説明

画像形成装置

【課題】画像形成装置の排気効率を良好に維持しつつ、画像形成装置の外部に浮遊トナーが排出されることを確実に防止する。
【解決手段】トナーを用いて画像を形成する画像形成手段20と、画像形成手段20を収容するケース22と、ケース22の内部空間50と外部空間52とを連通するダクト60と、ダクト60を通して内部空間50の気体を外部空間52へ強制的に排出する排気手段24と、ダクト60内の気体中に含まれるトナーを電気的に吸着させるためにダクト60の内部に設けられた導電部材56と、導電部材56に電圧を印加する電圧印加手段58と、を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置では、現像装置から供給されるトナーにより静電潜像担持体上の静電潜像が現像され、これにより形成された静電潜像担持体上のトナー像が、直接または中間転写体を介して記録シートに転写されて、その後、定着装置によって記録シートにトナー像が定着される。トナー像の転写後に静電潜像担持体上や中間転写体上に残留した未転写トナーはクリーニング装置により掻き取られる。
【0003】
このような電子写真方式の画像形成プロセスでは、トナーは所定の極性(例えば負極性)に帯電され、トナーの電気的な移動により現像や転写等が行われる。ところが、トナーの帯電量不足や電界強度の不足などの種々の原因により、現像領域、転写領域またはクリーニング領域等においてトナーが飛散し、画像形成装置内を浮遊することがある。
【0004】
このような問題に鑑みて、画像形成装置内でトナーが浮遊することを防止するための種々の技術が提案されている。具体的には、例えば、特許文献1と特許文献2には、現像領域で飛散するトナーを、現像装置に設けられた導電部材に電気的に吸着させることで、トナーの浮遊を防止する技術が開示され、特許文献3には、クリーニング領域で飛散するトナーを、クリーニング装置に設けられた導電部材に電気的に吸着させることで、トナーの浮遊を防止する技術が開示されている。
【0005】
ところで、画像形成動作中においては、画像形成装置内の種々の装置の動作に伴い熱が発生するため、画像形成装置内の雰囲気温度が上昇する。画像形成装置内の雰囲気温度が過度に上昇すると、各種電子部品の故障やトナーの融解などといった種々の不具合を招くことがある。
【0006】
そのため、一般に、画像形成装置にはファン等の排気手段が設けられており、排気手段の作動により強制的な排気が行われることで、画像形成装置内の温度上昇が抑制されるようにしてある。
【0007】
【特許文献1】特開平8−194377号公報
【特許文献2】特開2000−112233号公報
【特許文献3】特開2007−101989号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記の特許文献1〜3の技術は、画像形成装置内における浮遊トナー発生の抑制に貢献するものであるが、それらの技術を採用したところで、浮遊トナーの発生を完全に防止することは依然として困難である。
【0009】
一方で、上述のように画像形成装置の強制排気を行う場合、強制排気に伴い画像形成装置内の浮遊トナーが外部に排出されてしまうと、画像形成装置周辺の壁や機器等が浮遊トナーの付着により汚染されてしまう恐れがある。よって、一般に、強制排気用の排気口にはフィルタが設けられており、フィルタにより画像形成装置内の浮遊トナーを回収することで、浮遊トナーが外部に排出されることを防止できるようにしてある。
【0010】
しかし、浮遊トナーの流出防止をフィルタに依存すると、フィルタを設けることにより空気抵抗が大きくなるだけでなく、フィルタの目詰まりが進行するに連れて空気抵抗が一層増大するため、排気効率が低下する問題がある。そのため、ファン等の排気手段の大型化を強いられ、これに伴い、駆動音および消費電力の増大、並びに画像形成装置の大型化などといった種々の不具合が生じる。
【0011】
そこで、本発明は、画像形成装置の排気効率を良好に維持しつつ、画像形成装置の外部に浮遊トナーが排出されることを確実に防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
トナーを用いて画像を形成する画像形成手段と、
該画像形成手段を収容するケースと、
該ケースの内部空間と外部空間とを連通するダクトと、
該ダクトを通して前記内部空間の気体を前記外部空間へ強制的に排出する排気手段と、
前記ダクト内の気体中に含まれるトナーを電気的に吸着させるために前記ダクトの内部に設けられた導電部材と、
該導電部材に電圧を印加する電圧印加手段と、を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、画像形成装置内の気体がダクトを通して排出される際、ダクト内を通る気体中の浮遊トナーが、ダクト内に設けられた導電部材に電気的に吸着されるため、画像形成装置の排気に伴い浮遊トナーが外部に排出されることを確実に防止することができる。また、導電部材によりダクト内の浮遊トナーを回収することができるため、排気口にフィルタを設ける必要がなく、これにより、排気効率を良好に維持することができる。よって、ファン等の排気手段を大型化させる必要がないため、駆動音および消費電力の増大、並びに画像形成装置の大型化を回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。なお、以下の説明では、特定の方向を意味する用語(例えば、「上」、「下」、「左」、「右」、およびそれらを含む他の用語、「時計回り方向」、「反時計回り方向」)を使用するが、それらの使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明は限定的に解釈されるべきものでない。また、以下の説明において、同一又は類似の構成部分には同一の符号を用いている。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置2の概略構成を示す。画像形成装置2は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又はそれらの機能を複合的に備えた複合機等の電子写真方式の画像形成装置である。現在、電子写真方式の画像形成装置として種々の形態のものが提案されているが、図示する画像形成装置は所謂タンデム方式のカラー画像形成装置である。ただし、本発明は、この種の画像形成装置にのみ適用されるものではなく、例えば、所謂4サイクル方式のカラー画像形成装置、又はモノクロ出力の画像形成装置に適用してもよい。
【0016】
画像形成装置2は、トナーを用いて画像を形成する画像形成手段20と、画像形成手段20を収容するケース22と、画像形成装置2の排気を行うための排気ユニット24とを備えている。
【0017】
〔1.画像形成手段〕
画像形成手段20は、中間転写体として無端状の中間転写ベルト30を有する。中間転写ベルト30の下には、図中左側から右側に向かって順に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像剤をそれぞれ用いて対応する色のトナー像を作成する4つの作像部3(3Y,3M,3C,3K)が、中間転写ベルト30に沿って配置されている。
【0018】
各作像部3は、静電潜像担持体として円筒状の感光体4を有する。感光体4の周囲には、その回転方向(図中時計回り方向)に沿って順に、感光体4の外周面を帯電させる帯電装置8、感光体4上に画像を投射して各色の静電潜像を形成するための露光装置6、各色のトナーを感光体4に供給して静電潜像を顕在化させる現像装置18、感光体4と共に中間転写ベルト30を挟圧する一次転写ローラ14、および感光体4上のトナーを掻き取るための感光体クリーニング部材16が配置されている。
【0019】
中間転写ベルト30の上には、図中左側から右側に向かって順に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーを収容したトナーカートリッジ10(10Y,10M,10C,10K)が、中間転写ベルト30に沿って配置されている。各トナーカートリッジ10は、対応する色の現像装置18に連結パイプ11を介して連結されている。
【0020】
各現像装置18において、トナーは所定の極性(例えば負極性)に帯電される。一方、現像装置18に設けられた現像ローラと、感光体4とのニップ部(現像領域)には所定の電界が形成される。これにより、現像ローラ上のトナーは、現像領域において感光体4上の静電潜像画像部へ電気的に移動し、感光体4上にトナー像が形成される。
【0021】
各作像部3において、感光体4とベルト30とのニップ部(一次転写領域)には所定の電界が形成され、これにより、感光体4上のトナーが、一次転写領域においてベルト30の外周面へ電気的に移動して、感光体4からベルト30へトナー像が転写(一次転写)される。一次転写の際、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像はベルト30上に重ねられ、これによりフルカラーのトナー像が形成される。
【0022】
図中右側に配置されているローラ32に支持されているベルト部分の外側には、ベルト30と共に記録シート36を挟圧する二次転写ローラ42が設けてある。二次転写ローラ42とベルト30とのニップ部(二次転写領域41)には、給紙部44から記録シート36が搬送されるようにしてある。また、二次転写領域41には所定の電界が形成され、これにより、ベルト30上のトナーが二次転写領域41において記録シート36の表面へ電気的に移動し、ベルト30から記録シート36へトナー像が転写(二次転写)される。
【0023】
二次転写後、記録シート36は定着部40に搬送され、定着部40において、トナー像が記録シート36に定着される。定着後、記録シート36は、画像形成装置2の例えば上部に設けられた排紙部46に搬送される。一方、二次転写後、ベルト30上に残留した未転写トナーは、ベルト30の回転によりベルト30とクリーニング部材12とのニップ部(クリーニング領域13)に搬送され、クリーニング領域13においてクリーニング部材12により掻き取られる。
【0024】
画像形成装置2の例えば左上部には、画像形成装置2の種々の動作を制御する制御部48が設けられている。ただし、制御部48は、画像形成装置2の任意の位置に設けることができる。
【0025】
〔2.排気ユニット〕
排気ユニット24は、画像形成装置2のケース22の内部空間50と外部空間52とを連通するダクト60と、ダクト60を通して内部空間50の気体を強制的に外部空間52へ排出する排気手段としてのファン54とを備えている。図1において、ダクト60は、画像形成装置2左端のケース22部分からイエローの作像部3Y近傍まで延びるように設けられているが、ダクト60の配置はこれに限定されるものではない。例えば、ダクト60は、画像形成装置2左端のケース22部分からブラックの作像部3K近傍まで延びるように設けてもよい。
【0026】
[第1の実施形態]
図2の縦断面図を参照しながら、排気ユニット24の第1の実施形態について説明する。
【0027】
本実施形態において、ダクト60は例えば角筒状である。ただし、ダクト60の断面形状は特に限定されず、例えば、円筒状のダクト60を使用することも可能である。ファン54は、ダクト60内の流路に設けられている。具体的には、例えばダクト60の排気口64の近傍部にファン54が設けられている。ファン54の動作は、上記の制御部48により制御される。制御部48は、所定の条件が成立したときにファン54が作動するように制御する。ここで、所定の条件としては、例えば、画像形成装置2内の雰囲気温度が所定温度以上であること、又は、画像形成動作が行われていること等が挙げられる。
【0028】
ダクト60の内部には、ダクト60内の気体中に含まれる浮遊トナーを電気的に吸着させるための導電部材56が設けられている。導電部材56としては、例えば薄板状の部材が使用される。導電部材56には、導電性を有する任意の材料が用いられるが、例えば、金属または導電性樹脂が用いられる。
【0029】
導電部材56は、ダクト60の内壁面に例えば接着等により取り付けられている。導電部材56は、ダクト60の底面72に取り付けることが好ましく、これにより、導電部材56に一旦吸着したトナーが導電部材56から落下することを確実に防止できる。
【0030】
導電部材56は、導電部材56に電圧を印加する電圧印加手段としての電源58に電気的に接続されている。電源58の動作は、上述の制御部48により制御される。制御部48は、トナーの帯電極性とは逆の極性の電圧が導電部材56に印加されるように電源58を制御する。例えば、トナーの正規帯電極性が負極性である場合、導電部材56には正極性の電圧が印加される。これにより、強制排気によりダクト60内を流れる気体中の浮遊トナーが、導電部材56に電気的に吸着される。よって、浮遊トナーが強制排気に伴い画像形成装置2の外部に排出されることを防止でき、画像形成装置2の周辺の壁や機器等が浮遊トナーの付着により汚染されることを防止できる。また、ダクト60内の浮遊トナーを導電部材56により回収することができるため、浮遊トナーを回収するためのフィルタの設置を省略することができ、これによって排気効率を良好に維持することが可能となる。
【0031】
ファン54が停止しているとき、すなわち、強制排気が行われていないときは、導電部材56により浮遊トナーを回収しなくても、画像形成装置2の外部に浮遊トナーが排出される可能性は極めて低い。そのため、ファン54が停止しているときは導電部材56に電圧を印加する必要はない。よって、電源58は、ファン54の動作に連動して導電部材56に電圧を印加するように制御される。これにより、導電部材56には、ファン54が駆動されて画像形成装置2の強制排気が行われるときのみ電圧が印加されるため、消費電力を極力削減することができる。
【0032】
ダクト60の径方向に関して、導電部材56の幅は任意に設定することができるが、導電部材56の幅が大きいほど、ダクト60の浮遊トナーを効率的に回収することができる。よって、ダクト底面72の全幅に亘って導電部材56を設けることが好ましい。
【0033】
また、排気方向において、導電部材56は、浮遊トナーを確実に付着させるために十分な長さを有する。導電部材56の最低限必要な長さは、排気方向の位置が導電部材56の上流側端部と同じであり且つダクト径方向の位置が導電部材56から最も離れているダクト60内の浮遊トナーが、導電部材56に吸着されるまでに進む排気方向の距離Lに等しい。距離Lは、下記の数式(1)により求められる。よって、導電部材56の長さは、ファン54の排気量、使用するトナーの種類及び大きさ、並びに、導電部材56に印加される電圧の大きさ等に応じて適宜決定される。
【数1】

ただし、数式(1)において、vはダクト内の気流の速度、dは電位差距離(浮遊トナーと導電部材との距離)、mはトナーの質量、qはトナーの帯電量、Vは浮遊トナーと導電部材との間の電位差を示す。
【0034】
なお、上記の数式(1)は、下記の数式(2)〜(5)に基づき導かれるものである。
【数2】


ただし、数式(2)において、Fは導電部材が浮遊トナーを引き寄せる力、Eは導電部材により形成される電界の電界強度、aは導電部材に引き寄せられる浮遊トナーの加速度を示す。
【数3】


【数4】


ただし、数式(4)において、Dmaxは、ダクトの径方向における導電部材と浮遊トナーとの最大距離、tは、導電部材の排気方向上流側端部からダクトの径方向に最も離れた浮遊トナーが導電部材に吸着されるまでに要する時間を示す。
【数5】

【0035】
[第2の実施形態]
図3の横断面図を参照しながら、排気ユニット24の第2の実施形態について説明する。
【0036】
第2の実施形態では、例えば排気方向におけるダクト60の中間部に、ダクト60内の気体の流速を一時的に低下させるための流速低下部66が設けられ、流速低下部66に導電部材56(56a,56b)が設けられている。
【0037】
流速低下部66は、ダクト60の壁部をダクト径方向外側へ張り出させることで形成されている。すなわち、流速低下部66は、ダクト60内の気体の流路の断面積を増大させることによりダクト60内の気体の流速を低下させるように構成されている。そのため、強制排気に伴いダクト60内で移動する浮遊トナーの速度を流速低下部66において一時的に低下させることができ、浮遊トナーを導電部材56に引き寄せやすくすることができる。よって、ダクト60内における浮遊トナーの回収効率を高めることができるため、導電部材56の長さを小さくしたり、導電部材56に印加する電圧を小さくしたりすることが可能となる。
【0038】
第2の実施形態において、導電部材56(56a,56b)は、流速低下部66の互いに対向する一対の内壁面68,70にそれぞれ設けられている。具体的には、流速低下部66の互いに対向する一対の内側面68,70のうち、一方の内側面68に第1の導電部材56aが取り付けられ、他方の内側面70に第2の導電部材56bが取り付けられている。
【0039】
第1の導電部材56aには第1の電源58aが電気的に接続され、第1の導電部材56aには、第1の電源58aにより例えば正極性の電圧が印加されるようにしてある。よって、負極性に帯電した浮遊トナーを第1の導電部材56aに電気的に吸着させることができる。他方、第2の導電部材56bには第2の電源58bが電気的に接続され、第2の導電部材56bには、第2の電源58bにより例えば負極性の電圧が印加されるようにしてある。よって、正極性に帯電した浮遊トナーを第2の導電部材56bに電気的に吸着させることができる。このように、第1の導電部材56aに印加される電圧と、第2の導電部材56bに印加される電圧とが、互いに異なる極性の電圧であるため、正極性に帯電した浮遊トナーと負極性に帯電した浮遊トナーが混在する場合、いずれの極性に帯電した浮遊トナーもダクト60内で確実に回収することができる。よって、画像形成装置2の外部に浮遊トナーが漏れることを一層確実に防止することができる。
【0040】
なお、第2の実施形態において、流速低下部の構成は、ダクト60内の気体の流速を一時的に低下させ得る構成であれば、上記構成に限定されない。例えば、流速低下部は、気体の流路の断面積の大きさを維持したまま蛇行する形状であってもよく、これによっても、流速低下部において気体の流速を一時的に低下させることができる。
【0041】
また、第2の実施形態では、互いに異なる極性の電圧が印加される2つの導電部材56a,56bを設けるようにすれば、必ずしもダクト60に流速低下部66を設けなくてもよい。逆に、ダクト60に流速低下部66を設けるようにすれば、必ずしも導電部材56を2つ設ける必要はない。
【0042】
さらに、第2の実施形態では、図4に示すように、ダクト60の底面72に、導電部材56に吸着された後に導電部材56から落下するトナーを回収するための凹部74(74a,74b)を設けてもよい。凹部74a,74bは、導電部材56a,56bの直下、すなわちダクト60の幅方向両端部において、導電部材56a,56bの長さ方向に沿って溝状に設けることが好ましい。これにより、自重等により導電部材56から落下したトナーを凹部74に収容することができる。導電部材56から落下するトナーを確実に収容するため、凹部74は、導電部材56の直下において導電部材56の全長に亘って設けることが好ましい。また、凹部74の深さは、凹部74に収容されたトナーが再び浮遊できないような十分な深さとすることで、画像形成装置2の外部に浮遊トナーが漏れることを、より一層確実に防止することができる。
【0043】
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る排気ユニットを示す縦断面図である。
【図3】第2の実施形態に係る排気ユニットを示す横断面図である。
【図4】図3に示す排気ユニットの変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0045】
2:画像形成装置、20:画像形成手段、22:ケース、24:排気ユニット、50:内部空間、52:外部空間、54:ファン(排気手段)、56:導電部材、58:電源(電圧印加手段)、60:ダクト、66:ダクトの流速低下部、74:ダクト底面の凹部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナーを用いて画像を形成する画像形成手段と、
該画像形成手段を収容するケースと、
該ケースの内部空間と外部空間とを連通するダクトと、
該ダクトを通して前記内部空間の気体を前記外部空間へ強制的に排出する排気手段と、
前記ダクト内の気体中に含まれるトナーを電気的に吸着させるために前記ダクトの内部に設けられた導電部材と、
該導電部材に電圧を印加する電圧印加手段と、を備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記電圧印加手段により前記導電部材に印加される電圧は、前記トナーの帯電極性とは逆の極性の電圧であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記ダクトの互いに対向する一対の内壁面のうち、
一方の内壁面に第1の前記導電部材が取り付けられ、
他方の内壁面に第2の前記導電部材が取り付けられ、
第1の導電部材に印加される電圧と、第2の導電部材に印加される電圧とは、互いに異なる極性の電圧であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ダクトは、該ダクト内の気体の流速を一時的に低下させるための流速低下部を備え、
該流速低下部に前記導電部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記流速低下部は、前記ダクト内の気体の流路の断面積を増大させることにより前記流速を低下させるように構成されていることを特徴とする請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記電圧印加手段は、前記排気手段の動作に連動して前記導電部材に電圧を印加することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記ダクトの底面に、前記導電部材に吸着された後に前記導電部材から落下するトナーを回収するための凹部が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−139684(P2010−139684A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−315318(P2008−315318)
【出願日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】