説明

画像形成装置、ジョブ処理モード制御方法、ジョブ処理モード制御プログラム、及び記録媒体

【課題】原稿の手離れ良く複合機能ジョブを実行可能な画像形成装置を得る。
【解決手段】本発明実施例に係る画像形成装置1では、ジョブ受付部71は、ジョブを受付ける。条件充足判定部75は、ジョブ受付部71で受け付けたジョブが条件記憶部73に記憶された、主機能の原稿画像読み取り速度が予め定められる下限速度以下となる条件を充足するか否かを判定する。条件充足判定部75が前記条件を充足すると判定したとき、ジョブ処理モード制御部77は、当該複合機能ジョブの処理モードを逐次処理モードにする制御を行う。つまり、主機能の原稿画像読み取り速度が予め定められる下限速度以下となるような複合機能ジョブでは、その処理モードを逐次処理モードにする制御を実行することとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合機能ジョブを実行可能な画像形成装置、ジョブ処理モード制御方法、ジョブ処理モード制御プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コピー、スキャナ、ファクシミリ通信、又はデータ通信などの複合機能を有する、MFP(Multi Function Peripheral)とも呼ばれる画像形成装置が提供されている。
【0003】
かかるMFPにおいて、例えば、スキャナ機能とデータ送信機能を融合させて、手元原稿をスキャナ機能によって読み取り、これを所定形式の画像データファイルに変換し、この変換後のデータファイルを所定の宛先に送信する等といった、複合機能ジョブの処理に関する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
上述した複合機能ジョブの処理は、その途中段階での機能の種別に着目すると、読み取り機能、データ形式変換機能、及び送信機能の各処理を実行することによって実現される。かかる複合機能ジョブの処理は、一般に、複数の機能が並行処理される並行処理モードで行われる。この並行処理モードでは、各種機能の実行制御を司るCPU(Central Processing Unit)が有する情報処理資源をフルに活用して、複合機能ジョブの開始から終了までの所要時間を可及的に短縮可能であることに基づく。
【0005】
しかしながら、CPU情報処理資源に比べて処理すべき負荷の方が大きい場合に、上記のような複合機能ジョブを並行処理モードで実行すると、読み取り機能に関するCPU情報処理資源の割り当てが相対的に少なくなる。すると、原稿の読み取り処理速度が本来の速度に比べて遅くなり、かかる読み取り動作での時間遅延が律速となって、原稿の手離れが悪化するという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−311475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする問題点は、例えばCPU情報処理資源に比べて処理すべき負荷の方が大きい場合に、複合機能ジョブを並行処理によって実行すると、原稿の手離れが悪化してしまう点である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、原稿の手離れ良く複合機能ジョブを実行可能な画像形成装置を得ることを目的として、原稿画像の読み取り処理を主機能とし、前記読み取った原稿画像に関する処理を副機能として有し、複数の機能が並行処理される並行処理モード又は複数の機能が逐次処理される逐次処理モードのうちいずれかのジョブ処理モードにより前記主副の組み合わせに係る複合機能ジョブを実行可能な画像形成装置であって、前記逐次処理モードにより前記複合機能ジョブを実行すべき条件を記憶する条件記憶部と、前記複合機能ジョブが前記条件記憶部の条件を充足するか否かを判定する条件充足判定部と、前記条件充足判定部が前記条件を充足すると判定したとき、当該複合機能ジョブの処理モードを前記逐次処理モードにする制御を行うジョブ処理モード制御部と、を備えたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る画像形成装置では、条件充足判定部は、前記複合機能ジョブが前記条件記憶部の条件(逐次処理モードにより複合機能ジョブを実行すべき条件)を充足するか否かを判定する。条件充足判定部が前記条件を充足すると判定したとき、ジョブ処理モード制御部は、当該複合機能ジョブの処理モードを前記逐次処理モードにする制御を行う。すなわち、逐次処理モードにより複合機能ジョブを実行すべき条件を充足する、例えば、主機能の原稿画像読み取り速度が予め定められる下限速度以下となるか、又は同原稿画像読み取り速度の減少率が予め定められる上限値を越えるような複合機能ジョブでは、その処理モードを逐次処理モードにする制御を実行することとしたので、CPUの情報処理資源に比べて処理すべき負荷の方が大きい場合であっても、常に下限速度を下回らない速度をもって原稿画像の読み取りジョブを実行することができる。
【0010】
従って、ユーザが原稿の読み取り指示操作を行ったあと全ての原稿を回収する迄に要する時間を可及的に短縮することが可能となる結果として、原稿の手離れ良く複合機能ジョブを実行可能な画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明実施例に係る複合機に接続された通信ネットワーク等の関係を示す説明図である。
【図2】同複合機が有する主副の各機能の概要を示す説明図である。
【図3】同複合機の概略構成図である。
【図4】同複合機の動作フローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
原稿の手離れ良く複合機能ジョブを実行可能な画像形成装置を得るといった目的を、複合機能ジョブが前記条件記憶部の条件を充足するか否かを判定する条件充足判定部と、前記条件充足判定部が前記条件を充足すると判定したとき、当該複合機能ジョブの処理モードを前記逐次処理モードにする制御を行うジョブ処理モード制御部と、の連係動作によって実現した。
【実施例】
【0013】
以下、本発明実施例に係る画像形成装置、ジョブ処理モード制御方法、ジョブ処理モード制御プログラム、及び記録媒体について、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
なお、以下において、本発明実施例に係る画像形成装置としてデジタルカラー複合機(以下、「複合機」という。)を例示して説明を進める。
[複合機周辺の概略構成]
図1は、本発明実施例に係る複合機に接続された通信ネットワーク等の関係を示す説明図、図2は、本発明実施例に係る複合機が有する主副の各機能の概要を示す説明図、図3は、本発明実施例に係る複合機の概略構成図である。
【0015】
図1に示すように、例えばオフィス等に設置される複合機1は、オフィス等に設置される複数のクライアントPC3a,3b,・・・との間を、イントラネット網5を介して接続して構成されている。また、複合機1は、イントラネット網5またはインターネット網7を介して、FTP(File Transfer Protocol)を用いてファイルの送受信を行うためのFTPサーバ9a、電子メールを送信するためのSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ9bなどに接続されている。これにより、複合機1は、クライアントPC3a,3b,・・・との間で所要のデータ送受信を行ったり、電子メールの送受信やファイル転送を行うことができるように構成されている。なお、FTPサーバ9aまたはSMTPサーバ9bはイントラネット網5に直接接続されている構成であってもよい。
【0016】
詳しく述べると、複合機1は、図2に示すように、原稿自動搬送装置(不図示)から順次搬送されてきた原稿の画像を読み取るスキャナ、データ蓄積、データ通信、印刷、ファクシミリ通信の各種機能が利用可能である。これら各種機能のうち、スキャナ機能が本発明の「主機能」に相当し、データ蓄積、データ通信(データの送受信等)、印刷、及びファクシミリ通信(ファックスデータの送受信)の各機能が本発明の「副機能」に相当する。
【0017】
ここで、以下の説明において、例えば、スキャナ機能及びデータ通信機能の組み合わせ、又は、スキャナ機能、データ蓄積機能及びデータ通信機能の組み合わせなどの、前記主副の組み合わせに係る機能を「複合機能」という。また、前記主副の組み合わせに係る機能に係るジョブを「複合機能ジョブ」という。
【0018】
なお、データ通信機能は、スキャンした原稿データをFTPサーバ9a宛に送信するFTP送信、スキャンした原稿データをクライアントPC3a,3b,・・・等の共有フォルダ宛に送信するSMB送信、スキャンした原稿データを電子メールの添付ファイルとして任意の宛先に送信する電子メール送信(以上、後述の「PUSH型ジョブ」に相当する)、TWAINドライバによりクライアントPC3a,3b,・・・等からスキャン指示した原稿データを複合機1の内部サーバ(図示せず)に記憶させ、その原稿データを前記内部サーバから受信するデータ受信(後述の「PULL型ジョブ」に相当する)、等を含む。
【0019】
上述した各種機能の動作制御を行うために、主制御部11は、図3に示すように、スキャナ機能を実現するための動作制御を行うスキャナコントローラ13、コピー機能を実現するための動作制御を行うコピーコントローラ15、プリンタ機能を実現するための動作制御を行うプリンタコントローラ17、並びに、ファクシミリ通信機能を実現するための動作制御を行うファクシミリコントローラ19を内蔵し、本機1全体の動作を統括制御する。
【0020】
主制御部11に接続され諸機能を担う入出力機器として、本機1は、スキャナ部21、画像処理部31、エンジン部41、操作パネル部51、ファクシミリ通信部61、HDD(ハードディスクドライブ)63、並びに、ネットワークI/F(インタフェース)部65を備える。
【0021】
スキャナ部21は、図示しないスキャナを構成する画像照射ランプ23及びCCD(電荷結合素子:Charge Coupled Device)センサ25を含む。スキャナ部21は、画像照射ランプ23により原稿を照射し、その反射光をCCDセンサ25で受光することにより、原稿自動搬送装置から順次搬送されてきた原稿の画像を読み取り、読み取った画像に対応する画像データを画像処理部31宛に出力する。
【0022】
画像処理部31は、補正部33、画像加工部35及び画像メモリ37を含む。画像処理部31は、スキャナ部21で読み取られた画像データを必要に応じて補正部33及び画像加工部35によって処理し、処理された画像データを画像メモリ37に記憶し、又はエンジン部41、ファクシミリ通信部61等へ出力する。補正部33は、スキャナ部21で読み取られた画像データに対してレベル補正、ガンマ補正等の所定の補正処理を行う。画像加工部35は、画像データの圧縮又は伸張処理、及び拡大又は縮小処理等の種々の加工処理を行う。
【0023】
エンジン部41は、図示しない給紙カセットや給紙ローラ等から構成される用紙搬送部43、図示しない感光体ドラム、露光装置、現像装置等から構成される画像形成部45、図示しない転写ローラ等から構成される転写部47、及び図示しない定着ローラ等から構成される定着部49を含む。エンジン部41は、スキャナ部21で読み取られた画像データ、ネットワークI/F部65を介してLAN(Local Area Network)回線を介してクライアントPC3から送信された画像データ、ファクシミリ通信部61を用いて外部のファクシミリ装置等から受信したファクスデータ等の画像データを用いて画像を用紙に印刷する。具体的には、用紙搬送部43は用紙を画像形成部45へ搬送し、画像形成部45は上記の画像データに対応するトナー像を形成し、転写部47はトナー像を用紙に転写し、定着部49はトナー像を用紙に定着させて画像を形成する。
【0024】
操作パネル部51は、タッチパネル部53及び操作キー部55を含む。操作パネル部51は、ユーザがスキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等に関する操作を行うために使用され、ユーザによる操作指令等を主制御部11に与える。
【0025】
タッチパネル部53は、タッチパネルとカラーLCD(Liquid Crystal Display)とを組み合わせたタッチパネルユニット等から構成され、種々の操作画面、例えば、コピー機能実行時には、原稿サイズ、コピーサイズ、複写部数等に関する情報を表示するとともに、ユーザが該当部分をタッチすることにより種々の操作指令を入力するための操作ボタン類を表示する。
【0026】
操作キー部55は、ユーザの操作入力を受付けるための複数の操作キーを備えており、例えば、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能など諸機能のなかから、所要機能のキー入力操作をユーザが選択的に実行する際に、又は、ユーザが複写部数やコピー実行指令などを操作入力する際に用いられる。
【0027】
ファクシミリ通信部61は、符号化/復号化部(図示省略)、変復調部(図示省略)及びNCU(Network Control Unit)(図示省略)を含む。ファクシミリ通信部61は、スキャナ部21によって読み取られた原稿の画像データを電話回線を介してファクシミリ装置等へ送信したり、ファクシミリ装置等から送信された画像データを受信する。
【0028】
HDD(Hard Disk Drive)63は、スキャナ部21によって読み取られた画像データ及び同画像データに対する所定の形式変換処理後のデータなどを記憶する。HDDに記憶されている画像データは、必要に応じて、ネットワークI/F部65を介してクライアントPC3等から確認したり、クライアントPC3やFTPサーバ9a等の所定のフォルダへ転送される。
【0029】
ネットワークI/F部65は、ネットワークインタフェース(10/100Base−TX)等を用い、イントラネット網5を介して接続されたクライアントPC3に対する種々のデータの送受信を制御する。具体的には、ネットワークI/F部65は、例えば、クライアントPC3から送信されてきた印刷データや印刷指令を含む印刷制御信号を受信し、受信した信号を主制御部11宛に転送する役割を果たす。
【0030】
ユーザが原稿の読み取り指示操作を行ったあと全ての原稿を回収する迄に要する時間を可及的に短縮して、原稿の手離れ良く複合機能ジョブを実行可能とするために、主制御部11は、複数の機能が並行処理される並行処理モード又は複数の機能が逐次処理される逐次処理モードのうちいずれかのジョブ処理モードにより前記主副の組み合わせに係る複合機能ジョブを実行可能に構成される一方、ジョブ受付部71、条件記憶部73、条件充足判定部75、ジョブ処理モード制御部77、及びジョブ実行制御部79を備えて構成されている。
【0031】
主制御部11は、実際には、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有するコンピュータである。
【0032】
CPUは、後述するジョブ処理モード制御プログラムに記述された処理を実行する演算処理装置である。ROMは、ジョブ処理モード制御プログラム、及び前記条件に関する設定情報等のデータを予め記憶した不揮発性のメモリである。RAMは、ジョブ処理モード制御プログラムを実行する際にそのプログラムおよびデータを一時的に記憶保持するキャッシュメモリである。
【0033】
主制御部11は、ジョブ処理モード制御プログラムを実行することによって、ジョブ受付部71、条件記憶部73、条件充足判定部75、ジョブ処理モード制御部77、及びジョブ実行制御部79の各機能を実現する。
【0034】
ジョブ受付部71は、前記主副の組み合わせに係る複合機能ジョブを含む、本機1で生じた各種のジョブの実行要求を受付ける機能を有する。
【0035】
条件記憶部73は、ジョブ受付部で受け付けたジョブが前記複合機能ジョブであることを含む、逐次処理モードにより複合機能ジョブを実行すべき条件を記憶する。この条件としては、例えば、前記主機能の原稿画像読み取り速度が予め定められる下限速度以下となったこと、若しくは同原稿画像読み取り速度の減少率が予め定められる上限値を越えたこと等の、CPUの情報処理資源に比べて処理すべき負荷の方が大きくなると判断する際の基準として相応しい条件を適宜設定すればよい。
【0036】
具体的には、この逐次処理モードを選択する条件としては、ジョブ受付部71で受け付けたジョブが複合機能ジョブである旨のほか、スキャナ部21の原稿画像読み取り解像度(例えば、600dpi(Dots Per Inch)/400dpi/300dpi/200dpiのバリエーションのうち最高解像度である600dpi)、原稿画像読み取り面が片面か同時読み込み両面か(例えば、同時読み込み両面)、原稿画像のカラー種別(例えば、カラーか白黒かのうち白黒)、又は原稿画像の搬送向き(例えば、画像形成装置正面に向かって原稿方向が横向きか縦向きかのうち横向き)、原稿画像の読み取りファイル形式(例えば、TIFF(Tagged Image File Format)/PDF(Portable Document Format)/JPEG(Joint Photographic Experts Group)のバリエーションのうちTIFF)のうち一又は複数の組み合わせに係る設定値が採用される。すなわち、この逐次処理モードを選択する条件とは、CPU情報処理資源に比べて処理すべき負荷の方が大きくなり、原稿の読み取り処理速度が低下する条件のことである。
【0037】
例えば、原稿画像の読み取り面については、両面同時読み込みの場合、複合機1のメモリ消費が多くなりCPU負荷が大きくなり読み取り処理速度が低下する。原稿画像のカラー種別については、カラー画像をモノクロ画像に変換しての処理になりCPU負荷が大きくなり読み取り処理速度が低下する。原稿画像の読み取りファイル形式については、ビットマップファイルからのファイル変換時、PDFは画像回転を行わないが、TIFFは画像回転を行うことがあるためCPU負荷が大きくなり読み取り処理速度が低下する。
【0038】
また、この条件は、条件記憶部73に固定値又は初期値として記憶するように、例えば操作パネル部51を介して設定可能に構成することができる。一般に、複合機1の種類により各種能力が異なるので、異なる機種では異なる設定となるのが通常である。この設定は、複合機1の工場出荷時の設定であってもよいし、複合機1の設置現場でのサービスマンによる設定であってもよい。
【0039】
条件充足判定部75は、ジョブ受付部71でなんらかのジョブが受け付けられる毎に、このジョブが条件記憶部73に記憶された条件を充足するか否かを判定する。
【0040】
更に、条件充足判定部75は、ジョブ受付部71で受け付けたジョブが通信系処理を副機能として含むジョブであるとき、送信系処理のジョブ(PUSH型ジョブ)か受信系処理のジョブ(PULL型ジョブ)かを判定した上で、条件記憶部73に記憶された条件を充足するか否かを判定することが好ましい。
【0041】
更に好ましくは、PUSH型ジョブの場合、ユーザは、原稿の読み取りをなるべく早く完了させて全ての原稿を回収したい(原稿の手離れを良くする)と望むことが多い実情に鑑みて、条件充足判定部75は、PUSH型のジョブ(送信系処理)であると判定された場合にのみ前記条件を充足するか否かを判定する構成を採用してもよい。
【0042】
ジョブ処理モード制御部77は、条件充足判定部75が前記条件を充足すると判定したとき、当該複合機能ジョブの処理モードを前記逐次処理モードにする制御を行う。
【0043】
ジョブ実行制御部79は、ジョブ処理モード制御部77で制御された処理モードをもって前記複合機能ジョブの実行制御を行う役割を果たす。
【0044】
次に、本発明実施例に係る複合機(画像形成装置)の動作について、図面を参照して詳細に説明する。
【0045】
[本発明実施例に係る複合機(画像形成装置)の動作]
図4は、本発明実施例に係る複合機(画像形成装置)の動作フローチャート図である。
【0046】
図4に示すように、ジョブ受付部71は、本複合機1の操作パネル部51経由又はクライアントPC経由で、何らかのジョブの実行要求が生じたか否かを常時監視している。この監視中に、例えば、操作パネル部51で、何らかのジョブを受け付けると(ステップS11)、ジョブ受付部71は、その旨を条件充足判定部75宛に渡す。
【0047】
これを受けて条件充足判定部75は、条件記憶部73に記憶された条件を参照して、まず、ステップS11で受け付けたジョブが複合機能ジョブであるとの条件を充足するか否かに係る判定を行う(ステップS12)。
【0048】
ステップS12の判定の結果、ステップS11で受け付けたジョブが複合機能ジョブではないと判定されたとき、(ステップS12の”No”)、条件充足判定部75は、その旨をジョブ処理モード制御部77宛に渡して、処理の流れをステップS13へと進ませる。
【0049】
これを受けてジョブ処理モード制御部77は、ステップS11で受け付けたジョブの処理モードを並行処理モードにする制御を実行する(ステップS13)。
【0050】
一方、ステップS12の判定の結果、ステップS11で受け付けたジョブが複合機能ジョブであると判定されたとき、条件充足判定部75は、さらに、ステップS11で受け付けた複合機能ジョブのうち副機能はPUSH型(送信系処理)か否かに係る判定を行う(ステップS14)。
【0051】
ステップS14における判定の結果、ステップS11で受け付けた複合機能ジョブのうち副機能はPUSH型(送信系処理)ではないと判定されたとき(ステップS14の”No”)、条件充足判定部75は、その旨をジョブ処理モード制御部77宛に渡して、処理の流れをステップS13へと進ませる。
【0052】
一方、ステップS14における判定の結果、ステップS11で受け付けた複合機能ジョブのうち副機能はPUSH型(送信系処理)であると判定されたとき(ステップS14の”Yes”)、条件充足判定部75は、同複合機能ジョブのうちスキャナ(主機能)の原稿画像読み取り解像度、読み取り面が片面か両面か、カラーモードの種別、又は原稿の搬送向き、原稿の読み取りファイル形式、に係る各種設定値を取得する(ステップS15)。
【0053】
次いで、条件充足判定部75は、ステップS15で取得したスキャナ(主機能)の各種設定値と、条件記憶部73に記憶された条件と、に基づいて、ステップS11で受け付けたジョブが予め定められた条件を充足するか否かに係る判定を行う(ステップS16)。ここでは、逐次処理モードにより複合機能ジョブを実行すべき条件として、スキャナ(主機能)の原稿画像読み取り速度が予め定められる下限速度(例えば、仕様速度に比べて30%ダウンする速度等の、適宜変更可能な速度)以下となること、が設定されており、具体的には、例えば下記が設定されているものとする。
【0054】
仮に、本機1のプリント速度が毎分40枚又は50枚である場合、その条件として、解像度が”600dpi ”、カラーモードが”白黒”、原稿の搬送向きが”横向き又は縦向きのいずれか”、読み取り後のデータ変換形式が”TIFF又はPDF”、を設定することができる。なお、上記の条件は、本機1に搭載されたスキャナエンジン21が両面読み取りタイプであっても同様に適用することができる。
【0055】
また、本機1のプリント速度が毎分30枚である場合、その条件として、解像度が”600dpi ”、カラーモードが”白黒”、原稿の搬送向きが”横向き”、読み取り後のデータ変換形式が”TIFF”、を設定することができる。
【0056】
上記一例においては、高速機の場合の方が逐次処理に移行する条件を厳しく(逐次処理に移行し易く)設定されている。これは、高速機においては原稿画像の読み取り速度をできるだけ低下させ難くするように設定されることが好ましいためである。
【0057】
さて、ステップS16における判定の結果、ステップS11で受け付けたジョブが予め定められた条件を充足しないと判定されたとき(ステップS16の”No”)、条件充足判定部75は、その旨をジョブ処理モード制御部77宛に渡して、処理の流れをステップS13へと進ませる。
【0058】
一方、ステップS16における判定の結果、ステップS11で受け付けたジョブが予め定められた条件を充足すると判定されたとき(ステップS16の”Yes”)、条件充足判定部75は、その旨をジョブ処理モード制御部77宛に渡して、処理の流れをステップS17へと進ませる。
【0059】
次いで、ジョブ処理モード制御部77は、ステップS11で受け付けた複合機能ジョブの処理モードを逐次処理モードにする制御を実行する(ステップS17)。
【0060】
つまり、ステップS11で受け付けたジョブが予め定められた条件(逐次処理モードにより複合機能ジョブを実行すべき条件)を充足する場合(ステップS16の”Yes”)には、スキャナ部21の原稿画像読み取り速度が予め定められる下限速度以下となることが予想されるために、かかる速度低下を未然に回避する目的で、ジョブ処理モードを逐次処理モードにする制御を実行する。
【0061】
なお、”ジョブ処理モードを逐次処理モードにする制御を実行する”とは、その実行前の本機1のジョブ処理モードが並行処理モードであれば、逐次処理モードに切り替える制御を実行することを意味し、また、その実行前の本機1のジョブ処理モードが逐次処理モードであれば、そのまま逐次処理モードを維持する制御を実行することを意味する。
【0062】
そして、ジョブ実行制御部79は、ステップS13又はステップS17の処理で制御された処理モードをもって、ステップS11で受け付けた複合機能ジョブの実行制御を行う。これにより、ジョブ処理モードを並行処理モードにする制御が実行されたときには並行処理モードによって、又は、ジョブ処理モードを逐次処理モードにする制御が実行されたときには逐次処理モードによって、主副の組み合わせに係る複合機能ジョブが実行されることになる。こうした複合機能ジョブの実行後に、主制御部11は、一連の処理の流れを終了させる。
【0063】
[実施例の作用効果]
以上述べたように、本発明実施例に係る画像形成装置1では、条件充足判定部75は、ジョブ受付部71で受け付けたジョブが条件記憶部73に記憶された、複合機能ジョブであることを含む、逐次処理モードにより複合機能ジョブを実行すべき条件(具体的には、例えば、主機能の原稿画像読み取り速度が予め定められる下限速度以下となる条件など)を充足するか否かを判定する。条件充足判定部75が前記条件を充足すると判定したとき、ジョブ処理モード制御部77は、当該複合機能ジョブの処理モードを逐次処理モードにする制御を行う。
【0064】
このように、逐次処理モードにより複合機能ジョブを実行すべき条件を充足する、例えば、主機能の原稿画像読み取り速度が予め定められる下限速度以下となるか、又は同原稿画像読み取り速度の減少率が予め定められる上限値を越えるような複合機能ジョブでは、その処理モードを逐次処理モードにする制御を実行することとしたので、CPUの情報処理資源に比べて処理すべき負荷の方が大きい場合であっても、常に下限速度を下回らない速度をもって原稿画像の読み取りジョブを実行することができる。
【0065】
従って、ユーザが原稿の読み取り指示操作を行ったあと全ての原稿を回収する迄に要する時間を可及的に短縮することが可能となる結果として、原稿の手離れ良く複合機能ジョブを実行可能な画像形成装置を得ることができる。
【0066】
また、前記条件として、主機能の原稿画像読み取り解像度、読み取り面が片面か両面か、カラーモードの種別、原稿の搬送向き、又は原稿の読み取りファイル形式のうち一又は複数の組み合わせに係る設定値を採用したので、本機1に搭載されたスキャナエンジン21の仕様に合った条件を適切に設定することができる。
【0067】
さらに、前記条件は、固定値又は初期値として設定される、構成を採用したので、適切な条件が予め設定された画像形成装置を得ることができる。
【0068】
しかも、複合機能ジョブが副機能として通信系処理を含むジョブであるとき、条件充足判定部75は、前記通信系処理が送信系処理か受信系処理かを判定した上で、前記条件を充足するか否かを判定し、好ましくは、条件充足判定部75は、前記通信系処理が送信系処理であると判定した場合のみ、前記条件を充足するか否かを判定する、構成を採用した場合、本機1の前で待っているユーザに対し、一刻も早く全ての原稿の回収を可能にすることができる。従って、原稿の手離れ良く複合機能ジョブを実行可能な画像形成装置を得ることができる。
【0069】
なお、本発明は、画像形成装置に用いられるジョブ処理モード制御方法の態様で実現することができる。
【0070】
すなわち、本発明実施例に係るジョブ処理モード制御方法は、原稿画像の読み取り処理を主機能とし、前記読み取った原稿画像に関する処理を副機能として有し、複数の機能が並行処理される並行処理モード又は複数の機能が逐次処理される逐次処理モードのうちいずれかのジョブ処理モードにより前記主副の組み合わせに係る複合機能ジョブを実行可能な画像形成装置に用いられ、ジョブ処理モードを前記並行処理モード又は前記逐次処理モードのうちいずれかに制御するためのジョブ処理モード制御方法である。
【0071】
特に、本発明実施例に係るジョブ処理モード制御方法は、ジョブを受付けるジョブ受付工程と、前記ジョブ受付部で受け付けたジョブが前記主副の組み合わせに係る複合機能ジョブであることを含む、前記逐次処理モードにより前記複合機能ジョブを実行すべき条件を設定する条件設定工程と、前記ジョブ受付部で受け付けたジョブが前記条件設定工程で設定された条件を充足するか否かを判定する条件充足判定工程と、前記条件充足判定工程で前記条件を充足するとの判定がされたとき、当該複合機能ジョブの処理モードを前記逐次処理モードにする制御を行うジョブ処理モード制御工程と、を備えたことを要旨とする。
【0072】
本発明実施例に係るジョブ処理モード制御方法によれば、逐次処理モードにより複合機能ジョブを実行すべき条件を充足する、例えば、主機能の原稿画像読み取り速度が予め定められる下限速度以下となるような複合機能ジョブでは、その処理モードを逐次処理モードにする制御を実行することとしたので、CPUの情報処理資源に比べて処理すべき負荷の方が大きい場合であっても、常に下限速度を下回らない速度をもって原稿画像の読み取りジョブを実行することができる。
【0073】
従って、ユーザが原稿の読み取り指示操作を行ったあと全ての原稿を回収する迄に要する時間を可及的に短縮することが可能となる結果として、原稿の手離れ良く複合機能ジョブを実行することができる。
【0074】
さらに、本発明は、コンピュータにインストールされて実行されるジョブ処理モード制御プログラムの態様で実現することができる。
【0075】
すなわち、本発明に係るジョブ処理モード制御プログラムは、原稿画像の読み取り処理を主機能とし、前記読み取った原稿画像に関する処理を副機能として有し、複数の機能が並行処理される並行処理モード又は複数の機能が逐次処理される逐次処理モードのうちいずれかのジョブ処理モードにより前記主副の組み合わせに係る複合機能ジョブを実行可能な画像形成装置にインストールされ、ジョブ処理モードを前記並行処理モード又は前記逐次処理モードのうちいずれかに制御するためのジョブ処理モード制御プログラムである。
【0076】
特に、本発明実施例に係るジョブ処理モード制御プログラムは、ジョブを受付けるジョブ受付機能と、前記ジョブ受付部で受け付けたジョブが前記主副の組み合わせに係る複合機能ジョブであることを含む、前記逐次処理モードにより前記複合機能ジョブを実行すべき条件を記憶する条件記憶機能と、前記ジョブ受付機能によって受け付けたジョブが前記条件記憶機能で記憶された条件を充足するか否かを判定する条件充足判定機能と、前記条件充足判定機能で前記条件を充足するとの判定がされたとき、当該複合機能ジョブの処理モードを前記逐次処理モードにする制御を行うジョブ処理モード制御機能と、を備えたことを要旨とする。
【0077】
本発明実施例に係るジョブ処理モード制御プログラムによれば、逐次処理モードにより複合機能ジョブを実行すべき条件を充足する、例えば、主機能の原稿画像読み取り速度が予め定められる下限速度以下となるような複合機能ジョブでは、その処理モードを逐次処理モードにする制御を実行することとしたので、CPUの情報処理資源に比べて処理すべき負荷の方が大きい場合であっても、常に下限速度を下回らない速度をもって原稿画像の読み取りジョブを実行することができる。
【0078】
従って、ユーザが原稿の読み取り指示操作を行ったあと全ての原稿を回収する迄に要する時間を可及的に短縮することが可能となる結果として、原稿の手離れ良く複合機能ジョブを実行することができる。
【0079】
最後に、本発明は、前述したジョブ処理モード制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の態様として提供することができる。すなわち、本発明に係るジョブ処理モード制御プログラムは、各種プログラムを含む情報群であって、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等の記録媒体によって、又は、ネットワークを介して外部の記録媒体から、適宜の情報処理装置等にインストールすることができる。
【0080】
[その他]
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、あるいは技術思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う画像形成装置、ジョブ処理モード制御方法、ジョブ処理モード制御プログラム、及び記録媒体もまた、本発明における技術的範囲の射程に包含されるものである。
【符号の説明】
【0081】
1 デジタルカラー複合機(画像形成装置)
3 クライアントPC
9a FTPサーバ
9b SMTPサーバ
11 主制御部
21 スキャナ部
41 エンジン部
51 操作パネル部
61 ファクシミリ通信部
71 ジョブ受付部
73 条件記憶部
75 条件充足判定部
77 ジョブ処理モード制御部
79 ジョブ実行制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿画像の読み取り処理を主機能とし、前記読み取った原稿画像に関する処理を副機能として有し、複数の機能が並行処理される並行処理モード又は複数の機能が逐次処理される逐次処理モードのうちいずれかのジョブ処理モードにより前記主副の組み合わせに係る複合機能ジョブを実行可能な画像形成装置であって、
前記逐次処理モードにより前記複合機能ジョブを実行すべき条件を記憶する条件記憶部と、
前記複合機能ジョブが前記条件記憶部の条件を充足するか否かを判定する条件充足判定部と、
前記条件充足判定部が前記条件を充足すると判定したとき、当該複合機能ジョブの処理モードを前記逐次処理モードにする制御を行うジョブ処理モード制御部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像形成装置であって、
前記副機能は、前記読み取った原稿画像に関するデータ蓄積、データ通信、印刷又はファクシミリ通信のうち一の処理又は複数の組み合わせに係る処理を含む、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、
前記条件は、前記主機能の原稿画像読み取り解像度、読み取り面が片面か両面か、カラーモードの種別、原稿の搬送向き、又は原稿の読み取りファイル形式のうち一又は複数の組み合わせに係る設定値が採用される、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
前記条件は、固定値又は初期値として設定される、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
前記複合機能ジョブが前記副機能として通信系処理を含むジョブであるとき、前記条件充足判定部は、前記通信系処理が送信系処理か受信系処理かを判定した上で、前記条件を充足するか否かを判定する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項5の画像形成装置であって、
前記条件充足判定部は、前記通信系処理が送信系処理であると判定した場合のみ、前記条件を充足するか否かを判定する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
前記ジョブ処理モード制御部で制御された処理モードをもって前記複合機能ジョブの実行制御を行うジョブ実行制御部を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
原稿画像の読み取り処理を主機能とし、前記読み取った原稿画像に関する処理を副機能として有し、複数の機能が並行処理される並行処理モード又は複数の機能が逐次処理される逐次処理モードのうちいずれかのジョブ処理モードにより前記主副の組み合わせに係る複合機能ジョブを実行可能な画像形成装置に用いられ、ジョブ処理モードを前記並行処理モード又は前記逐次処理モードのうちいずれかに制御するためのジョブ処理モード制御方法であって、
ジョブを受付けるジョブ受付工程と、
前記ジョブ受付部で受け付けたジョブが前記主副の組み合わせに係る複合機能ジョブであることを含む、前記逐次処理モードにより前記複合機能ジョブを実行すべき条件を設定する条件設定工程と、
前記ジョブ受付部で受け付けたジョブが前記条件設定工程で設定された条件を充足するか否かを判定する条件充足判定工程と、
前記条件充足判定工程で前記条件を充足するとの判定がされたとき、当該複合機能ジョブの処理モードを前記逐次処理モードにする制御を行うジョブ処理モード制御工程と、
を備えたことを特徴とするジョブ処理モード制御方法。
【請求項9】
原稿画像の読み取り処理を主機能とし、前記読み取った原稿画像に関する処理を副機能として有し、複数の機能が並行処理される並行処理モード又は複数の機能が逐次処理される逐次処理モードのうちいずれかのジョブ処理モードにより前記主副の組み合わせに係る複合機能ジョブを実行可能な画像形成装置にインストールされ、ジョブ処理モードを前記並行処理モード又は前記逐次処理モードのうちいずれかに制御するためのジョブ処理モード制御プログラムであって、
ジョブを受付けるジョブ受付機能と、
前記ジョブ受付部で受け付けたジョブが前記主副の組み合わせに係る複合機能ジョブであることを含む、前記逐次処理モードにより前記複合機能ジョブを実行すべき条件を記憶する条件記憶機能と、
前記ジョブ受付機能によって受け付けたジョブが前記条件記憶機能で記憶された条件を充足するか否かを判定する条件充足判定機能と、
前記条件充足判定機能で前記条件を充足するとの判定がされたとき、当該複合機能ジョブの処理モードを前記逐次処理モードにする制御を行うジョブ処理モード制御機能と、
を備えたことを特徴とするジョブ処理モード制御プログラム。
【請求項10】
請求項9記載のジョブ処理モード制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−4169(P2011−4169A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−145656(P2009−145656)
【出願日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】