説明

画像形成装置及び出力設定プログラム

【課題】電子ペンから送信されたデータの出力条件を簡便に設定する。
【解決手段】ユニークな位置情報を有する特定パターンを読み取る電子ペンと通信可能な画像形成装置であって、所定の用紙に印刷した特定パターンと、電子ペンを所定の用紙上で移動させた時に電子ペンから送信されるデータの出力条件を規定する設定情報と、を関連付けて記憶部に保存する保存部と、電子ペンから送信されたデータを解析して、所定の用紙に印刷された特定パターンを識別するデータ処理部と、記憶部に保存された情報を参照して、識別した特定パターンに関連付けられた設定情報を検索する検索部と、検索した設定情報を、電子ペンから送信されたデータの出力条件に反映させる設定反映部と、電子ペンから送信されたデータに基づく手書き情報を、検索した設定情報が反映された出力条件に従って出力する出力部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び出力設定プログラムに関し、特に、電子ペンと通信可能な画像形成装置及び電子ペンから送信されたデータの出力条件を設定する出力設定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、データ送信機能を備えた電子ペンが普及している。この電子ペンを、アノト(登録商標)パターンに代表される位置検出符号が印刷された用紙上で移動させると、電子ペンに内蔵されたカメラが位置検出符号を読み取って用紙上の位置を検出し、電子ペンの移動軌跡を示すデータを出力する。そして、当該データを受信した画像形成装置では、データを解析して電子ペンで手書きした情報を用紙に印刷(ダイレクトプリント)することができる。
【0003】
このような電子ペンを利用したシステムとして、例えば、下記特許文献1には、所定のパターンを有する専用紙に書き込んだ書込内容を、前記パターンを基にその書込位置を関連付けた手書き情報として取得し、前記手書き情報を外部に送信可能なデジタルペンと、前記デジタルペンが送信した前記手書き情報を受信し、当該手書き情報内の筆記情報を基に前記書込内容とその書込位置とを認識し、所定ファイルに前記書込内容を反映させるコンピュータとを備えた印刷システムであって、当該所定ファイルに基づく印刷データと、前記パターンと、を前記用紙に印刷することで該用紙を前記専用紙として印刷出力する印刷出力手段を備えた構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−268758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記位置検出符号を用紙に印刷する場合、ユーザは用紙サイズなどの印刷条件を設定する必要がある。そして、用紙上に電子ペンで手書きした情報をダイレクトプリントする場合、ユーザは再度、印刷条件を設定する必要がある。すなわち、電子ペンから送信されたデータには印刷条件を規定する設定情報が含まれていないため、ダイレクトプリント時に、再度、印刷条件を設定し直さなければならず、設定操作が煩雑になるという問題があった。
【0006】
また、この問題は、電子ペンで手書きした情報を印刷する場合に限らず、ファクシミリ送信する場合や電子メールに添付して送信する場合など、任意の形態で出力する場合において、同様に生じる。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、電子ペンから送信されたデータの出力条件を簡便に設定することができる画像形成装置及び出力設定プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は、ユニークな位置情報を有する特定パターンを読み取る電子ペンと通信可能な画像形成装置であって、所定の用紙に印刷した前記特定パターンと、前記電子ペンを前記所定の用紙上で移動させた時に前記電子ペンから送信されるデータの出力条件を規定する設定情報と、を関連付けて記憶部に保存する保存部と、前記電子ペンから送信されたデータを解析して、前記所定の用紙に印刷された前記特定パターンを識別するデータ処理部と、前記記憶部に保存された情報を参照して、前記識別した特定パターンに関連付けられた前記設定情報を検索する検索部と、前記検索した設定情報を、前記電子ペンから送信されたデータの出力条件に反映させる設定反映部と、前記電子ペンから送信されたデータに基づく手書き情報を、前記検索した設定情報が反映された前記出力条件に従って出力する出力部と、を備えるものである。
【0009】
また、本発明は、ユニークな位置情報を有する特定パターンを読み取る電子ペンと通信可能な装置で動作する出力設定プログラムであって、前記装置を、所定の用紙に印刷した前記特定パターンと、前記電子ペンを前記所定の用紙上で移動させた時に前記電子ペンから送信されるデータの出力条件を規定する設定情報と、を関連付けて記憶部に保存する保存部、前記電子ペンから送信されたデータを解析して、前記所定の用紙に印刷された前記特定パターンを識別するデータ処理部、前記記憶部に保存された情報を参照して、前記識別した特定パターンに関連付けられた前記設定情報を検索する検索部、前記検索した設定情報を、前記電子ペンから送信されたデータの出力条件に反映させる設定反映部、として機能させるものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の画像形成装置及び出力設定プログラムによれば、電子ペンから送信されたデータの出力条件を簡便に設定することができる。
【0011】
その理由は、画像形成装置(出力設定プログラム)は、電子ペンで検出可能な位置検出符号(特定パターン)を所定の用紙に印刷する際に、当該特定パターンと電子ペンから送信されたデータの出力条件を規定する設定情報とを関連付けて記憶しておき、所定の用紙上で電子ペンを移動させた時に電子ペンから取得したデータを解析して特定パターンを認識し、記憶した情報を参照して、その特定パターンに関連付けられた設定情報を検索し、その設定情報を、電子ペンから送信されたデータの出力条件に反映させ、その出力条件に従ってデータを出力(印刷やファクシミリ送信、電子メール送信)する制御を行うからである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施例に係る印刷システムの構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る電子ペンの構成を示すブロック図である。
【図3】アノト(登録商標)パターンの一例を示す図である。
【図4】電子ペンを用いた手書き動作を説明する図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の表示・操作部の外観構成例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の処理(手書き用紙作成処理)を示すフローチャート図である。
【図8】本発明の第1の実施例に係る電子ペンの処理(電子ペンデータ送信処理)を示すフローチャート図である。
【図9】設定情報管理テーブルの一例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の処理(ダイレクトプリント処理)を示すフローチャート図である。
【図11】本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の処理(電子ペンデータ解析処理)を示すフローチャート図である。
【図12】本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の処理(手書き用紙作成処理)を示すフローチャート図である。
【図13】本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の処理(電子ペンデータ解析処理)を示すフローチャート図である。
【図14】本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の処理(操作パネル設定処理)を示すフローチャート図である。
【図15】本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の処理(ジョブ設定処理)を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
背景技術で示したように、電子ペンで検出可能な位置検出符号(特定パターン)を用紙に印刷する際、ユーザは所望の印刷条件を設定して印刷するが、その後、電子ペンから送信されたデータに基づいてダイレクトプリントする際、ユーザは印刷条件を設定し直さなければならず、設定操作が煩雑になるという問題があった。また、この問題は印刷に限らず、電子ペンで手書きした画像を任意の形態で出力する場合において同様に生じる。
【0014】
そこで、本発明の一実施の形態では、位置検出符号(特定パターン)を用紙に印刷する際に、特定パターンと電子ペンから送信されたデータの出力条件を規定する設定情報(例えば、その特定パターンを印刷する時の設定情報やユーザが任意に設定した設定情報)とを関連付けて記憶しておき、画像形成装置では、電子ペンから送信されたデータを出力(例えば、ダイレクトプリントやFAX送信、電子メール送信)する際に、電子ペンから送信されたデータを解析して特定パターンを認識し、その特定パターンに関連付けられた設定情報を検索し、検索した設定情報を、電子ペンから送信されたデータの出力条件に反映させるように制御する。
【0015】
これにより、ユーザは特別な操作をしなくても、ユーザの好みの出力条件が自動的に設定されるため、ユーザの利便性を格段に向上させることができる。
【実施例1】
【0016】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る画像形成装置及び出力設定プログラムについて、図1乃至図11を参照して説明する。図1は、本実施例の印刷システムの構成を模式的に示す図である。また、図2は、本実施例の電子ペンの構成を示すブロック図、図3は、アノト(登録商標)パターンの一例を示す図であり、図4は、電子ペンを用いた手書き動作を説明する図である。また、図5は、本実施例の画像形成装置の構成を示すブロック図であり、図6は、画像形成装置の表示・操作部の外観構成例を示す図である。また、図7、10、11は、本実施例の画像形成装置の処理を示すフローチャート図であり、図8は、本実施例の電子ペンの処理を示すフローチャート図、図9は、設定情報管理テーブルの一例を示す図である。
【0017】
なお、本発明は、電子ペンから送信されたデータを任意の形態で出力する場合に適用することができるが、以下の実施例では、画像形成装置で印刷する場合を例にして説明する。
【0018】
図1に示すように、本実施例の印刷システム10は、アノト(登録商標)パターンに代表される位置検出符号(以下、特定パターンと呼ぶ。)が印刷された用紙(以下、手書き用紙と呼ぶ。)上のペン先の移動軌跡を示す複数の位置情報を含むデータ(以下、電子ペンデータと呼ぶ。)を送信する電子ペン20と、手書き用紙を印刷すると共に、電子ペン20から送信される電子ペンデータに基づいて、電子ペン20で手書きした画像を用紙に印刷するカラープリンタやカラー複合機などの画像形成装置30と、で構成される。以下、各装置について図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
[電子ペン]
図2は、電子ペン20の構成を示すブロック図であり、電子ペン20は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、通信モジュール24、バッテリー25、イメージセンサ26、ペン圧力検知センサ27、筆記モジュール28、時計モジュール29などで構成される。
【0020】
CPU21は、プログラムに従って演算するデータ処理装置である。ROM22は、プログラムを格納する情報記憶部である。RAM23は、データを格納する情報記憶部である。そして、CPU21と、ROM22やRAM23などのメモリと、で制御部が構成される。
【0021】
通信モジュール24は、Bluetooth(登録商標)に代表される短距離無線通信や有線通信により画像形成装置30と通信を行う。バッテリー25は、電子ペン20の電源である一次電池または二次電池である。イメージセンサ26は、パターンを読み取るための小型のCCD(Charge Coupled Devices)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)ビデオカメラである。ペン圧力検知センサ27は、電子ペン20の筆圧を検知する圧電素子などである。筆記モジュール28は、イメージセンサ26で読み取った特定パターンに基づいて電子ペン20の手書き用紙上の位置を特定し、ペン先の移動軌跡を示す複数の位置情報を含む電子ペンデータを生成する。時計モジュール29は、時刻情報を保持する装置である。
【0022】
なお、電子ペン20は、手書き用紙上の位置を特定し、位置情報(座標)を含む電子ペンデータを画像形成装置30に送信する機能を備えていればよく、その構成や形状、通信方法などは特に限定されない。例えば、電子ペン20は、パターンの構成や密度、濃度などを識別して位置を特定する構成としてもよいし、手書き用紙近傍に設置された機器と連動して(例えば、当該機器に対する角度や距離に基づいて)位置を特定する構成としてもよい。本実施例では、アノト(登録商標)パターンを利用するものとする。
【0023】
図3は、アノト(登録商標)パターンの一例である。このアノト(登録商標)パターンは、格子状に配置されたドットパターンであり、各ドットは0.3mm間隔で直交する格子から上下左右いずれかの方向へ僅かにずれていて、イメージセンサ26によって、1度に縦6×横6ドット、計36ドットのマトリクス単位で読み込まれる。このアノト(登録商標)パターンはどの点をとっても一意な値であることから、手書き用紙と手書き用紙に合成するアノト(登録商標)パターンの配置を決めておけば(すなわち、パターン空間のどの位置から切り出したアノト(登録商標)パターンを手書き用紙に合成するかを決めておけば)、電子ペン20は手書き用紙上の任意の位置を認識することができ、電子ペンデータを受信した装置では、アノト(登録商標)パターンを識別することができる。
【0024】
図4は、上記構成の電子ペン20を用いて特定パターンが印刷された手書き用紙に画像を手書きした例である。電子ペン20で手書きした画像を画像形成装置30でダイレクトプリントする場合、画像形成装置30の操作パネルを操作して印刷条件を設定することになるが、この方法では、手書き用紙を作成する時と同じ設定で印刷する場合であっても、再度、設定をやり直さなければならず、設定操作が煩雑になる。
【0025】
また、ダイレクトプリントの印刷設定を行う場合、画像形成装置の操作パネルを操作することになるが、操作パネルに表示される言語は、基本的にはそのオフィスの母国語(日本語)であるため、オフィス内で画像形成装置を共有している外国人がダイレクトプリントの印刷設定を行う場合、操作パネルに何が表示されているか理解しなければならず、簡便に印刷設定を行うことができない。
【0026】
そこで、本実施例では、特定パターンを印刷する際の設定情報を特定パターンに関連付けて記憶しておき、電子ペン20から送信された電子ペンデータに基づく手書き画像をダイレクトプリントする際に、特定パターンに関連付けて記憶された設定情報を読み出し、その設定情報をダイレクトプリントに自動的に反映させる。このような機能を備えた画像形成装置30について、図5を参照して説明する。
【0027】
[画像形成装置]
図5は、本実施例の画像形成装置30の構成を示すブロック図であり、画像形成装置30は、CPU31、ROM32a、RAM32b、HDD33、LAN I/F34、画像処理部35、印刷部36、表示・操作部37、電子ペン用通信部38、言語解析部39、テーブル保存部40、電子ペンデータ処理部41、テーブル検索部42、設定反映部43などで構成され、これらはバスを介して接続されている。
【0028】
CPU31は、プログラムに従って演算するデータ処理装置である。ROM32aは、プログラムを格納する情報記憶部である。RAM32bは、データを格納する情報記憶部である。そして、CPU31と、ROM32aやRAM32bなどのメモリと、で制御部が構成される。
【0029】
HDD33は、特定パターンのデータ、LAN I/F部34を介して受信した印刷データや電子ペン用通信部39を介して受信した電子ペンデータ、印刷データや電子ペンデータから生成した中間データ、中間データから生成したビットマップデータ、後述する設定情報管理テーブルなどを記憶する。
【0030】
LAN I/F部34は、ユーザのコンピュータ装置などとLAN(Local Area Network)を経由して接続するための拡張カードであって、ユーザのコンピュータ装置等から送信される印刷データを入力したり、電子ペン20から送信された電子ペンデータに基づく手書き画像のデータを、ネットワークに接続されたファクシミリに送信したり、電子メールに添付してユーザのコンピュータ装置に送信したりする。
【0031】
画像処理部35は、言語解析部38により作成された中間データをラスタライズして、印刷部36で印刷可能なビットマップデータに変換する。また、同時に特定パターンとビットマップデータの合成も行う。
【0032】
印刷部36は、電子写真方式や静電記録方式等の作像プロセスを利用した画像形成に必要な構成要素で構成され、画像処理部35により作成されたビットマップデータに基づいて、指定された用紙に画像を形成する。
【0033】
表示・操作部37は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)ディスプレイ上に、透明電極が格子状に配置された感圧式のタッチパネルと、ハードキーとで構成される。図6は、表示・操作部37の具体例である。タッチパネル37a、モード切り替えキー37b、テンキー37cにより機能の設定を可能とする。また、リセットキー37dで設定を初期設定値に戻す。また、スタートキー37eによりコピーや印刷、送信などの動作をスタートさせ、ストップキー37fにより、動作状態を停止させる。また、ユーティリティキー37gにより、画像形成装置30本体のシステム設定や調整機能を行う。
【0034】
電子ペン用通信部38は、Bluetooth(登録商標)通信方式に代表される短距離無線通信や有線通信により電子ペン20の通信モジュール24と通信を行い、電子ペン20からの電子ペンデータを受信し、HDD33やRAM32bに保持する。
【0035】
言語解析部39は、PJL処理部39aとPDL処理部39bとを含む。PJL処理部39a、PDL処理部39bは、画像形成装置の言語解析部に一般的に設けられる機能であり、LAN I/F34を介してコンピュータ装置等から入力された印刷データ(PJL(Printer Job Language)コマンドやPS、PCLXL等のページ記述言語(PDL)、または、PDF(Portable Document Format)データ)を解析し、中間データを作成する。
【0036】
テーブル保存部40は、手書き用紙に印刷する特定パターンに関する情報(例えば、特定パターンによって規定される座標)と、特定パターンを印刷する際の設定情報(例えば、用紙サイズや片面/両面の種別、ステープルなどの設定情報)と、を関連付けてHDD33等に保存する。
【0037】
電子ペンデータ処理部41は、電子ペン20から電子ペン用通信部38を通してダイレクト入力される電子ペンデータを解析し、中間データを作成すると共に、特定パターンの座標を認識する。
【0038】
テーブル検索部42は、電子ペンデータ処理部41から入力された特定パターンの座標をキーとして、HDD33等に保存されているテーブルを検索し、特定パターンの座標に関連付けられた設定情報を読み出す。
【0039】
設定反映部43は、テーブル検索部42によって読み出された設定情報を電子ペンデータのダイレクトプリントに反映させる。
【0040】
なお、上記テーブル保存部40や電子ペンデータ処理部41、テーブル検索部42、設定反映部43はハードウェアとして構成してもよいし、画像形成装置30をテーブル保存部40や電子ペンデータ処理部41、テーブル検索部42、設定反映部43として機能させる出力設定プログラムとして構成し、当該出力設定プログラムを制御部で動作させる構成としてもよい。
【0041】
また、印刷システム10にユーザのコンピュータ装置が接続され、当該コンピュータ装置に予めインストールされたプリンタドライバを用いて画像形成装置30に印刷を指示する場合は、上記出力設定プログラムをコンピュータ装置で動作させる構成とすることもできる。例えば、コンピュータ装置の指示に従って画像形成装置30が手書き用紙を印刷する場合、特定パターンと設定情報とを関連付けるテーブルをコンピュータ装置の記憶部に記憶しておき、電子ペン20から受信した電子ペンデータを解析して特定パターンを認識し、特定パターンの座標をキーとしてテーブルを検索して、特定パターンの座標に関連付けられた設定情報を読み出し、その設定情報を手書き画像の印刷に反映させて印刷を指示することができる。
【0042】
以下、上記構成の電子ペン20と画像形成装置30の動作について、図7乃至図10を参照して説明する。
【0043】
[手書き用紙印刷処理]
まず、特定パターンが付加された手書き用紙を印刷する手順について、図7のフローチャート図を参照して説明する。
【0044】
特定パターンが付加された手書き用紙を作成する場合、ユーザは、画像形成装置30のタッチパネル37aを操作して、印刷条件(例えば、用紙サイズや片面/両面、ステープルなど)の設定を行う。その後、スタートボタン37eを押下して印刷を指示する。
【0045】
スタートボタン37eが押下されると、画像形成装置30の制御部は、手書き用紙の作成指示かどうかを判断し(S110)、手書き用紙の作成指示でない場合は通常の印刷処理を行う(S150)。一方、手書き用紙の作成指示の場合は、画像形成装置30の制御部は、HDD33などから特定パターンを読み出して、特定パターンを付加した手書き用紙の印刷データを作成する(S120)。
【0046】
次に、画像形成装置30のテーブル保存部40は、スタートボタン37eが押下される前に設定された設定情報を収集し、S120で読み出した特定パターンの座標に関連付けて、図9に示すような設定情報管理テーブルを作成(又は設定情報管理テーブルに登録)し、この設定情報管理テーブルをHDD33等に保存する(S130)。
【0047】
その後、画像形成装置30の印刷部36は、S120で作成した手書き用紙の印刷データに基づいて、特定パターンが付加された手書き用紙を印刷する(S140)。
【0048】
[手書き処理]
次に、上記手順で作成した手書き用紙に電子ペン20で手書きする場合の動作について、図8のフローチャート図を参照して説明する。
【0049】
ユーザが手書き用紙上で電子ペン20を移動させると、電子ペン20のイメージセンサ26は、手書き用紙に印刷された特定パターンを検出し、CPU21は、ペン先の移動軌跡を示す電子ペンデータを作成して、通信モジュール24を介して画像形成装置30に送信する(S210)。そして、全ての電子ペンデータを画像形成装置30に送信したら(S220のYes)、処理を終了する。
【0050】
[ダイレクトプリント処理]
次に、電子ペン20から送信された電子ペンデータに基づいて画像形成装置30でダイレクトプリントする場合の動作について、図10及び図11のフローチャート図を参照して説明する。
【0051】
画像形成装置30の制御部は、電子ペン用通信部38を用いて電子ペンデータを受信してRAM32b又はHDD33に保存する(S310)。そして、全ての電子ペンデータを受信したら(S320のYes)、制御部は、入力されたデータが電子ペンデータかどうかを判断する(S330)。入力されたデータが電子ペンデータでない場合(例えば、PDFやXPS(XML Paper Specification)等のダイレクトプリント可能なファイルの場合)は、言語解析部39にて通常の言語解析処理を行い、中間データを作成する(S350)。一方、入力されたデータが電子ペンデータの場合は、電子ペンデータの解析処理を行う(S340)。
【0052】
図11は、この電子ペンデータ解析処理の詳細を示しており、まず、電子ペンデータ処理部41は、電子ペンデータから特定パターンの座標を取得し、テーブル検索部42は、その座標をキーとして図9に示す設定情報管理テーブルを検索する(S410)。設定情報管理テーブルにデータがあった(特定パターンの座標に関連付けられた設定情報が登録されている)場合(S420のYes)、テーブル検索部42は、設定情報管理テーブルを参照して、特定パターンの座標に関連付けられた設定情報を検索し、設定反映部43は、その設定情報をダイレクトプリントジョブの設定として反映させる(S430)。一方、設定情報管理テーブルにデータがない(特定パターンの座標に関連付けられた設定情報が登録されていない)場合は(S420のNo)、設定反映部43は、画像形成装置30のデフォルト設定を、当該ダイレクトプリントジョブの設定として反映させる(S440)。その後、電子ペンデータ処理部41は、電子ペンデータを解析し、中間データを作成する(S450)。
【0053】
図10に戻って、言語解析処理又は電子ペンデータ解析処理が終了し、電子ペンデータが中間データに変換された後、通常のプリント処理と同様に、画像処理部35にて画像処理を行い(S360)、その後、印刷部36にて印刷処理を行う(S370)。
【0054】
このように、特定パターンを印刷する際の設定情報を、当該特定パターンの座標に関連付けて記憶することにより、電子ペンデータに基づく手書き画像をダイレクトプリントする時に、新たに設定情報を入力する必要がなくなり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0055】
なお、本実施例では、画像形成装置30に設定情報管理テーブルを保存するようにしたが、設定情報管理テーブルをサーバに保存し、サーバ上で検索を実行するようにしてもよい。この構成では、ネットワーク内のどの画像形成装置30を用いてダイレクトプリントする場合であっても、手書き用紙作成時の設定情報を反映させることが可能となる。
【実施例2】
【0056】
次に、本発明の第2の実施例に係る画像形成装置及び出力設定プログラムについて、図12乃至図15を参照して説明する。図12乃至図15は、本実施例の画像形成装置の処理を示すフローチャート図である。
【0057】
前記した第1の実施例では、特定パターンを付加した手書き用紙を印刷する時の設定情報を反映させて、手書き画像をダイレクトプリントする場合について説明したが、ユーザによっては設定を多少変更してダイレクトプリントしたい場合がある。そこで、本実施例では、ユーザが任意に設定した設定情報を特定パターンの座標に関連付けて記憶し、その設定情報に従ってダイレクトプリントが実行されるようにする。
【0058】
以下、画像形成装置30の動作について、図12乃至図15を参照して説明する。なお、本実施例において、電子ペン20及び画像形成装置30の構成は第1の実施例の図2、図5と同様であるため、説明は割愛する。また、電子ペン20の動作は図8と同様であるため、説明は割愛する。
【0059】
[手書き用紙印刷処理]
まず、特定パターンが付加された手書き用紙を印刷する手順について、図12のフローチャート図を参照して説明する。
【0060】
前記した第1の実施例(図7)と同様に、ユーザは、画像形成装置30のタッチパネル37aを操作して、特定パターンが付加された手書き用紙の印刷設定(例えば、用紙サイズや片面/両面、ステープルなど)を行い、その後、スタートボタン37eを押下して印刷を指示する。
【0061】
スタートボタン37eが押下されると、画像形成装置30の制御部は、手書き用紙の作成指示かどうかを判断し(S510)、手書き用紙の作成指示でない場合は通常の印刷処理を行う(S560)。一方、手書き用紙の作成指示の場合は、画像形成装置30の制御部は、HDD33などから特定パターンを読み出して、特定パターンを付加した手書き用紙の印刷データを作成する(S520)。
【0062】
次に、ユーザは、画像形成装置30のタッチパネル37aを操作して、電子ペン20で手書き用紙上に手書きした画像をダイレクトプリントするための印刷条件(例えば、用紙サイズや片面/両面、ステープルなど)を設定する(S530)。そして、画像形成装置30のテーブル保存部40は、印刷条件の設定情報とS520で読み出した特定パターンとを関連付けて、図9に示すような設定情報管理テーブルを作成(又は設定情報管理テーブルに登録)し、この設定情報管理テーブルをHDD33等に保存する(S540)。
【0063】
その後、画像形成装置30の印刷部36は、S520で作成した手書き用紙の印刷データに基づいて、特定パターンが付加された手書き用紙を印刷する(S550)。
【0064】
そして、第1の実施例(図10)と同様に、画像形成装置30の制御部は、電子ペン用通信部38を用いて電子ペンデータを受信したら、入力されたデータが電子ペンデータかどうかを判断する。そして、入力されたデータが電子ペンデータでない場合は、言語解析部39にて通常の言語解析処理を行い、中間データを作成する。一方、入力されたデータが電子ペンデータの場合は、電子ペンデータの解析処理を行う。
【0065】
具体的には、第1の実施例(図11)と同様に、電子ペンデータ処理部41は、電子ペンデータから特定パターンの座標を取得し、テーブル検索部42は、その座標をキーとして図9に示す設定情報管理テーブルを検索する。設定情報管理テーブルにデータがあった場合は、テーブル検索部42は、設定情報管理テーブルに保存されている設定情報を読み出し、設定反映部43は、その設定情報をダイレクトプリントジョブに反映させる。
【0066】
一方、設定情報管理テーブルにデータがない場合は、設定反映部43は、画像形成装置30のデフォルト設定を、当該ダイレクトプリントジョブに反映させる。その後、電子ペンデータ処理部41は、電子ペンデータを解析し、中間データを作成する。
【0067】
そして、言語解析処理又は電子ペンデータ解析処理が終了し、電子ペンデータが中間データに変換された後、通常のプリント処理と同様に、画像処理部35にて画像処理を行い、その後、印刷部36にて印刷処理を行う。
【0068】
このように、特定パターンが付加された手書き用紙を作成する際に、ユーザが設定した設定情報を当該特定パターンの座標に関連付けて記憶することにより、電子ペンデータに基づいて手書き画像をダイレクトプリントする時に印刷設定を行う必要がなくなり、ユーザが所望する印刷条件でダイレクトプリントを実行することができる。
【0069】
上記フローでは、手書き用紙の印刷を指示する際に設定した設定情報に従ってダイレクトプリントを実行する構成としたが、ダイレクトプリント時に設定情報の変更や追加などの編集ができるようにすることもできる。その場合の画像形成装置30の動作について、図13乃至図15のフローチャート図を参照して説明する。なお、ダイレクトプリントの基本動作は第1の実施例(図10)と同様であるため説明は割愛し、その中の電子ペンデータ解析処理について以下に説明する。
【0070】
図13に示すように、電子ペンデータ解析処理において、制御部は、所定のキー(例えば、STOPキー37f)が押下されたかどうかを判断する(S610)。ここでは、電子ペンデータの受信処理が完了した後にSTOPキー37fが押下されたかどうかを判断しているが、電子ペンデータの受信中にSTOPキー37fが押下されたかどうかを判断する構成としてもよい。
【0071】
STOPキー37fが押下された場合は、操作パネルの設定処理を行う(S620)。図14は、操作パネルの設定処理の詳細を示しており、電子ペンデータ処理部41は、電子ペンデータから特定パターンの座標を認識し、テーブル検索部42は、その座標をキーとして図9に示す設定情報管理テーブルを検索する(S710)。設定情報管理テーブルにデータがあった場合(S720のYes)は、テーブル検索部42は、特定パターンの座標に関連付けられた設定情報を読み出し、設定反映部43は、操作パネル(印刷条件を設定する画面)にその設定情報を反映して表示させる(S730)。一方、設定情報管理テーブルにデータがない場合(S720のNo)は、設定反映部43は、画像形成装置30のデフォルト設定を操作パネルに反映して表示させる(S740)。その後、所定のキー(例えば、STARTキー37e)が押下されるまでジョブを中断し(S750)、ユーザはその間に設定情報の変更や追加などの編集を行うことができるようにする。そして、ユーザがSTARTキー37eを押下することで、ジョブが継続され、編集した設定情報に従って印刷処理が実行される。
【0072】
一方、STOPキー37fが押下されなかった場合は、第1の実施例と同様に、ジョブ設定処理を行う(S630)。図15は、ジョブ設定処理の詳細を示しており、電子ペンデータ処理部41は、電子ペンデータから特定パターンの座標を取得し、テーブル検索部42は、その座標をキーとして図9に示す設定情報管理テーブルを検索する(S810)。設定情報管理テーブルにデータがあった場合(S820のYes)は、テーブル検索部42は、特定パターンの座標に対応する設定情報を読み出し、設定反映部43は、その設定情報をダイレクトプリントジョブに反映させる(S830)。一方、設定情報管理テーブルにデータがない場合(S820のNo)は、設定反映部43は、画像形成装置30のデフォルト設定を、当該ダイレクトプリントジョブに反映させる(S840)。
【0073】
その後、図13に戻って、電子ペンデータ処理部41は、電子ペンデータを解析し、中間データを作成する(S640)。
【0074】
このように、STOPキー37fが押下された場合に、予め設定した設定情報やデフォルトの設定情報を操作パネルに反映することにより、設定情報の変更や追加などの編集を行うことができ、所望の印刷設定でダイレクトプリントを実行することができる。
【0075】
上記フローでは、STOPキー37fが押下されたかどうかでダイレクトプリントジョブを止めるかどうか判断したが、別途ダイレクトプリント設定ボタンを用意し、そのボタンが押下されたかどうかでダイレクトプリントジョブを止めるかどうかを判断するようにしても良い。
【0076】
また、設定情報に操作パネル表示言語も含め、ユーザが認識できる言語で操作パネルを表示させることもでき、ユーザに応じて操作パネルの表示言語を変えることによって、外国人でも簡単に設定情報を変更できるようにすることができる。
【0077】
なお、本発明は、上記実施例の記載に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御は適宜変更可能である。例えば、第1及び第2の実施例では印刷を前提にして説明したが、電子ペンから送信されたデータを任意の形態で出力する場合に対して同様に適用することができる。一例を挙げると、電子ペン20から送信されたデータをPDF等へ変換して送信する場合においても、PDF作成時の設定として使用することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、画像形成装置のような印刷装置及び電子ペンから送信された電子ペンデータに基づいて当該印刷装置の出力条件を設定する出力設定プログラムに利用可能である。
【符号の説明】
【0079】
10 印刷システム
20 電子ペン
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 通信モジュール
25 バッテリー
26 イメージセンサ
27 ペン圧力検知センサ
28 筆記モジュール
29 時計モジュール
30 画像形成装置
31 CPU
33a ROM
33b RAM
34 LAN I/F
35 画像処理部
36 印刷部
37 表示・操作部
37a タッチパネル
37b モード切り替えキー
37c テンキー
37d リセットキー
37e スタートキー
37f ストップキー
37g ユーティリティキー
38 電子ペン用通信部
39 言語解析部
39a PJL処理部
39b PDL処理部
40 テーブル保存部
41 電子ペンデータ処理部
42 テーブル検索部
43 設定反映部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユニークな位置情報を有する特定パターンを読み取る電子ペンと通信可能な画像形成装置であって、
所定の用紙に印刷した前記特定パターンと、前記電子ペンを前記所定の用紙上で移動させた時に前記電子ペンから送信されるデータの出力条件を規定する設定情報と、を関連付けて記憶部に保存する保存部と、
前記電子ペンから送信されたデータを解析して、前記所定の用紙に印刷された前記特定パターンを識別するデータ処理部と、
前記記憶部に保存された情報を参照して、前記識別した特定パターンに関連付けられた前記設定情報を検索する検索部と、
前記検索した設定情報を、前記電子ペンから送信されたデータの出力条件に反映させる設定反映部と、
前記電子ペンから送信されたデータに基づく手書き情報を、前記検索した設定情報が反映された前記出力条件に従って出力する出力部と、を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記設定情報は、前記特定パターンを前記所定の用紙に印刷する時の設定情報であり、
前記出力部は、前記電子ペンから送信されたデータに基づく手書き情報を、前記特定パターンを前記所定の用紙に印刷する時と同じ出力条件で印刷する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記設定反映部は、出力条件を設定するための画面に前記検索した設定情報を反映させ、前記画面で前記設定情報を編集可能にする、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記設定反映部は、前記検索部が前記設定情報を検索できなかった場合は、前記画像形成装置のデフォルトの設定情報を、前記電子ペンから送信されたデータの出力条件に反映させる、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の画像形成装置。
【請求項5】
ユニークな位置情報を有する特定パターンを読み取る電子ペンと通信可能な装置で動作する出力設定プログラムであって、
前記装置を、
所定の用紙に印刷した前記特定パターンと、前記電子ペンを前記所定の用紙上で移動させた時に前記電子ペンから送信されるデータの出力条件を規定する設定情報と、を関連付けて記憶部に保存する保存部、
前記電子ペンから送信されたデータを解析して、前記所定の用紙に印刷された前記特定パターンを識別するデータ処理部、
前記記憶部に保存された情報を参照して、前記識別した特定パターンに関連付けられた前記設定情報を検索する検索部、
前記検索した設定情報を、前記電子ペンから送信されたデータの出力条件に反映させる設定反映部、として機能させる、
ことを特徴とする出力設定プログラム。
【請求項6】
前記設定情報は、前記特定パターンを前記所定の用紙に印刷する時の設定情報であり、
前記設定反映部は、前記電子ペンから送信されたデータの出力条件を、前記特定パターンを前記所定の用紙に印刷する時と同じ設定にする、
ことを特徴とする請求項5に記載の出力設定プログラム。
【請求項7】
前記設定反映部は、出力条件を設定するための画面に前記検索した設定情報を反映させ、前記画面で前記設定情報を編集可能にする、
ことを特徴とする請求項5に記載の出力設定プログラム。
【請求項8】
前記設定反映部は、前記検索部が前記設定情報を検索できなかった場合は、前記画像形成装置のデフォルトの設定情報を、前記電子ペンから送信されたデータの出力条件に反映させる、
ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一に記載の出力設定プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−55477(P2013−55477A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−191794(P2011−191794)
【出願日】平成23年9月2日(2011.9.2)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】