説明

画像表示装置

【課題】この発明は、蛍光体層を劣化させることなく、良質な画像を長期間に亘って表示できる画像表示装置を提供することを課題とする。
【解決手段】FEDは、多数の蛍光体層を有する前面基板および多数の電子放出素子を有する背面基板を有し、これら基板の周縁部同士を接合して内部を真空にして形成される。前面基板の内面に設けられた蛍光体スクリーン15の蛍光体層16には発光粒子30が混ぜてある。発光粒子30は、目的波長帯域の光より波長の短い光を吸収して目的波長帯域の光を含む補助光を発光する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、前面基板の内側に設けた蛍光体層に向けて背面基板の内側に設けた電子放出素子から電子を放出させて画像を表示する画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、カラー陰極線管のようなカラー表示装置のフェースパネル(前面基板)の内面には、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色の蛍光体層がドット状、或いはストライプ状に形成されている。そして、この蛍光体層に電子ビームを衝突させて各色の蛍光体層を発光させてカラー画像を表示させる。
【0003】
この種のカラー表示装置において、画像の輝度やコントラスト、発光色度の改善、すなわち各色の目的波長帯域から外れた不要発光の除去を目的として、蛍光体層とフェースパネルの間に蛍光体層の発光色と同色の光を透過する顔料層から構成されるカラーフィルターを設けている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
しかし、このカラーフィルターを設けることで、不要光を効果的に除去できる反面、透過させたい目的波長帯域の光も減光させてしまう不利益を被る。十分に満足のいく輝度を得るため、電子ビームの強度を上げることも考えられるが、蛍光体層の劣化を助長してしまう。
【特許文献1】特開2003−215327号公報(段落[0002][0003]参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明の目的は、蛍光体層を劣化させることなく、良質な画像を長期間に亘って表示できる画像表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、この発明の画像表示装置は、前面基板と背面基板を対向させて周縁部同士を封着し且つ内部を真空排気した真空外囲器と、上記前面基板の内側に設けられた多数の蛍光体層と、上記背面基板の内側に設けられ、上記蛍光体層に向けて電子を放出する多数の電子放出素子と、を有し、上記蛍光体層は、上記電子放出素子から放出される電子の衝突によって励起されて目的波長帯域の光を含む主たる光を発光する蛍光体粒子と、上記目的波長帯域の光より波長の短い光を吸収して上記目的波長帯域の光を含む補助光を発光する発光粒子と、を有する。
【0007】
上記発明によると、蛍光体層に含まれる発光粒子が目的波長帯域の光より波長の短い光を吸収して目的波長帯域の光を含む補助光を発光し、本来不要とされる波長帯域の光を利用して目的波長帯域の補助光を得ることができるため、電子放出素子から放出させる電子ビームの強度を高めることなく画像の輝度を向上させることができる。
【0008】
また、この発明の画像表示装置は、前面基板と背面基板を対向させて周縁部同士を封着し且つ内部を真空排気した真空外囲器と、上記前面基板の内側に設けられた多数の蛍光体層と、上記背面基板の内側に設けられ、上記蛍光体層に向けて電子を放出する多数の電子放出素子と、上記蛍光体層と上記前面基板との間に設けられ、対応する蛍光体層から発光される光のうち目的波長帯域の光を選択的に透過させるカラーフィルターと、を有し、上記カラーフィルターは、上記目的波長帯域の光より波長の短い光を吸収して上記目的波長帯域の光を含む補助光を発光する発光粒子を含む。
【0009】
上記発明によると、カラーフィルターに含まれる発光粒子がカラーフィルターを透過する目的波長帯域の光より波長の短い光を吸収して目的波長帯域の光を含む補助光を発光し、本来不要とされる波長帯域の光を利用して目的波長帯域の補助光を得ることができるため、電子放出素子から放出させる電子ビームの強度を高めることなく画像の輝度を向上させることができる。
【発明の効果】
【0010】
この発明の画像表示装置は、上記のような構成および作用を有しているので、蛍光体層を劣化させることなく、良質な画像を長期間に亘って表示できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態に係る画像表示装置について詳細に説明する。ここでは、画像表示装置の一例として、表面伝導型の電子放出素子を備えたFEDについて説明する。
【0012】
図1および図2に示すように、FEDは、絶縁基板としてそれぞれ矩形状のガラス板からなる前面基板11、および背面基板12を備え、これらの基板は1〜3[mm]の隙間を置いて対向配置されている。そして、前面基板11および背面基板12は、矩形枠状の側壁13を介して周縁部同士が接合され、内部が真空状態に維持された扁平な矩形状の真空外囲器10を構成している。
【0013】
真空外囲器10の内部には、前面基板11および背面基板12に加わる大気圧荷重を支えるため、複数のスペーサ14が設けられている。スペーサ14としては、板状あるいは柱状のスペーサ等を用いることができる。
【0014】
前面基板11の内面上には、図3に示すように、赤(R)、緑(G)、青(B)の蛍光体層16とマトリクス状に形成された黒色遮光層17とを有した蛍光体スクリーン15が形成されている。これらの蛍光体層16はストライプ状あるいはドット状に形成してもよい。この蛍光体スクリーン15上には、アルミニウム膜等からなるメタルバック20が形成されている。
【0015】
また、各色の蛍光体層16と前面基板11との間には、赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルター19が設けられている。さらに、メタルバック20の表面には、ゲッタ部材22がパターニングされている。このゲッタ部材22は、黒色遮光層17の上に重なる領域に設けられている。
【0016】
背面基板12の内面上には、蛍光体スクリーン15の蛍光体層16を励起する電子源として、それぞれ電子ビームを放出する多数の表面伝導型の電子放出素子18が設けられている。これらの電子放出素子18は、画素毎に対応して複数列および複数行に配列されている。各電子放出素子18は、図示しない電子放出部、この電子放出部に電圧を印加する一対の素子電極等で構成されている。また、背面基板12の内面には、電子放出素子18を駆動するための多数本の配線21がマトリック状に設けられ、その端部は真空外囲器10の外部に引出されている。
【0017】
上記構造のFEDにおいて、画像を表示する場合、蛍光体スクリーン15およびメタルバック20にアノード電圧を印加して、電子放出素子18から放出された電子ビームをアノード電圧により加速して蛍光体スクリーンへ衝突させる。これにより、蛍光体スクリーン15の蛍光体層16が励起されて発光し、カラー画像を表示する。
【0018】
ところで、上述した各色のカラーフィルター19は、対応する色の蛍光体層16から発光される光(主たる光)のうち目的波長帯域の光を選択的に透過させるよう機能する。目的波長帯域の光とは、前面基板11を通して見える各色の蛍光体層16の理想的な発色光のことであり、目的波長帯域は各色毎に決められている。本実施の形態では、赤色光の目的波長帯域を570[nm]〜670[nm]に設定し、緑色光の目的波長帯域を480[nm]〜580[nm]に設定し、青色光の目的波長帯域を400[nm]〜500[nm]に設定し、各色に合った透過特性を有する3種類のカラーフィルターを用いた。
【0019】
各色のカラーフィルターは、対応する色の目的波長帯域から外れた波長の光(不要光)だけを遮断して目的波長帯域の光を100%透過することが理想的であるが、目的波長帯域の光もわずかに遮断されてしまう。このため、例えば、カラーフィルターを用いた場合の画像の輝度とカラーフィルターを用いない場合の画像の輝度を比較すると、カラーフィルターを用いた場合には僅かながら輝度が低下してしまう。
【0020】
本実施の形態では、このような輝度の低下を補うため、もしくはカラーフィルターの有無に関わらず電子ビームの強度を変えずに輝度を高めるため、図3に示すように、各色の蛍光体層16に各色に合った発光粒子30を混ぜた。この発光粒子30は、蛍光体粒子16a(粒径、数μm)間の隙間を埋める程度の粒径(1μm以下)を有する無機顔料もしくは無機染料であり、各色の目的波長帯域の光より波長の短い光を吸収して当該目的波長帯域の光を含む補助光を発光する機能を有する。
【0021】
すなわち、この発光粒子30を蛍光体層16に混ぜることで、対応する蛍光体層16から発光される主たる光に加えて同じ波長帯域の補助光を発光させることができ、電子ビームの強度を変えることなく輝度を高めることができる。言い換えると、蛍光体層16の電子ビームの照射による劣化を抑制でき、比較的長期間に亘って良好な画像を表示できる。また、上述したように、蛍光体粒子16aの間の隙間に発光粒子30を配置することで、本来、電子ビームが当たらない蛍光体粒子の部位にも光を当てることができ、単位あたりの蛍光体粒子の発光効率を高めることができ、蛍光体層16の膜厚を厚くできる。
【0022】
具体的には、例えば、赤色の蛍光体層に発光粒子としてCaS:Euを蛍光体重量に対して10[重量%]混ぜ、緑色の蛍光体層に発光粒子としてSrGa:Euを蛍光体重量に対して10[重量%]混ぜ、青の蛍光体層に発光粒子としてBaMgAl1017を蛍光体重量に対して10[重量%]混ぜた。赤色の蛍光体層に混ぜる発光粒子として、この他に、例えば、SrS:Eu、LaS:Euなどがあり、緑色の蛍光体層に混ぜる発光粒子として、この他に、例えば、CaScSi12:Ce、YAl12(YAG):Ceなどがある。
【0023】
以下、上述した実施の形態のFEDの製造方法について簡単に説明する。
まず、洗浄した前面基板11の内面に、黒色遮光層17を形成し、各色のカラーフィルター19を形成する。そして、各色のカラーフィルター19に重ねて各色の蛍光体層16をスクリーン印刷により塗布して乾燥させ、蛍光体スクリーン15を形成する。各色の蛍光体層16を形成するインクには、予め、上述した発光粒子が混ぜてある。
【0024】
このように蛍光体スクリーン15を形成した前面基板11を、多数の電子放出素子18、側壁13、および配線21を備えた背面基板12に対向させた状態で、図示しない真空装置へ投入し、蛍光体スクリーン15の表面にアルミニウムを蒸着してメタルバック20を形成し、メタルバック20上にゲッタ部材22を形成する。
【0025】
この後、側壁13を介して前面基板11と背面基板12の周縁部同士を封着する。この際、前面基板11の周縁部内面および側壁13の端面に予め塗布した封着材を溶融させて基板の周縁部同士を封着し、真空外囲器が完成する。
【0026】
以上のように、本実施の形態によると、各色の蛍光体層16に発光粒子30を混ぜたため、本来不要とされる目的波長帯域から外れた光を利用して目的波長帯域の光を含む補助光を得ることができ、電子ビームの強度を変えることなく、輝度を高めることができる。また、このように、電子ビームの強度を変えないので、蛍光体層16の劣化を抑制でき、使用寿命を延長できる。さらに、蛍光体層を形成するインクを予め調合しておけば、従来の製造工程を変更することなく表示装置を製造でき、製造工数が増えて製造コストを増大することもない。
【0027】
次に、上述した実施の形態の変形例について説明する。この変形例では、発光粒子30を蛍光体層16に混ぜる代りにカラーフィルター19に混ぜたことを特徴としており、それ以外の構成は上述した実施の形態と同じである。
【0028】
例えば、この変形例では、Feを1〜5[%]、上述した実施の形態で用いた赤色の発光粒子を0.2[%]、樹脂を5〜12[%]混ぜたペースト状のジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート溶液を赤色のカラーフィルター用のインクとして用い、Co(Al・Cr)+(Co,Ni,Zn)TiOを2〜4[%]、上述した実施の形態で用いた緑色の発光粒子を0.2[%]、樹脂を9〜11[%]混ぜたペースト状のジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート溶液を緑色のカラーフィルター用のインクとして用い、Al・CoOを10〜20[%]、上述した実施の形態で用いた青色の発光粒子を1[%]、樹脂を9〜11[%]混ぜたペースト状のジエチルグリコールモノブチルエーテルアセテート溶液を青色のカラーフィルター用のインクとして用いた。
【0029】
この変形例において、前面基板11に蛍光体スクリーン15を形成する場合、洗浄した前面基板11の内面に黒色遮光層17を形成し、予め用意した上述したカラーインクペーストを用いてスクリーン印刷により各色のカラーフィルター19を塗布して乾燥させる。そして、各色のカラーフィルター19に重ねて各色の蛍光体層16をスクリーン印刷により形成する。
【0030】
以上のように、この変形例においても、上述した実施の形態と同様に、電子ビームの強度を変更することなく、各色画素の輝度を向上させることができる。つまり、この変形例では、本来カラーフィルター19で遮光する波長帯域の不要光、より具体的には目的波長帯域の光より波長の短い光を利用してカラーフィルター19に含まれる発光粒子30を発光させて補助光を得ており、カラーフィルター19を光らせて輝度を高めることができる。
【0031】
ここに、上述した実施の形態の装置と変形例の装置の発光特性を比較した表を示す。
【表1】

【0032】
この表には、比較のため、蛍光体層16およびカラーフィルター19のいずれにも発光粒子30を含まない従来の装置の発光特性を比較例として併記した。なお、ここで言う発光特性は、ある特定の緑色の画素に着目し、同じ強度の電子ビームを照射した場合における、比較例を基準にした相対輝度で示した。
【0033】
これによると、蛍光体層16に発光粒子30を混ぜた実施の形態の相対輝度が105[%]となっており、カラーフィルター19に発光粒子30を混ぜた変形例の相対輝度が110[%]となっていることが分かる。すなわち、いずれの場合においても、従来の発光粒子30を含まない比較例と比べて画素の輝度が上昇していることが分かる。
【0034】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0035】
例えば、上述した実施の形態では発光粒子30を蛍光体層16に混ぜ、上述した変形例では発光粒子30をカラーフィルター19に混ぜた場合について説明したが、これに限らず、発光粒子30を蛍光体層16に混ぜるとともにカラーフィルター19に混ぜても良い。この場合、発光粒子30を混合する割合は、互いの混合割合に応じて調整する必要がある。
【0036】
また、例えば、各構成要素の寸法、材料等は、上述した実施の形態および変形例で例示した数値、材料に限定されることなく、必要に応じて種々選択可能である。
【0037】
さらに、上述した実施の形態および変形例では画像表示装置としてFEDに本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、FEDに限らずPDP等の他の画像表示装置に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】この発明の実施の形態に係るFEDの真空外囲器を示す外観斜視図。
【図2】図1の真空外囲器を線II−IIに沿って切断した部分断面図。
【図3】図1、2のFEDの蛍光体スクリーンの要部の構造を部分的に拡大して示す部分拡大断面図。
【符号の説明】
【0039】
10…真空外囲器、11…前面基板、12…背面基板、15……蛍光体スクリーン、16…蛍光体層、16a…蛍光体粒子、17…黒色遮光層、18…電子放出素子、19…カラーフィルター、20…メタルバック、22…ゲッタ部材、30…発光粒子。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面基板と背面基板を対向させて周縁部同士を封着し且つ内部を真空排気した真空外囲器と、
上記前面基板の内側に設けられた多数の蛍光体層と、
上記背面基板の内側に設けられ、上記蛍光体層に向けて電子を放出する多数の電子放出素子と、を有し、
上記蛍光体層は、
上記電子放出素子から放出される電子の衝突によって励起されて目的波長帯域の光を含む主たる光を発光する蛍光体粒子と、
上記目的波長帯域の光より波長の短い光を吸収して上記目的波長帯域の光を含む補助光を発光する発光粒子と、
を有することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
上記発光粒子は、上記蛍光体粒子間の隙間を埋める程度の粒径を有することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
上記発光粒子は、無機顔料および無機染料のうち少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項4】
上記多数の蛍光体層は、上記発光粒子としてCaS:Eu、SrS:Eu、LaS:Euのうち少なくとも1種を含む赤色蛍光体層、上記発光粒子としてSrGa:Eu、CaScSi12:Ce、YAl12(YAG):Ceのうち少なくとも1種を含む緑色蛍光体層、および上記発光粒子としてBaMgAl1017を含む青色蛍光体層を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前面基板と背面基板を対向させて周縁部同士を封着し且つ内部を真空排気した真空外囲器と、
上記前面基板の内側に設けられた多数の蛍光体層と、
上記背面基板の内側に設けられ、上記蛍光体層に向けて電子を放出する多数の電子放出素子と、
上記蛍光体層と上記前面基板との間に設けられ、対応する蛍光体層から発光される光のうち目的波長帯域の光を選択的に透過させるカラーフィルターと、を有し、
上記カラーフィルターは、
上記目的波長帯域の光より波長の短い光を吸収して上記目的波長帯域の光を含む補助光を発光する発光粒子を含むことを特徴とする画像表示装置。
【請求項6】
上記発光粒子は、無機顔料および無機染料のうち少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
【請求項7】
上記多数の蛍光体層は、上記目的波長帯域が赤色の光を発光する赤色蛍光体層、上記目的波長帯域が緑色の光を発光する緑色蛍光体層、および上記目的波長帯域が青色の光を発光する青色蛍光体層を含み、上記赤色蛍光体層に対応する赤色のカラーフィルターは、上記発光粒子としてCaS:Eu、SrS:Eu、LaS:Euのうち少なくとも1種を含み、上記緑色蛍光体層に対応する緑色のカラーフィルターは、上記発光粒子としてSrGa:Eu、CaScSi12:Ce、YAl12(YAG):Ceのうち少なくとも1種を含み、上記青色蛍光体層に対応する青色のカラーフィルターは、上記発光粒子としてBaMgAl1017を含むことを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
【請求項8】
上記蛍光体層は、
上記電子放出素子から放出される電子の衝突によって励起されて上記目的波長帯域の光を含む主たる光を発光する蛍光体粒子と、
上記目的波長帯域の光より波長の短い光を吸収して上記目的波長帯域の光を含む補助光を発光する発光粒子と、
を有することを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
【請求項9】
上記発光粒子は、上記蛍光体粒子間の隙間を埋める程度の粒径を有することを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項10】
上記発光粒子は、無機顔料および無機染料のうち少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項11】
上記多数の蛍光体層は、上記発光粒子としてCaS:Eu、SrS:Eu、LaS:Euのうち少なくとも1種を含む赤色蛍光体層、上記発光粒子としてSrGa:Eu、CaScSi12:Ce、YAl12(YAG):Ceのうち少なくとも1種を含む緑色蛍光体層、および上記発光粒子としてBaMgAl1017を含む青色蛍光体層を有することを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−194134(P2007−194134A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−12923(P2006−12923)
【出願日】平成18年1月20日(2006.1.20)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】