説明

画像表示装置及び画像表示システム

【課題】コンピュータ装置の仮想画面上のウインドウを、画像表示装置の共有画面に表示する画像表示装置若しくは画像表示システムにおいて、ウインドウが共有画面からはみ出そうとした場合に、自動的に補正してウインドウが共有画面内に収めることが可能な画像表示装置及び画像表示システムを提供する。
【解決手段】表示画面54に隣接して設けられた仮想画面55上のウインドウの画像データであるウインドウ画像データを、出力するコンピュータ装置50と、コンピュータ装置50が出力したウインドウ画像データを受信し、このウインドウ画像データからウインドウを生成して、1つの領域である共有画面80に表示し、仮想画面55上のウインドウの位置及び大きさの情報に基づいて、共有画面80に収まらないと判断した場合に、ウインドウを共有画面80上に収めて表示する処理を行う画像表示装置1とから構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1又は複数のコンピュータ装置の仮想画面上のウインドウを、1つの領域の共有画面に表示することができる画像表示装置及び画像表示システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、会議の場において、会議の出席者が、それぞれのノート型パソコンに用意したデータを、プロジェクタ等の画像表示装置で表示して会議をするようになってきている。従来では、出席者が順次ノート型パソコンを、プロジェクタに接続して、データをプロジェクタで表示して発表していた。会議後に出席者のそれぞれ若しくは代表の一人が、会議で決定したことや、変更したことをデータに盛り込んで、更新作業をしていたため、大変手間であった。
【0003】
もし、出席者がそれぞれ用意したデータを同時に、1つの領域の共有画面に表示して、共同で編集作業をすることができるとすると、情報の共有ができると同時に、その場でデータを共同で編集することができ大変便利である。
【0004】
そこで、図13に示されるような画像表示システム300が考えられる。この画像表示システム300は、複数のコンピュータ装置PC1、PC2が、プロジェクタ200に接続していて、プロジェクタ200が、複数のコンピュータ装置PC1、PC2の仮想の画面である仮想画面上のウインドウW1―1、W1−2、W2−1、W2−2を重ね合わせて共有画面として表示するシステムである。例えば、ユーザ1が、ポインティングディバイスを操作することにより、コンピュータ装置PC1の表示画面に表示されているウインドウW1−2、W1−1を、右側に移動させて、仮想画面に移動させると、ウインドウW1−2、W1−1が共有画面に表示されるようになる。
【0005】
表示画面の画面解像度よりも仮想画面の画面解像度の方が低い場合には、図14に示されるように、表示画面上のウインドウを仮想画面上に移動させると、このウインドウが共有画面上に収まらず、はみ出してしまい、ウインドウの一部が共有画面上で表示されないという問題が生じてしまう。
【0006】
特許文献1には、コンピュータ装置の表示している画面の一部をプロジェクタに表示する技術が開示されている。しかし、複数のコンピュータ装置が表示しているウインドウを共有画面として、プロジェクタで表示することは考慮されておらず、前記問題を解決することはできない。また、特許文献2には、マルチモニタを使用して、副モニタをプロジェクタに投影する際の、主モニタと副モニタの位置関係に関する特許が開示されている。しかし、この特許文献2に記載の発明は、副モニタにウインドウを移動しにくくして、ユーザが意図しないウインドウがプロジェクタで表示してしまう誤操作を防止する発明であり、前記問題を解決することはできない。
【特許文献1】特開2004−86277号公報
【特許文献2】特開2007−101852号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記のような問題点を解決し、1又は複数のコンピュータ装置の仮想画面上のウインドウを、画像表示装置の共有画面に表示する画像表示装置若しくは画像表示システムにおいて、ウインドウが共有画面上からはみ出そうとした場合に、ウインドウが共有画面内に収めることが可能な画像表示装置及び画像表示システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、1又は複数のコンピュータ装置の表示画面に隣接して設けられた仮想画面上のウインドウを、1つの領域の共有画面に表示する画像表示装置において、
前記仮想画面上のウインドウの画像データであるウインドウ画像データを、前記1又は複数のコンピュータ装置から受信する受信手段と、
前記受信したウインドウ画像データからウインドウを生成し、前記共有画面に配置する画像配置手段と、
前記仮想画面上のウインドウの位置及び大きさの情報に基づいて、ウインドウが前記共有画面に収まらないと判断した場合に、前記ウインドウを共有画面内に収めて表示する処理を行う補正表示手段を有することを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明の補正表示手段は、ウインドウの画素を縮小して、前記ウインドウを共有画面内に収める処理を行うことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明の補正表示手段は、ウインドウを移動させて、前記ウインドウを共有画面内に収める処理を行うことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明の補正表示手段は、表示画面に対する仮想画面の移動量である仮想画面移動信号を、収まらないと判断したウインドウ画像データ送信元のコンピュータ装置に送信し、前記仮想画面を表示画面に対して移動させて、ウインドウを共有画面内に収める処理を行うことを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、仮想画面を表示画面に対して移動させた場合において、補正表示手段が、前記仮想画面上にある既存のウインドウが共有画面に収まらないと判断した場合に、前記補正表示手段は、前記既存のウインドウを共有画面内に収める処理を行うことを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明の補正表示手段は、既存のウインドウの画素を縮小して、既存のウインドウを共有画面内に収める処理を行うことを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明の補正表示手段は、既存のウインドウを移動させて、既存のウインドウを共有画面上に収める処理を行うことを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載の発明の画像表示システムは、表示画面に隣接して設けられた仮想画面上のウインドウの画像データであるウインドウ画像データを、出力する1又は複数のコンピュータ装置と、
前記コンピュータ装置が出力したウインドウ画像データを受信し、このウインドウ画像データからウインドウを生成して、1つの領域である共有画面に表示し、前記仮想画面上のウインドウの位置及び大きさの情報に基づいて、前記共有画面に収まらないと判断した場合に、ウインドウを共有画面上に収めて表示する処理を行う画像表示装置と、
前記コンピュータ装置と前記画像表示装置とを通信させる通信手段とから構成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、仮想画面上のウインドウの画像データであるウインドウ画像データを、前記1又は複数のコンピュータ装置から受信する受信手段と、前記受信したウインドウ画像データからウインドウを生成し、前記共有画面に配置する画像配置手段と、前記仮想画面上のウインドウの位置及び大きさの情報に基づいて、ウインドウが前記共有画面に収まらないと判断した場合に、前記ウインドウを共有画面内に収めて表示する処理を行う補正表示手段を有するので、ウインドウが共有画面上からはみ出そうとした場合に、ウインドウを共有画面内に収めることが可能となり、仮想画面上のウインドウの一部が共有画面上で表示されないという問題を解決することが可能となった。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、補正表示手段は、ウインドウの画素を縮小して、前記ウインドウを共有画面内に収める処理を行うこととしたので、仮想画面上のウインドウを自動的に補正して共有画面内に収めることが可能となった。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、補正表示手段は、ウインドウを移動させて、前記ウインドウを共有画面内に収める処理を行うこととしたので、仮想画面上のウインドウを自動的に補正して共有画面内に収めることが可能となった。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、補正表示手段は、表示画面に対する仮想画面の移動量である仮想画面移動信号を、収まらないと判断したウインドウ画像データ送信元のコンピュータ装置に送信し、前記仮想画面を表示画面に対して移動させて、ウインドウを共有画面内に収める処理を行うこととしたので、ウインドウが共有画面上からはみ出そうとした場合に、ウインドウを共有画面内に収めることが可能となり、仮想画面上のウインドウの一部が共有画面上で表示されないという問題を解決することが可能となった。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、仮想画面を表示画面に対して移動させた場合において、補正表示手段が、前記仮想画面上にある既存のウインドウが共有画面に収まらないと判断した場合に、前記補正表示手段は、前記既存のウインドウを共有画面内に収める処理を行うこととしたので、移動させたウインドウを共有画面内に収めるとともに、仮想画面上の既存のウインドウも共有画面上に収めて表示することが可能となった。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、補正表示手段は、既存のウインドウの画素を縮小して、既存のウインドウを共有画面内に収める処理を行うこととしたので、仮想画面上の既存のウインドウを自動的に補正して共有画面内に収めることが可能となった。
【0022】
請求項7に記載の発明によれば、補正表示手段は、既存のウインドウを移動させて、既存のウインドウを共有画面上に収める処理を行うこととしたので、仮想画面上の既存のウインドウを自動的に補正して共有画面内に収めることが可能となった。
【0023】
請求項8に記載の発明によれば、画像表示システムは、表示画面に隣接して設けられた仮想画面上のウインドウの画像データであるウインドウ画像データを、出力する1又は複数のコンピュータ装置と、前記コンピュータ装置が出力したウインドウ画像データを受信し、このウインドウ画像データからウインドウを生成して、1つの領域である共有画面に表示し、前記仮想画面上のウインドウの位置及び大きさの情報に基づいて、前記共有画面に収まらないと判断した場合に、ウインドウを共有画面上に収めて表示する処理を行う画像表示装置と、前記コンピュータ装置と前記画像表示装置とを通信させる通信手段とから構成したので、ウインドウが共有画面上からはみ出そうとした場合に、ウインドウを共有画面内に収めることが可能となり、仮想画面上のウインドウの一部が共有画面上で表示されないという問題を解決することが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
(画像表示システムの概要)
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。
図1は本発明の画像表示装置を用いた画像表示システムの構成図である。図1に示されるように、本発明の画像表示システム100は、コンピュータ装置50a、50b(図上ではそれぞれ、PC1、PC2と表記している)の仮想の画面である仮想画面55a、55b上に表示されている「ウインドウ」を、一つの領域に重ね合わせて、共有画面80として表示し、コンピュータ装置50a、50bのユーザが、共有画面80上に表示された「ウインドウ」を操作することができるシステムである。図1において、表示画面54a、54bは、それぞれコンピュータ装置50a、50bの画像表示装置51a、51bが表示している画面である。また、仮想画面55a、55bは、それぞれコンピュータ装置50a、50bの仮想の画面であり、図1において、仮想画面55a、55bは、表示画面54a、54bに隣接して、仮想的に設けられている。この仮想画面55a、55bは、表示画面54a、54bに、少なくとも一部が連続して仮想的に設けられていて、後述するように、カーソルP1、P2や「ウインドウ」が、表示画面54a、54bと仮想画面55a、55bとの間を移動することができるようになっている。なお、本実施形態では、仮想画面55a、55bは、表示画面54a、54bの右隣に設けられている。なお、「ウインドウ」には、各コンピュータ装置50a、50bの表示画面54a、54bに表示される、各種アプリケーソンソフトの「ウインドウ」の他、「フォルダ」を開けた「ウインドウ」等も含まれる。
【0025】
画像表示システム100は、1又は複数のコンピュータ装置50a、50bと、画像表示装置1と、複数のコンピュータ装置50a、50bと画像表示装置1とを接続してデータを通信する通信手段60とから構成されている。なお、本実施形態では、画像表示装置1は、プロジェクタであり、スクリーン75等に共有画面80を投影して表示するようになっている。
【0026】
なお、画像表示装置1にデータを送信するコンピュータ装置50a、50bは、図1に示されるように2台に限定されず、1台であっても、3台であっても、4台以上であっても差し支えない。以下、2台のコンピュータ装置50a、50bが、画像表示装置1に画像データを送信する実施形態について説明をする。
【0027】
コンピュータ装置50a、50bは、「ウインドウ」を表示画面54a、54bに表示するものであればすべて含まれ、例えば、ウインドウズ(登録商標)、マッキントッシュ(登録商標)、リナックス(登録商標)、MS−DOS(登録商標)等のOS(オペレーティングシステム)を用いた、いわゆるパーソナルコンピュータや、PDA(Personal Digital Assistantの略、携帯情報端末)、ワークステーション、大型汎用コンピュータ等も含めることができる。
【0028】
コンピュータ装置50a、50bは、仮想画面55a、55b上の「ウインドウ」の画像データである「ウインドウ画像データ」及び「ウインドウ」の位置や大きさのデータである「ウインドウ座標データ」を、外部に出力する機能を備えていて、本発明では、コンピュータ装置50a、50bは、「ウインドウ画像データ」及び「ウインドウ座標データ」を、通信手段60を介して、画像表示装置1に出力するようになっている。なお、「ウインドウ座標データ」には、仮想画面55a、55b上の「ウインドウ」の座標情報(例えば、「ウインドウ」のある一点の座標の情報)や、前記「ウインドウ」の幅や高さの情報が含まれ、本実施形態では「ウインドウ」の座標情報は、「ウインドウ」の左上の位置を基準としている。
【0029】
画像表示装置1は、通信手段60を介して接続されているコンピュータ装置50a、50bから、「ウインドウ画像データ」及び「ウインドウ座標データ」を受信する機能を備えている。画像表示装置1は、前記受信した「ウインドウ画像データ」及び「ウインドウ座標データ」に基づいて、「ウインドウ」を生成し、一の領域に重ね合わせて配置して共有画面80として表示する機能を備えている。
【0030】
コンピュータ装置50a、50bには、ポインティングディバイスの一形態であるトラックパッド等が内蔵されていたり、マウス等が接続されていたりしている。ユーザがポインティングディバイスを操作すると、コンピュータ装置50a、50bは、操作により得られた「ポインティングディバイス信号」から、ポインターP1、P2を生成し、表示画面54a、54bに表示する処理を行う。なお、「ポインティングディバイス信号」には、カーソル位置情報データ」や「ポインティングディバイス押下信号」等が含まれる。「カーソル位置情報データ」は、例えば(Xp、Yp)のようなX座標、Y座標で表されるパラメータのデータであり、これらのX座標、Y座標のデータからカーソルP1、P2の位置を2次元で表現するようになっている。ユーザがポインティングディバイスを上下左右に動かすと、「カーソル位置情報データ」のX座標、Y座標のパラメータが増減・加減されるようになっている。「ポインティングディバイス押下信号」は、ユーザがポインティングディバイスのボタンを押下した場合に出力される信号であり、当該ボタンを素早く離した場合のいわゆる「クリック」や、当該ボタンを押してから離すまでの間にポインティングディバイスを移動するいわゆる「ドラッグ」の信号を含む。なお、ポインティングディバイスは、トラックパッドやマウスに限定されず、トラックボール、ポインティングスティック、ペンタブレット等のポインティングディバイスであっても差し支えない。また、コンピュータ装置50a、50bのキーボード52a、52bでカーソルP1、P2を操作する場合には、キーボード52a、52bもポインティングディバイスに含まれる。
【0031】
コンピュータ装置50a、50bは、仮想画面55a、55b上の「カーソル位置情報データ」及び「ポインティングディバイス押下信号」を、通信手段60を介して画像表示装置1に送信する機能を備えている。また、コンピュータ装置50a、50bは、キーボード52a、52bの操作信号である「キーボード信号」を、通信手段60を介して画像表示装置1に送信する機能を備えている。
【0032】
画像表示装置1は、通信手段60を介して接続されているコンピュータ装置50a、50bから「ポインティングディバイス信号」や「キーボード信号」を受信する機能を備えている。また、画像表示装置1は、受信した「カーソル位置情報データ」に基づいて、カーソルP1、P2を、共有画面80に表示させる機能を備えている。
【0033】
本発明では、ユーザ1、2がポインティングディバイスを操作することにより、カーソルP1、P2を、表示画面54a、54bから仮想画面55a、55bに移動させると、カーソルP1、P2が、表示画面54a、54bから消滅すると同時に、共有画面80上に表示されるようになっている。例えば、図1において、ユーザ1が、ポインティングディバイスを操作することにより、表示画面54a上に表示されているカーソルP1を右側に移動させて、カーソルP1が表示画面54aと仮想画面55aの境界を超えると、表示画面54aの右端からカーソルP1が消滅すると同時に、共有画面80の左端からカーソルP1が現れるようになっている。
【0034】
ユーザ1、2は、ポインティングディバイスを操作することにより共有画面80上の「ウインドウ」を、移動・クリック・ドラッグ等の操作をすることができる。例えば、コンピュータ装置50aのユーザ1が、表示画面54aに表示されているウインドウW1−1をドラッグすることにより右側に移動させて、ウインドウW1−1が表示画面54aと仮想画面55aの境界を超えると、前記境界を越えた部分のウインドウW1−1は、共有画面80の左側から現れて表示されるようになる。
【0035】
画像表示装置1は、共有画面80上でカーソルP1、P2が指し示している「ウインドウ」の「ウインドウ画像データ」を送信しているコンピュータ装置50a、50bのいずれかを識別して、その識別したコンピュータ装置50a、50bに対して「ポインティングディバイス信号」や「キーボード信号」を送信する機能を備えている。
【0036】
コンピュータ装置50a、50bは、画像表示装置1から他のコンピュータ装置50a、50bの「ポインティングディバイス信号」や「キーボード信号」を受信して、コンピュータ装置50a、50bのオペレーティングシステムやアプリケーションソフトに引き渡す機能を備えている。
【0037】
これにより、例えば、カーソルP1が指し示しているウインドウW2−1の「ウインドウ画像データ」を出力しているコンピュータ装置50bに対して、画像表示装置1が「ポインティングディバイス信号」や「キーボード信号」を送信して、ユーザ1が、コンピュータ装置50bの仮想画面55b上のウインドウW2−1の操作を行うことが可能となる。
【0038】
その結果、画像表示装置1により表示された共有画面80を見ながら、コンピュータ装置50aを操作しているユーザ1が、ユーザ2に対して口頭で編集の指示を行うことなく、ウインドウ2−1を直接編集することが可能となる。
【0039】
ユーザ1が、コンピュータ装置50aのポインティングディバイスを操作して、共有画面80上に表示されているウインドウW2−1を操作した場合には、画像表示装置1は、コンピュータ装置50aから出力された「ポインティングディバイス信号」や「キーボード信号」をコンピュータ装置50bに出力し、コンピュータ装置50bは、この「ポインティングディバイス信号」や「キーボード信号」を、W2−1ウインドウを表示している「オペレーティングシステム」や「アプリケーションソフト」に引き渡して、これら「オペレーティングシステム」や「アプリケーションソフト」が処理を行う。例えば、ウインドウW2−1が、ワードプロセッサの「ウインドウ」である場合には、ユーザ1が、コンピュータ装置50aのポインティングディバイスを操作して、カーソルP1をウインドウW2−1の所望の位置に移動させるとともに、コンピュータ装置50aのキーボード52aを操作することにより、ウインドウW2−1に文字を入力することができるようになっている。このように、コンピュータ装置50bは、コンピュータ装置50aから出力された「ポインティングディバイス信号」や「キーボード信号」を、画像装置1を介して取得し、ワードプロセッサソフトに引き渡す。このワードプロセッサソフトは、前記「ポインティングディバイス信号」や「キーボード信号」に基づいて、文字の入力等の各種処理を行う。「アプリケーションソフト」にはワードプロセッサソフト以外にも、表計算ソフト、メールソフト、プレゼーテンションソフト等のビジネスソフトの他、画像処理ソフト等が含まれ、ユーザ1、2が、共有画面80に表示された各種ソフトの「ウインドウ」を操作することにより、共同作業ができるようになっている。
【0040】
次に通信手段60について説明をする。通信手段60は、例えば図1に示されるように、複数の通信線が接続されるハブ61と、ハブ61と複数のコンピュータ装置50a、50bを接続する通信線62と、ハブ61と画像表示装置1を接続する通信線63とから構成されている。通信線63は、図2に示される画像表示装置1のネットワーク接続部10に接続している。通信線62は、図4に示されるコンピュータ装置50a、50bのネットワーク接続部113に接続している。
【0041】
なお、画像表示装置1のネットワーク接続部10及びコンピュータ装置50a、50bのネットワーク接続部113のインターフェースとして、LAN(Local Area Network)や、USB(Unversal Serial Busの略、USB1.0、USB1.1、USB2.0を含む)、IEEE1394、RS232、RS422その他通信インターフェースを含めることができ、通信線62と通信線63は、これらのインターフェースに対応した通信線となっている。
【0042】
あるいは通信手段60として、無線を用いたものであってもよく、この場合のインターフェースとしては、IEEE802に規定されているいわゆる無線LANやBluetooth、その他の無線インターフェースを含めることができる。この場合には、コンピュータ装置50a、50bのネットワーク接続部113及び、画像表示装置1のネットワーク接続部10は、前記無線のインターフェースを用いたものとなっている。
【0043】
また、図1に示される通信手段60には、図3に示されるように、いわゆるイントラネット65やインターネット66を含めることもでき、イントラネット65やインターネット66等のネットワークに接続されているコンピュータ装置50a、50bが、「ウインドウ画像データ」や「ウインドウ座標データ」、「ポインティングディバイス信号」、「キーボード信号」を画像表示装置1に送信する実施形態であっても差し支えない。なお、図3において、65はイントラネット、66はインターネット、67はハブ、68はスイッチ、69はルータ、70はサーバー、71はファイヤーウォール、72は無線LANのアクセスポイントを示す。
【0044】
(画像表示装置の構成説明)
以下に、画像表示装置1の構成の説明をする。画像表示装置1は主に、ネットワーク接続部10、CPU12、RAM13、ROM14、保存部15、制御パネル36、赤外線制御部37、ランプ駆動回路21、画像処理回路28、ピント調節機構26等から構成されていて、これらは相互にバス45で接続されている。
【0045】
ネットワーク接続部10は、通信手段60の通信線63と接続している。ネットワーク接続部10は、コンピュータ装置50a、50bから送信される、「ウインドウ画像データ」や「ウインドウ座標データ」、「ポインティングディバイス信号」、「キーボード信号」を受信する受信手段10aとしての役割をしている。また、ネットワーク接続部10は各種データを外部に送信する送信手段10bとしての役割もしていて、コンピュータ装置50a、50bに「ポインティングディバイス信号」や「キーボード信号」、後述する「仮想画面移動信号」等のデータを送信するようになっている。
【0046】
CPU(Central Processing Unitの略)12は、RAM(Random Access Memoryの略)13、ROM(Read Only Memoryの略)14と協動して、各種演算、処理を行うものである。
【0047】
RAM13は、CPU12が処理するデータを一時的に保存するものである。また、RAM13は、表示画面80に表示する「共有画面画像データ」を一次的に保存するVRAM(Video RAM)としての役割をしている。なお、表示画面80に表示する画像データを一次的に保存するVRAMをRAM13とは別に設けて、バス45に接続することとしても差し支えない。
【0048】
ROM14には、画像表示装置1を制御する各種プログラムやパラメータが保存されている。アプリケーション保存部14aには、本発明の画像表示装置1を制御するためのアプリケーションソフトが保存されている。このアプリケーションソフトが、CPU12で処理されることにより、各種機能を実現している。ROM14のアプリケーション保存部14aには、画像配置手段14bや補正表示手段14cが保存されている。
【0049】
画像配置手段14bは、受信手段10aが受信した、「ウインドウ画像データ」及び「ウインドウ座標データ」から、「ウインドウ」を生成し、1つの領域に重ねて配置して、共有画面80に表示する「共有画面画像データ」を生成して、VRAMであるRAM13に出力するものである。
【0050】
補正表示手段14cは、受信手段10aが受信した「ウインドウ座標データ」から、仮想画面55a、55b上の「ウインドウ」の位置および大きさを認識し、前記「ウインドウ」が共有画面80に収まるか否かを判断し、収まらないと判断した場合には、前記「ウインドウ」を共有画面80内に収めて表示する処理を行うものである。なお、本実施形態では、「ウインドウ」のある一点の座標情報や、前記「ウインドウ」の幅や高さの情報からなる「ウインドウ座標データ」に基づいて、「ウインドウ」が共有画面80に収まるか否かを判断することとしているが、「ウインドウ」の四隅の座標の情報を「ウインドウ座標データ」として、補正表示手段14が、「ウインドウ」の四隅の座標のデータである「ウインドウ座標データ」に基づいて、「ウインドウ」が共有画面80に収まるか否かを判断することとしても差し支えない。
【0051】
保存部15は、不揮発性メモリやハードディスク等により構成され、画像表示装置1の各種設定等が保存されるようになっている。なお、受信手段10aが受信した「ウインドウ画像データ」や「ウインドウ座標データ」を、ページングして保存部15に保存することとしても差し支えない。
【0052】
画像表示装置1は、ランプ駆動回路21から供給される電力により発光するランプ等の光源22と、この光源22が発光した拡散光を集光し、より均一な照明光をLCD24(Liquid Crystal Displayの略、液晶表示素子)に照射する照明光学系23と、照明光を入力して各画素に階調を表現して画像を生成するLCD24と、このLCD24が生成した画像をスクリーン75等に投影する結像光学系25とを備えている。なお、LCD24の代わりに、DMD(Digital Micromirror Device)を用いても差し支えない。結像光学系25は多数のレンズから構成されていて、ピント調整機構26により自動的に焦点が合わされ、LCD24を透過した照明光が、スクリーン75等に結像するようになっている。
【0053】
画像表示装置1には、コンピュータ装置50a、50bから「画像信号」を取得する、VGA端子(Video Graphics Arrayの略)、DVI−D端子等の画像信号入力部41や、画像信号切替回路42、画像信号入力回路43が設けられているが、本発明では、コンピュータ装置50a、50bから送信される「ウインドウ画像データ」を、ネットワーク接続部10の受信手段10aで受信するので、画像信号接続部41や、画像信号切替回路42、画像信号入力回路43は、本発明の画像表示装置1には必ずしも必須ではない。
【0054】
画像処理回路28は、画像配置手段14bが生成し、VRAMであるRAM13に保存されている「共有画面画像データ」を、バス45を経由して取得し、必要に応じてシャープネス補正、ガンマ補正、コントラスト補正、ホワイトバランス補正、台形補正等の画像処理を行い、LCD駆動回路30に出力するものである。LCD駆動回路30は、画像処理回路28が出力した「共有画面画像データ」に基づいて、LCD24の信号電極に印加する信号電極駆動信号、及び走査電極に印加する走査電極駆動信号を出力する。LCD24は、LCD駆動回路30から取得した信号電極駆動信号及び走査電極駆動信号に基づいて画像を生成する。
【0055】
制御パネル36は、画像処理装置1の各種設定を変更し、画像表示装置1を操作するためのものであり、ユーザの操作により生成される設定変更信号や操作信号を、バス45を介して、各種プログラムに引き渡すものである。赤外線制御部37は、ユーザがリモコン(図示せず)を用いることにより行った各種設定の変更信号や操作信号を、赤外線受光部38を介して取得し、前記変更信号や操作信号を、バス45を介して、各種プログラムに引き渡すものである。
【0056】
(コンピュータ装置の構成の説明)
図4に、コンピュータ装置50のブロック図を示して、コンピュータ装置50の説明をする。コンピュータ装置50は、主に、CPU101、メモリ102、バスコントローラ103、ビデオサブシステム104、画像表示装置105、USBバスコントローラ106、USBコネクタ107、ハードディスク108、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ109、CDROMドライブ110、キーボード111、ポインティングディバイス112、ネットワーク接続部113とから構成されている。
【0057】
CPU101、メモリ102、ビデオサブシステム104は、相互に、高速バス121で接続されている。CPU101は、メモリ102と協働して各種演算、処理を行うものである。メモリ102は、ROMやRAMとから構成されている。ROMにはBIOS(Basic Input/Output System)が保存されている。RAMは、ハードディスク108からロードされた各種プログラムやデータを一時的に保存し、CPU101の処理結果を一時的に保存するものである。
【0058】
ビデオサブシステム104は、表示画面54a、54bに表示される画像データである「表示画像データ」を生成して画像表示装置105に出力するものである。ビデオサブシステム104は、グラフィックスコントローラやVRAMを備えている。グラフィックスコントローラは、CPU101の命令により、画素の集合のデータである「表示画像データ」を生成し、VRAMに出力するものである。VRAMは、グラフィックスコントローラが生成した「表示画像データ」を一時的に保存するものである。VRAMに保存された「表示画像データ」は、画像表示装置105に出力されるようになっている。
【0059】
また、ビデオサブシステム104は、仮想画面55a、55b上の「ウインドウ」の画像データである「ウインドウ画像データ」を生成し、ネットワーク接続部113から、通信手段60を介して、画像表示装置1に出力する機能を備えている。グラフィックスコントローラは、CPU101の命令により、画素の集合のデータである「ウインドウ画像データ」を生成し、VRAMに出力する。VRAMは、グラフィックスコントローラが生成した「ウインドウ画像データ」を一時的に保存する。VRAMに保存された「ウインドウ画像データ」は、ネットワーク接続部113から、通信手段60を介して画像表示装置1に送信されるようになっている。
【0060】
なお、VRAMの代わりに、メモリ102に「表示画面データ」や「ウインドウ画像データ」を保存することとしても差し支えない。
【0061】
画像表示装置105は、LCDやCRT(Cathode Ray Tube))等で構成されている。画像表示装置105は、ビデオサブシステム104と接続していて、ビデオサブシステム104が生成した、「表示画像データ」が表示されるようになっている。本発明では画像表示装置105(51a、51b)には表示画面54a、54bのみが表示され、仮想画面55a、55bが表示されることはない。
【0062】
バスコントローラ103は、高速バス121と低速バス122とを接続していて、高速バス121と低速バス122間に流れるデータの制御を行うものである。
【0063】
USBバスコントローラ106、ハードディスク108、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ109、CDROMドライブ110、キーボード111、ポインティングディバイス112、ネットワーク接続部113は、相互に、低速バス122で接続されている。
【0064】
USBコネクタ107は、USB端子が接続するようになっている。USBバスコントローラ106は、USBコネクタ107に入力されるデータを制御し、低速バス122に出力するものである。
【0065】
ハードディスク108には、コンピュータ装置50のオペレーティングシステム108aや、アプリケーションソフト108bが保存され、各種データ108cを保存するものである。なお、アプリケーションソフト108bには、画像表示装置1とコンピュータ装置50a、50bとを接続するためのドライバソフトや、仮想画面55a、55bを生成するプログラムが含まれる。
【0066】
フロッピー(登録商標)ディスクドライブ109は、フロッピー(登録商標)ディスクに記憶されたデータを読み取り、フロッピー(登録商標)ディスクにデータを書き込む装置である。CDROMドライブ110は、CDROMに記憶されたデータを読み取る装置である。これらフロッピー(登録商標)ディスクドライブ109やCDROMドライブ110で、フロッピー(登録商標)ディスク若しくはCDROMに保存された、画像表示装置1とコンピュータ装置50とを接続するためのドライバソフトや、本発明を実現するためのアプリケーションソフトを読み取って、ハードディスク108にインストールするようにしている。なお、ネットワーク接続部113で、前記ドライバソフトやアプリケーションソフトを受信して、ハードディスク108にインストールすることとしても差し支えない。
【0067】
キーボード111(52a、52b)は、文字を入力したり、コマンドを入力したりする装置である。キーボード111の入力信号は、低速バス122を介して、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトに引き渡されるようになっている。ポインティングディバイス112は、表示画面54a,54bや仮想画面55a、55b上のカーソルP1、P2の、「カーソル位置情報信号」や「ポインティングディバイス押下信号」からなる「ポインティングディバイス信号」を生成する装置である。「ポインティングディバイス信号」は、低速バス122を介して、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトに引き渡されるようになっている。
【0068】
ネットワーク接続部113は、通信手段60と接続して、画像表示装置1と通信するものである。ネットワーク接続部113は、通信手段60を介して「ウインドウ画像データ」や、「ウインドウ座標データ」、「ポインティングディバイス信号」、「キーボード信号」を、画像表示装置1に送信するようになっている。また、ネットワーク接続部113は、通信手段60を介して、他のコンピュータ装置50が画像表示装置1に送信した「ポインティングディバイス信号」や「キーボード信号」を、画像表示装置1から受信するようになっている。また、ネットワーク接続部113は、通信手段60を介して、画像表示装置1から、後述する「仮想画面移動信号」を受信するようになっている。
【0069】
(第1の実施形態)
図5に第1の実施形態の説明図を示し、図6に第1の実施形態のフロー図を示して、以下、第1の実施形態について説明をする。図5に示されるように、第1の実施形態は、補正表示手段14cが、仮想画面55a、55b上の「ウインドウ」の位置・大きさの情報に基づいて、「ウインドウ」が共有画面80に収まらないと判断した場合に、前記「ウインドウ」の画素を縮小して、共有画面80内に収める実施形態である。
【0070】
ユーザが、「ウインドウ」を表示画面54から仮想画面55に移動させて、第1の実施形態のフローが開始すると、画像表示装置1は、図6の「開始」からS11「コンピュータ装置からデータを受信」の処理に進む。
【0071】
S11「コンピュータ装置からデータを受信」の処理において、画像表示装置1の受信手段10aは、コンピュータ装置50a、50bが送信した「ウインドウ画像データ」及び「ウインドウ座標データ」を受信する。これら「ウインドウ画像データ」及び「ウインドウ座標データ」はRAM13に保存される。S11の処理が終了すると、S12「ウインドウが共有画面内に収まるか」の判断に進む。
【0072】
S12「ウインドウが共有画面内に収まるか」の判断において、補正表示手段14cは、S11の処理で受信した「ウインドウ座標データ」に基づいて、仮想画面55a、55b上の「ウインドウ」の位置・大きさを認識し、「ウインドウ」が共有画面80内に収まるか否かを判断する。補正表示手段14cが、「ウインドウ」が共有画面80内に収まらないと判断した場合には、S13「ウインドウ縮小」の処理に進む。一方で、補正表示手段14cが、「ウインドウ」が共有画面80内に収まると判断した場合には、S14「全てのウインドウについて判断が終了したか」の判断に進む。
【0073】
S13「ウインドウの縮小」の処理において、補正表示手段14cは、共有画面80内に収まるように、「ウインドウ」の大きさを縮小する「縮小量」を計算し、S11の処理で受信し、RAM13に保存されている「ウインドウ画像データ」の画素を、前記計算した「縮小量」に基づいて縮小し、「縮小ウインドウ画像データ」を生成し、RAM13に保存する。なお、画素を縮小する方法には、バイキュービック法、バイリニア法、ニアレルトネイバー法が含まれるが、これらの方法に限定されるものではない。S13の処理が終了すると、S14の判断に進む。
【0074】
S14「全てのウインドウについて判断が終了したか」の判断において、補正表示手段14cは、S11の処理において受信した全ての「ウインドウ画像データ」について、S12の判断が終了したかについて判断をする。補正表示手段14cが、全ての「ウインドウ画像データ」について、S12の判断が終了していないと判断した場合には、S12の判断に進む。一方で、補正表示手段14cが、全ての「ウインドウ画像データ」について、S12の判断が終了したと判断した場合には、S15「全ウインドウを共有画面に表示」の処理に進む。
【0075】
S15「全ウインドウを共有画面に表示」の処理において、画像配置手段14bは、RAM13に保存されている「ウインドウ画像データ」や「縮小ウインドウ画像データ」、「ウインドウ座標データ」から「ウインドウ」を生成し、1つの領域に重ねて配置し、共有画面80に表示する「表示画像データ」を生成する。この「表示画像データ」は、RAM13に保存される。RAM13に保存された「表示画像データ」は、画像処理回路28に出力されて、スクリーン75に表示される。S15の処理が終了すると、S16「画像処理装置終了」の判断に進む。
【0076】
S16「画像処理装置終了」の判断において、ユーザが制御パネル36やリモートコントローラの「画像表示装置終了ボタン」を押下すると、第1の実施形態のフローが終了する。一方で、ユーザが制御パネル36やリモートコントローラの「画像表示装置終了ボタン」を押下しない場合には、S11の処理に戻る。
【0077】
(第2の実施形態)
図7に第2の実施形態の説明図を示し、図8に第2の実施形態のフロー図を示して、以下、第2の実施形態について説明をする。図7に示されるように、第2の実施形態は、補正表示手段14cが、仮想画面55a、55b上の「ウインドウ」の位置・大きさの情報に基づいて、「ウインドウ」が共有画面80に収まらないと判断した場合に、前記「ウインドウ」を平行移動させて、共有画面80内に収める実施形態である。
【0078】
ユーザが、「ウインドウ」を表示画面54a、54bから仮想画面55a、55bに移動させて、第2の実施形態のフローが開始すると、画像表示装置1は、図8の「開始」からS21「コンピュータ装置からデータを受信」の処理に進む。
【0079】
S21「コンピュータ装置からデータを受信」の処理において、画像表示装置1の受信手段10aは、コンピュータ装置50a、50bが送信した「ウインドウ画像データ」及び「ウインドウ座標データ」を、通信手段60を介して受信する。これら「ウインドウ画像データ」及び「ウインドウ座標データ」はRAM13に保存される。S11の処理が終了すると、S22「ウインドウが共有画面内に収まるか」の判断に進む。
【0080】
S22「ウインドウが共有画面内に収まるか」の判断において、補正表示手段14cは、S21の処理で受信した「ウインドウ座標データ」に基づいて、仮想画面55上の「ウインドウ」の位置・大きさを認識し、「ウインドウ」が共有画面80内に収まるか否かを判断する。補正表示手段14cが、「ウインドウ」が共有画面80内に収まらないと判断した場合には、S23「ウインドウを平行移動」の処理に進む。一方で、補正表示手段14cが、「ウインドウ」が共有画面80内に収まると判断した場合には、S24「全てのウインドウについて判断が終了したか」の判断に進む。
【0081】
S23「ウインドウを平行移動」の処理において、補正表示手段14cは、共有画面80内に収まるように、「ウインドウ」の「移動方向」や「移動量」を計算し、S21の処理で受信し、RAM13に保存されている「ウインドウ座標データ」のパラメータを、前記計算した「移動方向」や「移動量」に基づいて変更して、共有画面80内に収まるように、「ウインドウ」を共有画面80内で平行移動させる処理を行う。パラメータが変更された「ウインドウ座標データ」は、RAM13に保存される。S23の処理が終了すると、S24「全てのウインドウについて判断が終了したか」の判断に進む。
【0082】
S24「全てのウインドウについて判断が終了したか」の判断において、補正表示手段14cは、S21の処理において受信した全ての「ウインドウ画像データ」について、S22の判断が終了したかについて判断をする。補正表示手段14cが、全ての「ウインドウ画像データ」について、S22の判断が終了していないと判断した場合には、S22の判断に進む。一方で、補正表示手段14cが、全ての「ウインドウ画像データ」について、S22の判断が終了したと判断した場合には、S25「全ウインドウを共有画面に表示」の処理に進む。
【0083】
S25「全ウインドウを共有画面に表示」の処理において、画像配置手段14bは、RAM13に保存されている「ウインドウ画像データ」や「縮小ウインドウ画像データ」、「ウインドウ座標データ」から「ウインドウ」を生成し、1つの領域に重ねて配置し、共有画面80に表示する「表示画像データ」を生成する。この「表示画像データ」は、RAM13に保存される。RAM13に保存された「表示画像データ」は、画像処理回路28に出力されて、スクリーン75に表示される。S25の処理が終了すると、S26「画像処理装置終了」の判断に進む。
【0084】
S26「画像処理装置終了」の判断において、ユーザが制御パネル36やリモートコントローラの「画像表示装置終了ボタン」を押下すると、第2の実施形態のフローが終了する。一方で、ユーザが制御パネル36やリモートコントローラの「画像表示装置終了ボタン」を押下しない場合には、S21の処理に戻る。
【0085】
(第3の実施形態)
図9に第3の実施形態の説明図を示し、図10に第3の実施形態のフロー図を示して、以下、第3の実施形態について説明をする。図9に示されるように、第3の実施形態は、ユーザが表示画面54から仮想画面55上に移動させたウインドウW2の位置・大きさの情報に基づいて、補正表示手段14cが、ウインドウW2が共有画面80に収まらないと判断した場合に、収まらないと判断した「ウインドウ画像送信データ」送信元のコンピュータ装置50に、表示画面54に対する仮想画面55の移動量である「仮想画面移動信号」を送信し、前記コンピュータ装置50の仮想画面55を平行移動させて(図9の(2)の状態)、前記ウインドウW2を、共有画面80内に収め、移動した仮想画面55上の既存のウインドウW1が共有画面80に収まらないと、補正表示手段14cが判断した場合に、既存のウインドウW1の画素を縮小して(図9の(3)の状態)、既存のウインドウW1を共有画面80内に収める実施形態である。
【0086】
ユーザが、ポインティングディバイス112を操作することにより、ウインドウW2を表示画面54から仮想画面55に移動させて、第3の実施形態のフローが開始すると、画像表示装置1は、図10の「開始」からS31「コンピュータ装置からデータを受信」の処理に進む。
【0087】
S31「コンピュータ装置からデータを受信」の処理において、画像表示装置1の受信手段10aは、コンピュータ装置50が送信したウインドウW1、W2の「ウインドウ画像データ」及び「ウインドウ座標データ」を、通信手段60を介して受信する。これら「ウインドウ画像データ」及び「ウインドウ座標データ」はRAM13に保存される。S31の処理が終了すると、S32「ウインドウが共有画面内に収まるか」の判断に進む。
【0088】
S32「ウインドウが共有画面内に収まるか」の判断において、補正表示手段14cは、S31の処理で受信したウインドウW1、W2の「ウインドウ座標データ」に基づいて、仮想画面55上のウインドウW1、W2の位置・大きさを認識し、既存のウインドウW1及び移動させたウインドウW2が共有画面80内に収まるか否かを判断する。補正表示手段14cが、ウインドウW1若しくはウインドウW2が共有画面80内に収まらないと判断した場合には、S33「ユーザの操作したウインドウであるか」の判断に進む。一方で、補正表示手段14cが、ウインドウW2が共有画面80内に収まると判断した場合には、S37「全てのウインドウについて判断が終了したか」の判断に進む。
【0089】
S33「ユーザの操作したウインドウであるか」の判断において、補正表示手段14cは、S32の判断で共有画面80内に収まらないと判断した「ウインドウ」が、ユーザの操作した「ウインドウ」であるウインドウW2であるか否かを判断する。補正表示手段14cが、S32の判断で共有画面80内に収まらないと判断した「ウインドウ」が、ウインドウW2であると判断した場合には、S34「仮想画面の移動量をコンピュータ装置に送信」の処理に進む。一方で、補正表示手段14cが、S32の判断で共有画面80内に収まらないと判断した「ウインドウ」が、既存のウインドウW1であると判断した場合には、S35「既存のウインドウが共有画面内に収まるか」の判断に進む。
【0090】
S34「仮想画面の移動量をコンピュータ装置に送信」の処理において、補正表示手段14cは、ウインドウW2を共有画面80に収めるために必要な、表示画面54に対する仮想画面55の移動量である「仮想画面移動量」を算出する。そして、補正表示手段14cは、算出した「仮想画面移動量」から「仮想画面移動信号」を生成し、この「仮想画面移動信号」を、ウインドウW2の「ウインドウ画像データ」を送信しているコンピュータ装置50に送信する。前記「仮想画面移動信号」を受信したコンピュータ装置50は、「仮想画面移動量」だけ、仮想画面55を平行移動させる処理を行う。コンピュータ装置50は、仮想画面55移動後の、仮想画面55上のウインドウW1及びウインドウW2の「ウインドウ座標データ」を画像表示装置1に送信する。S34の処理が終了すると、S35「既存のウインドウが共有画面内に収まるか」の判断に進む。
【0091】
S35「既存のウインドウが共有画面内に収まるか」の判断において、補正表示手段14cは、既存のウインドウW1が共有画面80内に収まるか否かを判断する。S34の処理において、コンピュータ装置50に「仮想画面移動信号」を送信した場合には、図9の(2)に示されるように、移動させた仮想画面55上のウインドウW1、ウインドウW2に対して、共有画面80が平行移動した状態で、補正表示手段14cは、既存のウインドウW1が、共有画面80内に収まるか否かを判断する。補正表示手段14cが、既存のウインドウW1が共有画面80内に収まらないと判断した場合には、S36「既存のウインドウの縮小」の処理に進む。一方で、補正表示手段14cが共有画面80内に収まると判断した場合には、S37「全てのウインドウについて判断が終了したか」の判断に進む。
【0092】
S36「既存のウインドウの縮小」の処理において、補正表示手段14cは、共有画面80内に収まるように、既存のウインドウW1の大きさを縮小する「縮小量」を計算し、S31の処理で受信し、RAM13に保存されている既存のウインドウW1の「ウインドウ画像データ」の画素を、前記計算した「縮小量」に基づいて縮小し、「縮小ウインドウ画像データ」を生成する処理を行う。縮小処理された「縮小ウインドウ画像データ」は、RAM13に保存される。このように、S36の処理で、既存のウインドウW1の方を縮小することとしたのは、ユーザがポインティングディバイスを操作して、仮想画面55上に移動させたウインドウW2の方が、ユーザが注目しているからである。S36の処理が終了すると、S37「全てのウインドウについて判断が終了したか」判断に進む。
【0093】
S37「全てのウインドウについて判断が終了したか」の判断において、補正表示手段14cは、S31の処理において受信した全ての「ウインドウ画像データ」について、S32の判断が終了したかについて判断をする。補正表示手段14cが、全ての「ウインドウ画像データ」について、S32の判断が終了していないと判断した場合には、S32の判断に戻る。一方で、補正表示手段14cが、全ての「ウインドウ画像データ」について、S32の判断が終了したと判断した場合には、S38「全ウインドウを共有画面に表示」の処理に進む。
【0094】
S38「全ウインドウを共有画面に表示」の処理において、画像配置手段14bは、RAM13に保存されている「ウインドウ画像データ」や「縮小ウインドウ画像データ」、「ウインドウ座標データ」から「ウインドウ」を生成し、1つの領域に重ねて配置して、共有画面80に表示する「表示画像データ」を生成する。この「表示画面データ」は、RAM13に保存される。RAM13に保存された「表示画像データ」は、画像処理回路28に出力されて、スクリーン75に表示される。S38の処理が終了すると、S39「画像処理装置終了」の判断に進む。
【0095】
S39「画像処理装置終了」の判断において、ユーザが制御パネル36やリモートコントローラの「画像表示装置終了ボタン」を押下すると、第3の実施形態のフローが終了する。一方で、ユーザが制御パネル36やリモートコントローラの「画像表示装置終了ボタン」を押下しない場合には、S31の処理に戻る。
【0096】
(第4の実施形態)
図11に第4の実施形態の説明図を示し、図12に第4の実施形態のフロー図を示して、以下、第3の実施形態について説明をする。図11に示されるように、第4の実施形態は、ユーザが表示画面54から仮想画面55上に移動させたウインドウW2の位置・大きさの情報に基づいて、補正表示手段14cが、ウインドウW2が共有画面80に収まらないと判断した場合に、収まらないと判断した「ウインドウ画像送信データ」送信元のコンピュータ装置50に、表示画面54に対する仮想画面55の移動量である「仮想画面移動信号」を送信し、前記コンピュータ装置50の仮想画面55を平行移動させて(図11の(2)の状態)、前記ウインドウW2を、共有画面80内に収め、移動した仮想画面55上の既存のウインドウW1が、共有画面80に収まらないと、補正表示手段14cが判断した場合に、既存のウインドウW1を平行移動させて(図11の(3)の状態)、既存のウインドウW1を共有画面80内に収める実施形態である。
【0097】
ユーザが、ポインティングディバイス112を操作することにより、ウインドウW2を表示画面54から仮想画面55に移動させて、第4の実施形態のフローが開始すると、画像表示装置1は、図12の「開始」からS41「コンピュータ装置からデータを受信」の処理に進む。
【0098】
S41「コンピュータ装置からデータを受信」の処理において、画像表示装置1の受信手段10aは、コンピュータ装置50が送信したウインドウW1、W2の「ウインドウ画像データ」及び「ウインドウ座標データ」を、通信手段60を介して受信する。これら「ウインドウ画像データ」及び「ウインドウ座標データ」は、RAM13に保存される。S41の処理が終了すると、S42「ウインドウが共有画面内に収まるか」の判断に進む。
【0099】
S42「ウインドウが共有画面内に収まるか」の判断において、補正表示手段14cは、S41の処理で受信したウインドウW1、W2の「ウインドウ座標データ」に基づいて、仮想画面55上のウインドウW1、W2の位置・大きさを認識し、既存のウインドウW1及び移動させたウインドウW2が共有画面80内に収まるか否かを判断する。補正表示手段14cが、ウインドウW1若しくはウインドウW2が共有画面80内に収まらないと判断した場合には、S43「ユーザの操作したウインドウであるか」の判断に進む。一方で、補正表示手段14cが、ウインドウW2が共有画面80内に収まると判断した場合には、S47「全てのウインドウについて判断が終了したか」の判断に進む。
【0100】
S43「ユーザの操作したウインドウであるか」の判断において、補正表示手段14cは、S42の判断で共有画面80内に収まらないと判断した「ウインドウ」が、ユーザの操作した「ウインドウ」であるウインドウW2であるか否かを判断する。補正表示手段14cが、S42の判断で共有画面80内に収まらないと判断した「ウインドウ」が、ウインドウW2であると判断した場合には、S44「仮想画面の移動量をコンピュータ装置に送信」の処理に進む。一方で、補正表示手段14cが、S42の判断で共有画面80内に収まらないと判断した「ウインドウ」が既存のウインドウW1であると判断した場合には、S45「既存のウインドウが共有画面内に収まるか」の判断に進む。
【0101】
S44「仮想画面の移動量をコンピュータ装置に送信」の処理において、補正表示手段14cは、ウインドウW2を共有画面80に収めるために必要な、表示画面54に対する仮想画面55の移動量である「仮想画面移動量」を算出する。そして、補正表示手段14cは、算出した「仮想画面移動量」から「仮想画面移動信号」を生成し、この「仮想画面移動信号」を、ウインドウW2の「ウインドウ画像データ」を送信しているコンピュータ装置50に送信する。前記「仮想画面移動信号」を受信したコンピュータ装置50は、「仮想画面移動量」だけ、仮想画面55を平行移動させる処理を行う。コンピュータ装置50は、仮想画面55移動後の、仮想画面55上のウインドウW1及びウインドウW2の「ウインドウ座標データ」を画像表示装置1に送信する。S44の処理が終了すると、S45「既存のウインドウが共有画面内に収まるか」の判断に進む。
【0102】
S45「既存のウインドウが共有画面内に収まるか」の判断において、補正表示手段14cは、既存のウインドウW1が共有画面80内に収まるか否かを判断する。S44の処理において、コンピュータ装置50に「仮想画面移動信号」を送信した場合には、図11の(2)に示されるように、移動させた仮想画面55上のウインドウW1、ウインドウW2に対して、共有画面80が平行移動した状態で、補正表示手段14cは、既存のウインドウW1が共有画面80内に収まるか否かを判断する。補正表示手段14cが、既存のウインドウW1が共有画面80内に収まらないと判断した場合には、S46「既存のウインドウを平行移動」の処理に進む。一方で、補正表示手段14cが、共有画面80内に収まると判断した場合には、S47「全てのウインドウについて判断が終了したか」の判断に進む。
【0103】
S46「既存のウインドウを平行移動」の処理において、補正表示手段14cは、共有画面80内に収まるように、既存のウインドウW1の「移動方向」や「移動量」を計算し、RAM13に保存されている既存のウインドウW1の「ウインドウ座標データ」のパラメータを、前記計算した「移動方向」や「移動量」に基づいて変更して、既存のウインドウW1を共有画面80内で平行移動させる処理を行う。パラメータが変更された「ウインドウ座標データ」は、RAM13に保存される。S46の処理が終了すると、S47「全てのウインドウについて判断が終了したか」の判断に進む。
【0104】
S47「全てのウインドウについて判断が終了したか」の判断において、補正表示手段14cは、S41の処理において受信した全ての「ウインドウ画像データ」について、S42の判断が終了したかについて判断をする。補正表示手段14cが、全ての「ウインドウ画像データ」について、S42の判断が終了していないと判断した場合には、S42の判断に戻る。一方で、補正表示手段14cが、全ての「ウインドウ画像データ」について、S42の判断が終了したと判断した場合には、S48「全ウインドウを共有画面に表示」の処理に進む。
【0105】
S48「全ウインドウを共有画面に表示」の処理において、画像配置手段14bは、RAM13に保存されている「ウインドウ画像データ」や「縮小ウインドウ画像データ」、「ウインドウ座標データ」から「ウインドウ」を生成し、1つの領域に重ねて配置して、共有画面80に表示する「表示画像データ」を生成する。この「表示画面データ」は、RAM13に保存される。RAM13に保存された「表示画像データ」は、画像処理回路28に出力されて、スクリーン75に表示される。S48の処理が終了すると、S49「画像処理装置終了」の判断に進む。
【0106】
S49「画像処理装置終了」の判断において、ユーザが制御パネル36やリモートコントローラの「画像表示装置終了ボタン」を押下すると、第4の実施形態のフローが終了する。一方で、ユーザが制御パネル36やリモートコントローラの「画像表示装置終了ボタン」を押下しない場合には、S41の処理に戻る。
【0107】
なお、画像表示装置1の一例として、プロジェクタを用いた例について本発明を説明したが、本発明の画像表示装置は、プロジェクタに限定されず、その他ブラウン管(陰極線管、CRT、液晶ディスプレー、有機ELディスプレー、プラズマディスプレー、リアプロジェクションディスプレー等の画像表示装置にも本発明を適用可能なことは言うまでもない。
【0108】
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う画像表示装置及び画像表示システムもまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】システムの概要を示す説明図である。
【図2】画像表示装置のブロック図である。
【図3】ネットワークを示す説明図である。
【図4】コンピュータ装置のブロック図である。
【図5】第1の実施形態を示す説明図である。
【図6】第1の実施形態のフロー図である。
【図7】第2の実施形態を示す説明図である。
【図8】第2の実施形態のフロー図である。
【図9】第3の実施形態を示す説明図である。
【図10】第3の実施形態のフロー図である。
【図11】第4の実施形態を示す説明図である。
【図12】第4の実施形態のフロー図である。
【図13】従来の画像表示システムの説明図である。
【図14】従来の画像表示システムの問題点を示した説明図である。
【符号の説明】
【0110】
1 画像表示装置
10 ネットワーク接続部
10a 受信手段
10b 送信手段
12 CPU
13 RAM
14 ROM
14a アプリケーション保存部
14b 画像配置手段
14c 画面解像度調停手段
15 保存部
21 ランプ駆動回路
22 光源
23 照明光学系
24 LCD
25 結像光学系
26 ピント調節機構
28 画像処理回路
30 LCD駆動回路
36 制御パネル
38 赤外線受光部
37 赤外線制御部
41 画像信号接続部
42 画像信号切替回路
43 画像信号入力回路
45 バス
50a コンピュータ装置(PC1)
50b コンピュータ装置(PC2)
51a 画像表示装置(コンピュータ装置50a)
51b 画像表示装置(コンピュータ装置50b)
52a キーボード(コンピュータ装置50a)
52b キーボード(コンピュータ装置50b)
54a 表示画面(コンピュータ装置50a)
54b 表示画面(コンピュータ装置50b)
55a 仮想画面(コンピュータ装置50a)
55b 仮想画面(コンピュータ装置50b)
60 通信手段
61 ハブ
62 通信線
63 通信線
65 イントラネット
66 インターネット
67 ハブ
68 スイッチ
69 ルータ
70 サーバー
71 ファイヤーウォール
72 無線LANのアクセスポイント
75 スクリーン
80 共有画面
100 画像表示システム
101 CPU
102 メモリ
103 バスコントローラ
104 ビデオサブシステム
105 画像表示装置
106 USBバスコントローラ
107 USBコネクタ
108 ハードディスク
108a オペレーティングシステム
108b アプリケーションソフト
109c 各種データ
109 フロッピー(登録商標)ディスクドライブ
110 CDROMドライブ
111 キーボード
112 ポインティングディバイス
113 ネットワーク接続部
121 高速バス
122 低速バス
200 従来のプロジェクタ
300 従来の画像表示システム
P1 カーソル(コンピュータ装置50a)
P2 カーソル(コンピュータ装置50b)
W1 既存のウインドウ(第3の実施形態、第4の実施形態)
W2 移動させたウインドウ(第3の実施形態、第4の実施形態)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数のコンピュータ装置の表示画面に隣接して設けられた仮想画面上のウインドウを、1つの領域の共有画面に表示する画像表示装置において、
前記仮想画面上のウインドウの画像データであるウインドウ画像データを、前記1又は複数のコンピュータ装置から受信する受信手段と、
前記受信したウインドウ画像データからウインドウを生成し、前記共有画面に配置する画像配置手段と、
前記仮想画面上のウインドウの位置及び大きさの情報に基づいて、ウインドウが前記共有画面に収まらないと判断した場合に、前記ウインドウを共有画面内に収めて表示する処理を行う補正表示手段を有することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
補正表示手段は、ウインドウの画素を縮小して、前記ウインドウを共有画面内に収める処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
補正表示手段は、ウインドウを移動させて、前記ウインドウを共有画面内に収める処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項4】
補正表示手段は、表示画面に対する仮想画面の移動量である仮想画面移動信号を、収まらないと判断したウインドウ画像データ送信元のコンピュータ装置に送信し、前記仮想画面を表示画面に対して移動させて、ウインドウを共有画面内に収める処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項5】
仮想画面を表示画面に対して移動させた場合において、補正表示手段が、前記仮想画面上にある既存のウインドウが共有画面に収まらないと判断した場合に、前記補正表示手段は、前記既存のウインドウを共有画面内に収める処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
補正表示手段は、既存のウインドウの画素を縮小して、既存のウインドウを共有画面内に収める処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
【請求項7】
補正表示手段は、既存のウインドウを移動させて、既存のウインドウを共有画面上に収める処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
【請求項8】
表示画面に隣接して設けられた仮想画面上のウインドウの画像データであるウインドウ画像データを、出力する1又は複数のコンピュータ装置と、
前記コンピュータ装置が出力したウインドウ画像データを受信し、このウインドウ画像データからウインドウを生成して、1つの領域である共有画面に表示し、前記仮想画面上のウインドウの位置及び大きさの情報に基づいて、前記共有画面に収まらないと判断した場合に、ウインドウを共有画面上に収めて表示する処理を行う画像表示装置と、
前記コンピュータ装置と前記画像表示装置とを通信させる通信手段とから構成されることを特徴とする画像表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−86082(P2009−86082A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−253113(P2007−253113)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】