説明

画像形成装置、プログラム、及びインストール方法

【課題】ドライバプラグインをインストールし、ドライバプラグインのライセンス管理を行う場合、ライセンス管理を容易にする。
【解決手段】機能プラグインをインストールする画像形成装置であって、ユーザが機能プラグインを使用できるか否かを示す使用可否情報を管理する管理手段と、第1情報処理装置から機能プラグインを識別するプラグイン識別情報とユーザ認証情報を受信する受信手段と、受信されたユーザ認証情報を用いて認証が成功した場合、認証成功したユーザに対し使用可否情報を用いてプラグイン識別情報が示す機能プラグインを使用してよいか否かを判定する判定手段と、判定された承認要の判定結果を第1情報処理装置に送信する送信手段と、第1情報処理装置から承認依頼要求を受けた場合、Web上で承認が可能な承認画面を作成する作成手段と、承認画面のURLを第2情報処理装置に送信する送信手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、プログラム、及びインストール方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、印刷機器にプラグインをインストールすることにより機能拡張する技術が既に知られている(特許文献1)。また、プリンタドライバの機能をプラグインにより拡張する技術も既に知られている(特許文献2、3)。
【0003】
以下、印刷機器にインストールするプラグインを機能プラグイン、情報処理装置(PC)にインストールするプリンタドライバ用のプラグインをドライバプラグインと呼ぶことにする。印刷機器のプリンタ機能を、機能プラグインのインストールによって拡張した場合、その機能を利用するためにはプリンタドライバの機能も拡張する必要がある。この場合、プリンタドライバそのものをバージョンアップして機能拡張するより、ドライバプラグインで機能拡張を実現するのが開発の面でも利用者視点でも便利である。一方、ドライバプラグイン単位で開発すると、機能プラグインとドライバプラグインとのバージョン不整合が起きる可能性がある。この不整合を検出する仕組みとして、情報処理装置が印刷機器と双方向通信を行って不整合を検出する方法が既に知られている(特許文献4)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来技術のドライバプラグインのインストールでは、機能プラグインとドライバプラグインとのバージョン不整合を検出しているが、機能プラグインの使用を許されているユーザか否かを確認していない。そのため、どの情報処理装置にもドライバプラグインをインストールすることができてしまい、ライセンス管理ができないという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ドライバプラグインをインストールし、ドライバプラグインのライセンス管理を行う場合、ライセンス管理を容易にすることができる画像形成装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の画像形成装置は、当該画像形成装置の機能を実行するための機能プラグインをインストールし、前記機能が実行可能になる画像形成装置であって、ユーザが機能プラグインを使用できるか否かを示す使用可否情報を管理する管理手段と、第1情報処理装置から機能プラグインを識別するプラグイン識別情報とユーザ認証情報を受信する受信手段と、受信されたユーザ認証情報を用いて認証が成功した場合、認証成功したユーザに対し前記使用可否情報を用いて前記プラグイン識別情報が示す機能プラグインを使用してよいか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により判定された承認要の判定結果を前記第1情報処理装置に送信する第1送信手段と、前記第1情報処理装置から承認依頼要求を受けた場合、Web上で承認が可能な承認画面を作成する作成手段と、作成された前記承認画面のURLを第2情報処理装置に送信する第2送信手段とを備える。
【0007】
また、本発明の他の態様のプログラムは、画像形成装置の機能を実行するための機能プラグインに対応するプリンタドライバ用のドライバプラグインをインストールさせ、プリンタドライバの機能拡張を行うプログラムであって、前記ドライバプラグインがインストールされる際、前記画像形成装置に対して機能プラグインを識別するプラグイン識別情報及びユーザ認証情報の送付要求を行う要求ステップと、前記プラグイン識別情報が示す機能プラグインを、前記ユーザ認証情報が示すユーザが前記画像形成装置において使用できるか否かを示す結果を取得する取得ステップと、取得された結果が承認要を示す場合、前記ドライバプラグインのインストールの承認依頼要求を前記画像形成装置に行う依頼要求ステップと、前記承認依頼に対する回答が承認を示す場合、前記ドライバプラグインのインストールを行う。
【0008】
また、本発明の他の態様のインストール方法は、画像形成装置の機能を実行するための機能プラグインに対応するプリンタドライバ用のドライバプラグインをインストールするインストーラによるインストール方法であって、前記ドライバプラグインがインストールされる際、前記画像形成装置に対して機能プラグインを識別するプラグイン識別情報及びユーザ認証情報の送付要求を行う要求ステップと、前記プラグイン識別情報が示す機能プラグインを、前記ユーザ認証情報が示すユーザが前記画像形成装置において使用できるか否かを示す結果を取得する取得ステップと、取得された結果が承認要を示す場合、前記ドライバプラグインのインストールの承認依頼要求を前記画像形成装置に行う依頼要求ステップと、前記承認依頼に対する回答が承認を示す場合、前記ドライバプラグインのインストールを行うインストールステップとを有する。
【0009】
また、本発明は、本発明のプログラムを記録した記録媒体をコンピュータに読み取らせて実現することも可能である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ドライバプラグインをインストールし、ドライバプラグインのライセンス管理を行う場合、ライセンス管理を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施例における印刷制御システムの一例を示す図。
【図2】実施例1における情報処理装置のハードウェアの一例を示すブロック図。
【図3】実施例1に係るMFPのハードウェアの一例を示すブロック図。
【図4】実施例1に係る情報処理装置のモジュール構成の一例を示す図。
【図5】実施例1におけるMFP及び情報処理装置の機能の一例を示すブロック図。
【図6】実施例1における使用可否情報の一例を示す図。
【図7】実施例1におけるドライバプラグインのインストール処理の一例を示すシーケンス図。
【図8】実施例1におけるユーザ認証情報を入力させる表示画面の一例を示す図。
【図9】承認依頼メールの送信確認画面の一例を示す図。
【図10】承認依頼メールの本文の一例を示す図。
【図11】ユーザ認証情報を確認する処理の一例を示すフローチャート。
【図12】管理者の承認処理の一例を示すフローチャート。
【図13】承認画面のWebページの一例を示す図。
【図14】グループ承認処理の一例を示すフローチャート。
【図15】グループ承認画面のWebページの一例を示す図。
【図16】使用可否情報の確認処理の一例を示すフローチャート。
【図17】実施例2におけるMFP及び情報処理装置の機能の一例を示すブロック図。
【図18】実施例2における承認要求処理の一例を示すシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
[実施例1]
<システムとハードウェア>
図1は、本実施例における印刷制御システムの一例を示す図である。図1に示すように、印刷制御システムは、ネットワークを介してMFP5、6、情報処理装置1、2などが接続されている。接続される機器の数は図1に示す例に限られない。
【0013】
図1に示す印刷制御システムでは、MFP5に追加した機能プラグインに対し、この機能プラグインに対応するプリンタドライバ用のドライバプラグインを、情報処理装置1にインストールする。このとき、MFP5で機能プラグインのライセンス管理を行う。
【0014】
次に、実施例1における情報処理装置1のハードウェアについて説明する。図2は、実施例1における情報処理装置1のハードウェアの一例を示すブロック図である。図2に示すように、情報処理装置1は、制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、外部記憶装置I/F部14、ネットワークI/F部15、入力部16、表示部17を含む。これら各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続されている。
【0015】
制御部11は、コンピュータの中で、各装置の制御やデータの演算、加工を行うCPUである。また、制御部11は、主記憶部12に記憶されたプログラムを実行する演算装置であり、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算、加工した上で、出力装置や記憶装置に出力する。
【0016】
主記憶部12は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などであり、制御部11が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
【0017】
補助記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。
【0018】
外部記憶装置I/F部14は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された記憶媒体18(例えば、フラッシュメモリなど)と情報処理装置1とのインタフェースである。
【0019】
また、記憶媒体18に、所定のプログラムを格納し、この記憶媒体18に格納されたプログラムは外部記憶装置I/F部14を介して情報処理装置1にインストールされ、インストールされた所定のプログラムは情報処理装置1により実行可能となる。
【0020】
ネットワークI/F部15は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器と情報処理装置1とのインタフェースである。
【0021】
入力部16は、カーソルキー、数字入力及び各種機能キー等を備えたキーボード、表示部17の表示画面上でキーの選択等を行うためのマウスやスライスパット等を有する。また、入力部16は、ユーザが制御部11に操作指示を与えたり、データを入力したりするためのユーザインタフェースである。
【0022】
表示部17は、CRTやLCD等により構成され、制御部11から入力される表示データに応じた表示が行われる。
【0023】
次に、実施例1におけるMFP5のハードウェアについて説明する。図3は、実施例1に係るMFPのハードウェアの一例を示すブロック図である。図3に示すように、MFP5は、制御部51、主記憶部52、補助記憶部53、外部記憶装置I/F部54、ネットワークI/F部55、操作部56、表示部57、エンジン部58を含む。これら各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続されている。
【0024】
制御部51は、コンピュータの中で、各装置の制御やデータの演算、加工を行うCPUである。また、制御部51は、主記憶部52や補助記憶部53に記憶されたプログラムを実行する演算装置であり、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算、加工した上で、出力装置や記憶装置に出力する。
【0025】
主記憶部52は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などであり、制御部51が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
【0026】
補助記憶部53は、HDD(Hard Disk Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。
【0027】
外部記憶装置I/F部54は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された記憶媒体18(例えば、フラッシュメモリ、SDカードなど)とMFP5とのインタフェースである。
【0028】
また、記憶媒体18に、所定のプログラムを格納し、この記憶媒体18に格納されたプログラムは外部記憶装置I/F部54を介してMFP5にインストールされ、インストールされた所定のプログラムはMFP5により実行可能となる。
【0029】
ネットワークI/F部55は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器とMFP5とのインタフェースである。
【0030】
操作部56や表示部57は、キースイッチ(ハードキー)とタッチパネル機能(GUIのソフトウェアキーを含む:Graphical User Interface)を備えたLCD(Liquid Crystal Display)とから構成され、MFP5が有する機能を利用する際のUI(User Interface)として機能する表示及び/又は入力装置である。
【0031】
エンジン部58は、画像データの入出力ユニットとして、紙原稿の読み取り転写紙への印刷を行う。エンジン部58は、スキャナエンジンなどをさらに備えてもよい。
【0032】
<モジュール構成>
次に、情報処理装置1のモジュール構成について説明する。図4は、実施例1に係る情報処理装置のモジュール構成の一例を示す図である。以下、MFPにインストールする機能のプラグインを機能プラグイン、情報処理装置(PC)にインストールするプリンタドライバ用のプラグインをドライバプラグインと呼ぶことにする。
【0033】
図4に示す例では、情報処理装置1は、OS(Operating System)22(例えば、Windows(登録商標)OSなど)、アプリケーション21、プリンタドライバ23が動作している。プリンタドライバ23はグラフィックドライバモジュール25とUIドライバモジュール24とを有する。
【0034】
図4に示すプリンタドライバ23は、ドライバプラグイン31によってその機能を拡張することができる。ドライバプラグイン31は、ドライバプラグインモジュール28とドライバプラグイン設定項目情報30とを有し、ドライバプラグインインストーラ26でプリンタドライバ23にインストールされる。
【0035】
ドライバプラグインインストーラ26は、インストールモジュール27と認証情報確認モジュール29とを有する。ドライバプラグインインストーラ26は、以下、単にインストーラ26と呼ぶこともある。
【0036】
インストールモジュール27は、ドライバプラグインモジュール28をプリンタドライバ23がインストールされている所定のフォルダにコピーし、ドライバプラグイン設定項目情報30をプリンタドライバ23に登録する。
【0037】
認証情報確認モジュール29は、ユーザからユーザ認証情報を取得し、MFP5と通信を行いユーザ認証情報が正しいかの確認を行う。ユーザ認証情報は、ユーザID、パスワードを含む。ドライバプラグインモジュール28はUI I/F32を介してUIドライバモジュール24と、グラフィックI/F33を介してグラフィックドライバモジュール25とデータのやりとりを行う。前述した各モジュールは、例えば制御部11でドライバプログラム、インストーラプログラムなどを実行することで処理される。
【0038】
<機能>
次に、MFP5、情報処理装置1の機能について説明する。図5は、実施例1におけるMFP及び情報処理装置の機能の一例を示すブロック図である。MFP5は、通信手段501、管理手段502、使用可否情報記憶手段503、認証手段504、判定手段505、送信手段506、作成手段507を有する。
【0039】
通信手段501、送信手段506は、例えば制御部51及びネットワークI/F部55により実現されうる。管理手段502、認証手段504、判定手段505、作成手段507は、例えば制御部51、ワークメモリとしての主記憶部52により実現されうる。使用可否情報記憶手段503は、例えば主記憶部52又は補助記憶部53により実現されうる。
【0040】
通信手段501は、他の機器とのデータのやり取りを行う。例えば、通信手段501は、情報処理装置1からユーザ認証情報及びプラグインを識別するためのプラグイン識別情報を受信する。以下、プラグイン識別情報はプラグインIDともいう。また、通信手段501は、情報処理装置1に対して、情報処理装置1にログインしているユーザが機能プラグインを使用できるか否かの判定結果を送信する。判定結果は、ドライバプラグインをインストールするか否かを示してもよい。
【0041】
管理手段502は、使用可否情報の登録、管理を行い、また、使用可否情報に含まれる情報の読み出しや書き込みを行う。使用可否情報は、各ユーザが、どの機能プラグインを使用できるかを示す情報である。
【0042】
管理手段502は、ユーザ認証情報の管理も行い、ユーザ認証情報に用いられる登録された認証情報を管理してもよい。管理手段502は、管理者所有の情報処理装置から機能プラグインの使用に対する承認を受けた場合、この機能プラグインの使用可否情報を使用可にする。
【0043】
使用可否情報記憶手段503は、使用可否情報を記憶する。使用可否情報記憶手段503は、例えば画像形成装置内のメモリである。
【0044】
図6は、実施例1における使用可否情報の一例を示す図である。図6に示す使用可否情報の例では、各ユーザに対して、プラグイン毎に、使用可、不可、又は未設定が登録されている。例えば、「ユーザ1」は、「プラグインID A」は「使用可」であり、「プラグインID B」は「使用不可」であり、「プラグインID C」は「未設定」である。「未設定」は、管理者が、「プラグインID C」に対する各ユーザの使用の可否を設定していない場合に「未設定」となる。よって、管理者は、プラグインに対する使用可否情報を必ずしも設定しておかなくてもよい。例えば、管理者は、新規なプラグインを追加する場合、使用可否情報を設定しなくてもよいため、管理者の負担を軽減させることができる。
【0045】
図5に戻り、認証手段504は、ユーザのログイン認証を行なう。また、認証手段504は、通信手段501からユーザ認証情報を取得した場合は、ユーザ認証情報に含まれるユーザID、パスワードを用いて認証を行なう。認証手段504は、認証成功した場合、判定手段505にその旨通知し、認証失敗した場合、通信手段501を介して認証失敗を情報処理装置1に通知する。
【0046】
判定手段505は、認証手段504から認証成功の通知を受けた場合、認証成功したユーザに対し、通信手段501が取得したプラグイン識別情報が示す機能プラグインを使用できるか否かを判定する。判定手段505は、使用可否情報を参照することで使用可か不可か未設定かを判定する。
【0047】
送信手段506は、情報処理装置1からの承認依頼送信要求を受けて、例えば承認依頼メールの本文を作成する。このとき、送信手段506は、作成手段507に、承認画面の作成を依頼する。送信手段506は、作成手段507で作成される承認処理用Webページ(承認画面)のURLを付加して承認依頼メールを作成する。その後、送信手段506は、承認依頼メールをMFP5の管理者に送信する。
【0048】
送信手段506は、送信手段としてメールだけに限らず、MFP5の管理者宛にFAX送信してもよい。このとき、FAXで伝える内容は、依頼者と、承認を受ける機能プラグインとである。このFAXを見た管理者が、MFP5内の使用可否情報にアクセスして、使用可か否かを設定すればよい。
【0049】
作成手段507は、送信手段506からの要求を受けて承認処理用Webページを準備し、そのURLを送信手段506に出力する。また、作成手段507は、ネットワーク上の情報処理装置から上記URLのページ表示を要求された場合、要求された承認処理用Webページを表示し、画面操作に対する処理を行う。例えば、承認ボタンが押された場合、作成手段507は、管理手段502に使用可否情報を更新するよう指示する。
【0050】
次に、情報処理装置1の機能について説明する。情報処理装置1は、インストール手段101、通信手段104、印刷設定手段105を有する。インストール手段101は、例えばインストーラ26であり、要求手段102、取得手段103、問合せ手段106を有する。インストール手段101、印刷設定手段105は、例えば制御部11によりインストーラプログラム、プリンタドライバプログラムがそれぞれ実行されることで実現されうる。通信手段104は、例えばネットワークI/F部15により実現されうる。
【0051】
インストール手段101は、追加されるプログラムなどのインストールを行う。要求手段102は、ドライバプラグイン31のインストール起動を検知した場合に、このドライバプラグイン31に対応する機能プラグインのプラグイン識別情報、及びユーザ認証情報をMFP5に送信するようOS22に要求する。
【0052】
取得手段103は、MFP5から通信手段104を介して、機能プラグインを使用してよいか否かの判定結果を取得する。
【0053】
インストール手段101は、判定結果が使用可であれば、ドライバプラグイン31のインストールを行う。判定結果が使用不可であれば、インストール手段101は、インストールを行わない。また、インストール手段101は、判定結果が未設定であれば、MFP1に対し、通信手段104を介して承認依頼要求を行う。この場合、未設定の判定結果は、管理者の承認を要することを示す。
【0054】
問合せ手段106は、取得手段103が取得した判定結果が「未設定」であり、かつ、ドライバプラグイン31が記憶部(例えば補助記憶部13)に記憶されているプラグインIDを保持する。問合せ手段106は、設定されたタイミングでMFP5に対し、保持しているプラグインIDに対応する使用可否が変更されたかを問合わせる。設定されたタイミングは、例えば一定時間経過後、インストーラ26起動時、ユーザに指示された時、又は定期的などである。
【0055】
問合せ手段106は、MFP5に使用可否情報の変更を問い合わせる場合、ユーザ認証情報(ユーザID、パスワード)及びプラグインIDを、通信手段104を介してMFP5に送信する。
【0056】
問合せ結果が「使用可」に変更されたことを示す場合、インストール手段101は、このプラグインIDに対応するドライバプラグイン31のインストールを開始する。このとき、インストール手段101は、インストーラ26が起動していれば自動でインストールを開始するようにしてもよい。また、インストール手段101は、ユーザに対してインストールを開始するかの確認画面を表示し、ユーザからの指示を待ってインストールを開始してもよい。インストール後に、ドライバプラグイン31のファイルなどが展開されてドライバプラグイン31のプログラムを実行することができるようになる。
【0057】
これにより、ドライバプラグイン31が「未設定」であっても、再度CD−ROMなどを情報処理装置4にセットしたり、インターネットからダウンロードしたりしてインストール処理を行う手間を省くことができる。
【0058】
通信手段104は、例えば、印刷データなどのデータをMFP5に送信するなどデータのやり取りを行う。例えば、通信手段104は、プラグイン識別情報、及びユーザ認証情報をMFP5に送信する。通信手段104は、機能プラグインの使用可否の判定結果をMFP5から受信する。通信手段104は、機能プラグインを使用するための承認依頼要求をMFP5に送信する。
【0059】
印刷設定手段105は、プリンタドライバ23の機能であり、MFP5に対して印刷データの送信要求を出したり、印刷機能の設定を行ったりする。
【0060】
上記機能を有することで、情報処理装置側でドライバプラグインのインストールを行う際、ドライバプラグインに対応する機能プラグインのMFPにおける使用可否を判定することができる。このとき、判定結果が未設定であれば、ドライバプラグインのインストールをするための承認依頼をMFPに対して行うことができる。これにより、MFPの管理者は、必要に応じて承認をすればよく、プラグイン追加時に全てのユーザに対して使用可否の設定をしなくてもよい。
【0061】
<動作>
次に、実施例1における印刷制御システムの動作について説明する。まず、ドライバプラグイン31のインストール処理について説明する。図7は、実施例1におけるドライバプラグイン31のインストール処理の一例を示すシーケンス図である。
【0062】
ステップS101で、ユーザは、OS22の画面からインストーラ26を起動する。ステップS102で、インストーラ26(インストール手段101)は、ユーザ認証情報を取得するためのUIを表示してユーザにユーザ認証情報を入力させる。
【0063】
また、ステップS102で、要求手段102は、入力されたユーザ認証情報と、インストールするプラグインを識別するプラグイン識別情報とをパラメータとして、ユーザ認証情報の確認をさせるコマンドをMFP5に送信するようOS22に要求する。
【0064】
ステップS103で、OS22は、ステップS102の要求を元にMFP5との送信ポートを経由してコマンドをMFP5に送信する。
【0065】
ステップS104で、MFP5は、ユーザ認証情報とプラグイン識別情報を元にインストール可否の判定を行い、ステップS105で、MFP5は、その判定結果をOS22経由でインストーラ26に通知する。図7に示す例では、判定結果は、管理者の承認が必要な「未設定」であったとする。
【0066】
ステップS106で、インストーラ26は、OS22に対し、承認依頼メールの送信を要求する。
【0067】
ステップS107で、OS22は、MFP5に対し、承認依頼メールの送信要求を送信する。
【0068】
ステップS108で、MFP5は、情報処理装置1から承認依頼メールの送信要求を受信した場合、承認依頼のメールを作成する。MFP5は、Webページの承認画面を作成し、このページのURLを承認依頼メール本文に挿入する。MFP5は、承認依頼メールをMFP5の管理者に送信する。MFP5は、管理者のメールアドレスを保持しておく。
【0069】
ステップS109で、MFPは、情報処理装置1に対し、承認依頼送信完了の通知を行う。情報処理装置1は、インストーラ26にその旨通知する。
【0070】
ステップS110で、インストーラ26は、送信完了通知を受け取ると、ドライバプラグインのファイルをコピーする。
【0071】
図8は、実施例1におけるユーザ認証情報を入力させる表示画面の一例を示す図である。インストーラ26は、ユーザ認証情報を取得するために、図8に示すようなUIを表示してユーザにユーザ認証情報を入力させる。図8に示すUIで入力されたユーザ認証情報と、インストールするプラグインを識別するプラグイン識別情報とをパラメータとして、ユーザ認証情報の確認をさせるコマンドの送信をOS22に要求する(図5のステップS102)。
【0072】
図9は、承認依頼メールの送信確認画面の一例を示す図である。図9に示す画面は、図7のステップS106の前に情報処理装置1の表示部17に表示される。図9に示す画面は、MFP5からの判定結果が「未設定」だった場合に表示され、承認依頼メールを送信するかユーザに確認させるための画面である。
【0073】
ユーザが、「送信する」ボタンを押下した場合、インストーラ26は、承認依頼メールを送信させるコマンドの発行をOS22に要求する(ステップS106)。
【0074】
ユーザが、「キャンセル」ボタンを押下した場合、インストーラ26は、プリンタドライバ31のファイルのコピーをしておく。この時点では、プリンタドライバ31は、実行できる状態にはない。
【0075】
図10は、承認依頼メールの本文の一例を示す図である。図10に示すメールは、管理者がMFP5から受信した受信メールの例である(図7のステップS108)。図10に示すURL1001は、MFP5が作成した承認画面のWebページである。MFP5は、Webページのテンプレートを保持しておき、承認依頼したユーザと、承認対象の機能プラグインとを適宜テンプレートに挿入して、承認画面のWebページを作成するとよい。
【0076】
URL1001は、承認依頼したユーザ名1003、機能プラグインの識別番号1005を含む。図10に示す例では、承認依頼したユーザは、「User001」であり、機能プラグインの識別番号は「082939867」とする。本実施例では、この識別番号は、プラグインC(Plug−inC)を示すとする。
【0077】
図10に示すメールを受信した管理者は、URL1001をクリックして、Webページの承認画面を開き、承認処理を行う。
【0078】
図11は、ユーザ認証情報を確認する処理の一例を示すフローチャートである。ステップS201で、認証手段504は、登録済みのユーザ情報を確認する。
【0079】
ステップS202で、認証手段504は、情報処理装置1から受信したユーザIDがユーザ情報リストに存在するかを判定する。MFP5は、ユーザ情報リストを保持している。ステップS202の判定結果がYES(あり)であればステップS203に進み、NO(なし)であればステップS208に進む。
【0080】
ステップS203で、認証手段504は、情報処理装置1から受信したユーザ認証情報に含まれるパスワードが、MFP5が管理するこのユーザのパスワードと一致するかを判定する。ステップS203の判定結果がYES(一致)であればステップS204に進み、判定結果がNO(不一致)であればステップS208に進む。
【0081】
ステップS204で、判定手段505は、使用可否情報を参照する。ステップS205で、判定手段505は、認証成功したユーザと、プラグイン識別情報が示すプラグインとに対応する使用可否情報の設定値を判定する。ステップS204の判定結果が「未設定」であれば、ステップS206に進み、判定結果が「使用可」であればステップS207に進み、判定結果が「使用不可」であればステップS208に進む。
【0082】
ステップS206で、判定手段505は、通信手段101を介して判定結果「未設定」を情報処理装置1に返す。
【0083】
ステップS207で、判定手段505は、通信手段101を介して判定結果「使用可(OK)」を情報処理装置1に返す。
【0084】
ステップS208で、判定手段505は、通信手段101を介して判定結果「使用不可(NG)」を情報処理装置1に返す。
【0085】
図12は、管理者の承認処理の一例を示すフローチャートである。図12に示すステップS301で、作成手段507は、情報処理装置1から承認依頼要求を受けた場合、承認画面のWebページを作成する。作成手段507は、このWebページのテンプレートを保持しておき、ユーザ名と機能プラグイン名とを変更するだけにしておけばよい。作成手段507は、作成した承認画面のWebページのURLを管理者の情報処理装置に送信し、承認画面のWebページをブラウザに表示させる。
【0086】
図13は、承認画面のWebページの一例を示す図である。図13に示す例は、承認依頼したユーザが「User001」であり、承認対象のプラグインが「Plug−inC」である。図13に示す例では、承認、却下ボタン以外にも「グループ単位で承認する」という表示がある。これは、User001の承認時に、その他のユーザについてもまとめて承認したい場合に有効である。グループ単位の承認については後述する。
【0087】
図12に戻り、ステップS302で、作成手段507は、管理者の情報処理装置のブラウザからボタン押下を待ち、押下されたボタンを確認する。
【0088】
ステップS303で、作成手段507は、どのボタンが押されたかを判定する。ステップS303の判定結果が「グループ単位で設定する」であれば、図14に示すグループ承認処理に進む。ステップS303の判定結果が「承認」であれば、ステップS304に進み、判定結果が「却下」であれば、ステップS305に進む。
【0089】
ステップS304で、作成手段507は、承認された「User001」と「Plug−inC」を管理手段502に通知する。管理手段502は、「User001」と「Plug−inC」に対応する使用可否情報の登録情報を、「使用可」に設定する。
【0090】
ステップS305で、作成手段507は、却下された「User001」と「Plug−inC」を管理手段502に通知する。管理手段502は、「User001」と「Plug−inC」に対応する使用可否情報の登録情報を、「使用不可」に設定する。
【0091】
これにより、MFP5の管理者は、Web上で機能プラグインの承認処理を行うことができるため、機能プラグインの初期設定時に各ユーザに対して、使用可、又は使用不可の設定をしなくてもよい。
【0092】
図14は、グループ承認処理の一例を示すフローチャートである。図14に示すステップS401で、作成手段507は、管理者の情報処理装置からグループ承認処理の要求を受けた場合、グループ承認画面のWebページを作成する。作成手段507は、このWebページのテンプレートを作成しておき、機能プラグイン名を変更するだけにしておけばよい。作成手段507は、作成したグループ承認画面のWebページのURLを管理者の情報処理装置に送信し、グループ承認画面のWebページをブラウザに表示させる。
【0093】
図15は、グループ承認画面のWebページの一例を示す図である。図15に示す例は、承認対象のプラグインが「Plug−inC」であり、グループ単位で承認を行う例を示す。図15に示す例では、グループ1、3、4にチェックが入っており、この状態で承認ボタンを押すと、グループ1、3、4のメンバー全員に「Plug−inC」の使用を許可することになる。
【0094】
図14に戻り、ステップS402で、作成手段507は、管理者の情報処理装置のブラウザからボタン押下を待ち、押下されたボタンを確認する。
【0095】
ステップS403で、作成手段507は、どちらのボタンが押されたかを判定する。ステップS403の判定結果が「承認」であれば、ステップS404に進み、判定結果が「戻る」であれば、ステップ図12の処理に戻る。
【0096】
ステップS404で、作成手段507は、チェックされたグループのメンバーと「Plug−inC」とを管理手段502に通知する。管理手段502は、取得したメンバーと「Plug−inC」に対応する使用可否情報の登録情報を、「使用可」に設定する。
【0097】
これにより、承認依頼した「User001」の承認だけでなく、その他のメンバーの承認をまとめて行うこともできる。
【0098】
また、作成手段507は、「Plug−inC」の使用可否を、既に設定されている使用可否と一致させたい機能プラグインを選択させる画面を生成してもよい。例えば、作成手段507は、図13に示す「グループ単位で承認する」を、「一致させるプラグインを選択する」などの記載にし、承認画面のWebページを作成する。作成手段507は、この「一致させるプラグインを選択する」が押下されたことを検知した場合、使用可否情報で、使用可、又は使用不可が設定されているプラグインを選択させる選択画面を作成する。
【0099】
管理者は、この選択画面から例えば、プラグインAを選択したとする。作成手段507は、選択されたプラグインAを、管理者の情報処理装置から取得し、取得したプラグインAと、未設定のプラグインCとを管理手段502に通知する。
【0100】
管理手段502は、未設定のプラグインCの使用可否を、選択されたプラグインAの使用可否に一致させるよう各ユーザの使用可、又は使用不可を使用可否情報に設定する。
【0101】
これにより、例えばプラグインCがプラグインAと同様の機能を有していれば、未設定のプラグインCを、プラグインAの使用可、又は使用不可の設定と一致させることができる。
【0102】
図16は、使用可否情報の確認処理の一例を示すフローチャートである。図16に示すステップS501で、問合せ手段106は、保持しているプラグインがあるか否かを判定する。保持しているプラグインとは、MFP5からの判定結果が「使用不可」であり、かつドライバプラグイン31のファイルが記憶部に記憶されているプラグインのことである。
【0103】
ステップS501の判定結果がYES(あり)であれば、ステップS502に進み、判定結果がNO(なし)であれば処理を終了する。問合せ手段106は、ステップS501の判定を所定のタイミングで行ってもよい。
【0104】
ステップS502で、問合せ手段106は、ユーザ認証情報及びプラグインIDを、通信手段104を介してMFP5に送信する。問合せ手段106は、保持しているプラグインIDが複数ある場合は、複数のプラグインIDに対する問合せを一度に行ってもよい。
【0105】
ステップS503で、MFP5の判定手段505は、問合せを受けたユーザ認証情報及びプラグインIDを用いて、使用可否を判定する。使用可否の判定については、ユーザIDとプラグインIDとに対応する使用可否情報の設定値を参照することで判定できる。使用可否情報のデータは、管理者などにより承認画面を用いて適宜変更されうる。
【0106】
ステップS503の判定結果がYES(使用可)であればステップS504に進み、判定結果がNO(使用不可)であれば処理を終了する。
【0107】
ステップS504で、インストール手段101は、「使用可」に変更されたドライバプラグインIDに対応するドライバプラグインのインストールを開始する。つまり、インストール手段101は、記憶部にあるドライバプラグインのファイルを主記憶部上にロードし、実行可能な状態にする。これにより、ドライバプラグインのファイルが展開、必要なデータが設定され、ドライバプラグインのプログラムを実行することが可能となる。
【0108】
以上、実施例1によれば、無条件でドライバプラグインが情報処理装置にインストールさせることを防止することができる。また、実施例1によれば、ドライバプラグインをインストールし、ドライバプラグインのライセンス管理を行う場合、ライセンス管理を容易にすることができる。また、実施例1によれば、管理者は、追加する機能プラグインの使用可否を初期設定時に設定しなくてもよく、必要に応じてMFPから依頼される承認画面を用いて設定すればよい。
【0109】
[実施例2]
次に、実施例2における印刷制御システムについて説明する。実施例2では、MFP5は、承認依頼を受けた場合、承認依頼を記憶しておき、管理者が所有する情報処理装置から承認依頼の有無の問い合わせがあったときに、承認画面のURLを送信する。実施例2における各装置のハードウェアは実施例1の各装置のハードウェアと同様のものを用いればよい。
【0110】
<機能>
図17は、実施例2におけるMFP及び情報処理装置の機能の一例を示すブロック図である。図17に示す機能で、図5に示す機能と同様のものは、同じ符号を付しその説明を省略する。以下、実施例1と異なる機能を説明する。
【0111】
図17の示すMFP5は、承認要求管理手段508、承認要求記憶手段509を含む。承認要求管理手段508は、例えば制御部51により実現され、承認要求情報記憶手段509は、例えば主記憶部52、又は補助記憶部53により実現されうる。
【0112】
承認要求管理手段508は、情報処理装置1からの承認要求の情報を管理する。承認要求管理手段508は、承認要求の情報に含まれるユーザIDやプラグインIDを承認要求記憶手段509に書き込む。
【0113】
承認要求管理手段508は、管理者の情報処理装置2から指示を受けた場合、承認要求記憶手段509から承認要求の情報を読み出す。承認要求は、実施例1における承認依頼要求と同様であり、各ユーザが、機能プラグインの使用を求めて管理者に承認を要求することである。承認要求記憶手段509は、承認要求の情報を記憶する。
【0114】
情報処理装置1は、実施例1における情報処理装置1と同様であるため、その説明を省略する。
【0115】
情報処理装置2は、例えば、MFP5の管理者が所有する情報処理装置である。情報処理装置2のハードウェアは、図2に示すハードウェアを用いればよい。情報処理装置2は、通信手段201、問合せ手段202、情報通知手段203を含む。通信手段201は、例えばネットワークI/F部により実現され、問合せ手段202は、例えば制御部11により実現され、情報通知手段203は、例えば制御部11及び表示部17により実現されうる。
【0116】
通信手段201は、管理者情報を含め、承認要求の有無を問い合わせるコマンドをMFP5に送信する。通信手段201は、機能プラグインの使用許可の承認要求の有無をMFP5から受信する。また、通信手段201は、機能プラグインの承認画面のURLを送信手段506から受信する。
【0117】
問合せ手段202は、所定のタイミングで通信手段201を介してMFP5に対し、機能プラグインの使用許可の承認要求の有無を問い合わせる。問合せ手段202は、承認要求があった場合は承認画面のWebページ(例えば図13)を表示させるためのURLを問合わせる。取得したURLは、情報通知手段203に出力される。所定のタイミングは、例えば、情報処理装置2の立ち上げ時、ユーザに指示された時、定期的などである。
【0118】
問合せ手段202は、MFP5に使用許可の承認要求の有無を問い合わせる場合、管理者のユーザ認証情報(ユーザID、パスワード)を、通信手段201を介してMFP5に送信する。
【0119】
問合せ結果が「承認要求:有」である場合、問合せ手段202は、情報通知手段203に管理者への情報通知を要求する。
【0120】
情報通知手段203は、問合せ手段202の要求を受けて機能プラグインの使用許可の承認要求があったことを示すメッセージを表示して管理者に知らせる。情報通知手段203は、管理者の要求に応じて、問合せ手段202から取得した承認画面のWebページを表示させる。管理者が承認画面を用いて、機能プラグインの承認を行う処理は実施例1と同様である。
【0121】
<動作>
次に、実施例2における情報処理装置1と情報処理装置2の動作について説明する。図18は、実施例2における承認要求処理の一例を示すシーケンス図である。図18に示す処理において、図7と同様の処理を行うものは同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0122】
ステップS601で、インストーラ26は、MFP5から管理者の承認が要である判定結果を受けると、承認要求を送信するコマンドをOS22に要求する。承認要求は、承認依頼するユーザのユーザID、承認対象の機能プラグインのプラグインIDを含む。
【0123】
ステップS602で、OS22は、MFP5との送信ポートを経由して、承認要求のコマンドを送信する。
【0124】
ステップS603で、MFP5は、承認要求の情報を承認要求記憶手段509に記憶する。
【0125】
ステップS604で、情報処理装置2の問合せ手段202は、承認要求の有無をMFP5に問い合わせる。
【0126】
ステップS605で、MFP5は、承認要求の有無の結果を情報処理装置2に通知する。この例では、承認要求の有無の結果は、「有」とする。
【0127】
ステップS606で、問合せ手段202は、承認要求が「有」であったことを示すメッセージの表示を、情報通知手段203に要求する。この後、情報通知手段203は、承認要求が「有」のメッセージを表示部に表示する。次に、情報処理装置2では、問合せ手段202から取得したWebページの承認画面が表示され、実施例1同様、ユーザに対する機能プラグインの承認処理が行われる。
【0128】
以上、実施例2によれば、管理者が所有する情報処理装置2からの要求により承認処理を行うため、管理者の所望するタイミングで承認処理を行うことができる。
【0129】
[変形例]
実施例1、2の情報処理装置や画像形成装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0130】
また、実施例1、2の情報処理装置や画像形成装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、実施例1、2の情報処理装置や画像形成装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0131】
また、実施例1、2の情報処理装置や画像形成装置で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0132】
実施例1、2の情報処理装置や画像形成装置で実行されるプログラムは、前述した各手段を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が補助記憶部からプログラムを読み出して実行することにより上記各手段のうち1又は複数の各手段が主記憶部上にロードされ、1又は複数の各手段が主記憶部上に生成されるようになっている。
【0133】
なお、本発明は、上記実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施例にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0134】
1、2 情報処理装置
5、6 MFP
11 制御部
12 主記憶部
13 補助記憶部
14 外部記憶装置I/F部
15 ネットワークI/F部
16 入力部
17 表示部
51 制御部
52 主記憶部
53 補助記憶部
54 外部記憶装置I/F部
55 ネットワークI/F部
56 操作部
57 表示部
58 エンジン部
23 プリンタドライバ
26 ドライバプラグインインストーラ
28 ドライバプラグインモジュール
101 インストール手段
102 要求手段
103 取得手段
104 通信手段
105 印刷設定手段
201 通信手段
202 問合せ手段
203 情報通知手段
501 通信手段
502 管理手段
503 使用可否情報記憶手段
504 認証手段
505 判定手段
506 送信手段
507 作成手段
508 承認要求管理手段
509 承認要求記憶手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0135】
【特許文献1】特開2006−261970
【特許文献2】特開2005−173701
【特許文献3】特開2008−282117
【特許文献4】特開2006−260356

【特許請求の範囲】
【請求項1】
当該画像形成装置の機能を実行するための機能プラグインをインストールし、前記機能が実行可能になる画像形成装置であって、
ユーザが機能プラグインを使用できるか否かを示す使用可否情報を管理する管理手段と、
第1情報処理装置から機能プラグインを識別するプラグイン識別情報とユーザ認証情報を受信する受信手段と、
受信されたユーザ認証情報を用いて認証が成功した場合、認証成功したユーザに対し前記使用可否情報を用いて前記プラグイン識別情報が示す機能プラグインを使用してよいか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により承認要と判定された場合、承認要の判定結果を前記第1情報処理装置に送信する第1送信手段と、
前記第1情報処理装置から承認依頼要求を受けた場合、Web上で承認が可能な承認画面を作成する作成手段と、
作成された前記承認画面のURLを第2情報処理装置に送信する第2送信手段と
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記管理手段は、
前記第2情報処理装置から前記承認画面を用いて承認を示す情報が受信された場合、前記認証成功したユーザに対し、前記プラグイン識別情報が示す機能プラグインの使用を可にする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記作成手段は、
前記認証成功したユーザ以外の他のユーザに対し、前記プラグイン識別情報が示す機能プラグインの使用を承認可能とする他の承認画面を作成する請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記作成手段は、
前記プラグイン識別情報が示す機能プラグインの使用可否を、他の機能プラグインの使用可否と一致させるか否かを選択する選択画面を作成する請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項5】
画像形成装置の機能を実行するための機能プラグインに対応するプリンタドライバ用のドライバプラグインをインストールさせ、プリンタドライバの機能拡張を行うプログラムであって、
前記ドライバプラグインがインストールされる際、前記画像形成装置に対して機能プラグインを識別するプラグイン識別情報及びユーザ認証情報の送付要求を行う要求ステップと、
前記プラグイン識別情報が示す機能プラグインを、前記ユーザ認証情報が示すユーザが前記画像形成装置において使用できるか否かを示す結果を取得する取得ステップと、
取得された結果が承認要を示す場合、前記ドライバプラグインのインストールの承認依頼要求を前記画像形成装置に行う依頼要求ステップと、
前記承認依頼に対する回答が承認を示す場合、前記ドライバプラグインのインストールを行うインストールステップと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項6】
画像形成装置の機能を実行するための機能プラグインに対応するプリンタドライバ用のドライバプラグインをインストールするインストーラによるインストール方法であって、
前記ドライバプラグインがインストールされる際、前記画像形成装置に対して機能プラグインを識別するプラグイン識別情報及びユーザ認証情報の送付要求を行う要求ステップと、
前記プラグイン識別情報が示す機能プラグインを、前記ユーザ認証情報が示すユーザが前記画像形成装置において使用できるか否かを示す結果を取得する取得ステップと、
取得された結果が承認要を示す場合、前記ドライバプラグインのインストールの承認依頼要求を前記画像形成装置に行う依頼要求ステップと、
前記承認依頼に対する回答が承認を示す場合、前記ドライバプラグインのインストールを行うインストールステップと
を有するインストール方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate