説明

画像形成装置

【課題】両面と片面印刷が混在する場合に、片面印刷の用紙も両面と同じ搬送路を通過させることにより、カール矯正装置の矯正方向切り替え回数を少なくすることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙に発生するカールを除去するために用紙の種類や搬送方向に応じて凸カール、凹カール双方を矯正できるような切り替え機構を有するカール矯正機構を備えた画像形成装置Pにおいて、片面または両面印刷後に用紙を排出部8に排出する排出路22と、片面印刷で用紙を印刷後に用紙を反転させて排出路22に搬送する反転路と、用紙の片面を印刷後に用紙を反転させて反対面を印刷するために搬送する両面搬送路23とを有し、両面と片面の印刷が混在する場合に、片面印刷の用紙も両面印刷と同じ両面搬送路23を通過させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙に発生するカールを矯正するカール矯正機構を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置において、用紙に発生するカールによるジャムやスタック不良を防止するために設けられるカール矯正装置に、用紙の種類や搬送方向に応じて凸カール、凹カール双方を矯正できるように切り替え機構を持たせたものが既に知られている。
特許文献1には、用紙に発生するカールの状況に対応して発生方向が異なる場合でもカールを除去する目的で、用紙の種類や搬送方向に応じて凸カール、凹カール双方を矯正できるように切り替え機構を持たせる方法が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、奇数枚原稿を両面印刷する場合に最終紙が片面印刷となる場合など、両面と片面印刷が混在する場合には、両面と片面でカール方向が逆になるため、そのたびにカール矯正装置の矯正方向を切り替えなければならないという問題があった。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、両面と片面印刷が混在する場合に、片面印刷の用紙も両面と同じ搬送路を通過させることにより、カール矯正装置の矯正方向切り替え回数を少なくすることが可能な画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有することとする。
【0006】
本発明にかかる画像形成装置は、用紙に発生するカールを除去するために用紙の種類や搬送方向に応じて凸カール、凹カール双方を矯正できるような切り替え機構を有するカール矯正機構を備える画像形成装置であって、片面または両面印刷後に用紙を排紙部に排出する排出路と、片面印刷で用紙を印刷後に用紙を反転させて前記排出路に搬送する反転路と、用紙の片面を印刷後に用紙を反転させて反対面を印刷するために搬送する搬送路と、を有し、両面と片面の印刷が混在する場合に、片面印刷の用紙も両面印刷と同じ前記搬送路を通過させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、両面と片面印刷が混在する場合に、片面印刷の用紙と両面印刷の用紙ではカール矯正装置で除去すべきカールの方向および度合いが異なるが、片面印刷の用紙も両面印刷と同じ搬送路を通過させることによりカールの方向、度合いが両面印刷の用紙と同じになるので、カール矯正装置の矯正方向切り替え回数を少なくすることでき、印刷速度が低下しない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態のカール矯正機構を備える画像形成装置の概略図である。
【図2】カール矯正装置の移動ユニットにおける内部構成を説明するための模式図である。
【図3】移動ユニットが上昇している場合に、移動ユニットと主搬送路と排出路との関係を示す図である。
【図4】移動ユニットが下降している場合に、移動ユニットと主搬送路と排出路との関係を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る画像形成装置が備える反転装置の構造を示す図である。
【図6】反転装置における非反転排紙時の動作を示す図である。
【図7】反転装置における反転排紙時の動作を示す図である。
【図8】反転装置における両面排紙時の動作を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る画像形成装置が備える制御部の概略を示すブロック図である。
【図10】用紙がページ順に排紙部に排出された図である。
【図11】本発明の一実施形態における制御の判断フロー図である。
【図12】両面印刷の部の区切りに白紙を挟んで印刷を行った場合、用紙がページ順に排紙部に排出された図である。
【図13】本発明の一実施形態における白紙を挟んで印刷を行った場合の制御の判断フロー図である。
【図14】従来の制御で印刷した場合の判断フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。図1は、電子写真方式によるカール矯正機構を備えた画像形成装置Pの概略図を示す。一般的な電子写真印刷装置の原理は、まず帯電器1により感光体2を均一に帯電させその後、光学ユニット3で感光体2の表面上に光を照射する。光を照射することにより感光体2の表面上の電荷を部分的に逃がし、感光体2の表面上に静電潜像を形成させる。
【0010】
次に現像機4で静電潜像上に感光体2とは逆電荷に帯電したトナーを付着させ可視画像を形成する。そして、感光体2の表面上に形成されたトナー像を転写部5にて給紙部6より一連の搬送路を通り搬送された記録部材である用紙上に転写し、加熱・加圧ローラ等で形成される定着部7にて記録部材上に転写されたトナーを融着させ、用紙に画像を形成する。その後、用紙は排紙部8へと搬送されていく。
【0011】
このような一連の流れにおいて、トナー像を転写された用紙が定着部7によりトナーの融着が行われる際に、定着部7による加熱によって用紙に含まれる水蒸気が蒸発し用紙の転写面側または裏側にカールが発生することがある。
【0012】
用紙にカールが生じる問題を解決するために、画像形成装置Pの定着部7から排紙部8に向かう搬送路上の周辺にカール矯正機構が必要となる。図1に示す構成により、定着部7を通過し排紙部8に向かう際にカールが生じた用紙は、カール矯正装置1000を通過することにより、カールの矯正が行われる。
【0013】
カール矯正装置1000は、内部に設けられている第1搬送路101および第2搬送路102を選択的に主搬送路MPに対して連続させることができるように移動可能な移動ユニット100を備えている。
【0014】
なお、図1においては、画像形成装置Pの内部にカール矯正装置1000を組み込んだ場合を示しているが、カール矯正装置1000は装置内だけでなく、画像形成装置Pとは別の装置として、例えば、シート状記録体の後処理に用いられるソータやコレータあるいはスタック装置等の装置の入口に設けるようにすることも可能である。
【0015】
図2は、移動ユニット100の内部構成を説明するための模式図である。移動ユニット100には、第1,第2搬送路101,102間に配置されて各搬送路に周面の一部を露呈している第1ローラ103と、第1搬送路101を挟んで第1ローラ103と当接可能な第2ローラ104と、第2搬送路102を挟んで第1ローラ103と当接可能な第3ローラ105とが設けられている。
【0016】
第1,第2搬送路101,102は、矢印A、Bで示すように、搬送ローラ9(図1に示す)により設定されるシート状記録体の進入方向に連続できる角度と、符号A’、B’で示すように、排出トレイ8(図1に示す)に連続できる排出方向とを設定できる角度に配設されている。
【0017】
第1ローラ103は、スポンジゴムなどの弾性体からなるローラであり、第2,第3ローラ104,105は、ステンレスが用いられる金属製ローラである。第2ローラ104が第1ローラ103の上側に位置する上プレッシャーローラとして、第3ローラ105が第1ローラ103の下側に位置する下プレッシャーローラとしてそれぞれ用いられる。
【0018】
これら第2,第3ローラ104,105は、第1ローラ103に圧接することでシート状記録体をカールの発生方向と逆方向に巻き癖を生じさせてカールを矯正するデカールローラとして機能するようになっている。
【0019】
第1,第2ローラ104,105は、第1ローラ103を挟んで対向しており、第1ローラ103に対する当接位置同士を結んだ線Lが第1,第2搬送路101,102から進入するシートの進行方向(矢印A、Bで示す方向)に対して直角となる関係で配置されている。これにより、カール矯正装置1000内に進入したシート状記録体は、第1乃至第3ローラに対して接線方向に進入することができ、第2,第3ローラによる加圧力を最も効率よく受けることができる。
【0020】
移動ユニット100は、主搬送路MPに対して第1,第2搬送路101,102を選択的に連続させるために、図2において垂直方向に移動することができるようになっている。
【0021】
図3および図4は、移動ユニット100と主搬送路MPと排出トレイに向けた排出路(便宜上、符号EXで示す)との関係を示す図である。図3は移動ユニット100が上昇している場合を、図4は、移動ユニット100が下降している場合をそれぞれ示している。
【0022】
図3において、装置本体側に設けてある主搬送路MPを搬送されてくるシート状記録体のカールが凹状(上方向に反った状態)である場合には、移動ユニット100が上昇した状態に設定される。この状態では、移動ユニット100における第2搬送路102が主搬送路MPと連続し、第1ローラ103に対して第3ローラ105が圧接力を増加された状態とされる。これにより、第1ローラ103と第3ローラ105とで挟持搬送されるシート状記録体は、自身に発生しているカール方向と逆方向の癖付けを付加されて、カールが矯正されることになる。
【0023】
一方、図3とは逆に、シート状記録体のカールが凸状(下方向に反った状態)である場合には、移動ユニット100が下降して図4に示す状態に設定される。この状態では、移動ユニット100における第1搬送路101が主搬送路MPに連続し、第1ローラ103に対して第2ローラ104が圧接力を増加された状態とされる。これにより、第1ローラ103と第2ローラ104とで挟持搬送されるシート状記録体は、自身に発生しているカール方向と逆方向の癖付けを付加されて、カールが矯正されることになる。
【0024】
図3および図4に示した場合のいずれにおいても、第1乃至第3ローラ間で挟持搬送されたシート状記録体は、第1,第2搬送路101,102の形態が排出路EXに連続するようになっているので、排出不良などを起こすことなく正常に排出されることになる。
【0025】
なお、このカール矯正装置1000は、移動ユニット100の位置を図3の状態と図4の状態の2つの位置を切り替え可能な構成にしているが、移動ユニット100の位置を複数段階有し、同じ矯正方向でもローラによる圧接力を複数段階設定可能な構成にしてもよく、最適なカール矯正を行う目的上望ましい。
【0026】
図5に、図1で示される本実施形態に係る画像形成装置Pが備える反転装置10のより詳細な構造を示す。反転装置10は、図1の定着部7よりつながる用紙進入路21と、カール矯正装置1000につながる用紙排出路22、給紙部6につながる両面搬送路23の3つの搬送路と、反転ローラ24と、それに駆動装置によって切り替えられる排紙分岐爪25と両面分岐爪27と、反転ローラ24方向から来た用紙を排出路22へ導く固定の反転ゲート爪26とからなる。
【0027】
図6〜図8を用いて本実施形態に係る画像形成装置Pが備える反転装置10の動作を説明する。
図6は非反転排紙時の動作である。排紙分岐爪25をOFF位置にすることで、用紙は進入路21からそのまま排出路22へと進む。
【0028】
図7は反転排紙時の動作である。排紙分岐爪25をON位置にすることで、用紙は進入路21から反転ローラ24へと導かれる。その後、両面分岐爪27をOFF位置として反転ローラを逆回転させることで、用紙は反転ゲート爪26によって排出路22に表裏を入れ替えて導かれる。
【0029】
図8は両面排紙時の動作である。排紙分岐爪25をON位置にすることで、用紙は進入路21から反転ローラ24へと導かれる。その後、両面分岐爪27をON位置として反転ローラを逆回転させることで、用紙は表裏を入れ替えて両面搬送路23へ導かれる。この用紙はそのまま給紙部6に合流し、転写部5によって今度は用紙の裏面に画像が形成される。
【0030】
図9は、本実施形態に係る画像形成装置Pが備える制御部のうち本発明に関わる部分の概略を示すブロック図である。制御部は主に各種の処理動作を行うCPU31、制御用プログラムを固定的に記憶したROM32、各種情報を一時記憶するRAM33、I/Oインターフェース34、書き込み系に画像を出力する画像処理部36などから構成され、ローカルバス35で結ばれている。そして、I/Oインターフェース34には上述の各装置が接続されている。
【0031】
次に、この構成における両面奇数面印刷の例を示す。たとえば両面印刷で5枚の画像を2部印刷する場合、ページ順を考慮すると最終的には図10に示すように、排紙部8に排出された時点で下から1部目の1枚目表、裏、2枚目表、裏、3枚目表、2部目の1枚目表、裏、2枚目表、裏、3枚目表の順に用紙が積まれているのが望ましい。
【0032】
これを従来の制御で印刷した場合の判断フローを図14に示す。両面印刷の場合(ステップS1、Yes)、用紙の表面を印刷後、両面搬送路23を通して用紙の裏面を印刷し、反転排紙されずに用紙は排紙部8に排出される(ステップS2)。片面印刷の場合(ステップS1、No)、用紙の表面を印刷後、用紙は反転装置10で反転排紙される(ステップS3)。
【0033】
この判断によれば、
1部目:1枚目:表面印刷後、両面搬送路を通して裏面を印刷、非反転排紙する
2枚目:表面印刷後、両面搬送路を通して裏面を印刷、非反転排紙する
3枚目:表面印刷後、反転排紙する
2部目:1枚目:表面印刷後、両面搬送路を通して裏面を印刷、非反転排紙する
2枚目:表面印刷後、両面搬送路を通して裏面を印刷、非反転排紙する
3枚目:表面印刷後、反転排紙する
という順序で印刷されることになる。
【0034】
しかしながら、カールは主に用紙の水分量に影響されるため、定着部7における加熱時に発生する。このため、非反転排紙される1枚目、2枚目と反転排紙される3枚目では、定着部でのカール方向が同じなのでカール矯正装置到達時点ではカール方向が異なることになる。さらに、1、2枚目は表裏で2回定着されることや搬送路が異なることもカール量に影響する。このため、この例では1部目の2枚目と3枚目の間、1部目の3枚目と2部目の1枚目の間、2部目の2枚目と3枚目の間の計3回、カール矯正装置1000の矯正方向、矯正量を切り替える必要が発生じ、その切り替え時間の分だけ印刷間隔をあけなければならず、印刷速度が低下する。
【0035】
これに対し、本実施形態における制御の判断フローを図11に示す。両面印刷の場合(ステップS11、Yes)、用紙の表面を印刷後、両面搬送路23を通して裏面を印刷し、反転排紙されずに用紙は排紙部8に排出される(ステップS12)。両面奇数面印刷の最終ページは、片面印刷がされ(ステップS11、No、ステップS13、Yes)、最終ページの表面を印刷後、両面搬送路23へ搬送され、裏面は白紙印刷され、反転排紙されずに用紙は排紙部8に排出される(ステップS14)。一方、全て片面印刷の場合は(ステップS11、No、ステップS13、No)、用紙の表面を印刷後、用紙は反転装置10で反転排紙される(ステップS15)。
【0036】
この判断によれば、
1部目:1枚目:表面印刷後、両面搬送路を通して裏面を印刷、非反転排紙する
2枚目:表面印刷後、両面搬送路を通して裏面を印刷、非反転排紙する
3枚目:表面印刷後、両面搬送路を通して裏面を白紙で印刷、非反転排紙す

2部目:1枚目:表面印刷後、両面搬送路を通して裏面を印刷、非反転排紙する
2枚目:表面印刷後、両面搬送路を通して裏面を印刷、非反転排紙する
3枚目:表面印刷後、両面搬送路を通して裏面を白紙で印刷、非反転排紙す

という順序で印刷されることになる。
【0037】
この場合、3枚すべてが非反転排紙となり、表裏で2回定着部7を通過することや搬送路も同じなので、カール発生量がほぼ同じになることが期待できる。よって、カール矯正装置1000の矯正方向、矯正量を切り替える必要がないため、カール矯正装置の矯正方向切り替え回数を少なくすることでき、印刷間隔をあける必要が生じないので、印刷速度は低下しない。
【0038】
なお、用紙の裏面に白紙を印刷する方法としては、たとえば光学ユニット3が書き込む画像データを白紙画像とする方法、光学ユニット3を停止させる方法、感光体2と転写部5を離間させて転写させないようにする方法などが挙げられる。
【0039】
また、両面印刷に部の区切りに白紙を挟んだ印刷を行った場合は、図12に示すように排紙部8に出力された時点で下から1部目の1枚目白紙、2枚目表、裏、3枚目表、裏、2部目の1枚目白紙、2枚目表、裏、3枚目表、裏の順に積まれることが期待される。
【0040】
この場合の本実施形態における制御の判断フローを図13に示す。白紙出力でない場合の制御は、図11と同一の制御であり、同一の符号を付している。
【0041】
両面印刷で、部の区切りに白紙を挟んだ印刷を行った場合(ステップS21、Yes、ステップS22、Yes)、用紙の表面を白紙印刷後、両面搬送路23を通して用紙の裏面を白紙印刷し、反転排紙されずに用紙は排紙部8に排出される(ステップS23)。2枚目以降は、用紙の表面を印刷後、両面搬送路23を通して裏面を印刷し、反転排紙されずに用紙は排紙部8に排出される(ステップS11、Yes、ステップS12)。また、両面奇数面印刷の最終ページを片面印刷する場合(ステップS11、No、ステップS13、Yes)、最終ページの表面を印刷後、両面搬送路23へ搬送され、用紙の裏面は白紙印刷された後、反転排紙されずに用紙は排紙部8に排出される(ステップS14)。
【0042】
全て片面印刷で部の区切りに白紙を挟んだ印刷を行った場合(ステップS21、Yes、ステップS22、No)、用紙の表面を白紙印刷後、用紙は反転装置10で反転排紙される(ステップS24)。白紙の次ページ以降の片面印刷は(ステップS21、No、ステップS11、No、ステップS13、No)、用紙の表面を印刷した後、用紙は反転装置10で反転排紙される(ステップS15)。
【0043】
この判断によれば、
1部目:1枚目:表面白紙印刷後、両面搬送路を通して裏面を白紙印刷、非反転排紙
する
2枚目:表面印刷後、両面搬送路を通して裏面を印刷、非反転排紙する
3枚目:表面印刷後、両面搬送路を通して裏面を印刷、非反転排紙する
2部目:1枚目:表面白紙印刷後、両面搬送路を通して裏面を白紙印刷、非反転排紙
する
2枚目:表面印刷後、両面搬送路を通して裏面を印刷、非反転排紙する
3枚目:表面印刷後、両面搬送路を通して裏面を印刷、非反転排紙する
という順序で印刷されることになる。
【0044】
これにより上と同様に3枚すべてが非反転排紙となり、表裏で2回定着部7を通過することや搬送路も同じなので、カール発生量がほぼ同じになることが期待できる。よって、カール矯正装置1000の矯正方向、矯正量を切り替える必要がないため、カール矯正装置の矯正方向切り替え回数を少なくすることでき、印刷間隔をあける必要が生じないので、印刷速度が低下しない。
【符号の説明】
【0045】
8 排出部
22 排出路
23 両面搬送路
24 反転ローラ
100 移動ユニット
1000 カール矯正装置
P 画像形成装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0046】
【特許文献1】特開2009−001391号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙に発生するカールを除去するために用紙の種類や搬送方向に応じて凸カール、凹カール双方を矯正できるような切り替え機構を有するカール矯正機構を備える画像形成装置であって、
片面または両面印刷後に用紙を排紙部に排出する排出路と、
片面印刷で用紙を印刷後に用紙を反転させて前記排出路に搬送する反転路と、
用紙の片面を印刷後に用紙を反転させて反対面を印刷するために搬送する搬送路と、
を有し、
両面と片面の印刷が混在する場合に、片面印刷の用紙も両面印刷と同じ前記搬送路を通過させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
白紙の用紙を両面印刷に混在する場合に、白紙の用紙も両面印刷と同じ前記搬送路を通過させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記カール矯正機構が矯正量を数段階に調整できる調整機構を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−224438(P2012−224438A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−93341(P2011−93341)
【出願日】平成23年4月19日(2011.4.19)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】