説明

画像形成装置及び画像形成装置の制御方法

【課題】依頼者の近くに存在する画像形成装置を有効に活用することができ、かつ、被依頼者にとっては手間やストレスがかかることがない画像形成装置及び画像形成装置の制御方法を提供する。
【解決手段】複数の複合機100、100’、100’’と複数のPCとがネットワーク上で互いに通信可能に接続される形態で利用される。複合機100’は、依頼印刷であるか否かの情報である依頼・非依頼情報と、被依頼者に係る情報である被依頼者情報と、依頼者に係る情報である依頼者情報と、画像形成装置において印刷すべき情報である印刷データとを含む印刷情報群を受信し、該依頼・非依頼情報によって、印刷情報群に係る印刷データが依頼印刷であると判定され、印刷データの印刷が完了したときに、被依頼者が利用する情報処理装置に対して、依頼印刷完了通知を報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のプリンタと複数のPCとがネットワーク上で互いに通信可能に接続される形態で利用されるものに関連し、特に、被依頼者が依頼者のために印刷を行うようなときには、依頼者の近くに存在するプリンタを利用して印刷出力を行い、依頼者には印刷出力が実行された旨のメッセージが通知されるように構成に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年ネットワークの普及などに伴い、オフィスなどでは大人数で1台のプリンタを共用するという利用形態が一般的となっている。このような利用形態では、プリンタの設置場所に係る情報、いわゆるデバイスのロケーション情報を登録しておき、このロケーション情報に基づいて、ユーザーの便を図ろうとするものが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2000−59560号公報)には、スキャナ、プリンタがネットワーク接続されたネットワーク印刷システムにおいて、スキャナは、設置場所情報を登録する設置場所登録部と、ネットワーク上のプリンタの設置場所情報を調べ、自身と同じ設置場所が登録されているプリンタを検索する出力機器検索部と、を少なくとも備え、該当するプリンタに直接画情報を送る機能を有することを特徴とするネットワーク印刷システムが開示されている。
【特許文献1】特開2000−59560号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、オフィスなどにおいて「XXの文書印刷しておいて」と、部下が上司に依頼されるようなシチュエーションは良くあることである。このような依頼されて行う印刷作業においては、依頼を受けた側はどこかのプリンタで印刷を実行して、当該プリンタから出力された印刷物を依頼者まで届ける、という手順を踏むこととなる。ところが、印刷を実行するプリンタは、依頼を受けた側からは遠くて、依頼をした側の近くに存在するような場合があり、このような場には、依頼を受けた側にとっては、非常に手間もストレスもかかる作業となってしまう。
【0005】
また、オフィスなどにおいて、異なる居室の人に印刷物を届ける、というようなシチュエーションもままあることである。このような場合においても、印刷物を届けようとする人は、いったん、自らの近くにあるプリンタで印刷を実行しプリントアウトを得てから、それを居室の異なる人(印刷物を届けられる人)に渡しにいく、という段取りとなる。居室の異なる人の近くにプリンタが存在するにも関わらず、このような場合も、印刷物を届ける人に取っては、非常に手間のかかる作業と言わざるを得ない。
【0006】
以上まとめると、ネットワークによるプリントシステムが構築されているオフィスであるにも関わらず、AさんがBさんのために印刷を行うような場合には、Bさんの近くに存在するプリンタが有効活用されることなく、Aさんにとっては手間もストレスも係る作業となる、という問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記のような問題に対処するために、本発明の画像形成装置は、複数の画像形成装置と複数の情報処理装置とがネットワーク上で互いに通信可能に接続される形態で利用される画像形成装置であって、依頼印刷であるか否かの情報である依頼・非依頼情報と、被依頼者に係る情報である被依頼者情報と、依頼者に係る情報である依頼者情報と、画像形成装置において印刷すべき情報である印刷データとを含む印刷情報群を受信し、該依頼・非依頼情報によって、印刷情報群に係る印刷データが依頼印刷であると判定され、印刷データの印刷が完了したときに、被依頼者が利用する情報処理装置に対して、依頼印刷完了通知を報知することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の画像形成装置は、印刷データの印刷が完了したときに、依頼者が利用する情報処理装置に対して、依頼印刷出力済み通知を報知することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の画像形成装置は、該依頼印刷出力済み通知には、依頼者情報と印刷出力を行った画像形成装置に係る情報とが含まれることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の画像形成装置は、複数の画像形成装置と複数の情報処理装置とがネットワーク上で互いに通信可能に接続される形態で利用される画像形成装置であって、依頼印刷であるか否かの情報である依頼・非依頼情報と、被依頼者に係る情報である被依頼者情報と、依頼者に係る情報である依頼者情報と、画像形成装置において印刷すべき情報である印刷データとを含む印刷情報群を受信し、該依頼・非依頼情報によって、印刷情報群に係る印刷データが依頼印刷であると判定されると、依頼者が利用する情報処理装置に対して、依頼印刷受領通知を報知することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の画像形成装置は、該依頼印刷受領通知には、依頼者情報と印刷出力を行う予定の画像形成装置に係る情報とパスワードが含まれることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の画像形成装置は、印刷データの印刷が完了したときに、被依頼者が利用する情報処理装置に対して、依頼印刷完了通知を報知することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の画像形成装置は、複数の画像形成装置と複数の情報処理装置とがネットワーク上で互いに通信可能に接続される形態で利用される画像形成装置であって、依頼印刷であるか否かの情報である依頼・非依頼情報と、被依頼者に係る情報である被依頼者情報と、依頼者に係る情報である依頼者情報と、画像形成装置において印刷すべき情報である印刷データとを含む印刷情報群を受信し、該依頼・非依頼情報によって、印刷情報群に係る印刷データが依頼印刷であると判定されると、依頼者が利用する情報処理装置に対して、印刷完了時刻通知を報知することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の画像形成装置は、印刷データの印刷が完了したときに、被依頼者が利用する情報処理装置に対して、依頼印刷完了通知を報知することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の画像形成装置の制御方法は、複数の画像形成装置と複数の情報処理装置とがネットワーク上で互いに通信可能に接続される形態で利用される画像形成装置を制御する制御方法であって、依頼印刷であるか否かの情報である依頼・非依頼情報と、被依頼者に係る情報である被依頼者情報と、依頼者に係る情報である依頼者情報と、画像形成装置において印刷すべき情報である印刷データとを含む印刷情報群を受信する印刷情報群受信工程と、該依頼・非依頼情報によって、印刷情報群に係る印刷データが依頼印刷であるかどうかを判定する依頼印刷判定工程と、該依頼印刷判定工程によって印刷情報群に係る印刷データが依頼印刷であると判定されたときに印刷データの印刷を実行する印刷実行工程と、該印刷実行工程が完了したときに、被依頼者が利用する情報処理装置に対して、依頼印刷完了通知を報知する頼印刷完了通知工程と、からなることを特徴とする。
【0016】
本発明の画像形成装置及び画像形成装置の制御方法によれば、複数の画像形成装置と複数の情報処理装置とがネットワーク上で互いに通信可能に接続される形態で利用されるような場合において、被依頼者が依頼者のために印刷を行うようなときには、依頼者の近くに存在する画像形成装置を有効に活用することができ、かつ、被依頼者にとっては手間やストレスがかかることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態においては画像形成装置として複合機を例にとり説明するが、本発明は複合機に限らずプリンタ専用機などの画像形成装置にも適用可能なものである。
【0018】
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置(複合機)及びその周辺のシステム構成を示す図である。図1において、10はLAN、WANなどのネットワーク、20は電話回線、100は複合機、110は複合機の主制御を行う制御部、120はFAX文書の送受信を行うFAX部、130は記録媒体への印刷を行うプリンタ部、140は原稿の読み取りを行うスキャナ部、150はユーザーとのインターフェイスとなる操作パネル部、160はネットワークI/F、170はUSB I/F、200、200’、200’’はパーソナルコンピュータ、300は外部機器をそれぞれ示している。
【0019】
図1に示される画像形成装置周辺のシステムでは、クライアントなどのパーソナルコンピュータ200、200’、200’’と複合機100とが、ネットワーク10を介して接続される構成となっている。また、複合機100のFAX部120が電話回線20と、USB I/F170が、携帯電話やデジタルカメラなどの外部機器300と接続されるような構成とされている。
【0020】
複合機100は、情報処理装置からなる複合機本体の主制御を行う制御部110と、ユーザーの入力操作を受け付ける入出力装置である操作パネル部150と、原稿・画像をスキャンして読み込むスキャナ部140と、印刷用紙等に印刷を行うプリンタ部130と、FAX送受信を行うFAX部120とを備える。つまり、複合機100は、スキャナ機能、印刷機能、スキャナ機能と印刷機能を組み合わせたコピー機能及びFAX送受信機能を備えるものである。
【0021】
複合機100の情報処理機構は、いずれも例えば汎用的なコンピュータシステムにより構成され、個々の構成要素または機能は、例えば、記憶手段に書き込まれたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。なお、このような記憶手段には一時的な読み書きを行う揮発性の記憶手段と、電源を落としてもその記憶内容を保持する不揮発性の記憶手段とがある。
【0022】
スキャナ部140は、原稿を載置可能な不図示の原稿台とこれを読み取る光学系からなる。スキャナ部140の原稿台には、原稿台に載置した原稿のサイズを検知することができる原稿サイズ検知センサが設けられている。また、複合機に100には、スキャナ部140に自動的に連続的に原稿を送致する構成であるADF(Automatic Document Feeder)を設けるようにしておいてもよい。
【0023】
スキャナ部140によって読み取られた制御部110の不図示の記憶手段に一度取り込まれる。操作パネル部150などからの指定によって制御部110は、スキャナ部140で読み取られた原稿画像データを、そのまま、或いは設定された倍率でプリンタ部130から紙出力したり(複合機100のコピー機能)、FAX部120から電話回線を通じて送信したり(複合機100のFAX機能)、ネットワークI/F160、ネットワーク10を介して、パーソナルコンピュータ200、200’、200’’に向けて送信したり(複合機100のスキャナ機能)する。
【0024】
プリンタ部130は、記録用紙上に画像を形成するものであり、レーザーやLEDラインヘッドによって感光体上に潜像を形成する方式を採用した電子写真方式や、記録用紙上に直接インクを射出する方式を採用したインクジェット方式などの周知のハードウエア構成を用いることができる。制御部110は、操作パネル部150やパーソナルコンピュータ200、200’、200’’或いは、携帯電話、デジタルカメラなどの外部機器300からの指示に基づいて、プリンタ部130に所定の紙出力を行わせるものである。すなわち、プリンタ部130は、スキャナ部140によって読み取られた画像データやFAX部210で受信されたFAXデータや、パーソナルコンピュータ200、200’、200’’のアプリケーションソフトウエアからのデータや外部機器300からの画像データなどを紙出力するものである。
【0025】
FAX部120は、電話回線20と接続されていて、FAXの送受信を行うFAX送受信部(不図示)と、FAX送受信部が送信するための送信データを一時記憶する送信バッファ及びFAX送受信部が受信した受信データを一時記憶する受信バッファを構成するためのFAX部メモリを備えている。
【0026】
FAX部120は、スキャナ部140が読み取った画像データを制御部110から受信すると、一旦FAX部メモリ121に蓄積して、FAX送信する。送信が完了すると、FAX部120は、FAX部メモリ121に蓄積されている送信済みデータを消去する。
【0027】
また、FAX部120は、電話回線20からFAX送信されてきたデータを受信すると、その受信データを一旦格納する。そして、格納された受信データは、制御部110へ送られて、プリンタ部130で印刷される。FAX部120は、複合機100内の他の構成とは独立にFAX送受信を行う。つまり、FAX部120は、複合機100から送信データを受け付けると、複合機100とは独立にFAX送信を行うし、電話回線20からFAXデータが送信されてくれば、それを受信する。
【0028】
複合機100のコピー機能は、ユーザーの操作パネル部150の操作によって制御部110に設定される。操作パネル部150からは、コピー機能に係るコピー倍率の設定、原稿画像サイズの設定、出力用紙のサイズの設定を行うことができ、制御部110はこれらの設定に基づいて、複合機100のコピー機能を実行する。複合機100のコピー機能は、スキャナ部140にて読み取った原稿の原稿画像データに、コピー倍率処理を施し、これをプリンタ部130で指定されたサイズの用紙に紙出力する。
【0029】
操作パネル部150のハードウエアは、操作に係わる表示を行うLCDからなる表示部と、指などによる押圧で入力が行えるタッチパネル部とから概略構成される。これらの表示部とタッチパネル部とは重ねて構成されており、ユーザーは表示部の表示を参照しつつ、指でタッチパネル部を操作することで複合機100の各種設定を行うことができるようになっている。タッチパネル部による入力機構、表示部による表示機構の具体的な構成については、周知の技術を用いることができる。この操作パネル部150で行うことができるのは、複合機100のFAX機能、プリンタ機能、コピー機能といった各種機能の選択、読み取った画像のプレビュー表示、読み取った画像の加工過程の画像のプレビュー表示、メール送信の設定、アドレス帳の編集などである。
【0030】
次に、本発明の実施の形態に係る情報処理装置について説明する。図2は本発明の実施の形態に係る情報処理装置のブロック構成を示す図である。図2において、201はCPU、202はROM、203はRAM、204はシステムバス、205は入力制御部、206は表示出力制御部、207はディスク制御部、208はネットワーク制御部、209はキーボード、210はマウス、211は表示パネル、212はハードディスクドライブ、213はフレキシブルディスクドライブ、214は光学ディスクドライブをそれぞれ示している。
【0031】
図2は、パーソナルコンピュータ200の構成の一例を示したブロック図であり、これは汎用のパーソナルコンピュータと同様の構成から成っている。同図において、200は、ドライバなどのソフトウエアが稼動するパーソナルコンピュータ全体を表わしている。パーソナルコンピュータ200は、ROM202もしくはハードディスクドライブ212に記憶された、あるいはフレキシブルディスクや光学ディスクにより供給される、本発明のドライバソフトウエアを実行するCPU201を備え、システムバス204に接続される各デバイスを総括的に制御する。
【0032】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。205は入力制御部で、キーボード209やマウス210などのポインティングデバイス等からの指示入力機器を制御する。206は表示出力制御部で、液晶パネルやELパネルなどの表示パネル211の表示を制御する。207はディスク制御部で、ブートプログラム、種々のアプリケーション、編集ファイル、ユーザファイルそしてネットワーク管理プログラム等を記憶するハードディスクドライブ212、フレキシブルディスクドライブ213及び光学ディスクドライブ214とのアクセスを制御する。208はネットワーク制御部で、ネットワーク10を介して、複合機100やネットワークプリンタ、他のネットワーク機器あるいは他のパーソナルコンピュータと双方向にデータをやりとりする。
【0033】
次に、本発明における画像形成装置と情報処理装置のネットワーク構成について説明する。図3は、複数の画像形成装置と複数の情報処理装置とがネットワーク上で互いに通信可能に接続され、どのようなレイアウトで配置されているかを示す図であり、また、図4はパーソナルコンピュータ200、200’、200’’のドライバに格納されているネットワーク機器に関するデータベースの構造を表形式で表現した図である。パーソナルコンピュータ200、200’、200’’においては、このようなデータベースの情報は、物理的にはハードディスクドライブ212に格納されている。なお、図3、4において、パーソナルコンピュータのことを、PC101、PC102、PC103、PC201、PC202、PC203などと表現していることに留意されたい。
【0034】
図3では、14階南のフロアにおいてPC1、PC2、PC3に近接して複合機100が設置され、14階北のフロアにおいてPC101、PC102、PC103に近接して複合機100’ が設置され、14階東のフロアにおいてPC201、PC202、PC203に近接して複合機100’’ が設置されている様子を示しており、このような情報が図4に係るデータベースに反映される。
【0035】
図4の表において、各行がネットワーク上のデバイス一台を表わしている。各列は、デバイスの名称)、当該デバイスのネットワークアドレス、当該デバイスのユーザー情報、当該デバイスが設置されている場所をそれぞれ表している。
【0036】
ここで、本発明における「依頼印刷」の考え方について説明する。本発明において「依頼印刷」とは、ある者が自らの利用のための文書の印刷を、別の者に依頼するときの状況下における印刷作業を示すこととする。以下、本明細書において、「依頼者」とは、印刷を依頼する側で、ここで言う「ある者」のことを、また「被依頼者」とは、印刷を依頼される側で、ここで言う「別の者」のことを示すものとする。このような状況は、発明が解決しようとする課題の欄にも記載したとおり、例えば、上司が部下に対して文書の印刷を命じるような場合がある。
【0037】
本発明においては、図3及び図4に示すような、複数の複合機100、100’、100’’と複数のPCとがネットワーク上で互いに通信可能に接続される形態で利用されるような場合において、被依頼者が依頼者のために印刷を行うようなときには、依頼者の近くに存在する複合機を利用して印刷出力を行い、依頼者には印刷出力が実行された旨のメッセージが通知されるように構成されるものであり、これによって、被依頼者にとっては手間やストレスから解放されることとなるものである。このような機能を実現するために、以下に説明するように、複合機側には、依頼印刷データを受領しこれを解する機能やメッセージを通知する機能などを設け、パーソナルコンピュー(PC)のドライバ側には、印刷データに依頼印刷用のデータを付加する機能やメッセージを受領し表示パネル211に表示する機能などを設けるものである。複合機側におけるメッセージ通知機能などは、周知のネットワーク技術を用いて実現することができるし、また、パーソナルコンピュー(PC)のドライバに先の機能を盛り込むこともまた周知の方法を適宜採用することができる。
【0038】
依頼印刷を行う場合に、被依頼者のパーソナルコンピュータ(PC)のドライバが生成し、複合機に送信するデータについて説明する。図5は本発明の実施の形態における情報処理装置が生成する印刷情報群のデータ構造を示す図である。被依頼者のパーソナルコンピュータ(PC)のドライバは、図5に示すように、依頼印刷を行う印刷データに、依頼印刷であるか否かの情報である依頼・非依頼情報と、被依頼者に係る情報である被依頼者情報と、依頼者に係る情報である依頼者情報とを付加する。これらの情報を印刷データに付加したものを本発明においては、印刷情報群として定義する。
【0039】
次に、被依頼者のパーソナルコンピュータ(PC)のドライバ側における依頼印刷処理について説明する。図6は本発明の実施の形態における情報処理装置のドライバの依頼印刷処理のフローチャートを示す図である。
【0040】
ステップS100において、依頼印刷処理が開始されると、続いてステップS101に進み、印刷出力する複合機が特定できているかどうかが判定される。
ステップS101における判定の結果がYESであるときにはステップS106へと進み、ステップS101における判定の結果がNOであるときにはステップS102へと進む。
【0041】
ステップS106では、被依頼者は複合機を指定して依頼印刷を行う。ステップS106の次にはステップS108に進み、依頼印刷の処理を終了する。
【0042】
ステップS101における判定の結果がNOであるとき進むステップS102においては、被依頼者は依頼者情報をドライバ側に入力する。これを受けたドライバは、ステップS103において、図4のデータベースを検索することで、依頼者に近接するプリントアウトに最適な複合機を検索する。
【0043】
ステップS104では、検索の結果、依頼者に近接するプリントアウトに最適な複合機が存在するかが判定される。ステップS104における判定の結果がYESであるときにはステップS105に進み、ステップS104における判定の結果がNOであるときにはステップS107に進む。
【0044】
ステップS107では、図7に示すような依頼印刷不可のメッセージを表示する。図7は、パーソナルコンピュータ(PC)の表示パネル211のグラフィカルユーザーインターフェイス表示例を示す図である。
【0045】
ステップS104における判定の結果がYESであるときに進むステップS105では、検索された最適複合機に依頼印刷を行う。このような依頼印刷においては、ドライバは、印刷情報群において、依頼・非依頼情報の項目には依頼印刷であるという情報をたて、被依頼者情報の項目、依頼者情報の項目とを満たして、依頼印刷を行う印刷データに付け加える。ドライバは、この印刷情報群を最適複合機に送信する。ステッププS108において、依頼印刷処理終了を終了する。
【0046】
次に、複合機側における印刷処理について説明する。図8は本発明の実施の形態における画像形成装置(複合機)の印刷処理のフローチャートを示す図である。
【0047】
ステップS200において、複合機における印刷処理が開始されると、続いてステップS201に進む。ステップS201では、パーソナルコンピュータ(PC)から受信した受領印刷ジョブが依頼印刷であるか否かが判定される。このような判定は、複合機が受信した印刷情報群の依頼・非依頼情報の項目に基づいて行われる。ステップ201においてYESでると判定されるとステップS203に進み、ステップ201においてNOでると判定されるとステップS202に進む。ステップS202では通常印刷の処理が、またステップS203では本発明の依頼印刷の処理が実行される。ステップS204においては、印刷処理を終了する。
【0048】
続いて本発明の第1実施形態にかかる複合機の処理・動作について説明する。図9は、本発明の第1実施形態にかかる処理のフローチャートを示す図である。
【0049】
ステップS300において、依頼印刷の処理が開始されると、続いてステップS301に進む。ステップS301では、紙ジャムなどによって印刷が成功したかどうかに係る判断がなされる。すなわち、ステップS301において印刷が無事に完了したかどうかが判定される。
【0050】
ステップS301における判定の結果がYESであるときにはステップS302に進み、ステップS301における判定の結果がNOであるときにはステップS304に進む。
【0051】
ステップS302では、被依頼者のPCに依頼印刷完了のメッセージを送信して、これを被依頼者のPCで表示させる。このようなメッセージの表示例を図10に示す。図10は本発明の実施の形態における表示パネル211のグラフィカルユーザーインターフェイス表示例を示す図である。図10に示すように、このような依頼印刷完了のメッセージには、依頼者の情報や、印刷出力先の複合機に係る情報が表示される。
【0052】
ステップS303では、依頼者のPCに依頼印刷出力済みのメッセージを発信し、これを依頼者のPCで表示させる。このようなメッセージの表示例を図11に示す。図11は本発明の実施の形態における表示パネル211のグラフィカルユーザーインターフェイス表示例を示す図である。図11に示すように、依頼印刷出力済みのメッセージには、被依頼者の情報や、印刷出力先の複合機に係る情報が表示される。
【0053】
ステップS304では、被依頼者のPCに印刷失敗のメッセージを送信し、これを被依頼者のPCで表示させる。このようなメッセージの表示例を図12に示す。図12は本発明の実施の形態における表示パネル211のグラフィカルユーザーインターフェイス表示例を示す図である。図12に示すように、印刷失敗のメッセージには、被依頼者の情報や、印刷出力先の複合機における印刷失敗の原因に係る情報が表示される。なお、複合機における印刷失敗情報などは周知の技術を用いて適宜収集することができる。被依頼者は、このような印刷失敗のメッセージを参照することにより、本発明による依頼印刷に代わる方法をとることができる。
【0054】
ステップS305においては、依頼印刷の処理が終了される。
【0055】
以上のような本発明の依頼印刷の動作イメージについて説明する。図13は本発明の実施の形態における第1実施形態の動作シーケンスの一例を示す図である。
【0056】
ステップS600においては、被依頼者のパーソナルコンピュータにおいて、依頼印刷に最適な複合機が検索される。ステップS601で最適な複合機100’が判明すると、ステップS602で被依頼者のパーソナルコンピュータから最適な複合機100’に対して印刷情報群が送信される。
【0057】
複合機100’がこの印刷情報群を受信すると、ステップS603で依頼印刷かどうかが判定され、依頼印刷と判定されてステップS604で印刷が完了すると、ステップS605では、被依頼者のパーソナルコンピュータに依頼印刷完了のメッセージを報知し、ステップS606では依頼者に依頼印刷出力済みのメッセージが通知される。
【0058】
以上、本発明の画像形成装置及び画像形成装置の制御方法によれば、複数の画像形成装置と複数の情報処理装置とがネットワーク上で互いに通信可能に接続される形態で利用されるような場合において、被依頼者が依頼者のために印刷を行うようなときには、依頼者の近くに存在する画像形成装置を有効に活用することができ、かつ、被依頼者にとっては手間やストレスがかかることがない。
【0059】
続いて本発明の第2実施形態にかかる複合機の処理・動作について説明する。図14は、本発明の第2実施形態にかかる処理のフローチャートを示す図である。
【0060】
ステップS400において、依頼印刷の処理が開始されると、続いてステップS401に進み、ステップS401において、複合機はパスワードの生成を行う。このようなパスワードの生成のためのアルゴリズムについては従来周知のものを用いることができる。このようなパスワードは、依頼者が複合機に印刷を実行させるときに利用されるものである。このようなパスワードの利用によって、依頼者は自らの都合の良いときに複合機に印刷を実行させることができ、印刷文書の紛失などといったトラブルを回避することができる。また、このようなパスワード利用の印刷によれば、プリントアウトが放置されるようなことがないので、秘匿性も守ることができる。
【0061】
続いてステップS402においては、依頼者のPCに対して、依頼印刷受領通知を送信して、これを依頼者のPCで表示させる。このようなメッセージの表示例を図15に示す。図15は本発明の実施の形態における表示パネル211のグラフィカルユーザーインターフェイス表示例を示す図である。図15に示すように、依頼印刷受領通のメッセージには、被依頼者の情報や、印刷出力先の複合機に係る情報、及び、受領した依頼印刷を複合機に実行させるトリガーとなるパスワードが表示される。
【0062】
ステップS403においては、複合機に入力された入力パスワードが発行したパスワードと整合するかが判定される。ステップS403における判定の結果がYESであるときにはステップS404に進み、ステップS403における判定の結果がNOであるときにはステップS403をループする。
【0063】
ステップS404では、紙ジャムなどによって印刷が成功したかどうかに係る判断がなされる。すなわち、ステップS404において印刷が無事に完了したかどうかが判定される。
【0064】
ステップS404の判定結果がYESであるときにはステップS405に進み、ステップS404の判定結果がNOであるときにはステップS406に進む。
【0065】
ステップS405では、被依頼者のPCに依頼印刷完了のメッセージを送信して、これを被依頼者のPCで表示させる。このようなメッセージの表示例を図10に示す。図10は本発明の実施の形態における表示パネル211のグラフィカルユーザーインターフェイス表示例を示す図である。図10に示すように、このような依頼印刷完了のメッセージには、依頼者の情報や、印刷出力先の複合機に係る情報が表示される。
【0066】
ステップS406では、被依頼者のPCに印刷失敗のメッセージを送信し、これを被依頼者のPCで表示させる。このようなメッセージの表示例を図12に示す。図12は本発明の実施の形態における表示パネル211のグラフィカルユーザーインターフェイス表示例を示す図である。図12に示すように、印刷失敗のメッセージには、被依頼者の情報や、印刷出力先の複合機における印刷失敗の原因に係る情報が表示される。なお、複合機における印刷失敗情報などは周知の技術を用いて適宜収集することができる。被依頼者は、このような印刷失敗のメッセージを参照することにより、本発明による依頼印刷に代わる方法をとることができる。
【0067】
ステップS407で、依頼印刷の処理を終了する。
【0068】
以上のような本発明の依頼印刷の動作イメージについて説明する。図16は本発明の実施の形態における第2実施形態の動作シーケンスの一例を示す図である。
【0069】
ステップS700においては、被依頼者のパーソナルコンピュータ(PC)において、依頼印刷に最適な複合機が検索される。ステップS701で最適な複合機100’が判明すると、ステップS702で被依頼者のパーソナルコンピュータ(PC)から最適な複合機100’に対して印刷情報群が送信される。
【0070】
複合機100’がこの印刷情報群を受信すると、ステップS703で依頼印刷かどうかが判定され、依頼印刷と判定されるとステップS704でパスワードの生成が行われる。続いて、ステップS705では、依頼者のPCに対して、依頼印刷を受信した旨のメッセージを送信する。ステップS706における複合機へのパスワードの入力を契機として、ステップS707に進む。ステップS707で印刷が完了すると、ステップS708では、被依頼者のパーソナルコンピュータに依頼印刷完了のメッセージが通知される。
【0071】
以上、本発明の画像形成装置及び画像形成装置の制御方法によれば、複数の画像形成装置と複数の情報処理装置とがネットワーク上で互いに通信可能に接続される形態で利用されるような場合において、被依頼者が依頼者のために印刷を行うようなときには、依頼者の近くに存在する画像形成装置を有効に活用することができ、かつ、被依頼者にとっては手間やストレスがかかることがない。
【0072】
また、本実施形態によれば、パスワードの利用によって、依頼者は自らの都合の良いときに複合機に印刷を実行させることができ、印刷文書の紛失などといったトラブルを回避することができる。また、本実施形態によれば、パスワード利用印刷であるので、プリントアウトが放置されるようなことがないので、秘匿性も守ることができる。
【0073】
続いて本発明の第3実施形態にかかる複合機の処理・動作について説明する。図14は、本発明の第3実施形態にかかる処理のフローチャートを示す図である。
【0074】
ステップS500において、依頼印刷の処理が開始されると、続いてステップS501に進む。ステップS501においては、複合機において、受信した印刷情報群に含まれる印刷データのデータ量や、複合機の仕事量(累積受信ジョブの量)などから、印刷完了時間の計算を概算する。このような印刷完了時間の計算のためのアルゴリズムや方法については従来周知の種々の方法を適宜採用することができる。
【0075】
ステップS502では、現在時刻に先の印刷完了時間を加算して、依頼者のPCに対して、印刷完了時刻通知を送信して、これを表示させる。複合機にはこのステップのために不図示の計時手段を設けておくものである。また、このようなメッセージの表示例を図18に示す。図18は本発明の実施の形態における表示パネル211のグラフィカルユーザーインターフェイス表示例を示す図である。図18に示すように、印刷完了時刻通知のメッセージには、被依頼者の情報や、印刷完了の時刻に係る情報が表示される。このような実施形態によれば、依頼者は印刷完了時刻をみて、頃合いを見計らって複合機に向かい、所望のプリントアウトを取得することができるので待ち時間によるストレスなどを感じずにすむ。
【0076】
続いてステップS503に進む。ステップS503では、紙ジャムなどによって印刷が成功したかどうかに係る判断がなされる。すなわち、ステップS503において印刷が無事に完了したかどうかが判定される。
【0077】
ステップS503における判定の結果がYESであるときにはステップS504に進み、ステップS503における判定の結果がNOであるときにはステップS506に進む。
【0078】
ステップS504では、被依頼者のPCに依頼印刷完了のメッセージを送信して、これを被依頼者のPCで表示させる。このようなメッセージの表示例を図10に示す。図10は本発明の実施の形態における表示パネル211のグラフィカルユーザーインターフェイス表示例を示す図である。図10に示すように、このような依頼印刷完了のメッセージには、依頼者の情報や、印刷出力先の複合機に係る情報が表示される。
【0079】
ステップS505では、依頼者のPCに依頼印刷出力済みのメッセージを発信し、これを依頼者のPCで表示させる。このようなメッセージの表示例を図11に示す。図11は本発明の実施の形態における表示パネル211のグラフィカルユーザーインターフェイス表示例を示す図である。図11に示すように、依頼印刷出力済みのメッセージには、被依頼者の情報や、印刷出力先の複合機に係る情報が表示される。
【0080】
ステップS506では、被依頼者のPCに印刷失敗のメッセージを送信し、これを被依頼者のPCで表示させる。このようなメッセージの表示例を図12に示す。図12は本発明の実施の形態における表示パネル211のグラフィカルユーザーインターフェイス表示例を示す図である。図12に示すように、印刷失敗のメッセージには、被依頼者の情報や、印刷出力先の複合機における印刷失敗の原因に係る情報が表示される。なお、複合機における印刷失敗情報などは周知の技術を用いて適宜収集することができる。被依頼者は、このような印刷失敗のメッセージを参照することにより、本発明による依頼印刷に代わる方法をとることができる。
【0081】
ステップS507においては、依頼印刷の処理が終了される。
【0082】
以上のような本発明の依頼印刷の動作イメージについて説明する。図19は本発明の実施の形態における第3実施形態の動作シーケンスの一例を示す図である。
【0083】
ステップS800においては、被依頼者のパーソナルコンピュータにおいて、依頼印刷に最適な複合機が検索される。ステップS801で最適な複合機100’が判明すると、ステップS802で被依頼者のパーソナルコンピュータから最適な複合機100’に対して印刷情報群が送信される。
【0084】
複合機100’がこの印刷情報群を受信すると、ステップS803で依頼印刷かどうかが判定され、依頼印刷と判定されると、続いてステップS804で印刷完了時間の概算が行われる。ステップS805では、この概算に基づいて、依頼者のPCに対して印刷完了時刻メッセージが送信される。
【0085】
ステップS806で印刷が完了すると、ステップS807では、被依頼者のパーソナルコンピュータに依頼印刷完了のメッセージを報知し、ステップS808では依頼者に依頼印刷出力済みのメッセージが通知される。
【0086】
以上、本発明の画像形成装置及び画像形成装置の制御方法によれば、複数の画像形成装置と複数の情報処理装置とがネットワーク上で互いに通信可能に接続される形態で利用されるような場合において、被依頼者が依頼者のために印刷を行うようなときには、依頼者の近くに存在する画像形成装置を有効に活用することができ、かつ、被依頼者にとっては手間やストレスがかかることがない。
【0087】
また、第3の実施形態によれば、依頼者は印刷完了時刻をみて、頃合いを見計らって複合機に向かい、所望のプリントアウトを取得することができるので待ち時間によるストレスなどを感じずにすむ。
【0088】
以上の説明においては、画像形成装置として複合機の例について説明したが、これに限定されるものではない。また、本発明は、電子写真方式の複合機、電子写真方式のプリンタ、インクジェット方式のプリンタ、インクジェット方式の複合機などの種々の画像形成装置にも適用し得るものである。
【0089】
また、以上、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態それぞれを説明したが、本発明は、それぞれの実施形態の構成要素の任意の組み合わせからなる実施形態も含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置(複合機)及びその周辺のシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る情報処理装置のブロック構成を示す図である。
【図3】複数の画像形成装置と複数の情報処理装置とがネットワーク上で互いに通信可能に接続され、どのようなレイアウトで配置されているかを示す図である。
【図4】パーソナルコンピュータ200、200’、200’’のドライバに格納されているネットワーク機器に関するデータベースの構造を表形式で表現した図である。
【図5】本発明の実施の形態における情報処理装置が生成する印刷情報群のデータ構造を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における情報処理装置のドライバの依頼印刷処理のフローチャートを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における表示パネル211のグラフィカルユーザーインターフェイス表示例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における画像形成装置(複合機)の印刷処理のフローチャートを示す図である。
【図9】本発明の第1実施形態にかかる処理のフローチャートを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態における表示パネル211のグラフィカルユーザーインターフェイス表示例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態における表示パネル211のグラフィカルユーザーインターフェイス表示例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態における表示パネル211のグラフィカルユーザーインターフェイス表示例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態における第1実施形態の動作シーケンスの一例を示す図である。
【図14】本発明の第2実施形態にかかる処理のフローチャートを示す図である。
【図15】本発明の実施の形態における表示パネル211のグラフィカルユーザーインターフェイス表示例を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態における第2実施形態の動作シーケンスの一例を示す図である。
【図17】本発明の第3実施形態にかかる処理のフローチャートを示す図である。
【図18】本発明の実施の形態における表示パネル211のグラフィカルユーザーインターフェイス表示例を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態における第3実施形態の動作シーケンスの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0091】
10・・・ネットワーク、20・・・電話回線、100・・・複合機、110・・・制御部、120・・・FAX部、130・・・プリンタ部、140・・・スキャナ部、150・・・操作パネル部、160・・・ネットワークI/F、170・・・USB I/F、200、200’、200’’ ・・・パーソナルコンピュータ、201・・・CPU、
202・・・ROM、203・・・RAM、204・・・システムバス、205・・・入力制御部、206・・・表示出力制御部、207・・・ディスク制御部、208・・・ネットワーク制御部、209・・・キーボード、210・・・マウス、211・・・表示パネル、212・・・・・・ドディスクドライブ、213・・・フレキシブルディスクドライブ、214・・・光学ディスクドライブ、300・・・外部機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像形成装置と複数の情報処理装置とがネットワーク上で互いに通信可能に接続される形態で利用される画像形成装置であって、
依頼印刷であるか否かの情報である依頼・非依頼情報と、被依頼者に係る情報である被依頼者情報と、依頼者に係る情報である依頼者情報と、画像形成装置において印刷すべき情報である印刷データとを含む印刷情報群を受信し、
該依頼・非依頼情報によって、印刷情報群に係る印刷データが依頼印刷であると判定され、印刷データの印刷が完了したときに、被依頼者が利用する情報処理装置に対して、依頼印刷完了通知を報知することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
印刷データの印刷が完了したときに、依頼者が利用する情報処理装置に対して、依頼印刷出力済み通知を報知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
該依頼印刷出力済み通知には、依頼者情報と印刷出力を行った画像形成装置に係る情報とが含まれることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
複数の画像形成装置と複数の情報処理装置とがネットワーク上で互いに通信可能に接続される形態で利用される画像形成装置であって、
依頼印刷であるか否かの情報である依頼・非依頼情報と、被依頼者に係る情報である被依頼者情報と、依頼者に係る情報である依頼者情報と、画像形成装置において印刷すべき情報である印刷データとを含む印刷情報群を受信し、
該依頼・非依頼情報によって、印刷情報群に係る印刷データが依頼印刷であると判定されると、依頼者が利用する情報処理装置に対して、依頼印刷受領通知を報知することを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
該依頼印刷受領通知には、依頼者情報と印刷出力を行う予定の画像形成装置に係る情報とパスワードが含まれることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
印刷データの印刷が完了したときに、被依頼者が利用する情報処理装置に対して、依頼印刷完了通知を報知することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
複数の画像形成装置と複数の情報処理装置とがネットワーク上で互いに通信可能に接続される形態で利用される画像形成装置であって、
依頼印刷であるか否かの情報である依頼・非依頼情報と、被依頼者に係る情報である被依頼者情報と、依頼者に係る情報である依頼者情報と、画像形成装置において印刷すべき情報である印刷データとを含む印刷情報群を受信し、
該依頼・非依頼情報によって、印刷情報群に係る印刷データが依頼印刷であると判定されると、依頼者が利用する情報処理装置に対して、印刷完了時刻通知を報知することを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
印刷データの印刷が完了したときに、被依頼者が利用する情報処理装置に対して、依頼印刷完了通知を報知することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
複数の画像形成装置と複数の情報処理装置とがネットワーク上で互いに通信可能に接続される形態で利用される画像形成装置を制御する制御方法であって、
依頼印刷であるか否かの情報である依頼・非依頼情報と、被依頼者に係る情報である被依頼者情報と、依頼者に係る情報である依頼者情報と、画像形成装置において印刷すべき情報である印刷データとを含む印刷情報群を受信する印刷情報群受信工程と、
該依頼・非依頼情報によって、印刷情報群に係る印刷データが依頼印刷であるかどうかを判定する依頼印刷判定工程と、
該依頼印刷判定工程によって印刷情報群に係る印刷データが依頼印刷であると判定されたときに印刷データの印刷を実行する印刷実行工程と、
該印刷実行工程が完了したときに、被依頼者が利用する情報処理装置に対して、依頼印刷完了通知を報知する頼印刷完了通知工程と、からなることを特徴とする画像形成装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2008−257503(P2008−257503A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−99262(P2007−99262)
【出願日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】