画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラム
【課題】画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に係る情報及び音声情報を後から利用し易いように保存する画像表示装置を提供する。
【解決手段】複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの通話に際して通話者の状態を検出する通話者状態検出手段52と、その通話者状態検出手段52による検出結果に基づいて、通話に係る音声情報をその通話に際しての表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段54と、その画像表示切替情報に基づいて複数の画像を断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報を同期して出力させるスライドショー表示制御手段56とを、備えたものであることから、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、後にそれらの情報に基づく音声付きのスライドショー表示制御を実行することができる。
【解決手段】複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの通話に際して通話者の状態を検出する通話者状態検出手段52と、その通話者状態検出手段52による検出結果に基づいて、通話に係る音声情報をその通話に際しての表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段54と、その画像表示切替情報に基づいて複数の画像を断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報を同期して出力させるスライドショー表示制御手段56とを、備えたものであることから、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、後にそれらの情報に基づく音声付きのスライドショー表示制御を実行することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示機能に加えて所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実現する通話機能を備えた画像表示装置に関し、特に、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に関する情報及び通話に係る音声情報を後から利用し易いように保存するための改良に関する。
【背景技術】
【0002】
所定の記憶媒体に記憶された画像を読み出し、その画像をディスプレイに表示させる所謂デジタルフォトフレームが広く一般に用いられている。また、斯かるデジタルフォトフレームの一態様として、ディスプレイに画像を表示させると共にタッチパネルに対する接触操作に応じて入力を受け付けるタッチパネルディスプレイを備えた画像表示装置が知られている。そのようにタッチパネルディスプレイを備えたデジタルフォトフレームでは、タッチパネルによる入力操作(接触入力)により、ディスプレイに表示される画像に関して種々の処理を選択乃至実行することができる。
【0003】
斯かる画像表示装置の一態様として、画像表示のみならず音声出力等の機能を備えた画像表示装置が提案されている。また、そのような画像表示装置において、画像情報と音声情報を関連付けて保存する技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載された画像撮影装置がそれである。この技術によれば、静止画情報、動画情報、及び音声情報等を相互に関連付けて記憶することで、その関連付け情報に従って関連記録機能が実行される構成を実現することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−304777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前記従来の技術は、単に画像情報及び音声情報等を相互に関連付けて記憶するものに過ぎず、特に所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実現する通話機能を備えた画像表示装置において、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に関する情報及び通話に係る音声情報を後から利用し易いように保存し得るものではなかった。すなわち、例えば遠隔地に所在する人間同士がコミュニケーションを行うために前記画像表示装置を利用する場合において、事前に所定の方法で受信された複数の画像を前記ディスプレイに表示させつつ通話を行うことが考えられるが、通話に係る音声情報は従来技術においては記憶(録音)されないものであったため、後でその通話時に閲覧していた画像を見てもその会話の内容や写真の説明を忘れてしまったり、仮にその通話に係る通話内容を別途録音していたとしても、画像との対応関係までは思い出せないことが考えられ、結果として利用し難いものになるおそれがあった。このため、通話機能を備えた画像表示装置において、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に係る情報及び音声情報を後から利用し易いように保存する技術の開発が求められていた。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に係る情報及び音声情報を後から利用し易いように保存する画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
斯かる目的を達成するために、本第1発明の要旨とするところは、所定の記憶装置に記憶された画像を読み出してディスプレイに表示させる画像表示装置であって、所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御手段と、前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御手段による他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出手段と、その通話者状態検出手段による検出結果に基づいて、前記通話制御手段による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段と、その記憶手段により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段とを、備えたことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記目的を達成するために、本第2発明の要旨とするところは、所定の記憶装置に記憶された画像を読み出してディスプレイに表示させる画像表示装置における画像表示方法であって、所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御過程と、前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御過程における他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出過程と、その通話者状態検出過程における検出結果に基づいて、前記通話制御過程における他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶過程と、その記憶過程において記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御過程とを、含むことを特徴とするものである。
【0009】
また、前記目的を達成するために、本第3発明の要旨とするところは、所定の記憶装置に記憶された画像を読み出してディスプレイに表示させる画像表示装置における制御装置を、所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御手段、前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御手段による他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出手段、その通話者状態検出手段による検出結果に基づいて、前記通話制御手段による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段、及びその記憶手段により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段として機能させることを特徴とする画像表示プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
このように、前記第1発明によれば、所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御手段と、前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御手段による他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出手段と、その通話者状態検出手段による検出結果に基づいて、前記通話制御手段による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段と、その記憶手段により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段とを、備えたものであることから、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、それら複数の画像と通話に係る音声情報とを関連付けて記憶させておき、後にそれらの情報に基づくスライドショー表示制御を実行することができる。すなわち、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に係る情報及び音声情報を後から利用し易いように保存する画像表示装置を提供することができる。
【0011】
なお、前記画像表示装置に表示される個々の画像に関連付けて前記音声情報を記憶するといった態様では、それら個々の画像の表示順序によっては話の流れがわからなくなる等の不具合が生じるおそれがある。一方、前記第1発明は、前記記憶手段により記憶された音声情報を前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶し、そのようにして関連付けられて記憶された情報に基づいて前記スライドショー表示制御手段により音声情報の出力と同期してスライドショー表示制御を行うものであり、個々の画像情報ではなく画像表示切替情報に関連付けて記憶することで、所定のスライドショーにまつわる通話(会話)をセットにして保存し、事後的に利用できるのである。
【0012】
また、前記第1発明において、好適には、前記記憶手段は、前記通話者状態検出手段により前記通話者が前記ディスプレイに表示された画像を閲覧していることが検出された場合、その検出の時点を含む所定時間に対応する前記通話制御手段による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶するものである。このようにすれば、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、それら複数の画像と通話に係る音声情報とを実用的な態様で関連付けて記憶させることができる。
【0013】
また、好適には、前記所定時間の開始時点は、前記ディスプレイに表示される画像が前記通話者状態検出手段による検出時点において表示されていた画像に切り替えられた時点である。このようにすれば、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、その通話に係る音声情報の開始時点を実用的な態様で決定することができる。
【0014】
また、好適には、前記所定時間の終了時点は、前記通話制御手段による他の機器との間の通話に関して無音状態が所定間隔以上継続した場合において、その無音状態の開始時点である。このようにすれば、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、その通話に係る音声情報の終了時点を実用的な態様で決定することができる。
【0015】
また、好適には、前記通話制御手段による他の前記画像表示装置との間の通話に際して、その画像表示装置に対して所定の指令を送信する指令送信手段を備え、前記記憶手段は、前記通話制御手段による他の前記画像表示装置との間の通話に際して、その画像表示装置から受信される指令に基づいて、その通話に係る音声情報をその通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶するものである。このようにすれば、複数の前記画像表示装置相互間において通話を行った場合において、その通話時に閲覧されていた複数の画像と通話に係る音声情報とを実用的な態様で関連付けて記憶させることができる。
【0016】
また、好適には、前記画像表示装置は、前記ディスプレイに画像を表示させると共にタッチパネルに対する接触操作に応じて入力を受け付けるタッチパネルディスプレイを備えたものであり、前記通話者状態検出手段は、前記タッチパネルに対する接触操作を前記通話者の状態として検出するものである。このようにすれば、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を実用的な態様で検出することができる。
【0017】
また、好適には、前記通話制御手段による通話対象である前記他の機器毎に通信先識別情報を記憶するデータベースを備え、前記スライドショー表示制御手段は、そのデータベースに記憶された通信先識別情報毎に前記スライドショー表示制御を実行するものである。このようにすれば、通信相手が複数存在する場合であっても、各通信相手に対応してそれぞれ個別にスライドショー表示制御を行うための情報を保存することができる。
【0018】
また、前記第2発明によれば、所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御過程と、前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御過程における他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出過程と、その通話者状態検出過程における検出結果に基づいて、前記通話制御過程における他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶過程と、その記憶過程において記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御過程とを、含むことから、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、それら複数の画像と通話に係る音声情報とを関連付けて記憶させておき、後にそれらの情報に基づくスライドショー表示制御を実行することができる。すなわち、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に係る情報及び音声情報を後から利用し易いように保存する画像表示方法を提供することができる。
【0019】
また、前記第3発明によれば、前記画像表示装置における制御装置を、所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御手段、前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御手段による他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出手段、その通話者状態検出手段による検出結果に基づいて、前記通話制御手段による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段、及びその記憶手段により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段として機能させる画像表示プログラムであることから、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、それら複数の画像と通話に係る音声情報とを関連付けて記憶させておき、後にそれらの情報に基づくスライドショー表示制御を実行することができる。すなわち、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に係る情報及び音声情報を後から利用し易いように保存する画像表示プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明が好適に適用される画像表示制御システムの構成を例示する図である。
【図2】本発明の一実施例である画像表示装置の構成の一例を説明するブロック線図である。
【図3】図2の画像表示装置の制御部に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図4】図2の画像表示装置の制御部による音声情報の切り出し及び画像表示切替情報との関連付けの一例を説明する図である。
【図5】図2の画像表示装置のスライドショーデータベースに記憶される画像表示切替情報と音声情報との関連付け情報の一例を説明する図である。
【図6】図2の画像表示装置の制御部による画像情報送信制御の要部を説明するフローチャートである。
【図7】図2の画像表示装置の制御部による同期再生情報作成制御の要部を説明するフローチャートである。
【図8】図2の画像表示装置の制御部による送信側同期再生制御の要部を説明するフローチャートである。
【図9】図2の画像表示装置の制御部による受信側同期再生制御の要部を説明するフローチャートである。
【図10】図2の画像表示装置の制御部によるスライドショー再生制御の要部を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0022】
図1は、本発明が好適に適用される画像表示制御システム10の構成を例示する図である。この画像表示制御システム10では、図1に示すように、本発明の一実施例である複数(図1では2つ)の画像表示装置12、12′が所定の通信回線14を介して相互に接続されている。この通信回線14は、例えば、電話やファクシミリ装置による情報通信に用いられる広域的な公衆電話回線であり、本実施例の画像表示装置12は、その通信回線14を介して他の画像表示装置12′をはじめとする機器との間で情報の通信が可能とされている。この他の画像表示装置12′は、後述する図2及び図3に示す構成を備えた本実施例の画像表示装置であって上記画像表示装置12とは別体の装置である。
【0023】
図2は、前記画像表示装置12の構成の一例を説明するブロック線図である。この図2に示すように、前記画像表示装置12は、所定の画像(映像)を表示させると共に、利用者の接触操作に応じて入力を行うためのタッチパネルディスプレイ16と、前記画像表示装置12による画像表示制御をはじめとする各種制御を実行する制御部18と、読出専用メモリであるROM20と、随時書込読出メモリであるRAM22と、前記通信回線14を介して前記他の画像表示装置12′等との間で情報の通信(電話通信)を行うための通信インターフェイス24と、音声入力装置であるマイクロフォン26と、音声出力装置であるスピーカ28と、上記マイクロフォン26により入力される音声情報を録音する録音装置30と、電話帳データベース32と、画像データベース34と、音声データベース36と、スライドショーデータベース38とを、備えて構成されている。
【0024】
図2に示すように、上記タッチパネルディスプレイ16は、そのタッチパネルディスプレイ16に所定の映像を表示させる表示部(ディスプレイ)としての表示装置40と、利用者の指や図示しない備え付けのペン等による上記タッチパネルディスプレイ16への接触により入力を行うタッチパネル42とを、備えて構成されている。また、上記表示装置40による画像(映像)の表示制御を行う表示制御部44と、上記タッチパネル42により入力される入力情報を処理する入力制御部46とが備えられており、それら表示制御部44及び入力制御部46により上記表示装置40及びタッチパネル42を介して上記タッチパネルディスプレイ16による画像表示制御乃至情報入力制御が実行される。
【0025】
前記制御部18は、前記RAM22の一時記憶機能を利用しつつ前記ROM20に記憶された情報に基づいて中央演算処理装置であるCPUにより種々の情報処理を実行する所謂マイクロコンピュータであり、上記表示制御部44を介して前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)に所定の画像を表示させる画像表示制御、そのタッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)への接触操作に応じて上記入力制御部46を介して入力される入力信号を処理する入力処理制御、前記通信インターフェイス24乃至通信回線14を介しての前記他の画像表示装置12′との間の通信制御、及び後述するスライドショー再生制御等、本実施例の画像表示装置12に関する各種制御を実行する。
【0026】
前記マイクロフォン26は、音声(音波)に対応する機械的な振動を電気信号(音声情報)に変換して前記制御部18等へ供給する音声入力装置(音響系から電気系へ変換する電気音響変換器)である。また、前記スピーカ28は、所定の音声情報(電気信号)に対応する音声を機械的な振動として出力させる音声出力装置(電気系から音響系へ変換する電気音響変換器)である。また、前記録音装置30は、前記マイクロフォン26により入力される音声情報を録音して前記RAM22等に記憶する装置であり、前記制御部18に機能的に備えられたものであってもよい。
【0027】
前記電話帳データベース32には、前記画像表示装置12による前記通信回線14を介しての他の機器例えば前記他の画像表示装置12′との間の電話通信に係る通信対象毎に、その通信対象の名前(氏名)及び識別情報(電話番号或いはファクシミリ番号)等が記憶されている。後述する通話制御手段50による他の機器との通話制御において、自機から他の機器へ電話をかける際には、この電話帳データベース32に記憶された通信対象の電話番号等の情報を読み出すことにより、その電話番号を入力する手間無しにその通話対象に電話をかけることができる。
【0028】
前記画像データベース34には、前記表示制御部44を介して前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)に所定の画像を表示させるための画像情報として、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)、PNG(Portable network graphics)、GIF(Graphics interchange format)等のファイル形式の画像データ(画像ファイル)が、それぞれの識別情報をインデックスとして記憶されている。本実施例においては、前記スライドショーデータベース38に記憶された画像表示切替情報(同期再生情報)に基づいて、この画像データベース34に記憶された複数の画像情報を前記表示装置40に断続的に切替表示させるスライドショー表示制御が実行される。なお、前記表示装置40は、静止画像のみならず動画を表示させるものであってもよく、前記画像データベース34に記憶される画像情報は、静止画に対応するものであると動画に対応するものであるとを問わない。また、前記画像データベース34の記憶内容は、例えば図示しないパーソナルコンピュータ等から通信回線14を介して複数の画像情報がダウンロードされることや、その通信回線14を介して前記他の画像表示装置12′から複数の画像情報が受信されること等により更新され、新たな画像情報が蓄積されるものであり、その際、必要に応じてそれら複数の画像情報のスライドショーを行うための画像表示切替情報が前記スライドショーデータベース38に記憶される。
【0029】
前記音声データベース36には、前記スピーカ28から所定の音声を出力させるための音声情報として、例えばMP3(MPEG audio layer 3)、AAC(advanced audio coding)、WAV等のファイル形式の音声データ(音声ファイル)が、それぞれの識別情報をインデックスとして記憶されている。この音声データベース36に記憶される音声情報は、例えば後述する記憶手段54により作成される他の機器との間の通話に係る音声情報であるが、図示しないパーソナルコンピュータ等から通信回線14を介してダウンロードされる音声情報や、前記他の画像表示装置12′との間の通話とは別の機会に自機の前記マイクロフォン26を介して入力された音声情報等を記憶し得るものであってもよい。
【0030】
前記スライドショーデータベース38には、後述するスライドショー表示制御手段56によるスライドショー再生制御を実行するための情報として、登録された各スライドショー毎にそのスライドショーに係る画像表示切替情報(同期再生情報)、その画像表示切替情報に関連付けられた単数乃至複数の音声情報の識別情報、及びそのスライドショーに対応する通信対象の識別情報(電話番号)等の情報が、各スライドショーの識別情報をインデックスとして記憶されている。ここで、上記画像表示切替情報は、前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)に複数の画像を断続的に切替表示させるための情報であり、対象となる複数の画像情報の識別情報及びそれら複数の画像情報の切替順(表示順)が定められている。なお、本実施例においては、上述のように前記スライドショーデータベース38に記憶された画像表示切替情報及び関連付け情報(紐付け情報)に基づき、前記画像データベース34に記憶された複数の画像情報及び前記音声データベース36に記憶された複数の音声情報を随時読み出して後述するスライドショー再生制御を実行する態様について説明するが、各スライドショーに係る複数の画像情報及び音声情報が前記スライドショーデータベース38に一元的に記憶されたものであってもよい。
【0031】
図3は、前記画像表示装置12の制御部18に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図3に示す通話制御手段50は、前記通信回線14を介して他の機器との間で通話(電話通信)を実行する。すなわち、前記タッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)等を介して例えば前記電話帳データベース32に登録された所定の通信対象に電話をかけるための所定の発信操作が行われた場合や、所定の通信対象からの着信があり前記タッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)等を介して所定の受信操作が行われた場合、前記通信回線14乃至図示しない電話通信サービス会社の交換機等を介してその通信対象との間で電話通信(通話)を成立させる。また、その電話通信に際して、前記マイクロフォン26により入力される音声情報を前記通信インターフェイス24を介して通話相手へ送信すると共に、その通話相手から前記通信インターフェイス24を介して受信される音声情報を前記スピーカ28により出力させる。なお、本実施例において、この通話制御手段50による通話制御に際して前記マイクロフォン26により入力された音声情報及び/又は前記通信インターフェイス24を介して通信相手から受信された音声情報は、その全部が前記録音装置30により録音されて前記RAM22等に継続的に一時記憶(仮録音)される。
【0032】
通話者状態検出手段52は、前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)において複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの上記通話制御手段50による他の機器との間の通話に際して、自機すなわち前記画像表示装置10により通話を行う通話者の状態を検出する。好適には、前記タッチパネルに対する接触操作を前記通話者の状態として検出する。すなわち、予め前記スライドショーデータベース38に記憶された前記画像表示切替情報(同期再生情報)に基づいて前記表示装置40に複数の画像を切替表示させる表示制御が行われつつ所定の通信相手との間で電話通信が行われている際に、前記入力制御部46を介して前記タッチパネル42の接触操作(タッチパネル24への接触)が検出された場合には、その接触操作をもって前記通話者の状態が前記タッチパネルディスプレイ16を閲覧しているものであると判断する。また、好適には、前記RAM22に一時記憶される音声情報において無音状態が所定間隔以上継続した場合には、それをもって前記通話者の状態が会話を行っていないものであると判断する。
【0033】
記憶手段54は、上記通話者状態検出手段52による検出結果に基づいて、前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて前記音声データベース36に記憶する。換言すれば、前記通話制御手段50による他の機器との間の通話制御に際して前記RAM22に一時的に記憶されるその通話に係る音声情報すなわち前記マイクロフォン26により入力された音声情報及び/又は前記通信インターフェイス24を介して通信相手から受信された音声情報を、上記通話者状態検出手段52による検出結果に基づいて複数の音声ファイルとして切り出すと共に前記音声データベース36に記憶し、それら複数の音声ファイルと前記表示制御に係る画像表示切替情報との関連付け情報(紐付け情報)を前記スライドショーデータベース38に記憶する。なお、記憶される音声ファイルが関連付けられる範囲としては、所定のスライドショーにおける画像切替毎でもよいし、例えばスライドショーが複数のグループから構成されている場合等においてはスライドショーとして表示される画像のグループ単位でもよい。
【0034】
上記記憶手段54は、好適には、前記通話者状態検出手段52により前記通話者が前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)に表示された画像を閲覧していることが検出された場合、その検出の時点を含む所定時間に対応する前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する。ここで、好適には、上記所定時間の開始時点は、前記表示装置40に表示される画像が前記通話者状態検出手段52による検出時点すなわち前記タッチパネル42への接触操作が行われた時点において表示されていた画像に切り替えられた時点である。また、好適には、上記所定時間の終了時点は、前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に関して無音状態が所定間隔すなわち会話が途切れたと判断されるのに十分な予め定められた所定時間以上継続した場合において、その無音状態の開始時点である。
【0035】
図4は、前記記憶手段54による音声情報の切り出し及び画像表示切替情報との関連付けの一例を説明する図である。この図4に示す例では、例えば所定の画像表示切替情報に基づいて、画像A、画像B、画像C、画像Dが断続的に切替表示させられる表示制御が行われつつ所定の通信相手との間で電話通信が行われている際、前記表示装置40に画像Bが表示されている時点t1で通話者状態の検知すなわち前記タッチパネル42への接触操作が検出されている。また、その通話制御を通して前記RAM22に一時記憶(仮録音)される音声情報に関して、時点t2で無音状態が検知されると共に所定間隔以上その無音状態が継続している。このような場合において、前記記憶手段54は、対象となるスライドショーにおいて通話者状態が検知された時点で前記表示装置40に表示されていた画像すなわち画像Bに切り替えられた時点(スライドショーの画像Bへの切替時点)t0から上記無音状態の開始時点t2までの音声情報(t0からt2までの録音情報)を前記RAM22に一時記憶された音声情報から切り出し、前記音声データベース36に記憶する。また、その音声情報を図5に示すように対象となる画像再生情報に、画像Bの切替時点を音声出力開始時点として関連付けて、その関連付け情報(紐付け情報)を前記スライドショーデータベース38に記憶する。或いは、図5に示すように、前記画像A、画像B、画像C、画像Dのうち前記音声データベース36に記憶された音声情報に係る画像B、画像C、画像Dを断続的に切替表示させる新たな画像表示切替情報を作成し、その画像表示切替情報と前記音声データベース36に記憶された音声情報とを関連付けて(同時に出力開始される情報として)、元の画像表示切替情報とは別の画像再生情報(音声情報と関連付けられた新たな画像表示切替情報)として前記スライドショーデータベース38に記憶してもよい。
【0036】
図3に戻って、スライドショー表示制御手段56は、前記記憶手段54により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)に断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御(スライドショー再生制御)を実行する。すなわち、前記タッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)等により所定のスライドショーを再生するための操作が行われた場合には、前記スライドショーデータベース38に記憶されたそのスライドショーに関する情報として画像表示切替情報及びその画像表示切替情報に対応付けられた音声情報等を読み出す。そして、読み出された画像表示切替情報に基づいて前記画像データベース34から複数の画像情報を読み出し、その画像表示切替情報に定められた切替順にそれら複数の画像情報に相当する画像を前記表示装置40に断続的に切替表示させる。また、その画像表示切替情報に関連付けられた音声情報が存在する場合には、その音声情報を前記音声データベース36から読み出して、関連付け情報に定められた出力タイミングで前記スピーカ28から出力させる。ここで、斯かるスライドショー表示制御は、好適には、各スライドショーに対応して記憶された通信相手の識別情報、すなわち前記電話帳データベース32に記憶された電話番号毎に実行される。換言すれば、スライドショーの組み合わせ時に対象となる通信相手を統一しておき、通信対象毎にまとめて再生するように記憶しておくことで再生時の違和感を抑制する。
【0037】
指令送信手段58は、前記通話制御手段50による前記他の画像表示装置12′との間の通話に際して、例えば前記タッチパネル42による接触操作に応じてその画像表示装置12′に対して所定の指令を送信する。この指令の内容は、前記記憶手段54による音声情報の切り出し乃至画像表示切替情報との関連付けに係るものであり、例えば前記タッチパネル42により対象となる音声情報の出力開始タイミング及び/又は出力終了タイミングを指定する情報が入力された場合には、その指定に係る指令を通話相手である前記他の画像表示装置12′へ前記通信インターフェイス24乃至通信回線14を介して送信する。また、前記記憶手段54は、前記通話制御手段50による他の前記画像表示装置12′との間の通話に際して、その画像表示装置12′から受信される指令に基づいて、その通話に係る音声情報をその通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する。すなわち、前記他の画像表示装置12′における指令送信手段58から受信された指令に基づいて定められる関連付け情報を前記スライドショーデータベース38に記憶する。このような制御により、所定の音声情報に関してその出力開始タイミング乃至出力終了タイミングを利用者の希望で設定したい場合には、その希望を反映した画像表示切替情報と音声情報との関連付け(紐付け)が可能となる。
【0038】
図6は、前記画像表示装置12の制御部18による画像情報送信制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0039】
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)SA1において、前記タッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)等により所定の画像情報を通信対象である前記他の画像表示装置12′へ送信するための操作が行われたか否かが判断される。このSA1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SA1の判断が肯定される場合には、SA2において、対象となる単数乃至複数の画像情報が所定の通信対象へ送信された後、本ルーチンが終了させられる。
【0040】
図7は、前記画像表示装置12の制御部18による同期再生情報作成制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0041】
先ず、SB1において、所定の通信対象から画像情報の送信が受け付けられたか否かが判断される。このSB1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SB1の判断が肯定される場合には、図6の制御におけるSA1の処理に応じてのSB2において、対象となる単数乃至複数の画像情報が受信され、前記画像データベース34に記憶される。次に、SB3において、送信者情報すなわち通信対象である前記他の画像表示装置12′に関する各種情報が取得される。次に、SB4において、画像情報の送信元である前記他の画像表示装置12′の識別情報(電話番号)が前記電話帳データベース32に登録されているか否かが判断される。このSB4の判断が肯定される場合には、SB6以下の処理が実行されるが、SB4の判断が否定される場合には、SB5において、画像情報の送信元である前記他の画像表示装置12′の識別情報(電話番号)及び氏名等の関連情報が前記電話帳データベース32に登録された後、SB6において、画像情報の送信元である前記他の画像表示装置12′の識別情報(電話番号)と受信に係る画像情報とが関連付けられ(紐付けされ)、その関連付け情報が前記スライドショーデータベース38に記憶される。次に、SB7において、受信された複数の画像情報のうち音声情報に関連付けられていないものがあるか否かが判断される。このSB7の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SB7の判断が肯定される場合には、SB8において、受信された複数の画像情報に基づいてそれら複数の画像情報を所定の順番で断続的に切替表示させるための画像表示切替情報(同期再生情報)が作成され、前記スライドショーデータベース38に記憶された後、本ルーチンが終了させられる。
【0042】
図8は、前記画像表示装置12の制御部18による送信側同期再生制御、すなわち前記通信回線14を介して前記画像表示装置12と前記他の画像表示装置12′との間で同期してスライドショーの再生を行う制御における、画像情報の送信側(図6の制御に対応)の画像表示装置12における同期再生制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0043】
先ず、SC1において、前記タッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)等により所定の前記他の画像表示装置12′に電話をかけるための電話発信操作が行われたか否かが判断される。このSC1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SC1の判断が肯定される場合には、SC2において、対象となる前記他の画像表示装置12′に電話をかけるための電話発信が実行される。次に、図9の制御におけるSD4の処理に応じてのSC3において、通信対象である前記他の画像表示装置12′から画像表示切替情報(同期再生情報)が受信される。次に、SC4において、SC3にて受信された画像表示切替情報に基づいて画像が選択され、その選択された画像に対応する画像情報が前記画像データベース34から読み出される。次に、SC5において、SC3にて受信された画像表示切替情報に基づいてSC4にて読み出された複数の画像情報に相当する画像が前記表示装置40に断続的に切替表示させられるスライドショー表示制御が実行される。次に、SC6において、前記タッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)等により前記他の画像表示装置12′に対して所定の指令を送信する指令送信操作が行われたか否かが判断される。このSC6の判断が否定される場合には、SC8以下の処理が実行されるが、SC6の判断が肯定される場合には、前記指令送信手段58の動作に対応するSC7において、通信対象である前記他の画像表示装置12′に対して音声情報の切り出し乃至スライドショーとの対応付け等に関する所定の指令として、例えば画像情報の送信側の画像表示装置12による前記タッチパネルディスプレイ16の操作に対応した、受信側の画像表示装置12′における音声情報の記憶に係る対象となる音声情報の出力開始タイミングや出力終了タイミングを指定する指令が送信された後、SC8において、通信対象である前記他の画像表示装置12との間の通話が終了させられたか否かが判断される。このSC8の判断が否定される場合には、SC4以下の処理が再び実行されるが、SC8の判断が肯定される場合には、SC9において、前記表示装置40における画像再生すなわちスライドショー表示制御が終了させられた後、本ルーチンが終了させられる。
【0044】
図9は、前記画像表示装置12の制御部18による送信側同期再生制御、すなわち前記通信回線14を介して前記画像表示装置12と前記他の画像表示装置12′との間で同期してスライドショーの再生を行う制御における、画像情報の受信側(図7の制御に対応)の画像表示装置12における同期再生制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0045】
先ず、SD1において、所定の通信対象から電話の受信があったか否かが判断される。このSD1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SD1の判断が肯定される場合には、図8の制御におけるSC2の処理に応じてのSD2において、通信対象である前記他の画像表示装置12′からの電話の受信処理が行われる。次に、SD3において、通信対象である前記他の画像表示装置12′の識別情報に関連付けられた画像表示切替情報が前記スライドショーデータベース38に記憶されているか否かが判断される。このSD3の判断が否定される場合には、SD17以下の処理が実行されるが、SD3の判断が肯定される場合には、SD4において、通信対象である前記他の画像表示装置12′の識別情報に関連付けられた画像表示切替情報が前記スライドショーデータベース38から読み出されると共に、その画像表示装置12′に対して送信される。次に、SD5において、通信対象である前記他の画像表示装置12′との間の通話に係る音声情報の前記録音装置30による録音、及び録音された音声情報の前記RAM22への仮録音(一時記憶)が開始される。
【0046】
次に、SD6において、SD4にて読み出された画像表示切替情報に基づいて画像が選択され、その選択された画像に対応する画像情報が前記画像データベース34から読み出される。次に、SD7において、SD4にて読み出された画像表示切替情報に基づいてSD6にて読み出された複数の画像情報に相当する画像が前記表示装置40に断続的に切替表示させられるスライドショー表示制御が実行される。次に、前記通話者状態検出手段52の動作乃至通話者状態検出過程に対応するSD8において、前記タッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)により所定の接触操作が行われる等して前記画像表示装置12により通話を行う通話者の状態が検知されたか否かが判断される。このSD8の判断が否定される場合には、SD6以下の処理が再び実行されるが、SD8の判断が肯定される場合には、SD9において、SD8の判断の時点で前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)に表示されている画像の識別情報(再生画像情報)及びスライドショーがその画像に切り替えられた時点の時刻情報が取得される。次に、SD10において、前記RAM22に仮録音された音声情報に関して無音状態が所定間隔以上継続したか否かが判断される。このSD10の判断が否定される場合には、そのSD10の判断が繰り返されることにより待機させられるが、SD10の判断が肯定される場合には、SD11において、前記RAM22に仮録音された音声情報に関して無音状態が開始された時点の時刻情報及び画像の識別情報(再生画像情報)が取得される。次に、図8の制御におけるSC7の処理に応じてのSD12において、通信対象である前記他の画像表示装置12′からの指令が受信される。すなわち、その画像表示装置12′のタッチパネルディスプレイ16等の操作に基づいて決定された、対象となる音声情報の画像表示切替情報に対する出力開始タイミング乃至出力終了タイミングを定める指令が受信される。
【0047】
次に、SD13において、通信対象である前記他の画像表示装置12との間の通話が終了させられたか否かが判断される。このSD13の判断が否定される場合には、SD6以下の処理が再び実行させられるが、SD13の判断が肯定される場合には、SD14において、前記表示装置40における画像再生すなわちスライドショー表示制御が終了させられる。次に、SD15において、通信対象である前記他の画像表示装置12′との間の通話に係る音声情報の前記録音装置30による録音、及び録音された音声情報の前記RAM22への仮記憶が終了させられる。次に、前記記憶手段54の動作乃至記憶過程に対応するSD16において、SD9及びSD11にて取得された時刻情報及び再生画像情報、乃至SD12にて受信された指令に基づいて、前記RAM22に仮記憶された音声情報から単数乃至複数の音声ファイルが切り出されて前記音声データベース36に記憶される。すなわち、SD9及びSD11にて取得された時刻情報に基づいて関連付けが行われる場合には、SD9にて判定されたSD8の判断の時点で前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)に表示されている画像にスライドショーが切り替えられた時点から、前記RAM22に仮録音された音声情報に関して無音状態が開始された時点までの音声ファイルが切り出されて前記音声データベース36に記憶される。また、SD12にて受信された指令に基づいて関連づけが行われる場合には、その指令において定められた出力開始タイミングから出力終了タイミングまでの音声ファイルが切り出されて前記音声データベース36に記憶される。そして、その音声ファイルとSD7のスライドショーに係る画像表示切替情報とが関連付けられて前記スライドショーデータベース38に記憶された後、本ルーチンが終了させられる。
【0048】
SD17においては、画像関連音声のミュートすなわち前記スピーカ28からの音声出力の禁止が設定される。次に、SD18において、通信対象である前記他の画像表示装置12′に関連する画像である発信者関連画像が前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)に表示される。次に、SD19において、通信対象である前記他の画像表示装置12との間の通話が終了させられたか否かが判断される。このSD19の判断が否定される場合には、SD18以下の処理が再び実行させられるが、SD19の判断が肯定される場合には、SD20において、前記表示装置40における画像再生が終了させられた後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、SC1、SC2、SC8、SD1、SD2、SD13、SD19が前記通話制御手段50の動作乃至通話制御過程に対応する。
【0049】
図10は、前記画像表示装置12の制御部18によるスライドショー再生制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0050】
先ず、SE1において、前記タッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)等により所定のスライドショーを再生するための操作が行われたか否かが判断される。このSE1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SE1の判断が肯定される場合には、SE2において、対象となるスライドショーに関する画像切替情報等の情報が前記スライドショーデータベース38から読み出されると共に、その画像切替情報に相当する複数の画像情報及びその画像切替情報に関連付けられた単数乃至複数の音声情報が前記画像データベース34及び音声データベース36から読み出される。次に、SE3において、通信対象である前記他の画像表示装置12′に対応して設定されたスライドショーが選択される。次に、SE4において、SE3にて選択されたスライドショーに関して、SE2にて読み出された画像切替情報及び複数の画像情報に基づき前記表示装置40に複数の画像が断続的に切替表示させられると共に、SE2にて読み出された音声情報がその表示制御に同期して所定のタイミングで前記スピーカ28から出力させられるスライドショー再生制御が実行される。次に、SE5において、スライドショー再生が終了させられるか否かが判断される。このSE5の判断が否定される場合には、SE3以下の処理が再び実行されるが、SE5の判断が肯定される場合には、SE6において、前記表示装置40における画像再生及び前記スピーカ28からの音声出力が終了させられた後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、SC5、SC9、SD7、SD14、及びSE1〜SE6が前記スライドショー表示制御手段56の動作乃至スライドショー表示制御過程に対応する。
【0051】
このように、本実施例によれば、所定の通信回線14を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御手段50(SC1、SC2、SC8、SD1、SD2、SD13、SD19)と、ディスプレイである前記表示装置40において複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置12により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出手段52(SD8)と、その通話者状態検出手段52による検出結果に基づいて、前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段54(SD16)と、その記憶手段54により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記表示装置40に断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段56(SC5、SC9、SD7、SD14、及びSE1〜SE6)とを、備えたものであることから、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、それら複数の画像と通話に係る音声情報とを関連付けて記憶させておき、後にそれらの情報に基づくスライドショー表示制御を実行することができる。すなわち、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に係る情報及び音声情報を後から利用し易いように保存する画像表示装置12を提供することができる。
【0052】
また、前記記憶手段54は、前記通話者状態検出手段52により前記通話者が前記表示装置40に表示された画像を閲覧していることが検出された場合、その検出の時点を含む所定時間に対応する前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶するものであるため、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、それら複数の画像と通話に係る音声情報とを実用的な態様で関連付けて記憶させることができる。
【0053】
また、前記所定時間の開始時点は、前記表示装置40に表示される画像が前記通話者状態検出手段52による検出時点において表示されていた画像に切り替えられた時点であるため、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、その通話に係る音声情報の開始時点を実用的な態様で決定することができる。
【0054】
また、前記所定時間の終了時点は、前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に関して無音状態が所定間隔以上継続した場合において、その無音状態の開始時点であるため、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、その通話に係る音声情報の終了時点を実用的な態様で決定することができる。
【0055】
また、前記通話制御手段50による他の前記画像表示装置12′との間の通話に際して、その画像表示装置12′に対して所定の指令を送信する指令送信手段58(SC7)を備え、前記記憶手段54は、前記通話制御手段50による他の前記画像表示装置12′との間の通話に際して、その画像表示装置12′から受信される指令に基づいて、その通話に係る音声情報をその通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶するものであるため、複数の前記画像表示装置12相互間において通話を行った場合において、その通話時に閲覧されていた複数の画像と通話に係る音声情報とを実用的な態様で関連付けて記憶させることができる。
【0056】
また、前記画像表示装置12は、前記表示装置40に画像を表示させると共にタッチパネル42に対する接触操作に応じて入力を受け付けるタッチパネルディスプレイ16を備えたものであり、前記通話者状態検出手段52は、前記タッチパネル42に対する接触操作を前記通話者の状態として検出するものであるため、前記画像表示装置12により通話を行う通話者の状態を実用的な態様で検出することができる。
【0057】
また、前記通話制御手段50による通話対象である前記他の機器毎に通信先識別情報を記憶する電話帳データベース32を備え、前記スライドショー表示制御手段56は、その電話帳データベース32に記憶された通信先識別情報毎に前記スライドショー表示制御を実行するものであるため、通信相手が複数存在する場合であっても、各通信相手に対応してそれぞれ個別にスライドショー表示制御を行うための情報を保存することができる。
【0058】
また、本実施例によれば、所定の通信回線14を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御過程(SC1、SC2、SC8、SD1、SD2、SD13、SD19)と、前記表示装置40において複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御過程における他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置12により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出過程(SD8)と、その通話者状態検出過程における検出結果に基づいて、前記通話制御過程における他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶過程(SD16)と、その記憶過程において記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記表示装置40に断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御過程(SC5、SC9、SD7、SD14、及びSE1〜SE6)とを、含むことから、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、それら複数の画像と通話に係る音声情報とを関連付けて記憶させておき、後にそれらの情報に基づくスライドショー表示制御を実行することができる。すなわち、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に係る情報及び音声情報を後から利用し易いように保存する画像表示方法を提供することができる。
【0059】
また、本実施例によれば、前記画像表示装置12における制御部18を、所定の通信回線14を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御手段50、前記表示装置40において複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置12により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出手段52、その通話者状態検出手段52による検出結果に基づいて、前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段54、及びその記憶手段54により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記表示装置40に断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段56として機能させる画像表示プログラムであることから、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、それら複数の画像と通話に係る音声情報とを関連付けて記憶させておき、後にそれらの情報に基づくスライドショー表示制御を実行することができる。すなわち、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に係る情報及び音声情報を後から利用し易いように保存する画像表示プログラムを提供することができる。
【0060】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0061】
例えば、前述の実施例において、前記通話制御手段50、通話者状態検出手段52、記憶手段54、スライドショー表示制御手段56、及び指令送信手段58は、何れも前記制御部18に機能的に備えられたものであったが、その一部乃至全部が同等の機能を奏する個別の制御部として前記制御部18とは別体に備えられたものであってもよい。また、前記画像表示装置12においては、前記タッチパネルディスプレイ16の表示制御乃至入力情報処理を行う表示制御部44及び入力制御部46が前記制御部18とは別体の制御部として備えられたものであったが、これらはその一方乃至両方が前記制御部18に機能的に備えられたものであってもよい。
【0062】
また、前述の実施例において、前記記憶手段54は、前記通話制御手段50による通話制御に際して前記RAM22に仮録音される音声情報の一部を、前記通話者状態検出手段52による検出結果等に基づいて切り出して音声ファイルとして前記音声データベース36に記憶すると共に、その音声ファイルを前記画像表示切替情報に関連付けるものであったが、例えば前記通話制御手段50による通話制御を通して前記RAM22に録音された音声情報をそのまま前記音声データベース36に記憶し、その音声情報と前記画像表示切替情報の関連付け情報としてその音声情報における前記音声ファイルに相当する出力開始タイミング及び出力終了タイミング等の情報を前記スライドショーデータベース38に記憶するものであってもよい。前記通話制御手段50による通話制御を通して前記RAM22に録音された音声情報がそのまま記憶された場合であっても、前記画像表示切替情報に基づくスライドショーに関してどの時点から音声の出力が開始されるべきか及びどの時点において音声の出力が終了させられるべきか等の情報が取得できれば、前述した実施例と等価なスライドショー再生制御が可能である。
【0063】
また、前述の実施例において、前記通話者状態検出手段52は、前記タッチパネル24に対する接触操作を前記通話者の状態として検出するものであったが、例えば前記画像表示装置12に赤外線センサ等を設けておき、その画像表示装置12の付近に利用者が接近したことが検知された際にその通話者が前記スライドショーの閲覧を行っていると判断するものであってもよい。更に、前記記憶手段54による録音開始タイミングを決定するために、デジタルカメラによる通話者の認識や前記マイクロフォン26から入力される利用者の音声のトーンを認識する等の制御を行うものであってもよく、前記通話者状態検出手段52による前記通話者の状態検出としては、種々の構成乃至処理が適宜適用され得る。
【0064】
また、前述の実施例において、図8及び図9のフローチャートでは、便宜上送信側乃至受信側の画像表示装置12を分けてそれぞれの制御部18により実行される制御を説明したが、これはあくまで本実施例の画像表示装置12相互間の同期再生制御の一例を示すものであり、対象となるスライドショーに係る画像情報を送信した側の画像表示装置12において前記記憶手段54による音声情報の記憶制御すなわち図9に示すSD8〜SD16等の処理が実行されてもよいことは言うまでもない。また、対象となるスライドショーに係る画像情報を受信した側の画像表示装置12において前記指令送信手段58による制御すなわち図8に示すSC7等の処理が実行されても当然に構わない。
【0065】
また、前述の実施例では、複数の画像表示装置12、12′それぞれの表示装置40に同じ画像を同期して表示させつつ通話を行う場合において、その通話に係る音声情報をスライドショーに関連付けて記憶するものであったが、相互に通信を行う画像表示装置12、12′それぞれの表示装置40に異なる画像が表示されている場合において、前記記憶手段54により前記音声ファイルとしての切り出し及び関連付け等の制御を行うものであってもよい。斯かる場合においても、少なくとも一方の前記画像表示装置12の側ではスライドショーを閲覧しながら通話を行っており、通話の内容はそのスライドショーの切り替え等を反映した音声メモとなるため、そのスライドショーに係る画像表示切替情報と通話に係る音声情報とを関連付けて記憶させておき、事後的に音声付きのスライドショーを再生可能とすることで、本発明の一応の効果を奏する。また、斯かる態様において、前記記憶手段54による音声情報の記憶処理としては、自機のタッチパネルディスプレイ16等による操作のみならず、通話相手からの指令等に応じてその始点を決定する等の制御を行うものであってもよい。
【0066】
また、前述の実施例において、前記記憶手段54は、前記通話制御手段50による他の前記画像表示装置12′との間の通話に際して、その通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶するものであったが、例えば、本実施例の画像表示装置12と一般的な電話機等の他の機器との間の通話、すなわち一方では前記画像表示装置12によりスライドショーを閲覧しつつ通話を行い、一方では電話機による音声通話のみを行うといった通話に係る音声情報に関して、前記記憶手段54により前記音声ファイルとしての切り出し及び関連付け等の制御を行うものであってもよい。斯かる場合においても、前記画像表示装置12の側ではスライドショーを閲覧しながら通話を行っており、通話の内容はそのスライドショーの切り替え等を反映した音声メモとなるため、そのスライドショーに係る画像表示切替情報と通話に係る音声情報とを関連付けて記憶させておき、事後的に音声付きのスライドショーを再生可能とすることで、本発明の一応の効果を奏する。
【0067】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0068】
12、12′:画像表示装置
14:通信回線
16:タッチパネルディスプレイ
32:電話帳データベース
34:画像データベース(記憶装置)
40:表示装置(ディスプレイ)
42:タッチパネル
50:通話制御手段
52:通話者状態検出手段
54:記憶手段
56:スライドショー表示制御手段
58:指令送信手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示機能に加えて所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実現する通話機能を備えた画像表示装置に関し、特に、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に関する情報及び通話に係る音声情報を後から利用し易いように保存するための改良に関する。
【背景技術】
【0002】
所定の記憶媒体に記憶された画像を読み出し、その画像をディスプレイに表示させる所謂デジタルフォトフレームが広く一般に用いられている。また、斯かるデジタルフォトフレームの一態様として、ディスプレイに画像を表示させると共にタッチパネルに対する接触操作に応じて入力を受け付けるタッチパネルディスプレイを備えた画像表示装置が知られている。そのようにタッチパネルディスプレイを備えたデジタルフォトフレームでは、タッチパネルによる入力操作(接触入力)により、ディスプレイに表示される画像に関して種々の処理を選択乃至実行することができる。
【0003】
斯かる画像表示装置の一態様として、画像表示のみならず音声出力等の機能を備えた画像表示装置が提案されている。また、そのような画像表示装置において、画像情報と音声情報を関連付けて保存する技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載された画像撮影装置がそれである。この技術によれば、静止画情報、動画情報、及び音声情報等を相互に関連付けて記憶することで、その関連付け情報に従って関連記録機能が実行される構成を実現することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−304777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前記従来の技術は、単に画像情報及び音声情報等を相互に関連付けて記憶するものに過ぎず、特に所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実現する通話機能を備えた画像表示装置において、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に関する情報及び通話に係る音声情報を後から利用し易いように保存し得るものではなかった。すなわち、例えば遠隔地に所在する人間同士がコミュニケーションを行うために前記画像表示装置を利用する場合において、事前に所定の方法で受信された複数の画像を前記ディスプレイに表示させつつ通話を行うことが考えられるが、通話に係る音声情報は従来技術においては記憶(録音)されないものであったため、後でその通話時に閲覧していた画像を見てもその会話の内容や写真の説明を忘れてしまったり、仮にその通話に係る通話内容を別途録音していたとしても、画像との対応関係までは思い出せないことが考えられ、結果として利用し難いものになるおそれがあった。このため、通話機能を備えた画像表示装置において、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に係る情報及び音声情報を後から利用し易いように保存する技術の開発が求められていた。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に係る情報及び音声情報を後から利用し易いように保存する画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
斯かる目的を達成するために、本第1発明の要旨とするところは、所定の記憶装置に記憶された画像を読み出してディスプレイに表示させる画像表示装置であって、所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御手段と、前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御手段による他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出手段と、その通話者状態検出手段による検出結果に基づいて、前記通話制御手段による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段と、その記憶手段により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段とを、備えたことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記目的を達成するために、本第2発明の要旨とするところは、所定の記憶装置に記憶された画像を読み出してディスプレイに表示させる画像表示装置における画像表示方法であって、所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御過程と、前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御過程における他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出過程と、その通話者状態検出過程における検出結果に基づいて、前記通話制御過程における他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶過程と、その記憶過程において記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御過程とを、含むことを特徴とするものである。
【0009】
また、前記目的を達成するために、本第3発明の要旨とするところは、所定の記憶装置に記憶された画像を読み出してディスプレイに表示させる画像表示装置における制御装置を、所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御手段、前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御手段による他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出手段、その通話者状態検出手段による検出結果に基づいて、前記通話制御手段による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段、及びその記憶手段により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段として機能させることを特徴とする画像表示プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
このように、前記第1発明によれば、所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御手段と、前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御手段による他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出手段と、その通話者状態検出手段による検出結果に基づいて、前記通話制御手段による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段と、その記憶手段により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段とを、備えたものであることから、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、それら複数の画像と通話に係る音声情報とを関連付けて記憶させておき、後にそれらの情報に基づくスライドショー表示制御を実行することができる。すなわち、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に係る情報及び音声情報を後から利用し易いように保存する画像表示装置を提供することができる。
【0011】
なお、前記画像表示装置に表示される個々の画像に関連付けて前記音声情報を記憶するといった態様では、それら個々の画像の表示順序によっては話の流れがわからなくなる等の不具合が生じるおそれがある。一方、前記第1発明は、前記記憶手段により記憶された音声情報を前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶し、そのようにして関連付けられて記憶された情報に基づいて前記スライドショー表示制御手段により音声情報の出力と同期してスライドショー表示制御を行うものであり、個々の画像情報ではなく画像表示切替情報に関連付けて記憶することで、所定のスライドショーにまつわる通話(会話)をセットにして保存し、事後的に利用できるのである。
【0012】
また、前記第1発明において、好適には、前記記憶手段は、前記通話者状態検出手段により前記通話者が前記ディスプレイに表示された画像を閲覧していることが検出された場合、その検出の時点を含む所定時間に対応する前記通話制御手段による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶するものである。このようにすれば、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、それら複数の画像と通話に係る音声情報とを実用的な態様で関連付けて記憶させることができる。
【0013】
また、好適には、前記所定時間の開始時点は、前記ディスプレイに表示される画像が前記通話者状態検出手段による検出時点において表示されていた画像に切り替えられた時点である。このようにすれば、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、その通話に係る音声情報の開始時点を実用的な態様で決定することができる。
【0014】
また、好適には、前記所定時間の終了時点は、前記通話制御手段による他の機器との間の通話に関して無音状態が所定間隔以上継続した場合において、その無音状態の開始時点である。このようにすれば、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、その通話に係る音声情報の終了時点を実用的な態様で決定することができる。
【0015】
また、好適には、前記通話制御手段による他の前記画像表示装置との間の通話に際して、その画像表示装置に対して所定の指令を送信する指令送信手段を備え、前記記憶手段は、前記通話制御手段による他の前記画像表示装置との間の通話に際して、その画像表示装置から受信される指令に基づいて、その通話に係る音声情報をその通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶するものである。このようにすれば、複数の前記画像表示装置相互間において通話を行った場合において、その通話時に閲覧されていた複数の画像と通話に係る音声情報とを実用的な態様で関連付けて記憶させることができる。
【0016】
また、好適には、前記画像表示装置は、前記ディスプレイに画像を表示させると共にタッチパネルに対する接触操作に応じて入力を受け付けるタッチパネルディスプレイを備えたものであり、前記通話者状態検出手段は、前記タッチパネルに対する接触操作を前記通話者の状態として検出するものである。このようにすれば、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を実用的な態様で検出することができる。
【0017】
また、好適には、前記通話制御手段による通話対象である前記他の機器毎に通信先識別情報を記憶するデータベースを備え、前記スライドショー表示制御手段は、そのデータベースに記憶された通信先識別情報毎に前記スライドショー表示制御を実行するものである。このようにすれば、通信相手が複数存在する場合であっても、各通信相手に対応してそれぞれ個別にスライドショー表示制御を行うための情報を保存することができる。
【0018】
また、前記第2発明によれば、所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御過程と、前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御過程における他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出過程と、その通話者状態検出過程における検出結果に基づいて、前記通話制御過程における他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶過程と、その記憶過程において記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御過程とを、含むことから、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、それら複数の画像と通話に係る音声情報とを関連付けて記憶させておき、後にそれらの情報に基づくスライドショー表示制御を実行することができる。すなわち、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に係る情報及び音声情報を後から利用し易いように保存する画像表示方法を提供することができる。
【0019】
また、前記第3発明によれば、前記画像表示装置における制御装置を、所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御手段、前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御手段による他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出手段、その通話者状態検出手段による検出結果に基づいて、前記通話制御手段による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段、及びその記憶手段により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段として機能させる画像表示プログラムであることから、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、それら複数の画像と通話に係る音声情報とを関連付けて記憶させておき、後にそれらの情報に基づくスライドショー表示制御を実行することができる。すなわち、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に係る情報及び音声情報を後から利用し易いように保存する画像表示プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明が好適に適用される画像表示制御システムの構成を例示する図である。
【図2】本発明の一実施例である画像表示装置の構成の一例を説明するブロック線図である。
【図3】図2の画像表示装置の制御部に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図4】図2の画像表示装置の制御部による音声情報の切り出し及び画像表示切替情報との関連付けの一例を説明する図である。
【図5】図2の画像表示装置のスライドショーデータベースに記憶される画像表示切替情報と音声情報との関連付け情報の一例を説明する図である。
【図6】図2の画像表示装置の制御部による画像情報送信制御の要部を説明するフローチャートである。
【図7】図2の画像表示装置の制御部による同期再生情報作成制御の要部を説明するフローチャートである。
【図8】図2の画像表示装置の制御部による送信側同期再生制御の要部を説明するフローチャートである。
【図9】図2の画像表示装置の制御部による受信側同期再生制御の要部を説明するフローチャートである。
【図10】図2の画像表示装置の制御部によるスライドショー再生制御の要部を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0022】
図1は、本発明が好適に適用される画像表示制御システム10の構成を例示する図である。この画像表示制御システム10では、図1に示すように、本発明の一実施例である複数(図1では2つ)の画像表示装置12、12′が所定の通信回線14を介して相互に接続されている。この通信回線14は、例えば、電話やファクシミリ装置による情報通信に用いられる広域的な公衆電話回線であり、本実施例の画像表示装置12は、その通信回線14を介して他の画像表示装置12′をはじめとする機器との間で情報の通信が可能とされている。この他の画像表示装置12′は、後述する図2及び図3に示す構成を備えた本実施例の画像表示装置であって上記画像表示装置12とは別体の装置である。
【0023】
図2は、前記画像表示装置12の構成の一例を説明するブロック線図である。この図2に示すように、前記画像表示装置12は、所定の画像(映像)を表示させると共に、利用者の接触操作に応じて入力を行うためのタッチパネルディスプレイ16と、前記画像表示装置12による画像表示制御をはじめとする各種制御を実行する制御部18と、読出専用メモリであるROM20と、随時書込読出メモリであるRAM22と、前記通信回線14を介して前記他の画像表示装置12′等との間で情報の通信(電話通信)を行うための通信インターフェイス24と、音声入力装置であるマイクロフォン26と、音声出力装置であるスピーカ28と、上記マイクロフォン26により入力される音声情報を録音する録音装置30と、電話帳データベース32と、画像データベース34と、音声データベース36と、スライドショーデータベース38とを、備えて構成されている。
【0024】
図2に示すように、上記タッチパネルディスプレイ16は、そのタッチパネルディスプレイ16に所定の映像を表示させる表示部(ディスプレイ)としての表示装置40と、利用者の指や図示しない備え付けのペン等による上記タッチパネルディスプレイ16への接触により入力を行うタッチパネル42とを、備えて構成されている。また、上記表示装置40による画像(映像)の表示制御を行う表示制御部44と、上記タッチパネル42により入力される入力情報を処理する入力制御部46とが備えられており、それら表示制御部44及び入力制御部46により上記表示装置40及びタッチパネル42を介して上記タッチパネルディスプレイ16による画像表示制御乃至情報入力制御が実行される。
【0025】
前記制御部18は、前記RAM22の一時記憶機能を利用しつつ前記ROM20に記憶された情報に基づいて中央演算処理装置であるCPUにより種々の情報処理を実行する所謂マイクロコンピュータであり、上記表示制御部44を介して前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)に所定の画像を表示させる画像表示制御、そのタッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)への接触操作に応じて上記入力制御部46を介して入力される入力信号を処理する入力処理制御、前記通信インターフェイス24乃至通信回線14を介しての前記他の画像表示装置12′との間の通信制御、及び後述するスライドショー再生制御等、本実施例の画像表示装置12に関する各種制御を実行する。
【0026】
前記マイクロフォン26は、音声(音波)に対応する機械的な振動を電気信号(音声情報)に変換して前記制御部18等へ供給する音声入力装置(音響系から電気系へ変換する電気音響変換器)である。また、前記スピーカ28は、所定の音声情報(電気信号)に対応する音声を機械的な振動として出力させる音声出力装置(電気系から音響系へ変換する電気音響変換器)である。また、前記録音装置30は、前記マイクロフォン26により入力される音声情報を録音して前記RAM22等に記憶する装置であり、前記制御部18に機能的に備えられたものであってもよい。
【0027】
前記電話帳データベース32には、前記画像表示装置12による前記通信回線14を介しての他の機器例えば前記他の画像表示装置12′との間の電話通信に係る通信対象毎に、その通信対象の名前(氏名)及び識別情報(電話番号或いはファクシミリ番号)等が記憶されている。後述する通話制御手段50による他の機器との通話制御において、自機から他の機器へ電話をかける際には、この電話帳データベース32に記憶された通信対象の電話番号等の情報を読み出すことにより、その電話番号を入力する手間無しにその通話対象に電話をかけることができる。
【0028】
前記画像データベース34には、前記表示制御部44を介して前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)に所定の画像を表示させるための画像情報として、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)、PNG(Portable network graphics)、GIF(Graphics interchange format)等のファイル形式の画像データ(画像ファイル)が、それぞれの識別情報をインデックスとして記憶されている。本実施例においては、前記スライドショーデータベース38に記憶された画像表示切替情報(同期再生情報)に基づいて、この画像データベース34に記憶された複数の画像情報を前記表示装置40に断続的に切替表示させるスライドショー表示制御が実行される。なお、前記表示装置40は、静止画像のみならず動画を表示させるものであってもよく、前記画像データベース34に記憶される画像情報は、静止画に対応するものであると動画に対応するものであるとを問わない。また、前記画像データベース34の記憶内容は、例えば図示しないパーソナルコンピュータ等から通信回線14を介して複数の画像情報がダウンロードされることや、その通信回線14を介して前記他の画像表示装置12′から複数の画像情報が受信されること等により更新され、新たな画像情報が蓄積されるものであり、その際、必要に応じてそれら複数の画像情報のスライドショーを行うための画像表示切替情報が前記スライドショーデータベース38に記憶される。
【0029】
前記音声データベース36には、前記スピーカ28から所定の音声を出力させるための音声情報として、例えばMP3(MPEG audio layer 3)、AAC(advanced audio coding)、WAV等のファイル形式の音声データ(音声ファイル)が、それぞれの識別情報をインデックスとして記憶されている。この音声データベース36に記憶される音声情報は、例えば後述する記憶手段54により作成される他の機器との間の通話に係る音声情報であるが、図示しないパーソナルコンピュータ等から通信回線14を介してダウンロードされる音声情報や、前記他の画像表示装置12′との間の通話とは別の機会に自機の前記マイクロフォン26を介して入力された音声情報等を記憶し得るものであってもよい。
【0030】
前記スライドショーデータベース38には、後述するスライドショー表示制御手段56によるスライドショー再生制御を実行するための情報として、登録された各スライドショー毎にそのスライドショーに係る画像表示切替情報(同期再生情報)、その画像表示切替情報に関連付けられた単数乃至複数の音声情報の識別情報、及びそのスライドショーに対応する通信対象の識別情報(電話番号)等の情報が、各スライドショーの識別情報をインデックスとして記憶されている。ここで、上記画像表示切替情報は、前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)に複数の画像を断続的に切替表示させるための情報であり、対象となる複数の画像情報の識別情報及びそれら複数の画像情報の切替順(表示順)が定められている。なお、本実施例においては、上述のように前記スライドショーデータベース38に記憶された画像表示切替情報及び関連付け情報(紐付け情報)に基づき、前記画像データベース34に記憶された複数の画像情報及び前記音声データベース36に記憶された複数の音声情報を随時読み出して後述するスライドショー再生制御を実行する態様について説明するが、各スライドショーに係る複数の画像情報及び音声情報が前記スライドショーデータベース38に一元的に記憶されたものであってもよい。
【0031】
図3は、前記画像表示装置12の制御部18に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図3に示す通話制御手段50は、前記通信回線14を介して他の機器との間で通話(電話通信)を実行する。すなわち、前記タッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)等を介して例えば前記電話帳データベース32に登録された所定の通信対象に電話をかけるための所定の発信操作が行われた場合や、所定の通信対象からの着信があり前記タッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)等を介して所定の受信操作が行われた場合、前記通信回線14乃至図示しない電話通信サービス会社の交換機等を介してその通信対象との間で電話通信(通話)を成立させる。また、その電話通信に際して、前記マイクロフォン26により入力される音声情報を前記通信インターフェイス24を介して通話相手へ送信すると共に、その通話相手から前記通信インターフェイス24を介して受信される音声情報を前記スピーカ28により出力させる。なお、本実施例において、この通話制御手段50による通話制御に際して前記マイクロフォン26により入力された音声情報及び/又は前記通信インターフェイス24を介して通信相手から受信された音声情報は、その全部が前記録音装置30により録音されて前記RAM22等に継続的に一時記憶(仮録音)される。
【0032】
通話者状態検出手段52は、前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)において複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの上記通話制御手段50による他の機器との間の通話に際して、自機すなわち前記画像表示装置10により通話を行う通話者の状態を検出する。好適には、前記タッチパネルに対する接触操作を前記通話者の状態として検出する。すなわち、予め前記スライドショーデータベース38に記憶された前記画像表示切替情報(同期再生情報)に基づいて前記表示装置40に複数の画像を切替表示させる表示制御が行われつつ所定の通信相手との間で電話通信が行われている際に、前記入力制御部46を介して前記タッチパネル42の接触操作(タッチパネル24への接触)が検出された場合には、その接触操作をもって前記通話者の状態が前記タッチパネルディスプレイ16を閲覧しているものであると判断する。また、好適には、前記RAM22に一時記憶される音声情報において無音状態が所定間隔以上継続した場合には、それをもって前記通話者の状態が会話を行っていないものであると判断する。
【0033】
記憶手段54は、上記通話者状態検出手段52による検出結果に基づいて、前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて前記音声データベース36に記憶する。換言すれば、前記通話制御手段50による他の機器との間の通話制御に際して前記RAM22に一時的に記憶されるその通話に係る音声情報すなわち前記マイクロフォン26により入力された音声情報及び/又は前記通信インターフェイス24を介して通信相手から受信された音声情報を、上記通話者状態検出手段52による検出結果に基づいて複数の音声ファイルとして切り出すと共に前記音声データベース36に記憶し、それら複数の音声ファイルと前記表示制御に係る画像表示切替情報との関連付け情報(紐付け情報)を前記スライドショーデータベース38に記憶する。なお、記憶される音声ファイルが関連付けられる範囲としては、所定のスライドショーにおける画像切替毎でもよいし、例えばスライドショーが複数のグループから構成されている場合等においてはスライドショーとして表示される画像のグループ単位でもよい。
【0034】
上記記憶手段54は、好適には、前記通話者状態検出手段52により前記通話者が前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)に表示された画像を閲覧していることが検出された場合、その検出の時点を含む所定時間に対応する前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する。ここで、好適には、上記所定時間の開始時点は、前記表示装置40に表示される画像が前記通話者状態検出手段52による検出時点すなわち前記タッチパネル42への接触操作が行われた時点において表示されていた画像に切り替えられた時点である。また、好適には、上記所定時間の終了時点は、前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に関して無音状態が所定間隔すなわち会話が途切れたと判断されるのに十分な予め定められた所定時間以上継続した場合において、その無音状態の開始時点である。
【0035】
図4は、前記記憶手段54による音声情報の切り出し及び画像表示切替情報との関連付けの一例を説明する図である。この図4に示す例では、例えば所定の画像表示切替情報に基づいて、画像A、画像B、画像C、画像Dが断続的に切替表示させられる表示制御が行われつつ所定の通信相手との間で電話通信が行われている際、前記表示装置40に画像Bが表示されている時点t1で通話者状態の検知すなわち前記タッチパネル42への接触操作が検出されている。また、その通話制御を通して前記RAM22に一時記憶(仮録音)される音声情報に関して、時点t2で無音状態が検知されると共に所定間隔以上その無音状態が継続している。このような場合において、前記記憶手段54は、対象となるスライドショーにおいて通話者状態が検知された時点で前記表示装置40に表示されていた画像すなわち画像Bに切り替えられた時点(スライドショーの画像Bへの切替時点)t0から上記無音状態の開始時点t2までの音声情報(t0からt2までの録音情報)を前記RAM22に一時記憶された音声情報から切り出し、前記音声データベース36に記憶する。また、その音声情報を図5に示すように対象となる画像再生情報に、画像Bの切替時点を音声出力開始時点として関連付けて、その関連付け情報(紐付け情報)を前記スライドショーデータベース38に記憶する。或いは、図5に示すように、前記画像A、画像B、画像C、画像Dのうち前記音声データベース36に記憶された音声情報に係る画像B、画像C、画像Dを断続的に切替表示させる新たな画像表示切替情報を作成し、その画像表示切替情報と前記音声データベース36に記憶された音声情報とを関連付けて(同時に出力開始される情報として)、元の画像表示切替情報とは別の画像再生情報(音声情報と関連付けられた新たな画像表示切替情報)として前記スライドショーデータベース38に記憶してもよい。
【0036】
図3に戻って、スライドショー表示制御手段56は、前記記憶手段54により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)に断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御(スライドショー再生制御)を実行する。すなわち、前記タッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)等により所定のスライドショーを再生するための操作が行われた場合には、前記スライドショーデータベース38に記憶されたそのスライドショーに関する情報として画像表示切替情報及びその画像表示切替情報に対応付けられた音声情報等を読み出す。そして、読み出された画像表示切替情報に基づいて前記画像データベース34から複数の画像情報を読み出し、その画像表示切替情報に定められた切替順にそれら複数の画像情報に相当する画像を前記表示装置40に断続的に切替表示させる。また、その画像表示切替情報に関連付けられた音声情報が存在する場合には、その音声情報を前記音声データベース36から読み出して、関連付け情報に定められた出力タイミングで前記スピーカ28から出力させる。ここで、斯かるスライドショー表示制御は、好適には、各スライドショーに対応して記憶された通信相手の識別情報、すなわち前記電話帳データベース32に記憶された電話番号毎に実行される。換言すれば、スライドショーの組み合わせ時に対象となる通信相手を統一しておき、通信対象毎にまとめて再生するように記憶しておくことで再生時の違和感を抑制する。
【0037】
指令送信手段58は、前記通話制御手段50による前記他の画像表示装置12′との間の通話に際して、例えば前記タッチパネル42による接触操作に応じてその画像表示装置12′に対して所定の指令を送信する。この指令の内容は、前記記憶手段54による音声情報の切り出し乃至画像表示切替情報との関連付けに係るものであり、例えば前記タッチパネル42により対象となる音声情報の出力開始タイミング及び/又は出力終了タイミングを指定する情報が入力された場合には、その指定に係る指令を通話相手である前記他の画像表示装置12′へ前記通信インターフェイス24乃至通信回線14を介して送信する。また、前記記憶手段54は、前記通話制御手段50による他の前記画像表示装置12′との間の通話に際して、その画像表示装置12′から受信される指令に基づいて、その通話に係る音声情報をその通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する。すなわち、前記他の画像表示装置12′における指令送信手段58から受信された指令に基づいて定められる関連付け情報を前記スライドショーデータベース38に記憶する。このような制御により、所定の音声情報に関してその出力開始タイミング乃至出力終了タイミングを利用者の希望で設定したい場合には、その希望を反映した画像表示切替情報と音声情報との関連付け(紐付け)が可能となる。
【0038】
図6は、前記画像表示装置12の制御部18による画像情報送信制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0039】
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)SA1において、前記タッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)等により所定の画像情報を通信対象である前記他の画像表示装置12′へ送信するための操作が行われたか否かが判断される。このSA1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SA1の判断が肯定される場合には、SA2において、対象となる単数乃至複数の画像情報が所定の通信対象へ送信された後、本ルーチンが終了させられる。
【0040】
図7は、前記画像表示装置12の制御部18による同期再生情報作成制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0041】
先ず、SB1において、所定の通信対象から画像情報の送信が受け付けられたか否かが判断される。このSB1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SB1の判断が肯定される場合には、図6の制御におけるSA1の処理に応じてのSB2において、対象となる単数乃至複数の画像情報が受信され、前記画像データベース34に記憶される。次に、SB3において、送信者情報すなわち通信対象である前記他の画像表示装置12′に関する各種情報が取得される。次に、SB4において、画像情報の送信元である前記他の画像表示装置12′の識別情報(電話番号)が前記電話帳データベース32に登録されているか否かが判断される。このSB4の判断が肯定される場合には、SB6以下の処理が実行されるが、SB4の判断が否定される場合には、SB5において、画像情報の送信元である前記他の画像表示装置12′の識別情報(電話番号)及び氏名等の関連情報が前記電話帳データベース32に登録された後、SB6において、画像情報の送信元である前記他の画像表示装置12′の識別情報(電話番号)と受信に係る画像情報とが関連付けられ(紐付けされ)、その関連付け情報が前記スライドショーデータベース38に記憶される。次に、SB7において、受信された複数の画像情報のうち音声情報に関連付けられていないものがあるか否かが判断される。このSB7の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SB7の判断が肯定される場合には、SB8において、受信された複数の画像情報に基づいてそれら複数の画像情報を所定の順番で断続的に切替表示させるための画像表示切替情報(同期再生情報)が作成され、前記スライドショーデータベース38に記憶された後、本ルーチンが終了させられる。
【0042】
図8は、前記画像表示装置12の制御部18による送信側同期再生制御、すなわち前記通信回線14を介して前記画像表示装置12と前記他の画像表示装置12′との間で同期してスライドショーの再生を行う制御における、画像情報の送信側(図6の制御に対応)の画像表示装置12における同期再生制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0043】
先ず、SC1において、前記タッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)等により所定の前記他の画像表示装置12′に電話をかけるための電話発信操作が行われたか否かが判断される。このSC1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SC1の判断が肯定される場合には、SC2において、対象となる前記他の画像表示装置12′に電話をかけるための電話発信が実行される。次に、図9の制御におけるSD4の処理に応じてのSC3において、通信対象である前記他の画像表示装置12′から画像表示切替情報(同期再生情報)が受信される。次に、SC4において、SC3にて受信された画像表示切替情報に基づいて画像が選択され、その選択された画像に対応する画像情報が前記画像データベース34から読み出される。次に、SC5において、SC3にて受信された画像表示切替情報に基づいてSC4にて読み出された複数の画像情報に相当する画像が前記表示装置40に断続的に切替表示させられるスライドショー表示制御が実行される。次に、SC6において、前記タッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)等により前記他の画像表示装置12′に対して所定の指令を送信する指令送信操作が行われたか否かが判断される。このSC6の判断が否定される場合には、SC8以下の処理が実行されるが、SC6の判断が肯定される場合には、前記指令送信手段58の動作に対応するSC7において、通信対象である前記他の画像表示装置12′に対して音声情報の切り出し乃至スライドショーとの対応付け等に関する所定の指令として、例えば画像情報の送信側の画像表示装置12による前記タッチパネルディスプレイ16の操作に対応した、受信側の画像表示装置12′における音声情報の記憶に係る対象となる音声情報の出力開始タイミングや出力終了タイミングを指定する指令が送信された後、SC8において、通信対象である前記他の画像表示装置12との間の通話が終了させられたか否かが判断される。このSC8の判断が否定される場合には、SC4以下の処理が再び実行されるが、SC8の判断が肯定される場合には、SC9において、前記表示装置40における画像再生すなわちスライドショー表示制御が終了させられた後、本ルーチンが終了させられる。
【0044】
図9は、前記画像表示装置12の制御部18による送信側同期再生制御、すなわち前記通信回線14を介して前記画像表示装置12と前記他の画像表示装置12′との間で同期してスライドショーの再生を行う制御における、画像情報の受信側(図7の制御に対応)の画像表示装置12における同期再生制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0045】
先ず、SD1において、所定の通信対象から電話の受信があったか否かが判断される。このSD1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SD1の判断が肯定される場合には、図8の制御におけるSC2の処理に応じてのSD2において、通信対象である前記他の画像表示装置12′からの電話の受信処理が行われる。次に、SD3において、通信対象である前記他の画像表示装置12′の識別情報に関連付けられた画像表示切替情報が前記スライドショーデータベース38に記憶されているか否かが判断される。このSD3の判断が否定される場合には、SD17以下の処理が実行されるが、SD3の判断が肯定される場合には、SD4において、通信対象である前記他の画像表示装置12′の識別情報に関連付けられた画像表示切替情報が前記スライドショーデータベース38から読み出されると共に、その画像表示装置12′に対して送信される。次に、SD5において、通信対象である前記他の画像表示装置12′との間の通話に係る音声情報の前記録音装置30による録音、及び録音された音声情報の前記RAM22への仮録音(一時記憶)が開始される。
【0046】
次に、SD6において、SD4にて読み出された画像表示切替情報に基づいて画像が選択され、その選択された画像に対応する画像情報が前記画像データベース34から読み出される。次に、SD7において、SD4にて読み出された画像表示切替情報に基づいてSD6にて読み出された複数の画像情報に相当する画像が前記表示装置40に断続的に切替表示させられるスライドショー表示制御が実行される。次に、前記通話者状態検出手段52の動作乃至通話者状態検出過程に対応するSD8において、前記タッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)により所定の接触操作が行われる等して前記画像表示装置12により通話を行う通話者の状態が検知されたか否かが判断される。このSD8の判断が否定される場合には、SD6以下の処理が再び実行されるが、SD8の判断が肯定される場合には、SD9において、SD8の判断の時点で前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)に表示されている画像の識別情報(再生画像情報)及びスライドショーがその画像に切り替えられた時点の時刻情報が取得される。次に、SD10において、前記RAM22に仮録音された音声情報に関して無音状態が所定間隔以上継続したか否かが判断される。このSD10の判断が否定される場合には、そのSD10の判断が繰り返されることにより待機させられるが、SD10の判断が肯定される場合には、SD11において、前記RAM22に仮録音された音声情報に関して無音状態が開始された時点の時刻情報及び画像の識別情報(再生画像情報)が取得される。次に、図8の制御におけるSC7の処理に応じてのSD12において、通信対象である前記他の画像表示装置12′からの指令が受信される。すなわち、その画像表示装置12′のタッチパネルディスプレイ16等の操作に基づいて決定された、対象となる音声情報の画像表示切替情報に対する出力開始タイミング乃至出力終了タイミングを定める指令が受信される。
【0047】
次に、SD13において、通信対象である前記他の画像表示装置12との間の通話が終了させられたか否かが判断される。このSD13の判断が否定される場合には、SD6以下の処理が再び実行させられるが、SD13の判断が肯定される場合には、SD14において、前記表示装置40における画像再生すなわちスライドショー表示制御が終了させられる。次に、SD15において、通信対象である前記他の画像表示装置12′との間の通話に係る音声情報の前記録音装置30による録音、及び録音された音声情報の前記RAM22への仮記憶が終了させられる。次に、前記記憶手段54の動作乃至記憶過程に対応するSD16において、SD9及びSD11にて取得された時刻情報及び再生画像情報、乃至SD12にて受信された指令に基づいて、前記RAM22に仮記憶された音声情報から単数乃至複数の音声ファイルが切り出されて前記音声データベース36に記憶される。すなわち、SD9及びSD11にて取得された時刻情報に基づいて関連付けが行われる場合には、SD9にて判定されたSD8の判断の時点で前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)に表示されている画像にスライドショーが切り替えられた時点から、前記RAM22に仮録音された音声情報に関して無音状態が開始された時点までの音声ファイルが切り出されて前記音声データベース36に記憶される。また、SD12にて受信された指令に基づいて関連づけが行われる場合には、その指令において定められた出力開始タイミングから出力終了タイミングまでの音声ファイルが切り出されて前記音声データベース36に記憶される。そして、その音声ファイルとSD7のスライドショーに係る画像表示切替情報とが関連付けられて前記スライドショーデータベース38に記憶された後、本ルーチンが終了させられる。
【0048】
SD17においては、画像関連音声のミュートすなわち前記スピーカ28からの音声出力の禁止が設定される。次に、SD18において、通信対象である前記他の画像表示装置12′に関連する画像である発信者関連画像が前記タッチパネルディスプレイ16(表示装置40)に表示される。次に、SD19において、通信対象である前記他の画像表示装置12との間の通話が終了させられたか否かが判断される。このSD19の判断が否定される場合には、SD18以下の処理が再び実行させられるが、SD19の判断が肯定される場合には、SD20において、前記表示装置40における画像再生が終了させられた後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、SC1、SC2、SC8、SD1、SD2、SD13、SD19が前記通話制御手段50の動作乃至通話制御過程に対応する。
【0049】
図10は、前記画像表示装置12の制御部18によるスライドショー再生制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0050】
先ず、SE1において、前記タッチパネルディスプレイ16(タッチパネル42)等により所定のスライドショーを再生するための操作が行われたか否かが判断される。このSE1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SE1の判断が肯定される場合には、SE2において、対象となるスライドショーに関する画像切替情報等の情報が前記スライドショーデータベース38から読み出されると共に、その画像切替情報に相当する複数の画像情報及びその画像切替情報に関連付けられた単数乃至複数の音声情報が前記画像データベース34及び音声データベース36から読み出される。次に、SE3において、通信対象である前記他の画像表示装置12′に対応して設定されたスライドショーが選択される。次に、SE4において、SE3にて選択されたスライドショーに関して、SE2にて読み出された画像切替情報及び複数の画像情報に基づき前記表示装置40に複数の画像が断続的に切替表示させられると共に、SE2にて読み出された音声情報がその表示制御に同期して所定のタイミングで前記スピーカ28から出力させられるスライドショー再生制御が実行される。次に、SE5において、スライドショー再生が終了させられるか否かが判断される。このSE5の判断が否定される場合には、SE3以下の処理が再び実行されるが、SE5の判断が肯定される場合には、SE6において、前記表示装置40における画像再生及び前記スピーカ28からの音声出力が終了させられた後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、SC5、SC9、SD7、SD14、及びSE1〜SE6が前記スライドショー表示制御手段56の動作乃至スライドショー表示制御過程に対応する。
【0051】
このように、本実施例によれば、所定の通信回線14を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御手段50(SC1、SC2、SC8、SD1、SD2、SD13、SD19)と、ディスプレイである前記表示装置40において複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置12により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出手段52(SD8)と、その通話者状態検出手段52による検出結果に基づいて、前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段54(SD16)と、その記憶手段54により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記表示装置40に断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段56(SC5、SC9、SD7、SD14、及びSE1〜SE6)とを、備えたものであることから、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、それら複数の画像と通話に係る音声情報とを関連付けて記憶させておき、後にそれらの情報に基づくスライドショー表示制御を実行することができる。すなわち、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に係る情報及び音声情報を後から利用し易いように保存する画像表示装置12を提供することができる。
【0052】
また、前記記憶手段54は、前記通話者状態検出手段52により前記通話者が前記表示装置40に表示された画像を閲覧していることが検出された場合、その検出の時点を含む所定時間に対応する前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶するものであるため、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、それら複数の画像と通話に係る音声情報とを実用的な態様で関連付けて記憶させることができる。
【0053】
また、前記所定時間の開始時点は、前記表示装置40に表示される画像が前記通話者状態検出手段52による検出時点において表示されていた画像に切り替えられた時点であるため、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、その通話に係る音声情報の開始時点を実用的な態様で決定することができる。
【0054】
また、前記所定時間の終了時点は、前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に関して無音状態が所定間隔以上継続した場合において、その無音状態の開始時点であるため、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、その通話に係る音声情報の終了時点を実用的な態様で決定することができる。
【0055】
また、前記通話制御手段50による他の前記画像表示装置12′との間の通話に際して、その画像表示装置12′に対して所定の指令を送信する指令送信手段58(SC7)を備え、前記記憶手段54は、前記通話制御手段50による他の前記画像表示装置12′との間の通話に際して、その画像表示装置12′から受信される指令に基づいて、その通話に係る音声情報をその通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶するものであるため、複数の前記画像表示装置12相互間において通話を行った場合において、その通話時に閲覧されていた複数の画像と通話に係る音声情報とを実用的な態様で関連付けて記憶させることができる。
【0056】
また、前記画像表示装置12は、前記表示装置40に画像を表示させると共にタッチパネル42に対する接触操作に応じて入力を受け付けるタッチパネルディスプレイ16を備えたものであり、前記通話者状態検出手段52は、前記タッチパネル42に対する接触操作を前記通話者の状態として検出するものであるため、前記画像表示装置12により通話を行う通話者の状態を実用的な態様で検出することができる。
【0057】
また、前記通話制御手段50による通話対象である前記他の機器毎に通信先識別情報を記憶する電話帳データベース32を備え、前記スライドショー表示制御手段56は、その電話帳データベース32に記憶された通信先識別情報毎に前記スライドショー表示制御を実行するものであるため、通信相手が複数存在する場合であっても、各通信相手に対応してそれぞれ個別にスライドショー表示制御を行うための情報を保存することができる。
【0058】
また、本実施例によれば、所定の通信回線14を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御過程(SC1、SC2、SC8、SD1、SD2、SD13、SD19)と、前記表示装置40において複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御過程における他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置12により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出過程(SD8)と、その通話者状態検出過程における検出結果に基づいて、前記通話制御過程における他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶過程(SD16)と、その記憶過程において記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記表示装置40に断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御過程(SC5、SC9、SD7、SD14、及びSE1〜SE6)とを、含むことから、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、それら複数の画像と通話に係る音声情報とを関連付けて記憶させておき、後にそれらの情報に基づくスライドショー表示制御を実行することができる。すなわち、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に係る情報及び音声情報を後から利用し易いように保存する画像表示方法を提供することができる。
【0059】
また、本実施例によれば、前記画像表示装置12における制御部18を、所定の通信回線14を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御手段50、前記表示装置40において複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置12により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出手段52、その通話者状態検出手段52による検出結果に基づいて、前記通話制御手段50による他の機器との間の通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段54、及びその記憶手段54により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記表示装置40に断続的に切替表示させると共に、その画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報をその切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段56として機能させる画像表示プログラムであることから、複数の画像を閲覧しながら通話を行った場合において、それら複数の画像と通話に係る音声情報とを関連付けて記憶させておき、後にそれらの情報に基づくスライドショー表示制御を実行することができる。すなわち、画像を参照しながら通話を行う際にその表示制御に係る情報及び音声情報を後から利用し易いように保存する画像表示プログラムを提供することができる。
【0060】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0061】
例えば、前述の実施例において、前記通話制御手段50、通話者状態検出手段52、記憶手段54、スライドショー表示制御手段56、及び指令送信手段58は、何れも前記制御部18に機能的に備えられたものであったが、その一部乃至全部が同等の機能を奏する個別の制御部として前記制御部18とは別体に備えられたものであってもよい。また、前記画像表示装置12においては、前記タッチパネルディスプレイ16の表示制御乃至入力情報処理を行う表示制御部44及び入力制御部46が前記制御部18とは別体の制御部として備えられたものであったが、これらはその一方乃至両方が前記制御部18に機能的に備えられたものであってもよい。
【0062】
また、前述の実施例において、前記記憶手段54は、前記通話制御手段50による通話制御に際して前記RAM22に仮録音される音声情報の一部を、前記通話者状態検出手段52による検出結果等に基づいて切り出して音声ファイルとして前記音声データベース36に記憶すると共に、その音声ファイルを前記画像表示切替情報に関連付けるものであったが、例えば前記通話制御手段50による通話制御を通して前記RAM22に録音された音声情報をそのまま前記音声データベース36に記憶し、その音声情報と前記画像表示切替情報の関連付け情報としてその音声情報における前記音声ファイルに相当する出力開始タイミング及び出力終了タイミング等の情報を前記スライドショーデータベース38に記憶するものであってもよい。前記通話制御手段50による通話制御を通して前記RAM22に録音された音声情報がそのまま記憶された場合であっても、前記画像表示切替情報に基づくスライドショーに関してどの時点から音声の出力が開始されるべきか及びどの時点において音声の出力が終了させられるべきか等の情報が取得できれば、前述した実施例と等価なスライドショー再生制御が可能である。
【0063】
また、前述の実施例において、前記通話者状態検出手段52は、前記タッチパネル24に対する接触操作を前記通話者の状態として検出するものであったが、例えば前記画像表示装置12に赤外線センサ等を設けておき、その画像表示装置12の付近に利用者が接近したことが検知された際にその通話者が前記スライドショーの閲覧を行っていると判断するものであってもよい。更に、前記記憶手段54による録音開始タイミングを決定するために、デジタルカメラによる通話者の認識や前記マイクロフォン26から入力される利用者の音声のトーンを認識する等の制御を行うものであってもよく、前記通話者状態検出手段52による前記通話者の状態検出としては、種々の構成乃至処理が適宜適用され得る。
【0064】
また、前述の実施例において、図8及び図9のフローチャートでは、便宜上送信側乃至受信側の画像表示装置12を分けてそれぞれの制御部18により実行される制御を説明したが、これはあくまで本実施例の画像表示装置12相互間の同期再生制御の一例を示すものであり、対象となるスライドショーに係る画像情報を送信した側の画像表示装置12において前記記憶手段54による音声情報の記憶制御すなわち図9に示すSD8〜SD16等の処理が実行されてもよいことは言うまでもない。また、対象となるスライドショーに係る画像情報を受信した側の画像表示装置12において前記指令送信手段58による制御すなわち図8に示すSC7等の処理が実行されても当然に構わない。
【0065】
また、前述の実施例では、複数の画像表示装置12、12′それぞれの表示装置40に同じ画像を同期して表示させつつ通話を行う場合において、その通話に係る音声情報をスライドショーに関連付けて記憶するものであったが、相互に通信を行う画像表示装置12、12′それぞれの表示装置40に異なる画像が表示されている場合において、前記記憶手段54により前記音声ファイルとしての切り出し及び関連付け等の制御を行うものであってもよい。斯かる場合においても、少なくとも一方の前記画像表示装置12の側ではスライドショーを閲覧しながら通話を行っており、通話の内容はそのスライドショーの切り替え等を反映した音声メモとなるため、そのスライドショーに係る画像表示切替情報と通話に係る音声情報とを関連付けて記憶させておき、事後的に音声付きのスライドショーを再生可能とすることで、本発明の一応の効果を奏する。また、斯かる態様において、前記記憶手段54による音声情報の記憶処理としては、自機のタッチパネルディスプレイ16等による操作のみならず、通話相手からの指令等に応じてその始点を決定する等の制御を行うものであってもよい。
【0066】
また、前述の実施例において、前記記憶手段54は、前記通話制御手段50による他の前記画像表示装置12′との間の通話に際して、その通話に係る音声情報を、その通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶するものであったが、例えば、本実施例の画像表示装置12と一般的な電話機等の他の機器との間の通話、すなわち一方では前記画像表示装置12によりスライドショーを閲覧しつつ通話を行い、一方では電話機による音声通話のみを行うといった通話に係る音声情報に関して、前記記憶手段54により前記音声ファイルとしての切り出し及び関連付け等の制御を行うものであってもよい。斯かる場合においても、前記画像表示装置12の側ではスライドショーを閲覧しながら通話を行っており、通話の内容はそのスライドショーの切り替え等を反映した音声メモとなるため、そのスライドショーに係る画像表示切替情報と通話に係る音声情報とを関連付けて記憶させておき、事後的に音声付きのスライドショーを再生可能とすることで、本発明の一応の効果を奏する。
【0067】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0068】
12、12′:画像表示装置
14:通信回線
16:タッチパネルディスプレイ
32:電話帳データベース
34:画像データベース(記憶装置)
40:表示装置(ディスプレイ)
42:タッチパネル
50:通話制御手段
52:通話者状態検出手段
54:記憶手段
56:スライドショー表示制御手段
58:指令送信手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の記憶装置に記憶された画像を読み出してディスプレイに表示させる画像表示装置であって、
所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御手段と、
前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御手段による他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出手段と、
該通話者状態検出手段による検出結果に基づいて、前記通話制御手段による他の機器との間の通話に係る音声情報を、該通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段と、
該記憶手段により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、該画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報を該切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段と
を、備えたものであることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記通話者状態検出手段により前記通話者が前記ディスプレイに表示された画像を閲覧していることが検出された場合、該検出の時点を含む所定時間に対応する前記通話制御手段による他の機器との間の通話に係る音声情報を、該通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶するものである請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記所定時間の開始時点は、前記ディスプレイに表示される画像が前記通話者状態検出手段による検出時点において表示されていた画像に切り替えられた時点である請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記所定時間の終了時点は、前記通話制御手段による他の機器との間の通話に関して無音状態が所定間隔以上継続した場合において、該無音状態の開始時点である請求項2又は3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記通話制御手段による他の前記画像表示装置との間の通話に際して、該画像表示装置に対して所定の指令を送信する指令送信手段を備え、
前記記憶手段は、前記通話制御手段による他の前記画像表示装置との間の通話に際して、該画像表示装置から受信される指令に基づいて、該通話に係る音声情報を該通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶するものである請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記画像表示装置は、前記ディスプレイに画像を表示させると共にタッチパネルに対する接触操作に応じて入力を受け付けるタッチパネルディスプレイを備えたものであり、
前記通話者状態検出手段は、前記タッチパネルに対する接触操作を前記通話者の状態として検出するものである請求項1から5の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記通話制御手段による通話対象である前記他の機器毎に通信先識別情報を記憶するデータベースを備え、
前記スライドショー表示制御手段は、該データベースに記憶された通信先識別情報毎に前記スライドショー表示制御を実行するものである請求項1から6の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項8】
所定の記憶装置に記憶された画像を読み出してディスプレイに表示させる画像表示装置における画像表示方法であって、
所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御過程と、
前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御過程における他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出過程と、
該通話者状態検出過程における検出結果に基づいて、前記通話制御過程における他の機器との間の通話に係る音声情報を、該通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶過程と、
該記憶過程において記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、該画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報を該切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御過程と
を、含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項9】
所定の記憶装置に記憶された画像を読み出してディスプレイに表示させる画像表示装置における制御装置を、
所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御手段、
前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御手段による他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出手段、
該通話者状態検出手段による検出結果に基づいて、前記通話制御手段による他の機器との間の通話に係る音声情報を、該通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段、
及び該記憶手段により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、該画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報を該切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段
として機能させることを特徴とする画像表示プログラム。
【請求項1】
所定の記憶装置に記憶された画像を読み出してディスプレイに表示させる画像表示装置であって、
所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御手段と、
前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御手段による他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出手段と、
該通話者状態検出手段による検出結果に基づいて、前記通話制御手段による他の機器との間の通話に係る音声情報を、該通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段と、
該記憶手段により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、該画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報を該切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段と
を、備えたものであることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記通話者状態検出手段により前記通話者が前記ディスプレイに表示された画像を閲覧していることが検出された場合、該検出の時点を含む所定時間に対応する前記通話制御手段による他の機器との間の通話に係る音声情報を、該通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶するものである請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記所定時間の開始時点は、前記ディスプレイに表示される画像が前記通話者状態検出手段による検出時点において表示されていた画像に切り替えられた時点である請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記所定時間の終了時点は、前記通話制御手段による他の機器との間の通話に関して無音状態が所定間隔以上継続した場合において、該無音状態の開始時点である請求項2又は3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記通話制御手段による他の前記画像表示装置との間の通話に際して、該画像表示装置に対して所定の指令を送信する指令送信手段を備え、
前記記憶手段は、前記通話制御手段による他の前記画像表示装置との間の通話に際して、該画像表示装置から受信される指令に基づいて、該通話に係る音声情報を該通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶するものである請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記画像表示装置は、前記ディスプレイに画像を表示させると共にタッチパネルに対する接触操作に応じて入力を受け付けるタッチパネルディスプレイを備えたものであり、
前記通話者状態検出手段は、前記タッチパネルに対する接触操作を前記通話者の状態として検出するものである請求項1から5の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記通話制御手段による通話対象である前記他の機器毎に通信先識別情報を記憶するデータベースを備え、
前記スライドショー表示制御手段は、該データベースに記憶された通信先識別情報毎に前記スライドショー表示制御を実行するものである請求項1から6の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項8】
所定の記憶装置に記憶された画像を読み出してディスプレイに表示させる画像表示装置における画像表示方法であって、
所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御過程と、
前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御過程における他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出過程と、
該通話者状態検出過程における検出結果に基づいて、前記通話制御過程における他の機器との間の通話に係る音声情報を、該通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶過程と、
該記憶過程において記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、該画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報を該切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御過程と
を、含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項9】
所定の記憶装置に記憶された画像を読み出してディスプレイに表示させる画像表示装置における制御装置を、
所定の通信回線を介して他の機器との間で通話を実行する通話制御手段、
前記ディスプレイにおいて複数の画像を切替表示させる表示制御を実行しながらの前記通話制御手段による他の機器との間の通話に際して、前記画像表示装置により通話を行う通話者の状態を検出する通話者状態検出手段、
該通話者状態検出手段による検出結果に基づいて、前記通話制御手段による他の機器との間の通話に係る音声情報を、該通話に際しての前記表示制御に係る画像表示切替情報に関連付けて記憶する記憶手段、
及び該記憶手段により記憶された画像表示切替情報に基づいて複数の画像を前記ディスプレイに断続的に切替表示させると共に、該画像表示切替情報に関連付けられて記憶された音声情報を該切替表示と同期して出力させるスライドショー表示制御を実行するスライドショー表示制御手段
として機能させることを特徴とする画像表示プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2011−77703(P2011−77703A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−225327(P2009−225327)
【出願日】平成21年9月29日(2009.9.29)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月29日(2009.9.29)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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