画像表示装置、ディスプレイ装置、表示画像作成装置、画像表示方法及びプログラム
【課題】特定の画像に所定の画像が含まれないようにしてこれらの画像がそれぞれ視認できるようにし、また、余白部分に所定の画像を表示できるようにして表示画面全体を有効利用できるようにする。
【解決手段】所定の画素数の表示画像を表示可能な表示手段20と、表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を作成可能な画像作成手段10と、表示画像中に、画像作成手段10が作成した画像のうち、特定の画像を配置し、配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段21とを備え、表示手段20が、画像配置手段21により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なわせた。
【解決手段】所定の画素数の表示画像を表示可能な表示手段20と、表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を作成可能な画像作成手段10と、表示画像中に、画像作成手段10が作成した画像のうち、特定の画像を配置し、配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段21とを備え、表示手段20が、画像配置手段21により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なわせた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ディスプレイなどの表示手段に、所定の画像を表示可能な画像表示装置、ディスプレイ装置、表示画像作成装置、画像表示方法及び表示画像作成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、コンピュータは、ディスプレイに表示されたデスクトップ上に、一又は二以上のウィンドウを形成して種々の表示が可能なプログラムを備えている。
このようなプログラムにおいて、仮想の付箋紙の画像をデスクトップ上に表示して、メモの代わりに用いるものがある。
【0003】
この種のプログラムを備えるコンピュータとしては、例えば、特許文献1記載のものが提案されている。
このコンピュータは、デスクトップ画像に、例えば、キーボードなどから入力されたメモを表示させておくため、いわゆる付箋ソフトウェアが実行可能となっている。
【0004】
付箋ソフトウェアは、図14に示すように、メモを表した付箋画像45を形成するとともに、この付箋画像45をデスクトップ画像40の所定位置に配置する。
この付箋画像45には、例えば、「○月○日に電話する」等のメモが形成されるとともに、メモをユーザが視認することにより、作業を忘れないようにしたりするための、いわゆるリマインダとして用いられる。
【0005】
また、一般に、パソコン等のコンピュータに接続されるディスプレイは、コンピュータから出力された画像信号に基づいて画面表示を行なう。
この種のディスプレイとしては、例えば、特許文献1又は2記載のものが提案されている。
このディスプレイは、図15に示すように、パソコンから出力された画像信号に含まれる例えば、デスクトップ画像40の画素数が、ディスプレイの画面が表示する表示画像4の画素数(いわゆる画面解像度)より小さいときに、画像の外側にボーダ42といわれる画像を付加する機能を備えている。
【0006】
【特許文献1】特開2006−053741号公報
【特許文献2】特公平06−090608号公報
【特許文献3】特開平10−333659号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、例えば、特許文献1記載のようなパソコン及びディスプレイは、図16に示すように、デスクトップ画像40のような特定の画像中に、例えば、付箋画像45のような画像が含まれてしまうので、何らかの作業を行なうため、他のアプリケーションソフトを起動して他のウィンドウ60を開いたときに、このウィンドウ60が画像(45)と重なってしまうおそれがあった。
すなわち、例えば、付箋画像45が、他のウィンドウ60などが重なってしまうと、これらのウィンドウ60により画像の一部又は全部が、ウィンドウ60の後ろに隠れてしまい、付箋画像45の全体が表示されなくなり、付箋画像45全体が見にくくなってしまう。
そのため、付箋画像45が、リマインダとしての用をなさなくなるおそれがあった。
【0008】
また、上記の特許文献2及び3記載のディスプレイにおいては、ディスプレイの表示パネルが表示できる解像度より小さい解像度のデスクトップ画面信号が送られてくると、余白となる部分をいわゆるボーダという、何もない画像を付加するために、使用できないエリアができてしまうという問題があった。
【0009】
本発明は、以上のような技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、特定の画像に所定の画像が含まれないようにして表示し、これらの画像がそれぞれ視認できるようにし、また、余白部分に所定の画像を表示できるようにして表示画面全体を有効利用できるようにした画像表示装置、ディスプレイ装置、表示画像作成装置、画像表示方法及び表示画像作成プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため本発明の画像表示装置は、所定の画素数の表示画像を表示可能な表示手段を備える画像表示装置であって、前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を作成可能な画像作成手段と、前記表示画像中に、前記画像作成手段が作成した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段とを備え、前記表示手段が、前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なう構成としている。
【0011】
また、本発明のディスプレイ装置は、所定の画素数の表示画像を表示可能な表示手段を備えるディスプレイ装置であって、前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を受信する受信手段と、前記表示画像中に、前記受信手段で受信した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段とを備え、前記表示手段が、前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なう構成としている。
【0012】
また、本発明の表示画像作成装置は、所定の画素数の表示画像を作成する表示画像作成装置であって、前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を受信する受信手段と、前記表示画像中に、前記受信手段で受信した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段と、前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像を出力する出力手段とを備えている。
【0013】
また、本発明の画像表示方法は、所定の画素数の表示画像を表示する画像表示方法であって、前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を作成可能な画像作成ステップと、前記表示画像中に、前記画像作成手段が作成した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置ステップとを備え、前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なう表示ステップとを含む構成としている。
【0014】
また、本発明の表示画像作成プログラムは、所定の画素数の表示画像を表示可能な画像表示装置のコンピュータを、前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を作成可能な画像作成手段、前記表示画像中に、前記画像作成手段が作成した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段、前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なう前記表示手段として機能させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の画像表示装置、ディスプレイ装置、表示画像作成装置、画像表示方法及び画像表示プログラムは、特定の画像にその他の画像が含まれないようにして表示することができ、特定の画像及びその他の画像の双方を視認できるようにすることができる。
また、余白部分にその他の画像を表示できるようにして表示画面全体を有効利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係る画像表示装置、ディスプレイ装置、表示画像作成装置、画像表示方法及び画像表示プログラムの好ましい実施形態について説明する。
【0017】
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態に係る画像表示装置について説明する。
図1には、本実施形態に係る画像表示装置を示している。
また、図2〜図6は、本実施形態の画像表示装置のLCDディスプレイ2の表示画面を示している。
図1に示すように、本実施形態の画像表示装置は、パーソナルコンピュータなど演算処理機能を備える本体1と、本体1に接続されるとともに所定の画素数の表示画像4を表示可能な表示手段を有したLCDディスプレイ2とを備えている。
【0018】
本体1は、図示しないマイクロプロセッサ、メモリ、ハードディスク、及び、ディスプレイに画像信号を出力するビデオカードなどを備えている。
また、本体1は、表示画像4の画素数よりも小さな画素数の一又は二以上の画像を作成可能な画像作成手段10を備えている。
画像作成手段10は、表示画像4の画素数よりも小さな画素数であって、例えば、デスクトップ画像などの画像を複数作成するものである。
この画像作成手段10は、ハードディスクに記憶され、CPUで実行されるOS(オペレーティングシステム)、OS上で作動させられるソフトウェア、ビデオカードとなどにより構成されている。
【0019】
本実施形態において、画像作成手段10は、特定の画像として、例えば、デスクトップ上に、一又は二以上のウィンドウを配置してなるデスクトップ画像40を作成する。また、このデスクトップ画像40は、例えば、1280×1024pixel(横幅×縦幅)の画素数を有している。
また、画像作成手段10は、特定の画像以外の画像として、例えば、付箋画像45を作成可能となっている。
付箋画像45は、後述の余白表示画像を構成している。
また、画像作成手段10は、表示画像4中において、付箋画像45が表示される位置を設定可能な表示位置設定手段123を備えている。
【0020】
表示位置設定手段123は、表示画像4中に表示画像4を縮小表示してなる設定画像411を表示する設定画像表示手段124と、設定画像411のいずれかの位置を選択する位置選択手段415と、位置選択手段415で選択された選択位置に対応した表示画像上の座標位置を算出して位置情報として出力する座標位置算出手段125とを備えている。
このようにすると、ユーザが、視覚的に位置を設定できるようになり、容易に余白表示画像である付箋画像45の表示位置を設定できる。
【0021】
また、画像作成手段10が、後述の余白表示画像記憶手段(26)に記憶された余白表示画像を更新可能な余白表示画像更新手段を備えている。
付箋画像更新手段120は、画像作成手段10による付箋画像の作成時に用いた付箋画像情報を記憶する付箋画像情報記憶手段121と、付箋画像情報記憶手段121に記憶された付箋画像情報を読み込んで編集する付箋画像情報編集手段122とを備えている。
そして、画像作成手段10が、付箋画像情報編集手段122で編集された付箋画像情報に基づいて付箋画像45を作成する。
【0022】
本実施形態において、画像作成手段10は、付箋ソフトウェアで構成されている。本付箋ソフトウェアは、付箋画像45を、ハードディスクに記憶されCPUで実行されることにより作成する。
付箋ソフトウェアは、LCDディスプレイ2の表示画像4において、デスクトップ上に付箋ソフトウェアのウィンドウ41を形成する。
また、付箋ソフトウェアは、ウィンドウ41に形成された仮想的な付箋画像410を表示して、ユーザに「○月○日に電話」などのテキストデータ及び付箋画像45の画像サイズなどを入力させて、テキストデータ及び画像サイズ情報からなる付箋画像情報を形成する。そして、この付箋画像情報により付箋画像45を作成する。
【0023】
また、付箋ソフトウェアは、デスクトップ上に表示画像4の仮想的な縮小ウィンドウ411(設定画像)を形成可能になっている。
この縮小ウィンドウ411は、例えば、その表示画像中において、特定の画像の領域とボーダ42の領域とをユーザが認識可能に表示している。
また、付箋ソフトウェアは、指定される位置が、デスクトップ画像40の周囲のボーダ42部分のみ指定可能としている。
【0024】
付箋ソフトウェアは、縮小ウィンドウ411の任意の位置(例えば、位置412)が、例えば、マウス等の入力装置のカーソル415により指定されると、この指定した位置に基づいて位置情報を設定する。
付箋ソフトウェアは、指定された座標に相対的に対応する表示画像4の座標を位置情報とする。
このようにすると、ユーザが、視覚的に位置を設定できるようになり、容易に余白表示画像である付箋画像45の表示位置を設定できる。
【0025】
付箋ソフトウェアは、付箋画像45の作成時に、付箋画像情報を、例えば、ハードディスクで構成されている。
また、付箋ソフトウェアは、ユーザの操作により付箋画像を更新するときに、ハードディスクに記憶した付箋画像情報を取り出すとともに、この付箋画像情報を画面に表示させてユーザに表示された付箋画像情報を編集させる。そして、編集された付箋画像情報に基づいて新たな付箋画像45を作成する。
このようにすると、既存の付箋画像45を変更することができる。
【0026】
また、付箋ソフトウェアは、付箋画像45を作成したときに、付箋画像45に用いた付箋画像情報を余白表示画像情報記憶手段121としてのハードディスクに記憶しておく。
また、付箋ソフトウェアは、ユーザの操作により付箋画像45を更新するときに、ハードディスクに記憶した付箋画像情報を取り出すとともに、この付箋画像情報を画面に表示させてユーザに表示された付箋画像情報を編集させる。そして、編集された付箋画像情報に基づいて新たな付箋画像45を作成する。
このようにすると、既存の付箋画像45を変更することができる。
【0027】
また、本体1は、画像作成手段で作成されたデスクトップ画像40を送信するデスクトップ画像送信手段11と、付箋画像をLCDディスプレイ2側に送信する余白表示画像送信手段とを備えている。
また、デスクトップ画像送信手段11は、ビデオカードで構成されている。
ビデオカードは、デスクトップ画像40を特定画像信号に含ませて、例えば、この特定画像信号を、D−subコネクタやDVIコネクタ等で構成される出力ポートから、これに接続された所定のケーブルを介してディスプレイ側に出力する。
【0028】
余白表示画像送信手段は、付箋ソフトウェアにより作成された付箋画像を、所定の信号にしてディスプレイ側に送信する機能を備えている。
本実施形態においては、余白表示画像送信手段は、USB(Universal Serial Bus)規格によりLCDディスプレイ2間との通信を行なうUSB送信手段13で構成されており、USBによる通信のためのコントローラ等(図示せず)を備えている。
【0029】
また、画像作成手段10は、表示画像4中において、付箋画像45が表示される位置を設定可能な表示位置設定手段123を備えている。
表示位置設定手段123は、表示画像4に表示画像4を縮小表示してなる設定画像(411)を表示する設定画像表示手段124と、設定画像のいずれかの位置を選択する位置選択手段415と、位置選択手段415で選択された選択位置に対応した表示画像上の座標位置を算出して位置情報として出力する座標位置算出手段125とを備えている。
このようにすると、ユーザ自身が付箋画像45の表示位置を設定できるので、付箋画像45を見やすくすることができる。
【0030】
また、画像作成手段10が、後述の余白表示画像記憶手段(26)に記憶された余白表示画像を更新可能な余白表示画像更新手段を備えている。
付箋画像更新手段120は、画像作成手段10による付箋画像の作成時に用いた付箋画像情報を記憶する付箋画像情報記憶手段121と、付箋画像情報記憶手段121に記憶された付箋画像情報を読み込んで編集する付箋画像情報編集手段122とを備えている。
そして、画像作成手段10が、付箋画像情報編集手段122で編集された付箋画像情報に基づいて付箋画像45を作成する。
【0031】
また、本体1は、画像作成手段10が作成したその他の画像をLCDディスプレイ2側に送信する余白表示画像送信手段を備えている。
余白表示画像送信手段は、付箋ソフトウェアにより作成された付箋画像を、所定の信号にしてディスプレイ側に送信する機能を備えている。
本実施形態においては、余白表示画像送信手段は、USB(Universal Serial Bus)規格によりディスプレイ間との通信を行なうUSB送信手段13で構成されており、USBによる通信のためのコントローラ等(図示せず)を備えている。
【0032】
また、LCDディスプレイ2は、特定画像信号を受信する特定画像受信手段と、特定画像受信手段で受信した特定画像信号を解析するデスクトップ信号の解析手段23とを備えている。
特定画像信号受信手段は、特定画像信号を受信するインタフェースであるディスプレイアダプタ22で構成されている。
ディスプレイアダプタ22は、例えば、D−subコネクタ、DVIコネクタ等で構成されている。
信号解析手段23は、ディスプレイアダプタ22から出力される特定画像信号に基づいてデスクトップ画像40の画素数(画面解像度)を検出する。
【0033】
LCDディスプレイ2は、具体的には、表示画像4が記憶される表示画像メモリ27と、表示画像メモリ27に記憶された表示画像4を読み込んで表示画像4を表示可能な画面を有したLCDパネル20を備えている。
表示画像メモリ27は、例えば、RAMで構成されており、本発明の表示画像データ記憶手段を構成している。
LCDパネル20は、所定の画面解像度(本実施形態では、1920×1280pixel(横幅×縦幅))を有しており、本発明の表示手段を構成している。
そして、LCDパネル20は、表示画像メモリ27に記憶された表示画像4に基づいて表示を行なう。
【0034】
また、LCDディスプレイ2は、付箋画像45を含む信号を受信するUSB受信手段24と、この信号から付箋画像45を取り出すUSB命令解析手段25と、を備えている。
USB受信手段24は、本体1とUSBで接続するためのインタフェースであって、本発明の余白表示画像受信手段を構成している。
【0035】
USB命令解析手段25は、USB受信手段24で受信した本体1からの伝送信号に含まれたUSB命令を解析して、このUSB命令に応じた処理を実行する機能を備えている。
USB命令解析手段25は、USB命令に応じた処理として、USB受信手段24で受信した付箋画像45を付箋用メモリ26に記憶させたり、位置情報を出力したりする。
【0036】
付箋用メモリ26は、本発明の余白画像を記憶する余白表示画像記憶手段を構成している。
このようにすると、付箋用メモリ26に余白表示画像である付箋画像45を記憶させることにより、LCDディスプレイ2が、常時、本体1側から付箋画像45を受信しなくても画面に付箋画像45を表示させることができる。
そのため、本体1及びLCDディスプレイ2間でデータの送受信が低減されるので、各処理効率を向上させることができる。
【0037】
また、LCDディスプレイ2は、表示画像4中に、画像作成手段10が作成した画像のうち、特定の画像を配置し、配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段21を備えている。
この画像配置手段21は、信号解析手段23及びディスプレイアダプタ22からの出力される特定画像信号に基づいて、特定の画像としてデスクトップ画像40を取り出す。
また、画像配置手段21は、デスクトップ画像40の周囲の余白部分に、余白表示画像として付箋画像45を配置し、他の余白部分にボーダ42を配置してなる表示画像を表示画像メモリ27に書き込む。
また、画像配置手段21は、USB命令解析手段25からの位置情報が入力され、これに基づいて付箋画像を配置する。
【0038】
また、画像配置手段21は、LCDパネル20が表示可能な最大の画素数と同じ大きさの画素数のデスクトップ画像を含む特定画像信号が入力されたときは、ボーダ42を配置しないで、そのままデスクトップ画像に重ねて付箋画像を配置する。
なお、画像配置手段21、USB命令解析手段25などは、LCDディスプレイ2が備えるマイクロプロセッサで実行される所定のプログラムにより実現される。
【0039】
次に、以上の構成からなる画像表示装置の動作を、図2〜図6を参照しつつ説明する。
まず、本体1が起動されると、本体1のOS及びビデオカードが、起動プロセスの画像や、デスクトップ画像40などを作成するとともに、1280×1024の画面解像度のデスクトップ画像信号をビデオカードから出力する。
このデスクトップ画像信号は、ディスプレイアダプタ22で受信されると、ディスプレイアダプタ22が、信号解析手段23及び画像配置手段21にこの信号を出力する。
【0040】
信号解析手段23は、デスクトップ画像信号が入力されると、デスクトップ画像信号の画素数(画面解像度)を解析し、この画素数を画像配置手段21に出力する。
また、画像配置手段21は、デスクトップ画像信号を受信すると、信号解析手段23で解析された画面解像度に応じたデスクトップ画像40を生成する。
そして、画像配置手段は、デスクトップ画像40を配置し、その周囲にボーダ42を配置してなる表示画像4を表示画像メモリ27に書き込む。
LCDディスプレイ2は、表示画像メモリ27に入力された表示画像4を、所定のリフレッシュレートで(例えば、1秒間に60回)読み込んで、表示画像4を出力する(図15参照)。
【0041】
次に、ユーザは、このようにしてLCDパネル20上に表示された画面を参照しながら、次のようにして付箋画像45を画面に表示させる(図2参照)。
まず、ユーザが、所定の操作により付箋ソフトウェアを起動させると、付箋ソフトウェアが、デスクトップ上に付箋画像45を作成するためのウィンドウ41を形成する。
この際、付箋ソフトウェアには、ユーザが仮想的な付箋画像410に、キーボードなどの入力装置を操作することにより、例えば、「○月○日に電話」等のテキストデータの入力がなされる。
【0042】
次に、ユーザが、付箋ソフトウェアに対してテキストデータの確定を行なうと、付箋ソフトウェアは、表示位置を設定するために、デスクトップ画像40に縮小ウィンドウ411を表示させる(図3参照)。
付箋ソフトウェアは、縮小ウィンドウ411の任意の位置が、ユーザにより操作するカーソル415を用いて表示位置412として指定されると、この位置に対応する表示画像4の座標位置を、位置情報として付箋画像情報に付加する。
次に、付箋ソフトウェアは、付箋画像情報から付箋画像45を作成するとともに、これに、付箋画像45である旨のUSB命令を付加する。
また、付箋ソフトウェアは、付箋画像情報に、付箋画像45の画像サイズ情報を付箋画像情報に付加するとともに、付箋画像情報を、ハードディスクに記憶させる。
【0043】
そして、付箋ソフトウェアは、USBの伝送信号に、付箋画像45を含ませて、これをUSB送信手段13から送信する。
LCDディスプレイ2は、本体1からUSBの伝送信号をUSB受信手段24で受信すると、これを、USB命令解析手段25に出力する。
USB命令解析手段25は、この伝送信号に含まれるUSB命令に基づいて、送られてきた伝送信号のデータが、付箋画像45であることを認識し、付箋画像45を取り出して付箋メモリ26に記憶させる。
【0044】
次に、付箋ソフトウェアは、付箋画像情報の位置情報及びサイズ情報を、これが位置情報及びサイズ情報である旨のUSB命令を付加して、USBの伝送信号に含ませ、これをUSB送信手段13から送信させる。
LCDディスプレイ2は、本体1からこのUSBの伝送信号をUSB受信手段24で受信すると、これを、USB命令解析手段25に出力する。
USB命令解析手段25は、この伝送信号に含まれるUSB命令に基づいて、送られてきた伝送信号のデータが、付箋画像45の位置情報であることを認識し、付箋画像45の位置情報を取り出して画像配置手段21に出力する。
【0045】
画像配置手段21は、USB命令解析手段25から位置情報などが入力されると、付箋画像45の入力があったことを認識し、この位置情報に対応する付箋画像45を、付箋メモリ26から読み込む。
また、画像配置手段21は、読み込んだ付箋画像45を、デスクトップ画像40の余白部分に位置情報に基づいて配置してなる表示画像4を、表示画像メモリ27に書き込む。
そして、表示画像メモリ27の表示画像4は、LCDパネル20で上記と同様にして読み込まれ、LCDパネル20に表示される。
【0046】
このようにすると、ボーダ42部分に付箋画像45を有した表示画像4が、LCDパネル20の表示画面に表示される。
これにより、デスクトップ画像40に、付箋画像45を含ませることなく、LCDパネル20の表示画像4中に付箋画像45を配置するので、付箋画像45が他のウィンドウ60に隠れてしまう事態を確実に防止することができる(図4参照)。
また、付箋画像45は、ボーダ42部分に配置されるので、付箋画像45がデスクトップ画像40の一部を隠すことなく付箋画像45をLCDパネル20の表示画面に表示することができる。
そして、ユーザは画面を見ると、付箋画像45が他のウィンドウに隠れないので、付箋画像45を確実に視認することができ、付箋画像45がリマインダとして機能することができる。
【0047】
次に、付箋画像45の表示内容を変更したいときには、例えば、以下のようになる。
付箋ソフトウェアが、ユーザが所定の操作を行なうことにより実行されると、付箋画像情報を余白表示画像情報記憶手段121から読み込むとともに、この付箋画像情報のテキストデータを仮想的な付箋画像413上に展開する(図5参照)。
そして、付箋ソフトウェアは、ユーザがこのテキストデータを編集し、これを確定すると、上記と同様にして、表示位置設定のウィンドウ411(図3)を表示させ、このステップで表示位置412の指定があると付箋画像45a及び位置情報などをLCDディスプレイ2側にUSBの伝送信号を介して出力する。
【0048】
この付箋画像45a及び位置情報等は、USB受信手段24で受信されてUSB命令解析手段25で解析される。
また、付箋画像45aは、USB命令解析手段25により、付箋メモリ26上の既存の付箋画像45に上書きされて更新される。
次に、画像配置手段21は、上記と同様にして、付箋メモリ26から付箋画像45aを読み出すとともに、上記と同様にして、位置情報に基づいて付箋画像45を、余白部分に配置してなる表示画像4を、表示画像メモリ27に記憶させる。
表示画像メモリ27は、LCDパネル20に表示画像4を出力し、表示画像4をLCDパネル20の画面に表示させる(図6参照)。
このようにすると、表示画像4中の付箋画像を容易に更新することができる。
【0049】
以上説明したように、本発明の本実施形態の装置を用いた画像表示装置によれば、画像配置手段21が、表示画像中に、ボーダ42(余白部分)に、付箋画像45(余白表示画像)を配置するので、付箋画像45がデスクトップ画像40の一部を隠すことなく付箋画像45を表示画面に表示することができる。
また、画像配置手段21が、付箋画像45がボーダ42上に配置するので、付箋画像45がLCDディスプレイ2のボーダ42部分に表示できるようになり、画面の余白部分を有効に用いることができる。
【0050】
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る画像表示装置について説明する。
図7には、本実施形態に係る画像表示装置の機能構成図を示している。
この画像表示装置は、上記第一実施形態の画像表示装置と、USB送信手段13、USB受信手段24及びUSB命令解析手段25がない点で異なる。
そして、本体1が、USBの代わりにDDCにより、余白表示画像などをLCDディスプレイ2側に送信している。
【0051】
DDC(Display Data Channel)は、VESA(Video Electronics Standards)という標準化団体が標準化したインタフェースであり、ビデオカード及びディスプレイアダプタ22a間の特定画像信号を伝送するケーブルと一体に設けられている。
【0052】
具体的には、本体1には、画像作成手段10に接続される余白表示画像送信手段としてのDDC送信手段13aが備えられている。
また、LCDディスプレイ2には、ディスプレイアダプタ22aに接続された余白表示画像受信手段としてのDDC受信手段24aと、DDC命令解析手段25aとを備えている。
DDC送信手段13aは、ケーブルを介して余白表示画像及び表示位置などの余白表示画像情報を含む伝送信号をLCDディスプレイ2側に送信している。
【0053】
DDC受信手段24aは、ディスプレイアダプタ22aを介してDDC上の伝送信号を受信して、DDC命令解析手段25aに出力する。
DDC命令解析手段25aは、USB命令解析手段と同様に、所定のDDC命令を解析することにより、伝送信号に含まれる付箋画像45、付箋画像を取り出して、付箋画像を付箋用メモリ26に記憶させ、画像配置手段21に位置情報を出力する。
【0054】
このようにすると、DDCが、デスクトップ画像送信手段11としても機能するビデオカードと、特定画像受信手段であるディスプレイアダプタ22aとを接続するケーブル15と一体に設けられているので、余白表示画像送信手段及び余白表示画像受信手段専用の回線を用意しなくてもよくなり、配線を簡単にすることができる。
その他の構成及び作用は、上記第一実施形態のものと同様である。
【0055】
以上の構成からなる本実施形態の画像表示装置の動作を説明する。
デスクトップ画像信号は、上記第一実施形態と同様にして本体1からディスプレイアダプタ22aに送受信される。
すなわち、付箋ソフトウェアが実行されて、付箋画像45及び位置情報データが作成されると、これらの付箋画像45及び位置情報を含む伝送信号が、DDC送信手段13aによりLCDディスプレイ2側に送信される。
【0056】
ディスプレイアダプタ22aは、受信した伝送信号をDDC受信手段24aに出力する。
DDC受信手段24aは、受信した伝送信号を、DDC命令解析手段25aに送る。
DDC命令解析手段25aでは、伝送信号に含まれる表示命令を解析し、添付されているメモ書きを付箋用メモリ26に格納する。
【0057】
また、DDC命令解析手段25aは、上記USB命令解析手段25と同様に、DDC命令を解析し、付箋画像45を付箋メモリ26に記憶させ、付箋画像45の位置情報、及び、表示サイズ情報を画像配置手段21に出力する。
画像配置手段21は、位置情報及び表示サイズ情報が設定されたことにより、付箋画像45を付箋用メモリ26から読み出し、付箋画像45をボーダ42部分に配置してなる表示画像4を表示画像メモリ27に書き込む。
その後、上記と同様にして、表示画像メモリ27は、書き込まれた表示画像4をLCDパネル20に送るとともに、LCDパネル20は、付箋画像45がボーダ42部分に配置された表示画像4を表示する。
【0058】
以上説明したように、本実施形態の画像表示装置によれば、本体1とLCDディスプレイ2間の接続に用いられるケーブルと一体のDDCを介して付箋画像45を受信しているので、付箋画像45などを伝送するための専用のケーブルを別途本体1及びLCDディスプレイ2間に設けなくてもよくなり、本体1とLCDディスプレイ2間の結線を簡単にすることができる。また、配線も簡単にすることができる。
【0059】
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態に係る画像表示装置を説明する。
図8には、本実施形態に係る画像表示装置を示している。
この画像表示装置は、LCDディスプレイ2に、ディスプレイアダプタ22で受信したディスプレイ画像に基づいて拡大した拡大画像を作成可能な拡大画像作成手段28と、画像配置手段21に、拡大画像作成手段28の動作又は非動作を切り替え可能な拡大動作切替手段とを備える点で上記第一実施形態の画像表示装置と異なる。
そして、拡大動作切替手段が、拡大画像作成手段28を動作させたときに、画像配置手段21が、付箋画像45を拡大画像上に上書きしてなる表示画像4を表示画像メモリに書き込む構成としている。
【0060】
詳しくは、拡大画像作成手段28は、本体1からのディスプレイ画像を、表示画像4の表示サイズと同じ画素数(1920×1280pixel)に拡大するいわゆるアップスキャンコンバータで構成される。
また、拡大動作切替手段は、スイッチ29で形成されている。
【0061】
以上の構成からなる画像表示装置の動作を、図9を参照しつつ説明する。
図9は、本実施形態の画像表示装置のLCDディスプレイの表示画面を示している。
まず、スイッチ29が、拡大画像作成手段28を非動作にしている場合には、上記第一実施形態の画像表示装置と同様に動作する。
また、スイッチ29が、拡大画像作成手段28を動作させている場合には、上記第一実施形態の画像表示装置と同様にして、本体1から特定の画像としてのデスクトップ画像を含むデスクトップ画像信号が送られてくるとディスプレイアダプタ22で受信する。
【0062】
次に、拡大画像作成手段28が、デスクトップ画像信号から、信号解析手段23が検出した画素数に基づいてデスクトップ画像を生成する。そして、拡大画像作成手段28が、画素数が1280×1024ピクセルのデスクトップ画像を拡大して、1920×1280の拡大デスクトップ画像40aのイメージデータを作成する。
拡大画像作成手段28は、画像配置手段21に拡大デスクトップ画像40aを出力する。
【0063】
画像配置手段21は、拡大画像作成手段28からの拡大デスクトップ画像40a上に、USB命令解析手段25からの位置情報に基づいて、付箋メモリ26に記憶された付箋画像45を配置し、これを表示画像メモリ27に書き込む。
その後、上記と同様にして、表示画像メモリ27は、書き込まれた内容をLCDパネル20に送り、LCDパネル20に付箋画像45を含む拡大されたデスクトップ画像40aである表示画像4を表示する(図9参照)。
【0064】
以上説明したように、本実施形態の画像表示装置によれば、デスクトップ画像40を拡大するので、ボーダ42部分がなくなり、LCDディスプレイ2の表示画面を有効に利用することができる。
また、デスクトップ画像40を拡大しても、付箋画像45を確実にLCDパネル2の表示画面に表示させることができ、メモ内容が見にくくなる事態を防止することができる。
【0065】
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態に係る画像表示装置について説明する。
図10には、本実施形態に係る画像表示装置を示している。
図11及び図12には、本実施形態の画像表示装置のLCDディスプレイ2の表示画面を示している。
図10に示すように、この画像表示装置は、上述の第一実施形態の画像表示装置と、画像作成手段10が、デスクトップ画像40の一部を複製して付箋画像45aとする画面キャプチャ手段127を備える点で異なる。
【0066】
以上の構成からなる本実施形態の画像表示装置の動作を、図11及び図12を参照しつつ説明する。
この画像表示装置において、付箋ソフトウェアは、ユーザが入力装置を操作することにより、デスクトップ画像40の所定範囲(414)が指定されたとき、この指定範囲414のデスクトップ画像40を複製する(図11参照)。
そして、付箋ソフトウェアは、この複製されたイメージデータを、付箋画像45aとする。
このようにすると、デスクトップ画像40の一部を、付箋画像45aとしてデスクトップ画像40の一部をボーダ42部分に表示することができる(図12参照)。
その他の作用及び効果は上記実施形態と同様である。
【0067】
[第五実施形態]
次に、本発明の第五実施形態に係る画像表示装置について説明する。
図13には、本実施形態に係る画像表示装置を示している。
この画像表示装置は、上記の第一実施形態の画像表示装置と、LCDディスプレイ3と、このLCDディスプレイ3と本体1との間に介装される表示画像作成装置とを備える点で異なる。
【0068】
LCDディスプレイ3は、例えば、1920×1280pixelの表示画像を表示可能なLCDパネルを備えている。このLCDディスプレイ3は、既存のLCDディスプレイなどであってよい。
また、表示画像作成装置2aは、上記第一実施形態の画像表示装置のLCDディスプレイとほぼ同様であるが、LCDパネルがなく、ディスプレイアダプタ22、信号解析手段23、USB受信手段24、USB命令解析手段25、付箋メモリ26、画像配置手段21、表示画像メモリ27及び表示画像メモリ27をLCDディスプレイ3に出力する出力手段27aを備えている。
その他の構成は、上記実施形態のものと同様の構成になっている。
【0069】
以上の構成からなる画像表示装置においては、本体1のデスクトップ画像送信手段11から出力されたディスプレイ画像信号が、表示画像作成装置2のディスプレイアダプタ22で受信されて、画像配置手段21で表示画像が生成される。
また、USB送信手段13から出力されたUSBの伝送信号が、表示画像作成装置2aのUSB受信手段24で受信されると、USB命令解析手段25が、付箋メモリ26に付箋画像を記憶させ、位置情報及画像サイズ情報を画像配置手段21に出力する。
【0070】
次に、画像配置手段21が、上記実施形態と同様にして、表示画像を作成し、これを表示画像メモリ27に書き込む。
そして、表示画像作成装置2aは、表示画像メモリ27に記憶された表示画像を、出力手段27aを介してLCDディスプレイ3に出力する。
【0071】
以上説明したように本実施形態の画像表示装置は、表示画像作成装置2aにおいて、表示画像を作成するので、既存のLCDディスプレイ等のディスプレイ3にも、表示することができる。そのため、導入コストを低減することができる。
その他の作用及び効果は、上記実施形態と同様である。
【0072】
以上、本発明の画像表示装置について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る画像表示装置は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、各余白表示画像の表示位置を、個別にユーザが指定するようにしたが、これに限定されるものでなく、所定の位置に表示させるようにしてもよい。
【0073】
また、上記実施形態においては、余白表示画像として付箋画像を一つだけボーダに配置したが、これに限定されるものでなく、二以上配置するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、位置設定手段により付箋画像の位置のみを設定したがこれに限定されるものでなく、デスクトップ画像(特定の画像)を設定できるようにしてもよい。
【0074】
また、上記実施形態において、余白表示画像が付箋画像である構成としたが、これに限定されるものでなく、例えば、写真画像などどのような画像であってもよい。
また、表示画像、デスクトップ画像などの画素数は、上述のものに限定されることなく、例えば、SXGA、UXGA等の既存の画素数、及び、任意の画素数であってよく、適宜設計変更して差支えない。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の第一実施形態に係る画像表示装置を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係る画像表示装置の表示画面を、表示する付箋画像のテキストデータを入力するときの状態で示す図である。
【図3】本発明の第一実施形態に係る画像表示装置の表示画面を、付箋画像の表示位置を設定するときの状態で示す図である。
【図4】本発明の第一実施形態に係る画像表示装置の表示画面であって、付箋画像とともにデスクトップ画像を表示した状態で示す図である。
【図5】本発明の第一実施形態に係る画像表示装置の表示画面を、付箋画像を更新するときの状態で示す図である。
【図6】本発明の第一実施形態に係る画像表示装置の表示画面であって、付箋画像とともにデスクトップ画像を表示した状態で示す図である。
【図7】本発明の第二実施形態に係る画像表示装置を示す概略構成図である。
【図8】本発明の第三実施形態に係る画像表示装置を示す概略構成図である。
【図9】本発明の第三実施形態に係る画像表示装置の表示画面を、付箋画像とともに拡大したデスクトップ画像を表示した状態で示す図である。
【図10】本発明の第四実施形態に係る画像表示装置を示す概略構成図である。
【図11】本発明の第四実施形態に係る画像表示装置の表示画面を、表示する付箋画像を指定するときの状態で示す図である。
【図12】本発明の第四実施形態に係る画像表示装置の表示画面であって、付箋画像とともにデスクトップ画像を表示した状態で示す図である。
【図13】本発明の第五実施形態に係る画像表示装置を示す概略構成図である。
【図14】画像表示装置の表示画面の一例を示す図である。
【図15】画像表示装置の表示画面を、特定の画像の周囲に余白部分を設けた状態で示す図である。
【図16】画像表示装置の表示画面の別の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0076】
1 本体
10 画像作成手段
11 特定画像送信手段
120 余白表示画像更新手段
121 余白表示画像情報記憶手段
122 余白表示画像情報編集手段
123 表示位置設定手段
124 位置選択手段
2 LCDディスプレイ
20 LSCパネル(表示手段)
21 画像配置手段
22,22a ディスプレイアダプタ(特定画像受信手段)
23 信号解析手段
24 USB受信手段(余白表示画像受信手段)
24a DDC受信手段
25 USB命令解析手段
25a DDC命令解析手段
26 付箋メモリ(余白表示画像記憶手段)
27 表示画像メモリ(表示画像記憶手段)
27a 出力手段
28 特定画像拡大手段
29 スイッチ(拡大動作切替手段)
3 LCDディスプレイ
4 表示画像
40,40a デスクトップ画像
41 付箋画像作成ウィンドウ
410,413 仮想の付箋画像
411 縮小ウィンドウ
412 指定位置
415 カーソル(位置選択手段)
42 ボーダ(余白部分)
45,45a 付箋画像
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ディスプレイなどの表示手段に、所定の画像を表示可能な画像表示装置、ディスプレイ装置、表示画像作成装置、画像表示方法及び表示画像作成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、コンピュータは、ディスプレイに表示されたデスクトップ上に、一又は二以上のウィンドウを形成して種々の表示が可能なプログラムを備えている。
このようなプログラムにおいて、仮想の付箋紙の画像をデスクトップ上に表示して、メモの代わりに用いるものがある。
【0003】
この種のプログラムを備えるコンピュータとしては、例えば、特許文献1記載のものが提案されている。
このコンピュータは、デスクトップ画像に、例えば、キーボードなどから入力されたメモを表示させておくため、いわゆる付箋ソフトウェアが実行可能となっている。
【0004】
付箋ソフトウェアは、図14に示すように、メモを表した付箋画像45を形成するとともに、この付箋画像45をデスクトップ画像40の所定位置に配置する。
この付箋画像45には、例えば、「○月○日に電話する」等のメモが形成されるとともに、メモをユーザが視認することにより、作業を忘れないようにしたりするための、いわゆるリマインダとして用いられる。
【0005】
また、一般に、パソコン等のコンピュータに接続されるディスプレイは、コンピュータから出力された画像信号に基づいて画面表示を行なう。
この種のディスプレイとしては、例えば、特許文献1又は2記載のものが提案されている。
このディスプレイは、図15に示すように、パソコンから出力された画像信号に含まれる例えば、デスクトップ画像40の画素数が、ディスプレイの画面が表示する表示画像4の画素数(いわゆる画面解像度)より小さいときに、画像の外側にボーダ42といわれる画像を付加する機能を備えている。
【0006】
【特許文献1】特開2006−053741号公報
【特許文献2】特公平06−090608号公報
【特許文献3】特開平10−333659号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、例えば、特許文献1記載のようなパソコン及びディスプレイは、図16に示すように、デスクトップ画像40のような特定の画像中に、例えば、付箋画像45のような画像が含まれてしまうので、何らかの作業を行なうため、他のアプリケーションソフトを起動して他のウィンドウ60を開いたときに、このウィンドウ60が画像(45)と重なってしまうおそれがあった。
すなわち、例えば、付箋画像45が、他のウィンドウ60などが重なってしまうと、これらのウィンドウ60により画像の一部又は全部が、ウィンドウ60の後ろに隠れてしまい、付箋画像45の全体が表示されなくなり、付箋画像45全体が見にくくなってしまう。
そのため、付箋画像45が、リマインダとしての用をなさなくなるおそれがあった。
【0008】
また、上記の特許文献2及び3記載のディスプレイにおいては、ディスプレイの表示パネルが表示できる解像度より小さい解像度のデスクトップ画面信号が送られてくると、余白となる部分をいわゆるボーダという、何もない画像を付加するために、使用できないエリアができてしまうという問題があった。
【0009】
本発明は、以上のような技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、特定の画像に所定の画像が含まれないようにして表示し、これらの画像がそれぞれ視認できるようにし、また、余白部分に所定の画像を表示できるようにして表示画面全体を有効利用できるようにした画像表示装置、ディスプレイ装置、表示画像作成装置、画像表示方法及び表示画像作成プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため本発明の画像表示装置は、所定の画素数の表示画像を表示可能な表示手段を備える画像表示装置であって、前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を作成可能な画像作成手段と、前記表示画像中に、前記画像作成手段が作成した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段とを備え、前記表示手段が、前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なう構成としている。
【0011】
また、本発明のディスプレイ装置は、所定の画素数の表示画像を表示可能な表示手段を備えるディスプレイ装置であって、前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を受信する受信手段と、前記表示画像中に、前記受信手段で受信した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段とを備え、前記表示手段が、前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なう構成としている。
【0012】
また、本発明の表示画像作成装置は、所定の画素数の表示画像を作成する表示画像作成装置であって、前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を受信する受信手段と、前記表示画像中に、前記受信手段で受信した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段と、前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像を出力する出力手段とを備えている。
【0013】
また、本発明の画像表示方法は、所定の画素数の表示画像を表示する画像表示方法であって、前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を作成可能な画像作成ステップと、前記表示画像中に、前記画像作成手段が作成した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置ステップとを備え、前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なう表示ステップとを含む構成としている。
【0014】
また、本発明の表示画像作成プログラムは、所定の画素数の表示画像を表示可能な画像表示装置のコンピュータを、前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を作成可能な画像作成手段、前記表示画像中に、前記画像作成手段が作成した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段、前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なう前記表示手段として機能させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の画像表示装置、ディスプレイ装置、表示画像作成装置、画像表示方法及び画像表示プログラムは、特定の画像にその他の画像が含まれないようにして表示することができ、特定の画像及びその他の画像の双方を視認できるようにすることができる。
また、余白部分にその他の画像を表示できるようにして表示画面全体を有効利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係る画像表示装置、ディスプレイ装置、表示画像作成装置、画像表示方法及び画像表示プログラムの好ましい実施形態について説明する。
【0017】
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態に係る画像表示装置について説明する。
図1には、本実施形態に係る画像表示装置を示している。
また、図2〜図6は、本実施形態の画像表示装置のLCDディスプレイ2の表示画面を示している。
図1に示すように、本実施形態の画像表示装置は、パーソナルコンピュータなど演算処理機能を備える本体1と、本体1に接続されるとともに所定の画素数の表示画像4を表示可能な表示手段を有したLCDディスプレイ2とを備えている。
【0018】
本体1は、図示しないマイクロプロセッサ、メモリ、ハードディスク、及び、ディスプレイに画像信号を出力するビデオカードなどを備えている。
また、本体1は、表示画像4の画素数よりも小さな画素数の一又は二以上の画像を作成可能な画像作成手段10を備えている。
画像作成手段10は、表示画像4の画素数よりも小さな画素数であって、例えば、デスクトップ画像などの画像を複数作成するものである。
この画像作成手段10は、ハードディスクに記憶され、CPUで実行されるOS(オペレーティングシステム)、OS上で作動させられるソフトウェア、ビデオカードとなどにより構成されている。
【0019】
本実施形態において、画像作成手段10は、特定の画像として、例えば、デスクトップ上に、一又は二以上のウィンドウを配置してなるデスクトップ画像40を作成する。また、このデスクトップ画像40は、例えば、1280×1024pixel(横幅×縦幅)の画素数を有している。
また、画像作成手段10は、特定の画像以外の画像として、例えば、付箋画像45を作成可能となっている。
付箋画像45は、後述の余白表示画像を構成している。
また、画像作成手段10は、表示画像4中において、付箋画像45が表示される位置を設定可能な表示位置設定手段123を備えている。
【0020】
表示位置設定手段123は、表示画像4中に表示画像4を縮小表示してなる設定画像411を表示する設定画像表示手段124と、設定画像411のいずれかの位置を選択する位置選択手段415と、位置選択手段415で選択された選択位置に対応した表示画像上の座標位置を算出して位置情報として出力する座標位置算出手段125とを備えている。
このようにすると、ユーザが、視覚的に位置を設定できるようになり、容易に余白表示画像である付箋画像45の表示位置を設定できる。
【0021】
また、画像作成手段10が、後述の余白表示画像記憶手段(26)に記憶された余白表示画像を更新可能な余白表示画像更新手段を備えている。
付箋画像更新手段120は、画像作成手段10による付箋画像の作成時に用いた付箋画像情報を記憶する付箋画像情報記憶手段121と、付箋画像情報記憶手段121に記憶された付箋画像情報を読み込んで編集する付箋画像情報編集手段122とを備えている。
そして、画像作成手段10が、付箋画像情報編集手段122で編集された付箋画像情報に基づいて付箋画像45を作成する。
【0022】
本実施形態において、画像作成手段10は、付箋ソフトウェアで構成されている。本付箋ソフトウェアは、付箋画像45を、ハードディスクに記憶されCPUで実行されることにより作成する。
付箋ソフトウェアは、LCDディスプレイ2の表示画像4において、デスクトップ上に付箋ソフトウェアのウィンドウ41を形成する。
また、付箋ソフトウェアは、ウィンドウ41に形成された仮想的な付箋画像410を表示して、ユーザに「○月○日に電話」などのテキストデータ及び付箋画像45の画像サイズなどを入力させて、テキストデータ及び画像サイズ情報からなる付箋画像情報を形成する。そして、この付箋画像情報により付箋画像45を作成する。
【0023】
また、付箋ソフトウェアは、デスクトップ上に表示画像4の仮想的な縮小ウィンドウ411(設定画像)を形成可能になっている。
この縮小ウィンドウ411は、例えば、その表示画像中において、特定の画像の領域とボーダ42の領域とをユーザが認識可能に表示している。
また、付箋ソフトウェアは、指定される位置が、デスクトップ画像40の周囲のボーダ42部分のみ指定可能としている。
【0024】
付箋ソフトウェアは、縮小ウィンドウ411の任意の位置(例えば、位置412)が、例えば、マウス等の入力装置のカーソル415により指定されると、この指定した位置に基づいて位置情報を設定する。
付箋ソフトウェアは、指定された座標に相対的に対応する表示画像4の座標を位置情報とする。
このようにすると、ユーザが、視覚的に位置を設定できるようになり、容易に余白表示画像である付箋画像45の表示位置を設定できる。
【0025】
付箋ソフトウェアは、付箋画像45の作成時に、付箋画像情報を、例えば、ハードディスクで構成されている。
また、付箋ソフトウェアは、ユーザの操作により付箋画像を更新するときに、ハードディスクに記憶した付箋画像情報を取り出すとともに、この付箋画像情報を画面に表示させてユーザに表示された付箋画像情報を編集させる。そして、編集された付箋画像情報に基づいて新たな付箋画像45を作成する。
このようにすると、既存の付箋画像45を変更することができる。
【0026】
また、付箋ソフトウェアは、付箋画像45を作成したときに、付箋画像45に用いた付箋画像情報を余白表示画像情報記憶手段121としてのハードディスクに記憶しておく。
また、付箋ソフトウェアは、ユーザの操作により付箋画像45を更新するときに、ハードディスクに記憶した付箋画像情報を取り出すとともに、この付箋画像情報を画面に表示させてユーザに表示された付箋画像情報を編集させる。そして、編集された付箋画像情報に基づいて新たな付箋画像45を作成する。
このようにすると、既存の付箋画像45を変更することができる。
【0027】
また、本体1は、画像作成手段で作成されたデスクトップ画像40を送信するデスクトップ画像送信手段11と、付箋画像をLCDディスプレイ2側に送信する余白表示画像送信手段とを備えている。
また、デスクトップ画像送信手段11は、ビデオカードで構成されている。
ビデオカードは、デスクトップ画像40を特定画像信号に含ませて、例えば、この特定画像信号を、D−subコネクタやDVIコネクタ等で構成される出力ポートから、これに接続された所定のケーブルを介してディスプレイ側に出力する。
【0028】
余白表示画像送信手段は、付箋ソフトウェアにより作成された付箋画像を、所定の信号にしてディスプレイ側に送信する機能を備えている。
本実施形態においては、余白表示画像送信手段は、USB(Universal Serial Bus)規格によりLCDディスプレイ2間との通信を行なうUSB送信手段13で構成されており、USBによる通信のためのコントローラ等(図示せず)を備えている。
【0029】
また、画像作成手段10は、表示画像4中において、付箋画像45が表示される位置を設定可能な表示位置設定手段123を備えている。
表示位置設定手段123は、表示画像4に表示画像4を縮小表示してなる設定画像(411)を表示する設定画像表示手段124と、設定画像のいずれかの位置を選択する位置選択手段415と、位置選択手段415で選択された選択位置に対応した表示画像上の座標位置を算出して位置情報として出力する座標位置算出手段125とを備えている。
このようにすると、ユーザ自身が付箋画像45の表示位置を設定できるので、付箋画像45を見やすくすることができる。
【0030】
また、画像作成手段10が、後述の余白表示画像記憶手段(26)に記憶された余白表示画像を更新可能な余白表示画像更新手段を備えている。
付箋画像更新手段120は、画像作成手段10による付箋画像の作成時に用いた付箋画像情報を記憶する付箋画像情報記憶手段121と、付箋画像情報記憶手段121に記憶された付箋画像情報を読み込んで編集する付箋画像情報編集手段122とを備えている。
そして、画像作成手段10が、付箋画像情報編集手段122で編集された付箋画像情報に基づいて付箋画像45を作成する。
【0031】
また、本体1は、画像作成手段10が作成したその他の画像をLCDディスプレイ2側に送信する余白表示画像送信手段を備えている。
余白表示画像送信手段は、付箋ソフトウェアにより作成された付箋画像を、所定の信号にしてディスプレイ側に送信する機能を備えている。
本実施形態においては、余白表示画像送信手段は、USB(Universal Serial Bus)規格によりディスプレイ間との通信を行なうUSB送信手段13で構成されており、USBによる通信のためのコントローラ等(図示せず)を備えている。
【0032】
また、LCDディスプレイ2は、特定画像信号を受信する特定画像受信手段と、特定画像受信手段で受信した特定画像信号を解析するデスクトップ信号の解析手段23とを備えている。
特定画像信号受信手段は、特定画像信号を受信するインタフェースであるディスプレイアダプタ22で構成されている。
ディスプレイアダプタ22は、例えば、D−subコネクタ、DVIコネクタ等で構成されている。
信号解析手段23は、ディスプレイアダプタ22から出力される特定画像信号に基づいてデスクトップ画像40の画素数(画面解像度)を検出する。
【0033】
LCDディスプレイ2は、具体的には、表示画像4が記憶される表示画像メモリ27と、表示画像メモリ27に記憶された表示画像4を読み込んで表示画像4を表示可能な画面を有したLCDパネル20を備えている。
表示画像メモリ27は、例えば、RAMで構成されており、本発明の表示画像データ記憶手段を構成している。
LCDパネル20は、所定の画面解像度(本実施形態では、1920×1280pixel(横幅×縦幅))を有しており、本発明の表示手段を構成している。
そして、LCDパネル20は、表示画像メモリ27に記憶された表示画像4に基づいて表示を行なう。
【0034】
また、LCDディスプレイ2は、付箋画像45を含む信号を受信するUSB受信手段24と、この信号から付箋画像45を取り出すUSB命令解析手段25と、を備えている。
USB受信手段24は、本体1とUSBで接続するためのインタフェースであって、本発明の余白表示画像受信手段を構成している。
【0035】
USB命令解析手段25は、USB受信手段24で受信した本体1からの伝送信号に含まれたUSB命令を解析して、このUSB命令に応じた処理を実行する機能を備えている。
USB命令解析手段25は、USB命令に応じた処理として、USB受信手段24で受信した付箋画像45を付箋用メモリ26に記憶させたり、位置情報を出力したりする。
【0036】
付箋用メモリ26は、本発明の余白画像を記憶する余白表示画像記憶手段を構成している。
このようにすると、付箋用メモリ26に余白表示画像である付箋画像45を記憶させることにより、LCDディスプレイ2が、常時、本体1側から付箋画像45を受信しなくても画面に付箋画像45を表示させることができる。
そのため、本体1及びLCDディスプレイ2間でデータの送受信が低減されるので、各処理効率を向上させることができる。
【0037】
また、LCDディスプレイ2は、表示画像4中に、画像作成手段10が作成した画像のうち、特定の画像を配置し、配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段21を備えている。
この画像配置手段21は、信号解析手段23及びディスプレイアダプタ22からの出力される特定画像信号に基づいて、特定の画像としてデスクトップ画像40を取り出す。
また、画像配置手段21は、デスクトップ画像40の周囲の余白部分に、余白表示画像として付箋画像45を配置し、他の余白部分にボーダ42を配置してなる表示画像を表示画像メモリ27に書き込む。
また、画像配置手段21は、USB命令解析手段25からの位置情報が入力され、これに基づいて付箋画像を配置する。
【0038】
また、画像配置手段21は、LCDパネル20が表示可能な最大の画素数と同じ大きさの画素数のデスクトップ画像を含む特定画像信号が入力されたときは、ボーダ42を配置しないで、そのままデスクトップ画像に重ねて付箋画像を配置する。
なお、画像配置手段21、USB命令解析手段25などは、LCDディスプレイ2が備えるマイクロプロセッサで実行される所定のプログラムにより実現される。
【0039】
次に、以上の構成からなる画像表示装置の動作を、図2〜図6を参照しつつ説明する。
まず、本体1が起動されると、本体1のOS及びビデオカードが、起動プロセスの画像や、デスクトップ画像40などを作成するとともに、1280×1024の画面解像度のデスクトップ画像信号をビデオカードから出力する。
このデスクトップ画像信号は、ディスプレイアダプタ22で受信されると、ディスプレイアダプタ22が、信号解析手段23及び画像配置手段21にこの信号を出力する。
【0040】
信号解析手段23は、デスクトップ画像信号が入力されると、デスクトップ画像信号の画素数(画面解像度)を解析し、この画素数を画像配置手段21に出力する。
また、画像配置手段21は、デスクトップ画像信号を受信すると、信号解析手段23で解析された画面解像度に応じたデスクトップ画像40を生成する。
そして、画像配置手段は、デスクトップ画像40を配置し、その周囲にボーダ42を配置してなる表示画像4を表示画像メモリ27に書き込む。
LCDディスプレイ2は、表示画像メモリ27に入力された表示画像4を、所定のリフレッシュレートで(例えば、1秒間に60回)読み込んで、表示画像4を出力する(図15参照)。
【0041】
次に、ユーザは、このようにしてLCDパネル20上に表示された画面を参照しながら、次のようにして付箋画像45を画面に表示させる(図2参照)。
まず、ユーザが、所定の操作により付箋ソフトウェアを起動させると、付箋ソフトウェアが、デスクトップ上に付箋画像45を作成するためのウィンドウ41を形成する。
この際、付箋ソフトウェアには、ユーザが仮想的な付箋画像410に、キーボードなどの入力装置を操作することにより、例えば、「○月○日に電話」等のテキストデータの入力がなされる。
【0042】
次に、ユーザが、付箋ソフトウェアに対してテキストデータの確定を行なうと、付箋ソフトウェアは、表示位置を設定するために、デスクトップ画像40に縮小ウィンドウ411を表示させる(図3参照)。
付箋ソフトウェアは、縮小ウィンドウ411の任意の位置が、ユーザにより操作するカーソル415を用いて表示位置412として指定されると、この位置に対応する表示画像4の座標位置を、位置情報として付箋画像情報に付加する。
次に、付箋ソフトウェアは、付箋画像情報から付箋画像45を作成するとともに、これに、付箋画像45である旨のUSB命令を付加する。
また、付箋ソフトウェアは、付箋画像情報に、付箋画像45の画像サイズ情報を付箋画像情報に付加するとともに、付箋画像情報を、ハードディスクに記憶させる。
【0043】
そして、付箋ソフトウェアは、USBの伝送信号に、付箋画像45を含ませて、これをUSB送信手段13から送信する。
LCDディスプレイ2は、本体1からUSBの伝送信号をUSB受信手段24で受信すると、これを、USB命令解析手段25に出力する。
USB命令解析手段25は、この伝送信号に含まれるUSB命令に基づいて、送られてきた伝送信号のデータが、付箋画像45であることを認識し、付箋画像45を取り出して付箋メモリ26に記憶させる。
【0044】
次に、付箋ソフトウェアは、付箋画像情報の位置情報及びサイズ情報を、これが位置情報及びサイズ情報である旨のUSB命令を付加して、USBの伝送信号に含ませ、これをUSB送信手段13から送信させる。
LCDディスプレイ2は、本体1からこのUSBの伝送信号をUSB受信手段24で受信すると、これを、USB命令解析手段25に出力する。
USB命令解析手段25は、この伝送信号に含まれるUSB命令に基づいて、送られてきた伝送信号のデータが、付箋画像45の位置情報であることを認識し、付箋画像45の位置情報を取り出して画像配置手段21に出力する。
【0045】
画像配置手段21は、USB命令解析手段25から位置情報などが入力されると、付箋画像45の入力があったことを認識し、この位置情報に対応する付箋画像45を、付箋メモリ26から読み込む。
また、画像配置手段21は、読み込んだ付箋画像45を、デスクトップ画像40の余白部分に位置情報に基づいて配置してなる表示画像4を、表示画像メモリ27に書き込む。
そして、表示画像メモリ27の表示画像4は、LCDパネル20で上記と同様にして読み込まれ、LCDパネル20に表示される。
【0046】
このようにすると、ボーダ42部分に付箋画像45を有した表示画像4が、LCDパネル20の表示画面に表示される。
これにより、デスクトップ画像40に、付箋画像45を含ませることなく、LCDパネル20の表示画像4中に付箋画像45を配置するので、付箋画像45が他のウィンドウ60に隠れてしまう事態を確実に防止することができる(図4参照)。
また、付箋画像45は、ボーダ42部分に配置されるので、付箋画像45がデスクトップ画像40の一部を隠すことなく付箋画像45をLCDパネル20の表示画面に表示することができる。
そして、ユーザは画面を見ると、付箋画像45が他のウィンドウに隠れないので、付箋画像45を確実に視認することができ、付箋画像45がリマインダとして機能することができる。
【0047】
次に、付箋画像45の表示内容を変更したいときには、例えば、以下のようになる。
付箋ソフトウェアが、ユーザが所定の操作を行なうことにより実行されると、付箋画像情報を余白表示画像情報記憶手段121から読み込むとともに、この付箋画像情報のテキストデータを仮想的な付箋画像413上に展開する(図5参照)。
そして、付箋ソフトウェアは、ユーザがこのテキストデータを編集し、これを確定すると、上記と同様にして、表示位置設定のウィンドウ411(図3)を表示させ、このステップで表示位置412の指定があると付箋画像45a及び位置情報などをLCDディスプレイ2側にUSBの伝送信号を介して出力する。
【0048】
この付箋画像45a及び位置情報等は、USB受信手段24で受信されてUSB命令解析手段25で解析される。
また、付箋画像45aは、USB命令解析手段25により、付箋メモリ26上の既存の付箋画像45に上書きされて更新される。
次に、画像配置手段21は、上記と同様にして、付箋メモリ26から付箋画像45aを読み出すとともに、上記と同様にして、位置情報に基づいて付箋画像45を、余白部分に配置してなる表示画像4を、表示画像メモリ27に記憶させる。
表示画像メモリ27は、LCDパネル20に表示画像4を出力し、表示画像4をLCDパネル20の画面に表示させる(図6参照)。
このようにすると、表示画像4中の付箋画像を容易に更新することができる。
【0049】
以上説明したように、本発明の本実施形態の装置を用いた画像表示装置によれば、画像配置手段21が、表示画像中に、ボーダ42(余白部分)に、付箋画像45(余白表示画像)を配置するので、付箋画像45がデスクトップ画像40の一部を隠すことなく付箋画像45を表示画面に表示することができる。
また、画像配置手段21が、付箋画像45がボーダ42上に配置するので、付箋画像45がLCDディスプレイ2のボーダ42部分に表示できるようになり、画面の余白部分を有効に用いることができる。
【0050】
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る画像表示装置について説明する。
図7には、本実施形態に係る画像表示装置の機能構成図を示している。
この画像表示装置は、上記第一実施形態の画像表示装置と、USB送信手段13、USB受信手段24及びUSB命令解析手段25がない点で異なる。
そして、本体1が、USBの代わりにDDCにより、余白表示画像などをLCDディスプレイ2側に送信している。
【0051】
DDC(Display Data Channel)は、VESA(Video Electronics Standards)という標準化団体が標準化したインタフェースであり、ビデオカード及びディスプレイアダプタ22a間の特定画像信号を伝送するケーブルと一体に設けられている。
【0052】
具体的には、本体1には、画像作成手段10に接続される余白表示画像送信手段としてのDDC送信手段13aが備えられている。
また、LCDディスプレイ2には、ディスプレイアダプタ22aに接続された余白表示画像受信手段としてのDDC受信手段24aと、DDC命令解析手段25aとを備えている。
DDC送信手段13aは、ケーブルを介して余白表示画像及び表示位置などの余白表示画像情報を含む伝送信号をLCDディスプレイ2側に送信している。
【0053】
DDC受信手段24aは、ディスプレイアダプタ22aを介してDDC上の伝送信号を受信して、DDC命令解析手段25aに出力する。
DDC命令解析手段25aは、USB命令解析手段と同様に、所定のDDC命令を解析することにより、伝送信号に含まれる付箋画像45、付箋画像を取り出して、付箋画像を付箋用メモリ26に記憶させ、画像配置手段21に位置情報を出力する。
【0054】
このようにすると、DDCが、デスクトップ画像送信手段11としても機能するビデオカードと、特定画像受信手段であるディスプレイアダプタ22aとを接続するケーブル15と一体に設けられているので、余白表示画像送信手段及び余白表示画像受信手段専用の回線を用意しなくてもよくなり、配線を簡単にすることができる。
その他の構成及び作用は、上記第一実施形態のものと同様である。
【0055】
以上の構成からなる本実施形態の画像表示装置の動作を説明する。
デスクトップ画像信号は、上記第一実施形態と同様にして本体1からディスプレイアダプタ22aに送受信される。
すなわち、付箋ソフトウェアが実行されて、付箋画像45及び位置情報データが作成されると、これらの付箋画像45及び位置情報を含む伝送信号が、DDC送信手段13aによりLCDディスプレイ2側に送信される。
【0056】
ディスプレイアダプタ22aは、受信した伝送信号をDDC受信手段24aに出力する。
DDC受信手段24aは、受信した伝送信号を、DDC命令解析手段25aに送る。
DDC命令解析手段25aでは、伝送信号に含まれる表示命令を解析し、添付されているメモ書きを付箋用メモリ26に格納する。
【0057】
また、DDC命令解析手段25aは、上記USB命令解析手段25と同様に、DDC命令を解析し、付箋画像45を付箋メモリ26に記憶させ、付箋画像45の位置情報、及び、表示サイズ情報を画像配置手段21に出力する。
画像配置手段21は、位置情報及び表示サイズ情報が設定されたことにより、付箋画像45を付箋用メモリ26から読み出し、付箋画像45をボーダ42部分に配置してなる表示画像4を表示画像メモリ27に書き込む。
その後、上記と同様にして、表示画像メモリ27は、書き込まれた表示画像4をLCDパネル20に送るとともに、LCDパネル20は、付箋画像45がボーダ42部分に配置された表示画像4を表示する。
【0058】
以上説明したように、本実施形態の画像表示装置によれば、本体1とLCDディスプレイ2間の接続に用いられるケーブルと一体のDDCを介して付箋画像45を受信しているので、付箋画像45などを伝送するための専用のケーブルを別途本体1及びLCDディスプレイ2間に設けなくてもよくなり、本体1とLCDディスプレイ2間の結線を簡単にすることができる。また、配線も簡単にすることができる。
【0059】
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態に係る画像表示装置を説明する。
図8には、本実施形態に係る画像表示装置を示している。
この画像表示装置は、LCDディスプレイ2に、ディスプレイアダプタ22で受信したディスプレイ画像に基づいて拡大した拡大画像を作成可能な拡大画像作成手段28と、画像配置手段21に、拡大画像作成手段28の動作又は非動作を切り替え可能な拡大動作切替手段とを備える点で上記第一実施形態の画像表示装置と異なる。
そして、拡大動作切替手段が、拡大画像作成手段28を動作させたときに、画像配置手段21が、付箋画像45を拡大画像上に上書きしてなる表示画像4を表示画像メモリに書き込む構成としている。
【0060】
詳しくは、拡大画像作成手段28は、本体1からのディスプレイ画像を、表示画像4の表示サイズと同じ画素数(1920×1280pixel)に拡大するいわゆるアップスキャンコンバータで構成される。
また、拡大動作切替手段は、スイッチ29で形成されている。
【0061】
以上の構成からなる画像表示装置の動作を、図9を参照しつつ説明する。
図9は、本実施形態の画像表示装置のLCDディスプレイの表示画面を示している。
まず、スイッチ29が、拡大画像作成手段28を非動作にしている場合には、上記第一実施形態の画像表示装置と同様に動作する。
また、スイッチ29が、拡大画像作成手段28を動作させている場合には、上記第一実施形態の画像表示装置と同様にして、本体1から特定の画像としてのデスクトップ画像を含むデスクトップ画像信号が送られてくるとディスプレイアダプタ22で受信する。
【0062】
次に、拡大画像作成手段28が、デスクトップ画像信号から、信号解析手段23が検出した画素数に基づいてデスクトップ画像を生成する。そして、拡大画像作成手段28が、画素数が1280×1024ピクセルのデスクトップ画像を拡大して、1920×1280の拡大デスクトップ画像40aのイメージデータを作成する。
拡大画像作成手段28は、画像配置手段21に拡大デスクトップ画像40aを出力する。
【0063】
画像配置手段21は、拡大画像作成手段28からの拡大デスクトップ画像40a上に、USB命令解析手段25からの位置情報に基づいて、付箋メモリ26に記憶された付箋画像45を配置し、これを表示画像メモリ27に書き込む。
その後、上記と同様にして、表示画像メモリ27は、書き込まれた内容をLCDパネル20に送り、LCDパネル20に付箋画像45を含む拡大されたデスクトップ画像40aである表示画像4を表示する(図9参照)。
【0064】
以上説明したように、本実施形態の画像表示装置によれば、デスクトップ画像40を拡大するので、ボーダ42部分がなくなり、LCDディスプレイ2の表示画面を有効に利用することができる。
また、デスクトップ画像40を拡大しても、付箋画像45を確実にLCDパネル2の表示画面に表示させることができ、メモ内容が見にくくなる事態を防止することができる。
【0065】
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態に係る画像表示装置について説明する。
図10には、本実施形態に係る画像表示装置を示している。
図11及び図12には、本実施形態の画像表示装置のLCDディスプレイ2の表示画面を示している。
図10に示すように、この画像表示装置は、上述の第一実施形態の画像表示装置と、画像作成手段10が、デスクトップ画像40の一部を複製して付箋画像45aとする画面キャプチャ手段127を備える点で異なる。
【0066】
以上の構成からなる本実施形態の画像表示装置の動作を、図11及び図12を参照しつつ説明する。
この画像表示装置において、付箋ソフトウェアは、ユーザが入力装置を操作することにより、デスクトップ画像40の所定範囲(414)が指定されたとき、この指定範囲414のデスクトップ画像40を複製する(図11参照)。
そして、付箋ソフトウェアは、この複製されたイメージデータを、付箋画像45aとする。
このようにすると、デスクトップ画像40の一部を、付箋画像45aとしてデスクトップ画像40の一部をボーダ42部分に表示することができる(図12参照)。
その他の作用及び効果は上記実施形態と同様である。
【0067】
[第五実施形態]
次に、本発明の第五実施形態に係る画像表示装置について説明する。
図13には、本実施形態に係る画像表示装置を示している。
この画像表示装置は、上記の第一実施形態の画像表示装置と、LCDディスプレイ3と、このLCDディスプレイ3と本体1との間に介装される表示画像作成装置とを備える点で異なる。
【0068】
LCDディスプレイ3は、例えば、1920×1280pixelの表示画像を表示可能なLCDパネルを備えている。このLCDディスプレイ3は、既存のLCDディスプレイなどであってよい。
また、表示画像作成装置2aは、上記第一実施形態の画像表示装置のLCDディスプレイとほぼ同様であるが、LCDパネルがなく、ディスプレイアダプタ22、信号解析手段23、USB受信手段24、USB命令解析手段25、付箋メモリ26、画像配置手段21、表示画像メモリ27及び表示画像メモリ27をLCDディスプレイ3に出力する出力手段27aを備えている。
その他の構成は、上記実施形態のものと同様の構成になっている。
【0069】
以上の構成からなる画像表示装置においては、本体1のデスクトップ画像送信手段11から出力されたディスプレイ画像信号が、表示画像作成装置2のディスプレイアダプタ22で受信されて、画像配置手段21で表示画像が生成される。
また、USB送信手段13から出力されたUSBの伝送信号が、表示画像作成装置2aのUSB受信手段24で受信されると、USB命令解析手段25が、付箋メモリ26に付箋画像を記憶させ、位置情報及画像サイズ情報を画像配置手段21に出力する。
【0070】
次に、画像配置手段21が、上記実施形態と同様にして、表示画像を作成し、これを表示画像メモリ27に書き込む。
そして、表示画像作成装置2aは、表示画像メモリ27に記憶された表示画像を、出力手段27aを介してLCDディスプレイ3に出力する。
【0071】
以上説明したように本実施形態の画像表示装置は、表示画像作成装置2aにおいて、表示画像を作成するので、既存のLCDディスプレイ等のディスプレイ3にも、表示することができる。そのため、導入コストを低減することができる。
その他の作用及び効果は、上記実施形態と同様である。
【0072】
以上、本発明の画像表示装置について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る画像表示装置は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、各余白表示画像の表示位置を、個別にユーザが指定するようにしたが、これに限定されるものでなく、所定の位置に表示させるようにしてもよい。
【0073】
また、上記実施形態においては、余白表示画像として付箋画像を一つだけボーダに配置したが、これに限定されるものでなく、二以上配置するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、位置設定手段により付箋画像の位置のみを設定したがこれに限定されるものでなく、デスクトップ画像(特定の画像)を設定できるようにしてもよい。
【0074】
また、上記実施形態において、余白表示画像が付箋画像である構成としたが、これに限定されるものでなく、例えば、写真画像などどのような画像であってもよい。
また、表示画像、デスクトップ画像などの画素数は、上述のものに限定されることなく、例えば、SXGA、UXGA等の既存の画素数、及び、任意の画素数であってよく、適宜設計変更して差支えない。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の第一実施形態に係る画像表示装置を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係る画像表示装置の表示画面を、表示する付箋画像のテキストデータを入力するときの状態で示す図である。
【図3】本発明の第一実施形態に係る画像表示装置の表示画面を、付箋画像の表示位置を設定するときの状態で示す図である。
【図4】本発明の第一実施形態に係る画像表示装置の表示画面であって、付箋画像とともにデスクトップ画像を表示した状態で示す図である。
【図5】本発明の第一実施形態に係る画像表示装置の表示画面を、付箋画像を更新するときの状態で示す図である。
【図6】本発明の第一実施形態に係る画像表示装置の表示画面であって、付箋画像とともにデスクトップ画像を表示した状態で示す図である。
【図7】本発明の第二実施形態に係る画像表示装置を示す概略構成図である。
【図8】本発明の第三実施形態に係る画像表示装置を示す概略構成図である。
【図9】本発明の第三実施形態に係る画像表示装置の表示画面を、付箋画像とともに拡大したデスクトップ画像を表示した状態で示す図である。
【図10】本発明の第四実施形態に係る画像表示装置を示す概略構成図である。
【図11】本発明の第四実施形態に係る画像表示装置の表示画面を、表示する付箋画像を指定するときの状態で示す図である。
【図12】本発明の第四実施形態に係る画像表示装置の表示画面であって、付箋画像とともにデスクトップ画像を表示した状態で示す図である。
【図13】本発明の第五実施形態に係る画像表示装置を示す概略構成図である。
【図14】画像表示装置の表示画面の一例を示す図である。
【図15】画像表示装置の表示画面を、特定の画像の周囲に余白部分を設けた状態で示す図である。
【図16】画像表示装置の表示画面の別の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0076】
1 本体
10 画像作成手段
11 特定画像送信手段
120 余白表示画像更新手段
121 余白表示画像情報記憶手段
122 余白表示画像情報編集手段
123 表示位置設定手段
124 位置選択手段
2 LCDディスプレイ
20 LSCパネル(表示手段)
21 画像配置手段
22,22a ディスプレイアダプタ(特定画像受信手段)
23 信号解析手段
24 USB受信手段(余白表示画像受信手段)
24a DDC受信手段
25 USB命令解析手段
25a DDC命令解析手段
26 付箋メモリ(余白表示画像記憶手段)
27 表示画像メモリ(表示画像記憶手段)
27a 出力手段
28 特定画像拡大手段
29 スイッチ(拡大動作切替手段)
3 LCDディスプレイ
4 表示画像
40,40a デスクトップ画像
41 付箋画像作成ウィンドウ
410,413 仮想の付箋画像
411 縮小ウィンドウ
412 指定位置
415 カーソル(位置選択手段)
42 ボーダ(余白部分)
45,45a 付箋画像
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の画素数の表示画像を表示可能な表示手段を備える画像表示装置であって、
前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を作成可能な画像作成手段と、
前記表示画像中に、前記画像作成手段が作成した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段とを備え、
前記表示手段が、前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なうことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記画像を表示する位置の位置情報を設定する表示位置設定手段を備え、
前記画像配置手段が、前記画像を、前記位置情報に基づいて配置する請求項1記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記表示位置設定手段が、前記表示画像に該表示画像を縮小表示してなる設定画像を表示する設定画像表示手段と、該設定画像のいずれかの位置を選択する位置選択手段と、該位置選択手段で選択された選択位置に対応した前記表示画像上の座標位置を算出して位置情報として出力する座標位置算出手段とを備える請求項2記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記画像作成手段が、前記特定の画像の一部を複製して前記余白表示画像とする画面キャプチャ手段を備える請求項1〜3のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記余白表示画像を記憶する余白表示画像記憶手段を備え、
前記画像配置手段が、前記余白表示画像記憶手段の余白表示画像を読み出して表示画像を配置する請求項1〜4のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記画像作成手段が、前記余白表示画像記憶手段に記憶された余白表示画像を更新可能な余白表示画像更新手段を備える請求項5記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記余白表示画像更新手段が、
前記画像作成手段による余白表示画像の作成時に用いた余白表示画像情報を記憶する余白表示画像情報記憶手段と、
前記余白表示画像情報記憶手段に記憶された余白表示画像情報を読み込んで編集する余白表示画像情報編集手段とを備え、
前記画像作成手段が、前記余白表示画像情報編集手段で編集された余白表示画像情報に基づいて余白表示画像を作成する請求項6記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記特定の画像に基づいて拡大した拡大画像を作成可能な拡大画像作成手段と、
前記表示画像作成手段に、前記拡大画像作成手段の動作又は非動作を切り替え可能な拡大動作切替手段とを備え、
前記拡大動作切替手段が、特定画像拡大手段を動作させたときに、前記表示画像作成手段が、前記余白表示画像を前記拡大画像上に配置する請求項1〜7のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記画像作成手段を含む本体と、
前記表示手段及び前記表示画像作成手段を含むディスプレイ装置とを備え、
前記本体が、
前記画像作成手段で作成された特定の画像を送信する特定画像送信手段と、
前記画像作成手段で作成された余白表示画像を送信する余白表示画像送信手段と、を備え、
前記ディスプレイ装置が、
前記特定画像送信手段からの特定の画像を受信する特定画像受信手段と、
前記余白表示画像受信手段からの余白表示画像を受信する余白表示画像受信手段と、を備える請求項1〜8のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項10】
前記画像作成手段が、前記特定の画像としてデスクトップ画像を作成し、前記画像作成手段が、前記余白表示画像として付箋画像を作成する請求項1〜9のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項11】
所定の画素数の表示画像を表示可能な表示手段を備えるディスプレイ装置であって、
前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を受信する受信手段と、
前記表示画像中に、前記受信手段で受信した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段とを備え、
前記表示手段が、前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なうことを特徴とするディスプレイ装置。
【請求項12】
所定の画素数の表示画像を作成する表示画像作成装置であって、
前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を受信する受信手段と、
前記表示画像中に、前記受信手段で受信した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段と、
前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像を出力する出力手段とを備えることを特徴とする表示画像作成装置。
【請求項13】
所定の画素数の表示画像を表示する画像表示方法であって、
前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を作成可能な画像作成ステップと、
前記表示画像中に、前記画像作成手段が作成した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置ステップとを備え、
前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なう表示ステップとを含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項14】
所定の画素数の表示画像を表示可能な画像表示装置のコンピュータを、
前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を作成可能な画像作成手段、
前記表示画像中に、前記画像作成手段が作成した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段、
前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なう前記表示手段として機能させるための画像表示プログラム。
【請求項1】
所定の画素数の表示画像を表示可能な表示手段を備える画像表示装置であって、
前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を作成可能な画像作成手段と、
前記表示画像中に、前記画像作成手段が作成した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段とを備え、
前記表示手段が、前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なうことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記画像を表示する位置の位置情報を設定する表示位置設定手段を備え、
前記画像配置手段が、前記画像を、前記位置情報に基づいて配置する請求項1記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記表示位置設定手段が、前記表示画像に該表示画像を縮小表示してなる設定画像を表示する設定画像表示手段と、該設定画像のいずれかの位置を選択する位置選択手段と、該位置選択手段で選択された選択位置に対応した前記表示画像上の座標位置を算出して位置情報として出力する座標位置算出手段とを備える請求項2記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記画像作成手段が、前記特定の画像の一部を複製して前記余白表示画像とする画面キャプチャ手段を備える請求項1〜3のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記余白表示画像を記憶する余白表示画像記憶手段を備え、
前記画像配置手段が、前記余白表示画像記憶手段の余白表示画像を読み出して表示画像を配置する請求項1〜4のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記画像作成手段が、前記余白表示画像記憶手段に記憶された余白表示画像を更新可能な余白表示画像更新手段を備える請求項5記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記余白表示画像更新手段が、
前記画像作成手段による余白表示画像の作成時に用いた余白表示画像情報を記憶する余白表示画像情報記憶手段と、
前記余白表示画像情報記憶手段に記憶された余白表示画像情報を読み込んで編集する余白表示画像情報編集手段とを備え、
前記画像作成手段が、前記余白表示画像情報編集手段で編集された余白表示画像情報に基づいて余白表示画像を作成する請求項6記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記特定の画像に基づいて拡大した拡大画像を作成可能な拡大画像作成手段と、
前記表示画像作成手段に、前記拡大画像作成手段の動作又は非動作を切り替え可能な拡大動作切替手段とを備え、
前記拡大動作切替手段が、特定画像拡大手段を動作させたときに、前記表示画像作成手段が、前記余白表示画像を前記拡大画像上に配置する請求項1〜7のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記画像作成手段を含む本体と、
前記表示手段及び前記表示画像作成手段を含むディスプレイ装置とを備え、
前記本体が、
前記画像作成手段で作成された特定の画像を送信する特定画像送信手段と、
前記画像作成手段で作成された余白表示画像を送信する余白表示画像送信手段と、を備え、
前記ディスプレイ装置が、
前記特定画像送信手段からの特定の画像を受信する特定画像受信手段と、
前記余白表示画像受信手段からの余白表示画像を受信する余白表示画像受信手段と、を備える請求項1〜8のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項10】
前記画像作成手段が、前記特定の画像としてデスクトップ画像を作成し、前記画像作成手段が、前記余白表示画像として付箋画像を作成する請求項1〜9のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項11】
所定の画素数の表示画像を表示可能な表示手段を備えるディスプレイ装置であって、
前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を受信する受信手段と、
前記表示画像中に、前記受信手段で受信した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段とを備え、
前記表示手段が、前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なうことを特徴とするディスプレイ装置。
【請求項12】
所定の画素数の表示画像を作成する表示画像作成装置であって、
前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を受信する受信手段と、
前記表示画像中に、前記受信手段で受信した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段と、
前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像を出力する出力手段とを備えることを特徴とする表示画像作成装置。
【請求項13】
所定の画素数の表示画像を表示する画像表示方法であって、
前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を作成可能な画像作成ステップと、
前記表示画像中に、前記画像作成手段が作成した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置ステップとを備え、
前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なう表示ステップとを含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項14】
所定の画素数の表示画像を表示可能な画像表示装置のコンピュータを、
前記表示画像の画素数よりも小さな画素数の複数の画像を作成可能な画像作成手段、
前記表示画像中に、前記画像作成手段が作成した画像のうち、特定の画像を配置し、該配置された特定の画像の周囲の余白部分に表示可能な所定の余白表示画像を配置する画像配置手段、
前記画像配置手段により特定の画像及び余白表示画像が配置された表示画像に基づいて表示を行なう前記表示手段として機能させるための画像表示プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
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【図11】
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【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2009−186765(P2009−186765A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−26685(P2008−26685)
【出願日】平成20年2月6日(2008.2.6)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月6日(2008.2.6)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】
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