画像形成装置
【課題】起動処理が完了するのを待たずに、一部の機能を実行させることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】表示部801と、1又は複数の変動情報を取得する変動情報取得部17と、固定情報に関する画像を第1態様で表示させ、変動情報のうち、変動情報取得部17によってまだ取得されていない変動情報に関する画像を第1態様とは異なる第2態様で表示させ、変動情報取得部17によって取得された変動情報を第1態様の画像で表示させる表示制御部13と、第1態様の画像として表示部801に表示されている、固定情報及び変動情報に関連する機能について、操作指示を受け付ける指示受付部805と、を備える。
【解決手段】表示部801と、1又は複数の変動情報を取得する変動情報取得部17と、固定情報に関する画像を第1態様で表示させ、変動情報のうち、変動情報取得部17によってまだ取得されていない変動情報に関する画像を第1態様とは異なる第2態様で表示させ、変動情報取得部17によって取得された変動情報を第1態様の画像で表示させる表示制御部13と、第1態様の画像として表示部801に表示されている、固定情報及び変動情報に関連する機能について、操作指示を受け付ける指示受付部805と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ハイバネーション処理を行うことにより、電源起動後の起動処理や、スリープモードから通常モードへの移行処理を高速化した画像形成装置が、従来から存在する。この種の画像形成装置は、電源切断時やスリープモードへの移行が行われるときに、ハイバネーション処理を行って、揮発性メモリに記憶されているデータ、例えば、各種ハードウェアの初期化済み情報やレジスタ情報を不揮発性メモリに書き換える。
【0003】
その後、当該画像形成装置は、電源投入時や通常モードへの復帰時に、不揮発性メモリに書き込まれた情報を揮発性メモリに移す。これにより、当該画像形成装置は、電源の切断やスリープモードへの移行直前の動作状態に戻ることが可能となる。
【0004】
特許文献1に記載の情報処理装置は、ファームウェアの更新時に、ハイバネーション処理を行って、ファームウェア更新後用の表示画面情報を不揮発性メモリに記憶させる。そして、ファームウェア更新後、再起動を行い、不揮発性メモリ内の表示画面情報を読み出して揮発性メモリに書き写す。そして、当該揮発性メモリ内の表示画面情報を読み出して操作画面に表示させる。以上の処理をもって再起動が完了する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−259197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、画像データが形成された用紙のステープル処理等を行うフィニッシャや自動原稿送り装置等のオプション装置は、画像形成装置の出荷時には設けられておらず、ユーザにより適宜取り付けられるものであるため、オプション装置の状態、例えば、画像形成装置への取付有無を表す状態は、ユーザによる当該画像形成装置の使用過程で変化しうる。
【0007】
また、給紙カセットの状態、例えば、画像形成装置への取付有無を表す状態も、ユーザによる当該画像形成装置の使用過程で変化しうる。さらにまた、例えば、給紙カセット内の用紙の有無や残量、用紙サイズも変化しうる。
【0008】
そして、これらオプション装置や給紙カセットへの駆動電力の供給が、電源の切断やスリープモードへの移行により遮断されると、オプション装置に問い合わせ信号を出力して返信信号の有無を待つ処理がされなくなったり、給紙カセットの装着を検知するセンサによる検知信号が出力されなくなるため、オプション装置や給紙カセットの状態が判らない。
【0009】
そして、オプション装置や給紙カセットの状態が判らなければ、これらを用いた機能、例えば、コピー処理を実行できるか否かが判らない。
【0010】
したがって、画像形成装置は、電源の再投入時や通常モードへの復帰時に、ユーザによる当該画像形成装置の使用過程で変化しうる要素の状態を表す各種情報を取得してから、当該画像形成装置の機能、例えば、コピー、ファックス、スキャニング等の実行を指示するための待機画面を表示する。
【0011】
特許文献1記載の情報処理装置は、先述の処理を行うことにより、ファームウェアの更新後の再起動時間を短縮化しているが、上述の各種情報を収集し終わって再起動が完了するまでの間、操作画面が表示されない。したがって、再起動が完了するまでの間に、ユーザは当該情報処理装置に対していずれの機能をも実行させることができないため、当該ユーザにとっては不便である。
【0012】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、起動処理が完了するのを待たずに、一部の機能を実行させることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一局面に係る画像形成装置は、画像データを記録紙に形成する画像形成装置において、情報を表示する表示部と、予め変動する可能性がある情報として定められた1又は複数の変動情報を取得する変動情報取得部と、固定的な情報である固定情報に関する画像を、予め設定された第1態様で前記表示部によって表示させ、前記1又は複数の変動情報のうち、前記変動情報取得部によってまだ取得されていない変動情報に関する画像を前記第1態様とは異なる第2態様で前記表示部によって表示させ、前記変動情報取得部によって取得された変動情報を前記第1態様の画像で前記表示部によって表示させる表示制御部と、前記第1態様の画像として前記表示部に表示されている、前記固定情報及び前記変動情報に関連する機能について、操作指示を受け付ける指示受付部と、を備えることを特徴とする(請求項1)。
【0014】
画像形成装置は、起動するに当たり、先述したように、ユーザの当該画像形成装置の使用過程で変化しうる情報を取得し、当該情報を取得したときに起動処理が完了する。
【0015】
この構成によれば、ユーザの画像形成装置の使用過程で変化しうる情報(以下、変動情報という)が、変動する可能性がある情報として予め定められており、当該変動情報を取得している途中に、当該変動情報に関する画像を第2態様で表示し、固定的な情報である固定情報に関する画像を第1態様で表示する。
【0016】
また、この構成によれば、指示受付部によって、第1態様の画像として表示部に表示されている、固定情報及び変動情報に関連する機能について、操作指示を受け付ける。
【0017】
これにより、画像形成装置が起動するに当たり、当該画像形成装置が変動情報取得部によって変動情報を取得している途中に、固定情報に関連する機能を実行させるための画像を待機画像として表示することができる。結果として、画像形成装置が起動を開始してから待機画像が表示されるまでの時間を短縮することが可能となる。
【0018】
そしてまた、画像形成装置が起動するに当たり、当該画像形成装置が変動情報取得部によって変動情報を取得している途中に、待機画像において第1態様の画像として表示されている固定情報に関連する機能について操作指示を受け付けるため、ユーザは、変動情報の取得が完了するのを待たずに、固定情報に関連する機能を実行させることができる。結果として、ユーザは、起動処理が完了するのを待たずに、一部の機能を実行させることができる。
【0019】
上記構成において、前記表示部は、画面の操作を操作指示として受け付けるタッチパネル機能を備え、前記変動情報に関する画像は、当該変動情報に関連する機能についての操作指示を受け付けるための操作ボタンを示す画像であり、前記画像で示された操作ボタンは、前記第1態様で前記タッチパネルに表示されているとき、前記指示受付部として機能することが好ましい(請求項2)。
【0020】
この構成によれば、操作ボタンに関する画像は、第1態様でタッチパネルに表示されているとき、変動情報に関連する機能についての操作指示を受け付ける指示受付部として機能する。
【0021】
これにより、ユーザは、操作ボタンに関する画像が第1態様で表示されているとき、当該操作ボタンを操作して、当該操作ボタンに関連する機能、例えばコピー機能を実行させることが可能となる。
【0022】
上記構成において、互いにサイズの異なる用紙を収納する収納部を複数備え、前記変動情報は、前記各収納部における用紙の有無を示す情報であり、前記操作ボタンは、前記変動情報取得部により取得された変動情報に基づいて用紙有とされた収納部の中から、用紙を選択する選択指示を受け付けるためのボタンであることが好ましい(請求項3)。
【0023】
この構成によれば、各収納部における用紙の有無を示す情報を取得中には、用紙を選択する選択指示を受け付けるためのボタンに関する画像を第2態様で表示する。そして、当該ボタンに関する画像は、各収納部における用紙の有無を示す情報が取得できたとき、第1態様で表示される。
【0024】
これにより、ユーザは、用紙を選択する選択指示を受け付けるボタンに関する画像が第2態様で表示されているとき、各収納部における用紙の有無を示す情報を取得中であることが判り、当該ボタンに関する画像の表示態様が第1態様に切り換わったとき、当該ボタンを操作して用紙選択を行い、当該用紙に関連する機能、例えばコピー機能を実行させることが可能となる。
【0025】
上記構成において、少なくとも前記表示制御部を含む装置本体を備えており、前記装置本体は、所定の機能を有するオプション装置を取付可能に構成されており、前記1又は複数の変動情報は、前記オプション装置の有無を示す情報であり、前記変動情報に関する画像は、前記オプション装置の外観を表す図形の画像であることが好ましい(請求項4)。
【0026】
この構成によれば、オプション装置の外観を表す図形の画像が第2態様で表示されているとき、当該オプション装置の有無を示す情報を取得中であることが判り、当該オプション装置の外観を表す図形の画像が第1態様で表示されているとき、当該オプション装置の有無を示す情報を取得できたことが判る。
【0027】
上記構成において、前記固定情報に関する画像を前記第1態様で示し、前記変動情報に関する画像を前記第2態様で示した前記表示部1画面分の画像を示す画像データを予め記憶する記憶部を備えており、前記表示制御部は、前記画像形成装置の起動時に前記記憶部に記憶された前記画像データで示される前記画像を前記表示部に表示させる固定表示制御部と、前記変動情報取得部によって取得された変動情報に関する画像を前記第1態様に変更する変動表示制御部と、を備えることが好ましい(請求項5)。
【0028】
この構成によれば、画像形成装置の起動時には、固定情報に関する画像を第1態様で示し、変動情報に関する画像を第2態様で示した表示部1画面分の画像が表示され、変動情報取得部によって変動情報が取得されたとき、当該変動情報に関する画像を第1態様に変更する。
【0029】
また、指示受付部によって、第1態様の画像として表示部に表示されている、固定情報及び変動情報に関連する機能について、操作指示を受け付ける。
【0030】
これにより、画像形成装置の起動時には、ユーザは、第2態様の画像として示されている変動情報を取得中に、第1態様の画像として示されている固定情報に関連する機能を実行させることが可能であることが判る。
【0031】
そして、変動情報に関する画像の表示態様が第2態様から第1態様に変更されたとき、当該変動情報に関連する機能が実行可能になったことが判る。
【0032】
また、表示制御部は、記憶部から画像データを読み出すだけで待機画面を表示させることができるため、画像形成装置の起動が開始されてから短時間で待機画面を表示させることができ、ユーザが速やかに当該待機画面を操作することが可能となる。
【0033】
上記構成において、前記第1態様は、前記固定情報及び前記変動情報に関する画像を実線で表す態様であり、前記第2態様は、前記変動情報に関する画像を破線で表す態様であることが好ましい(請求項6)。
【0034】
この構成によれば、第1態様では、固定情報及び変動情報に関する画像を実線で表し、第2態様では、変動情報に関する画像を破線で表す。
【0035】
これにより、ユーザは、固定情報、及び、変動情報取得部によって取得中の変動情報と、変動情報取得部によって取得できた変動情報との区別を容易に行うことが可能となる。
【0036】
上記構成において、前記第1態様は、前記固定情報及び前記変動情報に関する画像を実線で囲む態様であり、前記第2態様は、前記変動情報に関する画像を破線で囲む態様であることが好ましい(請求項7)。
【0037】
この構成によれば、第1態様では、固定情報及び変動情報に関する画像を実線で囲み、第2態様では、変動情報に関する画像を破線で囲む。
【0038】
これにより、ユーザは、固定情報、及び、変動情報取得部によって取得中の変動情報と、変動情報取得部によって取得できた変動情報との区別を容易に行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0039】
本発明によれば、ユーザは、起動処理が完了するのを待たずに、一部の機能を実行させることが可能となる。そのため、ユーザの利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施形態の内部構成の一例を示す側面図である。
【図2】ユーザインタフェース部の構成の一例を示した図である。
【図3】本実施形態に係る画像形成装置の機能モジュールの一例を示したブロック図である。
【図4】スキャナ機能待機画面画像の一例を示した図である。
【図5】表示制御処理の概要の一例を示したフローチャートである。
【図6】表示制御処理の概要の一例を示したフローチャートである。
【図7】表示制御処理によって表示部に最終的に表示されるコピー機能待機画面画像の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、本発明に係る画像形成装置の実施形態を、図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態の内部構成の一例を示す側面図である。
【0042】
図1に示す画像形成装置1は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能等の機能を兼ね備えたものである。画像形成装置1は、画像形成部100、画像読取部4及び給紙部(収納部)5を備えた装置本体2と、この装置本体2の上部に設置された原稿押えを兼用する原稿搬送機構3とからなる。
【0043】
そして、当該画像形成装置1には、装置本体2の一側辺部に設置されたフィニッシャ6が接続されている。
【0044】
原稿搬送機構3(オートドキュメントフィーダ)は、原稿載置部301と、搬入ローラ対等を備えた搬入駆動部302と、搬送ローラ対303と、排出ローラ対304と、排紙台305と、原稿の有無を検出する原稿検出スイッチ306とを備え、原稿載置部301に載置された原稿を自動的に一枚ずつコンタクトガラス402に接触させつつ搬送し、原稿の露光走査後に排紙台305に排出するものである。
【0045】
原稿搬送機構3は、その前面側が上方に移動可能となるように本体部2に対して回動自在に設けられている。原稿搬送機構3の前面側を上方に移動させたとき、コンタクトガラス(原稿載置台)401が露出される。
【0046】
画像読取部4は、その上面にコンタクトガラス401及び402を備える。当該画像読取部4では、コンタクトガラス401が露出した状態で、当該コンタクトガラス401の上面に、原稿、例えば見開き状態にされた書籍等が載置される。
【0047】
原稿読取部4は、コンタクトガラス401が露出した状態で当該コンタクトガラス401の上面に原稿が載置され、後述するスタートボタンが操作されたとき、当該原稿の画像データを図略のCCDイメージセンサで読み取って、後述する制御部10(図3参照)に出力する。
【0048】
給紙部5は、サイズ、縦横向きの種類毎の用紙が収納される給紙カセット501,502および手挿し給紙部503を備える。また、給紙部5は、給紙カセット501,502から画像形成部100へ用紙を搬送する搬送路504と、手挿し給紙部503から画像形成部100へ用紙を搬送する搬送路505とを備える。
【0049】
各給紙カセット501,502および手挿し給紙部503は、収納されている用紙(用紙)を取り出すためのピックアップローラ506,507,508と、用紙を1枚ずつ搬送路に送り出す給紙ローラ対509,510,511とを備える。
【0050】
さらにまた、各給紙カセット501,502および手挿し給紙部503は、用紙の有無を検出する、図略のセンサを備える。
【0051】
搬送路504は、用紙を搬送する搬送ローラ対512,513と、画像形成部100の手前で搬送されてくる用紙を所定位置に待機させるためのレジストローラ対514とを備える。また、搬送路505は、レジストローラ対514の上流側で搬送路504と合流している。
【0052】
画像形成部100は、回転可能に支持されたドラム状の感光体101と、この感光体101の周囲に配設された帯電部102と、現像部103と、クリーニング部104と、レーザ走査ユニット105と、転写ローラ106と、定着ローラ対107とを備えている。
【0053】
帯電部102は、感光体101の表面を所定電位に均一に帯電させるものである。レーザ走査ユニット105は、制御部10(図3参照)から送信された画像データに基づきレーザービームを感光体101の表面に照射し、感光体101の表面に静電潜像を形成するものである。
【0054】
現像部103は、静電潜像にトナーを付着させて画像を顕在化させるものであり、転写ローラ106は、顕在化したトナー像を用紙に転写するものであり、定着ローラ対107は、用紙に転写されたトナー像を定着させるものである。また、クリーニング部104は、画像転写後に感光体101の表面に残留しているトナーを清掃するものである。
【0055】
装置本体2の上部には、用紙排出部108が設けられ、定着ローラ対107から搬送されてきた用紙が、排出ローラ対109により搬送され、用紙排出部108に排出される。また、排出ローラ対110は、定着ローラ対107から搬送されてきた用紙をフィニッシャ6に排出するもので、本体制御部10からの制御信号に応じて駆動される排出分岐ガイド111により、用紙の排出方向を排出ローラ対109側と排出ローラ対110側とに切り換え可能になっている。
【0056】
また、用紙の両面に画像を形成する場合は、画像形成部100で用紙の一方の面に画像を形成した後、この用紙を排出ローラ対109にニップされた状態とする。この状態で排出ローラ対109を反転させて用紙をスイッチバックさせ、用紙を用紙搬送路Lに送って画像形成部100の上流域に再度搬送し、画像形成部100により他方の面に画像を形成した後、用紙を用紙排出部108に排出、又はフィニッシャ6に搬送する。
【0057】
装置本体2からフィニッシャ6に向けて搬送された用紙は、フィニッシャ6において、パンチ処理、ステープル処理及びソート処理等が行われる。これらの処理を終えた用紙は、第1排出トレイ61に排出される。第1排出トレイ61の上部には、用紙束の上下又は中間に挿入するための用紙(インサートペーパ)が載置されるインサートトレイ62と、このインサートトレイ62に載置された用紙の挿入先となる用紙束が載置される用紙束載置トレイ63と、用紙束載置トレイ63に載置された用紙束から抜き出されて廃棄の対象となる用紙が収容される第2排出トレイ64とが設けられている。
【0058】
フィニッシャ6の搬入口601には、装置本体2の排出ローラ対110によって搬送されてきた用紙と、インサートトレイ62から搬送されてきた用紙と、用紙束載置トレイ63から搬送されてきた用紙とが搬入される。
【0059】
インサートトレイ62に載置されているインサートペーパは、給紙ローラ621〜624によって搬入口601まで搬送される。用紙束載置トレイ63に載置された用紙束をなす用紙は、給紙ローラ625、623、624によって搬入口601まで搬送される。
【0060】
フィニッシャ6では、上記の排出ローラ対110、給紙ローラ621〜625のそれぞれの回転駆動を制御することによって、装置本体2から排出される用紙と、インサートトレイ62に載置されているインサートペーパと、用紙束載置トレイ63に載置された用紙束をなす用紙とのいずれかを選択的に、搬入口601に搬送させることができるようになっている。なお、搬入口601を通過した用紙は、搬送ローラ680によって搬送される。
【0061】
搬入口601の用紙搬送方向下流側には、搬送路切換機構602が設けられている。搬送路切換機構602は、ソレノイド等によって駆動され、搬入口601から続く用紙搬送路を、第2排出トレイ64に繋がる用紙搬送路640と、第1排出トレイ61に繋がる用紙搬送路610とのいずれかに分岐するものである。なお、第2排出トレイ64に繋がる用紙搬送路640側に搬送された用紙は搬送ローラ631によって第2排出トレイ64に排出され、第1排出トレイ61に繋がる用紙搬送路610側に搬送された用紙は搬送ローラ611によって第1排出トレイ61に排出されるようになっている。
【0062】
搬送路切換機構603は、搬入口601から続く用紙搬送路を、第1排出トレイ61に繋がる用紙搬送路610と、ステープル処理等を行うためのステープル処理部650に続く用紙搬送路612とのいずれかに分岐するものである。
【0063】
搬入口601を通過した用紙を第1排出トレイ61に排出する場合、搬送路切換機構602は用紙搬送路640側を遮断し、搬送路切換機構603は用紙搬送路612を遮断して、用紙を第1排出トレイ61側に案内する。また、搬入口601を通過した用紙を第2排出トレイ64に排出する場合、搬送路切換機構602は用紙搬送路610側を遮断して、用紙を第2排出トレイ64側に案内する。なお、搬入口601を通過した用紙をステープル処理部650側に搬送させる場合、搬送路切換機構602は用紙搬送路640側を遮断し、搬送路切換機構603は用紙搬送路610を遮断して、用紙をステープル処理部650側に案内する。
【0064】
上述した排出ローラ対110、給紙ローラ621〜625、搬送ローラ680及び611の回転駆動制御と、搬送路切換機構602、603の切換制御とにより、装置本体2から搬送されてきた用紙と、インサートトレイ62に載置されているインサートペーパと、用紙束載置トレイ63に載置された用紙束をなす用紙とを、第1排出トレイ61又は第2排出トレイ64に自在に振り分けることができるようになっている。
【0065】
装置本体3の前方には、ユーザインタフェース部8が備えられている。図2は、ユーザインタフェース部8の構成の一例を示した図である。
【0066】
ユーザインタフェース部8は、ユーザが操作画面や各種メッセージ等を、スキャナ機能待機画面画像D1として視覚的に提供したり、種々の操作命令を入力するためのものとして機能したりするものである。尚、スキャナ機能待機画面画像D1については、後述する。
【0067】
そして、ユーザインタフェース部8は、表示部801、タッチパネル802、数字キー群803、各種操作ボタン804〜807、機能選択ボタン808を備える。
【0068】
表示部801は、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等によって構成され、紙サイズ選択、倍率選択、濃度選択等のユーザに対する操作案内画面が表示される。この表示部801はタッチパネル802と一体的に形成されている。タッチパネル802は、ユーザによるタッチ操作がなされたら、タッチ位置を検知して検知信号を、後述する制御部10へ出力するものである。
【0069】
数字キー群803は、例えば、画像形成装置1のコピー機能を動作させる際はコピー枚数を、ファクシミリ機能を実行させる際は送信先の電話番号等を入力するためのものである。節電ボタン(Energy Saver)804は、画像形成装置1を節電(低電力)モードにするボタンである。
【0070】
スタートボタン(Start)805はコピー機能やスキャナ機能等の実行指示を受け付けるためのボタンである。かかるスタートボタン805は、指示受付部を構成する。
【0071】
また、ストップ/クリアボタン(Stop)806はコピー機能やスキャナ機能等の中止、入力操作の取り消しを行うボタンである。リセットボタン(Reset)807は表示部801の表示や各種設定を初期状態又は標準動作状態にするボタンである。
【0072】
機能選択ボタン808は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を設定するためのボタンであり、指示操作部を構成する。コピーボタン(Copy)808Aが操作されたときに、表示制御部13(図3参照)は、コピー機能を実行するための待機画面を表示部801に表示させる。
【0073】
コピー機能とは、画像読取部4によって読み取られた画像データを用紙上に形成する機能をいう。尚、タッチパネル802の操作によって、フィニッシャ6によってステープル処理等の処理が行われるよう設定されているとき、制御部10(図3参照)は、コピー機能によって画像データが形成された用紙をフィニッシャ6に搬送する。
【0074】
また、スキャニングボタン(Document Box)808Bが操作されたときには、表示制御部13(図3参照)は、スキャナ機能を実行するための待機画面を表示部801に表示させる。スキャナ機能とは、画像読取部4によって読み取られた画像データを、第2記憶部15(図3参照)内に予め設けられたドキュメントボックス内に格納させる機能をいう。
【0075】
さらにまた、ファクシミリボタン(Send)808Cが操作されたときには、表示制御部13(図3参照)は、ファクシミリ機能を実行するための待機画面を表示部801に表示させる。ファクシミリ機能とは、画像読取部4によって読み取られた画像データを、電話回線網を通じて送信先のファクシミリ装置へ送信する機能をいう。
【0076】
図3は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能モジュールの一例を示したブロック図である。
【0077】
画像形成装置1は、ユーザインタフェース部8、制御部10、原稿搬送機構3、画像読取部4、画像形成部100、電源部18、給紙カセット501,502が配置された給紙部5、第1記憶部(記憶部)14、第2記憶部15、オプション装置の1つであるフィニッシャ6を画像形成装置1に取り付けるためのインタフェース16、及び変動情報取得部17を備える。尚、原稿搬送機構3、画像読取部4、画像形成部100、及び給紙部5の機能については、先述した通りであるため説明を省略する。
【0078】
かかる画像形成装置1において、ユーザインタフェース部8では、表示部801がタッチパネル802と一体的に形成されている。そして、ユーザインタフェース部8は、先述の各種操作ボタン803〜808を、操作部18として備えている。尚、図3では、各種操作ボタン803〜808のうちスタートボタン805を図示している。
【0079】
制御部10は、マイクロコンピュータなどにより構成され、画像形成装置1を統括的に制御する。かかる制御部10は、図示しない主電源がオンされたとき起動処理を開始して、画像形成装置1の各構成要素への駆動電力の供給を、電源部18によって行う。
【0080】
また、制御部10は、通常モードと、画像形成装置1による消費電力を抑制させる省電力モードであるスリープモードとを実行し、各モードに応じて電源部18の制御を行う。例えば、制御部10は、通常モードでは、画像形成装置1の各構成要素に駆動電力を供給させ、スリープモードでは、少なくとも、原稿搬送機構3、画像読取部4、フィニッシャ6、及び給紙部5への駆動電力の供給を停止させる。
【0081】
そして、制御部10は、スリープモードから通常モードへの復帰の際には、起動処理を開始して、原稿搬送機構3、画像読取部4、フィニッシャ6、及び給紙部5への駆動電力の供給を、電源部18によって開始させる。
【0082】
そしてまた、制御部10は、タッチパネル802から出力された検知信号に基づき、操作されたタッチパネル802上の操作ボタンを認識する。
【0083】
かかる制御部10は、表示制御部13及び変動情報取得部17を備える。表示制御部13は、固定表示制御部13Aと変動表示制御部13Bとを備える。
【0084】
制御部10は、変動情報取得部17により取得された変動情報、例えば、原稿搬送機構3、フィニッシャ6、給紙カセット501,502等のオプション装置について、画像形成装置1への取付有無を表す情報に基づいて、画像形成装置1へ取り付けられているか否かを確認する。
【0085】
そして、制御部10は、原稿搬送機構3、フィニッシャ6、給紙カセット501,502等のオプション装置について、画像形成装置1へ取り付けられていることを確認したオプション装置に関する画像801C,801D,801E(図4参照)の表示部801における表示態様を、第2態様から第1態様に変更させる。
【0086】
また、制御部10は、給紙カセット501,502内の用紙有無を表す情報に基づいて、給紙カセット501,502内に用紙が有るか否かを判断する。そして、制御部10は、変動表示制御部13Bによって、用紙設定ボタンに関する画像802A(図4参照)の表示部801における表示態様を、第2態様から第1態様に変更させる。
【0087】
画像読取部4は、画像形成装置1に固定的に配置されており、ユーザによる画像形成装置1の使用の過程では、当該画像形成装置1への取付状態が、当該画像形成装置1の工場出荷時やメンテナンス時から変化しない。そして、当該画像読取部4が使用されて、後述するスキャナ機能が実行される。
【0088】
一方で、画像読取部4とは異なり、原稿搬送機構3、及び給紙カセット501,502は、画像形成装置1に着脱自在に配置されており、前記使用の過程で、前記取付状態が工場出荷時やメンテナンス時から変化しうる。そして、原稿搬送機構3及び給紙カセット501,502が使用されて、後述するコピー機能が実行される。
【0089】
さらに、フィニッシャ6も、原稿搬送機構3、及び給紙カセット501,502と同様に、画像形成装置1に着脱自在に配置されており、前記使用の過程で、前記取付状態が工場出荷時やメンテナンス時から変化しうる。
【0090】
当該フィニッシャ6は、電源部18による駆動電力の供給を受けて駆動する。尚、オプション装置としては、フィニッシャ6が例示されているが、この例には限られず、画像形成装置1に取り付けられるオプション装置は、例えば、外付けのハードディスク装置であってもよい。
【0091】
電源部18は、商用交流電力を直流電力に変化するとともに降圧することにより、画像形成装置1の駆動電力を生成する。そして、電源部18は、制御部10の制御を受けて、画像形成装置1の各構成要素に駆動電力を供給する。
【0092】
第1記憶部14は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)14A、及びROM(Read Only Memory)14Bを備えて構成されている。
【0093】
第1記憶部14において、ROM14Bには、予め、表示部801の1画面分の画像(以下、スキャナ機能待機画面画像D1という)を示す画像データが予め記憶されている。そして、スキャナ機能待機画面画像D1は、固定情報、例えば、画像読取部4の画像形成装置1への取付有無を示す情報を、後述する第1態様で示し、変動情報、例えば、原稿搬送機構3、給紙カセット501,502、フィニッシャ6について、画像形成装置1への取付有無を示す情報を、後述する第2態様で示している。
【0094】
ここにおいて、固定情報とは、ユーザの画像形成装置1の使用過程で変動しない情報である。例えば、画像データを読み取るCCDイメージセンサ、当該CCDイメージセンサを移動させるモータ、CCDイメージセンサにより読み取られた画像データを処理する画像処理ASIC等、スキャナ機能に使用される要素については、画像形成装置1の工場出荷時から、当該画像形成装置1に取り付けられた状態を維持する。
【0095】
そのため、固定情報、例えば、スキャナ機能に使用される画像読取部4の取付有無を示す情報を第1記憶部14に記憶させておけば、制御部10は、第1記憶部14から固定情報を読み出すだけで、速やかに当該固定情報が判る。
【0096】
一方で、スキャナ機能待機画面画像D1は、固定情報、例えば、スキャナ機能に使用される画像読取部4の取付有無を示す情報をユーザに知らせるために、当該固定情報に関する画像を第1態様で示している。
【0097】
また、変動情報とは、ユーザの画像形成装置1の使用過程で変動しうる情報である。例えば、原稿搬送機構3、給紙カセット501,502、及びフィニッシャ6について、画像形成装置1への取付有無を示す情報は、画像形成装置1の工場出荷時から、ユーザの使用過程で変動しうる。
【0098】
そのため、当該変動情報については、変動情報取得部17が以下の処理を行って取得する。
【0099】
例えば、変動情報取得部17は、原稿搬送機構3が画像形成装置1に取り付けられていることを検知するセンサ(不図示)と通信を行って、原稿搬送機構3が画像形成装置1に取り付けられていることを表す信号を受信することにより、原稿搬送機構3の取付有無を表す変動情報を取得する。
【0100】
或いは、変動情報取得部17は、給紙カセット501,502が取り付けられていることを検知するセンサ(不図示)と通信を行って、給紙カセット501,502が画像形成装置1に取り付けられていることを表す信号を受信することにより、給紙カセット501,502の取付有無を表す変動情報を取得する。
【0101】
或いは、変動情報取得部17は、給紙カセット501,502内の用紙有を検知するセンサ(不図示)や、給紙カセット501,502内の用紙サイズを検知するセンサ(不図示)と通信を行って、各センサからの検知信号を受信することにより、給紙カセット501,502内の用紙有無や用紙サイズを表す情報を取得する。
【0102】
変動情報取得部17は、以上に示す各センサと順次通信を行うことにより、各変動情報を取得する。そして、変動情報取得部17が各変動情報を順次取得している途中には、各変動情報を取得中であることが表示部801に表示されていなければ、ユーザは、一定時間経過後に、変動情報に関連する機能、例えばコピー機能を実行できるのかどうかが判らない。そのため、スキャナ機能待機画面画像D1は、変動情報に関する画像を第2態様で示している。
【0103】
表示制御部13において、固定表示制御部13Aは、画像形成装置の起動時、例えば、主電源がオンされた時、或いは、スリープモードから通常モードへ復帰する時に、ROM14Bに予め記憶されている画像データを読み出してSDRAM14Bに移す。そして、固定表示制御部13Aは、SDRAM14Bに移された画像データで示されるスキャナ機能待機画面画像D1(図4参照)を表示部801に表示させる。
【0104】
変動表示制御部13Bは、例えば、原稿搬送機構3、フィニッシャ5、給紙カセット501,502について、制御部10が、変動情報取得部17によって取得された変動情報に基づいて画像形成装置1へ取り付けられていると判断した要素に関する画像の表示態様を、第2態様から第1態様に変更する。
【0105】
第2記憶部15は、例えば、ハードディスク等の不揮発性メモリにより構成されており、複数のドキュメントボックスに区分されている。そして、各ドキュメントボックスには、画像読取部4によって読み取られた画像データが格納される。
【0106】
図4は、スキャナ機能待機画面画像D1の一例を示した図である。スキャナ機能待機画面画像D1は、機能、例えばスキャナ機能が実行可能であることを表す文字(Ready to Scanner)の画像801Aを含んでいる。
【0107】
また、スキャナ機能待機画面画像D1は、固定情報、例えば、画像読取部4が画像形成装置1に取り付けられていることを表す情報を示し、画像読取部4の外観を表す画像801Bを含んでいる。そして、当該画像801Bは、実線により表されている。
【0108】
さらにまた、スキャナ機能待機画面画像D1は、変動情報取得部17が、変動情報、例えば、原稿搬送機構3、フィニッシャ6、給紙カセット501,502について、画像形成装置1への取付有無を表す情報を取得している途中であることを示すために、破線で表された画像801C,801D,801Eを含んでいる。
【0109】
ここにおいて、画像801Cは、原稿搬送機構3の画像形成装置1への取付有無を表す情報を取得している途中であることを表し、原稿搬送機構3の外観を表す画像である。
【0110】
また、画像801Dは、フィニッシャ6の画像形成装置1への取付有無を表す情報を取得している途中であることを表し、フィニッシャ6の外観を表す画像である。
【0111】
さらにまた、画像801Eは、給紙カセット501,502の画像形成装置1への取付有無を表す情報を取得している途中であることを表し、給紙カセット501,502の外観を表す画像である。
【0112】
さらにまた、スキャナ機能待機画面画像D1は、コピー機能に対応する初期設定を表す情報801Fを含んでいる。
【0113】
さらにまた、スキャナ機能待機画面画像D1は、用紙設定ボタンを示す画像802Aを含んでいる。かかる画像802Aは、破線の輪郭を有した状態で含まれている。そして、画像802Aは、変動情報取得部17によって給紙カセット501,502における用紙の有無を表す情報が取得され、制御部10により、給紙カセット501,502内に用紙が有ると判断されると、破線の輪郭が、変動表示制御部13Bにより実線の輪郭に変更され、用紙設定ボタン802A1を表す画像(図7参照)となる。
【0114】
ここにおいて、用紙設定ボタン802A1は、スタートボタン805と同様に、指示受付部を構成する。
【0115】
尚、本実施形態では、第1態様として、画像802Aのように、実線の文字画像を破線の輪郭で囲む態様を例示しており、第2態様として、用紙設定ボタン802A1を表す画像のように、実線の文字画像を実線の輪郭で囲む態様を例示している。
【0116】
しかしながら、本発明はこの例には限られず、第1態様が、文字画像を破線で表す態様であり、第2態様が、文字画像を実線で表す態様であってもよい。
【0117】
また、画像802Aを赤色で、用紙設定ボタン802A1を表す画像を黒色でそれぞれ表示するというように、同じ操作ボタンや情報を表す画像を、第1態様と第2態様とで異なる色で表示してもよい。
【0118】
さらにまた、画像802Aを点滅した状態で、用紙設定ボタン802A1を表す画像を点滅しない状態でそれぞれ表示するというように、同じ操作ボタンや情報を表す画像を、第1態様では点滅させ、第2態様では点滅させない状態で表示してもよい。また、その逆であってもよい。
【0119】
つまり、変動情報取得部17により変動情報が取得されている途中と、取得された後との区別をユーザが容易に行うことができるように、同じ操作ボタンや情報を表す画像の表示態様を、第1態様と第2態様とで異ならせていればよい。
【0120】
さらにまた、スキャナ機能待機画面画像D1は、操作ボタンの画像802B〜802Fを含んでいる。
【0121】
画像802Bで表される倍率操作ボタン(Reduce/Enlarge)は、コピー機能により用紙に画像データが形成されるときの倍率の選択を受け付けるものである。画像802Cで表されるステープル/パンチ選択ボタン(Staple/Punch)は、フィニッシャ6によりステープル処理及び穴空け処理のいずれを実行させるかの選択を受け付けるものである。
【0122】
画像802Dで表される濃度操作ボタン(Density)は、コピー機能により用紙に画像データが形成されるときの濃度の設定を受け付けるものである。画像802Eで表される片面/両面選択ボタン(Duplex)は、コピー機能により用紙の片面のみに印刷するか両面に印刷するかの選択を受け付けるものである。画像802Fで表される結合操作ボタン(Combine)は、予めスキャンされた複数の画像データを1つの印刷ジョブで印刷するか否かの設定を受け付けるものである。
【0123】
さらにまた、スキャナ機能待機画面画像D1は、設定タブ802G〜802Kを含んでいる。各設定タブが操作されたとき、操作された設定タブに応じた操作ボタンが表示される。さらにまた、スキャナ機能待機画面画像D1は、複数のショートカットボタン802Lを含んでいる。各ショートカットボタン802Lが操作されたとき、当該ショートカットボタン802Lに対応する機能を行うための設定画面が表示される。
【0124】
かかる構成のスキャナ機能待機画面画像D1は、以下の表示制御処理によって表示される。図5及び図6は、表示制御処理の概要の一例を示したフローチャートである。
【0125】
画像形成装置1では、当該画像形成装置1の起動時、例えば、電源投入時や、スリープモードから通常モードへの復帰時に(ステップS1のYES)、制御部10は、電源部18によって、原稿搬送機構3、画像読取部4、フィニッシャ6、及び給紙部5へ電力を供給させる(ステップS2)。
【0126】
このとき、固定表示制御部13Aは、スキャナ機能待機画面画像D1を表示部801に表示させる(ステップS3)。そして、制御部10は、スキャナ機能の実行指示に対して待機する。(ステップS4)。
【0127】
そして、変動情報取得部17は、変動情報、例えば、原稿搬送機構3、フィニッシャ6、給紙カセット501,502についての、画像形成装置1への取付有無を表す情報や、給紙カセット501,502内の用紙有無や用紙サイズを表す情報を取得する処理を開始する(ステップS5)。
【0128】
そして、ステップS5における処理が行われている途中に(ステップS8及びS10のNO)、スタートボタン805が操作されたとき(ステップS6のYES)、制御部10は、画像読取部4が画像形成装置1に取り付けられていることを表す情報に関連する機能、例えば、スキャナ機能を実行する(ステップS7)。
【0129】
以上のように、画像形成装置1は、電源投入時やスリープモードから通常モードへの復帰時に、変動情報を取得している間に、固定情報に関連する機能を実行させるため、電源投入や通常モードへの復帰が何度行われようと、スキャナ機能を実行させたいユーザの利便性を損なうことがない。その結果、省エネルギーを図りつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0130】
そして、変動情報取得部17によって、原稿搬送機構3、フィニッシャ6、及び給紙部5のうちいずれかについて、画像形成装置1への取付有無を表す情報を取得できたとき、或いは、給紙カセット501,502における用紙有無を表す情報を取得できたときには(ステップS8のYES)、制御部10は、以下の処理を行う。
【0131】
例えば、制御部10は、原稿搬送機構3、フィニッシャ6、及び給紙部5のうち、画像形成装置1への取付有無を表す情報が取得された要素が、画像形成装置1に取り付けられているか否かを判断する。
【0132】
また、制御部10は、給紙カセット501,502内の用紙有無や用紙サイズを表す情報に基づいて、給紙カセット501、502内の用紙有無や用紙サイズを判断する。
【0133】
そして、制御部10は、画像形成装置1に取り付けられているとされた要素について、変動表示制御部13Bによって、画像801C,801D,801E(図4参照)のうち当該要素に対応する画像の輪郭を、破線から実線に変更させる(ステップS9)。
【0134】
また、ステップS9では、制御部10は、給紙カセット501,502内に用紙が有ると判断したとき、画像802A(図4参照)の輪郭を、破線から実線に変更させる。
【0135】
そして、制御部10は、全ての変動情報が取得されるまでの間は(ステップS10のNO)、スタートボタン805が操作されると(ステップS6のYES)、スキャナ機能を実行する(ステップS7)。
【0136】
そして、コピー機能に必要な変動情報、例えば、原稿搬送機構3が画像形成装置1に取り付けられていることを表す情報、及び、給紙カセット501,502が画像形成装置1に取り付けられていることを表す情報を取得できたとき(ステップS10)、制御部10は、スキャナ機能待機画面画像D1において、「Ready to Scanner」の文字を、「Ready to Copy」の文字に変更して、コピー機能の実行が可能になったことをユーザに通知して、コピー機能の実行指示に対して待機する(ステップS11)。
【0137】
そして、制御部10は、スタートボタン805が操作されると(ステップS12のYES)、コピー機能を実行させる(ステップS13)。
【0138】
ステップS13では、制御部10は、例えば、給紙部5によって給紙カセット501,502から用紙を繰り出させ、当該用紙上に、画像読取部4によって読み取られた画像データを画像形成部100によって形成させる。
【0139】
尚、制御部10は、変動情報取得部17によるステップS5の処理を開始させてから一定時間の間に、原稿搬送機構3、フィニッシャ6、及び給紙部5のうち、画像形成装置1への取付有無を表す情報が取得できなかった要素については、当該要素に対応する図形の画像を、スキャナ機能待機画面画像D1から消去する。
【0140】
図7は、コピー実行指示待機画面の一例を示した図である。かかるコピー実行指示待機画面は、制御部10によって、変動情報取得部17により取得した変動情報に基づいて、原稿搬送機構3、フィニッシャ6、給紙カセット501,502が画像形成装置1に取り付けられていると判断され、且つ、給紙カセット501,502内に用紙が有ると判断されたときに、表示部801に表示される。
【0141】
尚、図7に示すコピー実行指示待機画面において、図4に示された構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0142】
コピー実行指示待機画面では、スキャナ機能が実行可能であることを表す文字画像801A(図4参照)に代えて、原稿搬送機構3、フィニッシャ5、及び給紙カセット501,502を用いて実行される機能であるコピー機能が実行可能であることを表す文字画像(Ready to Copy)801A1が表示されている。
【0143】
また、コピー実行指示待機画面では、画像801C,801D,801E(図4参照)に代えて、第1態様の画像、つまり実線の画像801C1,801D1,801E1が表示されている。
【0144】
画像801C1は、画像801Cの輪郭が破線から実線に変更されたものであり、原稿搬送機構3が画像形成装置1に取り付けられている状態にあることを表す。また、画像801D1は、画像801Dの輪郭が破線から実線に変更されたものであり、フィニッシャ6が画像形成装置1に取り付けられている状態にあることを表す。
【0145】
さらにまた、画像801E1は、画像801Eの輪郭が破線から実線に変更されたものであり、給紙カセット501,502が画像形成装置1に取り付けられている状態にあることを表す。
【0146】
さらにまた、コピー実行指示待機画面では、用紙設定ボタン801A1に関する画像801A(図4参照)に代えて、用紙設定ボタン802A1の画像が表示されている。かかる画像は、画像802Aの輪郭が破線から実線に変更されたものである。
【0147】
かかる用紙設定ボタン802A1の画像は、変動情報取得部17によって、給紙カセット501,502内に収納されている用紙の有無や用紙サイズを取得できたときに表示されるものであり、ユーザの操作を受け付けることによって、用紙サイズの設定を受け付ける。
【符号の説明】
【0148】
1 画像形成装置
3 原稿搬送機構
4 画像読取部
5 給紙部
501,502 給紙カセット
6 フィニッシャ)
10 制御部
13 表示制御部
13A 固定表示制御部
13B 変動表示制御部
14 第1記憶部
17 変動情報取得部
801 表示部
802 タッチパネル
802A1 用紙設定ボタン
805 スタートボタン
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ハイバネーション処理を行うことにより、電源起動後の起動処理や、スリープモードから通常モードへの移行処理を高速化した画像形成装置が、従来から存在する。この種の画像形成装置は、電源切断時やスリープモードへの移行が行われるときに、ハイバネーション処理を行って、揮発性メモリに記憶されているデータ、例えば、各種ハードウェアの初期化済み情報やレジスタ情報を不揮発性メモリに書き換える。
【0003】
その後、当該画像形成装置は、電源投入時や通常モードへの復帰時に、不揮発性メモリに書き込まれた情報を揮発性メモリに移す。これにより、当該画像形成装置は、電源の切断やスリープモードへの移行直前の動作状態に戻ることが可能となる。
【0004】
特許文献1に記載の情報処理装置は、ファームウェアの更新時に、ハイバネーション処理を行って、ファームウェア更新後用の表示画面情報を不揮発性メモリに記憶させる。そして、ファームウェア更新後、再起動を行い、不揮発性メモリ内の表示画面情報を読み出して揮発性メモリに書き写す。そして、当該揮発性メモリ内の表示画面情報を読み出して操作画面に表示させる。以上の処理をもって再起動が完了する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−259197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、画像データが形成された用紙のステープル処理等を行うフィニッシャや自動原稿送り装置等のオプション装置は、画像形成装置の出荷時には設けられておらず、ユーザにより適宜取り付けられるものであるため、オプション装置の状態、例えば、画像形成装置への取付有無を表す状態は、ユーザによる当該画像形成装置の使用過程で変化しうる。
【0007】
また、給紙カセットの状態、例えば、画像形成装置への取付有無を表す状態も、ユーザによる当該画像形成装置の使用過程で変化しうる。さらにまた、例えば、給紙カセット内の用紙の有無や残量、用紙サイズも変化しうる。
【0008】
そして、これらオプション装置や給紙カセットへの駆動電力の供給が、電源の切断やスリープモードへの移行により遮断されると、オプション装置に問い合わせ信号を出力して返信信号の有無を待つ処理がされなくなったり、給紙カセットの装着を検知するセンサによる検知信号が出力されなくなるため、オプション装置や給紙カセットの状態が判らない。
【0009】
そして、オプション装置や給紙カセットの状態が判らなければ、これらを用いた機能、例えば、コピー処理を実行できるか否かが判らない。
【0010】
したがって、画像形成装置は、電源の再投入時や通常モードへの復帰時に、ユーザによる当該画像形成装置の使用過程で変化しうる要素の状態を表す各種情報を取得してから、当該画像形成装置の機能、例えば、コピー、ファックス、スキャニング等の実行を指示するための待機画面を表示する。
【0011】
特許文献1記載の情報処理装置は、先述の処理を行うことにより、ファームウェアの更新後の再起動時間を短縮化しているが、上述の各種情報を収集し終わって再起動が完了するまでの間、操作画面が表示されない。したがって、再起動が完了するまでの間に、ユーザは当該情報処理装置に対していずれの機能をも実行させることができないため、当該ユーザにとっては不便である。
【0012】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、起動処理が完了するのを待たずに、一部の機能を実行させることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一局面に係る画像形成装置は、画像データを記録紙に形成する画像形成装置において、情報を表示する表示部と、予め変動する可能性がある情報として定められた1又は複数の変動情報を取得する変動情報取得部と、固定的な情報である固定情報に関する画像を、予め設定された第1態様で前記表示部によって表示させ、前記1又は複数の変動情報のうち、前記変動情報取得部によってまだ取得されていない変動情報に関する画像を前記第1態様とは異なる第2態様で前記表示部によって表示させ、前記変動情報取得部によって取得された変動情報を前記第1態様の画像で前記表示部によって表示させる表示制御部と、前記第1態様の画像として前記表示部に表示されている、前記固定情報及び前記変動情報に関連する機能について、操作指示を受け付ける指示受付部と、を備えることを特徴とする(請求項1)。
【0014】
画像形成装置は、起動するに当たり、先述したように、ユーザの当該画像形成装置の使用過程で変化しうる情報を取得し、当該情報を取得したときに起動処理が完了する。
【0015】
この構成によれば、ユーザの画像形成装置の使用過程で変化しうる情報(以下、変動情報という)が、変動する可能性がある情報として予め定められており、当該変動情報を取得している途中に、当該変動情報に関する画像を第2態様で表示し、固定的な情報である固定情報に関する画像を第1態様で表示する。
【0016】
また、この構成によれば、指示受付部によって、第1態様の画像として表示部に表示されている、固定情報及び変動情報に関連する機能について、操作指示を受け付ける。
【0017】
これにより、画像形成装置が起動するに当たり、当該画像形成装置が変動情報取得部によって変動情報を取得している途中に、固定情報に関連する機能を実行させるための画像を待機画像として表示することができる。結果として、画像形成装置が起動を開始してから待機画像が表示されるまでの時間を短縮することが可能となる。
【0018】
そしてまた、画像形成装置が起動するに当たり、当該画像形成装置が変動情報取得部によって変動情報を取得している途中に、待機画像において第1態様の画像として表示されている固定情報に関連する機能について操作指示を受け付けるため、ユーザは、変動情報の取得が完了するのを待たずに、固定情報に関連する機能を実行させることができる。結果として、ユーザは、起動処理が完了するのを待たずに、一部の機能を実行させることができる。
【0019】
上記構成において、前記表示部は、画面の操作を操作指示として受け付けるタッチパネル機能を備え、前記変動情報に関する画像は、当該変動情報に関連する機能についての操作指示を受け付けるための操作ボタンを示す画像であり、前記画像で示された操作ボタンは、前記第1態様で前記タッチパネルに表示されているとき、前記指示受付部として機能することが好ましい(請求項2)。
【0020】
この構成によれば、操作ボタンに関する画像は、第1態様でタッチパネルに表示されているとき、変動情報に関連する機能についての操作指示を受け付ける指示受付部として機能する。
【0021】
これにより、ユーザは、操作ボタンに関する画像が第1態様で表示されているとき、当該操作ボタンを操作して、当該操作ボタンに関連する機能、例えばコピー機能を実行させることが可能となる。
【0022】
上記構成において、互いにサイズの異なる用紙を収納する収納部を複数備え、前記変動情報は、前記各収納部における用紙の有無を示す情報であり、前記操作ボタンは、前記変動情報取得部により取得された変動情報に基づいて用紙有とされた収納部の中から、用紙を選択する選択指示を受け付けるためのボタンであることが好ましい(請求項3)。
【0023】
この構成によれば、各収納部における用紙の有無を示す情報を取得中には、用紙を選択する選択指示を受け付けるためのボタンに関する画像を第2態様で表示する。そして、当該ボタンに関する画像は、各収納部における用紙の有無を示す情報が取得できたとき、第1態様で表示される。
【0024】
これにより、ユーザは、用紙を選択する選択指示を受け付けるボタンに関する画像が第2態様で表示されているとき、各収納部における用紙の有無を示す情報を取得中であることが判り、当該ボタンに関する画像の表示態様が第1態様に切り換わったとき、当該ボタンを操作して用紙選択を行い、当該用紙に関連する機能、例えばコピー機能を実行させることが可能となる。
【0025】
上記構成において、少なくとも前記表示制御部を含む装置本体を備えており、前記装置本体は、所定の機能を有するオプション装置を取付可能に構成されており、前記1又は複数の変動情報は、前記オプション装置の有無を示す情報であり、前記変動情報に関する画像は、前記オプション装置の外観を表す図形の画像であることが好ましい(請求項4)。
【0026】
この構成によれば、オプション装置の外観を表す図形の画像が第2態様で表示されているとき、当該オプション装置の有無を示す情報を取得中であることが判り、当該オプション装置の外観を表す図形の画像が第1態様で表示されているとき、当該オプション装置の有無を示す情報を取得できたことが判る。
【0027】
上記構成において、前記固定情報に関する画像を前記第1態様で示し、前記変動情報に関する画像を前記第2態様で示した前記表示部1画面分の画像を示す画像データを予め記憶する記憶部を備えており、前記表示制御部は、前記画像形成装置の起動時に前記記憶部に記憶された前記画像データで示される前記画像を前記表示部に表示させる固定表示制御部と、前記変動情報取得部によって取得された変動情報に関する画像を前記第1態様に変更する変動表示制御部と、を備えることが好ましい(請求項5)。
【0028】
この構成によれば、画像形成装置の起動時には、固定情報に関する画像を第1態様で示し、変動情報に関する画像を第2態様で示した表示部1画面分の画像が表示され、変動情報取得部によって変動情報が取得されたとき、当該変動情報に関する画像を第1態様に変更する。
【0029】
また、指示受付部によって、第1態様の画像として表示部に表示されている、固定情報及び変動情報に関連する機能について、操作指示を受け付ける。
【0030】
これにより、画像形成装置の起動時には、ユーザは、第2態様の画像として示されている変動情報を取得中に、第1態様の画像として示されている固定情報に関連する機能を実行させることが可能であることが判る。
【0031】
そして、変動情報に関する画像の表示態様が第2態様から第1態様に変更されたとき、当該変動情報に関連する機能が実行可能になったことが判る。
【0032】
また、表示制御部は、記憶部から画像データを読み出すだけで待機画面を表示させることができるため、画像形成装置の起動が開始されてから短時間で待機画面を表示させることができ、ユーザが速やかに当該待機画面を操作することが可能となる。
【0033】
上記構成において、前記第1態様は、前記固定情報及び前記変動情報に関する画像を実線で表す態様であり、前記第2態様は、前記変動情報に関する画像を破線で表す態様であることが好ましい(請求項6)。
【0034】
この構成によれば、第1態様では、固定情報及び変動情報に関する画像を実線で表し、第2態様では、変動情報に関する画像を破線で表す。
【0035】
これにより、ユーザは、固定情報、及び、変動情報取得部によって取得中の変動情報と、変動情報取得部によって取得できた変動情報との区別を容易に行うことが可能となる。
【0036】
上記構成において、前記第1態様は、前記固定情報及び前記変動情報に関する画像を実線で囲む態様であり、前記第2態様は、前記変動情報に関する画像を破線で囲む態様であることが好ましい(請求項7)。
【0037】
この構成によれば、第1態様では、固定情報及び変動情報に関する画像を実線で囲み、第2態様では、変動情報に関する画像を破線で囲む。
【0038】
これにより、ユーザは、固定情報、及び、変動情報取得部によって取得中の変動情報と、変動情報取得部によって取得できた変動情報との区別を容易に行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0039】
本発明によれば、ユーザは、起動処理が完了するのを待たずに、一部の機能を実行させることが可能となる。そのため、ユーザの利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施形態の内部構成の一例を示す側面図である。
【図2】ユーザインタフェース部の構成の一例を示した図である。
【図3】本実施形態に係る画像形成装置の機能モジュールの一例を示したブロック図である。
【図4】スキャナ機能待機画面画像の一例を示した図である。
【図5】表示制御処理の概要の一例を示したフローチャートである。
【図6】表示制御処理の概要の一例を示したフローチャートである。
【図7】表示制御処理によって表示部に最終的に表示されるコピー機能待機画面画像の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、本発明に係る画像形成装置の実施形態を、図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態の内部構成の一例を示す側面図である。
【0042】
図1に示す画像形成装置1は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能等の機能を兼ね備えたものである。画像形成装置1は、画像形成部100、画像読取部4及び給紙部(収納部)5を備えた装置本体2と、この装置本体2の上部に設置された原稿押えを兼用する原稿搬送機構3とからなる。
【0043】
そして、当該画像形成装置1には、装置本体2の一側辺部に設置されたフィニッシャ6が接続されている。
【0044】
原稿搬送機構3(オートドキュメントフィーダ)は、原稿載置部301と、搬入ローラ対等を備えた搬入駆動部302と、搬送ローラ対303と、排出ローラ対304と、排紙台305と、原稿の有無を検出する原稿検出スイッチ306とを備え、原稿載置部301に載置された原稿を自動的に一枚ずつコンタクトガラス402に接触させつつ搬送し、原稿の露光走査後に排紙台305に排出するものである。
【0045】
原稿搬送機構3は、その前面側が上方に移動可能となるように本体部2に対して回動自在に設けられている。原稿搬送機構3の前面側を上方に移動させたとき、コンタクトガラス(原稿載置台)401が露出される。
【0046】
画像読取部4は、その上面にコンタクトガラス401及び402を備える。当該画像読取部4では、コンタクトガラス401が露出した状態で、当該コンタクトガラス401の上面に、原稿、例えば見開き状態にされた書籍等が載置される。
【0047】
原稿読取部4は、コンタクトガラス401が露出した状態で当該コンタクトガラス401の上面に原稿が載置され、後述するスタートボタンが操作されたとき、当該原稿の画像データを図略のCCDイメージセンサで読み取って、後述する制御部10(図3参照)に出力する。
【0048】
給紙部5は、サイズ、縦横向きの種類毎の用紙が収納される給紙カセット501,502および手挿し給紙部503を備える。また、給紙部5は、給紙カセット501,502から画像形成部100へ用紙を搬送する搬送路504と、手挿し給紙部503から画像形成部100へ用紙を搬送する搬送路505とを備える。
【0049】
各給紙カセット501,502および手挿し給紙部503は、収納されている用紙(用紙)を取り出すためのピックアップローラ506,507,508と、用紙を1枚ずつ搬送路に送り出す給紙ローラ対509,510,511とを備える。
【0050】
さらにまた、各給紙カセット501,502および手挿し給紙部503は、用紙の有無を検出する、図略のセンサを備える。
【0051】
搬送路504は、用紙を搬送する搬送ローラ対512,513と、画像形成部100の手前で搬送されてくる用紙を所定位置に待機させるためのレジストローラ対514とを備える。また、搬送路505は、レジストローラ対514の上流側で搬送路504と合流している。
【0052】
画像形成部100は、回転可能に支持されたドラム状の感光体101と、この感光体101の周囲に配設された帯電部102と、現像部103と、クリーニング部104と、レーザ走査ユニット105と、転写ローラ106と、定着ローラ対107とを備えている。
【0053】
帯電部102は、感光体101の表面を所定電位に均一に帯電させるものである。レーザ走査ユニット105は、制御部10(図3参照)から送信された画像データに基づきレーザービームを感光体101の表面に照射し、感光体101の表面に静電潜像を形成するものである。
【0054】
現像部103は、静電潜像にトナーを付着させて画像を顕在化させるものであり、転写ローラ106は、顕在化したトナー像を用紙に転写するものであり、定着ローラ対107は、用紙に転写されたトナー像を定着させるものである。また、クリーニング部104は、画像転写後に感光体101の表面に残留しているトナーを清掃するものである。
【0055】
装置本体2の上部には、用紙排出部108が設けられ、定着ローラ対107から搬送されてきた用紙が、排出ローラ対109により搬送され、用紙排出部108に排出される。また、排出ローラ対110は、定着ローラ対107から搬送されてきた用紙をフィニッシャ6に排出するもので、本体制御部10からの制御信号に応じて駆動される排出分岐ガイド111により、用紙の排出方向を排出ローラ対109側と排出ローラ対110側とに切り換え可能になっている。
【0056】
また、用紙の両面に画像を形成する場合は、画像形成部100で用紙の一方の面に画像を形成した後、この用紙を排出ローラ対109にニップされた状態とする。この状態で排出ローラ対109を反転させて用紙をスイッチバックさせ、用紙を用紙搬送路Lに送って画像形成部100の上流域に再度搬送し、画像形成部100により他方の面に画像を形成した後、用紙を用紙排出部108に排出、又はフィニッシャ6に搬送する。
【0057】
装置本体2からフィニッシャ6に向けて搬送された用紙は、フィニッシャ6において、パンチ処理、ステープル処理及びソート処理等が行われる。これらの処理を終えた用紙は、第1排出トレイ61に排出される。第1排出トレイ61の上部には、用紙束の上下又は中間に挿入するための用紙(インサートペーパ)が載置されるインサートトレイ62と、このインサートトレイ62に載置された用紙の挿入先となる用紙束が載置される用紙束載置トレイ63と、用紙束載置トレイ63に載置された用紙束から抜き出されて廃棄の対象となる用紙が収容される第2排出トレイ64とが設けられている。
【0058】
フィニッシャ6の搬入口601には、装置本体2の排出ローラ対110によって搬送されてきた用紙と、インサートトレイ62から搬送されてきた用紙と、用紙束載置トレイ63から搬送されてきた用紙とが搬入される。
【0059】
インサートトレイ62に載置されているインサートペーパは、給紙ローラ621〜624によって搬入口601まで搬送される。用紙束載置トレイ63に載置された用紙束をなす用紙は、給紙ローラ625、623、624によって搬入口601まで搬送される。
【0060】
フィニッシャ6では、上記の排出ローラ対110、給紙ローラ621〜625のそれぞれの回転駆動を制御することによって、装置本体2から排出される用紙と、インサートトレイ62に載置されているインサートペーパと、用紙束載置トレイ63に載置された用紙束をなす用紙とのいずれかを選択的に、搬入口601に搬送させることができるようになっている。なお、搬入口601を通過した用紙は、搬送ローラ680によって搬送される。
【0061】
搬入口601の用紙搬送方向下流側には、搬送路切換機構602が設けられている。搬送路切換機構602は、ソレノイド等によって駆動され、搬入口601から続く用紙搬送路を、第2排出トレイ64に繋がる用紙搬送路640と、第1排出トレイ61に繋がる用紙搬送路610とのいずれかに分岐するものである。なお、第2排出トレイ64に繋がる用紙搬送路640側に搬送された用紙は搬送ローラ631によって第2排出トレイ64に排出され、第1排出トレイ61に繋がる用紙搬送路610側に搬送された用紙は搬送ローラ611によって第1排出トレイ61に排出されるようになっている。
【0062】
搬送路切換機構603は、搬入口601から続く用紙搬送路を、第1排出トレイ61に繋がる用紙搬送路610と、ステープル処理等を行うためのステープル処理部650に続く用紙搬送路612とのいずれかに分岐するものである。
【0063】
搬入口601を通過した用紙を第1排出トレイ61に排出する場合、搬送路切換機構602は用紙搬送路640側を遮断し、搬送路切換機構603は用紙搬送路612を遮断して、用紙を第1排出トレイ61側に案内する。また、搬入口601を通過した用紙を第2排出トレイ64に排出する場合、搬送路切換機構602は用紙搬送路610側を遮断して、用紙を第2排出トレイ64側に案内する。なお、搬入口601を通過した用紙をステープル処理部650側に搬送させる場合、搬送路切換機構602は用紙搬送路640側を遮断し、搬送路切換機構603は用紙搬送路610を遮断して、用紙をステープル処理部650側に案内する。
【0064】
上述した排出ローラ対110、給紙ローラ621〜625、搬送ローラ680及び611の回転駆動制御と、搬送路切換機構602、603の切換制御とにより、装置本体2から搬送されてきた用紙と、インサートトレイ62に載置されているインサートペーパと、用紙束載置トレイ63に載置された用紙束をなす用紙とを、第1排出トレイ61又は第2排出トレイ64に自在に振り分けることができるようになっている。
【0065】
装置本体3の前方には、ユーザインタフェース部8が備えられている。図2は、ユーザインタフェース部8の構成の一例を示した図である。
【0066】
ユーザインタフェース部8は、ユーザが操作画面や各種メッセージ等を、スキャナ機能待機画面画像D1として視覚的に提供したり、種々の操作命令を入力するためのものとして機能したりするものである。尚、スキャナ機能待機画面画像D1については、後述する。
【0067】
そして、ユーザインタフェース部8は、表示部801、タッチパネル802、数字キー群803、各種操作ボタン804〜807、機能選択ボタン808を備える。
【0068】
表示部801は、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等によって構成され、紙サイズ選択、倍率選択、濃度選択等のユーザに対する操作案内画面が表示される。この表示部801はタッチパネル802と一体的に形成されている。タッチパネル802は、ユーザによるタッチ操作がなされたら、タッチ位置を検知して検知信号を、後述する制御部10へ出力するものである。
【0069】
数字キー群803は、例えば、画像形成装置1のコピー機能を動作させる際はコピー枚数を、ファクシミリ機能を実行させる際は送信先の電話番号等を入力するためのものである。節電ボタン(Energy Saver)804は、画像形成装置1を節電(低電力)モードにするボタンである。
【0070】
スタートボタン(Start)805はコピー機能やスキャナ機能等の実行指示を受け付けるためのボタンである。かかるスタートボタン805は、指示受付部を構成する。
【0071】
また、ストップ/クリアボタン(Stop)806はコピー機能やスキャナ機能等の中止、入力操作の取り消しを行うボタンである。リセットボタン(Reset)807は表示部801の表示や各種設定を初期状態又は標準動作状態にするボタンである。
【0072】
機能選択ボタン808は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を設定するためのボタンであり、指示操作部を構成する。コピーボタン(Copy)808Aが操作されたときに、表示制御部13(図3参照)は、コピー機能を実行するための待機画面を表示部801に表示させる。
【0073】
コピー機能とは、画像読取部4によって読み取られた画像データを用紙上に形成する機能をいう。尚、タッチパネル802の操作によって、フィニッシャ6によってステープル処理等の処理が行われるよう設定されているとき、制御部10(図3参照)は、コピー機能によって画像データが形成された用紙をフィニッシャ6に搬送する。
【0074】
また、スキャニングボタン(Document Box)808Bが操作されたときには、表示制御部13(図3参照)は、スキャナ機能を実行するための待機画面を表示部801に表示させる。スキャナ機能とは、画像読取部4によって読み取られた画像データを、第2記憶部15(図3参照)内に予め設けられたドキュメントボックス内に格納させる機能をいう。
【0075】
さらにまた、ファクシミリボタン(Send)808Cが操作されたときには、表示制御部13(図3参照)は、ファクシミリ機能を実行するための待機画面を表示部801に表示させる。ファクシミリ機能とは、画像読取部4によって読み取られた画像データを、電話回線網を通じて送信先のファクシミリ装置へ送信する機能をいう。
【0076】
図3は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能モジュールの一例を示したブロック図である。
【0077】
画像形成装置1は、ユーザインタフェース部8、制御部10、原稿搬送機構3、画像読取部4、画像形成部100、電源部18、給紙カセット501,502が配置された給紙部5、第1記憶部(記憶部)14、第2記憶部15、オプション装置の1つであるフィニッシャ6を画像形成装置1に取り付けるためのインタフェース16、及び変動情報取得部17を備える。尚、原稿搬送機構3、画像読取部4、画像形成部100、及び給紙部5の機能については、先述した通りであるため説明を省略する。
【0078】
かかる画像形成装置1において、ユーザインタフェース部8では、表示部801がタッチパネル802と一体的に形成されている。そして、ユーザインタフェース部8は、先述の各種操作ボタン803〜808を、操作部18として備えている。尚、図3では、各種操作ボタン803〜808のうちスタートボタン805を図示している。
【0079】
制御部10は、マイクロコンピュータなどにより構成され、画像形成装置1を統括的に制御する。かかる制御部10は、図示しない主電源がオンされたとき起動処理を開始して、画像形成装置1の各構成要素への駆動電力の供給を、電源部18によって行う。
【0080】
また、制御部10は、通常モードと、画像形成装置1による消費電力を抑制させる省電力モードであるスリープモードとを実行し、各モードに応じて電源部18の制御を行う。例えば、制御部10は、通常モードでは、画像形成装置1の各構成要素に駆動電力を供給させ、スリープモードでは、少なくとも、原稿搬送機構3、画像読取部4、フィニッシャ6、及び給紙部5への駆動電力の供給を停止させる。
【0081】
そして、制御部10は、スリープモードから通常モードへの復帰の際には、起動処理を開始して、原稿搬送機構3、画像読取部4、フィニッシャ6、及び給紙部5への駆動電力の供給を、電源部18によって開始させる。
【0082】
そしてまた、制御部10は、タッチパネル802から出力された検知信号に基づき、操作されたタッチパネル802上の操作ボタンを認識する。
【0083】
かかる制御部10は、表示制御部13及び変動情報取得部17を備える。表示制御部13は、固定表示制御部13Aと変動表示制御部13Bとを備える。
【0084】
制御部10は、変動情報取得部17により取得された変動情報、例えば、原稿搬送機構3、フィニッシャ6、給紙カセット501,502等のオプション装置について、画像形成装置1への取付有無を表す情報に基づいて、画像形成装置1へ取り付けられているか否かを確認する。
【0085】
そして、制御部10は、原稿搬送機構3、フィニッシャ6、給紙カセット501,502等のオプション装置について、画像形成装置1へ取り付けられていることを確認したオプション装置に関する画像801C,801D,801E(図4参照)の表示部801における表示態様を、第2態様から第1態様に変更させる。
【0086】
また、制御部10は、給紙カセット501,502内の用紙有無を表す情報に基づいて、給紙カセット501,502内に用紙が有るか否かを判断する。そして、制御部10は、変動表示制御部13Bによって、用紙設定ボタンに関する画像802A(図4参照)の表示部801における表示態様を、第2態様から第1態様に変更させる。
【0087】
画像読取部4は、画像形成装置1に固定的に配置されており、ユーザによる画像形成装置1の使用の過程では、当該画像形成装置1への取付状態が、当該画像形成装置1の工場出荷時やメンテナンス時から変化しない。そして、当該画像読取部4が使用されて、後述するスキャナ機能が実行される。
【0088】
一方で、画像読取部4とは異なり、原稿搬送機構3、及び給紙カセット501,502は、画像形成装置1に着脱自在に配置されており、前記使用の過程で、前記取付状態が工場出荷時やメンテナンス時から変化しうる。そして、原稿搬送機構3及び給紙カセット501,502が使用されて、後述するコピー機能が実行される。
【0089】
さらに、フィニッシャ6も、原稿搬送機構3、及び給紙カセット501,502と同様に、画像形成装置1に着脱自在に配置されており、前記使用の過程で、前記取付状態が工場出荷時やメンテナンス時から変化しうる。
【0090】
当該フィニッシャ6は、電源部18による駆動電力の供給を受けて駆動する。尚、オプション装置としては、フィニッシャ6が例示されているが、この例には限られず、画像形成装置1に取り付けられるオプション装置は、例えば、外付けのハードディスク装置であってもよい。
【0091】
電源部18は、商用交流電力を直流電力に変化するとともに降圧することにより、画像形成装置1の駆動電力を生成する。そして、電源部18は、制御部10の制御を受けて、画像形成装置1の各構成要素に駆動電力を供給する。
【0092】
第1記憶部14は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)14A、及びROM(Read Only Memory)14Bを備えて構成されている。
【0093】
第1記憶部14において、ROM14Bには、予め、表示部801の1画面分の画像(以下、スキャナ機能待機画面画像D1という)を示す画像データが予め記憶されている。そして、スキャナ機能待機画面画像D1は、固定情報、例えば、画像読取部4の画像形成装置1への取付有無を示す情報を、後述する第1態様で示し、変動情報、例えば、原稿搬送機構3、給紙カセット501,502、フィニッシャ6について、画像形成装置1への取付有無を示す情報を、後述する第2態様で示している。
【0094】
ここにおいて、固定情報とは、ユーザの画像形成装置1の使用過程で変動しない情報である。例えば、画像データを読み取るCCDイメージセンサ、当該CCDイメージセンサを移動させるモータ、CCDイメージセンサにより読み取られた画像データを処理する画像処理ASIC等、スキャナ機能に使用される要素については、画像形成装置1の工場出荷時から、当該画像形成装置1に取り付けられた状態を維持する。
【0095】
そのため、固定情報、例えば、スキャナ機能に使用される画像読取部4の取付有無を示す情報を第1記憶部14に記憶させておけば、制御部10は、第1記憶部14から固定情報を読み出すだけで、速やかに当該固定情報が判る。
【0096】
一方で、スキャナ機能待機画面画像D1は、固定情報、例えば、スキャナ機能に使用される画像読取部4の取付有無を示す情報をユーザに知らせるために、当該固定情報に関する画像を第1態様で示している。
【0097】
また、変動情報とは、ユーザの画像形成装置1の使用過程で変動しうる情報である。例えば、原稿搬送機構3、給紙カセット501,502、及びフィニッシャ6について、画像形成装置1への取付有無を示す情報は、画像形成装置1の工場出荷時から、ユーザの使用過程で変動しうる。
【0098】
そのため、当該変動情報については、変動情報取得部17が以下の処理を行って取得する。
【0099】
例えば、変動情報取得部17は、原稿搬送機構3が画像形成装置1に取り付けられていることを検知するセンサ(不図示)と通信を行って、原稿搬送機構3が画像形成装置1に取り付けられていることを表す信号を受信することにより、原稿搬送機構3の取付有無を表す変動情報を取得する。
【0100】
或いは、変動情報取得部17は、給紙カセット501,502が取り付けられていることを検知するセンサ(不図示)と通信を行って、給紙カセット501,502が画像形成装置1に取り付けられていることを表す信号を受信することにより、給紙カセット501,502の取付有無を表す変動情報を取得する。
【0101】
或いは、変動情報取得部17は、給紙カセット501,502内の用紙有を検知するセンサ(不図示)や、給紙カセット501,502内の用紙サイズを検知するセンサ(不図示)と通信を行って、各センサからの検知信号を受信することにより、給紙カセット501,502内の用紙有無や用紙サイズを表す情報を取得する。
【0102】
変動情報取得部17は、以上に示す各センサと順次通信を行うことにより、各変動情報を取得する。そして、変動情報取得部17が各変動情報を順次取得している途中には、各変動情報を取得中であることが表示部801に表示されていなければ、ユーザは、一定時間経過後に、変動情報に関連する機能、例えばコピー機能を実行できるのかどうかが判らない。そのため、スキャナ機能待機画面画像D1は、変動情報に関する画像を第2態様で示している。
【0103】
表示制御部13において、固定表示制御部13Aは、画像形成装置の起動時、例えば、主電源がオンされた時、或いは、スリープモードから通常モードへ復帰する時に、ROM14Bに予め記憶されている画像データを読み出してSDRAM14Bに移す。そして、固定表示制御部13Aは、SDRAM14Bに移された画像データで示されるスキャナ機能待機画面画像D1(図4参照)を表示部801に表示させる。
【0104】
変動表示制御部13Bは、例えば、原稿搬送機構3、フィニッシャ5、給紙カセット501,502について、制御部10が、変動情報取得部17によって取得された変動情報に基づいて画像形成装置1へ取り付けられていると判断した要素に関する画像の表示態様を、第2態様から第1態様に変更する。
【0105】
第2記憶部15は、例えば、ハードディスク等の不揮発性メモリにより構成されており、複数のドキュメントボックスに区分されている。そして、各ドキュメントボックスには、画像読取部4によって読み取られた画像データが格納される。
【0106】
図4は、スキャナ機能待機画面画像D1の一例を示した図である。スキャナ機能待機画面画像D1は、機能、例えばスキャナ機能が実行可能であることを表す文字(Ready to Scanner)の画像801Aを含んでいる。
【0107】
また、スキャナ機能待機画面画像D1は、固定情報、例えば、画像読取部4が画像形成装置1に取り付けられていることを表す情報を示し、画像読取部4の外観を表す画像801Bを含んでいる。そして、当該画像801Bは、実線により表されている。
【0108】
さらにまた、スキャナ機能待機画面画像D1は、変動情報取得部17が、変動情報、例えば、原稿搬送機構3、フィニッシャ6、給紙カセット501,502について、画像形成装置1への取付有無を表す情報を取得している途中であることを示すために、破線で表された画像801C,801D,801Eを含んでいる。
【0109】
ここにおいて、画像801Cは、原稿搬送機構3の画像形成装置1への取付有無を表す情報を取得している途中であることを表し、原稿搬送機構3の外観を表す画像である。
【0110】
また、画像801Dは、フィニッシャ6の画像形成装置1への取付有無を表す情報を取得している途中であることを表し、フィニッシャ6の外観を表す画像である。
【0111】
さらにまた、画像801Eは、給紙カセット501,502の画像形成装置1への取付有無を表す情報を取得している途中であることを表し、給紙カセット501,502の外観を表す画像である。
【0112】
さらにまた、スキャナ機能待機画面画像D1は、コピー機能に対応する初期設定を表す情報801Fを含んでいる。
【0113】
さらにまた、スキャナ機能待機画面画像D1は、用紙設定ボタンを示す画像802Aを含んでいる。かかる画像802Aは、破線の輪郭を有した状態で含まれている。そして、画像802Aは、変動情報取得部17によって給紙カセット501,502における用紙の有無を表す情報が取得され、制御部10により、給紙カセット501,502内に用紙が有ると判断されると、破線の輪郭が、変動表示制御部13Bにより実線の輪郭に変更され、用紙設定ボタン802A1を表す画像(図7参照)となる。
【0114】
ここにおいて、用紙設定ボタン802A1は、スタートボタン805と同様に、指示受付部を構成する。
【0115】
尚、本実施形態では、第1態様として、画像802Aのように、実線の文字画像を破線の輪郭で囲む態様を例示しており、第2態様として、用紙設定ボタン802A1を表す画像のように、実線の文字画像を実線の輪郭で囲む態様を例示している。
【0116】
しかしながら、本発明はこの例には限られず、第1態様が、文字画像を破線で表す態様であり、第2態様が、文字画像を実線で表す態様であってもよい。
【0117】
また、画像802Aを赤色で、用紙設定ボタン802A1を表す画像を黒色でそれぞれ表示するというように、同じ操作ボタンや情報を表す画像を、第1態様と第2態様とで異なる色で表示してもよい。
【0118】
さらにまた、画像802Aを点滅した状態で、用紙設定ボタン802A1を表す画像を点滅しない状態でそれぞれ表示するというように、同じ操作ボタンや情報を表す画像を、第1態様では点滅させ、第2態様では点滅させない状態で表示してもよい。また、その逆であってもよい。
【0119】
つまり、変動情報取得部17により変動情報が取得されている途中と、取得された後との区別をユーザが容易に行うことができるように、同じ操作ボタンや情報を表す画像の表示態様を、第1態様と第2態様とで異ならせていればよい。
【0120】
さらにまた、スキャナ機能待機画面画像D1は、操作ボタンの画像802B〜802Fを含んでいる。
【0121】
画像802Bで表される倍率操作ボタン(Reduce/Enlarge)は、コピー機能により用紙に画像データが形成されるときの倍率の選択を受け付けるものである。画像802Cで表されるステープル/パンチ選択ボタン(Staple/Punch)は、フィニッシャ6によりステープル処理及び穴空け処理のいずれを実行させるかの選択を受け付けるものである。
【0122】
画像802Dで表される濃度操作ボタン(Density)は、コピー機能により用紙に画像データが形成されるときの濃度の設定を受け付けるものである。画像802Eで表される片面/両面選択ボタン(Duplex)は、コピー機能により用紙の片面のみに印刷するか両面に印刷するかの選択を受け付けるものである。画像802Fで表される結合操作ボタン(Combine)は、予めスキャンされた複数の画像データを1つの印刷ジョブで印刷するか否かの設定を受け付けるものである。
【0123】
さらにまた、スキャナ機能待機画面画像D1は、設定タブ802G〜802Kを含んでいる。各設定タブが操作されたとき、操作された設定タブに応じた操作ボタンが表示される。さらにまた、スキャナ機能待機画面画像D1は、複数のショートカットボタン802Lを含んでいる。各ショートカットボタン802Lが操作されたとき、当該ショートカットボタン802Lに対応する機能を行うための設定画面が表示される。
【0124】
かかる構成のスキャナ機能待機画面画像D1は、以下の表示制御処理によって表示される。図5及び図6は、表示制御処理の概要の一例を示したフローチャートである。
【0125】
画像形成装置1では、当該画像形成装置1の起動時、例えば、電源投入時や、スリープモードから通常モードへの復帰時に(ステップS1のYES)、制御部10は、電源部18によって、原稿搬送機構3、画像読取部4、フィニッシャ6、及び給紙部5へ電力を供給させる(ステップS2)。
【0126】
このとき、固定表示制御部13Aは、スキャナ機能待機画面画像D1を表示部801に表示させる(ステップS3)。そして、制御部10は、スキャナ機能の実行指示に対して待機する。(ステップS4)。
【0127】
そして、変動情報取得部17は、変動情報、例えば、原稿搬送機構3、フィニッシャ6、給紙カセット501,502についての、画像形成装置1への取付有無を表す情報や、給紙カセット501,502内の用紙有無や用紙サイズを表す情報を取得する処理を開始する(ステップS5)。
【0128】
そして、ステップS5における処理が行われている途中に(ステップS8及びS10のNO)、スタートボタン805が操作されたとき(ステップS6のYES)、制御部10は、画像読取部4が画像形成装置1に取り付けられていることを表す情報に関連する機能、例えば、スキャナ機能を実行する(ステップS7)。
【0129】
以上のように、画像形成装置1は、電源投入時やスリープモードから通常モードへの復帰時に、変動情報を取得している間に、固定情報に関連する機能を実行させるため、電源投入や通常モードへの復帰が何度行われようと、スキャナ機能を実行させたいユーザの利便性を損なうことがない。その結果、省エネルギーを図りつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0130】
そして、変動情報取得部17によって、原稿搬送機構3、フィニッシャ6、及び給紙部5のうちいずれかについて、画像形成装置1への取付有無を表す情報を取得できたとき、或いは、給紙カセット501,502における用紙有無を表す情報を取得できたときには(ステップS8のYES)、制御部10は、以下の処理を行う。
【0131】
例えば、制御部10は、原稿搬送機構3、フィニッシャ6、及び給紙部5のうち、画像形成装置1への取付有無を表す情報が取得された要素が、画像形成装置1に取り付けられているか否かを判断する。
【0132】
また、制御部10は、給紙カセット501,502内の用紙有無や用紙サイズを表す情報に基づいて、給紙カセット501、502内の用紙有無や用紙サイズを判断する。
【0133】
そして、制御部10は、画像形成装置1に取り付けられているとされた要素について、変動表示制御部13Bによって、画像801C,801D,801E(図4参照)のうち当該要素に対応する画像の輪郭を、破線から実線に変更させる(ステップS9)。
【0134】
また、ステップS9では、制御部10は、給紙カセット501,502内に用紙が有ると判断したとき、画像802A(図4参照)の輪郭を、破線から実線に変更させる。
【0135】
そして、制御部10は、全ての変動情報が取得されるまでの間は(ステップS10のNO)、スタートボタン805が操作されると(ステップS6のYES)、スキャナ機能を実行する(ステップS7)。
【0136】
そして、コピー機能に必要な変動情報、例えば、原稿搬送機構3が画像形成装置1に取り付けられていることを表す情報、及び、給紙カセット501,502が画像形成装置1に取り付けられていることを表す情報を取得できたとき(ステップS10)、制御部10は、スキャナ機能待機画面画像D1において、「Ready to Scanner」の文字を、「Ready to Copy」の文字に変更して、コピー機能の実行が可能になったことをユーザに通知して、コピー機能の実行指示に対して待機する(ステップS11)。
【0137】
そして、制御部10は、スタートボタン805が操作されると(ステップS12のYES)、コピー機能を実行させる(ステップS13)。
【0138】
ステップS13では、制御部10は、例えば、給紙部5によって給紙カセット501,502から用紙を繰り出させ、当該用紙上に、画像読取部4によって読み取られた画像データを画像形成部100によって形成させる。
【0139】
尚、制御部10は、変動情報取得部17によるステップS5の処理を開始させてから一定時間の間に、原稿搬送機構3、フィニッシャ6、及び給紙部5のうち、画像形成装置1への取付有無を表す情報が取得できなかった要素については、当該要素に対応する図形の画像を、スキャナ機能待機画面画像D1から消去する。
【0140】
図7は、コピー実行指示待機画面の一例を示した図である。かかるコピー実行指示待機画面は、制御部10によって、変動情報取得部17により取得した変動情報に基づいて、原稿搬送機構3、フィニッシャ6、給紙カセット501,502が画像形成装置1に取り付けられていると判断され、且つ、給紙カセット501,502内に用紙が有ると判断されたときに、表示部801に表示される。
【0141】
尚、図7に示すコピー実行指示待機画面において、図4に示された構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0142】
コピー実行指示待機画面では、スキャナ機能が実行可能であることを表す文字画像801A(図4参照)に代えて、原稿搬送機構3、フィニッシャ5、及び給紙カセット501,502を用いて実行される機能であるコピー機能が実行可能であることを表す文字画像(Ready to Copy)801A1が表示されている。
【0143】
また、コピー実行指示待機画面では、画像801C,801D,801E(図4参照)に代えて、第1態様の画像、つまり実線の画像801C1,801D1,801E1が表示されている。
【0144】
画像801C1は、画像801Cの輪郭が破線から実線に変更されたものであり、原稿搬送機構3が画像形成装置1に取り付けられている状態にあることを表す。また、画像801D1は、画像801Dの輪郭が破線から実線に変更されたものであり、フィニッシャ6が画像形成装置1に取り付けられている状態にあることを表す。
【0145】
さらにまた、画像801E1は、画像801Eの輪郭が破線から実線に変更されたものであり、給紙カセット501,502が画像形成装置1に取り付けられている状態にあることを表す。
【0146】
さらにまた、コピー実行指示待機画面では、用紙設定ボタン801A1に関する画像801A(図4参照)に代えて、用紙設定ボタン802A1の画像が表示されている。かかる画像は、画像802Aの輪郭が破線から実線に変更されたものである。
【0147】
かかる用紙設定ボタン802A1の画像は、変動情報取得部17によって、給紙カセット501,502内に収納されている用紙の有無や用紙サイズを取得できたときに表示されるものであり、ユーザの操作を受け付けることによって、用紙サイズの設定を受け付ける。
【符号の説明】
【0148】
1 画像形成装置
3 原稿搬送機構
4 画像読取部
5 給紙部
501,502 給紙カセット
6 フィニッシャ)
10 制御部
13 表示制御部
13A 固定表示制御部
13B 変動表示制御部
14 第1記憶部
17 変動情報取得部
801 表示部
802 タッチパネル
802A1 用紙設定ボタン
805 スタートボタン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを記録紙に形成する画像形成装置において、
情報を表示する表示部と、
予め変動する可能性がある情報として定められた1又は複数の変動情報を取得する変動情報取得部と、
固定的な情報である固定情報に関する画像を、予め設定された第1態様で前記表示部によって表示させ、前記1又は複数の変動情報のうち、前記変動情報取得部によってまだ取得されていない変動情報に関する画像を前記第1態様とは異なる第2態様で前記表示部によって表示させ、前記変動情報取得部によって取得された変動情報を前記第1態様の画像で前記表示部によって表示させる表示制御部と、
前記第1態様の画像として前記表示部に表示されている、前記固定情報及び前記変動情報に関連する機能について、操作指示を受け付ける指示受付部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記表示部は、画面の操作を操作指示として受け付けるタッチパネル機能を備え、
前記変動情報に関する画像は、当該変動情報に関連する機能についての操作指示を受け付けるための操作ボタンを示す画像であり、
前記画像で示された操作ボタンは、前記第1態様で前記タッチパネルに表示されているとき、前記指示受付部として機能する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
互いにサイズの異なる用紙を収納する収納部を複数備え、
前記変動情報は、前記各収納部における用紙の有無を示す情報であり、
前記操作ボタンは、前記変動情報取得部により取得された変動情報に基づいて用紙有とされた収納部の中から、用紙を選択する選択指示を受け付けるためのボタンである
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
少なくとも前記表示制御部を含む装置本体を備えており、
前記装置本体は、所定の機能を有するオプション装置を取付可能に構成されており、
前記1又は複数の変動情報は、前記オプション装置の有無を示す情報であり、
前記変動情報に関する画像は、前記オプション装置の外観を表す図形の画像である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記固定情報に関する画像を前記第1態様で示し、前記変動情報に関する画像を前記第2態様で示した前記表示部1画面分の画像を示す画像データを予め記憶する記憶部を備えており、
前記表示制御部は、前記画像形成装置の起動時に前記記憶部に記憶された前記画像データで示される前記画像を前記表示部に表示させる固定表示制御部と、前記変動情報取得部によって取得された変動情報に関する画像を前記第1態様に変更する変動表示制御部と、を備える
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1態様は、前記固定情報及び前記変動情報に関する画像を実線で表す態様であり、
前記第2態様は、前記変動情報に関する画像を破線で表す態様である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第1態様は、前記固定情報及び前記変動情報に関する画像を実線で囲む態様であり、
前記第2態様は、前記変動情報に関する画像を破線で囲む態様である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項1】
画像データを記録紙に形成する画像形成装置において、
情報を表示する表示部と、
予め変動する可能性がある情報として定められた1又は複数の変動情報を取得する変動情報取得部と、
固定的な情報である固定情報に関する画像を、予め設定された第1態様で前記表示部によって表示させ、前記1又は複数の変動情報のうち、前記変動情報取得部によってまだ取得されていない変動情報に関する画像を前記第1態様とは異なる第2態様で前記表示部によって表示させ、前記変動情報取得部によって取得された変動情報を前記第1態様の画像で前記表示部によって表示させる表示制御部と、
前記第1態様の画像として前記表示部に表示されている、前記固定情報及び前記変動情報に関連する機能について、操作指示を受け付ける指示受付部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記表示部は、画面の操作を操作指示として受け付けるタッチパネル機能を備え、
前記変動情報に関する画像は、当該変動情報に関連する機能についての操作指示を受け付けるための操作ボタンを示す画像であり、
前記画像で示された操作ボタンは、前記第1態様で前記タッチパネルに表示されているとき、前記指示受付部として機能する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
互いにサイズの異なる用紙を収納する収納部を複数備え、
前記変動情報は、前記各収納部における用紙の有無を示す情報であり、
前記操作ボタンは、前記変動情報取得部により取得された変動情報に基づいて用紙有とされた収納部の中から、用紙を選択する選択指示を受け付けるためのボタンである
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
少なくとも前記表示制御部を含む装置本体を備えており、
前記装置本体は、所定の機能を有するオプション装置を取付可能に構成されており、
前記1又は複数の変動情報は、前記オプション装置の有無を示す情報であり、
前記変動情報に関する画像は、前記オプション装置の外観を表す図形の画像である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記固定情報に関する画像を前記第1態様で示し、前記変動情報に関する画像を前記第2態様で示した前記表示部1画面分の画像を示す画像データを予め記憶する記憶部を備えており、
前記表示制御部は、前記画像形成装置の起動時に前記記憶部に記憶された前記画像データで示される前記画像を前記表示部に表示させる固定表示制御部と、前記変動情報取得部によって取得された変動情報に関する画像を前記第1態様に変更する変動表示制御部と、を備える
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1態様は、前記固定情報及び前記変動情報に関する画像を実線で表す態様であり、
前記第2態様は、前記変動情報に関する画像を破線で表す態様である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第1態様は、前記固定情報及び前記変動情報に関する画像を実線で囲む態様であり、
前記第2態様は、前記変動情報に関する画像を破線で囲む態様である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2012−32593(P2012−32593A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−171721(P2010−171721)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
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