説明

画像書込装置

【課題】非書込動作時に画像書込装置の小型化を可能にする技術を提供する。
【解決手段】画像書込装置20のコントローラは、電子ペーパー10への書き込みが終了して、書込動作を行わない非書込時になると、光照射バー31を矢印A2方向に移動させて、ロッド挿通孔24の端部まで移動ロッド42を移動させる(b)。光照射バー31を移動ロッド42に対して矢印B方向に回動させる。側面に位置した露光部33を筐体21の側面に押し付けて、光照射バー31が筐体21から突出する部位をなくす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像が投影された光を照射することによって、表示記録媒体の表示部に前記画像を記憶させる画像書込装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子情報の増加に伴い、電子情報を記録する紙の消費も増加している。しかし、一旦情報が記録された紙は捨てられるのが大半である。そのため、森林破壊、環境破壊の観点から紙の消費削減が切望され、紙に替わる記録媒体として、リライタブルの表示記憶媒体(所謂、電子ペーパー)がある。この電子ペーパーは一万回以上の書き換えが可能であり、画像の書き込みは、画像が投影された光を照射して画像の書き込みを行う画像書込装置が用いられる。
そして、この画像書込装置としては、例えば特許文献1がある。
【特許文献1】国際公開第2004/068230号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、非書込動作時に画像書込装置の小型化を可能にする技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、表示記録媒体に画像が投影された光を照射することによって、前記表示記録媒体の表示部に前記画像を書き込む画像書込装置であって、当該画像書込装置の基台をなす筐体と、前記筐体に設けられ、前記表示記録媒体の表示部を外側に向けて載置される載置台と、前記載置台上の前記表示記録媒体に対し、一の方向に亘って光を照射する光源を備えた光照射手段と、前記載置台の平面で他の方向に向かって光が順次照射されるように前記光照射手段を移動させる照射移動手段と、当該画像書込装置が前記表示記憶媒体に対して画像の書込動作を行わない非書込時にあっては、前記光照射手段を前記筐体側に収納する照射収納手段と、を具備する画像書込装置を提供することにある。
【0005】
請求項2記載の画像書込装置は、請求項1記載のものにおいて、前記光照射手段は、複数の前記光源が一列に設けられた露光部と、該露光部の両端から前記照射移動手段に向けて延び、前記照射移動手段に支持される一対の脚部と、を備え、前記照射移動手段は、前記光照射手段の脚部を回動可能に支持する支持部を有し、前記照射収納手段は、前記照射移動手段によって前記光照射手段を前記筐体の一端に寄せた状態で、前記脚部を前記支持部に対して回動させて前記露光部を前記筐体の側面に位置させることが好ましい。
【0006】
請求項3記載の画像書込装置は、請求項1記載のものにおいて、前記光照射手段は、複数の前記光源が一列に設けられた露光部と、該露光部の両端から前記照射移動手段に向けて延び、前記照射移動手段に支持される一対の脚部と、を備え、前記照射移動手段は、前記光照射手段の脚部を支持する支持部を備え、前記照射収納手段は、前記筐体の所定位置に形成され、前記露光部が収納される収納溝を備え、前記照射移動手段によって前記光照射手段を前記所定位置に移動させた状態で当該光照射手段の前記露光部を前記収納溝内に収納することが好ましい。
【0007】
請求項4記載の画像書込装置は、請求項3記載のものにおいて、前記照射移動手段の支持部は、前記光照射手段の脚部を回動可能に支持することが好ましい。
【0008】
請求項5記載の画像書込装置は、請求項3記載のものにおいて、前記光照射手段の脚部は、前記露光部を前記脚部の伸長方向に昇降可能に支持することが好ましい。
【0009】
請求項6記載の画像書込装置は、請求項2または4,5のうちいずれか1に記載のものにおいて、前記露光部を前記表示記録媒体に対向する位置と、前記露光部を前記筐体側に収納される位置とに位置決めする位置決め手段を備えることが好ましい。
【0010】
前記目的を達成するために、請求項7記載の発明は、表示記録媒体に画像が投影された光を照射することによって、前記表示記録媒体の表示部に前記画像を書き込む画像書込装置であって、当該画像書込装置の基台を構成し、有底筒状の基部と蓋部とを有する筐体と、前記筐体の蓋部に設けられ、前記表示記録媒体の表示部を内側に向けて載置される載置台と、前記筐体内に配置され、前記載置台上の前記表示記録媒体に対し、一の方向に亘って光を照射する光源を備える光照射手段と、前記載置台の平面で他の方向に向かって光が順次照射されるように前記光照射手段を移動させる照射移動手段と、当該画像書込装置が前記表示記憶媒体に対して画像の書込動作を行う書込時にあっては、前記基部に対して前記蓋部を上昇させて前記筐体内の空間を拡大させ、当該画像書込装置が前記表示記憶媒体に対して画像の書込動作を行わない非書込時にあっては、前記基部に対して前記蓋部を降下させて前記筐体内の空間を縮小させる蓋部昇降手段と、を備える画像書込装置を提供することにある。
【0011】
請求項8記載の画像書込装置は、請求項7記載のものにおいて、前記光照射手段或いは前記照射移動手段のうち少なくともいずれか一方には、前記光源を前記筐体の厚さ方向に伸縮させる光源伸縮手段を有し、前記光源伸縮手段は、前記蓋部昇降手段によって前記基部に対して前記蓋体を下げる際、前記蓋部或いは前記基部のいずれか一方に押されて前記光源を他方の部位側に移動させることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の画像書込装置によれば、筐体の外側の突出した光照射手段を照射収納手段に筐体側に収納することにより、筐体から突出する部位をなくし、省スペース化を実現できる。
【0013】
請求項2記載の画像書込装置によれば、光照射手段の脚部を照射移動手段の支持部に対して回動させて、露光部を筐体の側面に位置させることにより、筐体から突出する光照射手段の部位をなくすことができる。
【0014】
請求項3記載の画像書込装置によれば、筐体の所定位置に形成した収納溝に露光部を収納することにより、筐体から突出する光照射手段の部位をなくすことができる。
【0015】
請求項4,5記載の画像書込装置によれば、脚部を支持部に対して回動させたり、露光部を脚部の伸長方向に対して昇降させたりすることで、収納溝内に露光部を収納する。
【0016】
請求項6記載の画像書込装置によれば、位置決め手段によって、露光部を表示記録媒体に対向する位置と、露光部を筐体側に収納される位置とに位置決めすることにより、露光部を筐体側に確実に収納できる。
【0017】
請求項7記載の画像書込装置によれば、蓋部昇降手段によって、当該画像書込装置が前記表示記憶媒体に対して画像の書込動作を行う書込時にあっては、前記基部に対して前記蓋部を上げて前記光照射手段が移動する空間を確保し、当該画像書込装置が前記表示記憶媒体に対して画像の書込動作を行わない非書込時にあっては、前記基部に対して前記蓋部を下げて前記空間を縮小させるようになり、基部に対して蓋部を押し付けて筐体の厚さ寸法を薄くして省スペース化を実現する。
【0018】
請求項8記載の画像書込装置によれば、光源を筐体の厚さ寸法に伸縮させる光源伸縮手段により、蓋部昇降手段により基部に対して蓋部を押し付けた場合には、いずれか一方の部位に光源が押されて他方の部位側に移動する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
<画像書込装置の構成>
以下、第1実施形態に係る画像書込装置について説明する。この第1実施形態の特徴は、電子ペーパーの書込面を外側にして設置し、装置の筐体から突出した光照射バーから電子ペーパーの書込面に画像が投影された光を照射する点にある。
図1は画像書込装置20の外観を示す斜視図である。この画像書込装置20は、載置台22を有する筐体21と、筐体21から突出するように設けられた光照射バー31と、光照射バーを矢印A1,A方向(以下、特に区別する必要のない場合には矢印Aという)に往復動可能にするバー移動機構41(図2乃至図4参照)と、を具備する。
筐体21は断面が長方形の浅底の直方体状に形成され、その長尺方向の一方側には偏って外形矩形状の載置台22が凹設され、他方には図示しないコントローラ等の回路や駆動機構等を収容する収容部23が形成される。また、長尺な側面にはバー移動機構41の移動ロッド42の端部が挿通される長孔のロッド挿通孔24が、側面の長さ方向に穿設される。
【0020】
光照射バー31は、載置台22に載置された電子ペーパー10と対向する位置に配置され、バー移動機構41によって矢印A1,A2方向に往復動可能に載置される。光照射バー31は、筐体21に載置された電子ペーパー10に対向する面に、ライン状に並んだ複数のLED(Light Emitting Diode)とLEDから照射される光を集光しつつ電子ペーパー10に透過させるレンズを有するLEDアレイ32(図2参照)を備えている。なお、光照射バー31はLEDアレイに代えてライン状に並んだ半導体レーザ等を有していてもよい。
【0021】
この光照射バー31は、長尺な露光部33と、この露光部33の両端から鉛直方向に延びる脚部34,34とを有する。脚部34の先端側には移動ロッド42の支持部42Dが軸支されるロッド挿嵌孔35が穿設される。
以下の説明において、光照射バー31の長手方向を「主方向」と呼び、主方向を横切る方向、すなわち図1の矢印Aの方向を「副方向」と便宜上呼ぶ。
【0022】
次に、図2乃至図4を参照しつつ、バー移動機構41の構成について説明する。
バー移動機構41は、副方向に伸長する移動ロッド42と、この移動ロッド42を主方向に移動させるための移動部43と、移動ロッド42を案内する案内部44,44とを有する。
移動ロッド42は、図2および図5に示すように、円柱状の棒状体に対して、中央部とその中央部から離間した両側の位置にブロック42A,42Bが一体形成される。移動ロッド42の両端には鍔部42Cを介して円柱状の支持部42Dが形成され、この支持部42Dには光照射バー31のロッド挿嵌孔35が回動可能に挿嵌される。鍔部42Cは、脚部34が筐体21に直接接触するのを防止する。
【0023】
移動部43は、図3に示すように、移動ロッド42のブロック42Aに主方向に延びるように穿設された雌ねじ部42A1と、この雌ねじ部42A1に螺合され、主方向に伸長して設けられた雄ねじ43Aと、この雄ねじ43Aの一端が回転軸に軸固定されたモータ43Bと、雄ねじ43Aの他端に位置して雄ねじ43Aを回転自在に支持するフランジ43Cと、を具備する。なお、雄ねじ43Aはモータ43Bの回転軸と歯車列を介して連結されてもよい。
【0024】
そして、移動部43は、コントローラからの駆動信号を受けてモータ43Bを回転させることにより、雄ねじ43Aが回転し、この回転を受けてブロック42A(光照射バー31)が矢印A方向に移動する。即ち、雄ねじ43Aを時計方向に回転する際には、雄ねじ43Aが雌ねじ部42A1にねじ込まれ、回り止めされたブロック42A(移動ロッド42)が矢印A1方向(図1参照)に移動し、一方雄ねじ43Aを反時計方向に回転させると、雄ねじ43Aが雌ねじ部42A1から抜け出し、ブロック42A(移動ロッド42)が矢印A2方向(図1参照)に移動する。
【0025】
案内部44は、図4に示すように、左右のブロック42Bに副方向に延びるように穿設された案内孔42B1と、これらの案内孔42B1に挿通され、副方向に伸長して設けられた案内ロッド44Aと、この案内ロッド44Aを両端で支持するフランジ44Bと、を具備する。そして、案内部44は、移動ロッド42の矢印A方向への移動を案内すると共に、移動ロッド42が雄ねじ43Aの回転で回転するのを規制する。
【0026】
次に、移動ロッド42の支持部42Dに対して回動する光照射バー31の回動位置決め機構36を、図6に基づいて説明する。
回動位置決め機構36は、脚部34のロッド挿嵌孔35に外側から貫通する貫通孔に挿入され、奥側から順に配置されたボール36A、付勢バネ36B、封止部36Cと、移動ロッド42の支持部42D外周面に形成された半球状のボール受け部36D,36Eとからなる。そして、ボール受け部36D,36Eは、支持部42Dの周面のうち90°離間した位置に形成される。ボール受け部36D,36Eには、付勢バネ36Bによって移動ロッド42側に付勢されるボール36Aが係合される。これにより、回動位置決め機構36は、光照射バー31の回動による停止位置を規制する。
【0027】
回動位置決め機構36は、ボール36Aをボール受け部36Dに係合させた場合には、図6(a)に示すように、光照射バー31は立った状態となり、光照射バー31を矢印B方向に90°回動させることにより、図6(b)に示すように、ボール36Aがボール受け部36Eに係合され、光照射バー31は横たわった状態で回動が規制される。
【0028】
<電子ペーパーの構成>
図7は、電子ペーパー10の構造を示した図である。電子ペーパー10は液晶層11と、ラミネート層13を挟んで液晶層11に接する光電導体層12とを、平板な電極14および電極15で挟み込んだ構造を有している。なお、電極14は液晶層11側に、また電極15は光電導体層12側に、各々配置されている。
【0029】
液晶層11は、コレステリック液晶を内包する多数のマイクロカプセル111と、液晶層11においてマイクロカプセル111を保持するバインダ112とから構成されている。電子ペーパー10はこのように液晶をマイクロカプセル111に内包する形で保持しているため、電子ペーパー10が歪められても液晶の分子配向が乱れにくく、形成された画像が歪みにくい。なお、バインダ112は例えばポリマー層である。光電導体層12は、光の照射を受けると抵抗値が下がる特性を有する電導体、例えば有機光電導体の層である。電極14および電極15のうち、少なくとも液晶層11側に配置される電極14は透明電極である。従って、図7の矢印Cの方向に液晶層11に対し光の照射が可能である。
【0030】
電極14および電極15の外側には、さらに基板16および基板17が各々配置されており、電子ペーパー10の形状を維持している。基板16および基板17のうち、少なくとも液晶層11側に配置される基板16は透明である。基板16および基板17は、例えばPET(PolyEthylene Terephthalate)基盤である。また、光電導体層12と電極15の間には光を透過しない黒色層18が設けられている。液晶層11を透過した光は黒色層18に吸収されるため、液晶層11が光を透過する位置はユーザにとって黒く見える。これに対し、液晶層11が光を反射する位置はユーザにとって液晶の反射光の色(以下、白であるものとする)に見える。なお、電極15が透明電極である場合、黒色層18は電極15と基板17の間に配置されてもよい。さらに、基板17が透明である場合、黒色層18は基板17の外側に配置されてもよい。
【0031】
ここで、前述した画像書込装置20にて画像が書き込まれるための電子ペーパー10の構成について説明する。電極14または電極15のいずれか一方は、光照射バー31の長手方向に沿ってストライプ状に複数のサブ電極に分割して構成され、他方は電子ペーパー10の面全体を覆うように構成する。なお、電極15が電極14と同様に複数のサブ電極に分割される構成としてもよい。ただし、その場合、互いに対向するサブ電極は同形、同サイズである必要がある。また、電極15が複数のサブ電極に分割される構成とし、電極14が電子ペーパー10の面全体を覆う構成としてもよい。そして、サブ電極に対応した位置に光照射バー31が架かる際、このサブ電極に電圧が印加されるように、各サブ電極から引き出された端子がコントローラを介して給電部(いずれも図示せず)に接続される。
【0032】
コントローラは、移動ロッド42の移動処理、電極14,15間の印加電圧の値および給電タイミング処理、電子ペーパー10に書き込む画像データの処理、さらに後述する光照射バー収納処理等を行う。
そして、画像書込装置20は、載置台22に載置して電子ペーパー10に画像を書き込む際、コントローラは、外部のデータ処理装置或いは内蔵した記憶装置から画像データを読み出し、この画像データに従いライン(主方向)毎の画像が投影された光データを生成する。そして、コントローラは、画像の書き込みを行う際には、移動してきた光照射バー31のLEDアレイ32がサブ電極に架かる際、始めにこのサブ電極に予め記録された画像を消去するための消去電圧を電極14,15に印加しつつ一様な光の照射を行って画像の消去を行う。次に、書き込み電圧を電極14,15に印加した状態で、光照射バー31のLEDアレイ32からこのサブ電極の位置に対応した画像が投影されたライン状の光を照射する。これにより、液晶層11中のマイクロカプセル111に内包するコレステリック液晶に配光変化を起こさせ、画像を記憶する。
以上が、画像書込装置20の基本動作である。
【0033】
<画像書込装置の特徴>
次に、第1実施形態に係る画像書込装置20の動作を、図8に基づいて説明する。
画像書込装置20は、電子ペーパー10への書き込みが終了して、書込動作を行わない非書込時になると、光照射バー収納処理を開始する。コントローラは、図8(a)に示すように、光照射バー31を矢印A2方向に移動させて、ロッド挿通孔24の端部まで移動ロッド42を移動させる(図8(b))。
【0034】
光照射バー31は移動ロッド42に対して回動可能に支持されているため、この状態で、ユーザが光照射バー31を移動ロッド42に対して矢印B方向に回動させる。この際、回動位置決め機構36が動作する。
つまり、図8(b)の状態にあっては、図6(a)のように、ボール36Aはボール受け部36Dに係合され、付勢バネ36Bからの付勢力を受けて光照射バー31の脚部34が立設した状態で移動ロッド42に固定される。
【0035】
ユーザが光照射バー31を移動ロッド42に対して回動させると、ボール36Aは、ボール受け部36Dから外れて支持部42Dの表面を転動して、付勢バネ36Bから付勢力を受けたボール36Aは、ボール受け部36Eにはまり込んで係合される。これにより、光照射バー31は脚部34を横向きにした状態で移動ロッド42に固定される。
【0036】
さらに、コントローラは、筐体21の側面と露光部33との距離dを縮めるため、移動部43のモータ43Bを動作させて光照射バー31を矢印A1方向に移動させ、筐体21の側面に露光部33に当接させる。この移動ロッド42の移動開始は、回動位置決め機構36或いは光照射バー31側に位置検出センサを設けて、このセンサからの信号を受けて移動動作を開始するようにしても、図8(b)に示す位置に光照射バー31を移動させた後に所定時間(例えば、3秒)経過後に自動的に動作せるようにしてもよい。
【0037】
<画像書込装置の効果>
このように構成される本実施形態による画像書込装置20にあっては、電子ペーパー10に画像を書き込む際に筐体21から突出していた光照射バー31を、非書込時には、筐体21の側面に配置させることにより、光照射バー31が筐体21から突出するのをなくして非書込時に画像書込装置20をコンパクトにでき、省スペース化を実現する。
また、光照射バー31を筐体21の側面に当接するように移動させることで、画像書込装置20の省スペース化をより効果的に実現することができる。
【0038】
(第1実施形態の変形例1)
第1実施形態に対する変形例1を、図9乃至図11に示す。
変形例1の特徴は、筐体21の収容部23に主方向に延びる収納溝25を形成し、この収納溝25に光照射バー31の露光部33を収納するようにした点にある。なお、本変形例1では、前述した第1実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0039】
前述した如く、光照射バー31は移動部43によって矢印A方向に移動可能となり、光照射バー31は移動ロッド42に対して矢印B方向に回動可能となっている。そして、移動ロッド42に対する光照射バー31の回動は、前述した回動位置決め機構36によって規制される。但し、図6に示す回動位置決め機構36では、光照射バー31を上側と左側に向いた段階で回動規制させるため、ボール受け部36D,36Eは、ボール36Aの位置に対して図面中の右と上の位置に形成されているが、この変形例1では、光照射バー31は上側と右側に向いた段階で回動規制させるため、ボール受け部36D,36Eは、右と下の位置に形成されていればよい。
【0040】
コントローラは、画像の書き込みを行わない非書込時にあっては、図9に示すように、光照射バー31を矢印A1方向に移動させ、図10に示すように、収納溝25の手前で移動ロッド42を停止させる。
この状態で、ユーザが光照射バー31を移動ロッド42に対して矢印B方向に回動させる。この際、回動位置決め機構36が動作して光照射バーの露光部33が収納溝25内に収納される。
【0041】
このように、変形例1による画像書込装置20にあっても、電子ペーパー10に画像を書き込む書込動作時には筐体21から突出していた光照射バー31を、非書込時には、収納溝25内に露光部33を収納することができ、省スペース化を実現する。
【0042】
(第1実施形態の変形例2)
第1実施形態に対する変形例2を、図12乃至図14に示す。
変形例2の特徴は、筐体21の収容部23に主方向に延びる収納溝25´を形成すると共に、光照射バー31の露光部33を昇降可能にした点にある。なお、本変形例2では、前述した第1実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0043】
本変形例2と第1実施形態の相違は、脚部37に露光部33の昇降を行う機構を備えた点にある。
脚部37は、露光部33に連結される断面矩形状の外側筒部37Aと、この外側筒部37Aの内側に入り込み断面矩形状の忠実体からなる内側柱部37Bと、この内側支柱部37Bに穿設され、移動ロッド42の端部が回動を規制した形で嵌合される嵌合孔37Cとを有する。嵌合孔37Cと移動ロッド42の連結部位は、移動ロッド42に対して回動を規制した状態で嵌合されるように、互いに長方形状に形成される。
【0044】
昇降位置決め機構38は、図13に示すように、内側柱部37Bの側面に開口するように形成された取付穴38Aと、この取付穴38Aに配設され、奥側から付勢バネ38B、係合爪38Cと、外側筒部37Aに形成され、係合爪38Cが係合される係合穴38Dと、を具備する。ここで、係合爪38Cおよび係合穴38Dは断面が直角三角形状となり、斜辺が上側から下側に斜めに向けて形成される。
昇降位置決め機構38は、外側筒部37Aを矢印E方向に降ろす場合には、互いの傾斜面に力が働くために係合爪38Cが付勢バネ38Bのバネ力に抗して取付穴38A内に収容されて外側筒部37Aを容易に降下させる。降下した状態では、係合爪38Cの先端は外側筒部37Aの内周面に当接した状態となるため、引き上げた場合には係合爪38Cが係合穴38Dに係合される位置まで上昇する。さらに、外側筒部37Aを引き上げる場合には、係合穴38Dに係合爪38Cが係合した状態では、各三角形の底面が互いに当接して内側柱部37Bから外側筒部37Aが抜けるのを防止する。
【0045】
コントローラは、画像書込装置を使用しない場合には、図14(a)に示すように、光照射バー31を矢印A1方向に移動させ、図14(b)に示すように、収納溝25´上に露光部33が来る位置で移動ロッド42を停止させる。
この状態で、ユーザが露光部33を矢印E方向に押し付ける。この際、昇降位置決め機構38が動作する。そして、図14(c)のように、収納溝25´内に露光部33が収容される。
【0046】
このように、変形例2による画像書込装置20にあっては、光照射バー31の脚部37に昇降位置決め機構38を備え、筐体21の収容部23に形成した収納溝25´に光照射バー31の露光部33を収納することができ、当該装置の省スペース化を実現する。
【0047】
[第2実施形態]
<画像書込装置の構成>
以下、第2実施形態に係る画像書込装置について説明する。この第2実施形態の特徴は、載置台に書込面を下側にして設置した電子ペーパーに対して書き込みを行うべく、筐体内に光照射バーを配置した画像書込装置において、筐体の高さ寸法を可変にした点にある。なお、前述した第1実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0048】
図15は第2実施形態に係る画像書込装置200を示した分解斜視図である。この画像書込装置200は、筐体201と、筐体201内に配設された光照射バー231と、光照射バー231を矢印A1、A2方向に往復動させるバー移動機構241と、を具備する。
ここで、筐体201は、箱状の基台202と、前記基台202を施蓋する蓋部203と、前記蓋部203にガラス等の透明部材によって形成され、電子ペーパー10が載置される載置台204と、を具備する。
【0049】
また、基台202と蓋部203との大きさの関係は、基台202の開口部を蓋部203が覆い、基台202に対して蓋部203が昇降するように、基台202の外形よりも蓋部203の内形が若干大きくなるように形成されている。これにより、蓋部昇降手段を構成する。
【0050】
次に、昇降する蓋部203の位置を規制するための蓋部位置決め機構205について図16を参照しつつ説明する。
この蓋部位置決め機構205は、例えば、筐体201の四隅に設けられ、基台202の側面に穿設された係合穴205Aと、蓋部203の側面内側でこの係合穴205Aと対向する位置に形成された取付穴205Bと、蓋部203の側面内側でこの取付穴205B内に設けられ、先端側が断面が直角三角形となった係合部205Cと、この係合部205Cを外側に付勢させる付勢バネ205Dとからなる。
【0051】
蓋部位置決め機構205は、蓋部203を基台202に対して上昇させた場合、係合部205Cの底辺が係合穴205Aの上側に係合して、基台202に対して蓋部203が上昇するのを規制し(図16(a))、蓋部203を基台202に対して降下させた場合には、係合部205Cの斜辺が係合穴205Aの開口部によって取付穴205B内に付勢バネ205Dのバネ力に抗して入り込む。これにより、蓋部位置決め機構205は、蓋部203を基台202に対して上昇させたときのみ、位置決めを行って、蓋部203の基台202からの抜け止めを図っている。
【0052】
次に、光照射バー231について説明する。図17は光照射バー231の分解斜視図である。光照射バー231は、直方体状のバー本体232と、このバー本体232を上側から覆う露光部233と、バー本体232と露光部233との間に配設されたコイルバネ234と、前記露光部233のうち、載置台204に設置された電子ペーパー10に対向する面に設けられたLEDアレイ235と、を具備する。コイルバネ234は露光部233がバー本体232から離間する方向にバネ力を発揮し、コイルバネ234が当接する面を浮いた状態で支持する。バー本体232と露光部233との位置決めに、前述した蓋部位置決め機構205を同様の形で用いてもよい。
以下の説明において、光照射バー231の長手方向を「主方向」と呼び、主方向を横切る方向、すなわち図15の矢印Aの方向を「副方向」と便宜上呼ぶ。
【0053】
バー本体232には、図17および図18に示すように、長尺辺の中央に位置して副方向に延びるように穿設された雌ねじ部232Aと、この雌ねじ部232Aの両側に位置して同じく副方向に延びるように穿設された案内孔232Bと、上面に凹設されたバネ収容穴232Cとを有する。そして、雌ねじ部232Aと案内孔232Bは、バー移動機構241の一部を構成する。また、雄ねじ部232Aには雄ねじ232Aが螺合され、案内孔232Bには案内ロッド244Aが挿入される。
【0054】
露光部233は、下側が開口した箱状に形成され、長尺な側面には、雄ねじ243Aに対応する位置に開口部に向けて開口する断面U字状の挿入溝233A、案内ロッド244A,244Aに対応する位置に開口部に向けて開口する断面U字状の挿入溝233B,233Bが形成され、バー本体232に露光部233を重ねた状態で、バネ収容穴232Cに対向する面にバネ収容穴233C(図18、参照)が凹設される。
【0055】
次に、図18乃至図20を参照しつつ、バー移動機構241の構成について説明する。
バー移動機構41は、副方向に伸長するバー本体232と、このバー本体232を主方向に移動させるための移動部243と、バー本体232を案内する案内部244,244とを有する。
【0056】
移動部243は、図19に示すように、雌ねじ部232Cと、この雌ねじ部42A1に螺合され、主方向に伸長して設けられた雄ねじ243Aと、この雄ねじ243Aの一端が回転軸に軸固定されたモータ243Bと、雄ねじ243Aの他端に位置して雄ねじ243Aを回転自在に支持するフランジ243Cと、を具備する。
なお、雄ねじ243Aはモータ243Bの回転軸と歯車列を介して連結されてもよい。
【0057】
案内部244は、図20に示すように、案内孔232B,232Bと、これらの案内孔232Bに挿通され、副方向に伸長して設けられた案内ロッド244Aと、この案内ロッド244Aを両端で支持するフランジ244Bと、を具備する。そして、案内部244は、バー本体232の矢印A方向への移動を案内すると共に、バー本体232が雄ねじ243Aの回転で回転するのを規制する。
【0058】
そして、移動部243は、図示しないコントローラからの駆動信号を受けてモータ243Bを回転させることにより、雄ねじ243Aが回転し、この回転を受けてバー本体232が矢印A方向に移動する。即ち、雄ねじ243Aを時計方向に回転する際には、雄ねじ243Aが雌ねじ部232Cにねじ込まれ、回り止めされたバー本体232が矢印A1方向(図15参照)に移動し、一方雄ねじ243Aを反時計方向に回転させると、雄ねじ243Aが雌ねじ部232Cから抜け出し、バー本体232が矢印A2方向(図15参照)に移動する。
【0059】
<画像書込装置の特徴>
次に、第2実施形態に係る画像書込装置200の動作を、図21に基づいて説明する。
当該画像書込装置200では、電子ペーパー10への書込動作時には、基台202に対して蓋部203を上昇させることにより、所定位置に蓋部203が達すると、蓋部位置決め機構205によって蓋部203が基台202に対して位置決めされる。これにより、光照射バー231のLEDアレイ235は電子ペーパー10との間に一定距離を確保すると共に、筐体201内に光照射バー231が移動可能な移動空間を確保する(図21(a)、参照)。
一方、非書込時には、蓋部203を矢印F方向に降下させてゆくことにより(図21(a))、蓋部203が光照射バー231の露光部233に当接し(図21(b)、さらに蓋部203を矢印F1側に降下させてゆくと、光照射バー231のコイルバネ234のバネ力に抗して露光部233が、バー本体232を包み込むように移動して両者が当接した状態となる(図21(c))。これにより、移動空間が潰されて筐体201内の容積を減少する。
【0060】
<画像書込装置の効果>
このように、第2実施形態による画像書込装置200にあっては、非書込時には、蓋部203を基台202側に降下させて、筐体201内の空間を縮小させ、筐体201の厚さ寸法を薄くして省スペース化を実現することができる。
【0061】
(第2実施形態の変形例1)
前記第2実施形態では、筐体201においては、基台202に対して蓋部203を昇降させ、光照射バー231においては、バー本体232に対して露光部233を昇降させるようにした。本発明はこれに限らず、光照射バー231をバー本体232にLEDアレイ235を設けて、露光部233の昇降をなくしてもよい。この場合、図21(b)の段階、つまり光照射バー231に蓋部203が当接した段階で蓋部203の降下がとまることになるが、筐体201内の空間の縮小は図られる。
【0062】
(第2実施形態の変形例2)
前記第2実施形態では、バー移動機構241を基台202側に設けるようにしたが、蓋部203側に設けるようにしてもよい。この場合、蓋部203を基台202に対して降下させると、光照射バー231と基台202との間の隙間が縮小されることになり、しいては筐体201内の空間の縮小を図ることができる。
さらに、この場合、基台202の所定位置に光照射バー231が収納される収納溝を形成しておく。これにより、蓋部203が降下した際に、この収納溝内に光照射バー231を収納することにより、筐体201の厚さ寸法をさらに薄くして省スペース化を実現することができる。
【0063】
[変形例]
上記実施形態を次のように変形してもよい。
(1)
前記各実施形態では、バー移動機構を、モータによって雄ねじを回転させて、回転止めされた光照射バーの部位に穿設された雌ねじ部に対してねじ込むことにより、前記光照射バーの部位を移動させるようにした、所謂ボールねじ構造としたが、図22に示すようなVベルトによるベルト駆動によって光照射バーを移動させるようにしてもよい。
【0064】
この変形例では、バー移動機構41の移動部のみが異なっているため、その部分について説明する。
つまり、図22中の移動部401は、駆動モータ402と、副方向に離間して設けられ、一方が前記駆動モータ402の回転軸に中心軸が軸支されたプーリ403と、このプーリ403に対向したプーリ404と、プーリ403,404間に架設されたVベルト405と、このVベルトの所定位置に固定されたブロック42Aと、を備えてなる。
そして、コントローラからの駆動信号を受けて駆動モータ402が回転することにより、Vベルト405がプーリ403,404間で移動を始め、ブロック42Aを正回転、負回転に応じて矢印A1,A2方向に移動させる。これにより、光照射バーを矢印A方向に往復動させる。
【0065】
また、この移動部の機構は上述したものに限らず、ブロック42A内にモータを内蔵させた自走式であってもよい。具体的には、副方向に架設した山付ベルトに対して噛み合う歯車を前記モータの回転軸に連結し、ブロック42Aで山付ベルトの山に歯車を噛み合わせる。これにより、モータの回転によってブロック42Aが山付ベルト上を移動し、光照射バーの移動を可能にする。
さらに、移動部の機構は、記載したものに限定されるものではなく、他の機構から構成されていてもよく、要は光照射バーを副方向に移動させるものであればよい。
【0066】
(2)
前記実施形態に記載した位置決め機構は、穴に部位を係合させて位置決めを行う機構として記載したが、本発明はこれに限らず、ラッチ機構等の構成によって実現してもよく、要は、光照射バー31の回動、外側筒部37Aの高さ位置、蓋部203の高さ位置等を決める構造であればよい。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明に係る第1実施形態による画像書込装置を示す斜視図である。
【図2】図1中の矢視II−II方向から見た断面図である。
【図3】図2中の矢視III−III方向から見た断面図である。
【図4】図2中の矢視VI−VI方向から見た断面図である。
【図5】同実施形態に係る移動ロッドを示す斜視図である。
【図6】同実施形態に係る回動位置決め機構を示す断面図である。
【図7】電子ペーパーの構成を示す構成図である。
【図8】第1実施形態による画像書込装置において、光照射バーの移動を示す説明図である。
【図9】第1実施形態の変形例1による画像書込装置を示す斜視図である。
【図10】図9に示す同装置を示す斜視図である。
【図11】図10に示す同装置を示す斜視図である。
【図12】第1実施形態の変形例2による画像書込装置を示す斜視図である。
【図13】同変形例による露光部の位置決め機構を示す断面図である。
【図14】同変形例による画像書込装置において、光照射バーの移動を示す説明図である。
【図15】本発明に係る第2実施形態による画像書込装置を示す分解斜視図である。
【図16】同実施形態に係る蓋部位置決め機構を示す断面図である。
【図17】同実施形態に係る光照射バーを示す分解斜視図である。
【図18】図15中の矢視XVIII−XVIII方向から見た断面図である。
【図19】図18中の矢視XIX−XIX方向から見た断面図である。
【図20】図18中の矢視XX−XX方向から見た断面図である。
【図21】第2実施形態による画像書込装置において、蓋部および光照射バーの移動を示す説明図である。
【図22】変形例による移動部を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0068】
10…電子ペーパー、20,200…画像書込装置、21,201…筐体、22,204…載置台、25,25´…収納溝、31,231…光照射バー、33,233…露光部、34…脚部、36…回動位置決め機構、38…昇降位置決め機構、41,241…バー移動機構、43,243…移動部、44,244…案内部、202…基台,203…蓋体、205…蓋部位置決め機構。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示記録媒体に画像が投影された光を照射することによって、前記表示記録媒体の表示部に前記画像を書き込む画像書込装置であって、
当該画像書込装置の基台をなす筐体と、
前記筐体に設けられ、前記表示記録媒体の表示部を外側に向けて載置される載置台と、
前記載置台上の前記表示記録媒体に対し、一の方向に亘って光を照射する光源を備えた光照射手段と、
前記載置台の平面で他の方向に向かって光が順次照射されるように前記光照射手段を移動させる照射移動手段と、
当該画像書込装置が前記表示記憶媒体に対して画像の書込動作を行わない非書込時にあっては、前記光照射手段を前記筐体側に収納する照射収納手段と、を具備する
ことを特徴とする画像書込装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像書込装置において、
前記光照射手段は、複数の前記光源が一列に設けられた露光部と、該露光部の両端から前記照射移動手段に向けて延び、前記照射移動手段に支持される一対の脚部と、を備え、
前記照射移動手段は、前記光照射手段の脚部を回動可能に支持する支持部を有し、
前記照射収納手段は、前記照射移動手段によって前記光照射手段を前記筐体の一端に寄せた状態で、前記脚部を前記支持部に対して回動させて前記露光部を前記筐体の側面に位置させる
ことを特徴とする画像書込装置。
【請求項3】
請求項1記載の画像書込装置において、
前記光照射手段は、複数の前記光源が一列に設けられた露光部と、該露光部の両端から前記照射移動手段に向けて延び、前記照射移動手段に支持される一対の脚部と、を備え、
前記照射移動手段は、前記光照射手段の脚部を支持する支持部を備え、
前記照射収納手段は、前記筐体の所定位置に形成され、前記露光部が収納される収納溝を備え、前記照射移動手段によって前記光照射手段を前記所定位置に移動させた状態で当該光照射手段の前記露光部を前記収納溝内に収納する
ことを特徴とする画像書込装置。
【請求項4】
請求項3記載の画像書込装置において、
前記照射移動手段の支持部は、前記光照射手段の脚部を回動可能に支持する
ことを特徴とする画像書込装置。
【請求項5】
請求項3記載の画像書込装置において、
前記光照射手段の脚部は、前記露光部を前記脚部の伸長方向に昇降可能に支持する
ことを特徴とする画像書込装置。
【請求項6】
請求項2または4,5のうちいずれか1に記載の画像書込装置において、
前記露光部を前記表示記録媒体に対向する位置と、前記露光部を前記筐体側に収納される位置とに位置決めする位置決め手段を備える
ことを特徴とする画像書込装置。
【請求項7】
表示記録媒体に画像が投影された光を照射することによって、前記表示記録媒体の表示部に前記画像を書き込む画像書込装置であって、
当該画像書込装置の基台を構成し、有底筒状の基部と蓋部とを有する筐体と、
前記筐体の蓋部に設けられ、前記表示記録媒体の表示部を内側に向けて載置される載置台と、
前記筐体内に配置され、前記載置台上の前記表示記録媒体に対し、一の方向に亘って光を照射する光源を備える光照射手段と、
前記載置台の平面で他の方向に向かって光が順次照射されるように前記光照射手段を移動させる照射移動手段と、
当該画像書込装置が前記表示記憶媒体に対して画像の書込動作を行う書込時にあっては、前記基部に対して前記蓋部を上昇させて前記筐体内の空間を拡大させ、当該画像書込装置が前記表示記憶媒体に対して画像の書込動作を行わない非書込時にあっては、前記基部に対して前記蓋部を降下させて前記筐体内の空間を縮小させる蓋部昇降手段と、を備える
ことを特徴とする画像書込装置。
【請求項8】
請求項7記載の画像書込装置において、
前記光照射手段或いは前記照射移動手段のうち少なくともいずれか一方には、前記光源を前記筐体の厚さ方向に伸縮させる光源伸縮手段を有し、
前記光源伸縮手段は、前記蓋部昇降手段によって前記基部に対して前記蓋体を下げる際、前記蓋部或いは前記基部のいずれか一方に押されて前記光源を他方の部位側に移動させる
ことを特徴とする画像書込装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate


【公開番号】特開2009−93090(P2009−93090A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−265870(P2007−265870)
【出願日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】