稿は、写真原稿であると判別し、上記バーコード情報が検出されない原稿は、メッセージ原稿であると判別する原稿種別判別手段と、上記原稿台または上記読取領域において、レイアウト設定の基準となるレイアウト基準線を設定するレイアウト基準線設定手段と、上記写真原稿であると判別された原稿のそれぞれについて、上記バーコード情報検出手段が検出した上記バーコード情報に基づいて、上記写真画像データを取得する写真画像データ取得手段と、上記写真原稿であると判別された原稿のそれぞれについて、上記原稿枠を、上記レイアウト基準線に対して鏡像となる原稿枠に変換し、この変換された原稿枠を、写真画像レイアウト枠として設定する写真画像レイアウト枠設定手段と、上記判別されたメッセージ原稿のそれぞれの原稿枠内の画像を、上記読取画像データから切り出し、メッセージ画像データを取得するメッセージ画像データ取得手段と、上記判別されたメッセージ原稿のそれぞれについて、基準座標となるメッセージ原稿基準位置座標を取得するメッセージ原稿基準位置取得手段と、上記判別されたメッセージ原稿のそれぞれについて、上記メッセージ原稿基準位置座標が上記レイアウト基準線に対して鏡像となる座標に、上記原稿枠を平行移動して得られる領域を、メッセージ画像レイアウト枠として設定するメッセージ画像レイアウト枠設定手段と、上記写真画像レイアウト枠のそれぞれについて、上記写真画像データを取得して配置し、また、上記メッセージ画像レイアウト枠のそれぞれついて、上記メッセージ画像データを取得して配置し、出力画像データとして合成出力する合成出力手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、原稿に対応する画像を、所望のレイアウトに簡単に配置することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】画像処理装置1を示すブロック図である。
【図2】画像処理装置1における読取機構7の構成を示す図である。
【図3】印刷処理の処理手順を示す図である。
【図4】実施例1において原稿が置かれた原稿台の一例を示す図である。
【図5】実施例1において写真画像レイアウト枠と出力画像を示す図である。
【図6】実施例1において画像データをレイアウトして印刷する処理手順を示すフローチャートである。
【図7】ユーザ所望の出力画像200の例を示す図である。
【図8】原稿が置かれた原稿台を示す図である。
【図9】読取画像データ210から、レイアウト枠情報を生成する様子の図である。
【図10】実施例3において画像データをレイアウトして印刷する処理手順を示すフローチャートである。
【図11】実施例4において複数の写真原稿が1枚の普通紙に印刷された図である。
【図12】原稿台上の写真原稿のエッジを決定する方法を示す図である。
【図13】写真原稿のエッジを決定する手順のフローチャートである。
【図14】実施例4における写真原稿のエッジを検出する計算式を示す図である。
【図15】実施例4において、傾き補正前の写真原稿の一例を示す図である。
【図16】ユーザが使用する写真原稿を原稿台ガラス30に置いた様子の図である。
【図17】本実施例において、写真原稿の傾き角度を算出する様子を示す図である。
【図18】写真原稿401の基になるデジタル画像を回転させる様子の図である。
【図19】角度補正出力結果409を示すイメージ図である。
【図20】本実施例におけるCPU2の処理内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
発明を実施するための形態は、次の実施例である。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明の実施例1である画像処理装置1の構成を示すブロック図である。画像処理装置1は、CPU2と、内部バス3と、プログラムメモリ4と、データメモリ5と、読取制御部6と、読取機構7と、データ変換部9と、印刷制御部11と、印刷機構12とを有する。また、画像処理装置1は、操作パネル16と、メモリカード制御部17と、インタフェース制御部19と、通信制御部22とを有する。
【0013】
CPU2は、マイクロプロセッサ形態を有し、内部バス3を介して、プログラムメモリ4(ROM形態)と、データメモリ5(RAM形態)とに接続されている。CPU2は、プログラムメモリ4に格納されている制御プログラムと、データメモリ5の内容とに従って動作する。なお、以下で説明するフローチャートに示す処理手順は、プログラムメモリ4に格納されているプログラムに記述されており、CPU2がこのプログラムを実行することにより実現される。
【0014】
また、CPU2は、読取制御部6を通じて、読取機構7を動作させ、読取機構7内に設けられているイメージセンサ(不図示)が読み取った原稿画像データを、読取バッファメモリ8に格納する。
【0015】
データメモリ5は、読取バッファメモリ8と、印刷バッファメモリ10と、画像メモリ13とを有する。読取バッファメモリ8に格納されている原稿画像データを、データ変換部9が読み出し、印刷データに変換した後に、印刷バッファメモリ10に格納する。
【0016】
CPU2は、印刷制御部11を介して、印刷機構12を動作させ、また、印刷バッファメモリ10に格納されている印刷データを読み出し、印刷機構12に送り、印刷媒体へ印刷することによって、コピー動作を実現する。なお、この印刷機構12は、印刷媒体の両面に記録が可能な機構を有する。
【0017】
読取機構7が読み取った原稿画像データと各種の画像データとを、画像メモリ13に一時的に記憶し、編集する。画像メモリ13に記憶されている画像データを、データ変換部9が読み出し、印刷データに変換し、印刷動作を行うことによって、コピー動作以外にも、写真画像その他の印刷を行うことができる。
【0018】
なお、データメモリ5上の読取バッファメモリ8、印刷バッファメモリ10、画像メモリ13は、CPU2の管理によって、動作モードやユーザ設定等、動作状況に応じて容量配分を動的に変更し、割り付けて動作する。また、データ変換部9は、画像解析、サムネイル作成、サムネイル補正、出力画像補正等の画像処理も行う。
【0019】
操作パネル16は、LED、LCD等の表示部14と、各種キー等を備えている操作部15とを有する。オペレータによる各種入力操作や動作状況の表示等を、操作パネル16において実行する。
【0020】
メモリカード制御部17は、データ記憶媒体であるメモリカード18へのアクセスを制御し、メモリカード18に記憶されている画像データ等を読み書きする。これによって、メモリカード18に記憶されている写真画像データを読み出し、画像メモリ13に格納し、印刷データに変換し、印刷する。
【0021】
インタフェース制御部19は、インタフェース20による通信を制御し、外部に接続されている外部装置21との間で、データを送受信する。外部装置21として、パーソナルコンピュータを接続し、コンピュータ上で動作するプリンタドライバが作成した印刷データを受信し、印刷する。また、この他にも、デジタルカメラ等の機器を接続し、写真画像データを読み出し、画像メモリ13に格納し、印刷データに変換して印刷する。
【0022】
なお、外部装置21は、画像データファイルを記憶可能な外部デバイスであり、インタフェース制御部19は、上記外部デバイスとの間で、有線または無線で接続する接続手段である。
【0023】
通信制御部22は、MODEM(変復調装置)や、NCU(網制御装置)等によって構成され、アナログの通信回線23に接続され、通信制御、通信回線に対する発呼と着呼等の回線制御を行う。
【0024】
図2は、画像処理装置1における読取機構7の構成を示す図である。
【0025】
読取機構7の筐体24内には、ガイドレール25が設けられ、スキャナモータ27が、駆動ベルト28を介して、ガイドレール25の上を矢印A、B方向に、イメージセンサユニット26を往復駆動する。図2の紙面と垂直方向である矢印C方向に、複数のイメージセンサ素子29が、イメージセンサユニット26内で並んでいる。イメージセンサユニット26を、矢印A、B方向に駆動しながら、イメージセンサ素子29の出力を取り込むことによって、原稿台ガラス30に乗せられている原稿31の下面の画像について、画像データとして読み取る。
【0026】
読取機構7の上面において、読取機構7の筐体24の端部にヒンジ機構32が設けられ、このヒンジ機構32を中心に、原稿台カバー33が開閉可能である。原稿台カバー33を閉じることによって、原稿台カバー33の下面に設けられている白色シート34が、原稿台ガラス30に乗せられている原稿31を、原稿台ガラス30に押え付ける。これによって、イメージセンサユニット26による読取性能が安定する。また、イメージセンサユニット26が、読み取った読取画像データを解析することによって、原稿31の下面と白色シート34のエッジとを検出し、これによって、原稿31が置かれている位置を検出する。
【0027】
図3は、実施例1における印刷処理の処理手順を示す図である。
【0028】
まず、S101において、メモリカード制御部17を介してメモリカード18から画像データを読み出す。次にS102において、S101でメモリカードから読み出された画像データを特定するための情報を示すバーコードを作成する。なお、この画像データを特定するための情報としては、たとえば画像データのファイル名でもよいし、メモリカードに記憶されている画像データに対して付された番号を示す情報であってもよい。また、コードは、バーコードに限らず、画像データを特定する情報を示すものであればよい。
【0029】
次に、S103において、印刷制御部11を介して、印刷機構12にS101で読み出した画像を印刷媒体に印刷させる。次に、S104において印刷機構12に、S103で印刷した印刷媒体の画像が印刷された面の裏面に、S102で作成したバーコードを印刷する。
【0030】
なお、ここでは外部のメモリカードに記憶された画像データを印刷する例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえばインタフェース制御部19を介して、外部装置21から入力した画像データを印刷する場合であってもよい。他にもハードディスク等、装置の内部のメモリに記憶されている画像を印刷する場合であってもよい。
【0031】
また、メモリから読み出される画像データは写真画像データに限らず、イラスト等でもよく、画像の内容が限定されるものではない。
【0032】
図4は、実施例1において原稿が置かれた原稿台を示す図である。ここで写真原稿104、105は、図3で示した印刷制御により印刷され、写真の画像データが印刷された面の裏面に、写真の画像データを特定するためのバーコードが印刷されている。図4(1)は、原稿を原稿台ガラス30に置いた様子を、ユーザからの視点で見た図である。このように、写真原稿104、105は、写真面が見えるように並べられている。この状態でイメージセンサユニット26を走査して原稿を読み取ると、写真原稿104、105の写真が印刷された面の裏面が読み取られる。図4(2)は、原稿台ガラス30の下から、イメージセンサユニット26が原稿を読み取って得られた読取画像データ106である。このように、写真原稿104、105の写真裏面に記載されているバーコード107、108を読み取ることができる。
【0033】
図5(1)は、実施例1において、写真画像に対する写真画像レイアウト枠を示す図である。
【0034】
ここでは、レイアウト基準線111は、原稿台の長辺を二等分した位置にあり、短辺に平行な線であり、レイアウト設定の基準となる線である。図5に示す、写真原稿枠の4つの写真原稿頂点座標(SXa1、SYa1)、(SXb1、SYb1)、(SXc1、SYc1)、(SXd1、SYd1)を取得する。
【0035】
このようにして取得した写真原稿頂点座標から、レイアウト基準線111に対して鏡像となる座標(LXa1、LYa1)、(LXb1、LYb1)、(LXc1、LYc1)、(LXd1、LYd1)を求める。この鏡像となる座標(LXa1、LYa1)、(LXb1、LYb1)、(LXc1、LYc1)、(LXd1、LYd1)を、写真画像レイアウト枠座標として、写真画像レイアウト枠109を生成する。これと同様に、写真原稿105に対する写真画像レイアウト枠110を生成する。
【0036】
図6は、実施例1において、画像データをレイアウトして印刷する処理手順を示す図である。なお、この処理はCPU2がプログラムメモリ4に記憶されたプログラムを実行することにより実現できる。
【0037】
CPU2は、S1001で、読取制御部6を介して、読取機構7を制御することによって、原稿台ガラス30面を読み取り、読取画像データ106を取得する。S1002で、読取画像データ106を解析し、白色シート34と原稿31とのエッジを検出する。そして、その検出されたエッジによって、読取画像データ106のうち原稿台ガラス30に乗せられている複数の原稿に対応する領域を検出し、原稿台ガラス30における原稿の位置を取得する。
【0038】
S1003で、CPU2は、検出した各原稿に対し、読取画像データ106のS1002で検出した原稿に対応した領域内の画像を解析し、写真画像データを一意に特定するバーコードを検出する。S1004で、原稿に対応した領域内にバーコードが含まれているか否かを判別し、バーコードが含まれていなければ、S1011に進み、エラー処理を行う。バーコードが含まれていれば、S1005へ進み、この読み取った原稿は、写真原稿であると判定する。この場合、S1006へ進み、S1002で検出した読取画像データ106における原稿に対応した領域の、読取画像データにおける4つの頂点座標(SXa1、SYa1)、(SXb1、SYb1)、(SXc1、SYc1)、(SXd1、SYd1)を特定する。さらに、CPU2は、S1007へ進み、レイアウト基準線111を挟んで、各頂点座標と鏡像となる座標(LXa1、LYa1)、(LXb1、LYb1)、(LXc1、LYc1)、(LXd1、LYd1)を求める。この鏡像となる座標(LXa1、LYa1)、(LXb1、LYb1)、(LXc1、LYc1)、(LXd1、LYd1)を、写真画像をレイアウトする領域であるレイアウト枠の座標とする。
【0039】
続いて、CPU2は、S1008では、S1003で検出したバーコードを解析し、S1009で、バーコード情報に基づいて、写真画像データを取得する。たとえば図3で示した例では、バーコードには、メモリカードに記憶されている画像データを特定するための情報が含まれている。よって、この場合には、バーコードを解析した情報に基づいて特定された画像データをメモリカードから読み出して取得する。
【0040】
S1010では、S1007で取得した写真画像レイアウト枠を示す座標に従って、S1009で取得した写真画像データを配置する。具体的には、データメモリ5に設けられている画像メモリ13の上記座標に対応する領域に取得した画像データを展開する。
【0041】
S1012で、S1003からS1011までの処理を、S1002で検出した全ての原稿枠について繰り返し実行する。これによって、図5(2)に示すような、原稿に対応した画像がレイアウトされた出力画像を画像メモリ13に生成することができる。最後に、CPU2は、S1013で、S1012までの処理により画像メモリ13上に展開されている図5(2)に示す出力画像を印刷用紙に印刷する。具体的には、印刷制御部11を介して、印刷機構12を制御することによって、画像メモリ13上に展開されている出力画像を印刷用紙に印刷することができる。
【0042】
上記の図6に示した処理を実行することによって、図4に示すように原稿台ガラス30に置かれている原稿を読み取って、図5(2)に示す出力画像を出力して、印刷用紙に印刷することができる。ここで図4(1)で示した原稿の配置と、図5(2)で示した出力画像とを比較すると、ユーザから見た原稿の配置が出力画像に反映されていることがわかる。つまり、ユーザは所望のレイアウトに原稿を配置して読み取らせることによって、そのレイアウトが反映された出力画像を出力することができる。
【0043】
さらに、出力画像に含まれる原稿に対応する画像データは、原稿を読み取って得られた画像データではなく、メモリカードから取得された画像データである。したがって、原稿を読み取って得られた画像データとは異なり、読取に伴う画質の劣化がない画像データで出力を行うことができる。
【0044】
なお、図5(1)で示したレイアウト枠の取得方法では、原稿台の長辺を二等分し、短辺に平行な線を、レイアウト基準線111としている。これは、図4(1)に示した例では、原稿台の短辺方向を、原稿を置く際の天地方向と定めているためである。一方、原稿台の長辺方向を、原稿を置く際の天地方向と定めている場合には、原稿台の短辺を二等分し、長辺に平行な線を、レイアウト基準線111としてもよい。また、レイアウト基準線111として、短辺と平行な線を使用するか、または、長辺と平行な線を使用するかを、ユーザに選択させるようにしてもよい。
【0045】
また、図3に示した処理では、写真原稿104、105の裏面に、バーコード107、108を画像処理装置1が印刷する処理について説明した。しかしこれに限らず、画像処理装置1以外の装置が、写真画像データに基づいて、写真原稿を印刷するとともに、裏面にバーコードを印刷するようにしてもよい。即ち、印刷された写真原稿を画像処理装置1が読み取った場合に、その写真原稿に印刷されている画像データを、画像処理装置1がバーコードを解析することにより取得可能であればよい。
【0046】
たとえば、画像処理装置1とは異なる装置において、メモリカードに記憶されて所定の順番で番号が付けられた画像データから、ユーザが選択を行って写真原稿を印刷する場合であってもよい。この場合、ユーザがメモリカードに記憶されている画像データからいずれかの画像データを選択すると、選択された画像データを印刷用紙に印刷するとともに、その裏面に選択された画像データの番号を示すバーコードを印刷する。
【0047】
そして、そのメモリカードを画像処理装置1に装着するとともに、印刷された上記の写真原稿を図4、図6に示した方法で読み取る。すると、メモリカードに記憶されている画像データのうち、読み取ったバーコードが示す番号に対応する画像データを取得して画像メモリ上にレイアウトして、出力画像を生成することができる。この処理によって、画像処理装置1は、自ら写真やバーコードを印刷しなくとも、上記の図6の処理を実行することができる。なお、ここでは画像データを特定するために画像データの番号を例に説明したが、他にもたとえば画像データを含む画像ファイルのファイル名であってもよい。
【実施例2】
【0048】
実施例2は、実施例1において、原稿台ガラス30を読み取った読取画像のサイズと、出力される画像のサイズとが異なる場合の実施例である。なお、上記の読取画像のサイズと出力される画像のサイズはユーザが設定してもよい。
【0049】
実施例2の動作の説明における例として、読取画像のサイズをA4サイズ、出力される画像のサイズをL判サイズとする。
【0050】
実施例2の動作は、基本的には、図6に示す実施例1の動作と同じである。実施例2では、図6のS1007の後に、変倍設定があると判断されれば、出力画像のサイズに合わせて、写真画像レイアウト枠を変倍する処理が挿入されている。また、実施例2では、図6のS1009の後に、写真画像レイアウト枠に合わせて、写真画像データを変倍する処理が挿入されている。
【0051】
実施例2における処理を図6で示したフローチャートを用いて説明する。CPU2は、まずS1001で、読取制御部6を介して読取機構7を制御することによって、ユーザが設定した読取画像のサイズで、原稿台ガラス30を読み取る。ここでは、ユーザにより設定されたA4サイズの読取画像データ106として取得する。
【0052】
S1007の後に、ユーザが設定した出力サイズが読取画像のサイズと同じであるかどうかを判別する。読取画像のサイズと同じであれば、S1008に進む。一方、読取画像のサイズが出力される画像のサイズと異なれば、写真画像レイアウト枠を、レイアウト合成出力のサイズに合わせて変倍する。実施例2では、最終的に出力する出力画像のサイズであるL判サイズに合わせて、S1007で取得したA4サイズの読取画像データ106における写真画像レイアウト枠の座標を変換する。この写真画像レイアウト枠の変換では、レイアウト枠のアスペクト比は、出力サイズのアスペクト比に合わせて変更してもよいし、読取画像におけるアスペクト比を維持したままでもよい。
【0053】
また、実施例2では、図6に示すS1009の後に、取得した写真画像レイアウト枠位置に、S1009で取得した写真画像データを、写真画像レイアウト枠に合わせて配置する。このときに、写真画像データを写真画像レイアウト枠に合うように変倍してもよいし、写真画像レイアウト枠に収めるように写真画像データにトリミングを行ってもよい。また、写真画像データの変倍を行う場合、写真画像データのアスペクト比を変更してもよいし、アスペクト比を維持したまま変倍してもよい。
【0054】
このように写真画像データの配置方法が決定されると、データメモリ5に設けられている画像メモリ13に、写真画像レイアウト枠の座標に従って、写真画像データを展開する。実施例2では、出力される画像のサイズであるL判サイズに応じて変換された写真画像レイアウト枠に合わせて、写真画像データの変倍やトリミングを行って、画像データを写真画像レイアウト枠に配置する。
【0055】
S1012では、S1003からS1011の処理を、S1002で検出した原稿に対応する領域の全てに対して繰り返すことによって、出力画像を生成する。
【0056】
上記処理を行うことによって、原稿が置かれている原稿台ガラス30をA4サイズで読み取り、L判サイズに変倍された出力結果を得ることができる。
【0057】
なお、実施例2では、読取画像データを縮小してレイアウト合成出力結果を得るが、読取画像データを拡大するようにしてもよい。
【0058】
また、出力画像における写真画像レイアウト枠のアスペクト比を、読取画像におけるアスペクト比に合わせて変更した場合には、読取画像における複数の原稿の位置関係を維持して、複数の写真画像データを配置することができる。一方、出力画像における写真画像レイアウト枠のアスペクト比を、読取画像におけるアスペクト比で維持した場合には、出力される写真画像データのアスペクト比は原稿のアスペクト比と同じになる。したがって、読取画像と出力画像とでアスペクト比が異なる場合であっても、出力画像には原稿と同じアスペクト比の写真画像データを配置することができる。
【0059】
また、読取画像のサイズやアスペクト比は、ユーザによる設定に従って判別するものに限らず、読み取りによって得られた読取画像を取得し、取得した読取画像を解析することにより、サイズやアスペクト比を判別してもよい。
【実施例3】
【0060】
図7は、本発明の実施例3において、ユーザ所望の出力画像200の例を示す図である。出力画像枠201の中に、2つの写真画像データ202、203と、2つのメッセージ画像データ204、205がレイアウトされている。この出力画像をたとえば印刷機構12で印刷することにより、ユーザが所望の印刷結果を得ることができる。
【0061】
図8は、実施例3において、図7に示す出力画像200を得るために、ユーザが使用する原稿を原稿台ガラス30上に置いた様子を示す図である。
【0062】
ここで使用される原稿は、2枚の写真原稿206、207と、メッセージを記入した2枚のメッセージ原稿208、209とである。図8(1)は、原稿を原稿台ガラス30に置いた様子を、ユーザの視点で見た図である。このように、写真原稿206、207は、写真が印刷されている面が見えるように並べられ、メッセージ原稿208、209は、配置したい箇所に、そのメッセージが記載された面の裏面が見えるように並べられている。また、図8(2)は、このように原稿が配置された後に原稿台ガラス30の下面から、イメージセンサユニット26が読み取った読取画像データ210である。このように、写真原稿206、207は、その裏面のバーコード211、212が読み取られ、メッセージ原稿208、209に記入したメッセージ213、214が読み取られている。
【0063】
ここでは、原稿台の長辺を二等分し、短辺に平行な線が、レイアウト設定の基準となるレイアウト基準線215である。図9(1)は、読み取った読取画像データ210から、抽出した写真原稿206に対する写真画像レイアウト枠216を生成する様子を示す図である。写真画像レイアウト枠216の座標の求め方については、図5(1)で示した写真画像レイアウト枠の座標の求め方と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0064】
図9(2)は、読み取った読取画像データ210から、各メッセージ原稿の基準位置座標を抽出し、メッセージ画像レイアウト枠基準位置座標を生成する様子を示す図である。図9に示すように、メッセージ原稿枠に外接する長方形の中心位置を、メッセージ原稿基準位置座標(SXm1、SYm1)として取得する。このように取得したメッセージ原稿基準位置座標から、レイアウト基準線215に対して鏡像となる座標を求め、メッセージ画像レイアウト枠基準位置座標(LXm1、LYm1)を求める。そして、メッセージ原稿基準位置座標(SXm1、SYm1)から、メッセージ画像レイアウト枠基準位置座標(LXm1、LYm1)までの距離分だけ、メッセージ原稿枠を平行移動することによって、メッセージ画像レイアウト枠220を生成する。
【0065】
図10は、実施例3において画像データをレイアウトして印刷する処理手順を示すフローチャートである。
【0066】
CPU2は、S2001で、読取制御部6を介して、読取機構7を制御することによって、原稿台ガラス30面を読み取り、読取画像データ210として取得する。
【0067】
S2002で、読取画像データ210を解析し、白色シート34と原稿31のエッジとを検出することによって、原稿台ガラス30に乗せられている複数の原稿31を検出し、原稿位置を取得する。
【0068】
CPU2は、S2003で、検出した各原稿31について、読取画像データ210の原稿枠内の画像を解析し、写真画像データを一意に特定するバーコードを検出する。S2004で、原稿枠内にバーコードが含まれているか否かを判別し、バーコードが含まれていれば、S2005で、この原稿は写真原稿であると判定する。この場合、S2006〜S2010の処理を行う。このS2006〜S2010の処理は、上述した図6に示したフローチャートにおけるS1006〜S1010の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0069】
一方、S2004で原稿枠内にバーコードが含まれていないと判別されれば、S2011へ進み、この原稿はメッセージ原稿であると判定する。この場合、S2012へ進み、S2002で検出した原稿位置情報に基づいて、メッセージ原稿枠の基準位置座標(SXm1、SYm1)を取得する。さらに、CPU2は、S2013へ進み、メッセージ原稿基準位置座標と、レイアウト基準線215を挟んで鏡像となる座標とを求め、メッセージ画像レイアウト枠基準位置座標(LXm1、LYm1)として取得する。
【0070】
続いて、CPU2は、S2014に進み、S2001で読み取った読取画像データ210の原稿枠内の画像を切出し、メッセージ画像データとして取得する。そして、S2015では、S2013で取得したメッセージ画像レイアウト枠を示す座標に従って、S2014で取得したメッセージ画像データを配置する。具体的には、データメモリ5に設けられている画像メモリ13の上記座標に対応する領域に取得した画像データを展開する。
【0071】
S2016では、S2002で検出した全ての原稿枠について、S2003からS2015までの処理を繰り返すことによって、出力画像を生成する。最後に、CPU2は、S2017で、合成結果として得られた出力画像を印刷機構12に出力して印刷させる。ここでは、S2016までの処理によって生成され、画像メモリ13上に展開されているレイアウト合成出力画像に基づいて、出力画像200を印刷用紙に印刷する。つまり、印刷制御部11を介して、印刷機構12を制御することによって、出力画像200を印刷用紙に印刷する。
【0072】
上記処理を実行することによって、図8に示すように、原稿台ガラス30に置かれた原稿を読み取り、図7に示す出力画像200を得る。
【0073】
なお、実施例3では、原稿台の長辺を二等分し、短辺に平行な線を、レイアウト基準線215とするが、原稿台の短辺を二等分し、長辺に平行な線を、レイアウト基準線215とするようにしてもよい。また、レイアウト基準線215として、短辺と平行な線を使用するか、または、長辺と平行な線を使用するかを、ユーザに選択させるようにしてもよい。
【0074】
また、実施例3では、メッセージ213、214の各原稿枠に外接する長方形の中心位置を、メッセージ原稿基準位置座標とするが、その他の方法によって基準位置座標を取得するようにしてもよい。たとえば、不定形のメッセージ原稿枠の重心を求める方法や、内心、外心等を用いることによって、基準位置座標を取得するようにしてもよい。
【実施例4】
【0075】
本発明の実施例4は、普通紙に印刷されている写真原稿をユーザが切り取り、原稿台に乗せてレイアウト合成する実施例である。
【0076】
まず、印刷された写真原稿をユーザが切り取る際に、印刷された定型サイズとは異なるサイズを切り取る場合に、写真原稿のエッジを検出する方法について説明する。
【0077】
図11は、実施例4において、複数の写真原稿が1枚の印刷用紙に印刷されている様子を示す図である。
【0078】
図11(1)は、複数の写真原稿の表面301を示し、図11(2)は、複数の写真原稿の裏面302を示す。表面301には、ユーザが選択した写真原稿が、通常の印刷よりも薄い濃度で印刷され、裏面302には、表面301に印刷されている写真原稿に対応する範囲の中央に、バーコードが印刷されている。図11(3)は、図11(1)に示す写真原稿の上側を切り取った表面303を示し、図11(4)は、図11(2)に示すバーコードの上側を切り取った裏面304を示す。
【0079】
図12は、原稿台に配置されている写真原稿のエッジを決定する方法を模式的に示す図である。
【0080】
裏面304が、原稿台ガラス面に向けて配置されている。この写真原稿の裏面のバーコード307には、写真原稿の基準305からの相対的な座標(Bx、By)、写真原稿のサイズ(Dw、Dh)、写真画像データを一意に特定する情報(不図示)が記憶されている。
【0081】
図13は、実施例4における写真原稿のエッジを決定する手順を示すフローチャートである。
【0082】
なお、図11に示す裏面に、バーコードが印刷された薄い濃度の写真原稿が印刷され、ユーザによって切り取られた写真原稿を原稿台に予め配置しておく。
【0083】
まず、S3001で、上記実施例と同様にして原稿台の写真原稿を読み取り読取画像データを取得する。次に、S3002で、取得した読取画像データから、写真原稿の裏面に印刷されたバーコード307を検出する。S3003で、検出したバーコードから、バーコードに予め記憶されているバーコードの座標情報と、写真原稿のサイズ情報を取得する。ここでは、バーコードの座標情報として、(Bx、By)の情報と、写真原稿のサイズ情報として、(Dw、Dh)を取得する。
【0084】
S3004で、写真原稿の裏面に印刷されているバーコードの原稿台基準306からの座標を検出する。ここでは、原稿台基準306から、バーコードの座標として、(OBx、OBy)が検出される。次に、上記原稿台基準306からのバーコードの座標情報(Bx、By)と、写真原稿のサイズ情報(Dw、Dh)から、原稿台基準からの写真原稿の座標とを計算する(S3005)。
【0085】
図14は、実施例4における写真原稿のエッジを検出する際の計算式を示す図である。
【0086】
このステップでは、まず、写真原稿の基準305として(LXa、LYa)を計算する。写真原稿の基準座標は、図12から明らかなとおり、図14に示す式(1)で求めることができる。
【0087】
そして、計算した写真原稿の基準座標(LXa、LYa)を元に、右上座標を計算する。図12から明らかなように、図14(2)で求めることができる。
【0088】
以下、同様にして、他の2点についても、図14に示す式(3)と式(4)とで計算することができる。その結果、写真原稿のエッジとして、各4点の座標(LXa、LYa)、(LXb、LYb)、(LXc、LYc)、(LXd、LYd)が得られる。このように、上記手順によって、ユーザが手で切り取った写真原稿のように、エッジが直線でなくても、バーコード情報に基づいて、写真原稿のエッジを直線として決定し、矩形の領域として抽出することができる。この結果、所望のレイアウトで写真を合成することができる。なお、実施例4では、裏面に印刷するバーコードを、写真原稿の中央に配置し、バーコード情報に座標情報を記憶しているが、予め決められた座標を、バーコードの配置であると定義するようにしてもよい。この場合、バーコードの座標情報は不要である。以上のことから、バーコードの配置は、中央に限定するものではない。また、写真原稿の天地を判別するための情報を、バーコードに付与するようにしてもよい。この場合、ユーザが意図的に写真原稿を回転させてレイアウトしたい場合も、バーコードの天地情報を読み取ることによって、意図したレイアウトを実現することができる。
【実施例5】
【0089】
図15は、実施例5において、傾き補正前の写真原稿の一例を示す図である。
【0090】
図15(1)は、写真原稿の表面を示し、図15(2)は写真原稿の裏面を示している。写真原稿401は、ユーザが取った写真画像であり、傾き補正を行いたいデータを印刷したものであり、裏面402は、写真原稿401の裏面である。バーコード403は、メモリカード18等に保存され、ユーザが取った写真原稿401の基となるデジタル画像(図示せず)を特定する。
【0091】
図16は、実施例5において、ユーザが使用する写真原稿を原稿台ガラス30上に置いた様子を示す図である。
【0092】
ここで使用される原稿は、写真原稿401である。図16(1)は、原稿を原稿台ガラス30に置いた様子を、ユーザからの視点で見た図である。また、図16(2)は、これを原稿台ガラス30の下面からイメージセンサユニット26によって読み取った読取画像データ210のイメージ図である。このように、写真原稿401は、写真原稿の裏面402に記載されているバーコード403が読み取られる。
【0093】
図17は、実施例5において、写真原稿の傾き角度を算出する様子を示す図である。
【0094】
基準線404は、原稿台ガラス30のX方向に平行で、且つ、写真原稿の裏面402のエッジにおけるY方向の最下部に接する基準線である。角度θ1は、写真原稿の裏面402の下限側に位置するエッジの基準線404に対する傾き角度である。
【0095】
実施例5において、メモリカード18等に保存され、ユーザが取った写真原稿401の基になるデジタル画像(図示せず)を傾ける補正角度量θ2を算出するための計算式は、θ2=−θ1である。
【0096】
図18は、実施例5において、メモリカード18等に保存され、ユーザが取った写真原稿401の基になるデジタル画像(図示せず)を回転させる様子を示す図である。
【0097】
図18(1)は、補正角度量θ2を使用してデジタル画像(図示せず)を実際に傾き補正したイメージを示す図である。補正角度量θ2は、計算式θ2=−θ1によって算出された補正角度量である。基準線407は、デジタル画像(図示せず)を傾けるための基準線である。イメージ図405は、指定されたデジタル画像(図示せず)を、基準線407に基づいて、補正角度量θ2だけ傾き補正し、画像メモリ13に展開した場合におけるイメージ図である。図18(2)は、傾き補正を実行した後に、必要な領域を切り出すためのイメージを示す図である。領域408は、実際に画像を切り出すための切り出し領域を示す。切り出し領域408の下辺と基準線407とを、X方向に平行にすることによって、ユーザが所望する画像を得ることができる。
【0098】
図19は、実施例5で得られた角度補正出力結果409を示すイメージ図である。
【0099】
図20は、実施例5におけるCPU2の処理内容を示すフローチャートである。
【0100】
CPU2は、S4001で、読取制御部6を介して読取機構7を制御することによって、原稿台ガラス30面を読み取り、読取画像データ210として取得する。
【0101】
S4002で、読取画像データ210を解析し、白色シート34と原稿31のエッジとを検出することによって、原稿台ガラス30に乗せられた原稿31を検出し原稿位置を取得する。
【0102】
CPU2は、検出した原稿31について、読取画像データ210の原稿枠内の画像を解析し、写真画像データを一意に特定するバーコードを検出する(S4003)。S4004で、原稿枠内にバーコードが含まれているか否かを判別し、バーコードが含まれていなければ、S4013に進み、エラー処理を行って終了する。バーコードが含まれていれば、S4005へ進み、この原稿は写真原稿であると判定する。この場合、S4006へ進み、S4002で検出した原稿位置情報と、原稿台ガラス30のX方向に平行で、且つ、写真原稿の裏面402のエッジにおけるY方向の最下部に接する基準線404とに基づいて、傾き量を算出する。次に、CPU2は、S4007で、算出された傾き量に基づいて、補正角度量を算出する。
【0103】
続いて、CPU2は、S4008に進み、S4003において検出したバーコードを解析し、さらにS4009でバーコード情報を元に写真画像データを取得する。そしてS4010ではS4009で取得した写真画像データを、S4007で算出した補正角度量だけ傾き補正して、画像メモリ13に展開する。さらにS4011において、傾き補正された画像を指定された切り出し領域に応じて切り出し、最終出力画像を生成する。最後に、CPU2は、S4012で、最終出力画像として得られた画像を印刷する。
【0104】
以上のような処理を行うことで、図16で示したように原稿台ガラス30に置かれた原稿を読み取り、図19に示すような角度補正出力結果を得ることが可能となる。
【0105】
なお、上記実施例では、画像処理装置1に含まれる読取機構により原稿を読取り、画像処理装置1に含まれる印刷機構により画像を印刷していた。しかし、これに限らず、画像処理装置1の外部の読取装置が原稿を読み取って得られた画像を取得し、外部の印刷装置に各種の画像を印刷させる場合であってもよい。
【0106】
また、上記実施例において、レイアウト合成出力として得られた画像を、印刷機構12によって印刷用紙に印刷出力する場合を説明したが、画像処理装置1に設けられている操作パネル16の表示部14や外部の表示装置に表示させるようにしてもよい。また、メモリカード18や、インタフェース20を介して接続されている外部装置21に、新たな画像データファイルとして保存してもよいし、また、通信回線23を介して遠隔接続された装置に転送するようにしてもよい。
【0107】
さらに、上記実施例において、写真が印刷されている面の裏面にバーコードが印刷されている原稿を読み取る例を示したが、写真を印刷しなくとも、ユーザがバーコードに対応する写真を認識できればよい。たとえば、上述のようにバーコードとともに、写真に対応する画像データの番号やファイル名を印刷すれば、バーコードに対応する写真をユーザに認識させることができる。
【0108】
以上のように本実施例によれば、原稿に対応する画像を、ユーザが原稿台に置いたレイアウトと同様のレイアウトに配置して、出力することができる。即ち、ユーザは、写真プリントやメッセージを記入したラベルをアルバムに並べて貼る操作と同様の操作で、原稿に対応する画像をレイアウトすることができる。したがって、原稿に対応する画像を所望のレイアウトに簡単に配置することができる。
【0109】
また、上記実施例によれば、原稿を読み取って複写するのではなく、原稿の裏側に印刷されているバーコード情報に基づいて、画像データを取得して出力するので、複写による画質の劣化がない高品位な出力結果を得ることができる。
【0110】
また、上記実施例によれば、メッセージを書いたラベルを写真と一緒に並べて配置することができるので、複数の写真画像とメッセージとを所望のレイアウトに配置することができる。
【0111】
また、原稿の裏面に印刷されるコードに、読取画像データにおける原稿として抽出される領域を示す情報を含ませれば、原稿が矩形でない場合であっても、レイアウト枠として正確に設定することができる。
【0112】
また、読取画像に含まれる、原稿の裏面に印刷されているコードに従って、原稿台に対する原稿の傾きを求めることができる。よって、メモリカードやその他の記憶媒体に保存されているデジタル画像データを、任意の角度だけ補正することができるので、ユーザが所望する写真画像を得ることができる。また、原稿台に対する原稿の傾きを求めて、その傾きを補正するように、原稿に対応する画像が配置されるレイアウト枠に対して回転処理を行ってもよい。
【0113】
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。さらに、本発明は、CPUやMPU等の複数のプロセッサが連携して処理を実行することによっても実現される。
【符号の説明】
【0114】
1…画像処理装置、
2…CPU、
5…データメモリ、
6…読取制御部、
9…データ変換部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の写真画像データをレイアウト合成して1つの画像データとして出力する画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、デジタルカメラや写真画質のカラープリンタの普及に伴い、デジタルカメラで撮影した複数の写真画像データを、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)に取り込んで、その写真画像データをプリンタで印刷することが多くなった。
【0003】
また、写真がレイアウトされたアルバムを作成する場合に、従来のように写真プリントをアルバムに貼り付けるのではなく、複数の写真がレイアウトされた画像をカラープリンタで1枚の印刷用紙に印刷することにより、アルバムを作成する方法がある。
【0004】
たとえば特許文献1には、画像データを配置するための台紙を読取装置で読み取って、写真をレイアウトする方法が記載されている。この方法では、まず画像が配置される位置が互いに異なる複数の台紙からユーザが台紙を選択し、この選択した台紙に対応する識別番号を記憶する。そしてユーザは、台紙の枠の中に印刷対象の画像ファイルのファイル名を入力する。そして、この台紙を読み取ると、識別番号に従って特定された台紙の所定の位置に、入力されたファイル名により特定された複数の画像データをそれぞれ配置して印刷することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−032472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記引用文献1に記載の方法では、ユーザは、画像のレイアウトを示す台紙を予め用意しなければならないという問題がある。また、ユーザは画像のレイアウトが予め定められた複数の台紙から選択を行うため、アルバムに写真を貼る方法のように、自由に写真のレイアウトを決めることができないという問題がある。
【0007】
以上の課題を鑑みて本発明は、原稿に対応する画像を所望のレイアウトに簡単に配置することができる画像処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を鑑みて本発明は、複数の写真画像データをレイアウト合成し、1つの画像データとして出力する画像処理装置であって、原稿台の一部または全部を読取領域とし、上記読取領域を読み取り、読取画像データを取得する読取手段と、上記読取画像データから、複数の原稿のエッジを検出し、原稿枠として取得する原稿枠取得手段と、上記原稿枠取得手段が取得した複数の上記原稿枠のそれぞれについて、写真画像データを特定するバーコード情報が、原稿枠内に含まれていることを検出するバーコード情報検出手段と、上記原稿枠内に上記バーコード情報が検出された原稿は、写真原稿であると判別し、上記バーコード情報が検出されない原稿は、メッセージ原稿であると判別する原稿種別判別手段と、上記原稿台または上記読取領域において、レイアウト設定の基準となるレイアウト基準線を設定するレイアウト基準線設定手段と、上記写真原稿であると判別された原稿のそれぞれについて、上記バーコード情報検出手段が検出した上記バーコード情報に基づいて、上記写真画像データを取得する写真画像データ取得手段と、上記写真原稿であると判別された原稿のそれぞれについて、上記原稿枠を、上記レイアウト基準線に対して鏡像となる原稿枠に変換し、この変換された原稿枠を、写真画像レイアウト枠として設定する写真画像レイアウト枠設定手段と、上記判別されたメッセージ原稿のそれぞれの原稿枠内の画像を、上記読取画像データから切り出し、メッセージ画像データを取得するメッセージ画像データ取得手段と、上記判別されたメッセージ原稿のそれぞれについて、基準座標となるメッセージ原稿基準位置座標を取得するメッセージ原稿基準位置取得手段と、上記判別されたメッセージ原稿のそれぞれについて、上記メッセージ原稿基準位置座標が上記レイアウト基準線に対して鏡像となる座標に、上記原稿枠を平行移動して得られる領域を、メッセージ画像レイアウト枠として設定するメッセージ画像レイアウト枠設定手段と、上記写真画像レイアウト枠のそれぞれについて、上記写真画像データを取得して配置し、また、上記メッセージ画像レイアウト枠のそれぞれついて、上記メッセージ画像データを取得して配置し、出力画像データとして合成出力する合成出力手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、原稿に対応する画像を、所望のレイアウトに簡単に配置することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】画像処理装置1を示すブロック図である。
【図2】画像処理装置1における読取機構7の構成を示す図である。
【図3】印刷処理の処理手順を示す図である。
【図4】実施例1において原稿が置かれた原稿台の一例を示す図である。
【図5】実施例1において写真画像レイアウト枠と出力画像を示す図である。
【図6】実施例1において画像データをレイアウトして印刷する処理手順を示すフローチャートである。
【図7】ユーザ所望の出力画像200の例を示す図である。
【図8】原稿が置かれた原稿台を示す図である。
【図9】読取画像データ210から、レイアウト枠情報を生成する様子の図である。
【図10】実施例3において画像データをレイアウトして印刷する処理手順を示すフローチャートである。
【図11】実施例4において複数の写真原稿が1枚の普通紙に印刷された図である。
【図12】原稿台上の写真原稿のエッジを決定する方法を示す図である。
【図13】写真原稿のエッジを決定する手順のフローチャートである。
【図14】実施例4における写真原稿のエッジを検出する計算式を示す図である。
【図15】実施例4において、傾き補正前の写真原稿の一例を示す図である。
【図16】ユーザが使用する写真原稿を原稿台ガラス30に置いた様子の図である。
【図17】本実施例において、写真原稿の傾き角度を算出する様子を示す図である。
【図18】写真原稿401の基になるデジタル画像を回転させる様子の図である。
【図19】角度補正出力結果409を示すイメージ図である。
【図20】本実施例におけるCPU2の処理内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
発明を実施するための形態は、次の実施例である。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明の実施例1である画像処理装置1の構成を示すブロック図である。画像処理装置1は、CPU2と、内部バス3と、プログラムメモリ4と、データメモリ5と、読取制御部6と、読取機構7と、データ変換部9と、印刷制御部11と、印刷機構12とを有する。また、画像処理装置1は、操作パネル16と、メモリカード制御部17と、インタフェース制御部19と、通信制御部22とを有する。
【0013】
CPU2は、マイクロプロセッサ形態を有し、内部バス3を介して、プログラムメモリ4(ROM形態)と、データメモリ5(RAM形態)とに接続されている。CPU2は、プログラムメモリ4に格納されている制御プログラムと、データメモリ5の内容とに従って動作する。なお、以下で説明するフローチャートに示す処理手順は、プログラムメモリ4に格納されているプログラムに記述されており、CPU2がこのプログラムを実行することにより実現される。
【0014】
また、CPU2は、読取制御部6を通じて、読取機構7を動作させ、読取機構7内に設けられているイメージセンサ(不図示)が読み取った原稿画像データを、読取バッファメモリ8に格納する。
【0015】
データメモリ5は、読取バッファメモリ8と、印刷バッファメモリ10と、画像メモリ13とを有する。読取バッファメモリ8に格納されている原稿画像データを、データ変換部9が読み出し、印刷データに変換した後に、印刷バッファメモリ10に格納する。
【0016】
CPU2は、印刷制御部11を介して、印刷機構12を動作させ、また、印刷バッファメモリ10に格納されている印刷データを読み出し、印刷機構12に送り、印刷媒体へ印刷することによって、コピー動作を実現する。なお、この印刷機構12は、印刷媒体の両面に記録が可能な機構を有する。
【0017】
読取機構7が読み取った原稿画像データと各種の画像データとを、画像メモリ13に一時的に記憶し、編集する。画像メモリ13に記憶されている画像データを、データ変換部9が読み出し、印刷データに変換し、印刷動作を行うことによって、コピー動作以外にも、写真画像その他の印刷を行うことができる。
【0018】
なお、データメモリ5上の読取バッファメモリ8、印刷バッファメモリ10、画像メモリ13は、CPU2の管理によって、動作モードやユーザ設定等、動作状況に応じて容量配分を動的に変更し、割り付けて動作する。また、データ変換部9は、画像解析、サムネイル作成、サムネイル補正、出力画像補正等の画像処理も行う。
【0019】
操作パネル16は、LED、LCD等の表示部14と、各種キー等を備えている操作部15とを有する。オペレータによる各種入力操作や動作状況の表示等を、操作パネル16において実行する。
【0020】
メモリカード制御部17は、データ記憶媒体であるメモリカード18へのアクセスを制御し、メモリカード18に記憶されている画像データ等を読み書きする。これによって、メモリカード18に記憶されている写真画像データを読み出し、画像メモリ13に格納し、印刷データに変換し、印刷する。
【0021】
インタフェース制御部19は、インタフェース20による通信を制御し、外部に接続されている外部装置21との間で、データを送受信する。外部装置21として、パーソナルコンピュータを接続し、コンピュータ上で動作するプリンタドライバが作成した印刷データを受信し、印刷する。また、この他にも、デジタルカメラ等の機器を接続し、写真画像データを読み出し、画像メモリ13に格納し、印刷データに変換して印刷する。
【0022】
なお、外部装置21は、画像データファイルを記憶可能な外部デバイスであり、インタフェース制御部19は、上記外部デバイスとの間で、有線または無線で接続する接続手段である。
【0023】
通信制御部22は、MODEM(変復調装置)や、NCU(網制御装置)等によって構成され、アナログの通信回線23に接続され、通信制御、通信回線に対する発呼と着呼等の回線制御を行う。
【0024】
図2は、画像処理装置1における読取機構7の構成を示す図である。
【0025】
読取機構7の筐体24内には、ガイドレール25が設けられ、スキャナモータ27が、駆動ベルト28を介して、ガイドレール25の上を矢印A、B方向に、イメージセンサユニット26を往復駆動する。図2の紙面と垂直方向である矢印C方向に、複数のイメージセンサ素子29が、イメージセンサユニット26内で並んでいる。イメージセンサユニット26を、矢印A、B方向に駆動しながら、イメージセンサ素子29の出力を取り込むことによって、原稿台ガラス30に乗せられている原稿31の下面の画像について、画像データとして読み取る。
【0026】
読取機構7の上面において、読取機構7の筐体24の端部にヒンジ機構32が設けられ、このヒンジ機構32を中心に、原稿台カバー33が開閉可能である。原稿台カバー33を閉じることによって、原稿台カバー33の下面に設けられている白色シート34が、原稿台ガラス30に乗せられている原稿31を、原稿台ガラス30に押え付ける。これによって、イメージセンサユニット26による読取性能が安定する。また、イメージセンサユニット26が、読み取った読取画像データを解析することによって、原稿31の下面と白色シート34のエッジとを検出し、これによって、原稿31が置かれている位置を検出する。
【0027】
図3は、実施例1における印刷処理の処理手順を示す図である。
【0028】
まず、S101において、メモリカード制御部17を介してメモリカード18から画像データを読み出す。次にS102において、S101でメモリカードから読み出された画像データを特定するための情報を示すバーコードを作成する。なお、この画像データを特定するための情報としては、たとえば画像データのファイル名でもよいし、メモリカードに記憶されている画像データに対して付された番号を示す情報であってもよい。また、コードは、バーコードに限らず、画像データを特定する情報を示すものであればよい。
【0029】
次に、S103において、印刷制御部11を介して、印刷機構12にS101で読み出した画像を印刷媒体に印刷させる。次に、S104において印刷機構12に、S103で印刷した印刷媒体の画像が印刷された面の裏面に、S102で作成したバーコードを印刷する。
【0030】
なお、ここでは外部のメモリカードに記憶された画像データを印刷する例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえばインタフェース制御部19を介して、外部装置21から入力した画像データを印刷する場合であってもよい。他にもハードディスク等、装置の内部のメモリに記憶されている画像を印刷する場合であってもよい。
【0031】
また、メモリから読み出される画像データは写真画像データに限らず、イラスト等でもよく、画像の内容が限定されるものではない。
【0032】
図4は、実施例1において原稿が置かれた原稿台を示す図である。ここで写真原稿104、105は、図3で示した印刷制御により印刷され、写真の画像データが印刷された面の裏面に、写真の画像データを特定するためのバーコードが印刷されている。図4(1)は、原稿を原稿台ガラス30に置いた様子を、ユーザからの視点で見た図である。このように、写真原稿104、105は、写真面が見えるように並べられている。この状態でイメージセンサユニット26を走査して原稿を読み取ると、写真原稿104、105の写真が印刷された面の裏面が読み取られる。図4(2)は、原稿台ガラス30の下から、イメージセンサユニット26が原稿を読み取って得られた読取画像データ106である。このように、写真原稿104、105の写真裏面に記載されているバーコード107、108を読み取ることができる。
【0033】
図5(1)は、実施例1において、写真画像に対する写真画像レイアウト枠を示す図である。
【0034】
ここでは、レイアウト基準線111は、原稿台の長辺を二等分した位置にあり、短辺に平行な線であり、レイアウト設定の基準となる線である。図5に示す、写真原稿枠の4つの写真原稿頂点座標(SXa1、SYa1)、(SXb1、SYb1)、(SXc1、SYc1)、(SXd1、SYd1)を取得する。
【0035】
このようにして取得した写真原稿頂点座標から、レイアウト基準線111に対して鏡像となる座標(LXa1、LYa1)、(LXb1、LYb1)、(LXc1、LYc1)、(LXd1、LYd1)を求める。この鏡像となる座標(LXa1、LYa1)、(LXb1、LYb1)、(LXc1、LYc1)、(LXd1、LYd1)を、写真画像レイアウト枠座標として、写真画像レイアウト枠109を生成する。これと同様に、写真原稿105に対する写真画像レイアウト枠110を生成する。
【0036】
図6は、実施例1において、画像データをレイアウトして印刷する処理手順を示す図である。なお、この処理はCPU2がプログラムメモリ4に記憶されたプログラムを実行することにより実現できる。
【0037】
CPU2は、S1001で、読取制御部6を介して、読取機構7を制御することによって、原稿台ガラス30面を読み取り、読取画像データ106を取得する。S1002で、読取画像データ106を解析し、白色シート34と原稿31とのエッジを検出する。そして、その検出されたエッジによって、読取画像データ106のうち原稿台ガラス30に乗せられている複数の原稿に対応する領域を検出し、原稿台ガラス30における原稿の位置を取得する。
【0038】
S1003で、CPU2は、検出した各原稿に対し、読取画像データ106のS1002で検出した原稿に対応した領域内の画像を解析し、写真画像データを一意に特定するバーコードを検出する。S1004で、原稿に対応した領域内にバーコードが含まれているか否かを判別し、バーコードが含まれていなければ、S1011に進み、エラー処理を行う。バーコードが含まれていれば、S1005へ進み、この読み取った原稿は、写真原稿であると判定する。この場合、S1006へ進み、S1002で検出した読取画像データ106における原稿に対応した領域の、読取画像データにおける4つの頂点座標(SXa1、SYa1)、(SXb1、SYb1)、(SXc1、SYc1)、(SXd1、SYd1)を特定する。さらに、CPU2は、S1007へ進み、レイアウト基準線111を挟んで、各頂点座標と鏡像となる座標(LXa1、LYa1)、(LXb1、LYb1)、(LXc1、LYc1)、(LXd1、LYd1)を求める。この鏡像となる座標(LXa1、LYa1)、(LXb1、LYb1)、(LXc1、LYc1)、(LXd1、LYd1)を、写真画像をレイアウトする領域であるレイアウト枠の座標とする。
【0039】
続いて、CPU2は、S1008では、S1003で検出したバーコードを解析し、S1009で、バーコード情報に基づいて、写真画像データを取得する。たとえば図3で示した例では、バーコードには、メモリカードに記憶されている画像データを特定するための情報が含まれている。よって、この場合には、バーコードを解析した情報に基づいて特定された画像データをメモリカードから読み出して取得する。
【0040】
S1010では、S1007で取得した写真画像レイアウト枠を示す座標に従って、S1009で取得した写真画像データを配置する。具体的には、データメモリ5に設けられている画像メモリ13の上記座標に対応する領域に取得した画像データを展開する。
【0041】
S1012で、S1003からS1011までの処理を、S1002で検出した全ての原稿枠について繰り返し実行する。これによって、図5(2)に示すような、原稿に対応した画像がレイアウトされた出力画像を画像メモリ13に生成することができる。最後に、CPU2は、S1013で、S1012までの処理により画像メモリ13上に展開されている図5(2)に示す出力画像を印刷用紙に印刷する。具体的には、印刷制御部11を介して、印刷機構12を制御することによって、画像メモリ13上に展開されている出力画像を印刷用紙に印刷することができる。
【0042】
上記の図6に示した処理を実行することによって、図4に示すように原稿台ガラス30に置かれている原稿を読み取って、図5(2)に示す出力画像を出力して、印刷用紙に印刷することができる。ここで図4(1)で示した原稿の配置と、図5(2)で示した出力画像とを比較すると、ユーザから見た原稿の配置が出力画像に反映されていることがわかる。つまり、ユーザは所望のレイアウトに原稿を配置して読み取らせることによって、そのレイアウトが反映された出力画像を出力することができる。
【0043】
さらに、出力画像に含まれる原稿に対応する画像データは、原稿を読み取って得られた画像データではなく、メモリカードから取得された画像データである。したがって、原稿を読み取って得られた画像データとは異なり、読取に伴う画質の劣化がない画像データで出力を行うことができる。
【0044】
なお、図5(1)で示したレイアウト枠の取得方法では、原稿台の長辺を二等分し、短辺に平行な線を、レイアウト基準線111としている。これは、図4(1)に示した例では、原稿台の短辺方向を、原稿を置く際の天地方向と定めているためである。一方、原稿台の長辺方向を、原稿を置く際の天地方向と定めている場合には、原稿台の短辺を二等分し、長辺に平行な線を、レイアウト基準線111としてもよい。また、レイアウト基準線111として、短辺と平行な線を使用するか、または、長辺と平行な線を使用するかを、ユーザに選択させるようにしてもよい。
【0045】
また、図3に示した処理では、写真原稿104、105の裏面に、バーコード107、108を画像処理装置1が印刷する処理について説明した。しかしこれに限らず、画像処理装置1以外の装置が、写真画像データに基づいて、写真原稿を印刷するとともに、裏面にバーコードを印刷するようにしてもよい。即ち、印刷された写真原稿を画像処理装置1が読み取った場合に、その写真原稿に印刷されている画像データを、画像処理装置1がバーコードを解析することにより取得可能であればよい。
【0046】
たとえば、画像処理装置1とは異なる装置において、メモリカードに記憶されて所定の順番で番号が付けられた画像データから、ユーザが選択を行って写真原稿を印刷する場合であってもよい。この場合、ユーザがメモリカードに記憶されている画像データからいずれかの画像データを選択すると、選択された画像データを印刷用紙に印刷するとともに、その裏面に選択された画像データの番号を示すバーコードを印刷する。
【0047】
そして、そのメモリカードを画像処理装置1に装着するとともに、印刷された上記の写真原稿を図4、図6に示した方法で読み取る。すると、メモリカードに記憶されている画像データのうち、読み取ったバーコードが示す番号に対応する画像データを取得して画像メモリ上にレイアウトして、出力画像を生成することができる。この処理によって、画像処理装置1は、自ら写真やバーコードを印刷しなくとも、上記の図6の処理を実行することができる。なお、ここでは画像データを特定するために画像データの番号を例に説明したが、他にもたとえば画像データを含む画像ファイルのファイル名であってもよい。
【実施例2】
【0048】
実施例2は、実施例1において、原稿台ガラス30を読み取った読取画像のサイズと、出力される画像のサイズとが異なる場合の実施例である。なお、上記の読取画像のサイズと出力される画像のサイズはユーザが設定してもよい。
【0049】
実施例2の動作の説明における例として、読取画像のサイズをA4サイズ、出力される画像のサイズをL判サイズとする。
【0050】
実施例2の動作は、基本的には、図6に示す実施例1の動作と同じである。実施例2では、図6のS1007の後に、変倍設定があると判断されれば、出力画像のサイズに合わせて、写真画像レイアウト枠を変倍する処理が挿入されている。また、実施例2では、図6のS1009の後に、写真画像レイアウト枠に合わせて、写真画像データを変倍する処理が挿入されている。
【0051】
実施例2における処理を図6で示したフローチャートを用いて説明する。CPU2は、まずS1001で、読取制御部6を介して読取機構7を制御することによって、ユーザが設定した読取画像のサイズで、原稿台ガラス30を読み取る。ここでは、ユーザにより設定されたA4サイズの読取画像データ106として取得する。
【0052】
S1007の後に、ユーザが設定した出力サイズが読取画像のサイズと同じであるかどうかを判別する。読取画像のサイズと同じであれば、S1008に進む。一方、読取画像のサイズが出力される画像のサイズと異なれば、写真画像レイアウト枠を、レイアウト合成出力のサイズに合わせて変倍する。実施例2では、最終的に出力する出力画像のサイズであるL判サイズに合わせて、S1007で取得したA4サイズの読取画像データ106における写真画像レイアウト枠の座標を変換する。この写真画像レイアウト枠の変換では、レイアウト枠のアスペクト比は、出力サイズのアスペクト比に合わせて変更してもよいし、読取画像におけるアスペクト比を維持したままでもよい。
【0053】
また、実施例2では、図6に示すS1009の後に、取得した写真画像レイアウト枠位置に、S1009で取得した写真画像データを、写真画像レイアウト枠に合わせて配置する。このときに、写真画像データを写真画像レイアウト枠に合うように変倍してもよいし、写真画像レイアウト枠に収めるように写真画像データにトリミングを行ってもよい。また、写真画像データの変倍を行う場合、写真画像データのアスペクト比を変更してもよいし、アスペクト比を維持したまま変倍してもよい。
【0054】
このように写真画像データの配置方法が決定されると、データメモリ5に設けられている画像メモリ13に、写真画像レイアウト枠の座標に従って、写真画像データを展開する。実施例2では、出力される画像のサイズであるL判サイズに応じて変換された写真画像レイアウト枠に合わせて、写真画像データの変倍やトリミングを行って、画像データを写真画像レイアウト枠に配置する。
【0055】
S1012では、S1003からS1011の処理を、S1002で検出した原稿に対応する領域の全てに対して繰り返すことによって、出力画像を生成する。
【0056】
上記処理を行うことによって、原稿が置かれている原稿台ガラス30をA4サイズで読み取り、L判サイズに変倍された出力結果を得ることができる。
【0057】
なお、実施例2では、読取画像データを縮小してレイアウト合成出力結果を得るが、読取画像データを拡大するようにしてもよい。
【0058】
また、出力画像における写真画像レイアウト枠のアスペクト比を、読取画像におけるアスペクト比に合わせて変更した場合には、読取画像における複数の原稿の位置関係を維持して、複数の写真画像データを配置することができる。一方、出力画像における写真画像レイアウト枠のアスペクト比を、読取画像におけるアスペクト比で維持した場合には、出力される写真画像データのアスペクト比は原稿のアスペクト比と同じになる。したがって、読取画像と出力画像とでアスペクト比が異なる場合であっても、出力画像には原稿と同じアスペクト比の写真画像データを配置することができる。
【0059】
また、読取画像のサイズやアスペクト比は、ユーザによる設定に従って判別するものに限らず、読み取りによって得られた読取画像を取得し、取得した読取画像を解析することにより、サイズやアスペクト比を判別してもよい。
【実施例3】
【0060】
図7は、本発明の実施例3において、ユーザ所望の出力画像200の例を示す図である。出力画像枠201の中に、2つの写真画像データ202、203と、2つのメッセージ画像データ204、205がレイアウトされている。この出力画像をたとえば印刷機構12で印刷することにより、ユーザが所望の印刷結果を得ることができる。
【0061】
図8は、実施例3において、図7に示す出力画像200を得るために、ユーザが使用する原稿を原稿台ガラス30上に置いた様子を示す図である。
【0062】
ここで使用される原稿は、2枚の写真原稿206、207と、メッセージを記入した2枚のメッセージ原稿208、209とである。図8(1)は、原稿を原稿台ガラス30に置いた様子を、ユーザの視点で見た図である。このように、写真原稿206、207は、写真が印刷されている面が見えるように並べられ、メッセージ原稿208、209は、配置したい箇所に、そのメッセージが記載された面の裏面が見えるように並べられている。また、図8(2)は、このように原稿が配置された後に原稿台ガラス30の下面から、イメージセンサユニット26が読み取った読取画像データ210である。このように、写真原稿206、207は、その裏面のバーコード211、212が読み取られ、メッセージ原稿208、209に記入したメッセージ213、214が読み取られている。
【0063】
ここでは、原稿台の長辺を二等分し、短辺に平行な線が、レイアウト設定の基準となるレイアウト基準線215である。図9(1)は、読み取った読取画像データ210から、抽出した写真原稿206に対する写真画像レイアウト枠216を生成する様子を示す図である。写真画像レイアウト枠216の座標の求め方については、図5(1)で示した写真画像レイアウト枠の座標の求め方と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0064】
図9(2)は、読み取った読取画像データ210から、各メッセージ原稿の基準位置座標を抽出し、メッセージ画像レイアウト枠基準位置座標を生成する様子を示す図である。図9に示すように、メッセージ原稿枠に外接する長方形の中心位置を、メッセージ原稿基準位置座標(SXm1、SYm1)として取得する。このように取得したメッセージ原稿基準位置座標から、レイアウト基準線215に対して鏡像となる座標を求め、メッセージ画像レイアウト枠基準位置座標(LXm1、LYm1)を求める。そして、メッセージ原稿基準位置座標(SXm1、SYm1)から、メッセージ画像レイアウト枠基準位置座標(LXm1、LYm1)までの距離分だけ、メッセージ原稿枠を平行移動することによって、メッセージ画像レイアウト枠220を生成する。
【0065】
図10は、実施例3において画像データをレイアウトして印刷する処理手順を示すフローチャートである。
【0066】
CPU2は、S2001で、読取制御部6を介して、読取機構7を制御することによって、原稿台ガラス30面を読み取り、読取画像データ210として取得する。
【0067】
S2002で、読取画像データ210を解析し、白色シート34と原稿31のエッジとを検出することによって、原稿台ガラス30に乗せられている複数の原稿31を検出し、原稿位置を取得する。
【0068】
CPU2は、S2003で、検出した各原稿31について、読取画像データ210の原稿枠内の画像を解析し、写真画像データを一意に特定するバーコードを検出する。S2004で、原稿枠内にバーコードが含まれているか否かを判別し、バーコードが含まれていれば、S2005で、この原稿は写真原稿であると判定する。この場合、S2006〜S2010の処理を行う。このS2006〜S2010の処理は、上述した図6に示したフローチャートにおけるS1006〜S1010の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0069】
一方、S2004で原稿枠内にバーコードが含まれていないと判別されれば、S2011へ進み、この原稿はメッセージ原稿であると判定する。この場合、S2012へ進み、S2002で検出した原稿位置情報に基づいて、メッセージ原稿枠の基準位置座標(SXm1、SYm1)を取得する。さらに、CPU2は、S2013へ進み、メッセージ原稿基準位置座標と、レイアウト基準線215を挟んで鏡像となる座標とを求め、メッセージ画像レイアウト枠基準位置座標(LXm1、LYm1)として取得する。
【0070】
続いて、CPU2は、S2014に進み、S2001で読み取った読取画像データ210の原稿枠内の画像を切出し、メッセージ画像データとして取得する。そして、S2015では、S2013で取得したメッセージ画像レイアウト枠を示す座標に従って、S2014で取得したメッセージ画像データを配置する。具体的には、データメモリ5に設けられている画像メモリ13の上記座標に対応する領域に取得した画像データを展開する。
【0071】
S2016では、S2002で検出した全ての原稿枠について、S2003からS2015までの処理を繰り返すことによって、出力画像を生成する。最後に、CPU2は、S2017で、合成結果として得られた出力画像を印刷機構12に出力して印刷させる。ここでは、S2016までの処理によって生成され、画像メモリ13上に展開されているレイアウト合成出力画像に基づいて、出力画像200を印刷用紙に印刷する。つまり、印刷制御部11を介して、印刷機構12を制御することによって、出力画像200を印刷用紙に印刷する。
【0072】
上記処理を実行することによって、図8に示すように、原稿台ガラス30に置かれた原稿を読み取り、図7に示す出力画像200を得る。
【0073】
なお、実施例3では、原稿台の長辺を二等分し、短辺に平行な線を、レイアウト基準線215とするが、原稿台の短辺を二等分し、長辺に平行な線を、レイアウト基準線215とするようにしてもよい。また、レイアウト基準線215として、短辺と平行な線を使用するか、または、長辺と平行な線を使用するかを、ユーザに選択させるようにしてもよい。
【0074】
また、実施例3では、メッセージ213、214の各原稿枠に外接する長方形の中心位置を、メッセージ原稿基準位置座標とするが、その他の方法によって基準位置座標を取得するようにしてもよい。たとえば、不定形のメッセージ原稿枠の重心を求める方法や、内心、外心等を用いることによって、基準位置座標を取得するようにしてもよい。
【実施例4】
【0075】
本発明の実施例4は、普通紙に印刷されている写真原稿をユーザが切り取り、原稿台に乗せてレイアウト合成する実施例である。
【0076】
まず、印刷された写真原稿をユーザが切り取る際に、印刷された定型サイズとは異なるサイズを切り取る場合に、写真原稿のエッジを検出する方法について説明する。
【0077】
図11は、実施例4において、複数の写真原稿が1枚の印刷用紙に印刷されている様子を示す図である。
【0078】
図11(1)は、複数の写真原稿の表面301を示し、図11(2)は、複数の写真原稿の裏面302を示す。表面301には、ユーザが選択した写真原稿が、通常の印刷よりも薄い濃度で印刷され、裏面302には、表面301に印刷されている写真原稿に対応する範囲の中央に、バーコードが印刷されている。図11(3)は、図11(1)に示す写真原稿の上側を切り取った表面303を示し、図11(4)は、図11(2)に示すバーコードの上側を切り取った裏面304を示す。
【0079】
図12は、原稿台に配置されている写真原稿のエッジを決定する方法を模式的に示す図である。
【0080】
裏面304が、原稿台ガラス面に向けて配置されている。この写真原稿の裏面のバーコード307には、写真原稿の基準305からの相対的な座標(Bx、By)、写真原稿のサイズ(Dw、Dh)、写真画像データを一意に特定する情報(不図示)が記憶されている。
【0081】
図13は、実施例4における写真原稿のエッジを決定する手順を示すフローチャートである。
【0082】
なお、図11に示す裏面に、バーコードが印刷された薄い濃度の写真原稿が印刷され、ユーザによって切り取られた写真原稿を原稿台に予め配置しておく。
【0083】
まず、S3001で、上記実施例と同様にして原稿台の写真原稿を読み取り読取画像データを取得する。次に、S3002で、取得した読取画像データから、写真原稿の裏面に印刷されたバーコード307を検出する。S3003で、検出したバーコードから、バーコードに予め記憶されているバーコードの座標情報と、写真原稿のサイズ情報を取得する。ここでは、バーコードの座標情報として、(Bx、By)の情報と、写真原稿のサイズ情報として、(Dw、Dh)を取得する。
【0084】
S3004で、写真原稿の裏面に印刷されているバーコードの原稿台基準306からの座標を検出する。ここでは、原稿台基準306から、バーコードの座標として、(OBx、OBy)が検出される。次に、上記原稿台基準306からのバーコードの座標情報(Bx、By)と、写真原稿のサイズ情報(Dw、Dh)から、原稿台基準からの写真原稿の座標とを計算する(S3005)。
【0085】
図14は、実施例4における写真原稿のエッジを検出する際の計算式を示す図である。
【0086】
このステップでは、まず、写真原稿の基準305として(LXa、LYa)を計算する。写真原稿の基準座標は、図12から明らかなとおり、図14に示す式(1)で求めることができる。
【0087】
そして、計算した写真原稿の基準座標(LXa、LYa)を元に、右上座標を計算する。図12から明らかなように、図14(2)で求めることができる。
【0088】
以下、同様にして、他の2点についても、図14に示す式(3)と式(4)とで計算することができる。その結果、写真原稿のエッジとして、各4点の座標(LXa、LYa)、(LXb、LYb)、(LXc、LYc)、(LXd、LYd)が得られる。このように、上記手順によって、ユーザが手で切り取った写真原稿のように、エッジが直線でなくても、バーコード情報に基づいて、写真原稿のエッジを直線として決定し、矩形の領域として抽出することができる。この結果、所望のレイアウトで写真を合成することができる。なお、実施例4では、裏面に印刷するバーコードを、写真原稿の中央に配置し、バーコード情報に座標情報を記憶しているが、予め決められた座標を、バーコードの配置であると定義するようにしてもよい。この場合、バーコードの座標情報は不要である。以上のことから、バーコードの配置は、中央に限定するものではない。また、写真原稿の天地を判別するための情報を、バーコードに付与するようにしてもよい。この場合、ユーザが意図的に写真原稿を回転させてレイアウトしたい場合も、バーコードの天地情報を読み取ることによって、意図したレイアウトを実現することができる。
【実施例5】
【0089】
図15は、実施例5において、傾き補正前の写真原稿の一例を示す図である。
【0090】
図15(1)は、写真原稿の表面を示し、図15(2)は写真原稿の裏面を示している。写真原稿401は、ユーザが取った写真画像であり、傾き補正を行いたいデータを印刷したものであり、裏面402は、写真原稿401の裏面である。バーコード403は、メモリカード18等に保存され、ユーザが取った写真原稿401の基となるデジタル画像(図示せず)を特定する。
【0091】
図16は、実施例5において、ユーザが使用する写真原稿を原稿台ガラス30上に置いた様子を示す図である。
【0092】
ここで使用される原稿は、写真原稿401である。図16(1)は、原稿を原稿台ガラス30に置いた様子を、ユーザからの視点で見た図である。また、図16(2)は、これを原稿台ガラス30の下面からイメージセンサユニット26によって読み取った読取画像データ210のイメージ図である。このように、写真原稿401は、写真原稿の裏面402に記載されているバーコード403が読み取られる。
【0093】
図17は、実施例5において、写真原稿の傾き角度を算出する様子を示す図である。
【0094】
基準線404は、原稿台ガラス30のX方向に平行で、且つ、写真原稿の裏面402のエッジにおけるY方向の最下部に接する基準線である。角度θ1は、写真原稿の裏面402の下限側に位置するエッジの基準線404に対する傾き角度である。
【0095】
実施例5において、メモリカード18等に保存され、ユーザが取った写真原稿401の基になるデジタル画像(図示せず)を傾ける補正角度量θ2を算出するための計算式は、θ2=−θ1である。
【0096】
図18は、実施例5において、メモリカード18等に保存され、ユーザが取った写真原稿401の基になるデジタル画像(図示せず)を回転させる様子を示す図である。
【0097】
図18(1)は、補正角度量θ2を使用してデジタル画像(図示せず)を実際に傾き補正したイメージを示す図である。補正角度量θ2は、計算式θ2=−θ1によって算出された補正角度量である。基準線407は、デジタル画像(図示せず)を傾けるための基準線である。イメージ図405は、指定されたデジタル画像(図示せず)を、基準線407に基づいて、補正角度量θ2だけ傾き補正し、画像メモリ13に展開した場合におけるイメージ図である。図18(2)は、傾き補正を実行した後に、必要な領域を切り出すためのイメージを示す図である。領域408は、実際に画像を切り出すための切り出し領域を示す。切り出し領域408の下辺と基準線407とを、X方向に平行にすることによって、ユーザが所望する画像を得ることができる。
【0098】
図19は、実施例5で得られた角度補正出力結果409を示すイメージ図である。
【0099】
図20は、実施例5におけるCPU2の処理内容を示すフローチャートである。
【0100】
CPU2は、S4001で、読取制御部6を介して読取機構7を制御することによって、原稿台ガラス30面を読み取り、読取画像データ210として取得する。
【0101】
S4002で、読取画像データ210を解析し、白色シート34と原稿31のエッジとを検出することによって、原稿台ガラス30に乗せられた原稿31を検出し原稿位置を取得する。
【0102】
CPU2は、検出した原稿31について、読取画像データ210の原稿枠内の画像を解析し、写真画像データを一意に特定するバーコードを検出する(S4003)。S4004で、原稿枠内にバーコードが含まれているか否かを判別し、バーコードが含まれていなければ、S4013に進み、エラー処理を行って終了する。バーコードが含まれていれば、S4005へ進み、この原稿は写真原稿であると判定する。この場合、S4006へ進み、S4002で検出した原稿位置情報と、原稿台ガラス30のX方向に平行で、且つ、写真原稿の裏面402のエッジにおけるY方向の最下部に接する基準線404とに基づいて、傾き量を算出する。次に、CPU2は、S4007で、算出された傾き量に基づいて、補正角度量を算出する。
【0103】
続いて、CPU2は、S4008に進み、S4003において検出したバーコードを解析し、さらにS4009でバーコード情報を元に写真画像データを取得する。そしてS4010ではS4009で取得した写真画像データを、S4007で算出した補正角度量だけ傾き補正して、画像メモリ13に展開する。さらにS4011において、傾き補正された画像を指定された切り出し領域に応じて切り出し、最終出力画像を生成する。最後に、CPU2は、S4012で、最終出力画像として得られた画像を印刷する。
【0104】
以上のような処理を行うことで、図16で示したように原稿台ガラス30に置かれた原稿を読み取り、図19に示すような角度補正出力結果を得ることが可能となる。
【0105】
なお、上記実施例では、画像処理装置1に含まれる読取機構により原稿を読取り、画像処理装置1に含まれる印刷機構により画像を印刷していた。しかし、これに限らず、画像処理装置1の外部の読取装置が原稿を読み取って得られた画像を取得し、外部の印刷装置に各種の画像を印刷させる場合であってもよい。
【0106】
また、上記実施例において、レイアウト合成出力として得られた画像を、印刷機構12によって印刷用紙に印刷出力する場合を説明したが、画像処理装置1に設けられている操作パネル16の表示部14や外部の表示装置に表示させるようにしてもよい。また、メモリカード18や、インタフェース20を介して接続されている外部装置21に、新たな画像データファイルとして保存してもよいし、また、通信回線23を介して遠隔接続された装置に転送するようにしてもよい。
【0107】
さらに、上記実施例において、写真が印刷されている面の裏面にバーコードが印刷されている原稿を読み取る例を示したが、写真を印刷しなくとも、ユーザがバーコードに対応する写真を認識できればよい。たとえば、上述のようにバーコードとともに、写真に対応する画像データの番号やファイル名を印刷すれば、バーコードに対応する写真をユーザに認識させることができる。
【0108】
以上のように本実施例によれば、原稿に対応する画像を、ユーザが原稿台に置いたレイアウトと同様のレイアウトに配置して、出力することができる。即ち、ユーザは、写真プリントやメッセージを記入したラベルをアルバムに並べて貼る操作と同様の操作で、原稿に対応する画像をレイアウトすることができる。したがって、原稿に対応する画像を所望のレイアウトに簡単に配置することができる。
【0109】
また、上記実施例によれば、原稿を読み取って複写するのではなく、原稿の裏側に印刷されているバーコード情報に基づいて、画像データを取得して出力するので、複写による画質の劣化がない高品位な出力結果を得ることができる。
【0110】
また、上記実施例によれば、メッセージを書いたラベルを写真と一緒に並べて配置することができるので、複数の写真画像とメッセージとを所望のレイアウトに配置することができる。
【0111】
また、原稿の裏面に印刷されるコードに、読取画像データにおける原稿として抽出される領域を示す情報を含ませれば、原稿が矩形でない場合であっても、レイアウト枠として正確に設定することができる。
【0112】
また、読取画像に含まれる、原稿の裏面に印刷されているコードに従って、原稿台に対する原稿の傾きを求めることができる。よって、メモリカードやその他の記憶媒体に保存されているデジタル画像データを、任意の角度だけ補正することができるので、ユーザが所望する写真画像を得ることができる。また、原稿台に対する原稿の傾きを求めて、その傾きを補正するように、原稿に対応する画像が配置されるレイアウト枠に対して回転処理を行ってもよい。
【0113】
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。さらに、本発明は、CPUやMPU等の複数のプロセッサが連携して処理を実行することによっても実現される。
【符号の説明】
【0114】
1…画像処理装置、
2…CPU、
5…データメモリ、
6…読取制御部、
9…データ変換部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の写真画像データをレイアウト合成し、1つの画像データとして出力する画像処理装置であって、
原稿台の一部または全部を読取領域とし、上記読取領域を読み取り、読取画像データを取得する読取手段と;
上記読取画像データから、複数の原稿のエッジを検出し、原稿枠として取得する原稿枠取得手段と;
上記原稿枠取得手段が取得した複数の上記原稿枠のそれぞれについて、写真画像データを特定するバーコード情報が、原稿枠内に含まれていることを検出するバーコード情報検出手段と;
上記原稿枠内に上記バーコード情報が検出された原稿は、写真原稿であると判別し、上記バーコード情報が検出されない原稿は、メッセージ原稿であると判別する原稿種別判別手段と;
上記原稿台または上記読取領域において、レイアウト設定の基準となるレイアウト基準線を設定するレイアウト基準線設定手段と;
上記写真原稿であると判別された原稿のそれぞれについて、上記バーコード情報検出手段が検出した上記バーコード情報に基づいて、上記写真画像データを取得する写真画像データ取得手段と;
上記写真原稿であると判別された原稿のそれぞれについて、上記原稿枠を、上記レイアウト基準線に対して鏡像となる原稿枠に変換し、この変換された原稿枠を、写真画像レイアウト枠として設定する写真画像レイアウト枠設定手段と;
上記判別されたメッセージ原稿のそれぞれの原稿枠内の画像を、上記読取画像データから切り出し、メッセージ画像データを取得するメッセージ画像データ取得手段と;
上記判別されたメッセージ原稿のそれぞれについて、基準座標となるメッセージ原稿基準位置座標を取得するメッセージ原稿基準位置取得手段と;
上記判別されたメッセージ原稿のそれぞれについて、上記メッセージ原稿基準位置座標が上記レイアウト基準線に対して鏡像となる座標に、上記原稿枠を平行移動して得られる領域を、メッセージ画像レイアウト枠として設定するメッセージ画像レイアウト枠設定手段と;
上記写真画像レイアウト枠のそれぞれについて、上記写真画像データを取得して配置し、また、上記メッセージ画像レイアウト枠のそれぞれついて、上記メッセージ画像データを取得して配置し、出力画像データとして合成出力する合成出力手段と;
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
請求項1であって、
上記レイアウト基準線設定手段は、上記原稿台または上記読取領域の長辺または短辺に平行に、上記レイアウト基準線を設定する手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2であって、
上記メッセージ原稿基準位置取得手段は、上記メッセージ原稿に対応する上記原稿枠に外接する長方形の中心を、上記メッセージ原稿の基準点として取得する手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項であって、
上記画像処理装置の内部に固定的に構成され、画像データファイルを記憶する第1の記憶媒体、上記画像処理装置と着脱可能に構成され、画像データファイルを記憶する第2の記憶媒体の少なくとも一方を有し、
上記写真画像データ取得手段は、上記写真原稿の枠内に検出された上記バーコード情報に基づいて、上記第1の記憶媒体または上記第2の記憶媒体に保存されている画像データファイルを読み出し、上記写真画像データを取得する手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項であって、
画像データファイルを記憶する外部デバイスとの間で、有線または無線で接続する接続手段を有し、
上記写真画像データ取得手段は、上記写真原稿の枠内で検出された上記バーコード情報に基づいて、上記外部デバイスに保存されている画像データファイルを読み出し、上記写真画像データを取得する手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか1項であって、
第1の記憶媒体、第2の記憶媒体、画像データファイルを記憶する外部デバイスの少なくとも1つに保存されている画像データファイルの内容を、参照し、印刷画像データを選択する印刷画像データ選択手段と;
上記印刷画像データ選択手段が選択した画像データファイルを読み出し、写真画像データを取得し、合成出力結果を記録用紙に印刷記録するとともに、上記画像データファイルを特定する情報を、バーコード情報として上記記録用紙の裏面に印刷する印刷手段と;
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項であって、
一定の画像データを記録用紙に印刷記録し、合成出力結果を記録用紙に印刷記録する印刷記録手段を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
請求項1乃至6のいずれか1項であって、
一定の画像データを表示し、合成出力結果を表示する表示手段を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
請求項1乃至6のいずれか1項であって、
合成出力結果を、画像データファイルとして、第1の記憶媒体、第2の記憶媒体、画像データファイルを記憶する外部デバイスのいずれかに保存することを特徴とする画像処理装置。
【請求項1】
複数の写真画像データをレイアウト合成し、1つの画像データとして出力する画像処理装置であって、
原稿台の一部または全部を読取領域とし、上記読取領域を読み取り、読取画像データを取得する読取手段と;
上記読取画像データから、複数の原稿のエッジを検出し、原稿枠として取得する原稿枠取得手段と;
上記原稿枠取得手段が取得した複数の上記原稿枠のそれぞれについて、写真画像データを特定するバーコード情報が、原稿枠内に含まれていることを検出するバーコード情報検出手段と;
上記原稿枠内に上記バーコード情報が検出された原稿は、写真原稿であると判別し、上記バーコード情報が検出されない原稿は、メッセージ原稿であると判別する原稿種別判別手段と;
上記原稿台または上記読取領域において、レイアウト設定の基準となるレイアウト基準線を設定するレイアウト基準線設定手段と;
上記写真原稿であると判別された原稿のそれぞれについて、上記バーコード情報検出手段が検出した上記バーコード情報に基づいて、上記写真画像データを取得する写真画像データ取得手段と;
上記写真原稿であると判別された原稿のそれぞれについて、上記原稿枠を、上記レイアウト基準線に対して鏡像となる原稿枠に変換し、この変換された原稿枠を、写真画像レイアウト枠として設定する写真画像レイアウト枠設定手段と;
上記判別されたメッセージ原稿のそれぞれの原稿枠内の画像を、上記読取画像データから切り出し、メッセージ画像データを取得するメッセージ画像データ取得手段と;
上記判別されたメッセージ原稿のそれぞれについて、基準座標となるメッセージ原稿基準位置座標を取得するメッセージ原稿基準位置取得手段と;
上記判別されたメッセージ原稿のそれぞれについて、上記メッセージ原稿基準位置座標が上記レイアウト基準線に対して鏡像となる座標に、上記原稿枠を平行移動して得られる領域を、メッセージ画像レイアウト枠として設定するメッセージ画像レイアウト枠設定手段と;
上記写真画像レイアウト枠のそれぞれについて、上記写真画像データを取得して配置し、また、上記メッセージ画像レイアウト枠のそれぞれついて、上記メッセージ画像データを取得して配置し、出力画像データとして合成出力する合成出力手段と;
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
請求項1であって、
上記レイアウト基準線設定手段は、上記原稿台または上記読取領域の長辺または短辺に平行に、上記レイアウト基準線を設定する手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2であって、
上記メッセージ原稿基準位置取得手段は、上記メッセージ原稿に対応する上記原稿枠に外接する長方形の中心を、上記メッセージ原稿の基準点として取得する手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項であって、
上記画像処理装置の内部に固定的に構成され、画像データファイルを記憶する第1の記憶媒体、上記画像処理装置と着脱可能に構成され、画像データファイルを記憶する第2の記憶媒体の少なくとも一方を有し、
上記写真画像データ取得手段は、上記写真原稿の枠内に検出された上記バーコード情報に基づいて、上記第1の記憶媒体または上記第2の記憶媒体に保存されている画像データファイルを読み出し、上記写真画像データを取得する手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項であって、
画像データファイルを記憶する外部デバイスとの間で、有線または無線で接続する接続手段を有し、
上記写真画像データ取得手段は、上記写真原稿の枠内で検出された上記バーコード情報に基づいて、上記外部デバイスに保存されている画像データファイルを読み出し、上記写真画像データを取得する手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか1項であって、
第1の記憶媒体、第2の記憶媒体、画像データファイルを記憶する外部デバイスの少なくとも1つに保存されている画像データファイルの内容を、参照し、印刷画像データを選択する印刷画像データ選択手段と;
上記印刷画像データ選択手段が選択した画像データファイルを読み出し、写真画像データを取得し、合成出力結果を記録用紙に印刷記録するとともに、上記画像データファイルを特定する情報を、バーコード情報として上記記録用紙の裏面に印刷する印刷手段と;
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項であって、
一定の画像データを記録用紙に印刷記録し、合成出力結果を記録用紙に印刷記録する印刷記録手段を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
請求項1乃至6のいずれか1項であって、
一定の画像データを表示し、合成出力結果を表示する表示手段を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
請求項1乃至6のいずれか1項であって、
合成出力結果を、画像データファイルとして、第1の記憶媒体、第2の記憶媒体、画像データファイルを記憶する外部デバイスのいずれかに保存することを特徴とする画像処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2012−39378(P2012−39378A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−177672(P2010−177672)
【出願日】平成22年8月6日(2010.8.6)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月6日(2010.8.6)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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