説明

画像表示装置、およびその調整方法

【課題】マニュアル等で確認することなく、装置調整手段による調整を簡単に行うことのできる画像表示装置を提供すること。
【解決手段】
画像信号S1、S2が入力される画像入力手段10と、画像信号S1、S2に基づいて光学像を形成する画像表示手段30と、装置内部の状態を調整する装置調整手段40とを備えた画像表示装置1には、装置調整手段40の操作を支援する調整操作支援手段61が設けられている。調整操作支援手段61が設けられているので、ユーザは調整操作支援手段61により表示される調整操作支援情報を確認しながら、簡単に画像表示装置1の調整を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像信号が入力される画像入力手段と、この画像入力手段からの入力信号に基づいて光学像を形成する画像表示手段と、装置内部の状態を調整する装置調整手段とを備えた画像表示装置、およびその調整方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、画像信号が入力される画像入力手段と、この画像入力手段からの入力信号に基づいて光学像を形成する画像表示手段と、装置内部の状態を調整する装置調整手段とを備えた画像表示装置が利用されている。このような画像表示装置としては、例えば、光源から出射された光束を光学的に処理して画像情報に応じて光学像を形成し、投写レンズにより投写面上に拡大投写する投写型表示装置が知られている。
【0003】
投写型表示装置の画像入力手段は、コンピュータ、ビデオ等の種々の外部機器を接続することができるように構成されている。投写型表示装置にこれらコンピュータ等を接続することにより、コンピュータ等からの画像信号を投写面等の大画面に表示することができるので、コンピュータによるマルチメディアプレゼンテーションシステムを効率的に構築することができる。
画像表示装置には種々のコンピュータ等が接続されるため、接続されるコンピュータ等からの画像信号、音声信号等に応じて、画像表示手段等の装置内部の状態を調整する必要がある。このため、画像表示装置には、通常、画像表示手段による表示画面上で、画像調整、出力音声調整等、装置内部の状態を調整する装置調整手段が設けられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような従来の画像表示装置には、次のような問題がある。すなわち、装置調整手段による調整項目には、例えば、リフレッシュレート、トラッキング、水平同期、垂直同期等の専門用語が用いられ、一般のユーザにとっては理解しにくいものである。従って、一般のユーザがこれらの調整を行う場合、マニュアル等を参照しながら調整しなければならず、調整作業が煩雑になってしまうという問題がある。
また、画像表示装置の表示画面に不具合が生じた場合、どの調整項目を調整すればよいのか、一般ユーザには判らない場合もあり、最適な状態の画面表示の実現が困難であるという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、画像信号が入力される画像入力手段と、この画像入力手段からの入力信号に基づいて光学像を形成する画像表示手段と、装置内部の状態を調整する装置調整手段とを備えた画像表示装置において、装置調整手段による調整を簡単に行うことのできる画像表示装置、および画像表示装置の調整方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明に係る画像表示装置は、画像信号が入力される画像入力手段と、この画像入力手段からの入力信号に基づいて光学像を形成する画像表示手段と、装置内部の状態を調整する装置調整手段とを備えた画像表示装置であって、前記装置調整手段の操作を支援する調整操作支援手段が設けられ、この調整操作支援手段は、その調整操作支援情報を前記画像表示手段により表示するように構成され、この画像表示手段により表示される前記調整操作支援情報は、当該画像表示装置および/または当該画像表示装置を制御するリモートコントローラに設けられる切替スイッチにより表示切替可能とされていることを特徴とする。
【0007】
ここで、調整操作支援手段とは、装置調整手段による調整に際して当該調整に関する情報を提供するヘルプ機能を有するものをいい、例えば、画像表示装置に生じた現象に応じて、なにを調整すればよいかという調整操作支援情報を画像表示手段により表示画面として提供するように構成することができる。
このような本発明によれば、調整操作支援手段を備えているので、ユーザは、この調整操作支援手段による調整操作支援情報に基づいて、マニュアル等を参照することなく、装置調整手段による調整を簡単に行うことができる。
【0008】
以上において、上述した調整操作支援手段は、その調整操作支援情報を画像表示手段により表示するように構成され、この画像表示手段により表示される調整操作支援情報は、画像表示装置および/または当該画像表示装置を制御するリモートコントローラに設けられる切替スイッチにより表示切替可能とされているのが好ましい。
すなわち、調整操作支援情報が切替スイッチにより表示切替可能となっているので、画像表示手段により画像信号等による画像が表示されていても、切替スイッチによって調整操作支援情報を画像表示手段によりいつでも表示することが可能となり、調整操作支援情報の呼び出しの操作性が向上する。特に、リモートコントローラに切替スイッチが設けられていれば、プレゼンテーションにおける発表者が直接、調整操作支援情報を呼び出して調整できるので、発表者の発表内容に応じた適切な画面表示の調整を行うことができる。
【0009】
また、上述した調整操作支援手段は、画像表示手段により表示された調整操作支援情報に基づいて、装置調整手段を実行可能に構成されているのが好ましい。
すなわち、調整操作支援手段が装置調整手段を実行可能に構成されているので、ユーザが取得した調整操作支援情報を参照しながら、直接調整作業を行うことができ、画像表示装置の調整作業の一層の簡単化が図られる。
【0010】
さらに、上述した画像表示装置は、調整操作支援情報が複数の支援情報項目を含み構成され、この複数の支援情報項目のうち、表示不要と判別した支援情報項目の表示を規制する情報表示判別手段を備えているのが好ましい。
すなわち、情報表示判別手段を備えているので、表示不要の支援情報項目を規制して必要最小限の支援情報項目のみを表示することにより、適切な調整操作支援情報を確実にユーザに提供することができる。
【0011】
そして、上述した調整操作支援手段は、複数の支援情報項目を階層構造で表示するのが好ましい。
ここで、「階層構造で表示する」とは、例えば、支援情報項目のうち、画像に関する項目、音声に関する項目等の調整対象に係る項目を大分類項目として表示し、選択された調整対象に現れ得る現象に係る項目を中分類項目として表示し、現れた現象のさらに詳細な状態に係る項目を小分類項目として表示するような場合等をいう。
すなわち、このように調整操作支援手段による支援情報項目が階層構造で表示されるので、画像表示装置に生じた現象に対して適切な調整支援情報を確実に得ることができ、操作性が一層向上する。また、支援情報項目の表示を必要最小限とすることができ、画像信号に応じた背景画像の視認性が向上する。特に、コントラスト、色合い等の画質に関する調整を行う場合、背景画像の変化を確認しながら調整作業を行うことができる。
【0012】
また、上述した調整操作支援手段は、画像表示手段に装置内部の状態を表示可能に構成されているのが好ましい。
ここで、「装置内部の状態」とは、例えば、入力されている画像信号の信号モードや、上述した投写型表示装置であれば、光源の使用時間、点灯回数、光源ランプの残り寿命時間、等をいう。
すなわち、調整操作支援手段が装置内部の状態を表示可能に構成されているので、装置内部の状態を予め確認することができ、ユーザが事前に調整の必要な部分を把握し、調整作業の迅速化が図られる。
【0013】
また、本発明に係る画像表示装置の調整方法は、画像信号が入力される画像入力手段と、この画像入力手段からの入力信号に基づいて光学像を形成する画像表示手段と、装置内部の状態を調整する装置調整手段とを備えた画像表示装置の調整方法であって、前記装置調整手段により調整する調整対象を分類した項目情報を提供する項目情報提供ステップと、この項目情報提供ステップで提供された項目を選択する項目選択ステップと、この項目選択ステップで選択された項目に係る調整対象に現れ得る現象情報を提供する現象情報提供ステップと、この現象情報提供ステップで表示された現象を選択する現象選択ステップと、この現象選択ステップで選択された現象に基づいて、前記装置調整手段による調整操作を支援する調整操作支援情報を提供する支援情報提供ステップとを備え、前記項目情報、前記現象情報、および前記調整操作支援情報は、前記画像表示手段による表示画面上に提供され、前記項目選択ステップおよび前記現象選択ステップは、前記画像表示装置および/または前記画像表示装置を制御するリモートコントローラに設けられる操作スイッチにより実行可能とされ、前記支援情報提供ステップで提供された調整操作支援情報に基づいて、前記画像表示装置の調整を行うことを特徴とする。
このような本発明によれば、これらの各ステップに従って必要な調整操作支援情報を得られるので、ユーザは、画像表示装置を調整する際にマニュアル等を参照することなく、装置調整手段による適切な調整を簡単に行うことができる。
【0014】
また、項目情報提供ステップで調整対象を分類した項目として提供し、選択された調整対象に現れ得る現象を、現象情報提供ステップで提供し、選択された現象に係る調整支援情報を支援情報提供ステップで提供するように構成されているので、画像表示装置に生じた現象に対して適切な支援情報を確実に得ることができ、操作性が一層向上する。
さらに、各情報が画像表示手段による表示画面上に表示される場合、これらの情報を表示画面上で必要最小限とすることができ、画像信号に応じた背景画像の視認性が向上する。特に、コントラスト、色合い等の画質に関する調整を行う場合、背景画像の変化を確認しながら調整作業を行うことができる。
【0015】
そして、本発明に係る画像表示装置の調整方法において、上述の画像表示装置に係る発明と同様の限定を加えることができ、このような限定を加えれば、上述した各作用および効果と同様の作用および効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る画像表示装置の構造を表すブロック図である。
【図2】前記実施形態における画像表示手段の光学系の構造を表す模式図である。
【図3】前記実施形態における操作スイッチの構成を表す平面図である。
【図4】前記実施形態における調整操作支援手段の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】前記実施形態における調整操作支援手段による支援情報項目(大分類)を表示した画面を表す正面図である。
【図6】前記実施形態における調整操作支援手段による支援情報項目(中分類)を表示した画面を表す正面図である。
【図7】前記実施形態における調整操作支援手段による支援情報項目(小分類)を表示した画面を表す正面図である。
【図8】前記実施形態における調整操作支援手段による調整操作支援情報を表示した画面を表す正面図である。
【図9】前記実施形態における調整操作支援手段の構造を説明するための表である。
【図10】前記実施形態における調整操作支援手段の構造を説明するための表である。
【図11】前記実施形態における調整操作支援手段の構造を説明するための表である。
【図12】前記実施形態における調整操作支援手段の構造を説明するための表である。
【図13】前記実施形態における調整操作支援手段の構造を説明するための表である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
(1)画像表示装置1の全体構造
図1には、本発明の実施形態に係る画像表示装置の構造を表すブロック図が示されている。この画像表示装置1は、画像入力手段10、信号処理手段20、画像表示手段30、装置調整手段40、スピーカ50、CPU60、記憶手段70、および操作スイッチ80を含んで構成される。
画像入力手段10は、コンピュータ、ビデオ機器等の外部機器が接続される部分であり、コンピュータからのRGB信号S1が入力されるRGB入力端子11と、ビデオ機器からのコンポジットビデオ信号S2が入力されるビデオ入力端子12と、コンピュータおよびビデオ機器からの音声信号S3が入力される音声入力端子13とを備えている。
【0018】
信号処理手段20は、前記画像入力手段10から入力された信号を増幅変換処理する部分であり、ビデオアンプ21、A/Dコンバータ22、ビデオデコーダ23、およびオーディオアンプ24を備えている。ビデオアンプ21は、RGB入力端子11から入力されたRGB信号S1を増幅する部分であり、その出力は、A/Dコンバータ22によりアナログ−デジタル変換される。ビデオデコーダ23は、ビデオ入力端子12から入力されたコンポジットビデオ信号S2をRGB信号に変換し、デジタル化して出力する部分である。オーディオアンプ24は、音声入力端子13から入力された音声信号S3を増幅処理する部分である。
【0019】
装置調整手段40は、画像入力手段10および信号処理手段20を介して入力される画像信号S1、S2および音声信号S3の調整を行う部分であり、画像調整手段41および音声調整手段42を備えている。画像調整手段41は、入力されるRGB信号S1またはコンポジットビデオ信号S2により、画像表示手段30により適切な画像を表示できるように調整する部分である。本例の場合、この画像調整手段41は、RGB信号S1であれば、同期、トラッキング、リフレッシュレート、カラー、表示位置、コントラスト、明るさ等を調整でき、コンポジットビデオ信号S2であれば、NTSC、PAL等の信号方式、色合い、色の濃さ、コントラスト、明るさ等を調整できるように構成されている。
【0020】
音声調整手段42は、入力される音声信号S3により、スピーカ50から適切な音声を出力できるように調整する部分であり、主としてスピーカ50からの音量の調整が可能となっている。
CPU60は、画像表示装置の内部状態に関する情報を取得し、取得した情報に基づいて、上述した装置調整手段40、画像表示手段30に制御信号SS1、SS2を出力する部分であり、調整操作支援手段61および情報表示判別手段62を備えている。調整操作支援手段61は、調整操作支援情報をメニュー画面として表示させるように、画像表示手段30に制御信号SS2を出力するとともに、操作スイッチ80により選択された調整項目に基づいて、画像調整手段41および音声調整手段42に制御信号SS1を出力する。情報表示判別手段62は、調整操作支援手段61により画像表示手段30に表示させるべき支援情報項目を判別する部分である。
【0021】
また、図1では図示を略したが、このCPU60は、ランプ寿命比較手段および過熱判別手段を備えている。ランプ寿命比較手段は、光源ランプユニット8(後述)に担持される光源ランプの寿命時間、寿命点灯回数、交換限界時間、および交換限界点灯回数等のデータと、記憶手段70を構成するEPROM71に記憶された光源ランプ181の使用時間等のデータとを比較する。点灯回数のデータについても比較しても構わない。過熱判別手段は、装置内部の各所に設けられる温度センサ(図示略)を利用して、画像表示装置1の内部に過熱した部分があるか否かを判別する。
そして、光源ランプ181の使用時間等が寿命時間等を上回った場合、または装置内部が過熱していると判別された場合には、画像表示手段30に光源ランプ181を強制的に消灯する旨の制御信号を出力するとともに、画像表示装置1の電源の投入状態を表すインジケータランプ(図示略)を点滅させる制御信号を出力するように構成されている。
【0022】
さらに、画像表示装置1は、画像調整手段41に入力された画像信号が、RGB信号S1なのかコンポジットビデオ信号S2なのかを検出する信号モード検出手段63を備えている。この信号モード検出手段63により検出された画像信号の信号モードは、調整操作支援手段61に出力され、調整操作支援情報とともに、画像表示手段30上に表示される。さらに、検出された信号モードは、情報表示判別手段62に出力され、調整操作支援手段61により表示させる支援情報項目の判別の基準とされる。
【0023】
記憶手段70は、画像表示装置1の内部情報、プログラム等を記憶する部分であり、EPROM(Electric Eraserble Programmable Read Only Memory)71およびメモリ72から構成されている。E2FROM71には、後述する光源ランプ181の点灯回数、使用時間、画像表示装置1の使用時間等の情報が記憶されている。メモリ72も同様に画像表示装置1の電源を遮断しても記憶内容が失われない不揮発性のメモリである。このメモリ72には、所定の言語で構成されるプログラムが記憶され、このプログラムがCPU60に呼び出されることにより、CPU60に上述した調整操作支援手段61および情報表示判別手段62が構成される。
【0024】
(2)画像表示手段30の光学系の構造
画像表示手段30は、光源ランプから出射された光束を、画像信号に応じて変調する光変調系925(後述)と、この光変調系925により変調された変調光束を投写面に拡大投写する形式の投写型のものであり、図2に示すように、光源ランプユニット8と、光源ランプユニット8からの光束(W)の面内照度分布を均一化する照明光学系923と、この照明光学系923からの光束(W)を、赤(R)、緑(G)、青(B)に分離する色分離光学系924と、各色光束R、G、Bを画像情報に応じて変調する光変調系925と、変調後の各色光束を合成する色合成光学系としてのプリズムユニット910とを含んで構成されている。
【0025】
光源ランプユニット8は、光源ランプ181と、光源ランプ181およびリフレクタ182から構成される光源装置を収納するランプガイド(図示略)とを備えている。このランプガイドには、光源ランプ181の出力、寿命時間、寿命点灯回数等のランプ情報が担持されている。この担持されたランプ情報に基づいて、光源ランプ181の使用時間の積算、寿命時間との比較等が行われる。
照明光学系923は、光源ランプ181から出射された光束Wの光軸1aを装置前方向に折り曲げる反射ミラー931と、この反射ミラー931を挟んで配置される第1のレンズ板921および第2のレンズ板922とを備えている。第1のレンズ板921は、マトリクス状に配置された複数の矩形レンズを有しており、光源から出射された光束を複数の部分光束に分割し、各部分光束を第2のレンズ板922の近傍で集光させる。
【0026】
第2のレンズ板922は、マトリクス状に配置された複数の矩形レンズを有しており、第1のレンズ板921から出射された各部分光束を光変調系925を構成するライトバルブ925R、925G、925B(後述)上に重畳させる機能を有している。
このように、本例の画像表示装置1では、照明光学系923により、液晶ライトバルブ925R、925G、925B上をほぼ均一な照度の光で照明することができるので、照度ムラのない投写画像を得ることができる。
【0027】
色分離光学系924は、青緑反射ダイクロイックミラー941と、緑反射ダイクロイックミラー942と、反射ミラー943から構成される。まず、青緑反射ダイクロイックミラー941において、照明光学系923から出射される光束Wに含まれている青色光束Bおよび緑色光束Gが直角に反射され、緑反射ダイクロイックミラー942の側に向かう。
赤色光束Rはこの青緑反射ダイクロイックミラー941を通過して、後方の反射ミラー943で直角に反射されて、赤色光束Rの出射部944からプリズムユニット910の側に出射される。次に、青緑反射ダイクロイックミラー941において反射された青色、緑色光束B、Gのうち、緑反射ダイクロイックミラー942において、緑色光束Gのみが直角に反射されて、緑色光束Gの出射部945から色合成光学系の側に出射される。この緑反射ダイクロイックミラー942を通過した青色光束Bは、青色光束Bの出射部946から導光系927の側に出射される。本例では、照明光学系923の光束Wの出射部から、色分離光学系924における各色光束の出射部944、945、946までの距離が全て等しくなるように設定されている。
【0028】
色分離光学系924の赤色、緑色光束R、Gの出射部944、945の出射側には、それぞれ集光レンズ951、952が配置されている。したがって、各出射部から出射した赤色、緑色光束R、Gは、これらの集光レンズ951、952に入射して平行化される。
このように平行化された赤色、緑色光束R、Gは、入射側偏光板960R、960Gを通って液晶ライトバルブ925R、925Gに入射して変調される。一方、青色光束Bは、導光系927を介して対応する液晶ライトバルブ925Bに導かれ、同様に変調が施される。
【0029】
液晶ライトバルブ925R、925G、925Bは、p−si−TFTをスイッチング素子として用いたアクティブマトリクス方式の液晶パネルであり、図2では図示を略したが、各液晶ライトバルブ925R、925G、925Bの画素を駆動するために、データ側駆動ドライバおよび走査側駆動ドライバを備えている。
導光系927は、青色光束Bの出射部946の出射側に配置した集光レンズ954と、入射側反射ミラー971と、出射側反射ミラー972と、これらの反射ミラーの間に配置した中間レンズ973と、液晶ライトバルブ925Bの手前側に配置した集光レンズ953とから構成されており、集光レンズ953から出射した青色光束Bは、入射側偏光板960Bを通って液晶ライトバルブ925Bに入射して変調される。各色光束の光路長、すなわち、光源ランプ181から各液晶パネルまでの距離は青色光束Bが最も長くなり、したがって、この光束の光量損失が最も多くなる。しかし、導光系927を介在させることにより、光量損失を抑制できる。
【0030】
そして、各液晶ライトバルブ925R、925G、925Bを通って変調された各色光束R、G、Bは、出射側偏光板961R、961G、961Bを通ってプリズムユニット910に入射され、ここで合成される。そして、このプリズムユニット910によって合成されたカラー画像が投写レンズユニット6を介して所定の位置にある投写面100上に拡大投写されるようになっている。
【0031】
(3)操作スイッチ80の構造
上述した投写型の画像表示装置1の各構成部材は、不図示の外装ケース内に収納され、この外装ケースの上面には、図3に示すように、装置内部の状態を調整するための操作スイッチ80が設けられている。
操作スイッチ80は、電源スイッチボタン81、入力切替ボタン82、メニューボタン83、リサイズボタン84、AV/ミュートボタン85、トラッキング調整ボタン86、同期調整ボタン87、決定ボタン88、ヘルプボタン89、および音量調整ボタン91から構成されている。
【0032】
電源スイッチボタン81は、画像表示装置1の電源投入および電源遮断を行うボタンであり、入力切替ボタン82は、投写面100に投写する投写画像を、RGB信号S1からのものとするか、コンポジットビデオ信号S2からのものとするかを切り替えるボタンである。メニューボタン83は、画像表示装置1の現在の設定がどのようになっているかを確認するボタンであり、画像信号S1、S2に基づく投写画像の投写中にこのメニューボタン83を押すと、垂直、水平同期周波数、解像度、ランプ駆動時間等の画像表示装置1の現在の状態が表示される。
【0033】
リサイズボタン84は、投写面100上に投写される投写画像の大きさを調整するボタンであり、AV/ミュートボタン85は、投写画像表示中の操作により一定色のブランク画面やユーザーロゴマークを切替表示すると共にスピーカ50からの音声出力を一時的に遮断するためのボタンである。トラッキング調整ボタン86は、画像表示手段30のトラッキング調整を行うためのボタンであり、+方向調整ボタン861および−方向調整ボタン862から構成されている。同期調整ボタン87は画像表示手段30の水平同期調整を行うためのボタンであり、トラッキング調整ボタン86と同様に、+方向調整ボタン871および−方向調整ボタン872から構成されている。尚、トラッキング調整ボタン86および同期調整ボタン87は、後述する調整操作支援情報を表示するヘルプメニュー画面102の表示状態においては、カーソル移動キーとしての役割も有している。
【0034】
決定ボタン88は、トラッキング調整ボタン86および同期調整ボタン87で調整したトラッキング、水平同期により、投写画像を表示することを決定するボタンであり、そのボタン上には操作の容易のために、改行(Enter)マークが付されている。ヘルプボタン89は、後述する投写画像101を背景としてヘルプメニュー画面102を切り替え表示する切替スイッチとしてのボタンであり、そのボタン上には、決定ボタン88と同様に操作の容易のために、”?”マークが付されている。また、音量調整ボタン91は、スピーカ50から出力される音声の音量を調整するボタンである。
尚、図示を略したが、本例の画像表示装置1は、当該画像表示装置1を遠隔操作するためのリモートコントローラを備え、このリモートコントローラには、上述した操作スイッチ80と略同様の機能を有する調整・切替ボタンが設けられているとともに、ユーザである発表者等が発表中、投写画像を部分的に拡大するために、E−ズーム用カスタムボタンが設けられている。
【0035】
(4)調整操作支援手段61の動作
次に、以上のような構成を有する投写型の画像表示装置1において、調整操作支援手段61の動作について、図4のフローチャートおよび図5〜図8の表示画面を参照して説明する。尚、以下の説明は、画像表示装置1にコンピュータを接続し、RGB信号S1が入力されて投写画像が表示された場合において、投写画像に乱れが生じたため、トラッキング調整を行うことを想定している。
(1)投写画像の表示中に操作スイッチ80のヘルプボタン89を押すと、項目情報提供ステップが実行される。すなわち、図5に示すように、投写画像101を背景としてヘルプメニュー画面102が表示され、画像表示装置1のどの部分に問題が生じたかを選択する大分類項目が表示される(図4におけるA1)。本例における具体的な大分類項目は、「映像に関する項目」、「音声に関する項目」、「インジケータが点滅」から構成されている。「映像に関する項目」は、画像信号S1、S2と画像表示手段30とのマッチングに問題が生じた場合、支援情報を提供する項目である。「音声に関する項目」は、音声信号S3が入力されていても、スピーカ50から適切な音声出力されない場合、支援情報を提供する項目である。「インジケータが点滅」は、画像表示装置1の電源を投入したにもかかわらず、光源ランプ181が点灯しないとき、または温度センサが過熱状態を感知したときに、インジケータランプが点滅している場合、支援情報を提供する項目である。
【0036】
(2)前記ヘルプメニュー画面102の下部には、ヘルプメニュー画面102上における操作方法に関する情報が表示され、操作者は、投写画像101を見ながら、操作スイッチ同期調整ボタン87の+方向調整ボタン871および−方向調整ボタン872により、選択する大分類項目にカーソルを移動し、改行マークのついた決定ボタン88を押すと、項目選択ステップが実行される(図4におけるA2)。尚、図5から判るように、操作スイッチ80の「?」マークが付されたヘルプボタン89を押すと、ヘルプメニュー表示画面102が表示された状態から、通常の画面に復帰する。
【0037】
(3)決定ボタン88により大分類項目を選択すると、現象情報提供ステップが実行される。すなわち、図6に示すように、選択した大分類項目に属する中分類項目がヘルプメニュー画面102上に表示される(図4におけるA3)。本例の場合、投写画像に乱れが生じているので、大分類項目で「映像に関する項目」を選択すると、図6に示すように、画像に関する中分類項目が表示される。そして、上述と同様の手順で「画像が乱れる」を選択、決定する(図4におけるA4)。尚、上記中分類項目に係るヘルプメニュー画面102が表示されている状態において、大分類項目に係るヘルプメニュー画面102(図5参照)に戻りたい場合、図6から判るように、メニューボタン83を押せばよく、通常の画面に復帰する場合には、前記と同様にヘルプボタン88を押せばよい。
【0038】
(4)画像表示装置1の内部では、上述した情報表示判別手段62が信号モード検出手段63を介して入力される画像信号がRGB信号S1であることを認識し、調整操作支援手段61がコンポジットビデオ信号S2に基づく小分類項目を表示することを規制する(図4におけるA5)。また、上述した中分類項目には小分類項目を有しない項目もあるので、その場合は、小分類項目の表示をスキップし、調整操作支援情報を表示する(図4における分岐処理A6)。
(5)中分類項目が決定すると、図7に示すように、選択した中分類項目に属する小分類項目が表示される(図4におけるA7)。そして、上述と同様の手順で「画面に縦縞のノイズが現れる」を選択し、現象選択ステップを実行すると(図4におけるA8)、図8に示すように、この小分類項目に対応する調整操作支援情報がヘルプメニュー画面102上に表示される(図4におけるA9)。
【0039】
(6)図8に示されるトラッキングに関する調整操作支援情報の表示において、ヘルプメニュー画面102上で画像調整手段41を操作し、調整実行ステップを実行可能に構成されているが、調整操作支援情報によっては、ヘルプメニュー画面102上で調整できないものもある。従って、調整操作支援手段61は、選択された支援情報項目が画面上で画像調整可能か否かを判断し(図4における分岐処理A10)、画像調整可能な場合にのみ画面上で画像調整への制御信号SS1を出力するように構成されている(図4における処理A11)。具体的には、調整実行ステップの実行に際しては、トラッキング調整ボタン86の+方向調整ボタン861および−方向調整ボタン872を操作することにより、図8のヘルプメニュー画面102中のトラッキングの数値を変更することができる。尚、図8に示されるトラッキング調整に係るヘルプメニュー画面102において、画面下部に示されるように、メニューボタン83または決定ボタン88を押すと、前段の小分類項目を表示したヘルプメニュー画面102(図7参照)に戻ることができ、ヘルプボタン89を押すと、通常の画面に復帰することができる。
【0040】
(5)調整操作支援手段61および情報表示判別手段62の具体的な構成
以上のような動作をする調整操作支援手段61および情報表示判別手段62は、ヘルプボタン89を押すと、メモリ72からCPU60に呼び出されるプログラムであり、図4に示されるフローチャートを基本として構成される。
調整操作支援手段61は、項目情報提供ステップ、現象情報提供ステップ、および調整支援情報提供ステップを実行するために、大分類項目、中分類項目、小分類項目等の支援情報項目の選択によって異なる調整操作支援情報を表示しなければならない。従って調整操作支援手段61は、図9〜図11に示すように、大分類項目、中分類項目、分岐条件、および小分類項目に応じて、分岐処理を行う階層構造のプログラムとして構成される。最終的にヘルプメニュー画面102に表示される調整操作支援情報の表示メッセージは、小分類項目の分岐パターンに応じて設定され、図9〜図11の右端のメッセージ番号に応じて図12および図13に示されるメッセージ表示を行うように構成されている。さらに、表示されたメッセージに対応する調整がヘルプメニュー画面102上でできる場合、上述したように、操作スイッチ80の各ボタンを操作することにより画像表示装置1の内部の状態を調整することができる。
【0041】
また、上述した調整操作支援手段61は、支援情報項目の選択によっては、EPROM71から取得した光源ランプ181の使用時間、点灯回数や、信号モード検出手段63によって検出された画像信号の信号モードを表示可能に構成されている。
情報表示判別手段62は、調整操作支援手段61に付随して設けられるプログラムであり、大分類項目〜小分類項目に至る支援情報項目において、信号モード検出手段63、EPROM71等により取得された装置内部の状態に関する情報から、表示不要な支援情報項目があると判断した場合、調整操作支援手段61によるその表示を規制するように構成されている。本例の場合、図9〜図11の支援情報項目のうち、次のような場合、情報表示規制手段62が支援情報項目の表示を規制するように構成されている。
【0042】
(1)画像表示装置1の電源投入時、上述したCPU60のランプ寿命比較手段では光源ランプ181の使用時間と寿命時間との比較を行い、過熱判別手段では装置内部の過熱状態を判別している。これらが所定の閾値に達しておらず、このまま使用可能と判別された場合、情報表示判別手段62は、大分類項目の「インジケータの点滅」という表示を規制する。
(2)上述と同様に、ランプ寿命比較手段により光源ランプの使用時間が交換限界時間に達していない場合、情報表示判別手段62は、大分類項目「映像に関する項目」の中分類項目「色合いが暗い」および「映像が暗い」における「ランプを交換してください。あとxxxx時間で自動的にランプが消灯します。」という調整操作支援情報の表示を規制する。
【0043】
(3)画像信号が入力されている状態で信号モード検出手段63がRGB信号S1またはコンポジットビデオ信号S2のいずれかであることを検出している場合、情報表示判別手段62は、大分類項目「映像に関する項目」の中分類項目「『この信号は本プロジェクタでは受けられないタイプです』と表示される」の表示を規制する。同様に、信号モード検出手段63が画像信号を検出している場合、情報表示判別手段62は、大分類「映像に関する項目」の中分類項目「『映像信号が入力されていません』と表示される」の表示を規制する。
(4)同様に、音声信号S3がCPU60により検出されている場合、情報表示判別手段62は、大分類項目「音声に関する項目」の中分類項目「音が出ない」における「外部オーディオ機器の電源は入っていますか?」および「音量が小さい設定になっています。」という調整操作支援情報の表示を規制する。
【0044】
(6)実施形態の効果
以上のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)すなわち、画像表示装置1が調整操作支援手段61を備えているので、ユーザは、この調整操作支援手段61による調整操作支援情報に基づいて、マニュアル等を参照することなく、装置調整手段40による調整を簡単に行うことができる。特に、本例のような投写型の画像表示装置1は、学会発表等で多数の発表者により利用されることが多く、その効果は大きい。
(2)また、調整操作支援情報が切替スイッチとなるヘルプボタン89により表示切替可能となっているので、画像表示手段30に画像信号S1、S2等による投写画像101が表示されていても、調整操作支援情報を表示するヘルプメニュー画面102をいつでも表示することができ、調整操作支援情報の呼び出しの操作性が向上する。
【0045】
(3)さらに、調整操作支援手段61が調整実行ステップにより装置調整手段40を表示画面上で実行可能に構成されているので、ユーザが取得した調整操作支援情報を参照しながら、直接調整作業を行うことができ、画像表示装置1の調整作業の一層の簡単化が図られる。
(4)そして、画像表示装置1が情報表示判別手段62を備えているので、表示不要の支援情報項目を規制して必要最小限の支援情報項目のみを表示することにより、適切な調整操作支援情報を確実にユーザに提供することができる。
【0046】
(5)また、調整操作支援手段61が図9〜図11に示される階層構造により構成され、項目情報提供ステップ、項目選択ステップ、現象情報提供ステップ、現象選択ステップ、および調整支援情報提供ステップを段階的に実行しているので、画像表示装置1に生じた現象に対して適切な調整支援情を確実に得ることができる。また、支援情報項目の表示を必要最小限とすることができ、画像信号S1、S2に応じた背景画像101の視認性が向上する。特に、コントラスト、色合い等の画質に関する調整を行う場合、背景画像101の変化を確認しながら調整作業を行うことができる。
(6)さらに、調整操作支援手段61が、光源ランプ181の使用時間、入力される画像信号S1、S2の信号モード、信号方式等の装置内部の状態を表示可能に構成されているので、装置内部の状態を予め確認することができ、ユーザが事前に調整の必要な部分を把握し、調整作業の迅速化が図られる。
【0047】
(7)実施形態の変形
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次に示すような変形をも含むものである。
(1)前記実施形態の調整操作支援手段61は、画像表示装置1の外装ケースに設けられる操作スイッチ80を操作することにより動作していたが、本発明は、これに限られない。すなわち、画像表示装置1を遠隔操作するリモートコントローラにより、調整操作支援手段61を動作させてもよい。
このようにリモートコントローラにより動作させることにより、プレゼンテーション等における発表者が調整操作支援情報を確認しながら直接調整できるので、発表者の発表内容に応じた適切な画面表示の調整を行うことができる。
(2)また、前記実施形態における調整操作支援手段61は、図9〜図11に示される支援情報項目の階層構造を、プログラム内部の分岐処理を利用して構成していたが、これに限られない。すなわち、調整操作支援手段61は、図9〜図11に示されるテーブル構造を有するデータベース型のプログラムとして構成してもよい。
【0048】
(3)さらに、前記実施形態に係る画像表示装置1は、液晶ライトガイド925R、925G、925Bを変調素子としていたが、これに限らず、DMD(Digital Micromirror Device:TI社の登録商標)等他の方式のものを変調素子とする画像表示装置に本発明を利用してもよい。
(4)そして、前記実施形態に係る画像表示装置1は投写型の画像表示装置であったが、これに限らず、CRTディスプレイ、LCDディスプレイ等、通常の画像表示装置に本発明を利用してもよい。
(5)その他、本発明の実施の際の具体的な構造、形状等は、本発明の目的を達
成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0049】
産業上の利用可能性
以上のように、本発明に係る画像表示装置およびその調整方法によれば、調整操作支援情報に基づいて装置調整手段による調整を簡単に行うことができ、特に、光源から出射された光束を光学的に処理して画像情報に応じて光学像を形成し、投写レンズにより投写面上に拡大投写する投写型表示装置に用いるのに適している。
【符号の説明】
【0050】
1 画像表示装置
10 画像入力手段
30 画像表示手段
40 装置調整手段
61 調整操作支援手段
62情報表示判別手段
89 切替スイッチ
S1、S2 画像信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像信号が入力される画像入力手段と、この画像入力手段からの入力信号に基づいて光学像を形成する画像表示手段と、装置内部の状態を調整する装置調整手段とを備えた画像表示装置であって、
前記装置調整手段の操作を支援する調整操作支援手段が設けられ、
この調整操作支援手段は、その調整操作支援情報を前記画像表示手段により表示するように構成され、
この画像表示手段により表示される前記調整操作支援情報は、当該画像表示装置および/または当該画像表示装置を制御するリモートコントローラに設けられる切替スイッチにより表示切替可能とされていることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像表示装置において、
前記調整操作支援手段は、前記画像表示手段により表示された調整操作支援情報に基づいて、前記装置調整手段を実行可能に構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像表示装置において、
前記調整操作支援情報は、複数の支援情報項目を含み構成され、
この複数の支援情報項目のうち、表示不要と判別した支援情報項目の表示を規制する情報表示判別手段を備えていることを特徴とする画像表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像表示装置において、
前記調整操作支援手段は、前記複数の支援情報項目を階層構造で表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像表示装置において、
前記調整操作支援手段は、前記画像表示手段に装置内部の状態を表示可能に構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【請求項6】
画像信号が入力される画像入力手段と、この画像入力手段からの入力信号に基づいて光学像を形成する画像表示手段と、装置内部の状態を調整する装置調整手段とを備えた画像表示装置の調整方法であって、
前記装置調整手段により調整する調整対象を分類した項目情報を提供する項目情報提供ステップと、
この項目情報提供ステップで提供された項目を選択する項目選択ステップと、
この項目選択ステップで選択された項目に係る調整対象に現れ得る現象情報を提供する現象情報提供ステップと、
この現象情報提供ステップで表示された現象を選択する現象選択ステップと、
この現象選択ステップで選択された現象に基づいて、前記装置調整手段による調整操作を支援する調整操作支援情報を提供する支援情報提供ステップとを備え、
前記項目情報、前記現象情報、および前記調整操作支援情報は、前記画像表示手段による表示画面上に提供され、
前記項目選択ステップおよび前記現象選択ステップは、前記画像表示装置および/または前記画像表示装置を制御するリモートコントローラに設けられる操作スイッチにより実行可能とされ、
前記支援情報提供ステップで提供された調整操作支援情報に基づいて、前記画像表示装置の調整を行うことを特徴とする画像表示装置の調整方法。
【請求項7】
請求項6に記載の画像表示装置の調整方法において、
前記支援情報提供ステップで提供された調整操作支援情報に基づいて、前記表示画面上で前記装置調整手段を実行する調整実行ステップを備えていることを特徴とする画像表示装置の調整方法。
【請求項8】
請求項6又は請求項7に記載の画像表示装置の調整方法において、
前記項目情報提供ステップおよび前記現象情報提供ステップは、前記画像入力手段に入力される画像信号等の装置内部の情報を取得するとともに、提供する項目情報および現象情報のうち、表示不要と判別した情報を規制することを特徴とする画像表示装置の調整方法。
【請求項9】
請求項8に記載の画像表示装置の調整方法において、
前記現象情報提供ステップは、取得した装置内部の情報を前記現象情報とともに、表示可能に構成されていることを特徴とする画像表示装置の調整方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−44396(P2010−44396A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−212160(P2009−212160)
【出願日】平成21年9月14日(2009.9.14)
【分割の表示】特願2000−560569(P2000−560569)の分割
【原出願日】平成11年7月2日(1999.7.2)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】