説明

画像形成装置、画像形成システム、及びプログラム

【課題】 通信により外部の装置で画像を編集するときに、通信データ量を低減する画像形成装置、画像形成システム、及びプログラムを提供する。
【解決手段】 画像データを記録する画像データ記録手段と、画像データに関連する関連画像データを外部の端末装置に送信する送信手段と、関連画像データに対する編集内容を示す第1編集情報を、外部の端末装置から受信する受信手段と、第1編集情報を変換して、画像データに対する編集内容を示す第2編集情報を生成する編集情報変換手段と、画像データを、第2編集情報に基づいて編集する画像編集手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷物から画像データを得るスキャナ機能を備えた画像形成装置が知られている。スキャナ機能により得た画像データは、画像形成装置から、LAN(Local Area Network)などの通信手段を介して、パソコンなどの端末装置にダウンロードされる。画像形成装置が加工済みの画像データを印刷する場合、端末装置において画像データを編集し、編集済みの画像データを画像形成装置に送信する。
【0003】
特許文献1には、通信手段を介して接続されたサーバ装置、及び2つのクライアント装置を用いて、一方のクライアント装置の画面に、サーバ装置が保持する画像データの縮小画像を表示して、画像中の拡大領域の指定を受付け、他方のクライアント装置の画面に該拡大画像を表示する技術が開示されている。
【0004】
特許文献2には、画像形成装置が、画像データを加工して得たサムネイル画像を端末装置に送信し、端末装置において、片面/両面印刷指定、印刷部数、及びカラー/モノクロ指定などの該画像の出力形態を指定する情報を編集して、該画像形成装置に送信し、この情報に従って印刷を実行する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−80655号公報
【特許文献2】特開2005−64859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、通信により外部の装置で画像を編集するときに、通信データ量を低減する画像形成装置、画像形成システム、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の画像形成装置は、画像データを記録する画像データ記録手段と、前記画像データに関連する関連画像データを外部の端末装置に送信する送信手段と、前記関連画像データに対する編集内容を示す第1編集情報を、前記外部の端末装置から受信する受信手段と、前記第1編集情報を変換して、前記画像データに対する編集内容を示す第2編集情報を生成する編集情報変換手段と、前記画像データを、前記第2編集情報に基づいて編集する画像編集手段とを有することを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記第1編集情報は、前記関連画像データの画像に付加される付加画像の内容を示す1以上の第1付加画像情報であり、前記第2編集情報は、前記画像データの画像に付加される付加画像の内容を示す1以上の第2付加画像情報であり、前記画像編集手段は、前記画像データの画像と、前記第2付加画像情報が示す付加画像とを合成することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記第1編集情報は、前記関連画像データの画像内の位置を示す1以上の第1位置情報を含み、前記第2編集情報は、前記画像データの画像内の位置を示す1以上の第2位置情報を含み、前記編集情報変換手段は、前記関連画像データの画素数、及び前記画像データの画素数に基づいて、前記1以上の第1位置情報を前記1以上の第2位置情報に変換することを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項1乃至3の何れかに記載の画像形成装置において、前記第1編集情報は、前記関連画像データの画像内における所定領域の大きさを示す1以上の第1サイズ情報を含み、前記第2編集情報は、前記画像データの画像内における所定領域の大きさを示す1以上の第2サイズ情報を含み、前記編集情報変換手段は、前記関連画像データの画素数、及び前記画像データの画素数に基づいて、前記1以上の第1サイズ情報を前記1以上の第2サイズ情報に変換することを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項1乃至4の何れかに記載の画像形成装置において、前記画像編集手段の編集機能の内容を示す編集機能情報を、前記外部の端末装置に通知する編集機能通知手段を、さらに有することを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の画像形成システムは、画像形成装置と、端末装置とを含む画像形成システムであって、前記画像形成装置は、請求項1乃至5の何れかに記載されたものであり、前記端末装置は、前記画像形成装置から前記関連画像データを受信する端末装置側受信手段と、前記関連画像データの画像を表示する表示手段と、前記関連画像データの画像を編集するための操作をする操作手段と、前記操作に応じて前記第1編集情報を生成する編集情報生成手段と、前記第1編集情報を前記画像形成装置に送信する端末装置側送信手段とを有することを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載のプログラムは、画像形成装置を、画像データを記録する画像データ記録手段と、前記画像データに関連する関連画像データを外部の端末装置に送信する送信手段と、前記関連画像データに対する編集内容を示す第1編集情報を、外部の端末装置から受信する受信手段と、前記第1編集情報を変換して、前記画像データに対する編集内容を示す第2編集情報を生成する編集情報変換手段と、前記画像データを、前記第2編集情報に基づいて編集する画像編集手段として機能させることを特徴とする。
【0014】
請求項8に記載のプログラムは、請求項7に記載のプログラムにおいて、前記第1編集情報が、前記関連画像データの画像に付加される付加画像の内容を示す1以上の第1付加画像情報であり、前記第2編集情報が、前記画像データの画像に付加される付加画像の内容を示す1以上の第2付加画像情報であり、前記画像編集手段が、前記画像データの画像と、前記第2付加画像情報が示す付加画像とを合成することを特徴とする。
【0015】
請求項9に記載のプログラムは、請求項7または8に記載のプログラムにおいて、前記第1編集情報が、前記関連画像データの画像内の位置を示す1以上の第1位置情報を含み、前記第2編集情報が、前記画像データの画像内の位置を示す1以上の第2位置情報を含み、前記編集情報変換手段が、前記関連画像データの画素数、及び前記画像データの画素数に基づいて、前記1以上の第1位置情報を前記1以上の第2位置情報に変換することを特徴とする。
【0016】
請求項10に記載のプログラムは、請求項7乃至9の何れかに記載のプログラムにおいて、前記第1編集情報が、前記関連画像データの画像内における所定領域の大きさを示す1以上の第1サイズ情報を含み、前記第2編集情報が、前記画像データの画像内における所定領域の大きさを示す1以上の第2サイズ情報を含み、前記編集情報変換手段が、前記関連画像データの画素数、及び前記画像データの画素数に基づいて、前記1以上の第1サイズ情報を前記1以上の第2サイズ情報に変換することを特徴とする。
【0017】
請求項11に記載のプログラムは、請求項7乃至10の何れかに記載のプログラムにおいて、前記画像形成装置を、さらに、前記画像編集手段の編集機能の内容を示す編集機能情報を、前記外部の端末装置に通知する編集機能通知手段として機能させることを特徴とする。
【0018】
請求項12に記載のプログラムは、端末装置を、画像形成装置に記録された画像データに関連する関連画像データを、前記画像形成装置から受信する受信手段と、前記関連画像データの画像を表示する表示手段と、前記関連画像データの画像を編集するための操作をする操作手段と、前記操作に応じて、前記関連画像データに対する編集内容を示す第1編集情報を生成する編集情報生成手段と、前記第1編集情報を前記画像形成装置に送信する送信手段として機能させることを特徴とする。
【0019】
請求項13に記載のプログラムは、端末装置を、画像形成装置に記録された画像データに関連する関連画像データを、前記画像形成装置から受信する受信手段と、前記関連画像データの画像を表示する表示手段と、前記関連画像データの画像を編集するための操作をする操作手段と、前記操作に応じて、前記関連画像データに対する編集内容を示す第1編集情報を生成する編集情報生成手段と、前記第1編集情報を変換して、前記画像データに対する編集内容を示す第2編集情報を生成する編集情報変換手段と、前記第3編集情報を前記画像形成装置に送信する送信手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
請求項1の発明によれば、画像の編集情報の受信により画像を編集するから、編集後の画像データ自体を受信する場合と比較すると、通信データ量が低減される。
【0021】
請求項2の発明によれば、画像の編集情報の受信により画像を編集するから、編集後の画像データ自体を受信する場合と比較すると、通信データ量が低減される。
【0022】
請求項3の発明によれば、位置情報の変換により画像の編集が容易になる。
【0023】
請求項4の発明によれば、サイズ情報の変換により画像の編集が容易になる。
【0024】
請求項5の発明によれば、端末装置が、画像形成装置の編集機能を認識する。
【0025】
請求項6の発明によれば、画像の編集情報の受信により画像を編集するから、編集後の画像データ自体を受信する場合と比較すると、通信データ量が低減される。
【0026】
請求項7の発明によれば、画像の編集情報の受信により画像を編集するから、編集後の画像データ自体を受信する場合と比較すると、通信データ量が低減される。
【0027】
請求項8の発明によれば、画像の編集情報の受信により画像を編集するから、編集後の画像データ自体を受信する場合と比較すると、通信データ量が低減される。
【0028】
請求項9の発明によれば、位置情報の変換により画像の編集が容易になる。
【0029】
請求項10の発明によれば、サイズ情報の変換により画像の編集が容易になる。
【0030】
請求項11の発明によれば、端末装置が、画像形成装置の編集機能を認識する。
【0031】
請求項12の発明によれば、画像の編集情報の受信により画像を編集するから、編集後の画像データ自体を受信する場合と比較すると、通信データ量が低減される。
【0032】
請求項13の発明によれば、画像の編集情報の受信により画像を編集するから、編集後の画像データ自体を受信する場合と比較すると、通信データ量が低減される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】通信ネットワークの構成図である。
【図2】画像形成装置の機構構成図である。
【図3】画像形成装置のCPUに形成される機能、及びHDDに記録されるデータの構成図である。
【図4】縮小画像送信処理に関する機能構成図である。
【図5】編集情報生成処理に関する機能構成図である。
【図6】編集画像処理に関する機能構成図である。
【図7】端末装置の機構構成図である。
【図8】端末装置のCPUに形成される機能の構成図である。
【図9】画像形成装置と端末装置の通信を示すラダーチャートである。
【図10】縮小画像送信処理を示すフロー図である。
【図11】編集情報生成処理を示すフロー図である。
【図12】編集情報の変換処理を示す。
【図13】編集画像処理を示すフロー図である。
【図14】端末装置側CPUの処理のフロー図である。
【図15】端末装置に表示される画像選択画面の例である。
【図16】端末装置に表示される縮小画像の編集画面(編集前)の例である。
【図17】端末装置に表示される画像出力先の選択画面の例である。
【図18】端末装置における編集操作の例を示す。
【図19】端末装置における縮小画像の編集例である。
【図20】画像の編集処理のイメージを示す。
【図21】端末装置における縮小画像の他の編集例である。
【図22】画像の部分的拡大表示の例を示す。
【図23】他の実施形態における画像の部分的拡大表示の例を示す。
【図24】他の実施形態における画像形成装置側CPUの処理のフロー図である。
【図25】他の実施形態における端末装置側CPUの処理のフロー図である。
【図26】さらに他の実施形態における画像形成装置と端末装置の通信を示すラダーチャートである。
【図27】さらに他の実施形態における端末装置側CPUの処理のフロー図である。
【図28】さらに他の実施形態における編集情報生成処理を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1に示されるように、本実施形態における画像形成システムは、画像形成装置1と、端末装置2とを含んでいる。画像形成装置1は、利用者に、コピー機能、プリント機能、スキャン機能、及びファックス機能を提供する装置である。
【0035】
端末装置2は、例えば携帯電話機やスマートフォンなどの携帯型端末装置であり、無線通信手段を備えている。画像形成装置1、及び端末装置2は、例えばLAN(Local Area Network)40を介して互いに通信可能である。もっとも、画像形成装置1、及び端末装置2の通信手段は、LAN40に限定されず、Bluetooth(ブルートゥース:登録商標)などの他の通信手段であってもよい。また、端末装置2は、上述したような無線通信手段を備えた装置に限定されず、LANポートを備えたパソコンなどの他の装置であってもよい。
【0036】
本実施形態において、画像形成装置1は、端末装置2の要求に応じ、印刷物をスキャンして得た画像データを縮小し、LAN40を介して端末装置2に送信する。印刷物とは、文書、写真、図面、図画などを、紙、または他のシート状のものに印刷したものを指す。
【0037】
一方、端末装置2は、受信した縮小画像を編集し、その編集内容を示す編集情報を画像形成装置1に送信する。編集情報とは、編集した縮小画像データではなく、例えば、編集作業によって縮小画像に追加された印、文字列、または線分の種類や位置などを指す。画像形成装置1は、受信した編集情報に基づいて画像データを編集し、印刷処理などを行う。
【0038】
まず、画像形成装置1の機能を、図2を参照して説明する。画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)10と、ROM(Read Only Memory)11と、RAM(Random Access Memory)12と、不揮発性メモリ(NVRAM:Non−volatile RAM)13と、操作部160と、表示部161と、通信処理部17とを含む。
【0039】
CPU10は、画像形成装置1の全体的な制御を行う演算処理回路であって、スキャン機能やプリント機能の実行、及び、画像データの生成や編集などを行う。ROM11は、CPU10を動作させるプログラムが記録されている。RAM12は、このプログラムによりCPU10が動作するためのワーキングメモリである。本実施形態の画像形成装置1は、このようにソフトウェアにより機能するものとして構成されているが、特定用途向け集積回路などを含むハードウェアによって構成してもよい。
【0040】
不揮発性メモリ13は、例えばフラッシュメモリであり、利用者を識別する識別情報などを含む利用者管理テーブルと、装置の動作設定に関するパラメータなどが記録されている。ここで、利用者とは、画像形成装置を利用する者を指す。
【0041】
操作部160は、装置1の利用者が各種の操作などを行う操作手段であって、タッチパネルやハードキーなどを含む。具体的には、操作部160は、スキャン機能などの実行を指示する指示手段、及び、利用者の識別情報などの情報の入力手段などとして用いられる。表示部161は、例えば液晶パネルであり、上記のタッチパネルと重ね合わせられて用いられる。表示部161は、画像データ、及び、タッチパネルによる入力画面などの表示手段として用いられる。
【0042】
通信処理部17は、外部の装置と通信を行う通信手段であり、LAN40に接続され、他の装置との通信を処理する回路により構成される。
【0043】
また、画像形成装置1は、識別情報取得部18と、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)14と、画像処理部150と、画像読取部151と、モデム153と、印刷処理部152とを含む。
【0044】
識別情報取得部18は、上述した操作部160とともに、利用者を識別するための識別情報を入力する識別情報入力手段として機能し、例えば、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)によって利用者のICカード60から識別番号を読み取るICカードリーダから構成される。識別情報取得部18は、画像形成装置1の本体部とUSB(Universal Serial Bus)インターフェースなどを介して接続される。
【0045】
識別情報としては、例えば、利用者ごとに割り当てられた固有番号である識別番号を用いるとよい。もっとも、識別情報は、識別番号に限定されることはなく、アルファベットなどの文字を含む文字列としてもよい。
【0046】
利用者は、画像形成装置1を利用する場合、ICカード60を識別情報取得部18に翳して、装置1に識別番号を認識させるか、または、操作部160から直接的に識別番号を入力する。得られた識別情報は、不揮発性メモリ13に記録された利用者管理テーブルと照合され、利用者の認証が行われる。認証された利用者は、画像形成装置1のスキャン機能などを利用することが可能となる。なお、識別情報取得部18は、識別情報を取得する取得手段であれば、他の装置により構成してもよい。例えば、利用者の磁気カード、または端末装置2から識別情報を読み取る装置を採用してもよい。
【0047】
ハードディスクドライブ14は、スキャン機能により生成した画像データ、及び画像データに対する編集情報などを記録する記録手段である。画像処理部150は、画像データの圧縮処理、及び伸張処理などを行う。
【0048】
画像読取部151は、印刷物をスキャンして画像データを生成する画像データ生成手段として機能する。画像読取部151は、例えば、印刷物に光を照射し、その反射光をCCD(Charge Coupled Device)により受光することによって画像データを生成する。
【0049】
モデム153は、ファックス機能を実行するときに電話回線に接続されてファックス通信を行う。印刷処理部152は、プリント機能を実行するときに、画像データなどの印刷処理を行う。
【0050】
上述した各部10〜14,150〜153,160,161,17,は、バス19を介して互いに電気的に接続されている。
【0051】
次に、図3を参照して、CPU10の機能を説明する。CPU10は、ROM11に記録されたプログラムを読み込むと、縮小画像送信処理部10aと、編集情報生成処理部10bと、編集画像処理部10cとを、機能として形成する。
【0052】
縮小画像送信処理部10aは、端末装置2からの要求に応じ、画像データを縮小して得た縮小画像データを、通信処理部17を介して端末装置2に送信する。編集情報生成処理部10bは、端末装置2から受信した第1編集情報を変換して、元の画像データに対する第2編集情報を生成する。編集画像処理部10cは、端末装置2からの要求に応じ、画像データを、第2編集情報に基づいて編集して、印刷などの出力処理を行う。
【0053】
CPU10の各部10a〜10cは、HDD14に記録されたデータに基づいて処理を行う。HDD14は、画像情報テーブル14aと、画像データ記録部14bと、編集情報記録部14cとを含む。
【0054】
【表1】

【0055】
画像情報テーブル14aは、表1に示されるように、スキャン機能により生成した画像データごとに、対応する管理情報を記録したものである。表中、「画像識別番号」は、個々の画像データを識別するための固有番号であり、画像データ記録部14bに記録された複数の画像データの1つを特定する。
【0056】
「ファイル名」は、個々の画像データに付与されたファイル名である。ファイル名としては、例えば、文字列に、作成年月日などの数値情報を付けた名称を採用してもよい。もっとも、「ファイル名」は、これに限定されず、利用者が操作部160を用いて指定したものであってもよい。また、ファイル名の拡張子は、表中に示されていないが、例えば「.jpg」を用いるとよい。なお、表中、「画像識別番号」と、「ファイル名」に含まれる番号部分は、同一となっているが、互いに異ならせてもよい。
【0057】
「利用者識別番号」は、上述したように、利用者が、画像形成装置1を利用するときに、識別情報取得部18、または操作部160を用いて入力した識別番号である。つまり、「利用者識別番号」は、画像データを作成した利用者を特定する情報である。
【0058】
「編集可否」は、画像データが編集可能であるか否かを示す情報である。この情報は、利用者が、スキャン機能を実行するときに操作部160を用いて設定するものであり、例えば、画像データのヘッダ部分に書き込まれている。このように、画像データに「編集可否」情報を設定することによって、機密性の高い画像データの改変を防止する。
【0059】
「編集情報識別番号」は、画像データ、及びその縮小画像データに対する編集情報を識別する番号である。「編集情報識別番号」は、編集情報記録部14cに記録された複数の編集情報の1つを特定する。なお、表中、「編集情報識別番号」と「編集情報識別番号」は、同一となっているが、互いに異ならせてもよい。
【0060】
個々の編集情報は、縮小データに対する編集内容を示す第1編集情報141と、画像データに対する編集内容を示す第2編集情報142とを含む。第2編集情報142は、端末装置2における編集操作により生成されて画像形成装置1に送信されるものである。一方、第1編集情報141は、編集情報生成処理部10bの変換処理により、第2編集情報に基づいて生成される。
【0061】
【表2】

【0062】
第1及び第2編集情報141,142は、それぞれ、表2に示される編集種別コード、及びパラメータにより構成される。編集種別コードは、表中の編集コマンドのそれぞれに付与された固有番号である。編集コマンドは、例示されるように、丸秘印などのマーキング、直線、または文字列を画像に付与するものと、画像の一部の矩形状領域を切り抜くものがある。もっとも、編集コマンドは、これに限定されず、他の編集項目を含んでもよい。
【0063】
パラメータは、編集コマンドに付随する情報であって、編集コマンドに応じて内容が異なっている。「マーキング」のパラメータは、印の種類(丸秘、至急など)を示すイメージコード、印の位置、大きさ、及び色である。「直線」のパラメータは、実線や点線などの種類を示す線種コード、始点位置と終点位置、太さ、及び色である。
【0064】
「文字列」のパラメータは、各文字のJISコード(JIS:Japanese Industrial Standards(日本工業規格))やASCIIコード(ASCII:American Standard Code for Information Interchange)などの文字コード、文字列の先頭位置、文字の大きさ、色、及び、ゴシックや明朝体などを示すフォント種別コードである。「切り抜き」のパラメータは、矩形状の切り抜き領域の対角にある2つの頂点位置である。もっとも、パラメータは、これらに限定されず、例えば、「切り抜き」のパラメータを、1つの頂点位置、及び矩形領域の縦横の長さとしてもよい。
【0065】
第1及び第2編集情報141,142は、縮小画像に対する編集内容に応じて、1以上の編集種別コード、及び対応するパラメータを含んでいる。もっとも、「切り抜き」コマンドは、切り抜いた矩形状領域を編集後の画像とするものであるから、2以上の「切り抜き」コマンドが1つの第1及び第2編集情報141,142に含まれることはない。一方、他のコマンドは、このような制限がないから、1つの第1及び第2編集情報に同一の編集種別コードが2以上含まれていてもよい。
【0066】
上述したように、第1編集情報141は、端末装置2に送信した縮小画像データに対する編集内容を示し、第2編集情報142は、元の画像データに対する編集内容を示す。したがって、第1及び第2編集情報141,142は、互いに同一の編集種別コードを含むが、位置や大きさに関するパラメータは互いに異なる。
【0067】
次に、画像形成装置1のCPU10の機能を詳細に述べる。まず、縮小画像送信処理部10aを説明する。図4に示されるように、縮小画像送信処理部10aは、画像要求処理部100と、縮小画像作成部101と、編集情報取得部102とを含む。
【0068】
画像要求処理部100は、通信処理部17を介し、端末装置2から画像リスト要求を受信し、画像リスト要求に含まれる利用者識別番号に基づいて、画像情報テーブル14aから該当するファイル名を検索する。検索は、利用者識別番号が合致することに加え、ファイル名の「編集可否」情報が「可」を示すものを選択することにより行われる。例えば、表1に示される画像情報テーブル14aの場合、画像リスト要求に含まれる利用者識別番号を「00001388」とすると、「IMAGE_1108101155」、「IMAGE_1108101615」、及び「IMAGE_1108110852」のファイル名が画像リストに含まれる。
【0069】
そして、画像要求処理部100は、検索により得た1以上のファイル名を画像リストとして、対応する画像識別番号とともに、通信処理部17を介して端末装置2に送信する。この画像リストに基づき、端末装置2において編集対象の画像が選択される。
【0070】
画像要求処理部100は、通信処理部17を介し、選択された画像の画像識別番号を端末装置2から受信すると、該識別番号を縮小画像作成部101、及び編集情報取得部102に通知する。
【0071】
縮小画像作成部101は、画像データを縮小して縮小画像データを生成する画像縮小手段として機能する。縮小画像作成部101は、通知された画像識別番号に基づいて、画像データ記録部14bから該当する画像データを検索し、該画像データを縮小する。なお、縮小処理は、画像処理部150が行ってもよい。
【0072】
縮小画像とは、例えばサムネイル画像のように、本来の大きさより縮小された画像を指す。なお、縮小画像作成部101の縮小方式は限定されず、また、縮小の比率は、一定であってもよいし、あるいは、端末装置2から、表示画面の解像度などの表示性能情報を取得しておき、表示性能に応じて決定するようにしてもよい。
【0073】
そして、縮小画像作成部101は、画像処理部150から得た縮小画像データを、通信処理部17を介して端末装置2に送信する。このとき、通信処理部17は、縮小画像データを外部の端末装置2に送信する送信手段として機能する。
【0074】
一方、編集情報取得部102は、通知された画像識別番号に基づいて、編集情報記録部14cから該当する第1編集情報を検索する。編集情報取得部102は、第1編集情報が存在する場合のみ、第1編集情報を、通信処理部17を介して端末装置2に送信する。第1編集情報が存在する場合とは、該当する画像データが編集履歴を有している場合である。したがって、初めて編集される画像データには、該当する第1編集情報が存在しない。なお、縮小画像データ、及び第1編集情報を受信した端末装置2は、縮小画像を表示して編集を行い、新たに第1編集情報を生成する。
【0075】
次に、編集情報生成処理部10bを説明する。図5に示されるように、編集情報生成処理部10bは、編集情報受付部103と、編集情報変換部104とを含む。
【0076】
編集情報受付部103は、縮小画像データに対する編集内容を示す第1編集情報を、通信処理部17を介して受信し、編集情報記録部14cに記録する。このとき、通信処理部17は、第1編集情報を端末装置2から受信する受信手段として機能する。記録された第1編集情報は、編集履歴として保存され、上述したように、新たに編集が行われるときに編集情報取得部102から読み出される。
【0077】
また、編集情報受付部103は、第1編集情報を編集情報変換部104に出力する。編集情報変換部104は、第1編集情報を変換して、画像データに対する編集内容を示す第2編集情報を生成する編集情報変換手段として機能する。編集情報変換部104は、変換により得た第2編集情報を、編集情報記録部14cに記録する。変換処理は、後述するように、第1編集情報に含まれている位置や大きさに関するパラメータを、画像データの画素数に合わせて変換することにより行われる。
【0078】
次に、編集画像処理部10cを説明する。図6に示されるように、編集画像処理部10cは、出力要求処理部105と、画像編集部106と、出力先選択部107とを含む。
【0079】
出力要求処理部105は、通信処理部17を介し、端末装置2から画像出力要求を受信し、画像出力要求に含まれる画像識別番号を画像編集部106に通知し、他方、画像出力要求に含まれる出力先情報を出力先選択部107に通知する。
【0080】
画像編集部106は、画像データを、第2編集情報に基づいて編集する画像編集手段として機能する。画像編集部106は、編集により得た編集画像データを出力先選択部107に出力する。出力先選択部107は、表示部161、印刷処理部152、及びモデム153のうち、通知された出力先情報に従った出力先に編集画像データを出力する。
【0081】
表示部161が選択された場合、編集画像が表示部161に表示される。印刷処理部152が選択された場合、編集画像が印刷される。モデム153が選択された場合、編集画像がファックスされる。この場合、出力先情報にはファックスの宛先情報が含まれており、該宛先に編集画像がファックスされる。
【0082】
次に、端末装置2の構成を、図7を参照して説明する。端末装置2は、CPU20と、ROM21と、RAM22と、不揮発性メモリ23と、操作部24と、表示部25と、通信処理部26とを含む。
【0083】
CPU20は、端末装置2の全体的な制御を行う演算処理回路であって、縮小画像データに対する第1編集情報の生成や画像データの出力要求などを行う。ROM21は、CPU20を動作させるプログラムが記録されている。RAM22は、このプログラムによりCPU20が動作するためのワーキングメモリである。本実施形態の端末装置2は、このようにソフトウェアにより機能するものとして構成されているが、特定用途向け集積回路などを含むハードウェアによって構成してもよい。
【0084】
不揮発性メモリ23は、例えばフラッシュメモリであり、端末装置1の利用者(つまり所有者)を識別する識別情報と、装置の動作設定に関するパラメータなどが記録されている。
【0085】
操作部24は、各種の操作などを行う操作手段であって、タッチパネルやハードキーなどを含む。具体的には、操作部24は、編集する画像の選択、縮小画像の編集、及び画像の出力先選択のための操作手段などとして用いられる。表示部161は、例えば液晶パネルであり、上記のタッチパネルと重ね合わせられて用いられる。表示部161は、縮小画像データの画像、及び、タッチパネルによる入力画面などを表示する表示手段として用いられる。
【0086】
通信処理部26は、外部の装置と通信を行う通信手段であり、LAN40に接続され、他の装置との通信を処理する回路により構成される。上述した各部20〜26は、バス27を介して互いに電気的に接続されている。具体的には、通信処理部26は、画像形成装置1から縮小画像データを受信する受信手段、及び、第1編集情報を画像形成装置1に送信する送信手段として機能する。
【0087】
次に、図8を参照して、端末装置2のCPU20の機能を説明する。CPU20は、ROM21に記録されたプログラムを読み込むと、縮小画像取得処理部20aと、編集処理部20bと、出力処理部20cとを、機能として形成する。
【0088】
縮小画像取得処理部20aは、通信処理部26を介して、画像形成装置1に、端末装置2の利用者識別番号に該当する画像リストを要求し、操作部24により選択された画像の縮小画像を要求する。編集処理部20bは、画像形成装置1から受信した縮小画像に対する操作部24の編集操作に応じて第1編集情報を生成する編集情報生成手段として機能し、第1編集情報を、通信処理部26を介して画像形成装置1に送信する。出力処理部20cは、操作部24による編集画像の出力先の選択を処理し、画像形成装置1に出力を指示する。
【0089】
図9は、画像形成装置1と端末装置2の間の通信を表わすラダーチャートである。端末装置2は、利用者識別番号を含む画像リスト要求を、画像形成装置1に送信する。画像形成装置1は、画像リスト要求を受信すると、利用者識別番号に該当するファイル名、及び画像識別番号を含む画像リストを、端末装置2に送信する。
【0090】
次に、端末装置2は、選択された画像の画像識別番号を含む縮小画像要求を、画像形成装置1に送信する。画像形成装置1は、縮小画像要求を受信すると、画像識別番号に該当する縮小画像データを生成し、端末装置2に送信する。
【0091】
次に、端末装置2は、個々の編集操作に応じて第1編集情報を生成し、画像識別番号とともに、画像形成装置1に送信する。画像形成装置1は、受信した第1編集情報を編集情報記録部14cに記録する。端末装置2は、編集が終了すると、画像形成装置1に編集の終了を通知する。
【0092】
次に、端末装置2は、選択された出力先を示す出力先情報と、画像識別番号とを含む画像出力要求を、画像形成装置1に送信する。画像形成装置1は、画像出力要求を受信すると、画像識別番号に該当する画像データを、第1編集情報を変換して得た第2識別情報に従って編集し、選択された出力先に編集画像を出力する。
【0093】
上述したような通信にあたって、両装置1,2は、予め、互いに1通の電子メールを送受信し、IPアドレス(IP:Internet Protocol)を取得することによって、リンクを確立するようにしてもよい。また、リンク確立時に、画像形成装置1は、端末装置2が実行可能な編集コマンドを確認するために、表2に示される編集種別コードのリストを、端末装置2に送信してもよい。なお、両装置1,2の通信方式として、XML(eXtensible Markup Language)に基づくSOAPメッセージ(SOAP:Simple Object Access Protocol)を採用するとよい。
【0094】
次に、各処理を詳しく述べる。図10は、縮小画像送信処理部10aの処理を示している。画像要求処理部100は、通信処理部17を介して、端末装置2から画像リスト要求を受信すると(ステップSt1のYES)、要求に含まれている利用者識別番号に該当するファイル名、及び画像識別番号を含む画像リストを画像情報テーブル14aから検索し、端末装置2に送信する(ステップSt2)。
【0095】
次に、縮小画像生成部101は、通信処理部17を介して、端末装置2から縮小画像要求を受信すると(ステップSt3のYES)、該当する画像データの縮小画像データを生成して、端末装置2に送信する(ステップSt4)。
【0096】
また、編集情報取得部102は、画像情報テーブル14aを検索して、該当する画像データに編集履歴、つまり第1編集情報が既に存在する場合(ステップSt5のYES)、編集情報記録部14cから第1編集情報を読み出し(ステップSt6)、通信処理部17を介して端末装置2に送信する(ステップSt7)。一方、編集履歴がない場合(ステップSt5のNO)、縮小画像送信処理部10aは処理を終了する。なお、ステップSt3〜St4の処理と、ステップSt5〜St7の処理は、図示の順序に限定されず、これとは逆の順序で実行されてもよい。
【0097】
図11は、編集情報生成処理部10bの処理を示している。編集情報受付部103は、通信処理部17を介して端末装置2から第1編集情報を受信すると(ステップSt11のYES)、第1編集情報を編集情報記録部14cに記録する(ステップSt12)。一方、第1編集情報の受信がないとき(ステップSt11のNO)、ステップSt13の判断が行われる。
【0098】
次に、編集情報変換部104は、通信処理部17を介して端末装置2から編集終了通知を受信すると(ステップSt13のYES)、第1編集情報を第2編集情報に変換し(ステップSt14)、第2編集情報を編集情報記録部14cに記録する(ステップSt15)。一方、編集終了通知の受信がないとき(ステップSt13のNO)、再びステップSt1から処理が行われる。なお、第1編集情報の変換処理(ステップSt14)は、第1編集情報を受信するたびに行われてもよい。
【0099】
図12は、編集情報変換部104による第1編集情報の変換処理(ステップSt14)を示している。符号4aは、画像形成装置1がスキャン機能により生成した画像データの画像を示し、一方、符号4bは、画像4aの縮小画像を示している。ここで、縮小画像4bの画素数は、縦LY1(個)×横LX1(個)であり、他方、画像4aの画素数は、縦LY2(個)×横LX2(個)とする。
【0100】
変換処理は、位置や大きさに関するパラメータに対して行われる。まず、位置情報の変換について説明する。符号P1(X1,Y1)は、縮小画像4bの横方向をX方向とし、縦方向をY方向と仮定した場合における縮小画像データの縮小画像4b内の第1位置情報(X座標、Y座標)を示す。一方、符号P2(X2,Y2)は、同様にXY方向を仮定したとき場合における画像データの画像4a内の第2位置情報(X座標、Y座標)を示す。ここで、座標の原点は、図中、画像4a,4bの左下の頂点にあるものとする。第1及び第2位置情報P1,P2は、例えば、表2に示されたパラメータのうち、「マーキング」の「位置」、「直線」の「始点位置」と「終点位置」、「文字列」の「位置」、または「切り抜き」の「2つの頂点位置」を示す。
【0101】
編集情報変換部104は、縮小画像データの画素数LY1,LX1、及び画像データの画素数LY2,LX2に基づいて、1以上の第1位置情報を1以上の第2位置情報に変換する。つまり、第2編集情報に含まれる第2位置情報は、第1編集情報に含まれる第1位置情報から以下の計算式により得られる。
X2=X1×(LX2/LX1) (式1)
Y2=Y1×(LY2/LY1) (式2)
【0102】
次に、サイズ情報の変換について説明する。長さM1,N1は、縮小画像データの縮小画像4b内における所定領域S1の縦横の大きさである第1サイズ情報を示す。一方、長さM2,N2は、画像データの画像4a内における所定領域S2の縦横の大きさである第2サイズ情報を示す。第1及び第2サイズ情報M1,N1,M2,N2は、例えば、表2に示されたパラメータのうち、「マーキング」の「大きさ」を示す。
【0103】
編集情報変換部104は、縮小画像データの画素数LY1,LX1、及び画像データの画素数LY2,LX2に基づいて、1以上の第1サイズ情報M1,N1を1以上の第2サイズ情報M2,N2に変換する。つまり、第2編集情報に含まれる第2サイズ情報M2,N2は、第1編集情報に含まれる第1サイズ情報M1,N1から以下の計算式により得られる。
N2=N1×(LX2/LX1) (式3)
M2=M1×(LY2/LY1) (式4)
【0104】
図12では、所定領域S1,S2を矩形状の領域として例示したが、他の形状の領域であっても同様である。例えば、円状の領域の場合、半径、または直径をサイズ情報とし、上記の式と同様に、縮小画像データの画素数LY1,LX1、及び画像データの画素数LY2,LX2に基づいて、楕円の長径、及び短径を求めればよい。
【0105】
また、図12では、表2に示されたパラメータのうち、「マーキング」の「大きさ」に関して例示したものであったが、「直線」の「太さ」、及び「文字列」の「大きさ」についても同様に、サイズ情報である線の太さ、または文字のポイントを画素数LY1,LX1,LY2,LX2の比により算出すればよい。
【0106】
図13は、編集画像処理部10cの処理を示している。出力要求処理部105は、通信処理部17を介して出力要求を受信すると(ステップSt31のYES)、要求に含まれる画像識別番号を画像編集部106に通知し、他方、要求に含まれる出力先情報を出力先選択部107に通知する。
【0107】
画像編集部106は、画像識別番号に該当する画像データ、及び第2編集情報を、画像データ記録部14b、及び編集情報記録部14cからそれぞれ読み出し(ステップSt32)、画像データを第2編集情報に基づいて編集する(ステップSt33)。また、出力先選択部107は、出力先情報に従って、表示部161、印刷処理部152、及びモデム153から出力先を選択し(ステップSt34)、編集した画像データを出力する(ステップSt35)。
【0108】
次に、図14を参照し、端末装置2のCPU20の処理を説明する。縮小画像取得処理部20aは、通信処理部26を介して、自己の利用者識別番号とともに画像リスト要求を画像形成装置1に送信する(ステップSt41)。
【0109】
縮小画像取得処理部20aは、画像リストを受信すると(ステップSt42のYES)、図15に例示されるように、表示部25に画像のファイル名の一覧30を表示する(ステップSt43)。操作部24により選択肢31の1つが選択されて決定ボタン32が押されることによって、画像の選択がなされる(ステップSt44のYES)。
【0110】
次に、縮小画像取得処理部20aは、選択された画像の画像識別番号を含む縮小画像要求を、通信処理部26を介して画像形成装置1に送信する(ステップSt45)。縮小画像取得処理部20aは、縮小画像データを受信すると(ステップSt46のYES)、図16に例示されるように、表示部25に縮小画像34を表示する(ステップSt47)。このとき、画像に編集履歴がある場合、同時に受信した第1編集情報に基づいて編集された縮小画像が表示される。また、縮小画像34を編集するための編集操作部35も表示部25に表示される。
【0111】
編集操作部35は、表2に示された編集種別コード001〜004の編集コマンドにそれぞれ対応する編集ボタン350〜353を含む。編集ボタン350〜353を操作部24により押下すると、該当する編集コマンドが実行される。また、決定ボタン36は、操作部24により押下されることによって編集内容が確定し、編集が終了する。なお、編集操作の詳細は後述する。
【0112】
上記の編集ボタン350〜353は、予め、画像形成装置1から受信した編集機能に関する情報に基づいて表示されるようにしてもよい。この場合、例えば、画像形成装置1は、画像編集部106の編集機能の内容を示す編集機能情報を、通信処理部17を介して端末装置2に通知する。この通知は、端末装置2において編集が開始される以前であれば、いつでもよく、例えば、画像リスト、または縮小画像データと同時、あるいは前後に送信してもよい。
【0113】
編集機能情報は、例えば、表2に示された編集種別コード001〜004を含んでおり、端末装置2は、通知された編集機能情報を参照し、自装置の編集機能に含まれる編集コマンドと照合する。そして、端末装置2は、照合の結果、一致した編集コマンドに対応する編集ボタン350〜353を表示する。なお、編集機能情報は、各編集コマンドに付随するパラメータのリスト(表2の「パラメータ」参照)を、さらに含んでもよい。
【0114】
このように、画像形成装置1に編集機能通知手段を設けることによって、画像形成装置1、及び端末装置2に実装された画像編集用のアプリケーション(ソフトウェア)のバージョンが互いに異なっていても、両者に共通する編集コマンドを検出し、実行することが可能となる。もっとも、画像形成装置1は、編集機能情報に代えて、自装置に実装されたアプリケーションに含まれている編集コマンドを、例えばバッチファイル形式のデータとして、端末装置2に予め送信しておくことも可能である。この場合、端末装置2は、画像編集に先立って、このバッチファイルを実行することにより、画像形成装置1に対応する編集コマンドが実行可能となるため、先に述べたような編集コマンドの照合を行うことはない。
【0115】
再び図14を参照すると、編集処理部20bは、編集操作部35により編集操作が行われると(ステップSt48のYES)、編集操作に応じて縮小画像34の表示を更新する(ステップSt49)。編集処理部20bは、編集操作に対応する第1編集情報を生成し、通信処理部26を介して画像形成装置1に送信する(ステップSt50)。一方、編集操作がないとき(ステップSt48のNO)、ステップSt51の判断が行われる。
【0116】
編集処理部20bは、決定ボタン36の押下により編集の終了操作が行われると(ステップSt51のYES)、編集終了通知を、通信処理部26を介して画像形成装置1に送信する(ステップSt52)。一方、編集の終了操作がないとき(ステップSt51のNO)、再びステップSt48から処理が行われる。
【0117】
次に、出力処理部20cは、図17に例示されるように、表示部25に出力先リスト38を表示する(ステップSt53)。出力先リスト38には、プリンタ、ファクシミリ、及びモニタが含まれている。操作部24により、選択肢37の1つが選択されて決定ボタン39aが押されると(ステップSt54のYES)、出力処理部20cは、選択された出力先を示す出力先情報を、通信処理部26を介して画像形成装置1に送信する(ステップSt55)。なお、ファクシミリが選択された場合、入力画面において、上述した宛先情報が入力され、出力先情報とともに画像形成装置1に送信される。
【0118】
一方、キャンセルボタン39bが押されると(ステップSt54のNO)、出力処理部20cは、画像の出力処理が保留されたものとみなして、処理は終了する。この場合、再度ステップSt1から処理が開始されたときに、ステップSt44において同一の画像を指定することにより、編集履歴を反映した状態で画像を編集、及び出力することが可能である。
【0119】
次に、編集操作について説明する。図18には、図16に示された縮小画像34に、マーキングを行う場合の画面が例示されている。縮小画像34の該当位置をポインタにより指定した状態で、編集ボタン350を押下すると、印341が付される。印341の設定は、例えば、第1サブウィンド34a、及び第2サブウィンド34bにおいてなされる。
【0120】
第1サブウィンド34aは、例えば、印341をダブルクリックすることにより表示される。第1サブウィンド34aは、表2のパラメータに対応する「種別」、「大きさ」、「色」の選択項目と、印341を消去するための「消去」の項目とを含む。第2サブウィンド34bは、これらの項目のうち、「種別」が選択されたときに表示され、3つの選択肢を含んでいる。他の項目が選択された場合も、同様に、第2サブウィンド34bに選択肢が表示される。
【0121】
このように、各編集コマンドのボタン350〜353が押下されたとき、表示された選択肢を順次に選択することによって、該当コマンドに対応する各パラメータの内容が決定される。なお、第1サブウィンド34aにおいて「消去」が選択されたとき、第1編集情報には、編集種別コードとパラメータに加えて、消去を示す情報が含まれる。
【0122】
図19には、縮小画像34の編集例が示されている。本例は、縮小画像34に丸秘印341を付加するとともに、日付を取り消し線343で取り消して、訂正後の日付342を付加したものである。印341は、既に述べたように編集ボタン350の操作により付加されたものである。また、直線343、文字列342は、編集ボタン351,352の操作によりそれぞれ付加されたものである。
【0123】
この編集例における第1編集情報には、印341を例に挙げると、印341の左上位置341aと、印341を囲む矩形状領域341bの大きさとがパラメータとして含まれている。また、文字列342、直線343についても、同様に先頭位置や大きさの情報がパラメータに含まれる。
【0124】
図20には、図19に示された編集例における画像編集部106の編集処理のイメージが示されている。図中、符号50は、縮小画像34の元の画像を示し、符号51は、編集情報変換部104の変換処理により得た第2編集情報を、画像50に対する付加画像として表わしたものである。また、符号52は、元の画像50を、第2編集情報に基づいて編集して得た編集画像を示す。
【0125】
図から理解されるように、画像編集部106は、元の画像50に、第2編集情報が示す付加画像51を重ね合わせることによって編集画像52を得る。つまり、本例のようにマーキング、及び、直線、または文字列の付加による編集の場合、第1及び第2編集情報は、縮小画像、及び画像にそれぞれ付加される付加画像の内容である付加画像情報を表わす。したがって、この場合、画像編集部106は、画像データの画像50と、第2付加画像情報が示す付加画像51とを合成することにより編集画像52を得る。
【0126】
図21には、縮小画像34の他の編集例が示されている。本例では、「切り抜き」コマンドを用いて、縮小画像34の棒グラフ部分を切り取っている。切り抜き領域344は、矩形状であり、編集ボタン353の操作により指定されたものである。この編集例における第1編集情報には、切り抜き領域344の対角にある2つの頂点位置344a,344bがパラメータとして含まれている。
【0127】
図22には、図21に示された編集例において、編集した画像を画像形成装置1の表示部161に出力したときのイメージを示す。ここで、表示部161は、画像の画素数によらず、一定の大きさの領域内に編集画像を全体的に表示するものとする。
【0128】
本例のように、画像の一部の領域を切り抜き、表示部161に出力すると、表示領域の大きさが一定なので、結果的に、画像が部分的に拡大されて表示される。この拡大表示は、例えば、スキャン機能により得た画像の確認に用いられる。もっとも、画像の確認は、表示部161への出力に限定されず、プリント機能による印刷出力によっても可能である。
【0129】
これまで述べたように、本実施形態によれば、縮小画像データ、及び編集情報(または付加画像情報)の送受信により画像を編集するから、画像データ自体を送受信する場合と比較すると、通信データ量が低減される。また、位置情報、またはサイズ情報の変換により画像の編集が容易になる。
【0130】
次に、上述した拡大表示の機能を拡張させた場合の実施形態を説明する。本実施形態は、図23に示されるように、端末装置2における縮小画像34内の領域を示す矩形状の枠8a,8bに応じて、画像形成装置1の表示部161に拡大画像が表示されるものである。
【0131】
本実施形態における編集操作では、上述した「切り抜き」コマンドのみが使用される。具体的には、操作部24により枠8a,8bを移動させ、その位置が確定したときに、枠8a,8bの対角にある2つの頂点位置が第1編集情報として生成される。なお、枠8a,8bの位置は、例えば、操作部24がタッチパネルである場合、パネルから指を離したときに確定させるとよい。
【0132】
図24は、本実施形態における画像形成装置1のCPU10の処理を示す。ここで、ステップSt61〜St64は、図10のステップSt1〜St4と同様であるため、その説明を省略する。
【0133】
CPU10は、第1編集情報を受信すると(ステップSt65のYES)、第1編集情報を第2編集情報に変換する(ステップSt66)。変換処理は、図12を参照して既に説明したように、枠8a,8bの対角にある二つの頂点位置について、縮小画像4b内の位置P1を元の画像4a内の位置P2に変換することによって行われる。
【0134】
次に、CPU10は、画像データを、第2編集情報に基づいて編集する(ステップSt67)。具体的には、画像データの画像から、枠8a,8bに相当する領域を編集画像として切り抜く。
【0135】
次に、CPU10は、編集処理により得た編集画像を表示部161に表示する(ステップSt68)。表示された画像は、図24に示されるように、枠8a,8b内の領域を拡大表示したものとなる。なお、本実施形態では、拡大表示の機能を実現するものであるから、先の実施形態のような出力先の選択は行われない。
【0136】
次に、CPU10は、端末装置2から通信処理部17を介して、編集終了通知を受信すると処理を終了し(ステップSt69のYES)、他方、受信がないとき(ステップSt69のNO)、再びステップSt65から処理が行われる。
【0137】
一方、図25は、端末装置2のCPU20の処理を示す。ここで、ステップSt71〜St77は、図14のSt41〜St47と同様であるから、その説明を省略する。
【0138】
CPU20は、編集操作の有無を判定する(ステップSt78)。具体的には、CPU20は、枠8a,8bの位置が確定したときに、編集操作があったものと判定する(ステップSt78のYES)。そして、CPU20は、枠8a,8bの頂点位置に基づいて第1編集情報を生成し、通信処理部26を介して画像形成装置1に送信する(ステップSt79)。一方、編集操作がないとき(ステップSt78のNO)、ステップSt80の判断が行われる。
【0139】
次に、CPU20は、編集の終了操作の有無を判定する(ステップSt80)。具体的には、CPU20は、図16に例示された画面の決定ボタン36が押下されたときに、終了操作がなされたと判定する(ステップSt80のYES)。そして、CPU20は、編集終了通知を、通信処理部26を介して画像形成装置1に送信する(ステップSt81)。一方、終了操作がないとき(ステップSt80のNO)、再びステップSt78から処理が行われる。
【0140】
本実施形態によると、端末装置2の表示部25において枠8a,8bを操作することによって、画像形成装置1の表示部161に画像内の任意の領域を拡大表示させる。したがって、スキャン機能により生成された画像の確認が容易となる。
【0141】
これまで述べた実施形態において、第1編集情報を第2編集情報に変換する処理は、画像形成装置1により行われるが、端末装置2により行われてもよい。この場合の実施形態について以下に述べる。
【0142】
図26は、先に示した図9に相当するラダーチャートである。図から理解されるように、これまでの実施形態とは異なり、画像形成装置1は、元の画像データの画像サイズ情報(LX2,LY2)を端末装置2に送信する。一方、端末装置2は、受信した画像サイズ情報に基づいて、第1編集情報を第2編集情報に変換し、第2編集情報を画像形成装置1に送信する。
【0143】
次に、図27を参照し、端末装置2のCPU20の処理を説明する。ここで、ステップSt91〜St95、St97〜St100、St103〜St107は、図14に示されるステップSt41〜St45、St47〜St50、St53〜St57と同様の処理であるため、その説明を省略する。
【0144】
縮小画像取得処理部20aは、ステップSt96において、画像形成装置1から縮小画像データ、及び画像サイズ情報を受信するまで待機処理を行う。そして、縮小画像データ、及び画像サイズ情報を受信すると(ステップ96のYES)、縮小画像取得処理部20aは、表示部25に縮小画像を表示し(ステップ97)。
【0145】
また、編集処理部20bは、図16を参照して述べたように、編集操作部35による操作に応じて第1編集情報を生成した後(ステップSt100)、画像サイズ情報に基づいて、第1編集情報を第2編集情報に変換する(ステップSt101)。この変換処理は、図12を参照して述べた通りである。そして、編集処理部20bは、第2編集情報を、通信処理部26を介して画像形成装置1に送信する(ステップSt102)。
【0146】
一方、図28は、画像形成装置1のCPU10における編集情報生成処理部10bの処理を示している。編集情報生成処理部10bは、通信処理部17を介して、端末装置2から第2編集情報を受信すると(ステップSt111のYES)、これをHDD14の編集情報記録部14cに記録する(ステップ112)。そして、編集情報生成処理部10bは、通信処理部17を介して、端末装置2から編集終了通知を受信すると(ステップ113のYES)、処理を終了し、他方、そうでない場合(ステップSt113のNO)、ステップSt111から処理を行う。これは、第2編集情報の受信がない場合(ステップSt111のNO)も同様である。このように、本実施形態において、編集情報生成処理部10bは、第1編集情報を変換して、元の画像データに対する編集内容を示す第2編集情報を生成する編集情報変換手段として機能する。
【0147】
また、本実施形態では、画像形成装置1は、編集履歴情報として第2編集情報をHDD14の編集情報記録部14cに記録する。したがって、画像形成装置1は、第2編集情報が存在する場合、端末装置2から縮小画像要求を受信したとき、第2編集情報を、編集履歴情報として縮小画像とともに端末装置2に送信する。端末装置2は、受信した第2編集情報を変換して得た第1編集情報を、縮小画像に反映したうえで、該縮小画像を表示する。
【0148】
これまで述べた実施形態では、画像形成装置1は、スキャンして得た画像データについて、端末装置2で編集を行うようにしたが、他の画像データについても同様の処理を行ってもよい。例えば、画像形成装置1は、モデム153を介して受信したファックスの画像データについて、端末装置2で編集を行ってもよい。
【0149】
また、これまで述べた実施形態では、画像形成装置1は、画像データを縮小して得た縮小画像データを端末装置2に送信するようにしたが、送信するデータの形態は限定されず、該画像データに関連する関連画像データであれば、他の形態でもよい。例えば、画像形成装置1は、画像データから、編集対象となる該画像内の指定領域のデータだけを抜き出して、端末装置2に送信してもよい。
【0150】
これまで述べた実施形態と同様の作用効果は、上述した各機能を実現するためのプログラムが記録された記録媒体を画像形成装置、または端末装置に供給し、該装置内のコンピュータが上記のプログラムを実行することによっても得られる。なお、記録媒体は、コンピュータが読み出し可能なものであれば、CD−ROM、DVD、またはSDカードなどのうち、何れであってもよい。
【0151】
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
【符号の説明】
【0152】
1 画像形成装置
10 CPU
17 通信処理部
151 画像読取部
101 縮小画像作成部
104 編集情報変換部
106 画像編集部
2 端末装置
20 CPU
20b 編集処理部
24 操作部
25 表示部
26 通信処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを記録する画像データ記録手段と、
前記画像データに関連する関連画像データを外部の端末装置に送信する送信手段と、
前記関連画像データに対する編集内容を示す第1編集情報を、前記外部の端末装置から受信する受信手段と、
前記第1編集情報を変換して、前記画像データに対する編集内容を示す第2編集情報を生成する編集情報変換手段と、
前記画像データを、前記第2編集情報に基づいて編集する画像編集手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第1編集情報は、前記関連画像データの画像に付加される付加画像の内容を示す1以上の第1付加画像情報であり、
前記第2編集情報は、前記画像データの画像に付加される付加画像の内容を示す1以上の第2付加画像情報であり、
前記画像編集手段は、前記画像データの画像と、前記第2付加画像情報が示す付加画像とを合成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1編集情報は、前記関連画像データの画像内の位置を示す1以上の第1位置情報を含み、
前記第2編集情報は、前記画像データの画像内の位置を示す1以上の第2位置情報を含み、
前記編集情報変換手段は、前記関連画像データの画素数、及び前記画像データの画素数に基づいて、前記1以上の第1位置情報を前記1以上の第2位置情報に変換することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第1編集情報は、前記関連画像データの画像内における所定領域の大きさを示す1以上の第1サイズ情報を含み、
前記第2編集情報は、前記画像データの画像内における所定領域の大きさを示す1以上の第2サイズ情報を含み、
前記編集情報変換手段は、前記関連画像データの画素数、及び前記画像データの画素数に基づいて、前記1以上の第1サイズ情報を前記1以上の第2サイズ情報に変換することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像編集手段の編集機能の内容を示す編集機能情報を、前記外部の端末装置に通知する編集機能通知手段を、さらに有することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像形成装置と、端末装置とを含む画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、請求項1乃至5の何れかに記載されたものであり、
前記端末装置は、
前記画像形成装置から前記関連画像データを受信する端末装置側受信手段と、
前記関連画像データの画像を表示する表示手段と、
前記関連画像データの画像を編集するための操作をする操作手段と、
前記操作に応じて前記第1編集情報を生成する編集情報生成手段と、
前記第1編集情報を前記画像形成装置に送信する端末装置側送信手段とを有することを特徴とする画像形成システム。
【請求項7】
画像形成装置を、
画像データを記録する画像データ記録手段と、
前記画像データに関連する関連画像データを外部の端末装置に送信する送信手段と、
前記関連画像データに対する編集内容を示す第1編集情報を、外部の端末装置から受信する受信手段と、
前記第1編集情報を変換して、前記画像データに対する編集内容を示す第2編集情報を生成する編集情報変換手段と、
前記画像データを、前記第2編集情報に基づいて編集する画像編集手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
前記第1編集情報は、前記関連画像データの画像に付加される付加画像の内容を示す1以上の第1付加画像情報であり、
前記第2編集情報は、前記画像データの画像に付加される付加画像の内容を示す1以上の第2付加画像情報であり、
前記画像編集手段は、前記画像データの画像と、前記第2付加画像情報が示す付加画像とを合成することを特徴とする請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記第1編集情報は、前記関連画像データの画像内の位置を示す1以上の第1位置情報を含み、
前記第2編集情報は、前記画像データの画像内の位置を示す1以上の第2位置情報を含み、
前記編集情報変換手段は、前記関連画像データの画素数、及び前記画像データの画素数に基づいて、前記1以上の第1位置情報を前記1以上の第2位置情報に変換することを特徴とする請求項7または8に記載のプログラム。
【請求項10】
前記第1編集情報は、前記関連画像データの画像内における所定領域の大きさを示す1以上の第1サイズ情報を含み、
前記第2編集情報は、前記画像データの画像内における所定領域の大きさを示す1以上の第2サイズ情報を含み、
前記編集情報変換手段は、前記関連画像データの画素数、及び前記画像データの画素数に基づいて、前記1以上の第1サイズ情報を前記1以上の第2サイズ情報に変換することを特徴とする請求項7乃至9の何れかに記載のプログラム。
【請求項11】
前記画像形成装置を、さらに、
前記画像編集手段の編集機能の内容を示す編集機能情報を、前記外部の端末装置に通知する編集機能通知手段として機能させることを特徴とする請求項7乃至10の何れかに記載のプログラム。
【請求項12】
端末装置を、
画像形成装置に記録された画像データに関連する関連画像データを、前記画像形成装置から受信する受信手段と、
前記関連画像データの画像を表示する表示手段と、
前記関連画像データの画像を編集するための操作をする操作手段と、
前記操作に応じて、前記関連画像データに対する編集内容を示す第1編集情報を生成する編集情報生成手段と、
前記第1編集情報を前記画像形成装置に送信する送信手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
端末装置を、
画像形成装置に記録された画像データに関連する関連画像データを、前記画像形成装置から受信する受信手段と、
前記関連画像データの画像を表示する表示手段と、
前記関連画像データの画像を編集するための操作をする操作手段と、
前記操作に応じて、前記関連画像データに対する編集内容を示す第1編集情報を生成する編集情報生成手段と、
前記第1編集情報を変換して、前記画像データに対する編集内容を示す第2編集情報を生成する編集情報変換手段と、
前記第3編集情報を前記画像形成装置に送信する送信手段として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2013−85019(P2013−85019A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−221644(P2011−221644)
【出願日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】