画像形成装置、表示制御方法及び表示制御プログラム
【課題】ホーム画面に表示されるマクロのアイコンに対し、マクロの設定内容を容易に把握すること。
【解決手段】ホーム画面に含まれるマクロを呼び出すための第1アイコン毎に該マクロの識別情報を含むホーム画面情報を記憶するホーム画面情報記憶手段と、マクロの識別情報毎に該マクロの各設定値を記憶するマクロ情報記憶手段と、マクロの設定値毎に設定値を示す第2アイコンを記憶するアイコン記憶手段と、ホーム画面情報に含まれるマクロの識別情報に対応する各設定値を前記マクロ情報記憶手段から取得し、各設定値に対応する第2アイコンをアイコン記憶手段から取得する画面制御手段と、ホーム画面情報に基づいてホーム画面を作成する際、画面制御手段により取得された第2アイコンを、第2アイコンが示す設定値を有するマクロの第1アイコン上に重ねる画面作成手段と、画面作成手段により作成されたホーム画面を表示する表示手段と、を備える。
【解決手段】ホーム画面に含まれるマクロを呼び出すための第1アイコン毎に該マクロの識別情報を含むホーム画面情報を記憶するホーム画面情報記憶手段と、マクロの識別情報毎に該マクロの各設定値を記憶するマクロ情報記憶手段と、マクロの設定値毎に設定値を示す第2アイコンを記憶するアイコン記憶手段と、ホーム画面情報に含まれるマクロの識別情報に対応する各設定値を前記マクロ情報記憶手段から取得し、各設定値に対応する第2アイコンをアイコン記憶手段から取得する画面制御手段と、ホーム画面情報に基づいてホーム画面を作成する際、画面制御手段により取得された第2アイコンを、第2アイコンが示す設定値を有するマクロの第1アイコン上に重ねる画面作成手段と、画面作成手段により作成されたホーム画面を表示する表示手段と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションやマクロを呼び出すためのアイコンを含むホーム画面を表示する画像形成装置、表示制御方法及び表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複合機において、アプリケーション(以下、アプリとも呼ぶ)や、アプリケーションで事前登録したマクロ設定を呼び出すことができるショートカットアイコンを、アプリの一覧画面に表示させることで、操作性の高いUIを提供する技術が既に知られている。ショートカットアイコンは、ショートカットやアイコンなどと呼ばれるが、以下、アイコンとも呼ぶ。
【0003】
アプリの一覧画面は、以下、アプリ一覧画面とも呼び、例えばホーム画面である。マクロは、例えばA4サイズ、白黒、集約、ステープルあり、などが設定される。
【0004】
このマクロを用いる技術として、例えば、特許文献1には、操作性向上の目的で、登録した情報の呼び出しを容易にするUIが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、今までの複合機は、ホーム画面に表示するショートカットアイコンは同一だった。そのため、例えばコピーのマクロ設定(A4サイズ、白黒、集約、ステープル)と、他のマクロ設定(A3サイズ、カラー、3部印刷)とのマクロは、呼び出してみないとどんな設定のマクロなのかが、分かりにくいという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ホーム画面に表示されるマクロのアイコンに対し、マクロの設定内容を容易に把握することができる画像形成装置、表示制御方法及び表示制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様における画像形成装置は、ホーム画面を作成するのに必要なデータを有するホーム画面情報であって、該ホーム画面に含まれるマクロを呼び出すための第1アイコン毎に該マクロの識別情報を含む前記ホーム画面情報を記憶するホーム画面情報記憶手段と、前記マクロの識別情報毎に該マクロの各設定値を記憶するマクロ情報記憶手段と、前記マクロの設定値毎に該設定値を示す第2アイコンを記憶するアイコン記憶手段と、前記ホーム画面情報に含まれるマクロの識別情報に対応する各設定値を前記マクロ情報記憶手段から取得し、該各設定値に対応する第2アイコンを前記アイコン記憶手段から取得する画面制御手段と、前記ホーム画面情報に基づいてホーム画面を作成する際、前記画面制御手段により取得された第2アイコンを、該第2アイコンが示す設定値を有するマクロの第1アイコン上に重ねる画面作成手段と、前記画面作成手段により作成されたホーム画面を表示する表示手段と、を備える。
【0008】
また、本発明の他の態様における表示制御方法は、ホーム画面を作成するのに必要なデータを有するホーム画面情報であって、該ホーム画面に含まれるマクロを呼び出すための第1アイコン毎に該マクロの識別情報を含む前記ホーム画面情報を記憶するホーム画面情報記憶手段と、前記マクロの識別情報毎に該マクロの各設定値を記憶するマクロ情報記憶手段と、前記マクロの設定値毎に該設定値を示す第2アイコンを記憶するアイコン記憶手段と、を備える画像形成装置が実行する表示制御方法であって、前記ホーム画面情報に含まれるマクロの識別情報に対応する各設定値を前記マクロ情報記憶手段から取得する第1取得ステップと、前記第1ステップにより取得された各設定値に対応する第2アイコンを前記アイコン記憶手段から取得する第2取得ステップと、前記ホーム画面情報に基づいてホーム画面を作成する際、前記第2取得ステップにより取得された第2アイコンを、該第2アイコンが示す設定値を有するマクロの第1アイコン上に重ねる画面作成ステップと、前記画面作成ステップにより作成されたホーム画面を表示する表示ステップと、を有する。
【0009】
また、本発明の他の態様における表示制御プログラムは、ホーム画面を作成するのに必要なデータを有するホーム画面情報であって、該ホーム画面に含まれるマクロを呼び出すための第1アイコン毎に該マクロの識別情報を含む前記ホーム画面情報を記憶するホーム画面情報記憶手段と、前記マクロの識別情報毎に該マクロの各設定値を記憶するマクロ情報記憶手段と、前記マクロの設定値毎に該設定値を示す第2アイコンを記憶するアイコン記憶手段と、を備える画像形成装置に実行させる表示制御プログラムであって、前記ホーム画面情報に含まれるマクロの識別情報に対応する各設定値を前記マクロ情報記憶手段から取得する第1取得ステップと、前記第1ステップにより取得された各設定値に対応する第2アイコンを前記アイコン記憶手段から取得する第2取得ステップと、前記ホーム画面情報に基づいてホーム画面を作成する際、前記第2取得ステップにより取得された第2アイコンを、該第2アイコンが示す設定値を有するマクロの第1アイコン上に重ねる画面作成ステップと、前記画面作成ステップにより作成されたホーム画面を表示する表示ステップと、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ホーム画面に表示されるマクロのアイコンに対し、マクロの設定内容を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例1におけるMFPのハードウェアの一例を示すブロック図。
【図2】実施例1におけるMFPの機能の一例を示すブロック図。
【図3】実施例1におけるホーム画面の一例を示す図。
【図4】ホーム画面情報の一例を示す図。
【図5】第1アイコン情報の一例を示す図。
【図6】マクロ情報の一例を示す図。
【図7】第2アイコン情報の一例を示す図。
【図8】実施例1における表示制御処理の一例を示すフローチャート。
【図9】実施例2におけるMFPの機能の一例を示すブロック図。
【図10】実施例2におけるホーム画面(その1)の一例を示す図。
【図11】コピーアプリの組み合わせ情報の一例を示す図。
【図12】スキャナアプリの組み合わせ情報の一例を示す図。
【図13】ファクスアプリの組み合わせ情報の一例を示す図。
【図14】実施例2における表示制御処理(その1)の一例を示すフローチャート。
【図15】実施例2におけるホーム画面(その2)の一例を示す図。
【図16】実施例2における第2アイコン情報の一例を示す図。
【図17】実施例2における表示制御処理(その2)の一例を示すフローチャート。
【図18】実施例3におけるMFPの機能の一例を示すブロック図。
【図19】実施例3におけるホーム画面(その1)の一例を示す図。
【図20】実施例3における設定値の表示処理(その1)の一例を示すフローチャート。
【図21】実施例3におけるホーム画面(その2)の一例を示す図。
【図22】実施例3における設定値の表示処理(その2)の一例を示すフローチャート。
【図23】実施例4におけるMFPの機能の一例を示すブロック図。
【図24】設定内容画面の一例を示す図。
【図25】実施例4における設定内容画面を表示する処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。画像形成装置としてMFP(Multifunction Peripheral)を例にして説明する。
【0013】
[実施例1]
<ハードウェア>
図1は、実施例1におけるMFPのハードウェアの一例を示すブロック図である。図1に示すように、MFP1は、制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、外部記録装置I/F部14、ネットワークI/F部15、操作部16、表示部17、エンジン部18を含む。これら各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続されている。
【0014】
制御部11は、コンピュータの中で、各装置の制御やデータの演算、加工を行うCPUである。また、制御部11は、主記憶部12や補助記憶部13に記憶されたプログラムを実行する演算装置であり、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算、加工した上で、出力装置や記憶装置に出力する。
【0015】
主記憶部12は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などであり、制御部11が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
【0016】
補助記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。
【0017】
外部記録装置I/F部14は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された記録媒体19(例えば、フラッシュメモリ、SDカードなど)とMFP1とのインタフェースである。
【0018】
また、記録媒体19に、所定のプログラムを格納し、この記録媒体19に格納されたプログラムは外部記録装置I/F部14を介してMFP1にインストールされ、インストールされた所定のプログラムはMFP1により実行可能となる。
【0019】
ネットワークI/F部15は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器とMFP1とのインタフェースである。
【0020】
操作部16や表示部17は、キースイッチ(ハードキー)とタッチパネル機能(GUIのソフトウェアキーを含む:Graphical User Interface)を備えたLCD(Liquid Crystal Display)とを含み、MFP1が有する機能を利用する際のUI(User Interface)として機能する表示及び/又は入力装置である。
【0021】
エンジン部18は、画像データの入出力ユニットとして、紙原稿の読み取り転写紙への印刷を行う。エンジン部18は、スキャナエンジンなどをさらに備える。
【0022】
<機能>
次に、MFP1の機能について説明する。図2は、実施例1におけるMFP1の機能の一例を示すブロック図である。MFP1は、標準搭載アプリ20、マクロ情報記憶手段25、拡張アプリ40、拡張アプリ制御手段45を含む。また、MFP1は、API(Application Program Interface)50、システム管理部61、メモリ管理部62、エンジン管理部63、ユーザ管理部64、送信管理部65を含む。また、MFP1は、表示手段70、入力手段71、画面制御手段72、画面情報記憶手段73、画面作成手段74を含む。
【0023】
標準搭載アプリ20は、MFP1に標準で搭載されているアプリケーションである。例えば、コピーアプリ21、スキャナアプリ22、プリンタアプリ23、FAX(ファクス)アプリ24が標準搭載アプリ20である。
【0024】
標準搭載アプリ20は、そのアプリの操作画面の作成やアプリのジョブを実行することができ、マクロ情報記憶手段25に対して、一連の動作設定の登録、呼び出しを行う。この機能をマクロ機能と呼ぶ。標準搭載アプリ20は、API50を用いて、表示手段70にデータを出力する。
【0025】
マクロ情報記憶手段25は、各標準搭載アプリに対して、マクロの動作設定を含むマクロ情報を記憶する。マクロ情報は、マクロの登録番号、名称、動作設定が関連付けられている。
【0026】
拡張アプリ40は、SDK(Software Development Kit)によって追加インストールされたアプリケーションである。また、拡張アプリ40は、その拡張アプリの操作画面の作成やアプリケーションのジョブを実行する。
【0027】
SDK簡単コピーアプリ(以下、簡単コピーアプリとも呼ぶ)41は、例えば、Java(登録商標)で開発したアプリの1つであり、標準搭載アプリ20のコピーアプリ21と比べて簡単にコピーできるようなアプリケーションである。
【0028】
SDK簡単スキャナアプリ(以下、簡単スキャナアプリとも呼ぶ)42は、Java(登録商標)で開発したアプリの1つであり、標準搭載アプリ20のスキャナアプリ22と比べて、簡単にスキャンできるようなアプリケーションである。
【0029】
拡張アプリ制御手段45は、SDKアプリ全般を管理する。拡張アプリ制御手段45は、各管理部、入力、表示手段などに対する拡張アプリ40とのインタフェースである。
【0030】
拡張アプリ制御手段45は、拡張アプリ40からの処理実行要求を受けると、エンジン管理部63にその処理を要求する。
【0031】
システム管理部61は、システム全体の状態管理をする。システム管理部61は、各標準搭載アプリに対して画面の表示要求を行う。メモリ管理部62は、メモリ管理やスキャンしたファイルデータの作成を行う。エンジン管理部63は、原稿の読み取りの制御などを行う。
【0032】
ユーザ管理部64は、ログインのユーザ認証やスキャナー送信先の管理を行う。送信管理部65は、MFP1から他機器へのデータ送信を制御する。
【0033】
表示手段70は、画面作成手段74が作成したアプリ一覧画面(例えばホーム画面)を表示する。以下、アプリ一覧画面は、ホーム画面を例にして説明する。また、表示手段70は、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40の操作画面を表示する。
【0034】
入力手段71は、ホーム画面内のアイコンへの押下を検知する。アイコンはUI部品の一つである。アイコンへの押下は、そのアイコンに対する操作要求として入力手段71が受け付ける。また、入力手段71は、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40の操作画面からの入力を受け付ける。
【0035】
画面制御手段72は、複数のUI画面の構成を管理したり、ホーム画面を表示制御したりする。画面制御手段72は、入力手段71から要求されたホーム画面のアイコンに応じて各標準搭載アプリ20、拡張アプリ40、Webブラウザ30の中から画面表示オーナーを判断し、オーナーに対して画面表示要求を出す。
【0036】
画面制御手段72は、入力手段71などからホーム画面の表示要求を受けると、後述するホーム画面情報のマクロ識別情報(登録番号)に基づき、マクロ情報記憶手段25からそのマクロの各設定値を取得する。
【0037】
また、画面制御手段72は、取得したマクロの各設定値に対応するアイコンを、後述する第2アイコン記憶手段77から取得する。画面制御手段72は、画面作成手段74に対し、取得したアイコン及びホーム画面情報などを出力するとともに、ホーム画面の作成を要求する。
【0038】
画面情報記憶手段73は、アプリのアイコンを有するアイコン情報、ホーム画面を作成するのに必要なデータを有するホーム画面情報、マクロの設定値を示すアイコンを有するアイコン情報を記憶する。画像情報記憶手段73は、例えば次の記憶手段を含む。
【0039】
ホーム画面情報記憶手段75は、ホーム画面を作成するために必要な各データを保持するホーム画面情報を記憶する。ホーム画面情報は、アイコンの位置を示す配置ID、座標、アイコンを識別するためのアイコンID、アイコンで呼び出されるアプリを示す表示画面オーナー(アプリ)ID、マクロの登録番号(マクロの識別情報)、URL番号などを含む。
【0040】
第1アイコン記憶手段76は、アプリの内容を画像で示すアイコンと、アイコンを識別するための識別情報(アイコンID)とを関連付けて記憶する。以下、このアプリのアイコンを第1アイコンと呼ぶ。
【0041】
第2アイコン記憶手段77は、各アプリのマクロの設定値毎に、この設定値を画像で示すアイコンを記憶する。以下、この設定値を示すアイコンを第2アイコンと呼ぶ。第2アイコンは、第1アイコンに重ねて表示されるため第1アイコンよりも小さい。
【0042】
画面作成手段74は、画面情報記憶手段73に記憶されるホーム画面情報に基づき、ホーム画面を作成する。画面作成手段74は、作成したホーム画面を表示手段70に表示するよう要求する。
【0043】
例えば、画面作成手段74は、画面制御手段72からホーム画面の表示要求を受けると、ホーム画面情報の配置IDや座標に従ってアイコンを配置する場所を決め、決定した位置に、アイコンIDに対応するアイコンを配置する。また、画面作成手段74は、画面制御手段72から取得した第2アイコンを、第1アイコン上に重ねてホーム画面を作成する。この第1アイコンは、第2アイコンが示す設定値を用いるマクロを呼び出すためのアイコンである。
【0044】
なお、実施例1では、拡張アプリ制御手段45は拡張アプリ40へ遷移するための専用の画面を表示制御せず、画面制御手段72において、拡張アプリ40、標準搭載アプリ20を含めた全てのアプリへの画面遷移を管理する。
【0045】
なお、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40、各管理部61〜65、画面制御手段72、画面作成手段74、拡張アプリ制御手段45は、制御部11、ワークメモリとしての主記憶部12、各種プログラムを保持する補助記憶部13などにより実現されうる。また、マクロ情報記憶手段25、画面情報記憶手段73は、主記憶部12及び/又は補助記憶部13などにより実現されうる。表示手段70は、例えば表示部17により実現され、入力手段71は、操作部16などにより実現されうる。
【0046】
<ホーム画面>
次に、ホーム画面について説明する。図3は、実施例1におけるホーム画面の一例を示す図である。図3に示すホーム画面には、各アプリケーション及び各アプリケーションの動作設定を登録したマクロを呼び出すためのショートカットアイコン(アイコン)の一覧が表示される。
【0047】
例えば、標準搭載アプリ20のコピー、ファクス、プリンタなどの第1アイコンが表示される。また、マクロを呼び出すための第1アイコンには、マクロの登録番号が表示される。例えば、集約印刷アイコンは、マクロの登録番号「1」がアイコンの左下に表示される。なお、このマクロの登録番号は、第1アイコンとの対応関係が分かれば、第1アイコンのどの位置にあってもよい。
【0048】
また、マクロの第1アイコンには、このマクロの設定値を示す第2アイコンが重ねて表示される。この第2アイコンを表示することにより、そのマクロがどんな設定がなされているかを、ユーザはビジュアル的に把握することができる。
【0049】
マクロの設定値に優先順が設定されている場合、画面作成手段74は、優先順が高い設定値を示す第2アイコンを優先的に第1アイコンに重ねればよい。このとき、例えば、第1アイコンの左上、右上、左下、右下の順で優先順が高い方から第2アイコンを配置する。これにより、ユーザは、優先順の高いマクロの設定値から把握できるようになる。
【0050】
また、表示される第2アイコン数に制限を加えてもよい。例えば、所定値(例えば4つ)以下となる第2アイコンが表示されるようにする。これにより、必要以上に第2アイコンが表示されることを防ぐことができる。
【0051】
また、画面制御手段72は、マクロの設定値をマクロ情報記憶手段25から取得する際、マクロの初期値(デフォルト設定値)と異なる設定値のみを取得してもよい。これにより、画面制御手段72は、初期値と異なる設定値を示す第2アイコンのみを第2アイコン記憶手段77から取得する。その結果、画面作成手段74は、第1アイコンに対し、初期値と異なる設定値を示す第2アイコンのみを重ねる。
【0052】
よって、第1アイコンには、初期値と異なる設定値を示す第2アイコンのみが重ねられ、マクロの特徴的な設定値をユーザが把握できるようになる。
【0053】
<データ構造>
次に、ホーム画面を表示するのに用いられるデータのデータ構造について説明する。図4は、ホーム画面を作成、表示するために必要な各種データを含むホーム画面情報の一例を示す図である。図4に示すホーム画面情報は、図3に示すホーム画面に対するホーム画面情報である。ホーム画面情報は、ホーム画面情報記憶手段75に記憶される。
【0054】
ホーム画面情報は、アイコンの配置IDに対して、ホーム画面での座標、第1アイコンに対応するアイコンID、操作画面を表示するオーナーを特定する表示画面オーナーID(アプリID)、マクロの登録番号、URL番号を関連付けて保持する。
【0055】
例えば、コピーアイコンと、集約印刷アイコンの表示画面オーナーIDとアイコンIDは同じであるが、集約印刷アイコンには、登録番号「1」が追加表示される。また、このデータ構造には図示していないが、拡張アプリ40である簡単コピーアイコン、簡単スキャナーアイコンのデータは、標準搭載アプリ20の第1アイコンのデータと同じホーム画面情報に保持される。これにより、拡張アプリ40の第1アイコンと、標準アプリ20の第1アイコンとが同じホーム画面に表示される。
【0056】
表示画面オーナーIDの()内は、第1アイコンの名称を示す。第1アイコンの名称は、表示画面オーナーIDとは別に管理されてもよい。
【0057】
次に、第1アイコン情報について説明する。図5は、第1アイコン情報の一例を示す図である。第1アイコン情報は、第1アイコン記憶手段76に記憶される。
【0058】
図5に示す第1アイコン情報は、アイコンIDと第1アイコンとが対応付けられる。第1アイコンは、予め登録されているアプリのアイコンや、後から追加された拡張アプリのアイコンである。拡張アプリ40が追加されると、拡張アプリ制御手段45は、その拡張アプリ40のアイコンを第1アイコン情報に追加し、アイコンIDは、例えば画面制御手段72により自動で割り当てられる。
【0059】
次に、標準搭載アプリ20のマクロ機能について説明する。図6は、マクロ情報の一例を示す図である。マクロ情報は、マクロ情報記憶手段25に記憶される。
【0060】
図6に示すように、マクロ情報は、各登録番号(マクロの識別情報)に対して、登録名称と各設定値とを関連付けて保持する。マクロは、予めユーザが登録しておく。この登録番号が、ホーム画面情報(図4参照)内の登録番号とリンクしている。
【0061】
例えば、登録番号「1」のマクロは、登録名称が「集約印刷」であり、各設定値が「カラー」、「A4横」、「ソートOFF」、・・・、「ステープON」である。マクロの登録番号は、アプリ毎に別々に管理される。マクロ情報は、マクロの初期値(デフォルト値)を保持してもよい。
【0062】
次に、第2アイコン情報について説明する。図7は、第2アイコン情報の一例を示す図である。第2アイコン情報は、第2アイコン記憶手段77に記憶される。
【0063】
図7に示す第2アイコン情報は、マクロの設定値毎に、その設定値の内容を画像で示す第2アイコンを関連付けて保持する。例えば、設定値「カラー」は、カラーを示す第2アイコン、設定値「白黒」は、白黒を示す第2アイコンが関連付けられる。
【0064】
なお、拡張アプリ40でマクロが設定される場合でも、標準アプリ20と同様にして、拡張アプリ40の第1アイコンに、マクロの設定値を示す第2アイコンを重ねることができる。
【0065】
例えば、拡張アプリ40は、第1アイコンと、自身のアプリの設定値を示す第2アイコンとを保持する。拡張アプリ40がインストールされるときに、拡張アプリ制御手段45、画面制御手段72を介して、拡張アプリ40のアイコンは、第1アイコン情報に記憶される。
【0066】
また、拡張アプリ40がインストールされるときに、拡張アプリ制御手段45、画面制御手段72を介して、拡張アプリ40の設定値を示すアイコンは、第2アイコン情報に記憶される。
【0067】
画面制御手段72は、ホーム画面を表示制御する際、拡張アプリ40のマクロの設定値を拡張アプリ40から取得する。以降の処理は、標準アプリ20の場合と同様である。これにより、拡張アプリ40の第1アイコンに、マクロの設定値を示す第2アイコンを重ねることができる。
【0068】
<動作>
次に、実施例1におけるMFP1の動作について説明する。図8は、実施例1における表示制御処理の一例を示すフローチャートである。図8に示すステップS101で、入力手段71は、ホーム画面の表示要求を検知し、画面制御手段72にその旨を通知する。また、MFP1の立ち上げ時にホーム画面が表示される設定がされている場合は、画面制御手段72は、この場合にもホーム画面の表示要求を取得する。
【0069】
ステップS102で、画面制御手段72は、ホーム画面の表示要求を受けると、ホーム画面情報記憶手段75からホーム画面情報を取得する。
【0070】
ステップS103で、画面制御手段72は、取得したホーム画面情報に含まれるマクロの登録番号に基づいて、マクロ情報記憶手段25から、マクロの各設定値を取得する。このとき、画面制御手段72は、初期値と異なる設定値のみを取得するようにしてもよい。マクロの初期値は、マクロ情報記憶手段25に記憶されている。
【0071】
ステップS104で、画面制御手段72は、取得したマクロの各設定値に対応する第2アイコンを、第2アイコン記憶手段77から取得する。このとき、画面制御手段72は、マクロ毎に順に第2アイコンを取得すればよい。画面制御手段72は、画面作成手段74に対し、取得したこれらの情報(ホーム画面情報、第2アイコンなど)を出力するとともに、ホーム画面の作成を要求する。
【0072】
ステップS105で、画面作成手段74は、画面作成要求を受けると、ホーム画面情報に基づいて、ホーム画面を作成する。例えば、画面作成手段74は、アイコンIDに対応する第1アイコンを第1アイコン記憶手段76から取得し、この第1アイコンを、座標によって決まるホーム画面の所定位置に配置する。また、画面作成手段74は、第2アイコンを、第2アイコンが示す設定値を用いるマクロの第1アイコンに重ねる。画面作成手段74は、1つのアイコン毎に、上記手順を繰り返すことで、ホーム画面を作成する。
【0073】
なお、第1アイコンは、画面制御手段72に取得され、画面作成要求とともに画面作成手段74に出力されるようにしてもよい。
【0074】
ステップS106で、表示手段70は、画面作成手段74が作成したホーム画面を表示する。
【0075】
以上、実施例1によれば、ホーム画面に表示されるマクロのアイコンに対し、ホーム画面に表示されるマクロのアイコンに対し、マクロの設定内容を容易に把握することができる。また、実施例1によれば、初期値と異なる設定値を示す第2アイコンのみを第1アイコンに重ねることで、ユーザは、マクロの特徴的な設定を把握することができる。また、実施例1によれば、設定値の優先順に従って、第2アイコンを第1アイコンに重ねることで、ユーザは、優先順の高い設定からマクロの設定を把握することができる。
【0076】
[実施例2]
次に、実施例2におけるMFP2について説明する。実施例2では、第2アイコンを複数組み合わせて、第1アイコンに重ねて表示する。なお、実施例2におけるMFP2のハードウェアは実施例1と同様であるため、その説明を省略する。
【0077】
<機能>
図9は、実施例2におけるMFP2の機能の一例を示すブロック図である。図9に示す機能で、実施例1と同様の機能は同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0078】
画面制御手段80は、マクロ情報記憶手段25からマクロの設定値を取得した後、後述する組み合わせ情報に含まれる設定値があるかを調べる。組み合わせ情報は、設定値の組み合わせと、その設定値を示す第2アイコンを組み合わせたアイコン(第3アイコン)とを関連付けて保持する。
【0079】
画面制御手段80は、組み合わせ情報に含まれる設定値に対し、組み合わせ情報から第3アイコンを取得する。画面制御手段80は、組み合わせ情報に含まれない設定値については、実施例1同様、第2アイコン情報から第2アイコンを取得する。
【0080】
画面制御手段80は、画面作成手段74に対し、取得したこれらの情報(第3アイコン、第2アイコン、ホーム画面情報)を出力するとともに、ホーム画面の作成を要求する。
【0081】
画面作成手段83は、実施例1と同様にして、第3アイコン又は第2アイコンを、そのマクロの第1アイコンに重ねてホーム画面を作成する。
【0082】
画面情報記憶手段81は、実施例1と比べてさらに組み合わせ情報記憶手段82を含む。組み合わせ情報記憶手段82は、設定値の組み合わせと、この設定値を示す第2アイコンを組み合わせた第3アイコンとを関連付けて保持する組み合わせ情報を記憶する。
【0083】
<ホーム画面>
次に、ホーム画面について説明する。図10は、実施例2におけるホーム画面(その1)の一例を示す図である。図10に示すホーム画面(その1)では、第2アイコンが複数組み合わされた第3アイコンが、第1アイコンに重ねて表示されている。
【0084】
これにより、重ねて表示可能な第2アイコンが重ね合わされるので、第1アイコンの表示エリアを確保したり、表示される第2アイコンを増加したりすることができる。
【0085】
<データ構造>
次に、組み合わせ情報について説明する。図11〜13は、組み合わせ情報の一例を示す図である。図11は、コピーアプリの組み合わせ情報の一例を示す図である。図11に示す例では、設定値「カラー」と設定値「両面」とが組み合わされ、この組み合わせに対し、両面を示す第2アイコン上にカラーを示す第2アイコンが重ね合わされた第3アイコンが関連付けられる。
【0086】
図12は、スキャナアプリの組み合わせ情報の一例を示す図である。図12に示す例では、設定値「メール宛先」と設定値「カラー」とが組み合わされ、この組み合わせに対し、メール宛先を示す第2アイコン上にカラーを示す第2アイコンが重ね合わされた第3アイコンが関連付けられる。
【0087】
図13は、ファクスアプリの組み合わせ情報の一例を示す図である。図13に示す例では、設定値「G3」と設定値「原稿サイズ(A4)」とが組み合わされ、この組み合わせに対し、G3を示す第2アイコン上にA4を示す第2アイコンが重ね合わされた第3アイコンが関連付けられる。
【0088】
<動作>
図14は、実施例2における表示制御処理(その1)の一例を示すフローチャートである。図14に示すステップS201〜S203の処理は、図8に示すステップS101〜S103の処理と同様である。
【0089】
ステップS204で、画面制御手段80は、取得した設定値の中に、組み合わせ可能な設定値があるかを調べる。例えば、画面制御手段80は、取得した設定値の中に、組み合わせ情報に含まれる設定値の組み合わせがあるか否かを判定する。組み合わせ可能な設定値があれば(ステップS204−YES)ステップS205に進み、組み合わせ可能な設定値がなければ(ステップS204−NO)ステップS207に進む。
【0090】
ステップS205で、画面制御手段80は、設定値の組み合わせに対応する第3アイコンを、組み合わせ情報記憶手段82から取得する。
【0091】
ステップS206で、画面制御手段80は、組み合わせ情報に含まれないその他の設定値に対応する第2アイコンを、第2アイコン記憶手段77から取得する。画面制御手段80は、画面作成手段83に対し、取得したこれらの情報(第3アイコン、第2アイコン、ホーム画面情報)を出力するとともに、ホーム画面の作成を要求する。
【0092】
ステップS207〜S209の処理は、図8に示すステップS104〜S106の処理と同様である。
【0093】
次に、第2アイコンを複数重ねるその他の例について説明する。前述した例では、2つの第2アイコンを重ねたが、全ての第2アイコンを組み合わせて出力イメージを生成することもできる。
【0094】
<機能>
この場合、画面作成手段83は、画面制御手段80から取得したマクロの各設定値に対応する第2アイコンをマクロ毎に全て組み合わせる。1つのマクロに対して全ての第2アイコンを組み合わせた第4アイコンが1つ生成される。
【0095】
画面作成手段83は、第4アイコンを、第1アイコン上に重ねてホーム画面を作成する。その他の機能は、実施例1と同様である。なお、1つのマクロに対する全ての第2アイコンを組み合わせる場合、組み合わせ情報記憶手段82は、不要となる。
【0096】
<ホーム画面>
図15は、実施例2におけるホーム画面(その2)の一例を示す図である。図15に示すホーム画面(その2)では、第2アイコンが全て組み合わされた第4アイコンが、第1アイコンに重ねて表示されている。
【0097】
これにより、第2アイコンが全て組み合わされた第4アイコンを表示するので、そのマクロを実行した場合に、どのような出力になるのかをユーザに容易に把握させることができるようになる。
【0098】
<データ構造>
図16は、実施例2における第2アイコン情報の一例を示す図である。第2アイコン情報は、第2アイコン記憶手段77に記憶される。
【0099】
図16に示す第2アイコン情報は、マクロの設定値毎に、その設定値の内容を示す第2アイコンを関連付けて保持する。図16に示す第2アイコンは、図7に示すアイコンと異なる。図16に示す第2アイコンは、出力イメージが分かりやすくなっており、その他の設定値と組み合わせやすくなっている。
【0100】
<動作>
図17は、実施例2における表示制御処理(その2)の一例を示すフローチャートである。図17に示すステップS301〜S304の処理は、図8に示すステップS101〜S104の処理と同様である。
【0101】
ステップS305で、画面作成手段83は、1つのマクロに対して取得した全ての第2アイコンを重ね合わせることで第4アイコンを生成する。画面作成手段83は、マクロ毎に第4アイコンを生成する処理を行う。
【0102】
ステップS306で、画面作成手段83は、ホーム画面情報に基づき第1アイコンの配置を決定し、第4アイコンを、この第4アイコンに対応する第1アイコン上に重ねることでホーム画面を作成する。
【0103】
ステップS307で、表示手段70は、画面作成手段83が作成したホーム画面を表示する。
【0104】
以上、実施例2によれば、複数の第2アイコンを組みわせることで、表示可能エリアを確保したり、表示する第2アイコンを増やしたり、出力イメージを把握しやすくしたりすることができる。
【0105】
[実施例3]
次に、実施例3におけるMFP3について説明する。実施例3では、第2アイコンが押下された場合に、第2アイコンが示す設定値を表示する。なお、実施例3におけるMFP3のハードウェアは実施例1と同様であるため、その説明を省略する。
【0106】
<機能>
図18は、実施例3におけるMFP3の機能の一例を示すブロック図である。図18に示す機能で、実施例1と同様の機能は同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0107】
入力手段90は、画面作成手段74からホーム画面の各アイコンの位置情報を取得すると、各第2アイコンを表示する領域に透過ボタンを生成する。入力手段90は、この透過ボタンを生成することで、第2アイコンの押下を検知することができる。
【0108】
入力手段90は、所定の第2アイコンの押下を検知すると、押下された透過ボタンの位置を画面制御手段91に通知する。
【0109】
画面制御手段91は、画面作成手段74により作成されたホーム画面の各アイコンの位置情報を取得しておく。画面制御手段91は、入力手段90から透過ボタンの位置情報を通知されると、その位置情報に基づいて、どの第2アイコンが押下されたかを特定する。
【0110】
画面制御手段91は、押下された第2アイコンを特定すると、特定した第2アイコンが示す設定値を第2アイコン記憶手段77から取得する。画面制御手段91は、取得した設定値の内容を含む領域が、第2アイコンの周辺に(例えば隣接して)表示されるよう表示手段70に要求する。この領域は、例えば、第2アイコンの設定値を説明する吹き出しである。
【0111】
<ホーム画面>
次に、ホーム画面について説明する。図19は、実施例3におけるホーム画面(その1)の一例を示す図である。図19に示す例は、集約を示す第2アイコンが押下された場合のホーム画面(その1)を示す。このホーム画面には、集約を示す第2アイコンから吹き出しが表示され、この吹き出しの中に、「集約」という文字が含まれる。
【0112】
これにより、ユーザは、第2アイコンが示す設定値の内容を容易に確認することができる。
【0113】
<動作>
次に、実施例3におけるMFP3の動作について説明する。ホーム画面の表示処理は、実施例1と同様であるため、説明を省略する。
【0114】
図20は、実施例3における設定値の表示処理(その1)の一例を示すフローチャートである。ステップS401で、表示手段70は、画面作成手段74により作成されたホーム画面を表示する。このとき、入力手段90は、画面作成手段74からホーム画面の各アイコンの位置情報を取得し、第2アイコンの表示領域に透過ボタンを生成する。
【0115】
ステップS402で、入力手段90は、第2アイコンが押下されたか否かを判定する。この場合の押下は、所定時間(例えば5秒)以上の長押しを意味する。第2アイコンが長押しされれば(ステップS402−YES)ステップS403に進み、第2アイコンが長押しされなければ(ステップS402−NO)吹き出しは表示されない。
【0116】
ステップS403で、画面制御手段91は、長押しされた第2アイコンが示す設定値を第2アイコン記憶手段77から取得する。
【0117】
ステップS404で、画面制御手段91は、取得した設定値を吹き出しにして、長押しされた第2アイコン上に表示されるよう、表示手段70に表示要求を出す。表示手段70は、長押しされた第2アイコン上に吹き出しを表示する。この吹き出しは、他の領域が押下されたときに削除されるようにすればよい。
【0118】
次に、設定値を含む領域を表示するその他の例について説明する。前述した例では、設定値のみを領域に含めたが、この領域に、設定値を解除して初期値に戻すためのボタンを含めてもよい。この場合、初期値と異なる設定値の第2アイコンのみが表示されているとする。
【0119】
<機能>
画面制御手段91は、実施例3で前述した例に加え、設定値を含む領域に、この設定値を解除して初期値に戻すための解除ボタンを含める。この領域は、吹き出しを例にして以下説明する。例えば、画面制御手段91は、入力手段90に対し、吹き出し内の設定値を出力するとともに、設定値を解除するための解除ボタンを生成するよう要求する。
【0120】
入力手段90は、解除ボタンの生成要求を受けると、吹き出し中に解除ボタンを生成する。入力手段90は、解除ボタンが押下されたことを検知すると、解除ボタンが押下された設定値の情報を画面制御手段91、マクロ情報記憶手段92に通知する。
【0121】
マクロ情報記憶手段92は、解除ボタンが押下された設定値を通知されると、この設定値を一時的にバッファに記憶し、初期値に戻す。
【0122】
なお、一時的に記憶された設定値は、一時的に設定値が解除されたマクロが実行された後に、元の設定値に戻すために記憶される。
【0123】
画面制御手段91は、解除ボタンが押下された設定値を通知されると、吹き出しと、吹き出しが表示された第2アイコンとを削除するよう表示手段70に要求する。表示手段70は、削除要求された吹き出しと第2アイコンとをホーム画面から削除する。
【0124】
<ホーム画面>
次に、ホーム画面について説明する。図21は、実施例3におけるホーム画面(その2)の一例を示す図である。図21に示す例は、集約を示す第2アイコンが押下された場合のホーム画面(その2)を示す。このホーム画面には、集約を示す第2アイコンから吹き出しが表示され、この吹き出しの中に、「集約」という文字と解除ボタンが含まれる。
【0125】
これにより、ユーザは、第2アイコンが示す設定値の内容を容易に確認することができるとともに、この設定値を解除することができる。
【0126】
<動作>
図22は、実施例3における設定値の表示処理(その2)の一例を示すフローチャートである。ステップS501〜S504の処理は、図20に示すステップS401〜S404の処理と同様である。
【0127】
ステップS505で、入力手段90は、解除ボタンが押下されたか否かを判定する。解除ボタンが押下されれば(ステップS505−YES)ステップS506に進み、解除ボタンが押下されなければ(ステップS505−NO)設定値の解除はされない。
【0128】
ステップS506で、入力手段90は、押下された解除ボタンに対応する設定値の情報を、画面制御手段91、マクロ情報記憶手段92に通知する。
【0129】
ステップS507で、マクロ情報記憶手段92は、解除ボタンが押下された設定値を通知されると、この設定値を一時的にバッファに記憶し、初期値に戻す。
【0130】
ステップS508で、画面制御手段91は、解除ボタンを含む吹き出しと、吹き出しが表示された第2アイコンとを削除するよう表示手段70に要求する。表示手段70は、吹き出しと第2アイコンを削除する。第2アイコンを削除するのは、この設定値が初期値になるからである。
【0131】
以上、実施例3によれば、マクロの設定値を含む領域を第2アイコン周辺に表示することで、ユーザは設定値を確認することができる。また、この領域に、設定値を解除するためのボタンを含めることで、容易にマクロの設定値を初期値に変更することができる。
【0132】
<実施例4>
次に、実施例4におけるMFP4について説明する。実施例4では、第2アイコンが重ねられた第1アイコンが押下された場合に、マクロの設定内容画面を表示する。この設定内容画面から、ユーザは設定値を初期値に変更することができる。実施例4では、初期値と異なる設定値の第2アイコンのみが表示されているとする。
【0133】
<機能>
図23は、実施例4におけるMFP4の機能の一例を示すブロック図である。図23に示す機能で、実施例1と同様の機能は同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0134】
入力手段100は、第1アイコンが例えば5秒以上長押しされた場合、その旨を画面制御手段101に通知する。
【0135】
画面制御手段101は、長押しされたことを通知された場合、長押しされた第1アイコンのマクロの各設定値をマクロ情報記憶手段102から取得する。画面制御手段101は、取得した各設定値を表示するための設定内容画面を、表示手段70に表示するよう要求する。表示手段70は、要求された設定内容画面を表示する。
【0136】
また、設定内容画面には、解除ボタンが表示される。この解除ボタンが押下された場合、実施例3で説明した解除ボタン押下時の処理と同様の処理が行われる。
【0137】
<設定内容画面>
図24は、設定内容画面の一例を示す図である。図24に示す設定内容画面は、各機能の設定値を表示する。例えば、カラー選択では、自動カラー選択が設定値である。また、設定内容画面には、機能毎に、解除ボタンが表示される。この解除ボタンが押下されると、設定値が初期値に戻り、第2アイコンが削除される。
【0138】
<動作>
次に、実施例4におけるMFP4の動作について説明する。ホーム画面の表示処理は、実施例1と同様であるため、説明を省略する。
【0139】
図25は、実施例4における設定内容画面を表示する処理の一例を示すフローチャートである。ステップS601で、表示手段70は、画面作成手段74により作成されたホーム画面を表示する。
【0140】
ステップS602で、入力手段100は、第1アイコンが長押しされたか否かを判定する。第1アイコンが長押しされれば(ステップS602−YES)ステップS603に進み、第1アイコンが長押しされなければ(ステップS602−NO)設定内容画面は表示されない。
【0141】
ステップS603で、画面制御手段101は、長押しされた第1アイコンのマクロの各設定値をマクロ情報記憶手段102から取得する。
【0142】
ステップS604で、画面制御手段101は、取得した各設定値に基づき、設定内容画面を生成する。画面制御手段101は、設定内容画面が表示されるよう、表示手段70に表示要求を出す。表示手段70は、設定内容画面を表示する。設定内容画面には解除ボタンが表示される。
【0143】
ステップS605〜S608の処理は、図22に示すステップS505〜S508の処理と同様である。
【0144】
以上、実施例4によれば、ユーザは、マクロの設定値の全内容を事前に知ることができ、さらに、設定値を初期値に変更することができる。
【0145】
[変形例]
また、各実施例の画像形成装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0146】
また、各実施例の画像形成装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、各実施例の画像形成装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0147】
また、各実施例の画像形成装置で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0148】
各実施例の画像形成装置で実行されるプログラムは、前述した各手段を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、制御部11(プロセッサ)が補助記憶部13からプログラムを読み出して実行することにより上記各手段のうち1又は複数の各手段が主記憶部12上にロードされ、1又は複数の各手段が主記憶部12上に生成されるようになっている。
【0149】
なお、本発明は、上記各実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記各実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、各実施例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
【符号の説明】
【0150】
1 MFP
11 制御部
12 主記憶部
13 補助記憶部
14 外部記憶装置I/F部
15 ネットワークI/F部
16 操作部
17 表示部
18 エンジン部
20 標準搭載アプリ
25 マクロ情報記憶手段
40 拡張アプリ
45 拡張アプリ制御手段
70 表示手段
71 入力手段
72 画面制御手段
73 画面情報記憶手段
74 画面作成手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0151】
【特許文献1】特開2010−114825号公報
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションやマクロを呼び出すためのアイコンを含むホーム画面を表示する画像形成装置、表示制御方法及び表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複合機において、アプリケーション(以下、アプリとも呼ぶ)や、アプリケーションで事前登録したマクロ設定を呼び出すことができるショートカットアイコンを、アプリの一覧画面に表示させることで、操作性の高いUIを提供する技術が既に知られている。ショートカットアイコンは、ショートカットやアイコンなどと呼ばれるが、以下、アイコンとも呼ぶ。
【0003】
アプリの一覧画面は、以下、アプリ一覧画面とも呼び、例えばホーム画面である。マクロは、例えばA4サイズ、白黒、集約、ステープルあり、などが設定される。
【0004】
このマクロを用いる技術として、例えば、特許文献1には、操作性向上の目的で、登録した情報の呼び出しを容易にするUIが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、今までの複合機は、ホーム画面に表示するショートカットアイコンは同一だった。そのため、例えばコピーのマクロ設定(A4サイズ、白黒、集約、ステープル)と、他のマクロ設定(A3サイズ、カラー、3部印刷)とのマクロは、呼び出してみないとどんな設定のマクロなのかが、分かりにくいという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ホーム画面に表示されるマクロのアイコンに対し、マクロの設定内容を容易に把握することができる画像形成装置、表示制御方法及び表示制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様における画像形成装置は、ホーム画面を作成するのに必要なデータを有するホーム画面情報であって、該ホーム画面に含まれるマクロを呼び出すための第1アイコン毎に該マクロの識別情報を含む前記ホーム画面情報を記憶するホーム画面情報記憶手段と、前記マクロの識別情報毎に該マクロの各設定値を記憶するマクロ情報記憶手段と、前記マクロの設定値毎に該設定値を示す第2アイコンを記憶するアイコン記憶手段と、前記ホーム画面情報に含まれるマクロの識別情報に対応する各設定値を前記マクロ情報記憶手段から取得し、該各設定値に対応する第2アイコンを前記アイコン記憶手段から取得する画面制御手段と、前記ホーム画面情報に基づいてホーム画面を作成する際、前記画面制御手段により取得された第2アイコンを、該第2アイコンが示す設定値を有するマクロの第1アイコン上に重ねる画面作成手段と、前記画面作成手段により作成されたホーム画面を表示する表示手段と、を備える。
【0008】
また、本発明の他の態様における表示制御方法は、ホーム画面を作成するのに必要なデータを有するホーム画面情報であって、該ホーム画面に含まれるマクロを呼び出すための第1アイコン毎に該マクロの識別情報を含む前記ホーム画面情報を記憶するホーム画面情報記憶手段と、前記マクロの識別情報毎に該マクロの各設定値を記憶するマクロ情報記憶手段と、前記マクロの設定値毎に該設定値を示す第2アイコンを記憶するアイコン記憶手段と、を備える画像形成装置が実行する表示制御方法であって、前記ホーム画面情報に含まれるマクロの識別情報に対応する各設定値を前記マクロ情報記憶手段から取得する第1取得ステップと、前記第1ステップにより取得された各設定値に対応する第2アイコンを前記アイコン記憶手段から取得する第2取得ステップと、前記ホーム画面情報に基づいてホーム画面を作成する際、前記第2取得ステップにより取得された第2アイコンを、該第2アイコンが示す設定値を有するマクロの第1アイコン上に重ねる画面作成ステップと、前記画面作成ステップにより作成されたホーム画面を表示する表示ステップと、を有する。
【0009】
また、本発明の他の態様における表示制御プログラムは、ホーム画面を作成するのに必要なデータを有するホーム画面情報であって、該ホーム画面に含まれるマクロを呼び出すための第1アイコン毎に該マクロの識別情報を含む前記ホーム画面情報を記憶するホーム画面情報記憶手段と、前記マクロの識別情報毎に該マクロの各設定値を記憶するマクロ情報記憶手段と、前記マクロの設定値毎に該設定値を示す第2アイコンを記憶するアイコン記憶手段と、を備える画像形成装置に実行させる表示制御プログラムであって、前記ホーム画面情報に含まれるマクロの識別情報に対応する各設定値を前記マクロ情報記憶手段から取得する第1取得ステップと、前記第1ステップにより取得された各設定値に対応する第2アイコンを前記アイコン記憶手段から取得する第2取得ステップと、前記ホーム画面情報に基づいてホーム画面を作成する際、前記第2取得ステップにより取得された第2アイコンを、該第2アイコンが示す設定値を有するマクロの第1アイコン上に重ねる画面作成ステップと、前記画面作成ステップにより作成されたホーム画面を表示する表示ステップと、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ホーム画面に表示されるマクロのアイコンに対し、マクロの設定内容を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例1におけるMFPのハードウェアの一例を示すブロック図。
【図2】実施例1におけるMFPの機能の一例を示すブロック図。
【図3】実施例1におけるホーム画面の一例を示す図。
【図4】ホーム画面情報の一例を示す図。
【図5】第1アイコン情報の一例を示す図。
【図6】マクロ情報の一例を示す図。
【図7】第2アイコン情報の一例を示す図。
【図8】実施例1における表示制御処理の一例を示すフローチャート。
【図9】実施例2におけるMFPの機能の一例を示すブロック図。
【図10】実施例2におけるホーム画面(その1)の一例を示す図。
【図11】コピーアプリの組み合わせ情報の一例を示す図。
【図12】スキャナアプリの組み合わせ情報の一例を示す図。
【図13】ファクスアプリの組み合わせ情報の一例を示す図。
【図14】実施例2における表示制御処理(その1)の一例を示すフローチャート。
【図15】実施例2におけるホーム画面(その2)の一例を示す図。
【図16】実施例2における第2アイコン情報の一例を示す図。
【図17】実施例2における表示制御処理(その2)の一例を示すフローチャート。
【図18】実施例3におけるMFPの機能の一例を示すブロック図。
【図19】実施例3におけるホーム画面(その1)の一例を示す図。
【図20】実施例3における設定値の表示処理(その1)の一例を示すフローチャート。
【図21】実施例3におけるホーム画面(その2)の一例を示す図。
【図22】実施例3における設定値の表示処理(その2)の一例を示すフローチャート。
【図23】実施例4におけるMFPの機能の一例を示すブロック図。
【図24】設定内容画面の一例を示す図。
【図25】実施例4における設定内容画面を表示する処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。画像形成装置としてMFP(Multifunction Peripheral)を例にして説明する。
【0013】
[実施例1]
<ハードウェア>
図1は、実施例1におけるMFPのハードウェアの一例を示すブロック図である。図1に示すように、MFP1は、制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、外部記録装置I/F部14、ネットワークI/F部15、操作部16、表示部17、エンジン部18を含む。これら各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続されている。
【0014】
制御部11は、コンピュータの中で、各装置の制御やデータの演算、加工を行うCPUである。また、制御部11は、主記憶部12や補助記憶部13に記憶されたプログラムを実行する演算装置であり、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算、加工した上で、出力装置や記憶装置に出力する。
【0015】
主記憶部12は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などであり、制御部11が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
【0016】
補助記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。
【0017】
外部記録装置I/F部14は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された記録媒体19(例えば、フラッシュメモリ、SDカードなど)とMFP1とのインタフェースである。
【0018】
また、記録媒体19に、所定のプログラムを格納し、この記録媒体19に格納されたプログラムは外部記録装置I/F部14を介してMFP1にインストールされ、インストールされた所定のプログラムはMFP1により実行可能となる。
【0019】
ネットワークI/F部15は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器とMFP1とのインタフェースである。
【0020】
操作部16や表示部17は、キースイッチ(ハードキー)とタッチパネル機能(GUIのソフトウェアキーを含む:Graphical User Interface)を備えたLCD(Liquid Crystal Display)とを含み、MFP1が有する機能を利用する際のUI(User Interface)として機能する表示及び/又は入力装置である。
【0021】
エンジン部18は、画像データの入出力ユニットとして、紙原稿の読み取り転写紙への印刷を行う。エンジン部18は、スキャナエンジンなどをさらに備える。
【0022】
<機能>
次に、MFP1の機能について説明する。図2は、実施例1におけるMFP1の機能の一例を示すブロック図である。MFP1は、標準搭載アプリ20、マクロ情報記憶手段25、拡張アプリ40、拡張アプリ制御手段45を含む。また、MFP1は、API(Application Program Interface)50、システム管理部61、メモリ管理部62、エンジン管理部63、ユーザ管理部64、送信管理部65を含む。また、MFP1は、表示手段70、入力手段71、画面制御手段72、画面情報記憶手段73、画面作成手段74を含む。
【0023】
標準搭載アプリ20は、MFP1に標準で搭載されているアプリケーションである。例えば、コピーアプリ21、スキャナアプリ22、プリンタアプリ23、FAX(ファクス)アプリ24が標準搭載アプリ20である。
【0024】
標準搭載アプリ20は、そのアプリの操作画面の作成やアプリのジョブを実行することができ、マクロ情報記憶手段25に対して、一連の動作設定の登録、呼び出しを行う。この機能をマクロ機能と呼ぶ。標準搭載アプリ20は、API50を用いて、表示手段70にデータを出力する。
【0025】
マクロ情報記憶手段25は、各標準搭載アプリに対して、マクロの動作設定を含むマクロ情報を記憶する。マクロ情報は、マクロの登録番号、名称、動作設定が関連付けられている。
【0026】
拡張アプリ40は、SDK(Software Development Kit)によって追加インストールされたアプリケーションである。また、拡張アプリ40は、その拡張アプリの操作画面の作成やアプリケーションのジョブを実行する。
【0027】
SDK簡単コピーアプリ(以下、簡単コピーアプリとも呼ぶ)41は、例えば、Java(登録商標)で開発したアプリの1つであり、標準搭載アプリ20のコピーアプリ21と比べて簡単にコピーできるようなアプリケーションである。
【0028】
SDK簡単スキャナアプリ(以下、簡単スキャナアプリとも呼ぶ)42は、Java(登録商標)で開発したアプリの1つであり、標準搭載アプリ20のスキャナアプリ22と比べて、簡単にスキャンできるようなアプリケーションである。
【0029】
拡張アプリ制御手段45は、SDKアプリ全般を管理する。拡張アプリ制御手段45は、各管理部、入力、表示手段などに対する拡張アプリ40とのインタフェースである。
【0030】
拡張アプリ制御手段45は、拡張アプリ40からの処理実行要求を受けると、エンジン管理部63にその処理を要求する。
【0031】
システム管理部61は、システム全体の状態管理をする。システム管理部61は、各標準搭載アプリに対して画面の表示要求を行う。メモリ管理部62は、メモリ管理やスキャンしたファイルデータの作成を行う。エンジン管理部63は、原稿の読み取りの制御などを行う。
【0032】
ユーザ管理部64は、ログインのユーザ認証やスキャナー送信先の管理を行う。送信管理部65は、MFP1から他機器へのデータ送信を制御する。
【0033】
表示手段70は、画面作成手段74が作成したアプリ一覧画面(例えばホーム画面)を表示する。以下、アプリ一覧画面は、ホーム画面を例にして説明する。また、表示手段70は、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40の操作画面を表示する。
【0034】
入力手段71は、ホーム画面内のアイコンへの押下を検知する。アイコンはUI部品の一つである。アイコンへの押下は、そのアイコンに対する操作要求として入力手段71が受け付ける。また、入力手段71は、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40の操作画面からの入力を受け付ける。
【0035】
画面制御手段72は、複数のUI画面の構成を管理したり、ホーム画面を表示制御したりする。画面制御手段72は、入力手段71から要求されたホーム画面のアイコンに応じて各標準搭載アプリ20、拡張アプリ40、Webブラウザ30の中から画面表示オーナーを判断し、オーナーに対して画面表示要求を出す。
【0036】
画面制御手段72は、入力手段71などからホーム画面の表示要求を受けると、後述するホーム画面情報のマクロ識別情報(登録番号)に基づき、マクロ情報記憶手段25からそのマクロの各設定値を取得する。
【0037】
また、画面制御手段72は、取得したマクロの各設定値に対応するアイコンを、後述する第2アイコン記憶手段77から取得する。画面制御手段72は、画面作成手段74に対し、取得したアイコン及びホーム画面情報などを出力するとともに、ホーム画面の作成を要求する。
【0038】
画面情報記憶手段73は、アプリのアイコンを有するアイコン情報、ホーム画面を作成するのに必要なデータを有するホーム画面情報、マクロの設定値を示すアイコンを有するアイコン情報を記憶する。画像情報記憶手段73は、例えば次の記憶手段を含む。
【0039】
ホーム画面情報記憶手段75は、ホーム画面を作成するために必要な各データを保持するホーム画面情報を記憶する。ホーム画面情報は、アイコンの位置を示す配置ID、座標、アイコンを識別するためのアイコンID、アイコンで呼び出されるアプリを示す表示画面オーナー(アプリ)ID、マクロの登録番号(マクロの識別情報)、URL番号などを含む。
【0040】
第1アイコン記憶手段76は、アプリの内容を画像で示すアイコンと、アイコンを識別するための識別情報(アイコンID)とを関連付けて記憶する。以下、このアプリのアイコンを第1アイコンと呼ぶ。
【0041】
第2アイコン記憶手段77は、各アプリのマクロの設定値毎に、この設定値を画像で示すアイコンを記憶する。以下、この設定値を示すアイコンを第2アイコンと呼ぶ。第2アイコンは、第1アイコンに重ねて表示されるため第1アイコンよりも小さい。
【0042】
画面作成手段74は、画面情報記憶手段73に記憶されるホーム画面情報に基づき、ホーム画面を作成する。画面作成手段74は、作成したホーム画面を表示手段70に表示するよう要求する。
【0043】
例えば、画面作成手段74は、画面制御手段72からホーム画面の表示要求を受けると、ホーム画面情報の配置IDや座標に従ってアイコンを配置する場所を決め、決定した位置に、アイコンIDに対応するアイコンを配置する。また、画面作成手段74は、画面制御手段72から取得した第2アイコンを、第1アイコン上に重ねてホーム画面を作成する。この第1アイコンは、第2アイコンが示す設定値を用いるマクロを呼び出すためのアイコンである。
【0044】
なお、実施例1では、拡張アプリ制御手段45は拡張アプリ40へ遷移するための専用の画面を表示制御せず、画面制御手段72において、拡張アプリ40、標準搭載アプリ20を含めた全てのアプリへの画面遷移を管理する。
【0045】
なお、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40、各管理部61〜65、画面制御手段72、画面作成手段74、拡張アプリ制御手段45は、制御部11、ワークメモリとしての主記憶部12、各種プログラムを保持する補助記憶部13などにより実現されうる。また、マクロ情報記憶手段25、画面情報記憶手段73は、主記憶部12及び/又は補助記憶部13などにより実現されうる。表示手段70は、例えば表示部17により実現され、入力手段71は、操作部16などにより実現されうる。
【0046】
<ホーム画面>
次に、ホーム画面について説明する。図3は、実施例1におけるホーム画面の一例を示す図である。図3に示すホーム画面には、各アプリケーション及び各アプリケーションの動作設定を登録したマクロを呼び出すためのショートカットアイコン(アイコン)の一覧が表示される。
【0047】
例えば、標準搭載アプリ20のコピー、ファクス、プリンタなどの第1アイコンが表示される。また、マクロを呼び出すための第1アイコンには、マクロの登録番号が表示される。例えば、集約印刷アイコンは、マクロの登録番号「1」がアイコンの左下に表示される。なお、このマクロの登録番号は、第1アイコンとの対応関係が分かれば、第1アイコンのどの位置にあってもよい。
【0048】
また、マクロの第1アイコンには、このマクロの設定値を示す第2アイコンが重ねて表示される。この第2アイコンを表示することにより、そのマクロがどんな設定がなされているかを、ユーザはビジュアル的に把握することができる。
【0049】
マクロの設定値に優先順が設定されている場合、画面作成手段74は、優先順が高い設定値を示す第2アイコンを優先的に第1アイコンに重ねればよい。このとき、例えば、第1アイコンの左上、右上、左下、右下の順で優先順が高い方から第2アイコンを配置する。これにより、ユーザは、優先順の高いマクロの設定値から把握できるようになる。
【0050】
また、表示される第2アイコン数に制限を加えてもよい。例えば、所定値(例えば4つ)以下となる第2アイコンが表示されるようにする。これにより、必要以上に第2アイコンが表示されることを防ぐことができる。
【0051】
また、画面制御手段72は、マクロの設定値をマクロ情報記憶手段25から取得する際、マクロの初期値(デフォルト設定値)と異なる設定値のみを取得してもよい。これにより、画面制御手段72は、初期値と異なる設定値を示す第2アイコンのみを第2アイコン記憶手段77から取得する。その結果、画面作成手段74は、第1アイコンに対し、初期値と異なる設定値を示す第2アイコンのみを重ねる。
【0052】
よって、第1アイコンには、初期値と異なる設定値を示す第2アイコンのみが重ねられ、マクロの特徴的な設定値をユーザが把握できるようになる。
【0053】
<データ構造>
次に、ホーム画面を表示するのに用いられるデータのデータ構造について説明する。図4は、ホーム画面を作成、表示するために必要な各種データを含むホーム画面情報の一例を示す図である。図4に示すホーム画面情報は、図3に示すホーム画面に対するホーム画面情報である。ホーム画面情報は、ホーム画面情報記憶手段75に記憶される。
【0054】
ホーム画面情報は、アイコンの配置IDに対して、ホーム画面での座標、第1アイコンに対応するアイコンID、操作画面を表示するオーナーを特定する表示画面オーナーID(アプリID)、マクロの登録番号、URL番号を関連付けて保持する。
【0055】
例えば、コピーアイコンと、集約印刷アイコンの表示画面オーナーIDとアイコンIDは同じであるが、集約印刷アイコンには、登録番号「1」が追加表示される。また、このデータ構造には図示していないが、拡張アプリ40である簡単コピーアイコン、簡単スキャナーアイコンのデータは、標準搭載アプリ20の第1アイコンのデータと同じホーム画面情報に保持される。これにより、拡張アプリ40の第1アイコンと、標準アプリ20の第1アイコンとが同じホーム画面に表示される。
【0056】
表示画面オーナーIDの()内は、第1アイコンの名称を示す。第1アイコンの名称は、表示画面オーナーIDとは別に管理されてもよい。
【0057】
次に、第1アイコン情報について説明する。図5は、第1アイコン情報の一例を示す図である。第1アイコン情報は、第1アイコン記憶手段76に記憶される。
【0058】
図5に示す第1アイコン情報は、アイコンIDと第1アイコンとが対応付けられる。第1アイコンは、予め登録されているアプリのアイコンや、後から追加された拡張アプリのアイコンである。拡張アプリ40が追加されると、拡張アプリ制御手段45は、その拡張アプリ40のアイコンを第1アイコン情報に追加し、アイコンIDは、例えば画面制御手段72により自動で割り当てられる。
【0059】
次に、標準搭載アプリ20のマクロ機能について説明する。図6は、マクロ情報の一例を示す図である。マクロ情報は、マクロ情報記憶手段25に記憶される。
【0060】
図6に示すように、マクロ情報は、各登録番号(マクロの識別情報)に対して、登録名称と各設定値とを関連付けて保持する。マクロは、予めユーザが登録しておく。この登録番号が、ホーム画面情報(図4参照)内の登録番号とリンクしている。
【0061】
例えば、登録番号「1」のマクロは、登録名称が「集約印刷」であり、各設定値が「カラー」、「A4横」、「ソートOFF」、・・・、「ステープON」である。マクロの登録番号は、アプリ毎に別々に管理される。マクロ情報は、マクロの初期値(デフォルト値)を保持してもよい。
【0062】
次に、第2アイコン情報について説明する。図7は、第2アイコン情報の一例を示す図である。第2アイコン情報は、第2アイコン記憶手段77に記憶される。
【0063】
図7に示す第2アイコン情報は、マクロの設定値毎に、その設定値の内容を画像で示す第2アイコンを関連付けて保持する。例えば、設定値「カラー」は、カラーを示す第2アイコン、設定値「白黒」は、白黒を示す第2アイコンが関連付けられる。
【0064】
なお、拡張アプリ40でマクロが設定される場合でも、標準アプリ20と同様にして、拡張アプリ40の第1アイコンに、マクロの設定値を示す第2アイコンを重ねることができる。
【0065】
例えば、拡張アプリ40は、第1アイコンと、自身のアプリの設定値を示す第2アイコンとを保持する。拡張アプリ40がインストールされるときに、拡張アプリ制御手段45、画面制御手段72を介して、拡張アプリ40のアイコンは、第1アイコン情報に記憶される。
【0066】
また、拡張アプリ40がインストールされるときに、拡張アプリ制御手段45、画面制御手段72を介して、拡張アプリ40の設定値を示すアイコンは、第2アイコン情報に記憶される。
【0067】
画面制御手段72は、ホーム画面を表示制御する際、拡張アプリ40のマクロの設定値を拡張アプリ40から取得する。以降の処理は、標準アプリ20の場合と同様である。これにより、拡張アプリ40の第1アイコンに、マクロの設定値を示す第2アイコンを重ねることができる。
【0068】
<動作>
次に、実施例1におけるMFP1の動作について説明する。図8は、実施例1における表示制御処理の一例を示すフローチャートである。図8に示すステップS101で、入力手段71は、ホーム画面の表示要求を検知し、画面制御手段72にその旨を通知する。また、MFP1の立ち上げ時にホーム画面が表示される設定がされている場合は、画面制御手段72は、この場合にもホーム画面の表示要求を取得する。
【0069】
ステップS102で、画面制御手段72は、ホーム画面の表示要求を受けると、ホーム画面情報記憶手段75からホーム画面情報を取得する。
【0070】
ステップS103で、画面制御手段72は、取得したホーム画面情報に含まれるマクロの登録番号に基づいて、マクロ情報記憶手段25から、マクロの各設定値を取得する。このとき、画面制御手段72は、初期値と異なる設定値のみを取得するようにしてもよい。マクロの初期値は、マクロ情報記憶手段25に記憶されている。
【0071】
ステップS104で、画面制御手段72は、取得したマクロの各設定値に対応する第2アイコンを、第2アイコン記憶手段77から取得する。このとき、画面制御手段72は、マクロ毎に順に第2アイコンを取得すればよい。画面制御手段72は、画面作成手段74に対し、取得したこれらの情報(ホーム画面情報、第2アイコンなど)を出力するとともに、ホーム画面の作成を要求する。
【0072】
ステップS105で、画面作成手段74は、画面作成要求を受けると、ホーム画面情報に基づいて、ホーム画面を作成する。例えば、画面作成手段74は、アイコンIDに対応する第1アイコンを第1アイコン記憶手段76から取得し、この第1アイコンを、座標によって決まるホーム画面の所定位置に配置する。また、画面作成手段74は、第2アイコンを、第2アイコンが示す設定値を用いるマクロの第1アイコンに重ねる。画面作成手段74は、1つのアイコン毎に、上記手順を繰り返すことで、ホーム画面を作成する。
【0073】
なお、第1アイコンは、画面制御手段72に取得され、画面作成要求とともに画面作成手段74に出力されるようにしてもよい。
【0074】
ステップS106で、表示手段70は、画面作成手段74が作成したホーム画面を表示する。
【0075】
以上、実施例1によれば、ホーム画面に表示されるマクロのアイコンに対し、ホーム画面に表示されるマクロのアイコンに対し、マクロの設定内容を容易に把握することができる。また、実施例1によれば、初期値と異なる設定値を示す第2アイコンのみを第1アイコンに重ねることで、ユーザは、マクロの特徴的な設定を把握することができる。また、実施例1によれば、設定値の優先順に従って、第2アイコンを第1アイコンに重ねることで、ユーザは、優先順の高い設定からマクロの設定を把握することができる。
【0076】
[実施例2]
次に、実施例2におけるMFP2について説明する。実施例2では、第2アイコンを複数組み合わせて、第1アイコンに重ねて表示する。なお、実施例2におけるMFP2のハードウェアは実施例1と同様であるため、その説明を省略する。
【0077】
<機能>
図9は、実施例2におけるMFP2の機能の一例を示すブロック図である。図9に示す機能で、実施例1と同様の機能は同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0078】
画面制御手段80は、マクロ情報記憶手段25からマクロの設定値を取得した後、後述する組み合わせ情報に含まれる設定値があるかを調べる。組み合わせ情報は、設定値の組み合わせと、その設定値を示す第2アイコンを組み合わせたアイコン(第3アイコン)とを関連付けて保持する。
【0079】
画面制御手段80は、組み合わせ情報に含まれる設定値に対し、組み合わせ情報から第3アイコンを取得する。画面制御手段80は、組み合わせ情報に含まれない設定値については、実施例1同様、第2アイコン情報から第2アイコンを取得する。
【0080】
画面制御手段80は、画面作成手段74に対し、取得したこれらの情報(第3アイコン、第2アイコン、ホーム画面情報)を出力するとともに、ホーム画面の作成を要求する。
【0081】
画面作成手段83は、実施例1と同様にして、第3アイコン又は第2アイコンを、そのマクロの第1アイコンに重ねてホーム画面を作成する。
【0082】
画面情報記憶手段81は、実施例1と比べてさらに組み合わせ情報記憶手段82を含む。組み合わせ情報記憶手段82は、設定値の組み合わせと、この設定値を示す第2アイコンを組み合わせた第3アイコンとを関連付けて保持する組み合わせ情報を記憶する。
【0083】
<ホーム画面>
次に、ホーム画面について説明する。図10は、実施例2におけるホーム画面(その1)の一例を示す図である。図10に示すホーム画面(その1)では、第2アイコンが複数組み合わされた第3アイコンが、第1アイコンに重ねて表示されている。
【0084】
これにより、重ねて表示可能な第2アイコンが重ね合わされるので、第1アイコンの表示エリアを確保したり、表示される第2アイコンを増加したりすることができる。
【0085】
<データ構造>
次に、組み合わせ情報について説明する。図11〜13は、組み合わせ情報の一例を示す図である。図11は、コピーアプリの組み合わせ情報の一例を示す図である。図11に示す例では、設定値「カラー」と設定値「両面」とが組み合わされ、この組み合わせに対し、両面を示す第2アイコン上にカラーを示す第2アイコンが重ね合わされた第3アイコンが関連付けられる。
【0086】
図12は、スキャナアプリの組み合わせ情報の一例を示す図である。図12に示す例では、設定値「メール宛先」と設定値「カラー」とが組み合わされ、この組み合わせに対し、メール宛先を示す第2アイコン上にカラーを示す第2アイコンが重ね合わされた第3アイコンが関連付けられる。
【0087】
図13は、ファクスアプリの組み合わせ情報の一例を示す図である。図13に示す例では、設定値「G3」と設定値「原稿サイズ(A4)」とが組み合わされ、この組み合わせに対し、G3を示す第2アイコン上にA4を示す第2アイコンが重ね合わされた第3アイコンが関連付けられる。
【0088】
<動作>
図14は、実施例2における表示制御処理(その1)の一例を示すフローチャートである。図14に示すステップS201〜S203の処理は、図8に示すステップS101〜S103の処理と同様である。
【0089】
ステップS204で、画面制御手段80は、取得した設定値の中に、組み合わせ可能な設定値があるかを調べる。例えば、画面制御手段80は、取得した設定値の中に、組み合わせ情報に含まれる設定値の組み合わせがあるか否かを判定する。組み合わせ可能な設定値があれば(ステップS204−YES)ステップS205に進み、組み合わせ可能な設定値がなければ(ステップS204−NO)ステップS207に進む。
【0090】
ステップS205で、画面制御手段80は、設定値の組み合わせに対応する第3アイコンを、組み合わせ情報記憶手段82から取得する。
【0091】
ステップS206で、画面制御手段80は、組み合わせ情報に含まれないその他の設定値に対応する第2アイコンを、第2アイコン記憶手段77から取得する。画面制御手段80は、画面作成手段83に対し、取得したこれらの情報(第3アイコン、第2アイコン、ホーム画面情報)を出力するとともに、ホーム画面の作成を要求する。
【0092】
ステップS207〜S209の処理は、図8に示すステップS104〜S106の処理と同様である。
【0093】
次に、第2アイコンを複数重ねるその他の例について説明する。前述した例では、2つの第2アイコンを重ねたが、全ての第2アイコンを組み合わせて出力イメージを生成することもできる。
【0094】
<機能>
この場合、画面作成手段83は、画面制御手段80から取得したマクロの各設定値に対応する第2アイコンをマクロ毎に全て組み合わせる。1つのマクロに対して全ての第2アイコンを組み合わせた第4アイコンが1つ生成される。
【0095】
画面作成手段83は、第4アイコンを、第1アイコン上に重ねてホーム画面を作成する。その他の機能は、実施例1と同様である。なお、1つのマクロに対する全ての第2アイコンを組み合わせる場合、組み合わせ情報記憶手段82は、不要となる。
【0096】
<ホーム画面>
図15は、実施例2におけるホーム画面(その2)の一例を示す図である。図15に示すホーム画面(その2)では、第2アイコンが全て組み合わされた第4アイコンが、第1アイコンに重ねて表示されている。
【0097】
これにより、第2アイコンが全て組み合わされた第4アイコンを表示するので、そのマクロを実行した場合に、どのような出力になるのかをユーザに容易に把握させることができるようになる。
【0098】
<データ構造>
図16は、実施例2における第2アイコン情報の一例を示す図である。第2アイコン情報は、第2アイコン記憶手段77に記憶される。
【0099】
図16に示す第2アイコン情報は、マクロの設定値毎に、その設定値の内容を示す第2アイコンを関連付けて保持する。図16に示す第2アイコンは、図7に示すアイコンと異なる。図16に示す第2アイコンは、出力イメージが分かりやすくなっており、その他の設定値と組み合わせやすくなっている。
【0100】
<動作>
図17は、実施例2における表示制御処理(その2)の一例を示すフローチャートである。図17に示すステップS301〜S304の処理は、図8に示すステップS101〜S104の処理と同様である。
【0101】
ステップS305で、画面作成手段83は、1つのマクロに対して取得した全ての第2アイコンを重ね合わせることで第4アイコンを生成する。画面作成手段83は、マクロ毎に第4アイコンを生成する処理を行う。
【0102】
ステップS306で、画面作成手段83は、ホーム画面情報に基づき第1アイコンの配置を決定し、第4アイコンを、この第4アイコンに対応する第1アイコン上に重ねることでホーム画面を作成する。
【0103】
ステップS307で、表示手段70は、画面作成手段83が作成したホーム画面を表示する。
【0104】
以上、実施例2によれば、複数の第2アイコンを組みわせることで、表示可能エリアを確保したり、表示する第2アイコンを増やしたり、出力イメージを把握しやすくしたりすることができる。
【0105】
[実施例3]
次に、実施例3におけるMFP3について説明する。実施例3では、第2アイコンが押下された場合に、第2アイコンが示す設定値を表示する。なお、実施例3におけるMFP3のハードウェアは実施例1と同様であるため、その説明を省略する。
【0106】
<機能>
図18は、実施例3におけるMFP3の機能の一例を示すブロック図である。図18に示す機能で、実施例1と同様の機能は同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0107】
入力手段90は、画面作成手段74からホーム画面の各アイコンの位置情報を取得すると、各第2アイコンを表示する領域に透過ボタンを生成する。入力手段90は、この透過ボタンを生成することで、第2アイコンの押下を検知することができる。
【0108】
入力手段90は、所定の第2アイコンの押下を検知すると、押下された透過ボタンの位置を画面制御手段91に通知する。
【0109】
画面制御手段91は、画面作成手段74により作成されたホーム画面の各アイコンの位置情報を取得しておく。画面制御手段91は、入力手段90から透過ボタンの位置情報を通知されると、その位置情報に基づいて、どの第2アイコンが押下されたかを特定する。
【0110】
画面制御手段91は、押下された第2アイコンを特定すると、特定した第2アイコンが示す設定値を第2アイコン記憶手段77から取得する。画面制御手段91は、取得した設定値の内容を含む領域が、第2アイコンの周辺に(例えば隣接して)表示されるよう表示手段70に要求する。この領域は、例えば、第2アイコンの設定値を説明する吹き出しである。
【0111】
<ホーム画面>
次に、ホーム画面について説明する。図19は、実施例3におけるホーム画面(その1)の一例を示す図である。図19に示す例は、集約を示す第2アイコンが押下された場合のホーム画面(その1)を示す。このホーム画面には、集約を示す第2アイコンから吹き出しが表示され、この吹き出しの中に、「集約」という文字が含まれる。
【0112】
これにより、ユーザは、第2アイコンが示す設定値の内容を容易に確認することができる。
【0113】
<動作>
次に、実施例3におけるMFP3の動作について説明する。ホーム画面の表示処理は、実施例1と同様であるため、説明を省略する。
【0114】
図20は、実施例3における設定値の表示処理(その1)の一例を示すフローチャートである。ステップS401で、表示手段70は、画面作成手段74により作成されたホーム画面を表示する。このとき、入力手段90は、画面作成手段74からホーム画面の各アイコンの位置情報を取得し、第2アイコンの表示領域に透過ボタンを生成する。
【0115】
ステップS402で、入力手段90は、第2アイコンが押下されたか否かを判定する。この場合の押下は、所定時間(例えば5秒)以上の長押しを意味する。第2アイコンが長押しされれば(ステップS402−YES)ステップS403に進み、第2アイコンが長押しされなければ(ステップS402−NO)吹き出しは表示されない。
【0116】
ステップS403で、画面制御手段91は、長押しされた第2アイコンが示す設定値を第2アイコン記憶手段77から取得する。
【0117】
ステップS404で、画面制御手段91は、取得した設定値を吹き出しにして、長押しされた第2アイコン上に表示されるよう、表示手段70に表示要求を出す。表示手段70は、長押しされた第2アイコン上に吹き出しを表示する。この吹き出しは、他の領域が押下されたときに削除されるようにすればよい。
【0118】
次に、設定値を含む領域を表示するその他の例について説明する。前述した例では、設定値のみを領域に含めたが、この領域に、設定値を解除して初期値に戻すためのボタンを含めてもよい。この場合、初期値と異なる設定値の第2アイコンのみが表示されているとする。
【0119】
<機能>
画面制御手段91は、実施例3で前述した例に加え、設定値を含む領域に、この設定値を解除して初期値に戻すための解除ボタンを含める。この領域は、吹き出しを例にして以下説明する。例えば、画面制御手段91は、入力手段90に対し、吹き出し内の設定値を出力するとともに、設定値を解除するための解除ボタンを生成するよう要求する。
【0120】
入力手段90は、解除ボタンの生成要求を受けると、吹き出し中に解除ボタンを生成する。入力手段90は、解除ボタンが押下されたことを検知すると、解除ボタンが押下された設定値の情報を画面制御手段91、マクロ情報記憶手段92に通知する。
【0121】
マクロ情報記憶手段92は、解除ボタンが押下された設定値を通知されると、この設定値を一時的にバッファに記憶し、初期値に戻す。
【0122】
なお、一時的に記憶された設定値は、一時的に設定値が解除されたマクロが実行された後に、元の設定値に戻すために記憶される。
【0123】
画面制御手段91は、解除ボタンが押下された設定値を通知されると、吹き出しと、吹き出しが表示された第2アイコンとを削除するよう表示手段70に要求する。表示手段70は、削除要求された吹き出しと第2アイコンとをホーム画面から削除する。
【0124】
<ホーム画面>
次に、ホーム画面について説明する。図21は、実施例3におけるホーム画面(その2)の一例を示す図である。図21に示す例は、集約を示す第2アイコンが押下された場合のホーム画面(その2)を示す。このホーム画面には、集約を示す第2アイコンから吹き出しが表示され、この吹き出しの中に、「集約」という文字と解除ボタンが含まれる。
【0125】
これにより、ユーザは、第2アイコンが示す設定値の内容を容易に確認することができるとともに、この設定値を解除することができる。
【0126】
<動作>
図22は、実施例3における設定値の表示処理(その2)の一例を示すフローチャートである。ステップS501〜S504の処理は、図20に示すステップS401〜S404の処理と同様である。
【0127】
ステップS505で、入力手段90は、解除ボタンが押下されたか否かを判定する。解除ボタンが押下されれば(ステップS505−YES)ステップS506に進み、解除ボタンが押下されなければ(ステップS505−NO)設定値の解除はされない。
【0128】
ステップS506で、入力手段90は、押下された解除ボタンに対応する設定値の情報を、画面制御手段91、マクロ情報記憶手段92に通知する。
【0129】
ステップS507で、マクロ情報記憶手段92は、解除ボタンが押下された設定値を通知されると、この設定値を一時的にバッファに記憶し、初期値に戻す。
【0130】
ステップS508で、画面制御手段91は、解除ボタンを含む吹き出しと、吹き出しが表示された第2アイコンとを削除するよう表示手段70に要求する。表示手段70は、吹き出しと第2アイコンを削除する。第2アイコンを削除するのは、この設定値が初期値になるからである。
【0131】
以上、実施例3によれば、マクロの設定値を含む領域を第2アイコン周辺に表示することで、ユーザは設定値を確認することができる。また、この領域に、設定値を解除するためのボタンを含めることで、容易にマクロの設定値を初期値に変更することができる。
【0132】
<実施例4>
次に、実施例4におけるMFP4について説明する。実施例4では、第2アイコンが重ねられた第1アイコンが押下された場合に、マクロの設定内容画面を表示する。この設定内容画面から、ユーザは設定値を初期値に変更することができる。実施例4では、初期値と異なる設定値の第2アイコンのみが表示されているとする。
【0133】
<機能>
図23は、実施例4におけるMFP4の機能の一例を示すブロック図である。図23に示す機能で、実施例1と同様の機能は同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0134】
入力手段100は、第1アイコンが例えば5秒以上長押しされた場合、その旨を画面制御手段101に通知する。
【0135】
画面制御手段101は、長押しされたことを通知された場合、長押しされた第1アイコンのマクロの各設定値をマクロ情報記憶手段102から取得する。画面制御手段101は、取得した各設定値を表示するための設定内容画面を、表示手段70に表示するよう要求する。表示手段70は、要求された設定内容画面を表示する。
【0136】
また、設定内容画面には、解除ボタンが表示される。この解除ボタンが押下された場合、実施例3で説明した解除ボタン押下時の処理と同様の処理が行われる。
【0137】
<設定内容画面>
図24は、設定内容画面の一例を示す図である。図24に示す設定内容画面は、各機能の設定値を表示する。例えば、カラー選択では、自動カラー選択が設定値である。また、設定内容画面には、機能毎に、解除ボタンが表示される。この解除ボタンが押下されると、設定値が初期値に戻り、第2アイコンが削除される。
【0138】
<動作>
次に、実施例4におけるMFP4の動作について説明する。ホーム画面の表示処理は、実施例1と同様であるため、説明を省略する。
【0139】
図25は、実施例4における設定内容画面を表示する処理の一例を示すフローチャートである。ステップS601で、表示手段70は、画面作成手段74により作成されたホーム画面を表示する。
【0140】
ステップS602で、入力手段100は、第1アイコンが長押しされたか否かを判定する。第1アイコンが長押しされれば(ステップS602−YES)ステップS603に進み、第1アイコンが長押しされなければ(ステップS602−NO)設定内容画面は表示されない。
【0141】
ステップS603で、画面制御手段101は、長押しされた第1アイコンのマクロの各設定値をマクロ情報記憶手段102から取得する。
【0142】
ステップS604で、画面制御手段101は、取得した各設定値に基づき、設定内容画面を生成する。画面制御手段101は、設定内容画面が表示されるよう、表示手段70に表示要求を出す。表示手段70は、設定内容画面を表示する。設定内容画面には解除ボタンが表示される。
【0143】
ステップS605〜S608の処理は、図22に示すステップS505〜S508の処理と同様である。
【0144】
以上、実施例4によれば、ユーザは、マクロの設定値の全内容を事前に知ることができ、さらに、設定値を初期値に変更することができる。
【0145】
[変形例]
また、各実施例の画像形成装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0146】
また、各実施例の画像形成装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、各実施例の画像形成装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0147】
また、各実施例の画像形成装置で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0148】
各実施例の画像形成装置で実行されるプログラムは、前述した各手段を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、制御部11(プロセッサ)が補助記憶部13からプログラムを読み出して実行することにより上記各手段のうち1又は複数の各手段が主記憶部12上にロードされ、1又は複数の各手段が主記憶部12上に生成されるようになっている。
【0149】
なお、本発明は、上記各実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記各実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、各実施例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
【符号の説明】
【0150】
1 MFP
11 制御部
12 主記憶部
13 補助記憶部
14 外部記憶装置I/F部
15 ネットワークI/F部
16 操作部
17 表示部
18 エンジン部
20 標準搭載アプリ
25 マクロ情報記憶手段
40 拡張アプリ
45 拡張アプリ制御手段
70 表示手段
71 入力手段
72 画面制御手段
73 画面情報記憶手段
74 画面作成手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0151】
【特許文献1】特開2010−114825号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホーム画面を作成するのに必要なデータを有するホーム画面情報であって、該ホーム画面に含まれるマクロを呼び出すための第1アイコン毎に該マクロの識別情報を含む前記ホーム画面情報を記憶するホーム画面情報記憶手段と、
前記マクロの識別情報毎に該マクロの各設定値を記憶するマクロ情報記憶手段と、
前記マクロの設定値毎に該設定値を示す第2アイコンを記憶するアイコン記憶手段と、
前記ホーム画面情報に含まれるマクロの識別情報に対応する各設定値を前記マクロ情報記憶手段から取得し、該各設定値に対応する第2アイコンを前記アイコン記憶手段から取得する画面制御手段と、
前記ホーム画面情報に基づいてホーム画面を作成する際、前記画面制御手段により取得された第2アイコンを、該第2アイコンが示す設定値を有するマクロの第1アイコン上に重ねる画面作成手段と、
前記画面作成手段により作成されたホーム画面を表示する表示手段と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記画面制御手段は、
前記マクロの各設定値のうち、初期値と異なる設定値に対応する第2アイコンを前記アイコン記憶手段から取得する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画面作成手段は、
各設定値に優先順が設定されている場合、優先順が高い設定値を示す第2アイコンを優先的に前記第1アイコンに重ねる請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画面作成手段は、
複数の前記第2アイコンを組み合わせて前記第1アイコンに重ねる請求項1乃至3いずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
組み合わせ可能な複数の設定値、該複数の設定値を示す各第2アイコンが組み合わされた第3アイコンを含む組み合わせ情報を記憶する組み合わせ情報記憶手段をさらに備え、
前記画面制御手段は、
前記マクロの各設定値に基づき、前記組み合わせ情報に含まれる設定値の組み合わせがあれば、前記第3アイコンを取得し、
前記画面作成手段は、
前記第3アイコンを前記第1アイコン上に重ねる請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画面作成手段は、
1つのマクロに対して取得された全ての前記第2アイコンを組み合わせて生成した第4アイコンを、該マクロの前記第1アイコンに重ねる請求項4記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画面制御手段は、
前記第2アイコンが押下された場合に、該第2アイコンが示す設定値の内容を含む領域が、第2アイコンの周辺に表示されるよう制御する請求項1乃至6いずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記画面制御手段は、
前記領域内に、前記第2アイテムが示す設定値を解除する機能を示す解除ボタンを含める請求項7記載の画像形成装置。
【請求項9】
ホーム画面を作成するのに必要なデータを有するホーム画面情報であって、該ホーム画面に含まれるマクロを呼び出すための第1アイコン毎に該マクロの識別情報を含む前記ホーム画面情報を記憶するホーム画面情報記憶手段と、前記マクロの識別情報毎に該マクロの各設定値を記憶するマクロ情報記憶手段と、前記マクロの設定値毎に該設定値を示す第2アイコンを記憶するアイコン記憶手段と、を備える画像形成装置が実行する表示制御方法であって、
前記ホーム画面情報に含まれるマクロの識別情報に対応する各設定値を前記マクロ情報記憶手段から取得する第1取得ステップと、
前記第1ステップにより取得された各設定値に対応する第2アイコンを前記アイコン記憶手段から取得する第2取得ステップと、
前記ホーム画面情報に基づいてホーム画面を作成する際、前記第2取得ステップにより取得された第2アイコンを、該第2アイコンが示す設定値を有するマクロの第1アイコン上に重ねる画面作成ステップと、
前記画面作成ステップにより作成されたホーム画面を表示する表示ステップと、
を有する表示制御方法。
【請求項10】
ホーム画面を作成するのに必要なデータを有するホーム画面情報であって、該ホーム画面に含まれるマクロを呼び出すための第1アイコン毎に該マクロの識別情報を含む前記ホーム画面情報を記憶するホーム画面情報記憶手段と、前記マクロの識別情報毎に該マクロの各設定値を記憶するマクロ情報記憶手段と、前記マクロの設定値毎に該設定値を示す第2アイコンを記憶するアイコン記憶手段と、を備える画像形成装置に実行させる表示制御プログラムであって、
前記ホーム画面情報に含まれるマクロの識別情報に対応する各設定値を前記マクロ情報記憶手段から取得する第1取得ステップと、
前記第1ステップにより取得された各設定値に対応する第2アイコンを前記アイコン記憶手段から取得する第2取得ステップと、
前記ホーム画面情報に基づいてホーム画面を作成する際、前記第2取得ステップにより取得された第2アイコンを、該第2アイコンが示す設定値を有するマクロの第1アイコン上に重ねる画面作成ステップと、
前記画面作成ステップにより作成されたホーム画面を表示する表示ステップと、
を有する表示制御プログラム。
【請求項1】
ホーム画面を作成するのに必要なデータを有するホーム画面情報であって、該ホーム画面に含まれるマクロを呼び出すための第1アイコン毎に該マクロの識別情報を含む前記ホーム画面情報を記憶するホーム画面情報記憶手段と、
前記マクロの識別情報毎に該マクロの各設定値を記憶するマクロ情報記憶手段と、
前記マクロの設定値毎に該設定値を示す第2アイコンを記憶するアイコン記憶手段と、
前記ホーム画面情報に含まれるマクロの識別情報に対応する各設定値を前記マクロ情報記憶手段から取得し、該各設定値に対応する第2アイコンを前記アイコン記憶手段から取得する画面制御手段と、
前記ホーム画面情報に基づいてホーム画面を作成する際、前記画面制御手段により取得された第2アイコンを、該第2アイコンが示す設定値を有するマクロの第1アイコン上に重ねる画面作成手段と、
前記画面作成手段により作成されたホーム画面を表示する表示手段と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記画面制御手段は、
前記マクロの各設定値のうち、初期値と異なる設定値に対応する第2アイコンを前記アイコン記憶手段から取得する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画面作成手段は、
各設定値に優先順が設定されている場合、優先順が高い設定値を示す第2アイコンを優先的に前記第1アイコンに重ねる請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画面作成手段は、
複数の前記第2アイコンを組み合わせて前記第1アイコンに重ねる請求項1乃至3いずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
組み合わせ可能な複数の設定値、該複数の設定値を示す各第2アイコンが組み合わされた第3アイコンを含む組み合わせ情報を記憶する組み合わせ情報記憶手段をさらに備え、
前記画面制御手段は、
前記マクロの各設定値に基づき、前記組み合わせ情報に含まれる設定値の組み合わせがあれば、前記第3アイコンを取得し、
前記画面作成手段は、
前記第3アイコンを前記第1アイコン上に重ねる請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画面作成手段は、
1つのマクロに対して取得された全ての前記第2アイコンを組み合わせて生成した第4アイコンを、該マクロの前記第1アイコンに重ねる請求項4記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画面制御手段は、
前記第2アイコンが押下された場合に、該第2アイコンが示す設定値の内容を含む領域が、第2アイコンの周辺に表示されるよう制御する請求項1乃至6いずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記画面制御手段は、
前記領域内に、前記第2アイテムが示す設定値を解除する機能を示す解除ボタンを含める請求項7記載の画像形成装置。
【請求項9】
ホーム画面を作成するのに必要なデータを有するホーム画面情報であって、該ホーム画面に含まれるマクロを呼び出すための第1アイコン毎に該マクロの識別情報を含む前記ホーム画面情報を記憶するホーム画面情報記憶手段と、前記マクロの識別情報毎に該マクロの各設定値を記憶するマクロ情報記憶手段と、前記マクロの設定値毎に該設定値を示す第2アイコンを記憶するアイコン記憶手段と、を備える画像形成装置が実行する表示制御方法であって、
前記ホーム画面情報に含まれるマクロの識別情報に対応する各設定値を前記マクロ情報記憶手段から取得する第1取得ステップと、
前記第1ステップにより取得された各設定値に対応する第2アイコンを前記アイコン記憶手段から取得する第2取得ステップと、
前記ホーム画面情報に基づいてホーム画面を作成する際、前記第2取得ステップにより取得された第2アイコンを、該第2アイコンが示す設定値を有するマクロの第1アイコン上に重ねる画面作成ステップと、
前記画面作成ステップにより作成されたホーム画面を表示する表示ステップと、
を有する表示制御方法。
【請求項10】
ホーム画面を作成するのに必要なデータを有するホーム画面情報であって、該ホーム画面に含まれるマクロを呼び出すための第1アイコン毎に該マクロの識別情報を含む前記ホーム画面情報を記憶するホーム画面情報記憶手段と、前記マクロの識別情報毎に該マクロの各設定値を記憶するマクロ情報記憶手段と、前記マクロの設定値毎に該設定値を示す第2アイコンを記憶するアイコン記憶手段と、を備える画像形成装置に実行させる表示制御プログラムであって、
前記ホーム画面情報に含まれるマクロの識別情報に対応する各設定値を前記マクロ情報記憶手段から取得する第1取得ステップと、
前記第1ステップにより取得された各設定値に対応する第2アイコンを前記アイコン記憶手段から取得する第2取得ステップと、
前記ホーム画面情報に基づいてホーム画面を作成する際、前記第2取得ステップにより取得された第2アイコンを、該第2アイコンが示す設定値を有するマクロの第1アイコン上に重ねる画面作成ステップと、
前記画面作成ステップにより作成されたホーム画面を表示する表示ステップと、
を有する表示制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公開番号】特開2013−8224(P2013−8224A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−140786(P2011−140786)
【出願日】平成23年6月24日(2011.6.24)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月24日(2011.6.24)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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