説明

画像情報を表示する方法およびシステム

画像と共に画像情報を表示する方法とシステムが提供される。画像表示システムは、画像と画像説明を含んでいる画像パッケージを受信する(421)。画像説明は、画像情報(または「クレジット」)と、画像情報をどのように表示させるかに関する命令とを含んでいる。そのあと、画像表示システムは、画像情報が、表示される画像(423)の一部とアルファブレンディング(426)されるように、受信した画像パッケージ(421)の画像と画像説明の画像情報を表示する(423)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ここで説明するテクノロジは、一般的には、画像のプレゼンテーションに関し、具体的には、画像と共に画像情報を表示することに関する。
【背景技術】
【0002】
絵画、スケッチ、写真およびその他の画像を表示することは、企業や個人の環境において非常に普及している。例えば、大部分の家庭やオフィスでは、絵画や写真は壁に掛けられている。しかし、高品質の絵画を購入し、維持し、表示することは非常に高価になるので、大部分の企業や家庭ではそうする余裕がない。その結果、表示される大部分の画像は高品質の絵画の安価な複製であるか、低品質の絵画のオリジナルである。鑑賞者は同じ絵画を毎日見ることに飽きるので、一部の企業では、顧客や社員にある程度の変化を与えるために、表示する絵画のロケーションを変えている。
【0003】
画像を表示するコストを削減し、表示される画像の種類を増やすのを助けるため、画像を表示する種々の電子的手段が使用されている。例えば、汎用コンピュータ用のスライドプログラム(slide program)が、コンピュータモニタなどのディスプレイデバイス上に画像(例えば、JPEGフォーマットでストアされている画像)を表示するために開発されている。これらのスライドショウ(slide show)は、通常、1組の画像(例えば、表示リストで定義されている)を繰り返しながら一定レートで表示する。フレーム内のスクリーン上に表示するためにユーザが自身の写真をアップロードするのを可能にする電子フレーム(electronic frame)がいくつか開発されている。これらの電子フレームは、スライドショウプログラムとまったく同じように、1組の写真を繰り返しながら表示するのを可能にしている。しかし、スライドショウプログラムによる場合も、電子ピクチャフレーム(electronic picture frame)による場合も、表示される1組の画像を変更することは時間を消費するプロセスとなりうる。1組の画像を変更するには、ユーザは電子バージョンの画像を探索し、料金を支払い、ダウンロードして、その画像を含んでいる表示リストを作成する必要が起こることがある。
【0004】
画像を画像配信サーバシステムから画像表示クライアントシステムに配信するための画像配信システム(image distribution system)が開発されている。配信サーバは、画像のパッケージを定期的に画像表示システムに配信して、ディスプレイデバイス(例えば、高解像度フラットパネルモニタ)上に表示されるようにする。画像パッケージの配信は、画像表示システム側でほとんどあるいはまったくユーザの介入なしで行なうことができる。配信サーバによって配信される画像は、通常、オリジナル作品の所有者からライセンスされる。画像がライセンスされるとき(例えば、博物館から)、ライセンサは、ある種の画像情報を画像と一緒に表示させることを要求する場合がある。例えば、ライセンサは、アーティスト名、作品のタイトル、博物館名などを画像と一緒に表示させることを要求する場合がある。さらに、ライセンサが異なるごとに、異なる情報を異なる方法で表示させることを要求する。例えば、あるライセンサは、各々の画像が最初に表示されるとき、画像情報を30秒間表示させることを要求する場合があり、別のライセンサは、画像が表示される5分ごとに画像情報を30秒間表示させることを要求する場合がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
画像の表示を損なうことなく、ライセンサの要求条件に合致する審美的に満足のいく方法で画像情報を表示できることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
画像と共に画像情報を表示する方法とシステムが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
一実施形態では、画像表示システムは画像と画像説明(image description)を含んでいる画像パッケージを受信する。この画像説明は、画像情報(または「クレジット(credit)」)とその画像情報をどのように表示させるかに関する命令を含んでいる。そのあと、画像表示システムは、画像情報が、表示された画像の一部とアルファブレンディング(alpha blending)されるように、受信した画像パッケージの画像と画像説明の画像情報を表示する。例えば、画像説明は、画像が表示される最初の30秒間は、アルファブレンディング重み係数を25%として画像の左20%にわたって画像情報を表示させることを指定している場合がある。25%というアルファブレンディング重み係数は、画像情報のオーバレイにより、画像の透明度(つまり、背景)が75%になることを指示するものである。画像説明には、開始時間、遷移に入る時間(transition in time)、持続時間(duration time)および遷移から出る時間(transition out time)を含めることができる。開始時間は、画像が表示されている間に画像情報の表示を開始させる時間を示している。開始時間は、画像の表示の開始、終了、または中間点に関して指定することができる。別の方法として、開始時間は、画像の表示内で任意の時間に(または何度も)指定することもできる。遷移に入る時間は、画像情報のアルファブレンディングに入る遷移時間を示している。例えば、最終重み係数が50%であれば、遷移に入る時間は、画像情報が初期重み係数(例えば、0%)から最終重み係数に遷移する時間を示している。持続時間は、完全にアルファブレンディングされた画像情報(例えば、最終重み係数で)を表示させるときの時間を示している。遷移から出る時間は、画像情報のアルファブレンディングから出る遷移時間を示している。画像説明が画像情報だけでなく、画像情報の表示方法に関する命令も指定しているのはそのためである。画像説明を使用すると、画像情報を表示するためのフォーマットを広範囲にわたって指定できるので、大部分のライセンサの要求は満足されるはずである。さらに、画像説明は、画像自体の表示からの減損を最小限にする審美的に満足のいく態様で提示されるように調整することができる。
【0008】
一実施形態では、配信サーバは、前もって登録されていた画像表示システムに画像パッケージを配信する。画像パッケージは、画像情報を画像と一緒にどのように画像情報表示エリア内に表示させるかを指定している画像説明を含んでいる。一実施形態では、画像説明は、画像情報表示エリアに対応していて、画像情報をその下の画像とどのようにアルファブレンディングさせるかを指定している種々のレイヤを定義している。さらに、画像説明は、ハイパーテキストマークアップ言語(“HTML”)ドキュメントまたは拡張可能マークアップ言語(“XML”)ドキュメントなど、アルファブレンディング情報の注釈を付けたマークアップ言語ドキュメントを使用して指定することもできる。そのあと、画像表示システムは、標準マークアップ言語レンダリングコンポーネントを使用して画像情報を表示し、アルファブレンディングを別々に適用することができる。さらに、画像説明は、標準マークアップ言語作成コンポーネントを、レイヤに注釈を付けるメカニズムと併用して作成することができる。
【0009】
表1は、画像情報の表示方法に関する命令を与えるXMLドキュメントの一部分の例である。“credit”タグは、前記命令を定義する。“credititem”タグは、表示画像情報が一回現れる表示について定義している。Credititem typeは、開始時か、途中か、終了時か、あるいは様々なインターバルを置いてか、といったように情報を、画像の表示中にいつ表示させるかを指定している。Credititem durationは、情報が表示される時間の長さを指定している。“credittransition”タグは、情報をどのように遷移させるかを定義している。credittransition directionは、遷移に入るのか、出るのかを指定している。credittransition durationは遷移の持続時間を指定している。Credittransition typeは、クロスフェード(cross fade)などの遷移のタイプを指定している。表1の命令は、2つのcredititemエレメントが示すように、表示画像情報が2回現れて表示されることを指定している。一番目のcredititemエレメントは、最初の表示が画像の表示の開始時に10秒間持続して現れることを示している。一番目のcredittransitionエレメントは、情報がクロスフェード遷移を使用して5秒の持続時間にわたって遷移されることを指定している。二番目のcredittransitionエレメントは、情報がクロスフェード遷移を使用して5秒の持続時間にわたって遷移から出ることを指定している。総持続時間は20秒である(つまり、5秒間遷移に入り、10秒間表示し、5秒間遷移から出る)。二番目のcredititemエレメントは、画像の表示の終了時を除き、表示が同じように現れることを指定している。
【0010】
【表1】

【実施例】
【0011】
図1は、一実施形態における画像情報を伴う画像の表示を示すブロック図である。ディスプレイスクリーン100は画像101と画像情報表示エリア102を含んでいる。この例では、画像は、水線(waterline)103が示すように画像情報表示エリアを通して透明になっている。画像情報表示エリアは3つのレイヤ104を含んでいる。各々のレイヤは、画像が画像情報表示エリアを通してどのように見えるようにするかを指示する異なるアルファブレンディング重み係数を指定することができる。図2は、一実施形態における水平方向に表示される画像情報を伴う画像の表示を示すブロック図である。この分野の精通者ならば理解されるように、画像情報表示エリアは、画像の左側または右側に垂直に並べることも、画像の上方または下方に水平に並べることもできる。より一般的には、画像情報表示エリアは、画像にオーバレイする任意の位置または形状をもつことができる。例えば、情報表示エリアは、最初は透明度のない(つまり、重み係数が100%である)画像全体をカバーし、30秒間のインターバルにわたって重み係数0%に遷移させることができる。
【0012】
図3は、一実施形態における画像説明のタイミング情報に関するタイミング変数を示すタイミング図である。この例では、画像は時刻t0に始まって表示され、時刻tn−1まで継続される。従って、画像はn個の時間間隔で表示される。遅延時間(delay time)301は、画像情報の表示が画像の表示の開始から遅延される時間を示している。遷移に入る時間(transition in time)302は、初期アルファブレンディング重み係数から最終重み係数へと遷移する遷移時間を示している。持続時間(duration time)303は、画像情報が最終重み係数で表示される時間を示している。遷移から出る時間(transition out time)304は、最終重み係数から初期重み係数へと遷移する遷移時間を示している。前進時間(advance time)305は、画像の表示の終了からの時間であって、画像情報を表示させる時間を示している。遷移に入る開始から遷移から出る終了までの時間は、画像情報が一度現れる表示に対応している。これらの時間は一定のインターバルをもつものとして示してきたが、このインターバルは大幅に変化することがある。例えば、遷移に入る時間は持続時間よりも大幅に短くなることがあり、持続時間は現れるごとに変化することがある。さらに、画像説明は画像情報を表示させる頻度(例えば、5分ごとに30秒間)、画像の表示中に画像情報を表示させる回数(例えば、30秒間に5回)、または画像の表示期間の任意に定義した1組の時間(例えば、時刻ゼロには30秒間、時刻5分には60秒間、時刻8分には25秒間など)を指定することができる。
【0013】
図4は、一実施形態における画像配信システムのコンポーネントを示すブロック図である。画像配信システムは、インターネットなどの通信リンク440を介して相互接続された画像配信サーバシステム410と画像表示クライアントシステム420を含んでいる。配信サーバは、画像パッケージ配信コンポーネント(distribute image package component)411、画像パッケージストア(image package store)412、クレジット作成コンポーネント(create credits component)413、HTML作成コンポーネント(create HTML component)414、およびレイヤ属性追加コンポーネント(add layer attributes component)415を備えている。画像パッケージ配信コンポーネントは、画像パッケージを画像表示システムに配信するために使用される。画像パッケージストアは、配信される準備状態にある画像パッケージを収めている。クレジット作成コンポーネントは、画像パッケージに含められる画像説明を定義するために使用される。クレジット作成コンポーネントはHTML作成コンポーネントを呼び出し、標準HTML作成コンポーネントを使用して画像情報を定義する。クレジット作成コンポーネントはレイヤ属性追加コンポーネントを使用して、作成したHTMLドキュメントにアルファブレンディング重み係数属性を追加する。画像表示システムは、画像パッケージ受信コンポーネント(receive image packages component)421、画像パッケージストア(image packages store)422、画像表示コンポーネント(display images component)423、クレジット表示コンポーネント(display credits component)424、レイヤ処理コンポーネント(process layers component)425、アルファブレンディングコンポーネント(alpha blending component)426、およびHTMLレンダリングコンポーネント(HTML render component)427を装備している。画像パッケージ受信コンポーネントは通信リンクを介して画像パッケージを受信し、その画像パッケージを画像パッケージストアにストアする。画像表示コンポーネントは画像パッケージを画像パッケージストアから取り出し、画像パッケージに入っている画像プランに従ってその画像を表示する。画像プランは、表示される画像の順序とタイミングを指定することができる。クレジット表示コンポーネントは画像表示コンポーネントによって呼び出され、画像情報の表示を行う。クレジット表示コンポーネントはレイヤ処理コンポーネントを使用して画像説明の各レイヤを処理し、アルファブレンディングコンポーネントを使用してアルファブレンディングを行う。また、クレジット表示コンポーネントはHTMLレンダリングコンポーネントを使用して各レイヤをレンダリングする。
【0014】
クライアントシステムとサーバシステムは、中央処理ユニット、メモリ、入力デバイス(例えば、キーボードとポインティングデバイス)、出力デバイス(例えば、ディスプレイデバイス)、およびストレージデバイス(例えば、ディスクドライブ)を備えることができる。メモリとストレージデバイスは、画像配信システムを実現する命令を収めておくことができるコンピュータ可読媒体である。さらに、データ構造とメッセージ構造はストアしておくことも、通信リンク上の信号などのデータ伝送媒体を介して伝送することもできる。インターネット以外にも、種々の通信リンクが使用可能であり、そのようなものとしてローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、ポイントツーポイントダイヤルアップコネクションなどがある。
【0015】
図5は、一実施形態におけるクレジット表示コンポーネントの処理を示すフロー図である。この例では、このコンポーネントは、画像情報が一度現れて表示されるのを制御している。ブロック501において、このコンポーネントは画像説明から開始時間を計算する。ブロック502において、このコンポーネントはその開始時間まで待機する。ブロック503において、このコンポーネントは画像情報を含むクレジット画像を生成する。ブロック504において、このコンポーネントはアルファブレンディングコンポーネントを呼び出し、表示された画像上にクレジット画像に入る遷移(transition in)を行なう。アルファブレンディングコンポーネントには、クレジット画像、クレジット画像を表示する場所、開始と最終のアルファブレンディング重み係数、インクリメント係数、および遷移時間の指示が渡されるが、これらはすべて画像パッケージの画像説明から取り出される。ブロック505において、このコンポーネントは画像情報が現れる持続時間の間待機する。ブロック506において、このコンポーネントはアルファブレンディングコンポーネントを呼び出し、クレジット画像から出る遷移(transition out)を行なう。そのあと、このコンポーネントは完了する。
【0016】
図6は、一実施形態のおけるアルファブレンディングコンポーネントの処理を示すフロー図である。このコンポーネントには、クレジット画像を表示する場所、開始重み係数、最終重み係数、係数インクリメントおよび遷移時間を示す情報と一緒にクレジット画像が渡される。係数インクリメント(factor increment)は、ある遷移から次の遷移までに重み係数をどれだけ変化させるかを示している。このコンポーネントは、渡された遷移時間にわたってクレジット画像をブレンディングする。ブロック601において、このコンポーネントは、アルファブレンディングされた各画像を表示させるインターバルを計算する。この例では、インターバルは、最終重み係数から初期重み係数を減算したものを係数インクリメントで除算し、その値で遷移時間を除算したものとして計算される。例えば、初期重み係数が50%、最終重み係数が0%、係数インクリメントが負の5%、遷移時間が30秒ならば、インターバルは3秒となる。このことは、3秒ごとに画像情報が5%減じた重み係数で表示されることを意味する。ブロック602において、このコンポーネントは次の重み係数を初期重み係数にセットする。ブロック603−607において、コンポーネントはループしてクレジット画像をアルファブレンディングする。ブロック603において、コンポーネントはブレンディングされた画像を、次の重み係数に基づいて生成する。一実施形態において、クレジット情報と画像は次式を用いてブレンディングされる。
【0017】
【数1】

【0018】
上記において、r、g、およびbはピクセルの赤、緑、および青成分に対応し、αは次の重み係数に対応している。ブロック604において、コンポーネントはブレンディングされた画像を表示する。ブロック605において、コンポーネントは次の重み係数にインクリメントする。判定ブロック606において、次の重み係数が最終重み係数にインクリメントを加えたものに等しければ、遷移は完了してコンポーネントはリターンし、そうでなければ、コンポーネントはブロック607から継続する。ブロック607において、コンポーネントはインターバルが経過するのを待ち、ブロック603にループして次の重み係数を使用してアルファブレンディングする。
【0019】
図7は、一実施形態におけるレイヤをもつHTMLドキュメントを作成するコンポーネントの処理を示すフロー図である。ブロック701において、このコンポーネントは、画像クレジットのレイヤごとにHTMLドキュメントを作成する。このコンポーネントは、従来のHTMLレンダリングコンポーネントを使用してドキュメントを作成することもできる。ブロック702において、このコンポーネントは、HTMLドキュメントを結合し、結合された各々のドキュメント毎に1つのレイヤをもつ単一のHTMLドキュメントにする。ブロック703−706において、このコンポーネントは、ループに入って、ユーザが各々のレイヤの属性を指定できるようにする。ブロック703において、このコンポーネントは、次のレイヤを選択する。判定ブロック704において、すべてのレイヤが選択済みであれば、このコンポーネントは完了し、そうでなければ、このコンポーネントはブロック705から継続する。ブロック705において、このコンポーネントは、レイヤ属性(例えば、アルファブレンディング重み係数)を入力する。ブロック706において、このコンポーネントは、結合されたHTMLドキュメントに属性を追加し、ブロック703にループして次のレイヤを選択する。
【0020】
図8は、一実施形態におけるレイヤ処理コンポーネントの処理を示すフロー図である。このコンポーネントは各々のレイヤを順番に処理する。このコンポーネントは、最初に、画像のうち画像情報表示エリアに対応する部分を表示エリアの初期コンテンツとして取り出す。次に、このコンポーネントは、第一レイヤの命令を初期コンテンツに適用する。例えば、第一レイヤは、表示エリアの上半分として定義することができ、この命令は、HTMLドキュメントをレンダリングしてから、ドキュメントを、表示エリアの初期コンテンツとアルファブレンディングすることができる。次に、このコンポーネントは、表示エリアの下半分にロゴを提示することに関係する第二レイヤの命令を適用する。この分野の精通者ならば理解されるように、レイヤをオーバラップするように定義すると、種々の表示効果が得られる。ブロック801において、このコンポーネントは、画像情報表示エリアに対応する画像から背景部分を取り出す。ブロック802において、このコンポーネントは画像説明の次のレイヤを選択する。判定ブロック803において、すべてのレイヤがすでに選択済みであれば、このコンポーネントはブロック807から継続し、そうでなければ、このコンポーネントはブロック804から継続する。ブロック804において、このコンポーネントは選択したレイヤの属性を特定する。ブロック805において、このコンポーネントはこのレイヤ属性に基づいてアルファブレンディングする。ブロック806において、このコンポーネントは選択したレイヤのHTMLを、従来のHTMLレンダリングコンポーネントを用いてレンダリングする。そのあと、このコンポーネントはブロック802にループして次のレイヤを選択する。ブロック807において、このコンポーネントはアルファブレンディングコンポーネントを呼び出し、クレジット情報に入ってブレンディングを行なう。そのあと、このコンポーネントは完了する。
【0021】
以上、画像配信システムの具体的な実施形態を例示の目的で説明してきたが、この分野の精通者ならば理解されるように、本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、様々な変更が可能である。例えば、画像説明は、アルファブレンディングを使用しない形でクレジット情報を表示させることを指定することができる。一実施形態では、クレジット情報は画像自体から得られる無地の背景カラー(solid background color)で表示させることができる。例えば、背景カラーは画像の平均カラーにすることができる。また、各レイヤは、例えば、クレジット情報に入るまたはクレジット情報から出る異なる遷移が得られるように、異なるタイミング情報を指定することができる。また、画像情報には、画像に関する追加情報が得られるようにリンク(例えば、ウェブページへの)を含めることもできる。従って、本発明が限定されるのは、特許請求の範囲の記載によってのみである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】一実施形態における画像情報を伴う画像の表示を示すブロック図である。
【図2】一実施形態における水平方向に表示される画像情報を伴う画像の表示を示すブロック図である。
【図3】一実施形態における画像説明のタイミング情報に関するタイミング変数を示すタイミング図である。
【図4】一実施形態における画像配信システムのコンポーネントを示すブロック図である。
【図5】一実施形態におけるクレジット表示コンポーネントの処理を示すフロー図である。
【図6】一実施形態におけるアルファブレンディングコンポーネントの処理を示すフロー図である。
【図7】一実施形態におけるレイヤをもつHTMLドキュメントを作成するコンポーネントの処理を示すフロー図である。
【図8】一実施形態におけるレイヤ処理コンポーネントの処理を示すフロー図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムにおいて画像に関する画像情報を表示するための方法であって、該方法は、
画像と、前記画像情報がどのように表示されるかを指示する画像説明とを含む画像パッケージを受信するステップと、
前記受信した画像パッケージの前記画像を表示するステップと、
前記受信した画像パッケージの前記画像説明の前記画像情報を表示するステップであって、前記画像情報が、前記表示された画像の一部とアルファブレンディングされる、そのようなステップとを含む特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、前記画像説明は前記画像情報の表示のためのタイミング情報を含んでいることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法において、前記タイミング情報は、開始時間、遷移に入る時間、持続時間、および遷移から出る時間を指示することを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法において、前記開始時間は前記画像の表示の開始に関連して指定されることを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項3に記載の方法において、前記開始時間は前記画像の表示の終了に関連して指定されることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項3に記載の方法において、前記開始時間は前記画像の表示の中間点に関連して指定されることを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項2に記載の方法において、前記タイミング情報は、前記画像情報が前記画像の表示中に複数回表示されることを指示することを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法において、前記タイミング情報は、前記画像情報が表示される頻度を指示することを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項7に記載の方法において、前記タイミング情報は、前記画像情報が前記画像の表示中に表示される回数を指示することを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法において、前記画像説明は、表示エリアのパーセントである幅を指示することを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項1に記載の方法において、前記画像説明は、画像エリアのパーセントである幅を指示することを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項1に記載の方法において、前記画像説明は、前記画像情報が垂直に配列されることを指示することを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項1に記載の方法において、前記画像説明は、前記画像情報が水平に配列されることを指示することを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項1に記載の方法において、前記画像説明は、アルファブレンディング重み係数を含んでいることを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項1に記載の方法において、前記画像情報は、アーティスト、タイトル、および年度を含んでいることを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項1に記載の方法において、前記画像情報は、前記画像に関する追加情報へのリンクを含んでいることを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法において、前記リンクは、ユニフォームリソースロケータ(URL)であることを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項1に記載の方法において、前記画像情報は、マークアップ言語ドキュメントにストアされていることを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法において、前記ドキュメントは、前記画像情報を表示するためのレイヤ属性をもつ複数のレイヤを含んでいることを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法において、前記ドキュメントは、標準のマークアップ言語のレンダリングコンポーネントを使用してレンダリング可能であることを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項19に記載の方法において、レイヤは、そのレイヤに関連する前記画像説明の一部分に適用される関連したアルファブレンディング重み係数を有することを特徴とする方法。
【請求項22】
画像を画像情報と共に表示する方法であって、
画像を表示するために登録されている表示システムの指示を与えるステップと、
画像と、画像情報を伴う画像説明を含む画像プランとを含んでいる画像パッケージを準備するステップと、
前記登録された表示システムに前記画像パッケージを配信するステップと、
前記画像プランに従って、かつ前記画像説明の前記画像情報と共に、前記配信された画像パッケージの前記画像を前記登録された表示システムにおいて表示するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項23】
請求項22に記載の方法において、前記画像説明は、前記画像情報を前記画像とアルファブレンディングするためのアルファブレンディング重み係数を指定することを特徴とする方法。
【請求項24】
請求項22に記載の方法において、前記画像情報は、前記画像から得られる背景と共に表示されることを特徴とする方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法において、前記背景のカラーは、前記画像の平均カラーであることを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項22に記載の方法において、前記画像説明は、HTMLドキュメントをアルファブレンディング重み係数と共に使用して指定されることを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項22に記載の方法において、前記画像説明は、前記画像情報が表示されるときの透明度レベルを指定することを特徴とする方法。
【請求項28】
請求項22に記載の方法において、前記画像説明は、前記登録された表示システムに配信され、ユーザの介入なしに当該登録された表示システムにおいて表示されることを特徴とする方法。
【請求項29】
画像パッケージであって、該画像パッケージは画像と画像説明を有し、該画像説明は画像情報がどのように表示されるかを指示する画像パッケージの画像を表示するステップと、
前記画像パッケージの前記画像説明の前記画像情報を表示するステップと
を含む方法によって、前記画像に関する前記画像情報を表示するようにコンピュータシステムを制御するための命令を収めていることを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項30】
請求項29に記載のコンピュータ可読媒体において、前記画像情報は、表示される前記画像の一部とアルファブレンディングされることを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項31】
請求項29に記載のコンピュータ可読媒体において、前記画像説明は、前記画像情報を表示するためのタイミング情報を含んでいることを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項32】
請求項31に記載のコンピュータ可読媒体において、前記タイミング情報は、開始時間、遷移に入る時間、持続時間、および遷移から出る時間を指示することを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項33】
請求項32に記載のコンピュータ可読媒体において、前記開始時間は、前記画像の表示の開始に関連して指定されることを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項34】
請求項32に記載のコンピュータ可読媒体において、前記開始時間は前記画像の表示の終了に関連して指定されることを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項35】
請求項32に記載のコンピュータ可読媒体において、前記開始時間は前記画像の表示の中間点に関連して指定されることを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項36】
請求項31に記載のコンピュータ可読媒体において、前記タイミング情報は、前記画像情報が、画像の表示中に複数回表示されることを指示することを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項37】
請求項29に記載のコンピュータ可読媒体において、前記画像説明は、表示エリアのパーセントである幅を指示することを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項38】
請求項29に記載のコンピュータ可読媒体において、前記画像説明は、アルファブレンディング重み係数を含んでいることを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項39】
請求項29に記載のコンピュータ可読媒体において、前記画像情報は、アーティスト、タイトル、および年度を含んでいることを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項40】
請求項29に記載のコンピュータ可読媒体において、前記画像情報は、前記画像に関する追加情報へのリンクを含んでいることを特徴とするコンピュータ可読媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−501193(P2008−501193A)
【公表日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−515397(P2007−515397)
【出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【国際出願番号】PCT/US2005/018777
【国際公開番号】WO2005/119503
【国際公開日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(506395932)ギャラリープレイヤー インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】