説明

画像形成装置、画像形成方法及びプログラム

【課題】第1のトナーにより画像が形成された用紙の表裏が逆の状態で、用紙が給紙部に収容され、画像が形成された面とは異なる面に第2のトナーにより画像が形成される事態を防止する。
【解決手段】画像形成装置は、複数の給紙部のいずれから用紙を給紙するか、及び複数の排紙部のいずれから用紙を排紙するかを設定する印刷設定手段と、設定された給紙部から給紙された用紙に対して、第1のトナーを用いて画像を形成し、画像が形成された用紙を設定された排紙部から排紙する画像形成手段と、設定された排紙部に従って、画像が形成される面が、排紙される用紙の表面、裏面のいずれの面になるかを判定する判定手段と、判定結果に基づいて、排紙された用紙の表面、裏面を逆にすることなく収容すれば、画像が形成された面と同じ面に画像が形成される給紙部を、第2のトナーを用いた画像形成処理に用いる給紙部の選択肢としてユーザに提示する提示手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特殊現像剤を用いた画像形成装置、画像形成方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複合機等の画像形成装置において、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色のトナー(現像剤)に加えて透明(CL)トナーのような特殊なトナー(現像剤)を用いて画像形成を行うものが知られている(特許文献1参照)。このような画像形成装置では、C、M、Y、Kの4色のトナーを用いて画像が形成された用紙に対して、さらに透明トナーを用いて画像を形成することによって、例えば、用紙の印刷面の光沢性を調整することができる。
【0003】
透明トナーを用いた画像形成処理を画像形成装置で行う方法として、例えば、特許文献1には、C、M、Y、K、CLの5色のトナーを用いて、1回の画像形成処理で印刷を行う手法が提案されている。具体的に、給紙部から用紙を給紙し、給紙された用紙に対して5色のトナーによって画像を形成し、排紙するという1回の画像形成処理を実行することによって出力結果を得ることができる。
【0004】
また、別の方法として、2回以上の画像形成処理で画像形成を行う手法がある。まず、ユーザは、C、M、Y、Kの4色のトナーを用いた1回目の画像形成処理を画像形成装置に実行させる。その後、ユーザは、1回目の画像形成処理で画像が形成された用紙を再び給紙部に設定する。そして、ユーザは、透明トナーを用いた2回目の画像形成処理を実行するよう設定し、画像形成装置に画像形成処理を実行させる。1回の画像形成処理で用紙に載せられるトナーの量は、画像形成装置の定着器が1回で定着できるトナーの量に応じて制限される。そのため、1回の画像形成処理で5色のトナーを用紙に載せるよりも、画像形成処理を2回以上の工程に分けることによって、用紙に載せられるトナーの量を増やすことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−139721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、2回以上の工程に分けて画像形成を行う場合、以下のような問題がある。
【0007】
2回目以降の透明トナーのみを用いた画像形成処理では、1回目の画像形成処理で片面印刷された用紙の印刷面と同じ面に透明トナーの画像形成を行う必要がある。そのため、ユーザは1回目の画像形成処理で得られた用紙の表裏を間違えることなく、給紙段に収容する必要がある。しかしながら、画像形成装置の給紙段構成によっては、収容する際の用紙の表裏を考慮する必要があり、表裏が逆の状態で給紙段に収容してしまうと、1回目に画像形成された面とは異なる面に画像形成を行ってしまうという問題が生じていた。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、第1のトナーにより画像が形成された用紙の表裏が逆の状態で、用紙が給紙部に収容され、画像が形成された面とは異なる面に第2のトナーにより画像が形成されてしまう事態を防止する仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、複数の給紙部のいずれから用紙を給紙するか、及び複数の排紙部のいずれから画像が形成された用紙を排紙するかを少なくとも設定する印刷設定手段と、前記印刷設定手段により設定された給紙部から給紙された用紙に対して、第1のトナーを用いて画像を形成し、画像が形成された用紙を前記印刷設定手段により設定された排紙部から排紙する画像形成手段と、前記印刷設定手段により設定された排紙部に従って、前記画像形成手段により画像が形成される面が、排紙される用紙の表面、裏面のいずれの面になるかを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記排紙された用紙の表面、裏面を逆にすることなくそのまま収容すれば、前記画像が形成された面と同じ面に画像が形成されることとなる給紙部を、第2のトナーを用いた画像形成処理に用いる給紙部の選択肢としてユーザに提示する提示手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、第1のトナーにより画像が形成された用紙の表裏が逆の状態で、用紙が給紙部に収容され、画像が形成された面とは異なる面に第2のトナーにより画像が形成されてしまう事態を防止する仕組みを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るシステムの全体構成を示す図である。
【図2】MFP100のハードウェア構成を示す図である。
【図3】プリンタユニット130のハードウェア構成を示す図である。
【図4】制御ユニット110のハードウェア構成を示す図である。
【図5】MFP100のソフトウェア構成を示す図である。
【図6】透明トナーの画像形成に関する印刷設定画面601の一例を示す図である。
【図7】印刷設定格納テーブルを示す図である。
【図8】印刷設定画面601での再給紙部の選択時の処理フローを示す図である。
【図9】第1の画像形成処理及び第2の画像形成処理の処理フローを示す図である。
【図10】操作部140に表示される設定画面の一例を示す図である。
【図11】印刷用紙の処理の流れの一例を示す図である。
【図12】印刷用紙の処理の流れの一例を示す図である。
【図13】第2の実施形態に係る反転有無に関する判定処理フローを示す図である。
【図14】反転有無に関する判定処理フローを示す図である。
【図15】印刷設定格納テーブルを示す図である。
【図16】印刷設定格納テーブルを示す図である。
【図17】印刷用紙の処理の流れの一例を示す図である。
【図18】印刷用紙の処理の流れの一例を示す図である。
【図19】印刷用紙の処理の流れの一例を示す図である。
【図20】印刷用紙の処理の流れの一例を示す図である。
【図21】印刷用紙の処理の流れの一例を示す図である。
【図22】印刷用紙の処理の流れの一例を示す図である。
【図23】印刷用紙の処理の流れの一例を示す図である。
【図24】印刷用紙の処理の流れの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲を限定するものでなく、また、実施形態で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0013】
(第1の実施形態)
<システムの全体構成>
画像形成装置は、本実施形態では、コピー機能やプリンタ機能等の複数の機能を有するMFP(Multi Function Peripheral)であるものとして説明する。なお、画像形成装置は、コピー機能のみ又はプリンタ機能のみを有するSFP(Single Function Peripheral)であってもよい。
【0014】
まず、図1を参照して、画像形成装置としてのMFP100の構成例について説明する。制御ユニット(コントローラ)110は、リーダユニット120及びプリンタユニット130と電気的に接続されている。制御ユニット110は、リーダユニット120及びプリンタユニット130からデータを受信する。また、制御ユニット110は、リーダユニット120及びプリンタユニット130に対して各種のコマンドを送信する。さらに、制御ユニット110は、ネットワーク160を介してPC161、162と接続されており、それらから画像データや制御コマンドを受信する。ネットワーク160は、例えば、ローカルエリアネットワークで構築される。
【0015】
リーダユニット120は、原稿の画像を光学的に読み取り、画像データに変換する。リーダユニット120は、原稿を読み取る機能を有するスキャナユニット121と、原稿をスキャナユニット121によって読み取り可能な位置まで搬送する原稿給紙ユニット122とを備える。スキャナユニット121が備えるスキャナコントローラ123は、制御ユニット110からの指示に基づいて、スキャナユニット121と原稿給紙ユニット122とを制御する。
【0016】
プリンタユニット130は、画像形成(印刷)用の用紙(用紙又は記録材)を収納する給紙ユニット131と、画像データを用紙に転写及び定着させるマーキングユニット132と、印刷された用紙を排紙する排紙ユニット134(排紙部)とを備える。プリンタユニット130は、制御ユニット110からの指示に基づいて、給紙ユニット131から用紙をマーキングユニット132へ給紙し、マーキングユニット132で当該用紙に対して画像データを印刷した後、当該用紙を排紙ユニット134へ排紙する。排紙ユニット134は、マーキングユニット132で印刷された用紙に対し、ソートやステイプル等の処理を施すことができる。給紙ユニット131は、複数の給紙部を備えており、各給紙部には用紙が収納され、載置(設定)される。各給紙部は、例えば、普通紙や光沢紙等、複数種類の用紙を収納できる。また、各給紙部は、MFP100のプリンタユニット130で印刷された用紙を、再び収納することもできる。給紙部の例として、給紙カセットや、給紙デッキ、手差し用紙トレイ等がある。給紙部の形態はこれに限られず、その他、収納された用紙をマーキングユニット132に搬送できればよい。
【0017】
操作部140は、例えば、ハードキーや、液晶表示部及びその表面上に貼り付けられたタッチパネル部を備え、それらを介してユーザから指示を受け付ける。また、操作部140は、液晶表示部にソフトキーや、MFP100の機能や状態を表示することができる。操作部140は、ユーザからの指示に対応するコマンドを、制御ユニット110に送信する。また、HDD(Hard Disk Drive)150は、MFP100の各種設定及び画像データを記憶する。
【0018】
上記の構成に基づき、MFP100は、例えば、コピー機能、画像データ送信機能、プリンタ機能等の種々の機能を実現する。コピー機能を実現する場合には、制御ユニット110は、リーダユニット120で原稿の画像データを読み込み、プリンタユニット130で当該画像データを用いて用紙に印刷する制御を行う。画像データ送信機能を実現する場合には、制御ユニット110は、リーダユニット120で読み込んだ原稿の画像データをコードデータに変換し、当該コードデータをネットワーク160を介してPC161、162に送信する。さらに、プリンタ機能を実現する場合には、制御ユニット110は、PC161、162からネットワーク160を介して受信したコードデータ(印刷データ)を画像データに変換し、プリンタユニット130へ送信する。プリンタユニット130は、受信した画像データを用いて用紙に印刷する。
【0019】
<MFPのハードウェア構成>
次に、図2を参照して、MFP100のハードウェア構成例について説明する。ただし、本実施形態では、MFP100の一例として、単一のドラムを用いてカラー印刷を行う1ドラム式カラープリンタについて説明する。
【0020】
原稿給紙ユニット122は、原稿を原稿台ガラス205上に搬送し、原稿を光学的に読み取り可能な状態とする。スキャナユニット121は、画像読取センサを用いて原稿の画像を走査することによって得られる光信号を、制御ユニット110に送信する。制御ユニット110は受信した光信号を用いて画像信号を生成する。マーキングユニット132は、制御ユニット110によって生成された画像信号に基づいて、給紙部から給紙された用紙に対して印刷を実行する。
【0021】
図1の給紙ユニット131は、給紙カセット206〜209、給紙デッキ210及び手差し用紙トレイ211で構成される複数の給紙部を備え、マーキングユニット132に対して、何れの給紙部からでも用紙を給紙できる。給紙カセット206〜209は、用紙を反転させて給紙する第2の給紙部として機能し、給紙デッキ210及び手差し用紙トレイ211は、用紙を反転させることなく給紙する第1の給紙部として機能する。
【0022】
<プリンタユニットのハードウェア構成>
次に、図3を参照して、プリンタユニット130のハードウェア構成例について説明する。プリンタユニット130に含まれる各ユニットは、プリンタコントローラ135によって制御される。以下では、プリンタコントローラ135の制御による、用紙に対する画像形成処理について簡単に説明する。プリンタコントローラ135は、制御ユニット110からの指示に基づいて、感光体302を図3における反時計回りに回転させ、帯電器319によって感光体302の表面を帯電させる。レーザドライバ301は、制御ユニット110によって生成された画像信号に基づいてレーザ光を感光体302に照射し、感光体302の表面に静電潜像を形成する。
【0023】
現像器303は、プリンタコントローラ135からの指示に基づいて、感光体302の表面に形成された静電潜像を、複数色の現像剤(トナー)を用いて現像する。感光体302の表面に現像されたトナー像は、図3において時計回りに回転している中間転写体305に転写される。なお、現像器303は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の有色のトナー(第1のトナー)、及び透明(CL)の5色に対応する現像器を備える。図3に示す1ドラム式のMFP100において、カラー印刷の場合、中間転写体305に対する画像の転写は、各色ごとに順次実行される。具体的には、現像器303によって感光体302の表面に順次形成されるトナー像は、中間転写体305の回転に合わせて、中間転写体305上の同じ位置に重ねて転写される。これにより、中間転写体305の表面には、Y、M、C、Kのトナーによる1ページ分のカラー画像が形成される。なお、第2のトナーとしての透明トナー(CL)を用いて印刷するよう指定されている場合には、Y、M、C、Kのトナー像の転写処理の後に、CLのトナー像の転写処理を連続して実行してもよい。
【0024】
プリンタコントローラ135は、上記の画像形成処理を実行する一方で、給紙カセット206〜209、給紙デッキ210又は手差し用紙トレイ211の何れかから用紙を給紙する。例えば、給紙カセット206〜209の何れかから用紙を給紙する場合には、ピックアップローラ311を動作させて用紙を給紙する。給紙された用紙は、給紙ローラ313によって搬送ローラ315の位置まで搬送された後、搬送ローラ315によってレジストローラ前316まで搬送される。
【0025】
プリンタコントローラ135は、中間転写体305へのカラー画像の転写処理が完了するタイミングに合わせて、中間転写体305と転写ベルト306との間の位置へ用紙を搬送する。当該位置において、中間転写体305に形成された1ページ分の画像が、転写ベルト306によって用紙へ転写される。当該転写処理の後に、プリンタコントローラ135は、用紙を定着ローラ307a、307bまで搬送し、定着ローラ307a、307bによって加熱及び加圧してトナー像を用紙に定着させる。その後、プリンタコントローラ135は、当該用紙を、印刷面を上にしたまま排紙するフェイスアップ排紙口317、印刷面を下にして排紙するフェイスダウン排紙口318のいずれかへ排紙する。フェイスアップ排紙口317は、用紙を反転させることなく排紙する第1の排紙部として機能し、フェイスダウン排紙口318は、用紙を反転させて排紙する第2の排紙部として機能する。これらの排紙口のいずれかを選択することにより、排出する用紙の表裏を入れ替えることができる。また、後述の両面印刷時に用いる反転パス320及び反転ローラ321を用いて用紙の排出前に、用紙の表裏を入れ替えてもよい。
【0026】
なお、両面印刷の場合、プリンタコントローラ135は、定着処理が施された用紙を、反転パス320へ搬送し、反転ローラ321によって表裏を反転させた後、両面パス322を介して、再び搬送ローラ315によってレジストローラ前316まで搬送する。さらに、プリンタコントローラ135は、用紙の一方の面に対して行った1ページ目(表面)の画像形成と同様の方法により、用紙の他方の面に対して2ページ目(裏面)の画像形成を実行する。その後、プリンタコントローラ135は、両面に画像が形成された用紙を、フェイスアップ排紙口317又はフェイスダウン排紙口318へ排紙する。以上の動作により、用紙の画像形成処理(印刷処理)が完了する。
【0027】
以上のような動作は、制御ユニット110が、HDD150に格納した印刷ジョブを実行することによって行われる。印刷ジョブは、印刷対象の画像データと、当該画像データを印刷する際の印刷条件(片面/両面、印刷レイアウトの設定等)が設定されたデータとが関連付けられたものである。
【0028】
<制御ユニットのハードウェア構成>
次に、図4を参照して、制御ユニット110のハードウェア構成例について説明する。メインコントローラ411は、CPU412及びバスコントローラ413と、各種のI/Fコントローラ回路とを備える。CPU412及びバスコントローラ413は、制御ユニット110全体の動作を統括的に制御する。CPU412は、ROM414からROMI/F415を経由して読み込んだプログラムに基づいて各種の動作を実行する。例えば、CPU412は、読み込んだプログラムに基づいて、図1に示すPC161又はPC162から受信したコードデータ(例えばPDL(ページ記述言語))を解釈する。バスコントローラ413は、各I/Fを介したデータ転送に関する制御、例えば、バスの調停及びDMAデータ転送の制御を行う。
【0029】
DRAM416は、DRAMI/F417を介してメインコントローラ411と接続され、CPU412が動作するためのワーク領域や、画像データを蓄積するための領域として使用される。Codec418は、例えば、DRAM416に蓄積されたラスタイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、又は圧縮された状態で蓄積されたコードデータをラスタイメージデータに伸長する処理を行う。SRAM419は、Codec418の一時的なワーク領域として使用される。Codec418は、I/F420を介してメインコントローラ411と接続される。SRAM419とDRAM416との間のデータの転送は、バスコントローラ413によって制御され、DMA転送により実現される。
【0030】
グラフィックプロセッサ435は、DRAM416に蓄積されたラスタイメージデータに対して、画像回転、画像変倍、色空間変換、又は二値化等の処理を行う。SRAM436は、グラフィックプロセッサ435の一時的なワーク領域として使用される。グラフィックプロセッサ435は、I/F437を介してメインコントローラ411と接続されている。グラフィックプロセッサ435とDRAM416との間のデータの転送は、バスコントローラ413によって制御され、DMA転送により実現される。
【0031】
ネットワークコントローラ421は、I/F423によってメインコントローラ411と接続され、コネクタ422を介して外部ネットワーク(例えば、ネットワーク160)と接続される。汎用高速バス425には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ424とI/O制御部426とが接続される。汎用高速バス425は、例えば、PCIバスである。I/O制御部426は、リーダユニット120及びプリンタユニット130の各CPUとの間で、制御コマンドを送受信するための調歩同期式のシリアル通信部コントローラ427を2チャンネル備える。
【0032】
I/O制御部426は、I/Oバス428を介してスキャナI/F440及びプリンタI/F445と接続されている。パネルI/F432は、操作部140との間でデータの送受信を行うためのI/Fである。パネルI/F432は、LCDコントローラ431から転送されてきた画像データを操作部140に転送する。また、パネルI/F432は、操作部140が備えるハードキーやタッチパネルを介して入力されるキー入力信号を、キー入力I/F430を介してI/O制御部426に転送する。
【0033】
リアルタイムクロックモジュール433は、バックアップ用電池434によって電力を供給され、MFP100内で管理する日付及び時刻を更新/保存する。E−IDE I/F461は、HDD150を接続するI/Fである。CPU412は、E−IDE I/Fを介してHDD150に画像データを記憶させ、又はHDD150から画像データを読み込む。
【0034】
コネクタ442及びコネクタ447には、リーダユニット120及びプリンタユニット130がそれぞれ接続されている。これらは、調歩同期シリアルI/F443、448及びビデオI/F444、449を介してスキャナI/F440及びプリンタI/F445に接続されている。
【0035】
スキャナI/F440は、コネクタ442を介してリーダユニット120と接続され、スキャナバス441を介してメインコントローラ411と接続されている。スキャナI/F440は、リーダユニット120から受信した画像に対して所定の処理を施す。また、スキャナI/F440は、リーダユニット120から受信したビデオ制御信号に基づいて生成した制御信号を、スキャナバス441に出力する。スキャナバス441からDRAM416へのデータ転送は、バスコントローラ413によって制御される。
【0036】
プリンタI/F445は、コネクタ447を介してプリンタユニット130と接続され、プリンタバス446を介してメインコントローラ411と接続されている。プリンタI/F445は、メインコントローラ411から出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタユニット130へ出力する。DRAM416上に展開されたラスタイメージデータのプリンタユニット130への転送は、バスコントローラ413によって制御される。当該ラスタイメージデータはプリンタバス446、プリンタI/F445及びビデオI/F449を経由してプリンタユニット130へDMA転送される。
【0037】
SRAM451は、バックアップ用の電池から供給される電源により、MFP100全体の電源が遮断された状態でも記憶内容を保持し続けることが可能なメモリである。SRAM451は、バス450を介してI/O制御部426と接続されている。また、EEPROM452も同様に、バス450を介してI/O制御部426と接続されたメモリである。
【0038】
<ソフトウェア構成>
次に、図5を参照して、MFP100のソフトウェア構成について説明する。図5は、制御ユニット110のCPU412がROM414に格納されたプログラムを実行することによって実現される機能ブロックと、データの流れを示している。図5には、画像データ入力部501、色変換部502、階調補正部503、中間調処理部504、透明トナー画像生成部506、ライン遅延部510、マスク処理部511が示される。
【0039】
画像データ入力部501には、リーダユニット120で原稿から読み取られた画像データ(又はLAN160を介してPC161、PC162から受信された画像データ)が入力される。CPU412は、リーダユニット120で読み取られた画像データを、ページ単位でDRAM416へ一時的に蓄積した後に、当該データを画素単位で読み出して画像データ入力部501に入力する。
【0040】
画像データ入力部501は、CPU412によって入力された画素単位の画像データを、R、G、Bの画像信号に分割した後に、色変換部502に出力する。色変換部502は、入力されたR、G、Bの画像信号を、印刷出力用の色空間に対応するC、M、Y、Kの画像信号に変換した後、階調補正部503に出力する。階調補正部503は、入力された画像信号に対して、正規の階調特性が得られるように階調補正を施した後に、中間調処理部504に出力する。中間調処理部504は、階調補正を施された画像信号に対して、疑似中間調処理を施した後、当該画像信号をプリンタユニット130に出力する。
【0041】
一方で、透明トナーパターン指定部505は、操作部140又はPC161、162に設けられる。透明トナーパターン指定部505は、ユーザから入力されたデータに基づいて、透明トナーの画像形成に関連する設定データを生成するとともに、当該設定データを透明トナー画像生成部506に入力する。透明トナー画像生成部506は、当該設定データに従って、透明トナーを用いた画像形成において出力する画像データをビットマップ形式で生成し、画素単位の画像信号でライン遅延部510に出力する。ライン遅延部510は、入力された画像データに含まれる画像信号を遅延させ、マスク処理部511に出力する。マスク処理部511は、入力された画像信号に対してマスク処理を施し、画像形成部512(図1のプリンタユニット130に対応する)に出力する。
【0042】
画像形成部512は、中間調処理部504から受信した画像信号と、マスク処理部511から受信した画像信号とに基づいて、C、M、Y、Kのカラー画像と、透明トナーの画像とを用紙上に印刷する。
【0043】
<印刷設定画面>
次に、図6を参照して、透明トナーを用いた印刷設定画面601の一例について説明する。印刷設定画面601は、PC161、162にインストールされたプリンタドライバによって、PC161、162の表示装置上に表示した例を示している。印刷設定画面601には、602、604、603の3つのタブが選択可能に表示される。
【0044】
602は不図示の印刷文書のページ設定を行う画面であり、用紙サイズ、印刷の向き、原稿の拡大/縮小率などの設定を行う。603は不図示の印刷品質の設定を行う画面であり、原稿の内容に合わせて、色に関する設定などを行う。604は印刷の仕上げ設定を行う画面である。605で片面印刷もしくは両面印刷の何れかの選択を行う。606では、第1の画像形成処理によって得られる印刷の後に、透明トナーによる第2の画像形成処理を行うか否かの設定を行う。透明トナーによる画像形成を行う場合には、607で処理を行う回数をプルダウンで選択する。608では、第1の画像形成処理の際に使用する用紙を給紙する給紙部の選択を行う。給紙選択1のボタンを押すと、第1の画像形成処理で用いる給紙部の選択画面に遷移する(図10(b)参照)。609では、第2の画像形成処理の際に使用する用紙を給紙する給紙部の選択を行う。給紙選択2のボタンを押すと、第2の画像形成処理で用いる給紙部の選択画面に遷移する(図10(c)参照)。
【0045】
<印刷設定格納テーブル>
図7(a)及び(b)は、給紙部、再給紙部と、排紙された印刷面との関連を示した図である。701は印刷設定にて設定した、片面印刷もしくは両面印刷の別を示している。702では原稿の枚数を示している。703では画像形成処理を行った用紙の排出形態を、反転出力=「なし」となるフェイスアップ排紙口317を選択したか、反転出力=「あり」となるフェイスダウン排紙口318を選択したかの別を示している。704では排紙されたときの用紙の印刷面についての別を示している。なお、両面印刷の際には1ページ目の印刷面を示している。705では、給紙部に対して設定された用紙のどちらの面が印刷面となるかの別を示している。706では給紙部206、207、208、209で示された本体給紙と、給紙デッキ210もしくは手差し用紙トレイ211の別を示している。
【0046】
707では片面印刷で枚数が1枚で反転排紙を行った場合に、排紙された印刷面が下になることを示している。同様に708、709、710においても、印刷設定との組み合わせにおける排紙された印刷面の別を示している。711では、給紙カセットの場合、図3の給紙カセット206と中間転写体305との位置関係から、設定された用紙に対して下の面が印刷面になることを示している。同様に、712では、外付けの給紙デッキ210の場合についての印刷面に関しての別を示している。
【0047】
上記の図7(a)及び図7(b)の説明をより分かりやすくするために、図11(a)、図11(b)、図12(a)及び図12(b)を用いて更に詳細に説明する。図11(a)において、1301の項目は用紙が排紙された時の印刷面を模式的に示すための項目列である。1302はフェイスアップ排紙口317への用紙排出に対して、用紙の表裏を入れ替えるか否かを示すための項目列である。1303は片面印刷の処理か両面印刷の処理かを区別するための項目列である。1303で両面印刷とした場合には、両面印刷後の用紙を1302に受け渡すことを意味する。1304は本実施形態のMFP100での給紙部の種類を示している。1305は707相当の第1の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。1306は711相当の第2の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。
【0048】
図11(b)において1401の項目は用紙が排紙された時の印刷面を模式図として示すための項目列である。1402はフェイスアップ排紙口317への用紙排出に対して、用紙の表裏を入れ替えるか否かを示すための項目列である。1403は片面印刷の処理か両面印刷の処理かを区別するための項目列である。1403で両面印刷とした場合には、両面印刷後の用紙を1402に受け渡すことを意味する。1404は本実施形態のMFP100での給紙部の種類を示している。1405は708相当の第1の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。1406は712相当の第2の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。
【0049】
図12(a)において1501の項目は用紙が排紙された時の印刷面を模式図として示すための項目列である。1502はフェイスアップ排紙口317への用紙排出に対して、用紙の表裏を入れ替えるか否かを示すための項目列である。1503は片面印刷の処理か両面印刷の処理かを区別するための項目列である。1503で両面印刷とした場合には、両面印刷後の用紙を1502に受け渡すことを意味する。1504は本実施形態のMFP100での給紙部の種類を示している。1505は709相当の第1の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。1506は711相当の第2の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。
【0050】
図12(b)において1601の項目は用紙が排紙された時の印刷面を模式図として示すための項目列である。1602はフェイスアップ排紙口317への用紙排出に対して、用紙の表裏を入れ替えるか否かを示すための項目列である。1603は片面印刷の処理か両面印刷の処理かを区別するための項目列である。1603で両面印刷とした場合には、両面印刷後の用紙を1602に受け渡すことを意味する。1604は本実施形態のMFP100での給紙部の種類を示している。図12(a)及び(b)は両面印刷で2ページ原稿の例である。
【0051】
ここで、透明トナーを用いた印刷方法には、大きく分けて、以下に示す2つの方法がある。
(1)1回の印刷処理で透明トナーを用いた印刷を行う方法
MFP100は、C、M、Y、K、CLの5色のトナーを用いて、1回の印刷処理で画像を用紙に転写及び定着させる。
(2)2回以上の印刷処理で透明トナーを用いた印刷を行う方法
MFP100は、1回目の印刷処理として、C、M、Y、Kの4色のトナーを用いて画像を用紙に転写及び定着させる(第1の処理、第1の印刷処理、または第1の画像形成処理を意味する)。次に、一度排紙された用紙がユーザによって再び給紙部に設定された後、印刷開始指示がなされると、MFP100は、2回目以降の印刷処理として、当該用紙を給紙する。そしてMFP100は、CLのトナーを用いて画像を用紙に転写及び定着させる(第2の処理、第2の印刷処理、または第2の画像形成処理を意味する)。
【0052】
方法(1)によれば、1回の印刷処理で5色全てのトナー像が転写されるため、印刷処理に要する時間が短いという利点がある。しかしながら、定着器の性能によって、1枚の用紙に対して一度に定着させることができるトナーの量には制限がある。そのため、C、M、Y、Kの4色のトナーとともにCLのトナーも1回の処理で定着させる方法(1)では、定着可能な透明トナーの量が制限される。一方で、方法(2)によれば、第2の画像形成処理では透明トナーのみを定着させるため、方法(1)と比較して定着可能な透明トナーの量を増加させることができる。また方法(2)の第2の画像形成処理を複数回行うことで、印刷面の保護の強化や、光沢感を更に向上させると言った利用形態をとることも可能となる。
【0053】
ところが、方法(2)では、例えば、第1の画像形成処理の後に、排紙された用紙を特定の給紙部に設定する場合、用紙の搬送形態の違いから、設定した用紙に対する印刷面の表裏が異なる場合が存在する。設定を間違えた場合、第1の画像形成処理によって印刷が行われた用紙の印刷面に対して、反対面に誤った透明トナーの印刷が行われてしまう。その場合、印刷を再度やり直す必要が生じ、再度C、M、Y、Kの4色のトナーと新たな用紙を消費してしまう事態となり、資源の無駄な消費を生じてしまう。
【0054】
そこで、本実施形態に係るMFP100は、上記の第1の画像形成処理及び第2の画像形成処理の2回目以降の印刷処理を含む印刷ジョブを実行する場合において、最適な再給紙を行う給紙部選択を可能とした。具体的に、MFP100は、第1の画像形成処理を実行する時点での印刷設定と、給紙部との関係から、最適な再給紙を行う給紙部選択を可能とした。
【0055】
<処理フロー>
本実施形態に係る印刷処理の手順について、図8から図12までを参照して説明する。なお、図8および図9に示す各ステップの処理は、例えば、ROM414に格納されたプログラムをCPU412が読み出して実行することによって実現される。
【0056】
まず、S801において、図6に示した印刷設定画面601が表示される。そして、ユーザが印刷設定画面601の給紙選択1のボタンを押すことにより、S802において、1回目の印刷工程に用いる給紙部の選択画面1100(図10(b)参照)に移行する。つまり、選択画面1100を用いて有色トナー(C、M、Y、K)を用いた、第1の画像形成処理で使用する給紙部の設定(給紙部設定1)が行われる。選択画面1100では、MFP100が備える各給紙部に対応するボタン1101〜1106が表示されている。例えば、ボタン1101〜1104は給紙カセット206〜209に、ボタン1105は給紙デッキ210に、ボタン1106は手差し用紙トレイ211に対応する。ユーザが、当該設定画面に表示された何れかの給紙部に対応するボタンを押下し、OKボタンを押下すると、第1の画像形成処理で使用する給紙部が設定され、図6の印刷設定画面に戻る。
【0057】
その後、第2の画像形成処理で使用する給紙部の設定画面で表示する給紙部を決定するための処理を行う(S804〜S808)。まず、S804では印刷設定画面601の印刷設定605で、両面印刷がユーザにより指定されたか否かを判定する。両面印刷が設定されている場合にはS805に移行し、全ての給紙トレイを選択可能な状態で表示するように設定する。S804において両面印刷が設定されていない場合、S806に移行する。そして、S806において、第1の画像形成処理で排紙された印刷面が上になるか否かを判定する。判定内容は既に図7で示した707〜710の印刷設定毎の結果から導き出される。S806での判定の結果、印刷面が上になると判定された場合にはS807に移行する。S807では設定された印刷面が上となる給紙トレイのみを(下となる給紙トレイを除いて)選択可能な状態で選択肢として表示(提示)するように設定する。MFP100の例では、外付けの給紙デッキ210と手差し用紙トレイ211とが選択可能な対象となる。
【0058】
S806で排紙された印刷面が上にはならないと判定された場合、S808に移行する。S808では設定された印刷面が下となる給紙トレイのみを選択可能な状態で表示するように設定する。MFP100の例では給紙カセット206〜209が選択可能な対象となる。
【0059】
その後、ユーザが図6に示した印刷設定画面601の給紙選択2のボタンを押すと、S809において、S805、S807、S808のいずれかで設定された給紙トレイのみを選択可能な状態として図10(c)に示すようなUI画面を表示する。つまり、S806の判定結果に基づいて、排紙された用紙の表面、裏面を逆にすることなくそのまま収容すれば、画像が形成された面と同じ面に画像が形成されることとなる給紙部のみを特定する。そして、特定された給紙部のみを透明トナー(第2のトナー)を用いた画像形成処理に用いる給紙部の選択肢としてユーザに提示する(提示処理)。そして、表示された給紙部のうち、ユーザがUI画面上から選択した給紙部の情報が、給紙部設定2として設定される。以上の仕上げ設定が全て完了することでS810に移行して処理が終了する。
【0060】
ここで、図10(c)の1200には、MFP100が備える各給紙部に対応するボタン1201〜1206が表示されている。例えば、ボタン1201〜1204は給紙カセット206〜209に、ボタン1205は給紙デッキ210に、ボタン1206は手差し用紙トレイ211に対応する。
【0061】
次に、印刷処理の処理フローについて図9を用いて説明する。S901で印刷処理が開始される。S902で、CPU412は、第1の画像形成処理として、有色トナーであるC、M、Y、Kの4色のトナーを用いて、用紙に対する印刷処理を実行する。当該印刷処理が終了すると、S903へ移行する。
【0062】
S903で、CPU412は、図8のS809でユーザにより指定された給紙部にS902での印刷処理が施された用紙を収容することをユーザに指示するために、例えば、図10(a)の指示画面1000を操作部140に表示する。図10(a)のボタン1001〜1004は給紙カセット206〜209に、ボタン1005は給紙デッキ210に、ボタン1006は手差し用紙トレイ211に対応する。
【0063】
ここで、CPU412はユーザに指示する給紙部のボタン表示を点滅させるなどして、分かりやすく表示を行う。それによって、ユーザは、第1の画像形成処理によって画像が形成された用紙を、いずれの給紙部に収容すればよいのかを容易に確認することができる。例えば、第1の画像形成処理によって処理されるページ数が多い場合に、第1の画像形成処理が開始されてから完了するまでには長い時間がかかる。そのような場合に、図10(a)に示すような表示は特に有効である。なぜならば、ユーザは、第1の画像形成処理によって画像が形成された用紙を、いずれの給紙部に収容すればよいのかを覚えておかなくても、当該表示を見ることによって容易に認識することができるためである。
【0064】
さらに、S904で、CPU412は、MFP100の状態を給紙待ちの状態へ移行し、S905へ移行する。なお、S904で、CPU412は、印刷ジョブの情報をHDD150に退避しておく。それによって、CPU412は、当該印刷ジョブの第2の画像形成処理のために指定された給紙部に用紙が設定された後、当該退避された印刷ジョブを実行できるようにする。
【0065】
S905で、CPU412は、指定された給紙部に用紙が収容されたか否かを判定する。例えば、給紙カセット206〜209及び給紙デッキ210に設けられた開閉検知センサによって、それらが開けられて、再び閉められたことが検知されると、CPU412は、給紙部に用紙が収容されたと判定する。また、手差し用紙トレイ211に関しては、手差し用紙トレイ211に設けられた用紙検知センサによって用紙が検知されると、CPU412は、給紙部に用紙が収容されたと判定する。
【0066】
S905で、用紙が収容されていない場合には、S904に移行する。S905で、CPU412は、用紙が収容されたと判定したことに応じて、S906に処理を進める。S906で、CPU412は、給紙待ち状態を解除し、S907で、CPU412は、第2の画像形成処理として、透明トナー(CL)を用いて、用紙に対する画像の印刷処理を実行する。
【0067】
なお、ここでは、CPU412は、用紙が収容されたと判定したことに応じて、自動的に当該第2の画像形成処理を実行するよう制御する例を説明した。しかし、これに限らず、CPU412は、S907で、操作部140に設けられた開始ボタンがユーザによって押下されたことを検知したことに応じて、当該第2の画像形成処理を開始してもよい。
【0068】
そして、CPU412は、S907における印刷処理を終えると、用紙を排紙ユニットへ排紙し、S908で一連の処理を終了する。
【0069】
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置によれば、次のような効果を得ることができる。第1の画像形成処理が実行された用紙に対して第2の画像形成処理を実行する場合に、印刷設定に応じて用紙の再給紙設定を行う時点での誤設定を防ぐことができる。
【0070】
なお、本実施形態では第1の画像形成処理と第2の画像形成処理との間で、他のジョブ実行によって、給紙部に再設定された用紙が利用される可能性があるため、第2の画像形成処理とは異なる画像形成処理のために給紙することを制限することも可能である。さらには、第2の画像形成処理のために給紙部に再設定可能(収容可能)な用紙の枚数ごとに、第1の画像形成処理で出力される用紙に対して排出先トレイの切替、もしくはシフト排紙、もしくは仕切り紙等の手段で、出力紙の分割を行うことも可能である。シフト排紙とは、一定の枚数ごとに用紙の排紙位置をずらして排紙することをいう。
【0071】
(第2の実施形態)
第1の実施形態との主な違いは(1)順序性を有する複数ページの片面印刷、両面印刷の印刷指示、(2)透明トナーを用いた2回目以降の排紙出力を再給紙を行うときの用紙の設定方法、(3)反転出力を行って排出面の表裏を入れ替える判断処理を行う点である。
【0072】
図13および図14は本実施形態の処理フローを示す図である。S1701において、CPU412は用紙排出時に用紙の表裏を入れ替える反転が必要か否かの判定処理を開始する。S1702においてCPU412は図6の印刷設定画面601の印刷設定605で片面印刷が指定されたか否かを判定する。
【0073】
片面印刷が指定されなかった場合(つまり、両面印刷の場合)の処理フローは図14を用いて後述する。S1702においてCPU412が片面印刷が指定されたと判定した場合、S1703に移行し、給紙部に設定された用紙に対して印刷面が下となる給紙トレイであるか否かを判定する。
【0074】
S1703においてCPU412が印刷面が下となる給紙トレイであると判定された場合にはS1704へ移行し、印刷面が下となる給紙トレイではないと判定された場合にはS1709へ移行する。S1704においてCPU412は最終の印刷パスの実行であるか否かを判定する。最終の印刷パスの実行であるか否かの判定は、607で設定された第2の画像形成処理の繰り返し回数に基づいてCPU412が行う。
【0075】
S1704でCPU412が最終の印刷パスの実行ではないと判定した場合、S1705に移行し、最終の印刷パスの実行であると判定した場合にはS1706に移行する。S1705においてCPU412は用紙の排出時に反転出力を行うことを決定し、S1714に処理を移行させ判定処理を終了させる。
【0076】
S1706においてCPU412は図6の印刷設定画面601の設定項目607で設定された第2の画像形成処理の繰り返し回数に基づいて、実行する印刷パスの合計回数が偶数であるか否かを判定する。CPU412が偶数であると判定した場合にはS1707に移行させ、偶数ではないと判定した場合にはS1708に処理を移行させる。S1707においてCPU412は用紙の排出時に反転出力を行わないことを決定し、S1714に処理を移行させ、判定処理を終了させる。また、S1708においてCPU412は用紙の排出時に反転出力を行うことを決定し、S1714に処理を移行させ、判定処理を終了させる。
【0077】
S1709においてCPU412は最終の印刷パスの実行であるか否かを判定する。最終の印刷パスの実行であるか否かの判定は、607で設定された第2の画像形成処理の繰り返し回数に基づいて、CPU412が行う。S1709でCPU412が最終の印刷パスの実行ではないと判定した場合、S1710に移行し、最終の印刷パスの実行であると判定した場合にはS1711に移行する。S1710においてCPU412は用紙の排出時に反転出力を行わないことを決定し、S1714に処理を移行させ判定処理を終了させる。
【0078】
S1711においてCPU412は図6の印刷設定画面601の設定項目607で設定された第2の画像形成処理の繰り返し回数に基づいて、実行する印刷パスの合計回数が偶数であるか否かを判定する。CPU412が偶数であると判定した場合にはS1712に移行させ、偶数ではないと判定した場合にはS1713に処理を移行させる。S1712においてCPU412は用紙の排出時に反転出力を行わないことを決定し、S1714に処理を移行させ、判定処理を終了させる。また、S1713においてCPU412は用紙の排出時に反転出力を行うことを決定し、S1714に処理を移行させ判定処理を終了させる。
【0079】
続けて、図14の説明を行う。ここで示す処理は、図13のS1702において、図6の印刷設定画面601の印刷設定605で片面印刷が指定されなかった場合(つまり、両面印刷が指定された場合)に行われる処理である。
【0080】
まず、S1801においてCPU412が印刷面が下となる給紙トレイであるか否かを判定する。印刷面が下となる給紙トレイであると判定した場合にはS1802へ移行し、印刷面が下となる給紙トレイではないと判定した場合にはS1807へ移行する。
【0081】
S1802においてCPU412は最終の印刷パスの実行であるか否かを判定する。最終の印刷パスの実行であるか否かの判定は、図6の印刷設定画面601の設定項目607で設定された第2の画像形成処理の繰り返し回数に基づいて、CPU412が行う。S1802でCPU412が最終の印刷パスの実行ではないと判定した場合、S1803に移行し、最終の印刷パスの実行であると判定した場合にはS1804に移行する。S1803においてCPU412は用紙の排出時に反転出力を行わないことを決定し、S1714に処理を移行させ判定処理を終了させる。
【0082】
S1804においてCPU412は図6の印刷設定画面601の設定項目607で設定された第2の画像形成処理の繰り返し回数に基づいて、合計で実行する印刷パスが偶数であるか否かを判定する。CPU412が偶数であると判定した場合にはS1805に移行させ、偶数ではないと判定した場合にはS1806に処理を移行させる。S1805においてCPU412は用紙の排出時に反転出力を行うことを決定し、S1714に処理を移行させ判定処理を終了させる。また、S1806においてCPU412は用紙の排出時に反転出力を行わないことを決定し、S1714に処理を移行させ判定処理を終了させる。S1807においてCPU412は用紙の排出時に反転出力を行わないことを決定し、S1714に処理を移行させ判定処理を終了させる。
【0083】
図15(a)、図15(b)、図16(a)及び図16(b)は、図6の印刷設定画面601でユーザにより指定された各種印刷設定データを格納するテーブルの一例を示す図である。
【0084】
まず、図15(a)及び図15(b)について説明する。1901は印刷設定画面601の印刷設定605で片面印刷、両面印刷のいずれが指定されたかを示した項目列である。1902は印刷設定画面601の設定項目607で指定された第2の画像形成処理の繰り返し回数を示した項目列である。1903は設定項目607で指定された第2の画像形成処理の繰り返し回数を加味した、第1の画像形成処理と合計した印刷パス数を示した項目列である。
【0085】
1904は印刷設定画面601の設定項目609で指定した給紙部が給紙カセット206〜209、給紙デッキ210、手差し用紙トレイ211の何れであるかを示した項目列である。1905は各印刷パスの合計回数に応じて、反転出力が必要か否かを示している。1904は給紙カセットを基準に片面印刷と第2の画像形成処理の繰り返し回数とに着目して反転の有無を示している。1905は外付けの給紙デッキを基準に片面印刷と第2の画像形成処理の繰り返し回数とに着目して反転の有無を示している。
【0086】
次に、図16(a)及び図16(b)について説明する。2001は印刷設定605で片面印刷、両面印刷のいずれが指定されたかを示した項目列である。2002は設定項目607で指定された第2の画像形成処理の繰り返し回数を示した項目列である。2003は設定項目607で指定された第2の画像形成処理の繰り返し回数を加味した、第1の画像形成処理と合計した印刷パス数を示した項目列である。2004は設定項目609で設定した給紙選択が給紙カセット206〜209、給紙デッキ210、手差し用紙トレイ211の何れであるかを示した項目列である。1905は各印刷パスの合計回数に応じて、反転出力が必要であるか否かを示している。2004は給紙カセットを基準に両面印刷と第2の画像形成処理の繰り返し回数とに着目して反転の有無を示している。2005は外付けの給紙デッキを基準に両面印刷と第2の画像形成処理の繰り返し回数とに着目して反転の有無を示している。
【0087】
上記の図15(a)、図15(b)、図16(a)及び図16(b)の説明をより分かりやすくするために、図17〜図24を用いて更に詳細に説明する。図17(a)において2101の項目は用紙が排紙された時の印刷面を模式的に示すための項目列である。2102はフェイスアップ排紙口317への用紙排出に対して、用紙の表裏を入れ替えるか否かを示すための項目列である。2103は片面印刷の処理か両面印刷の処理かを区別するための項目列である。2103で両面印刷とした場合には、両面印刷後の用紙を2102に受け渡すことを意味する。2104は本実施形態のMFP100での給紙部の種類を示している。2105は第1の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2106は第2の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。
【0088】
図17(b)において2201は第1の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2202は第2の画像形成処理の1回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2203は第2の画像形成処理の2回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。
【0089】
図18において、2301は第1の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2302は第2の画像形成処理の1回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2303は第2の画像形成処理の2回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2304は第2の画像形成処理の3回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。
【0090】
図19(a)において、2401は図17(a)との対比において給紙部が異なっていることを示している。2402は第1の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2403は第2の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。
【0091】
図19(b)において、2501は第1の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2502は第2の画像形成処理の1回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2503は第2の画像形成処理の2回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。
【0092】
図20において、2601は第1の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2602は第2の画像形成処理の1回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2603は第2の画像形成処理の2回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2604は第2の画像形成処理の3回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。
【0093】
図21(a)において、2701は図17(a)との対比においてプリンタユニットが異なっていることを示している。2702は図17(a)との対比において給紙部が異なっていることを示している。2703は第1の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2704は第2の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。
【0094】
図21(b)において、2801は第1の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2802は第2の画像形成処理の1回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2803は第2の画像形成処理の2回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。
【0095】
図22において、2901は第1の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2902は第2の画像形成処理の1回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2903は第2の画像形成処理の2回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。2904は第2の画像形成処理の3回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。
【0096】
図23(a)において、3001は図21(a)との対比において給紙部が異なっていることを示している。3002は第1の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。3003は第2の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。
【0097】
図23(b)において、3101は第1の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。3102は第2の画像形成処理の1回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。3103は第2の画像形成処理の2回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。
【0098】
図24において、3201は第1の画像形成処理を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。3202は第2の画像形成処理の1回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。3203は第2の画像形成処理の2回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。3204は第2の画像形成処理の3回目を行った場合の用紙の流れと印刷面との対応を模式的に示している。
【0099】
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置によれば、次のような効果を得ることができる。第1の画像形成処理が実行された用紙に対して第2の画像形成処理を実行する場合に、印刷設定に応じて用紙の再給紙設定を行う時点での誤設定を防ぐことができる。また、順序性を有する印刷原稿に対しても、最終出力物としての順序性を維持した出力が可能となる。
【0100】
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の給紙部のいずれから用紙を給紙するか、及び複数の排紙部のいずれから画像が形成された用紙を排紙するかを少なくとも設定する印刷設定手段と、
前記印刷設定手段により設定された給紙部から給紙された用紙に対して、第1のトナーを用いて画像を形成し、画像が形成された用紙を前記印刷設定手段により設定された排紙部から排紙する画像形成手段と、
前記印刷設定手段により設定された排紙部に従って、前記画像形成手段により画像が形成される面が、排紙される用紙の表面、裏面のいずれの面になるかを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記排紙された用紙の表面、裏面を逆にすることなくそのまま収容すれば、前記画像が形成された面と同じ面に画像が形成されることとなる給紙部を、第2のトナーを用いた画像形成処理に用いる給紙部の選択肢としてユーザに提示する提示手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記印刷設定手段は、給紙される用紙の片面に画像を形成するか、両面に画像を形成するかを更に設定し、
用紙の片面に画像を形成する設定である場合に、前記判定手段が判定処理を行うと共に、前記提示手段が提示処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記提示手段は、用紙の両面に画像を形成する設定である場合に、前記複数の給紙部のすべてを第2のトナーを用いた画像形成処理に用いる給紙部の選択肢としてユーザに提示することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記複数の給紙部は、用紙を反転させることなく給紙する第1の給紙部と、用紙を反転させて給紙する第2の給紙部とを含み、
前記複数の排紙部は、用紙を反転させることなく排紙する第1の排紙部と、用紙を反転させて排紙する第2の排紙部とを含み、
前記提示手段は、前記第1の排紙部から排紙された用紙を収容する給紙部として前記第1の給紙部を、前記第2の排紙部から排紙された用紙を収容する給紙部として前記第2の給紙部を前記第2のトナーを用いた画像形成処理に用いる給紙部の選択肢としてユーザに提示することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記提示手段により提示された選択肢の中から選択された給紙部に用紙が収容されたことを検知する検知手段を更に有し、
前記画像形成手段は、前記検知手段により用紙が収容されたことを検知した場合に、前記選択肢の中から選択された給紙部から給紙された用紙に対する前記第2のトナーを用いた画像形成処理を開始することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記印刷設定手段は、一定の枚数ごとに用紙の排紙位置をずらして前記排紙部に排紙することを設定可能であり、
前記選択肢の中から選択された給紙部に収容可能な用紙の枚数ごとに、前記複数の排紙部のうちの他の排紙部に切り替えること、又は用紙の排紙位置をずらして前記排紙部に排紙することを制限することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記複数の給紙部は、前記排紙部に排紙される用紙を一定の枚数ごとに仕切るための仕切り紙を収容する給紙部を含み、
前記選択肢の中から選択された給紙部に収容可能な用紙の枚数ごとに、前記仕切り紙を給紙することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
複数の給紙部のいずれから用紙を給紙するか、及び複数の排紙部のいずれから画像が形成された用紙を排紙するかを少なくとも設定する印刷設定工程と、
前記印刷設定工程で設定された給紙部から給紙された用紙に対して、第1のトナーを用いて画像を形成し、画像が形成された用紙を前記印刷設定工程で設定された排紙部から排紙する画像形成工程と、
前記印刷設定工程で設定された排紙部に従って、前記画像形成工程で画像が形成される面が、排紙される用紙の表面、裏面のいずれの面になるかを判定する判定工程と、
前記判定工程の判定結果に基づいて、前記排紙された用紙の表面、裏面を逆にすることなくそのまま収容すれば、前記画像が形成された面と同じ面に画像が形成されることとなる給紙部を、第2のトナーを用いた画像形成処理に用いる給紙部の選択肢としてユーザに提示する提示工程と、
を有することを特徴とする画像形成方法。
【請求項9】
請求項7に記載された画像形成方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2012−163856(P2012−163856A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−25337(P2011−25337)
【出願日】平成23年2月8日(2011.2.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】