画像形成装置及びその制御方法
【課題】 複数枚を1組とする2種類の特定シートを階層的に使う場合に、1組内で使われなかった特定シートを適切に排出する。
【解決手段】 画像形成装置であって、複数枚を1組とする特定シートを複数の収容手段のそれぞれに収容し、複数の収容手段から対応する特定シートを給紙して挿入する。このとき、給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層と同じ場合、複数の収容手段の中の第2の特定シートと同じ組から第1の特定シートを給紙し、給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層よりも高い場合、前記第2の特定シートと同じ組で残存している特定シートを全て複数の収容手段から排出する。
【解決手段】 画像形成装置であって、複数枚を1組とする特定シートを複数の収容手段のそれぞれに収容し、複数の収容手段から対応する特定シートを給紙して挿入する。このとき、給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層と同じ場合、複数の収容手段の中の第2の特定シートと同じ組から第1の特定シートを給紙し、給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層よりも高い場合、前記第2の特定シートと同じ組で残存している特定シートを全て複数の収容手段から排出する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数枚を1組とする特定シートを挿入する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷物に複数種類のインデックス紙を挿入できる印刷装置があった。例えば特許文献1に記載の発明では、異なる2種類のインデックス紙が、それぞれトレイAとトレイBに格納されていて、印刷装置は、複数部数のそれぞれに、トレイAのインデックス紙とトレイBのインデックス紙とを挿入する。更に、印刷装置は、1組のインデックス紙の全てを使用しない場合、複数部数のそれぞれを出力し終えた時点で、余剰となったインデックス紙をトレイAとトレイBからそれぞれ排出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−248672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の発明では、異なる2種類のインデックス紙を使用しているものの、それらを階層的に使うことはできなかった。特に、1組のインデックス紙の全てを使わない場合(つまり、インデックス紙が余剰する場合)、複数種類のインデックス紙を階層的に使うことができなかった。
【0005】
例えば、第一種類のインデックス紙を上位層(例えば、章を区切る)とし、1組がN枚の第二種類のインデックス紙を下位層(例えば、節を区切る)とする。そして第一種類のインデックス紙の1番目を出力した後、第二種類のインデックス紙の1番目からM番目(M<N)を出力する(例えば、1章がM節で構成されている)。この場合、第二種類のインデックス紙が(N−M)枚が、そのトレイ上に残っていることになる。従って次に、文書の第2章が始まると第一種類のインデックス紙の2枚目を出力し、その後、第2章の第1節から開始する第二種類のインデックス紙の出力を行うことができなかった。
【0006】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決することにある。
【0007】
本発明の特徴は、複数枚を1組とする2種類の特定シートを階層的に使う場合に、1組内で使われなかった特定シートを適切に排出することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
画像形成装置であって、
複数枚を1組とする特定シートを収容する第1の収容手段と、
複数枚を1組とする特定シートを収容する第2の収容手段と、
第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙した後、第1組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙し、第1組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙した後、第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙し、第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙した後、第2組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙するよう制御する給紙制御手段と、
第1組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙した後であって、第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙する前に、前記第2の収容手段に残存している第1組目の前記特定シートを全て前記第2の収容手段から排出するよう制御する排出制御手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数枚を1組とする2種類の特定シートを階層的に使う場合に、1組内で使われなかった特定シートを適切に排出するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態に係る画像形成装置の給紙段の構成とその設定内容を説明する図。
【図2】実施形態における成果物の出力例(A)と、余ったインデックス紙の排出例(B)を説明する図。
【図3】実施形態に係る印刷システムの構成図。
【図4】本実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示すブロック図。
【図5】実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図。
【図6】実施形態に係る情報処理装置のソフトウェア構成を示すブロック図。
【図7】実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図。
【図8】実施形態1に係るインデックス紙の挿入と余りのインデックス紙を排出する順序を説明する図。
【図9】実施形態1に係る処理で使用される各種テーブルを説明する図。
【図10】実施形態1に係る画像形成装置によるインデックス紙の排紙制御を説明するフローチャート。
【図11】実施形態2に係るインデックス紙の挿入と余りのインデックス紙を排出する順序を説明する図。
【図12】実施形態2に係る処理で使用される各種テーブルを説明する図。
【図13】実施形態2に係る画像形成装置によるインデックス紙の排紙制御を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0012】
一般に、インデックス紙(特定シート)は、文書の本文を章や節の見出しの位置で区切る目的で挿入され、そのインデックス紙の耳(タブ)には、束毎の「見出し」が印刷される。ここで、耳の位置が互いに異なる複数種のインデックス紙の束が、各1セットとして提供されており、ジョブの先頭では、タブの位置が最上段に位置している1枚目のインデックス紙を給紙する。このため、印刷ジョブで挿入するインデックス紙の各束の枚数と、装置にセットされているインデックス紙の各束の枚数とが一致しない場合、印刷ジョブの終了時に、インデックス紙が残存することになる。従って、このような場合は、それら残っているインデックス紙を機外に排出して、次の印刷ジョブのためにインデックス紙の束の頭出しを行う必要がある。
【0013】
また印刷ジョブで使用するインデックス紙の種類が1種類の場合、残りのインデックス紙の排紙処理はジョブ間の切れ目に実施される。しかし親子関係にある多階層のインデックス紙を使用する場合は、直前の印刷ジョブで残ったインデックス紙の排出処理が必要となる。こうした制御を情報処理装置や画像形成装置のオペレータに負担をかけずに実現することが求められている。
【0014】
そこで本実施形態では、画像形成装置の印刷エンジンの特徴に合わせて実施可能な2つの排紙制御方法を提案する。
【0015】
実施形態1では、画像形成装置の印刷エンジンが印刷メディア(インデックス紙を含む)に応じて、エンジンの定着温度や紙搬送速度を変更する画像形成装置の排紙制御について説明する。このタイプの画像形成装置は、印刷メディアの切り替えが発生すると、定着温度を切り替えるため、印刷パフォーマンスの低下が生じる。このため、多階層のインデックス紙の挿入を複数の紙種で行う場合、余ったインデックス紙を機外に排出するタイミングを調整しないと、用紙の切り替えが頻発して最終の成果物が得られるまでの時間が大幅に延びてしまう。そこで実施形態1では、この課題を解決するため、多階層のインデックス紙の余りを排出するタイミングを制御し、用紙種類の切り替え回数を抑制することで、最終の成果物が出力されるまでの時間を短縮する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の給紙段の構成とその設定内容を説明する図である。
【0017】
この画像形成装置100は、例えば複合機(MFP)等の印刷装置であり、4つの給紙段を有している。これら給紙段は、用紙カセット101〜104の4つを具備している。ここで用紙カセット101,102には、それぞれインデックス紙201とインデックス紙202が収容されており、それぞれの用紙カセットには、5枚(複数枚)を1組とするインデックス紙が複数組セットされている。インデックス紙201とインデックス紙202とでは用紙の種類が異なる。用紙カセット103には、文書の本文が印刷される普通紙が収容されている。また用紙カセット104は空であるものとする。
【0018】
図2は、成果物の出力例(A)と、余ったインデックス紙の排出例(B)を説明する図である。
【0019】
図2(A)の成果物の出力例では、本文が第一種類のインデックス紙201によって2章に分けられ、更に、各章は、第二種類のインデックス紙202によって2節に分けられている。
【0020】
画像形成装置100は、2枚目のインデックス紙201(第2章)の給紙指示を受けると、第1章は第2節までであり第3〜5節が存在しないと確定する。これより用紙カセット102のインデックス紙202の1組目の3〜5枚目は不要と決定し、インデックス紙202の1組目の3〜5枚目を用紙カセット102から排出する(図2(B)の210)。このあと、第2章の第2節まで給紙し、その後、本文を3枚(第2章第2節の本文)給紙したところで、本文が終了したとする。これにより、第2章の第3節〜5節(インデックス紙202の3〜5枚目、図2(B)の211)と、第3章〜第5章分のインデックス紙201(インデックス紙201の3〜5枚目(図2(B)の212))が不要になると確定する。図2(B)はこうして余剰となって排出されるインデックス紙を示している。図2(B)では、インデックス紙202の1組目と2組目の各3〜5枚目と、インデックス紙201の1組目の3〜5枚目が機外に排出される。なお、インデックス紙の給紙または挿入とは、印刷されたシート(本文)と同じ出力先に、そのインデックス紙を出力することを意味し、インデックス紙の排出または排紙とは、印刷されたシートと異なる出力先に、そのインデックス紙を出力することを意味する。画像形成装置100は、2つの排紙段を有しており、図2(A)の成果物と図2(B)の余ったインデックス紙とはそれぞれ別々の排紙段に出される。
【0021】
以下、具体例を基に、本実施形態を詳しく説明する。
【0022】
図3は、本発明の実施形態に係る印刷システムの構成図である。
【0023】
ここではPC等の情報処理装置300と画像形成装置100とがネットワーク301を介して接続されている。情報処理装置300は、印刷データの編集と出力時の用紙サイズ、用紙タイプ、給紙段やインデックス紙などの挿入処理などの印刷データを作成する。そして、この印刷データをポストスクリプトやPCL等の印刷用のPDLデータに変換して画像形成装置100へ送信する。画像形成装置100は、情報処理装置300から印刷データを受信し、各印刷ページの画像形成処理とインデックス紙の挿入等の指定された処理等を行う。
【0024】
図4は、本実施形態に係る画像形成装置100の機能構成を示すブロック図である。
【0025】
ネットワークI/F(インタフェース)401は、TCP/IPのソケットI/Fをネットワーク制御部402に供給する。尚、情報処理装置300のPDLデータを生成するアプリケーションは、RAW/LPRのいずれかのデータ送信プロトコルでPS/PCL等のデータを送信する。
【0026】
画像形成装置100は、ネットワーク制御部402がRAW/LPRの通信プロトコルに対応し、PS/PCLデータを受信するとHDD506(図5)に逐次、ストリームデータとして記憶する。印刷ジョブ制御部408は、ネットワーク制御部402が印刷データを受信すると、印刷ジョブの受信開始を認識して印刷ジョブの処理を開始する。これにより印刷ジョブ制御部408はPDL解析部405を起動し、PDL解析部405に対してHDD506に蓄積されたPSデータの読み出しを指示する。これによりPDL解析部405は、HDD506から読み出したPS/PCLデータを展開する。ページ解析部406は、入力データの用紙サイズ、用紙タイプ、給紙段の指定等のフィニッシング情報を取得し、また各ページの描画コマンドの解析や描画処理を行う。描画データは、ページ保存部411に一時保存される。印刷データの用紙タイプにインデックス紙が指定されていると、ページ解析部406のインデックス紙検出部407が検出したインデックス紙の詳細情報を逐次インデックス紙排出制御部410へ通知する。
【0027】
一方、ページ保存部411に保存されたページデータは、RIP(ラスタイメージプロセッサ)制御部413によりRIP処理され、プリンタエンジン512(図5)に最適化された画像としてページ保存部412に格納される。ページ保存部412に保存されたページデータは、印刷ジョブ制御部408と印刷ページ制御部409とが連携して、エンジン制御部414に渡すページを決定する。例えば、製本印刷をする場合などは、逐次ではなく、製本面付けを考慮した順番で渡すなどの処理を行う。このとき、ジョブにインデックス紙が指定されている場合は、インデックス紙排出制御部410が、そのジョブの複数種類、及び複数階層のインデックス紙の挿入位置を検証する。そして余ったインデックス紙を画像形成装置100の機外へ排出するよう、エンジン制御部414へ指示するタイミングを調整する。エンジン制御部414は、印刷ページ制御部409の指示に従い、エンジンI/F415を介してプリンタエンジン512を制御して画像形成処理を実行する。
【0028】
図5は、実施形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0029】
システムバス520には、CPU501、RAM502、UI・I/F503、ネットワークI/F504、ROM505、HDD506が接続されていて、相互に通信を行う。システムバス520上のコンポーネントは、イメージバスI/F507を経由して、イメージバス530に接続されたRIP508、画像処理部509、エンジンI/F510へアクセスする。図4の印刷ジョブ制御部408、PDL解析部405、印刷インデックス紙排出制御部410などのソフトウェアは、CPU501により実行され、処理中の一時的なデータはRAM502に保持される。
【0030】
UI・I/F503は、操作部511に接続されており、操作部511で操作された信号を各モジュールへ通知する。ネットワークI/F504は、ネットワーク301を経由して情報処理装置300からストリーム型のPDLデータを受信してHDD506へ格納する。ROM505には、この画像形成装置100の起動、実行に必要な各種パラメータ及び、プログラムが格納されており、必要に応じて各ソフトウェアモジュールからアクセスされる。HDD506は、ネットワーク経由で受信したPDLデータの一時的な格納や、RIP508、画像処理部509のデータスワップ領域として各モジュールからアクセスされる。イメージバスI/F507は、画像形成装置100のシステムバス520とイメージバス530との間のデータのやり取りを制御する。そして制御系ソフトウェアが動作するシステムバス520側とイメージバス530上で動作するページ画像処理に関するモジュールの通信を取り持つ。イメージバス530に接続されたRIP508は、ページ記述言語(PDL)コードをイメージファイルへ展開する。画像処理部509は、RIP508が生成したイメージファイルに対して、プリンタエンジン512に適した解像度変換や補正処理を行う。エンジンI/F510は、エンジン制御部414がエンジンI/F510を通して、プリンタエンジン512を制御するための通信I/Fである。
【0031】
図6は、実施形態に係る情報処理装置300のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【0032】
情報処理装置300には、印刷データの仕上げについてページ単位で細かく制御する印刷アプリケーション600と、アプリケーションが生成した印刷データを画像形成装置100へ転送するプリントジョブスプーラ620の2つのアプリケーションが含まれる。
【0033】
印刷アプリケーション600は、オペレータが印刷時の高度な設定を行う場合に、その作業負荷を軽減するためのものである。ユーザはUI制御部601を通して、ページ単位の細かな仕上げ設定を入力し、印刷設定制御部602がUIから指示された印刷設定で実行可能か否かの整合性のチェックを行う。また並行して設定された地紋処理やカラー画像処理の調整パラメータや製本やインデックス紙の挿入等、個々の指示を横断的にチェックし、実行できないときは警告表示等のコンフリクト制御を行う。このコンフリクト処理に合格した印刷パラメータは、印刷設定制御部602からアプリデータ管理部609に保存される。
【0034】
こうしてユーザが設定した内容で印刷開始を指示すると、印刷ジョブデータ生成部603はアプリデータ管理部609から印刷データを読み出し、ページ生成部604とドライバSDK606とが連携して印刷ページデータを作成する。ユーザは印刷時に画像形成装置100用のドライバを選択することで印刷フォーマットを選択する。ドライバSDK606には2つのPDLドライバ607,608がインストールされている。PDLドライバ607が選択された際はAdobePostScriptフォーマットでページ生成部604がページデータを出力する。またPDLドライバ608が選択された場合は、PCLフォーマットでページ生成部604がページデータを出力する。このときページ生成部604は、各PDL言語で用紙サイズや用紙タイプを記述する。またインデックス紙を使用する場合はインデックス紙制御部605が、給紙段の指定先としてインデックス紙の入った給紙段を設定するか、或いは用紙サイズ及び用紙タイプ情報としてインデックス紙を指定する。
【0035】
ジョブスプーラ620は、スプーラのリスト画面を実現するUI制御部621と印刷ジョブリスト制御部622とを有している。スプーラ制御部623は、ドライバSDK606が生成したストリームデータを一時保存し、印刷プロトコル制御部624に画像形成装置100へのデータ転送処理を委ねる。印刷プロトコル制御部624は、RAW/LPRのプロトコルを選択し、ネットワークI/F制御部625を介してネットワーク301上の画像形成装置100へ転送する。
【0036】
図7は、実施形態に係る情報処理装置300のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0037】
システムバス720には、CPU701、RAM702、USB・I/F703、ネットワークI/F704、ROM705、HDD706が接続されていて、相互に通信を行う。図6の印刷アプリケーション600、ジョブスプーラ620、印刷アプリケーション600のインデックス紙制御部605等のソフトウェアは、CPU701で実行され、処理中の一時的なデータはRAM702に保持される。USB・I/F703は、ポインティングデバイスやキーボード等に接続されており、入力デバイスの信号を各モジュールへ通知する。ネットワークI/F704は、ネットワーク301経由で画像形成装置100へストリーム型のPDLデータを送信する。
【0038】
[実施形態1]
図8(A)〜(C)は、本発明の実施形態1に係る処理フロー(図10)に基づいて行われる、インデックス紙の挿入と、余剰のインデックス紙の排出とを説明する図である。尚、図8(A)(B)において、インデックス紙1は、図1のインデックス紙201に、インデックス紙2は、図1のインデックス紙202に対応している。また図8(C)で枠内(各インデックス紙、本文に対応)に示す数字は、それぞれ、インデックス紙の各組の何枚目であるかを示している。
【0039】
図8(A)では、最初に第1章のインデックス紙201−1が給紙されて挿入され、次に第1章第1節のインデックス紙202−1が給紙されて挿入される。次に本文が3ページ続いて出力され、次に第1章第2節のインデックス紙202−2が給紙されて挿入される。そしてその本文が3ページ続いて出力され、第2章の開始を示すインデックス紙201−2の給紙が指示されると、この時点で、1組目のインデックス紙202−3〜202−5(図8(B))が余ることが認識できる。
【0040】
実施形態1では、インデックス紙202−3〜202−5を直ぐに排紙せず、先に第2章の開始を示すインデックス紙201−2が給紙されて挿入され、その後でインデックス紙202−3〜202−5が排紙される。そして図8(A)のように、第2章第1節のインデックス紙として、2組目のインデックス紙202−1が給紙されて挿入され、次に本文が3ページ続いて出力され、次に第2章第2節のインデックス紙として、2組目のインデックス紙202−2が挿入される。次に本文が3ページ続いて出力された後、ジョブの終了が指示されると、その時点で余っている2組目のインデックス紙202−3〜202−5と、1組目のインデックス紙201−3〜201−5とが排紙される(図8(B))。
【0041】
図8(C)は、上述のインデックス紙の給紙及び排紙処理を時系列で示す図である。
【0042】
801では、第1章を示すインデックス紙201−1が挿入され、802では、第1章の第1節を示すインデックス紙202−1が挿入される。803は、第1章の第1節の本文の印刷ページを示している。804では、第1章の第2節を示す2枚目のインデックス紙202−2が挿入される。805は、第1章の第2節の本文の印刷ページを示している。
【0043】
そして806で、第2章のインデックス紙201−2の挿入が指示されると、807で2枚目のインデックス紙201−2を挿入する。その後、808で、1組目の余った3枚のインデックス紙202−3〜202−5(インデックス紙202の1組目の3枚目から5枚目)を排紙している。809では、その後、第2章の第1節を示す、2組目のインデックス紙202−1が挿入される。810は、第2章の第1節の本文の印刷ページを示している。811では、第2章の第2節を示す2組目のインデックス紙202−2が挿入される。812は、第2章の第2節の本文の印刷ページを示している。そして813で、ジョブの終了が指示されると、814で、2組目の余っている3枚のインディスク紙202−3〜202−5(インデックス紙202の2組目の3〜5枚目)を排紙する。また815で、1組目の余っている3枚のインディスク紙201−3〜201−5(インデックス紙201の1組目の3〜5枚目)を排紙する。
【0044】
このように、上位階層(章)のインデックス紙201の給紙処理が要求された場合、その時点で余っている下位階層(節)のインデックス紙202を直ぐに排出せず、上位階層(章)のインデックス紙201の2枚目を先に給紙する。そして、第2章第1節の見出しとなる2組目のインデックス紙202の給紙前に、第1章で余っている1組目の3〜5枚目のインデックス紙202を排出するように制御する。
【0045】
図9(A)〜(E)は、実施形態1に係る処理で使用される各種テーブルを説明する図である。
【0046】
図9(A)は、画像形成装置100の4つの給紙段に設定されている用紙情報を保持する給紙段テーブルを示す。このテーブルは、給紙段の用紙の登録が変更される度に自動更新される。CSTは給紙段の位置、SIZEは給紙段に収容されている用紙のサイズ、TYPEは用紙の坪量から分類される区分けを意味する。坪量の違いは画像形成処理100の定着温調などにも影響を与える。Numは、その時点で給紙段に収容されているインデックス紙の1組当たりの枚数を示す。つまり、ここが「5」の場合、5枚1組のインデックス紙が収容されていることを示す。ここでCST1〜CST4は4つの給紙段の用紙カセット101〜104に対応しており、図1で説明したように、用紙カセット101,102には、1組が5枚のA4のインデックス紙201,202がそれぞれ収容されている。また3段目の用紙カセットにはA4の普通紙が収容されており、4段目の用紙カセットは空の状態である。
【0047】
図9(B)〜(E)は、インデックス紙排出制御部410に保持されているインデックス紙管理テーブルを示す。このテーブルは、印刷ジョブが投入されると生成され、ジョブの終了とともに消去される。尚、印刷ジョブにインデックス紙に関する情報が存在しなければ、このテーブルにインデックス紙が登録されることはない。逆に、印刷ページ制御部409がインデックス紙を検知した場合は、このテーブルにインデックス紙を登録し、以降、ジョブの終了まで、給紙枚数と余り枚数、機外への排出の可否等を管理する。尚、図9(B)〜(E)において、CST,SIZE,TYPE,Numは、図9(A)と同義であるため説明を省略する。Lvはインデックス紙の階層を示し、数字が小さいほど上位層のインデックス紙となる。図9の例では、CTS1は図1の用紙カセット101を示し、CTS2は図1の用紙カセット102を示す。また、インデックス紙1は図1のインデックス紙201を示し、インデックス紙2は図1のインデックス紙202を示す。
【0048】
ジョブ開始後、最初に用紙カセット101(「CST1」)からインデックス紙201(「インデックス紙1」)を給紙すると、「インデックス紙1」と「Lv=1」とが登録される。次に用紙カセット102(「CST2」)からインデックス紙202(「インデックス紙2」)を給紙すれば、「インデックス紙2」と「Lv=2」とが登録される。CST1とCST2との親子関係(CST1がCST2より上位)は、このジョブ中は変更されない。但し、ジョブが終了すれば、このインデックス紙管理テーブルの内容はクリアされる。よって、例えば次のジョブでCST2のインデックス紙の給紙が指定されてからCST1のインデックス紙の給紙が指定された場合は、親子関係は、CST2がCST1より上位、となる。新しいインデックス紙がインデックス紙管理テーブルに登録されるたびに、そのインデックス紙のCST、SIZE、Num、Cnt、Flag、Timeも登録される。
【0049】
「Num」は、セットされたインデックス紙の1組の枚数を示し、「Cnt」は各組で現在給紙した枚数を示している。つまり枚数Num−Cntが、その組で余っているインデックス紙の枚数となる。Cntの初期値は0である。「Flag」は、該当する給紙段のインデックス紙の組の頭出しをする必要があるか否かを示す。Flag=T(TRUE)は、次にこの給紙段からインデックス紙を取り出す前に、その給紙段からNum−Cnt枚のインデックス紙を機外に排出する必要があることを示している。Flagの初期値はF(False)
である。「Time」はタイプスタンプを意味し、該当する給紙段の情報が更新された時刻を記録する。このテーブルの全体から最新のレコードを検索することで、一つ前に給紙したインデックス紙がどれであったかを直ぐに検索することができる。これは、これから給紙しようとするインデックス紙と、一つ前のインデックス紙とが同一かどうか判断するために必要な情報である。
【0050】
図9(B)は、ジョブが投入される前のインデックス紙管理テーブルを示し、この時点でインデックス紙管理テーブルは空である。
【0051】
図9(C)は、図8(C)の804で、第1章第2節のインデックス紙202が給紙された直後のインデックス紙管理テーブルを示している。ここでは、インデックス紙201のCntは1枚、インデックス紙202のCntは2枚となっている。
【0052】
図9(D)は、図8(C)の806で、第2章のインデックス紙201の挿入が指示された時点のインデックス紙管理テーブルを示している。ここでは、インデックス紙202のFlagに「T(=True)」がセットされる。用紙カセット102から2組目のインデックス紙202を取り出す前に、Num−Cnt枚のインデックス紙202を用紙カセット102から機外に排出する必要があるからである。その他のデータは図9(C)と同じである。
【0053】
図9(E)は、図8(C)の808で、1組目のインデックス紙202の排出が完了した後のインデックス紙管理テーブルを示している。ここではインデックス紙202のFlagを元の「F」に戻し、インデックス紙202のCntを「0」にしている。またインデックス紙201のCntが+1されて「2」に更新されている。
【0054】
図10は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置100によるインデックス紙の排紙制御を説明するフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムはROM505に格納されており、CPU501の制御の下に実行される。具体的には、この処理は、画像形成装置100の印刷ページ制御部409とインデックス紙排紙制御部410の2つのモジュールによって制御される。
【0055】
まずS1で、印刷ページ制御部409が、次に印刷すべきページの有無を確認する。印刷すべきページが存在する場合はS2に進み、インデックス紙排出制御部410がそのページの用紙タイプ、用紙サイズ、給紙段から、次に給紙する用紙がインデックス紙か否かを判断する。Aタイプ(用紙サイズ、用紙タイプのみが指定された場合)とBタイプ(給紙段のみが指定された場合)とで処理が分かれる。
【0056】
Aタイプの場合は、用紙タイプ、用紙サイズのみが指定されて、給紙段が明示的に指定されていないので、インデックス紙排出制御部410は、指定された用紙タイプに基づいて、次に給紙する用紙がインデックス紙か否かを判断する。さらに、給紙段テーブルを参照して、指定された用紙タイプ及び指定された用紙サイズに該当する用紙を収容している用紙カセットを選択する。尚、同一条件の用紙カセットが複数ある時は、CST1>2>3>4の順番で選択する。一方、Bタイプの場合は、給紙段のみが指定されて、用紙サイズ、用紙タイプが不確定であるので、インデックス紙排出制御部410は、給紙段テーブルを参照して、その給紙段の用紙タイプ、用紙サイズを確認する。そして、インデックス紙排出制御部410は、確認した用紙タイプに基づいて、次に給紙する用紙がインデックス紙か否かを判断する。いずれにせよS2で次に給紙する用紙がインデックス紙(第1の特定シート)であると判断されるとS3に進む。S3では、インデックス紙排出制御部410は、前述のインデックス紙管理テーブルを検索して、一つ前に給紙したインデックス紙(第2の特定シート)の用紙サイズ、用紙タイプ、給紙段を取得する。次に給紙する用紙がインデックス紙でない場合はS4に進み、印刷ページ制御部409は本文を印刷する用紙を給紙する。
【0057】
次にS5で、インデックス紙排出制御部410は、これから給紙する、S2で決定したインデックス紙と、S3で取得した一つ前のインデックス紙とが同一か否かを比較する。2つのインデックス紙が一致する場合はS9に進み、現階層でのインデックス紙の挿入処理に進む。一方、2つのインデックス紙が異なるときは、S6に進む。また、一つ前のインデックス紙がない場合も、S6に進む。S6では、インデックス紙排出制御部410は、S2で決定したインデックス紙がインデックス紙管理テーブルに登録されたものか否かを確認する。S2で決定したインデックス紙がインデックス紙管理テーブルに登録されている場合はS7に進み、インデックス紙排出制御部410は、S2で決定したインデックス紙より下位の階層にあるインデックス紙のFlagを「F」から「T」に変更する。この一例が図9(D)である。一方、S2で決定したインデックス紙がインデックス紙管理テーブルに登録されていない場合はS8に進み、インデックス紙排出制御部410は、S2で決定したインデックス紙を新規インデックス紙としてインデックス紙管理テーブルに追加する。
【0058】
S9では、インデックス紙排出制御部410は、これから給紙するインデックス紙について、インデックス紙管理テーブルのFlagを確認する。Flag=Tの場合はS10に進み、インデックス紙排出制御部410は、インデックス紙の組の残り枚数Num−Cntを機外へ排出する。さらに、インデックス紙排出制御部410は、これから給紙するインデックス紙のCntを0にし、FLAGをF(False)にする。一方、S9で、Flag=Fの場合はそのままS11へ進み、印刷ページ制御部409は、指定されたインデックス紙(S2で決定したインデックス紙)を給紙する(給紙制御)。S11でインデックス紙を給紙した後、S12に進み、インデックス紙排出制御部410は、S11で給紙したインデックス紙のCntを+1してS1へ戻る。
【0059】
またS1で、次に印刷すべきページがないときはS13に進み、インデックス紙排出制御部410は、Num−Cntが「0」でないインデックス紙を、Num−Cnt枚、機外に排出する。尚、S10のインデックス紙の排紙処理と、S13のインデックス紙の排紙処理とは互いに異なる。S10は、該当するインデックス紙と同階層のインデックス紙の給紙前に排紙処理を実施するためのもので、本実施形態のポイントそのものである。
【0060】
以上説明したように本実施形態1によれば、組単位の多階層のインデックス紙の余りを排出するタイミングを制御して、インデックス紙を切り替え回数を抑制することにより、成果物を出力するまでの時間を短縮できるという効果がある。
【0061】
[実施形態2]
次に本発明の実施形態2を説明する。尚、この実施形態2に係る画像形成装置100及び情報処理装置300の構成、及び、システム構成は前述の実施形態1と同じであるため、その説明を省略する。
【0062】
また実施形態2は、画像形成装置の印刷エンジンが通紙可能な全てのインデックス紙に対して等速で定着や紙搬送を実現できる場合で、用紙タイプの切り替えに伴うパフォーマンスの低下を考慮する必要がない。よって、実施形態1とは異なる(より早い)タイミングで多階層インデックス紙の余りを機外に排出できる。
【0063】
図11は実施形態2の処理フロー(図13)に基づいて、図2の成果物と余りのインデックス紙を機外排出する順序を図示したものである。実施形態2では余りのインデックス紙を機外排出するにあたり、用紙切り替えの回数を抑制していない。即ち、下位階層(節)のインデックス紙202を給紙しているときに、上位階層(章)の給紙処理を要求された場合、その時点で余りのインデックス紙202(3〜5枚目)を機外に排出し、その後に上位階層(章)のインデックス紙201を給紙する。
【0064】
図11(A)〜(C)は、本発明の実施形態2に係る処理フローに基づいて行われる、インデックス紙の挿入と、余剰のインデックス紙の排出とを説明する図である。尚、図11において、インデックス紙1はインデックス紙201(図1)に、インデックス紙2はインデックス紙202(図1)に対応している。また図11で枠内に示す数字は、インデックス紙の各組の何枚目であるかを示している。
【0065】
図11(A)では、画像形成装置100は、最初に第1章のインデックス紙201−1を給紙して挿入し、次に第1章第1節のインデックス紙202−1を給紙して挿入する。次に本文を3ページ続いて出力し、次に第1章第2節のインデックス紙202−2を給紙して挿入する。そしてその本文を3ページ続いて出力し、第1章が終了している。
【0066】
次に、第2章の開始を示すインデックス紙201−2の給紙が指示されると、2枚目のインデックス紙201−2を給紙して挿入し、次に第2章第1節のインデックス紙202−1を給紙して挿入する。以下、同様にして本文を3ページ続いて出力し、次に第2章第2節のインデックス紙202−2を給紙して挿入する。そしてその本文を3ページ続いて出力し、第2章が終了している。
【0067】
この実施形態2では、図11(B)に示すように、第1章の終了時点で、残っているインデックス紙202−3〜202−5が排紙される。またジョブの終了時に、残っている2組目のインデックス紙202−3〜202−5と、1組目のインデックス紙201−3〜201−5が排紙される。
【0068】
図11(C)は、実施形態2に係るインデックス紙の給紙及び排紙処理を時系列で示す図である。
【0069】
1101では、第1章を示すインデックス紙201−1が挿入され、1102では、第1章の第1節を示すインデックス紙202−1が挿入される。1103は、第1章の第1節の本文の印刷ページ(3枚)を示している。1104では、第1章の第2節を示すインデックス紙202−2が挿入される。1105は、第1章の第2節の本文の印刷ページを示している。そして1106で、第2章のインデックス紙201−2の挿入が指示されると、1107で、残っている1組目のインデックス紙202−3〜202−5(インデックス紙202の1組目の3枚目から5枚目)を排紙する。
【0070】
そして1108で、2枚目であるインデックス紙201−2を挿入し、その後、1109で、第2章の第1節を示す、2組目のインデックス紙202−1が挿入される。1110は、第2章の第1節の本文の印刷ページを示している。1111では、第2章の第2節を示す、2組目のインデックス紙202−2が挿入される。1112は、第2章の第2節の本文の印刷ページを示している。そして1113で、ジョブの終了が指示されると、1114で、2組目の余っているインディスク紙202−3〜202−5(インデックス紙202の2組目の3〜5枚目)を排紙する。また1115で、1組目の余っているインディスク紙201−3〜201−5(インデックス紙201の1組目の3〜5枚目)を排紙する。
【0071】
このように、上位階層(章)のインデックス紙1(201)の給紙処理が要求された場合、その時点で余っている下位階層(節)のインデックス紙202を直ぐに排出し、その後、上位階層(章)のインデックス紙201の2枚目を給紙して挿入する。
【0072】
図12(A)〜(D)は、実施形態2に係る処理で使用される各種テーブルを説明する図である。
【0073】
図12(A)は、画像形成装置100の4つの給紙段に設定されている用紙情報を保持する給紙段テーブルを示す。このテーブルは、給紙段の用紙の登録が変更される度に自動更新される。CST,SIZE,Numは、前述の実施形態1の場合と同じであるため、その説明を省略する。ここでも、図1で説明したように、用紙カセット101,102には、1組が5枚のA4のインデックス紙201,202がそれぞれ収容されている。また3段目の用紙カセットにはA4の普通紙が収容されており、4段目の用紙カセットは空の状態である。
【0074】
図12(B)〜(D)は、実施形態1と同様に、インデックス紙排出制御部410に保持されているインデックス紙管理テーブルを示す。このテーブルは、印刷ジョブが投入されると生成され、ジョブの終了とともに消去される。尚、印刷ジョブにインデックス紙に関する情報が存在しなければ、このテーブルにインデックス紙が登録されることはない。逆に、印刷ページ制御部409がインデックス紙を検知した場合は、このテーブルにインデックス紙を登録し、以降、ジョブの終了まで、給紙枚数(と余り枚数)、機外への排出の可否等を管理する。
【0075】
図12(B)は、ジョブが投入される前のインデックス紙管理テーブルを示し、この時点でインデックス紙管理テーブルは空である。
【0076】
図12(C)は、図11(C)の1104で、第1章第2節のインデックス紙202が給紙された直後のインデックス紙管理テーブルを示している。ここでは、インデックス紙201のCntは1枚、インデックス紙202のCntは2枚となっている。
【0077】
図12(D)は、図11(C)の1106で、第2章のインデックス紙201の挿入が指示されて、1組目のインデックス紙202の残っていた3〜5枚目が排紙された後の状態を示す。ここでは、インデックス紙201のCntは1枚、インデックス紙202のCntは0枚となっている。
【0078】
図13は、本発明の実施形態2に係る画像形成装置100によるインデックス紙の排紙制御を説明するフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムはROM505に格納されており、CPU501の制御の下に実行される。具体的には、この処理は、画像形成装置100の印刷ページ制御部409とインデックス紙排紙制御部410の2つのモジュールによって制御される。
【0079】
まずS21で、印刷ページ制御部409が次に印刷すべきページの有無を確認する。印刷すべきページが存在する場合はS22に進み、インデックス紙排出制御部410がそのページの用紙タイプ、用紙サイズ、給紙段から、次に給紙する用紙がインデックス紙か否かを判断する。Aタイプ(用紙サイズ、用紙タイプのみが指定された場合)とBタイプ(給紙段のみが指定された場合)とで処理が分かれる。
【0080】
Aタイプの場合は、取得した情報が用紙タイプ、用紙サイズのみが指定されて、給紙段が明示的に指定されていないので、インデックス紙排出制御部410は、指定された用紙タイプに基づいて、次に給紙する用紙がインデックス紙か否かを判断する。さらに、給紙段テーブルを参照して、指定された用紙タイプ及び指定された用紙サイズに該当する用紙を収容している用紙カセットを選択する。尚、同一条件の用紙カセットが複数ある時は、CST1>2>3>4の順番で選択する。一方、Bタイプの場合は、給紙段のみが指定されて、用紙サイズ、用紙タイプが不確定であるので、インデックス紙排出制御部410は、給紙段テーブルを参照して、その給紙段の用紙タイプ、用紙サイズを確認する。そして、インデックス紙排出制御部410は、確認した用紙タイプに基づいて、次に給紙する用紙がインデックス紙か否かを判断する。いずれにせよS22で次に給紙する用紙がインデックス紙であると判断されるとS23に進む。S23では、インデックス紙排出制御部410は、前述のインデックス紙管理テーブルを検索して、一つ前に給紙したインデックス紙の用紙サイズ、用紙タイプ、給紙段を取得する。次に給紙する用紙がインデックス紙でない場合はS24に進み、印刷ページ制御部409は本文を印刷する用紙を給紙する。
【0081】
S25では、インデックス紙排出制御部410は、これから給紙する、S22で決定したインデックス紙と、S23で取得した一つ前のインデックス紙とが同一か否かを比較する。2つのインデックス紙が一致する場合はS29に進み、現階層でのインデックス紙の挿入処理に進む。一方、2つのインデックス紙が異なるときは、S26に進む。また、一つ前のインデックス紙がない場合も、S26に進む。
【0082】
S26では、インデックス紙排出制御部410は、S22で決定したインデックス紙がインデックス管理テーブルに登録されたインデックス紙であるか否かを確認する。登録済みのインデックス紙と一致した場合はS27に進み、インデックス紙排出制御部410は、S2で決定したインデックス紙よりも下位の階層にあるインデックス紙を排出してS29に進む。一方、S2で決定したインデックス紙がインデックス紙管理テーブルに登録されていない場合はS28に進み、インデックス紙排出制御部410は、S2で決定したインデックス紙を新規インデックス紙としてインデックス紙管理テーブルに追加する。
【0083】
S29では、印刷ページ制御部409は、S22で決定したインデックス紙を給紙し、S30で、インデックス紙排出制御部410は、S29で給紙したインデックス紙のCntを+1してS21へ戻る。
【0084】
尚、S27でのインデックス紙の排紙処理と、S30のインデックス紙の排紙処理とは異なる。S27は該当するインデックス紙と同階層以下のインデックス紙の排紙を行うもので、本実施形態2のポイントそのものである。一方、S31では、インデックス紙排出制御部410は、Num−Cntが「0」でないインデックス紙を、Num−Cnt枚、機外に排出する。
【0085】
以上説明したように本実施形態2によれば、多階層のインデックス紙に対応する画像形成装置のエンジン特性に合わせて、最適なインデックス紙の機外への排紙制御を実現することができる。
【0086】
尚、実施形態1の方式は、実施形態2と比較して、多階層のインデックス紙によって発生するインデックス紙の排紙時のインデックス紙の切り替え回数を削減することができる。これは用紙種類の切り替えを苦手とする画像形成装置に必要な処理である。
【0087】
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数枚を1組とする特定シートを挿入する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷物に複数種類のインデックス紙を挿入できる印刷装置があった。例えば特許文献1に記載の発明では、異なる2種類のインデックス紙が、それぞれトレイAとトレイBに格納されていて、印刷装置は、複数部数のそれぞれに、トレイAのインデックス紙とトレイBのインデックス紙とを挿入する。更に、印刷装置は、1組のインデックス紙の全てを使用しない場合、複数部数のそれぞれを出力し終えた時点で、余剰となったインデックス紙をトレイAとトレイBからそれぞれ排出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−248672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の発明では、異なる2種類のインデックス紙を使用しているものの、それらを階層的に使うことはできなかった。特に、1組のインデックス紙の全てを使わない場合(つまり、インデックス紙が余剰する場合)、複数種類のインデックス紙を階層的に使うことができなかった。
【0005】
例えば、第一種類のインデックス紙を上位層(例えば、章を区切る)とし、1組がN枚の第二種類のインデックス紙を下位層(例えば、節を区切る)とする。そして第一種類のインデックス紙の1番目を出力した後、第二種類のインデックス紙の1番目からM番目(M<N)を出力する(例えば、1章がM節で構成されている)。この場合、第二種類のインデックス紙が(N−M)枚が、そのトレイ上に残っていることになる。従って次に、文書の第2章が始まると第一種類のインデックス紙の2枚目を出力し、その後、第2章の第1節から開始する第二種類のインデックス紙の出力を行うことができなかった。
【0006】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決することにある。
【0007】
本発明の特徴は、複数枚を1組とする2種類の特定シートを階層的に使う場合に、1組内で使われなかった特定シートを適切に排出することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
画像形成装置であって、
複数枚を1組とする特定シートを収容する第1の収容手段と、
複数枚を1組とする特定シートを収容する第2の収容手段と、
第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙した後、第1組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙し、第1組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙した後、第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙し、第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙した後、第2組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙するよう制御する給紙制御手段と、
第1組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙した後であって、第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙する前に、前記第2の収容手段に残存している第1組目の前記特定シートを全て前記第2の収容手段から排出するよう制御する排出制御手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数枚を1組とする2種類の特定シートを階層的に使う場合に、1組内で使われなかった特定シートを適切に排出するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態に係る画像形成装置の給紙段の構成とその設定内容を説明する図。
【図2】実施形態における成果物の出力例(A)と、余ったインデックス紙の排出例(B)を説明する図。
【図3】実施形態に係る印刷システムの構成図。
【図4】本実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示すブロック図。
【図5】実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図。
【図6】実施形態に係る情報処理装置のソフトウェア構成を示すブロック図。
【図7】実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図。
【図8】実施形態1に係るインデックス紙の挿入と余りのインデックス紙を排出する順序を説明する図。
【図9】実施形態1に係る処理で使用される各種テーブルを説明する図。
【図10】実施形態1に係る画像形成装置によるインデックス紙の排紙制御を説明するフローチャート。
【図11】実施形態2に係るインデックス紙の挿入と余りのインデックス紙を排出する順序を説明する図。
【図12】実施形態2に係る処理で使用される各種テーブルを説明する図。
【図13】実施形態2に係る画像形成装置によるインデックス紙の排紙制御を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0012】
一般に、インデックス紙(特定シート)は、文書の本文を章や節の見出しの位置で区切る目的で挿入され、そのインデックス紙の耳(タブ)には、束毎の「見出し」が印刷される。ここで、耳の位置が互いに異なる複数種のインデックス紙の束が、各1セットとして提供されており、ジョブの先頭では、タブの位置が最上段に位置している1枚目のインデックス紙を給紙する。このため、印刷ジョブで挿入するインデックス紙の各束の枚数と、装置にセットされているインデックス紙の各束の枚数とが一致しない場合、印刷ジョブの終了時に、インデックス紙が残存することになる。従って、このような場合は、それら残っているインデックス紙を機外に排出して、次の印刷ジョブのためにインデックス紙の束の頭出しを行う必要がある。
【0013】
また印刷ジョブで使用するインデックス紙の種類が1種類の場合、残りのインデックス紙の排紙処理はジョブ間の切れ目に実施される。しかし親子関係にある多階層のインデックス紙を使用する場合は、直前の印刷ジョブで残ったインデックス紙の排出処理が必要となる。こうした制御を情報処理装置や画像形成装置のオペレータに負担をかけずに実現することが求められている。
【0014】
そこで本実施形態では、画像形成装置の印刷エンジンの特徴に合わせて実施可能な2つの排紙制御方法を提案する。
【0015】
実施形態1では、画像形成装置の印刷エンジンが印刷メディア(インデックス紙を含む)に応じて、エンジンの定着温度や紙搬送速度を変更する画像形成装置の排紙制御について説明する。このタイプの画像形成装置は、印刷メディアの切り替えが発生すると、定着温度を切り替えるため、印刷パフォーマンスの低下が生じる。このため、多階層のインデックス紙の挿入を複数の紙種で行う場合、余ったインデックス紙を機外に排出するタイミングを調整しないと、用紙の切り替えが頻発して最終の成果物が得られるまでの時間が大幅に延びてしまう。そこで実施形態1では、この課題を解決するため、多階層のインデックス紙の余りを排出するタイミングを制御し、用紙種類の切り替え回数を抑制することで、最終の成果物が出力されるまでの時間を短縮する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の給紙段の構成とその設定内容を説明する図である。
【0017】
この画像形成装置100は、例えば複合機(MFP)等の印刷装置であり、4つの給紙段を有している。これら給紙段は、用紙カセット101〜104の4つを具備している。ここで用紙カセット101,102には、それぞれインデックス紙201とインデックス紙202が収容されており、それぞれの用紙カセットには、5枚(複数枚)を1組とするインデックス紙が複数組セットされている。インデックス紙201とインデックス紙202とでは用紙の種類が異なる。用紙カセット103には、文書の本文が印刷される普通紙が収容されている。また用紙カセット104は空であるものとする。
【0018】
図2は、成果物の出力例(A)と、余ったインデックス紙の排出例(B)を説明する図である。
【0019】
図2(A)の成果物の出力例では、本文が第一種類のインデックス紙201によって2章に分けられ、更に、各章は、第二種類のインデックス紙202によって2節に分けられている。
【0020】
画像形成装置100は、2枚目のインデックス紙201(第2章)の給紙指示を受けると、第1章は第2節までであり第3〜5節が存在しないと確定する。これより用紙カセット102のインデックス紙202の1組目の3〜5枚目は不要と決定し、インデックス紙202の1組目の3〜5枚目を用紙カセット102から排出する(図2(B)の210)。このあと、第2章の第2節まで給紙し、その後、本文を3枚(第2章第2節の本文)給紙したところで、本文が終了したとする。これにより、第2章の第3節〜5節(インデックス紙202の3〜5枚目、図2(B)の211)と、第3章〜第5章分のインデックス紙201(インデックス紙201の3〜5枚目(図2(B)の212))が不要になると確定する。図2(B)はこうして余剰となって排出されるインデックス紙を示している。図2(B)では、インデックス紙202の1組目と2組目の各3〜5枚目と、インデックス紙201の1組目の3〜5枚目が機外に排出される。なお、インデックス紙の給紙または挿入とは、印刷されたシート(本文)と同じ出力先に、そのインデックス紙を出力することを意味し、インデックス紙の排出または排紙とは、印刷されたシートと異なる出力先に、そのインデックス紙を出力することを意味する。画像形成装置100は、2つの排紙段を有しており、図2(A)の成果物と図2(B)の余ったインデックス紙とはそれぞれ別々の排紙段に出される。
【0021】
以下、具体例を基に、本実施形態を詳しく説明する。
【0022】
図3は、本発明の実施形態に係る印刷システムの構成図である。
【0023】
ここではPC等の情報処理装置300と画像形成装置100とがネットワーク301を介して接続されている。情報処理装置300は、印刷データの編集と出力時の用紙サイズ、用紙タイプ、給紙段やインデックス紙などの挿入処理などの印刷データを作成する。そして、この印刷データをポストスクリプトやPCL等の印刷用のPDLデータに変換して画像形成装置100へ送信する。画像形成装置100は、情報処理装置300から印刷データを受信し、各印刷ページの画像形成処理とインデックス紙の挿入等の指定された処理等を行う。
【0024】
図4は、本実施形態に係る画像形成装置100の機能構成を示すブロック図である。
【0025】
ネットワークI/F(インタフェース)401は、TCP/IPのソケットI/Fをネットワーク制御部402に供給する。尚、情報処理装置300のPDLデータを生成するアプリケーションは、RAW/LPRのいずれかのデータ送信プロトコルでPS/PCL等のデータを送信する。
【0026】
画像形成装置100は、ネットワーク制御部402がRAW/LPRの通信プロトコルに対応し、PS/PCLデータを受信するとHDD506(図5)に逐次、ストリームデータとして記憶する。印刷ジョブ制御部408は、ネットワーク制御部402が印刷データを受信すると、印刷ジョブの受信開始を認識して印刷ジョブの処理を開始する。これにより印刷ジョブ制御部408はPDL解析部405を起動し、PDL解析部405に対してHDD506に蓄積されたPSデータの読み出しを指示する。これによりPDL解析部405は、HDD506から読み出したPS/PCLデータを展開する。ページ解析部406は、入力データの用紙サイズ、用紙タイプ、給紙段の指定等のフィニッシング情報を取得し、また各ページの描画コマンドの解析や描画処理を行う。描画データは、ページ保存部411に一時保存される。印刷データの用紙タイプにインデックス紙が指定されていると、ページ解析部406のインデックス紙検出部407が検出したインデックス紙の詳細情報を逐次インデックス紙排出制御部410へ通知する。
【0027】
一方、ページ保存部411に保存されたページデータは、RIP(ラスタイメージプロセッサ)制御部413によりRIP処理され、プリンタエンジン512(図5)に最適化された画像としてページ保存部412に格納される。ページ保存部412に保存されたページデータは、印刷ジョブ制御部408と印刷ページ制御部409とが連携して、エンジン制御部414に渡すページを決定する。例えば、製本印刷をする場合などは、逐次ではなく、製本面付けを考慮した順番で渡すなどの処理を行う。このとき、ジョブにインデックス紙が指定されている場合は、インデックス紙排出制御部410が、そのジョブの複数種類、及び複数階層のインデックス紙の挿入位置を検証する。そして余ったインデックス紙を画像形成装置100の機外へ排出するよう、エンジン制御部414へ指示するタイミングを調整する。エンジン制御部414は、印刷ページ制御部409の指示に従い、エンジンI/F415を介してプリンタエンジン512を制御して画像形成処理を実行する。
【0028】
図5は、実施形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0029】
システムバス520には、CPU501、RAM502、UI・I/F503、ネットワークI/F504、ROM505、HDD506が接続されていて、相互に通信を行う。システムバス520上のコンポーネントは、イメージバスI/F507を経由して、イメージバス530に接続されたRIP508、画像処理部509、エンジンI/F510へアクセスする。図4の印刷ジョブ制御部408、PDL解析部405、印刷インデックス紙排出制御部410などのソフトウェアは、CPU501により実行され、処理中の一時的なデータはRAM502に保持される。
【0030】
UI・I/F503は、操作部511に接続されており、操作部511で操作された信号を各モジュールへ通知する。ネットワークI/F504は、ネットワーク301を経由して情報処理装置300からストリーム型のPDLデータを受信してHDD506へ格納する。ROM505には、この画像形成装置100の起動、実行に必要な各種パラメータ及び、プログラムが格納されており、必要に応じて各ソフトウェアモジュールからアクセスされる。HDD506は、ネットワーク経由で受信したPDLデータの一時的な格納や、RIP508、画像処理部509のデータスワップ領域として各モジュールからアクセスされる。イメージバスI/F507は、画像形成装置100のシステムバス520とイメージバス530との間のデータのやり取りを制御する。そして制御系ソフトウェアが動作するシステムバス520側とイメージバス530上で動作するページ画像処理に関するモジュールの通信を取り持つ。イメージバス530に接続されたRIP508は、ページ記述言語(PDL)コードをイメージファイルへ展開する。画像処理部509は、RIP508が生成したイメージファイルに対して、プリンタエンジン512に適した解像度変換や補正処理を行う。エンジンI/F510は、エンジン制御部414がエンジンI/F510を通して、プリンタエンジン512を制御するための通信I/Fである。
【0031】
図6は、実施形態に係る情報処理装置300のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【0032】
情報処理装置300には、印刷データの仕上げについてページ単位で細かく制御する印刷アプリケーション600と、アプリケーションが生成した印刷データを画像形成装置100へ転送するプリントジョブスプーラ620の2つのアプリケーションが含まれる。
【0033】
印刷アプリケーション600は、オペレータが印刷時の高度な設定を行う場合に、その作業負荷を軽減するためのものである。ユーザはUI制御部601を通して、ページ単位の細かな仕上げ設定を入力し、印刷設定制御部602がUIから指示された印刷設定で実行可能か否かの整合性のチェックを行う。また並行して設定された地紋処理やカラー画像処理の調整パラメータや製本やインデックス紙の挿入等、個々の指示を横断的にチェックし、実行できないときは警告表示等のコンフリクト制御を行う。このコンフリクト処理に合格した印刷パラメータは、印刷設定制御部602からアプリデータ管理部609に保存される。
【0034】
こうしてユーザが設定した内容で印刷開始を指示すると、印刷ジョブデータ生成部603はアプリデータ管理部609から印刷データを読み出し、ページ生成部604とドライバSDK606とが連携して印刷ページデータを作成する。ユーザは印刷時に画像形成装置100用のドライバを選択することで印刷フォーマットを選択する。ドライバSDK606には2つのPDLドライバ607,608がインストールされている。PDLドライバ607が選択された際はAdobePostScriptフォーマットでページ生成部604がページデータを出力する。またPDLドライバ608が選択された場合は、PCLフォーマットでページ生成部604がページデータを出力する。このときページ生成部604は、各PDL言語で用紙サイズや用紙タイプを記述する。またインデックス紙を使用する場合はインデックス紙制御部605が、給紙段の指定先としてインデックス紙の入った給紙段を設定するか、或いは用紙サイズ及び用紙タイプ情報としてインデックス紙を指定する。
【0035】
ジョブスプーラ620は、スプーラのリスト画面を実現するUI制御部621と印刷ジョブリスト制御部622とを有している。スプーラ制御部623は、ドライバSDK606が生成したストリームデータを一時保存し、印刷プロトコル制御部624に画像形成装置100へのデータ転送処理を委ねる。印刷プロトコル制御部624は、RAW/LPRのプロトコルを選択し、ネットワークI/F制御部625を介してネットワーク301上の画像形成装置100へ転送する。
【0036】
図7は、実施形態に係る情報処理装置300のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0037】
システムバス720には、CPU701、RAM702、USB・I/F703、ネットワークI/F704、ROM705、HDD706が接続されていて、相互に通信を行う。図6の印刷アプリケーション600、ジョブスプーラ620、印刷アプリケーション600のインデックス紙制御部605等のソフトウェアは、CPU701で実行され、処理中の一時的なデータはRAM702に保持される。USB・I/F703は、ポインティングデバイスやキーボード等に接続されており、入力デバイスの信号を各モジュールへ通知する。ネットワークI/F704は、ネットワーク301経由で画像形成装置100へストリーム型のPDLデータを送信する。
【0038】
[実施形態1]
図8(A)〜(C)は、本発明の実施形態1に係る処理フロー(図10)に基づいて行われる、インデックス紙の挿入と、余剰のインデックス紙の排出とを説明する図である。尚、図8(A)(B)において、インデックス紙1は、図1のインデックス紙201に、インデックス紙2は、図1のインデックス紙202に対応している。また図8(C)で枠内(各インデックス紙、本文に対応)に示す数字は、それぞれ、インデックス紙の各組の何枚目であるかを示している。
【0039】
図8(A)では、最初に第1章のインデックス紙201−1が給紙されて挿入され、次に第1章第1節のインデックス紙202−1が給紙されて挿入される。次に本文が3ページ続いて出力され、次に第1章第2節のインデックス紙202−2が給紙されて挿入される。そしてその本文が3ページ続いて出力され、第2章の開始を示すインデックス紙201−2の給紙が指示されると、この時点で、1組目のインデックス紙202−3〜202−5(図8(B))が余ることが認識できる。
【0040】
実施形態1では、インデックス紙202−3〜202−5を直ぐに排紙せず、先に第2章の開始を示すインデックス紙201−2が給紙されて挿入され、その後でインデックス紙202−3〜202−5が排紙される。そして図8(A)のように、第2章第1節のインデックス紙として、2組目のインデックス紙202−1が給紙されて挿入され、次に本文が3ページ続いて出力され、次に第2章第2節のインデックス紙として、2組目のインデックス紙202−2が挿入される。次に本文が3ページ続いて出力された後、ジョブの終了が指示されると、その時点で余っている2組目のインデックス紙202−3〜202−5と、1組目のインデックス紙201−3〜201−5とが排紙される(図8(B))。
【0041】
図8(C)は、上述のインデックス紙の給紙及び排紙処理を時系列で示す図である。
【0042】
801では、第1章を示すインデックス紙201−1が挿入され、802では、第1章の第1節を示すインデックス紙202−1が挿入される。803は、第1章の第1節の本文の印刷ページを示している。804では、第1章の第2節を示す2枚目のインデックス紙202−2が挿入される。805は、第1章の第2節の本文の印刷ページを示している。
【0043】
そして806で、第2章のインデックス紙201−2の挿入が指示されると、807で2枚目のインデックス紙201−2を挿入する。その後、808で、1組目の余った3枚のインデックス紙202−3〜202−5(インデックス紙202の1組目の3枚目から5枚目)を排紙している。809では、その後、第2章の第1節を示す、2組目のインデックス紙202−1が挿入される。810は、第2章の第1節の本文の印刷ページを示している。811では、第2章の第2節を示す2組目のインデックス紙202−2が挿入される。812は、第2章の第2節の本文の印刷ページを示している。そして813で、ジョブの終了が指示されると、814で、2組目の余っている3枚のインディスク紙202−3〜202−5(インデックス紙202の2組目の3〜5枚目)を排紙する。また815で、1組目の余っている3枚のインディスク紙201−3〜201−5(インデックス紙201の1組目の3〜5枚目)を排紙する。
【0044】
このように、上位階層(章)のインデックス紙201の給紙処理が要求された場合、その時点で余っている下位階層(節)のインデックス紙202を直ぐに排出せず、上位階層(章)のインデックス紙201の2枚目を先に給紙する。そして、第2章第1節の見出しとなる2組目のインデックス紙202の給紙前に、第1章で余っている1組目の3〜5枚目のインデックス紙202を排出するように制御する。
【0045】
図9(A)〜(E)は、実施形態1に係る処理で使用される各種テーブルを説明する図である。
【0046】
図9(A)は、画像形成装置100の4つの給紙段に設定されている用紙情報を保持する給紙段テーブルを示す。このテーブルは、給紙段の用紙の登録が変更される度に自動更新される。CSTは給紙段の位置、SIZEは給紙段に収容されている用紙のサイズ、TYPEは用紙の坪量から分類される区分けを意味する。坪量の違いは画像形成処理100の定着温調などにも影響を与える。Numは、その時点で給紙段に収容されているインデックス紙の1組当たりの枚数を示す。つまり、ここが「5」の場合、5枚1組のインデックス紙が収容されていることを示す。ここでCST1〜CST4は4つの給紙段の用紙カセット101〜104に対応しており、図1で説明したように、用紙カセット101,102には、1組が5枚のA4のインデックス紙201,202がそれぞれ収容されている。また3段目の用紙カセットにはA4の普通紙が収容されており、4段目の用紙カセットは空の状態である。
【0047】
図9(B)〜(E)は、インデックス紙排出制御部410に保持されているインデックス紙管理テーブルを示す。このテーブルは、印刷ジョブが投入されると生成され、ジョブの終了とともに消去される。尚、印刷ジョブにインデックス紙に関する情報が存在しなければ、このテーブルにインデックス紙が登録されることはない。逆に、印刷ページ制御部409がインデックス紙を検知した場合は、このテーブルにインデックス紙を登録し、以降、ジョブの終了まで、給紙枚数と余り枚数、機外への排出の可否等を管理する。尚、図9(B)〜(E)において、CST,SIZE,TYPE,Numは、図9(A)と同義であるため説明を省略する。Lvはインデックス紙の階層を示し、数字が小さいほど上位層のインデックス紙となる。図9の例では、CTS1は図1の用紙カセット101を示し、CTS2は図1の用紙カセット102を示す。また、インデックス紙1は図1のインデックス紙201を示し、インデックス紙2は図1のインデックス紙202を示す。
【0048】
ジョブ開始後、最初に用紙カセット101(「CST1」)からインデックス紙201(「インデックス紙1」)を給紙すると、「インデックス紙1」と「Lv=1」とが登録される。次に用紙カセット102(「CST2」)からインデックス紙202(「インデックス紙2」)を給紙すれば、「インデックス紙2」と「Lv=2」とが登録される。CST1とCST2との親子関係(CST1がCST2より上位)は、このジョブ中は変更されない。但し、ジョブが終了すれば、このインデックス紙管理テーブルの内容はクリアされる。よって、例えば次のジョブでCST2のインデックス紙の給紙が指定されてからCST1のインデックス紙の給紙が指定された場合は、親子関係は、CST2がCST1より上位、となる。新しいインデックス紙がインデックス紙管理テーブルに登録されるたびに、そのインデックス紙のCST、SIZE、Num、Cnt、Flag、Timeも登録される。
【0049】
「Num」は、セットされたインデックス紙の1組の枚数を示し、「Cnt」は各組で現在給紙した枚数を示している。つまり枚数Num−Cntが、その組で余っているインデックス紙の枚数となる。Cntの初期値は0である。「Flag」は、該当する給紙段のインデックス紙の組の頭出しをする必要があるか否かを示す。Flag=T(TRUE)は、次にこの給紙段からインデックス紙を取り出す前に、その給紙段からNum−Cnt枚のインデックス紙を機外に排出する必要があることを示している。Flagの初期値はF(False)
である。「Time」はタイプスタンプを意味し、該当する給紙段の情報が更新された時刻を記録する。このテーブルの全体から最新のレコードを検索することで、一つ前に給紙したインデックス紙がどれであったかを直ぐに検索することができる。これは、これから給紙しようとするインデックス紙と、一つ前のインデックス紙とが同一かどうか判断するために必要な情報である。
【0050】
図9(B)は、ジョブが投入される前のインデックス紙管理テーブルを示し、この時点でインデックス紙管理テーブルは空である。
【0051】
図9(C)は、図8(C)の804で、第1章第2節のインデックス紙202が給紙された直後のインデックス紙管理テーブルを示している。ここでは、インデックス紙201のCntは1枚、インデックス紙202のCntは2枚となっている。
【0052】
図9(D)は、図8(C)の806で、第2章のインデックス紙201の挿入が指示された時点のインデックス紙管理テーブルを示している。ここでは、インデックス紙202のFlagに「T(=True)」がセットされる。用紙カセット102から2組目のインデックス紙202を取り出す前に、Num−Cnt枚のインデックス紙202を用紙カセット102から機外に排出する必要があるからである。その他のデータは図9(C)と同じである。
【0053】
図9(E)は、図8(C)の808で、1組目のインデックス紙202の排出が完了した後のインデックス紙管理テーブルを示している。ここではインデックス紙202のFlagを元の「F」に戻し、インデックス紙202のCntを「0」にしている。またインデックス紙201のCntが+1されて「2」に更新されている。
【0054】
図10は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置100によるインデックス紙の排紙制御を説明するフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムはROM505に格納されており、CPU501の制御の下に実行される。具体的には、この処理は、画像形成装置100の印刷ページ制御部409とインデックス紙排紙制御部410の2つのモジュールによって制御される。
【0055】
まずS1で、印刷ページ制御部409が、次に印刷すべきページの有無を確認する。印刷すべきページが存在する場合はS2に進み、インデックス紙排出制御部410がそのページの用紙タイプ、用紙サイズ、給紙段から、次に給紙する用紙がインデックス紙か否かを判断する。Aタイプ(用紙サイズ、用紙タイプのみが指定された場合)とBタイプ(給紙段のみが指定された場合)とで処理が分かれる。
【0056】
Aタイプの場合は、用紙タイプ、用紙サイズのみが指定されて、給紙段が明示的に指定されていないので、インデックス紙排出制御部410は、指定された用紙タイプに基づいて、次に給紙する用紙がインデックス紙か否かを判断する。さらに、給紙段テーブルを参照して、指定された用紙タイプ及び指定された用紙サイズに該当する用紙を収容している用紙カセットを選択する。尚、同一条件の用紙カセットが複数ある時は、CST1>2>3>4の順番で選択する。一方、Bタイプの場合は、給紙段のみが指定されて、用紙サイズ、用紙タイプが不確定であるので、インデックス紙排出制御部410は、給紙段テーブルを参照して、その給紙段の用紙タイプ、用紙サイズを確認する。そして、インデックス紙排出制御部410は、確認した用紙タイプに基づいて、次に給紙する用紙がインデックス紙か否かを判断する。いずれにせよS2で次に給紙する用紙がインデックス紙(第1の特定シート)であると判断されるとS3に進む。S3では、インデックス紙排出制御部410は、前述のインデックス紙管理テーブルを検索して、一つ前に給紙したインデックス紙(第2の特定シート)の用紙サイズ、用紙タイプ、給紙段を取得する。次に給紙する用紙がインデックス紙でない場合はS4に進み、印刷ページ制御部409は本文を印刷する用紙を給紙する。
【0057】
次にS5で、インデックス紙排出制御部410は、これから給紙する、S2で決定したインデックス紙と、S3で取得した一つ前のインデックス紙とが同一か否かを比較する。2つのインデックス紙が一致する場合はS9に進み、現階層でのインデックス紙の挿入処理に進む。一方、2つのインデックス紙が異なるときは、S6に進む。また、一つ前のインデックス紙がない場合も、S6に進む。S6では、インデックス紙排出制御部410は、S2で決定したインデックス紙がインデックス紙管理テーブルに登録されたものか否かを確認する。S2で決定したインデックス紙がインデックス紙管理テーブルに登録されている場合はS7に進み、インデックス紙排出制御部410は、S2で決定したインデックス紙より下位の階層にあるインデックス紙のFlagを「F」から「T」に変更する。この一例が図9(D)である。一方、S2で決定したインデックス紙がインデックス紙管理テーブルに登録されていない場合はS8に進み、インデックス紙排出制御部410は、S2で決定したインデックス紙を新規インデックス紙としてインデックス紙管理テーブルに追加する。
【0058】
S9では、インデックス紙排出制御部410は、これから給紙するインデックス紙について、インデックス紙管理テーブルのFlagを確認する。Flag=Tの場合はS10に進み、インデックス紙排出制御部410は、インデックス紙の組の残り枚数Num−Cntを機外へ排出する。さらに、インデックス紙排出制御部410は、これから給紙するインデックス紙のCntを0にし、FLAGをF(False)にする。一方、S9で、Flag=Fの場合はそのままS11へ進み、印刷ページ制御部409は、指定されたインデックス紙(S2で決定したインデックス紙)を給紙する(給紙制御)。S11でインデックス紙を給紙した後、S12に進み、インデックス紙排出制御部410は、S11で給紙したインデックス紙のCntを+1してS1へ戻る。
【0059】
またS1で、次に印刷すべきページがないときはS13に進み、インデックス紙排出制御部410は、Num−Cntが「0」でないインデックス紙を、Num−Cnt枚、機外に排出する。尚、S10のインデックス紙の排紙処理と、S13のインデックス紙の排紙処理とは互いに異なる。S10は、該当するインデックス紙と同階層のインデックス紙の給紙前に排紙処理を実施するためのもので、本実施形態のポイントそのものである。
【0060】
以上説明したように本実施形態1によれば、組単位の多階層のインデックス紙の余りを排出するタイミングを制御して、インデックス紙を切り替え回数を抑制することにより、成果物を出力するまでの時間を短縮できるという効果がある。
【0061】
[実施形態2]
次に本発明の実施形態2を説明する。尚、この実施形態2に係る画像形成装置100及び情報処理装置300の構成、及び、システム構成は前述の実施形態1と同じであるため、その説明を省略する。
【0062】
また実施形態2は、画像形成装置の印刷エンジンが通紙可能な全てのインデックス紙に対して等速で定着や紙搬送を実現できる場合で、用紙タイプの切り替えに伴うパフォーマンスの低下を考慮する必要がない。よって、実施形態1とは異なる(より早い)タイミングで多階層インデックス紙の余りを機外に排出できる。
【0063】
図11は実施形態2の処理フロー(図13)に基づいて、図2の成果物と余りのインデックス紙を機外排出する順序を図示したものである。実施形態2では余りのインデックス紙を機外排出するにあたり、用紙切り替えの回数を抑制していない。即ち、下位階層(節)のインデックス紙202を給紙しているときに、上位階層(章)の給紙処理を要求された場合、その時点で余りのインデックス紙202(3〜5枚目)を機外に排出し、その後に上位階層(章)のインデックス紙201を給紙する。
【0064】
図11(A)〜(C)は、本発明の実施形態2に係る処理フローに基づいて行われる、インデックス紙の挿入と、余剰のインデックス紙の排出とを説明する図である。尚、図11において、インデックス紙1はインデックス紙201(図1)に、インデックス紙2はインデックス紙202(図1)に対応している。また図11で枠内に示す数字は、インデックス紙の各組の何枚目であるかを示している。
【0065】
図11(A)では、画像形成装置100は、最初に第1章のインデックス紙201−1を給紙して挿入し、次に第1章第1節のインデックス紙202−1を給紙して挿入する。次に本文を3ページ続いて出力し、次に第1章第2節のインデックス紙202−2を給紙して挿入する。そしてその本文を3ページ続いて出力し、第1章が終了している。
【0066】
次に、第2章の開始を示すインデックス紙201−2の給紙が指示されると、2枚目のインデックス紙201−2を給紙して挿入し、次に第2章第1節のインデックス紙202−1を給紙して挿入する。以下、同様にして本文を3ページ続いて出力し、次に第2章第2節のインデックス紙202−2を給紙して挿入する。そしてその本文を3ページ続いて出力し、第2章が終了している。
【0067】
この実施形態2では、図11(B)に示すように、第1章の終了時点で、残っているインデックス紙202−3〜202−5が排紙される。またジョブの終了時に、残っている2組目のインデックス紙202−3〜202−5と、1組目のインデックス紙201−3〜201−5が排紙される。
【0068】
図11(C)は、実施形態2に係るインデックス紙の給紙及び排紙処理を時系列で示す図である。
【0069】
1101では、第1章を示すインデックス紙201−1が挿入され、1102では、第1章の第1節を示すインデックス紙202−1が挿入される。1103は、第1章の第1節の本文の印刷ページ(3枚)を示している。1104では、第1章の第2節を示すインデックス紙202−2が挿入される。1105は、第1章の第2節の本文の印刷ページを示している。そして1106で、第2章のインデックス紙201−2の挿入が指示されると、1107で、残っている1組目のインデックス紙202−3〜202−5(インデックス紙202の1組目の3枚目から5枚目)を排紙する。
【0070】
そして1108で、2枚目であるインデックス紙201−2を挿入し、その後、1109で、第2章の第1節を示す、2組目のインデックス紙202−1が挿入される。1110は、第2章の第1節の本文の印刷ページを示している。1111では、第2章の第2節を示す、2組目のインデックス紙202−2が挿入される。1112は、第2章の第2節の本文の印刷ページを示している。そして1113で、ジョブの終了が指示されると、1114で、2組目の余っているインディスク紙202−3〜202−5(インデックス紙202の2組目の3〜5枚目)を排紙する。また1115で、1組目の余っているインディスク紙201−3〜201−5(インデックス紙201の1組目の3〜5枚目)を排紙する。
【0071】
このように、上位階層(章)のインデックス紙1(201)の給紙処理が要求された場合、その時点で余っている下位階層(節)のインデックス紙202を直ぐに排出し、その後、上位階層(章)のインデックス紙201の2枚目を給紙して挿入する。
【0072】
図12(A)〜(D)は、実施形態2に係る処理で使用される各種テーブルを説明する図である。
【0073】
図12(A)は、画像形成装置100の4つの給紙段に設定されている用紙情報を保持する給紙段テーブルを示す。このテーブルは、給紙段の用紙の登録が変更される度に自動更新される。CST,SIZE,Numは、前述の実施形態1の場合と同じであるため、その説明を省略する。ここでも、図1で説明したように、用紙カセット101,102には、1組が5枚のA4のインデックス紙201,202がそれぞれ収容されている。また3段目の用紙カセットにはA4の普通紙が収容されており、4段目の用紙カセットは空の状態である。
【0074】
図12(B)〜(D)は、実施形態1と同様に、インデックス紙排出制御部410に保持されているインデックス紙管理テーブルを示す。このテーブルは、印刷ジョブが投入されると生成され、ジョブの終了とともに消去される。尚、印刷ジョブにインデックス紙に関する情報が存在しなければ、このテーブルにインデックス紙が登録されることはない。逆に、印刷ページ制御部409がインデックス紙を検知した場合は、このテーブルにインデックス紙を登録し、以降、ジョブの終了まで、給紙枚数(と余り枚数)、機外への排出の可否等を管理する。
【0075】
図12(B)は、ジョブが投入される前のインデックス紙管理テーブルを示し、この時点でインデックス紙管理テーブルは空である。
【0076】
図12(C)は、図11(C)の1104で、第1章第2節のインデックス紙202が給紙された直後のインデックス紙管理テーブルを示している。ここでは、インデックス紙201のCntは1枚、インデックス紙202のCntは2枚となっている。
【0077】
図12(D)は、図11(C)の1106で、第2章のインデックス紙201の挿入が指示されて、1組目のインデックス紙202の残っていた3〜5枚目が排紙された後の状態を示す。ここでは、インデックス紙201のCntは1枚、インデックス紙202のCntは0枚となっている。
【0078】
図13は、本発明の実施形態2に係る画像形成装置100によるインデックス紙の排紙制御を説明するフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムはROM505に格納されており、CPU501の制御の下に実行される。具体的には、この処理は、画像形成装置100の印刷ページ制御部409とインデックス紙排紙制御部410の2つのモジュールによって制御される。
【0079】
まずS21で、印刷ページ制御部409が次に印刷すべきページの有無を確認する。印刷すべきページが存在する場合はS22に進み、インデックス紙排出制御部410がそのページの用紙タイプ、用紙サイズ、給紙段から、次に給紙する用紙がインデックス紙か否かを判断する。Aタイプ(用紙サイズ、用紙タイプのみが指定された場合)とBタイプ(給紙段のみが指定された場合)とで処理が分かれる。
【0080】
Aタイプの場合は、取得した情報が用紙タイプ、用紙サイズのみが指定されて、給紙段が明示的に指定されていないので、インデックス紙排出制御部410は、指定された用紙タイプに基づいて、次に給紙する用紙がインデックス紙か否かを判断する。さらに、給紙段テーブルを参照して、指定された用紙タイプ及び指定された用紙サイズに該当する用紙を収容している用紙カセットを選択する。尚、同一条件の用紙カセットが複数ある時は、CST1>2>3>4の順番で選択する。一方、Bタイプの場合は、給紙段のみが指定されて、用紙サイズ、用紙タイプが不確定であるので、インデックス紙排出制御部410は、給紙段テーブルを参照して、その給紙段の用紙タイプ、用紙サイズを確認する。そして、インデックス紙排出制御部410は、確認した用紙タイプに基づいて、次に給紙する用紙がインデックス紙か否かを判断する。いずれにせよS22で次に給紙する用紙がインデックス紙であると判断されるとS23に進む。S23では、インデックス紙排出制御部410は、前述のインデックス紙管理テーブルを検索して、一つ前に給紙したインデックス紙の用紙サイズ、用紙タイプ、給紙段を取得する。次に給紙する用紙がインデックス紙でない場合はS24に進み、印刷ページ制御部409は本文を印刷する用紙を給紙する。
【0081】
S25では、インデックス紙排出制御部410は、これから給紙する、S22で決定したインデックス紙と、S23で取得した一つ前のインデックス紙とが同一か否かを比較する。2つのインデックス紙が一致する場合はS29に進み、現階層でのインデックス紙の挿入処理に進む。一方、2つのインデックス紙が異なるときは、S26に進む。また、一つ前のインデックス紙がない場合も、S26に進む。
【0082】
S26では、インデックス紙排出制御部410は、S22で決定したインデックス紙がインデックス管理テーブルに登録されたインデックス紙であるか否かを確認する。登録済みのインデックス紙と一致した場合はS27に進み、インデックス紙排出制御部410は、S2で決定したインデックス紙よりも下位の階層にあるインデックス紙を排出してS29に進む。一方、S2で決定したインデックス紙がインデックス紙管理テーブルに登録されていない場合はS28に進み、インデックス紙排出制御部410は、S2で決定したインデックス紙を新規インデックス紙としてインデックス紙管理テーブルに追加する。
【0083】
S29では、印刷ページ制御部409は、S22で決定したインデックス紙を給紙し、S30で、インデックス紙排出制御部410は、S29で給紙したインデックス紙のCntを+1してS21へ戻る。
【0084】
尚、S27でのインデックス紙の排紙処理と、S30のインデックス紙の排紙処理とは異なる。S27は該当するインデックス紙と同階層以下のインデックス紙の排紙を行うもので、本実施形態2のポイントそのものである。一方、S31では、インデックス紙排出制御部410は、Num−Cntが「0」でないインデックス紙を、Num−Cnt枚、機外に排出する。
【0085】
以上説明したように本実施形態2によれば、多階層のインデックス紙に対応する画像形成装置のエンジン特性に合わせて、最適なインデックス紙の機外への排紙制御を実現することができる。
【0086】
尚、実施形態1の方式は、実施形態2と比較して、多階層のインデックス紙によって発生するインデックス紙の排紙時のインデックス紙の切り替え回数を削減することができる。これは用紙種類の切り替えを苦手とする画像形成装置に必要な処理である。
【0087】
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置であって、
複数枚を1組とする特定シートを収容する第1の収容手段と、
複数枚を1組とする特定シートを収容する第2の収容手段と、
第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙した後、第1組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙し、第1組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙した後、第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙し、第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙した後、第2組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙するよう制御する給紙制御手段と、
第1組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙した後であって、第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙する前に、前記第2の収容手段に残存している第1組目の前記特定シートを全て前記第2の収容手段から排出するよう制御する排出制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
画像形成装置であって、
複数枚を1組とする特定シートを収容する第1の収容手段と、
複数枚を1組とする特定シートを収容する第2の収容手段と、
第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙した後、第1組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙し、第1組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙した後、第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙し、第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙した後、第2組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙するよう制御する給紙制御手段と、
第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙した後であって、第2組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙する前に、前記第2の収容手段に残存している第1組目の前記特定シートを全て前記第2の収容手段から排出するよう制御する排出制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
画像形成装置であって、
複数枚を1組とする特定シートをそれぞれ収容する複数の収容手段と、
給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層と同じ場合、前記複数の収容手段の中の前記第2の特定シートと同じ組から前記第1の特定シートを給紙するように制御する給紙制御手段と、
給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層よりも高い場合、前記第1の特定シートを給紙する前に、前記第2の特定シートと同じ組で残存している特定シートを全て前記複数の収容手段から排出する排出制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
画像形成装置であって、
複数枚を1組とする特定シートをそれぞれ収容する複数の収容手段と、
給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層と同じ場合、前記複数の収容手段の中の前記第2の特定シートと同じ組から前記第1の特定シートを給紙するように前記給紙手段を制御する給紙制御手段と、
給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層よりも高い場合、前記第1の特定シートを給紙した後に、前記第2の特定シートと同じ組で残存している特定シートを全て前記複数の収容手段から排出する排出制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
前記排出制御手段は、前記ジョブが終了すると、前記第1及び第2の特定シートの現在の組で残存している全ての前記第1及び第2の特定シートを前記複数の収容手段から排出するよう制御することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記複数の収容手段のそれぞれに収容されている前記特定シートの種類、サイズ、および1組あたりの前記特定シートの枚数を記憶する給紙段テーブルを更に有することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記複数の収容手段に収容されている前記特定シートの種類、階層、サイズ、1組当たりの前記特定シートの枚数、及び現在の組で使用済の前記特定シートの枚数を記憶するインデックス紙管理テーブルを更に有し、
前記給紙制御手段及び前記排出制御手段は、前記特定のシートの給紙及び排出に応じて前記インデックス紙管理テーブルを更新することを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記インデックス紙管理テーブルは更に、前記複数の収容手段に収容されている前記特定シートの現在の組で残存している特定シートを排紙するかどうかを示すフラグを、前記特定シートの種類ごとに有することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
複数枚を1組とする特定シートをそれぞれ収容する複数の収容手段を有する画像形成装置を制御する制御方法であって、
給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層と同じ場合、前記複数の収容手段の中の前記第2の特定シートと同じ組から前記第1の特定シートを給紙する給紙制御工程と、
給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層よりも高い場合、前記第1の特定シートを給紙する前に、前記第2の特定シートと同じ組で残存している特定シートを全て前記複数の収容手段から排出する排出制御工程と、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項10】
複数枚を1組とする特定シートをそれぞれ収容する複数の収容手段を有する画像形成装置を制御する制御方法であって、
給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層と同じ場合、前記複数の収容手段の中の前記第2の特定シートと同じ組から前記第1の特定シートを給紙する給紙制御工程と、
給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層よりも高い場合、前記第1の特定シートを給紙した後に、前記第2の特定シートと同じ組で残存している特定シートを全て前記複数の収容手段から排出する排出制御工程と、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項1】
画像形成装置であって、
複数枚を1組とする特定シートを収容する第1の収容手段と、
複数枚を1組とする特定シートを収容する第2の収容手段と、
第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙した後、第1組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙し、第1組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙した後、第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙し、第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙した後、第2組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙するよう制御する給紙制御手段と、
第1組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙した後であって、第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙する前に、前記第2の収容手段に残存している第1組目の前記特定シートを全て前記第2の収容手段から排出するよう制御する排出制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
画像形成装置であって、
複数枚を1組とする特定シートを収容する第1の収容手段と、
複数枚を1組とする特定シートを収容する第2の収容手段と、
第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙した後、第1組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙し、第1組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙した後、第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙し、第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙した後、第2組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙するよう制御する給紙制御手段と、
第1組目の前記特定シートを前記第1の収容手段から給紙した後であって、第2組目の前記特定シートを前記第2の収容手段から給紙する前に、前記第2の収容手段に残存している第1組目の前記特定シートを全て前記第2の収容手段から排出するよう制御する排出制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
画像形成装置であって、
複数枚を1組とする特定シートをそれぞれ収容する複数の収容手段と、
給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層と同じ場合、前記複数の収容手段の中の前記第2の特定シートと同じ組から前記第1の特定シートを給紙するように制御する給紙制御手段と、
給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層よりも高い場合、前記第1の特定シートを給紙する前に、前記第2の特定シートと同じ組で残存している特定シートを全て前記複数の収容手段から排出する排出制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
画像形成装置であって、
複数枚を1組とする特定シートをそれぞれ収容する複数の収容手段と、
給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層と同じ場合、前記複数の収容手段の中の前記第2の特定シートと同じ組から前記第1の特定シートを給紙するように前記給紙手段を制御する給紙制御手段と、
給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層よりも高い場合、前記第1の特定シートを給紙した後に、前記第2の特定シートと同じ組で残存している特定シートを全て前記複数の収容手段から排出する排出制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
前記排出制御手段は、前記ジョブが終了すると、前記第1及び第2の特定シートの現在の組で残存している全ての前記第1及び第2の特定シートを前記複数の収容手段から排出するよう制御することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記複数の収容手段のそれぞれに収容されている前記特定シートの種類、サイズ、および1組あたりの前記特定シートの枚数を記憶する給紙段テーブルを更に有することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記複数の収容手段に収容されている前記特定シートの種類、階層、サイズ、1組当たりの前記特定シートの枚数、及び現在の組で使用済の前記特定シートの枚数を記憶するインデックス紙管理テーブルを更に有し、
前記給紙制御手段及び前記排出制御手段は、前記特定のシートの給紙及び排出に応じて前記インデックス紙管理テーブルを更新することを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記インデックス紙管理テーブルは更に、前記複数の収容手段に収容されている前記特定シートの現在の組で残存している特定シートを排紙するかどうかを示すフラグを、前記特定シートの種類ごとに有することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
複数枚を1組とする特定シートをそれぞれ収容する複数の収容手段を有する画像形成装置を制御する制御方法であって、
給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層と同じ場合、前記複数の収容手段の中の前記第2の特定シートと同じ組から前記第1の特定シートを給紙する給紙制御工程と、
給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層よりも高い場合、前記第1の特定シートを給紙する前に、前記第2の特定シートと同じ組で残存している特定シートを全て前記複数の収容手段から排出する排出制御工程と、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項10】
複数枚を1組とする特定シートをそれぞれ収容する複数の収容手段を有する画像形成装置を制御する制御方法であって、
給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層と同じ場合、前記複数の収容手段の中の前記第2の特定シートと同じ組から前記第1の特定シートを給紙する給紙制御工程と、
給紙すべき第1の特定シートの階層が、一つ前に給紙された第2の特定シートの階層よりも高い場合、前記第1の特定シートを給紙した後に、前記第2の特定シートと同じ組で残存している特定シートを全て前記複数の収容手段から排出する排出制御工程と、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−224420(P2012−224420A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−91471(P2011−91471)
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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