説明

画像表示装置、画像表示方法、プログラム、及び記録媒体

【課題】 マルチ再生で表示された画像に対する属性情報の設定用GUI領域と設定対象画像との関連が明確で、より容易に属性情報の設定をすることができる画像再生装置を提供する。
【解決手段】 表示部に画像をマルチ再生する画像表示制御手段と、
前記表示された複数の画像に属性設定を行うことができる属性設定手段と、
前記属性設定手段が前記複数の画像のそれぞれに対する属性設定の指定をユーザから受け付ける表示領域2012を、前記表示部の所定の位置に表示するよう制御する領域表示制御手段と、
前記指定の入力の際に、前記表示された複数の画像のうち、前記表示領域で属性設定される画像(画像2)と、前記表示領域での設定内容(印刷指定アイコン2024)との関連を強調して表示(矢印2026)するよう制御する関連表示制御手段と
を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,画像データの処理を行う画像表示装置及び画像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
DPOF(Digital Print Order Format)等により、画像ファイルに対する印刷指定、送信指定、再生指定等の属性情報を設定可能とするデジタルカメラ等の画像表示装置がある。この画像表示装置においては従来、DPOFで定義された印刷指定等を設定させる際、設定対象画像を閲覧しながらGUI(Graphical User Interface)を用いることで使い勝手を良くする提案がなされている。
【0003】
例えば特許文献1では、DPOF情報の設定対象画像とDPOF情報設定用画面とを分割して表示することで、DPOF情報の設定対象画像を確認しながら、その画像に対するDPOF情報の設定を行えるという方法が提案されている。
【0004】
一方、近年の記録媒体容量の増加により,より大量の画像を効率よく取り扱える画像の管理方法が求められている。そこで、従来のデジタルカメラ等の画像表示装置においては,大量画像の閲覧や、各種設定操作における画像の一覧性を考慮し,複数の画像を同時に表示するマルチ再生モードが設けられている。DPOF情報の設定等においても、上述のマルチ再生モードを用いて設定を行わせるGUIがある。従来のマルチ再生モードにおけるDPOF情報の設定用のGUI領域は、同時に表示されている複数の画像のうち、DPOF情報を設定しようとしている対象画像の位置に合わせて表示していた。
【特許文献1】特開2006−33666
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のマルチ再生モードにおけるDPOF情報の設定用のGUI領域は、マルチ再生のために縮小された画像に合わせて表示するため、スペースに限りがあった。そのため複数の設定項目や、多くの操作説明を表示することができない、あるいは表示しても小さくて見難いものとなってしまっていた。
【0006】
一方、マルチ再生モードの際にも、特許文献1のように設定対象画像とDPOF情報の設定用GUI領域とを分割して表示すれば、設定用GUI領域の表示スペースを広く取ることができ、複数の設定項目や多くの操作説明を表示することが可能となる。しかしながら、マルチ再生モードにおいてこのような方法をとると、同時に表示されている複数の画像のうちどの画像に対して設定操作を行っているのかという、設定用GUI領域と設定対象画像との関連がユーザにとってわかりにくいものとなってしまう。
【0007】
そこで本発明は上記課題に鑑み、マルチ再生で表示された画像に対する属性情報の設定用GUI領域と設定対象画像との関連が明確で、より容易に属性情報の設定をすることができる画像再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の画像表示装置は、
表示部に複数の画像を表示するよう制御する画像表示制御手段と、
前記表示された複数の画像のそれぞれに対して個別に属性設定を行うことができる属性設定手段と、
前記複数の画像のそれぞれに対する前記属性設定手段による属性設定の指定を受け付けるための表示領域を、前記表示部の所定の位置に表示するよう制御する領域表示制御手段と、
前記指定の入力の際に、前記表示された複数の画像のうち、前記表示領域で属性設定される画像と、前記表示領域での設定内容との関連を強調して表示するよう制御する関連表示制御手段と
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
マルチ再生で表示された画像に対する属性情報の設定用GUI領域と設定対象画像との関連が明確で、より容易に属性情報の設定をすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。尚、以下に説明する実施形態では、本発明による装置、方法を静止画像と動画との撮影が可能なデジタルカメラである撮像装置に適用した場合を例にして説明する。
【0011】
[デジタルカメラの構成]
図1は実施形態によるデジタルカメラの外観図である。図1において、28は表示部であり、画像や各種情報を表示する。72は電源スイッチであり、電源オン、電源オフを切り替える。61はシャッターボタンである。60はモード切替スイッチであり、デジタルカメラ100における各種モードを切り替える。より具体的には、静止画記録モード、動画記録モード、再生モード等のモードの切り替えが可能である。111は接続ケーブルであり、デジタルカメラ100と外部機器を接続する。112はコネクタであり、接続ケーブル111とデジタルカメラ100とを接続する。
【0012】
70は操作部であり、ユーザからの各種操作を受け付ける。操作部70は図示の各種ボタンや、画像表示部28の画面上に設けられたタッチパネル等の操作部材を有する。操作部70の各種ボタンとは、具体的に例示すると、消去ボタン、メニューボタン、SETボタン、十字に配置された4方向ボタン(上ボタン、下ボタン、右ボタン、左ボタン)、ホイール73等である。200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。201は記録媒体スロットであり、記録媒体200を格納する。記録媒体スロット201に格納された記録媒体200は、デジタルカメラ100との通信が可能となる。202は記録媒体スロット201の蓋である。
【0013】
図2は、本実施形態によるデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。図2において、103は撮影レンズ、101は絞り機能を備えるシャッター、22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像部である。23はA/D変換器であり、アナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する場合や、音声制御部11から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する場合に用いられる。102はバリアであり、デジタルカメラ100の、レンズ103を含む撮像部を覆うことにより、撮影レンズ103、シャッター101、撮像部22を含む撮像系の汚れや破損を防止する。
【0014】
12はタイミング発生部であり、撮像部22、音声制御部11、A/D変換器23、D/A変換器13にクロック信号や制御信号を供給する。タイミング発生部12は、メモリ制御部15及びシステム制御部50により制御される。24は画像処理部であり、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部24では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
【0015】
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、直接メモリ制御部15を介して、メモリ32に書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、画像表示部28に表示するための画像データを格納する。尚、メモリ32は、マイク10において録音された音声データ、静止画像、動画像および画像ファイルを構成する場合のファイルヘッダを格納するのにも用いられる。従って、メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
【0016】
圧縮/伸張部16は、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮、伸張する。圧縮/伸張部16は、シャッター101をトリガにしてメモリ32に格納された撮影画像を読み込んで圧縮処理を行い、処理を終えたデータをメモリ32に書き込む。また、記録媒体200の記録部19などからメモリ32に読み込まれた圧縮画像に対して伸張処理を行い、処理を終えたデータをメモリ32に書き込む。圧縮/伸張部16によりメモリ32に書き込まれた画像データは、システム制御部50のファイル部においてファイル化され、インターフェース18を介して記録媒体200に記録される。また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。13はD/A変換器であり、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して画像表示部28に供給する。28は画像表示部であり、LCD等の表示器上に、A/D変換器23からのアナログ信号に応じた表示を行う。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器13を介して画像表示部28により表示される。
【0017】
10はマイクである。マイク10から出力された音声信号は、アンプ等で構成される音声制御部11を介してA/D変換器23に供給され、A/D変換器23においてデジタル信号に変換された後、メモリ制御部15によってメモリ32に格納される。一方、記録媒体200に記録されている音声データは、メモリ32に読み込まれた後、D/A変換器13によりアナログ信号に変換される。音声制御部11は、このアナログ信号によりスピーカ39を駆動し、音声出力する。
【0018】
不揮発性メモリ56は電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
【0019】
50はシステム制御部であり、デジタルカメラ100全体を制御する。システム制御部50は、上述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。52はシステムメモリであり、RAMが用いられる。システムメモリ52には、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。
【0020】
モード切替スイッチ60、第1シャッタースイッチ62、第2シャッタースイッチ64、操作部70はシステム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。
【0021】
モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画記録モード、動画記録モード、再生モード等のいずれかに切り替えることができる。第1シャッタースイッチ62は、デジタルカメラ100に設けられたシャッターボタン61の操作途中(半押し)でONとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。システム制御部50は、第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作を開始する。
【0022】
第2シャッタースイッチ64は、シャッターボタン61の操作完了(全押し)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
【0023】
操作部70の各操作部材は、画像表示部28に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、検索ボタン、絞り込みボタン、属性変更ボタン、印刷指定ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種設定が可能なメニュー画面が画像表示部28に表示される。利用者は、画像表示部28に表示されたメニュー画面と、4方向ボタンやSETボタンとを用いて直感的に各種設定を行うことができる。電源スイッチ72は、電源オン、電源オフを切り替える。
【0024】
80は電源制御部であり、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。
【0025】
30は電源部であり、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。33及び34はコネクタであり、電源部30と電源制御部80とを接続する。
【0026】
40はRTC(Real Time Clock)であり、日付及び時刻を計時する。RTC40は、電源制御部80とは別に内部に電源部を保持しており、電源部30が落ちた状態であっても、計時状態を続ける。システム制御部50は起動時にRTC40より取得した日時を用いてシステムタイマを設定し、タイマ制御を実行する。
【0027】
18はメモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。35は該記録媒体200とインターフェース18との接続のためのコネクタである。98は記録媒体着脱検知部であり、コネクタ35に記録媒体200が装着されているか否かを検知する。
【0028】
200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体200は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部19、デジタルカメラ100とのインターフェース37、及び、記録媒体200とデジタルカメラ100とを接続するためのコネクタ36を備えている。
【0029】
通信部110は、RS232CやUSB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信、等の各種通信処理を行う。コネクタ(無線通信の場合はアンテナ)112は、通信部110を介してデジタルカメラ100を他の機器と接続する。
【0030】
[デジタルカメラの全体動作]
図3は、本実施形態のデジタルカメラ100の全体的な動作を説明するフローチャートである。なお、図3を含む後述する各種フローチャートは全て、システム制御部50が、上述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開して実行することで実現する。
【0031】
電源スイッチ72が操作され電源がオンに切り替わると、ステップS301においてシステム制御部50はフラグや制御変数等を初期化する。続いて、ステップS302において、記録媒体200に記録されているファイルに関する管理処理を開始する。ここでは、再生対象ディレクトリと再生対象画像ファイルの有無、記録媒体200内の画像総数、最小ファイル番号、最大ファイル番号、ファイル番号総和、タイムスタンプ総和、ファイルサイズ総和、総ファイル数等を取得して、システムメモリ52に記憶する。
【0032】
次に、ステップS303、S305、S307において、システム制御部50は、モード切替スイッチ60の設定位置を判断する。静止画記録モードに設定されていたならば処理はステップS303からステップS304へ進み、静止画記録モード処理を実行する。モード切替スイッチ60が動画記録モードに設定されていたならば、処理はステップS303、S305を経てステップS306へ進み、動画記録モード処理を実行する。また、モード切替スイッチ60が再生モードに設定されていた場合、処理はステップS303、S305、S307を経てステップS308へ進み、再生モード処理を実行する。ステップS308の再生モード処理は図6を用いて後述する。
【0033】
また、その他のモードに設定されていた場合、処理はステップS309へ進み、システム制御部50は選択されたモードに応じた処理を実行する。その他のモードとしては例えば記録媒体200に格納されたファイルの送信を行う送信モード処理、外部機器からファイルを受信して記録媒体200に格納する受信モード処理が含まれる。
【0034】
ステップS304、S306、S308、S309のうちのモード切替スイッチ60によって設定されたモードに対応した処理を実行した後、処理はステップS310へ進む。ステップS310において、システム制御部50は電源スイッチ72の設定位置を判断する。電源スイッチ72が電源オンに設定されていれば、ステップS303に処理を戻す。一方、電源スイッチ72が電源オフに設定されていたならば、処理はステップS310からステップS311へ進み、制御部50は終了処理を行う。終了処理には、例えば以下の処理が含まれる。すなわち、画像表示部28の表示を終了状態に変更し、レンズバリア102を閉じて撮像部を保護し、フラグや制御変数等を含むパラメータや設定値、設定モードを不揮発性メモリ56に記録し、電源供給が不要な部分への電源を遮断する。ステップS311の終了処理が完了すると、本処理を終了し、電源をOFF状態へ移行する。
【0035】
[ディレクトリ及びファイル構成]
ここで、図4を用いてディレクトリ名及びファイル名の生成ルールについて説明する。図4は、記録媒体200に記録されるディレクトリ構成例を示したものである。
【0036】
ルートディレクトリにDCIMディレクトリ401が記録され、DCIMディレクトリ401には8文字から生成されるサブディレクトリが生成される。サブディレクトリが保持するサブディレクトリ名は、先頭3文字が数字で構成される。先頭3文字の数字は100から始まり、ディレクトリを生成する毎に1ずつインクリメントされる。図4では、100XXXXX(サブディレクトリ402)、101XXXXX(サブディレクトリ403)が示されている。サブディレクトリ402の配下には本実施形態のデジタルカメラ100が作成するファイルが作成される。ここで生成されるファイル名は、8文字のファイル名とファイルの種類を示す3文字の拡張子から構成さる。ファイル名のうち後ろ4文字は0001から始まる数字で構成され、静止画記録モードにおいては撮影毎に1ずつインクリメントされたファイル名が付与される。以下、この後ろ4文字の数字で示される番号をファイル番号と呼ぶ。尚、静止画の場合は拡張子としてJPGが付与され、動画記録モードにおいて記録される動画像ファイルには拡張子としてAVIが付与される。また、管理情報を記録するサムネイルファイルには拡張子としてTHMが付与される。
【0037】
フォルダ421はDPOF(Digital Print Order Format)により規定されている画像ファイルに対する属性情報を定義したファイルを格納するフォルダである。フォルダ421には印刷指定ファイル422,送信指定ファイル423,再生指定ファイル424等が格納可能に規定されている。印刷指定ファイル422の一例を図14に示す.図14の印刷指定ファイルはDPOF(Digital Print Order Format)により規定されており,印刷画像,印刷枚数等の指定が記載されている。ここで,”[HDR]”セクションに印刷指定ファイルを作成した日時,機器名等が記載されている。以降続く”[JOB]”セクションは印刷画像,枚数等の指定が記載されている。ここでは”IMG_0001.JPG”と”IMG_0006.JPG”が印刷指定されていることをあらわしている。印刷指定ファイル422は画像の属性の一種であり、後述する印刷指定処理によってシステム制御部50により記録・更新、すなわち属性設定される。送信指定ファイル423や再生指定ファイル424も対応する記載があり、送信、再生画像やその送信回数、再生回数等の指定が記載されている。
【0038】
[ファイル構造]
続いて前述した記録媒体200に記録される静止画像ファイルのデータの構造例を図5に示す。
【0039】
画像ファイル501は先頭に画像ファイルの開始を示すマーカ(SOI)502を有し、その後にヘッダ部に相当するアプリケーションマーカ(APP1)503を有する。アプリケーションマーカ(APP1)503内は、
・サイズ(APP1 Length)503、
・アプリケーションマーカの識別コード(APP1 Identifier Code)505、
・画像データの作成日時(Date Time)506、
・画像データが生成された日時(Date Time Original)507、
・画像データの日付印字設定521、
・画像データの合焦枠情報522、
・顔情報519、
・その他の撮影情報509、及びサムネイル画像(Thumbnail Data)510
から構成される。
【0040】
また顔情報519は撮影処理中に生成された情報であり、撮影時に検出された顔の位置座標、サイズ(幅、高さ)、検出個数、信頼性係数等を、検出された個数分有する。また画像ファイル501に記録される画像データは、量子化テーブル(DQT)512、ハフマンテーブル(DHT)513、フレーム開始マーカ(SOF)514、スキャン開始マーカ(SOS)515及び圧縮データ516から構成される。そして、画像ファイルデータの最後を示すマーカ(EOI)517で終端される。
【0041】
また,日付印字設定521は,撮影時に画像に撮影日時を重畳して埋め込んだか否かのフラグであり,別途日付印字機能を持つ印刷機器等での印刷において日付印字を重畳して印刷させない目的に利用される。
【0042】
また,合焦枠情報522は撮影時にAF(オートフォーカス)が焦点を合わせた位置および大きさを座標で管理するものであり,再生時にこの情報を元にユーザーはピントをあわせた位置を参照することが可能となる。
【0043】
[再生モード処理(S308)]
上述した全体動作フロー(図3)のステップS308の再生モード処理の詳細を図6を用いて説明する。図6は、本実施形態のデジタルカメラ100の再生モードの動作を説明するフローチャートである。
【0044】
ステップS601において、システム制御部50は、記録媒体200から最新画像情報を取得する。ステップS602において、システム制御部50は、ステップS601における最新画像情報の取得が正しく行われたかどうかをチェックする。最新画像情報を取得できなかった場合、処理はステップS610に進む。ステップS610において、システム制御部50は、画像なし時の入力待ち状態となる。このステップS610の処理は図7のフローチャートにより後述する。尚、最新画像情報を取得できない場合とは、画像が一枚もないような状態や、メディア不良によって画像情報が取得できなかったような状態等が考えられる。最新画像情報が取得できれば、少なくとも画像が1枚は存在すると判断され、処理はステップS603へ進む。
【0045】
ステップS603において、システム制御部50は、ステップS601で取得した最新画像情報を元に記録媒体200から最新画像データを読み込む。そして、ステップS604において、システム制御部50は、ファイル解析処理を行い、読み込んだ最新画像データにおける画像の撮影情報や属性情報等を取得する。ステップS605において、システム制御部50は、読み込んだ最新画像データを表示する。さらに、このとき、ステップS604で取得された撮影情報や属性情報等も表示する。また、ステップS604のファイル解析結果に応じて、ファイルの一部が壊れているなど不正なデータということがわかればエラー表示も合わせて行われる。
【0046】
ステップS606において印刷指定ファイルが解析済みであるか判定する。未解析であると判断されたならばステップS607に進む。ステップS607においては図4に示す印刷指定ファイル422を記録媒体200からシステムメモリ52に読み込みステップS608に進む。ステップS608では印刷指定ファイルを解析し,記載内容すなわちどの画像に何枚の印刷指定がされているかを数値データとしてシステムメモリ52に記憶する。さらにこのとき,ステップS608における解析結果に基づいて印刷指定有無情報および枚数を画像表示に重ねて表示しても良い。
【0047】
ステップS609において、システム制御部50は、再生入力待ち状態に入る。この再生入力待ち状態における処理は図8のフローチャートにより後述する。
【0048】
[再生モード処理における画像なし時の入力待ち処理(S610)]
図7は、再生モードにおける画像なし時入力待ち状態における処理を示すフローチャートである。
【0049】
まず、ステップS701において、システム制御部50は、画像データがないことをユーザに通知するべく、「画像がありません」というメッセージ表示を画像表示部28において行う。次に、ステップS702において、システム制御部50は、操作入力を待つ。ここでいう操作入力とはユーザによるボタン、電池蓋に対する操作や、電源の低下などを知らせるイベント等が含まれる。何らかの入力があった場合、処理はステップS703へ進み、システム制御部50は、当該入力が終了ボタンだったかどうかチェックする。終了ボタンと判定された場合は、再生モード処理を終了し、図3のステップS310へ進む。一方、操作入力が終了ボタン以外だった場合は、ステップS704へ進み、当該操作入力に対応する処理が行われる。例えば、画像データがなくてもメニューボタンの操作が入力された場合は、画像表示部28にメニュー表示を行い、ユーザが設定変更等を行えるようにする。
【0050】
[再生モード処理における再生入力待ち処理(S609)]
図8は、前述の図6のステップS609における再生入力待ち処理の詳細を説明するフローチャートである。
【0051】
ステップS801において、システム制御部50は、ユーザによる操作あるいはシステムによる入力があるかどうかをチェックする。ここでいう入力とは、ユーザによるボタン、電池蓋に対する操作や、電源の低下などを知らせるイベントなどが含まれる。何も入力がなければ入力があるまで待つ。何らかの入力があった場合、処理はステップS804へ進む。
【0052】
次にステップS804において、システム制御部50は、当該入力が操作部70に含まれる画像送りボタンの入力かどうかを判定する。入力が画像送りボタンであった場合、処理はステップS805へ進み、システム制御部50は次の表示画像を読み込む。画像送りのボタンは送り方向に応じた一対のボタンで構成されており、操作されたボタンに対応する送り方向に応じて次の表示画像が読み込まれることになる。次に、ステップS806において、システム制御部50は、ステップS805で読み込まれた画像データに対してファイル解析処理を行い、読み込んだ最新画像データにおける画像の撮影情報や属性情報等を取得する。そして、ステップS807において、システム制御部50は、ステップS805で読み込んだ画像データの表示を行う。このとき、ステップS806におけるファイル解析処理の結果を用いて、撮影情報や属性情報等を表示する。また、ステップS806のファイル解析結果に応じて、ファイルの一部が壊れているなど不正なデータと判別された場合は、エラー表示も合わせて行う。表示が完了するとステップS801の入力待ち状態へ戻る。
【0053】
ステップS804において入力が画像送りボタンではないと判定された場合、処理はステップS812へ進む。
【0054】
ステップS812において、システム制御部50は、当該入力が操作部70に含まれる消去ボタンの操作であるかどうかを調べる。消去ボタンの操作入力であると判定された場合、処理はステップS813へ進む。ステップS813において、システム制御部50は、現在画像表示部28に表示されている画像データの消去を実行する。画像データの消去が完了するとステップS814において消去後の総枚数をチェックする。総枚数が0になっていた場合はステップS815へ進み、画像なし時入力待ち状態へ移る。この処理は、図7により上述したとおりである。
【0055】
一方、消去後に画像データが残っている場合はステップS816へ進み、システム制御部50は、次の画像データを表示するべく、次の表示対象の画像データを読み込む。ここで表示対象となる画像データは、消去された画像データのファイル番号の次のファイル番号の画像データとする。尚、最新の画像データが消去された場合は、消去された画像データのファイル番号よりも1つ前のファイル番号の画像データを表示対象とする。ステップS817において、システム制御部50は、ステップS816で表示対象として読み込んだ画像データに対してファイル解析処理を行い、撮影情報や属性情報などを得る。そして、ステップS818において、システム制御部50は、ステップS816で読み込んだ画像データを画像表示部28に表示する。このとき、ステップS817で取得された撮影情報や属性情報なども表示する。また、ステップS817のファイル解析結果に応じて、ファイルの一部が壊れているなど不正なデータであると判定されたならば、その旨のエラー表示も行う。表示が完了するとステップS801の入力待ち状態へ戻る。
【0056】
ステップS812において当該入力が消去ボタンでない場合、処理はステップS819へ進む。
【0057】
ステップS819において、システム制御部50は、当該入力が操作部70を用いた印刷指定ボタンへの入力かどうかを判定する。印刷指定ボタンであると判定された場合、ステップS820へ進み、印刷指定処理を行う。印刷指定処理については図9で後述する。印刷指定処理を終了するとステップS801の入力待ち状態へ戻る。
【0058】
ステップS819において印刷指定ボタンでないと判断された場合処理はS821へ進む.ステップS821において、システム制御部50は、当該入力が終了ボタンかどうかを判定する。終了ボタンであると判定された場合、再生モード処理を終了し、図3のステップS310へ進む。
【0059】
ステップS821において当該入力が終了ボタンでない場合、処理はステップS824へ進む。
【0060】
ステップS824ではそれ上記以外の入力に応じた処理を行う。たとえば、画像の編集処理や、マルチ再生への切り替えや、メニューボタンによるメニュー表示などである。尚、マルチ再生とは、画像データの縮小画像を画像表示部28の一画面に複数枚並べて表示する再生モードである。
【0061】
[印刷指定処理]
図9に、上述した図8のステップS820における印刷指定処理の詳細のフローチャートを示す。また、図11にこの印刷指定処理がマルチ再生で行われた際の画面表示例を示す。
【0062】
図11(A)は図8のステップS820で印刷指定処理に入った際、1画面に複数の画像(本例では9枚)を同時に表示するマルチ再生であった場合に、表示される初期表示の例である。この表示はシステム制御部50による表示制御(画像表示制御、GUI領域表示制御)によって表示される。画像表示部28になお初期表示の図示はしないが1画面に1枚の画像を表示するシングル再生の場合もある。図11(A)の表示画面2001はマルチ再生時における画像表示部28の表示例である。この表示例においては画像1〜画像9の9枚の縮小画像が並べて表示されている。指示枠2002は操作対象の画像となる選択画像を示す枠であり、現在画像2が操作対象として選択されていることを示している。選択画像は印刷指定ボタン,消去ボタン等の入力時の操作対象となる画像を現している。選択画像を示す指示枠2002は画像送りボタンにより移動可能であり表示画面2001に示す画像1〜9を選択可能な他,これ以外の画像も一覧表示画像の更新により可能である。これはたとえば指定枠2002が画像9にある場合に画像送りボタンの操作により次の画像が指示された場合に一覧表示画像を次の9枚たとえば画像10〜18として指定枠2002を移動することにより実現できる。また,印刷指定済みアイコン2003は印刷指定ファイルに画像1が印刷対象ファイルとして記載されていることをあらわしているアイコンであり,また印刷指定枚数も同時に示している。印刷指定済みアイコン2003は本例では画像1が印刷指定枚数1枚であることを示している。
【0063】
図9の印刷指定処理のフローチャートについて説明する。図8のステップS820における印刷指定処理が開始され、図11(A)の初期画面が表示されると、システム制御部50はステップS901にて画像送りボタンにより選択画像変更の指示があったか否かを判定する。選択画像変更の指示があったと判定されたならばステップS902へ進み選択画像の移動処理を行ってからステップS903へ進み、選択画像変更の指示が無かったと判定されればなにもせずにステップS903へ進む。
【0064】
ステップS903では、SETボタン等において選択画像の指定がされたか否かを判定する。選択画像の指定がされたと判定されたならばステップS904へ進む。選択画像の指定がされていないと判定されればステップS906へ進み、その他の処理を行う。
【0065】
S904では、現在の表示がマルチ再生であるか否かを判定する。マルチ再生でない,すなわちシングル再生であると判定されたならばステップS905へ進みシングル再生での印刷指定処理を行う。マルチ再生であると判定されたならばステップS908へ進み、ステップS908以降のマルチ再生での印刷指定処理を行う。
【0066】
ステップS905のシングル再生での印刷指定処理においては印刷指定指示表示をした後、ユーザの指示により印刷指示を確定し、システム制御部50は確定した内容を印刷指定ファイルに書き出す。シングル再生での印刷指定指示表示の例を図12に示す。表示画面2061におけるダイアログ2062はシングル再生で表示されている画像である画像1に対する印刷指定を指示するためのGUI表示領域である。ダイアログ2062は、操作部70によって操作可能な指定確定ボタン2063,指定キャンセルボタン2064のGUIボタンを持ち,印刷指定実行,キャンセルの指示をユーザから受け付けることができる。印刷指定アイコン2065は、このダイアログ2062が印刷指定をするためのダイアログである旨を示すアイコンである。印刷指定枚数2066は指定される印刷指定枚数を示しており、操作部70のうちの上ボタン,下ボタン等により枚数の変更が可能である。ユーザはこのダイアログ2062を見ながら操作部70を操作し、印刷指定枚数2066に示される印刷指定枚数で画像1を印刷することを指定確定ボタン2063で確定するか、指定キャンセルボタン2064で指定を取りやめる。シングル再生での印刷指定処理を終了するとステップS906へ進み、その他の処理を行う。
【0067】
一方ステップS904でマルチ再生であると判定されると、ステップS908では、現在、指示枠2002で示されている選択画像(本例では画像2)が印刷未指定であるか否かを判定する。これは図6のステップS608にて解析済みの印刷指定情報あるいは後述するステップS913で確定済みの印刷指定情報が、現在の選択画像に対する印刷指定を含むか否かの判定である。確定前の指定処理中の一時的な指定情報については判定対象にしない。ステップS908で現在の選択画像が印刷未指定であると判定された場合、ステップS909に進み、現在の選択画像が印刷指定済みであると判定するとステップS918に進む。
【0068】
ステップS909では印刷指定指示表示を行う。図11(B)に、マルチ再生における印刷指定指示表示の例を示す。表示画面2011におけるダイアログ2012は指示枠で選択されている画像について印刷指定を指示するためのGUI表示領域である。ダイアログ2012は指定確定ボタン2013,指定キャンセルボタン2014のGUIボタンを持ち、印刷指定実行,キャンセルの指示をユーザから受け付けることができる。印刷指定アイコン2015はこのダイアログが印刷指定である旨を示すアイコンである。印刷指定枚数2016は指定される印刷指定枚数を示しており、操作部70のうちの上ボタン,下ボタン等により枚数の変更が可能である。このダイアログ2012に表示されるGUIは前述したシングル再生での印刷指定指示表示のダイアログ2062と同様である。ただし、図12のシングル再生でのダイアログ2062のように、ダイアログを設定対象である選択画像に重ねて、サイズも選択画像に合わせて表示すると、マルチ再生では各画像の表示サイズが小さいのでダイアログも小さくなり、見難いGUIとなってしまう。そこでマルチ再生では、ダイアログ2012の位置は図示の位置に固定し、選択画像が画像2でない場合でも同じ位置のダイアログ2012より、画像表示部28に表示された複数の画像に対してそれぞれ個別に印刷指定指示を行わせる。こうすることでダイアログ2012のために一定の表示スペースを確保できる。ユーザはこのダイアログ2012を見ながら操作部70を操作し、印刷指定枚数2016に示される印刷指定枚数で指示枠が選択している画像を印刷することを指定確定ボタン2013で確定するか、指定キャンセルボタン2014で指定を取りやめることができる。印刷指定指示表示を行うとステップS910に進む。
【0069】
ステップS910では、操作部70のうちの上ボタン,下ボタン等によりユーザから印刷指定枚数の変更操作があったか否かを判定する。印刷指定枚数の変更操作があったならばステップS911に進み、図11(B)の印刷指定枚数2016の表示を変更する。ステップS910で印刷指定枚数の変更操作が無かったと判定された場合およびステップS911で印刷指定枚数2016の表示変更につづいてステップS912へ進む。
【0070】
ステップS912ではユーザから印刷指定のキャンセルの指示を受け付けたか否かを判定する。これは操作部70を用いて図11(B)の指定キャンセルボタン2014を押下する操作があったか否かの判定である。キャンセルの指示を受け付けたと判定された場合は、印刷指定指示表示を終了してステップS906へ進み、その他の処理を行う。この場合、ステップS910で印刷指定枚数が変更されていても反映せず印刷指定ファイルは更新しないため、図11(A)と同じ表示へと戻る。一方ステップS912でキャンセルの指示を受け付けていないと判定した場合はステップS913へ進む。
【0071】
ステップS913では、ユーザから印刷指定の確定の指示を受け付けた否かを判定する。これは操作部70を用いて図11(B)の指定確定ボタン2013を押下する操作があったか否かの判定である。印刷指定の確定の指示を受け付けていないと判定するとステップS909へ戻り、処理を繰り返す。印刷指定確定の指示を受け付けたならばステップS914に進む。
【0072】
ステップS914では、印刷指定枚数2016で示される印刷指定枚数が0か否かを判定する。このステップS914で選択されている画像は前述のステップS908で印刷指定がされていないと判定されている画像なので、印刷指定枚数が0であればステップS908以降も印刷指定がされず、印刷指定枚数に変更が無かった画像である。そのため印刷指定枚数が0であれば印刷指定ファイルを更新せずにステップS906へ進み、その他の処理を行う。印刷指定枚数に変更が無かったため、この際の画面表示は前述の図11(A)の状態へ戻る。ステップS914で印刷指定枚数が0でないと判定するとステップS915へ進む。
【0073】
ステップS915では、印刷指定枚数に変更があり、選択されている画像は新たに印刷指定がされた画像なので、印刷指定ファイルを更新して記録媒体200へ書き出す。
【0074】
続くステップS916では、印刷指定関連付け表示を行う。この印刷指定関連付け表示については、図10と図11(C)を用いて後述する。印刷指定関連付け表示を行うとステップS917へ進み、表示を印刷指定済みに更新する。この時の更新される表示例を図11(D)に示す。図11(D)の表示画面2031には、図11(A)と比べると印刷指定済みアイコン2032が新たに表示されており、画像2が新たに印刷指定されたことがわかる。この表示例では画像2の印刷指定枚数は1枚である。ステップS917で表示を更新するとステップS906へ進み、その他の処理を行う。
【0075】
一方、ステップS918では印刷指定解除指示表示を行う。図11(E)に印刷指定解除指示表示の例を示す。表示画面2041におけるダイアログ2042は、マルチ再生で指示枠によって選択されている画像2に対する印刷指定の解除を指示するためのGUI表示領域である。ダイアログ2042は、操作部70によって操作可能な指定解除ボタン2043,解除のキャンセルボタン2044のGUIボタンを持ち,印刷指定解除,解除キャンセルの指示をユーザから受け付けることができる。このように印刷指定が既に設定されているか否かで異なるダイアログを表示し、すでに印刷設定されている場合は、印刷枚数の指定をさせず、指定をキャンセルするか否かの択一的な選択をさせることで、ユーザに混乱の無い操作をさせることができる。この際、画像2は指定解除ボタン2043を押下する操作がされるまでは印刷指定がされている画像であるが、画像2の位置に表示していた印刷指定済みアイコンは表示が煩雑となるので消す。しかしもちろん、まだ印刷指定ファイルは書き換えられていないことを示すほうが重要とかんがえて印刷指定済みアイコンを表示したままとする実施例も考えられる。
【0076】
印刷指定解除指示表示を行うとつづくステップS919へ進む。
【0077】
ステップS919では、ユーザから印刷指定解除のキャンセルの指示を受け付けたか否かを判定する。これは操作部70を用いて図11(E)の解除のキャンセルボタン2044を押下する操作があったか否かの判定である。キャンセルの指示を受け付けたと判定された場合は、印刷指定解除表示を終了してステップS906へ進み、その他の処理を行う。この際、画像2の位置に印刷指定済みアイコンを再度表示する。解除のキャンセルの指示を受け付けていないと判定した場合はステップS920へ進む。
【0078】
ステップS920では、指定解除指示があったか否かを判定する。これは操作部70を用いて図11(E)の指定解除ボタン2043を押下する操作があったか否かの判定である。指定解除指示があったと判定するとステップS921へ進み、指定解除指示がなかったと判定するとステップS918へ戻り、処理を繰り返す。
【0079】
ステップS921では、印刷指定ファイルを更新して記録媒体200へ書き出す。この更新では、印刷指定ファイルに記録されている現在の選択画像への印刷指定枚数を0枚とする、あるいは印刷指定ファイルに記録されている現在の選択画像に対する印刷指定の記述部分を削除する。これにより、現在選択されている画像は印刷未指定となる。
【0080】
続くステップS922では、印刷指定ファイルの更新に応じて表示の更新を行う。この場合は、印刷指定されていた画像の印刷指定が解除されたので、選択されていた画像には印刷指定済みアイコンを表示しないことで、印刷未指定になった旨を表現する。表示を更新するとステップS906へ進む。
【0081】
ステップS906では、操作に応じたその他の処理を行う。その他の処理としては、マルチ再生/一枚再生の切り替え等がある。
【0082】
次にステップS907では、印刷指定処理の終了指示をユーザから受け付けたか否かを判定する。終了の指示が無ければステップS901へ戻り処理を繰り返し、終了の指示があったなら、印刷指定処理を終了する。
【0083】
なお、本実施例ではステップS908で印刷指定済みであると判定された場合にステップS918へ遷移する構成としたが、印刷指定解除表示を行うのではなく、ステップS909へ進み印刷指定表示を行って以降の印刷枚数変更処理を行っても良い。この場合、印刷指定の解除は印刷指定枚数を0枚にすることで行う。また、ステップS914の判定は、印刷指定枚数に変更があったか否かの判定となる。
【0084】
また、ステップS921で印刷指定の解除を行った後に、どの選択画像について印刷指定の解除を行ったかを明示するように、図10と図11(C)を用いて後述する印刷指定関連付け表示を行っても良い。
【0085】
[印刷指定関連付け表示]
図11(C)に、前述した図9のステップS916の印刷指定関連付け表示の表示例を示す。図9のステップS916で、印刷指定ファイルが書き出されると、印刷指定アイコン2024が、矢印2026の方向に沿って、すなわち画像2の印刷指定済みアイコンが表示される予定の位置に向かってアニメーション表示される。アニメーション表示された印刷指定アイコンが画像2の位置に到達すると、そのまま印刷指定アイコンが印刷指定済みアイコン2022となり図示の位置に固定して表示される。
【0086】
図10に,図11(c)に示した印刷指定関連付け表示を実現するための処理のフローチャートを示す。この処理はシステム制御部50によって行われる関連表示制御である。
【0087】
ステップS1001にて印刷指定指示アイコンの座標(X1,Y1)を取得する。これは図11(C)における印刷指定アイコン2024の座標である。
【0088】
次にステップS1002にて印刷指定対象画像位置を取得する。これは図11(C)においては指示枠2025に囲まれている選択画像である画像2の位置である。
【0089】
次にステップS1003にて印刷指定済みアイコン表示予定座標(X2,Y2)を取得する。これはステップS1002により取得された印刷指定画像位置情報を元に算出,テーブル参照等により取得できる。図11(C)においては印刷指定済みアイコン2022の位置である。なおこの表示例における印刷指定済みアイコン2022は、印刷指定済みアイコン表示予定座標に印刷指定アイコン2022が表示された状態を示しており、ステップS1003の時点でこの位置に印刷指定済みアイコン2022は表示されていない。
【0090】
次にステップS1004にて描画分割数を設定する。これはすでに取得済みの(X1,Y1)と(X2,Y2)間を印刷指定アイコンをアニメーション表示させる場合のステップ数である。
【0091】
ステップS1005〜S1009は印刷指定済みアイコンを印刷指定指示アイコン位置から印刷設定済みアイコン位置へアニメーションによる移動表示を行うループ処理である。ステップS1006にてステップごとの印刷指定済みアイコン表示座標(X3,Y3)を算出し、ステップS1007にて(X3,Y3)の位置に印刷指定済みアイコンを描画し,ステップS1008にて一定時間のウェイトを持つ。以上の処理により図11(C)の矢印2026で示す方向に印刷指定アイコン2024がアニメーション表示され、画像2の左上位置に収まり、印刷指定済みアイコン2022として表示される。
【0092】
このアニメーション表示により、ユーザは、印刷指定処理における操作で印刷指定をした画像がマルチ再生で表示している複数の画像のうち、どの画像であるかを容易に確認することができる。特に、ユーザからの印刷指定確定の入力に連動した図9のステップS916で印刷指定ファイルが書き出された直後のタイミング(属性設定の終了時)でのみ、このアニメーション表示を行う。そのためユーザは、印刷指定処理で行った入力操作で結果的に印刷指定の変更があったか否かを識別することができるとともに、印刷指定の変更が生じた画像はどの画像なのかを確実に確認できる。また印刷指定処理で行った入力操作で結果的に変更が生じなかった入力操作についてはアニメーション表示されないので、表示が煩雑となりユーザが混乱することを軽減できる。このアニメーション表示を、ユーザからの印刷指定の確定操作受け付け時に行い、印刷指定ファイルへの書き出し自体はもっと後のタイミングで一括して行っても同じ効果が得られる。
【0093】
なお、ユーザが印刷枚数の変更の入力を行ったタイミング(枚数変更の指定受け付け時)で、どの画像の印刷枚数を変更したのかをユーザに認識させるためにこのアニメーション表示を行ってもよい。その場合図9のステップS911のタイミングに印刷指定関連付け表示を行う。
【0094】
<実施例2>
実施例1では、印刷指定処理についてのみ述べたが、画像に対しては印刷指定以外にも、送信指定、プロテクト指定などが可能である。実施例2では、これらの複数の指定項目について、マルチ再生中に同一のダイアログから指定できる例を示す。
【0095】
図13は、マルチ再生で、印刷指定以外の指定についても同一の画面から指定可能とした場合のGUI表示例である。この表示はシステム制御部50による表示制御(画像表示制御、GUI領域表示制御、属性表示制御)によって表示される。これは、前述の図8のステップS819の判定を、印刷に限らない指定項目についての指定ボタンの操作があったか否かの判定に置き換え、ステップS820を印刷に限らない指定処理とすることで実現できる。処理の詳細は図9で前述した印刷指定処理について、印刷以外の指定も可能としたのみの処理なので省略する。
【0096】
表示画面2051におけるダイアログ2053は、画像に対する複数の指定項目の指定を可能としたGUI表示領域である。ダイアログ2053には印刷指定アイコン2054,送信指定アイコン2055、プロテクト指定アイコン2056が表示されている。ここではたとえば操作部70に含まれる右ボタン、左ボタンにより指定項目の変更すなわち印刷指定アイコン2054,送信指定アイコン2055、プロテクト指定アイコン2056の選択変更が可能である。選択された指定項目のアイコンは他の指定項目のアイコンに比べて強調表示され、現在どの指定項目について指定しようとしているのかが識別できるようになっている。また、マルチ再生で表示している各画像の位置には、指定済みの指定項目については指定済みアイコン(印刷指定済みアイコン、送信指定済みアイコン、プロテクト指定済みアイコン)を表示する。ただし全ての指定項目の指定済みアイコンを同時に表示すると、縮小表示されているマルチ再生での画像上では表示スペースが小さく煩雑になるので、ダイアログ2053で選択されている指定項目についてのみ優先的に指定済みアイコンを表示する。選択されている指定項目について、指定確定ボタン2057を押下する操作があると、指定内容の書き込み処理を行うと共に、選択画像に向かって指定項目のアイコンがアニメーション表示され、指定済みアイコンとして表示される。なお、右ボタン・左ボタンで選択可能なものを指定項目とするか、指定確定ボタン2057・キャンセルボタン2058とするかは操作部70に含まれるボタンによって切り替える。
【0097】
図13の例では、現在指示枠によって画像3が選択されており、ダイアログ2053では送信指定アイコン2055が選択されているため、画像3に対して送信指定指示の操作を行える状態である。また、ダイアログ2053で送信指定アイコン2055を選択しているため、マルチ再生している画像1〜9においては、送信指定済みの画像について送信指定済みアイコンを表示している。本例では画像2、画像4が既に送信指定済みであることがわかる。この状態で、ダイアログ2053の指定確定ボタン2057を押下する操作があると、送信指定ファイルの書き込み処理が行われるとともに、送信指定アイコン2055が画像3に向かってアニメーション表示され、送信指定済みアイコンとして表示される。また、図13の状態からキャンセルボタン2058を押下する操作があると、画像3に送信指定は行わずにダイアログ2053を閉じる。
【0098】
また、図13の状態から例えば操作部70に含まれる左ボタンにより指定項目の変更があり、印刷指定アイコンが選択されると、ダイアログ2053における指定確定ボタン2057は印刷指定の指定確定ボタンとなる。また、印刷指定枚数を指定するGUIもダイアログ2053に表示される。印刷指定枚数が1枚以上で印刷指定の指定確定ボタン2057を押下する操作があると、印刷指定ファイルの書き込み処理が行われるとともに、印刷指定アイコン2054が画像3に向かってアニメ−ション表示され、印刷指定済みアイコンとして表示される。
【0099】
このように,属性指定GUIをよりわかりやすく表示するためのスペースを確保するために複数の指定対象画像に共通の設定GUIを設けるとともに,設定時にはアニメーションにより属性指定対象画像と属性指定操作との関連を明確に表示することが可能となる。また,属性指定GUI上の設定属性を示すアイコンと,画像の属性を示すアイコンを共通にするとともにアニメーションによる関連付けを行い,排他的に表示することにより画面上に同じアイコンが多数表示される煩雑さを軽減することができる。
【0100】
なお、実施例2では、印刷指定以外の指定についても同一の画面から指定可能とした場合の指定項目の例として、送信指定、プロテクト指定の例を説明したが、もちろんこれに限るものではない。例えば画像のスライドショーの設定をする再生指定や、分類情報の付与を行うカテゴリの指定などでもよい。なかでも、印刷指定や送信指定で本発明を適用することで、指定ミスによる印刷用紙の無駄、送信先の記憶容量の無駄などを低減することができる。
【0101】
また、実施例1で述べたダイアログ2012や実施例2で述べたダイアログ2053には、GUIで指定できる指定項目についての説明や、GUIを用いた操作説明を表示しても良い。本発明は、マルチ再生で表示される画像と、属性設定の設定内容の指定をユーザから受け付けるGUI領域であるダイアログを分けて表示し、ダイアログのために一定の表示スペースを確保している。そのため、説明情報などの表示しても小さすぎて見難くなる可能性を軽減できる。
【0102】
さらに、図10で前述した印刷指定関連付け表示の例としてアニメーション表示の例を述べたが、印刷指定内容と画像との関連を明示する表示であれば、印刷指定関連付け表示は他の表示方法でもよい。例えば、印刷指定された画像やその画像の周りの枠やアイコンの点滅表示、色変更や、音声が出力できる機器においては音声案内などでも良い。
【0103】
以上、デジタルカメラにより本発明を説明したが、本発明の適用はこれに限られるものではなく、プリンタや携帯電話,携帯端末等の、画像再生が可能な装置に適用が可能である。
【0104】
上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。
【0105】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
【0106】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0107】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW等が考えられる。また、光/光磁気記録媒体、不揮発性の半導体メモリでもよい。
【0108】
有線/無線通信を用いたプログラムの供給方法としては、次のような方法が考えられる。すなわち、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムそのもの、もしくはプログラムデータファイルを記憶し、接続のあったクライアントコンピュータにプログラムデータファイルをダウンロードするような方法である。
【0109】
ここで、プログラムデータファイルは、本発明を形成するコンピュータプログラムを圧縮され自動インストール機能を含むファイル等も含む。
【0110】
この場合、プログラムデータファイルを複数のセグメントファイルに分割し、セグメントファイルを異なるサーバに配置することも可能である。
【0111】
つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムデータファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるサーバ装置も本発明に含む。
【0112】
また、上述の実施形態の機能を実現するプログラムを暗号化し記録媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件を満たしたユーザに対して暗号化を解く鍵情報を、ネットワークを介してダウンロードさせることによって供給するような方法も考えられる。その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて本発明を実現することも可能である。
【0113】
コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現される。また、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等の共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれる。
【0114】
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納される場合にも本発明に含まれる。また、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】本発明の画像表示装置の一例としてのデジタルカメラの外観図である。
【図2】本発明の画像表示装置の一例としてのデジタルカメラのブロック図である。
【図3】デジタルカメラ100の全体的な動作を示すフローチャートである。
【図4】記録媒体200に記録されたファイル構造例を示す図である。
【図5】記録媒体200に記録された静止画ファイルの構成例を示す図である。
【図6】デジタルカメラ100の再生処理を示すフローチャートである。
【図7】再生処理における、画像なし時の処理を示すフローチャートである。
【図8】再生処理における、再生入力待ちの処理を示すフローチャートである。
【図9】再生処理における、印刷指定処理を示すフローチャートである。
【図10】印刷指定処理における,印刷指定関連付け表示の処理を示すフローチャートである。
【図11】実施例1における、マルチ再生時の印刷指定処理および印刷指定関連付け表示処の処理における、GUI表示例を示す図である。
【図12】実施例1における、シングル再生での印刷指定指示表示の例である。
【図13】実施例2の、マルチ再生で印刷指定以外の指定についても同一の画面から指定可能とした場合のGUI表示例である。
【図14】印刷指定ファイルの記載例を示す図である。
【符号の説明】
【0116】
22 撮像部
28 表示部
32 メモリ
50 システム制御部
52 システムメモリ
70 操作部
100 デジタルカメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部に複数の画像を表示するよう制御する画像表示制御手段と、
前記表示された複数の画像のそれぞれに対して個別に属性設定を行うことができる属性設定手段と、
前記複数の画像のそれぞれに対する前記属性設定手段による属性設定の指定を受け付けるための表示領域を、前記表示部の所定の位置に表示するよう制御する領域表示制御手段と、
前記指定の入力の際に、前記表示された複数の画像のうち、前記表示領域で属性設定される画像と、前記表示領域での設定内容との関連を強調して表示するよう制御する関連表示制御手段と
を有することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記指定の入力の際は、属性設定の終了時、ユーザからの指定受け付け時、ユーザからの指定の確定操作受け付け時の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記属性設定手段が設定する属性は、印刷指定、送信指定、再生指定、カテゴリ、プロテクトの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記属性設定手段が設定する属性は、さらに回数の情報をもつことを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記表示領域は、複数の指定項目について属性設定指定を受け付けることが可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記画像表示制御手段によって表示された前記複数の画像の位置に合わせて、既に画像に設定されている属性の内容を表示するよう制御する属性表示制御手段を更に有し、
前記属性表示制御手段は、前記表示領域で属性設定の指定を受け付けることができる複数の指定項目のうち、現在選択されている指定項目について優先的に前記内容の表示を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記領域表示制御手段は、ユーザが行うことができる前記指定に関する説明情報を前記表示領域に表示するよう制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記関連表示制御手段は、前記指定の入力の際に、前記表示領域に表示していた設定内容を示すアイコンを、前記表示領域から前記画像表示制御手段によって表示されていた画像のうち設定対象である画像に向かってアニメーション表示することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項9】
画像表示装置による画像表示方法であって、
表示部に複数の画像を表示するよう制御する画像表示制御ステップと、
前記表示された複数の画像のそれぞれに対して個別に属性設定を行うことができる属性設定ステップと、
前記複数の画像のそれぞれに対する前記属性設定ステップによる属性設定の指定を受け付けるための表示領域を、前記表示部の所定の位置に表示するよう制御する領域表示制御ステップと、
前記指定の入力の際に、前記表示された複数の画像のうち、前記表示領域で属性設定される画像と、前記表示領域での設定内容との関連を強調して表示するよう制御する関連表示制御ステップと
を有することを特徴とする画像表示方法。
【請求項10】
コンピュータを、
表示部に複数の画像を表示するよう制御する画像表示制御手段、
前記表示された複数の画像のそれぞれに対して個別に属性設定を行うことができる属性設定手段、
前記複数の画像のそれぞれに対する前記属性設定手段による属性設定の指定を受け付けるための表示領域を、前記表示部の所定の位置に表示するよう制御する領域表示制御手段、
前記指定の入力の際に、前記表示された複数の画像のうち、前記表示領域で属性設定される画像と、前記表示領域での設定内容との関連を強調して表示するよう制御する関連表示制御手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
コンピュータを、
表示部に複数の画像を表示するよう制御する画像表示制御手段、
前記表示された複数の画像のそれぞれに対して個別に属性設定を行うことができる属性設定手段、
前記複数の画像のそれぞれに対する前記属性設定手段による属性設定の指定を受け付けるための表示領域を、前記表示部の所定の位置に表示するよう制御する領域表示制御手段、
前記指定の入力の際に、前記表示された複数の画像のうち、前記表示領域で属性設定される画像と、前記表示領域での設定内容との関連を強調して表示するよう制御する関連表示制御手段
として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−177322(P2009−177322A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−11623(P2008−11623)
【出願日】平成20年1月22日(2008.1.22)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】