説明

画像合成システム、撮像装置、画像合成方法、及びプログラム

【課題】メイン被写体に応じた適切な位置に付加画像を配置させた合成画像を生成する画像合成システム、撮像装置、画像合成方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】画像を合成する撮像装置であって、被写体を撮像する撮像部と、撮像した撮像画像内にある特定の被写体を検出する被写体検出部と、撮像装置の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、位置情報に応じた付加画像を取得する付加画像取得部と、撮像画像における、被写体検出部が検出した特定の被写体の位置に対して予め定められた位置に、付加画像を配置させた合成画像を生成する合成画像生成部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を合成する画像合成システム、撮像装置、画像合成方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、GPSにより現在の位置を取得して、現在の位置の地名と撮影した画像とを合成する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−235790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在の位置の地名を撮影した画像に単に合成すると、ユーザが撮影しようしている被写体に重畳して地名が合成される虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、撮像装置とサーバとを有する画像合成システムであって、撮像装置は、被写体を撮像する撮像部と、撮像した撮像画像内にある特定の被写体を検出する被写体検出部と、撮像装置の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、取得した位置情報をサーバに送信する位置情報送信部と、位置情報に応じた付加画像をサーバから取得する付加画像取得部と、撮像画像における、被写体検出部が検出した特定の被写体の位置に対して予め定められた位置に、付加画像を配置させた合成画像を生成する合成画像生成部とを備え、サーバは、位置情報に対応付けて付加画像を記録した付加画像記録部と、位置情報送信部が送信した位置情報を受信する位置情報受信部と、付加画像記録部が記録している、受信した位置情報に対応する付加画像を撮像装置に送信する付加画像送信部とを備える。
【0006】
撮像装置は、被写体検出部が検出した特定の被写体の大きさに応じて付加画像の大きさを変更する画像変更部をさらに備え、合成画像生成部は、撮像画像における、被写体検出部が検出した特定の被写体の位置に対して予め定められた位置に、画像変更部が変更した付加画像を配置させた合成画像を生成する。
【0007】
付加画像記録部は、複数の位置情報及び時刻に対応付けて複数の付加画像を記録しており、付加画像送信部は、受信した位置情報及び時刻に応じた付加画像を撮像装置に送信し、付加画像取得部は、付加画像送信部が送信した付加画像を取得する。
【0008】
撮像装置は、顔の表情を判断する表情判断部をさらに備え、被写体検出部は、特定の被写体として人物の顔を検出し、表情判断部は、被写体検出部が検出した人物の顔の表情を判断し、位置情報送信部は、取得した位置情報及び判断した顔の表情を送信し、付加画像記録部は、複数の位置情報及び複数の顔の表情に対応付けて複数の付加画像を記録しており、付加画像送信部は、受信した位置情報及び顔の表情に応じた付加画像を撮像装置に送信し、付加画像取得部は、付加画像送信部が送信した付加画像を取得する。
【0009】
撮像装置は、合成画像を表示する表示部を備え、撮像部は、被写体を順次撮像し、付加画像取得部は、位置情報に応じた付加動画像を取得し、合成画像生成部は、順次撮像したそれぞれの撮像画像における、被写体検出部が検出した特定の被写体の位置に対して予め定められた付加動画像の位置に、付加動画像のフレーム画像を順次配置させた合成画像を順次生成し、表示部は、合成画像生成部が生成した合成画像を順次表示する。
【0010】
撮像部は、被写体の動画像を撮像し、付加画像取得部は、位置情報に応じた付加動画像を取得し、合成画像生成部は、撮像動画像に対する、被写体検出部が検出した特定の被写体の位置に対して予め定められた付加動画像の位置に、付加動画像を配置させた合成動画像を生成する。
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の第2の態様においては、画像を合成する撮像装置であって、被写体を撮像する撮像部と、撮像した撮像画像内にある特定の被写体を検出する被写体検出部と、撮像装置の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、位置情報に応じた付加画像を取得する付加画像取得部と、撮像画像における、被写体検出部が検出した特定の被写体の位置に対して予め定められた位置に、付加画像を配置させた合成画像を生成する合成画像生成部とを備える。
【0012】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態の画像合成システム100の一例を示す。
【図2】撮像装置200の構成の一例を示す。
【図3】サーバ300の構成の一例を示す。
【図4】付加画像テーブル400の一例を示す。
【図5】画像合成システム100の動作のフローチャートを示す。
【図6】合成画像生成部208が生成した合成画像の一例を示す。
【図7】付加動画像の場合における合成画像生成部208が生成した合成動画像の一例を示す。
【図8】特定の被写体として文字を検出する場合における、撮像画像及び該撮像画像に付加画像が合成された合成画像の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0015】
図1は、実施の形態の画像合成システム100の一例を示す。画像合成システム100は、撮像装置200、ネットワーク250、及びサーバ300を備える。
【0016】
撮像装置200は、被写体を撮像して画像データを得る。撮像装置200は、デジタルカメラに限られず、ビデオカメラ、携帯電話、PDAなどの被写体を撮像することができる電気機器であってよい。撮像装置200及びサーバ300は、携帯電話通信網、インターネット網等のネットワーク250と接続されている。撮像装置200及びサーバ300は、ネットワーク250を介して、相互に通信できる。
【0017】
遊園地などのテーマパークの敷地内、市内、又は地域などを任意の複数のエリアに分ける。撮像装置200が特定の被写体を撮像すると、撮像装置200が存在するエリアに応じた付加画像をサーバ300が撮像装置200に送信する。例えば、エリア1内に存在する特定の被写体を撮像した撮像装置200に、サーバ300が送信する画像と、エリア2内に存在する特定の被写体を撮像した撮像装置200に、サーバ300が送信する画像とは異なる。撮像装置200は、撮像した画像とサーバ300が送信した付加画像とを合成する。なお、撮像装置200は、プログラムを読み込んだ情報処理装置によって実現してもよい。また、サーバ300は、プログラムを読み込んだ情報処理装置によって実現してもよい。また、撮像装置200は、プログラムを記録した記録媒体を有してよい。また、サーバ300は、プログラムを記録した記録媒体を有してもよい。
【0018】
図2は、撮像装置200の構成の一例を示す。撮像装置200は、撮像部201、被写体検出部202、表情判断部203、位置情報取得部204、位置情報送信部205、付加画像取得部206、画像変更部207、合成画像生成部208、表示部209、及び記録部210を備える。
【0019】
撮像部201は、被写体からの光を電気信号に変換して、画像データを得る。撮像部201は、撮像素子、A/D変換器、撮像素子駆動ドライバ等を備える。撮像素子駆動ドライバは、撮像素子が蓄積した画像データを読み出す。A/D変換器は、読み出したアナログ信号の画像データをデジタル信号の画像データに変換する。撮像部201は、デジタル信号の撮像画像を被写体検出部202、表情判断部203、及び合成画像生成部208に出力する。撮像素子駆動ドライバ及びA/D変換器は、情報処理装置によって制御される。
【0020】
被写体検出部202は、撮像部201が撮像した撮像画像内にある特定の被写体を検出する。特定の被写体としては、人物の顔であってもよく、特定の人物の顔であってもよい。また、特定の被写体として、子供の顔であってもよい。さらに、特定の動物、特定の建物、特定の置物、特定の人形等を特定の被写体として検出してよい。被写体検出部202は、特定の被写体の特徴データを記録しておいてよく、撮像画像を解析して、特徴データとより一致する画像領域を検出してよい。被写体検出部202は、特定の被写体を検出した画像領域の情報を表情判断部203、及び画像変更部207に出力する。また、被写体検出部202は、複数種類の被写体を特定の被写体として検出してもよい。被写体検出部202は、CPU等の情報処理装置によって実現してもよく、電子回路又は電気回路によって実現してもよい。
【0021】
表情判断部203は、被写体検出部202が検出した人の顔の表情を判断する。表情判断部203は、撮像部201から送られてきた画像データのうち、被写体検出部202が検出した人の顔領域の画像データを解析して、表情を判断する。表情判断部203は、笑い、泣き、怒りなどのそれぞれの表情の特徴データを記録しておいてよく、どの特徴データとより一致するかを検出することにより、表情を判断してよい。表情判断部203は、判断した顔の表情を位置情報送信部205に出力する。表情判断部203は、CPU等の情報処理装置によって実現してもよく、電子回路又は電気回路によって実現してもよい。
【0022】
位置情報取得部204は、撮像装置200の現在位置を取得する。位置情報取得部204は、GPS等により現在の位置を取得してもよい。また、エリア毎に、エリアの位置を示す情報を無線通信により送信する位置情報送信部を設けてよく、位置情報取得部204は、位置情報送信部が送信した位置情報を取得してもよい。また、他の方法によって撮像装置200の現在位置を取得してもよい。位置情報取得部204は、取得した位置情報を位置情報送信部205に出力する。位置情報取得部204は、CPU等の情報処理装置によって実現してもよく、電子回路又は電気回路によって実現してもよい。
【0023】
位置情報送信部205は、表情判断部203が判断した人物の顔の表情を示す情報、及び位置情報取得部204が取得した位置情報を、ネットワーク250を介してサーバに送信する。位置情報送信部205は、携帯電話通信網のパケット通信によりデータを送信してもよく、無線LANによりデータを送信してもよい。付加画像取得部206は、サーバ300が位置情報及び顔の表情に応じて送信した付加画像を、ネットワーク250を介して取得する。付加画像取得部206は、携帯電話通信網のパケット通信によりデータを取得してもよく、無線LANによりデータを取得してもよい。付加画像取得部206は、取得した付加画像を画像変更部207に出力する。付加画像は、静止画像であってもよく、動画像であってもよい。つまり、付加画像とは、静止画像と動画像の両方を意味する。また、付加動画像は、動画の付加画像を示す。位置情報送信部205及び付加画像取得部206は、CPU等の情報処理装置によって実現してもよく、電子回路又は電気回路によって実現してもよい。
【0024】
画像変更部207は、被写体検出部202が検出した特定の被写体の大きさに応じて、付加画像取得部206が取得した付加画像の大きさを変更する。被写体検出部202が検出した特定の被写体の大きさが大きいほど、付加画像を大きくしてよい。画像変更部207は、被写体検出部202が検出した特定の被写体の撮像画像内における大きさに応じて付加画像の大きさを変更する。つまり、画像変更部207は、撮像画像内における被写体検出部202が検出した特定の被写体の画像領域の大きさに応じて付加画像の大きさを変更する。画像変更部207は、変更した付加画像を合成画像生成部208に出力する。画像変更部207は、CPU等の情報処理装置によって実現してもよく、電子回路又は電気回路によって実現してもよい。
【0025】
合成画像生成部208は、撮像部201が撮像した撮像画像と、付加画像取得部206が取得した付加画像とを合成して合成画像を生成する。合成画像生成部208は、撮像画像と画像変更部207が変更した付加画像とを合成して合成画像を生成してよい。合成画像生成部208は、撮像画像における特定の被写体の位置に対して予め定められた位置に、付加画像を配置させた合成画像を生成する。付加画像毎に予め定められた位置が異なってもよい。また、付加画像取得部206が付加動画像を取得した場合は、撮像画像における特定の被写体の位置に対して予め定められた付加動画像の位置に、付加動画像のフレーム画像を配置させた合成画像を生成してもよい。また、合成画像生成部208は、撮像動画像に対する、被写体検出部202が検出した被写体の位置に対して予め定められた付記動画像の位置に、付加動画像を配置させた合成動画像を生成してもよい。
【0026】
また、撮像部201が所定のフレームレートで画像を撮像している場合、合成画像生成部208は、撮像された撮像画像順に付加画像を配置させた合成画像を順次生成してもよい。また、付加画像取得部206は、付加動画像を取得した場合は、順次撮像した撮像画像における特定の被写体の位置に対して予め定められた付加動画像の位置に、付加動画像のフレーム画像を順次配置させた合成画像を順次生成してもよい。つまり、撮像した1枚目の撮像画像と、付加動画像の1枚目のフレーム画像とを合成して、撮像した2枚目の撮像画像と、付加動画像の2枚目のフレーム画像とを合成するというように、撮像した撮像動画像と付加動画像とを合成する。合成画像生成部208は、CPU等の情報処理装置によって実現してもよく、電子回路又は電気回路によって実現してもよい。
【0027】
表示部209は、合成画像生成部208が生成した合成画像を表示する。表示部209は、液晶、有機EL、プラズマなどのディスプレイを有する。記録部210は、合成画像生成部208が生成した合成画像を記録する。記録部210は、ハードディスク、不揮発性メモリ等の記録媒体を有する。
【0028】
図3は、サーバ300の構成の一例を示す。サーバ300は、位置情報受信部301、付加画像記録部302、及び付加画像送信部303を有する。位置情報受信部301は、ネットワーク250を介して、撮像装置200が送信した位置情報及び顔の表情を受信する。位置情報受信部301は、携帯電話通信網のパケット通信によりデータを受信してもよく、無線LANによりデータを受信してもよい。
【0029】
付加画像記録部302は、複数の位置情報のそれぞれに対応づけて複数の付加画像を格納した付加画像テーブル400を有する。付加画像記録部302は、位置情報受信部301が受信した位置情報に対応する付加画像を付加画像送信部303に出力する。付加画像記録部302は、複数の位置情報及び時刻に対応づけて複数の付加画像を記録してもよい。また、付加画像記録部302は、位置情報受信部301が受信した位置情報及び現在の時刻に対応する付加画像を付加画像送信部303に出力してもよい。現在の時刻とは、位置情報受信部301が位置情報を受信した時刻であってもよく、位置情報送信部205が位置情報を送信した時刻であってもよい。また、付加画像記録部302は、複数の位置情報及び複数の顔の表情に対応づけて複数の付加画像を記録してもよい。付加画像記録部302は、位置情報受信部301が受信した位置情報及び顔の表情に対応する付加画像を付加画像送信部303に出力してもよい。
【0030】
付加画像送信部303は、付加画像記録部302から送られてきた付加画像をネットワーク250を介して撮像装置200に送信する。詳しくは、付加画像送信部303は、位置情報受信部301が受信した位置情報に応じた付加画像を撮像装置200に送信する。また、付加画像送信部303は、位置情報受信部301が受信した位置情報及び現在の時刻に応じた付加画像を撮像装置200に送信してもよい。また、付加画像送信部303は、位置情報受信部301が受信した位置情報及び顔の表情に応じた付加画像を撮像装置200に送信してもよい。なお、撮像装置200が表情判断部203を有するのではなく、サーバ300が表情判断部203を有してもよい。この場合は、位置情報送信部205は、位置情報と被写体検出部202が検出した被写体領域の画像データを送信する。そして、サーバ300側にある表情判断部203は、位置情報受信部301が受信した被写体領域の画像データを解析して表情を判断してもよい。
【0031】
図4は、付加画像テーブル400の一例を示す。付加画像テーブル400は、エリアごとに付加画像を記録している。また、付加画像テーブル400は、それぞれのエリアごとに、時刻に応じた付加画像をそれぞれ記録している。また、付加画像テーブル400は、それぞれの時刻毎に、顔の表情に応じた付加画像をそれぞれ記録している。また、付加画像テーブル400は、それぞれの付加画像の合成位置を記録している。この合成位置は、撮像画像における、被写体検出部202が検出した特定の被写体の位置に対して予め定められた位置を示す。つまり、合成位置は、被写体検出部202が検出した被写体位置と、撮像画像における付加画像を配置させる位置との相対距離を示す。この合成位置が示す相対距離は、検出した被写体からの実距離を示す。撮像画像上における実距離は、検出した被写体の大きさから求めることができる。したがって、検出した被写体が小さく撮像された場合は、検出された被写体位置と、撮像画像における付加画像を配置させる位置との相対距離は短くなる。また、検出した被写体が大きく撮像された場合は、検出された被写体位置と、撮像画像における付加画像を配置させる位置との相対距離は長くなる。
【0032】
エリア1の場合を例にとって説明すると、時刻がAM9:00からAM9:59までの間は、顔の表情が「笑い」に対応する付加画像は、「aaa.jpg」となり、顔の表情が「泣き」に対応する付加画像は、「bbb.jpg」となる。「aaa.jpg」及び「bbb.jpg」は、例えば、キャラクターの画像であってもよい。「aaa.jpg」の画像は、キャラクターが笑った画像であってもよく、「bbb.jpg」の画像は、キャラクターが泣いた画像であってもよい。つまり、顔の表情と同じ表情を有するキャラクター画像であってもよい。なお、付加画像は、キャラクターの画像でなくてもよく、文字画像、又はデザイン画像であってもよい。また、付加画像テーブル400は、顔の表情に応じた付加画像を記録しなくてもよい。つまり、時刻に応じた付加画像を記録してもよい。
【0033】
また、エリア1の時刻がAM10:00からAM10:59までの間は、顔の表情が「笑い」に対応する付加画像は、「aaa.mpg」となり、顔の表情が「泣き」に対応する付加画像は、「bbb.mpg」となる。ここで、「aaa.mpg」は、「bbb.mpg」は、例えば、キャラクターの動画像であってもよい。「aaa.mpg」の付加画像は、キャラクターが笑った動画像であってもよく、「bbb.mpg」の付加画像は、キャラクターが泣いた動画像であってもよい。つまり、顔の表情と同じ表情を有するキャラクターの動画像であってもよい。なお、付加画像は、キャラクターの動画像でなくてもよく、文字の動画像、又はデザインの動画像等の動画像であってもよい。
【0034】
エリア1の時刻「AM9:00〜AM9:59」に対応する付加画像の合成位置は、右方向に10cmとなる。つまり、検出した被写体から実距離で右方向に10cm離れた位置が合成位置となる。ここで、右方向とは撮像画像上における検出した被写体からの方向であってもよい。この場合は、撮像画像の上を上方向として、右を右方向とする。また、エリア1の時刻「AM10:00〜AM10:59」に対応する付加画像の合成位置は、周囲に20cmとなる。つまり、検出した被写体から実距離で周囲20cm離れた位置が付加動画像の合成位置となる。また、付加動画像のそれぞれのフレーム画像毎に合成位置を記録してもよい。なお、時刻毎に、合成位置を変えるようにしたが、付加画像毎に合成位置を変えるようにしてもよい。また、付加画像テーブル400では、時刻を「AM9:00〜AM9:59」、「AM:10:00〜AM10:59」と、1時間単位で区切り、1時間毎に付加画像を対応づけて記録するようにしたが、1分単位、1秒単位で、付加画像を対応づけて記録してもよい。
【0035】
これにより、ユーザが撮影しようとしている被写体に応じた適切な位置に付加画像を配置させた合成画像を生成することできる。また、同じ位置であっても、時刻が違えば付加画像が異なるので、ユーザの興趣を高めることができる。例えば、昼の時刻は、キャラクターが外で遊んでいる付加画像を格納しておき、夜の時刻になると、寝ているキャラクターの付加画像を格納してもよい。また、顔の表情毎に異なる付加画像を格納しているので、特定の被写体の表情に応じたキャラクターの付加画像を合成させることができ、ユーザの興趣を高めることができる。
【0036】
図5は、画像合成システム100の動作のフローチャートを示す。図5の左側のフローチャートは撮像装置200の動作を示す。図5の右側のフローチャートはサーバ300の動作を示す。まず、撮像装置200が起動すると、ステップS1で、位置情報取得部204は、撮像装置200の現在位置を取得する。ステップS2で、撮像部201は、被写体を仮撮像する。この仮撮像とは、ユーザの撮影指示を行われるまで、スルー画像表示させる画像の撮像のことをいう。ステップS3で、被写体検出部202は、撮像部201が撮像した撮像画像内にある特定の被写体を検出する。被写体検出部202は、特定の被写体として人の顔を検出してもよい。ステップS4で、表情判断部203は、被写体検出部202が検出した人の顔の表情を判断する。ステップS5で、位置情報送信部205は、位置情報取得部204が取得した位置情報及び表情判断部203が判断した顔の表情を示す情報をネットワーク250を介して、サーバ300に送信する。
【0037】
撮像装置200から位置情報及び顔の表情を示す情報がサーバ300に送られてくると、ステップS6で、位置情報受信部301は、送られてきた位置情報及び顔の表情を示す情報を受信する。ステップS7で、付加画像送信部303は、付加画像記録部302に記録されている、位置情報受信部301が受信した位置情報、顔の表情、及び現在の時刻に応じた付加画像を撮像装置200に送信する。付加画像送信部303は、送信する付加画像の合成位置を示す合成位置情報を付加画像と共に送ってもよい。なお、位置情報、顔の表情及び現在の時刻に対応する付加画像が付加動画像の場合は、付加画像送信部303は、対応する付加動画像のフレーム画像を送信してもよい。この送信するフレーム画像は、前回送信したフレーム画像の次に表示すべきフレーム画像であってよい。前回送信したフレーム画像がない場合、つまり、付加動画像のフレーム画像を初めて送信する場合は、1枚目のフレーム画像を送信してもよい。つまり、付加画像送信部303は、順々に付加動画像のフレーム画像を送信してもよい。これにより、例えば、スルー画像中に被写体の表情が変わった場合は、送信されるフレーム画像のキャラクターの表情も変わることになる。ステップS8で、付加画像取得部206は、サーバ300から送られてきた付加画像を取得する。付加画像取得部206は、合成位置情報も取得してもよい。ステップS9で、被写体検出部202が検出した被写体の大きさに応じて、付加画像取得部206が取得した付加画像の大きさを変更する。例えば、特定の被写体より遥かに小さいキャラクターが付加画像の場合に、特定の被写体が小さく撮像された場合、付加画像を小さくするので、小さいキャラクターが特定の被写体より大きくなることはない。なお、逆に特定の被写体が小さいほど、付加画像を大きくしてもよい。
【0038】
ステップS10で、合成画像生成部208は、被写体検出部202が検出した被写体の位置に対して予め定められた位置に、取得した付加画像を配置させた合成画像を生成する。合成画像生成部208は、被写体検出部202が検出した被写体の位置に対して予め定められた位置に、画像変更部207が変更した付加画像を配置させた合成画像を生成してもよい。ステップS11で、表示部209は、合成画像生成部208が生成した合成画像を表示する。ステップS12で、撮像装置200は、本撮影の指示があるか否かを判断して、本撮影の指示がない場合はステップS1に戻り、上記した動作を繰り返す。撮像装置200は、撮影を指示する撮影指示ボタンを有してよく、撮影指示ボタンの操作が行われると、本撮影が指示されたと判断する。これにより、スルー画像表示時に合成画像を表示することができる。また、付加動画像が合成された動画の合成動画像を生成することができ、ユーザの興趣を高めることができる。
【0039】
ステップS12で、本撮影が指示されたと判断すると、撮像部201は、被写体を本撮像する。ステップS13で、合成画像生成部208は、撮像画像と直近に取得した付加画像とを合成する。合成画像生成部208は、撮像画像と、画像変更部207が変更した付加画像とを合成してもよい。この場合も、合成画像生成部208は、撮像画像に対して、被写体検出部202が直近に検出した被写体の位置に対して予め定められた位置に、直近に取得した付加画像を配置させた合成画像を生成する。なお、本撮影の指示後に、付加画像取得部206が新たに付加画像を取得して、合成画像生成部208は、新たに取得した付加画像を用いて合成画像を生成してよい。また、被写体検出部202が本撮影の指示後に撮像した撮像画像内にある特定の被写体を検出してもよい。この場合は、合成画像生成部208は、本撮影の指示後に検出した被写体の位置に対して予め定められた位置に付加画像を配置させた合成画像を生成してもよい。ステップS15で、記録部210は、ステップS14で生成した合成画像を記録する。なお、表示部209は、ステップS14で生成した合成画像を表示してもよい。
【0040】
なお、ステップS12の本撮影の指示が動画の本撮影の指示の場合は、本撮影の指示が終了するまで、ステップS1からステップS11の動作を繰り返すと共に、ステップS10で生成した合成画像を順次記録してもよい。
【0041】
また、ステップS10では、撮像画像における、検出された特定の被写体の位置に対して予め定められた位置に、取得した付加画像を配置させた合成画像を生成するようにしたが、ユーザが合成位置を変更できるようにしてもよい。撮像装置200は、ユーザが画像の合成位置を指示する指示部を有してよい。この指示部は、カーソルキー、又はタッチパネル等であってよい。合成画像生成部208は、ユーザの指示部の操作によって合成位置が指示されると、指示された合成位置に付加画像を配置させる。この場合、合成画像生成部208は、ユーザによって合成位置が指示されると、検出された特定の被写体の位置に応じた合成位置ではなく、ユーザによって指示された合成位置に付加画像を配置させる。つまり、合成画像生成部208は、ユーザの指示に応じて合成位置を変更する。
【0042】
スルー画像表示中は、検出された特定の被写体に対して予め定められた位置に付加画像が合成された合成画像が表示されるが、付加画像が示すキャラクターの位置がユーザの好みでない場合は、ユーザは合成位置の指示することができる。そして、合成位置が指示された後は、ステップS10で、指示された合成位置に付加画像が配置された合成画像が生成されて、ステップS11で合成画像が表示されることになる。また、本撮影の指示がされる前に、ユーザによって合成位置が指示された場合は、ステップS14で、合成画像生成部208は、該指示された合成位置に付加画像を配置させた合成画像を生成する。なお、撮像装置200は、解除キーを備えてもよい。ユーザが合成位置を指示した後に解除キーを操作すると、解除キー操作後は、合成画像生成部208は、検出された被写体の位置に対して予め定められた位置に付加画像を配置させた合成画像を生成する。
【0043】
また、ステップS14では、本撮像された撮像画像と付加画像とを合成して、ステップS15で、合成画像を記録するようにしたが、ステップS14の動作を行わずにステップS15に進んでもよい。この場合は、ステップS15で、記録部210は、本撮像された撮像画像と付加画像とを対応付けて記録する。そして、記録された撮像画像を表示するときに、対応づけて記録された付加画像を、検出された特定の被写体の位置に対して予め定められた位置に配置させて表示させる。そして、ユーザにより合成位置の指示があると、指示された合成位置に付加画像を配置させて記録された撮像画像を表示させてもよい。また、本撮影指示の前に、ユーザによって合成位置が指示された場合は、本撮像された撮像画像と付加画像とを合成せずに、記録部210は、撮像画像と付加画像とを対応づけて記録してもよい。このように、撮像画像と付加画像とを合成しないで記録するので、記録した撮像画像を表示させるときに、付加画像の表示位置を変更することができる。
【0044】
図6は、合成画像生成部208が生成した合成画像の一例を示す。合成画像501は、被写体検出部202が検出した被写体601に対して予め定められた位置に付加画像602を配置された画像となる。図7は、付加動画像の場合における合成画像生成部208が生成した合成動画像の一例を示す。合成動画像502は、撮像動画像に対する、被写体検出部202が検出した被写体603に対して予め定められた付加動画像の位置に、付加動画像が配置された動画像となる。つまり、撮像部201が順次撮像したそれぞれのフレーム画像に対する、検出された被写体に対して予め定められた付加動画像の位置に、付加動画像のフレーム画像を順次配置させた合成画像を順次生成することにより合成動画像を生成する。ここでは、付加動画像の合成位置は、検出した被写体603から周囲20cmとして、付加動画像は蝶々の動画とすると、生成された合成動画像は、検出された被写体の周囲20cmに蝶々が飛んでいる合成動画像502となる。図7では、便宜上蝶々604の動きを表すことを目的として、蝶々604を複数描写しているが、合成動画像のそれぞれのフレーム画像上には蝶々604は1つとなる。この付加動画像の合成位置を基に、付加動画像のそれぞれのフレーム画像の合成位置が定まる。そして、被写体603が動くと、その動きに応じて、付加動画の合成位置も変わる。つまり、被写体603が動いても、蝶々604は、被写体の周囲20cmを動いた合成動画像503となる。
【0045】
これにより、例えば、テーマパーク内のそれぞれのエリアに、テーマパークのキャラクターの付加画像を設けておく。そして、ユーザが該エリアに入って撮像装置で特定の被写体を撮像すると、現実ではいないキャラクターが撮像された撮像画像内にいることになる。また、サーバ300は、キャラクターが仮想的に存在するエリアに撮像装置200が入ると、撮像装置200に、又は撮像装置200を所有しているユーザの携帯電話にメールにより、「近くにキャラクターがいます」と知らせてもよい。このメールを受けて、ユーザが撮像装置200で周囲を撮像すると、キャラクターが画像上に存在することになる。なお、サーバ300から付加画像を取得するようにしたが、テーマパークに入場するときに、付加画像記録部302に格納されている付加画像テーブル400を撮像装置200に一括ダウンロードしてもよく、付加画像テーブル400を格納した記録媒体を撮像装置200に装着してもよい。これにより、サーバ300と通信する必要がなくなる。また、図5のフローチャートでは、付加動画像のフレーム画像を逐次サーバ300から取得するようにしたが、エリアに入ると付加動画像を一括して取得するようにしてもよい。また、特定の被写体として顔を検出した場合は、検出した顔の表情を判断するようにしたが、笑顔を判断しなくてもよい。
【0046】
また、本実施の形態は、テーマパーク以外の場所でも適用できる。例えば、街にあるポスター、看板を撮像装置200で撮像することによって初めて広告として意味を成すようにしてもよい。
【0047】
図8は、特定の被写体として文字を検出する場合における、撮像画像及び該撮像画像に付加画像が合成された合成画像の一例を示す。被写体検出部202は、特定の被写体として、「A C E G」という文字を検出する場合を例にとって説明する。被写体検出部202が「A C E G」という文字を検出すると、現在の位置情報に応じた付加画像を取得することにより、「A C E G」の撮像画像505と付加画像とを合成して、「ABCDEFG」という合成画像506を生成するようにしてもよい。これにより、「A C E G」単体では広告としては意味を成さない文字が、付加画像を合成することにより、初めて広告として機能する。したがって、ユーザの興趣を高めることができ、人の注意を広告に向けることができる。
【0048】
また、被写体検出部202が特定の被写体としてマネキンを検出すると、現在の位置情報に応じた付加画像を取得して、マネキンの撮像画像と付加画像とを合成することにより、服を着たマネキンの合成画像を生成してもよい。また、被写体検出部202が特定の被写体として樅の木を検出すると、現在の位置情報に応じた付加画像を取得して、樅の木の撮像画像と付加画像とを合成することにより、クリスマスの飾り付けがされた樅の木の合成画像を生成してもよい。
【0049】
さらに、検出した特定の被写体の種類及び位置情報等に応じて、取得する付加画像を変えるようにしてもよい。例えば、同じエリアであっても、検出した被写体の種類によって付加画像取得部206が取得する付加画像の内容を変えてもよい。例えば、子供の顔を検出した場合と、大人の顔を検出した場合とでは、取得する付加画像を変えるようにしてもよい。また、同じエリアであっても、特定の被写体として検出した文字が違う場合は、異なる付加画像を取得してもよい。また、オリエンテーションなどで、ある場所である被写体を撮像すると付加画像を取得できるようにしてもよい。また、宝探しゲームにおいて、検出した特定の被写体の種類に応じて、宝を表す付加画像を異ならせてもよい。この付加画像はまた、合成画像を記録するようにしたが、付加画像のみを記録できるようにしてもよい。また、位置情報に拘らずに被写体検出部202が検出した被写体の種類に応じた付加画像を取得するようにしてもよい。
【0050】
また、特定の被写体を検出すると、付加画像取得部206は、位置情報に対応した付加画像を取得して、合成画像生成部208は、撮像画像と付加画像とを合成するようにしたが、特定の被写体の検出に関わらず、位置情報に対応した付加画像を取得してもよい。この場合、付加画像に対応した位置情報も取得する。この付加画像に対応した位置情報とは、例えば、経緯、緯度であってもよく、実際のエリアのどの位置であるかを示す情報であってもよい。また、撮像装置200は、方位センサを有してよく、位置情報取得部204が取得した位置と方位センサによりどの範囲が撮像されているかを判断する。そして、取得した付加画像に対応する位置情報が示す位置が撮像されると、合成画像生成部208は、撮像した撮像画像と付加画像とを合成して表示してもよい。合成画像生成部208は、撮像装置200の現在の位置及び方位センサにより検出された方位から、撮像画像における、付加画像に対応する位置情報が示す位置に付加画像を配置させて、合成画像を生成してもよい。これにより、ユーザが撮像装置200をパーンして、付加画像に対応する位置が画角内に入ると突然キャラクターが出現して、付加画像に対応する位置が画角から外れるとキャラクターがいなくなる。つまり、仮想的にキャラクターがある位置に存在するように演出することができる。
【0051】
また、合成画像生成部208は、仮撮像された撮像画像と付加画像とを合成するようにしたが、本撮像された撮像画像と付加画像とを合成するようにしてもよい。これにより、ユーザは、スルー画像表示中は、キャラクターなどの付加画像を見ることはできないが、撮影をしてみて初めてキャラクターなどの付加画像が合成された合成画像を見ることができる。また、ユーザの興趣を高めることができる。また、動画像を撮像した後に、動画像と付加動画像とを合成するようにしてもよい。
【0052】
記録部210は、合成画像又は付加画像と、位置情報取得部204が取得した位置情報とを、対応づけて記録するようにしてもよい。この場合は、撮像装置200は、合成画像又は付加画像を他の撮像装置200、又は他の機器に送信した場合でも位置情報だけは送信できないように設定する。これにより、ユーザは、オリエンテーションなどで、付加画像を自分で集めずに、他人から付加画像又は合成画像をもらうという不正ができなくなる。つまり、ユーザは、合成画像又は付加画像と位置情報とにより、自分で合成画像又は付加画像を集めたということを証明できる。また、サーバが、付加画像を送信した撮像装置200の識別情報と、送信した付加画像又は受信した位置情報の履歴を記録しておくようにしてもよい。
【0053】
また、被写体検出部202が特定の被写体を検出してから、付加画像取得部206は、位置情報に対応する付加画像を取得するようにしたが、付加画像取得部206が付加画像を取得してから、被写体検出部202が特定の被写体を検出してもよい。特定の被写体が検出されなかった場合は、合成画像生成部208は、撮像画像と付加画像とを合成しなくてもよく、撮像画像の所定の位置に付加画像を配置させた合成画像を生成してもよい。
【0054】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0055】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0056】
100 画像合成システム、200 撮像装置、250 ネットワーク、300 サーバ、201 撮像部、202 被写体検出部、203 表情判断部、204 位置情報取得部、205 位置情報送信部、206 付加画像取得部、207 画像変更部、208 合成画像生成部、209 表示部、210 記録部、301 位置情報受信部、302 付加画像記録部、303 付加画像送信部、400 付加画像テーブル、501 合成画像、505 撮像画像、506 合成画像、601 被写体、602 付加画像、502 合成動画像、503 合成動画像、603 被写体、604 蝶々

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置とサーバとを有する画像合成システムであって、
前記撮像装置は、
被写体を撮像する撮像部と、
撮像した撮像画像内にある特定の被写体を検出する被写体検出部と、
前記撮像装置の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
取得した位置情報を前記サーバに送信する位置情報送信部と、
前記位置情報に応じた付加画像を前記サーバから取得する付加画像取得部と、
前記撮像画像における、前記被写体検出部が検出した前記特定の被写体の位置に対して予め定められた位置に、前記付加画像を配置させた合成画像を生成する合成画像生成部と
を備え、
前記サーバは、
前記位置情報に対応付けて前記付加画像を記録した付加画像記録部と、
前記位置情報送信部が送信した前記位置情報を受信する位置情報受信部と、
前記付加画像記録部が記録している、受信した前記位置情報に対応する前記付加画像を前記撮像装置に送信する付加画像送信部と
を備える画像合成システム。
【請求項2】
前記撮像装置は、
前記被写体検出部が検出した前記特定の被写体の大きさに応じて前記付加画像の大きさを変更する画像変更部をさらに備え、
前記合成画像生成部は、前記撮像画像における、前記被写体検出部が検出した前記特定の被写体の位置に対して予め定められた位置に、前記画像変更部が変更した前記付加画像を配置させた前記合成画像を生成する
請求項1に記載の画像合成システム。
【請求項3】
前記付加画像記録部は、前記複数の位置情報及び時刻に対応付けて前記複数の付加画像を記録しており、
前記付加画像送信部は、受信した前記位置情報及び時刻に応じた前記付加画像を前記撮像装置に送信し、
前記付加画像取得部は、前記付加画像送信部が送信した前記付加画像を取得する
請求項1又は2に記載の画像合成システム。
【請求項4】
前記撮像装置は、
顔の表情を判断する表情判断部をさらに備え、
前記被写体検出部は、前記特定の被写体として人物の顔を検出し、
前記表情判断部は、前記被写体検出部が検出した人物の顔の表情を判断し、
前記位置情報送信部は、取得した位置情報及び判断した顔の表情を送信し、
前記付加画像記録部は、前記複数の位置情報及び複数の前記顔の表情に対応付けて前記複数の付加画像を記録しており、
前記付加画像送信部は、受信した前記位置情報及び前記顔の表情に応じた前記付加画像を前記撮像装置に送信し、
前記付加画像取得部は、前記付加画像送信部が送信した前記付加画像を取得する
請求項1から3の何れかに記載の画像合成システム。
【請求項5】
前記撮像装置は、
前記合成画像を表示する表示部を備え、
前記撮像部は、被写体を順次撮像し、
前記付加画像取得部は、前記位置情報に応じた付加動画像を取得し、
前記合成画像生成部は、順次撮像したそれぞれの前記撮像画像における、前記被写体検出部が検出した前記特定の被写体の位置に対して予め定められた前記付加動画像の位置に、前記付加動画像のフレーム画像を順次配置させた前記合成画像を順次生成し、
前記表示部は、前記合成画像生成部が生成した前記合成画像を順次表示する
請求項1から4の何れかに記載の画像合成システム。
【請求項6】
前記撮像部は、被写体の動画像を撮像し、
前記付加画像取得部は、前記位置情報に応じた付加動画像を取得し、
前記合成画像生成部は、撮像動画像に対する、前記被写体検出部が検出した前記特定の被写体の位置に対して予め定められた前記付加動画像の位置に、前記付加動画像を配置させた合成動画像を生成する
請求項1から4の何れかに記載の画像合成システム。
【請求項7】
撮像装置とサーバとを有するシステムが画像を合成する画像合成方法であって、
前記撮像装置は、
被写体を撮像する撮像工程と、
撮像した撮像画像内にある特定の被写体を検出する被写体検出工程と、
前記撮像装置の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得工程と、
取得した位置情報を前記サーバに送信する位置情報送信工程と、
前記位置情報に応じた付加画像を前記サーバから取得する付加画像取得工程と、
前記撮像画像における、前記被写体検出工程が検出した前記特定の被写体の位置に対して予め定められた位置に、前記付加画像を配置させた合成画像を生成する合成画像生成工程と
を備え、
前記サーバは、
前記位置情報に対応付けて前記付加画像を記録した付加画像記録部を備え、
前記位置情報送信工程が送信した前記位置情報を受信する位置情報受信工程と、
前記付加画像記録部が記録している、受信した前記位置情報に対応する前記付加画像を前記撮像装置に送信する付加画像送信工程と
を備える画像合成方法。
【請求項8】
画像を合成する撮像装置であって、
被写体を撮像する撮像部と、
撮像した撮像画像内にある特定の被写体を検出する被写体検出部と、
前記撮像装置の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報に応じた付加画像を取得する付加画像取得部と、
前記撮像画像における、前記被写体検出部が検出した前記特定の被写体の位置に対して予め定められた位置に、前記付加画像を配置させた合成画像を生成する合成画像生成部と
を備える撮像装置。
【請求項9】
コンピュータを、
被写体を撮像する撮像部、
撮像した撮像画像内にある特定の被写体を検出する被写体検出部、
前記コンピュータの現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部、
前記位置情報に応じた付加画像を取得する付加画像取得部、
前記撮像画像における、前記被写体検出部が検出した前記特定の被写体の位置に対して予め定められた位置に、前記付加画像を配置させた合成画像を生成する合成画像生成部
として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−187052(P2010−187052A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−28074(P2009−28074)
【出願日】平成21年2月10日(2009.2.10)
【出願人】(307022424)ソフトバンクテレコム株式会社 (42)
【出願人】(501440684)ソフトバンクモバイル株式会社 (654)
【Fターム(参考)】