説明

画像形成装置、印刷制御方法、及びプログラム

【課題】蓄積されている複数の印刷データの印刷を円滑に実行することのできる画像形成装置、印刷制御方法、及びプログラムの提供を目的とする。
【解決手段】ユーザ識別情報及びパスワードを含む印刷データを受信し、該印刷データを記憶装置に保存する印刷データ受信手段と、操作者のユーザ識別情報を特定する情報の入力を受け付け、ユーザ識別情報とパスワードとの対応情報を管理する管理手段に基づいて該ユーザの認証を行うユーザ認証手段と、前記操作者のユーザ識別情報と一致するユーザ識別情報を含む前記印刷データの一覧を表示装置に表示させる一覧表示手段と、前記一覧の中から選択された印刷データの印刷ジョブを実行させる印刷制御手段とを有し、前記印刷制御手段は、印刷できない印刷データの存在によって他の印刷データの印刷ジョブを中断しないことにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、印刷制御方法、及びプログラムに関し、特に蓄積されている印刷データを印刷する画像形成装置、印刷制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ホストコンピュータから受信した印刷データを直ちに印刷せずにスプール(蓄積)しておき、ユーザのログイン後にスプールされている印刷データの一覧の中から選択された印刷データを印刷する画像形成装置が知られている。
【0003】
斯かる画像形成装置によれば、機密文書等の印刷時における情報漏洩等を効果的に防止することができる。
【特許文献1】特開平10−207661号公報
【特許文献2】特開2006−018654号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、以上のような画像形成装置では、スプールされている印刷データの一覧において複数の印刷データが選択された場合、当該複数の印刷データについて連続的に印刷ジョブが実行される。
【0005】
この際、一つの印刷データが要求する印刷条件を満たせない場合(例えば、当該印刷データに指定された給紙トレイが用紙切れである場合、又は当該印刷データが利用する色がトナー切れである場合等)、当該印刷データ以降の印刷データの印刷ジョブは全て中断されてしまう。
【0006】
ここで、エラーとなった印刷データ以降の印刷データは、必ずしも印刷が不可能であるとは限らない。すなわち、各印刷データは、同一の印刷条件が設定されているとは限らず、用紙切れでない給紙トレイが指定された印刷データが、エラーとなった印刷データ以降に存在する可能性が有るからである。
【0007】
しかしながら、印刷順が前の印刷データの影響により、印刷が可能な印刷データの印刷ジョブが中断されてしまうのはユーザによって非常に不便である。
【0008】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、蓄積されている複数の印刷データの印刷を円滑に実行することのできる画像形成装置、印刷制御方法、及びプログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで上記課題を解決するため、本発明は、ユーザ識別情報及びパスワードを含む印刷データを受信し、該印刷データを記憶装置に保存する印刷データ受信手段と、操作者のユーザ識別情報を特定する情報の入力を受け付け、ユーザ識別情報とパスワードとの対応情報を管理する管理手段に基づいて該ユーザの認証を行うユーザ認証手段と、前記操作者のユーザ識別情報と一致するユーザ識別情報を含む前記印刷データの一覧を表示装置に表示させる一覧表示手段と、前記一覧の中から選択された印刷データの印刷ジョブを実行させる印刷制御手段とを有し、前記印刷制御手段は、印刷できない印刷データの存在によって他の印刷データの印刷ジョブを中断しないことを特徴とする。
【0010】
このような画像形成装置では、蓄積されている複数の印刷データの印刷を円滑に実行することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、蓄積されている複数の印刷データの印刷を円滑に実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態における画像形成装置のハードウェア構成例を示す図である。図1において、画像形成装置10は、プリンタであり、CPU101、メモリ102、記録媒体103、ネットワークI/F104、画像出力部105、画像処理部106、外部デバイスI/F107、表示部108、及び操作部109等を有する。但し、画像形成装置10は、印刷機能に加えて、スキャン、コピー、及びファクス機能の少なくいずれか一つの機能を更に有する複合機であってもよい。
【0013】
画像形成装置10での機能を実現するプログラムは、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記録媒体103に記録(インストール)される。記録媒体103は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。メモリ102は、プログラムの起動指示があった場合に、記録媒体103からプログラムを読み出して格納する。CPU101は、メモリ102に格納されたプログラムに従って画像形成装置10に係る機能を実現する。ネットワークI/F104は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。
【0014】
表示部108は、LCD(Liquid Crystal Display)等によって構成され、操作画面やメッセージ等を表示させる。操作部109は、ハード的なボタン(キー)によって構成され、ユーザによる操作入力を受け付ける入力手段である。なお、表示部108及び操作部109は、オペレーションパネルとして一体的に構成されてもよい。
【0015】
画像処理部106は、画像データを出力(印刷)等する際に必要とされる各種の画像処理を実行する。画像出力部105は、画像データの出力(印刷)を行う。
【0016】
外部デバイスI/F107は、認証のためのユーザ情報の入力に用いられるカードリーダーと接続するためのインタフェースであり、例えば、USBポート(USBホストインタフェース)又はシリアルボート等によって構成される。カードリーダー30は、カード50から情報を読み取るいわゆるカードリーダーであり、外部デバイスI/F107と接続可能なハードウェアインタフェース(例えば、USBコネクタ又はシリアルインタフェース等)を備える。但し、カードリーダー30は、画像形成装置10に内蔵されていてもよい。カードリーダー30は、接触型又は非接触型のいずれであってもよい。カード50は、ICカードに限定されず、磁気カード等、少なくとも各カード50に一意なカードID(カード番号)が記録可能なものであればよい。カードIDは、一般的に、Universal ID又はCard Serial Numberと呼ばれる。カード50の具体例の一部としては、Proximityカード、Mifareカード、Java(登録商標)Card等が挙げられる。
【0017】
本実施の形態において、カード50は各ユーザに配布されていることとする。但し、運用上必要とされるセキュリティのレベルに応じて、複数のユーザによって一枚のカード50を共用させてもよい。なお、各ユーザに配布されるカード50は一種類に限定されなくてもよい。上記のようにカードリーダー30は、USB等によって簡便に画像形成装置10に接続することが可能である。したがって、それぞれ対応するカード50の種類(Proximityカード、Mifareカード、Java(登録商標)Card等)が異なる複数のカードリーダー30を画像形成装置10に同時に接続させてもよい。この場合、複数種類のカード50を同時に利用することができる。
【0018】
同図において、画像形成装置10は、ネットワーク(有線又は無線の別を問わない。)を介して印刷データ送信装置20と接続されている。印刷データ送信装置20は、ユーザによる印刷指示の入力に応じて、印刷指示の対象とされた文書データを画像形成装置10に解釈可能な印刷データに変換し、当該印刷データの印刷要求(印刷ジョブ)を画像形成装置10に送信するコンピュータである。
【0019】
本実施の形態において、印刷データ送信装置20は、機密印刷の実行を画像形成装置10に要求する。図2は、機密印刷の概要を説明するための図である。
【0020】
機密印刷を行う場合、ユーザは、印刷指示と共にユーザ名(ユーザID)及びパスワードを印刷データ送信装置20に入力する(S11)。印刷データ送信装置20は、印刷対象とされた文書データの印刷データを生成し、当該印刷データにユーザ名及びパスワードを含めて画像形成装置10に送信する(S12)。画像形成装置10は、ユーザ名及びパスワードを含む印刷データを受信すると、直ちに印刷は実行せずに当該印刷データを記録媒体103に保存する。その後、ユーザが画像形成装置10にログインし、保存されている印刷データの印刷を指示すると(S13)、画像形成装置10は、当該印刷データの印刷を実行する(S14)。
【0021】
このような機密印刷によれば、印刷指示を行ったユーザが画像形成装置10の側に居ることが確認された場合にのみ印刷が実行される。したがって、特に、機密性の高い文書を印刷する際の情報漏洩の防止に有効である。
【0022】
斯かる機密印刷を実行するために画像形成装置10は次のような機能構成を有する。図3は、本発明の実施の形態における画像形成装置の機能構成例を示す図である。同図において、画像形成装置10は、印刷データ受信部11、ログイン制御部12、機密印刷制御部13、印刷ジョブ制御部14、印刷データ認証部15、機器ステータス監視部16、印刷データ保存部17、及びユーザDB18等を有する。これら各部は、画像形成装置10にインストールされたプログラムがCPU101に実行させる処理によって実現される。
【0023】
印刷データ受信部11は、印刷データ送信装置20より送信される印刷データを受信し、印刷データ保存部17に保存する。印刷データ保存部17は、印刷データをスプールしておくための記憶領域であり、例えば、記録媒体103上に形成される。ログイン制御部12は、画像形成装置10に対する操作者(ユーザ)のログイン処理を制御する。ログイン処理の際に、ユーザDB18に登録されているユーザ名及びパスワードに基づいて操作者の認証が行われる。ユーザDB18は、例えば、記録媒体103を用いてユーザごとにユーザ情報を管理するデータベースである。ユーザ情報の一部としてユーザ名及びパスワードが含まれている。なお、ユーザDB18は、画像形成装置10とネットワークを介して接続するコンピュータにおいて一元的に管理されていてもよい。機密印刷制御部13は、印刷データ保存部17に保存されている印刷データに関する印刷ジョブの実行要求を操作者より受け付けるための処理を制御する。印刷ジョブ制御部14は、機密印刷制御部13によって受け付けられた印刷ジョブの実行要求に応じ、印刷データの印刷を画像出力部105に実行させる。印刷データ認証部15は、印刷データに含まれているユーザ名及びパスワードを、ユーザDB18に登録されているユーザ名及びパスワードと照合することにより印刷データの認証を行う。機器ステータス監視部17は、画像形成装置10の各種の状態を監視する。例えば、各トレイの状態(用紙切れしているか否か)や、各色のトナーの状態(トナー切れか否か)等を監視する。
【0024】
以下、画像形成装置10の処理手順について説明する。図4は、本発明の実施の形態における画像形成装置が実行する処理を説明するためのシーケンス図である。
【0025】
印刷データ送信装置20において、プリンタドライバ21は、機密印刷ジョブの実行要求の入力に応じ、ユーザ名及びパスワードをユーザに入力させる(S101)。ユーザ名及びパスワードは、認証情報入力画面を介して入力される。
【0026】
図5は、プリンタドライバが表示させる認証情報入力画面の表示例を示す図である。同図において、認証情報入力画面410は、ユーザ名入力領域411及びパスワード入力領域412等を有する。プリンタドライバ21は、認証情報入力画面410を介して入力されたユーザ名及びパスワードを印刷データに設定して画像形成装置10に送信する。なお、認証情報入力画面410は、印刷条件を設定させる印刷設定画面上の所定のボタンが押下されると表示される。
【0027】
続いて、プリンタドライバ21は、印刷対象とされた文書データの印刷データを生成すると共に入力されたユーザ名及びパスワードを当該印刷データに設定し、当該印刷データを画像形成装置10に送信する(S102)。
【0028】
画像形成装置10の印刷データ受信部11は、印刷データを受信すると、当該印刷データを印刷データ保存部17に保存する(S103)。保存された印刷データに関する印刷ジョブは、印刷データの受信に応じて同期的には実行されない。すなわち、当該印刷ジョブは、ロックされた状態となる。
【0029】
その後、ユーザが、画像形成装置10の操作者として操作部109に配置されているログインボタンを押下すると、ログイン制御部12は、ログイン画面を表示部108に表示させる。
【0030】
図6は、画像形成装置におけるログイン画面の表示例を示す図である。同図において、ログイン画面510には、ユーザ名及びパスワードの入力、又はカード50のセットを促すメッセージが表示されている。
【0031】
ログイン画面510が表示部108に表示されている状態において、ユーザによってカード50がカードリーダー30にセットされると、又はユーザによってログイン画面510を介してユーザ名及びパスワードが入力されると(S104)、ログイン制御部12は、カード30のカードIDに基づいて特定されるユーザ名及びパスワード、又はユーザによって入力されたユーザ名及びパスワードを、ユーザDB18に登録されているユーザ名及びパスワードの一覧と照合することにより、ユーザの認証を行う(S105)。認証に失敗すると、ログイン制御部12は、ユーザのログインを拒否し、エラー画面を表示部108に表示させる。
【0032】
認証に成功すると、機密印刷制御部13は、認証されたユーザ(以下、「ログインユーザ」という。)のユーザ名と一致するユーザ名が設定されている印刷データ(すなわち、ログインユーザが機密印刷を要求した印刷データ)を印刷データ保存部17より検索し、当該検索結果を含む印刷データ一覧画面を表示部108に表示させる(S106)。
【0033】
図7は、印刷データ一覧画面の表示例を示す図である。同図において、印刷データ一覧画面520は、印刷データ一覧表示領域521、印刷ボタン522、及び削除ボタン523等を有する。
【0034】
印刷データ一覧表示領域521には、印刷データ保存部17に保存されている印刷データのうち、ログインユーザに係る印刷データ(の文書名)の一覧が表示される。削除ボタン523が押下されると、機密印刷制御部13は、印刷データ一覧表示領域521において選択されている印刷データを印刷データ保存部17より削除する。したがって、この場合、当該印刷データに係る印刷ジョブはキャンセルされる。
【0035】
印刷ボタン522が押下されると、機密印刷制御部13は、印刷データ一覧表示領域521において選択されている一つ以上の印刷データに関する印刷ジョブの実行を印刷ジョブ制御部14に要求する(S107)。
【0036】
印刷ジョブ制御部14は、印刷ジョブの対象とされた各印刷データの認証を印刷データ認証部15に実行させる(S108)。印刷データ認証部15は、各印刷データに含まれているユーザ名及びパスワードと、ユーザDB18に登録されているユーザ名及びパスワードの一覧と照合することにより、印刷データの認証を行う。印刷データが認証されると、印刷ジョブ制御部14は、各印刷データの印刷を画像出力部105に実行させる(S109)。なお、ユーザDB18に、ユーザごとに印刷ジョブに関する権限が設定されている場合、印刷ジョブ制御部14は、当該権限に応じて印刷ジョブの実行を制限してもよい。例えば、ログインユーザに印刷ジョブの実行権限が無い場合は、印刷ジョブ制御部14は、印刷データが認証された場合であっても印刷ジョブの実行を拒否する。また、例えば、ログインユーザにカラー印刷の実行権限が無い場合であって、印刷データがカラー印刷に係るものである場合、印刷ジョブ制御部14は、印刷ジョブの実行を拒否する。
【0037】
続いて、ステップS109の詳細について説明する。図8は、第一の実施の形態における印刷ジョブ制御部による処理手順を説明するためのフローチャートである。
【0038】
まず、印刷ジョブ制御部14は、印刷ジョブの対象とされた印刷データの一覧(以下、「印刷対象リスト」という。)の中から一つの印刷データを処理対象として取得する(S210)。続いて、印刷ジョブ制御部14は、機器ステータス監視部16に問い合わせを行うことにより、画像形成装置10が当該印刷データの印刷を可能な状態であるか否か(当該印刷データに設定された印刷条件を満たすことが出来る状態であるか否か)を判定する(S220)。当該印刷データの印刷が可能であると判定した場合(S220でYes)、印刷ジョブ制御部14は、画像出力部105を制御して当該印刷データの印刷ジョブを実行する(S230)。
【0039】
一方、当該印刷データの印刷は不可能であると判定した場合(S220でNo)、印刷ジョブ制御部14は、当該印刷データの印刷ジョブをスキップ(無視)する。例えば、当該印刷データにおいて指定されている給紙トレイが空である場合や、当該印刷データにおいて利用される色のトナーが切れている場合等は、当該印刷データの印刷は不可能であると判定される。
【0040】
ステップS230又はステップS220でNoの場合に続いて、印刷ジョブ制御部14は、印刷対象リストに未処理の印刷データが存在するか否かを判定する(S240)。未処理の印刷データが存在する場合(S240でNo)、ステップS210以降の処理を続けて実行する。したがって、以降の印刷データのジョブが継続して実行される。未処理の印刷データが存在しない場合(S240でYes)、処理を終了させる。
【0041】
図8の処理手順を具体的なケースに当てはめて説明する。図9は、第一の実施の形態における印刷ジョブ制御部による処理の具体例を説明するためのシーケンス図である。同図では、印刷データ一覧画面520(図7参照)において三つの印刷データが印刷対象として選択された例(すなわち、印刷対象リストに三つの印刷データが含まれている例)を説明する。三つの印刷データのそれぞれにおいて指定されている用紙サイズは、レターサイズ、A4サイズ、レターサイズであるとする。なお、図9において、画像形成装置10のA4の給紙トレイは用紙切れであるとする。
【0042】
まず、印刷ジョブ制御部14は、1番目のレターサイズの印刷データを処理対象とし、機器ステータス監視部16に画像形成装置10のレターサイズの給紙トレイの状態を問い合わせる(S310)。問い合わせ結果(ステータス情報)においてレターサイズは用紙切れでないことが示されているため、印刷ジョブ制御部14は、当該印刷データの印刷を画像出力部105に実行させる(S320)。
【0043】
続いて、印刷ジョブ制御部15は、2番目のA4サイズの印刷データを処理対象とし、機器ステータス監視部16に画像形成装置10のA4サイズの給紙トレイの状態を問い合わせる(S330)。問い合わせ結果(ステータス情報)においてA4サイズは用紙切れであることが示されているため、印刷ジョブ制御部15は、当該印刷データの印刷ジョブをスキップする(S340)。
【0044】
続いて、印刷ジョブ制御部14は、3番目のレターサイズの印刷データを処理対象とし、機器ステータス監視部16に画像形成装置10のレターサイズの給紙トレイの状態を問い合わせる(S350)。問い合わせ結果(ステータス情報)においてレターサイズは用紙切れでないことが示されているため、印刷ジョブ制御部14は、当該印刷データの印刷を画像出力部105に実行させる(S360)。
【0045】
上述したように、第一の実施の形態における画像形成装置10によれば、機密印刷時において複数の印刷データが印刷されたときに、いずれかの印刷データが印刷できない場合であっても、当該印刷データをスキップして他の印刷ジョブを継続する。したがって、印刷不可能は印刷データの存在により印刷可能な印刷データの印刷ジョブが中断されてしまうことを回避することができる。
【0046】
次に、第二の実施の形態について説明する。図10は、第二の実施の形態における印刷ジョブ制御部による処理手順を説明するためのフローチャートである。図10中、図8と同一ステップには同一ステップ番号を付し、その説明は適宜省略する。
【0047】
図10では、処理対象の印刷データの印刷は不可能であると判定した場合(S220でNo)、印刷ジョブ制御部14は、当該印刷データの印刷は不可能であること、及びその原因(用紙切れ又はトナー切れ等)を示す情報(エラー情報)を表示部108に表示させる(S245)。
【0048】
エラー情報の表示後、印刷ジョブ制御部14は、引き続き次の印刷データの処理を進める(S240)。
【0049】
図10の処理手順を具体的なケースに当てはめて説明する。図11は、第二の実施の形態における印刷ジョブ制御部による処理の具体例を説明するためのシーケンス図である。図11中、図9と同一ステップには同一ステップ番号を付し、その説明は適宜省略する。
【0050】
図11では、ステップS340の代わりにステップS345が実行される。ステップS345において、印刷ジョブ制御部14は、A4の給紙トレイが用紙切れであるため印刷ができないことを示すエラー情報を表示部108に表示させる。その後、印刷ジョブ制御部14はステップS350以降を継続して実行する。
【0051】
上述したように、第二の実施の形態の画像形成装置10によれば、印刷不可能な印刷データが印刷対象に含まれていた場合は、当該印刷データに関するエラー情報が表示される。したがって、ユーザは、エラー情報に基づいて、エラーに失敗したことを認識することができ、復旧作業等を行うことができる。
【0052】
次に、第三の実施の形態について説明する。図12は、第三の実施の形態における印刷ジョブ制御部による処理手順を説明するためのフローチャートである。図12中、図8と同一ステップには同一ステップ番号を付し、その説明は適宜省略する。
【0053】
図12では、処理対象の印刷データの印刷は不可能であると判定した場合(S220でNo)、印刷ジョブ制御部14は、当該印刷データを他の画像形成装置に送信することにより、当該印刷データの印刷を他の画像形成装置に実行させる(S247)。
【0054】
印刷データの送信後、印刷ジョブ制御部14は、引き続き次の印刷データの処理を進める(S240)。
【0055】
図12の処理手順を具体的なケースに当てはめて説明する。図13は、第三の実施の形態における印刷ジョブ制御部による処理の具体例を説明するためのシーケンス図である。図13中、図9と同一ステップには同一ステップ番号を付し、その説明は適宜省略する。
【0056】
図13では、ステップS340の代わりにステップS347が実行される。ステップS347において、印刷ジョブ制御部14は、A4の印刷データを画像形成装置10aに送信することにより、該印刷データの印刷を画像形成装置10aに実行させる。その後、印刷ジョブ制御部14はステップS350以降を継続して実行する。
【0057】
上述したように、第三の実施の形態の画像形成装置10によれば、機密印刷時において複数の印刷データが印刷されたときに、いずれかの印刷データが印刷できない場合であっても、当該印刷データの印刷を他の画像形成装置に実行させることができる。
【0058】
なお、印刷データの送信先とする画像形成装置は、予め設定されていてもよいし(ケースA)、印刷が不可能であることが検知されたタイミングでユーザに設定させるようにしてもよい(ケースB)。また、印刷制御部14がネットワークに接続されている画像形成装置を自動検索し、検索された画像形成装置に対して印刷データを送信するようにしてもよい(ケースC)。全てのケースについて、印刷データを送信する前に送信先の画像形成装置の状態をHTTP(HyperText Transfer Protocol)やSNMP(Simple Network Management Protocol)等のネットワークプロトコルを利用して問い合わせ、当該送信先の画像形成装置における印刷の可否を確認した上で印刷データを送信するようにしてもよい。また、ケースA及びケースCについては、他の画像形成装置に印刷データを送信したこと、及び当該他の画像形成装置の識別名等を表示部108に表示するようにするとよい。
【0059】
ところで、本実施の形態にける画像形成装置10では、操作者は、カード50をカードリーダー30にセットことによってログインすることができる。以下、カード50によるログイン(カード認証)を実現するためのログイン制御部12の構成及び処理手順について説明する。
【0060】
図14は、ログイン制御部の構成例を示す図である。同図においてログイン制御部12は、カードID取得部121、ユーザ情報取得部122、認証制御部123、パスワード登録部124、及び対応情報管理部125等を有する。
【0061】
カードID取得部121は、カードリーダー30がカード50より読み取ったカードIDをカードリーダー30より取得する。ユーザ情報取得部122は、カードID取得部121によって取得されたカードIDに対応するユーザ名を対応情報管理部125より取得すると共に、操作部109に対してユーザによって入力されるパスワードを操作部109より取得する。対応情報管理部125は、カードIDとユーザ情報との対応情報を管理する、記録媒体103における記憶領域である。認証制御部123は、ユーザ情報取得部122によって取得されたユーザ名及びパスワードに基づく操作者(ユーザ)の認証処理をユーザDB18に登録されているユーザ情報に基づいて実行する。パスワード登録部124は、認証時においてパスワードを毎回入力する煩雑さを排除することを目的として、パスワードをカードIDに対応させて対応情報管理部125に登録する。したがって、パスワードが対応情報管理部125に登録されている場合、ユーザ情報取得部122は、操作部109からではなく、対応情報管理部125よりカードIDに対応するパスワードを取得する。
【0062】
以下、ログイン制御部12の処理手順について説明する。図15は、ログイン制御部による処理手順を説明するためのフローチャートである。
【0063】
ユーザ情報取得部122が、表示部108にログイン画面510(図6参照)を表示させている状態において、ユーザによってカード50がカードリーダー30にセットされると(S501でYes)、カードID取得部121は、カードリーダー30がカードより読み取ったカードIDをカードリーダー30より取得する(S502)。なお、カードリーダー30へのカード50のセットとは、カードリーダー30へカード50を挿入したり、カード50を翳したりといったように、カードリーダー30がカード50に記録されている情報を読み取れる状態にすることをいう。
【0064】
続いて、ユーザ情報取得部122は、取得されたカードID(以下、「カレントカードID」という。)に対応するユーザ名を対応情報管理部125より取得する(S503)。
【0065】
図16は、対応情報管理部が管理する対応情報の例を示す図である。同図において、対応情報170は、ユーザごとに、ユーザ名、カードID、パスワード、及びカード効力を対応付けて(関連付けて)保持する情報である。したがって、ステップS503において、ユーザ情報取得部122は、対応情報管理部125において、カレントカードIDに対応付けられているユーザ名を対応情報管理部125より取得する。なお、カード効力とは、カード50の有効性を示す情報をいう。カード50が有効の場合、当該カードIを利用した認証は有効とされる。カード50が無効の場合、当該カード50を利用した認証は無効とされる。
【0066】
ここで、パスワードは、必ずしも対応情報管理部125に登録されているとは限らない。カレントIDに対してパスワードが登録されている場合、ユーザ情報取得部122は、ログイン画面510において、パスワードの入力欄にパスワードの入力は不要であることを示す記号(例えば、「*********」)を表示させる。
【0067】
ユーザ名が取得できなかった場合(S504No)、ユーザ情報取得部122は、認証エラーであると判定する。ユーザ名が取得できた場合(S504でYes)、ユーザ情報取得部122は、対応情報管理部125において、カレントカードIDに対応付けられているカード効力の値(有効又は無効)を参照し、カード50が有効であるか否かを判定する(S505)。カード50が無効である場合(S505でNo)、ユーザ情報取得部122は、認証エラーであると判定する。
【0068】
カード50が有効である場合(S505でYes)、ユーザ情報取得部122は、対応情報管理部125においてカレントカードIDに対してパスワードが登録されているか否かを判定する(S506)。パスワードが登録されていない場合(S506でNo)、ユーザ情報取得部122は、図17に示されるパスワード画面550を表示部108に表示させる(S507)。パスワード画面550においてユーザによって入力ボタン551が押下され、パスワードが入力された後(S508でYes)、Cancelボタン553ではなく(S509でNo)、OKボタン552が押下されると(S510でYes)、認証制御部123は、ステップS503において取得されたユーザ名及びステップS508で入力されたパスワードをユーザDB18に登録されているユーザ名及びパスワードと照合することにより、認証処理を実行する(S512)。
【0069】
一方、対応情報管理部125においてカレントカードIDに対してパスワードが登録されている場合(S506でYes)、ユーザ情報取得部122は、当該パスワードを取得する(S511)。続いて、認証制御部123は、ステップS503において取得されたユーザ名及び当該パスワードをユーザDB18に登録されているユーザ名及びパスワードと照合することにより、認証処理を実行する(S512)。
【0070】
認証に成功した場合(S516でYes)、パスワード登録部124は、パスワード画面550のチェックボタン554の状態に基づいて、パスワード画面550に入力されたパスワードの登録(保存)の要否を判定する(S517)。チェックボタン554がチェックされている場合(S517でYes)、パスワード登録部124は、当該パスワードをカレントカードIDに対応させて対応情報管理部125に登録する(S518)。一方、チェックボタン554がチェックされていない場合(S517でNo)、パスワード登録部124は、対応情報管理部125においてカレントカードIDに対して登録されているパスワードを削除する(S519)。但し、カレントカードIDに対してパスワードが登録されていない場合、削除は不要である。
【0071】
一方、ログイン画面510が表示されている状態において、カードリーダー30にカード50はセットされずに(S501でNo)、ログイン画面510にユーザ名及び必要に応じてパスワードが入力された後(S513でYes)、Loginボタン511が押下された場合(S514でYes)について説明する。この場合、ユーザ情報取得部122は、ログイン画面510に入力されたユーザ名及びパスワードを取得し(但し、カレントIDに対してパスワードが登録されている場合、当該パスワードが取得される)、認証制御部123は、当該ユーザ名及びパスワードをユーザDB18に登録されているユーザ名及びパスワードと照合することにより、認証処理を実行する(S515)。続いて、上述したステップS516以降の処理が実行される。
【0072】
また、ステップS516において、認証に失敗した場合(S516でNo)、ユーザ情報取得部122は、認証に利用されたパスワードは、対応情報管理部125に登録されていたものか否かを判定する(S520)。当該判定は、対応情報管理部125に登録されていたパスワード(以下、「登録パスワード」という。)を用いた場合にそのことを示す情報をメモリ102に記録しておき、当該情報に基づいて行えばよい。認証に利用されたパスワードは登録パスワードでない場合(S520でNo)、認証制御部123は、認証エラーであると判定する。
【0073】
認証に利用されたパスワードは登録パスワードである場合(S520でYes)、ユーザ情報取得部122は、改めてパスワード画面550を表示部108に表示させ、ユーザに新たなパスワードを入力させる(S521)。ここで、登録パスワードで認証に失敗した場合に、改めてユーザにパスワードを入力させるのは以下の理由による。
【0074】
近年、セキュリティ向上のためにパスワードを定期的に変更することが多くなってきている。したがって、ユーザDB18のパスワードが更新されているにもかかわらず対応情報管理部125に登録されているパスワードが古いといった不整合が発生しうる。斯かる不整合に対して簡便に対処可能とするため、ステップS521において新たなパスワード(変更されているパスワード)を入力させる機会をユーザに与えるのである。
【0075】
改めて表示されたパスワード画面550に対してパスワードが入力されると、ユーザ情報取得部122は、パスワード画面550に入力されたパスワードを取得し、認証制御部123は、ステップS503において取得されたユーザ名及び当該パスワードをユーザDB18に登録されているユーザ名及びパスワードと照合することにより、認証処理を実行する(S522)。
【0076】
認証に失敗した場合(S523でNo)、認証制御部123は、認証エラーであると判定する。認証に成功した場合(S523でYes)、ステップS517以降の処理が実行される。したがって、チェックボタン554がチェックされている場合は、対応情報管理部125に登録されているパスワードは、新たなパスワードによって更新される。
【0077】
このように、画像形成装置10は、カードIDとユーザ名との対応情報を管理しており、カードIDに基づいてユーザ名を判定することができる。また、画像形成装置10における認証にはカードIDのセットだけでなくパスワードの入力も必要とされる。したがって、カードIDのみが記録されているカード50であっても、PIN(Personal Identification Number:個人暗証番号)を使用する高機能なICカードと同等のセキュリティレベルによる認証処理を実現することができる。
【0078】
また、画像形成装置10は、カードIDに対応させてパスワードを保存しておくことができ、当該パスワードを認証に利用することができるため、カード50利用時におけるパスワードの入力する手間を省くことができ、利便性を向上させることができる。
【0079】
また、登録パスワードとユーザDB18において管理されているパスワードとの間に不整合が生じた場合であっても、認証処理の一連の流れの中でユーザに新たなパスワードを入力させる機会が与えられるため、簡便にシステムの一貫性を保つことが可能である。
【0080】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の実施の形態における画像形成装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図2】機密印刷の概要を説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態における画像形成装置の機能構成例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における画像形成装置が実行する処理を説明するためのシーケンス図である。
【図5】プリンタドライバが表示させる認証情報入力画面の表示例を示す図である。
【図6】画像形成装置におけるログイン画面の表示例を示す図である。
【図7】印刷データ一覧画面の表示例を示す図である。
【図8】第一の実施の形態における印刷ジョブ制御部による処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】第一の実施の形態における印刷ジョブ制御部による処理の具体例を説明するためのシーケンス図である。
【図10】第二の実施の形態における印刷ジョブ制御部による処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図11】第二の実施の形態における印刷ジョブ制御部による処理の具体例を説明するためのシーケンス図である。
【図12】第三の実施の形態における印刷ジョブ制御部による処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図13】第三の実施の形態における印刷ジョブ制御部による処理の具体例を説明するためのシーケンス図である。
【図14】ログイン制御部の構成例を示す図である。
【図15】ログイン制御部による処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図16】対応情報管理部が管理する対応情報の例を示す図である。
【図17】パスワード画面の表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0082】
10 画像形成装置
11 印刷データ受信部
12 ログイン制御部
13 機密印刷制御部
14 印刷ジョブ制御部
15 印刷データ認証部
16 機器ステータス監視部
17 印刷データ保存部
18 ユーザDB
20 印刷データ送信装置
30 カードリーダー
50 カード
101 CPU
102 メモリ
103 記録媒体
104 ネットワークI/F
105 画像出力部
106 画像処理部
107 外部デバイスI/F
108 表示部
109 操作部
121 カードID取得部
122 ユーザ情報取得部
123 認証制御部
124 パスワード登録部
125 対応情報管理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ識別情報及びパスワードを含む印刷データを受信し、該印刷データを記憶装置に保存する印刷データ受信手段と、
操作者のユーザ識別情報を特定する情報の入力を受け付け、ユーザ識別情報とパスワードとの対応情報を管理する管理手段に基づいて該ユーザの認証を行うユーザ認証手段と、
前記操作者のユーザ識別情報と一致するユーザ識別情報を含む前記印刷データの一覧を表示装置に表示させる一覧表示手段と、
前記一覧の中から選択された印刷データの印刷ジョブを実行させる印刷制御手段とを有し、
前記印刷制御手段は、印刷できない印刷データの存在によって他の印刷データの印刷ジョブを中断しないことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記印刷制御手段は、印刷できない印刷データの印刷ジョブをスキップして他の印刷データの印刷ジョブを継続することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記印刷制御手段は、印刷できない印刷データの印刷ジョブをスキップするときは、当該印刷データを印刷できないことを示す情報を表示装置に表示させることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記印刷制御手段は、印刷できない印刷データを他の画像形成装置に送信することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記ユーザ認証手段は、操作者のユーザ識別情報及びパスワードを特定する情報の入力を受け付け、ユーザ識別情報とパスワードとの対応情報を管理する管理手段に基づいて該ユーザの認証を行う請求項1乃至4いずれか一項記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像形成装置が実行する印刷制御方法であって、
ユーザ識別情報及びパスワードを含む印刷データを受信し、該印刷データを記憶装置に保存する印刷データ受信手順と、
操作者のユーザ識別情報を特定する情報の入力を受け付け、ユーザ識別情報とパスワードとの対応情報を管理する管理手段に基づいて該ユーザの認証を行うユーザ認証手順と、
前記操作者のユーザ識別情報と一致するユーザ識別情報を含む前記印刷データの一覧を表示装置に表示させる一覧表示手順と、
前記一覧の中から選択された印刷データの印刷ジョブを実行させる印刷制御手順とを有し、
前記印刷制御手順は、印刷できない印刷データの存在によって他の印刷データの印刷ジョブを中断しないことを特徴とする印刷制御方法。
【請求項7】
前記印刷制御手順は、印刷できない印刷データの印刷ジョブをスキップして他の印刷データの印刷ジョブを継続することを特徴とする請求項6記載の印刷制御方法。
【請求項8】
前記印刷制御手順は、印刷できない印刷データの印刷ジョブをスキップするときは、当該印刷データを印刷できないことを示す情報を表示装置に表示させることを特徴とする請求項7記載の印刷制御方法。
【請求項9】
前記印刷制御手順は、印刷できない印刷データを他の画像形成装置に送信することを特徴とする請求項6記載の印刷制御方法。
【請求項10】
前記ユーザ認証手順は、操作者のユーザ識別情報及びパスワードを特定する情報の入力を受け付け、ユーザ識別情報とパスワードとの対応情報を管理する管理手段に基づいて該ユーザの認証を行う請求項6乃至9いずれか一項記載の印刷制御方法。
【請求項11】
画像形成装置に、
ユーザ識別情報及びパスワードを含む印刷データを受信し、該印刷データを記憶装置に保存する印刷データ受信手順と、
操作者のユーザ識別情報を特定する情報の入力を受け付け、ユーザ識別情報とパスワードとの対応情報を管理する管理手段に基づいて該ユーザの認証を行うユーザ認証手順と、
前記操作者のユーザ識別情報と一致するユーザ識別情報を含む前記印刷データの一覧を表示装置に表示させる一覧表示手順と、
前記一覧の中から選択された印刷データの印刷ジョブを実行させる印刷制御手順とを実行させ、
前記印刷制御手順は、印刷できない印刷データの存在によって他の印刷データの印刷ジョブを中断しないことを特徴とするプログラム。
【請求項12】
前記印刷制御手順は、印刷できない印刷データの印刷ジョブをスキップして他の印刷データの印刷ジョブを継続することを特徴とする請求項11記載のプログラム。
【請求項13】
前記印刷制御手順は、印刷できない印刷データの印刷ジョブをスキップするときは、当該印刷データを印刷できないことを示す情報を表示装置に表示させることを特徴とする請求項12記載のプログラム。
【請求項14】
前記印刷制御手順は、印刷できない印刷データを他の画像形成装置に送信することを特徴とする請求項11記載のプログラム。
【請求項15】
前記ユーザ認証手順は、操作者のユーザ識別情報及びパスワードを特定する情報の入力を受け付け、ユーザ識別情報とパスワードとの対応情報を管理する管理手段に基づいて該ユーザの認証を行う請求項11乃至14いずれか一項記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−52384(P2010−52384A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−222127(P2008−222127)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】