説明

画像形成装置、画像形成システム

【課題】PC等のユーザ端末からサーバを経由した画像形成装置へのジョブ要求以外にも適用することができ、ジョブ実行のモード設定を今まで以上に簡単に実現し、ユーザの操作性を向上させることが可能な画像形成装置及び該画像形成装置を備える画像形成システムを提供する。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、機能実行のためのモード設定情報が記録されたサーバからモード設定情報を受信する通信手段と、通信手段により受信したモード設定情報に基づいて、モード設定を変更する設定手段と、を備える。つまり、本発明の画像形成装置は、サーバから直接モード設定情報を取得する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ等の機能を実行するためのモードを複数有する画像形成装置、該画像形成装置を備える画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ、FAX、スキャナ等の複数の機能を備えるMFP(Multi Function Peripheral)等の画像形成装置では、例えば、プリント、コピー、スキャン、FAX等の条件を設定するためのモードが搭載されている。具体的には、プリントのモード設定として、1枚の用紙に画像を縮小して2枚分の画像を印刷する割付印刷(例えば、2in1)や両面印刷等の複数のモードが搭載されている。これらのプリントのモード設定は、画像形成装置に接続されたPC(Personal Computer)にインストールしたドライバから指示をすることで、画像形成装置に設定することができる。
【0003】
しかしながら、ドライバからプリントのモード設定等の指定を行う方法では、ドライバの設定を操作する必要があるので、PCに詳しくないユーザはモードの設定を簡単に実現することはできないという問題があった。例えば、割付印刷をしたいユーザは、PCのドライバでプロパティを選択し、そのメニューのなかで割付印刷を指定できるメニューを探し出して設定する必要があった。
【0004】
上記問題を解決するために、印刷装置と印刷設定を制御するサーバとを備え、サーバ経由で印刷するネットワーク印刷システムの技術が開示されている(例えば、特許文献1)。上記特許文献1に記載の技術では、サーバに印刷設定情報を設定しておき、PCからの要求に応じて印刷設定情報をPCに送信する。ここで、ユーザは、サーバから送信され、PCに表示された印刷設定情報に同意できない場合には、確認ダイアログのボタン「いいえ」を操作した後、印刷設定情報を再設定する。そして、印刷装置は、上記設定または再設定された印刷設定情報に従って印刷を行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1記載の技術では、印刷時に必ずPC等のユーザ端末からサーバを経由して印刷装置に印刷を要求しなければならないという課題があった。つまり、上記特許文献1に記載の技術は、ネットワークを介したネットワーク印刷等にしか適用することができないという課題があった。
【0006】
本発明はこのような実情を鑑みてなされたものであり、上記課題を解決し、画像形成装置のモード設定を今まで以上に簡単に実現し、ユーザの操作性を向上させることが可能な画像形成装置及び該画像形成装置を備える画像形成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の画像形成装置は、機能実行のためのモード設定情報が記録されたサーバからモード設定情報を受信する通信手段と、通信手段により受信したモード設定情報に基づいて、モード設定を変更する設定手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の画像形成システムは、サーバと、少なくとも1以上の画像形成装置と、を備える画像形成システムであって、サーバは、画像形成装置と対応付けて、画像形成装置が機能実行するためのモード設定情報を記録する記録手段と、少なくとも1以上の画像形成装置と情報を送受信するサーバ通信手段と、を備え、画像形成装置は、上記した画像形成装置であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザは、画像形成装置のモード設定を容易に実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態に係る画像形成システムの概略構成例を示す図である。
【図2】本実施形態に係る画像形成装置の概略機能構成例を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係るサーバの概略機能構成例を示すブロック図である。
【図4】モード設定例を示す図である。
【図5】本実施形態に係る画像形成装置がモード設定の情報を取得する処理の流れの例を示すシーケンス図である。
【図6】本実施形態に係る画像形成装置がモード設定の情報を取得する処理の流れの例を示すシーケンス図である。
【図7】ユーザ端末の概略機能構成例を示すブロックである。
【図8】本実施形態に係る画像形成装置にユーザ端末からジョブ要求があった場合の処理の流れの例を示すシーケンス図である。
【図9】本実施形態に係る画像形成装置にユーザ端末からジョブ要求があった場合の処理の流れの例を示すシーケンス図である。
【図10】本実施形態に係る画像形成装置がユーザ端末からのモード設定変更を禁止する場合の処理の流れの例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に本発明の実施形態の例について、図面を用いて詳細に説明する。
【0012】
図1は、本実施形態に係る画像形成システムの構成例を示す。図1に示すように、本実施形態に係る画像形成システムでは、少なくとも1以上の画像形成装置100とサーバ200とがネットワークを介して接続されている。尚、図1では、画像形成装置が2つ接続されている例を示しているが、画像形成装置の数は特に限定されない。
【0013】
図2は、本実施形態に係る画像形成装置100の機能概略構成例を示す。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置100は、スキャナ11、プロッタ12、不揮発性メモリ13、メモリ14、CPU(Central Processing Unit)15、操作制御部16、ネットワークI/F部17、USB(Universal Serial Bus)デバイスI/F部18、USBホストI/F部19等を備えている。上記のように、図2では、画像形成装置が複数の機能を備えたMFPである場合を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではない。ここで、本実施形態に係る画像形成装置では、上記したスキャナ11やUSBデバイスI/F18等の全てを備える必要もなく、また、他の機能を備えるようにしてもよい。
【0014】
スキャナ11やプロッタ12は、スキャン等の機能を実行させる。不揮発性メモリ13は、モード設定等の情報を記録するメモリである。CPU15は、画像形成装置100の各部を制御する。例えば、CPU15は、モード設定の変更、プリントやスキャン等の機能を制御し、実行させる。ネットワークI/F17は、ネットワークを介して接続されたサーバ200等と情報の送受信を行う。尚、本実施形態に係る画像形成装置100は、情報を表示する表示部とユーザからの入力を受付ける操作部を備えるようにしてもよい。また、ユーザの指の接触を検知して入力を受付ける、表示部と操作部が一体となったタッチパネルを備えるようにしてもよい。
【0015】
図3は、本実施形態におけるサーバ200の機能概略構成例を示す。図3に示すように、本実施形態に係るサーバ200は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)21、不揮発性メモリ22、メモリ23、CPU24、ネットワーク通信部25、操作部26、表示部27等を備えているが、これに限定されるものではない。サーバ200には、サーバ200とネットワークを介して接続された各画像形成装置のモード設定情報が、各画像形成装置に対応付けて記録されている。ネットワーク通信部25は、ネットワークを介して、記録しているモード設定情報を画像形成装置に送信する。これらのモード設定情報は、ユーザ端末から変更をすることができる。尚、IDやパスワードを設定することにより、サーバ200に記録されるモード設定情報の変更を管理者のみが行えるようにしてもよい。また、サーバ200に記録されるモード設定情報の変更を画像形成装置から行えるようにしてもよく、特に限定されない。
【0016】
(実施形態1)
本実施形態では、画像形成装置100は、定期的にサーバ200からプリント、コピー、スキャン、FAXのモード設定の情報を取得する。図4は、上記モード設定の情報の例を示している。図4に示すように、プリント設定やコピー設定としては、例えば、割付印刷モード(2in1)、トナーセーブモード、両面モード等が挙げられる。また、スキャン設定やFAX設定としては、例えば、読み取りモードや読み取り線密度等を設定することができる。尚、モードは上記モードに限定されるものではない。また、画像形成装置に設定されるモードは、単数であってもよいし、複数のモードを組み合わせでもよい。
【0017】
図5は、本実施形態に係る画像形成装置がモード設定の情報を取得する処理の流れの例を示す。図5に示すような処理は、具体的には、HTTP(hypertext transfer protocol)によるSOAPやPOP3(post office protocol version 3)等のネットワークプロトコルにて実現が可能である。以下に、本実施形態に係る画像形成装置がモード設定の情報を取得する処理の流れの例について、図5に示すシーケンス図を用いて説明する。
【0018】
画像形成装置100は、定期的にモード設定情報取得をサーバ200に要求する(ステップS501)。画像形成装置100からのモード設定情報取得要求を受けたサーバ200は、応答信号を画像形成装置100に送信する(ステップS502)。次に、応答信号を受信した画像形成装置100は、サーバ200に装置を特定するためのシリアルNo等の情報を送信する(ステップS503)。そして、サーバ200は、上記ステップS503で受信した情報に基づいて、ネットワーク通信部25を介して、サーバ200に予め記録された画像形成装置100のモード設定の情報を画像形成装置100に送信する(ステップS504)。
【0019】
ここで、画像形成装置100は、上記ステップS504で受信したモード設定の情報を不揮発性メモリ13に保存させるとともに、現在設定されるモードを受信したモード設定に変更する。尚、現在設定されているモード設定と新たに受信したモード設定が同じである場合には、モード設定の変更を行わないようにしてもよい。また、取得したモード設定が現在のモード設定と異なる場合に、モード設定の情報を画像形成装置100に表示し、ユーザの許可を受けた後にモード設定を変更することも可能であり、特に限定されない。尚、上記ステップS504において、サーバ200に画像形成装置100に対応するモード設定の情報が記録されていない場合には、サーバ200は、その旨を画像形成装置100に送信する。
【0020】
本実施形態により、画像形成装置がサーバからモード設定情報を直接受信するので、ユーザは、画像形成装置のモード設定を容易に実現することが可能となる。また、サーバからのモード設定の情報を取得するためにクライアントPCが不要となる。すなわち、印刷時に必ずPC等のユーザ端末からサーバを経由する必要はなくなり、ネットワーク印刷でなくてもユーザの操作性を向上させることが可能となる。
【0021】
(実施形態2)
本実施形態が上記実施形態1と異なる点は、画像形成装置100からの要求がなくとも、サーバ200からモード設定の情報が画像形成装置100に送信されるという点である。以下、サーバ200からモード設定の情報が画像形成装置100に送信される例について、説明する。
【0022】
図6は、本実施形態に係る画像形成装置100がモード設定の情報を取得する処理の流れの例を示す。図6に示すような処理は、具体的には、HTTP(hypertext transfer protocol)によるSOAP等のネットワークプロトコルにて実現が可能である。以下に、本実施形態に係る画像形成装置がモード設定の情報を取得する処理の流れの例について、図6に示すシーケンス図を用いて説明する。
【0023】
まず、サーバ200は、ネットワーク通信部25を介して画像形成装置100にモード設定情報を通知する(ステップS601)。モード設定情報の通知を受けた画像形成装置100は、応答信号をサーバ200に送信する(ステップS602)。
【0024】
ここで、画像形成装置100は、上記ステップS601で受信したモード設定の情報を不揮発性メモリ13に保存させるとともに、現在設定されているモードを受信したモード設定に変更する。尚、現在設定されているモード設定と新たに受信したモード設定が同じである場合には、モード設定の変更を行わないようにしてもよい。また、取得したモード設定が現在のモード設定と異なる場合に、モード設定の情報を画像形成装置100に表示し、ユーザの許可を受けた後にモード設定を変更することも可能であり、特に限定されない。
【0025】
本実施形態により、画像形成装置がサーバからモード設定情報を直接受信するので、ユーザは、画像形成装置のモード設定を容易に実現することが可能となる。また、サーバからのモード設定の情報を取得するためにクライアントPCが不要となる。すなわち、印刷時に必ずPC等のユーザ端末からサーバを経由する必要はなくなり、ネットワーク印刷でなくてもユーザの操作性を向上させることが可能となる。
【0026】
(実施形態3)
本実施形態では、上記実施形態1や実施形態2に示したように所定のモードが設定された画像形成装置100に対し、ネットワークを介して接続されたPC等のユーザ端末からジョブ要求があった場合の例について説明する。
【0027】
図7は、本実施形態に係る画像形成システムに接続されたPC等のユーザ端末の概略機能構成例を示す。図7に示すように、PC300は、例えば、HDD31、不揮発性メモリ32、メモリ33、CPU34、ネットワーク通信部35、USB通信部36、操作部37、表示部38等を備えている。
【0028】
図8は、本実施形態に係る画像形成装置100にユーザ端末であるPC300からジョブ要求があった場合の処理の流れの例を示す。尚、図8では、PC300からプリント要求があった場合の例を挙げて示しているが、ジョブはこれに限定されるものではなく、例えば、スキャン、コピー、FAX等であってもよい。以下に、本実施形態に係る画像形成装置100にユーザ端末であるPC300からジョブ要求があった場合の処理の流れについて、図8に示すシーケンス図を用いて説明する。
【0029】
図8に示すように、PC300からプリント要求が画像形成装置100になされると(ステップS801)、画像形成装置100は、現在設定されているモード設定の情報をPC300に通知する(ステップS802)。ここで、PC300は、上記ステップS802で通知されたモード設定の情報をPC画面等の表示部に表示させ、上記ステップS802で通知されたモード設定でプリント処理を行ってもよいか否かをユーザに入力させるようにしてもよい。
【0030】
ユーザにより、ステップS802において通知されたモード設定を許容する入力がされた場合、PC300は、指定されたモード設定のプリントデータを画像形成装置100の送信する(ステップS803)。そして、画像形成装置100は、上記ステップS803で受信したプリントデータをプリントする。
【0031】
他方、ユーザにより、ステップS802において通知されたモード設定を許容しない入力がされた場合の例を図9に示す。画像形成装置100が、現在設定されているモード設定の情報をPC300に通知するまでの処理であるステップS901〜S902までの処理は、上記ステップS801〜S802と同様であるため、説明は省略する。
【0032】
図9に示すように、ユーザにより、ステップS902において通知されたモード設定を許容しない入力がされた場合、PC300は、モード設定の再指定をユーザから受付ける。ユーザによりモード設定の再指定がされた場合、ユーザが再指定したモード設定のプリントデータを画像形成装置100に送信する(ステップS903)。そして、画像形成装置100は、モード設定をユーザにより再指定されたモード設定に変更し、上記ステップS903で受信したプリントデータをプリントする。尚、モード設定の再指定をユーザから受付けた場合、ユーザにより再指定されたモード設定に一時的に変更するようにし、ジョブが完了した時点でもとのモード設定に変更するようにしてもよい。
【0033】
本実施形態により、ユーザ端末から画像形成装置にジョブ要求を行う場合であっても、ユーザは、画像形成装置のモード設定を容易に実現することが可能となる。また、予めモード設定を行うことで、容易に管理者やユーザ等の所望するモード設定でジョブを実行させることが可能となる。つまり、例えば、コスト削減のために統一されたモード設定でユーザにジョブを実行させることも可能となる。
【0034】
(実施形態4)
上記実施形態3では、ユーザが希望したモード設定と予め画像形成装置100に設定されたモード設定とが一致しない場合に、ユーザがモード設定を再指定し、かつ、画像形成装置100がその設定を許可してジョブを実行する場合の例について説明した。図10は、上記実施形態3とは異なり、画像形成装置100が、ユーザの再指定を禁止する場合の例を示す。以下に、画像形成装置100がユーザのモード設定の再指定を禁止する場合の例について、図10に示すシーケンス図を用いて説明する。
【0035】
図10に示すように、PC300からプリント要求が画像形成装置100になされると(ステップS1001)、画像形成装置100は、現在設定されているモード設定とともにモード設定変更が禁止されている旨の情報をPC300に通知する(ステップS1002)。ここで、PC300は、上記ステップS1002で通知されたモード設定の情報及びモード設定変更が禁止されている旨をPC画面等の表示部に表示させ、上記ステップS1002で通知されたモード設定でプリント処理を行ってもよいか否かをユーザに入力させる。
【0036】
尚、上記ステップS1002において必ずしもモード設定変更が禁止されている旨の情報をPC300に通知する必要はなく、また、必ずしもモード設定変更が禁止されている旨の情報をPC300に表示する必要もない。例えば、PC300に別のモード設定を表示しないようにすることも可能であり、その場合、ユーザに別のモード設定の存在すら認識させないようにすることができる。
【0037】
ユーザにより、ステップS1002において通知されたモード設定を許容しない入力がされた場合であって、ユーザによりモード設定の再指定がされた場合、PC300は、ユーザが再指定したモード設定のプリントデータを画像形成装置100に送信する(ステップS1003)。ユーザが再指定したモード設定のプリントデータを受信した画像形成装置100は、上記プリントデータをプリントせずに、PC300に対して印刷未実行の通知を送信する(ステップS1004)。尚、上記ステップS1004で送信される印刷未実行の通知とともに、モード設定の変更が禁止されている旨をPC300に表示させるようにしてもよい。
【0038】
本実施形態により、ユーザ端末から画像形成装置にジョブ要求を行う場合であっても、ユーザは、画像形成装置のモード設定を容易に実現することが可能となる。また、予めモード設定を行い、ユーザによるモード設定の変更を禁止することで、容易に管理者やユーザ等の所望するモード設定でジョブを実行させることが可能となる。つまり、例えば、コスト削減のために統一されたモード設定でユーザにジョブを画一的に実行させることも可能となる。
【0039】
(実施形態5)
上記実施形態3では、画像形成装置100が、PC300から要求されるジョブを実行する例に挙げて説明した。本実施形態では、画像形成装置100をユーザが操作することによりジョブ要求がされた場合の例について説明する。尚、本実施形態では、ジョブとしてコピーを例に挙げて説明するが、これに限定されるものではない。
【0040】
コピー要求が画像形成装置100になされると、画像形成装置100は、現在設定されているモード設定の情報をオペレーションパネル等の表示部に表示する。ここで、画像形成装置100は、表示させたコピーのモード設定でコピー処理を行ってもよいか否かをユーザに入力させる。ユーザにより、表示されたコピーのモード設定を許容する入力がされた場合、画像形成装置100は、指定されたモード設定でコピーを行う。
【0041】
他方、ユーザにより、表示されたモード設定を許容しない入力がされた場合、画像形成装置100は、モード設定の再指定をユーザから受付ける。ユーザによりモード設定の再指定がされた場合、画像形成装置100は、再指定されたモード設定でコピーを行う。
【0042】
本実施形態により、画像形成装置においてジョブ要求がされた場合であっても、ユーザは、画像形成装置のモード設定を容易に実現することが可能となる。また、予めモード設定を行うことで、容易に管理者やユーザ等の所望するモード設定でジョブを実行させることが可能となる。つまり、例えば、コスト削減のために統一されたモード設定でユーザにジョブを実行させることも可能となる。
【0043】
(実施形態6)
上記実施形態5では、ユーザが希望したモード設定と予め画像形成装置100に設定されたモード設定とが一致しない場合に、ユーザがモード設定を再指定し、かつ、画像形成装置100がその設定を許可してコピーを実行する場合の例について説明した。本実施形態では、画像形成装置100がユーザのモード設定の再指定を禁止する場合の例について説明する。
【0044】
画像形成装置100を操作することでコピー要求が画像形成装置100になされると、画像形成装置100は、現在設定されているモード設定とともにモード設定変更が禁止されている旨の情報をオペレーションパネル等の表示部に表示し、表示したモード設定でコピー処理を行ってもよいか否かをユーザに入力させる。
【0045】
ユーザにより、表示されたモード設定を許容しない入力がされた場合であって、ユーザによりモード設定の再指定がされた場合、画像形成装置100は、コピーを行わずにユーザにコピー未実行の通知を表示する。尚、コピー未実行の表示とともに、モード設定の変更が禁止されている旨を表示させるようにしてもよい。
【0046】
尚、画像形成装置100は、必ずしもモード設定変更が禁止されている旨の情報を表示する必要はない。表示部にモード設定変更の表示をしないことで、モード設定の変更が禁止されていることや別のモード設定の存在をユーザに認識させないようにすることができる。
【0047】
本実施形態により、画像形成装置においてジョブ要求がされた場合であっても、ユーザは、画像形成装置のモード設定を容易に実現することが可能となる。また、予めモード設定を行い、ユーザによるモード設定の変更を禁止することで、容易に管理者やユーザ等の所望するモード設定でジョブを実行させることが可能となる。つまり、例えば、コスト削減のために統一されたモード設定でユーザにジョブを実行させることも可能となる。
【0048】
(実施形態7)
上記実施形態5では、画像形成装置100の操作によりコピー実行の要求があった場合を例について説明した。本実施形態では、ジョブとしてスキャンやFAXを実行する場合を例に挙げて説明する。
【0049】
スキャンやFAXが画像形成装置100になされると、画像形成装置100は、現在設定されているモード設定の情報をオペレーションパネル等の表示部に表示する。ここで、画像形成装置100は、表示させたモード設定でスキャン又はFAX処理を行ってもよいか否かをユーザに入力させる。ユーザにより、表示されたモード設定を許容する入力がされた場合、画像形成装置100は、指定されたモード設定でスキャン又はFAX処理を行う。
【0050】
他方、ユーザにより、表示されたモード設定を許容しない入力がされた場合、画像形成装置100は、モード設定の再指定をユーザから受付ける。ユーザによりモード設定の再指定がされた場合、画像形成装置100は、再指定されたモード設定でスキャン又はFAX処理を行う。
【0051】
本実施形態により、画像形成装置においてジョブ要求がされた場合であっても、ユーザは、画像形成装置のモード設定を容易に実現することが可能となる。また、予めモード設定を行うことで、容易に管理者やユーザ等の所望するモード設定でジョブを実行させることが可能となる。つまり、例えば、コスト削減のために統一されたモード設定でユーザにジョブを実行させることも可能となる。
【0052】
(実施形態8)
上記実施形態7では、ユーザが希望したモード設定と予め画像形成装置100に設定されたモード設定とが一致しない場合に、ユーザがモード設定を再指定し、かつ、画像形成装置100がその設定を許可してスキャン又はFAX処理を実行する場合の例について説明した。本実施形態では、画像形成装置100がユーザのモード設定の再指定を禁止する場合の例について説明する。
【0053】
画像形成装置100を操作することでスキャン又はFAX要求が画像形成装置100になされると、画像形成装置100は、現在設定されているモード設定とともにモード設定変更が禁止されている旨の情報をオペレーションパネル等の表示部に表示し、表示したモード設定でスキャン又はFAX処理を行ってもよいか否かをユーザに入力させる。
【0054】
ユーザにより、表示されたモード設定を許容しない入力がされた場合であって、ユーザによりモード設定の再指定がされた場合、画像形成装置100は、スキャン又はFAX処理を行わずにユーザにスキャン又はFAX未実行の通知を表示する。尚、スキャン又はFAX未実行の表示とともに、モード設定の変更が禁止されている旨を表示させるようにしてもよい。
【0055】
尚、画像形成装置100は、必ずしもモード設定変更が禁止されている旨の情報を表示する必要はない。表示部にモード設定変更の表示をしないことで、モード設定の変更が禁止されていることや別のモード設定の存在をユーザに認識させないようにすることができる。
【0056】
本実施形態により、画像形成装置においてジョブ要求がされた場合であっても、ユーザは、画像形成装置のモード設定を容易に実現することが可能となる。また、予めモード設定を行い、ユーザによるモード設定の変更を禁止することで、容易に管理者やユーザ等の所望するモード設定でジョブを実行させることが可能となる。つまり、例えば、コスト削減のために統一されたモード設定でユーザにジョブを実行させることも可能となる。
【0057】
尚、各シーケンス図に示す処理を、CPUが実行するためのプログラムは本発明によるプログラムを構成する。このプログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、半導体記憶部や光学的及び/又は磁気的な記憶部等を用いることができる。このようなプログラム及び記録媒体を、前述した各実施形態とは異なる構成のシステム等で用い、該システムのCPUで上記プログラムを実行させることにより、本発明と実質的に同じ効果を得ることができる。
【0058】
以上好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上述した画像形成装置及び画像形成システムに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるということは言うまでもない。
【符号の説明】
【0059】
11 スキャナ
12 プロッタ
13 不揮発性メモリ
14 メモリ
15 CPU
16 操作制御部
17 ネットワークI/F部
18 USBデバイスI/F部
19 USBホストI/F部
21 HDD
22 不揮発性メモリ
23 メモリ
24 CPU
25 ネットワーク通信部
26 操作部
27 表示部
31 HDD
32 不揮発性メモリ
33 メモリ
34 CPU
35 ネットワーク通信部
36 USB通信部
37 操作部
38 表示部
100 画像形成装置
101 画像形成装置
200 サーバ
300 PC
【先行技術文献】
【特許文献】
【0060】
【特許文献1】特開2004−355197号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機能実行のためのモード設定情報が記録されたサーバからモード設定情報を受信する通信手段と、
前記通信手段により受信したモード設定情報に基づいて、モード設定を変更する設定手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記通信手段は、ネットワークを介して接続されたユーザ端末からジョブ要求を受付けた場合に、前記ユーザ端末に現在設定されているモード設定情報を送信し、
前記設定手段は、前記ユーザ端末からモード設定の変更を受付け、前記ユーザ端末から受付けたモード設定に一時的に変更することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記ユーザ端末からモード設定の変更を受付けた場合に、ジョブの実行を禁止する制御手段を備えることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
情報を表示する表示手段と、
ユーザからの入力を受付ける操作手段と、をさらに備え、
前記表示手段は、前記操作手段を介してユーザからのジョブ要求を受付けた場合に、現在設定されているモード設定情報を表示し、
前記操作手段は、ユーザからモード設定の一時的な変更を受付けることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
サーバと、少なくとも1以上の画像形成装置と、を備える画像形成システムであって、
前記サーバは、
画像形成装置と対応付けて、該画像形成装置が機能実行するためのモード設定情報を記録する記録手段と、
前記少なくとも1以上の画像形成装置と情報を送受信するサーバ通信手段と、を備え、
前記画像形成装置は、
請求項1から4の何れか1項に記載の画像形成装置であることを特徴とする画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−152717(P2011−152717A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−15867(P2010−15867)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】